JP3552957B2 - 再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生装置、例えばCDプレーヤ(コンパクトディスクプレーヤ)や、MDプレーヤ(光磁気ディスクプレーヤ)等に係り、特に、ランダム再生を行う場合に同一曲が連続して再生さるのを防止したランダム再生技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。以下、図に従って説明する。
【0003】
1は光ディスク2にレーザ光を照射してピット(または磁気記録面)からの反射光をフォトダイオードで受光してピットの有無による反射光の差(または偏光面の差)に基づき記録されている情報を読み取る光ピックアップで、光ディスク2上のデータは4分割フォトダイオードにより検出される。2はコンパクトディスク(CD)や光磁気ディスク(MD)等のデータが円板上にらせん状に記録された光ディスクである。31は光ピックアップ1から出力される信号を増幅するRFアンプで、サーボを実現するためのフォーカス信号、トラッキング信号を分離し、音声信号をデジタル信号処理部32に出力する。32はデジタル信号の信号処理を行うデジタル信号処理部で、音声信号をアナログ変換して音声出力部6に出力する。41は光ピックアップ1を光ディスク2の半径方向に移動させるスレッドモータである。42は光ディスク2が搭載されたターンテーブルを所定の線速度で回転駆動するスピンドルモータである。9はスピンドルサーボ、スレッドサーボ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ等のサーボ制御、システム全体の制御、乱数発生によるランダム選曲(再生)及び各種の信号処理を行うマイクロコンピュータ等で構成された制御部である。6は音声信号を増幅しスピーカで音声に変換する音声出力部である。8は装置に対して入力指示を行う押釦スイッチ等からなる入力部である。
【0004】
図8は光ディスク再生装置の制御部9の行う処理のフローチャートである。以下、図を用いて説明する。尚、本処理は光ディスク再生装置のランダム再生が指示された時点から開始し、ランダム再生以外の新たな再生指示があるまで繰り返し処理される。
【0005】
ステップS91では、乱数を発生させてステップS92に移る。つまり、制御部9内において既存の方法により乱数を発生させる。乱数を発生させる方法として、例えば、乱数表をメモリに記憶しておき、所定の手順で乱数を出力する方法や、M系列と称する計算により乱数を発生させる方法等がある。
【0006】
ステップS92では、発生させた乱数に対応した曲番号の曲の再生を開始してステップS93に移る。つまり、乱数によりランダムに選択された曲番号の曲に対応するトラック番号を再生するように指示する。
【0007】
ステップS93では、再生が完了したか否かを判断して再生が完了すればステップS91に戻り、再生が完了しなければ再生を継続する。つまり、新たな再生操作がなければ、ステップS91に戻って2曲目以降も同様の方法により発生した乱数(番号)に対応した曲番号の曲を再生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のような光ディスク再生装置では、毎回再生すべき曲がランダムに選択されるので、例えば、全曲数が10曲の場合には、前回再生された曲と同じ曲が次にランダムに選択される確率は1/10である。同様に、2曲前に再生された曲が次にランダムに選択される確率も1/10である。このように、ランダム再生しているにもかかわらず、同じ曲が連続して再生されたり、狭い間隔で再生されると、聴取者が不自然に感じるという問題がある。
【0009】
同じ曲が連続して再生されるのを防止する方法として、再生された全ての曲を記憶しておき、同じ曲がランダムに選択された場合には、その選択された曲を再生せずに再度ランダムに曲を選択する方法もある。しかし、この方法では、連続または狭い間隔で再生されるのは防止できるが、再生が完了した曲を全て記憶しておく必要があり、メモリ(RAM)を多く使用する。また、再生が完了した曲は次回から選択対象から除かれるために、ランダムに選択される曲が次第に少なくなり、次に再生される曲が聴取者に予想されてしまう等の問題がある。
【0010】
本発明は、ランダム再生を行う場合に同一曲が連続または狭い間隔で再生されるのを防止し、また、次に再生される曲が聴取者に予想されるのを防止した再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、記録媒体に記録された曲をランダムな順序で再生する再生装置において、過去に再生された直近より所定範囲内の曲に対し、今後再生される再生確率が直近な曲程0に近づくように重み付けがなされ、該重み付けに基いてランダム再生の制御を行う制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
また、前記制御手段は、記録媒体に記録された曲の中からランダムに曲を選択するランダム選択手段と、過去に再生された直近より所定範囲内の曲に対し、前記再生確率に相当する値が設定された重み付け設定手段と、前記重み付け設定手段により設定された再生確率に相当する値に従って前記ランダム選択手段に対しランダムに曲の選択を行わせ、ランダムに選択された曲の再生を決定する再生可否決定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
また、前記制御手段は、記録媒体に記録された曲の中からランダムに曲を選択するランダム選択手段と、過去に再生された直近の曲より以前に再生された曲までの所定範囲が設定された重み付け設定手段と、前記ランダム選択手段により選択された曲が、前記重み付け設定手段により設定された直近より所定範囲内の曲と同一であると判断する毎に、前記ランダム選択手段により選択された前記曲の再生を禁止し、再度前記ランダム選択手段による曲の選択を行わせると共に該所定範囲を直近の曲へ向けて順次狭くする再生可否決定手段を備えたことを特徴とするものである。
【0014】
また、前記再生可否決定手段は、再度前記ランダム選択手段により選択された曲が前記直近より所定範囲内の曲と同一であるとの判断が所定回数繰り返された場合に、前記所定範囲を狭くするものであることを特徴とするものである。
【0015】
また、前記所定範囲は、前記記録媒体に記録された全曲数に応じて変更されるものであることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について説明するが、各実施の形態におけるハード構成図は図7に示した構成と同様であるので、ハード構成の説明は省略し、特徴となる制御部5の行う処理について説明する。
【0017】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク再生装置の制御部5の機能別の構成ブロック図である。図2は過去再生曲のランダム選曲後の再生確率を示す図である。以下、図を用いて説明する。
【0018】
51はランダムに曲を選択して再生するために乱数を発生させる乱数発生部で、例えば、メモリに乱数表を記憶しておき、所定の手順で乱数を出力する方法や、M系列と称する計算により乱数を発生させる等の方法がある。52は過去に再生した曲の曲番号を再生順序に従い記憶したメモリからなる再生曲記憶部である。53は過去に再生された再生曲が直近に再生された曲である程、再生され難いように重み付けする重み付部である。54は乱数発生部51により発生した乱数に基いて選択された曲を、再生曲記憶部52に記憶されている再生曲順序と重み付部53に記憶されている再生確率に基いて再生するか否かを判断する再生可否判定部である。
【0019】
先ず、過去再生曲のランダム選択後の再生確率について、図2を用いて説明する。図2は再生確率の記憶状態を示す図であり、本実施の形態では重み付け部53にこのような再生確率を示す値が記憶されている。図2に示すように重み付け部53には過去に再生された曲のうち、再生順序が古い曲から順次新しい曲になるにつれてランダムに選択された曲が再生される確率が小さくなるように(0に近づくように)再生確率がそれぞれ設定されており、例えば、光ディスクに記録されている曲数(全曲数)が10曲の場合には、乱数によりランダムに選択された曲が直前に再生された曲と同一であるとき(このようになる確率は1/10である)には、選択された曲をそのまま再生するのではなく、0.001%の確率で再生する。つまり、ランダムに選択された曲を10万回に1回の割合で再生するが、10万回に99999回は再生せずに、もう一度ランダム選択を繰り返す。以下、同様にして、2曲前の曲では、ランダムに選択された曲のうち0.01%の確率で再生、3曲前の曲では、ランダムに選択された曲のうち0.1%の確率で再生、4曲前の曲では、ランダムに選択された曲のうち1%の確率で再生、5曲前の曲では、ランダムに選択された曲のうち10%の確率で再生、6曲以前の曲では、ランダムに選択された曲はすべて(100%)再生するようにそれぞれ重み付けが設定されている。このように、ランダム再生においてユーザは直近に再生された曲程記憶に残っているので、再生される確率を低くし、古い曲程再生確率が高くなるように設定されている。尚、このランダムに曲を選択した後の再生確率は光ディスク2に記録されている全曲数により異なるように設定するようにしてもよい。例えば、全曲数が少ない場合に、過去再生されていない曲は少なくなるため、次に再生する曲をユーザに容易に予測されてしまう可能性がでてくる。そこで、過去に再生された曲の再生確率をある程度高く設定することにより、次に再生する曲が過去に再生されなかった曲ばかりである確率が低くなり、次に再生される曲をユーザに容易に予測できないようにでき、一層のランダム再生の効果を得ることができる。
【0020】
図3は本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク再生装置の制御部5の行う処理のフローチャートである。図4は過去再生曲記憶メモリの記憶状態を示す図で(a)は再生前の記憶状態図、(b)は再生後の記憶状態図であり、このような記憶は再生曲記憶部52で行われている。尚、本処理は光ディスク再生装置のランダム再生が指示された時点から開始し、ランダム再生以外の新たな再生指示があるまで繰り返し処理される。
【0021】
ステップS1では、光ディスク2に記録されている全曲数を検出してステップS2に移る。つまり、光ディスク2の全曲数はTOC情報としてリードインエリアに記録されており、この曲数情報を読み出す。尚、本実施の形態では、全曲数が10曲であったとして以下の説明を行う。
【0022】
ステップS2では、乱数を発生させてステップS3に移る。つまり、制御部5内において既存の方法により乱数を発生させる。乱数を発生させる方法としては、例えば、乱数表をメモリに記憶しておき、所定の手順で乱数を出力する方法や、M系列と称せられる計算により乱数を発生させる等の方法がある。ここで、乱数によりランダムに曲番号9番の曲が選択されたとして以下の説明を行う。
【0023】
ステップS3では、過去再生曲比較対象範囲内に同曲があるか否かを判断して同曲があればステップS4に移り、同曲がなければステップS6に移る。これは過去に再生された曲、特に直前に再生された曲から所定範囲内にある曲が、再度再生される確率を小さくするもので、図2に示すように、過去に再生された曲のうち再生順序が古い曲から順次新しい曲(直近の曲)になるにつれてランダムに選択された曲が再生される確率が小さくなるように設定されている範囲に対応する。例えば、全曲数が10曲の場合には、5曲前の曲までが過去再生曲比較対象範囲内となる。
【0024】
ステップS4では、何曲前の再生曲と同一曲であるかを検出してステップS5に移る。つまり、ランダムに選択された曲番号9番の曲は、図4(a)再生前の記憶状態図において、メモリの4番の位置に記憶されており(曲番号9番)、この曲は2曲前に再生された曲であることが判る。
【0025】
ステップS5では、全曲数に対応したランダム選択後の再生確率を読み出す。つまり、図2から全曲数(10曲)に対する2曲前の曲の再生確率(0.01%)を重み付け部53から読み出す。そして、ステップS6では、読み出された再生確率(0.01%)に対応した乱数を乱数発生部51に対し発生させる。即ち、この曲は0.01%の確率で再生し、99.99%の確率で非再生とするので、例えば4桁の乱数を発生させる。
【0026】
ステップS7では、乱数発生部51からの乱数の発生結果に基づき、再生するか否かを判断して、再生するならばステップS8に移り、再生しなければステップS2に戻り乱数による曲の選択を行う(やり直す)。つまり、ランダムに選択された曲(曲番号9番の曲)を再生するか否かを判断する。この場合、4桁の乱数で、例えば、「0」が出れば再生と判断してステップS8に進み、それ以外では非再生と判断し、ステップS2に戻る。このようにすれば、ステップS2で選択された曲番号9番は0.01%の確率で再生されることになる。
【0027】
ステップS8では、ランダムに選択された曲番号の曲を再生してステップS9に移る。つまり、例えば、曲番号2番の曲がステップS2において今回ランダムに選択された場合、かなり前に再生された曲(6曲前以前の曲)と同じであるので、ユーザはランダムに選択して再生されていると見做すので、ランダムに選択した曲をそのまま再生する(ステップS3で否定Nの場合に対応)。または、上述した曲番号9番の曲のように、過去に再生された曲ではあるが、乱数を発生させた結果、このような非常に小さい確率(0.01%)でもってしても「0」が出た場合には曲番号9番の曲を再生する(ステップS7で肯定Yの場合に対応)。このようにすれば、ランダムに曲を選択する利点を残すこともでき、また、同じ曲が連続または狭い間隔で再生される可能性も著しく低減できる。
【0028】
ステップS10では、再生曲番号をメモリに記憶してステップS11に移る。つまり、新たに曲が再生されたのでメモリ(再生曲記憶部52)の記憶状態を1つ進める。本実施の形態では全曲数が10曲であり、図2に示すように比較対象範囲が5曲であるので、メモリは5バイト使用し、図4(b)再生後の記憶状態図のように、再生毎に順次新しい再生曲番号を記憶し、古い曲番号はメモリから除外される(本実施の形態では、最終的には曲番号2番の曲が再生されている)。
【0029】
ステップS10では、指定された曲の再生が完了したか否かを判断して再生が完了すればステップS2に戻り、再生が完了していなければ再生を継続する。つまり、新たな再生操作がなければ、ステップS2に戻って、同様の方法により乱数を発生させて次の曲を選択する。
【0030】
以上のように本実施の形態に係る光ディスク再生装置によれは、ランダム再生を行う場合に、直近に再生された曲程、ランダムに選択された曲が再生され難いように再生過程で重み付けが行われているので、同じ曲が連続または狭い間隔で再生される可能性が著しく低減できる。また、過去の再生曲を除いてランダム再生を行う場合のように、次第に残りの曲が少なくなり、次に再生される曲が予想されるような不自然さもなくなる。さらに、過去再生曲との比較対象範囲を限定しているために、過去に再生した曲番号を記憶するメモリを少なくできる利点もある。
【0031】
尚、本実施の形態において、ランダムに曲を選択する処理(ステップS2に対応)と、ランダムに選択された曲が再生され難いように再生過程で重み付けを行う処理(ステップS3〜ステップS7に対応)を分けて行う場合について説明したが、この両処理をまとめて、1回のランダム選択で行うようにしてもよい。例えば、全曲数が10曲の場合には、直前の曲の再生確率を0.0001%、2曲前の曲の再生確率を0.001%、3曲前の曲の再生確率を0.01%、4曲前の曲の再生確率を0.1%、5曲前の曲の再生確率を1%、6曲以前の曲の再生確率を10%となるように、6桁の乱数を発生させて出た数字が、
「000000」ならば(1回)直前の曲、
「100000」乃至「100009」ならば(10回)2曲前の曲、
「200000」乃至「200099」ならば(100回)3曲前の曲、
「300000」乃至「300999」ならば(1000回)4曲前の曲、
「400000」乃至「409999」ならば(10000回)5曲前の曲、
「500000」乃至「599999」ならば(100000回)最上位桁の数字に対応する曲、
「600000」乃至「699999」ならば(100000回)最上位桁の数字に対応する曲、
「700000」乃至「799999」ならば(100000回)最上位桁の数字に対応する曲、
「800000」乃至「899999」ならば(100000回)最上位桁の数字に対応する曲、
「900000」乃至「999999」ならば(100000回)最上位桁の数字に対応する曲、
を再生するようにすればよい。上記以外の数字(例えば、「100245」等)が出た場合には、再度乱数を発生させてランダムに曲を選択すればよい。
【0032】
図5は本発明の第2の実施の形態に係る光ディスク再生装置の制御部7の機能別の構成ブロック図である。以下、図を用いて説明する。
【0033】
71はランダムに曲を選択するために乱数を発生させる乱数発生部で、例えば、メモリに乱数表を記憶しておき、所定の手順で乱数を出力する方法や、M系列と称する計算により乱数を発生させる等の方法がある。72は過去に再生した曲を近い順序に記憶したメモリからなる再生曲記憶部である。73は過去に再生された曲が直近に再生された曲程、再生され難いように重み付けする重み付部である。尚、この重み付部73に第1の実施の形態のように再生確率が実体として予め設定されているのではなく、過去に再生された再生曲との比較範囲N、比較処理を行う回数(リトライ回数n)がここに設定・記憶されている。そして、この設定された比較範囲N、比較処理を行う回数(リトライ回数n)に基づき、図6のフローチャートに従った処理が行われた時の結果として、再生され難いように重み付けがなされるものである。74は乱数発生部71により発生した乱数に基いて選択された曲を、再生曲記憶部72に記憶されている曲と重み付部73の比較範囲N、比較処理を行う回数(リトライ回数n)に基いて再生するか否かを判断する再生可否判定部である。
【0034】
図6は本発明の第2の実施の形態に係る光ディスク再生装置の制御部7の行う処理のフローチャートである。尚、本処理は光ディスク再生装置のランダム再生が指示された時点から開始し、ランダム再生以外の新たな再生指示があるまで繰り返し処理される。
【0035】
ステップS11では、比較範囲Nを設定してステップS12に移る。つまり、過去に再生された曲、特に直前の再生曲から所定範囲内にある曲(直近の再生曲からN曲前の再生曲まで)が、再度再生される確率が小さくなるようにする範囲を設定するものである。この値は予めユーザ(またはメーカ)により設定されており、この設定値を入力する。
【0036】
ステップS12では、リトライ回数nを設定してステップS13に移る。つまり、過去に再生された曲が再生される確率が少なくなるようにする処理を何回繰り返すかを設定するものである。この値は予めユーザ(またはメーカ)により設定されており、この設定値を入力する。
【0037】
ステップS13では、例えば、「0」乃至「9」の1桁の乱数を発生させてステップS14に移る。つまり、制御部5内において既存の方法により乱数を乱数発生部71で発生させる。乱数を発生させる方法としては、例えば、乱数表をメモリに記憶しておき、所定の手順で乱数を出力する方法や、M系列と称せられる計算により乱数を発生させる等の方法がある。ここで、乱数発生部71により発生させた乱数によりランダムに曲番号9番の曲が選択されたとして以下の説明を行う。
【0038】
ステップS14では、比較範囲Nが0であるか否かを判断して比較範囲Nが0あればステップS19に移り、比較範囲Nが0でなければステップS15に移る。これは過去に再生された曲、特に直前に再生された曲から所定(比較)範囲N内にある曲が、再度再生される確率が小さくなるように処理(設定)するが、この比較範囲Nは常に一定ではなく、再度再生される確率が小さくなるような処理を1回行う毎に、比較範囲を狭めるようにする。例えば、1回目は直前から5曲前までの曲が再生されないように(N=5)比較範囲を設定しても、2回目は直前から4曲前までの曲が再生されないように(N=4)比較範囲が変更される。以下同様にN=0になるまで変更される。
【0039】
ステップS15では、比較範囲内に同曲があるか否かを判断して同曲があればステップS16に移り、同曲がなければステップS19に移る。つまり、直前に再生された曲から比較範囲N内にある曲がランダムに選択されたか否かを判断するもので、図4(a)再生前の記憶状態図において、メモリの4番の位置に記憶されており(曲番号9番)、この曲は2曲前に再生された曲であることが判る。
【0040】
ステップS16では、リトライカウンタnを−1してステップS17に移る。つまり、ランダムに選択した曲が過去の比較範囲にある再生曲と同一曲であったとした処理(ステップS13〜ステップS17)を何回繰り返したかをカウントするもので、処理を1回繰り返す毎にステップS12で設定した値nから1を引く。
【0041】
ステップS17では、リトライカウンタnが0であるか否かを判断して、リトライカウンタnが0であればステップS18に移り、リトライカウンタnが0でなければステップS13に戻る。つまり、設定されているリトライ回数n回の処理を行ったか否かを判断する。リトライカウンタnが0ならば所定の回数リトライしたことになる。
【0042】
ステップS18では、比較範囲Nを−1してステップS12に戻る。つまり、ランダムに選択した曲が過去の比較範囲にある再生曲と同一曲であったと判断した処理(ステップS13〜ステップS17)をn回繰り返しても、比較範囲内に同曲があると、今度は比較範囲Nを狭くする。最初は直前の曲から5曲以内を比較範囲(N=5)としていたが、所定回リトライしても同曲が選択された場合には、直前の曲から4曲以内を比較範囲(N=4)とする。この処理は、N=5と一定にしておくと、直前の曲から5曲以内の再生曲は絶対に再生されないことになり、ランダム再生としては不自然であるので、これを防止するために比較範囲を4曲目までに狭めて、5曲目が再生される可能性を残しておく(ステップS15で否定N判断になる可能性が出てくる)。このようにして、リトライカウンタnが0になる毎に比較範囲Nが1ずつ減少され、4曲目、3曲目、2曲目、1曲目(直前)の曲も、順次再生確率は低下するが再生される可能性が残される。
【0043】
ステップS19では、比較範囲外の曲番号の曲を再生してステップS20に移る。つまり、直前の再生曲に近づくにつれてランダムに選択された曲の再生確率が順次0に近づくように考慮されているので、この曲を再生する。このようにすれば、ランダムに曲を選択する利点を残すこともでき、また、同じ曲が連続または狭い間隔で再生される可能性が著しく低減できる。尚、本実施の形態によるランダム再生方法では、全曲数10、比較範囲Nを5、リトライ回数nを2とすると、
1曲前と同じ曲が(連続)再生される確率は、0.000014%、
2曲前と同じ曲が再生される確率は、0.0016%、
3曲前と同じ曲が再生される確率は、0.045%、
4曲前と同じ曲が再生される確率は、0.56%、
5曲前と同じ曲が再生される確率は、4.1%、
と直前に再生された曲程、再生確率が小さくなる。即ち、本実施の形態では、N、nを設定することにより、過去に再生された曲に対して、実質的に再生確率の重み付けを設定することができる。
【0044】
ステップS20では、再生曲番号をメモリ(再生曲記憶部72)に記憶してステップS21に移る。つまり、新たに曲が再生されたのでメモリの記憶状態を1つ進める。図2に示すように比較範囲が5曲であるので、メモリは5バイト使用し、図4(b)再生後の記憶状態図のように、再生毎に順次新しい再生曲番号を記憶し、古い曲番号はメモリから除外される(本実施の形態では、最終的には曲番号2番の曲が再生されている)。
【0045】
ステップS21では、指定された曲の再生が完了したか否かを判断して再生が完了すればステップS11に戻り、再生が完了していなければ再生を継続する。つまり、新たな再生操作がなければ、ステップS11に戻って、同様の方法により乱数を発生させてランダムに曲を選択する。
【0046】
以上のように本実施の形態に係る光ディスク再生装置によれは、ランダム再生を行う場合に、直近に再生された曲程、ランダムに選択された曲が再生され難いように再生過程で重み付けが行われているので、同じ曲が連続または狭い間隔で再生される可能性が著しく低減できる。また、過去の再生曲を除いてランダム再生を行う場合のように、次第に残りの曲が少なくなり、次に再生される曲が予想されるような不自然さもなくなる。さらに、過去再生曲との比較範囲を限定しているために、過去に再生した曲番号を記憶するメモリを少なくできる利点もある。また、第1の実施の形態のように、ランダムに選択された曲が再生される確率を記録するメモリも必要としない利点もある。
【0047】
尚、本実施の形態では、比較範囲N及びリトライ回数nに基いて再生確率を設定するようにしているが、これに限らず、比較範囲Nのみで行うようにしても良い。即ち、リトライ回数nに基づく処理ステップS12、S16、S17を削除して処理する。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、ランダム再生を行う場合に同一曲が連続または狭い間隔で再生されるのを防止し、また、次に再生される曲が聴取者に予想されるのを防止した再生装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク再生装置の制御部5の構成ブロック図である。
【図2】過去再生曲のランダム選曲後の再生確率を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の光ディスク再生装置の制御部5の行う処理のフローチャートである。
【図4】過去再生曲記憶メモリの記憶状態を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る光ディスク再生装置の制御部7の構成ブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の光ディスク再生装置の制御部7の行う処理のフローチャートである。
【図7】光ディスク再生装置の構成ブロック図である。る。
【図8】従来の光ディスク再生装置の制御部9の行う処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・・光ピックアップ、 42・・・スピンドルモータ、
2・・・・光ディスク、 5、7・・・・制御部、
31・・・RFアンプ、 6・・・・音声出力部、
32・・・デジタル信号処理部、 8・・・・入力部、
41・・・スレッドモータ。

Claims (5)

  1. 記録媒体に記録された曲をランダムな順序で再生する再生装置において、
    過去に再生された直近より所定範囲内の曲に対し、今後再生される再生確率が直近な曲程0に近づくように重み付けがなされ、該重み付けに基いてランダム再生の制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする再生装置。
  2. 前記制御手段は、
    記録媒体に記録された曲の中からランダムに曲を選択するランダム選択手段と、
    過去に再生された直近より所定範囲内の曲に対し、前記再生確率に相当する値が設定された重み付け設定手段と、
    前記重み付け設定手段により設定された再生確率に相当する値に従って前記ランダム選択手段に対しランダムに曲の選択を行わせ、ランダムに選択された曲の再生を決定する再生可否決定手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  3. 前記制御手段は、
    記録媒体に記録された曲の中からランダムに曲を選択するランダム選択手段と、
    過去に再生された直近の曲より以前に再生された曲までの所定範囲が設定された重み付け設定手段と、
    前記ランダム選択手段により選択された曲が、前記重み付け設定手段により設定された直近より所定範囲内の曲と同一であると判断する毎に、前記ランダム選択手段により選択された前記曲の再生を禁止し、再度前記ランダム選択手段による曲の選択を行わせると共に該所定範囲を直近の曲へ向けて順次狭くする再生可否決定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  4. 前記再生可否決定手段は、
    再度前記ランダム選択手段により選択された曲が前記直近より所定範囲内の曲と同一であるとの判断が所定回数繰り返された場合に、前記所定範囲を狭くするものであることを特徴とする請求項3記載の再生装置。
  5. 前記所定範囲は、
    前記記録媒体に記録された全曲数に応じて変更されるものであることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の再生装置。
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