JP3556274B2 - 二値化回路及びそれを用いたバーコードリーダ - Google Patents

二値化回路及びそれを用いたバーコードリーダ Download PDF

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    • H03F3/087Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements with semiconductor devices only controlled by light with IC amplifier blocks

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は二値化回路及びそれを用いたバーコードリーダに関し、特に、バーコード等を再生した際に得られるコード化された信号を含む再生アナログ信号からコードを復調するのに必要な二値化された信号を生成する二値化回路及びそれを用いたバーコードリーダに関する。
【0002】
バーコードには、誤った読み取りを防ぐ為に、バーコードの前後にマージン部が規格されている。このマージン部は主に白色で所定の長さ(7モジュール)を持っている。
【0003】
バーコードリーダは媒体からの反射光を検知器で検出し増幅後、二値化しバーコード認識ロジックにより、復調する。このとき、マージン部も含めて正確に二値化されないとバーコードを読み取れなくなる。
【0004】
レーザ式のバーコードリーダにおいては、深い読み取り深度を持つ為、反射光のダイナミックレンジは、大きくなる。このとき、マージン部は、白で印刷されており本来は、反射光の光量変化は少ないが、レーザー・ビームが細く、反射光量も大きい所で走査されると、紙面の微小な凹凸により、マージン部でかなり大きなノイズを発生する。
【0005】
このノイズにより、マージン部の二値化を誤らない様に、従来より、所定のレベルを設け、それより小さい信号は二値化を行なわないよう(白レベル)にしていた。
【0006】
また、バーコードリーダではバーコード信号を全てAC結合による比較的狭い周波数帯域のアンプ回路及び信号処理回路で処理する為、前述のマージン部の二値化を誤らない様に設けられる固定のレベルがバーコード信号に追従するように全て信号振幅のAC成分により処理していた。
【0007】
このとき、反射光の無い時に電気的ノイズによってAMP出力及び微分信号は変動するので、それを二値化しない様にする事と、前述の紙面の微小な凹凸を二値化しない為下限リミッタを設ける必要があった。
【0008】
【従来の技術】
図15にバーコードリーダの一例の構成図を示す。バーコードリーダはバーコード11に光を走査しつつ照射する光走査部12、光走査部12から照射され、バーコードで反射した光を集光する集光部13、集光部13で集光された光を電気信号に変換する検知器14、検知器14で変換された電気信号を増幅し、増幅された信号を二値化し、バーコードの白と黒との境界部分にパルスを発生させる二値化回路、二値化回路15で二値化された信号のパルスの間隔をカウントし、数値化して、バーコードの白、黒のバー幅に応じたカウント値を生成するバー幅カウンタ16、バー幅カウンタ16で得られたカウント値よりデータを復調する復調部17、バー幅カウンタ16で得られたカウント値よりバーコード11構成をチェックするバーコード構成チェック部18、バーコード構成チェック部18のチェック結果に基づいて復調部で復調されたデータの有効を判定する有効判定制御部19より構成される。
【0009】
光走査部12はレーザ光源等から出射された光をミラー等を揺動させることにより走査させつつ、読取窓より出射させる。バーコード11を読み取る場合、バーコード11は読取窓に対向して配置され、光走査部から出射された走査光がバーコード11上を走査する。
【0010】
バーコード11上を走査した光はバーコード11で反射され、バーコード11の反射光として読取窓に入射する。読取窓に入射した反射光の一部は集光部13に供給される。集光部13はレンズ等よりなり、反射光を集光して、検知器14に導入する。
【0011】
検知器14はフォトダイオード等よりなり、集光部13から供給される光に応じて抵抗値が変化し、抵抗値の変化に応じて電流を変化させることにより集光部13から供給された光を電気信号に変換する。検知器14により変換された電気信号はレベルが小さいため、増幅器に増幅される。
【0012】
二値化回路は検知器14から供給された信号をハイ‘1’又はローレベル‘0’の二値に二値化する信号処理を行なう。
【0013】
図16にに従来の二値化回路15のブロック構成図を示す。従来の二値化回路15は検知器14で変換された信号を交流増幅する交流増幅器20、交流増幅器20で増幅された信号を微分する微分回路21、微分回路21で得られた微分信号を積分し、わずかに遅延した積分信号を得る積分回路22、微分回路21の出力微分信号と積分回路22、微分回路21の出力微分信号と積分回路22の微分波形をわずかに遅延した積分信号とを比較し、積分回路22の出力が微分回路21の出力より大きいときにハイレベルとするパルスを発生する比較回路23、比較回路23のパルスよりノイズ等による不定となる期間のパルスを除去する不定除去回路24とより構成される。
【0014】
不定除去回路24は微分回路21の出力微分信号の直流成分を検出する直流成分検出回路25、微分回路21の出力微分信号のピーク値をホールドするピークホールド回路26、ピークホールド回路26にホールドされたピーク値を直流成分検出回路25で検出された直流成分に放電する放電回路27、放電回路27の出力放電信号の異常な低下を防止するために下限値を設定する下限リミッタ28、放電回路28の出力放電信号を分圧し、直流成分検出回路25で検出された直流成分に加算する分圧回路29と、微分回路21の出力微分信号と分圧回路29の出力分圧信号とを比較し、微分信号が分圧信号より小さいときにローレベルとなるホワイトゲートパルス信号を出力する比較回路30、分圧回路29の出力分圧信号を反転する反転回路31、微分回路21の出力微分信号と反転回路31の反転分圧信号とを比較し、微分信号が反転分圧信号より大きいときにローレベルとなるブラックゲートパルス信号を出力する比較回路32、比較回路30から出力ホワイトゲートパルス信号、出力ブラックゲートパルス信号及び比較回路32から二値化パルス信号が供給され、ホワイトゲートパルス信号及びブラックゲートパルス信号がハイベルのときに二値化パルス信号を出力し、ローレベルのときに二値化パルス信号の出力を停止するゲート回路33より構成される。
【0015】
図17,図18に二値化回路15の要部の回路構成図を示す。交流増幅器20は抵抗R〜R、コンデンサC〜C、トランジスタTR〜TR、インダクタンスL、レギュレータReg1 より構成される。抵抗Rは信号入力用抵抗で、検知器であるフォトダイオードPDのアノードと負電源(−12V)との間に接続される。フォトダイオードPDと抵抗Rとの接続点は交流結合用コンデンサCを介してトランジスタTR,TRのゲートに接続される。トランジスタTR,TRのゲートには抵抗Rを介してバイアス電圧VG1が印加される。
【0016】
トランジスタTR,TRのソースはソース抵抗R,R、バイパスコンデンサC,Cを介して接地され、ドレインは共にトランジスタTRのソースに接続される。トランジスタTRのゲートにはバイアス電圧VG2が印加される。トランジスタTR,TRを並列に接続することによりローノイズ形のアンプを実現し、トランジスタTR,TRとトランジスタTRとをいわゆるカスケード接続とすることにより周波数特性の向上及びゲート漏れ電流の低減が計られている。
【0017】
トランジスタTRのドレインには抵抗R、インダクタンスL、コンデンサCよりなる共振回路を介してレギュレータReg1 が接続される。レギュレータReg1 には電源電圧(+24V)が印加されており、レギュレータReg1 は電源電圧(+24V)より定電圧Vを生成し、共振回路に印加する。
【0018】
共振回路を構成する抵抗R、インダクタンスL、コンデンサCにより周波数特性が決定され、不要な成分が除去されるべく設定される。
【0019】
トランジスタTRと共振回路との接続点は出力端子として出力トランジスタTRのベースに接続される。出力トランジスタTRのコレクタには電源電圧(+24V)が印加され、エミッタは出力用抵抗Rを介して接地(0V)される。
【0020】
バーコードの反射光はフォトダイオードPDに入射され、フォトトランジスタPDの抵抗を変化させる。フォトダイオードPDの抵抗は入射光が大きいとき小さくなり、入射光が小さいとき大きくなる。フォトダイオードの抵抗変化により検出用抵抗Rに供給される電流が変化し、フォトダイオードPDと抵抗Rとの接続点の電圧が変化する。フォトダイオードPDと抵抗Rとの接続点の電圧はフォトダイオードPDへの入射光が大きいときフォトダイオードPDの抵抗値が小さくなるため、大きくなり、フォトダイオードPDへの入射光が小さいとき、フォトダイオードPDの抵抗値が大きくなるため小さくなる。
【0021】
フォトダイオードPDと抵抗Rとの接続点の電圧変化に応じてトランジスタTR,TRのゲート電圧が変化し、トランジスタTR,TRのドレイン
電流が変動し、これに伴ないトランジスタTRのドレイン電流が変動する。
トランジスタTRのドレイン電流の変化によりトランジスタTRのベース電圧が変化し、トランジスタTRに流れる電流が変化し、抵抗Rに流れる電流が変化して、出力端子より光量に応じた信号が増幅され出力される。
【0022】
交流増幅器20の出力は微分回路21に供給される。微分回路21は図18に示すようにコンデンサC及び抵抗Rより構成され、交流増幅器20の出力信号を微分した微分信号を生成する。
【0023】
微分回路21の出力微分信号は積分回路22及び比較回路23に供給されると共にトランジスタTR及び抵抗Rよりなる入力回路を介して直流成分検出回
路25及びピークホールド回路26に供給される。
直流成分検出回路25はオペアンプOP、抵抗R、コンデンサCより構成され、微分回路21からの出力微分信号を抵抗R、コンデンサCよりなる平滑回路により平滑化してバッファを構成するオペアンプOPを介して直流成分を取り出す。
【0024】
ピークホールド回路26は逆流防止用ダイオードD及びピーク値保持用コンデンサCよりなり、微分回路21からの出力微分信号はダイオードDを介してコンデンサCに充電され、ピーク値が保持される。
【0025】
ピークホールド回路26は放電回路27を構成する抵抗R10を介して直流成分検出回路25の出力に接続されており、ピークホールド回路の出力はピーク値が供給された後、次のピーク値が供給されるまで直流成分検出回路25により検出された直流成分レベルまで徐々に低下する。放電回路27の出力放電信号は分圧回路28に供給される。分圧回路29はオペアンプOP,OP、抵抗R11,R12よりなる。オペアンプOPはバッファを構成しており、抵抗R11,R12、オペアンプOPは1/2倍の反転増幅回路を構成しており、例えば、信号レベルを微分信号の約50%とすべく増幅を行なう。これは、ノイズ成分が信号の約50%以下であることを仮定して設定されている。このとき、オペアンプOPの非反転入力端子には直流成分検出回路25から微分信号の直流成分が供給されており、放電信号は反転増幅され、微分信号の直流レベルによりクランプされる。
【0026】
分圧回路29の出力分圧信号は比較器30を構成するオペアンプOPの非反転入力端子に供給されると共に反転回路31に供給される。反転回路31は抵抗R13,R14及びオペアンプOPより構成され、抵抗R13=R14とし、増幅度一倍の反転増幅回路を構成している。このとき、オペアンプOPの非反転入力端子には直流成分検出回路25から微分信号の直流成分が供給されており、直流成分のレベルにクランプされる。このため、反転回路31の出力反転信号は分圧回路29の出力分圧信号と微分信号の直流成分レベルを中心に対称な信号となる。この反転回路31の出力反転信号は比較器32を構成するオペアンプOPの反転入力端子に供給される。
【0027】
下限リミッタ28は抵抗R15〜R19、ツェナーダイオードDZ1、ダイオードD、オペアンプOPより構成される。抵抗R15及びツェナーダイオードDZ1は定電圧回路を構成し、オペアンプOPの非反転入力端子に抵抗R16を介して定電圧を供給し、オペアンプOP、抵抗R16〜R19は非反転増幅回路を構成している。
【0028】
抵抗R15及びツェナーダイオードDZ1は抵抗R15の一端とツェナータイオードDZ1のカソードを接続してなり、抵抗R15の他端に電源電圧(+12V)が印加され、ツェナーダイオードDZ1のアノードは接地される。ツェナーダイオードDZ1の逆方向電流特性によりツェナーダイオードDZ1と抵抗R15との間に定電圧(2.0V)が発生する。
【0029】
オペアンプOPの非反転入力端子にはツェナーダイオードDZ1と抵抗R15との接続点が抵抗R16を介して接続されると共に直流成分検出回路の出力が抵抗R17を介して接続されており、直流成分検出回路25の直流成分に所定の電圧を加算したレベルの信号が供給される。
【0030】
直流成分検出回路25の直流成分に所定の電圧を加算した信号は抵抗R18,R19、オペアンプOPにより抵抗R18,R19の比に応じた増幅度で非反転増幅され、ダイオードDZ1を介して放電信号が発生するコンデンサCとオペアンプOPの非反転入力端子との接続点に供給される。
【0031】
ダイオードDZ1はオペアンプOPの出力側アノード、コンデンサCとオペアンプOPの非反転入力端子との接続点側がカソードとなるように接続されている。このため、下限リミッタ28は放電信号が下限リミッタで発生する電圧より低下した際にはダイオードDがオンとなり、所定の電圧を印加し、放電信号の低下を制限している。
【0032】
比較器30の反転入力端子及び比較器32の非反転入力端子には微分回路21の出力微分信号が供給される。
【0033】
このため、比較器30はオペアンプOPをコンパレータとして動作させ、微分回路の出力微分信号が分圧回路29の分圧信号より大きければローレベル、小さければハイレベルとなるパルス信号を出力し、比較器32はオペアンプOPをコンパレータとして動作させ、微分回路21の出力微分信号が分圧回路29の分圧信号より大きければハイレベル、小さければローレベルとなるパルス信号を出力する。
【0034】
図19乃至図22に従来の一例の動作説明図を示す。
【0035】
まず、図19(A)に示すようなバーコード11に対して走査光が照射されると、バーコードの白い部分では光の反射が大きく、黒い部分では光の反射が小さいため、図19(B)に示すようにフォトダイオードPDに入射する光はバーコードの白い部分で大きく黒い部分で小さくなる。
【0036】
このため、フォトタイオードPDの抵抗はバーコードの白い部分で小さく、黒い部分で大きくなり、フォトダイオードPDと抵抗Rとの接続点の信号はバーコードの白い部分で大きく、黒い部分で小さくなり、図19(B)に示すような反射光に対応してレベルが変化する信号となる。このとき、図19(B)に示すように、ラベル紙面の白色領域S,Sで、その凹凸汚れ等により反射光が変化し、ノイズN,Nが発生する。
【0037】
フォトダイオードPDと抵抗Rとの接続点の信号をAGアンプ20によりAC増幅すると、図19(C)に示すような波形の信号とされる。
【0038】
ゲート回路33はOR回路よりなり、比較器23,30,32より供給されたパルス信号のOR論理を取り、出力し、比較器23からのパルス信号よりノイズ成分の部分を除去した信号を出力する。
【0039】
ACアンプ20の信号は微分回路21により微分され、図19(D)に▲1▼で示すような信号とされる。
【0040】
微分回路21により微分された信号▲1▼は積分回路22に供給されると共に不定除去回路24に供給される。
【0041】
積分回路22では図19(E)に示すように微分回路21の出力信号をわずかに遅延した信号▲2▼を生成する。
【0042】
微分回路21の出力微分信号▲1▼と積分回路22の出力積分信号▲2▼とは比較回路23で比較され、図19(F)に示すように微分信号▲1▼が積分信号▲2▼より大きいときにローレベルとなり、微分信号▲1▼が積分信号▲2▼より小さいときにハイレベルとなるパルス信号を生成する。図19(G)に図19(D)の微分信号▲1▼を積分比較して得たパルス信号を示す。
【0043】
このままでは図19(G)に示すようにノイズまでも二値化されてしまう。このため、不定除去回路24によりノイズを除去する。
【0044】
不定除去回路24では微分信号▲1▼をピークホールドしつつ、放電することによりピーク値のV2程度のレベルとなる図19(D)に示すスライスレベル▲3▼を反転したスライスレベル▲3▼’を生成する。不定除去回路24は積分信号▲1▼を上記スライスレベル▲3▼,▲3▼’と大小比較し、スライスレベル▲3▼より大きく、あるいはスライスレベル▲3▼’より小さいレベルでハイレベルとなり、スライスレベル▲3▼より小さいか又は、スライスレベル▲3▼より大きいレベルの部分をローレベルとするパルス信号を生成し、図19(H),(I)に示すようなパルス信号を生成する。図19(H)は積分信号▲1▼のスライスレベル▲3▼との比較結果得たパルス信号、図19(I)はスライスレベル▲3▼との比較結果として得たパルス信号を示す。図19(H),(I)に示す信号はノイズ成分が微分信号のピーク値の50%以下であると仮定すると、ノイズレベルはスライスレベル▲3▼,▲3▼’内に治まるため、ローレベルとされる。ゲート回路33はAND回路を構成しており、図19(G)に示す信号と図19(H),(I)に示す信号とのAND論理を取り、出力し、図19(J)に示すパルス信号を得る。図19(J)はゲート回路33の出力となる。、図19(J)では、図19(H),(I)においてノイズ部分がローレベルになることから、図19(G)に示す信号からノイズが除去された二値化信号が得られる。
【0045】
ここで、再び図15に戻って説明を続ける。二値化回路15で2値化された信号はバーコード11の白い領域と黒い領域との境界部分でハイレベルとなるパルス信号とされ、バー幅カウンタ16に供給される。バー幅カウンタ16はパルス信号のハイレベルの間の期間を夫々にカウントし、白レベルの領域と黒レベルの領域の幅に応じたカウント値を生成し、出力する。
【0046】
バー幅カウンタ16でカウントされたカウント値は復調部17及びバーコード構成チェック部18に供給される。復調部17ではバーコードの白領域と黒領域のカウント値よりコード化されたデータの復調を行なう。
【0047】
また、バーコード構成チェック部18はバーコード開始及び終了部分に設けられた所定期間(バーコードを構成する単位となるモジュールで7モジュール以上)分の余白部分となるスタートマージン及びエンドマージンを認識するスタートマージン認識部18a、エンドマージン認識部18d、バーコードの前後中間に設けられ、バーコードの開始、及び、終了を示すや、コードの区切を示すガードバーを認識するガードバー認識部18b、ガードバーの間にキャラクタに対応してバーコード化されたキャラクタを認識するキャラクタ認識部18cより構成される。
【0048】
スタートマージン認識部18aはバー幅カウンタ16から供給されるカウント値が所定の値(7モジュール分以上)であれば、スタートマージンと認識し、スタートマージン認識を有効判定部19に供給する。ガードバー認識部18bはバー幅カウンタ16から供給されるカウント値を検知し、連続して供給されるカウント値の変化がガードバーに相当するものであればガードバーであると認識し、ガードバーの認識を有効判定部19に供給する。
【0049】
キャラクタ認識部18cはスタートマージンとガードバーに相当するカウント値を検知した後、次のガードバーに相当するカウント値が供給されるまでとガードバーに相当するカウント値が供給された後、次のガードバーに相当するカウント値に続いてエンドーマージンに相当するカウント値が供給されるまでの間をキャラクタと認識し、キャラクタの認識認識を有効判定部19に供給する。
【0050】
エンドマージン認識部18dはガードバーに相当するカウント値が供給されてから所定の値(7モジュール分以上)のカウント値が供給された場合にエンドマージンであると認識し、エンドマージンの認識を有効判定部19に供給する。 有効判定部19はバーコード構成チェック部18から供給されるスタートマージン、ガードバー、キャラクタ、エンドバーの認識結果に基づいて、データの出力を許可する制御信号を生成するシーケンス制御部19aと、シーケンス制御部19aからの制御信号に応じて復調部17からの復調データの出力を制御するデータ出力部19bより構成される。
【0051】
シーケンス制御部19aはバーコード構成チェック部18でのスタートマージン、ガードバー、キャラクタ、エンドマージンの認識結果がすべて正常に認識されていれば復調データを有効と認め、復調部17から出力された復調データをデータ処理部に供給する。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来のこの種の二値化回路では微分信号が下限リミッタにより設定された所定レベルより小さい値のときは小さい信号部分は除去されるため、図20(A)に示すようにバーコード11の位置が読み取り窓より離れ、ビームBMの焦点が大きくずれてしまいビームBMの径が大きくなってしまった場合などに図20(B)に示すようにバーコード11での反射光の光量が減少し、信号レベルが小さくなり、直流レベルLが所定レベル以下となったときには図20(C)に示すようにスライスレベルが下限リミッタ12より制限され、バーコード11に対応する信号がスライスレベル以下となってしまい、二値化できなくなり、したがってバーコードリーダにおいてはバーコードラベルからの反射光量が小さい所では読み取りが行えず、また、図20に示すような場合においてもバーコードの読み取りを可能とするために下限リミッタの下限値を低く設定した場合においては図21(A)に示すようにバーコード11に対してビームBMの焦点が合い、図21(B)に示すようにバーコード11の反射光が大きくなり、直流レベルLが所定レベル以上となったときにはマージン部の紙面の凹凸や汚れによるノイズ成分も大きくなり、図19(D)に示すように時刻tでマージン部にある凹凸により反射光レベルが変動し、スライスレベルより大きくなると、この凹凸によるレベルの変動を黒バーと誤認識し、二値化してしまう、読み取り状況によってバーコードが読み取れなくなり、読取効率が低下してしまう等の問題点があった。
【0053】
また、入力信号はAC増幅されるため、AC増幅の周波数特性により低周波帯域でAC増幅された信号が波形が変形してしまい、これによってスライスレベルが変形し、ノイズ成分を有効として二値化信号にノイズを発生させてしまう等の問題点があった。
【0054】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、入力信号のレベルによらず正確に二値化を行なうことができる二値化回路及びそれを用いたバーコードリーダを提供することを目的とする。
【0055】
【課題を解決するための手段】
本発明は、二値化コード信号を含んだ入力信号を該入力信号の積分出力により二値化する二値化手段を有する二値化回路において、入力信号を平滑して直流成分を取り出す直流成分検出手段と、入力信号に応じて充放電を行い、その充放電電圧に応じた信号を出力する充放電手段と、充放電手段の出力と前記入力信号との大小を比較し、その大小関係に応じた二値化信号を出力する第1の比較器と、充放電手段の出力を直流成分検出手段で取り出された直流成分レベルを中心に反転させる反転回路と、反転回路の出力と入力信号との大小を比較し、その大小関係に応じた二値化信号を出力する第2の比較器と、二値化手段により二値化された二値化信号及び第1の比較器の出力二値化信号並びに前記第2の比較器の出力二値化信号のオア論理を出力するゲート回路と、放電回路の出力レベルを、直流成分検出手段で取り出された直流成分レベルに応じて制限する制限手段とを有することを特徴とする。
【0061】
請求項は前記直流成分検知手段は前記入力信号直流成分を異なるレベルで切換出力する切換手段を有してなる。
【0063】
た、本発明のバーコードリーダは、バーコードを検知して前記検知信号を生成するバーコード検知手段と、上記二値化回路のゲート回路の出力信号に基づいてバーコードを復調する復調手段とを有することを特徴とする。
【0064】
【作用】
本発明によれば、制限手段により放電回路の出力レベルを、直流成分検出手段で取り出された直流成分レベルに応じて制限することにより、過大及び又は過小な入力信号の影響を排除でき、常に最適なレベルで二値化を行えるため、入力信号の状態によらず常に良好な二値化が可能となる。
【0071】
また、本発明のバーコードリーダによれば、過大及び又は過小な入力信号の影響を排除でき、常に最適なレベルで二値化を行えるため、バーコードラベルの下地の凹凸等によるノイズによる影響を除去できる。
【0072】
【実施例】
図2に本発明の一実施例のブロック構成図を示す。同図中、図13と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0073】
本実施例は図13とは二値化回路41の構成が異なる。
【0074】
図3に本発明の一実施例の二値化回路のブロック構成図を示す。同図中、図14と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0075】
本実施例の二値化回路41は図13の放電回路の出力放電信号を一定レベルで制限を行なう下限リミッタ28の他に、検知器14で検知された信号を直流増幅する直流アンプ42と、直流アンプ42で直流増幅された信号の高周波成分を除去する積分回路44、積分回路44の出力信号が所定の値以上とならないように制限するクランプ回路45、クランプ回路45の出力信号に応じて放電回路27の出力放電信号の下限値制限を行なう可変の下限リミッタ43とを有してなる。
直流アンプ42は検知器14に接続され、検知器42に供給される光の光量に応じて検知器42の抵抗変化に応じて生じる信号の直流成分を増幅して出力する。図4に本発明の一実施例の二値化回路の要部の回路構成図を示す。同図中、図15と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0076】
直流アンプ42は図4に示すようにオペアンプOP11,OP12、抵抗R21よりなり、オペアンプOP11は抵抗R21と共に反転増幅回路を構成しており、オペアンプOP12はバッファを構成している。
【0077】
フォトダイオードPDにより検出された信号は直流アンプ42により直流増幅されて出力される。
【0078】
直流アンプ42で増幅された信号は積分回路44に供給される。
【0079】
積分回路44は直流アンプ42から供給された直流成分より高周波成分を除去してクランプ回路45に供給する。
【0080】
図5に積分回路44の回路構成図を示す。積分回路44はコンデンサC、抵抗R22、ダイオードD11、オペアンプOP13より構成される。
【0081】
コンデンサC11及び抵抗R22により積分回路が構成され、ダイオードD11により積分された信号が0Vにクランプされ、バッファを構成するオペアンプOP13を介して出力される。
【0082】
積分回路44により直流アンプ42からの信号より高周波成分が除去され、ノイズ成分による直流成分の急激変動を抑制する。
【0083】
積分回路44で高周波成分が除去された信号はクランプ回路45に供給される。クランプ回路45は積分回路44から供給された信号が所定のレベル以上にならないように制限する。
【0084】
図6にクランプ回路45の回路構成図を示す。クランプ回路45は抵抗R23及びツェナーダイオードDZ11より構成される。積分回路からの信号は抵抗R23を介してツェナーダイオードDZ11のカソードに供給される。
【0085】
ツェナーダイオードDZ11のアノードは接地される。ツェナーダイオードDZ11は所定電圧(例えば3(V))で飽和し、所定電圧以上とはならないため、抵抗Rを介して積分回路44から供給される信号が3(V)以上となっても所定電圧3(V)以上とはならず、積分回路44から供給される信号を所定電圧以下に抑制できる。
【0086】
クランプ回路45により積分回路44から供給される信号を所定電圧以下に抑制できるため、スライスレベルの必要以上の上昇を抑制できる。
【0087】
積分回路44より出力された直流成分はクランプ回路45を介して下限リミッタ43に供給される。
【0088】
図7に本発明の一実施例の二値化回路の下限リミッタ43及びその周囲の回路構成図を示す。同図中、図18と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0089】
下限リミッタ43は抵抗R24〜R27、ダイオードD12、オペアンプOP14よりなり、加算器を構成する抵抗R24〜R27及びオペアンプOP14により、直流成分検出回路25の検出直流成分と直流アンプ42から積分回路44及びクランプ回路45を介して供給された信号とを加算して逆流防止用ダイオードD12を介して出力する。このとき、オペアンプOPの非反転入力端子には下限リミッタ28及び下限リミッタ43により下限レベルが制限されたスライスレベルが供給されている。このとき、下限リミッタ28の下限レベルは固定で、下限リミッタ43の下限レベルは可変であり、下限リミッタ43の下限レベルが可変され下限リミッタ28の下限レベルより大きくなったときは、スライスレベルは下限リミッタ42により下限レベルが制限され、下限リミッタ43の下限レベルが下限リミッタ28の下限レベルより小さくなれば、下限リミッタ28の下限レベルにより下限レベルが制限される。
【0090】
図8に本発明の一実施例の動作説明図を示す。図8(A)はバーコードの構成図、図8(B)はバーコード11の反射光及び検知器の出力信号、図8(C)はACアンプの出力信号、図8(D)は微分回路の出力信号及び分圧回路、反転回路の出力信号、図8(E)は積分回路44及び分圧回路(反転回路)の出力信号を示す。
【0091】
図8(A)に示すようなバーコード11をレーザ光により走査すると図8(B)に示すように光量が変化する反射光が得られる。この反射光を検知器14により電気信号に変換すると、反射光の光量と同様に図8(B)に示すような波形の電気信号が得られる。検知器20の出力信号をACアンプ20により交流増幅すると図8(C)に示すような信号が得られ、図8(C)に示すようなACアンプ20の出力信号Cを微分すると図8(D)aに示すような波形の信号が得られる。
【0092】
一方、スライスレベルは図8(D)aに示す微分信号に基づいて生成されており、ピーク値の50%を保持し、徐々に放電することによりスライスレベルが図8(D)bに示すような変化を示す。スライスレベルは図8(D)bに示すようにマージン部で低下するときに、下限リミッタに低下することがないため、マージン部の凹凸や汚れにより微分信号a43又は28の下限レベルで制限され、図8(D)に破線で示すように下限レベル以下に若干大きな変動が生じてもこのノイズによる変動を検知してしまうことがない。
【0093】
このとき、下限リミッタ43の下限レベルは図8(B)に示す検知信号をDCアンプ42により直流増幅し、積分回路44を通過させることにより、図8(E)に実線で示すような波形の信号を得、この信号を分圧することにより図8(E)に破線で示すような下限レベルを得る。このようにスライスレベルの下限値を検知信号の直流成分に応じて決定することにより、検知信号の直流レベルLが大きいときには直流レベルLに応じて下限レベルを高くすることができ、ノイズが下限レベルを越えてしまうとこがなくなり、また、検知信号の直流レベルLが小さいときにはこれに合わせて下限レベルが低くなり、必要とする信号成分が下限レベルより小さくなることを阻止できる。
【0094】
このとき、下限レベルがノイズ成分により大きく変動してしまうのを防ぐために積分回路44が設けられ、高周波成分を除去している。
【0095】
また、検知器14にバーコードの反射光の他に外部から光が入射した場合などに備え、外部からの光により下限レベルが必要以上に大きくなるのを防ぐため、クランプ回路45を設け、図8(D)に一点鎖線で示す所定レベルの上限を設定しており、下限レベルの必要以上の上昇を防止し、外部からの光の影響を受けることなくバーコードの読み取りが行なえる構成としている。
【0096】
以上、下限リミッタ48により下限リミッタ28の下限レベルを小さめに設定しておくことが可能となり、直流成分の小さな検知信号に対しても必要以上に下限レベルを低下させることなく、バーコードの読み取りを行なえる。
【0097】
図9に本発明の一実施例の二値化回路の直流アンプの変形例の回路構成図を示
す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
本変形例の直流アンプ51はオペアンプOP11の帰還抵抗を所定の期間(30msec) 毎に切り換える構成としてなる。
【0098】
このため、本変形例では帰還抵抗部52を抵抗R28,R29及びFET等のスイッチング素子SW、及びタイマ53で構成し、タイマ53からのパルス信号に応じてスイッチング素子SWをオン/オフして抵抗R29の接続をオン/オフすることにより帰還抵抗の値を切換える構成とする。
【0099】
本変形例によれば、直流アンプ51の帰還抵抗を所定時間毎に切換えることにより直流アンプ51のゲインを切換え、一つのバーコードを異なるゲインで読み取り、バーコードからの反射光の状態が異なる場合でも確実に読み取りが行なうことができる。例えば、バーコードの読み取り信号が読取窓より遠く、バーコードに照射されるレーザ光の焦点がズレた場合、バーコードの反射光の光量のダイナミックレンジが減少し、ノイズも減少するが、バーコードの白レベルと黒レベルとの差も減少するため、バーコードの黒の部分が薄く印刷されている場合などにおいても、直流アンプ51の直流増幅ゲインが小さいときに検知を行なえば下限レベルも減少し、ノイズと信号との間に下限レベルを設定でき、信号の読取りが行なえることになる。このように、通常の読み取り時やバーコードが薄い時等バーコードの状態が異なる場合においても共にバーコードの読み取りを確実に行なえる。
【0100】
図10に本発明の一実施例の二値化回路の第1変形例のブロック構成図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0101】
本変形例は直流アンプに積分回路の機能を持たせ、直流アンプで高周波成分の除去を行なったものである。
【0102】
図11に本変形例の直流アンプ61の回路構成図を示す。同図中、図4と同一構成部分はと同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0103】
本変形例の直流アンプはバッファを構成するオペアンプOP12に抵抗R29及びコンデンサC21を接続し、積分回路の機能を持たせることにより高周波成分の除去を行なっている。このため、本変形例によれば、積分回路が不要になり、構成が簡単にできる。
【0104】
図12に本発明の一実施例の二値化回路の第2変形例のブロック構成図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0105】
本変形例は下限リミッタ71の構成が異なる。本変形例の下限リミッタ71は検知器14により検知された検知信号より直流成分を検出するのではなく、微分回路21の出力微分信号により、下限値を設定する。
【0106】
図13に本変形例の要部の回路構成図を示す。同図中、図5と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本変形例の下限リミッタ71は図5に示す下限リミッタにおいてその入力部分を微分回路14の出力微分回路を入力する入力回路を構成しているトランジスタのエミッタに接続し、微分回路14の出力微分信号を入力している。本変形例によれば、微分回路21の出力信号に応じて下限値を設定しており、ACアンプによる微分波形の波形歪による信号の読み取りを排除することができる。図14に本変形例の動作説明図を示す。同図(A)はバーコードパターン、(B)はバーコードパターンの反射光又は反射光を検知したときの信号、(C)は検知信号のAC増幅波形、(D)はAC増幅信号の微分波形及びスライスレベル、(E)は微分波形及びスライスレベルの要部の波形図を示す。
【0107】
図14(A)に示すようなバーコードが検知器14により電気信号に変換され、図14(B)に示すような変換信号を得る。次に変換信号はACアンプ20により交流増幅される。このとき、一般に、ACアンプ20の出力特性によって出力波形が鈍ってしまい、図14(C)に示すようにゆるやかな傾斜部分9が生じる。
【0108】
図14(C)に示す波形のACアンプ20の出力信号は微分回路21により微分されると図14(D)に実線で示すような波形の信号bとされる。微分回路31により微分される微分信号bは傾斜部分aの影響で、微分信号bのレベルが上昇してしまう部分cが生じる。この部分cのレベルが下限レベルより大きくなってしまうとこの部分の信号がゲート回路33を通過し、出力信号として出力されてしまうことになるが、本変形例によれば、下限リミッタ71は微分信号を検知し、図14(D),(E)に一点鎖線で示すようにスライスレベルを微分信号に応じて上昇させるため、部分cでのスライスレベルの低下を防止でき、不要部分でのゲート通過を阻止できる。
【0109】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、制限手段により放電回路の出力レベルを、直流成分検出手段で取り出された直流成分レベルに応じて制限することにより、過大及び又は過小な入力信号の影響を排除でき、常に最適なレベルで二値化を行えるため、入力信号の状態によらず常に良好な二値化が可能となる等の特長を有する。
【0116】
また、本発明のバーコードリーダによれば、過大及び又は過小な入力信号の影響を排除でき、常に最適なレベルで二値化を行えるため、バーコードラベルの下地の凹凸等によるノイズによる影響を除去できる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図3】本発明の一実施例の二値化回路のブロック構成図である。
【図4】本発明の一実施例の二値化回路の要部の回路構成図である。
【図5】本発明の一実施例の二値化回路の積分回路の回路構成図である。
【図6】本発明の一実施例の二値化回路のクランプ回路の回路構成図である。
【図7】本発明の一実施例の二値化回路の要部の回路構成図である。
【図8】本発明の一実施例の二値化回路の動作説明図である。
【図9】本発明の一実施例の二値化回路の直流アンプの変形例の回路構成図である。
【図10】本発明の一実施例の二値化回路の第1変形例のブロック構成図である。
【図11】本発明の一実施例の2値化回路の第1変形例の直流アンプの回路構成図である。
【図12】本発明の一実施例の二値化回路の第2変形例のブロック構成図である。
【図13】本発明の一実施例の二値化回路の第2変形例の要部の回路構成図である。
【図14】本発明の一実施例の二値化回路の第2変形例の動作説明図である。
【図15】従来の一例のブロック構成図である。
【図16】従来の一例の二値化回路のブロック構成図である。
【図17】従来の一例の二値化回路の要部の回路構成図である。
【図18】従来の一例の二値化回路の要部の回路構成図である。
【図19】従来の一例の動作説明図である。
【図20】従来の一例の動作説明図である。
【図21】従来の一例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 二値化手段
2 直流成分検知手段
3 二値化特性制御手段
4 バーコード検知手段
5 復調手段

Claims (6)

  1. 二値化コード信号を含んだ入力信号を該入力信号の積分出力により二値化する二値化手段を有する二値化回路において、
    前記入力信号を平滑して直流成分を取り出す直流成分検出手段と、
    前記入力信号に応じて充放電を行い、その充放電電圧に応じた信号を出力する充放電手段と、
    前記充放電手段の出力と前記入力信号との大小を比較し、その大小関係に応じた二値化信号を出力する第1の比較器と、
    前記充放電手段の出力を前記直流成分検出手段で取り出された直流成分レベルを中心に反転させる反転回路と、
    前記反転回路の出力と前記入力信号との大小を比較し、その大小関係に応じた二値化信号を出力する第2の比較器と、
    前記二値化手段により二値化された前記二値化信号及び前記第1の比較器の出力二値化信号並びに前記第2の比較器の出力二値化信号のオア論理を出力するゲート回路と、
    前記放電回路の出力レベルを、前記直流成分検出手段で取り出された直流成分レベルに応じて制限する制限手段とを有することを特徴とする二値化回路。
  2. 前記制限手段は、予め設定された所定のレベルで前記放電回路の出力レベルを制限する第1のリミッタと、
    前記前記直流成分検出手段で取り出された直流成分レベルに応じて前記放電回路の出力レベルを制限する第2のリミッタとを有することを特徴とする請求項1記載の二値化回路。
  3. 前記検知信号を直流増幅する直流増幅器と、
    前記直流増幅器の出力信号を積分した積分出力を生成する一の積分回路と、
    前記一の積分回路の出力をクランプするクランプ回路とを有し、
    前記第2のリミッタは、前記クランプ回路の出力を前記直流成分検出手段で取り出された直流成分レベルに応じて可変することを特徴とする請求項2記載の二値化回路。
  4. 前記充放電手段は、前記入力信号のピーク値を保持するピークホールド回路と、
    前記ピークホールド回路の出力により充電され、前記直流成分検出手段で取り出された直流成分に応じて放電を行う放電回路と、
    前記放電回路の出力を分圧し、前記充放電電圧に応じた信号を生成する分圧回路を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の二値化回路。
  5. 検知信号を交流増幅する交流増幅器と、
    前記交流増幅器の出力信号を微分し、前記入力信号として出力する微分回路とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の二値化回路。
  6. バーコードを検知して前記検知信号を生成するバーコード検知手段と、
    前記ゲート回路の出力信号に基づいて前記バーコードを復調する復調手段とを有することを特徴とする請求項5記載の二値化回路を用いたバーコードリーダ。
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