JP3554091B2 - 印刷装置および印刷装置のオフライン処理方法 - Google Patents

印刷装置および印刷装置のオフライン処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、入力される印字情報に基づいて可視画像の形成を行ない、かつ、ユーザインタフェースとして操作部を有する印刷装置および印刷装置のオフライン処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報処理装置と所定のインタフェースを介して通信可能なプリンタ装置においては、ユーザによって可視像を形成出来ない状態、即ち、オフライン状態にされた場合、再度、ユーザによって可視像を形成出来る状態、即ち、オンライン状態に変更されるまで、可視像形成のための処理を進めることが出来なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように上記従来例では、ユーザによってオフライン状態にされた場合、ユーザによって、再度、オンライン状態にされるまで可視像形成の処理を行なうことが出来なかったため、ユーザが誤操作によってオフライン状態にした場合、プリンタ装置の処理が停止するという問題点があった。
【0004】
さらに、ネットワークに接続されているなどで、複数のユーザに利用されている環境の下では、1人のユーザの誤操作により、他の残るユーザが希望する可視像を形成するための処理が停止するという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、外部装置からのデータ受信状態を状態切換え手段により受信不可状態への切換え後、設定手段からの操作が行なわれていない時間が一定時間を経過している状態で、外部装置からデータ入力が有りと判別された場合に、外部装置からのデータ受信状態を状態切換え手段により受信可能状態に遷移させることにより、強制的にデータ受信待機状態に設定された状態で放置されて、設定操作が一定時間ない場合には、外部装置からのデータ入力があれば、確実にデータ受信状態に復帰させることができる印刷装置および印刷装置のオフライン処理方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、外部装置からのデータ受信状態を受信可能状態または受信不可状態のいずれかに切り換える状態切換え手段と、所望の印刷環境を設定する設定手段と、前記状態切換え手段による受信不可状態への切換え後の前記設定手段からの操作が行なわれていない時間を示す計時手段と、前記計時手段が示す前記設定手段からの操作が行なわれていない時間が一定時間を経過しているか判別し、一定時間を経過していると判別された場合に前記外部装置からのデータ入力有無を判別する判別手段と、前記判別手段により前記外部装置からのデータ入力有りと判別された場合に前記状態切換え手段により設定された受信不可状態を解除して受信可能状態に遷移させる制御手段とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る第2の発明は、外部装置からのデータ受信状態を受信可能状態または受信不可状態のいずれかに切り換える状態切換え手段と、所望の印刷環境を設定する設定手段とを有する印刷装置のオフライン処理方法において、前記状態切換え手段による受信不可状態への切換え後の前記設定手段からの操作が行なわれていない時間が一定時間を経過しているか否かを判定する判定工程と、前記判定工程により前記設定手段からの操作が行なわれていない時間が一定時間を経過していると判別された場合に前記外部装置からのデータ入力有無を判別する判別工程と、前記判別工程により前記外部装置からのデータ入力有りと判別された場合に前記状態切換え手段により設定された受信不可状態を解除して受信可能状態に遷移させる遷移工程とを有することを特徴とする。
【0014】
【実施例】
以下、図面を用いて本実施例を詳細に説明する。
【0015】
〔第1実施例〕
図1は、本発明の第1実施例を示す印刷装置の構成を説明するブロック図である。
【0016】
図において、1はホストコンピュータで、印字データおよび制御コードから成る印字情報をプリンタ2に送信する。プリンタ2は、制御部21、メモリ部22、操作指示部23、プリンタ部24から構成される。
【0017】
制御部21はさらにホストインタフェース制御部211、メモリ制御部212、操作指示部制御部213、プリンタ制御部214の各制御部を備えている。また、制御部21は本プリンタの全体の制御を行なうとともに、ユーザが操作を停止している時間の計測、および、計測した時間によりプリンタ装置の状態を変更するかどうかを判別する。
【0018】
ホストインタフェース制御部211はホストコンピュータからの印字情報を受信するためのホストコンピュータとの通信の制御、および、印字情報の入力の有無の判別を行なう。メモリ制御部212はホストコンピュータから受信した印字情報および可視像となる印字パターンをメモリ部22に格納する。操作指示制御部213は操作指示部23による設定を制御部21に送る。
【0019】
プリンタ制御部214はプリンタ部24へ印字パターンの転送を行なう。メモリ部22は印字情報および印字パターンの格納を行なう。操作指示部23はプリンタ装置の状態を設定する設定手段であり、ユーザは操作指示部23によってオフライン状態、および、オンライン状態の設定を行なう。
【0020】
操作指示部23による設定は操作指示部制御部213によって制御部21に送られる。プリンタ部24は目的とする永久可視像を記録紙に形成するための印字機構部(プリンタエンジン)を備える。
【0024】
図2は、本発明に係る印刷装置のオフライン処理方法の第1実施例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(9)は各ステップを示す。
【0025】
なお、本実施例では、オフライン状態になった場合、その後の操作指示部23からの操作によって処理を行なう。その際、操作指示部23からの操作が行なわれない時間を計測し、操作が行なわれない時間が一定以上経過し、かつ、印字情報が入力されている場合には、オンライン状態に移行する。また、オフラインカウンタ(本実施例では制御部21内の内部カウンタ21aによる)は操作が行なわれていない時間を示すカウンタであり、オフライン状態時に時間割り込みによってインクリメントされる。
【0026】
先ず、ステップ(1)でオフラインカウンタOCをクリアし、ステップ(2)で操作指示制御部213を通して操作指示部23の状態を読み込む。そして、ステップ(3)で操作指示部23からの操作が発生していているかどうかの判別を行ない、操作が発生していると判定した場合には、ステップ(4)に進み、発生していないと判定した場合にはステップ(7)に進む。
【0027】
よって、上記操作指示部23からの操作が発生している場合にはステップ(4)で操作に対応する処理を行なった後、ステップ(5)でオフラインカウンタOCをクリアしてステップ(6)に進み、ステップ(2)で発生した操作がオンライン状態への移行操作かどうかの判別を行ない、オンライン状態への移行操作(図示しない操作パネル上のオフライン・オンライン切換えスイッチによる指示操作)であると判定した場合処理を終了し、オンライン状態への移行操作でないと判定した場合にはステップ(2)に戻る。
【0028】
一方、ステップ(3)で操作が発生していないと判定した場合には、ステップ(7)でオフラインカウンタOCが一定時間(任意の時間を図示しないNVRAM等に設定することが可能である)を経過しているかどうかの判別を行ない、一定時間を経過していると判定した場合にはステップ(8)に進み、一定時間を経過していないと判定した場合にはステップ(2)に戻る。
【0029】
次いで、ステップ(8)ではホストコンピュータ1等印字情報の入力されているかどうかの判別を行ない、印字情報が存在しないと判定した場合にはステップ(2)に戻り、印字情報が存在すると判定した場合には、ステップ(9)でオンライン状態への移行処理を行なった後、処理を終了する。
【0032】
上記実施例では、操作指示部23からの操作が行なわれない時間が一定以上経過し、かつ、印字情報が入力されている場合に、オフライン状態からオンライン状態に移行することとしたが、印字情報の入力の有無に関わらず、操作指示部23からの操作が行なわれない時間の経過によってオンライン状態への移行を制御することも可能である。以下、その実施例(印字情報の入力の有無に関わらず、操作指示部からの操作が行なわれない時間の経過によってオンライン状態への移行する例)の説明を図3に示すフローチャートを参照して行なう。
【0033】
〔第2実施例〕
図3は、本発明に係る印刷装置のオフライン処理方法の第2実施例を示すフローチャートであり、なお、(1)〜(8)は各ステップを示す。また、本実施例は、オフラインカウンタが一定時間以上になった場合に、印字情報の入力を判別することなくオンライン状態に移行する点が上記第1実施例と異なるので、そのステップ(7),(8)について説明する。
【0034】
ステップ(7)において、オフラインカウンタOCが一定時間を経過しているかどうかの判別を行ない、一定時間を経過していると判定した場合には、印字情報の入力されているかどうかの判別を行なうことなく、ステップ(8)でオンライン状態への移行処理を行ない、処理を終了する。これにより、オフラインカウンタOCが一定時間以上になった場合には、印字情報の入力を判別することなくオンライン状態に移行させることができる。
【0037】
〔第3実施例〕
本実施例では、オンライン状態への移行の判断基準として、操作指示部23からの操作が行われない時間が一定時間以上経過した場合としたが、上記、一定時間をユーザの設定による可変な値とすることも可能である。ユーザによる一定時間の設定方法は、操作指示部23からの設定、ホストコンピュータ1からの印字情報による設定などが可能である。なお、オフライン状態時の制御のアルゴリズムは、上記第1,第2実施例と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0038】
なお、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0039】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、外部装置からのデータ受信状態を状態切換え手段により受信不可状態への切換え後、設定手段からの操作が行なわれていない時間が一定時間を経過している状態で、外部装置からデータ入力が有りと判別された場合に、外部装置からのデータ受信状態を状態切換え手段により受信可能状態に遷移させることにより、強制的にデータ受信待機状態に設定された状態で放置されて、設定操作が一定時間ない場合には、外部装置からのデータ入力があれば、確実にデータ受信状態に復帰させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す印刷装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明に係る印刷装置のオフライン処理方法の第1実施例を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る印刷装置のオフライン処理方法の第2実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
2 プリンタ
21 制御部
21a カウンタ
22 メモリ部
23 操作指示部
24 プリンタ部
211 ホストインタフェース制御部
212 メモリ制御部
213 操作指示制御部
214 プリンタ制御部

Claims (2)

  1. 外部装置からのデータ受信状態を受信可能状態または受信不可状態のいずれかに切り換える状態切換え手段と、
    所望の印刷環境を設定する設定手段と、
    前記状態切換え手段による受信不可状態への切換え後の前記設定手段からの操作が行なわれていない時間を示す計時手段と、
    前記計時手段が示す前記設定手段からの操作が行なわれていない時間が一定時間を経過しているか判別し、一定時間を経過していると判別された場合に前記外部装置からのデータ入力有無を判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記外部装置からのデータ入力有りと判別された場合に前記状態切換え手段により設定された受信不可状態を解除して受信可能状態に遷移させる制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 外部装置からのデータ受信状態を受信可能状態または受信不可状態のいずれかに切り換える状態切換え手段と、所望の印刷環境を設定する設定手段とを有する印刷装置のオフライン処理方法において、
    前記状態切換え手段による受信不可状態への切換え後の前記設定手段からの操作が行なわれていない時間が一定時間を経過しているか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程により前記設定手段からの操作が行なわれていない時間が一定時間を経過していると判別された場合に前記外部装置からのデータ入力有無を判別する判別工程と、
    前記判別工程により前記外部装置からのデータ入力有りと判別された場合に前記状態切換え手段により設定された受信不可状態を解除して受信可能状態に遷移させる遷移工程と、
    を有することを特徴とする印刷装置のオフライン処理方法。
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