JP3550785B2 - 遠心脱水器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水切り用の穴を多数開けた容器に非接触で動力を伝達することによって容器を回転させ遠心脱水を行う遠心脱水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水切り用の穴を多数有する脱水容器を高速で回転させて脱水する遠心脱水器としては、モータ等の回転手段の回転を適切な伝達機構を使用してこの脱水容器に回転を伝える構成となっているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成の遠心脱水器は、回転手段と脱水容器とは例えばモータ軸等によって機械的に一体に連結固定されているものである。従って例えば食品から厨芥・衣類等の家庭内で脱水する必要が生じた場合に、従来の遠心脱水器を使用する場合は、用途の数だけ遠心脱水器を用意する必要があるものである。つまり、従来の遠心脱水器は、用途毎の専用の構成となっているものである。
【0004】
また、ジューサーミキサー等に見られるように、モータ軸と容器内の回転軸をカップリング構造により分離できるように構成した例もあるが、カップリング部の溝等に、ゴミが溜まり安く、掃除しにくい構成となっている。
【0005】
本発明は、回転子を備えた内容器を外容器内に配置して、これを回転磁界発生手段により非接触で駆動する遠心脱水器において、外容器内に配置されている内容器を回転自在に支持して位置規制を行うことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の請求項1に記載の遠心脱水器は、巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発生手段を備えた本体と、前記本体の上面に載置する外容器と、前記外容器内に上部支持具によって回転自在に支持した取り外し可能で側面に穴を有する内容器と、前記内容器の下部に設けた前記回転磁界発生手段からの回転磁界によりトルクを発生する永久磁石を有する回転子とを備え、前記上部支持具は、前記内容器の回転時に同内容器をその回転中心に保つように周回方向より内向きに所定の角度だけずらせて取り付けたものである。
【0007】
請求項2に記載の遠心脱水器は、上記請求項1に記載の遠心脱水器において、上部支持 具に前記上部支持具を覆う支持具カバーを取り付けたものである。
【0008】
請求項3に記載の遠心脱水器は、上記請求項2に記載の遠心脱水器において、内容器の上部に固定具を有する係止手段を設け、前記係止手段は、前記内容器が所定の回転数を超えると前記固定具が支持具カバーに設けた溝に嵌合するようにしたものである
【0009】
【作用】
請求項1に記載の発明は、回転磁界発生手段が発生する回転磁界を受けて、着脱自在な内容器下部の永久磁石がトルクを発生し、内容器を高速回転させ、内容器内に収納した内容物を回転遠心力によって脱水するものである。そして、内容器を回転可能に支持する上部支持具によって内容器の位置規制手段として作用する。つまり、上部支持具は、内容器を直角方向から所定の角度だけ傾けた形で支持しているため、内容器には上部支持具と接して回転するときに生ずるころがり摩擦による力が、周回方向より内向きに生じて内容器を回転中心に保つように作用する。従って、上部支持具は、位置規制手段を構成するものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、上部支持具に支持具カバーを取り付けたことにより、上部支持具の汚れや腐食等が発生しないように作用するものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、遠心力により迫り出した固定具が支持具カバーの溝と嵌合することにより、内容器の浮きを防止し、安定した高速回転を実現するものである。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の第一の手段の実施例を図1を参照しながら説明する。1はガラス・磁器、SUS304のような非磁性金属等の非磁性材で構成した外容器で、本体2の上部に載置して使用するものである。本体2内部には、回転磁界を発生する回転磁界発生手段3と、回転磁界発生手段3に対して適切な電流を印加するインバータ回路4を設けている。外容器1内には、脱水を行う対象物を収容する内容器5を取り外し可能に設けている。内容器5は、外容器1と同様非磁性材で構成しており、側面には多数の水切り用の穴を有している。また外容器1には、ベアリング等で構成した複数の上部支持具6と下部支持具7の2点で回転可能に支持されている。内容器5の下部には、前記回転磁界発生手段3からの回転磁界を受けてトルクを発生するディスク形の永久磁石8aと、永久磁石8aの磁束を通して磁気回路を完成させるための磁性体で構成した円盤状のヨーク8bから成る回転子8を設けている。また9は外容器1の蓋、10は脱水された水を排水するための排水口である。
【0013】
次に前記回転磁界発生手段3について、図2(b)に基づいて説明する。回転磁界発生手段3は、巻き線20と、磁性体コア21とで構成している。巻線20は通常の一般的な4極3相駆動を行うために巻かれたもので、端子20a・20b・20cに3相電流を印加することにより、回転磁界を発生するものである。端子20a・20b・20cはインバータ回路4に接続され、これによって3相電流が供給されている。また回転子8を構成する永久磁石8aは、本実施例では図2(a)に示すように4極の構成となっており、回転子8は基本的にはアキシャル形のDCブラシレスモータと同様の構成となっているものである。
【0014】
インバータ回路4は、実際には永久磁石8aの磁極位置を検知する磁極位置検知手段(図示せず)を設けて、発生する回転磁界が磁極の位置を追随するように制御している。
【0015】
以下本実施例の動作について説明する。内容器5に脱水物である内容物を収容して外容器1内にセットして、蓋9を閉じて本体2上に載置する。この状態で図示していないスイッチをオンすると、インバータ回路4が永久磁石8aの磁極位置を検知して回転磁界発生手段3が動作を開始する。回転磁界発生手段3が回転磁界を発生すると、内容器5内の回転子8を構成する永久磁石8aがこの動きと同期してトルクを発生する。このため、上部支持具6と下部支持具7で支持された内容器5は、抵抗無く高速で回転するものである。つまり内容器5は、本体2とは機械的に軸では連結されずに非接触で高速回転するものである。このとき回転磁界発生手段3は磁性体で構成されているため、永久磁石8aで構成した回転子8との間に磁気吸引力が働いて、外容器1は本体上2に安定に固定されている。本実施例では、この磁気吸引力と回転力の比はほぼ10対1程度に設定している。内容器内に収容した内容物は、この高速回転による遠心力を受けて脱水される。この脱水によって発生する水は、内容器5の側面に設けた穴から外へ出て、排水口10から排水される。
【0016】
前記遠心力Fは、式1で表現できる大きさとなっているものである。
【0017】
F=mrw 式1
(m:内容物を含めた内容器の質量 r:半径 w:角速度)
こうして目的とする脱水度合いに応じた目標回転数を設定することによって、一台の本体で複数の用途に対応した制御ができるものである。この目標回転数を設定するための手段及び、回転の起動・停止をインバータ回路4に指示する手段は公知の技術であるので図示していない。
【0018】
このとき本実施例では、外容器1はガラス・磁器等非磁性材もしくはSUS304のような非磁性金属等で構成しており、回転磁界の影響を受けることはないものである。つまり回転しないものである。
【0019】
以上のように本実施例によれば、内容器5は本体2と非接触で高速回転でき、内容物を遠心脱水できるものである。この内容器5は、外容器1に対して取り外し自在となっているため、脱水物の種類に応じて使い分けすることが容易にできるものである。つまり例えば衣類専用の内容器、野菜専用の内容器のように、用途に応じた専用のものとすることができるものである。このとき当然本体2は共通で使えるものである。なお外容器1は共通で使用することも、大まかな用途別に使用することも可能である。
【0020】
次に本発明の第二の手段の実施例について、図3に基づいて説明する。図3(a)は、本実施例の外容器と内容器を示す平面図である。また図3(b)は、同側面断面図を示している。また図3(c)は、同本体を示す側面図である。30は前記実施例と同様の非磁性材で構成した外容器、31は外容器30を載せる本体で、回転磁界発生手段32とインバータ回路33を備えている。回転磁界発生手段32は、前記実施例と同様、巻線と磁性体コアとで構成している。インバータ回路33は、回転磁界発生手段32に対して適切な電流を供給している。
【0021】
外容器30内には、脱水する対象物を収容する内容器34を取り外し自在に取り付けている。内容器34は、側面に水切り用の多数の穴を有しており、外容器30に設けているベアリング等で構成した複数の上部支持具35で回転可能に支持されている。この上部支持具35は、内容器34の水平方向の回転位置を規制する位置規制手段を構成しているものである。内容器34の下部には、前記実施例と同様、回転磁界発生手段32からの回転磁界を受けてトルクを発生するディスク形の永久磁石36を備えている。この永久磁石36の磁束は、回転磁界発生手段32内の磁性体コアと、内容器34の下部断面を通る磁気回路を通っている。つまり、磁性材でできた内容器34と永久磁石36によって回転子が構成されている。
【0022】
また37は外容器30の蓋、38は脱水された水を排水するための排水口である。
【0023】
以下本実施例の動作について説明する。本実施例では、図3(a)に示しているように位置規制手段を構成している上部支持具35は、内容器34を直角方向から所定の角度αだけ傾けた形で支持しているものである。このため、内容器34には上部支持具35と接して回転するときに生ずるころがり摩擦による力Aが、周回方向Bより内向きに生じているものである。つまりこの力は、内容器34を回転中心に保とうとするように作用しているものである。従って、上部支持具35は、位置規制手段を構成しているものである。
【0024】
以上のように、本実施例では上部支持具35のみで支持された内容器34がころがり摩擦による力Aを受けながら抵抗無く高速で回転するものである。この回転に伴って発生する遠心力によって、内容器34内に収容している内容物は水分を分離され脱水されることになる。なお外容器30は非磁性材で構成してあり、前記実施例と同様、内容器34を支持し、脱水した水を排水する容器としての機能を果たしているだけである。
【0025】
このとき本実施例では、内容器34は外容器30に上部支持具35によってのみ回転可能に取り外し自在に支持されており、非常に洗い易いシンプルな構成となっている。また、前記実施例の内容器5に比較して下部支持具7と、ヨーク8bがない分だけ軽量であるので、容器としての取扱いがより容易にできるものである。
【0026】
次に本発明の第三の手段の実施例について図4を用いて説明する。40は前記実施例と同様の外容器で、脱水を行う対象物を収容する内容器41を収容している。内容器41は側面に水切り用の多数の穴を有し、外容器40にベアリング等で構成した複数の上部支持具42で回転可能に、取り外し自在に支持されている。本実施例では、この上部支持具42の表面を支持具カバー43で覆っているものである。また内容器41は、下部に回転磁界発生手段32からの回転磁界を受けてトルクを発生するディスク形の永久磁石44を有している。なお、磁気回路及び回転子の構成方法は、前記本発明の第二の手段の実施例と同様である。
【0027】
以下本実施例の動作について説明する。内容物を収納した内容器41を外容器40に設置し、蓋45を閉じて本体上に載置して図示していないスイッチをオンする。インバータ回路が永久磁石44の磁極位置を検知し、回転磁界発生手段が回転磁界を発生すると、内容器41が高速で回転を開始する。この回転に伴って発生する遠心力により内容物は水分を分離され脱水されることになる。
【0028】
このとき本実施例では、支持具カバー43が上部支持具42を覆っているため、上部支持具42の汚れや腐食等が発生しにくくなり、容器としての取扱いがより容易にできるものである。
【0029】
次に本発明の第四の手段の実施例について図5に基づいて説明する。図5(a)は外容器50・内容器51を示す側面断面図、図5(b)は係止手段54を示す説明図である。外容器50は前記実施例と同様の非磁性材で構成しており、脱水を行う対象物を収容する内容器51を収容している。内容器51は、側面に水切り用の多数の穴を有し、外容器50に設けたベアリング等で構成した複数の上部支持具52で回転可能に、取り外し自在に支持されている。上部支持具52の表面は、支持具カバー53によって覆っている。支持具カバー53は、溝を有している。また本実施例では、内容器51の上部に内容器51の回転を安定に支持するための係止手段54を設けている。なお、磁気回路及び回転子の構成方法は、前記本発明の第二の手段の実施例と同様である。
【0030】
係止手段54は、内容器51の上部に設けたリング状の係止手段本体54aと、この係止手段本体54a内に設けた複数個のバネ54b及び固定具54cによって構成している。固定具54cは回転停止時にはバネ54bによって係止手段本体54a内に収納されるようになっており、内容器51の取り外しは自由に行える。しかし、内容器51の回転が所定の回転数を超えて、バネ54bの力より固定具54cに作用する遠心力の方が大きくなってくると、固定具54cが係止手段本体54aから迫り出して来て、前記支持具カバー53に設けている溝と嵌合する。この状態で固定具54cは、内容器51と支持具カバー53とを固定するものである。また内容器51の回転を停止すると、固定具54cは再びバネ54bによって係止手段本体54a内に収納される。
【0031】
以下本実施例の動作について説明する。内容物を収納した内容器51を外容器50に設置し、蓋を閉じて本体上に載置してスイッチを入れると、内容器51は回転を開始する。この回転によって内容器51内の収容物は、遠心力によって脱水される。このとき、内容器51の回転が所定の回転数を超えて、バネ54bの力より固定具54cに作用する遠心力の方が大きくなってくると、固定具54cが係止手段本体54aから迫り出して来て、支持具カバー53に設けている溝と嵌合する。こうして固定具54cは、内容器51の回転数が所定の回転数よりも大きくなると、内容器51と支持具カバー53とを固定するものである。
【0032】
以上のように本実施例によれば、内容器51は回転中は係止手段54によって支持具カバー53に固定されているため、非常に安定したより高速での回転を行うことが可能となっているものである。
【0033】
次に本発明の第五の手段の実施例について、図6に基づいて説明する。60は外容器で、脱水を行う対象物を収容する内容器61を取り外し自在に備えている。内容器61は円柱状となっており、側面には水切り用の多数の穴を有している。また、外容器60に設けたベアリング等で構成した複数の上部支持具62で回転可能に支持されている。この上部支持具62は本発明の第二の手段の実施例で説明したものと同様、水平方向の位置規制手段を備えている。
【0034】
本実施例では外容器60は、側面外周上に回転磁界発生手段63を有している。この回転磁界発生手段63は、前記本発明の第一の手段の実施例で説明しているディスク状のものと同様のものを、円筒状に構成した巻線と磁性体コアによって形成している。また本実施例では、この回転磁界発生手段63が発生する磁束を遮らないように、内容器61と外容器60とはガラス・磁器等の非磁性材もしくはSUS304のような非磁性金属で構成しているものである。また内容器61の内周部には、回転磁界発生手段63からの回転磁界によってトルクを発生する円筒形の永久磁石65aを設けている。この永久磁石65aが発生する磁束は、磁気回路を構成する円筒状のヨーク65bを通るようになっている。永久磁石65aおよびヨーク65bは、回転子65を構成しているものである。
【0035】
64はインバータ回路で、回転磁界発生手段63に対して回転磁界を発生するための適切な電流を印加している。66は脱水された水を排水するための排水口である。なお、本実施例では内容器61の内周部に、円筒形の永久磁石65aを設けたが、内容器61の外周部に設けた方が取り扱いがさらに容易になることは、明らかである。
【0036】
以下本実施例の動作について説明する。内容物を収納した内容器61を外容器60に設置し、図示していない起動指示手段で回転の起動を指示すると、内容器61は回転を開始する。つまり、インバータ回路64が永久磁石65aの磁極位置を検知して回転磁界発生手段63が動作回転磁界を発生し、この回転磁界によって永久磁石65aがトルクを発生して、上部支持具62で支持された内容器61が高速で回転するものである。この回転に伴って発生する遠心力により内容物は水分を分離され脱水されることになる。
【0037】
このとき本実施例では、外容器60及び内容器61は、底面部がシンプルな形状となっているため、清掃が容易となっているものである。また底面部の構成の自由度が高く、より脱水によって生じた水の排水が容易な構成となっている。
【0038】
続いて、本発明の第六の手段の実施例を図7を参照しながら説明する。70は外容器で、71は脱水を行う対象物を収容する内容器で、外容器70にベアリング等で構成した複数の上部支持具72によって回転可能に、且つ取り外しが可能に支持されている。また上部支持具72は、前記実施例で説明した水平方向の位置規制手段を備えている。外容器71の側面外周上には前記実施例で説明した巻線と磁性体コアを円筒状に構成した回転磁界発生手段73を設けている。内容器71と外容器70とは、この回転磁界発生手段73の発生する磁束を遮らないように、ガラス・磁器等の非磁性材もしくはSUS304のような非磁性金属で構成している。74はインバータ回路で、回転磁界発生手段73に対して適切な電流を印加している。76は脱水された水を排水するための排水口である。
【0039】
本実施例では、内容器71の外周部には、回転磁界発生手段73が発生する回転磁界を受けてトルクを発生する図8に示している円筒形とした籠型回転子75を設けている。籠型回転子75は、基本的には誘導モータ(ACサーボモータ)と同様の原理となっており、アルミ等の金属で1ターンのコイル群を両端で短絡した形状となっている。また回転磁界発生手段73は、巻線と磁性体コアで構成しており、巻線は通常の一般的なACサーボモータの3相駆動が行えるような構成となっている。この巻線にインバータ回路74による3相電流を印加すると、回転磁界発生手段73は回転磁界を発生するものである。この3相電流による回転磁界によって、籠型回転子75を構成するコイル群には誘導電流が流れる。この誘導電流により発生する誘導磁界が、この回転磁界に追随することによってトルクが発生し、内容器71は外容器70に機械的に固定連結されない非接触の状態で高速回転することになる。
【0040】
以下本実施例の動作について説明する。内容物を収納した内容器71を外容器70に設置し、図示していない起動指示手段で回転の起動を指示すると、インバータ回路74が起動する。このインバータ回路74が供給する3相電流によって、回転磁界発生手段73が回転磁界を発生する。この回転磁界によって、籠型回転子75はトルクを生じ、前述したように上部支持具72によって支持した内容器71が抵抗無く高速で回転する。この回転に伴って発生する遠心力によって、内容器71に収容した内容物は水分を分離され脱水されることになる。
【0041】
このとき本実施例では、籠型回転子75はアルミ等の金属であるために、腐食や高温にも強く、より耐環境性に優れたものとなっている。なお、前記各実施例の永久磁石による回転子を、図9に示すようなディスク形の変形籠型回転子に置き換え、ACサーボモータと同様の3相駆動を行えば、本実施例と同等の耐環境性を付与することが可能となる。
【0042】
続いて、本発明の第七の手段の実施例を図10を参照しながら説明する。図10(a)は外容器80・内容器81を示す側面断面図、図10(b)は突極構造の回転子85を示す説明図である。80は外容器で、81は脱水を行う対象物を収容する鉄製の内容器で、外容器80にベアリング等で構成した複数の上部支持具82によって回転可能に、且つ取り外しが可能に支持されている。また上部支持具82は、前記実施例で説明した水平方向の位置規制手段を備えている。外容器81の側面外周上には前記実施例で説明した巻線と磁性体コアを円筒状に構成した回転磁界発生手段83を設けている。外容器80は、この回転磁界発生手段83の発生する磁束を遮らないように、且つ、影響を与えないように、ガラス・磁器等の非磁性材もしくはSUS304のような非磁性金属で構成している。84はインバータ回路で、回転磁界発生手段83に対して適切な電流を印加している。86は脱水された水を排水するための排水口である。
【0043】
本実施例では、内容器81の外周部には、回転磁界発生手段83が発生する回転磁界を受けてトルクを発生する図10(b)に示している突極構造を有する回転子85を設けている。回転子85は、基本的にはスイッチドリラクタンスモータ(SRモータ)と同様の原理となっており、鉄製の円筒でN極の突極を有した形状となっている。また回転磁界発生手段83は、巻線と磁性体コア(巻線スロットを有した突極構造)で構成しており、巻線は通常の一般的な3相駆動が行えるような構成となっている。この巻線にインバータ回路84による3相電流を印加すると、回転磁界発生手段83は回転磁界を発生するものである。回転子85の突極構造によるインダクタンスの変化部が、この3相電流による回転磁界に追随することによってトルクが発生し、内容器81は外容器80に機械的に固定連結されない非接触の状態で高速回転することになる。
【0044】
一般に、発生トルクTは、巻線電流をi、回転子85の突極部の位置θに対するインダクタンスをL(θ)とすれば、次式のように表すことができる。
【0045】
T=1/2×i×dL(θ)/dθつまり、発生トルクTは1相励磁期間中のインダクタンス位置による変化率dL/dθに比例する。
【0046】
以下本実施例の動作について説明する。内容物を収納した内容器81を外容器80に設置し、図示していない起動指示手段で回転の起動を指示すると、インバータ回路84が起動する。このインバータ回路84が供給する3相電流によって、回転磁界発生手段83が回転磁界を発生する。この回転磁界によって、回転子85はトルクを生じ、前述したように上部支持具82によって支持した内容器81が抵抗無く高速で回転する。この回転に伴って発生する遠心力によって、内容器81に収容した内容物は水分を分離され脱水されることになる。
【0047】
このとき本実施例では、回転子85は構造が簡単でかつ頑健なため、前記実施例の籠形回転子よりさらに耐環境性に優れた構成となっている。
【0048】
次に、本発明の第八の手段の実施例を図11・図12に基づいて説明する。図11は本実施例の全体構成を示す説明図である。また図12は、本実施例の遠心脱水器を示す説明図である。
【0049】
90は台所等に設置している流し台で、排水口部には本実施例の脱水器を設置している。本実施例の遠心脱水器は、外容器91と、外容器91の内部に取り外し自在に設けている内容器92と、外容器91の側面外周上に設けている回転磁界発生手段93とから構成している。内容器92は、前記排水口部に設置した水切り用の金網籠を兼用している。回転磁界発生手段93は、前記実施例で説明したと同様、巻線と磁性体コアを円筒状に構成して形成している。また外容器91は、この回転磁界発生手段93の発生する磁束を遮らないように、プラスチック・ガラス・磁器等の非磁性材で、内容器92はSUS304のような非磁性金属で構成している。また内容器92は、図12に示しているように、外容器91に設けているベアリング等で構成した複数の上部支持具94によって回転可能に、且つ取り外し自在に支持されている。また内容器92の内周部には、前記回転磁界発生手段93の回転磁界を受けてトルクを発生する円筒形の永久磁石96aと、永久磁石96aの磁束を通して磁気回路を完成させる磁性体で構成した円筒状のヨーク96bとを設けている。この永久磁石96aとヨーク96bとは、回転子96を構成しているものである。また前記上部支持具94は前記実施例で説明しているように、水平方向の位置規制手段を備えている。95はインバータ回路で、回転磁界発生手段93に対して適切な電流を印加している。97は排水口である。
【0050】
以下本実施例の動作について説明する。内容器92を外容器91に設置し、図示していない起動指示手段で回転の起動を指示すると、インバータ回路95が動作を開始する。インバータ回路95が供給する3相電流によって、回転磁界発生手段93は永久磁石96aの磁極位置を検知しながら回転磁界を発生する。この回転磁界によって永久磁石96aはトルクを発生し、上部支持具94で支持された内容器92が抵抗無く高速で回転する。この回転に伴って発生する遠心力によって、内容器92内に収容した厨芥等は水分を分離され脱水されることになる。
【0051】
以上のように本実施例によれば、流し台の排水口部に外容器91を設け、排水口内の金網籠に回転子96を設けて内容器としているために、台所で特別なスペースや配管を設けることなく台所で発生する厨芥類を脱水することが可能となるものである。
【0052】
なお、本実施例では回転子96として永久磁石96aを用いているが、本発明の第六の手段の実施例で使用している籠型回転子もしくは、本発明の第七の手段の実施例で使用している突極構造の回転子を用いるようにすれば、一層の省スペース化と耐環境性の向上を図ることができ、取扱い・清掃も簡便なものとなる。
【0053】
次に本発明の第九の手段の実施例である遠心脱水器を、図13を参照しながら説明する。100は外容器である。外容器100内には、側面に水切り用の多数の穴を有し、外容器100に対してベアリング等の支持手段(図示せず)によって回転自在で、且つ取り外し自在に取り付けた内容器101を設けている。この内容器101内には、家庭の台所で発生する厨芥102を収容している。103はこの内容器101の上部を覆う蓋体である。蓋体103には、厨芥102を加熱するためのヒータ104と、ヒータ104の発熱を効率よく循環させるためのファン105と、ファン105を回転させるファンモータ106を設けている。107は厨芥102を粉砕するための粉砕手段で、外容器100に上方向に取り外しが可能で、且つ、回転しないように取り付けてある。また109は本発明の第一の手段の実施例で説明したと同様の、巻線と磁性体コアとで構成した回転磁界発生手段である。110はインバータ回路で、回転磁界発生手段109に対して適切な電流を印加するものである。また内容器101の底部には、前記回転磁界発生手段109からの回転磁界を受けてトルクを発生するディスク形の永久磁石108を設けている。永久磁石108が発生する磁束は、回転磁界発生手段109内の磁性体コア、磁性体で構成した内容器101の下部断面によって形成している磁気回路を通っている。
【0054】
以下本実施例の動作について説明する。内容器101内に厨芥102を収容して図示していないスタートスイッチを入れると、インバータ回路110が3相電流を供給して、回転磁界発生手段109が永久磁石108の磁極位置を検知しながら回転磁界を発生する。この回転磁界発生手段109が発生する回転磁界を受けて、永久磁石108がトルクを発生し内容器101が回転する。内容器101が回転すると、厨芥102は内容器101に固定した粉砕手段107によって細かく粉砕されながら脱水される。また同時に、ヒータ104及びファンモータ106も通電されているため、ヒータ104の発熱によって熱せられた熱風が内容器101内を循環している。このため厨芥102は、粉砕され脱水されながら加熱減量されるものである。
【0055】
このとき本実施例では、外容器100はガラス・磁器等非磁性材もしくはSUS304のような非磁性金属等で構成しており、回転磁界の影響を受けて回転することのないものである。
【0056】
以上のように本実施例によれば、大量の生野菜くずや茶ガラといった厨芥の水分を分離し、粉砕して、加熱することによって、大幅な減量を行うことが可能となるものである。また、内容器101を交換すれば特別なスペースや配管を設けることなく厨芥以外の脱水乾燥を行うことが可能となる。
【0057】
なお前記各実施例においては回転磁界発生手段は、インバータ回路に接続した巻線と磁性体コアによって構成しているが、この構成に限定するものではなく、要は回転トルクを発生させるための回転磁界を供給できるものであればどのような構成のものであっても良い。
【0058】
また、上部支持具及び下部支持具にはベアリングを含んだ構成としているが、要は、内容器が抵抗無く滑らかに回転するものであればどのような構成のものであっても良い。
【0059】
また、支持具カバーや、遠心力によって固定具が迫り出す構成の係止手段を、本発明の第五の手段の実施例や同第六の手段の実施例に適用することは容易に可能である。
【0060】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明によれば、巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発生手段を備えた本体と、前記本体の上面に載置する外容器と、前記外容器内に上部支持具によって回転自在に支持した取り外し可能で側面に穴を有する内容器と、前記内容器の下部に設けた前記回転磁界発生手段からの回転磁界によりトルクを発生する永久磁石を有する回転子とを備え、前記上部支持具は、前記内容器の回転時に同内容器をその回転中心に保つように周回方向より内向きに所定の角度だけずらせて取り付けたから、外容器内に配置されている内容器を水平方向に回転自在に支持してその回転中心を保つように位置規制を行うことができる。
【0061】
また、請求項2に記載の発明によれば、上部支持具に前記上部支持具を覆う支持具カバーを取り付けたから、上部支持具の汚れや腐食等が発生しにくく、内容器の取扱いを容易にすることができる。
【0062】
また、請求項3に記載の発明によれば、内容器の上部に固定具を有する係止手段を設け、前記係止手段は、前記内容器が所定の回転数を超えると前記固定具が支持具カバーに設けた溝に嵌合するようにしたから、内容器の浮きを防止し、安定した高速回転を実現することができ、脱水能力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第一の手段の実施例である外容器と内容器の構成を示す側面断面図
(b)同、本体を示す側面断面図
【図2】(a)同、永久磁石の構成を説明する説明図
(b)同、回転磁界発生手段の構成を説明する説明図
【図3】(a)本発明の第二の手段の実施例である外容器と内容器を示す平面図
(b)同、側面断面図
(c)同、本体を示す側面断面図
【図4】本発明の第三の手段の実施例の構成を示す側面断面図
【図5】(a)本発明の第四の手段の実施例の構成を示す側面断面図
(b)同、係止手段の構成を示す説明図
【図6】本発明の第五の手段の実施例の構成を示す側面断面図
【図7】本発明の第六の手段の実施例の構成を示す側面断面図
【図8】同、籠型回転子の構成を説明する斜視図
【図9】同、別の籠型回転子の構成を説明する説明図
【図10】(a)本発明の第七の手段の実施例の構成を示す側面断面図
(b)同、突極構造を有する回転子の構成を示す説明図
【図11】本発明の第八の手段の実施例の全体構成を説明する説明図
【図12】同、遠心脱水器の構成を説明する側面断面図
【図13】本発明の第九の手段の実施例である遠心脱水器の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 外容器
2 本体
3 回転磁界発生手段
5 内容器
6 上部支持具
8 回転子
8a 永久磁石
20 巻線
21 磁性体コア
30 外容器
31 本体
32 回転磁界発生手段
34 内容器
35 上部支持具
36 永久磁石
40 外容器
41 内容器
42 上部支持具
43 支持具カバー
44 永久磁石
50 外容器
51 内容器
52 上部支持具
53 支持具カバー
54 係止手段
60 外容器
61 内容器
62 上部支持具
63 回転磁界発生手段
65a 永久磁石
70 外容器
71 内容器
72 上部支持具
73 回転磁界発生手段
75 籠型回転子
80 外容器
81 内容器
82 上部支持具
83 回転磁界発生手段
85 回転子
91 外容器
92 内容器
93 回転磁界発生手段
94 上部支持具
96a 永久磁石
100 外容器
101 内容器
104 ヒータ
105 ファン
107 粉砕手段
108 永久磁石
109 回転磁界発生手段

Claims (3)

  1. 巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発生手段を備えた本体と、前記本体上面に載置する外容器と、前記外容器内に上部支持具によって回転自在に支持した取り外し可能で側面に穴を有する内容器と、前記内容器の下部に設けた前記回転磁界発生手段からの回転磁界によりトルクを発生する永久磁石を有する回転子とを備え、前記上部支持具は、前記内容器の回転時に同内容器をその回転中心に保つように周回方向より内向きに所定の角度だけずらせ取り付けた遠心脱水器。
  2. 上部支持具に前記上部支持具を覆う支持具カバーを取り付けた請求項記載の遠心脱水器。
  3. 内容器の上部に固定具を有する係止手段を設け、前記係止手段は、前記内容器が所定の回転数を超えると前記固定具が支持具カバーに設けた溝に嵌合するようにした請求項記載の遠心脱水器。
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