JP3557170B2 - 医薬乾燥粉末吸入分配装置 - Google Patents
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Description
【0001】
(技術分野)
【0002】
本発明は医薬用の吸入器に関し、より詳細には、乾燥粉末の凝集体を破壊するための構成を備えた吸入器に関する。
【0003】
(背景技術)
関連があるのは、関連出願および特許のクロスリファレンスは、ダッタ等の名義で1996年6月10日に出願された「乾燥粉末の高められた放出のための変性表面を持つ吸入装置」と称する同時係属出願第08/661,213号(PCT/US97/10162)、サン等の名義で1996年6月10日に出願された第08/661,212号の乾燥粉末の高められた放出のための電子手段を備えた吸入装置、リーダム等の名義で1997年9月18日に出願された「乾燥粉末供給装置」と称する第08/932,489号、1995年6月6日に出願された「基質に物質を静電的に付着させて保持するための装置」と称する第08/467,647号(現在は米国特許第5,669,973号)、1995年7月25日に出願された「摩擦電気帯電技術を使用した吸入装置」と称する第08/508,703号(現在は米国特許第5,642,727号)、プレッチャ等の名義で1996年6月6日に出願された「基質の予備構成領域上の医薬粉末を静電的に付着させるための方法および装置」と称する第08/659,501号(現在米国特許第6,007,630号)、ポリニアク等の名義で1998年6月10日に出願された「乾燥粉末付着方法」と称する第09/095,246号(現在米国特許第6,063,194号)(以上のすべては共通に所有される)や、クレイ等の名義で1998年6月10日に出願された「製薬品およびその製造方法」と称する第09/095,616号(現在米国特許第6,303,143号)(この後者の出願は上記出願の譲受人および本発明の譲受人に共通に所有される)および米国特許第5,714,007号、第5,642,7272号および第5,669,973号(上記出願と共に共通に所有される)である。以上のすべては、出典を明示することによってその開示内容全体を本願明細書の一部とする。
【0004】
また、WO90/13328号およびWO93/09832号が興味ある。これらの出願は医薬投与量分の衝撃放出を含む種々の吸入器の実施例を開示している。しかしながら、これらの実施例は実施するのに高価である比較的複雑なカム作用および同様な構成を伴っている。これらの後者の出願も参照によりここに組み入れられる。
【0005】
乾燥粉末吸入器は医薬配合物を個人に投与するための薬剤供給装置として使用される。これらの装置のいくつかは基質表面に付着され且つ密封層でシールされた製薬粉末を用いている。他の装置では、粉末を溜め部に供給し、次いで一度に1つずつ投与量キャリアに移送する。基質は例えばカセットまたはカートリッジ内のリール上にテープとして設けられることがある。患者が医薬を必要とする場合、理想的な乾燥吸入器が吸入すべき細かい粒子クラウドを形成し、それにより保管投与量分の高い吸込み性の部分を患者の肺に奥深く供給する。ほとんどの場合、肺の奥の凹所は吸入された粉末クラウド中の薬剤のための所望の部位である。
【0006】
これは、1.付着薬剤の主部分を放出し、2.粉末クラウドが1mと5mとの間の個々の粒子または粒子凝結体よりなるようにすることにより最も効率的に達成することができる。
【0007】
個々の粒子が10m未満に小さくなると、放出および粒子凝結の両方が高い吸込み性の部分を患者の肺へ奥深く供給することの深刻な妨げになる。
【0008】
乾燥粉末医薬を分配するための種々の従来の吸入装置により扱われている共通の問題は医薬の制御された確実な放出を行うことである。乾燥粉末医薬吸入器は静電気学を必要としない充填技術により医薬を装填し得る。或る他の実施では、付着粉末は凝結粒子を形成し、その結果、医薬の放出量の非制御の変化が生じる傾向がる。上記出願のうちのいくつかはこの問題に対する種々の解決法を講じている。
【0009】
乾燥粉末吸入器において多くの解決策が採られてきた。或る場合には、WO93/09832号に開示されるように、粉末を基質粉末キャリアの衝撃により放出する。興味あるのはWO9−/13328号に開示されているような吸入器である。
【0010】
同時係属出願第661,213号および第661,212号においては、吸入するための医薬と接触する吸入器の内面におけるへこみまたは隆起表面が開示されており、これらの表面は医薬と吸入装置の表面との接触面積を最大にして吸入器からの医薬の放出を促進している。
【0011】
医薬の粒子が凝集すると、これらの粒子は肺に付着するために空気の流れに留まるのではなく、口および喉に衝撃を与える。或る救済法は吸入器に曲りくねったチャンネルを設けて解凝集を促進することである。しかしながら、医薬はチャンネルに沿って付着して投与量分の分配が不正確になることがある。また、凝集の結果、吸入器がより多いまたはより少ない量を分配するように医薬を不正確に分配する傾向がある。
【0012】
肺に移送するのに必要とされる小さい粒子の大きさ、例えば、2mないし7mによれば、吸入器による放出および奥深い肺領域への供給についての多くの問題を生じる。粒子の大きさが減少するにつれて、粒子と他の物との間の相対接合力が増大する。これは粒子―基質接合および粒子―粒子接合の両方に当てはまる。その結果、粒子凝結体はより蜜に結合、個々の粒子は基質から取り出し難くなる。凝結は放出薬剤の効果的な大きさを増大し、且つ吸い込み可能な部分を少なくする。相対的粒子―基質接合が増大すると、薬剤の放出をより困難にし、また吸い込み可能な部分を少なくする。
【0013】
表面を攪拌するために超音波周波数を使用した追加の検討は10m未満の粒子を表面から取り出すのに不成功であった。代表的なポリマー物質における粒子の大きさと基質材料の波長との間に不釣合いがある。材料の波長は粒子の多数の寸法であり、効率的なエネルギー結合を行わない。粒子の共鳴が起こるのに100MHz以上の音の周波数必要とされる。かくして、波長を最大にするための非現実的に高い周波数、または小さい粒子を横切る力の差を増大するための高い音の振幅が必要とされる。
【0014】
(発明の開示)
本発明者は、万一粒子凝結体が形成した場合、乾燥粉末の製薬的に活性な成分がかかる粒子凝結体を分解するような薬剤吸入供給装置の必要性を認識している。本発明者は、約10gからミリグラム範囲までの量のミクログラムの付着物を約10%の精度で供給することの必要性を認識している。
【0015】
本発明による医薬粉末供給装置は別々の医薬投与量分が付着されている少なくとも1つの可撓性部分を有するキャリアと、キャリア部分を撓ませ、且つ惰性移送により投与量分を撓まされた部分から放出するためにキャリアの可撓性部分にエネルギーパルスを付与する手段とを備えている。
【0016】
一面では、エネルギーパルスを付与する手段は撓まされたキャリア部分を撓ましてスナップ作用で解放するための手段を備えている。
【0017】
更にの面では、キャリア部分は基部領域から弾性的に延びるフィンガを有しており、付与手段はフィンガを基部領域に対して撓ませるためのものである。
【0018】
更に他の面では、キャリア部分を受け入れるキャビティを持つボディが設けられており、付与手段は、孔が貫通していてキャビティ内でボディに固定され、スナップ解放フィンガを受入れるためのアンビルを有しており、孔は放出投与量分を受け入れるためのものであり、またフィンガを急速に減速して投与量分に対して上記惰性移送を行うためにフィンガにより上記アンビルに弾性的に衝撃を与えるための手段を有している。
【0019】
更に他の面では、投与量分は凝結体を形成する傾向があり、アンビルは少なくとも1つのチャンネルを有しており、更に、装置は、ハウジングに連結されていて、衝撃中に投与量分の凝結体を崩壊するために少なくとも1つのチャンネルを通る空気ジェット流を生じるための手段を備えている。
【0020】
更に他の面では、フィンガが波形である。
【0021】
また更に、フィンガは基部領域から所定の方向に延びており、フィンガは所定の方向に延びている波部を有している。
ジェット流を生じるための手段は、キャリアフィンガの初めの変位と一致した初めの弾性変位可能にキャリアフィンガの上側にある更に他の弾性フィンガを有しており、変位されたフィンガは第2の変位においてスナップ解放するようになっており、更に他のフィンガは第2変位中に上記空気流を生じるためのものである。
【0022】
更に他の面では、更に他のフィンガは上記スナップ解放時にキャリアフィンガよりゆっくり減速するようにキャリアフィンガと異なるばね定数を有している。また、更にの面では、キャリアは各々に投与量分が付着されている複数の半径方向に延びるフィンガを持つ第1ディスクを有しており、付与手段は選択されたフィンガ上の投与量分を放出するために選択されたフィンガをスナップ作用で撓ませるためのカム手段よりなる。
【0023】
好ましくは、選択されたフィンガをカム手段によりスナップ作用で撓ませるための医薬放出位置へ割り出すための割り出し手段が設けられている。
【0024】
第1ディスクは各々が投与量分を支持した複数の第1フィンガを持つ投与量分キャリアディスクと、第1フィンガの上側にあり且つ第1フィンガに対応する複数の第2フィンガを備えていてキャリアディスクの上側にあるスペーサディスクと、割り出し穴を備え、且つ第1および第2フィンガの上側にあり且つこれらのフィンガに対応する複数の第3フィンガを備えたリングとを有しており、上記スペーサディスクはキャリアおよびリングディスクに接合されており、割り出し手段はリング割り出し穴に選択的に係合するためのものである。
【0025】
好ましくは、選択されたフィンガを手で撓ますためのカム手段が設けられている。
【0026】
カム手段は第3フィンガを通り越して第1および第2フィンガを撓ませる。
【0027】
更に他の面では、キャリアは複数のフィンガが横方向に延びているベルト部分を備えており、フィンガの各々は個々の投与量分を有しており、且つ上記ベルト部分に対して選択的に弾性変位可能に配置されている。
【0028】
また、更にの面では、フィンガを次々に投与量分放出位置まで前進させるためにベルトを変位させるための駆動手段が設けられている。
【0029】
付与手段は所定フィンガに隣接してベルト部分を締め付けるためのクランプと、選択された撓みフィンガをベルト部分に対して選択的に撓ませ且つスナップ作用で解放するための撓ませ部材とを備えている。
【0030】
キャリアは要素を備えており、投与量分は要素上に間隔を隔てた関係にある複数の別々の投与量分よりなり、付与手段は要素に隣接したキャリア撓ませ部材と、撓み要素の解放時に選択された投与量分を要素から惰性移送で放出するために要素を瞬時に曲げて撓ませるための手段とを有している。
【0031】
更に他の面では、要素上の次々の投与量分を上記撓ませ手段に選択的に整合させる手段が設けられている。
【0032】
更に他の面では、軸線のまわりに回転可能なコア部材が設けられており、要素は軸線のまわりに螺旋状にコア部材のまわりにコア部材から半径方向に延びているフィンガ列を備えており、また、惰性移送により選択された投与量分を選択されたフィンガからスナップ作用で放出するために上記各フィンガを選択的に整合させて撓ませるための手段が設けられている。
【0033】
更に他の面では、キャリアは互いに整合された積重ね体における複数の投与量分および投与量分基質から1つの投与量分および投与量分基質を受け入れるためのばねフィンガを備えており、また次々の投与量分および投与量分基質をキャリアに選択的に設置するための手段が設けられており、付与手段は上記フィンガをアンビルにスナップ作用で撓ませ当てるための手段を有している。
【0034】
(発明を実施するための最良の形態)
単位投薬量をなす乾燥粉末医薬粒子は循環摩擦帯電、誘導帯電などのような在来の帯電機構で所定の極性に帯電し得る。これらの粒子を制御量で基質に付着させ、その際、基質上の複数の位置の各々に付着された活性製薬成分の量は例えば約5%以上は所定量から変らない。
【0035】
前置き部分に記載したポリニアク等の名義で1998年6月10日に出願された「乾燥粉末付着方法」と称する出願中の出願第09/095,246号およびクレイ等の名義で1998年6月10日に出願された「製薬製品および製造方法」と称する出願第09/095,616号(これらの特許は全体が出典を明示することによってその開示内容が本願明細書の一部とされる)を参照されたい。これらの出願は製薬的に活性な成分の医薬を基質に静電的に付着する製造装置および方法を開示しており、この製造装置および方法は乾燥粉末医薬を帯電し、帯電粉末粒子を基質に静電的に吸着させることを含む。詳細には、医薬を制御量で別々の位置で基質に付着させ、その際、付着量は例えば5%以上は所定量から変わらない。この方法は好適である。
【0036】
しかしながら、前置き部分に記載した上記出願中の出願および特許(これらのすべては出典を明示することによってその開示内容が本願明細書の一部とされる)には、乾燥粉末医薬を基質に静電的に付着させる他の方法も開示されている。これらの方法は制御量の乾燥粉末医薬を基質にその別々の位置で静電的に付着させることを開示している。これらの方法を金属または非金属基質に適合させるのにここにおける開示方法の変形例を用いことができる。基質は中でも、例えば、弾性フィンガ付きの或いは弾性フィンガ無しのテープ、ストリップまたはディスクであってもよい。医薬は、実施例のうちの或る実施例に用いられる場合、後述のようにフィンガに付着される。後述のような種々の基質における乾燥粉末粒子の付着は当業者の技能範囲内である。
【0037】
基質からの粒子の除去は粒径が減少するにつれて困難になる傾向がある。これは、大ざっぱには、粒径が減少するにつれて付着力が体積および表面よりもゆっくり減少する結果である。体積および表面は一般に除去力および細分化力に関係しているので、これらの力は粒径が減少するにつれてますます打ち勝ち難くなる。
【0038】
粒子と基質との接触面積または2つの粒子同士の接触面積が増大するにつれて、ファデルワールス力により引き起こされる付着力および凝集力が増大する。
【0039】
高い吸入性の画分を得るには、付着力および凝集力をそれぞれ最大にする粒子−基質接触および粒子−粒子接触を最大にするために静電付着が好適である。また、同様に帯電された粒子は互いに反発して凝集を更に最大にする。
【0040】
下記の吸入器における基質は当業界で公知なように、金属、例えば、ステンレス鋼でもよいし、或いは非金属でもよく、医薬基質として適当な任意の材料のものである。非金属基質は開示した衝撃構成に使用のために上記実施例のうちの或る実施例において所望の機械的曲げ特性を有するように選択される。基質材料の選択は種々の実施例と関連している後述のような所定の実施に依存している。
【0041】
吸入用の粉末クラウドを効果的に構成するには、基礎粒子は一般に、形成するなら、約6m未満の大きい凝集体であらねばならない。低投薬量の場合、粒子−粒子相互作用が最小になり、形成する凝集体が呼吸路の目標領域に達するのに十分小さいように、十分に散在する薬剤層が付着される。
薬剤の高い投与量の場合、基質に凝結体が形成する。これらの凝結体は、薬剤を取り出す工程中、且つ/或いは十分に高いガス速度への解放凝結体の露出を介してエネルギーの付与により崩壊されてしまう。ガスは空気力学的抵抗の差により凝結体の前後に差力を及ぼす。これらの差はガス速度の勾配または凝結体前後の幾何学的さにより生じる。
【0042】
図1において、吸入装置60は室54および分配室54’を構成するハウジング62を有している。室54内には、バッテリ64と、バッテリ64により図示しないスイッチを介して選択的に付勢されるモータ66と、モータ66により軸線69を中心にベルト駆動されるファン68とが位置決めあれている。ハウジング62にはカム71を備えた手動式レバー70が回転可能に固着されている。レバー70およびカム71は分配室54’を通っている。レバー70は軸線73(図7)を中心に回転し、室54を通っている。レバーは手動式ノブ70’を有している (図7)。カム71は熱可塑性プラスチックで成形されるのがよいレバー70と一体である。カム71は室54内に位置決めされている。
【0043】
図4において、カム71はスロット56および進入開口部58を有している。開口部58は90°間隔を隔てた2つの表面59,59’を備えており、スロット56の平面に対して対称である。開口部58はスロットを水平にし且つ表面59,59’各々を水平線に対して45°にした図1に示すような通常の不動位置を有している。
ハウジング62(図1)は好ましくは、一体ヒンジで一端がヒンジ止めされた2つの半体62’、62’’よりなる二枚貝式シェルであり、熱可塑性プラスチックで一体に成形されている。ハウジングは下半部62’’に取付けされた一体成形マウスピース72を有している。マウスピース72は開口部55を介して分配室54’と流体連通している出口ポート74を有している。分配室54’内には、支持体76が設けられている。ハウジング前部には、手動式割り出し装置78が設けられている。割り出し装置78は室54’の外側のノブ80と、支持体76に隣接して室54’内に設けられた割り出しホイール82とを有している。割り出しホイール82はハウジング62の半体62’’に回転可能に固着されており、また角方向に間隔を隔てた割り出しピン84の環状列を有している。薬剤分配室54’内には、任意の熱可塑性部材86が支持体76から片持ち梁式に支持されている(図1および図2)。部材86は平らでもよいし、円弧状でもよい。部材86は、平らであれば、弾性である。部材86は、円弧状であれば、剛性であり且つ図5に示すように下方に湾曲している。部材86は望むなら、他の材料で構成してもよい。
【0044】
マウスピース72は開口ブ55を介して室54’と流体連通している分配室88を有している。室88はチャンネル90を介して空気入口ポート92に流体連結されている。チャンネル90および室88には、空気流作動式蝶弁94が設けられている。ハウジングは薬剤送出しディスク基質組立体98を受け入れるためのスピンドル96を有している。受け入れられたディスク98は割り出し装置78によりスピンドル96のまわりに回転される。
【0045】
基質ディスク組立体98は投与量分カートリッジを構成している(図3および図3a)。組立体98はばね金属、例えば、板ばね、薬剤支持ディスク100を有している多層円形ディスクを備えている。ディスク100はその平面と直角な方向に弾性である半径方向に延びる板ばねフィンガ102の環状列を有している。上記のような医薬投与量分104が上記のように投与量分支持フィンガ102各々の外面にそれらの延長端部領域で付着されている。ディスク100はスピンドル96を受け入れるための中央開口部106を有している(図1および図2)。
ディスク100の上には、スペーサ(密封層)ディスク108が載っている。ディスク108は基質ディスク100を上層密封リング114から分離するのに役立つ。変更例では、ディスク108もまた密封層として役立つ。ディスク108はばね金属または熱可塑性プラスチックでもよく、この実施例では、ディスク100上の各投与量分104を受け入れるための穴110を有している。
【0046】
密封層の具体例では、基質ディスク100は各々が対応する別々の投与量分を受け入れるためのポケットを有している。ディスク108は平面状であり、ディスク100の上に載っている。これは例えば図3bに示されている。図3bでは、ディスク100’は各々が投与量分受入れディンプルまたはポケット103’を有するばねフィンガ102’を備えている。別体の個々の薬剤投与量分104’がポケット103’にある。密封ディスク108’は投与量分104’をリング114’のフィンガ118’から隔てるための開口部110をポケット103’のところに有している。ディスク108’は投与量分をシールし、一般に平面状である。ディスク108’をディスク100’から取り外して投与量分を解放すると、投与量分104’は密封ディスク108’が投与量分104’から’間隔を隔てた状態で可及的に取出されるのではなくポケット103に適所に留まる。
【0047】
また、ディスク108(図3)はディスク100の夫々の開口部106およびフィンガ102に対応し且つそれらの上にある中央開口部およびフィンガ112を有している。ディスク108は在来の接合剤を用いてディスク100に接合している。
【0048】
ディスク108上には、割り出し/密封リング114が環状周囲領域にある。リング114は、環状部分116が夫々のディスク100,108の下層の併置フィンガ102,112の半径方向外方に延びるようにディスク100,108より大きい直径を有している。夫々のディスク100,108の下層フィンガ102,112の外周端部の上には、複数の半径方向内方に延びるフィンガ118がある。リング114には、ディスク割り出し孔120の円形列がフィンガ118の半径方向外方に設けられている。これらの孔120は一度に1つ、割り出し装置78の割り出しピン84(図1)に選択的に係合する。
【0049】
ディスク100,108およびリング114のフィンガ118は在来の接着接合剤により積層構造で互いに接合されてカートリッジディスク組立体98を構成している。
【0050】
割り出し装置78(図1)の割り出しピン84はノブ80を手で回すことにより受け入れられたディスク組立体98におけるリング114の孔120に選択的に係合する。ピン84は部材86と整合し且つ部材86の上側にある組立体98の上側組のフィンガ102,112,118を設置する。穴120を備えたリング114の周領域116は支持体76および部材86の上方にある。スピンドル96はディスク98を開口部106のところで受ける。
【0051】
作動中、装置60は、低投与量および高投与量の両方の場合にも、衝撃機構を介して惰性移送のためのエネルギーパルスを付着粉末に与える薬剤取出し方法を行う。ディスク組立体98を作動位置に設置し(図1)、次いでハウジング62の室54を閉じる(図5)。この位置では、カム71の表面59,59’は各々、スロット56を通っている組立体98の平面と45°にある。スイッチ(図示せず)を作動すると、モータ66がファン68を作動する。これにより空気を流し始めて入口ポート92を経てチャンネル90に通し、ポート74を出て蝶弁94を開放する。
【0052】
フィンガ102、112の延長先端部は支持体76の上にあっても、その下方で部材86の上にあってもよい。リング114は最も下方にあって投与量分が開口部55に向かって下方に向いている。この配向では、他のフィンガ112,102はリングフィンガ118の上方にあって投与量分フィンガ102が最も上方にある。次いで、レバー70を手で回してカム71を図5から図7まで順次、矢印の方向に回転させる。カム71はこのカムおよび部材86と整合されるディスク98の一組の整合した上側フィンガ102、112を把持する。
【0053】
カム71が回転すると、このカムは支持体76上の整合フィンガ102,112を回転させて曲げるが、リング114またはそのフィンガをそうしない。カム71によるディスク組立体98の下方曲げにより、2つのフィンガ102,112を下方に曲げる。すると、これらのフィンガが整合リングのフィンガ118および部材86を下方に曲げる(図5)。
【0054】
部材86はリング114とフィンガ102,112との間の剪断作用を最適にするのを助ける。
【0055】
この作用は図5に示すように、平らな弾性部材86および整合フィンガを支持体76に対して適宜に曲げる。変更例では、部材86は剛性でもよい。ぢすく98のフィンガは支持体76の平らな上面およびディスク98の平面から下方に曲げられて整合フィンガ102,112の互いの接合を相対摺動剪断作用により破断し、且つディスク112とリング114との接合を曲げ作用により引き起こされる相対剪断摺動により破断する。ピン84は、カム71が回転するときに、リング118の周囲116を支持体76に固着されたままに保つ。
【0056】
図6において、フィンガ102,112がカム71の回転に応答して回転し続けると、フィンガ102,112は接合から外れてリング114のフィンガ118および部材86上およびこれらを通り越して摺動する。スペーサディスク108は、相手のリングフィンガ118がスペーサディスク108上を摺動するとき、選択された投与量分104を対応するフィンガ102上に適所に保持する。部材86およびリング114のフィンガの上にあるフィンガ102,112の先端部の弾性保持により、これらのフィンガがカム71の更にの回転に応答して回転するとき、フィンガのスナップ作用を生じる(図6)。
【0057】
このスナップ作用は投与量分を有する基質フィンガ102を開口部55のまわりのアンビルとして役立つ分配室54’の底面に対して加速する。これにより選択された投与量分フィンガ102の大きい衝撃力および急速な加速を生じる。減速中の医薬の惰性によりエネルギーを供給して室54’の底面によりアンビルを形成した状態でフィンガ102の衝撃でフィンガ102の表面109から投与量分を自由にする。この惰性エネルギーのパルスにより投薬量部分の医薬粉末をディスク100から放出する。投与量分はマウスピース72のポート74のところで排出開口部55を通して粉末クラウドとして排出される。弁94はー吸入分と、ファン68により引き起こされる併発空気流とに応答して自動的に開弁する。使用者はマウスピースから排出された自由になった粉末を吸い込む。空気入口ポート92によれば、吸い込み空気が空気流をマウスピース72を通して入口ポート92のところで矢印の方向に引き入れる。
【0058】
カム開口部58(図4)により、カム71がスロット56のところでフィンガ102、112を曲げながら回転する。粒子はキャリア基質から容易に解放して予期投与量分を供給する。
【0059】
図7において、逆方向におけるカム70の手動回転によりフィンガをディスク組立体98の平面位置まで戻す.整合リングフィンガ118は弾性ストッパとして作用し、フィンガ102、112をリング114のフィンガ118の下方の不動の使用済み位置に位置決めする。このとき、使用者は支持体76のところで次の使用時期における使用のために次の投与量分を割り出すことができる。
【0060】
変更例では、部材86は剛性であってもよいし、図5に示すような形状を有する円弧状でもよい。この円弧形状は、フィンガが部材86上を摺動するときにフィンガの相対剪断作用を助ける。変更例では、部材86は省略してもよい。
【0061】
かくして、薬剤取出しは薬剤基質/キャリアおよび粒子−粒子接合を崩壊する惰性移送機構により生じる。高められた薬剤の放出は粒子に対して行われる。
【0062】
図8ないし図10において、別の実施例では、吸入装置122(ハウジングおよび駆動機構は示されていない)は医薬投与量分128を支持し且つ密封テープ130でシールされた好ましくは金属投与量分キャリア基質126のリールを回転させるための駆動ギアおよびモータ(図示せず)を有している。基質126がリール124から取出されると、駆動ギアおよびモータにより駆動される密封テープ巻き取りリール132が密封テープ130を基質126投与量分128から取出す。更に他の駆動ギアおよびモータ(図示せず)により駆動される基質巻取りリール134が基質をリール124から取出す。これらのリールはカートリッジまたはカセット(そのハウジングは図示せず)の一部でもよい。この装置を作動するための駆動ギアおよび回路部品は、当業者の技能範囲内であるので図示する必要はない。
【0063】
図9において、基質126は複数の台形(または変更例では、三角形)のフィンガ136および連続した長さ方向に延びるベルト138を備えている。投与量分128はキャリアフィンガ136の自由端部に付着されている。キャリア基質126は好ましくは金属板ばね材よりなる。フィンガ136はベルト138から横方向に延びている。
【0064】
クランプ/投与量分取出し組立体140が基質および選択された投与量分128を受け入れる。組立体140はそのフィンガ136’に隣接してベルト138を締め付けるためのクランプ141を有している。クランプ141はベルト138を受け入れるためのスロット付き構造よりなり、クランプ141におけるベルト138を基質と直角な(および図9における図面紙と直角な)方向に変位しないようにするのがよい。
【0065】
締め付け組立体140はアクチュエータ142(図9)を有している。このアクチュエータは、先端部144’がクランプ組立体140内に位置決めされたフィンガ136’の先端部の下にあるピン144を選択的に回転させるドライブ143を有している。ピン144はフィンガ136’上の投与量分128’の下にあってもよい。ピン144が回転されると(図10)、ピン144はフィンガ136’の先端部および関連した投与量分128’を回転させる。ピン144が回転すると、ついには、フィンガ136’を解放する。何故なら、ピン144およびフィンガ136’は半体方向143,143’に回転するからである(回転されたフィンガおよびピンは仮想で示してある)。この相対回転により、フィンガ136’はピン144から解放されると、実線で示すその不動位置までスナップ作用で戻される。このスナップ作用により、投与量分を惰性移送により基質から変位させる。投与量分128は例示としてピン144の反対のフィンガ136の側に示してあるが、変更例では、同じ側であってもよい。
【0066】
図12は別のキャリア基質131を示しており、このキャリア基質131は、基質126(図9)のような基質のフィンガ、例えば、ディスク基質100(図3および図3a)のフィンガの長さに沿って波部が延びている波形金属板ばねで構成されている。基質はその質量を増すことなしに波部により剛性に形成されている。これによりフィンガの対応する小さい変位のための基質の加速を高める。図8のフィンガ136は、波形である場合にスナップ作用するとき、短い距離にわたって高い加速でスナップ作用し、これにより基質から自由な投与量分の惰性エネルギー移送排出を高める。図3および図3aの実施例でも同じことが起こる。
【0067】
また、図12において、中央開口部135を有する円筒形中空コアの好ましくは金属アンビル133が、フィンガをその通常の不動位置に止めるストッパとして作用する戻しスナップ作用式フィンガを受け入れるように位置決めされている。アンビル133は、例えば図1においては、開口部55の上方でハウジング半体62’’に取付けられてもよい。例えば、アンビル133はハウジング半体62’’の成形一体部分であってもよい。アンビル133の中央開口部135は基質から放出された投与量分を受け入れ、粒子を惰性移送力によりクラウドの中へ分散させる。波形のスナップ作用式フィンガの基質131がアンビル133(図12)を衝撃すると、投与量分が分散粒子クラウドとして放り出されて基質から自由になる。
【0068】
アンビル133はそこを通る開口部135の内側に導管139またはチャンネルを有する。人が息を吸うと、一吸入分により薬剤粒子の凝集体を分解するのを助ける導管の各々を通る空気の流れを生じる。これは大きい投与量分付着体の場合に特に有用である。
【0069】
図11において、波形フィンガを用いた別の実施例は、例えば上記のようにディスク投与量分キャリア基質に、図示しない基部領域から延びる波形の好ましくは金属ステンレス鋼板ばねフィンガ150を有している。また、上側の第2の弾性ばねフィンガ152が基部領域から延びている。フィンガ152は開口部を有さず、平らである。フィンガ152はフィンガ150と異なる材料製であり、フィンガ150より小さい弾性を有しており、すなわち、剛性ではなく、従って、所定の撓みのためにフィンガ150より遅い速度で曲げ位置から加速する。
【0070】
フィンガ152はフィンガ150の長さ分だけ延びており、好ましくはフィンガ150全体の上にある。チャンネル部材154はフィンガ150,152をそれらの通常の不動位置(図11には図示せず)および曲げ形状で受け入れるチャンネル領域156を構成している。この不動位置はチャンネル領域156の底部のところで部材154の底壁部158と平行である。壁部158は、曲げられたフィンガ150が平らな状態に戻ると、フィンガ150により生じられた過剰の空気流をチャンネル領域から出す通開口部159を有している。この開口部は、ばねフィンガ150がその不動位置へ戻ると、ばねフィンガ150により覆われる。
【0071】
また、アンビル160がチャンネル領域の底部に位置決めされ、壁部158に固着されている。アンビル160は図12と関連して以上で述べたアンビル133と同様でもよい。
【0072】
作動ピン160がドライブ164により方向162に回転される。ピン160はチャンネル部材154の後壁部166のスロットを通っている。フィンガ152はフィンガ150のものと異なるばね定数を有している。この異なるばね定数はフィンガ152より他界加速度でその元の不動位置へスナップ作用で戻るような程度である。
【0073】
作動中、ピン160は方向162に選択的に回転される。ピン160(または他の形状の要素)の先端部はばねフィンガ150の下にあり、変更例では、フィンガ150の先端領域においてフィンガ150の下にある。ピンが方向162に上方に回転されると、フィンガ150、152は上方に撓んでフィンガが基部材(図示せず)に固着されるピボットのまわりに曲がる。
【0074】
波形フィンガ150はフィンガ152より剛性であり、高い速度で加速してまずアンビル160を突き当たる。ゆっくり移動するフィンガ152は不動状態への戻り運動中、フィンガ150を遅らす。フィンガ152はチャンネル領域156内の空気ポンプとして作用し、この空気ポンプはフィンガ152をぴったり受入れ、アンビル160に向かう空気の流れを生じる。この空気の流れはアンビルの後160’を通る空気流を生じて粉末投与量分の凝結体を分解する。この作用により、投与量分は、効果性を最大にする、吸い入れられたときの適切な粒径フォーマットにある。図11において、投与量分が波形フィンガ150の下側にあり、図示していないことはわかるべきである。ばね150は生じた空気の流れを開口部159を流通させる。
【0075】
波形ばねは、投与量分を吸入室へ前進させるために、孤立構成要素を構成したり、或いは互いに接合されたり、テープとして形成されたり、ピンホイールまたはディスクに形成されたりし得る。一旦、室に前進されると、撓みばねは解放されて、薬剤が加速され、前進用ばねの端部を導く。ピーク速度では、ばねの自由端部が剛性アンビル160に当たり、急速に減速される。アンビル160による衝撃および急減速の結果、粉末クラウドを形成する惰性移送により個々の凝結薬剤粒子をばねから解放するのに十分に高い力を生じる。凝結粒子は、基質から去ると、移動粒子が通らなければならないガスジェットにより崩壊される。ジェットを通る凝結体の急速運動により、一吸入分の一部のみを表す調時ジェットが得られる。これにより患者の呼吸パターンを乱さずことなしに凝結体を崩壊させる。
【0076】
更に他の実施例では、変更例において、付着された投与量分の領域における波部は、例えば、波形基質のものと同様にして所望の合成および可撓性を与えるために、フィンガ102’(図3b)により示すようなカップ形基質と交換してもよい。この形状は質量を増すことなしに追加の剛性をもたらし、その結果、減速がより急速になり、且つ薬剤放出が改良される。これにより、基質にエネルギーパルスを与えて薬剤を急速に放出する。
【0077】
変更例では、図示しないピストンがアンビル160の後160’を通る空気の流れを生じるためにばね152の衝撃を受けてもよい。
【0078】
図13において、波形基質150’はポケット151を有しており、これらのポケット151の各々には、医薬粉末の投与量分153が配置されている。密封テープ155がポケット151内の投与量分をシールしている。その場合、密封テープ155は投与量分の放出に先立って選択的に除去されなければならない。テープは、これが除去されるとき、投与量分のいずれも取出さないように投与量分に接触していない。
【0079】
種々の実施例における投与量分の移送が、キャリア基質を撓ませ、次いで基質を急減速することによってエネルギーパルスをキャリア基質上の粉末に与えることにより行われることはわかるべきである。撓み基質が弾性で戻ると、この基質は不動アンビルまたはその同等物に衝撃を与えて惰性または初期エネルギーを移動投与量分に与える。このエネルギーパルスは、支持体基質が不動物による衝撃時に急速に減速するときに誘発されるその惰性エネルギーにより支持体基質を移送する。
【0080】
これは従来技術では比較的不動の基質に与えられる衝撃エネルギーに起因した衝撃移送と区別すべきである。衝撃波は基質を通ってその上の粒子まで移動して不動粒子に作用する直接衝撃により粒子を解放する。これは、移動する投与量分における惰性的慣性エネルギーが投与量分を急減速キャリア基質から分離するものである惰性移送と異なる。対照的に、衝撃波は基質に支持された不動粉末に運動を与える。粉末に入る衝撃波は粉末をキャリア基質から押し離す。
【0081】
分離機構の力は2つの構成において異なる。一方は不動ボールにあたるゴルフクラブと同様な反発力であり、他方は移動物体のキャリアがカタパルトにおけるように突然、運動を止めるときに移動物体が運動状態のままである傾向がある慣性である。
【0082】
図14には、テープ基質用のカセットの更にの具体例が示されている。カセット170(鎖線)は3つのリール172,174,176を収容している。リール176は密封テープ182で覆われる投与量分キャリア基質180のコイル178を備えている。密封テープ182は基質180に形成されたブリスター195(図14)における医薬投与量分194をシールする。リール174は密封テープ182をコイル状に巻き取って密封テープ182を投薬量分194を露出させる基質180から取出す。リール172は投薬量分194を取出した後に基質180を巻き取る。
【0083】
吸入器(その残部は図示せず)用の中空マウスピース184が分配すべき投与量分194と整合される。マウスピース184アンビル197に隣接している。アンビル197は投薬量分194が通過する孔199を有する平らな金属板である。アンビル197は覆われていない基質180および分配すべき投薬量分194に隣接しているが、それらから僅かに間隔を隔てられている。吸入器はリール172,174,176を作動するためのリールドライブ186を有している。
【0084】
衝撃機構188は撓ませドライブ192により駆動される片持ち梁式ばね190を有している。ドライブ192は図10または図11の実施例において以上で論述したように回転ピンまたは要素である。例えば、上記出願および特許に開示されているような付着技術により付着される粉末投与量分194がばね190と整合された投与量分解放位置191においてキャリア基質180のブリスター195にある。ばね190はブリスター195を受け入れて着座させるための孔193を有している。孔193はアンビル199のところで投与量分194に整合する。
【0085】
ドライブ192はばね190およびキャリア基質を撓ませ、それにより投与量分支持基質180をアンビル197に突き当てる。突き当てられた基質180は惰性移送運動を投与量分194に与える。この作用はアンビルによる基質の衝撃時に投与量分を粉末クラウドに解放する。このクラウドは使用者によりマウスピース184を通して吸い込まれる。
【0086】
図15において、図14に関連して説明したようなリールドライブおよび撓ませドライブ(図示せず)を用いている。図15における要素のほとんどは図14におけるものと同じか或いは同様である。異なるのは、基質180’が環状へこみ189により取り囲まれた投与量分194’を受け入れるためのブリスターポケット195’(図15a)を有している点である。密封テープ187は各ブリスターポケット195’上に刻みを有している。アンビル177はへこみ189に嵌る過剰の外側垂下リングリブ179を有する平らな板である。アンビルは投与量分を受け入れるための中央孔181を有している。その結果、密封テープはアンビル177に直接載り、投与量分キャリア基質はばね190’に直接載る。密封テープは187および基質180’は巻返しリール172’にコイル状にされて巻き取られる。図14では、リール172は基質180を巻き取ってコイル状にするだけである。
【0087】
作動において、割り出しサイクル中、キャリア基質、投与量分および密封テープよりなるウェッブが前進される。ブリスターポケット195’は板ばね190’の孔193’に挿入され、装填され、アンビル177に押し当てられる。アンビル177の外側リングリブ179はカバー密封テープ187を刻み185(図15b)に沿って破って粉状投与量分194’を露出する投与量分基質の外側リングへこみ189に引き入れる。ばね190’はその移動を継続し、アンビル177による衝撃により投与量分194’(図15b)を基質180’から解放する。
【0088】
図16において、吸入器(図示せず)には、カートリッジ196を用いている。このカートリッジは中央コアおよび片持ち梁式ばねフィンガ200の螺旋状列を備えている。フィンガ200はコア198から半径方向外方に延びており、熱可塑性プラスチックまたは金属で成形されている。各フィンガ200は付着された医薬粉末投与量分202を有している。投与量分は上記の任意の公知な技術で付着されている。投与量分は密封テープ204でシールされている。投与量分はフィンガ投与量分キャリア基質のポケットに付着されか、或いは密封テープがこれと粉状投与量分との接触がないように投与量分を受け入れるための予備形成ポケットを有する。テープ204をリール巻取りドライブ(図示せず)を有するリール205により取出して投与量分を分配しようとするときに一度に1つずつ選択的に露出させる。
【0089】
例として、フィンガ200を投与量分を備えたストリップとして供給する。この場合のコア198はその側壁部に螺旋状溝(図示せず)を有している。次いで、フィンガストリップを螺旋状溝に挿入する。コア198はその軸方向両端部の2つのスピンドル(図示せず)を中心に回転可能である。
【0090】
巻き取りリール205は、投与量分がコア198に対して所定の環状位置で分配位置206は回転されると、投与量分202およびフィンガ200上の密封テープ204を除去する。
【0091】
選択されたフィンガが分配位置206へ回転されると、フィンガ撓ませドライブ208がフィンガ200を一度に1つずつ撓ませる。このような撓ませドライブは例えば、図10および図11に示すようなものである。有孔の平らなアンビル203を位置206におけるフィンガの上方且つそれに隣接して固定する。コアを回転させると、分配すべき投与量分を収容したフィンガ200の螺旋状経路が位置206において軸方向210に相対的に下方に変位する。
【0092】
フィンガ撓ませ装置208には、鎖線213で示すようにガイド212が連結されており、このガイドは吸入器ハウジング(図示せず)におけるチャンネル内を方向210に摺動する。螺旋体を回転させると、選択された投与量分およびフィンガが軸方向に相対的に変位するので、ガイドはフィンガ撓ませ装置を位置決めする。ガイド212は撓ませ装置から間隔を隔て且つ撓みフィンガと関連したばねフィンガに係合する。ガイド212は、フィンガを軸線214のまわりに回転させると、方向210に軸方向に位置決めされる。ガイド212は例えば、フィンガを軸線214をまわりに回転させると、フィンガの縁部を受け入れるスロット(図示せず)を有している。フィンガ200はガイド212を軸方向に保持する。ハウジングの軸方向チャンネル(図示せず)がガイドを軸線214のまわりのその環状位置206に保持する。
【0093】
作動の際、使用者は撓ませ装置208の角方向位置206において軸線214に対してコア198を所望の軸方向の角方向位置まで回して投薬量分およびその対応するキャリアフィンガを位置決めする。コアが巻き取りリール205により回転されると、密封テープ204を投薬量分から剥がす。回り止め装置、例えば、ハウジングに取り付けられたばね付勢式ボール(図示せず)と、軸線214のまわりの書くフィンガの角方向位置に対応するコア198のへこみとが手動回転可能なコアのあめのこのような位置をもたらす。
【0094】
手動式フィンガ200を撓ませる装置208は位置206における選択された投与量分キャリアフィンガ200を下方210に撓ませる。変位されたフィンガ200を解放すると、このフィンガ200は装置208により支持されたアンビル203にスナップ作用で当たって前述のようにして惰性移送により選択された投与量分を放出する。放出された粉末クラウドはマウスピース218を経て吸い込まれる。
【0095】
マウスピースは軸線214に沿った垂直配向を有するものとして概略的に示されている。実際、マウスピースは水平であって軸線214に対して横方向である。マウスピースは位置206における螺旋状基質フィンガの縁部のところで放出粉末クラウドをマウスピースまで流すためのハウジングの内側壁部のチャンネル(図示せず)に連結されてもよい。
【0096】
また、図1の実施例および図14および図15の実施例では、吸入中、粉末クラウドを排出するのを助けるために補助空気流を与えるためのファンおよび/または追加の空気流路が図1おけるように設けられている。リール205はガイド212にこれと共に軸方向に変位可能に連結されている。マウスピース211が排出された粉状投与量分を受け入れる。
【0097】
図17には、弾性の片持ち梁式フィンガを有する螺旋状投与量分キャリア基質を用いた図16の実施例と同様な実施例が示されている。この実施例では、投与量分が書くフィンガ200’において別体の密封カバーシート215により封入されている以外は、図16の要素すべてが利用されている。密封カバーシートは好ましくは投与量分を受け入れるためのポケットを有している。この場合、図16の巻き取りリール205は利用されていない。その代わりに、装置(図示せず)が付着位置206’のすぐ前で別体の密封カバーシート215’を剥がす。
【0098】
図18および図18aにおいては、吸入分配装置218の更にの実施例はカートリッジ220を受け入れるための室を持つハウジング(図示せず)を有している。カートリッジ220は投与量分パック223の積重体222を備えている。各パック223は円筒形(または他の形状)の投与量分ウェーハブリスター型基質224を備えている。基質224は各々、粉状投与量分228用のポケットを構成する熱可塑性ブリスターを備えている。基質は任意の在来の材料よりなり、好ましくは熱可塑性プラスチックで形成されている。粉状医薬投与量分228は上記のように任意の公知な方法により各基質のポケットに付着される。
【0099】
カートリッジ220はパック用の任意の有利な包装体であってもよく、吸入室に挿入されている。割り出しサイクル中、先頭のパック223’が分配装置(図示せず)によりカートリッジおよび積重体から分離され、片持ち梁式投与量分キャリア板ばね226において相手のポケット227またはばね226の孔(図示せず)に入れられる。例えば金属またはプラスチックの平らなアンビル230は投与量分受入れ工232を有している。粉末クラウド投与量分を受け入れるためのマウスピース234が孔232に隣接している。
【0100】
ばね226を撓ませ且つ投与量分および基質224をアンビル230に突き当てて所望のエネルギーパルスを与えて投与量分を放出するためのステーション236にばね撓ませドライブ(図示せず)を有する衝撃機構が設けられている。アンビル230の孔232は、ばねをアンビル230に差し向けると、投与量分基質がアンビルに突き当たるように、基質より小さい。
【0101】
撓ませドライブ(図示せず)はばね226を選択的に回転させてスナップ作用で解放する。ドライブ238は手動式でも電動式でもよい。解放されたばね226は撓み基質224’をばね226に面した側でアンビル230に突き当てて惰性移送により投与量分を放出する。放出された投与量分はアンビルの孔232を通ってマウスピース234に入る。例として、相対配向および位置が与えられており、これらの相対配向および位置は所定の実施例で示すものと異なっている。投与量分を放出すると、空のパック223’の基質224を装置(図示せず)によって保管位置(図示せず)まで変位させる。
【0102】
図19および図19aにおいて、積重ね基質用のカートリッジ分配装置の更にの実施例は吸入室(図示せず)に設けられたカートリッジ240を有している。カートリッジ240は別々の基質−投与量分パック241の積重ね体242を備えた積重ね基質用の任意の有利な包装体である。各パック241は各々が投与量分246を受け入れるポケット244を有する同様の別体の成形熱可塑性プラスチックぶりスター型基質243を備えている。各ポケットには医薬投与量分246が入っている。投与量分246は慣性パック241を構成する各基質242上で別体の密封カバー248によりシールされている。
【0103】
平らなアンビル254がマウスピース256に隣接している。このアンビル254は投与量分受入れ孔258を有している。アンビルは以上に論述した先の実施例におけるように吸入ハウジング(図示せず)に固着されている。
【0104】
割り出し中、カバー248を装置(図示せず)により基質243から取り外す。次いで、パック241の露出された投与量分246および基質243を機構(図示せず)により投与量分キャリアばね252のポケット250に装入する。マウスピースは投与量分分配ステーションにある。ばねを基質および投与量分と共に図19に示す位置まで撓ます撓まし装置(図示せず)によりばね252および支持された投与量分を変位させる。撓まし装置によるスナップ解放時に変位されたばねがアンビル254を突き放し、投与量分246を基質243から放出する。基質243は、アンビルが突き放し時に基質を保持するようにアンビルの孔258より小さい。この作用はマウスピース256を通して分配される粉末クラウドを構成する投与量分に惰性移送エネルギーを与える。
【0105】
添付請求項に記載のような本発明の範囲を逸脱することなしに開示実施例の変更例を行うことができることは当業者には思い浮かぶであろう。ここに示した説明は例示としてのものであって、限定するためのものではない。例えば、形状体および特定の作動機構の形状は例としてのものである。基質上の投与量分にエネルギーパルスを与えて惰性移送力により投与量分を移送するためにばね形状体を撓ませるのに多くの他の作動機構を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製薬的粉状投与量分支持基質カートリッジが装着されており、このカートリッジを受け入れるために吸入器ハウジングが開口している本発明の一実施例による吸入器の側立面断面図である。
【図2】図1の実施例の吸入器の平面断面図である。
【図3】図1の実施例についての基質カートリッジの平面分解図である。
【図3a】図3の組立て済み基質カートリッジの部分断面側立面図である。
【図3b】図3aのカートリッジの別の具体例の部分断面側立面図である。
【図4】図1の実施例に用いられたカムおよびレバーの側立面図である。
【図5】付着乾燥粉末医薬の種々の放出段階を示す図1の吸入器の側立面断面図である。
【図6】付着乾燥粉末医薬の種々の放出段階を示す図1の吸入器の側立面断面図である。
【図7】付着乾燥粉末医薬の種々の放出段階を示す図1の吸入器の側立面断面図である。
【図8】医薬支持基質およびその上の投与量分を示すハウジングまたは作動機構なしの吸入装置の第2実施例の概略側立面図である。
【図9】図14の基質の一部の平面図である。
【図10】図8および図9の実施例における形状体を撓ませるのに使用するアクチュエータの概略図である。
【図11】異なる実施例に使用する乾燥粉末基質のより詳細の斜視図である。
【図12】図11の基質の具体例に使用する本発明による更に他の基質の具体例の等角投影部分図である。
【図13】図11および図12の実施例に使用する基質および医薬の更に他の具体例の側立面部分図である。
【図14】衝撃吸入器に使用するカセットの具体例の概略等角投影図である。
【図14a】図14の具体例に使用する基質の側立面断面図である。
【図15】衝撃吸入器に使用する第2カセット具体例の概略等角投影図である。
【図15a】図15の具体例に使用する基質の一部およびアンビルの側立面断面図である。
【図15b】基質に衝撃を与えた後の図15aのものと同様な側立面図である。
【図16】衝撃吸入医薬投与量分供給装置の螺旋形実施例の概略等角投影図である。
【図17】螺旋形衝撃吸入医薬投与量分供給装置の第2実施例の概略等角投影図である。
【図18】積重ね投与量分パックを用いた衝撃吸入医薬投与量分供給装置の更に他の実施例の概略等角投影図である。
【図18a】図18の実施例に用いたパックの積重ね体の側断面立面図である。
【図19】積重ね基質および医薬投与量分を用いた衝撃吸入医薬投与量分供給装置の第2実施例の概略等角投影図である。
【図19a】図19の実施例に用いた投与量分パックの積重ね体の各基質の側断面立面図である。
(技術分野)
【0002】
本発明は医薬用の吸入器に関し、より詳細には、乾燥粉末の凝集体を破壊するための構成を備えた吸入器に関する。
【0003】
(背景技術)
関連があるのは、関連出願および特許のクロスリファレンスは、ダッタ等の名義で1996年6月10日に出願された「乾燥粉末の高められた放出のための変性表面を持つ吸入装置」と称する同時係属出願第08/661,213号(PCT/US97/10162)、サン等の名義で1996年6月10日に出願された第08/661,212号の乾燥粉末の高められた放出のための電子手段を備えた吸入装置、リーダム等の名義で1997年9月18日に出願された「乾燥粉末供給装置」と称する第08/932,489号、1995年6月6日に出願された「基質に物質を静電的に付着させて保持するための装置」と称する第08/467,647号(現在は米国特許第5,669,973号)、1995年7月25日に出願された「摩擦電気帯電技術を使用した吸入装置」と称する第08/508,703号(現在は米国特許第5,642,727号)、プレッチャ等の名義で1996年6月6日に出願された「基質の予備構成領域上の医薬粉末を静電的に付着させるための方法および装置」と称する第08/659,501号(現在米国特許第6,007,630号)、ポリニアク等の名義で1998年6月10日に出願された「乾燥粉末付着方法」と称する第09/095,246号(現在米国特許第6,063,194号)(以上のすべては共通に所有される)や、クレイ等の名義で1998年6月10日に出願された「製薬品およびその製造方法」と称する第09/095,616号(現在米国特許第6,303,143号)(この後者の出願は上記出願の譲受人および本発明の譲受人に共通に所有される)および米国特許第5,714,007号、第5,642,7272号および第5,669,973号(上記出願と共に共通に所有される)である。以上のすべては、出典を明示することによってその開示内容全体を本願明細書の一部とする。
【0004】
また、WO90/13328号およびWO93/09832号が興味ある。これらの出願は医薬投与量分の衝撃放出を含む種々の吸入器の実施例を開示している。しかしながら、これらの実施例は実施するのに高価である比較的複雑なカム作用および同様な構成を伴っている。これらの後者の出願も参照によりここに組み入れられる。
【0005】
乾燥粉末吸入器は医薬配合物を個人に投与するための薬剤供給装置として使用される。これらの装置のいくつかは基質表面に付着され且つ密封層でシールされた製薬粉末を用いている。他の装置では、粉末を溜め部に供給し、次いで一度に1つずつ投与量キャリアに移送する。基質は例えばカセットまたはカートリッジ内のリール上にテープとして設けられることがある。患者が医薬を必要とする場合、理想的な乾燥吸入器が吸入すべき細かい粒子クラウドを形成し、それにより保管投与量分の高い吸込み性の部分を患者の肺に奥深く供給する。ほとんどの場合、肺の奥の凹所は吸入された粉末クラウド中の薬剤のための所望の部位である。
【0006】
これは、1.付着薬剤の主部分を放出し、2.粉末クラウドが1mと5mとの間の個々の粒子または粒子凝結体よりなるようにすることにより最も効率的に達成することができる。
【0007】
個々の粒子が10m未満に小さくなると、放出および粒子凝結の両方が高い吸込み性の部分を患者の肺へ奥深く供給することの深刻な妨げになる。
【0008】
乾燥粉末医薬を分配するための種々の従来の吸入装置により扱われている共通の問題は医薬の制御された確実な放出を行うことである。乾燥粉末医薬吸入器は静電気学を必要としない充填技術により医薬を装填し得る。或る他の実施では、付着粉末は凝結粒子を形成し、その結果、医薬の放出量の非制御の変化が生じる傾向がる。上記出願のうちのいくつかはこの問題に対する種々の解決法を講じている。
【0009】
乾燥粉末吸入器において多くの解決策が採られてきた。或る場合には、WO93/09832号に開示されるように、粉末を基質粉末キャリアの衝撃により放出する。興味あるのはWO9−/13328号に開示されているような吸入器である。
【0010】
同時係属出願第661,213号および第661,212号においては、吸入するための医薬と接触する吸入器の内面におけるへこみまたは隆起表面が開示されており、これらの表面は医薬と吸入装置の表面との接触面積を最大にして吸入器からの医薬の放出を促進している。
【0011】
医薬の粒子が凝集すると、これらの粒子は肺に付着するために空気の流れに留まるのではなく、口および喉に衝撃を与える。或る救済法は吸入器に曲りくねったチャンネルを設けて解凝集を促進することである。しかしながら、医薬はチャンネルに沿って付着して投与量分の分配が不正確になることがある。また、凝集の結果、吸入器がより多いまたはより少ない量を分配するように医薬を不正確に分配する傾向がある。
【0012】
肺に移送するのに必要とされる小さい粒子の大きさ、例えば、2mないし7mによれば、吸入器による放出および奥深い肺領域への供給についての多くの問題を生じる。粒子の大きさが減少するにつれて、粒子と他の物との間の相対接合力が増大する。これは粒子―基質接合および粒子―粒子接合の両方に当てはまる。その結果、粒子凝結体はより蜜に結合、個々の粒子は基質から取り出し難くなる。凝結は放出薬剤の効果的な大きさを増大し、且つ吸い込み可能な部分を少なくする。相対的粒子―基質接合が増大すると、薬剤の放出をより困難にし、また吸い込み可能な部分を少なくする。
【0013】
表面を攪拌するために超音波周波数を使用した追加の検討は10m未満の粒子を表面から取り出すのに不成功であった。代表的なポリマー物質における粒子の大きさと基質材料の波長との間に不釣合いがある。材料の波長は粒子の多数の寸法であり、効率的なエネルギー結合を行わない。粒子の共鳴が起こるのに100MHz以上の音の周波数必要とされる。かくして、波長を最大にするための非現実的に高い周波数、または小さい粒子を横切る力の差を増大するための高い音の振幅が必要とされる。
【0014】
(発明の開示)
本発明者は、万一粒子凝結体が形成した場合、乾燥粉末の製薬的に活性な成分がかかる粒子凝結体を分解するような薬剤吸入供給装置の必要性を認識している。本発明者は、約10gからミリグラム範囲までの量のミクログラムの付着物を約10%の精度で供給することの必要性を認識している。
【0015】
本発明による医薬粉末供給装置は別々の医薬投与量分が付着されている少なくとも1つの可撓性部分を有するキャリアと、キャリア部分を撓ませ、且つ惰性移送により投与量分を撓まされた部分から放出するためにキャリアの可撓性部分にエネルギーパルスを付与する手段とを備えている。
【0016】
一面では、エネルギーパルスを付与する手段は撓まされたキャリア部分を撓ましてスナップ作用で解放するための手段を備えている。
【0017】
更にの面では、キャリア部分は基部領域から弾性的に延びるフィンガを有しており、付与手段はフィンガを基部領域に対して撓ませるためのものである。
【0018】
更に他の面では、キャリア部分を受け入れるキャビティを持つボディが設けられており、付与手段は、孔が貫通していてキャビティ内でボディに固定され、スナップ解放フィンガを受入れるためのアンビルを有しており、孔は放出投与量分を受け入れるためのものであり、またフィンガを急速に減速して投与量分に対して上記惰性移送を行うためにフィンガにより上記アンビルに弾性的に衝撃を与えるための手段を有している。
【0019】
更に他の面では、投与量分は凝結体を形成する傾向があり、アンビルは少なくとも1つのチャンネルを有しており、更に、装置は、ハウジングに連結されていて、衝撃中に投与量分の凝結体を崩壊するために少なくとも1つのチャンネルを通る空気ジェット流を生じるための手段を備えている。
【0020】
更に他の面では、フィンガが波形である。
【0021】
また更に、フィンガは基部領域から所定の方向に延びており、フィンガは所定の方向に延びている波部を有している。
ジェット流を生じるための手段は、キャリアフィンガの初めの変位と一致した初めの弾性変位可能にキャリアフィンガの上側にある更に他の弾性フィンガを有しており、変位されたフィンガは第2の変位においてスナップ解放するようになっており、更に他のフィンガは第2変位中に上記空気流を生じるためのものである。
【0022】
更に他の面では、更に他のフィンガは上記スナップ解放時にキャリアフィンガよりゆっくり減速するようにキャリアフィンガと異なるばね定数を有している。また、更にの面では、キャリアは各々に投与量分が付着されている複数の半径方向に延びるフィンガを持つ第1ディスクを有しており、付与手段は選択されたフィンガ上の投与量分を放出するために選択されたフィンガをスナップ作用で撓ませるためのカム手段よりなる。
【0023】
好ましくは、選択されたフィンガをカム手段によりスナップ作用で撓ませるための医薬放出位置へ割り出すための割り出し手段が設けられている。
【0024】
第1ディスクは各々が投与量分を支持した複数の第1フィンガを持つ投与量分キャリアディスクと、第1フィンガの上側にあり且つ第1フィンガに対応する複数の第2フィンガを備えていてキャリアディスクの上側にあるスペーサディスクと、割り出し穴を備え、且つ第1および第2フィンガの上側にあり且つこれらのフィンガに対応する複数の第3フィンガを備えたリングとを有しており、上記スペーサディスクはキャリアおよびリングディスクに接合されており、割り出し手段はリング割り出し穴に選択的に係合するためのものである。
【0025】
好ましくは、選択されたフィンガを手で撓ますためのカム手段が設けられている。
【0026】
カム手段は第3フィンガを通り越して第1および第2フィンガを撓ませる。
【0027】
更に他の面では、キャリアは複数のフィンガが横方向に延びているベルト部分を備えており、フィンガの各々は個々の投与量分を有しており、且つ上記ベルト部分に対して選択的に弾性変位可能に配置されている。
【0028】
また、更にの面では、フィンガを次々に投与量分放出位置まで前進させるためにベルトを変位させるための駆動手段が設けられている。
【0029】
付与手段は所定フィンガに隣接してベルト部分を締め付けるためのクランプと、選択された撓みフィンガをベルト部分に対して選択的に撓ませ且つスナップ作用で解放するための撓ませ部材とを備えている。
【0030】
キャリアは要素を備えており、投与量分は要素上に間隔を隔てた関係にある複数の別々の投与量分よりなり、付与手段は要素に隣接したキャリア撓ませ部材と、撓み要素の解放時に選択された投与量分を要素から惰性移送で放出するために要素を瞬時に曲げて撓ませるための手段とを有している。
【0031】
更に他の面では、要素上の次々の投与量分を上記撓ませ手段に選択的に整合させる手段が設けられている。
【0032】
更に他の面では、軸線のまわりに回転可能なコア部材が設けられており、要素は軸線のまわりに螺旋状にコア部材のまわりにコア部材から半径方向に延びているフィンガ列を備えており、また、惰性移送により選択された投与量分を選択されたフィンガからスナップ作用で放出するために上記各フィンガを選択的に整合させて撓ませるための手段が設けられている。
【0033】
更に他の面では、キャリアは互いに整合された積重ね体における複数の投与量分および投与量分基質から1つの投与量分および投与量分基質を受け入れるためのばねフィンガを備えており、また次々の投与量分および投与量分基質をキャリアに選択的に設置するための手段が設けられており、付与手段は上記フィンガをアンビルにスナップ作用で撓ませ当てるための手段を有している。
【0034】
(発明を実施するための最良の形態)
単位投薬量をなす乾燥粉末医薬粒子は循環摩擦帯電、誘導帯電などのような在来の帯電機構で所定の極性に帯電し得る。これらの粒子を制御量で基質に付着させ、その際、基質上の複数の位置の各々に付着された活性製薬成分の量は例えば約5%以上は所定量から変らない。
【0035】
前置き部分に記載したポリニアク等の名義で1998年6月10日に出願された「乾燥粉末付着方法」と称する出願中の出願第09/095,246号およびクレイ等の名義で1998年6月10日に出願された「製薬製品および製造方法」と称する出願第09/095,616号(これらの特許は全体が出典を明示することによってその開示内容が本願明細書の一部とされる)を参照されたい。これらの出願は製薬的に活性な成分の医薬を基質に静電的に付着する製造装置および方法を開示しており、この製造装置および方法は乾燥粉末医薬を帯電し、帯電粉末粒子を基質に静電的に吸着させることを含む。詳細には、医薬を制御量で別々の位置で基質に付着させ、その際、付着量は例えば5%以上は所定量から変わらない。この方法は好適である。
【0036】
しかしながら、前置き部分に記載した上記出願中の出願および特許(これらのすべては出典を明示することによってその開示内容が本願明細書の一部とされる)には、乾燥粉末医薬を基質に静電的に付着させる他の方法も開示されている。これらの方法は制御量の乾燥粉末医薬を基質にその別々の位置で静電的に付着させることを開示している。これらの方法を金属または非金属基質に適合させるのにここにおける開示方法の変形例を用いことができる。基質は中でも、例えば、弾性フィンガ付きの或いは弾性フィンガ無しのテープ、ストリップまたはディスクであってもよい。医薬は、実施例のうちの或る実施例に用いられる場合、後述のようにフィンガに付着される。後述のような種々の基質における乾燥粉末粒子の付着は当業者の技能範囲内である。
【0037】
基質からの粒子の除去は粒径が減少するにつれて困難になる傾向がある。これは、大ざっぱには、粒径が減少するにつれて付着力が体積および表面よりもゆっくり減少する結果である。体積および表面は一般に除去力および細分化力に関係しているので、これらの力は粒径が減少するにつれてますます打ち勝ち難くなる。
【0038】
粒子と基質との接触面積または2つの粒子同士の接触面積が増大するにつれて、ファデルワールス力により引き起こされる付着力および凝集力が増大する。
【0039】
高い吸入性の画分を得るには、付着力および凝集力をそれぞれ最大にする粒子−基質接触および粒子−粒子接触を最大にするために静電付着が好適である。また、同様に帯電された粒子は互いに反発して凝集を更に最大にする。
【0040】
下記の吸入器における基質は当業界で公知なように、金属、例えば、ステンレス鋼でもよいし、或いは非金属でもよく、医薬基質として適当な任意の材料のものである。非金属基質は開示した衝撃構成に使用のために上記実施例のうちの或る実施例において所望の機械的曲げ特性を有するように選択される。基質材料の選択は種々の実施例と関連している後述のような所定の実施に依存している。
【0041】
吸入用の粉末クラウドを効果的に構成するには、基礎粒子は一般に、形成するなら、約6m未満の大きい凝集体であらねばならない。低投薬量の場合、粒子−粒子相互作用が最小になり、形成する凝集体が呼吸路の目標領域に達するのに十分小さいように、十分に散在する薬剤層が付着される。
薬剤の高い投与量の場合、基質に凝結体が形成する。これらの凝結体は、薬剤を取り出す工程中、且つ/或いは十分に高いガス速度への解放凝結体の露出を介してエネルギーの付与により崩壊されてしまう。ガスは空気力学的抵抗の差により凝結体の前後に差力を及ぼす。これらの差はガス速度の勾配または凝結体前後の幾何学的さにより生じる。
【0042】
図1において、吸入装置60は室54および分配室54’を構成するハウジング62を有している。室54内には、バッテリ64と、バッテリ64により図示しないスイッチを介して選択的に付勢されるモータ66と、モータ66により軸線69を中心にベルト駆動されるファン68とが位置決めあれている。ハウジング62にはカム71を備えた手動式レバー70が回転可能に固着されている。レバー70およびカム71は分配室54’を通っている。レバー70は軸線73(図7)を中心に回転し、室54を通っている。レバーは手動式ノブ70’を有している (図7)。カム71は熱可塑性プラスチックで成形されるのがよいレバー70と一体である。カム71は室54内に位置決めされている。
【0043】
図4において、カム71はスロット56および進入開口部58を有している。開口部58は90°間隔を隔てた2つの表面59,59’を備えており、スロット56の平面に対して対称である。開口部58はスロットを水平にし且つ表面59,59’各々を水平線に対して45°にした図1に示すような通常の不動位置を有している。
ハウジング62(図1)は好ましくは、一体ヒンジで一端がヒンジ止めされた2つの半体62’、62’’よりなる二枚貝式シェルであり、熱可塑性プラスチックで一体に成形されている。ハウジングは下半部62’’に取付けされた一体成形マウスピース72を有している。マウスピース72は開口部55を介して分配室54’と流体連通している出口ポート74を有している。分配室54’内には、支持体76が設けられている。ハウジング前部には、手動式割り出し装置78が設けられている。割り出し装置78は室54’の外側のノブ80と、支持体76に隣接して室54’内に設けられた割り出しホイール82とを有している。割り出しホイール82はハウジング62の半体62’’に回転可能に固着されており、また角方向に間隔を隔てた割り出しピン84の環状列を有している。薬剤分配室54’内には、任意の熱可塑性部材86が支持体76から片持ち梁式に支持されている(図1および図2)。部材86は平らでもよいし、円弧状でもよい。部材86は、平らであれば、弾性である。部材86は、円弧状であれば、剛性であり且つ図5に示すように下方に湾曲している。部材86は望むなら、他の材料で構成してもよい。
【0044】
マウスピース72は開口ブ55を介して室54’と流体連通している分配室88を有している。室88はチャンネル90を介して空気入口ポート92に流体連結されている。チャンネル90および室88には、空気流作動式蝶弁94が設けられている。ハウジングは薬剤送出しディスク基質組立体98を受け入れるためのスピンドル96を有している。受け入れられたディスク98は割り出し装置78によりスピンドル96のまわりに回転される。
【0045】
基質ディスク組立体98は投与量分カートリッジを構成している(図3および図3a)。組立体98はばね金属、例えば、板ばね、薬剤支持ディスク100を有している多層円形ディスクを備えている。ディスク100はその平面と直角な方向に弾性である半径方向に延びる板ばねフィンガ102の環状列を有している。上記のような医薬投与量分104が上記のように投与量分支持フィンガ102各々の外面にそれらの延長端部領域で付着されている。ディスク100はスピンドル96を受け入れるための中央開口部106を有している(図1および図2)。
ディスク100の上には、スペーサ(密封層)ディスク108が載っている。ディスク108は基質ディスク100を上層密封リング114から分離するのに役立つ。変更例では、ディスク108もまた密封層として役立つ。ディスク108はばね金属または熱可塑性プラスチックでもよく、この実施例では、ディスク100上の各投与量分104を受け入れるための穴110を有している。
【0046】
密封層の具体例では、基質ディスク100は各々が対応する別々の投与量分を受け入れるためのポケットを有している。ディスク108は平面状であり、ディスク100の上に載っている。これは例えば図3bに示されている。図3bでは、ディスク100’は各々が投与量分受入れディンプルまたはポケット103’を有するばねフィンガ102’を備えている。別体の個々の薬剤投与量分104’がポケット103’にある。密封ディスク108’は投与量分104’をリング114’のフィンガ118’から隔てるための開口部110をポケット103’のところに有している。ディスク108’は投与量分をシールし、一般に平面状である。ディスク108’をディスク100’から取り外して投与量分を解放すると、投与量分104’は密封ディスク108’が投与量分104’から’間隔を隔てた状態で可及的に取出されるのではなくポケット103に適所に留まる。
【0047】
また、ディスク108(図3)はディスク100の夫々の開口部106およびフィンガ102に対応し且つそれらの上にある中央開口部およびフィンガ112を有している。ディスク108は在来の接合剤を用いてディスク100に接合している。
【0048】
ディスク108上には、割り出し/密封リング114が環状周囲領域にある。リング114は、環状部分116が夫々のディスク100,108の下層の併置フィンガ102,112の半径方向外方に延びるようにディスク100,108より大きい直径を有している。夫々のディスク100,108の下層フィンガ102,112の外周端部の上には、複数の半径方向内方に延びるフィンガ118がある。リング114には、ディスク割り出し孔120の円形列がフィンガ118の半径方向外方に設けられている。これらの孔120は一度に1つ、割り出し装置78の割り出しピン84(図1)に選択的に係合する。
【0049】
ディスク100,108およびリング114のフィンガ118は在来の接着接合剤により積層構造で互いに接合されてカートリッジディスク組立体98を構成している。
【0050】
割り出し装置78(図1)の割り出しピン84はノブ80を手で回すことにより受け入れられたディスク組立体98におけるリング114の孔120に選択的に係合する。ピン84は部材86と整合し且つ部材86の上側にある組立体98の上側組のフィンガ102,112,118を設置する。穴120を備えたリング114の周領域116は支持体76および部材86の上方にある。スピンドル96はディスク98を開口部106のところで受ける。
【0051】
作動中、装置60は、低投与量および高投与量の両方の場合にも、衝撃機構を介して惰性移送のためのエネルギーパルスを付着粉末に与える薬剤取出し方法を行う。ディスク組立体98を作動位置に設置し(図1)、次いでハウジング62の室54を閉じる(図5)。この位置では、カム71の表面59,59’は各々、スロット56を通っている組立体98の平面と45°にある。スイッチ(図示せず)を作動すると、モータ66がファン68を作動する。これにより空気を流し始めて入口ポート92を経てチャンネル90に通し、ポート74を出て蝶弁94を開放する。
【0052】
フィンガ102、112の延長先端部は支持体76の上にあっても、その下方で部材86の上にあってもよい。リング114は最も下方にあって投与量分が開口部55に向かって下方に向いている。この配向では、他のフィンガ112,102はリングフィンガ118の上方にあって投与量分フィンガ102が最も上方にある。次いで、レバー70を手で回してカム71を図5から図7まで順次、矢印の方向に回転させる。カム71はこのカムおよび部材86と整合されるディスク98の一組の整合した上側フィンガ102、112を把持する。
【0053】
カム71が回転すると、このカムは支持体76上の整合フィンガ102,112を回転させて曲げるが、リング114またはそのフィンガをそうしない。カム71によるディスク組立体98の下方曲げにより、2つのフィンガ102,112を下方に曲げる。すると、これらのフィンガが整合リングのフィンガ118および部材86を下方に曲げる(図5)。
【0054】
部材86はリング114とフィンガ102,112との間の剪断作用を最適にするのを助ける。
【0055】
この作用は図5に示すように、平らな弾性部材86および整合フィンガを支持体76に対して適宜に曲げる。変更例では、部材86は剛性でもよい。ぢすく98のフィンガは支持体76の平らな上面およびディスク98の平面から下方に曲げられて整合フィンガ102,112の互いの接合を相対摺動剪断作用により破断し、且つディスク112とリング114との接合を曲げ作用により引き起こされる相対剪断摺動により破断する。ピン84は、カム71が回転するときに、リング118の周囲116を支持体76に固着されたままに保つ。
【0056】
図6において、フィンガ102,112がカム71の回転に応答して回転し続けると、フィンガ102,112は接合から外れてリング114のフィンガ118および部材86上およびこれらを通り越して摺動する。スペーサディスク108は、相手のリングフィンガ118がスペーサディスク108上を摺動するとき、選択された投与量分104を対応するフィンガ102上に適所に保持する。部材86およびリング114のフィンガの上にあるフィンガ102,112の先端部の弾性保持により、これらのフィンガがカム71の更にの回転に応答して回転するとき、フィンガのスナップ作用を生じる(図6)。
【0057】
このスナップ作用は投与量分を有する基質フィンガ102を開口部55のまわりのアンビルとして役立つ分配室54’の底面に対して加速する。これにより選択された投与量分フィンガ102の大きい衝撃力および急速な加速を生じる。減速中の医薬の惰性によりエネルギーを供給して室54’の底面によりアンビルを形成した状態でフィンガ102の衝撃でフィンガ102の表面109から投与量分を自由にする。この惰性エネルギーのパルスにより投薬量部分の医薬粉末をディスク100から放出する。投与量分はマウスピース72のポート74のところで排出開口部55を通して粉末クラウドとして排出される。弁94はー吸入分と、ファン68により引き起こされる併発空気流とに応答して自動的に開弁する。使用者はマウスピースから排出された自由になった粉末を吸い込む。空気入口ポート92によれば、吸い込み空気が空気流をマウスピース72を通して入口ポート92のところで矢印の方向に引き入れる。
【0058】
カム開口部58(図4)により、カム71がスロット56のところでフィンガ102、112を曲げながら回転する。粒子はキャリア基質から容易に解放して予期投与量分を供給する。
【0059】
図7において、逆方向におけるカム70の手動回転によりフィンガをディスク組立体98の平面位置まで戻す.整合リングフィンガ118は弾性ストッパとして作用し、フィンガ102、112をリング114のフィンガ118の下方の不動の使用済み位置に位置決めする。このとき、使用者は支持体76のところで次の使用時期における使用のために次の投与量分を割り出すことができる。
【0060】
変更例では、部材86は剛性であってもよいし、図5に示すような形状を有する円弧状でもよい。この円弧形状は、フィンガが部材86上を摺動するときにフィンガの相対剪断作用を助ける。変更例では、部材86は省略してもよい。
【0061】
かくして、薬剤取出しは薬剤基質/キャリアおよび粒子−粒子接合を崩壊する惰性移送機構により生じる。高められた薬剤の放出は粒子に対して行われる。
【0062】
図8ないし図10において、別の実施例では、吸入装置122(ハウジングおよび駆動機構は示されていない)は医薬投与量分128を支持し且つ密封テープ130でシールされた好ましくは金属投与量分キャリア基質126のリールを回転させるための駆動ギアおよびモータ(図示せず)を有している。基質126がリール124から取出されると、駆動ギアおよびモータにより駆動される密封テープ巻き取りリール132が密封テープ130を基質126投与量分128から取出す。更に他の駆動ギアおよびモータ(図示せず)により駆動される基質巻取りリール134が基質をリール124から取出す。これらのリールはカートリッジまたはカセット(そのハウジングは図示せず)の一部でもよい。この装置を作動するための駆動ギアおよび回路部品は、当業者の技能範囲内であるので図示する必要はない。
【0063】
図9において、基質126は複数の台形(または変更例では、三角形)のフィンガ136および連続した長さ方向に延びるベルト138を備えている。投与量分128はキャリアフィンガ136の自由端部に付着されている。キャリア基質126は好ましくは金属板ばね材よりなる。フィンガ136はベルト138から横方向に延びている。
【0064】
クランプ/投与量分取出し組立体140が基質および選択された投与量分128を受け入れる。組立体140はそのフィンガ136’に隣接してベルト138を締め付けるためのクランプ141を有している。クランプ141はベルト138を受け入れるためのスロット付き構造よりなり、クランプ141におけるベルト138を基質と直角な(および図9における図面紙と直角な)方向に変位しないようにするのがよい。
【0065】
締め付け組立体140はアクチュエータ142(図9)を有している。このアクチュエータは、先端部144’がクランプ組立体140内に位置決めされたフィンガ136’の先端部の下にあるピン144を選択的に回転させるドライブ143を有している。ピン144はフィンガ136’上の投与量分128’の下にあってもよい。ピン144が回転されると(図10)、ピン144はフィンガ136’の先端部および関連した投与量分128’を回転させる。ピン144が回転すると、ついには、フィンガ136’を解放する。何故なら、ピン144およびフィンガ136’は半体方向143,143’に回転するからである(回転されたフィンガおよびピンは仮想で示してある)。この相対回転により、フィンガ136’はピン144から解放されると、実線で示すその不動位置までスナップ作用で戻される。このスナップ作用により、投与量分を惰性移送により基質から変位させる。投与量分128は例示としてピン144の反対のフィンガ136の側に示してあるが、変更例では、同じ側であってもよい。
【0066】
図12は別のキャリア基質131を示しており、このキャリア基質131は、基質126(図9)のような基質のフィンガ、例えば、ディスク基質100(図3および図3a)のフィンガの長さに沿って波部が延びている波形金属板ばねで構成されている。基質はその質量を増すことなしに波部により剛性に形成されている。これによりフィンガの対応する小さい変位のための基質の加速を高める。図8のフィンガ136は、波形である場合にスナップ作用するとき、短い距離にわたって高い加速でスナップ作用し、これにより基質から自由な投与量分の惰性エネルギー移送排出を高める。図3および図3aの実施例でも同じことが起こる。
【0067】
また、図12において、中央開口部135を有する円筒形中空コアの好ましくは金属アンビル133が、フィンガをその通常の不動位置に止めるストッパとして作用する戻しスナップ作用式フィンガを受け入れるように位置決めされている。アンビル133は、例えば図1においては、開口部55の上方でハウジング半体62’’に取付けられてもよい。例えば、アンビル133はハウジング半体62’’の成形一体部分であってもよい。アンビル133の中央開口部135は基質から放出された投与量分を受け入れ、粒子を惰性移送力によりクラウドの中へ分散させる。波形のスナップ作用式フィンガの基質131がアンビル133(図12)を衝撃すると、投与量分が分散粒子クラウドとして放り出されて基質から自由になる。
【0068】
アンビル133はそこを通る開口部135の内側に導管139またはチャンネルを有する。人が息を吸うと、一吸入分により薬剤粒子の凝集体を分解するのを助ける導管の各々を通る空気の流れを生じる。これは大きい投与量分付着体の場合に特に有用である。
【0069】
図11において、波形フィンガを用いた別の実施例は、例えば上記のようにディスク投与量分キャリア基質に、図示しない基部領域から延びる波形の好ましくは金属ステンレス鋼板ばねフィンガ150を有している。また、上側の第2の弾性ばねフィンガ152が基部領域から延びている。フィンガ152は開口部を有さず、平らである。フィンガ152はフィンガ150と異なる材料製であり、フィンガ150より小さい弾性を有しており、すなわち、剛性ではなく、従って、所定の撓みのためにフィンガ150より遅い速度で曲げ位置から加速する。
【0070】
フィンガ152はフィンガ150の長さ分だけ延びており、好ましくはフィンガ150全体の上にある。チャンネル部材154はフィンガ150,152をそれらの通常の不動位置(図11には図示せず)および曲げ形状で受け入れるチャンネル領域156を構成している。この不動位置はチャンネル領域156の底部のところで部材154の底壁部158と平行である。壁部158は、曲げられたフィンガ150が平らな状態に戻ると、フィンガ150により生じられた過剰の空気流をチャンネル領域から出す通開口部159を有している。この開口部は、ばねフィンガ150がその不動位置へ戻ると、ばねフィンガ150により覆われる。
【0071】
また、アンビル160がチャンネル領域の底部に位置決めされ、壁部158に固着されている。アンビル160は図12と関連して以上で述べたアンビル133と同様でもよい。
【0072】
作動ピン160がドライブ164により方向162に回転される。ピン160はチャンネル部材154の後壁部166のスロットを通っている。フィンガ152はフィンガ150のものと異なるばね定数を有している。この異なるばね定数はフィンガ152より他界加速度でその元の不動位置へスナップ作用で戻るような程度である。
【0073】
作動中、ピン160は方向162に選択的に回転される。ピン160(または他の形状の要素)の先端部はばねフィンガ150の下にあり、変更例では、フィンガ150の先端領域においてフィンガ150の下にある。ピンが方向162に上方に回転されると、フィンガ150、152は上方に撓んでフィンガが基部材(図示せず)に固着されるピボットのまわりに曲がる。
【0074】
波形フィンガ150はフィンガ152より剛性であり、高い速度で加速してまずアンビル160を突き当たる。ゆっくり移動するフィンガ152は不動状態への戻り運動中、フィンガ150を遅らす。フィンガ152はチャンネル領域156内の空気ポンプとして作用し、この空気ポンプはフィンガ152をぴったり受入れ、アンビル160に向かう空気の流れを生じる。この空気の流れはアンビルの後160’を通る空気流を生じて粉末投与量分の凝結体を分解する。この作用により、投与量分は、効果性を最大にする、吸い入れられたときの適切な粒径フォーマットにある。図11において、投与量分が波形フィンガ150の下側にあり、図示していないことはわかるべきである。ばね150は生じた空気の流れを開口部159を流通させる。
【0075】
波形ばねは、投与量分を吸入室へ前進させるために、孤立構成要素を構成したり、或いは互いに接合されたり、テープとして形成されたり、ピンホイールまたはディスクに形成されたりし得る。一旦、室に前進されると、撓みばねは解放されて、薬剤が加速され、前進用ばねの端部を導く。ピーク速度では、ばねの自由端部が剛性アンビル160に当たり、急速に減速される。アンビル160による衝撃および急減速の結果、粉末クラウドを形成する惰性移送により個々の凝結薬剤粒子をばねから解放するのに十分に高い力を生じる。凝結粒子は、基質から去ると、移動粒子が通らなければならないガスジェットにより崩壊される。ジェットを通る凝結体の急速運動により、一吸入分の一部のみを表す調時ジェットが得られる。これにより患者の呼吸パターンを乱さずことなしに凝結体を崩壊させる。
【0076】
更に他の実施例では、変更例において、付着された投与量分の領域における波部は、例えば、波形基質のものと同様にして所望の合成および可撓性を与えるために、フィンガ102’(図3b)により示すようなカップ形基質と交換してもよい。この形状は質量を増すことなしに追加の剛性をもたらし、その結果、減速がより急速になり、且つ薬剤放出が改良される。これにより、基質にエネルギーパルスを与えて薬剤を急速に放出する。
【0077】
変更例では、図示しないピストンがアンビル160の後160’を通る空気の流れを生じるためにばね152の衝撃を受けてもよい。
【0078】
図13において、波形基質150’はポケット151を有しており、これらのポケット151の各々には、医薬粉末の投与量分153が配置されている。密封テープ155がポケット151内の投与量分をシールしている。その場合、密封テープ155は投与量分の放出に先立って選択的に除去されなければならない。テープは、これが除去されるとき、投与量分のいずれも取出さないように投与量分に接触していない。
【0079】
種々の実施例における投与量分の移送が、キャリア基質を撓ませ、次いで基質を急減速することによってエネルギーパルスをキャリア基質上の粉末に与えることにより行われることはわかるべきである。撓み基質が弾性で戻ると、この基質は不動アンビルまたはその同等物に衝撃を与えて惰性または初期エネルギーを移動投与量分に与える。このエネルギーパルスは、支持体基質が不動物による衝撃時に急速に減速するときに誘発されるその惰性エネルギーにより支持体基質を移送する。
【0080】
これは従来技術では比較的不動の基質に与えられる衝撃エネルギーに起因した衝撃移送と区別すべきである。衝撃波は基質を通ってその上の粒子まで移動して不動粒子に作用する直接衝撃により粒子を解放する。これは、移動する投与量分における惰性的慣性エネルギーが投与量分を急減速キャリア基質から分離するものである惰性移送と異なる。対照的に、衝撃波は基質に支持された不動粉末に運動を与える。粉末に入る衝撃波は粉末をキャリア基質から押し離す。
【0081】
分離機構の力は2つの構成において異なる。一方は不動ボールにあたるゴルフクラブと同様な反発力であり、他方は移動物体のキャリアがカタパルトにおけるように突然、運動を止めるときに移動物体が運動状態のままである傾向がある慣性である。
【0082】
図14には、テープ基質用のカセットの更にの具体例が示されている。カセット170(鎖線)は3つのリール172,174,176を収容している。リール176は密封テープ182で覆われる投与量分キャリア基質180のコイル178を備えている。密封テープ182は基質180に形成されたブリスター195(図14)における医薬投与量分194をシールする。リール174は密封テープ182をコイル状に巻き取って密封テープ182を投薬量分194を露出させる基質180から取出す。リール172は投薬量分194を取出した後に基質180を巻き取る。
【0083】
吸入器(その残部は図示せず)用の中空マウスピース184が分配すべき投与量分194と整合される。マウスピース184アンビル197に隣接している。アンビル197は投薬量分194が通過する孔199を有する平らな金属板である。アンビル197は覆われていない基質180および分配すべき投薬量分194に隣接しているが、それらから僅かに間隔を隔てられている。吸入器はリール172,174,176を作動するためのリールドライブ186を有している。
【0084】
衝撃機構188は撓ませドライブ192により駆動される片持ち梁式ばね190を有している。ドライブ192は図10または図11の実施例において以上で論述したように回転ピンまたは要素である。例えば、上記出願および特許に開示されているような付着技術により付着される粉末投与量分194がばね190と整合された投与量分解放位置191においてキャリア基質180のブリスター195にある。ばね190はブリスター195を受け入れて着座させるための孔193を有している。孔193はアンビル199のところで投与量分194に整合する。
【0085】
ドライブ192はばね190およびキャリア基質を撓ませ、それにより投与量分支持基質180をアンビル197に突き当てる。突き当てられた基質180は惰性移送運動を投与量分194に与える。この作用はアンビルによる基質の衝撃時に投与量分を粉末クラウドに解放する。このクラウドは使用者によりマウスピース184を通して吸い込まれる。
【0086】
図15において、図14に関連して説明したようなリールドライブおよび撓ませドライブ(図示せず)を用いている。図15における要素のほとんどは図14におけるものと同じか或いは同様である。異なるのは、基質180’が環状へこみ189により取り囲まれた投与量分194’を受け入れるためのブリスターポケット195’(図15a)を有している点である。密封テープ187は各ブリスターポケット195’上に刻みを有している。アンビル177はへこみ189に嵌る過剰の外側垂下リングリブ179を有する平らな板である。アンビルは投与量分を受け入れるための中央孔181を有している。その結果、密封テープはアンビル177に直接載り、投与量分キャリア基質はばね190’に直接載る。密封テープは187および基質180’は巻返しリール172’にコイル状にされて巻き取られる。図14では、リール172は基質180を巻き取ってコイル状にするだけである。
【0087】
作動において、割り出しサイクル中、キャリア基質、投与量分および密封テープよりなるウェッブが前進される。ブリスターポケット195’は板ばね190’の孔193’に挿入され、装填され、アンビル177に押し当てられる。アンビル177の外側リングリブ179はカバー密封テープ187を刻み185(図15b)に沿って破って粉状投与量分194’を露出する投与量分基質の外側リングへこみ189に引き入れる。ばね190’はその移動を継続し、アンビル177による衝撃により投与量分194’(図15b)を基質180’から解放する。
【0088】
図16において、吸入器(図示せず)には、カートリッジ196を用いている。このカートリッジは中央コアおよび片持ち梁式ばねフィンガ200の螺旋状列を備えている。フィンガ200はコア198から半径方向外方に延びており、熱可塑性プラスチックまたは金属で成形されている。各フィンガ200は付着された医薬粉末投与量分202を有している。投与量分は上記の任意の公知な技術で付着されている。投与量分は密封テープ204でシールされている。投与量分はフィンガ投与量分キャリア基質のポケットに付着されか、或いは密封テープがこれと粉状投与量分との接触がないように投与量分を受け入れるための予備形成ポケットを有する。テープ204をリール巻取りドライブ(図示せず)を有するリール205により取出して投与量分を分配しようとするときに一度に1つずつ選択的に露出させる。
【0089】
例として、フィンガ200を投与量分を備えたストリップとして供給する。この場合のコア198はその側壁部に螺旋状溝(図示せず)を有している。次いで、フィンガストリップを螺旋状溝に挿入する。コア198はその軸方向両端部の2つのスピンドル(図示せず)を中心に回転可能である。
【0090】
巻き取りリール205は、投与量分がコア198に対して所定の環状位置で分配位置206は回転されると、投与量分202およびフィンガ200上の密封テープ204を除去する。
【0091】
選択されたフィンガが分配位置206へ回転されると、フィンガ撓ませドライブ208がフィンガ200を一度に1つずつ撓ませる。このような撓ませドライブは例えば、図10および図11に示すようなものである。有孔の平らなアンビル203を位置206におけるフィンガの上方且つそれに隣接して固定する。コアを回転させると、分配すべき投与量分を収容したフィンガ200の螺旋状経路が位置206において軸方向210に相対的に下方に変位する。
【0092】
フィンガ撓ませ装置208には、鎖線213で示すようにガイド212が連結されており、このガイドは吸入器ハウジング(図示せず)におけるチャンネル内を方向210に摺動する。螺旋体を回転させると、選択された投与量分およびフィンガが軸方向に相対的に変位するので、ガイドはフィンガ撓ませ装置を位置決めする。ガイド212は撓ませ装置から間隔を隔て且つ撓みフィンガと関連したばねフィンガに係合する。ガイド212は、フィンガを軸線214のまわりに回転させると、方向210に軸方向に位置決めされる。ガイド212は例えば、フィンガを軸線214をまわりに回転させると、フィンガの縁部を受け入れるスロット(図示せず)を有している。フィンガ200はガイド212を軸方向に保持する。ハウジングの軸方向チャンネル(図示せず)がガイドを軸線214のまわりのその環状位置206に保持する。
【0093】
作動の際、使用者は撓ませ装置208の角方向位置206において軸線214に対してコア198を所望の軸方向の角方向位置まで回して投薬量分およびその対応するキャリアフィンガを位置決めする。コアが巻き取りリール205により回転されると、密封テープ204を投薬量分から剥がす。回り止め装置、例えば、ハウジングに取り付けられたばね付勢式ボール(図示せず)と、軸線214のまわりの書くフィンガの角方向位置に対応するコア198のへこみとが手動回転可能なコアのあめのこのような位置をもたらす。
【0094】
手動式フィンガ200を撓ませる装置208は位置206における選択された投与量分キャリアフィンガ200を下方210に撓ませる。変位されたフィンガ200を解放すると、このフィンガ200は装置208により支持されたアンビル203にスナップ作用で当たって前述のようにして惰性移送により選択された投与量分を放出する。放出された粉末クラウドはマウスピース218を経て吸い込まれる。
【0095】
マウスピースは軸線214に沿った垂直配向を有するものとして概略的に示されている。実際、マウスピースは水平であって軸線214に対して横方向である。マウスピースは位置206における螺旋状基質フィンガの縁部のところで放出粉末クラウドをマウスピースまで流すためのハウジングの内側壁部のチャンネル(図示せず)に連結されてもよい。
【0096】
また、図1の実施例および図14および図15の実施例では、吸入中、粉末クラウドを排出するのを助けるために補助空気流を与えるためのファンおよび/または追加の空気流路が図1おけるように設けられている。リール205はガイド212にこれと共に軸方向に変位可能に連結されている。マウスピース211が排出された粉状投与量分を受け入れる。
【0097】
図17には、弾性の片持ち梁式フィンガを有する螺旋状投与量分キャリア基質を用いた図16の実施例と同様な実施例が示されている。この実施例では、投与量分が書くフィンガ200’において別体の密封カバーシート215により封入されている以外は、図16の要素すべてが利用されている。密封カバーシートは好ましくは投与量分を受け入れるためのポケットを有している。この場合、図16の巻き取りリール205は利用されていない。その代わりに、装置(図示せず)が付着位置206’のすぐ前で別体の密封カバーシート215’を剥がす。
【0098】
図18および図18aにおいては、吸入分配装置218の更にの実施例はカートリッジ220を受け入れるための室を持つハウジング(図示せず)を有している。カートリッジ220は投与量分パック223の積重体222を備えている。各パック223は円筒形(または他の形状)の投与量分ウェーハブリスター型基質224を備えている。基質224は各々、粉状投与量分228用のポケットを構成する熱可塑性ブリスターを備えている。基質は任意の在来の材料よりなり、好ましくは熱可塑性プラスチックで形成されている。粉状医薬投与量分228は上記のように任意の公知な方法により各基質のポケットに付着される。
【0099】
カートリッジ220はパック用の任意の有利な包装体であってもよく、吸入室に挿入されている。割り出しサイクル中、先頭のパック223’が分配装置(図示せず)によりカートリッジおよび積重体から分離され、片持ち梁式投与量分キャリア板ばね226において相手のポケット227またはばね226の孔(図示せず)に入れられる。例えば金属またはプラスチックの平らなアンビル230は投与量分受入れ工232を有している。粉末クラウド投与量分を受け入れるためのマウスピース234が孔232に隣接している。
【0100】
ばね226を撓ませ且つ投与量分および基質224をアンビル230に突き当てて所望のエネルギーパルスを与えて投与量分を放出するためのステーション236にばね撓ませドライブ(図示せず)を有する衝撃機構が設けられている。アンビル230の孔232は、ばねをアンビル230に差し向けると、投与量分基質がアンビルに突き当たるように、基質より小さい。
【0101】
撓ませドライブ(図示せず)はばね226を選択的に回転させてスナップ作用で解放する。ドライブ238は手動式でも電動式でもよい。解放されたばね226は撓み基質224’をばね226に面した側でアンビル230に突き当てて惰性移送により投与量分を放出する。放出された投与量分はアンビルの孔232を通ってマウスピース234に入る。例として、相対配向および位置が与えられており、これらの相対配向および位置は所定の実施例で示すものと異なっている。投与量分を放出すると、空のパック223’の基質224を装置(図示せず)によって保管位置(図示せず)まで変位させる。
【0102】
図19および図19aにおいて、積重ね基質用のカートリッジ分配装置の更にの実施例は吸入室(図示せず)に設けられたカートリッジ240を有している。カートリッジ240は別々の基質−投与量分パック241の積重ね体242を備えた積重ね基質用の任意の有利な包装体である。各パック241は各々が投与量分246を受け入れるポケット244を有する同様の別体の成形熱可塑性プラスチックぶりスター型基質243を備えている。各ポケットには医薬投与量分246が入っている。投与量分246は慣性パック241を構成する各基質242上で別体の密封カバー248によりシールされている。
【0103】
平らなアンビル254がマウスピース256に隣接している。このアンビル254は投与量分受入れ孔258を有している。アンビルは以上に論述した先の実施例におけるように吸入ハウジング(図示せず)に固着されている。
【0104】
割り出し中、カバー248を装置(図示せず)により基質243から取り外す。次いで、パック241の露出された投与量分246および基質243を機構(図示せず)により投与量分キャリアばね252のポケット250に装入する。マウスピースは投与量分分配ステーションにある。ばねを基質および投与量分と共に図19に示す位置まで撓ます撓まし装置(図示せず)によりばね252および支持された投与量分を変位させる。撓まし装置によるスナップ解放時に変位されたばねがアンビル254を突き放し、投与量分246を基質243から放出する。基質243は、アンビルが突き放し時に基質を保持するようにアンビルの孔258より小さい。この作用はマウスピース256を通して分配される粉末クラウドを構成する投与量分に惰性移送エネルギーを与える。
【0105】
添付請求項に記載のような本発明の範囲を逸脱することなしに開示実施例の変更例を行うことができることは当業者には思い浮かぶであろう。ここに示した説明は例示としてのものであって、限定するためのものではない。例えば、形状体および特定の作動機構の形状は例としてのものである。基質上の投与量分にエネルギーパルスを与えて惰性移送力により投与量分を移送するためにばね形状体を撓ませるのに多くの他の作動機構を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製薬的粉状投与量分支持基質カートリッジが装着されており、このカートリッジを受け入れるために吸入器ハウジングが開口している本発明の一実施例による吸入器の側立面断面図である。
【図2】図1の実施例の吸入器の平面断面図である。
【図3】図1の実施例についての基質カートリッジの平面分解図である。
【図3a】図3の組立て済み基質カートリッジの部分断面側立面図である。
【図3b】図3aのカートリッジの別の具体例の部分断面側立面図である。
【図4】図1の実施例に用いられたカムおよびレバーの側立面図である。
【図5】付着乾燥粉末医薬の種々の放出段階を示す図1の吸入器の側立面断面図である。
【図6】付着乾燥粉末医薬の種々の放出段階を示す図1の吸入器の側立面断面図である。
【図7】付着乾燥粉末医薬の種々の放出段階を示す図1の吸入器の側立面断面図である。
【図8】医薬支持基質およびその上の投与量分を示すハウジングまたは作動機構なしの吸入装置の第2実施例の概略側立面図である。
【図9】図14の基質の一部の平面図である。
【図10】図8および図9の実施例における形状体を撓ませるのに使用するアクチュエータの概略図である。
【図11】異なる実施例に使用する乾燥粉末基質のより詳細の斜視図である。
【図12】図11の基質の具体例に使用する本発明による更に他の基質の具体例の等角投影部分図である。
【図13】図11および図12の実施例に使用する基質および医薬の更に他の具体例の側立面部分図である。
【図14】衝撃吸入器に使用するカセットの具体例の概略等角投影図である。
【図14a】図14の具体例に使用する基質の側立面断面図である。
【図15】衝撃吸入器に使用する第2カセット具体例の概略等角投影図である。
【図15a】図15の具体例に使用する基質の一部およびアンビルの側立面断面図である。
【図15b】基質に衝撃を与えた後の図15aのものと同様な側立面図である。
【図16】衝撃吸入医薬投与量分供給装置の螺旋形実施例の概略等角投影図である。
【図17】螺旋形衝撃吸入医薬投与量分供給装置の第2実施例の概略等角投影図である。
【図18】積重ね投与量分パックを用いた衝撃吸入医薬投与量分供給装置の更に他の実施例の概略等角投影図である。
【図18a】図18の実施例に用いたパックの積重ね体の側断面立面図である。
【図19】積重ね基質および医薬投与量分を用いた衝撃吸入医薬投与量分供給装置の第2実施例の概略等角投影図である。
【図19a】図19の実施例に用いた投与量分パックの積重ね体の各基質の側断面立面図である。
Claims (28)
- 医薬粉末供給装置において、
基部領域から弾性的に延び、別々の医薬投与量分がある投与量分キャリアフィンガを有している少なくとも1つの可撓性部分を有するキャリアと、
フィンガを基部領域に対して撓ませ、撓まされたフィンガをスナップ作用で解放し、惰性移送により投与量分をフィンガから放出するために投与量分にエネルギーパルスを付与するエネルギーパルス付与手段とを備えたことを特徴とする医薬粉末供給装置。 - 可撓性部分およびエネルギーパルス付与手段を受け入れるキャビティを持つボディと、孔が貫通しており、キャビティ内でボディに固定され、スナップ作用で解放されたフィンガを衝撃受けするためのアンビルとを有しており、上記孔は上記放出投与量分を受け入れるためのものであり、フィンガを急速に減速して投与量分に上記惰性移送を与えるために上記フィンガにより上記アンビルに弾性的に衝撃を与えるための手段を更に有していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 上記投与量分は凝結体を形成する傾向があり、上記アンビルは少なくとも1つのチャンネルを有しており、更に、装置は、ハウジングに連結されていて、上記衝撃中に上記投与量分の凝結体を崩壊させるために上記少なくとも1つのチャンネルを通る空気ジェット流を発生させるための手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
- フィンガが波形であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- キャリアフィンガが基部領域から所定の方向に延びており、フィンガは上記方向に延びている波部を有していることを特徴とする請求項4に記載の装置。
- 上記空気ジェット流を発生させるための手段は、キャリアフィンガの初めの変位と一致した初めの弾性変位可能に基質フィンガの上側にある更に他の弾性フィンガを有しており、上記変位されたフィンガは第2の変位においてスナップ解放するようになっており、上記更に他のフィンガは上記第2変位中に上記空気ジェット流を発生させるためのものであることを特徴とする請求項5に記載の装置。
- 更に他のフィンガは上記スナップ解放時にキャリアフィンガよりゆっくり減速するようにキャリアフィンガと異なる弛緩時間を有することを特徴とする請求項6に記載の装置。
- キャリアは各々に投与量分が付着されている複数の半径方向に延びるフィンガを持つ第1ディスクを有しており、付与手段は選択されたフィンガ上の投与量分を放出するために選択されたフィンガをスナップ作用で撓ませるためのカム手段よりなることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 選択されたフィンガを上記カム手段によりスナップ作用で撓ませるための医薬放出位置へ割り出すための割り出し手段を有していることを特徴とする請求項8に記載の装置。
- 第1ディスクは各々が投与量分を支持した複数の第1フィンガを持つ投与量分キャリアディスクと、第1フィンガの上側にあり且つ第1フィンガに対応する複数の第2フィンガを備えていてキャリアディスクの上側にあるスペーサディスクと、割り出し穴を備え、且つ第1および第2フィンガの上側にあり且つこれらのフィンガに対応する複数の第3フィンガを備えたリングとを有しており、上記スペーサディスクは基質およびリングディスクに接合されており、上記割り出し手段は上記リング割り出し穴に選択的に係合するためのものであることを特徴とする請求項9に記載の装置。
- 選択されたフィンガを手で撓ませるためのカム手段を有していることを特徴とする請求項10に記載の装置。
- カム手段は第3フィンガを通り越して第1および第2フィンガを撓ませることを特徴とする請求項11に記載の装置。
- キャリアは複数のフィンガが横方向に延びているベルト部分を備えており、上記フィンガの各々は個々の投与量分を有しており、且つ上記ベルト部分に対して選択的に弾性変位可能に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 上記フィンガを次々に投与量分放出位置まで前進させるために上記ベルトを変位させるための駆動手段を更に備えていることを特徴とする請求項13に記載の装置。
- 付与手段は、所定フィンガに隣接してベルト部分を締め付けるためのクランプと、選択された撓まされたフィンガをベルト部分に対して選択的に撓ませ且つスナップ作用で解放するための撓ませ部材とを有していることを特徴とする請求項13に記載の装置。
- 上記フィンガは、互いに整合された積重ね体における複数の投与量分および投与量分基質から1つの投与量分および投与量分基質を受け入れるためのものであり、次々の投与量分および投与量分基質を上記キャリアに選択的に設置するための手段を更に備えており、上記付与手段は上記フィンガをアンビルに向けてスナップ作用で撓ませるための手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- キャリアは、複数の上記フィンガを含む要素を備えており、上記投与量分は各フィンガ上の1回分の投与分量よりなり、上記エネルギーパルス付与手段は、上記要素に隣接し、撓まされたフィンガを解放するときに選択された投与量分をフィンガから惰性移送で放出するために選択されたフィンガを瞬時のうちに曲げて撓ませるための手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 上記要素上の次々の投与量分を上記撓ませ手段に選択的に整合させるための手段を有していることを特徴とする請求項17記載の装置。
- 軸線のまわりに回転可能なコア部材を有しており、上記要素は上記軸線のまわりに螺旋状にコア部材のまわりにコア部材から半径方向に延びているフィンガ列を備えており、上記装置は上記惰性移送により選択された投与量分を選択されたフィンガからスナップ作用で放出するために上記各フィンガを選択的に整合させて撓ませるための手段を有していることを特徴とする請求項17に記載の装置。
- 上記キャリヤを収容したカートリッジを更に含み、上記キャリヤは、複数の上記フィンガを備え、
医薬投与分量は、各フィンガ上の別々の位置にある乾燥粉末よりなり、
カートリッジを受け入れるためのハウジングを更に備え、
上記エネルギーパルス付与手段は、キャリア基質を加速したり急速に減速したりして上記エネルギーパルスを付与するために選択されたフィンガを瞬時に撓ませるための手段を含み、
上記カートリッジは円筒形コア部材を備え、上記複数のフィンガは、該円筒形コア部材から螺旋状列で半径方向に延び、上記瞬時に撓ませるための手段は、選択された撓まされたフィンガを急速に減速させるためのアンビル手段を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 上記選択的撓ませ手段は軸線のまわりの所定の角方向および軸方向位置に各フィンガを位置決めするために軸線のまわりにコア部材を選択的に回転させるためのコア部材駆動手段を有しており、上記選択的撓ませ手段はフィンガを上記軸線に沿って変位させるための手段を上記角方向位置に有していることを特徴とする請求項20に記載の装置。
- フィンガは各々、各々が別々の粉末投与量分を収容した複数のへこみと、これらのへこみ上でフィンガに接合されて投与量分から間隔を隔てた密封テープとを有していることを特徴とする請求項20に記載の装置。
- 上記キャリヤを収容したカートリッジを更に含み、上記キャリヤは、複数の上記フィンガを備え、
医薬投与分量は、各フィンガ上の別々の位置にある乾燥粉末よりなり、
カートリッジを受け入れるためのハウジングを更に備え、
上記エネルギーパルス付与手段は、キャリア基質を加速したり急速に減速したりして上記エネルギーパルスを付与するために選択されたフィンガを瞬時に撓ませるための手段を含み、
上記カートリッジはディスクを備えており、上記フィンガは、上記ディスクから半径方向外方に延びており、上記瞬時に撓ませるための手段は、上記各フィンガを選択的に撓ませるための手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 上記キャリヤを収容したカートリッジを更に含み、上記キャリヤは、複数の上記フィンガを備え、
医薬投与分量は、各フィンガ上の別々の位置にある乾燥粉末よりなり、
カートリッジを受け入れるためのハウジングを更に備え、
上記エネルギーパルス付与手段は、キャリア基質を加速したり急速に減速したりして選択された位置で上記エネルギーパルスを付与するために選択されたフィンガを瞬時に撓ませるための手段を含み、
上記カートリッジは、基部と、基部から延びている複数のフィンガの線形列とを有する部材よりなり、各フィンガは基部に対して可撓性であり、また医薬粉末投与量分を有しており、上記瞬時に撓ませるための手段は各フィンガを次々に選択的に撓ませることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - フィンガは矩形であって、平行であることを特徴とする請求項24に記載の装置。
- フィンガは三角形であって、平行であることを特徴とする請求項24に記載の装置。
- 上記キャリヤを収容したカートリッジを更に含み、上記キャリヤは、複数の上記フィンガを備え、
医薬投与分量は、各フィンガ上の別々の位置にある乾燥粉末よりなり、
カートリッジを受け入れるためのハウジングを更に備え、
上記エネルギーパルス付与手段は、キャリア基質を加速したり急速に減速したりして選択された位置で上記エネルギーパルスを付与するために選択されたフィンガを瞬時に撓ませるための手段を含み、
上記カートリッジは、キャリア基質が間に垂下された複数のリールを備えており、上記瞬時に撓ませるための手段は、上記リール間のキャリア基質を瞬時に撓ませるための片持ち梁式ばね部材と、撓まされた基質の衝撃を受け入れるための固定アンビルとよりなることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 上記キャリヤを収容したカートリッジを更に含み、上記キャリヤは、複数の上記フィンガを備え、
医薬投与分量は、各フィンガ上の別々の位置にある乾燥粉末よりなり、
カートリッジを受け入れるためのハウジングを更に備え、
上記エネルギーパルス付与手段手段は、キャリア基質を加速したり急速に減速したりして選択された位置で上記パルスエネルギーを付与するために選択されたフィンガを瞬時に撓ませるための手段を含み、
上記カートリッジは、各々が別々の基質に設けられた医薬投与量分の積重ね体と、基質上の選択された投与量分を積重ね体から受け入れるためのばねとを備えており、上記瞬時に撓ませるための手段は、各基質を次々に選択的に撓ませることを特徴とする請求項1に記載の装置。
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