JP3551165B2 - Cdma受信機及びその温度制御方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広帯域CDMA(W−CDMA)通信装置(受信機)に関し、特に、通信装置内部の温度を制御するCDMA受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
広帯域CDMA(W−CDMA)通信装置(受信機)においては、ベースバンド信号の速度は、狭帯域CDMAより高速になり、ベースバンド処理部の消費電力が増す方向にあり、機器内部の温度も増す方向にある。そのため、FAN等を用いて機器内部の温度上昇を制御する方式が用いられていた。
【0003】
次に、図3と図4とを用い、従来のCDMA受信機の動作を説明する。図3は従来のCDMA受信機のブロック図であり、図4は従来のCDMA受信機の動作周期を示す図である。ここでは、フィンガーが三個の場合を例としているが、フィンガー数は三個に限定されるものではない。
【0004】
A/D変換部1からベースバンド信号がサーチャー2、フィンガー3−1、3−2、3−3へ出力される。サーチャー2では、A/D変換部1からの信号に拡散符号をシフトしながら乗算し、各遅延時間上の相関値を得て遅延プロファイルを生成する。そして、その遅延プロファイルにおいてパスのしきい値判定を行い、有効と判断したパス情報をフィンガー3−1、3−2、3−3に通知する。
【0005】
ここで、サーチャー2がフィンガー3−1、3−2、3−3へ出力するパス情報に関し説明する。サーチャー2においてパスを出力する際、有効と判断されたパスが三つだった場合、検出した三つのパス情報をP1、P2、P3とすると、検出したパス情報P1、P2、P3がそれぞれフィンガー3−1、3−2、3−3に通知される。即ち、パス情報P1がフィンガー3−1に、パス情報P2がフィンガー3−2に、パス情報P3がフィンガー3−3に通知される。
【0006】
また、有効と判断されたパスが二つだった場合は、検出した二つのパス情報をP1’、P2’とすれば、パス情報P1’がフィンガー3−1に、パス情報P2’がフィンガー3−2に通知され、フィンガー3−3にはパス情報無しと通知される。
【0007】
フィンガー3−1、3−2、3−3では通知されたパス情報P1、P2、P3に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、入力するベースバンド信号に乗算し逆拡散を行う。パス情報P1、P2、P3が無い場合は、逆拡散動作を行わない。レイク合成部4では、それぞれのフィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調信号を出力する。温度監視手段5は、CDMA受信機の機器内部の温度を監視し温度上昇時に機器内部の温度を抑える為に、FAN等で構成される内部温度制御手段7を制御し、機器内部の温度を制御する。
【0008】
ここで、従来動作として着目する点は、図4に示すようにサーチャー2における遅延プロファイル作成からパス情報出力までの時間をTとすれば、従来のサーチャー2では、遅延プロファイル作成とパス出力という動作を周期Tで絶えず繰り返していた点と、機器内部の温度を制御する為に、内部温度制御手段7をCDMA受信機が有していた点である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のCDMA受信機に備えられていた、機器内部の温度を制御する為の内部温度制御手段を不必要として、CDMA受信機の構成を簡素化し、CDMA受信機の機器内部の温度上昇を制御することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に係わるCDMA受信機の発明は、遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機であって、前記CDMA受信機の機器内の検出温度と予め設定された温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し前記サーチャーを間欠動作させる手段を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係わるCDMA受信機の発明は、遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機であって、前記CDMA受信機の機器内の検出温度と予め設定された温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を所定回数連続して越えていれば、前記所定の動作周期を変更した変更後の動作周期を通知する温度監視手段と、前記温度監視手段から通知された前記変更後の動作周期に基づいて前記サーチャーを間欠動作させるサーチャー動作制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
さらに、請求項3に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記サーチャー動作制御手段が、前記変更後の動作周期に従って、前記サーチャーをON/OFFさせることを特徴とする。
【0013】
さらに、請求項4に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記検出温度が、前記温度閾値を越えなくなるまで前記変更後の動作周期が継続されることを特徴とする。
【0014】
さらに、請求項5に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記検出温度が、前記温度閾値を越えなくなると、前記温度監視手段が前記サーチャー動作制御手段に対して、前記所定の動作周期にするよう指示することを特徴とする。
【0015】
さらに、請求項6に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記温度監視手段が、前記温度閾値を設定する温度閾値設定手段と、前記温度閾値を格納する温度閾値格納手段と、前記機器内の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段が検出した前記検出温度と前記温度閾値とを比較する温度比較手段と、前記検出温度が前記温度閾値を越えている回数をカウントする温度閾値外計数手段と、前記変更後の動作周期を生成する動作周期生成手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
さらに、請求項7に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記変更後の動作周期が、前記遅延プロファイル作成に要する時間に任意の整数を掛けた時間だけ停止した後に前記遅延プロファイル作成と前記パス出力とを行う動作周期であることを特徴とする。
【0017】
さらに、請求項8に係わるCDMA受信機の温度制御方法の発明は、遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機の温度制御方法であって、前記CDMA受信機の機器内の検出温度と予め設定された温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を越えていれば前記サーチャーを間欠動作させることを特徴とする。
【0018】
さらに、請求項9に係わるCDMA受信機の温度制御方法の発明は、遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機の温度制御方法であって、前記CDMA受信機の機器内の検出温度が、予め設定された温度閾値を越えていれば、前記所定の動作周期を変更した変更後の動作周期を通知する温度監視手段と、前記変更後の動作周期に基づいて前記サーチャーを間欠動作させるサーチャー動作制御手段と、を前記CDMA受信機に備え、前記温度監視手段が、前記検出温度と前記温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を所定回数連続して越えていれば、前記変更後の動作周期を前記サーチャー動作制御手段へ通知し、前記温度監視手段から通知された変更後の動作周期に基づいて、前記サーチャー動作制御手段が前記サーチャーを間欠動作させ、前記サーチャーが間欠動作を行った後に、前記温度監視手段が前記検出温度と前記温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を越えていなければ、前記サーチャーが前記所定の動作周期に戻ることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明は、CDMA(符号分割多重)通信機器内の温度を検出し、その検出結果に基づいて通信装置受信部におけるサーチャー機能部を間欠動作させることで、通信機器内部の温度を制御することである。
【0020】
図1において、A/D変換部1より、ディジタルベースバンド信号に変換された受信信号が出力される。サーチャー2では、その信号から遅延プロファイルを作成し受信した信号の伝搬経路(パス)を捕捉し、フィンガー3−1、3−2、3−3にパス情報を通知する。フィンガー3−1、3−2、3−3では、それぞれサーチャー2から通知されたパス情報に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、受信信号の逆拡散を行う。レイク合成部4では、それぞれのフィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調する。
【0021】
また、温度監視手段5では、機器内の温度を監視し、機器内温度の上昇を検出すると、サーチャー動作制御手段6に対してサーチャー2の動作周期の変更を指示する。サーチャー動作制御手段6では、指示された動作周期に基づいてサーチャー2を間欠動作させる。これにより、通信機器内の温度が上昇した際に、サーチャー2が間欠動作することで、機器内部の温度上昇を抑えることができ、FAN等の機器の内部温度制御手段7を設けることなく、機器内温度を制御することが可能になるので、装置構成を簡素化することができる。
【0022】
(構成の説明)図1は、本発明の一実施例のCDMA受信機のブロック図である。本発明のCDMA受信機は、A/D変換部1、A/D変換部1に接続するサーチャー2、フィンガー3−1、3−2、3−3、フィンガー3−1、3−2、3−3の出力を合成するレイク合成部4、CDMA受信機の機器内の温度を監視する温度監視手段5、サーチャー2と温度監視制御手段5に接続されるサーチャー動作制御手段6を含んで構成される。ここでは、フィンガー3−1、3−2、3−3が三個の場合を例としているが、フィンガー数は三個に限定されるものではない。
【0023】
A/D変換部1は、受信信号をA/D変換して、ベースバンド信号をサーチャー2、フィンガー3−1、3−2、3−3へ出力する。
【0024】
サーチャー2は、A/D変換部1から出力されるベースバンド信号から、遅延プロファイルを作成し、受信した信号のマルチパスを捕捉する。さらに、パス情報P1、P2、P3をフィンガー3−1、3−2、3−3へ出力する。
【0025】
フィンガー3−1、3−2、3−3は、サーチャー2で捕捉したそれぞれのパス情報P1、P2、P3に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、受信信号の逆拡散を行う。フィンガー3−1、3−2、3−3では、通知されたパス情報P1、P2、P3に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、入力するベースバンド信号に乗算し逆拡散を行う。フィンガー3−1、3−2、3−3では、パス情報P1、P2、P3が無い場合は、逆拡散動作を行わない。
【0026】
レイク合成部4は、フィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調する。レイク合成部4では、フィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調信号を出力する。
【0027】
温度監視手段5は、図示しない機器内温度の温度閾値を設定する温度閾値設定手段、温度閾値を格納する温度閾値格納手段、機器内温度を検出する温度検出手段、温度検出手段が検出した検出温度と温度閾値とを比較する温度比較手段、検出温度が温度閾値外である(温度閾値を越えている)回数をカウントする閾値外カウンタ(閾値外計数手段)、サーチャー2に対する変更後の動作周期を生成する動作周期生成手段などを備える。温度監視手段5は、機器内部の温度を監視し、機器内の温度閾値を越えたことを検出すると、サーチャー2の動作周期を変更した、変更後の動作周期を生成し、変更後の動作周期をサーチャー動作制御手段6に通知する。
【0028】
サーチャー動作制御手段6は、通知された変更後の動作周期に基づいてサーチャー2を間欠動作させる。
【0029】
(動作の説明)まず、CDMA通信装置の受信部(CDMA受信機)動作に関し簡単に説明する。一般に、CDMA通信装置を使用し音声やデータ等の送受信を行う際、反射波や回折波によって複数の電波伝搬経路が生じ、受信部において複数のパス(マルチパス)が検出される。特に都市部での移動体通信におけるマルチパスは時々刻々変化する。その為、CDMA受信部(CDMA受信機)では、パスの検出を随時サーチャー部において行っている。
【0030】
次に、本発明の動作を図1、図2を用いて説明する。図2は、本発明のCDMA受信機の動作周期を示す図である。A/D変換部1からベースバンド信号がサーチャー2、フィンガー3−1、3−2、3−3へ出力される。サーチャー2では、ベースバンド信号に拡散符号をシフトしながら乗算し、各遅延時間上の相関値を得て遅延プロファイルを作成する。そして、その遅延プロファイルにおいてパスのしきい値判定を行い、有効と判断したパス情報P1、P2、P3をフィンガー3−1、3−2、3−3に通知する。
【0031】
ここで、サーチャー2がフィンガー3−1、3−2、3−3へ出力するパス情報P1、P2、P3に関し説明する。サーチャー2においてパスを出力する際、有効と判断されたパスが三つだった場合、検出した三つのパス情報をP1、P2、P3とすると、検出したパスがそれぞれフィンガー3−1、3−2、3−3に通知される。即ち、パス情報P1がフィンガー3−1へ、パス情報P2がフィンガー3−2へ、パス情報P3がフィンガー3−3へ通知される。また、有効と判断されたパスが二つだった場合は、検出した二つのパス情報をそれぞれP1’、P2’とすれば、パス情報P1’がフィンガー3−1へ、パス情報P2’がフィンガー3−2へ通知されるが、フィンガー3−3へはパス情報無しと通知される。
【0032】
フィンガー3−1、3−2、3−3では、通知されたパス情報P1、P2、P3に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、入力するベースバンド信号に乗算し逆拡散を行う。しかし、フィンガー3−1、3−2、3−3では、パス情報P1、P2、P3が無い場合は、逆拡散動作を行わない。レイク合成部4では、それぞれのフィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調信号を出力する。ここまでの動作は図3に示した従来のCDMA受信機の動作と変わりはない。
【0033】
しかし、本発明では、図1に示すように、内部温度制御手段7を持たない。内部温度制御手段7を持つことなく機器内の温度上昇を抑える仕組みを、図1、図2を用いて詳細に説明する。
【0034】
温度監視手段5は、サーチャー2の動作周期に同期(図2に示すパス出力の時点)して、予め設定された閾値(つまり、機器内の温度閾値)と機器内の検出温度とを比較し、機器内の検出温度が、連続して閾値を越え、この連続して越えた回数が所定回数以上になると、サーチャー動作制御手段6に対して、サーチャー2の新たな動作周期(変更後の動作周期)を作成して、通知する。サーチャー動作制御手段6は、通知された変更後の動作周期に従って、サーチャー2の動作をON/OFFする(サーチャー2を間欠動作させる)。
【0035】
次に、図2の動作周期について、説明する。サーチャー2における遅延プロファイル作成からパス情報出力までの時間をTとすれば、A点〜F点においてはサーチャー2では、遅延プロファイル作成とパス出力(パス情報出力)という動作を周期Tで絶えず繰り返している。
【0036】
サーチャー2は、サーチャー2の動作周期に同期した温度比較点でもあるA点から動作を開始し、機器内の検出温度と予め設定された機器内温度閾値との温度比較結果がB点では閾値内(温度閾値内)であり、温度監視上の問題は発生していない。しかし、C点、D点、E点、F点での温度比較結果は、連続して閾値外(機器内温度閾値を越えている)であり、閾値外カウンタは、C点で1回目、D点で2回目、E点で3回目、F点でn回目(nは、正の整数)とカウントし、F点にてn回目の所定回数に達したので、サーチャー2の動作を停止する。ここで、停止時間は、mT(mは、正の整数)で規定される所定停止時間である。サーチャー2の動作停止は、G点で終了し、サーチャー2はG点から動作状態になり、H点での温度比較結果が閾値内であれば、A点からの動作を継続し、閾値外であれば、F点から動作を停止する。ここで、サーチャー2の所定サーチ時間をTとすると、このmT時間停止して、T時間サーチするという変更後の動作周期(つまり、サーチャー2が、間欠動作をしている)は、機器内の温度が機器内の温度閾値以下になるまで継続される。なお、A点、B点、C点、D点、E点、F点、G点、H点は、サーチャー2の動作周期に同期(パス出力の時点)して、機器内の検出温度と予め設定した機器内温度閾値とを比較する点であり、閾値外となる所定回数をカウントする点でもある。
【0037】
温度監視手段5は、機器内温度が閾値以下(機器内温度閾値を越えていない)になったことを検出すると、サーチャー動作制御手段6に対して、常時サーチするよう指示をだす。サーチャー動作制御手段6は、常時サーチの指示を受け、サーチャー2が周期Tでパス情報P1、P2、P3を出力するような常時動作する制御を行う。
【0038】
この常時サーチして周期Tでパスを出力する動作(所定の動作周期)は、機器内温度が閾値を越え、この越えた回数が連続して所定回数に達することを、温度監視手段5が検出するまで継続される。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のCDMA受信機よれば、機器内の温度が高温になったことを検出して、伝搬経路(パス)の捕捉動作を間欠動作に移行することで、機器内の温度上昇を抑えることができるという効果がある。
【0040】
また、機器内温度が閾値以下になったことを検出した際は、伝搬経路(パス)の捕捉動作を常時動作に復帰させ、CDMA受信機の捕捉動作に支障を来さないようにできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCDMA受信機のブロック図である。
【図2】本発明のCDMA受信機の動作周期を示す図である。
【図3】従来のCDMA受信機のブロック図である。
【図4】従来のCDMA受信機の動作周期を示す図である。
【符号の説明】
1 A/D変換部
2 サーチャー
3−1、3−2、3−3 フィンガー
4 レイク合成部
5 温度監視手段
6 サーチャー動作制御手段
7 内部温度制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、広帯域CDMA(W−CDMA)通信装置(受信機)に関し、特に、通信装置内部の温度を制御するCDMA受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
広帯域CDMA(W−CDMA)通信装置(受信機)においては、ベースバンド信号の速度は、狭帯域CDMAより高速になり、ベースバンド処理部の消費電力が増す方向にあり、機器内部の温度も増す方向にある。そのため、FAN等を用いて機器内部の温度上昇を制御する方式が用いられていた。
【0003】
次に、図3と図4とを用い、従来のCDMA受信機の動作を説明する。図3は従来のCDMA受信機のブロック図であり、図4は従来のCDMA受信機の動作周期を示す図である。ここでは、フィンガーが三個の場合を例としているが、フィンガー数は三個に限定されるものではない。
【0004】
A/D変換部1からベースバンド信号がサーチャー2、フィンガー3−1、3−2、3−3へ出力される。サーチャー2では、A/D変換部1からの信号に拡散符号をシフトしながら乗算し、各遅延時間上の相関値を得て遅延プロファイルを生成する。そして、その遅延プロファイルにおいてパスのしきい値判定を行い、有効と判断したパス情報をフィンガー3−1、3−2、3−3に通知する。
【0005】
ここで、サーチャー2がフィンガー3−1、3−2、3−3へ出力するパス情報に関し説明する。サーチャー2においてパスを出力する際、有効と判断されたパスが三つだった場合、検出した三つのパス情報をP1、P2、P3とすると、検出したパス情報P1、P2、P3がそれぞれフィンガー3−1、3−2、3−3に通知される。即ち、パス情報P1がフィンガー3−1に、パス情報P2がフィンガー3−2に、パス情報P3がフィンガー3−3に通知される。
【0006】
また、有効と判断されたパスが二つだった場合は、検出した二つのパス情報をP1’、P2’とすれば、パス情報P1’がフィンガー3−1に、パス情報P2’がフィンガー3−2に通知され、フィンガー3−3にはパス情報無しと通知される。
【0007】
フィンガー3−1、3−2、3−3では通知されたパス情報P1、P2、P3に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、入力するベースバンド信号に乗算し逆拡散を行う。パス情報P1、P2、P3が無い場合は、逆拡散動作を行わない。レイク合成部4では、それぞれのフィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調信号を出力する。温度監視手段5は、CDMA受信機の機器内部の温度を監視し温度上昇時に機器内部の温度を抑える為に、FAN等で構成される内部温度制御手段7を制御し、機器内部の温度を制御する。
【0008】
ここで、従来動作として着目する点は、図4に示すようにサーチャー2における遅延プロファイル作成からパス情報出力までの時間をTとすれば、従来のサーチャー2では、遅延プロファイル作成とパス出力という動作を周期Tで絶えず繰り返していた点と、機器内部の温度を制御する為に、内部温度制御手段7をCDMA受信機が有していた点である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のCDMA受信機に備えられていた、機器内部の温度を制御する為の内部温度制御手段を不必要として、CDMA受信機の構成を簡素化し、CDMA受信機の機器内部の温度上昇を制御することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に係わるCDMA受信機の発明は、遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機であって、前記CDMA受信機の機器内の検出温度と予め設定された温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し前記サーチャーを間欠動作させる手段を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係わるCDMA受信機の発明は、遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機であって、前記CDMA受信機の機器内の検出温度と予め設定された温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を所定回数連続して越えていれば、前記所定の動作周期を変更した変更後の動作周期を通知する温度監視手段と、前記温度監視手段から通知された前記変更後の動作周期に基づいて前記サーチャーを間欠動作させるサーチャー動作制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
さらに、請求項3に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記サーチャー動作制御手段が、前記変更後の動作周期に従って、前記サーチャーをON/OFFさせることを特徴とする。
【0013】
さらに、請求項4に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記検出温度が、前記温度閾値を越えなくなるまで前記変更後の動作周期が継続されることを特徴とする。
【0014】
さらに、請求項5に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記検出温度が、前記温度閾値を越えなくなると、前記温度監視手段が前記サーチャー動作制御手段に対して、前記所定の動作周期にするよう指示することを特徴とする。
【0015】
さらに、請求項6に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記温度監視手段が、前記温度閾値を設定する温度閾値設定手段と、前記温度閾値を格納する温度閾値格納手段と、前記機器内の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段が検出した前記検出温度と前記温度閾値とを比較する温度比較手段と、前記検出温度が前記温度閾値を越えている回数をカウントする温度閾値外計数手段と、前記変更後の動作周期を生成する動作周期生成手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
さらに、請求項7に係わるCDMA受信機の発明は、前記請求項2記載の前記変更後の動作周期が、前記遅延プロファイル作成に要する時間に任意の整数を掛けた時間だけ停止した後に前記遅延プロファイル作成と前記パス出力とを行う動作周期であることを特徴とする。
【0017】
さらに、請求項8に係わるCDMA受信機の温度制御方法の発明は、遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機の温度制御方法であって、前記CDMA受信機の機器内の検出温度と予め設定された温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を越えていれば前記サーチャーを間欠動作させることを特徴とする。
【0018】
さらに、請求項9に係わるCDMA受信機の温度制御方法の発明は、遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機の温度制御方法であって、前記CDMA受信機の機器内の検出温度が、予め設定された温度閾値を越えていれば、前記所定の動作周期を変更した変更後の動作周期を通知する温度監視手段と、前記変更後の動作周期に基づいて前記サーチャーを間欠動作させるサーチャー動作制御手段と、を前記CDMA受信機に備え、前記温度監視手段が、前記検出温度と前記温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を所定回数連続して越えていれば、前記変更後の動作周期を前記サーチャー動作制御手段へ通知し、前記温度監視手段から通知された変更後の動作周期に基づいて、前記サーチャー動作制御手段が前記サーチャーを間欠動作させ、前記サーチャーが間欠動作を行った後に、前記温度監視手段が前記検出温度と前記温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を越えていなければ、前記サーチャーが前記所定の動作周期に戻ることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明は、CDMA(符号分割多重)通信機器内の温度を検出し、その検出結果に基づいて通信装置受信部におけるサーチャー機能部を間欠動作させることで、通信機器内部の温度を制御することである。
【0020】
図1において、A/D変換部1より、ディジタルベースバンド信号に変換された受信信号が出力される。サーチャー2では、その信号から遅延プロファイルを作成し受信した信号の伝搬経路(パス)を捕捉し、フィンガー3−1、3−2、3−3にパス情報を通知する。フィンガー3−1、3−2、3−3では、それぞれサーチャー2から通知されたパス情報に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、受信信号の逆拡散を行う。レイク合成部4では、それぞれのフィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調する。
【0021】
また、温度監視手段5では、機器内の温度を監視し、機器内温度の上昇を検出すると、サーチャー動作制御手段6に対してサーチャー2の動作周期の変更を指示する。サーチャー動作制御手段6では、指示された動作周期に基づいてサーチャー2を間欠動作させる。これにより、通信機器内の温度が上昇した際に、サーチャー2が間欠動作することで、機器内部の温度上昇を抑えることができ、FAN等の機器の内部温度制御手段7を設けることなく、機器内温度を制御することが可能になるので、装置構成を簡素化することができる。
【0022】
(構成の説明)図1は、本発明の一実施例のCDMA受信機のブロック図である。本発明のCDMA受信機は、A/D変換部1、A/D変換部1に接続するサーチャー2、フィンガー3−1、3−2、3−3、フィンガー3−1、3−2、3−3の出力を合成するレイク合成部4、CDMA受信機の機器内の温度を監視する温度監視手段5、サーチャー2と温度監視制御手段5に接続されるサーチャー動作制御手段6を含んで構成される。ここでは、フィンガー3−1、3−2、3−3が三個の場合を例としているが、フィンガー数は三個に限定されるものではない。
【0023】
A/D変換部1は、受信信号をA/D変換して、ベースバンド信号をサーチャー2、フィンガー3−1、3−2、3−3へ出力する。
【0024】
サーチャー2は、A/D変換部1から出力されるベースバンド信号から、遅延プロファイルを作成し、受信した信号のマルチパスを捕捉する。さらに、パス情報P1、P2、P3をフィンガー3−1、3−2、3−3へ出力する。
【0025】
フィンガー3−1、3−2、3−3は、サーチャー2で捕捉したそれぞれのパス情報P1、P2、P3に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、受信信号の逆拡散を行う。フィンガー3−1、3−2、3−3では、通知されたパス情報P1、P2、P3に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、入力するベースバンド信号に乗算し逆拡散を行う。フィンガー3−1、3−2、3−3では、パス情報P1、P2、P3が無い場合は、逆拡散動作を行わない。
【0026】
レイク合成部4は、フィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調する。レイク合成部4では、フィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調信号を出力する。
【0027】
温度監視手段5は、図示しない機器内温度の温度閾値を設定する温度閾値設定手段、温度閾値を格納する温度閾値格納手段、機器内温度を検出する温度検出手段、温度検出手段が検出した検出温度と温度閾値とを比較する温度比較手段、検出温度が温度閾値外である(温度閾値を越えている)回数をカウントする閾値外カウンタ(閾値外計数手段)、サーチャー2に対する変更後の動作周期を生成する動作周期生成手段などを備える。温度監視手段5は、機器内部の温度を監視し、機器内の温度閾値を越えたことを検出すると、サーチャー2の動作周期を変更した、変更後の動作周期を生成し、変更後の動作周期をサーチャー動作制御手段6に通知する。
【0028】
サーチャー動作制御手段6は、通知された変更後の動作周期に基づいてサーチャー2を間欠動作させる。
【0029】
(動作の説明)まず、CDMA通信装置の受信部(CDMA受信機)動作に関し簡単に説明する。一般に、CDMA通信装置を使用し音声やデータ等の送受信を行う際、反射波や回折波によって複数の電波伝搬経路が生じ、受信部において複数のパス(マルチパス)が検出される。特に都市部での移動体通信におけるマルチパスは時々刻々変化する。その為、CDMA受信部(CDMA受信機)では、パスの検出を随時サーチャー部において行っている。
【0030】
次に、本発明の動作を図1、図2を用いて説明する。図2は、本発明のCDMA受信機の動作周期を示す図である。A/D変換部1からベースバンド信号がサーチャー2、フィンガー3−1、3−2、3−3へ出力される。サーチャー2では、ベースバンド信号に拡散符号をシフトしながら乗算し、各遅延時間上の相関値を得て遅延プロファイルを作成する。そして、その遅延プロファイルにおいてパスのしきい値判定を行い、有効と判断したパス情報P1、P2、P3をフィンガー3−1、3−2、3−3に通知する。
【0031】
ここで、サーチャー2がフィンガー3−1、3−2、3−3へ出力するパス情報P1、P2、P3に関し説明する。サーチャー2においてパスを出力する際、有効と判断されたパスが三つだった場合、検出した三つのパス情報をP1、P2、P3とすると、検出したパスがそれぞれフィンガー3−1、3−2、3−3に通知される。即ち、パス情報P1がフィンガー3−1へ、パス情報P2がフィンガー3−2へ、パス情報P3がフィンガー3−3へ通知される。また、有効と判断されたパスが二つだった場合は、検出した二つのパス情報をそれぞれP1’、P2’とすれば、パス情報P1’がフィンガー3−1へ、パス情報P2’がフィンガー3−2へ通知されるが、フィンガー3−3へはパス情報無しと通知される。
【0032】
フィンガー3−1、3−2、3−3では、通知されたパス情報P1、P2、P3に基づいて、逆拡散用の符号を生成し、入力するベースバンド信号に乗算し逆拡散を行う。しかし、フィンガー3−1、3−2、3−3では、パス情報P1、P2、P3が無い場合は、逆拡散動作を行わない。レイク合成部4では、それぞれのフィンガー3−1、3−2、3−3から出力される逆拡散後の信号を合成し復調信号を出力する。ここまでの動作は図3に示した従来のCDMA受信機の動作と変わりはない。
【0033】
しかし、本発明では、図1に示すように、内部温度制御手段7を持たない。内部温度制御手段7を持つことなく機器内の温度上昇を抑える仕組みを、図1、図2を用いて詳細に説明する。
【0034】
温度監視手段5は、サーチャー2の動作周期に同期(図2に示すパス出力の時点)して、予め設定された閾値(つまり、機器内の温度閾値)と機器内の検出温度とを比較し、機器内の検出温度が、連続して閾値を越え、この連続して越えた回数が所定回数以上になると、サーチャー動作制御手段6に対して、サーチャー2の新たな動作周期(変更後の動作周期)を作成して、通知する。サーチャー動作制御手段6は、通知された変更後の動作周期に従って、サーチャー2の動作をON/OFFする(サーチャー2を間欠動作させる)。
【0035】
次に、図2の動作周期について、説明する。サーチャー2における遅延プロファイル作成からパス情報出力までの時間をTとすれば、A点〜F点においてはサーチャー2では、遅延プロファイル作成とパス出力(パス情報出力)という動作を周期Tで絶えず繰り返している。
【0036】
サーチャー2は、サーチャー2の動作周期に同期した温度比較点でもあるA点から動作を開始し、機器内の検出温度と予め設定された機器内温度閾値との温度比較結果がB点では閾値内(温度閾値内)であり、温度監視上の問題は発生していない。しかし、C点、D点、E点、F点での温度比較結果は、連続して閾値外(機器内温度閾値を越えている)であり、閾値外カウンタは、C点で1回目、D点で2回目、E点で3回目、F点でn回目(nは、正の整数)とカウントし、F点にてn回目の所定回数に達したので、サーチャー2の動作を停止する。ここで、停止時間は、mT(mは、正の整数)で規定される所定停止時間である。サーチャー2の動作停止は、G点で終了し、サーチャー2はG点から動作状態になり、H点での温度比較結果が閾値内であれば、A点からの動作を継続し、閾値外であれば、F点から動作を停止する。ここで、サーチャー2の所定サーチ時間をTとすると、このmT時間停止して、T時間サーチするという変更後の動作周期(つまり、サーチャー2が、間欠動作をしている)は、機器内の温度が機器内の温度閾値以下になるまで継続される。なお、A点、B点、C点、D点、E点、F点、G点、H点は、サーチャー2の動作周期に同期(パス出力の時点)して、機器内の検出温度と予め設定した機器内温度閾値とを比較する点であり、閾値外となる所定回数をカウントする点でもある。
【0037】
温度監視手段5は、機器内温度が閾値以下(機器内温度閾値を越えていない)になったことを検出すると、サーチャー動作制御手段6に対して、常時サーチするよう指示をだす。サーチャー動作制御手段6は、常時サーチの指示を受け、サーチャー2が周期Tでパス情報P1、P2、P3を出力するような常時動作する制御を行う。
【0038】
この常時サーチして周期Tでパスを出力する動作(所定の動作周期)は、機器内温度が閾値を越え、この越えた回数が連続して所定回数に達することを、温度監視手段5が検出するまで継続される。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のCDMA受信機よれば、機器内の温度が高温になったことを検出して、伝搬経路(パス)の捕捉動作を間欠動作に移行することで、機器内の温度上昇を抑えることができるという効果がある。
【0040】
また、機器内温度が閾値以下になったことを検出した際は、伝搬経路(パス)の捕捉動作を常時動作に復帰させ、CDMA受信機の捕捉動作に支障を来さないようにできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCDMA受信機のブロック図である。
【図2】本発明のCDMA受信機の動作周期を示す図である。
【図3】従来のCDMA受信機のブロック図である。
【図4】従来のCDMA受信機の動作周期を示す図である。
【符号の説明】
1 A/D変換部
2 サーチャー
3−1、3−2、3−3 フィンガー
4 レイク合成部
5 温度監視手段
6 サーチャー動作制御手段
7 内部温度制御手段
Claims (9)
- 遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機であって、
前記CDMA受信機の機器内の検出温度と予め設定された温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し前記サーチャーを間欠動作させる手段を備えることを特徴とするCDMA受信機。 - 遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機であって、
前記CDMA受信機の機器内の検出温度と予め設定された温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を所定回数連続して越えていれば、前記所定の動作周期を変更した変更後の動作周期を通知する温度監視手段と、
前記温度監視手段から通知された前記変更後の動作周期に基づいて前記サーチャーを間欠動作させるサーチャー動作制御手段と、
を備えることを特徴とするCDMA受信機。 - 前記サーチャー動作制御手段が、前記変更後の動作周期に従って、前記サーチャーをON/OFFさせることを特徴とする請求項2記載のCDMA受信機。
- 前記検出温度が、前記温度閾値を越えなくなるまで前記変更後の動作周期が継続されることを特徴とする請求項2記載のCDMA受信機。
- 前記検出温度が、前記温度閾値を越えなくなると、前記温度監視手段が前記サーチャー動作制御手段に対して、前記所定の動作周期にするよう指示することを特徴とする請求項2記載のCDMA受信機。
- 前記温度監視手段が、前記温度閾値を設定する温度閾値設定手段と、前記温度閾値を格納する温度閾値格納手段と、前記機器内の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段が検出した前記検出温度と前記温度閾値とを比較する温度比較手段と、前記検出温度が前記温度閾値を越えている回数をカウントする温度閾値外計数手段と、前記変更後の動作周期を生成する動作周期生成手段と、を備えることを特徴とする請求項2記載のCDMA受信機。
- 前記変更後の動作周期が、前記遅延プロファイル作成に要する時間に任意の整数を掛けた時間だけ停止した後に前記遅延プロファイル作成と前記パス出力とを行う動作周期であることを特徴とする請求項2記載のCDMA受信機。
- 遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機の温度制御方法であって、
前記CDMA受信機の機器内の検出温度と予め設定された温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を越えていれば前記サーチャーを間欠動作させることを特徴とするCDMA受信機の温度制御方法。 - 遅延プロファイル作成とパス出力とを所定の動作周期で繰り返すサーチャーを有するCDMA受信機の温度制御方法であって、
前記CDMA受信機の機器内の検出温度が、予め設定された温度閾値を越えていれば、前記所定の動作周期を変更した変更後の動作周期を通知する温度監視手段と、
前記変更後の動作周期に基づいて前記サーチャーを間欠動作させるサーチャー動作制御手段と、を前記CDMA受信機に備え、
前記温度監視手段が、前記検出温度と前記温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を所定回数連続して越えていれば、前記変更後の動作周期を前記サーチャー動作制御手段へ通知し、
前記温度監視手段から通知された変更後の動作周期に基づいて、前記サーチャー動作制御手段が前記サーチャーを間欠動作させ、
前記サーチャーが間欠動作を行った後に、前記温度監視手段が前記検出温度と前記温度閾値とを前記パス出力の時点で比較し、前記検出温度が前記温度閾値を越えていなければ、前記サーチャーが前記所定の動作周期に戻ることを特徴とするCDMA受信機の温度制御方法。
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