JP3554637B2 - 2枚貝の内臓分離方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帆立貝などの2枚貝の食する部位たる貝柱および小柱からなる閉殻筋以外の非食部たる内臓を効率よく確実に分離するのに好適な2枚貝の内臓分離方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、2枚貝からなる原貝の食する部位、例えば帆立貝の貝柱および小柱からなる閉殻筋を生の状態で貝殻から取り出す(分離する)には、貝おこしと称される薄いナイフ状の道具を用いて、手作業により2枚の貝殻を拡開して口を開き(殻開)、その後、貝殻から貝柱を分離することにより行われている。
【0003】
しかしながら、手作業により帆立貝の閉殻筋を貝殻から分離するのでは能率が低く、多大な労力と時間とを要し、一度に大量の帆立貝が水揚げされた場合等には、数多くの人員を投入して素早く処理しないと帆立貝の鮮度が低下するという問題点があった。
【0004】
そこで、従来から閉殻筋を貝殻から効率よく分離するために各種の提案がなされており、そのなかに、帆立貝の貝殻を閉殻筋が生の状態を保持するように拡開して口を開き、この拡開して口の開いた(殻開した)帆立貝の貝殻から閉殻筋以外の内臓を先に分離し、その後、閉殻筋を分離するものが提案されている。
【0005】
これらの従来例としては、例えば、特公平7−36741号公報に記載されているように、2枚貝としての帆立貝の一方の殻を加熱手段により加熱して帆立貝の口を少し開き、その後加熱した一方の貝殻をさらに開いて除去(脱殻)し、他方の貝殻に閉殻筋および内臓を残し、その後、内臓を吸引除去する吸引手段および剥離手段とによって貝殻から閉殻筋以外の内臓を分離し、その後、貝殻に残った閉殻筋をへら等を用いて手作業により分離するものがある。この従来例における帆立貝の内臓の分離は、剥離手段のノズルによって圧縮空気を貝殻と内臓との付着部位の一部に吹き付けながら、偏心運動を付与した吸引手段の吸引ノズルにより行われている。
【0006】
また、他の従来例としては、特開平5−176672号公報に記載されているように、パイプ状の吸引ノズルを拡開して口を開けた貝殻の内臓に当接させて貝殻から閉殻筋以外の内臓を分離するものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の2枚貝としての帆立貝の内臓を分離するものにおいては、貝殻から内臓を分離する際に、吸引手段の吸引ノズルに付与した負圧および振動と、剥離手段のノズルから貝殻と内臓との付着部位の一部に吹き付ける圧縮空気とにより貝殻から閉殻筋以外の内臓を分離するように構成されており、吸引手段の吸引ノズルに付与した負圧および剥離手段のノズルから噴射する圧縮空気が閉殻筋に加わり、閉殻筋が繊維方向に裂けたり、閉殻筋を構成する貝柱と小柱とが分離したりするなどの閉殻筋を破損する場合が生じ、商品とすることのできる閉殻筋の歩留まりが悪いという問題点があった。
【0008】
また、吸引ノズルを内臓に当接させて内臓を分離するものにおいては、すべての内臓を吸引するのに多大な時間を要するとともに、内臓の一部が吸引されずに貝殻に残ってしまう場合があるという問題点があった。なお、吸引ノズルの内径を大きくしてをすべての内臓を一気に吸引する構成も考えられるが、この場合には、内臓を吸引するための時間は短くすることはできるもののの、閉殻筋に負圧が加わり、閉殻筋が繊維方向に裂けたり、閉殻筋を構成する貝柱と小柱とが分離したりするなどの閉殻筋を破損する場合が生じ商品とすることのできる閉殻筋の歩留まりが悪いという問題点があった。
【0009】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、2枚貝の貝殻から食する部位としての貝柱および小柱からなる閉殻筋を破損せずに閉殻筋以外の内臓を効率よく、かつ、確実に分離することのできる2枚貝の内臓分離方法を提供することおよびこの2枚貝の内臓分離方法を適用する2枚貝の内臓分離装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため、本発明者らは、2枚貝の貝殻から食する部位としての貝柱および小柱からなる閉殻筋を破損せずに閉殻筋以外の内臓を効率よく、かつ、確実に分離することのできる2枚貝の内臓分離方法および装置を得るべく鋭意研究を行った結果、2枚貝、例えば帆立貝においては、図15に示すように、帆立貝1の貝殻2の内面に接合し貝殻2を開閉する貝柱3aおよび小柱3bからなる閉殻筋3の外周の外側(周囲)には、ウロと称される肝臓4a、生殖巣4b、腎臓4c、鰓4d、ヒモと称される外套膜4e、心臓4fなどからなる内臓4が環状になって接合しており、この内臓4は、その一部、特に、ウロ4aを貝殻2(詳しくは閉殻筋3)から分離すると内臓4の他部がウロ4aに繋がって分離することができるという特性を見い出し本発明を完成したものである。
【0011】
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の2枚貝の内臓分離方法の特徴は、内臓の内の一部を吸引して貝殻の内面から離間する方向に持ち上げて保持し、この持ち上げて保持した内臓の一部を閉殻筋の上面に沿うように移動して閉殻筋の外周の外側に接合している内臓を閉殻筋から分離し、この分離した内臓を吸引することにより貝殻から閉殻筋以外の内臓を負圧をもって除去させる点にある。
【0012】
また、特許請求の範囲の請求項2に記載の本発明の2枚貝の内臓分離方法の特徴は、請求項1において、前記内臓の一部がウロである点にある。
【0013】
また、特許請求の範囲の請求項3に記載の本発明の2枚貝の内臓分離方法の特徴は、請求項1または請求項2において、前記内臓の一部を吸引する前に、流体を貝殻の内面に所定の圧力をもって吐出して貝殻の内面に付着している前記内臓の一部を貝殻の内面から流体圧により剥離させる点にある。
【0014】
また、特許請求の範囲の請求項4に記載の本発明の2枚貝の内臓分離装置の特徴は、負圧が作用可能とされた吸引ノズルと、前記吸引ノズルの先端に固着されたケース体とこのケース体に設けられ前記吸引ノズルの内部に連通し前記吸引ノズルの内部に負圧が作用した際に閉殻筋以外の内臓を貝殻から離間する方向に吸引する吸引孔と前記ケース体の内部に配設され前記吸引ノズルに負圧が作用した際に前記吸引孔に作用する負圧を損なわずに吸引した内臓が前記吸引孔を通過可能な通過状態と吸引した内臓が前記吸引孔の部位で停止する非通過状態とを選択的に切り換えるように前記吸引孔を開閉する吸引孔開閉手段とを備えた吸引体と、前記吸引ノズルおよび吸引体が閉殻筋の上面に沿って移動するように前記吸引ノズルおよび吸引体と2枚貝との少なくとも一方を移動させる移動手段とを有する点にある。
【0015】
また、特許請求の範囲の請求項5に記載の本発明の2枚貝の内臓分離装置の特徴は、請求項4において、前記内臓の一部を貝殻の内面から剥離させるための貝殻の内面に所定の圧力をもって流体を吐出する前剥離手段を有する点にある。
【0016】
また、特許請求の範囲の請求項6に記載の本発明の2枚貝の内臓分離装置の特徴は、請求項5において、前記流体が水である点にある。
【0017】
また、特許請求の範囲の請求項7に記載の本発明の2枚貝の内臓分離装置の特徴は、請求項5において、前記流体が空気である点にある。
【0018】
そして、本発明の2枚貝の内臓分離装置を本発明の2枚貝の内臓分離方法に沿って動作させることにより、貝殻から閉殻筋を損傷することなく閉殻筋以外の内臓を効率よく分離することができる。また、最初に内臓の内のウロを貝殻の内面から離間する方向に持ち上げて保持するように吸引することにより、内臓をより確実に分離することができる。さらにまた、貝殻から内臓を吸引して分離する前に内臓の一部を貝殻の内面から剥離させることにより、貝殻から閉殻筋以外の内臓を効率よくより確実に分離することができる。さらに、水や空気を用いて貝殻から内臓を吸引して分離する前に内臓の一部を貝殻の内面から剥離させことにより、利便性を向上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態により説明する。なお、 前述した実施の形態のものと同一ないしは相当する構成については、図面中に同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
【0020】
図1から図10は本発明に係る2枚貝の内臓分離方法を適用する本発明に係る2枚貝の内臓分離装置の実施の形態の一例を示すものであり、図1は全体構成の要部を示す正面図であり、図2は貝移送方向の下流側からみた要部の側面図であり、図3は図2の一部切断側面図であり、図4は吸引手段の要部を示す正面図であり、図5は図4のA−A線に沿った切断平面図であり、図6は図4のB−B線に沿った切断平面図であり、図7は図4の拡大縦断面図であり、図8は殻押えの要部を示す正面図であり、図9は図8の平面図であり、図10は吸引体と殻押さえとの位置関係を示す説明図である。
【0021】
本実施の形態における2枚貝の内臓分離装置5は、2枚貝からなる原貝を生きた帆立貝1とし、帆立貝1の貝殻2を食する部位としての貝柱3aおよび小柱3bからなる閉殻筋3が生の状態を保持するように拡開して口を開き、この拡開して口の開いた(殻開した)帆立貝1の一方の貝殻2(例えば上殻、図示せず)が除去(脱殻)された後の他方の貝殻2(例えば下殻2A)に付着している帆立貝1の生食に用いる食する部位としての閉殻筋3以外の内臓4を効率よく取り出すようにしたものである。
【0022】
図1に示すように、本実施の形態の2枚貝の内臓分離装置5は、図1において矢印Aにて示すように、帆立貝1の閉殻筋3および内臓4が付着した他方の貝殻としての下殻2aを左方から右方に向かって略水平に移送するための搬送手段6と、この搬送手段6によって移送される下殻2aから閉殻筋3以外の内臓4を分離するための分離本体7とを有しており、内臓4は、図1に矢印Aにて示す貝移送方向へ移送される途中で分離されるようになっている。
【0023】
前記搬送手段6は、各部の動作を制御する制御部を備えたメインフレーム(共に図示せず)に配設されており、環状に形成されたチェーンコンベア8を有している。そして、チェーンコンベア8は、メインフレームに配設された複数のスプロケット(共に図示せず)の外周面に接触するようにして巻回されている。さらに、複数のスプロケットの内の何れか1個は、駆動モータ(図示せず)の駆動力をもって回転駆動可能とされており、チェーンコンベア8は、駆動モータの駆動力により回転駆動可能とされている。また、チェーンコンベア8は、メインフレームの適宜箇所に配設されたチェーン案内ガイド(図示せず)に案内されて所定の経路を走行するようになっている。
【0024】
図1から図3に示すように、チェーンコンベア8には、平面略平板状に形成された複数の原貝搭載板9(1枚のみ図示)が適宜な間隔を隔てて取着されている。この原貝搭載板9は、図2に詳示するように、その長手方向が貝移送方向たるチェーンコンベア8の移動方向に対して直交するようにして相互に平行に配設されており、原貝搭載板9の長手方向の両端部近傍が取付部材9aを介してチェーンコンベア8に取着されている。
【0025】
図2に示すように、原貝搭載板9には、帆立貝1の下殻2aの外面を下方から支持するようにして載置するための板厚方向に貫通する複数、本実施の形態においては6つの貝載置孔10(一部のみ図示)が原貝搭載板9の長手方向に適宜な間隔を隔てて形成されている。そして、原貝搭載板9に形成された各貝載置孔10の貝移送方向の上流側(左側)には、図1に示すように、帆立貝1の厚さ程度の高さをもって形成され、帆立貝1を移送する際等に、帆立貝1の位置ずれや脱落を防止するためのストッパ11がそれぞれ立設されている。
【0026】
すなわち、本実施の形態においては、図2に示すように、6列に整列配置された帆立貝1の下殻2aが同時に移送可能とされている。
【0027】
また、チェーンコンベア8は、原貝搭載板9が分離本体7に配設された後述する吸引手段12の配設位置で停止可能なように間欠的に駆動されるようになっている。
【0028】
前記分離本体7は、帆立貝1の下殻2aの内面に付着している、詳しくは閉殻筋3の外周の外側に環状になって接合しているウロと称される肝臓4a、生殖巣4b、腎臓4c、鰓4d、ヒモと称される外套膜4e、心臓4fなどからなる内臓4を負圧を用いて吸引することにより分離(吸引除去)するための吸引手段12を有している。この吸引手段12は、帆立貝1の下殻2aの内面と対向するようにして配設された複数、例えば6個の吸引ノズル13(一部のみ図示)と、この吸引ノズル13の図2において下方に示す先端に溶接などにより固着された略箱形の吸引体14とを具備している。そして、本実施の形態における吸引手段12を構成する吸引ノズル13と吸引体14とは、それぞれ個別に形成された後に、溶着、接合等により一体化されている。
【0029】
前記吸引ノズル13の下部の外周面には、図4および図5に示すように、貝移送方向に対して直交する方向に軸芯を有する1対のローラ15,15が回転自在に配設されている。このローラ15,15は、後述する殻押さえ16の上面に常に当接するようにされている。
【0030】
前記吸引体14は、図5に示すように、所望の間隔を隔てて相互に対向するようにして配設された平面矩形形状の天板17aと底板17bとの周囲を側板17cにて覆ってなる中空の箱形に形成されたケース体17を有している。このケース体17は、図5から図7に示すように、その長手方向が貝移送方向に対して平行に延在するようにして配設されており、ケース体17の天板17aの左端近傍が、吸引ノズル13の先端に固着されている。そして、ケース体17の吸引ノズル13との固着位置には、図7において上下方向に示す板厚方向に貫通する吸引孔18が設けられている。この吸引孔18は、図5および図6に示すように、ケース体17の天板17aおよび底板17bに、相互に対向するようにして形成された上下1対の右側が欠けた平面略三日月形の開口18a,18bにより形成されており、この吸引孔18は、吸引ノズル13の内部に連通されている。さらに、吸引孔18は、帆立貝1の閉殻筋3の外周の外側に接合している内臓4の内のウロ4aの部位と対向するように配設されており、吸引孔18は、吸引ノズル13に負圧が作用した際に、吸引孔18の下方に位置するウロ4aを吸引可能に形成されている。
【0031】
前記ケース体17の内部には、図6および図7に示すように、往復動シリンダ19がその出力軸19aを貝移送方向の上流側に向けて配設されている。そして、往復動シリンダ19の出力軸19aには、複数のピン20が吸引孔18の軸方向に対して直交する方向に櫛の歯状に整列配置されたフォーク体21が各ピン20の先端を貝移送方向の上流側に位置するようにして配設されている。そして、往復動シリンダ19は、フォーク体21の各ピン20が吸引孔18を塞ぐようにして閉じることができるように常にはその出力軸19aが前進端に位置しており、往復動シリンダ19の出力軸19aを後退させることにより、フォーク体21の各ピン20は、貝移送方向の下流側に向かって移動して吸引孔18を上下方向に解放することができるようになっている。
【0032】
前記往復動シリンダ19およびフォーク体21により、本実施の形態の吸引ノズル13に負圧が作用した際に、吸引孔18に作用する負圧を損なわずに吸引した内臓4が吸引孔18を通過可能な通過状態と、吸引した内臓4が吸引孔18の部位で停止する非通過状態とを選択的に切り換えるように吸引孔18を開閉する吸引孔開閉手段22が構成されている。
【0033】
図3に戻って、吸引ノズル13の軸方向の略中央部位の外周面には、吸引ノズル13を上下方向に摺動可能に支持するスリーブ23が装着されている。このスリーブ23の上端面は、スリーブ23の上方に位置するようにして吸引ノズル13の外周面に装着された上圧縮コイルばね24の下端が当接されており、この上圧縮コイルばね24の上端は、吸引ノズル13の上方の外周面に取着された止め輪25に当接されている。また、スリーブ23の下端面は、スリーブ23の下方に位置するようにして吸引ノズル13の外周面に装着された下圧縮コイルばね26の上端が当接されており、この下圧縮コイルばね26の下端は、吸引ノズル13の下部の外周面に突設されたばね受部27に当接されている。
【0034】
すなわち、吸引ノズル13は、上圧縮コイルばね24および下圧縮コイルばね26の付勢力をもってスリーブ23に対して上下方向へ移動自在に形成されており、吸引ノズル13の各ローラ15,15は、上圧縮コイルばね24および下圧縮コイルばね26の付勢力をもって殻押さえ16の上面に当接されるようになっている。
【0035】
前記スリーブ23は、軸方向の外周面の両端が小径の段付き円筒形に形成されており、このスリーブ23の上部に形成された段部は、最も上方に位置する上フレーム28に形成された板厚方向に貫通する貫通孔28aに嵌合されて上方から支持されており、スリーブ23の下部に形成された段部は、上フレーム28の下方に、上フレーム28と平行に延在する中フレーム29に形成された板厚方向に貫通する貫通孔29aに嵌合されている。
【0036】
前記上フレーム28は、図1に示すように、略下向きコ字状に形成されており、中フレーム29は、図1に示すように、略平板状に形成されている。そして、上フレーム28および中フレーム29は、図3に示すように、それぞれの長手方向が貝移送方向に対して直交するようにして配置されている。また、上フレーム28と中フレーム29とは、上フレーム28と中フレーム29とを着脱自在に締結する、ボルト、ナットおよびパイプ状のスリーブなどからなる複数の締結部材30により、スリーブ23の外周面の両段部の間隔をもって平行に固定されている。
【0037】
すなわち、スリーブ23は、上フレーム28と、その下方に配設された中フレーム29とにより狭持されるようにして支持されている。
【0038】
また、中フレーム29の長手方向の両端部近傍の上面には、図1から図3に示すように、上フレーム28および中フレーム29を図1に矢印Bにて示すように、矢印Aにて示す貝移送方向の下流側に向かって平行移動させるための駆動源としての移動用往復動シリンダ31がその出力軸31aの先端を図1に矢印Aにて示す貝移送方向の上流側に向かうようにして配設されている。
【0039】
前記スリーブ23の下端部近傍の外周面には、図3に示すように、中フレーム29の下方に平行に延在する下フレーム32に形成された板厚方向に貫通する貫通孔32aが嵌合されている。この下フレーム32は、図1に示すように、略下向きコ字状に形成されており、その長手方向が貝移送方向に対して直交するようにして配置されている。そして、下フレーム32の長手方向の両端近傍の上面には、図1から図3に示すように、中フレーム29を、図1に矢印Bにて示すように、図1に矢印Aにて示す貝移送方向に対して平行移動させるためのリニアシャフト33aおよびこのリニアシャフト33aに装着されリニアシャフト33aに沿って移動自在に配設された2個のリニアガイド33bを有する左右1対の公知の直動機構33(一方のみ図示)が配設されている。
【0040】
図1に示すように、前記リニアシャフト33aの両端部は、下フレーム32の両端部に図1において矢印Aにて示す貝移送方向に対して直交するようにして立設された前後1対の支持板35,35に取着されている。そして、図1に矢印Aにて示す貝移送方向の上流側に位置する支持板35の上端は、前記移動用往復動シリンダ31の出力軸31aより上方に位置しており、前記移動用往復動シリンダ31の出力軸31aの先端は、この支持板35の上部に取着されている。
【0041】
前記前記移動用往復動シリンダ31および直動機構33により、吸引ノズル13および吸引体14が閉殻筋3の上面に沿って移動するように吸引ノズル13および吸引体14と2枚貝としての帆立貝1との少なくとも一方を移動させる移動手段36が構成されている。
【0042】
前記下フレーム32の両端縁には、図2および図3に示すように、下フレーム32を上下方向に移動可能とするための下フレーム駆動シリンダ(往復動シリンダ)37が取付部材38を介して取着されている。この下フレーム駆動シリンダ37は、その出力軸37aの先端を下方に向けて取付部材38に取着されている。さらに、下フレーム駆動シリンダ37は、その上部に貝移送方向の上流側および下流側に向かって延出されたフランジ39を有している。また、下フレーム駆動シリンダ37は、図3に示すように、チェーンコンベア8の外側に配設されたサブフレーム40の外側に取着されている支持ステー41にその出力軸37aを下方に向けて取着されている。
【0043】
すなわち、下フレーム駆動シリンダ37は、その出力軸37aを進退させることにより、下フレーム駆動シリンダ37それ自身が上下方向に移動して、下フレーム32を上下方向に移送させることができるようになっている。さらに詳しく説明すると、本実施の形態においては、下フレーム駆動シリンダ37を駆動することにより、下フレーム駆動シリンダ37の出力軸37aが下フレーム駆動シリンダ37を上下方向に昇降させ、この下フレーム駆動シリンダ37の昇降運動は、分離本体7の全体を昇降させ、これにより、分離本体7を下殻2に対して接離させることができるようになっている。
【0044】
前記支持ステー41には、図2に示すように、下フレーム駆動シリンダ37を両側から挟むようにして、下フレーム駆動シリンダ37が上下方向に移動する際の移動軌跡を規制するための前後1対のパイプ体42(一方のみ図示)が所望の間隔を隔てて配設されており、このパイプ体42の上端部は、下フレーム駆動シリンダ37のフランジ39を板厚方向に貫通するようにして配設されている。また、パイプ体42のフランジ39と支持ステー41との間の外周面には、圧縮コイルばね43が装着されており、この圧縮コイルばね43の付勢力をもって下フレーム駆動シリンダ37の急激な移動を緩衝し、下フレーム32の上下方向への移動動作を円滑にすることができるようになっている。
【0045】
前記下フレーム32の各吸引ノズル13の配設位置の周囲には、それぞれ3個の下部が小径の段付きスリーブ45が取着されている。この各段付きスリーブ45の内部には、図3に示すように、断面略L形状の上下1対の軸受部材46,46を介して上下方向に摺動自在とされた摺動ロッド44が配設されている。この摺動ロッド44の上端部には、摺動ロッド44の下方への最大移動位置を規制するために位置決め部材47が取着されている。さらに、摺動ロッド44の下端面には、下殻2aの縁部を上方から押圧するための殻押さえ16が防振ゴムなどからなる取付部材48を介して取着されている。また、摺動ロッド44の外周面の下部には、圧縮コイルばね49が装着されている。この圧縮コイルばね49の一端(上端)は、段付きスリーブ45の下部に装着された軸受部材46の下端面に当接されており、圧縮コイルばね49の他端(下端)は、取付部材48の上端面に当接されている。
【0046】
すなわち、摺動ロッド44は、圧縮コイルばね49の付勢力をもって常に下方に向かって付勢されるようになっており、これにより、殻押え16は、圧縮コイルばね49の付勢力をもって下殻2aの縁に当接可能とされている。
【0047】
また、摺動ロッド44の上方に位置する中フレーム29には、摺動ロッド44が上方へ移動した際に、摺動ロッド44の上端部に配設した位置決め部材47が中フレーム29にぶつかって干渉するのを防止することができる貫通孔34が設けられている。
【0048】
図8および図9に示すように、殻押え16は、図8に矢印Aにて示す貝移送方向の上流側の下面が貝移送方向に対して直交する方向に凹んだ凹溝50が設けられた正面略矩形形状で、図9に矢印Aにて示す貝移送方向の下流側が開口51とされた平面略コ字形状の摺動溝52が設けられた全体として平面略コ字形状に形成されている。そして、図1および図10に示すように、殻押え16の摺動溝52の内部には、前記吸引体14が貝移送方向に摺動自在にして嵌合されている。また、殻押え16の摺動溝52の内部に対する吸引体14の嵌合状態における位置関係は、殻押え16と吸引体14との両者の下面が略同一平面上に位置し、殻押え16の右端より吸引体14の右端が貝移送方向の下流側に突出するようにされている。さらに、吸引体14の各ローラ15は、殻押さえ16の上面に当接するようにされている。
【0049】
図1に戻って、前記各吸引ノズル13の上端には、蛇腹状などの伸縮性および可撓性を備えた内臓移送ホース53の一端が接続されている。この内臓移送ホース53の他端は、チャンバ54に接続されている。そして、チャンバ54には、三方電磁弁を介して真空ポンプ(共に図示せず)が接続されており、内臓移送ホース53に負圧と大気圧とを必要に応じて選択的に供給することができるようになっている。また、チャンバ54の下部には、開閉自在な開閉扉55が配設されており、内臓移送ホース53を通過した内臓4をその都度開閉扉55を開閉して容器あるいは排出コンベア(図示せず)に排出できるようにされている。
【0050】
つぎに、前述した構成からなる本実施の形態の作用について図1から図14により説明する。
【0051】
図1から図10は内臓を分離する前の待機状態を示しており、図11は固定状態を示す図7と同様の図であり、図12は保持状態示す図7と同様の図であり、図13は分離状態の途中経過を示す図7と同様の図であり、図14は通過状態を示す図7と同様の図である。
【0052】
本実施の形態の2枚貝の内臓分離装置5によれば、予め原貝選別機(図示せず)により大きさ毎に選別された帆立貝(原貝)2は、周知の方法および装置によって貝の口が開かれた後に略平板状の上殻(図示せず)が除去され、貝柱2aおよび小柱2bからなる閉殻筋2と、ウロ4a等の内臓4とを内面に有する他方の貝殻2たる略凸状の下殻2aが順次供給される。
【0053】
そして、本実施の形態の2枚貝の内臓分離装置1が稼動されると、まず、搬送手段6が待機状態とされた分離本体7の配設位置で、例えば10秒程度停止するように間欠的に駆動され、下殻2aは、搬送手段6の原貝搭載板9が停止している間に、分離本体7の配設位置より貝移送方向の上流側の所望の位置で人手やロボット等をもって原貝搭載板9に形成されている各貝載置孔10に下方から支持されるように下殻2aの表面を下に向けて載置される。この時、各貝載置孔10に載置された下殻2aの蝶番部がストッパ11に当接するように載置される(図1)。この下殻2aの蝶番部をストッパ11に当接するように載置することにより、閉殻筋3および内臓4の各部の位置決め、詳しくは、内臓4の内のウロ4aの位置決めが行われることになる。
【0054】
ついで、下殻2aが載置された原貝載置板6は、搬送手段3によって図1に矢印Aにて示す貝移送方向に移送されて、待機状態とされた分離本体7の配設位置、すなわち、下殻2aの内面に付着した閉殻筋3の中心と吸引手段12の吸引ノズル13の軸芯とが略一致するように対向する位置で停止する。この分離本体7は、待機状態においては、図3に示すように、下フレーム駆動シリンダ37の出力軸37aが下方に向かって前進(伸張)した前進端(下方)に位置しており、下フレーム駆動シリンダ37の出力軸37aによって、下フレーム駆動シリンダ37、すなわち、分離本体7の各部は、原貝搭載板9から最も離間した上昇端に位置している。
【0055】
なお、下殻2aが待機状態とされた分離本体7の配設位置で停止した際に、吸引体14の吸引孔18を内臓4のうちのウロ(肝臓)4aと対向させることが内臓4を効率よく確実に分離させるうえで最も好ましい。さらに説明すると、吸引孔18は、閉殻筋3および内臓4のすべてと対向するのではなく、吸引孔18の最も幅の広い部位が内臓4のうちのウロ(肝臓)4aと対向し、閉殻筋3の上方を吸引体14の下面が覆うように位置させることが閉殻筋3の破損を防止するうえで好ましい。
【0056】
また、図1に示すように、移動手段36を構成する移動用往復動シリンダ31の出力軸31aは、後退(収縮)した後退端(左方)に位置しており、移動用往復動シリンダ31の出力軸31aおよび直動機構33によって上フレーム28および中フレーム29、すなわち、図1に示すように、吸引手段12は左方に位置し、図10に示すように、吸引手段12の吸引体14は殻押さえ16の摺動溝52の左方に位置している。
【0057】
さらにまた、図6および図7に示すように、吸引体14の内部に配設された吸引孔開閉手段22を構成する往復動シリンダ19の出力軸19aは、前進(伸張)した前進端(左方)に位置しており、往復動シリンダ19の出力軸19aによってフォーク体21の各ピン20が吸引体14の吸引孔18を塞ぐように閉じた非通過状態を保持して左方に位置している。
【0058】
そして、原貝載置板6が分離本体7の配設位置で停止すると、所定のタイミングで下フレーム駆動シリンダ37が駆動し、下フレーム駆動シリンダ37の出力軸31aが収縮して後退し、下フレーム駆動シリンダ37それ自身を図3において下方に向かって降下させる。この下フレーム駆動シリンダ37の降下は、分離本体7の全体を降下させる。
【0059】
ついで、下フレーム駆動シリンダ37の出力軸37aが後退端、すなわち、分離本体7が降下端に達する前に、殻押さえ16の下面が下殻2aの縁に当接し、殻押さえ16および吸引手段12の降下は、この殻押さえ16が下殻2aの縁に当接した位置で停止する。また、殻押さえ16が下殻2aの縁に当接した位置で停止するのにともなって吸引手段12も停止する。
【0060】
そして、下フレーム駆動シリンダ37の出力軸37aが後退端、すなわち、分離本体7が降下端に達すると、殻押さえ16は、摺動ロッド44の下部の外周面に装着された圧縮コイルばね49の付勢力をもって下殻2aの縁を押さえ、その結果、下殻2aは、殻押さえ16と原貝搭載板9との間に圧縮コイルばね49の付勢力をもって挟持されて固定され、各部は固定状態とされる。この際、殻押さえ16は、圧縮コイルばね49の付勢力をもって下殻2aと当接されるので、下殻2aに過剰な当接力が加わることによる下殻2aの破損を確実に防止することができる。
【0061】
したがって、本実施の形態における下フレーム駆動シリンダ37は、分離本体7を下殻2aに対して接離させるとともに、下フレーム駆動シリンダ37の出力軸37aが後退端に達した際に、殻押さえ16と原貝搭載板9とにより下殻2aを固定する機能を有している。
【0062】
また、吸引手段12の一部を構成する吸引体14の各ローラ15,15は、吸引ノズル13の外周面の上下にスリーブ23を介して装着された上圧縮コイルばね24および下圧縮コイルばね26の付勢力をもって殻押さえ16の上面と当接されるので、各ローラ15,15と殻押さえ16との当接状態を確実に保持することができる。
【0063】
前記殻押さえ16が下殻2aの縁を押さえた固定状態における吸引手段12の要部を図11に示す。
【0064】
ついで、下フレーム駆動シリンダ37の出力軸37aが後退端に達すると、図示しないセンサにより、下フレーム駆動シリンダ37の出力軸37aが後退端に達したことが検出され、この検出信号に基づいて、内臓移送ホース53を介して吸引ノズル13の内部に負圧が供給される。すると、吸引体14の吸引孔18を介して下殻2aの内面に対して内臓4を下殻2aから離間する方向に負圧が作用し、閉殻筋3の周囲に環状になって接合している内臓4の内のウロ4aが吸引孔18の内部に吸引される。そして、吸引孔18の内部に吸引されたウロ4aは、吸引孔18に作用する負圧を損なわずに吸引孔18を塞ぐように閉状態を保持している吸引孔開閉手段22を構成するフォーク体21の複数のピン20により、吸引孔18の内部に保持される。
【0065】
すなわち、吸引ノズル13の内部に作用した負圧によって、内臓4の内の一部たるウロ4aの部位は、下殻2aの内面から離間する方向に持ち上げられて吸引孔18の内部に保持されることになる。この吸引ノズル13の内部に作用した負圧によって内臓4の内のウロ4aの部位が下殻2aの内面から離間する方向に持ち上げられて保持された保持状態を図12に示す。
【0066】
ついで、移動手段36の一部を構成する移動用往復動シリンダ31が、吸引ノズル13の内部に作用した負圧によって内臓4の内のウロ4aの部位を下殻2aの内面から離間する方向に持ち上げたタイミングで駆動し、移動用往復動シリンダ31の出力軸31aが前進(伸張)し、直動機構33を介して下フレーム32の上方に支持された上フレーム28および中フレーム29を図1に矢印Bにて示すように、図1に矢印Aにて示す貝移送方向の下流側たる右方に向かって平行に移動させる。この上フレーム28および中フレーム29の移動は、吸引手段12を図1に矢印Bにて示すように、図1に矢印Aにて示す貝移送方向の下流側たる右方に向かって平行に移動させる。
【0067】
そして、吸引手段12の移動は、吸引手段12の吸引ノズル13の下部の外周面に配設された各ローラ15,15が殻押さえ16の上面に当接しながら回転することにより円滑に行われるとともに、吸引手段12の移動は、吸引体14の吸引孔18の内部に内臓4の内のウロ4aの部位を保持した状態で行われる。
【0068】
すなわち、移動手段36は、吸引孔18の内部に内臓4の内のウロ4aの部位を保持した状態で吸引体14を閉殻筋3の上面に沿って貝移送方向の下流側に向かって移動する。
【0069】
そして、吸引孔18の内部に保持されたウロ4aが閉殻筋3の上面に沿って貝移送方向の下流側に向かって移動する途中で、ウロ4aに隣位する部位から順に内臓4の他部が繋がって閉殻筋3から分離する。つまり、移動手段36により吸引手段12を移動させることにより、内臓4の他部をウロ4aに隣位する部位から順に繋がって閉殻筋3から分離することができる。この移動手段36による吸引手段12の移動途中における内臓4の分離状態の途中経過を図13に示す。
【0070】
また、吸引孔18の内部に保持されたウロ4aを閉殻筋3の上面に沿って貝移送方向の下流側に向かって移動する際に、閉殻筋3の上面は、吸引体14の下面および吸引孔18の内部に保持したウロ4aで覆うことができるので、閉殻筋3に負圧が強く作用して閉殻筋3が繊維方向に裂けたり、閉殻筋3を構成する貝柱3aと小柱3bとが分離したりするなどの閉殻筋3の損傷を確実に防止することができる。
【0071】
ついで、移動手段36を構成する移動用往復動シリンダ31の出力軸31aが前進端に達すると、図示しないセンサにより、移動用往復動シリンダ31の出力軸31aが前進端に達したことが検出され、この検出信号に基づいて、吸引孔開閉手段22の一部を構成する往復動シリンダ19が駆動し、往復動シリンダ19の出力軸19aが収縮して後退する。この往復動シリンダ19の出力軸19aの後退により、吸引孔18内に位置するフォーク体21の各ピン体20が吸引孔18の内部から離間するように移動し、フォーク体21の各ピン20が吸引体14の吸引孔18を分離した内臓4が通過可能なように開けた通過状態となって右方に位置する。そして、吸引孔開閉手段22の一部を構成するフォーク体21の各ピン20が吸引体14の吸引孔18を開けた通過状態になると、吸引孔18の内部に保持されていた内臓4は、吸引孔18を介して吸引ノズル13の内部に吸引されて下殻2aから除去される。この吸引孔開閉手段22の内臓4が吸引孔18を通過可能な通過状態を図14に示す。
【0072】
そして、吸引手段12を構成する吸引ノズル13の内部に吸引された内臓4は、内臓移送ホース53を通過してチャンバ54に回収される。
【0073】
また、吸引孔開閉手段22が通過状態とされて下殻2aの内面(詳しくは、閉殻筋3)からの内臓4の分離(除去)が終了すると、内臓移送ホース53に対する負圧の供給を停止し、開閉扉55を開閉してチャンバ54に回収した内臓4を容器あるいは排出コンベア(図示せず)に排出するとともに、往復動シリンダ19および移動用往復動シリンダ31ならびに下フレーム駆動シリンダ37は順次逆動作し、吸引孔開閉手段22および移動手段36ならびに下フレーム32などの分離本体7の各部は、それぞれ待機状態に復帰する。
【0074】
そして、分離本体7が待機状態に復帰すると、移送手段3が稼動し、つぎに内臓4を分離する下殻2aを搭載した原貝搭載板9が、待機状態とされた分離本体7の配設位置へ搬送され、内臓4が分離されて閉殻筋3のみが付着した下殻2aを搭載した原貝搭載板9は、分離本体7から離間するように搬送される。
【0075】
したがって、本実施の形態の2枚貝の内臓分離装置5によれば、内臓4を吸引するための時間を短くするとともに、閉殻筋3から内臓4を分離する際に、閉殻筋3の上面を吸引体14の下面および上方に保持した内臓4で覆うことができるので、閉殻筋3に負圧が加わって、閉殻筋3が繊維方向に裂けたり、閉殻筋3を構成する貝柱3aと小柱3bとが分離したりするなどの閉殻筋3を破損させることを確実に防止することができ、商品とすることのできる閉殻筋3の歩留まりを確実に向上させるとともに、閉殻筋3以外の内臓4を効率よく、かつ、確実により容易に分離することができる。つまり、労力をかけずに、帆立貝1の大量処理を短時間で可能とすることができる。
【0076】
なお、本実施の形態の2枚貝の内臓分離装置1は、単独で用いてもよいが、帆立貝1の大量処理をより効果的に施すうえで、公知の貝開け装置、脱殻装置、閉殻筋分離装置等と組み合わせて用いるとよい。
【0077】
さらに、本実施の形態の2枚貝の内臓分離装置1を単独で用いる場合には、搬送手段6を設けずに、吸引ノズル13の下方に下殻2aを下方から支持する支持部材を配設し、人手あるいはロボットを用いて下殻を2aを支持部材に供給する構成としてもよい。
【0078】
また、殻押さえ16と下殻2aの縁との接離動作を円滑に行うため、特に、殻押さえ16を待機状態に復帰させる際に、殻押さえ16と原貝搭載板9との間に挟持された下殻2aが殻押さえ16に付着して、原貝搭載板9から下殻2aが浮き上がるのを確実に防止するために、図1において想像線にて示すように、貝移送方向に対して直交する方向の下殻2aの縁を上方から所望の付勢力をもって原貝搭載板9に向かって付勢する浮上防止手段60を設け、固定状態において、浮上防止手段60を介して殻押さえ16を下殻2aの縁と当接させる構成としてもよい。この浮上防止手段60としては、下殻2aの縁を上方から所望の付勢力をもって原貝搭載板9に向かって付勢する平板状のプレートを殻押さえ16の下面の貝移送方向に対して平行に延在する平行部の下方に位置するようにして配設する構成などが例示される。
【0079】
さらにまた、本実施の形態の吸引体14の内部に、吸引孔18の内部に保持されたウロ4aをケース体17の図12において左方に示す左側板17cとの間に挟持するようにして把持する図示しない把持手段を設けてもよい。この把持手段としては、吸引体14の内部の移動用往復動シリンダ31の下部に移動用往復動シリンダ31と同様の往復動シリンダを移動用往復動シリンダ31と同様にして配設するとともに、この往復動シリンダの出力軸の先端に複数のロッド体を取着する構成などが例示される。
【0080】
図16から図18は本発明に係る2枚貝の内臓分離方法を適用する本発明に係る2枚貝の内臓分離装置の実施の形態の他例を示すものであり、図16は全体構成の要部を示す正面図であり、図17は図16の要部の平面図であり、図18は前剥離手段による流体の吐出方向を示す説明図である。
【0081】
本実施の形態における2枚貝の内臓分離装置5Aは、内臓の分離効率をより向上させるための前剥離手段70を配設したものであり、その他の構成は前述した実施の形態の2枚貝の内臓分離装置5と同様の構成とされている。よって、本実施の形態の2枚貝の内臓分離装置5Aにおいては、前剥離手段についてのみ説明し、その他の構成については、図面中に同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
【0082】
図16に示すように、本実施の形態の2枚貝の内臓分離装置5Aにおいては、分離本体7の図16において矢印Aにて示す貝移送方向の上流側に前剥離手段70が配設されている。この前剥離手段70は、分離本体7に配設された吸引手段12をもって内臓4を吸引する前に、流体を閉殻筋3が付着している下殻2aの内面に所定の圧力をもって吐出して、外套膜4eなどの内臓4を吸引した後に下殻2aに残りやすい部位を、吸引手段12をもって下殻2aの内面から効率よくかつ確実に剥離させるための前処理を行うものであり、このため前剥離手段70は、相互に平行に配設された2つの流体噴射ノズル71を有している。この流体噴射ノズル71には、所望のホース72がそれぞれ接続されており、このホース72には、所定のタイミングで開閉自在とされた制御バルブ(図示せず)を介して図16に矢印Aにて示す貝移送方向に対して直交するようにして図示しないフレームに配設された流体供給パイプ73が接続されている。そして、流体供給パイプ73には、主制御バルブ(図示せず)を介して所定圧力の流体、例えば、食品衛生上安全な、空気、水、各種のガス、各種の液体などがポンプ(図示せず)によって供給されるようになっている。なお、流体としては、入手性、利便性、経済性などが優れているという理由により空気や水を用いることが好ましい。
【0083】
さらに、各流体噴射ノズル71の先端は、下殻2aの上方に位置するように図示しないフレームに固着された支持板74によって着脱自在に固定されており、各流体噴射ノズル71から図18に太矢印Cにて示す吐出方向に流体を吐出することができるように構成されている。つまり、各流体噴射ノズル71から吐出される流体は、閉殻筋3を破損しないように、下殻の図16に矢印Aにて示す貝移送方向に対して直交する方向の一端側(図18下方)からウロ4aの方向(図18左斜め上方)へ向かう図18に太矢印Cにて示す吐出方向に吐出されるようになっている。
【0084】
また、本実施の形態においては、前剥離手段70は、従来公知の殻分離手段80を構成する分離板81の配設位置に設けられており、この分離板81によって、流体噴射ノズル71から吐出される流体によって下殻2aが原貝搭載板9の貝載置孔10から脱落するのを防止することができるようになっている。
【0085】
なお、流体噴射ノズル71の位置としては、流体噴射ノズル71から吐出させる流体が閉殻筋3を破損しないとともに、下殻2aの内面に付着している内臓4の一部、特に、下殻2aの内面の縁の近傍に付着している耳と称される外套膜4eなどの内臓4を吸引した後に下殻2aに残りやすい部位を、吸引手段12をもって下殻2aの内面から容易かつ確実に分離させることができるように、ウロ4aに接続するとともに下殻2aに付着している外套膜4eなどの内臓4のその一部をウロ4aの近傍で下殻2aから剥離することができる位置であればよい。
【0086】
また、本実施の形態においては、2個の流体噴射ノズル71を配設したが、流体噴射ノズル71の配設数は、帆立貝1の大きさなどの必要により1以上の数から選択すればよく、特に、本実施の形態の流体噴射ノズル71の配設数に限定されるものではない。
【0087】
さらにまた、前剥離手段70は、分離本体7の吸引手段12が動作する前に、流体を下殻2aの内面に所定の圧力をもって吐出して下殻2aの内面に付着している内臓4の一部、特に、耳と称される外套膜4eなどをウロ4aの近傍で下殻2aの内面から剥離させることのできる位置、例えば、前剥離手段70を分離本体7に付設する構成としてもよい。
【0088】
そして、このような構成の本実施の形態の2枚貝の内臓分離装置5Aによれば、前述した実施の形態の2枚貝の内臓分離装置5と同様の効果を奏することができるとともに、前剥離手段70を設けたことにより、貝殻2から閉殻筋3以外の内臓4を効率よくより確実に分離することができる。
【0089】
なお、前記各実施の形態においては、2枚貝からなる原貝を生きた帆立貝1としたが、本発明の2枚貝の内臓分離装置5は、2枚貝からなる原貝をボイルした帆立貝1とし、ボイルした帆立貝1からボイルした内臓4を分離するものとしても応用することができる。
【0090】
また、本発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の2枚貝の内臓分離方法および装置によれば、閉殻筋を損傷させることなく、閉殻筋以外の内臓を効率よく、かつ、確実に分離することができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2枚貝の内臓分離方法を適用する本発明に係る2枚貝の内臓分離装置の実施の形態の一例の全体構成の要部を示す正面図
【図2】図1の2枚貝の内臓分離装置の待機状態における要部を貝移送方向の下流側からみた側面図
【図3】図2の要部の一部切断側面図
【図4】吸引手段の要部を示す正面図
【図5】図4のA−A線に沿った切断平面図
【図6】図4のB−B線に沿った切断平面図
【図7】図4の拡大縦断面図
【図8】殻押えの要部を示す正面図
【図9】図8の平面図
【図10】待機状態の吸引体と殻押さえとの位置関係を示す説明図
【図11】固定状態を示す図7と同様の図
【図12】保持状態示す図7と同様の図
【図13】分離状態の途中経過を示す図7と同様の図
【図14】通過状態を示す図7と同様の図
【図15】2枚貝としての帆立貝の構成を示す平面図
【図16】本発明に係る2枚貝の内臓分離方法を適用する本発明に係る2枚貝の内臓分離装置の実施の形態の他例の全体構成の要部を示す正面図
【図17】図16の要部の平面図
【図18】前剥離手段による流体の吐出方向を示す説明図
【符号の説明】
1 (2枚貝としての)帆立貝
2 貝殻
2a 下殻
3 閉殻筋
4 内臓
4a ウロ
4e 外套膜
5、5A 2枚貝の内臓分離装置
6 搬送手段
7 分離本体
9 原貝搭載板
12 吸引手段
13 (吸引手段の)吸引ノズル
14 (吸引手段の)吸引体
16 殻押さえ
17 ケース体
18 吸引孔
19 往復動シリンダ
21 フォーク体
22 吸引孔開閉手段
31 移動用往復動シリンダ
33 直動機構
36 移動手段
37 下フレーム駆動シリンダ
70 前剥離手段
71 流体噴射ノズル

Claims (7)

  1. 拡開された2枚貝の貝殻から閉殻筋の外周の外側に接合している内臓を分離する2枚貝の内臓分離方法において、
    前記内臓の内の一部を吸引して貝殻の内面から離間する方向に持ち上げて保持し、この持ち上げて保持した内臓の一部を閉殻筋の上面に沿うように移動して閉殻筋の外周の外側に接合している内臓を閉殻筋から分離し、この分離した内臓を吸引することにより貝殻から閉殻筋以外の内臓を負圧をもって除去させることを特徴とする2枚貝の内臓分離方法。
  2. 前記内臓の一部がウロであることを特徴とする請求項1に記載の2枚貝の内臓分離方法。
  3. 前記内臓の一部を吸引する前に、流体を貝殻の内面に所定の圧力をもって吐出して貝殻の内面に付着している前記内臓の一部を貝殻の内面から流体圧により剥離させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の2枚貝の内臓分離方法。
  4. 拡開された2枚貝の貝殻から閉殻筋の外周の外側に接合している内臓を分離する2枚貝の内臓分離装置において、
    負圧が作用可能とされた吸引ノズルと、
    前記吸引ノズルの先端に固着されたケース体と、このケース体に設けられ前記吸引ノズルの内部に連通し前記吸引ノズルの内部に負圧が作用した際に閉殻筋以外の内臓を貝殻から離間する方向に吸引する吸引孔と、前記ケース体の内部に配設され前記吸引ノズルに負圧が作用した際に前記吸引孔に作用する負圧を損なわずに吸引した内臓が前記吸引孔を通過可能な通過状態と吸引した内臓が前記吸引孔の部位で停止する非通過状態とを選択的に切り換えるように前記吸引孔を開閉する吸引孔開閉手段とを備えた吸引体と、
    前記吸引ノズルおよび吸引体が閉殻筋の上面に沿って移動するように前記吸引ノズルおよび吸引体と2枚貝との少なくとも一方を移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とする2枚貝の内臓分離装置。
  5. 前記内臓の一部を貝殻の内面から剥離させるための貝殻の内面に所定の圧力をもって流体を吐出する前剥離手段を有することを特徴とする請求項4に記載の2枚貝の内臓分離装置。
  6. 前記流体が水であることを特徴とする請求項5に記載の2枚貝の内臓分離装置。
  7. 前記流体が空気であることを特徴とする請求項5に記載の2枚貝の内臓分離装置。
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