JP2020076117A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020076117A
JP2020076117A JP2018208805A JP2018208805A JP2020076117A JP 2020076117 A JP2020076117 A JP 2020076117A JP 2018208805 A JP2018208805 A JP 2018208805A JP 2018208805 A JP2018208805 A JP 2018208805A JP 2020076117 A JP2020076117 A JP 2020076117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolyzed water
electrolysis
aqueous solution
water
electrolyzed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018208805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7115958B2 (ja
Inventor
藤田 昌浩
Masahiro Fujita
昌浩 藤田
卓哉 丸山
Takuya Maruyama
卓哉 丸山
鵜飼 義之
Yoshiyuki Ukai
義之 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Corp
Original Assignee
Hoshizaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Corp filed Critical Hoshizaki Corp
Priority to JP2018208805A priority Critical patent/JP7115958B2/ja
Publication of JP2020076117A publication Critical patent/JP2020076117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7115958B2 publication Critical patent/JP7115958B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】複数の電解水生成ユニットを備えた電解水生成装置において、電解水生成ユニットの各々で互いに同じ性質の電解水を生成できるようにする。【解決手段】電解水生成装置10は、送出ポンプ42A,42Bの作動を制御することで電解質水溶液タンク41内の電解質水溶液を電解質水溶液供給管路40A,40Bを通して原水供給管路30A,30Bを通る原水に混合させ、この原水に電解質水溶液を混合した被電解水を電解槽21A,21B内にて電源装置50A,50Bの作動を制御することで電気分解をして電解水を生成する電解運転を実行する電解水を生成する2つの電解水生成ユニット20A,20Bを備え、電解水生成ユニット20A,20Bで電解水を生成するための電解条件を、電解水生成ユニット20A,20Bの各々で個別に設定可能とした。【選択図】図1

Description

本発明は、電解水を生成する電解水生成装置に関する。
特許文献1には、微酸性電解水を生成する電解水生成装置の発明が開示されている。この電解水生成装置は、一対の電極を配設した電解槽と、水道等の給水源から供給される原水を電解槽に供給する原水供給管路と、電解槽に供給される原水に電解質水溶液タンクから電解質水溶液を供給する電解質水溶液供給管路と、電解質水溶液供給管路に介装されて電解質水溶液を送り出す送出ポンプと、一対の電極に直流電圧を印加する電源装置とを備えている。この電解水生成装置は電解運転をさせて微酸性電解水を生成する運転スイッチを備え、運転スイッチのオン操作により、原水供給管路から供給される原水に電解質水溶液供給管路から供給される電解質水溶液を混合した被電解水が電解槽に供給され、被電解水は電源装置から一対の電極に印加された直流電圧によって電気分解されて微酸性電解水となる。
特開平5−237478号公報
この種の電解水生成装置では、一対の電極を配設した電解槽と、原水供給管路と、電解質水溶液供給管路と、一対の電極に直流電圧を印加する電源装置とを有した電解水生成ユニットを2つ備えるようにし、2つの電解水生成ユニットを用いることで微酸性電解水の生成量を増加させるようにしたものがある。2つの電解水生成ユニットを備えた電解水生成装置では、2つの電解水生成ユニットの電解槽で電極間の距離、電極の表面積等が互い同一とならず、2つの電解水生成ユニットで電解運転をさせて微酸性電解水を生成したときに、各電解水生成ユニットで互いに異なる性質の電解水が生成されることがある。この電解水生成装置では、2つの電解水生成ユニットで生成された微酸性電解水を貯水タンク内で混合した後で注出するようにしているが、1つの電解水生成ユニットが異常停止すると、もう1つの電解水生成ユニットだけで微酸性電解水を生成することになり、微酸性電解水の性質を一定とすることができなかった。本発明は、複数の電解水生成ユニットを備えた電解水生成装置において、電解水生成ユニットの各々で互いに同じ性質の電解水を生成できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、一対の電極を配設した電解槽と、給水源から供給される原水を電解槽に供給する原水供給管路と、電解槽に供給される原水に電解質水溶液タンクから電解質水溶液を供給する電解質水溶液供給管路と、電解質水溶液供給管路に介装されて電解質水溶液を送り出す送出ポンプと、電極に直流電圧を印加する電源装置と、送出ポンプと電源装置の作動を制御する制御装置とを有し、制御装置は、送出ポンプの作動を制御することで電解質水溶液タンク内の電解質水溶液を電解質水溶液供給管路を通して原水供給管路を通る原水に混合させ、この原水に電解質水溶液を混合した被電解水を電解槽内にて電源装置の作動を制御することで電気分解をして電解水を生成するようにした電解水生成ユニットを複数備えた電解水生成装置であって、電解水生成ユニットで電解水を生成するための電解条件を、複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能としたことを特徴とする電解水生成装置を提供するものである。
上記のように構成した電解水生成装置においては、電解水生成ユニットで電解水を生成するための電解条件を、複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能としたので、複数の電解水生成ユニットの各々で生成される電解水を互いに同じ性質とするように、複数の電解水ユニットの各々の電解条件を個別に設定できるようになった。これによって、複数の電解水生成ユニットの1つが異常停止しても、電解水生成装置で生成される電解水の性質を一定とすることができた。
上記のように構成した電解水生成装置においては、電源装置から電極に印加する電解電圧の設定値を、複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよいし、電源装置から一対の電極間に流れる電解電流の設定値を、複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。また、原水供給管路には流量調整弁が介装されているときには、流量調整弁の開度を複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。また、原水供給管路には流量計が介装され、流量計により計測された流量を表示する表示部を備えたときには、流量計により計測された計測流量を表示部に表示させるときに補正する補正値を、複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。
上記のように構成した電解水生成装置においては、制御装置は電解運転の連続時間とこの連続時間後の停止時間が設定されているときには、電解運転の連続時間または連続時間後の停止時間を、複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。また、制御装置は電解運転を実行するときに極性変更時間毎に一対の電極の極性を変更するように制御しており、極性変更時間を複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。また、制御装置は、電解質水溶液供給管路から電解槽に供給すべき電解質水溶液の流量を、電解電流値を目標電流値として、当該目標電流値と計測電流値との電流値差に基づいてPI制御の手法により所定の演算周期で順次演算して、順次計測電流値が目標電流値に漸近するように、原水に添加する電解質水溶液の流量を演算周期で順次自動的に調節しながら供給するように送出ポンプを制御し、PI制御における演算のP項の係数及びI項の係数を原水の流量及び原水のMアルカリ度と電解質水溶液の性質に応じて設定された電解電圧値に応じて無駄時間、時定数およびゲインを求めたうえで、無駄時間、時定数およびゲインから算定するようにしたときには、P項またはI項を複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。
本発明の一実施形態の電解水生成装置の概略図である。 設定操作パネルを示す図である。 運転操作パネルを示す図である。 制御装置のブロック図である。
以下に、本発明の電解水生成装置の一実施形態を添付図面を参照して説明する。この実施形態の電解水生成装置10は、被電解水を無隔膜の電解槽21A,21B内で電気分解することによって微酸性電解水を生成するものであり、特にpH5.0〜6.5、有効塩素濃度10〜80ppmの微酸性電解水を生成するものである。図1に示したように、第1実施形態の電解水生成装置10は、ハウジング11内に第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bと、ハウジング11外に第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bで生成した微酸性電解水を貯える貯水タンク12を備えている。貯水タンク12には水位センサ13が設けられており、水位センサ13は貯水タンク12内の微酸性電解水の水位を検出する。
図1に示したように、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bは、電解槽21A,21Bと、原水を供給する原水供給管路30A,30Bと、各原水供給管路30A,30Bから供給される原水に塩酸を含む電解質水溶液を供給する電解質水溶液供給管路40A,40Bと、各電解槽21A,21Bの電極22Aa,22Ab、22Ba,22Bbに直流電圧を印加する電源装置50A,50Bとを備えている。第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bは同じ構成であるので、以後の説明では、第1電解水生成ユニット20Aについて説明し、第2電解水生成ユニット20Bについては第1電解水生成ユニット20Aの符号の後に括弧書きで記載する。
電解槽21A(21B)は被電解水を電気分解するものである。電解槽21A(21B)は一室型の無隔膜電解槽であり、電解槽21A(21B)には一対の電極22Aa,22Ab(22Ba,22Bb)が配設されている。電解槽21A(21B)には水道等の給水源から原水を供給する原水供給管路30A(30B)と、電解槽21A(21B)で生成された微酸性電解水を注出する注出管路23A(23B)とが接続されている。
原水供給管路30A(30B)には減圧弁31と通水弁32A(32B)が介装されている。給水源から送られる原水は減圧弁31によって圧力が下げられ、通水弁32A(32B)の開放によって電解槽21A(21B)に供給される。また、原水供給管路30A(30B)には温度センサ33A(33B)と流量調整弁34A(34B)が介装されている。温度センサ33A(33B)は原水供給管路30A(30B)を通過する原水の温度を検出するものである。流量調整弁(流量計)34A(34B)は原水供給管路30A(30B)を通過する原水の流量を調整するとともに、原水供給管路30A(30B)を通過する原水の流量を検出する機能を有している。流量調整弁34A(34B)とは別に原水の流量を検出する流量計を設けてもよい。なお、この原水供給管路30A(30B)にはアルカリ度測定器を設け、アルカリ度測定器により原水のMアルカリ度を計測するようにしてもよい。
原水供給管路30A(30B)には電解質水溶液供給管路40A(40B)が接続されている。電解質水溶液供給管路40A(40B)は電解質水溶液タンク41から電解質水溶液を原水供給管路30A(30B)に供給するものである。電解質水溶液タンク41内に貯えた電解質水溶液は少なくとも塩酸を含むものであり、この実施形態では飽和塩化ナトリウム水溶液に塩酸を所定濃度となるように調製したものである。この実施形態の電解水生成装置10では、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの各々の電解質水溶液供給管路40A(40B)は共通の電解質水溶液タンク41から電解質水溶液が供給されているが、これに限られるものでなく、電解水生成ユニット20A,20Bの各々が電解質水溶液タンクを備えるようにし、電解水生成ユニット20A,20Bは各々の電解質水溶液タンクから電解質水溶液を供給されるようにしたものであってもよい。
電解質水溶液供給管路40A(40B)には送出ポンプ(送出手段)42A(42B)が介装されており、電解質水溶液タンク41内の電解質水溶液は送出ポンプ42A(42B)の作動によって電解質水溶液供給管路40A(40B)を通って原水供給管路30A(30B)に送られる。送出ポンプ42A(42B)は流量可変型のポンプであり、パルス信号によるポンプのストローク数によって流量が調節されるようになっている。電解質水溶液タンク41内の電解質水溶液は原水のMアルカリ度によって異なる塩酸濃度の電解質水溶液が用いられる。具体的には、原水のMアルカリ度が20〜40ppmのときには塩酸濃度が0.8wt%の電解質水溶液を用い、原水のMアルカリ度が40〜60ppmのときには塩酸濃度が1.0wt%の電解質水溶液を用い、原水のMアルカリ度が60〜80ppmのときには塩酸濃度が1.2wt%の電解質水溶液を用いるようにしている。
電源装置50A(50B)は電解槽21A(21B)内の電極22Aa,22Ab(22Ba,22Bb)に直流電圧を印加して、電解槽21A(21B)内の被電解水を電気分解するものである。電源装置50A(50B)と電極22Ab(22Bb)との間には電流計51A(51B)が接続されており、電流計51A(51B)は電源装置50A(50B)から電極22Ab(22Bb)を接続する配線を流れる電流を計測することで、電解槽21A(21B)を流れる電解電流を計測するものである。電極22Aa,22Ab(22Ba,22Bb)の間には電圧計52A(52B)が接続されており、電圧計52A(52B)は電極22Aa,22Ab(22Ba,22Bb)に印加される電圧を計測することで、電解槽21A(21B)の電解電圧を計測するものである。
図2に示したように、電解水生成装置10の第1電解水生成ユニット20A(20B)は主として電解水を生成する電解条件を設定する設定操作パネル60A(60B)を備えており、設定操作パネル60A(60B)には表示部61A(61B)と操作スイッチ62A(62B)が設けられている。表示部61A(61B)は、電流値、電圧値または水温を表示させる表示パネル61Aa(61Ba)と、表示パネル61Aa(61Ba)に表示されている数値の種類を示す表示ランプ61Ab(61Bb)とを備えている。表示パネル61Aa(61Ba)には温度センサ33A(33B)により検出した原水の水温、電流計51A(51B)により計測した電流、電圧計52A(52B)により計測した電圧、設定した電流または電圧等を表示可能としている。表示ランプ61Ab(61Bb)は電圧、電流及び水温を表示させるランプを備え、表示ランプ61Ab(61Bb)で点灯している電圧、電流及び水温が表示パネル61Aa(61Ba)に表示されるようになっている。
操作スイッチ62A(62B)は設定スイッチ62Aa(62Ba)と、表示切替/UPスイッチ62Ab(62Bb)と、アスタリスクマーク/DOWNスイッチ62Ac(62Bc)とを備えている。設定スイッチ62Aa(62Ba)は電解電圧の設定値、電解電流の設定値等を変更するために用いるスイッチである。表示切替/UPスイッチ62Ab(62Bb)は主として表示パネル61Aa(61Ba)に表示される計測電圧(電解電圧の設定値)、計測電流(電解電流の設定値)または計測水温を切り替え操作するためのスイッチである。アスタリスクマーク/DOWNスイッチ62Ac(62Bc)は、設定スイッチ62Aa(62Ba)を押したときに電解電圧の設定値または電解電流の設定値を減少させるのに用いられるスイッチである。
電解条件の設定操作をするときに、設定スイッチ62Aa(62Ba)を押した状態とすると、表示パネル61Aa(61Ba)に電圧または電流の設定値が表示され、その時に表示切替/UPスイッチ62Ab(62Bb)を押すと電圧または電流の設定値が増加し、アスタリスクマーク/DOWNスイッチ62Ac(62Bc)を押すと電圧または電流の設定値が減少する。また、設定スイッチ62Aa(62Ba)を押していないときには、表示ランプ61Ab(61Bb)には選択されている電圧、電流または水温が点灯表示され、表示パネル61Aa(61Ba)には選択されている電圧、電流または水温の計測値が表示されている。電解状態を確認する操作をするときには、表示切替/UPスイッチ62Ab(62Bb)を押すと、表示ランプ61Ab(61Bb)に選択されている電圧、電流または水温が切り替えられ、表示パネル61Aa(61Ba)には切り替えられた電圧、電流または水温の計測値が表示される。
図3に示したように、電解水生成装置10はハウジング11の前面に運転操作パネル70を備え、運転操作パネル70には運転スイッチ71が設けられている。運転スイッチ71は第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bを電解運転させて電解水を生成させるものである。運転スイッチ71は水位センサ13によって所定の水位以下が検出されているときに第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bを電解運転をさせて電解水を生成させ、水位センサ13によって所定の水位以上が検出されているときに第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの電解運転を停止させて電解水の生成を停止させている。
運転操作パネル70にはエラー点検ランプ72が設けられており、エラー点検ランプ72は第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの異常時(故障時)に点灯する。運転操作パネル70には水位ランプ73が設けられており、水位ランプ73は水位センサ13により検出される水位を表示している。また、水位ランプ73は水位センサ13の異常時(故障時)は点滅する。
図4に示したように、第1(第2)電解水生成ユニット20Aは制御装置80A(80B)を備えており、制御装置80A(80B)は、水位センサ13、通水弁32A(32B)、温度センサ33A(33B)、流量調整弁34A(34B)、送出ポンプ42A(42B)、電源装置50A(50B)、電流計51A(51B)、電圧計52A(52B)、設定操作パネル60A(60B)及び運転操作パネル70に接続されている。また、第1電解水生成ユニット20Aの制御装置80Aは第2電解水生成ユニット20Bの制御装置80Bに接続されている。制御装置80A(80B)はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置80A(80B)は、ROMに微酸性電解水を生成する際の電解制御プログラムを備えており、電解制御プログラムは被電解水を電気分解するときの電解電流の設定値と電解電圧の設定値が微酸性電解水の要求特性を満たすように原水のMアルカリ度(アルカリ度)と電解質水溶液の塩酸濃度とに応じて設定されている。また、電解制御プログラムの電解電流の設定値と電解電圧の設定値は、原水のアルカリ度と電解質水溶液の塩酸濃度だけでなく、原水の温度にも応じて設定されている。
制御装置80A(80B)は、電解質水溶液供給管路40A(40B)から電解槽21A(21B)に供給すべき電解質水溶液の流量を、原水のMアルカリ度と電解質水溶液の塩酸濃度(性質)に応じて設定された電解電流値を目標電流値として、目標電流値と電流計51A(51B)により検出される計測電流値との電流値差に基づいてPI制御の手法により所定の演算周期で順次演算して、順次計測電流値が目標電流値に漸近するように、原水に添加する電解質水溶液の流量を演算周期で順次自動的に調節しながら供給するように送出ポンプ42A(42B)を制御している。このとき、PI制御における演算のP項の係数及びI項の係数は流量調整弁(流量計)34A(34B)により計測される原水の流量及び原水のMアルカリ度と電解質水溶液の塩酸濃度(性質)に応じて設定された電解電圧値に応じて無駄時間、時定数およびゲインを求めたうえで、無駄時間、時定数およびゲインから算定するようにしている。
この電解水生成装置10における電解制御プログラムを用いた微酸性電解水の生成について説明する。電解水生成装置10を設置したときには、制御装置80A,80Bの電解制御プログラムに設置場所で測定した原水のMアルカリ度と、原水のMアルカリ度に対応した電解質水溶液の塩酸濃度を設定操作パネル60A,60Bの操作スイッチ62A,62Bの操作によって入力しておく。運転操作パネル70の運転スイッチ71をオンさせたときには、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの制御装置80A,80Bは貯水タンク12内の水位センサ13により所定の水位以下を検出したときに、各々の電解槽21A,21Bで電解運転をさせて微酸性電解水を生成するように制御している。
第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bで電解運転をして微酸性電解水を生成するときには、制御装置80A,80Bは流量調整弁(流量計)34A,34Bにより開度を調節した状態で通水弁32A,32Bを開放させると、給水源の原水が原水供給管路30A,30Bを通って電解槽21A,21Bに供給される。また、上述したように、微酸性電解水の要求特性を満たすために、予め入力した原水のMアルカリ度と電解質水溶液の塩酸濃度と、温度センサ33A,33Bによる検出水温に基づいて設定された設定電流と設定電圧となるように、制御装置80A,80Bは電圧計52A,52Bにより計測される電圧が設定電圧となるように電源装置50A,50Bによる電極22Aa,22Baに対する電圧の印可を制御するとともに、上述したPI制御により電流計51A,51Bにより計測される電流が設定電流となるように送出ポンプ42A,42Bによる電解質水溶液の流量を制御している。
電解槽21A,21B内に供給される被電解水は電源装置50A,50Bから電極22Aaと22Ab、22Baと22Bbの間を流れる直流電流により電気分解され、アノード側で塩素イオンが次亜塩素酸となり、カソード側ではナトリウムイオンと水の反応で水酸化ナトリウムと水素ガスが発生する。また、カソード側で発生した水酸化ナトリウムは被電解水に含まれる塩酸によって中和され、生成された微酸性電解水は全体としてpHが5.0〜6.5となって注出管路23A,23Bを通って貯水タンク12内に貯えられる。このように、電解水生成装置10で生成される微酸性電解水は、pHが5.0〜6.5で有効塩素濃度が10〜80ppmの要求特性を満たした微酸性電解水となる。
しかし、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bで、電解槽21A,21Bの電極22Aa,22Ab、22Ba,22Bb間の距離、電極22Aa,22Ab、22Ba,22Bbの表面積等が製造公差等で互い同一とならないときがある。この場合に、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bで電解運転をさせて微酸性電解水を生成したときに、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bで互いに異なる性質の微酸性電解水が生成されることがある。第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの一方が異常停止したときに、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの他方だけで電解運転をすることになり、貯水タンク12内に送られる微酸性電解水の性質が変わるおそれがあった。
この実施形態の電解水生成装置10は、電解水生成ユニット20A,20Bで電解水を生成するための電解条件を、2つ(複数)の電解水生成ユニット20A,20Bの各々で個別に設定可能としている。例えば、第1電解水生成ユニット20Aの電解槽21Aで一対の電極22Aa,22Ab間の距離が短い、電極22Aa,22Abの表面積が大きい等の要因で、一対の電極22Aa,22Abに電流が流れやすくなるときがある。このようなときには、送出ポンプ42Aにより送り出される電解質水溶液が第2電解水生成ユニット20Bよりも少なく、生成される微酸性電解水のpHが第2電解水生成ユニット20Bよりも高くなる。このため、一対の電極22Aa,22Abに流れる電流が大きいときの第1電解水生成ユニット20Aでは、電源装置50Aから電解槽21A内の一対の電極22Aa,22Ab間に流れる電解電流の設定値を個別に高くするように設定した。これにより、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの各々で生成される微酸性電解水を互いに同じ性質とすることができた。なお、第2電解水生成ユニット20Bの電解電流の設定値を個別に設定したものであってもよい。
2つ(複数)の電解水生成ユニット20A,20Bの各々で個別に設定可能な電解条件は、上述した電源装置50A、50Bから電解槽21A,21B内の一対の電極20Aa,20Ab、20Ba,20Bb間に流れる電解電流の設定値に限られるものでない。他の個別に設定可能な電解条件は、電源装置50A、50Bから電極20Aa,20Ab、20Ba,20Bbに印加する電解電圧の設定値としたものであってもよい。
また、この電解水生成装置10では、原水供給管路30A(30B)には流量調整弁(流量計)34A(34B)が介装されており、流量調整弁(流量計)34A(34B)の開度を第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。また、電解水生成装置10では、流量調整弁(流量計)34A(34B)により計測された流量を表示する表示部61A(61B)が設けられている。流量調整弁(流量計)34A(34B)により計測された計測流量は、流量調整弁34A(34B)の製造公差等によって、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bで異なることがある。このため、この電解水生成装置10では、流量調整弁(流量計)34A(34B)により計測された計測流量を表示部61A(61B)に表示させるときに補正する補正値を、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。
また、この電解水生成装置10では、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bで電解運転を連続したときに、生成される微酸性電解水が要求特性を満たさないようになることがある。このため、電解水生成装置10では、制御装置80A,80Bは、電解運転の連続時間が例えば20分間となると電解運転を一時的として例えば15秒間停止させるように制御している。この電解水生成装置10では、電解運転の連続時間または連続時間後の停止時間を、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。
また、この電解水生成装置10では、制御装置80A,80Bは電解運転を実行するときに極性変更時間として例えば2時間毎に一対の電極20Aa,20Ab、20Ba,20Bbの極性を変更するように制御している。この電解水生成装置10では、この極性変更時間を、第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。
また、この電解水生成装置10では、制御装置80A,80Bは、電解質水溶液供給管路40A(40B)から電解槽21A,21Bに供給すべき電解質水溶液の流量を、原水のMアルカリ度と電解質水溶液の塩酸濃度(性質)に応じて設定された電解電流値を目標電流値として、目標電流値と計測電流値との電流値差に基づいてPI制御の手法により所定の演算周期で順次演算して、順次計測電流値が目標電流値に漸近するように、原水に添加する電解質水溶液の流量を演算周期で順次自動的に調節しながら供給するように送出ポンプを制御している。この電解運転のPI制御における演算のP項の係数及びI項の係数は原水の流量及び原水のMアルカリ度と電解質水溶液の塩酸濃度(性質)に応じて設定された電解電圧値に応じて無駄時間、時定数およびゲインを求めたうえで、無駄時間、時定数およびゲインから算定するようにしている。この電解水生成装置10では、PI制御におけるP項またはI項を複数の第1及び第2電解水生成ユニット20A,20Bの各々で個別に設定可能な電解条件としてもよい。
これらの実施形態の電解水生成装置10は、複数の電解水生成ユニットとして、2つの電解水生成ユニット20A,20Bを備えているが、本発明はこれに限られるものでなく、複数の電解水生成ユニットとして、3つ以上の電解水生成ユニットを備えたものであってもよい。
この実施形態の電解水生成装置10は微酸性電解水を生成するものであるが、本発明はこれに限られるものでなく、弱酸性電解水(弱アルカリ性電解水)、強酸性電解水(強アルカリ性電解水)を生成するものであってもよい。
10…電解水生成装置、20A,20B…電解水生成ユニット(第1または第2電解水生成ユニット)、21A,21B…電解槽、22Aa,22Ab,22Ba,22Bb…電極、30A,30B…原水供給管路、40A,40B…電解質水溶液供給管路、42A,42B…送出ポンプ、50A,50B…電源装置、80A,80B…制御装置。

Claims (8)

  1. 一対の電極を配設した電解槽と、給水源から供給される原水を前記電解槽に供給する原水供給管路と、前記電解槽に供給される原水に電解質水溶液タンクから電解質水溶液を供給する電解質水溶液供給管路と、前記電解質水溶液供給管路に介装されて電解質水溶液を送り出す送出ポンプと、前記電極に直流電圧を印加する電源装置と、前記送出ポンプと前記電源装置の作動を制御する制御装置とを有し、
    前記制御装置は、前記送出ポンプの作動を制御することで前記電解質水溶液タンク内の電解質水溶液を前記電解質水溶液供給管路を通して前記原水供給管路を通る原水に混合させ、この原水に電解質水溶液を混合した被電解水を前記電解槽内にて前記電源装置の作動を制御することで電気分解をして電解水を生成するようにした電解水生成ユニットを複数備えた電解水生成装置であって、
    前記電解水生成ユニットで電解水を生成するための電解条件を、前記複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能としたことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 請求項1に記載の電解水生成装置において、
    前記電源装置から前記電極に印加する電解電圧の設定値を、前記複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としたことを特徴とする電解水生成装置。
  3. 請求項1または2に記載の電解水生成装置において、
    前記電源装置から前記一対の電極間に流れる電解電流の設定値を、前記複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としたことを特徴とする電解水生成装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の電解水生成装置において、
    前記原水供給管路には流量調整弁が介装され、
    前記流量調整弁の開度の設定値を、前記複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としたことを特徴とする電解水生成装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の電解水生成装置において、
    前記原水供給管路には流量計が介装され、
    前記流量計により計測された流量を表示する表示部を備え、
    前記流量計により計測された計測流量を前記表示部に表示させるときに補正する補正値を、前記複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としたことを特徴とする電解水生成装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の電解水生成装置において、
    前記制御装置は電解水を生成する電解運転の連続時間とこの連続時間後の停止時間が設定されており、
    前記電解運転の連続時間またはこの連続時間後の停止時間を、前記複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としたことを特徴とする電解水生成装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の電解水生成装置において、
    前記制御装置は電解水を生成する電解運転を実行するときに極性変更時間毎に前記一対の電極の極性を変更するように制御しており、
    前記極性変更時間を、前記複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としたことを特徴とする電解水生成装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の電解水生成装置において、
    前記制御装置は、前記電解質水溶液供給管路から前記電解槽に供給すべき前記電解質水溶液の流量を、原水のMアルカリ度と電解質水溶液の性質に応じて設定された電解電流値を目標電流値として、この目標電流値と前記計測電流値との電流値差に基づいてPI制御の手法により所定の演算周期で順次演算して、順次前記計測電流値が前記目標電流値に漸近するように、前記原水に添加する前記電解質水溶液の流量を前記演算周期で順次自動的に調節しながら供給するように前記送出ポンプを制御し、前記PI制御における演算のP項の係数及びI項の係数を前記原水の流量及び前記原水のMアルカリ度と前記電解質水溶液の性質に応じて設定された電解電圧値に応じて無駄時間、時定数およびゲインを求めたうえで、前記無駄時間、前記時定数および前記ゲインから算定するようにしたものであり、
    前記P項または前記I項を、前記複数の電解水生成ユニットの各々で個別に設定可能な電解条件としたことを特徴とする電解水生成装置。
JP2018208805A 2018-11-06 2018-11-06 電解水生成装置 Active JP7115958B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018208805A JP7115958B2 (ja) 2018-11-06 2018-11-06 電解水生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018208805A JP7115958B2 (ja) 2018-11-06 2018-11-06 電解水生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020076117A true JP2020076117A (ja) 2020-05-21
JP7115958B2 JP7115958B2 (ja) 2022-08-09

Family

ID=70723620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018208805A Active JP7115958B2 (ja) 2018-11-06 2018-11-06 電解水生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7115958B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020058971A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 ホシザキ株式会社 電解水生成装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017064595A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社イシダ 電解次亜水生成装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017064595A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社イシダ 電解次亜水生成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020058971A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 ホシザキ株式会社 電解水生成装置
JP7091217B2 (ja) 2018-10-09 2022-06-27 ホシザキ株式会社 電解水生成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7115958B2 (ja) 2022-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW477833B (en) Apparatus for producing electrolytic water
US20090229992A1 (en) Reverse Polarity Cleaning and Electronic Flow Control Systems for Low Intervention Electrolytic Chemical Generators
WO2017056907A1 (ja) 電解次亜水生成装置
JP6917280B2 (ja) 電解水生成装置
JP7115958B2 (ja) 電解水生成装置
EP2569254B1 (en) Device for producing an electrochemically activated solution by means of an electrolysis process
JP7091208B2 (ja) 電解水生成装置
JP7002305B2 (ja) 電解水生成装置
JP7091217B2 (ja) 電解水生成装置
JPH06246271A (ja) 電解水の生成装置
JP2011016065A (ja) 電解水混合装置
JP6917283B2 (ja) 電解水生成装置
JP2001000972A (ja) アルカリイオン整水器
JP3225980U (ja) 殺菌水の製造装置
JPH07155764A (ja) 酸性イオン水生成装置
JP7341855B2 (ja) 電解水生成装置
JP4068267B2 (ja) 電解水生成装置
JP2019098202A (ja) 電解水生成装置
JPH07195075A (ja) 強酸性水生成器の電解時異常検出装置
JP2022094077A (ja) 次亜塩素酸水生成装置
JPH06246266A (ja) 電解水の生成装置
JP3540151B2 (ja) 電解水生成装置
JPH06246265A (ja) 電解水の生成装置
JP3758844B2 (ja) 電解水生成装置
JP3927297B2 (ja) 電解水生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7115958

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150