JP3555414B2 - 短波長光源、光波長変換素子および光波長変換素子の検査方法 - Google Patents

短波長光源、光波長変換素子および光波長変換素子の検査方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザと非線形光学結晶を用いた短波長光源、光波長変換素子、及び光波長変換素子の検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
波長780nm帯の近赤外半導体レーザや波長650nmの赤色半導体レーザを用いた光ディスクシステムの開発が活発である。光ディスクの高密度化を実現するためには、小さなスポット形状を再生することが望まれる。そのためには、集光レンズの高NA(高開口数)化や光源の短波長化が必要となる。短波長化技術として、近赤外半導体レーザーと擬似位相整合(以下、QPMと記す)方式の分極反転型光導波路(山本他、Optics Letters Vol.16, No.15, 1156 (1991))デバイスを用いた第2高調波発生(以下、SHGと記す)がある。
【0003】
分極反転型導波路デバイスを用いた短波長光源の概略構成図を図13に示す。概略構成図において42は0.85μm帯の100mW級AlGaAs系DBR(分布ブラッグ反射型)半導体レーザー、43はNA=0.5のコリメートレンズ、44はNA=0.5のフォーカスレンズである。DBR半導体レーザ42には、発振波長を固定するためのDBR部および、DBR部内には発振波長を可変するための内部ヒータが形成されている。光波長変換素子である分極反転型光導波路デバイスは、MgOを注入されたLiNbO基板45に形成された光導波路46と周期的な分極反転領域47より構成されている。コリメートレンズ43で平行になったレーザー光は、フォーカスレンズ44で分極反転型光導波路デバイスの光導波路46の端面に集光され、分極反転領域47をもつ光導波路46を伝搬し、光導波路46の出射端面より高調波と変換されなかった基本波が出射される。分極反転型光導波路デバイスは、高効率に波長変換が行われる位相整合波長許容幅が0.1nm程度と小さい。そのため、DBR半導体レーザ42のDBR部への注入電流量を制御し、発振波長を分極反転型光導波路デバイスの位相整合波長許容度内に固定する。光導波路46内への入射光強度70mWに対し、波長425nmのブルー光が8mW程度得られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
DBR領域を有する半導体レーザ(以下DBR−LDとする)と光波長変換素子とから構成される短波長光源において、半導体レーザの発振波長を光波長変換素子の位相整合波長に一致させることが必要である。擬似位相整合方式を用いた分極反転型導波路デバイスによる高調波発生を利用した短波長光源を実用化、量産化するにあたり、DBR−LDの発振波長のばらつきが問題となる。DBR−LDは基本発振波長+2nmの波長が可変できるが(以下発振波長範囲と呼ぶ)、実際に基本発振波長は847〜858nmの間でばらついており問題となる。
【0005】
次に、光導波路の識別がし難く、所望の光導波路を見つけるのも困難である。さらに、位相整合波長の測定においては、従来レーザー光をフォーカスレンズを用いて光導波路と結合させていたため、非常に高精度のアライメントが必要であり非常に時間を費やした。また、1本ずつしか測定できなかった。これも量産化する際には問題となってくる。
【0006】
本発明は以上示した、半導体レーザ(DBR−LD)及び光波長変換素子を用いた短波長光源と高調波発生素子の検査課程の課題を克服し、短波長光源の量産化、実用化を実現するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、
(1)1枚の光波長変換素子上に複数の光導波路を形成し、それぞれの光導波路の幅、分極反転周期を変化させ、位相整合波長を変えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、
(2)各光導波路の位相整合波長がわかるように目印としてマーカーを光導波路の近傍に形成し、マーカーの形や位置や数を変えておくことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0011】
(実施の形態1)
本実施例で使用している半導体レーザは波長可変領域をもち(DBR部)、MOCVD装置を用いたエピタキシャル成長により作製される。n−GaAs基板上に、nーAlGaAsを成長させた後、AlGaAsの導波領域と活性領域が形成され、クラッド層としてp−AlGaAsが積層される。次に、フォトリソグラフィー技術により、導波路が形成される。レジストがウェハー上にコートされ、干渉露光によりグレーティングパターンが形成された後、導波領域のみエッチングによりグレーティング(DBR)が形成される。2回目MOCVD成長は、接触抵抗を低減するためウエハー上にp−GaAsが形成される。DBR領域および活性領域上には、電流注入するための電極が形成される。
【0012】
得られたDBR半導体レーザは、しきい値が30mAで、100mW出力時の動作電流は150mAであった。基本発振波長(DBR部に与える電流が0mAのときの発振波長)は850nmで、波長可変範囲(DBR部に与える電流が0〜100mAのときの波長変化幅)は2nmで、850〜852nmで使用可能であった。
【0013】
DBR−LDは動作電流の調整だけで発振波長を変化させることができ、とても扱いやすい。しかしながら波長可変範囲は約2nm程度で、しかも、発振波長が大きくなる方向にしか波長を振ることができない。従って、本実施例で用いたDBR−LDは位相整合波長が849nmの光導波路においてブルー光を出力することができないのである。
【0014】
なお、DBR−LD以外の半導体レーザーで発振波長を変化させる方法としては、
(1)半導体レーザの温度を変える、
(2)グレーティングを外部に用いる(図1a参照)、
(3)バンドパスフィルターを用いる(図1b参照)、
などの方法がある。
【0015】
半導体レーザは、温度を変化させることにより0.3nm/℃で発振波長を変化させることができる。しかし、微調整が難しく、温度を一定に保つのは困難で波長を所望の値にロックするのは困難である。
【0016】
グレーティングを用いる際には±10nmの範囲で波長可変である。すなわち、半導体レーザ1から発光されたレーザー光を、光波長変換素子2の端面とグレーティング3との間で共振させて波長を変化させ、ロックさせることができる。しかし、波長を可変する際には機械的調整が必要であり、外部にグレーティングを用いることは短波長光源の小型化には適していない。
【0017】
バンドパスフィルターを用いる場合にも±10nmの範囲で波長可変である。しかし、この手法でも波長を変える場合には、バンドパスフィルター8の角度を変える際に機械的調整が必要であり、小型化には適していない。
【0018】
以上のように、波長を変化させる際に機械調整が不必要で、動作電流だけで発振波長が可変であることと、短波長光源の小型化に適しているという点でDBR−LDは非常に優位性がある。
【0019】
(実施の形態2)
図2a、図2bは、擬似位相整合方式を用いた光波長変換素子の構成図である。光波長変換素子は半導体プロセスをもちいて形成される。具体的に説明すると、図3のように、まずMgOを注入されたLiNbO結晶のウェハー12にTa13もしくはSiOをスパッタ蒸着しておき、フォトマスク15をウェハーにレジスト14を塗布した後密着させ、紫外線露光して現像処理を行う。現像処理によりマスクのあった部分だけが残る。その後ドライエッチングによりマスクのあった部分以外のTa13がエッチングされる。アセトンに浸すことによってレジスト14が除去される。その後、ウェハー12を所定のサイズに切断し、約200℃に熱したピロリン酸中に7〜10分程度浸しプロトン交換を行うと光導波路10が形成される。プロトン交換後熱拡散処理を行い光導波路10を拡張し、切断された素子の端面を光学研磨した後、無反射コートを蒸着し完成する。光導波路10の幅は幅方向に3〜6μm、深さ方向に1.5〜2.5μmに条件が振ってある。この条件は、フォトマスクの設計、プロトン交換時間、熱拡散処理時間によって調整可能である。さらに、電界印加法により分極反転構造11が形成され第2高調波(SHG)が発生するようになっている。分極反転周期は2.9〜3.1μmで作成されている。今回制作した光波長変換素子9の大きさは10×5×0.7mmであり、光導波路10が隣の光導波路の影響を受けないように30μm間隔で形成されている。
【0020】
光導波路の幅を変化させることにより、光導波路内の実行屈折率が変化し、光導波路の位相整合波長を微妙に変化させることが可能である。本実施の形態では、光導波路の幅を0.5μm大きくすると、位相整合波長が0.5nm短くなる。このように光導波路の幅を変えることにより、連続的に位相整合波長を調整できる。また、光導波路の幅を変えることにより、ビームスポットの異なるレーザービームに対して結合効率を最適化することも可能である。
【0021】
上述したように、光導波路の幅を変化させることにより位相整合波長を変化させることが可能であるが、あまりに光導波路の幅を大きくしてしまうと、光導波路への光の閉じ込めがが弱くなったり、伝搬モードがシングルでなくなったりして、高調波であるブルー光があまり出なくなってしまう。そこで、位相整合波長を大きく変える場合には、分極反転周期を変えると良い。本実施の形態では、分極反転の周期を0.05μm変化させることにより、位相整合波長を約3nmずらすことができる。
【0022】
光導波路幅、分極反転周期を少しずつ変化させることにより、連続的かつ広範囲で位相整合波長の調整が可能となる。本実施の形態で作成した光波長変換素子は、1枚の素子内で位相整合波長が845〜860nmの範囲で選択可能になっている(図2b参照)。これにより、DBR−LDがプラス方向に2nmしか発振波長を変化できないという欠点をカバーすることができる。
【0023】
また、本発明の応用として、半導体レーザの製造プロセス上、基本発振波長は各ロット内ではほぼ同じ値となることから、例えば、基本発振波長が852nmの半導体レーザが多く製造された場合において、図4の様に位相整合波長が852nm近傍の光導波路を多く作成しておき、その中から最適の光導波路を選び出して結合させるということも可能である。
【0024】
以上、本発明により、半導体レーザの基本発振波長がばらついても、光導波路の幅、及び/または分極反転周期を変化させ、位相整合波長を少しずつずらすことによって、基本発振波長のばらつきの影響を打ち消すことができる。このことは量産工程において歩留まり向上などの絶大な効果を生み出す。
【0025】
(実施の形態3)
短波長光源の実用化にあたり光源の小型化を達成するために、例えば図5に示す直接結合方式を用いた直接結合モジュールが考えられる。具体的に説明すると、サブマウント16上で半導体レーザチップ17の端面の目前に光波長変換素子18を配置し、光導波路19と結合させ高調波を得る。図6に示すように、異なる形状のマーカー22〜24を、光波長変換素子20上に形成された光導波路21の10μm横に形成した。各マーカーは、それぞれの光導波路の位相整合波長に対応した形状で設計されている。
【0026】
本実施の形態では、実施の形態2と同じように、光導波路の幅と分極反転周期を変化させることにより位相整合波長をずらしてある光波長変換素子を用いており、位相整合波長が850nmの光導波路には四角形のマーカー22を、位相整合波長が851nmの光導波路には丸形のマーカー23を対応させている。以下同様にして、各光導波路の位相整合波長に対応した異なる形状のマーカーを光導波路に隣接して形成してある。
【0027】
なお、直接結合モジュールの作製には図7に示すボンディングマシンを用いた。ボンディングマシンはY軸ステージ31およびXZθステージ33、上CCDカメラ27、下CCDカメ30(光源:同軸落射式白色光源)と、2つのステージの相対位置をキャリブレーションするためのステージキャリブレーションマーカー29、半導体レーザ素子および光波長変換素子を固定するツール32からなっている。半導体レーザのチップ26の基本発振波長が850.8nmであったので、ボンディングマシンの上CCDカメラ27からの映像を観測しながら、位相整合波長が851nmにあたる丸形のマーカー23を光波長変換素子20をZ方向にスライドさせながら画像認識し、光波長変換素子をSiのサブマウント28上にボンディングした。
【0028】
ボンディングの位置決め調整にあたっては、位置決め用マーカー25を用いて行った。先ず、ステージキャリブレーションマーカー29を上CCDカメラ27、下CCDカメラ30で同時に観測し、ステージ間の相対位置を認識する。次に、下CCDカメラ30で光波長変換素子20上の位置決め用マーカー25を画像認識し、光波長変換素子のXZ位置及び光軸のθずれなどの情報を得る。次に、上CCDカメラ27でSiサブマウント28上の位置決め用マーカー29を画像認識し、Siサブマウウント28のXZ位置を認識しながら、光軸のθずれが光波長変換素子20のずれと一致するようにSiサブマウント28の光軸のθずれを合わせる。
【0029】
次に、光波長変換素子20とSiサブマウント28の位置とが一致するようにXZθ軸ステージ33をXZ方向に移動させ、Y軸ステージを動かし、Siサブマウント28の光波長変換素子搭載部に光波長変換素子20を配置し、紫外線硬化剤を注入し、紫外線を照射して固定した(図8参照)。半導体レーザのチップ26も同様の工程で半田を用いてボンディングした。ボンディング装置の横方向の精度は0.5μm程度であり、本実施の形態で作製した直接結合型短波長光源モジュールは、赤外半導体レーザ100mWの入力に対し、約5mWの高調波(ブルー光)を出力した。
【0030】
本実施の形態で形成した異なる形状のマーカーを、位置決め用のマーカーとして用いることも考えられる。例えば、図9に示すように、キャリブレーションマーカー35を6角形にしておき、位相整合波長認識用のマーカーを3角形、4角形、6角形の3種類形成しておくと、6角形のキャリブレーションマーカー35の頂点と3角形マーカー34の頂点を3点で一致させることにより、位置決めと位相整合波長の認識という作業が一回の作業により達成される。4角形、6角形の場合も同様に4点、6点を一致させればよい。
【0031】
また、同一の形状のマーカーだけで、位相整合波長を識別することも可能である。例えば、図10に示すように丸形のマーカー36の数で、位相整合波長を識別することが可能である。
【0032】
さらに、位相整合波長の識別以外の用途にも用いることができる。第1の例として、図6において光導波路21の条件が同一である場合、光導波路の検査に用いることができる。丸形マーカーを備えた光導波路は利用できる。三角マーカーを備えた光導波路は光導波路として使えないというように用いると良い。
【0033】
第2の例として、同様に、同一条件の光導波路の中で最もブルー光の出る光導波路は四角のマーカーの光導波路である、というような選択に用いることもできる。
【0034】
以上、異なる形状のマーカー及び/またはマーカーの個数を組み合わせることにより、様々な条件を識別することが可能となる。
【0035】
以上、本発明により、光導波路の位相整合波長、光導波路の検査、選択を容易にできることで、速やかに、かつ正確に光導波路の特性が認識でき、量産化には大きな効果を発揮する。
【0036】
なお、以上の実施の形態1、2、3において用いている非線型光学結晶としてLiTaO、KTPなどを用いてもよい。
【0037】
(実施の形態4)
光波長変換素子の各光導波路の位相整合波長の検査において、従来は高出力波長可変チタン−サファイアレーザーから出射された平行光をフォーカスレンズを用いて集光し、レーザービームを光導波路に結合させた後、チタン−サファイアレーザーの波長を変化させることにより検査していたが、この方法では1本ずつしか測定できないうえ、上下左右に尤度(結合効率が最大値の半分になるときの移動距離:図11参照)が0.5μmという非常に高精度のアライメントが必要であるという課題があった。
【0038】
本発明の検査方法では、レーザーから出射されたビームまたはレンズを用いてある程度絞られたビームを用い、複数の光導波路の位相整合波長を測定した。すなわち、本実施の形態において、スポットサイズは約0.5×0.5mmで行った。
【0039】
具体的には、図12に示すように、まず、チタン−サファイアレーザー37の出力を1Wにし、ビームを光波長変換素子39の入射端面に照射した。光波長変換素子39の出射端面には、ブルー光だけを通す光学フィルター40とCCDカメラ41とが設置されている。なお、光波長変換素子39は、先の実施の形態1に挙げたものを使用した。チタン−サファイアレーザー37の発振波長を低波長から高波長へ徐々に上げていくと、各光導波路の位相整合波長で発生した高調波をCCDカメラ41で順次観測することができた。本実施の形態では、光波長変換素子の端面でのスポットサイズを約0.5×0.5mmにして行ったが、フォーカスレンズ38としてシリンドリカルレンズを用いビームスポットの形状を楕円にして測定を行ってもよい。また、チタン−サファイアレーザーから出射されたビームを、そのまま光波長変換素子の端面に照射する場合は、レーザーの出力をさらに高出力にして行えばよい。
【0040】
また、光導波路の位相整合波長を1本ずつ測定する際にも、レーザーの光波長変換素子の端面でのスポットサイズを10×10μm程度にして測定したところ、先に記述したとおり、光導波路のスポットサイズは5×2μmであるので、細かな調整無しに位相整合波長の測定が可能であった。スポットサイズを10μm以下にすると尤度が小さくなり、調整が困難になってしまうので10μm以上が良い。
【0041】
これにより、従来位相整合波長検査課程では約10分の時間を必要としていたのが約1分で、しかも複数の光導波路の位相整合波長が測定できるようになった。この時間の短縮と、細かなアライメンとが不必要であることは、量産化において大きな効果を発揮する。
【0042】
なお、以上の実施形態においてチタン−サファイアレーザーの替わりに色素レーザーを用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明により、1枚の光波長変換素子上に複数の光導波路を形成し、それぞれの光導波路の位相整合波長を変化させて形成し、半導体レーザの基本発振波長にばらつきがある場合でも、光波長変換素子上のいずれかの光導波路の位相整合波長を半導体レーザの発振波長と一致するように構成することにより、非線形光学結晶を用いた短波長光源の実用化、量産化において半導体レーザーの基本発振波長のばらつきによる影響を無くすことができ、歩留まりの向上が図れる。
【0044】
また、本発明により、各光導波路の位相整合波長が判別できるように、目印としてマーカーを光導波路の近傍に設置し、マーカーの形や位置や個数によって各導波路の位相整合波長が容易に確認できるようになる。
【0045】
また、本発明によれば各光導波路の位相整合波長を測定する際に、波長可変レーザの出射光を光波長変換素子の端面の広範囲に照射することにより、高精度のアライメントの必要なしに、複数の光導波路の位相整合波長を一度に測定することを可能にし、光波長変換素子の位相整合波長の検査工程の簡素化、合理化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体レーザの発振波長の変化方法を示す図
(a)は外部にグレーティングを用いる方法を示す図
(b)はバンドパスフィルターを用いる方法を示す図
【図2】光波長変換素子の構成図
(a)は光波長変換素子の概略図
(b)は光波長変換素子を上部から見た図
【図3】光波長変換素子の製造方法を示す図
【図4】光波長変換素子の構成図
【図5】直接結合方式を用いたモジュールの構成図
【図6】マーカーの説明図
【図7】ボンディングマシンの構成図
【図8】位置あわせの方法を示す図
(a)は位置合わせ前の図
(b)は位置合わせ後の図
【図9】位相整合波長識別マーカーの位置合わせへの応用を示す図
(a)は位置合わせ前の図
(b)は位置合わせ後の図
【図10】単一マーカーでの識別を示す図
【図11】尤度を示す図
【図12】光波長変換素子の位相整合波長を測定する際の測定系の構成図
【図13】短波長光源の概略図
【符号の説明】
1 グレーティング
2 半導体レーザ
3 活性層
4 コリメートレンズ
5 フォーカスレンズ
6 光波長変換素子
7 光導波路
8 バンドパスフィルター
9 MgO:LiNbO基板
10 光導波路
11 周期的分極反転部
12 MgO:LiNbO基板
13 Ta膜
14 レジスト膜
15 フォトマスク
16 Siサブマウント
17 半導体レーザチップ
18 光波長変換素子
19 光導波路
20 光波長変換素子
21 光導波路
22 マーカー
23 マーカー
24 マーカー
25 位置決め用マーカー
26 半導体レーザチップ
27 上CCDカメラ
28 Siサブマウント
29 キャリブレーションマーカー
30 下CCDカメラ
31 Y軸ステージ
32 ツール
33 XZθ軸ステージ
34 マーカー
35 キャリブレーションマーカー
36 丸形マーカー
37 チタン−サファイアレーザー
38 フォーカスレンズ
39 光波長変換素子
40 光学フィルター
41 CCDカメラ
42 半導体レーザ
43 コリメートレンズ
44 フォーカスレンズ
45 MgO:LiNbO基板
46 光導波路
47 周期的分極反転領域

Claims (6)

  1. 半導体レーザと非線形光学結晶からなる周期的分極反転領域を有する擬似位相整合方式の光波長変換素子において、前記光波長変換素子には位相整合波長がそれぞれ異なる光導波路を少なくとも2本以上備え、前記半導体レーザから発光された光を、前記いずれかの光導波路に結合させ高調波を出力することを特徴とする短波長光源。
  2. 前記光導波路の幅または分極反転周期の少なくとも一方が異なることを特徴とする請求項1に記載の短波長光源。
  3. 前記半導体レーザが利得を与えるための活性領域と、発振波長を制御するための分布ブラッグ反射(DBR)領域とを備えていることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の短波長光源。
  4. 非線形光学結晶からなる周期的分極反転領域かつ光導波路を複数備えた光波長変換素子において、前記光導波路の位相整合波長がそれぞれ異なり、前記光導波路に対応するマーカーを備えていることを特徴とする光波長変換素子。
  5. 前記マーカーがそれぞれ異なる形状であることを特徴とする請求項4に記載の光波長変換素子。
  6. 前記光導波路の幅または分極反転周期の少なくとも一方が異なることを特徴とする請求項4または5の何れかに記載の光波長変換素子。
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