JP3551077B2 - 制御動作の解析方法および解析装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、設備機器を稼働するシーケンサの制御動作の解析を行う解析方法および解析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆる自動化設備システムでは、設備機器はプログラマブルコントローラによって稼働されるが、この稼働の状態を解析するための方法および装置が種々提案されている。
【0003】
例えば、特開平10−143237号公報には、シーケンサによって稼働される設備機器に対応して設けたシーケンサの接点状態をシーケンサのプログラム開始時から順次記憶させ、接点の状態変化に応じて、設備機器の制御動作をビデオ画像に撮影して記憶保持し、接点の状態変化を映像信号に変換するとともに、この映像信号にビデオ画像を同期させて合成し、得られた合成画像を同一画面に表示させる制御動作の解析方法および解析装置が開示されている。例えば、接点状態の変化は、タイムチャートなどの時系列的な要素を含んだ映像信号に変換される。この場合、接点状態の変化は、タイムチャートで表示されるとともに、タイミングの立ち上がりや立ち下がりに同期したビデオ画像が同一画面に表示されることになる。
【0004】
また、特開平2−39399号公報には、プラントのプロセス量を入力するアナログ入力部および接点状態を入力するデジタル入力部を有するプロセス入力装置と、手操作入力装置と、画面表示装置と、プロセス値の傾向表示および接点状態変化のタイムチャート表示を実行させる電子計算機とを備え、この電子計算機が、プロセス値を一定周期で取り込んで保存する手段と、接点状態を接点の状態が変化する毎に取り込み、接点変化順序を解析・記憶する手段と、あらかじめ定められた接点の状態変化を検知してプロセス値を記憶する手段と、記憶されたプロセス値を画面表示装置に傾向表示する手段と、記憶された接点状態変化の状況をタイムチャートで表示する手段と、指定された倍率で傾向表示およびタイムチャート表示の時間軸を拡大表示する手段と、傾向表示をタイムチャート表示と時間軸の整合をとる目的で移動させる手段とにより構成されて成る事故解析装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記双方の従来技術では、記憶された接点状態をタイムチャートで画面表示する場合、表示範囲の変更は手操作に応じた指令によって時間軸が移動することによって行われるので、ある接点状態の変化するタイミングの前後の範囲を表示させたいときには、画面に表示される接点状態を監視しながら手操作によって時間軸を移動させねばならず、操作性に難点があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、制御動作の解析操作が格段に容易となり、制御動作における接点間の関連性を容易かつ迅速に把握することが可能な解析方法および解析装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明の制御動作の解析方法は、設備機器を稼働するシーケンサにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点および前記シーケンサの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶し、記憶した時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置の画面に表示し、手操作による入力に応じた指令の出力を行う手操作入力手段から、前記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が接点単位で出されると、接点単位で出されたその指令に対応する接点状態の変化した変化時刻が前記画面上の所定位置にくるとともに、その接点状態の変化した変化時刻の所定位置への移動に合わせて前記画面に表示中の接点状態の表示が平行移動するように前記画面表示の変更を行うのである。
【0008】
この方法によれば、指令に対応する変化時刻が画面上の所定位置にくるように画面表示の変更が行われるので、制御動作の解析操作が格段に容易となる。この結果、制御動作における接点間の関連性を容易かつ迅速に把握することが可能になる。また、所望の接点状態の変化時刻を所定位置に一致させる表示範囲に素早く変更することができる。
【0009】
なお、前記記憶した時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置の画面に表示する際、前記画面の中央位置を表示基準位置として、この表示基準位置を境にして前記タイムチャートを時間的に前後に分けて表示する方法でもよい(請求項2)。この方法によれば、タイムチャートが画面の中央位置の表示基準位置を基準に表示されるので、接点状態の変化時点近傍における接点間の関連性を容易かつ迅速に把握することができる。
【0011】
また、正常動作の基準となるタイムチャートを保持し、前記記憶した時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置の画面に表示する際、前記基準となるタイムチャートとともに表示し、前記手操作入力手段から、前記画面に表示中の両タイムチャートのうち、いずれか一方の接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、前記一方のタイムチャートにおける前記指令に対応する変化時刻が前記画面上の所定位置にくるように前記画面表示の変更を行う方法でもよい(請求項)。この方法によれば、両タイムチャートの互いに対応する双方の接点状態の変化時刻を所定位置に一致させることができるので、双方の別の接点状態が一致しているか否かの確認が容易になる。
【0012】
さらに、前記両タイムチャートにおける互いに対応する両接点状態の時間間隔が、前記手操作入力手段により入力された警告許容幅を越えると、前記両タイムチャートのいずれかに警告表示を行う方法でもよい(請求項)。この方法によれば、複数のタイムチャートの比較が容易になる。
【0013】
請求項記載の発明の制御動作の解析装置は、表示装置と、設備機器を稼働するシーケンサにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点および前記シーケンサの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶する監視記憶手段と、前記監視記憶手段に記憶された時系列の接点状態をタイムチャートで前記表示装置の画面に表示させるタイムチャート表示手段と、手操作による入力に応じた指令の出力を行う手操作入力手段と、前記手操作入力手段から、前記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が接点単位で出されると、接点単位で出されたその指令に対応する接点状態の変化した変化時刻が前記画面上の所定位置にくるとともに、その接点状態の変化した変化時刻の所定位置への移動に合わせて前記画面に表示中の接点状態の表示が平行移動するように前記画面表示の変更を行う変更手段とを備えるものである。
【0014】
この構成によれば、指令に対応する変化時刻が画面上の所定位置にくるように画面表示の変更が行われるので、制御動作の解析操作が格段に容易となる。この結果、制御動作における接点間の関連性を容易かつ迅速に把握することが可能になる。また、所望の接点状態の変化時刻を所定位置に一致させる表示範囲に素早く変更することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図で、この図を用いて以下に本実施形態の説明を、本発明の制御動作の解析方法に係る一実施形態の説明とともに行う。
【0016】
図1に示す解析装置10は、CRTや液晶表示装置などの表示装置11と、複数の設備機器(図示せず)を稼働するプログラマブルコントローラPC(シーケンサ)における設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点およびプログラマブルコントローラPCの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶する接点信号記憶保持部12(監視記憶手段)と、この接点信号記憶保持部12に記憶された時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置11の画面に表示させるタイムチャート表示部13(タイムチャート表示手段)と、キーボードやマウスなどで構成され手操作による入力に応じた指令の出力を行う手操作入力装置14(手操作入力手段)と、この手操作入力装置14から、上記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、その指令に対応する変化時刻が画面上の所定位置にくるように画面表示の変更を行う接点情報変換部15(変更手段)とにより構成されている。
【0017】
ただし、接点情報変換部15は、タイムチャート表示部13が表示装置11の画面にタイムチャートを表示させる際に必要となるデータを、接点信号記憶保持部12からタイムチャート表示部13に転送する処理も行う。
【0018】
図2は図1に示す解析装置による表示変更の様子を示す図で、この図をさらに用いて本実施形態の動作説明を行う。
【0019】
プログラマブルコントローラPCがプログラムに従って動作を開始すると、プログラマブルコントローラPCにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点およびプログラマブルコントローラPCの内部接点の各接点状態の変化が監視され、変化が起こる毎に接点状態が変化時刻とともに接点信号記憶保持部12に記憶される。
【0020】
この後、記憶された時系列の接点状態がタイムチャートで表示装置11の画面に表示される。図2(a)の例では、自動化設備システムにおけるセンサなどの設備機器からの入力接点X1,X2、および部品挿入やカシメなどの各工程で使用される設備機器への出力接点Y1の各接点状態がタイムチャートで表示されている。
【0021】
この後、手操作入力装置14から、表示装置11の画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が、手操作入力装置14に対する手操作による入力に応じて出力されると、その指令を受けた接点情報変換部15によって、図2(b)に示すように、その指令に対応する変化時刻(図2の例では接点X1の立ち下がり時刻)が画面上の所定位置P1にきて、図2(a)のタイムチャート全体が一方(図2の例では右方)に平行移動するように画面表示の変更が行われる。
【0022】
ここで、プログラマブルコントローラPCの制御動作を解析する場合に必要となるのは、ある接点の変化時刻に対する他の接点の変化時刻のタイミングであるから、上記のように接点状態の変化時刻を基準にして、表示装置11の画面に表示すべき接点状態の表示範囲が瞬時に変更されることにより、制御動作の解析操作が格段に容易となる。この結果、制御動作における接点間の関連性を容易かつ迅速に把握することが可能となる。
【0023】
なお、本実施形態では、接点信号記憶保持部12は、プログラマブルコントローラPCにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点およびプログラマブルコントローラPCの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶する構成になっているが、これに限らず、プログラマブルコントローラPCにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点、プログラマブルコントローラPCの内部接点、および自動化設備システム内の制御接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶する構成でもよい。
【0024】
図3は本発明の別の実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図で、この図を用いて以下に本実施形態の説明を、本発明の制御動作の解析方法に係る別の実施形態の説明とともに行う。
【0025】
図3に示す解析装置20は、表示装置11、接点信号記憶保持部12および手操作入力装置14を図1に示す実施形態と同様に備えているほか、それとの相違点として、タイムチャート表示部23および接点情報変換部25を備えている。
【0026】
タイムチャート表示部23は、接点信号記憶保持部12に記憶された時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置11の画面に表示させる際、その画面の中央位置を表示基準位置として、この表示基準位置を境にして上記タイムチャートを時間的に前後に分けて表示させるものである。
【0027】
接点情報変換部25は、タイムチャート表示部23が表示装置11の画面にタイムチャートを表示させる際に必要となるデータを、接点信号記憶保持部12からタイムチャート表示部23に転送する一方で、手操作入力装置14から、上記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、その指令に対応する変化時刻が画面上の表示基準位置にくるように画面表示の変更を行うものである。
【0028】
図4は図3に示す解析装置によるタイムチャートの表示例を示す図で、この図をさらに用いて本実施形態の動作説明を行う。
【0029】
プログラマブルコントローラPCがプログラムに従って動作を開始すると、プログラマブルコントローラPCにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点およびプログラマブルコントローラPCの内部接点の各接点状態の変化が監視され、変化が起こる毎に接点状態が変化時刻とともに接点信号記憶保持部12に記憶される。
【0030】
この後、記憶された時系列の接点状態がタイムチャートで表示装置11の画面に表示される。図4(a)の例では、入力接点X1,X2および出力接点Y1の各接点状態がタイムチャートで表示されている。ここで、タイムチャートは、画面中央の表示基準位置P2を境にして時間的に前後に分けて表示される。例えば、表示基準位置P2に対して左側のタイムチャートが表示され、この後、右側のタイムチャートが表示される。あるいは、表示基準位置P2に対して右側のタイムチャートが表示され、この後、左側のタイムチャートが表示される。
【0031】
この後、手操作入力装置14から、表示装置11の画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が、手操作入力装置14に対する手操作による入力に応じて出力されると、その指令を受けた接点情報変換部25によって、図4(b)に示すように、その指令に対応する変化時刻(図4の例では接点X1の立ち下がり時刻)が画面上の表示基準位置P2にきて、図4(a)のタイムチャート全体が一方(図4の例では左方)に平行移動するように画面表示の変更が行われる。
【0032】
このように、タイムチャートが画面中央の表示基準位置P2を基準に表示されるので、接点状態の変化時点近傍における接点間の関連性を容易かつ迅速に把握することができる。
【0033】
図5は図3に示す解析装置により実行されるフローチャートで、この図を用いて時間的に前後に分けて行われるタイムチャートの表示動作についてさらに詳述する。
【0034】
まず、表示装置11の画面中央位置に該当するデータを検索してDATAに格納する処理が行われる(S10)。
【0035】
この後、DATAの接点(n)の引数nがゼロに初期化される(S11)。例えば、図4に示すX1,X2,Y1のような接点が10個あるとすれば、それぞれが接点(0),接点(1),…,接点(9)で表される。
【0036】
次いで、引数nが10よりも小さいか否かの判定が行われ(S12)、小さくなければ(S12でNO)、本フローチャートに従った処理が終了する一方、小さければ(S12でYES)、表示基準位置P2に対してタイムチャートの左側の描画を行うルーチンに入り(S13)、DATAの接点(n)の接点状態がONであるか否かの判定が行われる(S14)。
【0037】
接点状態がONであれば(S14でYES)、接点状態の描画に使用する描画点(i)がHIGHに設定され(S15)、この後、引数iがインクリメントされる(S16)。これに対して、接点状態がONでなければ(S14でNO)、描画点(i)がLOWに設定され(S17)、この後、引数iがインクリメントされる(S16)。
【0038】
次いで、DATAがインクリメントされる(S18)。すなわち、表示装置11の画面中央位置から、予め定められた所望の時間幅分だけ左側にシフトした位置に該当するデータを検索してDATAに格納する処理が行われる。ただし、シフト前のデータであるDATA−1は保持されるものとする。
【0039】
この後、DATAの接点(n)の接点状態がDATA−1の接点(n)の接点状態と異なるか否かの判定が行われる(S19)。
【0040】
DATAの接点(n)の接点状態がDATA−1の接点(n)の接点状態と異なれば(S19でYES)、DATA−1の接点(n)の接点状態がONであるか否かの判定が行われる(S20)。DATA−1の接点(n)の接点状態がONであれば(S20でYES)、描画点(i+1)がHIGHからLOWに変位する縦棒にセットされ(S21)、引数iがインクリメントされ(S22)、この後、ステップS18に戻る。これに対して、接点状態がONでなければ(S20でNO)、描画点(i+1)がLOWからHIGHに変位する縦棒にセットされ(S23)、引数iがインクリメントされ(S22)、この後、ステップS18に戻る。
【0041】
一方、DATAの接点(n)の接点状態がDATA−1の接点(n)の接点状態と異ならなければ(S19でNO)、DATAがENDまたは描画領域外であるか否かの判定が行われる(S24)。DATAがENDまたは描画領域外であれば(S24でYES)、これまでの処理で得た描画点を線で結ぶ処理が行われ(S25)、そうでなければ(S24でNO)、ステップS18に戻る。
【0042】
ステップS25の後、ステップS13からS25までのルーチンとほぼ同様の処理で、表示基準位置P2に対してタイムチャートの右側の描画を行う「右側描画」のサブルーチンに入る(S26)。このサブルーチンの処理が終了すると、nがインクリメントされ(S27)、この後、ステップS12に戻る。
【0043】
以上の処理により、タイムチャートが、表示装置11の画面中央の表示基準位置P2を境にして時間的に前後に分けて表示されることとなる。
【0044】
図6は本発明の別の実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図で、この図を用いて以下に本実施形態の説明を、本発明の制御動作の解析方法に係る別の実施形態の説明とともに行う。
【0045】
図6に示す解析装置30は、表示装置11、接点信号記憶保持部12および手操作入力装置14を図3に示す実施形態と同様に備えているほか、それとの相違点として、タイムチャート表示部33および接点情報変換部35を備えている。
【0046】
タイムチャート表示部33は、接点信号記憶保持部12に記憶された時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置11の画面に表示させる際、その画面の中央位置を表示基準位置として、この表示基準位置を境にして上記タイムチャートを時間的に前後に分けて表示させるものである。また、タイムチャート表示部33は、タイムチャートの各接点における左右両端にそれぞれボタン機能を有する変化点移動指示ポインタとしての左右矢印ボタンを表示装置11の画面に表示させる。
【0047】
接点情報変換部35は、タイムチャート表示部33が表示装置11の画面にタイムチャートを表示させる際に必要となるデータを、接点信号記憶保持部12からタイムチャート表示部33に転送する一方で、手操作入力装置14から、上記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が接点単位で出されると、接点単位で出されたその指令に対応する変化時刻が画面上の表示基準位置にくるように画面表示の変更を行うものである。
【0048】
図7は図6に示す解析装置によるタイムチャートの表示例を示す図で、この図をさらに用いて本実施形態の動作説明を行う。ただし、図7の例では、接点X1における左右両端には、それぞれ左右矢印ボタンLA1,RA1が設けられ、接点X2における左右両端には、それぞれ左右矢印ボタンLA2,RA2が設けられ、そして接点Y1における左右両端には、それぞれ左右矢印ボタンLA3,RA3が設けられている。
【0049】
プログラマブルコントローラPCがプログラムに従って動作を開始すると、プログラマブルコントローラPCにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点およびプログラマブルコントローラPCの内部接点の各接点状態の変化が監視され、変化が起こる毎に接点状態が変化時刻とともに接点信号記憶保持部12に記憶される。
【0050】
この後、図3に示す実施形態と同様に、記憶された時系列の接点状態がタイムチャートで表示装置11の画面に表示される。
【0051】
この後、手操作入力装置14から、表示装置11の画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が、手操作入力装置14に対する手操作による入力に応じて出力されるとする。例えば、左矢印ボタンLA1がマウスなどでクリックされたとすると、これに応じて出力される指令を受けた接点情報変換部35によって、図7(b)に示すように、その指令に対応する変化時刻、すなわち図7の例では接点X1の立ち上がり時刻が画面上の表示基準位置P2にきて、図7(a)のタイムチャート全体が右方に平行移動するように画面表示の変更が行われる。
【0052】
このように、接点単位で変化点移動指示ポインタを設けることで、所望の変化時刻を基準にした表示変更の操作が格段に容易となる。また、接点状態の所望の変化時刻を基準にした表示変更および変化有無の検出を素早く行うことが可能となる。
【0053】
図8は図6に示す解析装置により実行されるフローチャートで、この図を用いてタイムチャートの表示動作についてさらに詳述する。
【0054】
まず、現在の画面表示位置が何番目のデータであるかの検索が行われる(S30)。この後、手操作入力装置14による手入力操作位置が表示基準位置P2より右側であるか否かの判定が行われる(S31)。
【0055】
手入力操作位置が表示基準位置P2より右側であれば(S31でYES)、画面表示位置、つまり表示基準位置P2よりも新しいデータにおいて接点状態が変化する時刻(接点変化点)を検索し(S32)、この検索結果から新しい画面表示位置を求める処理、つまり検索で得られた接点変化点を表示基準位置P2にシフトさせるための処理が行われる(S33)。一方、手入力操作位置が表示基準位置P2より右側でなければ(S31でNO)、表示基準位置P2よりも古いデータにおいて接点状態が変化する時刻(接点変化点)を検索し(S34)、この検索結果から新しい画面表示位置を求める処理が行われる(S33)。ステップS33の後、図5に示すフローチャートとほぼ同様である「タイミングチャート表示フロー」のサブルーチンに進む(S34)。
【0056】
以上の処理により、所望の接点状態の変化時刻を表示基準位置P2に一致させる表示範囲に素早く画面変更することができる。
【0057】
図9は本発明の別の実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図、図10は図9に示す解析装置によるタイムチャートの表示例を示す図で、これらの図を用いて以下に本実施形態の説明を、本発明の制御動作の解析方法に係る別の実施形態の説明とともに行う。
【0058】
図9に示す解析装置40は、表示装置11および手操作入力装置14を図1に示す実施形態と同様に備えているほか、それとの相違点として、接点信号記憶保持部42、タイムチャート表示部43および接点情報変換部45を備えている。
【0059】
接点信号記憶保持部42は、プログラマブルコントローラPCにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点およびプログラマブルコントローラPCの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶するものである。また、接点信号記憶保持部42は、例えば、対象となる各接点について、予め作成された正常動作の基準となるタイムチャート(以下、A)を描画するためのデータを記憶している。
【0060】
タイムチャート表示部43は、監視によって接点信号記憶保持部42に記憶された時系列の接点状態をタイムチャート(以下、B)で表示装置11の画面に表示させる際、その画面の中央位置を表示基準位置として、この表示基準位置を境にしてタイムチャートBを時間的に前後に分けて表示させるものである。また、タイムチャート表示部43は、タイムチャートBに対応するタイムチャートAを表示装置11の画面に表示させる。さらに、タイムチャート表示部43は、図10に示すように、タイムチャートA,Bをそれぞれ選定するためのボタンBA,BBを表示装置11の画面に表示させる。
【0061】
接点情報変換部45は、タイムチャート表示部43が表示装置11の画面にタイムチャートA,Bを表示させる際に必要となるデータを、接点信号記憶保持部42からタイムチャート表示部43に転送する一方で、ボタンBA,BBの一方がマウスなどでクリックされてアクティブにされた後、手操作入力装置14から上記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、アクティブにされた方のタイムチャートにおけるその指令に対応する変化時刻が画面上の表示基準位置P2にくるように画面表示の変更を行うものである。
【0062】
次に、本実施形態の動作説明を行うと、プログラマブルコントローラPCがプログラムに従って動作を開始すれば、プログラマブルコントローラPCにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点およびプログラマブルコントローラPCの内部接点の各接点状態の変化が監視され、変化が起こる毎に接点状態が変化時刻とともに接点信号記憶保持部42に記憶される。
【0063】
この後、監視によって記憶された時系列の接点状態がタイムチャートBとして表示装置11の画面に表示されるとともに、タイムチャートBに対応する正常動作の基準となるタイムチャートAが表示装置11の画面に表示される。
【0064】
この後、例えば、ボタンBAがマウスなどでクリックされてアクティブにされた後、手操作入力装置14から、上記画面に表示中のタイムチャートAにおける接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、その指令に対応する変化時刻(例えば、接点Y1の立ち下がり時刻)が画面上の表示基準位置P2にきて、タイムチャートA全体が一方に平行移動するように画面表示の変更が行われる。また、ボタンBBがマウスなどでクリックされてアクティブにされた後、手操作入力装置14から上記画面に表示中のタイムチャートBにおける接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、その指令に対応する変化時刻(例えば、接点Y1の立ち下がり時刻)が画面上の表示基準位置P2にきて、タイムチャートB全体が一方に平行移動するように画面表示の変更が行われる。この結果、監視によって得られたタイムチャートBに対して、このタイムチャートBに対応する正常動作の基準となるタイムチャートAが重ね合わされて同一画面に表示されることとなる。なお、このとき、両接点が一致する場合に限り、タイムチャートが表示されるようにしてもよい。
【0065】
このように、予め作成して保存しておいた正常動作のタイムチャートを監視によって得られたタイムチャートに重ね合わせて表示させることで、実動作に遅れが発生しているか否かの解析を容易に実行することが可能になる。つまり、両タイムチャートの互いに対応する双方の接点状態の変化時刻を表示基準位置に一致させることができるので、双方の別の接点状態が一致しているか否かの確認が容易になるのである。
【0066】
なお、上記動作において、両タイムチャートA,Bにおける互いに対応する両接点状態の時間間隔が、手操作入力装置14により入力された警告許容幅を越えると、両タイムチャートA,Bのいずれかに警告表示を行うようにしてもよい。
【0067】
例えば、図11に示すように、接点X1,X2,Y1の下側の括弧内に、それぞれ手操作入力装置14で警告許容幅20,15,20を入力させる。そして、上記動作説明の如く、両タイムチャートA,Bの各々について、例えば接点Y1の立ち下がり時点が表示基準位置P2にきて、両タイムチャートA,B全体が右方に平行移動するように画面表示の変更が行われた後、図11の例のように、接点Y1の両立ち上がり時刻の時間間隔が手操作入力装置14からの警告許容幅を越えると、監視によって得られたタイムチャートBにおけるその警告許容幅を越えた時刻上に警告表示ADを行うようにすればよい。このように、接点単位で設定可能な警告許容幅を用いることで、複数のタイムチャートの比較を容易に行うことが可能になる。
【0068】
図12は本発明の一実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図、図13は図12に示す接点信号記憶保持部で使用させるテーブルを示す図で、これらの図を用いて以下に本実施形態の説明を、本発明の制御動作の解析方法に係る一実施形態の説明とともに行う。ただし、図13において、時刻t1,t2などは接点状態が変化した時刻を示す。
【0069】
図12に示す解析装置50は、表示装置11および手操作入力装置14を図3に示す実施形態と同様に備えているほか、プログラマブルコントローラPCとのデータ送受信用の通信部IF、および接点信号記憶保持部52を備えているとともに、タイムチャート表示部53および接点情報変換部55を構成する電子計算機を備えている。
【0070】
接点信号記憶保持部52は、通信部IFを介して、プログラマブルコントローラPCにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点およびプログラマブルコントローラPCの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶するものであって、収集すべき接点情報を取得するための制御を行う収集接点情報部521と、保持すべき接点情報を取得するための制御を行う保持接点情報部522と、計時を行うクロックタイマー523と、収集接点情報部521および保持接点情報部522の制御に従って、監視中の接点状態に変化が起こる毎に、その接点状態をクロックタイマー523から得られる変化時刻とともに後述のメモリ525に記憶させる処理を行う接点情報記録装置524と、この接点情報記録装置524からのデータを記憶するメモリ525と、このメモリ525に記憶されているデータを、例えば図13に示す形式のテーブルで管理して、接点情報変換部55へのデータ読出制御を行う接点情報記憶保持装置526とにより構成されている。
【0071】
タイムチャート表示部53は、接点情報変換部55を介して読み出される、接点信号記憶保持部52に記憶された時系列の接点状態を、タイムチャートで表示装置11の画面に表示させるものである。
【0072】
接点情報変換部55は、例えば図4(a)に示すようにある時刻のデータが画面上の所定位置にくるように、接点情報記憶保持装置526を介してメモリ525から必要なデータを読み取ってタイムチャート表示部53に転送する一方で、手操作入力装置14から、上記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、例えば図4(b)に示すようにその指令に対応する変化時刻が画面上の表示基準位置P2にくるように画面表示の変更を行うために、タイムチャート表示部53に転送すべきデータの変換(例えば読出アドレス番地の変換)を行う読取・変換部551と、手操作入力装置14からの指令に応じた方向への移動量の算出を行い、その移動量で表示装置11の画面に表示すべき画像の表示範囲を移動させる移動部552と、手操作入力装置14からの指令に応じた倍率で表示装置11の画面に表示すべき画像の拡大を行う拡大部553と、読取・変換部551と協調して、手操作入力装置14からの指令に応じて表示装置11の画面に表示すべき接点を変更する接点変更部554とにより構成されている。
【0073】
図14は図12に示す解析装置の動作説明図で、この図をさらに用いて本解析装置の動作説明を行う。ただし、各動作の詳細は上述の実施形態とほぼ同様であるので、動作概要を説明する。
【0074】
まず、画面中央の表示基準位置を基準とする設定が行われ(S50)、全記録データの時間が計算される(S51)。次いで、移動部552により手操作入力装置14からの指令に応じた所望の移動量が算出される(S52)。この後、例えば、図4(a)に示すようなタイムチャートが表示装置11の画面に表示される。
【0075】
次いで、手操作入力装置14から、表示装置11の画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、例えば、図4(b)に示すように、その指令に対応する変化時刻が表示基準位置にくるように、画面中央の接点情報を記憶保持内容から検索して描画する処理が行われる(S53)。このとき、まず、表示基準位置に対して画面左側の描画が行われ(S54)、この後、画面右側の描画が行われる(S55)。この後、手操作入力装置14から、表示装置11の画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると(S56)、ステップS53の動作に戻る。
【0076】
なお、上記各実施形態では、例えば図2(a)や図4(a)に示すように、初期画面での所定位置に変化時点を一致させずにタイムチャートの表示が行われるが、これに限らず、初期画面でも所定位置にいずれかの接点の変化時点を一致させてタイムチャートを表示させるようにしてもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば、設備機器を稼働するシーケンサにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点および前記シーケンサの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶し、記憶した時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置の画面に表示し、手操作による入力に応じた指令の出力を行う手操作入力手段から、前記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が接点単位で出されると、接点単位で出されたその指令に対応する接点状態の変化した変化時刻が前記画面上の所定位置にくるとともに、その接点状態の変化した変化時刻の所定位置への移動に合わせて前記画面に表示中の接点状態の表示が平行移動するように前記画面表示の変更を行うので、制御動作の解析操作が格段に容易となり、制御動作における接点間の関連性を容易かつ迅速に把握することが可能になる。また、所望の接点状態の変化時刻を所定位置に一致させる表示範囲に素早く変更することができる。
【0078】
請求項2記載の発明によれば、前記記憶した時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置の画面に表示する際、前記画面の中央位置を表示基準位置として、この表示基準位置を境にして前記タイムチャートを時間的に前後に分けて表示するので、接点状態の変化時点近傍における接点間の関連性を容易かつ迅速に把握することができる。
【0080】
請求項記載の発明によれば、正常動作の基準となるタイムチャートを保持し、前記記憶した時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置の画面に表示する際、前記基準となるタイムチャートとともに表示し、前記手操作入力手段から、前記画面に表示中の両タイムチャートのうち、いずれか一方の接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、前記一方のタイムチャートにおける前記指令に対応する変化時刻が前記画面上の所定位置にくるように前記画面表示の変更を行うので、両タイムチャートの互いに対応する双方の接点状態の変化時刻を所定位置に一致させることができる。この結果、双方の別の接点状態が一致しているか否かの確認が容易になる。
【0081】
請求項記載の発明によれば、前記両タイムチャートにおける互いに対応する両接点状態の時間間隔が、前記手操作入力手段により入力された警告許容幅を越えると、前記両タイムチャートのいずれかに警告表示を行うので、複数のタイムチャートの比較を容易に行うことができる。
【0082】
請求項記載の発明によれば、表示装置と、設備機器を稼働するシーケンサにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点および前記シーケンサの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶する監視記憶手段と、前記監視記憶手段に記憶された時系列の接点状態をタイムチャートで前記表示装置の画面に表示させるタイムチャート表示手段と、手操作による入力に応じた指令の出力を行う手操作入力手段と、前記手操作入力手段から、前記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が接点単位で出されると、接点単位で出されたその指令に対応する接点状態の変化した変化時刻が前記画面上の所定位置にくるとともに、その接点状態の変化した変化時刻の所定位置への移動に合わせて前記画面に表示中の接点状態の表示が平行移動するように前記画面表示の変更を行う変更手段とを備えるので、制御動作の解析操作が格段に容易となり、制御動作における接点間の関連性を容易かつ迅速に把握することが可能になる。また、所望の接点状態の変化時刻を所定位置に一致させる表示範囲に素早く変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図である。
【図2】図1に示す解析装置による表示変更の様子を示す図である。
【図3】本発明の別の実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図である。
【図4】図3に示す解析装置によるタイムチャートの表示例を示す図である。
【図5】図3に示す解析装置により実行されるフローチャートである。
【図6】本発明の別の実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図である。
【図7】図6に示す解析装置によるタイムチャートの表示例を示す図である。
【図8】図6に示す解析装置により実行されるフローチャートである。
【図9】本発明の別の実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図である。
【図10】図9に示す解析装置によるタイムチャートの表示例を示す図である。
【図11】タイムチャートの別の表示例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る制御動作の解析装置、およびプログラマブルコントローラを示す構成図である。
【図13】図12に示す接点信号記憶保持部で使用させるテーブルを示す図である。
【図14】図12に示す解析装置の動作説明図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50 解析装置
11 表示装置
12,42,52 接点信号記憶保持部
13,23,33,43,53 タイムチャート表示部
14 手操作入力装置
15,25,35,45,55 接点情報変換部
PC プログラマブルコントローラ

Claims (5)

  1. 設備機器を稼働するシーケンサにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点および前記シーケンサの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶し、
    記憶した時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置の画面に表示し、
    手操作による入力に応じた指令の出力を行う手操作入力手段から、前記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が接点単位で出されると、接点単位で出されたその指令に対応する接点状態の変化した変化時刻が前記画面上の所定位置にくるとともに、その接点状態の変化した変化時刻の所定位置への移動に合わせて前記画面に表示中の接点状態の表示が平行移動するように前記画面表示の変更を行う
    制御動作の解析方法。
  2. 前記記憶した時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置の画面に表示する際、前記画面の中央位置を表示基準位置として、この表示基準位置を境にして前記タイムチャートを時間的に前後に分けて表示する請求項1記載の制御動作の解析方法。
  3. 正常動作の基準となるタイムチャートを保持し、
    前記記憶した時系列の接点状態をタイムチャートで表示装置の画面に表示する際、前記基準となるタイムチャートとともに表示し、
    記手操作入力手段から、前記画面に表示中の両タイムチャートのうち、いずれか一方の接点状態の表示範囲を変更する指令が出されると、前記一方のタイムチャートにおける前記指令に対応する変化時刻が前記画面上の所定位置にくるように前記画面表示の変更を行う
    請求項1または2記載の制御動作の解析方法。
  4. 前記両タイムチャートにおける互いに対応する両接点状態の時間間隔が、前記手操作入力手段により入力された警告許容幅を越えると、前記両タイムチャートのいずれかに警告表示を行う請求項記載の制御動作の解析方法。
  5. 表示装置と、
    設備機器を稼働するシーケンサにおける設備機器からの入力接点、設備機器への出力接点および前記シーケンサの内部接点の各接点状態の変化を監視して、変化が起こる毎に接点状態を変化時刻とともに記憶する監視記憶手段と、
    前記監視記憶手段に記憶された時系列の接点状態をタイムチャートで前記表示装置の画面に表示させるタイムチャート表示手段と、
    手操作による入力に応じた指令の出力を行う手操作入力手段と、
    前記手操作入力手段から、前記画面に表示中の接点状態の表示範囲を変更する指令が接点単位で出されると、接点単位で出されたその指令に対応する接点状態の変化した変化時刻が前記画面上の所定位置にくるとともに、その接点状態の変化した変化時刻の所定位置への移動に合わせて前記画面に表示中の接点状態の表示が平行移動するように前記画面表示の変更を行う変更手段と
    を備える制御動作の解析装置。
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