JP3553390B2 - 有香物質および芳香剤としての置換5−フエニル−ペンタノールの使用 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術】
本発明は、有香物質および芳香剤、保留剤および増強剤(booster)としての置換5−フェニル−1−ペンタノールの使用、新規な置換5−フェニル−1−ペンタノールおよびそれらの複数の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
流行の嗜好変化により、興味深い香料特性を有する新たな芳香剤に対する需要が増えているだけでなく、付加的な特性を有する新しい芳香剤に関しても徹底的な調査がなされてきた。中でも香料組成物として特に興味深いのは、組成物の接着性(すなわち保留剤として作用する)を向上させ、または受香嗅覚の強さを増す(すなわち増強剤として機能する)芳香剤である。そのように機能する芳香剤の場合には、香料が強く匂いすぎず、しかもそれ自体が独自の重要な特徴をもたないことが望ましく、これによりそれらの芳香剤はできる限り広い香料組成物中で確実に使用され得る。
【0003】
【発明が解決する課題】
5−フェニル−ペンタノール型の既知の芳香剤、すなわち5−フェニル−ペンタノール、2−メチル−5−フェニル−ペンタノール(Rosaphen:商標、H&R)および3−メチル−5−フェニル−ペンタノール(Phenoxanol:商標、IFF)はすべて、バラの花弁のような香気プロフィールを有する。中程度の接着性がある場合、好ましいのであるが、保留剤の特性について検討することはない。これらの芳香剤がバラの花弁のような香気を芳香剤組成物に与える他に、上に述べた増強効果はおろか、それ以上の効果を表すことはない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
驚くべきことには、ある種の置換5−フェニル−1−ペンタノールが、保留剤および/または増強剤として優れた特性を有することが見いだされた。
【0005】
本発明は、式
【0006】
【化4】
【0007】
式中、
R1およびR2は、互いに独立して水素、C3−C8−アルキル、C1−C8−アルコキシであるか、あるいは
R1およびR2は一緒になって、メチレンジオキソ−O−CH2−O−であり、そして
R3〜R8は、互いに独立して水素またはC1−C8−アルキルであるが、
ただし、置換基R1〜R8中の総炭素原子数は2−8であり、そして基R3〜R8上に少なくとも1つの炭素原子が存在する、
の化合物の有香物質および芳香剤としての使用を提供する。
【0008】
好適であるのは、式中、
R1およびR2が上記定義の通りであり、
R4、R6およびR7が水素であり、そして
R3、R5およびR8が互いに独立して水素またはC1−C8−アルキルであるが、
ただし置換基R1〜R8中の総炭素原子数は3−8であり、そして基R3〜R8上に少なくとも1つの炭素原子が存在する化合物Iを使用することである。
【0009】
式(I)の化合物は、5−フェニル−2,4−ジメチル−ペンタノール(J.Amer.Chem.Soc.1997,119,6496:Synlett 1997,457)、5−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−ペンタノール(J.Org.Chem.1972,37,825)、5−フェニル−2−エチル−ペンタノール(J.Amer.Chem.Soc.1934,56,689)、5−(4−メトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−ペンタノール(J.Chem.Soc.,Perkin Trans,I 1974,394)および5−フェニル−3,3−ジメチル−ペンタノール(Chem.Ber.,1957,90,1946)を除いて新規である。
【0010】
また本発明はこのように、前段落中の名前で掲げた化合物を除く上記式(I)の化合物、および化合物Iを含む香料油および有香組成物も提供する。
【0011】
本発明は、すべての可能な異性体(鏡像異性体、ジアステレオマー)を含み、そして化学的または物理的状態で結合した新規化合物(I)を含み、そして適当な条件下でそれらを放出するすべての化合物を称する。
【0012】
機能的芳香剤は弱い特性プロフィールを有するので、式(I)の化合物が上記の芳香剤 5−フェニル−ペンタノール、2−メチル−5−フェニル−ペンタノール(Rosaphen:商標)および3−メチル−5−フェニル−ペンタノール(Phenoxanol:商標)とは有意に異なることは驚くべきことである。
【0013】
個々の香料評価では、芳香剤(I)はバラの花弁の香りを有する一般的に弱い芳香剤である。それらは香料組成物中でその強さを発揮する。それらは弱い、花香のベースノートを提供する。しかしその中でも、それらはさらに特記すべき顕著な2つの特性を表す:香料組成物の接着性が式(I)の化合物により向上する、すなわち保留剤(fixatives)として作用し;さらに式(I)の化合物が香料組成物中に存在するとき、受香嗅覚が優れる、すなわち増強剤(booster)効果を有する。
【0014】
式Iの化合物は、それ自体は周知の方法により製造できる。
【0015】
置換2−アルキル−5−フェニル−1−ぺンタノールは、例えば式R1R2PhCHO(式中、基R1およびR2は上記定義の通りであり、そしてPhはフェニレンである)のベンズアルデヒドを、アルドール反応で連続的にアセトアルデヒドおよび式R7R8−CH−CHO(式中、R7およびR8は、上記定義の通りである)のアルデヒドと反応させ、そして続いて反応生成物を水素化することにより製造できる。
【0016】
置換2,4−ジアルキル−5−フェニル−1−ぺンタノールは、ベンズアルデヒドR1R2PhCHO(式中、基R1およびR2は上記定義の通りであり、そしてPhはフェニレンである)と、式R3R4−CH2−CHOおよびR7R8−CH−CHO(式中、R3、R4、R7およびR8は、上記定義の通りである)のアルデヒドとの二重アルドール反応、そして続いて反応生成物の水素化を介して得ることができる。
別の方法は、2−メチル−5−フェニル−1−プロパナール R1R2PhCH2(CH3)CHO(式中、基R1およびR2は上記定義の通りであり、そしてPhはフェニレンである)と、式R7R8−CH−CHO(式中、R7およびR8は、上記定義の通りである)のアルデヒドとのアルドール反応、そして続いて反応生成物の水素化である。
【0017】
2−アルキル−5−フェニル−1−ペンタノールは、式
【0018】
【化5】
【0019】
式中、
R1〜R3は、上記定義の通りである、
のシンナミックアルデヒドを、式R7R8−CH−CHO(式中、R7およびR8は、上記定義の通りである)のアルデヒドと、アルドール反応で反応させ、続いて反応生成物を水素化することにより得られる。
【0020】
アルドール縮合反応は周知様式、例えば有機化学(Organic Chemistry)、第19版、バース出版社(Barth Verlagsgesellschaft)、ライプチッヒ、1993、第467頁以下、Org.React.1968,16,1−438または有機化学の方法(Methods of Organic Chemistry) (Houben−Weyl)、第21b巻、学術出版社(Thieme Verlag)、シュツットガルト、1995、第1603頁以下、により行うことができる。好適な溶媒は、メタノールまたはエタノールのようなアルコールであり、その中に塩基性触媒、好ましくはアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウムが溶解している。
【0021】
反応温度は通常、−20−50℃、好ましくは0−30℃である。この温度で、2種のアルデヒドを計り入れる。より高分子のアルデヒド 対 より低分子のアルデヒドのモル比は通常、1対3、好ましくは1.1対2である。アルデヒドは、希釈せずに加えるか、またはアルコールもしくは水のような溶媒に溶解して加えることができる。
【0022】
2つのアルデヒド成分のうちの1つがアセトアルデヒドならば、アルコールもしくは水のような溶媒、好ましくは水に溶解したアセトアルデヒドを、アルカリ溶液と一緒にもう1つのアルデヒド成分に加えることが有利である。第2反応は、1−48時間、好ましくは3−24時間続行する。
【0023】
反応溶液は、最初に例えば酢酸を使用して中和することにより、処理することができる。次に溶媒は、必用に応じて減圧下で留去することができる。
【0024】
蒸留残渣は水および有機溶媒に溶解することができる。使用する有機溶媒は、トルエンのような芳香族炭化水素またはエーテルもしくはエステルでよい。次に有機相を蒸留する。反応生成物が反応溶液から沈殿するならば、次に反応混合物を中和した後に、反応生成物を濾過し、そして再結晶により精製することができる。
【0025】
1回または2回のアルドール縮合反応後に得られた不飽和アルデヒドを、希釈剤無しで、または例えばメタノール、エタノールもしくはイソプロパノールのようなアルコール性溶媒中で水素化することができる。使用する水素化触媒は、ラニーニッケル、パラジウム/炭素または白金/炭素のような標準的な市販の触媒でよい。一般的には1−30バール、好ましくは5−20バール、特に8−15バールの圧力、ならびに20−120℃、好ましくは40−100℃の温度を選択することができる。
【0026】
種々の置換基をフェニル環上に有する5−フェニル−1−ペンタノールも、5−フェニル−1−ペンタノールのフリーデル−クラフツ アルキル化により既知の反応に準じて得ることができる。
アルキル化反応の前に、アルコール基を、例えばアセテートにエステル化することにより保護することが有利である。このためには、フェニルペンタノールをアセトアンヒドリド(通常1対2、好ましくは1対1.3のモル比)と一緒に混合することができる。反応温度は、通常、80−120℃、好ましくは90−110℃で、そして減圧下で酢酸を最初に留去する。
【0027】
フェニルペンチルエステルは、これをアルカン、例えばヘキサンもしくはヘプタン、芳香族炭化水素、例えばトルエンもしくはキシレン、またはシクロアルカン、例えばシクロヘキサンまたはメチルシクロヘキサンと混合することによりアルキル化することができる。
【0028】
適当な触媒はルイス酸、例えば塩化アルミニウム(III)、四塩化チタンまたは塩化鉄(III)である。
【0029】
40−100℃、好ましくは40−60℃の温度で、オレフィンを加える。フェニルペンチルエステル:オレフィンのモル比は、通常1対3、好ましくは1.1対2である。
【0030】
アルキルフェニルペンチルエステルはエステル交換を受けて、所望のアルキル−フェニルペンタノールを生成する。エステル交換反応には、メタノールもしくはエタノールのようなアルコールが適する。それらはかなりモル過剰で使用される。アルキルフェニルペンチルエステル:アルコールのモル比は、通常、2対10、好ましくは3対5である。
【0031】
適当なエステル交換反応触媒は塩基、例えばナトリウムメトキシドもしくはナトリウムエトキシドのようなアルカリ金属アルコキシドである。
【0032】
エステル交換反応の平衡は、エステルを留去することにより所望の方へシフトできる。
【0033】
フェニル環上に種々の置換基を有する3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノールは、プリンス反応および水素化工程を介して得ることができる。プリンス反応では、芳香族アルデヒドR1R2PhCHO(式中、基R1およびR2は上記定義の通りであり、そしてPhはフェニレンである)および3−メチル−3−ブテン−1−オールを一緒に反応させる。
【0034】
芳香族アルデヒドおよび3−メチル−3−ブテン−1−オールは、好ましくは等モル量で使用される。適当な溶媒は芳香族炭化水素、例えばトルエンもしくはキシレン、アルカン類、例えばヘキサンもしくはヘプタン、シクロアルカン類、例えばシクロヘキサンもしくはメチルシクロヘキサン、またはエーテル類もしくはエステル類である。
【0035】
反応は、酸により触媒することができる。適当な酸性触媒は、芳香族スルホン酸およびアルカンスルホン酸、例えばp−トルエンスルホン酸もしくはメタンスルホン酸、鉱酸、またはそれらの酸性塩、例えば硫酸もしくは硫酸水素カリウム、ならびに例えば商標名Lewatit(商標)またはAmberlite(商標)で市販されている酸性のイオン交換体である。酸性イオン交換体は、特に好適な酸性触媒である。
【0036】
水分離器で沸騰させ、そして反応水を除去することにより、反応の平衡を所望の生成物にシフトすることができる。
【0037】
プリンス反応からの生成物を、水素化により所望のフェニレンペンタノールに転換することができる。選択する水素化触媒は、1−30バール、好ましくは5−20バール、特に8−12バールの水素圧で、一般的に20−120℃、好ましくは40−100℃の水素化温度での上記の水素化触媒でよい。
【0038】
【表1】
【0039】
略号:Me=メチル、MeO=メトキシ、Et=エチル、Pr=n−プロピル
i−Pr=イソプロピル、t−Bu=tert−ブチル
新規化合物(I)を含む芳香剤組成物は全体で、より複雑な香料効果を表す。有意に増大した香料の接着性は、一般的に安定している。その上、増強効果が明らかであり、すなわち式(I)の化合物を含まない同じ芳香剤(1つ、または複数)組成物と比べて、式(I)の化合物の添加により受香臭覚が有意に強まる。式(I)の化合物の芳香剤組成物に及ぼす記載された影響は、実際に継時的に香気の変化を比較すると特に明らかになる。
【0040】
本発明に従い使用する化合物Iは、量比を変動させながら他の芳香剤と容易に組み合わせて、新しい種類の興味深い芳香剤組成物を与えることができ、この場合、その量は全組成物に基づき0.1−60重量%、好ましくは0.5−40重量%である。
【0041】
精製香料中で使用するように、この種の組成物は、クリーム、ローション、エアゾール、化粧石鹸、消臭剤のような化粧品、洗浄剤および掃除用品、織物コンディショナー、消毒剤および繊維処理剤のような住居用製品に香りをつけるためにも使用でき、その場合は芳香剤組成物の量は全製品に基づき0.1−40重量%、好ましくは0.5−20重量%である。
【0042】
これらの芳香剤化学品に適するキャリアーは、当該技術分野で周知のアルコール(メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノールおよびブタノール)ならびに油である。もちろん本発明の化合物を、麝香油、シベット、カストリウム、アンバーのような動物性香料、白檀油、ネロール油、ベルガモット油、レモン油、ラベンダー油、セージ油、ローズマリー油、ペパーミント油、ユーカリ油、ビジョザクラ油、シトロネラ油、グレープフルーツ油、サルビア油、クローブ油、カモマイル油、土木香油、ラブダナム油、エニシダ抽出物、ニンジン種子抽出物、ジャスミン抽出物、オジギソウ抽出物、スイセン抽出物、乳香抽出物、バラ抽出物等の植物香料;ならびにアセトフェノン、ジメチリダン誘導体、ナフタレン誘導体、カプリル酸アリル、α−アミルシンナミックアルデヒド、アネトール、アニスアルデヒド、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルプロピオネート、ボルネオール、シンナミルアセテート、シンナミルアルコール、シトラルシトロネラール、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、デカノール、エチルブチレート、エチルカプレート、エチルシンナメート、エチルバニリン、オイゲノール、ゲラニオール、ヘキサノール、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、インドール、イソ−アミルアセテート、イソ−アミル イソ−バレレート、イソ−オイゲノール、リナロール、リナリルアセテート、p−メチルアセトフェノン、メチルアントラニレート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルオイゲノール、メチル−β−ナフトールケトン、メチルフェニルカルビニルアセテート、ムスクケトール、ムスクキシロール、γ−ナノラクトン、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセテート、β−フェニルエチルアルコール、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール、γ−ウンデカラクトン、ウンデセナール、バニリン等の化学物質のような他の通例の芳香剤化学品と組み合わせることもできる。香料は単独で、または組み合わせて使用することができる。
【0043】
以下の実施例の割合は、各々の場合で重量による。
【0044】
【実施例】
実施例1:2−メチル−5−(4−イソプロピルフェニル)−ペンタノール(1)
3−(4− イソプロピルフェニル )− プロパ −2− エン −1− オン
1000mlのメタノール、4gの水酸化ナトリウムおよび148gのクミンアルデヒドを含んで成る溶液を、4℃に冷却した。1時間にわたり、アセトアルデヒド水溶液(100gの水中に70.6g)を加え、その間に温度が10℃に上がった。混合物をさらに10℃で1時間撹拌し、そして次にさらに冷却することなく一晩撹拌した。
【0045】
翌朝に、混合物を6gの酢酸を用いて中和し、そしてメタノールを水流真空ポンプで除去した。これを200mlの水および600mlのトルエンに溶解した6gのソーダに溶解した。相分配の後、トルエンを除去した。
【0046】
このバッチを3回繰り返した。平均で、粗GCは35%の出発材料および31%の生成物を有した。合わせた4つのバッチを30cmの充填カラム上(V4A ヘリックス)で蒸留した。主要画分に、160−190℃の蒸留温度、および102−117℃/0.6ミリバールの頭頂温度で161gの3−(4−イソプロピルフェニル)−プロパ−2−エン−1−オンが生成した。
【0047】
2− メチル −5−(4− イソプロピルフェニル )− ペンタ −2,4− ジエン −1− オン
162gのp−イソプロピルシンナミックアルデヒドおよび62gのプロピオンアルデヒド溶液(200mlのメタノール中)を、20gの水酸化ナトリウム溶液(サーモスタットで20℃に調温した500mlのメタノール中)に加えた。
【0048】
31mlの酢酸を混合物に加えた後、メタノールを水流真空ポンプで除去した。残渣を、200mlの水および300mlのトルエン中の6gのソーダに溶解した。有機層を蒸留した。主要画分に、180−240℃の蒸留温度、および127−140℃/0.2バールの頭頂温度で、107gの2−メチル−5−(4−イソプロピル−フェニル)−ペンタ−2,4−ジエン−1−オンが生成した。
【0049】
2− メチル −5−(4− イソプロピルフェニル )− ペンタノール (1)
107gの2−メチル−5−(4−イソプロピルフェニル)−ペンタ−2,4−ジエン−1−オンを、イソプロパノールを使用して500mlとし、そして5%ラニーニッケルを用いて、10バールの水素圧および100℃の最大温度で水素化した。
【0050】
ラニーニッケルを濾去した後、混合物を30cmの充填カラム上で蒸留して、71.3gの2−メチル−5−(4−イソプロピルフェニル)−ペンタノール(1)を得た。
【0051】
実施例2:2,4−ジメチル−5−(4−イソプロピルフェニル)−ペンタノール(5)
2,4− ジメチル −5−(4− イソプロピルフェニル )− ペンタ −2− エン −1− オン
380gのシクラメンアルデヒドおよび133.4gのプロピオンアルデヒドの混合物を20℃で、二重保温容器中の500mlのメタノールおよび20gの水酸化ナトリウムに、2時間にわたって加えた。次に混合物を一晩撹拌した。
【0052】
この混合物に30gの酢酸を加えて中和し、そしてメタノールを水流真空ポンプで除去した。残る物質を200mlの水および300mlのトルエン中の6gのソーダ溶液に溶解し、スパチュラ1杯のJonolを混合物に加え、そして有機相をロータリーエバポレーター上の水流真空ポンプで蒸発させた。次に混合物を2回、30cmの充填カラム上で分別蒸留した。2回目の蒸留後、最高200℃の蒸留温度、および122−126℃/0.5ミリバールの頭頂温度で、102gの2,4−ジメチル−5−(4−イソプロピルフェニル)−ペンタ−2−エン−1−オンを得た。
【0053】
2,4− ジメチル −5−(4− イソプロピルフェニル )− ペンタノール (5)
102gの2,4−ジメチル−5−(4−イソプロピルフェニル)−ペンタ−2−エン−1−オンを、メタノールを使用して500mlとし、そして5%ラニーニッケルを用いて、10バールの水素圧および100℃の最大温度で水素化した。
【0054】
ラニーニッケルを濾去した後、混合物を30cmの充填カラム上で蒸留して(120℃:0.62ミリバール)、58.5gの2,4−ジメチル−5−(4−イソプロピルフェニル)−ペンタノール(5)を得た。
【0055】
実施例3:3−メチル−5−(4−メトキシフェニル)−ペンタノール(11)
アニスアルデヒドと 3− メチルブテノールとの反応
272.4gのアニスアルデヒド、175.3gの3−メチルブテノール、1000mlのトルエンおよび10gのLewatit SPC(商標)118 Bayer(極めて酸性)を、水分離器上の2リットルの3−首フラスコ中で終日、還流した。35gの水を排除した。イオン交換体を濾去した後、混合物をロータリーエバポレーター上の水流真空ポンプで蒸発させた。スパチュラ1杯のJonolおよび1gの炭酸水素ナトリウムを加え、そして混合物を50cmの充填カラム上で蒸留した。出発材料を除去した後、160−170℃の蒸留温度、および98℃−108℃/0.16ミリバールの頭頂温度で、110gの2つの異性体生成物を得た。
【0056】
3− メチル −5−(4− メトキシフェニル )− ペンタノール (11)
前の工程からの110gの2つの異性体生成物を、メタノールを用いて500mlとし、そして1% Pd/Cを用いて、7バールの水素圧および100℃の最大温度で水素化した。
【0057】
Pd/Cを濾去した後、混合物を30cmの充填カラム上で蒸留して、113℃/0.065ミリバールの頭頂温度で、55.4gの3−メチル−5−(4−メトキシフェニル)−ペンタノール(11)を得た。
【0058】
実施例4:2−エチル−5−フェニル−ペンタノール(13)
2− エチル −5− フェニル − ペンタ −2,4− ジエン −1− オン
264gのシンナミックアルデヒドおよび165.6gのブタナール混合物を、窒素雰囲気下で、4時間にわたって撹拌しながら、サーモスタットで20℃に調温した、反応容器に含まれる500mlのメタノールおよび20gの水酸化ナトリウムに滴下した。このバッチを、さらに一晩撹拌した。
【0059】
次にこの混合物を、30gの酢酸を使用して中和し、そしてメタノールを水流真空ポンプで除去した。残る物質を300mlのトルエンに溶解し、200mlの水中の6gのソーダ溶液で洗浄した。有機相をロータリーエバポレーター上の水流真空ポンプで蒸発させた。混合物を真空オイルポンプで蒸留した。主要画分には、種々の異性体生成物が含まれ、111℃/0.18ミリバールの沸点を有し、そして254gであった。
【0060】
2− エチル −5− フェニル − ペンタノール (13)
254gの2−エチル−5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエン−1−オンを、メタノールを使用して500mlとし、そして5%ラニーニッケルを用いて、10バールの水素圧および100℃の最大温度で水素化した。ラニーニッケルを濾去した後、混合物を30cmの充填カラム上で蒸留して(91℃:0.038ミリバール)、146.9gの2−エチル−5−フェニル−ペンタノール(13)を生成した。
【0061】
実施例5:5−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチル−1−ペンタノール(2)
2− メチル −5− フェニル −1− ペンテニル アセテート
445gの2−メチル−5−フェニル−ペンタノールおよび280gの無水酢酸を、100℃の蒸留温度に、200ミリバールの圧力で加熱した。この温度で、酢酸は排除され始めた(発熱性、温度は105℃に上昇した)。次に酢酸を留去した。530gの2−メチル−5フェニル−1−ペンチルアセテートを、主要画分として得た(146−150℃の蒸留温度、頭頂温度109−112℃/0.6ミリバール)。
【0062】
5−(4−tert− ブチルフェニル )−2− メチル −1− ペンチルアセテート
420gの塩化鉄(III)を数回で、530gの2−メチル−5−フェニル−1−ペンチルアセテート(1500gのシクロヘキサン中)に30分間にわたって加えた(わずかに発熱性、温度は20℃から35℃へ上昇した)。水浴中で混合物を50℃に加熱し、そして83リットルのイソブテンをこの温度で50分間にわたって加えた。第2反応は50℃で30分間行った。この暖かいバッチを、750gの塩酸および1750gの氷の混合物に注いだ。有機相を最初に500gの水で洗浄し、そして次に490gの水で洗浄した;10gの試薬級NaOH(50%溶液)をそれに加えた。有機相を、60℃の蒸留温度、および51−55℃/500−100ミリバールの頭頂温度で30cmの充填カラム上で蒸留した。残渣を220℃/1ミリバールの外套温度で薄い−フィルムのエバポレーター上で蒸留し、595gの5−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチル−1−ペンチルアセテートを蒸留物として得た。
【0063】
5−(4−tert− ブチルフェニル )−2− メチル −1− ペンタノール (2)
595gの5−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチル−1−ペンチルアセテート、200gのメタノールおよび3.5gのナトリウムメトキシド粉末を、ゆっくりと65℃に大気圧で加熱した。この温度で、エステル交換が始まり(発熱性、温度は75℃に上昇した、激しく沸騰)、そして酢酸メチル/メタノール共沸混合物が留去した。酢酸メチル/メタノールの最初の画分が取り除かれた後、430gの主要画分が180−200℃の蒸留温度および131℃/0.6ミリバールの頭頂温度で得られた。GC分析によれば、この生成物には89%の5−(3−tert−ブチルフェニル)−2−メチル−1−ペンタノール(2)に加えて、4.3%の5−(3−tert−ブチルフェニル)−2−メチル−1−ペンタノールおよび1.1%の5−(3,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−2−メチル−1−ペンタノールが含まれた。
【0064】
応用例1
5−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチル−1−ペンタノール(化合物2)を、花の芳香剤組成物に包含した。個々の成分の前の数字は、重量部により与えられた組成物中のそれらの割合である。
【0065】
60 ペルガモット油 無色 H&R
10 メチル アントラニレート
1 Datilat (商標) H&R
85 Lilial (商標) Givaudan/Roure
120 Lyral (商標) IFF
30 Mugetanol (商標) H&R
30 リナロール
15 Freesiol (商標) H&R
40 テルピネオール,アルファ
5 ゼラニウム油,アフリカ産
1 ローゼンオキシド L
4 フエニルエチル フエニルアセテート
30 フエニルエチル アルコール
20 シトロネロール
20 Rosaphen (商標) H&R
7 ゲラニル アセテート
20 ベンジル アセテート
100 メチルジヒドロジャスモネート
25 イラン イラン油 II
50 ヘキシル サリチレート, シス−3
35 ベンジル サリチレート
10 ベータ イオノン Givaudan/Roure
2 Boronal (商標) H&R
10 イラルデイン(Iraldein),ガンマ
7 オイゲノール
10 イソオイゲノール,クリスト
3 ヘリオトロピン
3 バニリン
5 ベンジル シンナメート
20 アセテルセドレン
4 Boisanol (商標) H&R
40 Palisandal (商標) H&R
15 Sandolen (商標) H&R
1 Ambroxide (商標) H&R
10 CPD/Cyclopentadecanolide Supra (商標) H&R
40 Galaxolid 50% (商標)IFF
10 Ambrettia (商標)H&R
2 Indoflor Cryst (商標) H&R
50 Magnolan (商標) H&R
100 5−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチル−1−ペンタノール(化合物2)
この種の花の芳香剤組成物は、例えばアルコール性の消臭剤スプレーに適する。この新規化合物2を含むと、芳香剤組成物は、有意により花のような、しかも果実様の香りとなる。全体的な印象は、より香り高く、しかもより複雑である。この新しい花の香りの接着性は、長い。
【0066】
この種の消臭剤スプレーを皮膚に使用すると、化合物2を加えた効果は、継時的な香気変化において有意な程度で明らかである。トップノートの拡散は少なく、しかもより花のような、果実様の香りが強い(増強効果)。ミドルノートは、より花のようで、より香り高く、しかもより複雑である(増強、保留効果)。ベースノートは、新鮮かつ花の香りの長期の接着性を示すが、全体的には柔和である(保留効果)。香料油に化合物(2)を加えると、長期間、不快な汗の匂いも有意に減らし、そして防止することは注目すべきである。
【0067】
応用例2
5−(4−イソプロピル−フェニル)−2−メチル−1−ペンタノール(化合物1)を、果実系の芳香剤組成物に包含した。個々の成分の前の数字は、重量部により与えられた組成物中のそれらの割合である。
【0068】
4 ウンデシレニック アルデヒド C−11
4 ラウリック アルデヒドC−12
30 ジヒドロミリセノール
60 テルピニル アセテート
2 Mandaril (商標) H&R
10 ラバンジン油,グロス
40 Lilial (商標) Givaudan/Roure
10 Mugetanol (商標) H&R
45 リナロール
20 テルピネオール
100 ローズ H&R
10 ローゼンオキシド L 10% DPG
15 フエニルエチル フエニルアセテート
30 ベンジル アセテート
80 アルファ−ヘキシルシンナミック アルデヒド
20 ノランノキ,人工,H&R
40 Isoraldein 70 (商標) Givaudan/Roure
15 イソオイゲノール メチル エーテル
10 アニスアルデヒド
30 クマリン
200 Oryclon (商標) H&R
15 Herbaflorat (商標) H&R
30 Habanolid 50% (商標) Firmenich
50 Tonalid (商標) PFW
80 ジプロピレン グリコール
50 Frutinate (商標) H&R
100 5−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチル−1−ペンタノール(化合物1)
この種の果実系の芳香剤組成物は、例えば石鹸に適する。5−(4−イソプロピル−フェニル)−2−メチル−1−ペンタノール(化合物1)は、この石鹸棒中の果実様成分によりフローラルボディを付加する。この組成物が5−(4−イソプロピル−フェニル)−2−メチル−1−ペンタノールを含む場合、石鹸溶液が皮膚に適用されれば、より柔らかな花香調を知覚することができる。さらに全体的な芳香の発生が長引き、有意により長期の接着性をもたらす。
【0069】
応用例3
5−(4−tert−ブチルフェニル)−3−メチル−1−ペンタノール(化合物10)を、柑橘系芳香剤組成物に包含した。個々の成分の前の数字は、重量部により与えられた組成物中のそれらの割合である。
【0070】
1.5 C11 アルデヒド 10% DPG
2 Isoananate (商標) H&R
2 Vertocitral 10% (商標) H&R
1 Floropal (商標) H&R
1.5 ヘキセニル アセテート 10%
235 ペルガモット油,無色 H&R
2 ガルバヌム シンテッセンス 10% H&R
1 Indoflor cryst. 10% (商標) H&R
240 ジヒドロミリセノール
15 Tamarinia (商標) H&R
5 Oxania Base (商標) Firmenich
5 ラベンダー油
1 ヨモギ油,モロッコ産
5 エストラゴール
2 Heliofolal (商標) H&R
10 Lyral (商標) IFF
10 Mugetanol (商標) H&R
50 テトラヒドロリナロール
10 テルピネオール
20 Geranium Boubon Synthessence (商標) H&R
40 フエニルエチル アルコール
5 シトロネルロール
5 ゲラニオール
30 Rosaphen (商標) H&R
1 ダマスコン,アルファ
5 ベンジル アセテート
10 メチルジヒドロジャスモネート
90 アルファ−ヘキシルシンナミック アルデヒド
3 ヘキシル サリチレート,シス−3
10 ヘキシル サリチレート
15 イソラルデイン 70 Givaudan/Roure
1 ヘリオトロピン
1 バニリン
5 Oryclon special (商標) H&R
20 Boisano (商標) H&R
20 Palisanda (商標) H&R
5 Sandolen (商標) H&R
15 Globalid 50% DPG (商標) H&R
15 Cumarinia (商標) H&R
85 Claritone (商標) H&R
100 5−(4−tert−ブチルフェニル)−3−メチル−1−ペンタノール(化合物10)
柑橘調のこの種の芳香剤組成物は、例えばシャンプーに適する。5−(4−tert−ブチルフェニル)−3−メチル−1−ペンタノール(化合物10)の使用により、バラのミドルノートを含み、新鮮さと透明感との調和が成された。さらに、全組成物の毛髪への接着性の増大も知覚できた。
【0071】
応用例4
5−(4−tert−ブチルフェニル)−2,4−ジメチル−1−ペンタノール(化合物6)を、柑橘系芳香組成物に包含した。個々の成分の前の数字は、重量部により与えられた組成物中のそれらの割合である。
【0072】
3 Precyclemon B (商標) IFF
5 Vertocitral (商標) H&R
8 Allylamyl glycolate (商標) IFF
8 Isoananate (商標) H&R
50 ベルガモット油,無色
50 ジヒドロミルセノール
15 グレープフルーツ油
15 ラベンダー油,グロス
8 ユーカリノキ油
5 ヨモギ油,モロッコ産
5 タイム,ビッテセンス(Vittessence) H&R
10 バジル,ビッテセンス H&R
1 バルサムノキ,ハイパーエッセンス(Hyperessence),無色
3 Jasmaprunate (商標) H&R
70 Lilial (商標) Givaudan/Roure
10 Mugetanol (商標) H&R
10 ミモーズ(Mimose) ビッテセンス
2 ニグリテーラ(Nigritella) ビッテセンス
0.5 Damascenon (商標) Firmenich
3 ダマスコン デルタ Firmenich
80 メチルジヒドロジャスモネート
55 アルファ−ヘキシルシンナミック アルデヒド
10 ヘキセニル サリチレート,シス−3
50 ヘキシル サリチレート
30 Isoraldeine 70 (商標) Givaudan/Roure
3 バニリン
50 Agrumex HC (商標) H&R
30 Herbaflorat (商標) H&R
30 Cyclaprop (商標) IFF
55 セドリル ケトン
15 Boisanol (商標) H&R
40 パチョリ油,脱色
30 Sandel 80 (商標) H&R
5 Sandolen (商標) H&R
5 Evernyl (商標) Givaudan/Roure
3 Ambroxan (商標) Henkel
2 Ambrettolid (商標) H&R
20 CPD/Cyclopentadecanolide supra (商標) H&R
80 Globalid 50% (商標) DEP
107 Claritone (商標) H&R
100 5−(4−tert−ブチルフェニル)−2,4−ジメチル−1−ペンタノール(化合物6)
柑橘調のこの種の芳香剤組成物は、例えば織物軟化剤に適する。5−(4−tert−ブチルフェニル)−2,4−ジメチル−1−ペンタノール(化合物6)を加えることにより、新鮮で軽い組成物のトップノートが強まった。さらに、元の組成物と比較してさらなる調和が達成された。綿について香料油を織物軟化剤に使用すると、5−(4−tert−ブチルフェニル)−2,4−ジメチル−1−ペンタノール(化合物6)を付加した結果として、全体的な接着性の増大が知覚できる。
Claims (9)
- 式中、
R1およびR2が請求項1に定義された通りであり、
R4、R6およびR7が水素であり、そして
R3、R5およびR8が互いに独立して水素またはC1−C8-アルキルであるが、
ただし置換基R1〜R8中の総炭素原子数は3−8であり、そして基R3〜R8上に少なくとも1つの炭素原子が存在する、
請求項1に記載の使用方法。 - 式中、
R1がC3−C8アルキルまたはC1−C8-アルコキシであり、
R2が水素であるか、あるいは
R1およびR2は一緒になって、メチレンジオキソ-O-CH2-O-であり、
R3〜R7が水素であり、そして
R8がメチルである、
請求項1に記載の使用方法。 - 式中、
R1がC3−C8アルキルまたはC1−C8-アルコキシであり、
R2が水素であるか、あるいは
R1およびR2は一緒になって、メチレンジオキソ-O-CH2-O-であり、
R4〜R7が水素であり、そして
R3およびR8がメチルである、
請求項1に記載の使用方法。 - 式中、
R1がC3−C8アルキルまたはC1−C8-アルコキシであり、
R2が水素であるか、あるいは
R1およびR2は一緒になって、メチレンジオキソ-O-CH2-O-であり、
R 3 〜R 4 およびR 6 〜R 8 が水素であり、そして
R 5 がメチルである、
請求項1に記載の使用方法。 - 保留剤および/または増強剤としての請求項1ないし5のいずれかに記載の使用方法。
- 5-フェニル-2,4-ジメチル-ペンタノール、
-(4-メトキシ-フェニル)-2-メチル-ペンタノール、
-フェニル-2-エチル-ペンタノール、
-(4-メトキシ-フェニル)-3,3-ジメチル-ペンタノールおよび
-フェニル-3,3-ジメチル-ペンタノールを除く、請求項1に記載の式(I)で表される化合物。 - 式中、
R1およびR2が請求項1に記載の式(I)について定義された通りであり、
R4、R6およびR7が水素であり、そして
R3、R5およびR8が互いに独立して水素またはC1−C8-アルキルであるが、
ただし置換基R1〜R8中の総炭素原子数は3−8であり、そして基R3〜R8上に少なくとも1つの炭素原子が存在する、
請求項7に記載の化合物。 - 請求項1に記載の式(I)で表される化合物を有効成分とする香料油または芳香剤。
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WO2023243499A1 (ja) | アルデヒド組成物 | |
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WO2023053860A1 (ja) | アルデヒド組成物 |
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