JP3555853B2 - 携帯端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末に関し、特に、折り畳み式の携帯端末の機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末は、例えば、折り畳み機構を有して構成される。この折り畳み機構を有する携帯端末において、近年の携帯端末の軽量化が進む中で、転倒防止機構の必要性が増している。
【0003】
上記の必要性は、表示部分の表示面積が相対的に大型化してきていることに起因する。一般的に折り畳み式の携帯端末は、上側と下側に分割されて構成される。この折り畳み機構を有する携帯端末では、一般的に上側に表示部分を有している。
【0004】
上記の状況において、表示する情報の多用化・増大化と付随して、表示部分の面積は増大化の傾向にある。よって、本機構の携帯端末が軽量化する中で、表示部分の重量が増加する傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の軽量化の傾向において、折り畳みを展開して机上に置いた場合に、携帯端末が転倒し易いという問題を伴う。その理由は、表示部を内蔵する上側部分が重くなり、下側との質量差が小さくなり、ちょっとした接触や振動等で安定が崩れるためである。
【0006】
また、転倒を防止する支持脚を設けた場合は、折り畳んだ状態で携行しにくいという問題点を生じる。その理由は、支持脚を設けた場合、折り畳んで携行する時に支持脚が突出していて邪魔になったり、破損しないように取り扱いを注意しなければならないからである。
【0007】
本発明は、利便性の高い転倒防止機構を設けた携帯端末を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は、上側筐体と下側筐体とに分割され、上側筐体と下側筐体とを連結し、上側筐体の展開時及び折り畳み時に回動するヒンジ部を有する携帯端末において、上側筐体の背面側且つヒンジ部の円筒面上に設けられ、ヒンジ部の回動と連動して回動する凸部と、上側筐体を展開した時に携帯端末本体が転倒しないように、下側筐体の底面側において、ヒンジ部の下側に取り付けられ、凸部に押されることにより、中央に備えた支点を軸として回動する支持脚と、を有し、上側筐体の展開時は凸部がヒンジ部の回動と連動して支点の上側である、支持脚の上部を押下する力が加わることで、支点を軸としてヒンジ部の回動と逆回りに支持脚が回動し、支持脚の下部が下側筐体内部からせり出され、支持脚が下側筐体の底面と水平位置になる構成としたことを特徴している。
【0009】
また、本発明は、支持脚と接続され、且つ下側筐体内の所定の位置に設けられ、上側筐体と下側筐体とを折り畳んだ時に、支持脚を引っ張る力によって下側筐体内部に収容するためのコイルバネをさらに有することを特徴としている
【0011】
また、本発明は、上側筐体と下側筐体とに分割され、上側筐体と下側筐体とを連結し、上側筐体の展開時及び折り畳み時に回動するヒンジ部を有する携帯端末において、上側筐体の正面側且つヒンジ部の円筒面上に設けられ、ヒンジ部の回動と連動して回動する凸部と、上側筐体を展開した時に携帯端末本体が転倒しないように、下側筐体の底面側において、ヒンジ部の下側に取り付けられ、凸部に押されることにより、中央に備えた支点を軸として回動する支持脚と、下側筐体内の所定の位置に設けられ、下側筐体と支持脚とを接続するコイルバネと、を有し、携帯端末を折り畳んだ時は、凸部が、ヒンジ部の回動と連動して支点の上側である、支持脚の上部を押下する力が加わることで、支点を軸としてヒンジ部の回動と逆回りに支持脚が回動し、支持脚の下部が下側筐体内部に収納され、上側筐体の展開時は、凸部がヒンジ部の回動との連動により支持脚から離れ、支持脚の上部の押下状態を解除し、コイルバネの外へ押し出す力によって支持脚が押し出されて下側筐体外へせり出され、支持脚下側筐体の底面と水平位置になる構成としたことを特徴としている。
【0013】
また、本発明は、下側筐体から支持脚下端がせり出された支持脚は、支持脚に対し過剰な負荷が加わった場合コイルバネが圧縮され、支持脚が下側筐体内部へ回転移動することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明による携帯端末の実施の形態を詳細に説明する。図1から図6を参照すると、本発明の携帯端末の一実施形態が示されている。これらの図1から図4が第1の実施例、図5および図6が第2の実施例を示している。
【0015】
(第1の実施例)
第1の実施例を示す図1は、折り畳みを展開した状態を示す斜視図である。図2は、折り畳み状態で底面側から見た斜視図である。図3は、折り畳み状態でのヒンジ付近の縦断面図である。図4は、折り畳みを展開した状態でのヒンジ付近の縦断面図である。
【0016】
図1において、本発明の携帯端末は上側筐体1、下側筐体2、上側筐体1と下側筐体2を回動可能に接続するヒンジ部3で構成されている。図2において、下側筐体2のヒンジ部3の下方に支持脚4を有している。また筐体1のヒンジ部3の上側に凸部11を有している。
【0017】
図3および図4において、支持脚4は、支軸41を介し筐体2に回動可能に固定され、折り畳み状態においては、コイルバネ5によって下側筐体2の内部に引っ張られ、収納されている。
【0018】
(動作の説明)
次に、実施例の動作について図面を参照して説明する。図1から図4において、支持脚4は、図2および図3に示すように折り畳み状態においてはコイルバネ5によって下側筐体2の内部に収納されている。しかし、折り畳みを展開した場合、図4のように、上側筐体1の凸部11で支持脚4の上部が押下され、支持脚4の下部がせり出してくる。
【0019】
(効果の説明)
第1の効果は、折り畳み機構を有する携帯端末において、折り畳みを展開し、机上に置いた時に携帯端末の転倒を防止でき、携帯端末が使用し易い状態に維持できることである。その理由は、折り畳みを展開した時に、転倒を防止する支持脚がせり出す機構を有するからである。
【0020】
第2の効果は、折り畳んだ状態で携行し易いことである。その理由は、折り畳んだ時に支持脚が携帯端末に収納され、突出部が無くなるからである。
【0021】
(第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施例について、図面を参照して説明する。図5および図6は本発明の第2の実施例を示す図であり、図5は折り畳み状態でのヒンジ付近の縦断面図、図6は折り畳みを展開した状態でのヒンジ付近の縦断面図である。
【0022】
第2の実施例の構成上における第1の実施例との相違点は、図5において、支持脚4を押下する凸部11の位置が内側になっていることと、コイルバネ5の位置が下側になっていること、及びバネが圧縮バネとなっていることである。
【0023】
動作における第1の実施例との相異点は、図5において、支持脚4が、折り畳み状態においては、筐体1の凸部11によって押下され下側筐体2の内部に収納されているが、折り畳みを展開した場合、図6のように、上側筐体1の凸部11の押さえが解除され、コイルバネ5で支持脚4の下部が押下されて、支持脚4がせり出してくることである。
【0024】
効果については、第1の実施例と同様となるが、第2の実施例では、支持脚4を破損し難くできるという効果も生じる。その理由は、展開した状態において支持脚4に過剰な負荷が加わっても、コイルバネが圧縮され、支持脚4が移動できるからである。
【0025】
上記の各実施形態における本発明の特徴は、折り畳み機構を有する携帯端末において、折り畳みを展開して机上等に置いた時に、上側の質量で携帯端末が不安定状態となり、転倒するのを防止する。このために支持脚が自動的にせり出し、折り畳んだ時には支持脚が自動的に収納される機構を設けている。
【0026】
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項1記載の発明の携帯端末は、下側筐体に回動可能に固定され、折り畳み機構と連動して折り畳み時には筐体内に収容され、且つ展開時には筐体外へせり出す支持脚を有している。よって、折り畳み機構の上側筐体と下側筐体とを展開し、支持脚をせり出せば、転倒防止機構として構成される。これにより、利便性の高い転倒防止機構が得られ、展開された携帯電話を机上等へ安定状態に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の携帯端末の折り畳みを展開した状態を示す斜視図である。
【図2】折り畳み状態で底面側から見た斜視図である。
【図3】折り畳み状態でのヒンジ付近の縦断面図である。
【図4】折り畳みを展開した状態でのヒンジ付近の縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例の折り畳み状態でのヒンジ付近の縦断面図である。
【図6】第2の実施例の折り畳みを展開した状態でのヒンジ付近の縦断面図である。
【符号の説明】
1 上側筐体
2 下側筐体
3 ヒンジ部
4 支持脚
5 コイルバネ
11 凸部
41 支軸

Claims (4)

  1. 上側筐体と下側筐体とに分割され
    該上側筐体と該下側筐体とを連結し、該上側筐体の展開時及び折り畳み時に回動するヒンジ部を有する携帯端末において、
    前記上側筐体の背面側且つ前記ヒンジ部の円筒面上に設けられ、前記ヒンジ部の回動と連動して回動する凸部と、
    前記上側筐体を展開した時に前記携帯端末本体が転倒しないように、前記下側筐体の底面側において、前記ヒンジ部の下側に取り付けられ、前記凸部に押されることにより、中央に備えた支点を軸として回動する支持脚と、を有し、
    前記上側筐体の展開時は、前記凸部が前記ヒンジ部の回動と連動して前記支点の上側である、前記支持脚の上部を押下する力が加わることで、前記支点を軸として前記ヒンジ部の回動と逆回りに前記支持脚が回動し、前記支持脚の下部が下側筐体内部からせり出され、前記支持脚が前記下側筐体の底面と水平位置になる構成としたことを特徴とする携帯端末。
  2. 請求項1記載の携帯端末は、前記支持脚と接続され、且つ前記下側筐体内の所定の位置に設けられ、前記上側筐体と前記下側筐体とを折り畳んだ時に、前記支持脚を引っ張る力によって前記下側筐体内部に収容するためのコイルバネをさらに有することを特徴とする携帯端末。
  3. 上側筐体と下側筐体とに分割され
    該上側筐体と該下側筐体とを連結し、該上側筐体の展開時及び折り畳み時に回動するヒンジ部を有する携帯端末において、
    前記上側筐体の正面側且つ前記ヒンジ部の円筒面上に設けられ、前記ヒンジ部の回動と連動して回動する凸部と、
    前記上側筐体を展開した時に前記携帯端末本体が転倒しないように、前記下側筐体の底面側において、前記ヒンジ部の下側に取り付けられ、前記凸部に押されることにより、中央に備えた支点を軸として回動する支持脚と、
    前記下側筐体内の所定の位置に設けられ、前記下側筐体と前記支持脚とを接続するコイルバネと、を有し、
    前記携帯端末を折り畳んだ時は前記凸部が前記ヒンジ部の回動と連動して前記支点の上側である、前記支持脚の上部を押下する力が加わることで、前記支点を軸として前記ヒンジ部の回動と逆回りに前記支持脚が回動し、前記支持脚の下部が下側筐体内部に収納され、
    前記上側筐体の展開時は、前記凸部が前記ヒンジ部の回動との連動により前記支持脚から離れ、前記支持脚の上部の押下状態を解除し、前記コイルバネの外へ押し出す力によって前記支持脚が押し出されて前記下側筐体外へせり出され、前記支持脚が前記下側筐体の底面と水平位置になる構成としたことを特徴とする携帯端末。
  4. 請求項記載の携帯端末において、前記下側筐体から前記支持脚下端がせり出された前記支持脚は、前記支持脚に対し過剰な負荷が加わった場合、前記コイルバネが圧縮され、該支持脚が前記下側筐体内部へ回転移動することを特徴とする携帯端末。
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