JP3554643B2 - 平板瓦 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根地のルーフィング上に直接載置して葺設する平板瓦に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、粘土瓦の葺設工法としては、種々の工法が行われているが、近年は防災などの関係により乾式工法が主流と成っている。
【0003】
そして、この乾式工法は、図12、13に示すように屋根の野地aのルーフィングSに、地割りに応じて引掛桟b(横桟)に釘を打ち込んで、引掛桟bとルーフィングSとの接合面をシールさせるようにして固定して設置し、かかる引掛桟bに対し、瓦本体cの裏面における尻側端部に引掛用の突起dが形成された粘土瓦eを用い、前記突起dを引掛桟bに引っ掛けて、粘土瓦eの上下方向のズレを防止するように葺設するものである。
【0004】
ところが、屋根の野地aのルーフィングSに地割りに応じて引掛桟bを固定する設置作業は非常に面倒である欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、引掛桟の設置作業を不要と成して葺設工法の簡略化を図ると共に、上下方向の位置ズレを防止する様にした平板瓦を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術に基づく、引掛桟の設置作業等の課題に鑑み、野地に固定するための釘、ビス等の固定部材が通る釘穴の周囲に台座部を設け、固定部材を打ち込むことにより、台座部を野地のルーフィング上に押圧接合させ、かかる押圧接合個所をシールした状態で葺設させると共に、上下方向のズレを規制するための係合溝を設けることを要旨とする平板瓦を提供して上記課題を解決せんとしたものである。
【0007】
平板瓦は、野地のルーフィング上に載置する瓦であって、瓦本体の長さ方向に貫設されると共に、幅方向で平行に多数設けられる中空部を有し、瓦本体の両側端部に連結溝を形成している。
【0008】
瓦本体の尻側に釘穴を設けると共に、瓦本体の裏面の針穴の周囲に台座部を突設し、また瓦本体の頭側を偏平状にして中空部の開口面積を小さくし、且つ下方へ僅かに垂れ下がるように曲成すると共に、葺設時に上方の瓦本体の頭側の端部下縁が当接する係合溝を瓦本体の尻側に設けている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明すると、
1は本発明に係る平板瓦であり、この平板瓦1は正方形若しくは矩形状の瓦本体2から成り、瓦本体2は尻側3から頭側4への長さ方向に貫設されると共に、幅方向で平行に多数設けられる中空部5、5a…を有し、瓦本体2の両側端部には連結溝6、6aを形成している。
【0010】
なお、中空部5、5a…の形態としては、正方形、矩形および楕円、円形状と成している。
【0011】
また、瓦本体2の頭側4は、下方の瓦本体2の尻側3上に重ねて葺設した際に、毛細管現象による雨水の浸入を防止するために、隙間を設けるようにすると共に、中空部5、5a…内への虫、ゴミ等の侵入を防止するために、中空部5、5a…の厚みを薄くするように圧潰し、且つ下方へ僅かに垂れ下がるように曲成している。
【0012】
なお、貫設した中空部5、5a…は、通風機能は維持されるように成っている。
【0013】
また、瓦本体2の尻側3の内方にあっては、かかる尻側3の上に重なる上方の瓦本体2の頭側4の端部下縁が当接係合する係合溝7を形成している。
【0014】
なお、係合溝7における頭側4の側縁部7aは、表面より突出するように盛り上がり形成しても良く、この場合には平板瓦1を上下に積み重ねた際に、側縁部7aが嵌まり込む収納溝8を瓦本体2の裏面に形成する。
【0015】
また、瓦本体2の尻側3における重ね代X内には、雨水の浸入を防止すための水返し溝9、9a…を形成している。
【0016】
10、10a は釘穴であり、この釘穴10、10a は瓦本体2の尻側3の端縁の内方に設けるものにして、中空部5、5a…が形成されることによって、残ったリブ11、11a …を貫通させて形成すると共に、表面側の釘穴10、10a の周囲は、釘、ビス等の固定部材Aの頭部が表面より突出しないように所定深さの座ぐり部12、12a を設けている。
【0017】
13、13a は台座部であり、この台座部13、13a は瓦本体2の裏面における釘穴10、10a の周囲を環状に突出させ、その下面を平坦状に形成して座面14、14a と成している。
【0018】
次に本発明に係る平板瓦の作用について説明すると、
平板瓦1の葺設状態としては、筋葺、千鳥葺をするものにして、桁行方向には平板瓦1の両側を近接させ、隣接する連結溝6、6a内に、シール機能を具有させる連結具15を嵌合させて葺設するのである。
【0019】
ここで、連結具15としては、図9に示すように、平板瓦1の長さに対応した長さと、所定の幅を有する板状の基体16の両側部に抜止め部17を設け、この抜止め部17は、夫々に内側に傾斜する板状の抜止め突起18を基体16の表裏面の全長にわたって一体的に並設している。
【0020】
また、連結具15の材質は、例えば、合成樹脂、エラストーマー等のように、抜止め突起18に弾性復元力があり、その端縁部が対応する連結溝6、6aの上下面を押圧してシールするような素材で形成される。
【0021】
また、連結具15は板状の抜止め突起18を基体16の両側部の表裏面に並設しているが、かかる形状に限定されず、他の実施の形態としては、図10、11に示すように、内方湾曲板状に形成したり、畝状に形成しても良い。
【0022】
また、雨水の流れ方向にあっては、下方の平板瓦1における尻側3の係合溝7に上方の平板瓦1における頭側4の端部下縁を当接させ、上下方向のズレを防止する。
【0023】
また、葺設した際の重ね代X内には、毛細管現象を発生させない隙間が形成されると共に、水返し溝9、9a…が形成されていることにより、下方の平板瓦1の尻側3を越えて浸入する雨水を確実に防止する。
【0024】
そして、順次葺設していく際には、釘穴10、10a に固定部材Aを差し込んで、野地板Bに打ち込むことにより、平板瓦1の裏面の台座部13、13a の座面14、14a が野地を形成するルーフィングSの表面に面接触して押圧接合されることによりシールされる。
【0025】
【発明の効果】
要するに本発明は、野地のルーフィングS上に載置する瓦であって、瓦本体2の長さ方向に貫設されると共に、幅方向で平行に多数設けられる中空部5、5a…を有し、瓦本体2の両側端部に連結溝6、6aを形成する平板瓦において、瓦本体2の尻側3に釘穴10、10a を設けると共に、瓦本体2の裏面の針穴10、10a の周囲に台座部13、13a を突設したので、野地のルーフィングS上に載置する平板瓦1は、釘穴10、10a を通して野地板Bに打ち込みする固定部材Aで固定できるため、釘穴10、10a の周囲に設けられる台座部13、13a が確実にルーフィングS上に押圧接合されることにより、固定部材Aが貫通したルーフィングSの周囲の押圧接合個所は、台座部13、13a によってシールされて雨水の浸入を防止でき、これによって従来のようなルーフィングS上に引掛桟bを設置する作業が不要と成り、葺設工法の簡略化を図ることができる。
【0026】
また、瓦本体2の頭側4を偏平状にして中空部の開口面積を小さくし、且つ下方へ僅かに垂れ下がるように曲成したので、葺設した際の重ね代X内には、上下の平板瓦1間に隙間が形成されるため、毛細管現象による雨水の浸入が防止できると共に、頭側4は偏平状に形成するため、中空部5、 5a …の開口面積が小さくなり、ゴミ、虫等の侵入が防止できると共に、通気状態も維持することができ、又葺設時に頭側4の端部下縁が当接する係合溝7を瓦本体2の尻側3に設けたので、葺設状態では上方の瓦本体2の頭側4の端部下縁が下方の瓦本体2の係合溝7に当接して係合するため、上下方向のズレを確実に防止でき、よって従来のような引掛桟bが不要と成り、葺設工法の簡略化を図ることができる等その実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平板瓦の表面斜視図である。
【図2】同上平板瓦の裏面斜視図である。
【図3】図1のAーA断面図である。
【図4】同上平板瓦の側面図である。
【図5】同上平板瓦の葺設状態を示す平面図である。
【図6】図5のBーB断面図である。
【図7】図5のCーC断面図である。
【図8】同上平板瓦の葺設状態における尻側の拡大図である。
【図9】同上平板瓦の連結具に表面斜視図である。
【図10】同上連結具の他の実施の形態を示す図である。
【図11】同上連結具の他の実施の形態を示す図である。
【図12】従来の平板瓦の葺設状態を示す要部平面図である。
【図13】同上平板瓦の葺設状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
2 瓦本体
3 尻側
4 頭側
7 係合溝
10、10a 釘穴
13、13a 台座部
Claims (2)
- 野地のルーフィング上に載置する瓦であって、瓦本体の長さ方向に貫設されると共に、幅方向で平行に多数設けられる中空部を有し、瓦本体の両側端部に連結溝を形成し、瓦本体の尻側に釘穴を設けると共に、瓦本体の裏面の針穴の周囲に台座部を突設した平板瓦において、
瓦本体の頭側を偏平状にして中空部の開口面積を小さくし、且つ下方へ僅かに垂れ下がるように曲成したことを特徴とする平板瓦。 - 葺設時に上方の瓦本体の頭側の端部下縁が当接する係合溝を瓦本体の尻側に設けたことを特徴とする請求項1の平板瓦。
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JP35446996A JP3554643B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 平板瓦 |
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JP35446996A JP3554643B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 平板瓦 |
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JPH10176388A JPH10176388A (ja) | 1998-06-30 |
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Family
ID=18437776
Family Applications (1)
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JP35446996A Expired - Lifetime JP3554643B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 平板瓦 |
Country Status (1)
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- 1996-12-16 JP JP35446996A patent/JP3554643B2/ja not_active Expired - Lifetime
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