JP3556233B2 - 光磁気ディスクの再生方式 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、光磁気ディスクの再生方式に関する。
【0002】
光磁気記録再生装置は、大容量,可換性,高信頼性等により、イメージ情報の記録再生からコンピュータ用のコード記録可能なものまで市場が急速に拡がっている分野である。
【0003】
【従来の技術】
光磁気ディスク記録再生の基本原理を図4,図5,図6に示す。記録の際には、まず図4(A)に示す如く光磁気ディスク媒体10に磁石11の外部磁界を印加し書き換えたい部分に消去ビーム12を照射して加熱し既記録部分の磁化の向きを一方向に揃えた後、図4(B)に示す如く磁石11の外部磁界の向きを逆にして、図5(A)に示す如き記録したいデータに応じて図5(B)に示す記録光ビーム13を照射して選択的に加熱し、磁化の向きの異なる磁区(ドメイン)列を磁区のエッジの位置間隔が図5(C)に示す如く記録データと対応するように形成する。そして、再生時には図6(A)に示す如く再生光スポットで記録ドメインを走査して、図6(B)の再生波形からエッジの位置間隔を検出し、図6(C)に示す記録データを再生する。
【0004】
このような光磁気ディスクの再生方式としては従来より特開昭63−53722号,特開昭61−214278号に記載のものがある。
【0005】
図7は従来の再生方式の一例のブロック図を示す。同図中、光学ヘッド20で再生した再生信号はエッジ検出回路21に供給され、ここで記録磁区(ドメイン)の前縁,後縁夫々を検出される。前縁,後縁夫々のエッジ検出信号はフェーズ・ロックド・ループ(PLL)22a,22b夫々に供給され、ここで各エッジ検出信号に同期したクロックが生成される。
【0006】
データセパレータ23a,23b夫々は前縁,後縁夫々のエッジ検出信号から上記PLL22a,22bよりのクロック夫々を用いてデータを分離しバッファ24a,24b夫々に書込む。バッファ24a,24b夫々に書込まれたデータは互いに同期して読出され、合成回路25で合成される。こうして再生されたデータは走長制限符号(RLLC)であるため、復調回路26でNRZ(ノン・リターン・ゼロ)符号の信号に復調して端子27より出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
記録に際しては、記録光ビームにより選択的に加熱して記録磁区を形成する熱磁気書込みである。従って、まず、環境温度が変化すると同一パワーで記録光ビームを照射しても温度分布は同一にならず形成される磁区の大きさが変化しエッジの位置間隔が変化して正しい記録ができない。例えばライトパワーつまり温度に応じて記録ドメイン長は図8の実線Iに示す如く大きく変化する。また、光磁気ディスク媒体の媒体内での感度バラツキあるいは媒体間での感度バラツキにより、温度分布が同一であっても形成される磁区の大きさにバラツキが生じる。更に、形成される磁区は図5(C)に示す如く涙滴形状と呼ばれる形状をしており前縁の形状と後縁の形状とで検出位置にずれが生じる。
【0008】
ところが、隣接する磁区の前縁のエッジ間距離又は後縁のエッジ間距離夫々は図8に実線IIに示す如くライトパワーの変化によらず略一定であり、媒体内の感度バラツキ及び、磁区の前縁と後縁の形状の違いによる検出位置ずれがあっても、図7の回路の如く前縁,後縁夫々のエッジを別々に検出して得たデータを同期を取って合成することにより、上記環境温度の変化,媒体間のバラツキ,磁区前後縁形状の相違夫々の影響を受けない再生が可能である。
【0009】
しかし、図7の従来回路はPLL22a,22b,データセパレータ23a,23b,バッファ24a,24bを前縁,後縁夫々について2系統必要であるため、回路規模が大きくなるという問題があった。
【0010】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、環境温度の変化,媒体間のバラツキ,磁区前後縁形状の相違夫々の影響を受けない再生を行ない、かつ回路規模が小さくて済む光磁気ディスクの再生方式を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の光磁気ディスクの再生方式は、磁化の向きが異なる磁区列を各磁区のエッジ位置がデータと対応するよう形成した光磁気ディスクを再生し、再生信号から該各磁区のエッジ位置を検出してデータを再生する光磁気ディスクの再生方式において、
再生信号から各磁区の前縁,後縁夫々のエッジ検出を行なうエッジ検出手段と、
該後縁のエッジ検出信号と前縁のエッジ検出信号との時間差を、データのビット周期当たりn+1パルスのカウンタクロックを用いてカウントするn+1進のカウント手段と、
前縁のエッジ検出信号を該カウント手段のカウント値に応じて移相し前縁のエッジ検出信号を後縁のエッジ検出信号に同期させる移相手段と、
後縁のエッジ検出信号と移相された前縁のエッジ検出信号とを合成する合成手段と、
合成された合成信号よりクロック及びデータを抽出する抽出手段とを有し、
記録データパターンの磁区を記録する期間に対して再生信号の磁区に対応した期間が長い場合に該前縁のエッジ検出信号を該後縁のエッジ検出信号に同期させる。
【0012】
【作用】
本発明においては、前縁のエッジ検出信号を移相することにより前縁のエッジ検出信号と後縁とエッジ検出信号の同期をとり、この同期のとれた前縁,後縁とのエッジ検出信号を合成して、この合成信号からクロック及びデータを抽出するため、環境温度の変化,媒体間のバラツキ,磁区前後縁形状の相違等の影響による前縁と後縁とのエッジ検出信号の位相ずれをなくすことができ、上記の影響を受けない再生を行なうことができ、また抽出手段が単一で済み、回路規模が小さくて済む。
【0013】
【実施例】
図1は本発明の方式の一実施例のブロック図を示す。
【0014】
同図中、光学ヘッド30で光磁気ディスク媒体より再生した再生信号はエッジ検出回路31に供給される。ところで、図2(A)に示す如き、記録データから図2(B)に示す記録光ビームの発光を行なって媒体への書込みを行なったものとする。これを再生する際には、環境温度の変化,媒体間のバラツキ,磁区前後縁形状の相違の影響によって光学ヘッド30の出力する再生信号は図2(C)に示す如く記録光ビームの発光パターンとは立上がり又は立下がりの位相が多少ずれている。
エッジ検出回路31は再生信号の立上がり,立下がりつまり記録磁区の前縁,後縁夫々のエッジ検出を行ない、図2(E)に示す前縁のエッジ検出信号をディレイライン32及びラッチ回路33に供給し、図2(D)に示す後縁のエッジ検出信号をラッチ回路33,カンウタ34,合成回路35夫々に供給する。
【0015】
カウンタ34はn+1(nは自然数)進のカウンタであり、後述のPLL36より図2(A)に示すデータのビット周期当りn+1のパルスのカウントクロックを供給されており、後縁のエッジ検出信号の立下がり時にリセットされた後、カウントクロックによってカウントアップし、そのカウント値をラッチ回路33に供給する。ラッチ回路33は後縁のエッジ検出信号の立下がり時にリセットされ、前縁のエッジ検出信号の立上がり時にカウンタ34よりのカウント値をラッチしてマルチプレクサ37に供給する。
ここで、カウンタ34はn+1進であるため、ラッチ回路33にラッチされるカウント値は最大n+1であり、後縁のエッジ検出信号の立下がりから前縁のエッジ検出信号の立上がりまでの期間が(データのビット周期)×M+jである場合、上記カウント値はjとなる。但し、Mは自然数、jはn+1以下の自然数である。
【0016】
ディレイライン32は図3(A)に示す如く端子41より入来する前縁のエッジ検出信号を供給されて、これをカウンタクロック同期の整数倍だけ遅延して出力する。ディレイライン32の端子d0 からは図3(B)に示す如くカウンタクロックのn+1周期分遅延した信号が出力され、端子dn からはカウンタクロックの1周期分遅延した信号が出力され、端子d1 〜dn−1 間の端子di (iは1からn−1までの整数)からはカウンタクロックのn+1−i周期分遅延した信号が出力される。この端子d0 〜dn 夫々より出力される遅延された前縁のエッジ検出信号はマルチプレクサ37の端子d0 〜dn 夫々に供給され、マルチプレクサ37は図3(B)に示す如くラッチ回路33より端子42を通して供給されるカウント値iで指示される端子di を選択して端子43より合成回路35に供給する。
【0017】
つまり、図2(E)に示す前縁のエッジ検出信号を図2(F)に示す如く時間dtだけ遅延することにより、図2(F)の前縁のエッジ検出信号を図2(D)の後縁のエッジ検出信号に対して同期させている。
【0018】
合成回路35は図2(F)の信号の立上がりで立上がり、図2(D)の信号の立下がりで立下がる図2(G)に示す合成信号つまり再生信号(図2(C))の立上がりをその立下がりに対して補正した信号を生成して、これをPLL36及びデータセパレータ38に供給する。
【0019】
PLLは合成信号の立上がり及び立下がりに同期したクロック(カウントクロックはこのクロックを分周したものである)を生成してデータセパレータ38に供給し、データセパレータ38は合成信号から上記クロックを用いてデータを分離し、分離したデータをクロックと共に復調回路39に供給する。復調回路39は走長制限符号である分離したデータからNRZ符号の信号に復調して端子40より出力する。
【0020】
このようにディレイライン32,マルチプレクサ37による遅延で移相され同期のとれた前縁,後縁とのエッジ検出信号を合成して、この合成信号からクロック及びデータを抽出するため、環境温度の変化,媒体間のバラツキ,磁区前後縁形状の相違等の影響による前縁と後縁とのエッジ検出信号の位相ずれをなくすことができ、上記の影響を受けない再生を行なうことができ、またPLL36,データセパレータ38が単一で済み、回路規模が小さくて済む。
【0021】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の光磁気ディスクの再生方式によれば、環境温度の変化,媒体間のバラツキ、磁区前後縁形状の相違夫々の影響を受けない再生を行ない、かつ回路規模が小さくて済み、実用上きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明方式の信号のタイミングチャートである。
【図3】ディレイライン及びマルチプレクサの構成と、信号遅延量とカウント値との関係を示す図である。
【図4】光磁気ディスクの記録再生原理を示す図である。
【図5】光磁気ディスクの記録再生原理を示す図である。
【図6】光磁気ディスクの記録再生原理を示す図である。
【図7】従来方式の一例のブロック図である。
【図8】ライトパワーと、ドメイン長及びエッジ間距離の関係を示す図である。
【符号の説明】
31 エッジ検出回路
32 ディレイライン
33 ラッチ回路
34 カウンタ
35 合成回路
36 PLL
37 マルチプレクサ
38 データセパレータ
Claims (2)
- 磁化の向きが異なる磁区列を各磁化のエッジ位置がデータと対応するよう形成した光磁気ディスクを再生し、再生信号から該各磁区のエッジ位置を検出してデータを再生する光磁気ディスクの再生方式において、
該再生信号から各磁区の前縁,後縁夫々のエッジ検出を行なうエッジ検出手段と、
該後縁のエッジ検出信号と前縁のエッジ検出信号との時間差を、データのビット周期当たりn+1パルスのカウンタクロックを用いてカウントするn+1進のカウント手段と、
該前縁のエッジ検出信号を該カウント手段のカウント値に応じて移相し該前縁のエッジ検出信号を該後縁のエッジ検出信号に同期させる移相手段と、
該後縁のエッジ検出信号と移相された前縁のエッジ検出信号とを合成する合成手段と、
該合成された合成信号よりクロック及びデータを抽出する抽出手段とを有し、
記録データパターンの磁区を記録する期間に対して再生信号の磁区に対応した期間が長い場合に該前縁のエッジ検出信号を該後縁のエッジ検出信号に同期させることを特徴とする光磁気ディスクの再生方式。 - 該移相手段は、
前記前縁のエッジ検出信号を前記カウンタクロック単位で異なる複数の遅延量で遅延する遅延手段と、
前記カウント手段のカウント値に応じて、該遅延手段で遅延された遅延量の異なる複数の前縁のエッジ検出信号のいずれか一を選択する選択手段とよりなることを特徴とする請求項1記載の光磁気ディスクの再生方式。
Priority Applications (6)
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DE69222335T DE69222335T2 (de) | 1991-03-20 | 1992-03-16 | Wiedergabegerät zur Wiedergabe von Information aus einer magnetooptischen Scheibe |
EP92400687A EP0505253B1 (en) | 1991-03-20 | 1992-03-16 | Read out apparatus for reading out information from magneto-optic disk |
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KR1019920004515A KR950010327B1 (ko) | 1991-03-20 | 1992-03-19 | 광자기 디스크의 정보 재생장치 |
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1991
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