JP3550860B2 - 信号処理用ic回路およびこれを使用した撮像装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、信号処理用IC回路およびこれを使用した撮像装置に関する。詳しくは、外部端子をバスとして使用していないときはこの外部端子をIC内部で制御して所定レベルに固定したもので、この内部制御によってIC回路の外部にプルダウンあるいはプルアップするための配線パターンを配線しないでも済むようにしてIC回路周辺の簡略化および小型化を実現したものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置などには種々の信号処理用のIC回路が使用されている。図4はその一例を示すもので、同図は撮像装置10の全体図を示す。
【0003】
同図にあって、被写体12はレンズ系13を介してCCDなどの撮像素子14にて電気信号(撮像信号)に変換される。変換後の撮像信号はサンプリングホールド回路およびAGC回路15において、サンプリングとディジタル変換時のダイナミックレンジの調整を行うためにAGCがかけられる。その後A/D変換器16でディジタル信号に変換される。
【0004】
ディジタル化された撮像信号は信号処理部20に供給され、ここに設けられたY/C生成部21では撮像信号から輝度信号Yと色信号Cとの生成処理が行われる。信号処理部20にはさらに付加機能処理部23が必要に応じて接続され、輝度信号と色信号とからなる映像信号に特殊効果を付与できるようになされている。
【0005】
特殊効果とは、ズーム機能やモザイク機能のことであって、例えばズーム機能の場合には、レンズ系13を制御して光学的なズーム処理がフルになったあと、この電子的なズーム処理が行われる。
【0006】
信号処理部20はIC回路として構成され、また付加機能処理部(同じくIC化されている)23とのデータ授受を行うため、信号処理部20にはインタフェース部(例えばパラレルインタフェース)22が設けられている。信号処理部20や付加機能処理部23は何れもメインCPU25の指令に基づいて制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
信号処理部20は上述したようにY/C生成部21の他に外部IC回路とのデータ授受を行うためのインタフェース部22が設けられているが、このインタフェース部22はパラレル入力として構成され、したがって付加機能処理部23との間には図5のような複数の外部端子30が設けられている。例えば8ビット入力の場合には図のように8ライン分の端子30a〜30hが設けられ、それぞれに接続されたバッファアンプ31a〜31hを介してインタフェース部22に接続される。
【0008】
図4の撮像装置10では、仕様によっては特殊効果などの付加機能を利用できる機種と、利用できない機種が存在する。利用できる場合には図4のように付加機能処理部23の出力端子が外部端子30に接続されているので特に問題はない。付加機能を利用できないときは外部端子30が開放された状態で信号処理部20が動作することになるので、処理動作が不安定になることがある。
【0009】
そのため、図5のようにデータ伝送路La〜Lhをプルダウン用抵抗器Ra〜Rhを利用して、外部端子30の不使用時、データ伝送路Lの電位を一定の電位例えば接地電位に固定している。これによって外部端子30の電位が安定する。
【0010】
あるいは図6のように抵抗器Ra′〜Rh′を利用して電源電圧+Bに接続し、外部端子30の不使用時、電源電圧にプルアップするようにして外部端子30の電位を安定化させている。
【0011】
これらプルダウンあるいはプルアップ用の抵抗器を使用する場合、外部端子30とこれら抵抗器との間は配線パターンを用いて接続する必要がある。この配線パターンはIC回路である信号処理部20にとっては余分な回路であるので、処理部全体の面積が増大し小型化の隘路となっている。抵抗器を使用する関係で部品点数も増えてしまう。
【0012】
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、回路面積の増大をもたらすことなく、安定した信号処理を実行できる信号処理用のIC回路およびこれを使用した撮像装置を提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係る信号処理用IC回路は、外部端子と第1のインタフェース部との間の双方向バスとして構成されるデータ伝送路の出力側バスに対してゲート回路及び外部端子レベルを固定するレベル固定手段としても機能する制御アンプが接続されると共に、外部からの制御指令信号を受ける第2のインタフェース部が内蔵された信号処理用IC回路であって、この第2のインタフェース部に外部から供給されるシリアル制御指令信号の一部に挿入された制御アンプの制御信号及びゲート回路の制御信号が該第2のインタフェース部でパラレル信号に変換された後に分離され、この制御アンプの制御信号がハイレベルの場合には、ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなって外部端子が入力端子として使用され、この外部端子へのデータが無入力の場合には、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることにより制御アンプがアクティブ状態となるとともに、このゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときには、出力バスが活きて第1のインタフェース部からの信号が外部端子を介して出力され、このゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときには、外部端子側が制御アンプで決まる所定レベルに保持されるようにしたことを特徴とする。
【0014】
本発明に係る撮像装置は、撮像信号から輝度信号と色信号からなる映像信号を生成する撮像装置であって、この映像信号を生成する信号処理部が第1のインタフェース部及び外部からの制御指令信号を受ける第2のインタフェース部を有するIC回路として構成されると共に、この第1のインタフェース部及び外部端子を介してモザイク処理又は電子ズーム処理を特殊効果処理として施す付加機能処理部が接続され、これら外部端子と第1のインタフェース部との間の双方向バスとして構成されるデータ伝送路の出力側バスに対してゲート回路及び外部端子レベルを固定するレベル固定手段としても機能する制御アンプが接続され、この付加機能処理部によって映像信号に特殊効果が付与され、この第2のインタフェース部に供給されるシリアル制御指令信号の一部に挿入された制御アンプの制御信号及びゲート回路の制御信号が該第2のインタフェース部でパラレル信号に変換された後に分離され、この制御アンプの制御信号がハイレベルの場合には、ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなって外部端子が付加機能処理部からの入力端子として使用され、この外部端子へのデータが無入力の場合には、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることにより制御アンプがアクティブ状態となるとともに、このゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときは、出力バスが活きて第1のインタフェース部からの信号が外部端子を介して付加機能処理部に出力され、このゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときには、外部端子側が制御アンプで決まる所定レベルに保持されるようにしたことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る信号処理用IC回路によれば、外部端子と第1のインタフェース部との間にデータ伝送路が双方向バスとして構成され、この双方向バスの出力側バスに対して制御アンプとゲート回路とが接続されると共に、第2のインタフェース部が内蔵される。この制御アンプの制御信号とゲート回路の制御信号とが、シリアル制御指令信号の一部に挿入されて第2のインタフェース部に外部から供給され、ここでパラレル信号に変換された後に分離される。ここに分離された制御アンプの制御信号は第2のインタフェース部から供給され、ハイレベルの場合には、ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなされて外部端子が入力端子として使用される。一方、外部端子へのデータが無入力の場合には、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることによりレベル固定手段である制御アンプが制御されてアクティブ状態となされると共に、ゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときは、第1のインタフェース部からの信号が外部端子を介して出力され、ゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときは、外部端子が所定レベルに固定される。これによって、外部端子を入力端子又は出力端子として使用できると共に、外部端子に何も接続されていない場合であっても、インタフェース部の動作が安定するので、IC内部の動作を安定化することができる。
【0016】
本発明に係る撮像装置によれば、上述した本発明に係る信号処理用IC回路を応用したものであって、制御アンプの制御信号がハイレベルの場合には、ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなって外部端子が付加機能処理部からの入力端子として使用され、外部端子に接続された付加機能処理部での特殊効果処理が行われずに、外部端子へのデータが無入力の場合には、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されて制御アンプがアクティブ状態となされる。そして、このゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときは、出力バスが活きて第1のインタフェース部からの信号が外部端子を介して付加機能処理部に出力され、このゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときは、外部端子側が制御アンプで決まる所定レベルに保持される。これによって、外部端子を付加処理機能部からの入力端子又は付加処理機能部への出力端子として使用できると共に、外部端子に接続された付加機能処理部による特殊効果処理をストップさせている場合であっても、インタフェース部及びY/C生成部等の動作が安定するので、安定した映像信号を得ることができる。
【0017】
レベル固定手段はIC化された信号処理部の内部に設けられているので、レベル固定手段を付加してもそれによってIC回路の周辺に配線パターンを付け加えるようなことはない。
【0018】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明に係る信号処理用IC回路およびこれを使用した撮像装置の一実施態様を、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1はこの発明に係る信号処理用のIC回路20の一実施態様であって、IC回路であるこの信号処理部20はその内部に外部からの信号(データ)を受け、内部に設けられた他の信号処理系に出力するためのインタフェース部22を有する。このインタフェース部22と複数の外部端子30(30a〜30h)との間のデータ伝送路L(La〜Lh)にはそれぞれバッファアンプ31(31a〜31h)が接続される。したがって図の例は単方向バスの例である。
【0020】
信号処理部20には上述したインタフェース部22の他に外部からの制御指令信号を受けるインタフェース部40が内蔵されている。端子41に供給される制御指令信号はシリアル信号であるのでこの例ではインタフェース部40はシリアル・パラレル変換器としても機能し、シリアル制御指令信号がパラレル指令信号に変換される。このパラレル指令信号の一部は信号処理部20に内蔵された別の信号処理部(図示はしない)にその処理信号として与えられる。
【0021】
この発明においては、信号処理部20の内部であって、データ伝送路Lに対して並列に、この例ではバッファアンプ31の入力段側と接地間にレベル固定手段として機能する制御アンプ(バッファアンプ)35(35a〜35h)が接続される。
【0022】
制御アンプ35は負論理構成の制御端子36(36a〜36h)を有し、これらの制御端子36に供給される制御信号Scによって制御アンプ35の入力の電位状態(接地電位)がそのまま外部端子30側に伝達されたり、遮断されてハイインピーダンスとなったりする。
【0023】
制御信号Scは端子41に供給されるシリアル制御指令信号の一部として挿入されており、このシリアル制御指令信号から制御信号Scがインタフェース部40において分離され、端子CTLを介してそれぞれの制御アンプ35に与えられる。
【0024】
したがってローレベルの制御信号Scがそれぞれの制御アンプ35に共通に与えられたときには、これら制御アンプ35は何れもアクティブ(能動)状態となり、データ伝送路Lの全てがローレベルに固定される。これによって端子30に何も接続されず開放状態になっていたとしても、IC内部でローレベルに落とされるため、データ伝送路Lの電位状態は安定する。
【0025】
これとは逆にハイレベルの制御信号Scが制御アンプ35に供給されたときは、制御アンプ35は非能動状態となるから、制御アンプ35の出力はハイインピーダンスの状態を保持する。そのため、端子30に与えられたデータ(1若しくは0の2値データ)はそのままバッファアンプ31を介してインタフェース部22に伝達される。
【0026】
このように外部から信号処理部20に与えられる制御信号Scによって端子30のレベルを所定レベルに固定できるから、端子30に別の信号処理部が接続されていないときでも安定した信号処理を実現できる。インタフェース部40に与えられるシリアル制御指令信号の一部に制御信号Scを挿入して伝送するときには既存のバスをそのまま利用できるからバスを増やしたりすることなく、信号処理部20の安定化を達成できる。
【0027】
図1に示すIC化された信号処理部20は単方向バスを有するインタフェース部にレベル固定手段を設けて信号処理部20の動作の安定化を図っている。図2は双方向バスを有するインタフェース部にこの発明を適用した場合であって、このような双方向バスを有する信号処理部20は図4に示す撮像装置10の信号処理部に適用して好適である。
【0028】
したがってこの場合には信号処理部20内には図4と同じくY/C生成部21を有し、入力した撮像信号から輝度信号Yと色信号Cとが生成される。またY/C生成部21は電子ズームやモザイクなどの特殊効果処理を行う機能が付加されているものと、そうでないものとがある。図1の例は前者の例を示す。
【0029】
特殊効果処理を行う場合にはインタフェース部22を介して外部との間で輝度信号Yと色信号Cとの授受が行われる。そのため、図2のように付加機能生成部23とY/C生成部21との間はインタフェース部22で連結される構成が採られている。さらにY/C生成部21を外部からコントロールするためインタフェース部22の他に制御用のインタフェース部40が設けられている。
【0030】
さて、インタフェース部22に関連して設けられた端子30(30a〜30h)に関しては、入力バスL(La〜Lh)がインタフェース部22と繋がれており、インタフェース部22に接続された出力バスL′(La′〜Lh′)は端子30(30a〜30h)に繋がれている。
【0031】
入力バスL側にはバッファアンプ31(31a〜31h)が接続されているのに対して、出力バスL′側にはレベル固定手段としても機能する制御アンプ(バッファアンプ)35(35a〜35h)と、ゲート回路この例ではアンドゲート回路37(37a〜37h)が接続されている。
【0032】
端子41に供給されたシリアル制御指令信号の一部に挿入された制御信号Scはインタフェース部40を介してそれぞれの制御アンプ35に共通に供給される。また、このシリアル制御指令信号の一部を構成するバス制御信号Sgがインタフェース部40で分離され、端子GPを介してアンドゲート回路37の一方の端子に与えられる。
【0033】
制御アンプ35はこれに与えられる制御信号Scがローレベルのときアクティブ状態となるので、制御信号Sc,Sgと出力バスL′の間の真理値を示すと図3のようになる。
【0034】
まず、制御信号Scがハイレベルのときは制御アンプ35が非能動状態となるからゲート制御信号Sgの内容に拘わらず出力バスL′はハイインピーダンスとなる。したがってこのときは入力バスモードとなり、端子30に上述した付加機能処理部23が接続されており、その信号が端子30に与えられているときはその信号がそのままインタフェース部22に伝達される。
【0035】
制御信号Scがローレベルに反転すると、制御アンプ35がアクティブ状態となるから、ゲート制御信号Sgがハイレベルに制御されているときは出力バスL′が活き、インタフェース部22からの信号が外部端子30を介して付加機能処理部23側に伝達される。
【0036】
そのため、Y/C生成部21で生成された輝度信号Y若しくはこれと色信号Cが出力バスL′を介して付加機能処理部23に供給されて所定の付加機能処理(水平方向の電子ズーム処理など)が施され、処理後の輝度信号Y(若しくはこれと色信号C)が入力バスLを介してY/C生成部21に取り込まれて再度処理されることによって特殊効果が付与された最終的な映像信号がこのY/C生成部21から出力される。
【0037】
このような処理に対して、ゲート制御信号Sgがローレベルになっているときには出力バスL′である端子30側は制御アンプ35で決まる所定レベル(例えば接地レベル)に保持される。これによって、端子30に何も接続されないときでも入力バスLのレベルが安定し、IC内部の動作を安定化できる。
【0038】
こうすれば、撮像装置10が付加機能を処理できる信号処理部20を搭載している場合でも、そのような処理が不可能な信号処理部を搭載している場合でも、共に動作が不安定になるなどの問題を一掃できるから、安定した特殊効果を付与できると共に、そのような機能がないときでも安定した映像信号を得ることができる。これによって信号処理部20の共用化が図れる。
【0039】
図2において、ゲート回路37はオアゲート回路を使用することもできる。その場合にはゲート制御信号Sgのレベルは反転させて使用されることになる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る信号処理用IC回路では、制御アンプの制御信号がハイレベルの場合は、外部端子が入力端子として使用され、外部端子へのデータが無入力の場合は、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることによりレベル固定手段である制御アンプが制御されてアクティブ状態になると共に、ゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときには、外部端子が出力端子として使用され、ゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときには、外部端子が所定レベルに固定されるようになされたものであるから、外部端子を入力端子又は出力端子として使用できると共に、外部端子に何も接続されていない場合であっても、インタフェース部の動作が安定するので、IC内部の動作を安定化することができる。従って、安定した信号処理を実現できることはもちろんのこと、プルダウン又はプルアップするための配線パターンを引き回すことがなくなるので、回路パターンを縮小できるため、IC回路を含む回路全体の規模を縮小できる。また、部品点数の削減にもつながる。
【0041】
さらにこの発明に係るIC回路を撮像装置に適用する場合には、特殊効果処理などを行っているときと、これをストップさせているときでも安定した映像信号を得ることができる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る信号処理用IC回路の一実施態様を示す要部の接続図である。
【図2】第2の実施態様を示す要部の接続図である。
【図3】その真理値表である。
【図4】撮像装置の一例を示す要部の系統図である。
【図5】従来の信号処理用IC回路の一例を示す系統図である。
【図6】図5と同様な系統図である。
【符号の説明】
10・・・撮像装置、20・・・信号処理部、21・・・Y/C生成部、22・・・インタフェース部、23・・・付加機能処理部、35(35a〜35h)・・・レベル固定手段、37(37a〜37h)・・・アンドゲート回路
【発明の属する技術分野】
この発明は、信号処理用IC回路およびこれを使用した撮像装置に関する。詳しくは、外部端子をバスとして使用していないときはこの外部端子をIC内部で制御して所定レベルに固定したもので、この内部制御によってIC回路の外部にプルダウンあるいはプルアップするための配線パターンを配線しないでも済むようにしてIC回路周辺の簡略化および小型化を実現したものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置などには種々の信号処理用のIC回路が使用されている。図4はその一例を示すもので、同図は撮像装置10の全体図を示す。
【0003】
同図にあって、被写体12はレンズ系13を介してCCDなどの撮像素子14にて電気信号(撮像信号)に変換される。変換後の撮像信号はサンプリングホールド回路およびAGC回路15において、サンプリングとディジタル変換時のダイナミックレンジの調整を行うためにAGCがかけられる。その後A/D変換器16でディジタル信号に変換される。
【0004】
ディジタル化された撮像信号は信号処理部20に供給され、ここに設けられたY/C生成部21では撮像信号から輝度信号Yと色信号Cとの生成処理が行われる。信号処理部20にはさらに付加機能処理部23が必要に応じて接続され、輝度信号と色信号とからなる映像信号に特殊効果を付与できるようになされている。
【0005】
特殊効果とは、ズーム機能やモザイク機能のことであって、例えばズーム機能の場合には、レンズ系13を制御して光学的なズーム処理がフルになったあと、この電子的なズーム処理が行われる。
【0006】
信号処理部20はIC回路として構成され、また付加機能処理部(同じくIC化されている)23とのデータ授受を行うため、信号処理部20にはインタフェース部(例えばパラレルインタフェース)22が設けられている。信号処理部20や付加機能処理部23は何れもメインCPU25の指令に基づいて制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
信号処理部20は上述したようにY/C生成部21の他に外部IC回路とのデータ授受を行うためのインタフェース部22が設けられているが、このインタフェース部22はパラレル入力として構成され、したがって付加機能処理部23との間には図5のような複数の外部端子30が設けられている。例えば8ビット入力の場合には図のように8ライン分の端子30a〜30hが設けられ、それぞれに接続されたバッファアンプ31a〜31hを介してインタフェース部22に接続される。
【0008】
図4の撮像装置10では、仕様によっては特殊効果などの付加機能を利用できる機種と、利用できない機種が存在する。利用できる場合には図4のように付加機能処理部23の出力端子が外部端子30に接続されているので特に問題はない。付加機能を利用できないときは外部端子30が開放された状態で信号処理部20が動作することになるので、処理動作が不安定になることがある。
【0009】
そのため、図5のようにデータ伝送路La〜Lhをプルダウン用抵抗器Ra〜Rhを利用して、外部端子30の不使用時、データ伝送路Lの電位を一定の電位例えば接地電位に固定している。これによって外部端子30の電位が安定する。
【0010】
あるいは図6のように抵抗器Ra′〜Rh′を利用して電源電圧+Bに接続し、外部端子30の不使用時、電源電圧にプルアップするようにして外部端子30の電位を安定化させている。
【0011】
これらプルダウンあるいはプルアップ用の抵抗器を使用する場合、外部端子30とこれら抵抗器との間は配線パターンを用いて接続する必要がある。この配線パターンはIC回路である信号処理部20にとっては余分な回路であるので、処理部全体の面積が増大し小型化の隘路となっている。抵抗器を使用する関係で部品点数も増えてしまう。
【0012】
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、回路面積の増大をもたらすことなく、安定した信号処理を実行できる信号処理用のIC回路およびこれを使用した撮像装置を提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係る信号処理用IC回路は、外部端子と第1のインタフェース部との間の双方向バスとして構成されるデータ伝送路の出力側バスに対してゲート回路及び外部端子レベルを固定するレベル固定手段としても機能する制御アンプが接続されると共に、外部からの制御指令信号を受ける第2のインタフェース部が内蔵された信号処理用IC回路であって、この第2のインタフェース部に外部から供給されるシリアル制御指令信号の一部に挿入された制御アンプの制御信号及びゲート回路の制御信号が該第2のインタフェース部でパラレル信号に変換された後に分離され、この制御アンプの制御信号がハイレベルの場合には、ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなって外部端子が入力端子として使用され、この外部端子へのデータが無入力の場合には、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることにより制御アンプがアクティブ状態となるとともに、このゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときには、出力バスが活きて第1のインタフェース部からの信号が外部端子を介して出力され、このゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときには、外部端子側が制御アンプで決まる所定レベルに保持されるようにしたことを特徴とする。
【0014】
本発明に係る撮像装置は、撮像信号から輝度信号と色信号からなる映像信号を生成する撮像装置であって、この映像信号を生成する信号処理部が第1のインタフェース部及び外部からの制御指令信号を受ける第2のインタフェース部を有するIC回路として構成されると共に、この第1のインタフェース部及び外部端子を介してモザイク処理又は電子ズーム処理を特殊効果処理として施す付加機能処理部が接続され、これら外部端子と第1のインタフェース部との間の双方向バスとして構成されるデータ伝送路の出力側バスに対してゲート回路及び外部端子レベルを固定するレベル固定手段としても機能する制御アンプが接続され、この付加機能処理部によって映像信号に特殊効果が付与され、この第2のインタフェース部に供給されるシリアル制御指令信号の一部に挿入された制御アンプの制御信号及びゲート回路の制御信号が該第2のインタフェース部でパラレル信号に変換された後に分離され、この制御アンプの制御信号がハイレベルの場合には、ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなって外部端子が付加機能処理部からの入力端子として使用され、この外部端子へのデータが無入力の場合には、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることにより制御アンプがアクティブ状態となるとともに、このゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときは、出力バスが活きて第1のインタフェース部からの信号が外部端子を介して付加機能処理部に出力され、このゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときには、外部端子側が制御アンプで決まる所定レベルに保持されるようにしたことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る信号処理用IC回路によれば、外部端子と第1のインタフェース部との間にデータ伝送路が双方向バスとして構成され、この双方向バスの出力側バスに対して制御アンプとゲート回路とが接続されると共に、第2のインタフェース部が内蔵される。この制御アンプの制御信号とゲート回路の制御信号とが、シリアル制御指令信号の一部に挿入されて第2のインタフェース部に外部から供給され、ここでパラレル信号に変換された後に分離される。ここに分離された制御アンプの制御信号は第2のインタフェース部から供給され、ハイレベルの場合には、ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなされて外部端子が入力端子として使用される。一方、外部端子へのデータが無入力の場合には、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることによりレベル固定手段である制御アンプが制御されてアクティブ状態となされると共に、ゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときは、第1のインタフェース部からの信号が外部端子を介して出力され、ゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときは、外部端子が所定レベルに固定される。これによって、外部端子を入力端子又は出力端子として使用できると共に、外部端子に何も接続されていない場合であっても、インタフェース部の動作が安定するので、IC内部の動作を安定化することができる。
【0016】
本発明に係る撮像装置によれば、上述した本発明に係る信号処理用IC回路を応用したものであって、制御アンプの制御信号がハイレベルの場合には、ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなって外部端子が付加機能処理部からの入力端子として使用され、外部端子に接続された付加機能処理部での特殊効果処理が行われずに、外部端子へのデータが無入力の場合には、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されて制御アンプがアクティブ状態となされる。そして、このゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときは、出力バスが活きて第1のインタフェース部からの信号が外部端子を介して付加機能処理部に出力され、このゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときは、外部端子側が制御アンプで決まる所定レベルに保持される。これによって、外部端子を付加処理機能部からの入力端子又は付加処理機能部への出力端子として使用できると共に、外部端子に接続された付加機能処理部による特殊効果処理をストップさせている場合であっても、インタフェース部及びY/C生成部等の動作が安定するので、安定した映像信号を得ることができる。
【0017】
レベル固定手段はIC化された信号処理部の内部に設けられているので、レベル固定手段を付加してもそれによってIC回路の周辺に配線パターンを付け加えるようなことはない。
【0018】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明に係る信号処理用IC回路およびこれを使用した撮像装置の一実施態様を、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1はこの発明に係る信号処理用のIC回路20の一実施態様であって、IC回路であるこの信号処理部20はその内部に外部からの信号(データ)を受け、内部に設けられた他の信号処理系に出力するためのインタフェース部22を有する。このインタフェース部22と複数の外部端子30(30a〜30h)との間のデータ伝送路L(La〜Lh)にはそれぞれバッファアンプ31(31a〜31h)が接続される。したがって図の例は単方向バスの例である。
【0020】
信号処理部20には上述したインタフェース部22の他に外部からの制御指令信号を受けるインタフェース部40が内蔵されている。端子41に供給される制御指令信号はシリアル信号であるのでこの例ではインタフェース部40はシリアル・パラレル変換器としても機能し、シリアル制御指令信号がパラレル指令信号に変換される。このパラレル指令信号の一部は信号処理部20に内蔵された別の信号処理部(図示はしない)にその処理信号として与えられる。
【0021】
この発明においては、信号処理部20の内部であって、データ伝送路Lに対して並列に、この例ではバッファアンプ31の入力段側と接地間にレベル固定手段として機能する制御アンプ(バッファアンプ)35(35a〜35h)が接続される。
【0022】
制御アンプ35は負論理構成の制御端子36(36a〜36h)を有し、これらの制御端子36に供給される制御信号Scによって制御アンプ35の入力の電位状態(接地電位)がそのまま外部端子30側に伝達されたり、遮断されてハイインピーダンスとなったりする。
【0023】
制御信号Scは端子41に供給されるシリアル制御指令信号の一部として挿入されており、このシリアル制御指令信号から制御信号Scがインタフェース部40において分離され、端子CTLを介してそれぞれの制御アンプ35に与えられる。
【0024】
したがってローレベルの制御信号Scがそれぞれの制御アンプ35に共通に与えられたときには、これら制御アンプ35は何れもアクティブ(能動)状態となり、データ伝送路Lの全てがローレベルに固定される。これによって端子30に何も接続されず開放状態になっていたとしても、IC内部でローレベルに落とされるため、データ伝送路Lの電位状態は安定する。
【0025】
これとは逆にハイレベルの制御信号Scが制御アンプ35に供給されたときは、制御アンプ35は非能動状態となるから、制御アンプ35の出力はハイインピーダンスの状態を保持する。そのため、端子30に与えられたデータ(1若しくは0の2値データ)はそのままバッファアンプ31を介してインタフェース部22に伝達される。
【0026】
このように外部から信号処理部20に与えられる制御信号Scによって端子30のレベルを所定レベルに固定できるから、端子30に別の信号処理部が接続されていないときでも安定した信号処理を実現できる。インタフェース部40に与えられるシリアル制御指令信号の一部に制御信号Scを挿入して伝送するときには既存のバスをそのまま利用できるからバスを増やしたりすることなく、信号処理部20の安定化を達成できる。
【0027】
図1に示すIC化された信号処理部20は単方向バスを有するインタフェース部にレベル固定手段を設けて信号処理部20の動作の安定化を図っている。図2は双方向バスを有するインタフェース部にこの発明を適用した場合であって、このような双方向バスを有する信号処理部20は図4に示す撮像装置10の信号処理部に適用して好適である。
【0028】
したがってこの場合には信号処理部20内には図4と同じくY/C生成部21を有し、入力した撮像信号から輝度信号Yと色信号Cとが生成される。またY/C生成部21は電子ズームやモザイクなどの特殊効果処理を行う機能が付加されているものと、そうでないものとがある。図1の例は前者の例を示す。
【0029】
特殊効果処理を行う場合にはインタフェース部22を介して外部との間で輝度信号Yと色信号Cとの授受が行われる。そのため、図2のように付加機能生成部23とY/C生成部21との間はインタフェース部22で連結される構成が採られている。さらにY/C生成部21を外部からコントロールするためインタフェース部22の他に制御用のインタフェース部40が設けられている。
【0030】
さて、インタフェース部22に関連して設けられた端子30(30a〜30h)に関しては、入力バスL(La〜Lh)がインタフェース部22と繋がれており、インタフェース部22に接続された出力バスL′(La′〜Lh′)は端子30(30a〜30h)に繋がれている。
【0031】
入力バスL側にはバッファアンプ31(31a〜31h)が接続されているのに対して、出力バスL′側にはレベル固定手段としても機能する制御アンプ(バッファアンプ)35(35a〜35h)と、ゲート回路この例ではアンドゲート回路37(37a〜37h)が接続されている。
【0032】
端子41に供給されたシリアル制御指令信号の一部に挿入された制御信号Scはインタフェース部40を介してそれぞれの制御アンプ35に共通に供給される。また、このシリアル制御指令信号の一部を構成するバス制御信号Sgがインタフェース部40で分離され、端子GPを介してアンドゲート回路37の一方の端子に与えられる。
【0033】
制御アンプ35はこれに与えられる制御信号Scがローレベルのときアクティブ状態となるので、制御信号Sc,Sgと出力バスL′の間の真理値を示すと図3のようになる。
【0034】
まず、制御信号Scがハイレベルのときは制御アンプ35が非能動状態となるからゲート制御信号Sgの内容に拘わらず出力バスL′はハイインピーダンスとなる。したがってこのときは入力バスモードとなり、端子30に上述した付加機能処理部23が接続されており、その信号が端子30に与えられているときはその信号がそのままインタフェース部22に伝達される。
【0035】
制御信号Scがローレベルに反転すると、制御アンプ35がアクティブ状態となるから、ゲート制御信号Sgがハイレベルに制御されているときは出力バスL′が活き、インタフェース部22からの信号が外部端子30を介して付加機能処理部23側に伝達される。
【0036】
そのため、Y/C生成部21で生成された輝度信号Y若しくはこれと色信号Cが出力バスL′を介して付加機能処理部23に供給されて所定の付加機能処理(水平方向の電子ズーム処理など)が施され、処理後の輝度信号Y(若しくはこれと色信号C)が入力バスLを介してY/C生成部21に取り込まれて再度処理されることによって特殊効果が付与された最終的な映像信号がこのY/C生成部21から出力される。
【0037】
このような処理に対して、ゲート制御信号Sgがローレベルになっているときには出力バスL′である端子30側は制御アンプ35で決まる所定レベル(例えば接地レベル)に保持される。これによって、端子30に何も接続されないときでも入力バスLのレベルが安定し、IC内部の動作を安定化できる。
【0038】
こうすれば、撮像装置10が付加機能を処理できる信号処理部20を搭載している場合でも、そのような処理が不可能な信号処理部を搭載している場合でも、共に動作が不安定になるなどの問題を一掃できるから、安定した特殊効果を付与できると共に、そのような機能がないときでも安定した映像信号を得ることができる。これによって信号処理部20の共用化が図れる。
【0039】
図2において、ゲート回路37はオアゲート回路を使用することもできる。その場合にはゲート制御信号Sgのレベルは反転させて使用されることになる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る信号処理用IC回路では、制御アンプの制御信号がハイレベルの場合は、外部端子が入力端子として使用され、外部端子へのデータが無入力の場合は、制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることによりレベル固定手段である制御アンプが制御されてアクティブ状態になると共に、ゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときには、外部端子が出力端子として使用され、ゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときには、外部端子が所定レベルに固定されるようになされたものであるから、外部端子を入力端子又は出力端子として使用できると共に、外部端子に何も接続されていない場合であっても、インタフェース部の動作が安定するので、IC内部の動作を安定化することができる。従って、安定した信号処理を実現できることはもちろんのこと、プルダウン又はプルアップするための配線パターンを引き回すことがなくなるので、回路パターンを縮小できるため、IC回路を含む回路全体の規模を縮小できる。また、部品点数の削減にもつながる。
【0041】
さらにこの発明に係るIC回路を撮像装置に適用する場合には、特殊効果処理などを行っているときと、これをストップさせているときでも安定した映像信号を得ることができる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る信号処理用IC回路の一実施態様を示す要部の接続図である。
【図2】第2の実施態様を示す要部の接続図である。
【図3】その真理値表である。
【図4】撮像装置の一例を示す要部の系統図である。
【図5】従来の信号処理用IC回路の一例を示す系統図である。
【図6】図5と同様な系統図である。
【符号の説明】
10・・・撮像装置、20・・・信号処理部、21・・・Y/C生成部、22・・・インタフェース部、23・・・付加機能処理部、35(35a〜35h)・・・レベル固定手段、37(37a〜37h)・・・アンドゲート回路
Claims (2)
- 外部端子と第1のインタフェース部との間の双方向バスとして構成されるデータ伝送路の出力側バスに対してゲート回路及び外部端子レベルを固定するレベル固定手段としても機能する制御アンプが接続されると共に、外部からの制御指令信号を受ける第2のインタフェース部が内蔵された信号処理用IC回路であって、
上記第2のインタフェース部に外部から供給されるシリアル制御指令信号の一部に挿入された制御アンプの制御信号及びゲート回路の制御信号が該第2のインタフェース部でパラレル信号に変換された後に分離され、
上記制御アンプの制御信号がハイレベルの場合には、上記ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなって上記外部端子が入力端子として使用され、
上記外部端子へのデータが無入力の場合には、上記制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることにより上記制御アンプがアクティブ状態となるとともに、
上記ゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときには、出力バスが活きて上記第1のインタフェース部からの信号が上記外部端子を介して出力され、
上記ゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときには、外部端子側が上記制御アンプで決まる所定レベルに保持される
ようにしたことを特徴とする信号処理用IC回路。 - 撮像信号から輝度信号と色信号からなる映像信号を生成する撮像装置であって、
上記映像信号を生成する信号処理部が第1のインタフェース部及び外部からの制御指令信号を受ける第2のインタフェース部を有するIC回路として構成されると共に、上記第1のインタフェース部及び外部端子を介してモザイク処理又は電子ズーム処理を特殊効果処理として施す付加機能処理部が接続され、
上記外部端子と上記第1のインタフェース部との間の双方向バスとして構成されるデータ伝送路の出力側バスに対してゲート回路及び外部端子レベルを固定するレベル固定手段としても機能する制御アンプが接続され、
上記付加機能処理部によって上記映像信号に特殊効果が付与され、
上記第2のインタフェース部に供給されるシリアル制御指令信号の一部に挿入された制御アンプの制御信号及びゲート回路の制御信号が該第2のインタフェース部でパラレル信号に変換された後に分離され、
上記制御アンプの制御信号がハイレベルの場合には、上記ゲート回路の制御信号の内容に拘わらず出力バスがハイインピーダンスとなって上記外部端子が上記付加機能処理部からの入力端子として使用され、
上記外部端子へのデータが無入力の場合には、上記制御アンプの制御信号がローレベルに反転されることにより上記制御アンプがアクティブ状態となるとともに、
上記ゲート回路の制御信号がハイレベルに制御されているときは、出力バスが活きて上記第1のインタフェース部からの信号が上記外部端子を介して上記付加機能処理部に出力され、
上記ゲート回路の制御信号がローレベルに制御されているときには、外部端子側が制御アンプで決まる所定レベルに保持される
ようにしたことを特徴とする撮像装置。
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