JP3554242B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置の記録ヘッドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録は、ノズルからインクをインク液滴として吐出させることによって、記録媒体上にドットを形成する技術である。この技術が適用されたプリンタのうち、シリアル走査型インクジェット記録装置は、記録媒体を所定距離ずつ間欠的に搬送(副走査)しながら、ノズルが複数設けられた記録ヘッドをその記録媒体を横切る方向に往復移動(主走査)させることによって、記録媒体上に画像を形成してゆく。
【0003】
このシリアル走査型インクジェット記録装置の記録速度を速くするには、記録ヘッドのノズル数を増加させればよい。例えば、主走査方向に記録ヘッドを長尺にして、主走査方向へのノズル配列数を増やせば、記録ヘッドの主走査速度を速くすることができるため、インクジェット記録装置の記録速度を速くすることができる。特開平11−78013号公報には、主走査方向に記録ヘッドを長尺にするための技術が記載されている。この技術においては、歩留まり良く製造できる小型のマルチヘッドを主走査方向に複数並べることによって、主走査方向に長尺な記録ヘッド(以下、従来の記録ヘッドと呼ぶ)を低いコストで実現している。そして、主走査方向へのノズルピッチが狭くなるように、各小型マルチヘッドをそれぞれ副走査方向に対して適当な角度傾斜させることによって、解像度の向上を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、主走査方向へのノズル数を増やしても、主走査方向にシリアル型記録ヘッドが長尺になり、主走査方向への記録ヘッドの往復距離が長くなるため、実質的な記録速度の向上にはなりにくい。
【0005】
また、特開平11−78013号公報の技術においては、複数の小型マルチヘッドを固定するため固定部材として、薄板状の枠体が用いられている。このような薄板状の枠体は、複数の小型マルチヘッドが取り付けられると変形を起こす可能性がある。例えば、マルチヘッドの個数が多くなると、枠体がたわむ可能性が高くなる。そして、枠体にたわみ等の変形が生じると、ノズルからのインク液滴が所期の方向に向かって飛翔しなくなるため、記録媒体上の記録画像の画質が低下する。
【0006】
ところで、インクジェット記録装置の記録ヘッドに最初にインクを導入したときには、記録画像の記録開始前に、すべてのノズルからインクを吐出させることによって、インク流路内の空気抜きを行う必要がある。ところが、記録ヘッドに導入されたインクを微小なノズルから放出させるだけでは、インク流路内の残留空気を排出させきるのは困難である。そして、記録画像の記録開始前にインク流路の空気抜きが十分になされていないと、インク流路内の残留空気によってインクが流れにくくなり、ノズルからのインク吐出が不安定となる。
【0007】
そこで、本発明は、高画質な画像を高速に記録することができるインクジェット記録装置を提供することを第一の目的とする。また、本発明は、インク流路内の残存気体を排出させやすいインクジェット記録装置を提供することを第二の目的とする。なお、本発明は、これらの目的のうち少なくとも1つを解決するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
本発明は、
記録ヘッドからインクを飛翔させるインクジェット記録装置であって、
前記記録ヘッドは、
前記インクを吐出する第1及び第2のインク吐出部の列が交互に並べられたヘッド基板と、
前記第 1 及び第2のインク吐出部の列が交互に並べられた方向に沿って前記ヘッド基板に接触し、第1のインクタンクからのインクを前記第1のインク吐出部に供給するためのインク流路を形成している第1のインク導入部材と、
前記第 1 及び第2のインク吐出部の列が交互に並べられた方向に沿って前記ヘッド基板に接触し、前記第1のインクタンクのインクとは異なるインクの第2のインクタンクからのインクを前記第2のインク吐出部に供給するためのインク流路を形成している第2のインク導入部材と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
【0009】
また、本発明は、インクジェット記録装置において、
インク吐出部にインクを導くためのインク流路に、流路内部のインクを排出するための排出口を開け、この排出口を栓で塞ぐこととした。
【0010】
なお、これら2つの構成は、組み合わせることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る実施の一形態について説明する。
【0012】
最初に、本実施の形態に係るシリアル走査型インクジェット記録装置の概略構成について説明する。ここでは、2色印刷のインクジェット記録装置を一例に挙げる。
【0013】
図1に示すように、本インクジェット記録装置10は、以下の筐体500およびその内部に収容された装置群を備えている。
【0014】
筐体500には、未使用の記録媒体aを筐体内部に挿入するための給紙口(不図示)、画像記録済みの記録媒体(本実施の形態では連続紙a)を筐体外部に排出させるための記録媒体排出口500aが設けられている。
【0015】
この筐体内部の装置群には、少なくとも5つの装置、すなわち、(1)記録ヘッド200、(2)記録ヘッド200に印加される電圧を発生する高周波発振装置100、(3)記録ヘッド200にインクを供給するインク供給装置300、(4)記録ヘッド200の前方で記録媒体aを副走査方向Aに搬送する記録媒体搬送装置400、(5)搬送中の記録媒体aを横切る方向(主走査方向)に記録ヘッド200を往復移動させるヘッド移動装置(不図示)、(6)外部の情報処理装置等からの画像データに応じてインクジェット記録装置全体を制御するコントローラ(不図示)、が含まれている。
【0016】
インク供給装置300は、各色のインクタンク301a,301bがつながれる2本の配管302a,302b、記録ヘッド200につながれた2本の配管304a,304b、タンク側の配管304a,304bからヘッド側の配管301a,301bへインクを送る2台のポンプ303a,303bを備えている。コントローラの制御によって各ポンプ404a,404bが駆動すると、インクタンク402a,402b内からインクが吸いあげられ、そのインクが記録ヘッド200へと送りこまれる。なお、本実施の形態では、互いに異なる色のインクが蓄えられたインクタンク301a,301bを各配管302a,302bにつなぐことによって2色印刷のインクジェット記録装置を実現しているが、記録ヘッド200のノズルピッチ等を調整し、同色のインクが蓄えられたインクタンクを両方の配管302a,302bにつなげば、単色印刷用のインクジェット記録装置を実現することができる。
【0017】
記録媒体搬送装置400は、未使用の記録媒体aがおかれる給紙台401、給紙台401から記録媒体排出口500aへとつづく所定の搬送経路にそって配置された複数組のローラ402およびガイド板(不図示)、各組のローラ402を回転させるモータ(不図示)を備えている。コントローラの制御によってモータが駆動させられると、給紙台401上の記録媒体aが、回転中の各組ローラ402のあいだから、各ガイド板の案内する方向へと順次送り出され、所定の搬送経路上を搬送されてゆく。
【0018】
ヘッド移動装置は、搬送経路上を副走査方向Aに進行する記録媒体aを横切るようにかけ渡された案内レール、案内レールにスライド可能に取り付けられた移動台、案内レールにそって移動台を移動させるベルト駆動機構(モータ、ベルト、プーリ等)を有している。記録ヘッド200は、インク吐出面を記録媒体aに対向させた状態で移動台に固定されている。ベルト移動機構のモータがコントローラの制御によって駆動させられると移動台が主走査方向に往復移動するため、この移動台に固定された記録ヘッド200も主走査方向に往復移動する。
【0019】
コントローラは、外部の情報処理装置等から画像データが転送されてくると、インク供給装置300のポンプ303a,303bを制御することによって、記録ヘッド200へのインク供給を開始させるとともに、高周波発生装置、記録媒体搬送機構400およびヘッド移動装置の各モータを制御することによって、記録媒体aと記録ヘッド200とを相対移動させながら、記録ヘッド200の各ピエゾ素子(後述)に適宜に記録電圧を印加させる。このようなコントローラの制御処理によって、記録媒体a上における記録ヘッド200の軌跡に画像が記録されてゆき、最終的に、画像データが表す全体画像が記録媒体a上に形成される。
【0020】
記録ヘッド200は、圧電形のマルチヘッド(ピエゾ素子のひずみでインク室の体積を変化させることによって複数のノズルからインクを吐出させる記録ヘッド)である。その構造例を図2(a)(b)に示す。
【0021】
この記録ヘッド200は、図2(a)に示すように、ヘッド基板201、インク供給装置からのインクをノズルへ導くインク流路(後述)の一部202a1,202b1を形成する2本のインク導入部材202a,202bを有している。
【0022】
そして、ヘッド基板201には、図2(b)に示すように、その前面(記録媒体aとの対向面)に複数のノズル203が形成されている。また、ヘッド基板201の内部には、図5(b)に示すように、ノズル203につながるインク室207が各ノズルごとに個別に設けられている。そして、ヘッド基板201の背面(記録媒体aとの対向面の反対側の面)には、各ノズル203のインク室207の上部領域にそれぞれピエゾ素子204が貼り付けられている。そして、これらのピエゾ素子204に記録電極を印加することができるように、各ピエゾ素子204は、それぞれ、高周波発振装置に接続されている。
【0023】
これら複数のノズル203および複数のピエゾ素子204は、ヘッド基板201の前面内および背面内において規則的に配列している。具体的には、主走査方向Bに対して適当な角度θ傾斜した複数のノズル列203a1,203a2およびピエゾ素子列204が副走査方向Aに等間隔で並んでいる。これらのノズル列203a1,203a2およびピエゾ素子列204aのうち、一方側から数えて奇数番目にあるノズル列203a1およびピエゾ素子列204a1は、一方のインクタンク301a内のインクを吐出させるためのものであり、偶数番目の複数ノズル列203aおよびピエゾ素子列204a2は、他方のインクタンク301b内のインクを吐出させるためのものである。
【0024】
ここで、ノズル列203a1,203a2およびピエゾ素子列204a1,204a2を主走査方向Bに対して傾斜させているのは、ノズル203の主走査線(記録ヘッド200の主走査中に、1のノズル203が連続的に吐出するインク液滴によって形成される線)のピッチを狭くするためである。したがって、例えば、高密度記録の要請がなければ、ノズル列を主走査方向Bに対して傾斜させる必要はない。
【0025】
本実施の形態のように、主走査方向Bに対してノズル列203a1,203a2を傾斜させる場合、その傾斜角度θ、および、各ノズル列203a1,203a2内におけるノズルピッチは、例えば、300dpiの記録ヘッドであれば、各ノズル列203a1,203a2内におけるノズル203の主走査線のピッチが約84.7μmとなるように定めればよい。また、奇数番目のノズル列203a1の間隔は、300dpiの記録ヘッドであれば、奇数番目2n−1のノズル列203a1の一端のノズル203の主走査線と、そのつぎの奇数番目2(n+1)−1の他端のノズル203の主走査線との間隔が約84.7μmとなるように定めればよい。偶数番目のノズル列203a2の間隔についても同様である。
【0026】
このようなノズル配列において、各色のノズル列203a1,203a2の数を副走査方向Aにそれぞれ増加させれば、記録ヘッド200の1回の主走査によって記録媒体aに記録される記録領域(帯状の画像)の幅が広くなるため、各ノズル列203a1,203a2に含まれるノズル数を増やさなくても記録速度を速くすることができる。また、各ノズル列203a1,203a2に含まれるノズル数を増やさなければ、主走査方向に記録ヘッド200が長尺になることはないため、主走査方向への記録ヘッドの往復距離が長くなることもない。したがって、確実な記録速度の向上を図ることができる。
【0027】
そして、2本のインク導入部材202a,202bは、図2(a)および図3に示すように、それぞれ、ヘッド基板201の裏面(記録媒体aとの対向面の反対側の面)に副走査方向Aにそって接着されている。記録速度向上のために各色のノズル列203a1,203a2の数が増やされ、ヘッド基板201が副走査方向Aに長尺になっても、このようにヘッド基板201の裏面にインク導入管202a,202bが副走査方向Aにそって貼り付けてあれば、長尺なヘッド基板201に生じがちな変形(たわみ等)を防止することができる。したがって、各ノズル201からインク液滴が適正な方向に向かって吐出されるため、記録媒体a上に高画質な画像を記録することができる。
【0028】
さて、この記録ヘッド200には、以下に示すように、インク供給装置300からのインクを各ノズル203まで導くためのインク流路が形成されている。
【0029】
ヘッド基板201に接着された2本のインク導入部材202a,202bには溝が形成されており、図2(a)および図3に示すように、この溝が、ヘッド基板201上に、副走査方向A方向へのインク流路202a1,202b1を形成している。各インク導入部材202a,202bには、それぞれ、その両端部に貫通孔202a2,202a3,202b2,202b3が開けられている。各インク導入部材202a,202bの一端部の貫通孔202a2,202b2(以下、インク導入口202a2,202b2と呼ぶ)には、図3(a)に示すように、インク供給装置300の配管304a,304bが接続されている。したがって、一方のインク導入部材202a内のインク流路202a1には、一方のインクタンク301aからのインクが供給され、他方のインク導入部材202b内のインク流路202b1には、他方のインクタンク301aからのインクが供給される。また、各インク導入部材202a,202bの他端部の貫通孔202a3,202b3(以下、インク排出口202a3,202b3と呼ぶ)は、装置使用開始前のインク流路内からの空気抜き処理(後述)のあと、図3(c)に示すように封止栓205a,205bで塞がれる。これら各インク排出口202a3,202b3は、外部にちかづくほど徐々に径が小さくなっている。このような形状にすることによって、空気抜き処理後のインク流路内に多少空気残存していても、その残存空気をインク排出口202a3,202b3内部に集めることができるからである。このような各インク排出口202a3,202b3を塞ぐ封止栓205a,205bを、空気が内部に取り込む機能がある材料(例えば、スポンジ等)で形成すれば、インク排出口202a3,202b3内部に集まった残存空気も排出することができるようになる。
【0030】
また、ヘッド基板201の内部には、図4に示すように、各ピエゾ素子列204a1,204a2に沿ってインク流路206が通っている。図5に示すように、ピエゾ素子列204の各ピエゾ素子204の下部に設けられたインク室207は、すべて、インクの供給を受けるため、そのピエゾ素子列に沿って設けられたインク流路206につながっている。そして、これらのインク流路206は、1本おきに、その一端部206a1が、一方のインクタンクにつながったインク流路202a1へ開放されている(以下、この開放端部206a1をインク供給口206a1と呼ぶ)。また、残りのインク流路206は、その一端206b1が、一方のインクタンクにつながったインク流路202b1へ開放されている(以下、この開放端部206b1をインク供給口206b1と呼ぶ)。したがって、奇数番目のノズル列203a1のノズル203につながっているインク室207と、偶数番目のノズル列203a2のノズル203につながっているインク室207とには、互いに異なるインクタンクからインクが供給される。
【0031】
そして、インク供給口が共通のインク流路に面している複数のインク流路206の他端側は適当な方向に延長されて1本に合流し、この合流路206A,206Bの末端部206a2,206b2が外部に開放されている(以下、この開放端部206a2,206b2をインク排出口206a2,206b2と呼ぶ)。ここで、各インク流路206に個別にインク排出口を設けずに、インク流路206を合流させて、その合流路206A,206Bの端部にインク排出口を設けているのは、インク排出口の数を少なくすることによって、後述の空気抜き処理中における排出インクの始末を行いやすくするためである。なお、これら各インク排出口206a2,206b1は、装置使用開始前のインク流路内からの空気抜き処理のあと、それぞれ、封止栓208a,208bで塞がれる。
【0032】
つぎに、図4により、本実施の形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッド200のインク流路内からの空気抜き処理について説明する。
【0033】
一般的なインクジェット記録装置は、記録ヘッドのインク流路内からの空気抜きが行われてから使用が開始される。このことは、本実施の形態に係るインクジェット記録装置も同様であるが、本実施の形態に係るインクジェット記録装置は、その記録ヘッド200のインク流路にインク排出口が設けられているため、以下に示すように、従来のインクジェット記録装置よりもスムーズに、記録ヘッドのインク流路内から残留空気を排出させることができる。
【0034】
記録ヘッド200の各インク排出口202a3,202b3,206a2,206b1が封止栓で塞がれていていない状態で、インク供給装置300の各ポンプ303a,303bを駆動させると、一方のインクタンク301aからのインクが、一方のインク導入部材202aのインク導入口202a2からインク流路202a1の一端へ流れ込み、他方のインクタンク301bからのインクが、他方のインク導入部材202bのインク導入口202b2からインク流路202b1の一端へ流れ込む。
【0035】
そして、各インク流路202a1,202b1に流れ込んだインクの一部は、インク流路202a1,202b1を通過したあと、各インク導入部材202a,202bのインク排出口202a3,202b3から外部に放出される。このようにインク排出口202a3,202b3から外部に放出されるインクとともに、インク流路202a1,202b1内部の空気も外部に排出されるため、インク流路202a1,202b1内にはほとんど空気が残存することはない。
【0036】
各インク流路202a1,202b1に流れ込んだインクの残部は、それぞれ、インク供給口206a1,206b1からインク流路206へ流れ込む。各インク供給口206a1からインク流路206に流れ込んだインクは、一部が各インク室207内部に充填され、その残部が合流路206Aに流れ込んで、その末端部のインク排出口206a2から外部に放出される。同様に、各インク供給口206b1からインク流路206に流れ込んだインクは、一部が各インク室207内部に充填され、その残部が各合流路206Bの末端部のインク排出口206b2から外部に放出される。このようにインク排出口206a2,206b2から外部に放出されるインクとともに、インク流路206内部の空気も外部に排出されるため、インク流路206内にはほとんど空気が残存することはない。
【0037】
このとき、高周波発振装置からの電圧を各ピエゾ素子204にそれぞれ印加することによって、全ノズル203からもインクを吐出させる。インク室207内の空気は、このときノズルから吐出されるインクととも外部に排出される。
【0038】
以上の処理を適当な時間行ったあと、インク供給装置300のポンプ302a,302bを停止させ、記録ヘッド200の各インク排出口202a3,202b3,206a2,206b2をそれぞれ封止栓205a,205b208a,208bで塞ぐ。このような空気抜き処理が実行されたあと、本インクジェット記録装置は、使用可能となる。なお、本インクジェット記録装置の画像記録処理実行中には、インクタンクからインク流路内に供給されたインクはノズルからのみ吐出され、このインク吐出によって消費されたぶんだけ、各インクタンクのインクがインク導入口からインク流路内に補給される。
【0039】
このように、本実施の形態に係るインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドのインク流路内を通過したインクがインク排出口から放出されるため、記録ヘッドのインク流路内部の空気をインクとともにインク排出口からスムーズに排出することができる。このようにインク流路に開けられるインク排出口は、ノズル孔のように微細なものである必要がない。したがって、ノズル孔よりも大きな適当な径のインク排出口、すなわち、ノズル孔よりもスムーズにインクを放出できるインク排出口をインク流路の末端に設けることによって、インク流路内の空気をノズル孔だけから抜く場合に比べて、インク流路内の空気をスムーズに排出させることができる。このように、インク流路内の空気抜きがスムーズに行われれば、インク流路内部にほとんど空気が残留することはなくなるため、ノズルからのインク吐出安定性が増し、記録媒体上に記録画像の画質が向上する。
【0040】
つぎに、本実施の形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッド200の製造方法について説明する。
【0041】
前述したヘッド構造は、図5(b)に示したように、ヘッド基板を7枚の薄板210,211,212,213,214,215,216(例えば、SUS板、セラミック基板等)の積層体とすることによって容易に実現することができる。このような積層体を作成するには、その構成層となる以下の薄板を予め準備しておく。
【0042】
最下層となる適当な板厚の薄板210には、図6に示すように、適当な径(例えば、約30〜50μm)の貫通孔203を複数開けておく。これらの貫通孔203は、前述のノズルとなるものであるため、前述の所定の配列に並んでいる必要がある。
【0043】
薄板210上に積み重ねられる適当な板厚の薄板211には、薄板210と同様な配列で、薄板210の貫通孔203の貫通孔よりも径の大きな貫通孔211a(例えば、直径60〜100μm程度の貫通孔)を開けておく。
【0044】
薄板211上に積み上げられる適当な板厚の薄板212からは、図7に示すように、前述のインク流路206,206A,206Bとなるパターンを打ち抜いておく。また、この薄板211には、インク室207とノズル203とのあいだをつなぐための貫通孔212aをノズル数分だけ開けておく(図5参照)。
【0045】
薄板212上に積み重ねられる適当な板厚の薄板213には、図8に示すように、前述のインク排出口206a2,206b2の一部となる2つの貫通孔を適当な位置に開けておく。また、前述のインク供給口206a1,206b1の一部となる複数の貫通穴を適当な位置に開けておく。さらに、この薄板213には、インク室207とインク流路206とのあいだをつなぐための貫通孔213b、および、インク室207とノズル203とのあいだをつなぐための貫通孔213aもノズル数ぶんだけ開けておく(図5参照(b))。
【0046】
薄板213上に積み重ねられる適当な厚さの薄板214には、図9に示すように、前述のインク排出口206a2,206b2の一部となる2つの貫通孔を適当な位置に開けておく。また、この薄板214には、前述のインク供給口206a1,206b1の一部となる複数の貫通穴を適当な位置に開けておく。さらに、この薄板214には、インク室207とインク流路206とのあいだをつなぐための貫通孔214b、および、インク室207とノズル203とのあいだをつなぐための貫通孔214aもノズル数ぶんだけ開けておく(図5参照(b))。
【0047】
薄板214上に積み重ねられる適当な厚さの薄板215には、図10に示すように、前述のインク排出口206a2,206b2の一部となる2つの貫通孔をそれぞれ適当な位置に開けておく。また、この薄板215には、前述のインク供給口206a1,206b1の一部となる複数の貫通穴を適当な位置に開けておく。さらに、この薄板214には、インク室207となる貫通孔をノズル数分だけ開けておく。
【0048】
積層体の最上層となる適当な厚さの薄板216には、図11に示すように、前述のインク排出口206a2,206b2の開口端となる2つの貫通孔を適当な位置に開けておく。また、この薄板215には、前述のインク供給口206a1,206b1の一部となる複数の貫通穴を適当な位置に開けておく。
【0049】
これらの7枚の薄板210,211,212,213,214,215,216を以下に示すように順次積み重ねることによって、図5に示した積層構造のヘッド基板201が完成する。
【0050】
まず、最下層となる図6の薄板210上に薄板211を積み重ねると、最下層薄板210のノズル孔203上に薄板211の各貫通孔211aがそれぞれ位置付けられる(図5(b)参照)。
【0051】
そのうえに、順次、図7の薄板212、図8の薄板213を積み重ねると、薄板212の打ち抜きパターンの内壁と、その上下層薄板211,213とによってインク流路206,206A,206Bが形成される。さらに、そのうえに、順次、図9の薄板214、図10の薄板215、図11の薄板216を積み重ねることによって、図5に示した積層構造のヘッド基板201が完成する。このヘッド基板201の内部においては、薄板215の各貫通孔207の内壁と、その上下薄板214,216とによって前述のインク室207が複数形成され、これら各インク室207とインク流路206とがそれぞれ2枚の薄板213,214の貫通孔213b,214bによってつながれている(図5(b)参照)。また、これら各インク室207と最下層薄板210のノズル孔203とのあいだも、それぞれ、4枚の薄板211,212,213,214の貫通孔211a,212a,213a,214aによってつながれている(図5(b)参照)。そして、最上層薄板216およびその下位3層の薄板213,214,215の貫通孔206a2,206b2がインク流路206A,206Bの末端部につながって、前述のインク排出口206a2,206b2が形成されている。さらに、薄板213,214,215の貫通孔206a1,206b1がインク流路206につながって、前述のインク供給口206a1,206b1が形成されている。
【0052】
そして、ヘッド基板201の最上薄板216上の所定の位置にピエゾ素子204を貼り付けるとともに、2本の溝付きインク導入部材202a,202bを、インク供給口206a1,206b1の並びにかぶさるようにヘッド基板201上に接着することによって記録ヘッド200が完成する
ところで、以上においては、各インク流路206の一端側を適当な方向に延長させて合流させ、その合流路206A,206Bの末端部にインク排出口206a2,206b2を設けているが、必ずしも、このようにする必要はない。例えば、各インク流路206の両端をインク供給口として利用してもよい。以下、このように各インク流路206の両端をインク供給口として利用した場合に、前述の場合とは異なってくる点を説明する。
【0053】
この場合の記録ヘッドの背面には、図12に示すように、前述のインク導入部材202a,202bに加えて、さらに同様なインク導入部材202c,202dが2本副走査方向Aにそって接着されている。そして、これらの新たなインク導入部材202c,202dのインク導入口202c2,202d2にもインクを供給することができるように、この場合のインク供給装置300は、前述の構成(配管、ポンプ)をさらにもう一組備えている。このもう1組の構成によって、インク導入部材202cのインク導入口202c2に接続されている配管304cからは、インク導入部材202bのインク導入口202b2に接続された配管304bからのインクと同色のインクが放出でき、インク導入部材202dのインク導入口202d2に接続されている配管304dからは、インク導入部材202aのインク導入口202a2に接続された配管304aからのインクと同色のインクが放出できるようになっている。
【0054】
そして、図13に示すように、インク流路202a1内で一端部206a1が開放されている各インク流路206の他端部206d1は、前述の場合のような合流はせずに、そのそれぞれがインク導入部材202dのインク流路202d1内で開放されている。同様に、インク流路202b1内で一端部206b1が開放されている各インク流路206の他端部206c1も、前述の場合のような合流はせずに、そのそれぞれがインク導入部材202cのインク流路202c1内で開放されている。
【0055】
このような記録ヘッドのインク流路からの空気抜き処理は、2本のインク導入部材202a,202bのインク導入口202a2,202b2へのインク導入から開始される。これにより各インク流路206に流れ込んだインクは、インク導入部材202c,202dのインク流路202c1,202d1内に放出される。そして、このとき放出されるインクとともに、インク流路206内部の空気もインク流路202c1,202d1に排出される。そのあと、残りのインク導入部材202c,202dのインク導入口202c2,202d2にもインクを供給する。これによりインク導入部材202c,202dのインク流路202c1,202d1に流れ込んだインクは、インク導入部材202c,202dのインク排出口202c3,202d3から外部に放出される。このとき放出されるインクとともに、インク流路202c1,202d1内部の空気も外部に排出される。
【0056】
このとき、高周波発振装置からの電圧を各ピエゾ素子204にそれぞれ印加することによって、全ノズル203からインクを吐出させる。これにより、インク室207内の空気は、インクとともにノズルから外部に排出される。
【0057】
以上の処理を適当な時間行ったあと、インク供給装置300の全ポンプを停止させ、記録ヘッド200の各インク排出口202a3,202b3,206c3,206d3をそれぞれ封止栓で塞ぐ。
【0058】
このようなヘッド構造とすれば、画像記録処理中は、全インク導入部材202a,202b,202c,202dのインク導入口202a2,202b2,202c2,202d2からインクを供給することによって、各インク流路206にその両端からインクが供給されるようにすることができる。このようにすれば、全ノズルへのインク供給速度が速くなるため、画像記録処理の高速化への対応が可能となる。なお、このようなヘッド構造の記録ヘッド200は、前述の記録ヘッドと同様な方法によって製造することができる。ただし、ヘッド基板に使用する薄板に開ける貫通孔の数、打ち抜きパターンの形状等には、適宜の変更を加える必要がある。例えば、薄板212に打ち抜かれるパターン206は、図14に示すように形状となる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、インクジェット記録装置によって高画質な画像を高速に記録することができる。また、インクジェット記録装置の記録ヘッドのインク流路の空気抜きをスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るインクジェット記録装置の断面図である。
【図2】(a)は、図1の記録ヘッドの正面図であり、(b)は、図1の記録ヘッドの背面図である。
【図3】(a)は、図2のa−a断面図であり、(b)は、図2のb−b断面図であり、(c)は、図2のc−c断面図である。
【図4】(a)は、図2の記録ヘッドの側面図であり、(b)は、そのd−d断面図である。
【図5】(a)は、図2のピエゾ素子列の一部の拡大図であり、(b)は、そのa−a断面図である。
【図6】図5のヘッド基板の構成層のうちの最下層となる薄板の上面図である。
【図7】図5のヘッド基板の構成層のうちの一中間層となる薄板の上面図である。
【図8】図5のヘッド基板の構成層のうちの一中間層となる薄板の上面図である。
【図9】図5のヘッド基板の構成層のうちの一中間層となる薄板の上面図である。
【図10】図5のヘッド基板の構成層のうちの一中間層となる薄板の上面図である。
【図11】図5のヘッド基板の構成層のうちの最上層となる薄板の上面図である。
【図12】(a)は、本発明の実施の一形態に係る記録ヘッドの背面図であり、(b)は、そのa−a断面図である。
【図13】図12(b)のb−b断面図である。
【図14】図12の記録ヘッドのヘッド基板の構成層のうちの一中間層となる薄板の上面図である。
【符号の説明】
200…記録ヘッド
201…ノズル
202a,202b…インク導入部材
202a3,202b3…インク排出口
202a2,202b2…インク導入口
204…ピエゾ素子
205a,205b…封止栓
206,206A,206B…インク流路
206a1,206b1…インク供給口
206a2,206b2…インク排出口
207…インク室
208a,208b…封止栓
Claims (2)
- 記録ヘッドからインクを飛翔させるインクジェット記録装置であって、
前記記録ヘッドは、
前記インクを吐出する第1及び第2のインク吐出部の列が交互に並べられたヘッド基板と、
前記第 1 及び第2のインク吐出部の列が交互に並べられた方向に沿って前記ヘッド基板に接触し、第1のインクタンクからのインクを前記第1のインク吐出部に供給するためのインク流路を形成している第1のインク導入部材と、
前記第 1 及び第2のインク吐出部の列が交互に並べられた方向に沿って前記ヘッド基板に接触し、前記第1のインクタンクのインクとは異なるインクの第2のインクタンクからのインクを前記第2のインク吐出部に供給するためのインク流路を形成している第2のインク導入部材と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
前記第1及び第2のインク導入部材には、前記インク流路内を通過したインクを排出させるための排出口が開けられ、
当該インクジェット記録装置は、前記排出口を塞ぐための栓を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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