JP3556255B2 - 光ディスク記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、記録再生トラックに沿って、トラック制御を行うための制御用ピットを有するトラック制御情報領域とデータ領域とを順次交互に配して形成された光ディスク記録媒体に情報を記録または再生する光ディスク記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図10に示すように、光ディスク81の各トラック82…上に、トラッキングの制御情報領域としてのサーボ領域SA 83…が順次離散的に予め形成されると共に、これらサーボ領域SA 83…の間にデータ領域DA 84…がそれぞれ形成され、これらサーボ領域SA 83とデータ領域DA 84とによってセグメントSG85が構成されたものが知られている。
【0003】
上記サーボ領域SA 83には、トラッキング制御のためのウォブルドピットPa 86、及びウォブルドピットPb 87がトラック82に沿って両側にそれぞれ形成されると共に、トラック82上にクロックピットPc 88が予め形成されている。
【0004】
この種の光ディスク81では、離散的なサーボ領域83…に存在するウォブルドピットPa 86からの戻り光量とウォブルドピットPb 87からの戻り光量との差によって生成されるトラッキングサーボ誤差信号によりトラッキングサーボが行われる。また、この光ディスク81では、サーボ領域SA 83…に存在するクロックピットPc 88に基づいてディスク回転制御PPLのクロッキングを実行して、情報の記録あるいは再生が行われるようになっており、これによって、サンプルサーボフォーマットの形態を有するものとなっている。
【0005】
一般的にこうしたサンプルサーボフォーマットの光ディスク81では、サーボ領域SA 83…は、隣接するトラック82…間で同じ横並び位置となるように、光ディスク81の回転中心から放射状に形成されるため、光ディスク81は回転角速度を一定に回転制御(CAV制御)されることになる。
【0006】
具体的には、図11(a)及び図12に示すように、図示しない光ピックアップから照射される光ビーム90がトラック82上を通過していくと、光ビーム90の反射光は光検出器PD91にて光電流に変換され、さらにI/V変換回路92にて電圧に変換される。次いで、光ビーム90がウォブルドピットPa 86を通過するとき、コントローラ93からサンプリングクロックCa 94がサンプルホールド回路SHa 95に供給され、光検出器PD91からの出力がホールドされて差動増幅器96に導かれる。一方、光ビーム90がウォブルドピットPb 87を通過するときは、コントローラ93からサンプリングクロックCb 97がサンプルホールド回路SHb 98に供給され、光検出器PD91からの出力がホールドされて差動増幅器96に印加される。この時点でサンプルホールド回路SHa 95とサンプルホールド回路SHb 98とのホールド値の差が差動増幅器96にて処理され、トラッキングサーボ誤差信号TESが求められる。
【0007】
つまり、光ビーム90がウォブルドピットPa 86及びウォブルドピットPb 87に位置するときの光検出器PD91の出力が等しくなるときに、光ビーム90はジャストトラッキング状態となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のサンプルサーボフォーマットの光ディスク81では、記録容量を増加させるために各トラック82…間のピッチを狭くすると、正確なトラッキングサーボが実現困難になるという問題点を有している。
【0009】
すなわち、図10に示すように、サンプルサーボフォーマットでは各トラック82…におけるそれぞれのサーボ領域SA 83…がトラック82…に対して直角方向の同一線上に、横並びに位置して形成されることになるため、サーボ領域SA 83内のウォブルドピットPa 86及びウォブルドピットPb 87における隣接トラック82間の干渉、つまりクロストーク(Cross Talk)が発生する。そして、このクロストークにより、ウォブルドピットPa 86及びウォブルドピットPb 87で検出されるトラッキングサーボ誤差信号TESの感度の低下が起こり、正確なトラッキングが実行不可能になるという問題点を有している。
【0010】
詳述すると、図11(a)に示すように、クロストークの影響が小さい通常のトラックピッチの場合においては、光ビーム90が記録再生トラック82上のジャストトラックの状態である軌跡Sをトレースする時の光検出器PD91の出力は、光ビーム90がジャストトラックの状態から僅かにずれた状態(同図(a)において軌跡T・Uで示される)で記録再生トラック82をトレースするときのウォブルドピットPa 86及びウォブルドピットPb 87からの戻り光量との差が大きくなる。そして、このことは、ずれに対するトラッキングサーボ誤差信号TESの感度が高いことを意味する。
【0011】
一方、狭いトラックピッチでは、図11(b)に示すように、ウォブルドピットPa 86及びウォブルドピットPb 87からの戻り光量の差が小さくなる。このことは、狭いトラックピッチでは、ずれに対するトラッキングサーボ誤差信号TESの感度が低いことを意味する。
【0012】
このような感度の低下は、トラッキングサーボ誤差信号TES自体のS/Nの悪化を招き、正確なトラッキングサーボの実現を困難なものとする。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、記録再生トラックのトラックピッチを狭くしても正確なトラッキングサーボを実現し得る光ディスク記録媒体に情報を記録または再生する光ディスク記録再生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の光ディスク記録媒体は、上記課題を解決するために、記録再生トラックに沿って、トラック制御を行うための複数の制御用ピットを有するトラック制御情報領域とデータ領域とを順次交互に配して形成された光ディスク記録媒体に情報を記録または再生する光ディスク記録再生装置において、光ディスク記録媒体に集光された光に対する光ディスク記録媒体からの戻り光を検出する2分割フォトダイオードを備えており、上記記録再生トラックは複数本の同心螺旋状に形成され、互いに隣接する各記録再生トラックの各トラック制御情報領域が、記録再生トラックに対して直角方向の一直線上とは異なる位置に並び配して形成されているとともに、上記トラック制御情報領域において、複数本の記録再生トラックを識別するための情報がウォブルドピットによって形成され、上記ウォルブドピットにおけるずれ方向の組み合わせによる上記2分割フォトダイオードの出力の違いを認識し、複数本の記録再生トラックを識別することを特徴としている。
【0015】
請求項2記載の発明の光ディスク記録再生装置は、上記の構成において、制御用ピットの情報に基づき記録再生トラックを選択し、情報を記録又は再生する選択記録再生手段を備えていることを特徴としている。
【0016】
【作用】
請求項1の構成によれば、トラックピッチを狭くしたときに、従来であれば、互いに隣接する各記録再生トラックの各トラック制御情報領域同士が近接してクロストークが発生するおそれがあったが、本発明では記録再生トラックは複数本の同心螺旋状に形成され、互いに隣接する各記録再生トラックの各トラック制御情報領域が、記録再生トラックに対して直角方向の一直線上とは異なる位置に並び配して形成されているので、隣接する記録再生トラック同士では、各トラック制御情報領域が同一線上の横並びにならない。
【0017】
したがって、記録再生トラックのトラックピッチを狭くしても各トラック制御情報領域における制御ピットの隣接記録再生トラック間のクロストークが発生しないために、正確なトラッキングサーボを実現することができる。
【0018】
また、上記の構成によれば、上記記録再生トラックは複数本の同心螺旋状に形成される一方、上記複数の制御用ピットには、これら複数本の記録再生トラックを識別するための情報が含まれている。
【0019】
したがって、記録再生トラックが複数本であっても、複数の制御用ピットに基づいて各記録再生トラックを識別することができる。
【0020】
また、請求項2 の構成によれば、選択記録再生手段が光ディスク記録媒体における複数の制御用ピットの情報に基づき記録再生トラックを選択して情報を記録又は再生する。これにより、光ディスク記録媒体を用いて、情報を高密度に記録再生することができる。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〕
本発明の一実施例について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0022】
本実施例の光ディスク記録再生装置で使用される光ピックアップは、図2に示すように、半導体レーザ6、コリメータレンズ5、偏光ビームスプリッター4、直角プリズム3、対物レンズ2、集光レンズ7、及び光検出器8から構成されている。そして、半導体レーザ6から放射されたレーザ光が、コリメータレンズ5で平行光束となり、偏光ビームスプリッター4を通って直角プリズム3にて直角に曲げられ、対物レンズ2にて光ディスク記録媒体としての光ディスク1に光ビーム29として集光される。光ディスク1からの戻り光は、対物レンズ2及び直角プリズム3を通して偏光ビームスプリッター4に導かれ、集光レンズ7にて集光されて光検出器8に入射する。
【0023】
上記の光検出器8は、図3に示すように、上記光ディスク1の記録再生トラック方向に対して2分割された第1フォトダイオード(PD1)9及び第2フォトダイオード(PD2)10により構成されている。
【0024】
一方、光ディスク1は、図4に示すように、記録再生トラックが二重の螺旋状としてのスパイラル構造に形成されており、それぞれ第1スパイラル記録再生トラック(以下、単に「第1スパイラル」と称する)11及び第2スパイラル記録再生トラック(以下、単に「第2スパイラル」と称する)12となっている。
【0025】
そして、図1に示すように、第1スパイラル11にはトラック制御情報領域としてのサーボ領域SA 13とデータ領域DA 14とから構成されるセグメントSG15が形成される。また、第2スパイラル12には同様にトラック制御情報領域としてのサーボ領域SA 16とデータ領域DA 17とから構成されるセグメントSG18がそれぞれ形成されている。このように各第1スパイラル11及び第2スパイラル12には、サーボ領域SA 13とデータ領域DA 14とがそれぞれ順次交互に配されている。
【0026】
上記の各サーボ領域SA 13・16…の位置は、各第1スパイラル11及び第2スパイラル12毎にトラック進行方向の前後にずらして配置されている。すなわち、第1スパイラル11の記録再生トラックA1、A2、A3…におけるサーボ領域SA 13…は、第1スパイラル11上ではトラックと直角方向における一直線上の位置に形成されているが(但し、厳密には光ディスク1の半径方向に形成されている)、隣接する第2スパイラル12の記録再生トラックB1、B2、B3…におけるサーボ領域SA 16とは、同一直線上の位置とならないようにトラック進行方向の前後にずらして形成されている。
【0027】
これにより、トラックピッチ、つまり第1スパイラル11と第2スパイラル12との間隔を狭くしても、同一直線上に位置する各サーボ領域SA 13…間及び各サーボ領域SA 16…間の距離はトラックピッチの倍となり、第1スパイラル11と第2スパイラル12とにおける記録再生トラックのサーボ領域SA 13・16間での干渉、つまりクロストーク(Cross Talk)の発生を防止することができる。
【0028】
また、第1スパイラル11におけるサーボ領域SA 13内には、トラッキング制御のための制御ピットとしてのウォブルドピットPa 19及びウォブルドピットPb 20が第1スパイラル11の両側に沿ってそれぞれ形成されると共に、第1スパイラル11上にクロックピットPc 21がそれぞれトラック進行方向(同図において矢印A方向)に順に形成されている。同様に、第2スパイラル12におけるサーボ領域SA 16内には、制御ピットとしてのウォブルドピットPa 22及びウォブルドピットPb 23が第2スパイラル12の両側に沿ってそれぞれ形成されると共に、第2スパイラル12上にクロックピットPc 24がそれぞれトラック進行方向に順に形成されている。
【0029】
また、上記の第1スパイラル11におけるウォブルドピットPa 19及びウォブルドピットPb 20に注目すると、ウォブルドピットPa 19が第1スパイラル11に対して光ディスク1の外周側に形成され、ウォブルドピットPb 20が第1スパイラル11に対して光ディスク1の内周側に形成されている。
【0030】
一方、上記の第2スパイラル12におけるサーボ領域SA 16内のウォブルドピットPa 22及びウォブルドピットPb 23に注目すると、ウォブルドピットPa 22が第2スパイラル12に対して光ディスク1の内周側に形成されると共に、ウォブルドピットPb 23が第2スパイラル12に対して光ディスク1の外周側に形成されている。
【0031】
すなわち、ウォブルドピットPa 19・22及びウォブルドピットPb 20・23がそれぞれ第1スパイラル11及び第2スパイラル12の外周側に配置されているか内周側に配置されているかによって、第1スパイラル11であるか第2スパイラル12であるかの識別が可能になっている。
【0032】
ここで、上記第1スパイラル11であるか第2スパイラル12であるかの識別を行うための光ディスク記録再生装置の具体的構造及びその識別方法を以下に示す。
【0033】
図5に示すように、本実施例の光ディスク記録再生装置30は、前記光検出器8の第1フォトダイオード(PD1)9がI/V変換回路31を介して加算器33に接続される一方、第2フォトダイオード(PD2)10がI/V変換回路32を介して上記加算器33に接続される。加算器33の出力側には、サンプルホールド回路SHa 34及びサンプルホールド回路SHb 35が設けられる。これらサンプルホールド回路SHa 34及びサンプルホールド回路SHb 35は、差動増幅器36・37を介してアナログスイッチ38にそれぞれ接続されている。
【0034】
また、上記I/V変換回路31・32の出力側はコンパレータ39にも接続され、コンパレータ39はD型フリップフロップ40を介して上記アナログスイッチ38及び選択記録再生手段としてのコントローラ41に接続されている。
【0035】
また、コントローラ41は、D型フリップフロップ40のCK端子40a及びサンプルホールド回路SHb 35に接続される一方、サンプルホールド回路SHa 34にも接続されている。
【0036】
上記の構成を有する光ディスク記録再生装置30においては、第1フォトダイオード9及び第2フォトダイオード10からの光電流は、それぞれI/V変換回路31・32にて電圧に変換され加算器33に送られる。そして、加算器33で得られる信号から下記の処理を行いトラッキング誤差信号TESを生成する。
【0037】
すなわち、前記光ビーム29が前記ウォブルドピットPa 19・22を通過するとき、コントローラ41からサンプリングクロックCa がサンプルホールド回路SHa 34に印加され加算器33の出力をサンプルホールドする。このホールド値は次段の差動増幅器36・37に導かれる。さらに、光ビーム29がウォブルドピットPb 20・23を通過するとき、コントローラ41はサンプリングクロックCb をサンプルホールド回路SHb 35に印加し加算器33の出力をサンプルホールドする。このホールド値は同じく次段の差動増幅器36・37に導かれる。これら差動増幅器36・37では、極性の異なるトラッキングサーボ誤差信号TESが生成され、このトラッキングサーボ誤差信号TESはアナログスイッチ38に送られる。
【0038】
また、I/V変換回路31・32の出力は、コンパレータ39にも導かれ、第1フォトダイオード9と第2フォトダイオード10との光電圧の比較が行われる。コンパレータ39の出力S1 は、D型フリップフロップ40のD端子40bに印加される。D型フリップフロップ40では、コントローラ41からのサンプリングクロックCb により信号S1をラッチしQ端子40cから信号S2として出力する。この信号S2はアナログスイッチ38の切り換え信号として使用され、またコントローラ41にも入力される。この信号S2が、第1スパイラル11か第2スパイラル12かの識別信号となる。
【0039】
ここで、光ビーム29と、ウォブルドピットPa 19・22及びウォブルドピットPb 20・23との位置関係により、各ウォブルドピットPa 19・22及びウォブルドピットPb 20・23の回折現象による第1フォトダイオード9及び第2フォトダイオード10上への戻り光量が変化してくる。つまり、図6(a)に示すように、第2スパイラル12の記録再生では、ウォブルドピットPa 22が光ビーム29の中心に対して内周側にずれた位置に存在しているため、第1フォトダイオード(PD1)9上の戻り光量に対する影響が第2フォトダイオード(PD2)10上のものと比較して大きく、その結果ウォブルドピットPa 22により出力が大きく減少する。また、ウォブルドピットPb 23は光ビーム29の中心に対して外周側にずれた位置に存在しているため、今度は逆に第2フォトダイオード(PD2)10上の戻り光量に対する影響が第1フォトダイオード(PD1)9上のものと比較して大きくなり、その結果、ウォブルドピットPb 23により出力が大きく減少する。
【0040】
したがって、第2スパイラル12では、時系列的に第1フォトダイオード(PD1)9の出力の方が先ず大きく減少し、その次に、第2フォトダイオード(PD2)10の出力のほうが大きく減少することになる。
【0041】
一方、第1スパイラル11の記録再生では、図6(b)に示すように、ウォブルドピットPa 19が外周側に、ウォブルドピットPb 20が内周側にそれぞれずれているため状況は反対になる。つまり、時系列的に第2フォトダイオード(PD2)10の出力の方が先ず大きく減少し、その次に第1フォトダイオード(PD1)9の出力のほうが大きく減少することになる。したがって、この違いを認識することで第1スパイラル11か第2スパイラル12かを識別することができる。
【0042】
具体的には、図5及び図6(a)(b)に示すように、コントローラ41からのサンプリングクロックCb により上記光ビーム29がウォブルドピットPb 20・23を通過するタイミングで第1フォトダイオード(PD1)9と第2フォトダイオード(PD2)10との出力の比較結果である信号S1をラッチすることで識別信号S2を生成している。なお、図6(a)(b)に示す信号S1における斜線部分は不定領域を示している。
【0043】
上述のように、第1スパイラル11と第2スパイラル12とでは各ウォブルドピットPa 19・22及びウォブルドピットPb 20・23の位置関係が反対となっているために、サンプリングで得られるトラッキングサーボ誤差信号TESの極性も反対となる。このため、差動増幅器36・37を2個使用してトラッキングサーボ誤差信号TESを生成し、アナログスイッチ23にて切り替えて、図示しない次段のサーボ回路に供給している。
【0044】
このように、本実施例の光ディスク1は、トラックピッチを狭くしたときに、従来であれば、互いに隣接する各第1スパイラル11及び第2スパイラル12の各サーボ領域SA …同士が近接してクロストークが発生するおそれがあったが、本実施例では記録再生トラックは2本の同心スパイラルに形成され、互いに立設する第1スパイラル11及び第2スパイラル12の各サーボ領域SA 13・16が、第1スパイラル11及び第2スパイラル12に対して直角方向の一直線上とは異なる位置に並び配して形成されているので、隣接する第1スパイラル11及び第2スパイラル12同士では、各サーボ領域SA 13・16が同一線上の横並びにならない。
【0045】
したがって、記録再生トラックのトラックピッチを狭くしても各サーボ領域SA 13・16におけるウォブルドピットPa 19・22及びウォブルドピットPb 20・23の隣接第1スパイラル11と第2スパイラル12との間のクロストークが発生しないために、正確なトラッキングサーボを実現することができる。
【0046】
また、本実施例の光ディスク1におけるサーボ領域SA 13・16の各2個のウォブルドピットPa 19・22及びウォブルドピットPb 20・23には、第1スパイラル11及び第2スパイラル12を識別するための情報が含まれている。
【0047】
したがって、記録再生トラックが2本であっても、各2個のウォブルドピットPa 19・22及びウォブルドピットPb 20・23に基づいて各第1スパイラル11及び第2スパイラル12を識別することができる。
【0048】
また、本実施例の光ディスク記録再生装置30では、コントローラ41が、各第1スパイラル11及び第2スパイラル12における2個のウォブルドピットPa 19・22及びウォブルドピットPb 20・23の配置情報に基づき記録再生トラックを選択して情報を記録又は再生する。これにより、光ディスク記録再生装置30は、上記光ディスク1を用いて、情報を高密度に記録再生することができる。
【0049】
〔実施例2〕
本発明の他の実施例を図7ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
本実施例の光ディスク51は、図7に示すように、記録再生トラックが4本のスパイラル形状に形成されており、それぞれ、第1スパイラル11、第2スパイラル12、第3スパイラル52、及び第4スパイラル53となっている。
【0051】
また、各スパイラル11・12・52・53上のサーボ領域SA 13・16・54・55には、各スパイラル11・12・52・53を識別するためのウォブルドピットPd 56・57・58・59がそれぞれ追加された構造となっている。そして、隣接する各スパイラル11・12・52・53における各サーボ領域SA 13・16・54・55の配列は、トラック進行方向(矢印A方向)に対して、階段状の段違いになっている。
【0052】
上記の光ディスク51を記録再生する光ディスク記録再生装置60では、図8に示すように、上記実施例1と同様に、第1フォトダイオード9、第2フォトダイオード10、I/V変換回路31・32、加算器33、サンプルホールド回路SHa 34、サンプルホールド回路SHb 35、差動増幅器36・37により極性の異なる2種類のトラッキングサーボ誤差信号TESを作成し、アナログスイッチ38に送っている。
【0053】
また、各スパイラル11・12・52・53の識別のために、上記の各手段の他、コンパレータ39の出力側に、D型フリップフロップ61・62、2ビットデコーダ63、AND回路64、D型フリップフロップ65、及びコントローラ66等を備えている。
【0054】
上記の回路構成にて各スパイラル11・12・52・53の識別する際には、上記実施例1と同様に、第1フォトダイオード9の出力と第2フォトダイオード10の出力とをコンパレータ39にて比較し、その出力信号S1を利用することにより行っている。すなわち、図8及び図9(a)(b)(c)(d)に示すように、信号S1をD型フリップフロップ61・62にてラッチして信号S3・S4を生成している。また、コントローラ66からのラッチクロックCc により、光ビーム29がウォブルドピットPd56・57・58・59を通過するタイミングで信号S1をD型フリップフロップ62にてラッチして信号S4とし、この信号S4が2ビットデコーダ63のB端子入力に送られる。さらに、コントローラ66からのサンプリングクロックCa により、光ビーム29がウォブルドピットPa 19・22・67・68を通過するタインミングにて信号S1をD型フリップフロップ61にてラッチして信号S3とし、この信号S3が2ビットデコーダ63のA端子入力に送られる。
【0055】
また、2ビットデコーダ63によりA・B端子の入力状態に対応して4個の状態信号が出力端子Q0 ・Q1 ・Q2 ・Q3 から出力され、コントローラ66に入力される。
【0056】
また出力端子Q1 ・Q3 の信号はAND回路64に送られ論理的ANDが実施されて、D型フリップフロップ65に入力される。コントローラ66からのサンプリングクロックCb により、光ビーム29がウォブルドピットPb 20・23・69・70を通過するタイミングでラッチして信号S2とし、この信号S2がトラッキングサーボ誤差信号TESの切り替え信号としてアナログスイッチ38に送られる。これらの各信号は、図9(a)(b)(c)(d)に示すように、基本的にはウォブルドピットPa 19・22・67・68とウォブルドピットPd 56・57・58・59とのずれ方向の組み合わせにより、4つの各スパイラル11・12・52・53を識別することになる。これらの信号関係を表1に示す。
【0057】
このように、記録再生トラックの数が増加してもウォブルドピットを増加することにより、各記録再生トラックの識別が可能である。
【0058】
【表1】
Figure 0003556255
【0059】
【発明の効果】
請求項1の発明の光ディスク記録再生装置は、以上のように、光ディスク記録媒体に集光された光に対する光ディスク記録媒体からの戻り光を検出する2分割フォトダイオードを備えており、記録再生トラックは複数本の同心螺旋状に形成され、互いに隣接する各記録再生トラックの各トラック制御情報領域が、記録再生トラックに対して直角方向の一直線上とは異なる位置に並び配して形成されているとともに、上記トラック制御情報領域において、複数本の記録再生トラックを識別するための情報がウォブルドピットによって形成され、上記ウォルブドピットにおけるずれ方向の組み合わせによる上記2分割フォトダイオードの出力の違いを認識し、複数本の記録再生トラックを識別する構成である。
【0060】
これにより、トラックピッチを狭くしたときに、従来であれば、互いに隣接する各記録再生トラックの各トラック制御情報領域同士が近接してクロストークが発生するおそれがあったが、本発明では、隣接する記録再生トラック同士では、各トラック制御情報領域が同一線上の横並びにならない。
【0061】
したがって、記録再生トラックのトラックピッチを狭くしても各トラック制御情報領域における制御ピットの隣接記録再生トラック間のクロストークが発生しないために、正確なトラッキングサーボを実現することができるという効果を奏する。
【0062】
また、記録再生トラックが複数本であっても、複数の制御用ピットに基づいて各記録再生トラックを識別することができるという効果を奏する。
【0063】
請求項の発明の光ディスク記録再生装置は、上記の構成に加えて、制御用ピットの情報に基づき記録再生トラックを選択し、情報を記録又は再生する選択記録再生手段を備えている構成である。
【0064】
これにより、選択記録再生手段が光ディスク記録媒体における複数の制御用ピットの情報に基づき記録再生トラックを選択して情報を記録又は再生する。したがって、光ディスク記録媒体を用いて、情報を高密度に記録再生することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光ディスクのトラックの構造を示す模式図である。
【図2】上記光ディスクを記録再生するためのピックアップを示す構造図である。
【図3】第1フォトダイオード及び第2フォトダイオードから構成される光検出器の構造を示す正面図である。
【図4】同心スパイラルに形成された第1スパイラルトラック及び第2スパイラルトラックを示す平面図である。
【図5】光ディスクの2重スパイラルを識別するための光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図6】光ディスクの2重スパイラルを識別するための信号状態を示すタイムチャートであり、(a)は第2スパイラルを示すもの、(b)は第1スパイラルを示すものである。
【図7】本発明の他の実施例における光ディスクのトラックの構造を示す模式図である。
【図8】上記光ディスクの4重スパイラルを識別するための光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図9】光ディスクの4重スパイラルを識別するための信号状態を示すタイムチャートであり、(a)は第1スパイラルを示すもの、(b)は第2スパイラルを示すもの、(c)は第3スパイラルを示すもの、(d)は第4スパイラルを示すものである。
【図10】従来例を示すものであり、光ディスクのトラックの構造を示す模式図である。
【図11】光ディスクにおけるトラッキング制御のための信号状態を示すタイムチャートであり、(a)は通常トラックピッチの記録再生トラック、(b)は狭トラックピッチの記録再生トラックを示すものである。
【図12】上記光ディスクにおける光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光ディスク(光ディスク記録媒体)
11 第1スパイラル記録再生トラック
12 第2スパイラル記録再生トラック
13・16 サーボ領域SA (トラック制御情報領域)
14・17 データ領域DA
19・22 ウォブルドピットPa (制御用ピット)
20・23 ウォブルドピットPb (制御用ピット)
41 コントローラ(選択記録再生手段)

Claims (2)

  1. 記録再生トラックに沿って、トラック制御を行うための複数の制御用ピットを有するトラック制御情報領域とデータ領域とを順次交互に配して形成された光ディスク記録媒体を用いて、情報を記録または再生する光ディスク記録再生装置において、
    光ディスク記録媒体に集光された光に対する光ディスク記録媒体からの戻り光を検出する2分割フォトダイオードを備えており、
    上記記録再生トラックは複数本の同心螺旋状に形成され、互いに隣接する各記録再生トラックの各トラック制御情報領域が、記録再生トラックに対して直角方向の一直線上とは異なる位置に並び配して形成されているとともに、
    上記トラック制御情報領域において、複数本の記録再生トラックを識別するための情報がウォブルドピットによって形成され
    上記ウォルブドピットにおけるずれ方向の組み合わせによる上記2分割フォトダイオードの出力の違いを認識し、複数本の記録再生トラックを識別することを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. 上記制御用ピットの情報に基づき記録再生トラックを選択し、情報を記録又は再生する選択記録再生手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク記録再生装置。
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