JPH08266932A - 遠心脱水器 - Google Patents

遠心脱水器

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JPH08266932A
JPH08266932A JP7169295A JP7169295A JPH08266932A JP H08266932 A JPH08266932 A JP H08266932A JP 7169295 A JP7169295 A JP 7169295A JP 7169295 A JP7169295 A JP 7169295A JP H08266932 A JPH08266932 A JP H08266932A
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Katsunori Zaizen
克徳 財前
Hidekazu Yamashita
秀和 山下
Tetsuo Obata
哲生 小畑
Hideki Omori
英樹 大森
Haruo Terai
春夫 寺井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アキシャル形DCブラシレスモータのロータ
に相当する回転子を備えた内容器と、ステータに相当す
る回転磁界発生手段を完全に分離させ、その内容器を外
容器内に配置し、これを非接触で駆動することにより、
一台で多くの用途に対応できる遠心脱水器を提供する。 【構成】 本体2に備えた回転磁界発生手段3が発生す
る回転磁界を受けて、外容器1に対して着脱自在とした
内容器5の下部に設けている永久磁石8aがトルクを発
生し、内容器5を高速回転させ、収容した内容物を回転
遠心力によって脱水するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水切り用の穴を多数開
けた容器に非接触で動力を伝達することによって容器を
回転させ遠心脱水を行う遠心脱水器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水切り用の穴を多数有する脱水容
器を高速で回転させて脱水する遠心脱水器としては、モ
ータ等の回転手段の回転を適切な伝達機構を使用してこ
の脱水容器に回転を伝える構成となっているものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成の遠心
脱水器は、回転手段と脱水容器とは例えばモータ軸等に
よって機械的に一体に連結固定されているものである。
従って例えば食品から厨芥・衣類等の家庭内で脱水する
必要が生じた場合に、従来の遠心脱水器を使用する場合
は、用途の数だけ遠心脱水器を用意する必要があるもの
である。つまり、従来の遠心脱水器は、用途毎の専用の
構成となっているものである。
【0004】また、ジューサーミキサー等に見られるよ
うに、モータ軸と容器内の回転軸をカップリング構造に
より分離できるように構成した例もあるが、カップリン
グ部の溝等に、ゴミが溜まり安く、掃除しにくい構成と
なっている。
【0005】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決した全く新たな遠心脱水器であって、アキ
シャル形DCブラシレスモータのロータに相当する回転
子を備えた内容器と、ステータに相当する回転磁界発生
手段を完全に分離させた形で備え、この内容器を外容器
内に配置して、これを非接触で駆動することによって一
台で多くの用途に対応できる遠心脱水器を提供すること
を第一の目的としている。また前記第一の目的を達成す
るための第二・第三・第四・第五・第六・第七の手段を
提供することを、第二・第三・第四・第五・第六・第七
の目的としているものである。更に、前記第一の目的に
関連してより収納スペースを必要としない遠心脱水器を
提供することを第八・第九の目的としているものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、巻線及び磁性体コアを有す
る回転磁界発生手段を備えた本体と、本体上面に載置す
る外容器と、この外容器内に上部支持具と下部支持具に
よって回転自在で取り外し自在に支持した側面に穴を有
する内容器と、この内容器の下部に設けた前記回転磁界
発生手段からの回転磁界によりトルクを発生する永久磁
石を有する回転子とから成り、内容器内に収納した内容
物を回転遠心力によって脱水する遠心脱水器とするもの
である。
【0007】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発生手
段を備えた本体と、本体上面に載置する外容器と、この
外容器内に上部支持具によって回転自在に支持した取り
外し可能で側面に穴を有する内容器と、この内容器の下
部に設けた前記回転磁界発生手段からの回転磁界により
トルクを発生する永久磁石を有する回転子とを備え、前
記外容器は、内容器を直角方向から所定の角度だけずら
せた方向で支持する支持具を有し、内容器を水平方向に
支持する遠心脱水器とするものである。
【0008】また第三の目的を達成するための本発明の
第三の手段は、特に、上部支持具に上部支持具を覆う支
持具カバーを取り付けた遠心脱水器とするものである。
【0009】第四の目的を達成するための本発明の第四
の手段は、特に、内容器の上部に、所定の回転数を超え
ると遠心力により固定具が迫り出すようにした係止手段
を取り付け、支持具カバーにこの固定具と嵌合する溝を
設けた遠心脱水器とするものである。
【0010】さらに第五の目的を達成するための本発明
の第五の手段は、巻線及び磁性体コアを有する回転磁界
発生手段と、回転磁界発生手段を側面外周上に設けた外
容器と、この外容器内に上部支持具で回転可能に支持し
た取り外し自在で側面に穴を有する内容器と、内容器の
側面に設けた、前記回転磁界発生手段からの回転磁界に
よりトルクを発生する永久磁石から成る回転子とを備
え、内容器内に収納した内容物を回転遠心力によって脱
水する遠心脱水器とするものである。
【0011】また第六の目的を達成するための本発明の
第六の手段は、巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発
生手段と、この回転磁界発生手段を側面外周上に設けた
外容器と、この外容器内に上部支持具で回転可能に支持
した取り外し可能で側面に穴を有する内容器と、内容器
の側面に設けた、前記回転磁界発生手段からの回転磁界
によりトルクを発生する籠型回転子とを備え、内容器内
に収納された内容物を回転遠心力によって脱水する遠心
脱水器とするものである。
【0012】また第七の目的を達成するための本発明の
第七の手段は、巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発
生手段と、この回転磁界発生手段を側面外周上に設けた
外容器と、この外容器内に上部支持具で回転可能に支持
した取り外し可能で側面に穴を有する内容器と、内容器
の側面に設けた、前記回転磁界発生手段からの回転磁界
によりトルクを発生する突極構造を有する鉄製の回転子
とを備え、内容器内に収納された内容物を回転遠心力に
よって脱水する遠心脱水器とするものである。
【0013】第八の目的を達成するための本発明の第七
の手段は、前記第一〜七のいずれかの手段の構成に加え
て、流し台の排水口部に外容器を設け、金網籠に回転子
を設けて内容器とした遠心脱水器とするものである。
【0014】加えて第九の目的を達成するための本発明
の第九の手段は、粉砕加熱乾燥処理により厨芥を減量す
る厨芥処理器の内容器に回転子を設け、内容器収納部に
回転磁界発生手段を備えた遠心脱水器とするものであ
る。
【0015】
【作用】本発明の第一の手段は、回転磁界発生手段が発
生する回転磁界を受けて、着脱自在な内容器下部の永久
磁石がトルクを発生し、内容器を高速回転させ、内容器
内に収納した内容物を回転遠心力によって脱水するもの
である。
【0016】また本発明の第二の手段は、内容器が位置
規制手段と上部支持具により回転可能に支持されている
ため、内容器下部の構成がシンプルで清掃し易くなるよ
うに作用するものである。
【0017】本発明の第三の手段は、上部支持具に支持
具カバーを取り付けたことにより、上部支持具の汚れや
腐食等が発生しないように作用するものである。
【0018】本発明の第四の手段は、遠心力により迫り
出した固定具が支持具カバーの溝と嵌合することによ
り、内容器の浮きを防止し、安定した高速回転を実現す
るものである。
【0019】また本発明の第五の手段は、外容器の側面
外周上に設けた回転磁界発生手段が発生する回転磁界を
受けて、着脱自在な内容器側面部の永久磁石がトルクを
発生し、内容器を高速回転させ、内容器内に収納した内
容物を回転遠心力により脱水することにより、さらに内
容器下部の構成がシンプルで清掃し易くなるように作用
するものである。
【0020】本発明の第六の手段は、永久磁石よりも耐
環境性に優れた籠型回転子がトルクを発生し、内容器を
高速回転させ、内容器内に収納した内容物を回転遠心力
により脱水するものである。
【0021】本発明の第七の手段は、籠型回転子よりも
さらに耐環境性・高速回転に優れた突極構造の回転子が
トルクを発生し、内容器を高速回転させ、内容器内に収
納した内容物を回転遠心力により脱水するものである。
【0022】本発明の第八の手段は、流し台の排水口部
に外容器を設け、排水口内の金網籠に回転子を設けて内
容器とすることにより、台所で特別なスペースや配管を
設けることなく家庭内の様々な物の水分を脱水するよう
に作用するものである。
【0023】更に本発明の第九の手段は、粉砕加熱乾燥
処理により厨芥を減量する厨芥処理器の内容器に回転子
を設け、内容器収納部に回転磁界発生手段を備えること
によりより大量の厨芥を処理できるようにすると共に厨
芥以外のものの脱水も、特別なスペースや配管を設ける
ことなくできるものである。
【0024】
【実施例】以下、本発明の第一の手段の実施例を図1を
参照しながら説明する。1はガラス・磁器、SUS30
4のような非磁性金属等の非磁性材で構成した外容器
で、本体2の上部に載置して使用するものである。本体
2内部には、回転磁界を発生する回転磁界発生手段3
と、回転磁界発生手段3に対して適切な電流を印加する
インバータ4を設けている。外容器1内には、脱水を行
う対象物を収容する内容器5を取り外し可能に設けてい
る。内容器5は、外容器1と同様非磁性材で構成してお
り、側面には多数の水切り用の穴を有している。また外
容器1には、ベアリング等で構成した複数の上部支持具
6と下部支持具7の2点で回転可能に支持されている。
内容器5の下部には、前記回転磁界発生手段3からの回
転磁界を受けてトルクを発生するディスク形の永久磁石
8aと、永久磁石8aの磁束を通して磁気回路を完成さ
せるための磁性体で構成した円盤状のヨーク8bから成
る回転子8を設けている。また9は外容器1の蓋、10
は脱水された水を排水するための排水口である。
【0025】次に前記回転磁界発生手段3について、図
2(b)に基づいて説明する。回転磁界発生手段3は、
巻き線20と、磁性体コア21とで構成している。巻線
20は通常の一般的な4極3相駆動を行うために巻かれ
たもので、端子20a・20b・20cに3相電流を印
加することにより、回転磁界を発生するものである。端
子20a・20b・20cはインバータ回路4に接続さ
れ、これによって3相電流が供給されている。また回転
子8を構成する永久磁石8aは、本実施例では図2
(a)に示すように4極の構成となっており、回転子8
は基本的にはアキシャル形のDCブラシレスモータと同
様の構成となっているものである。
【0026】インバータ回路4は、実際には永久磁石8
aの磁極位置を検知する磁極位置検知手段(図示せず)
を設けて、発生する回転磁界が磁極の位置を追随するよ
うに制御している。
【0027】以下本実施例の動作について説明する。内
容器5に脱水物である内容物を収容して外容器1内にセ
ットして、蓋9を閉じて本体2上に載置する。この状態
で図示していないスイッチをオンすると、インバータ回
路4が永久磁石8aの磁極位置を検知して回転磁界発生
手段3が動作を開始する。回転磁界発生手段3が回転磁
界を発生すると、内容器5内の回転子8を構成する永久
磁石8aがこの動きと同期してトルクを発生する。この
ため、上部支持具6と下部支持具7で支持された内容器
5は、抵抗無く高速で回転するものである。つまり内容
器5は、本体2とは機械的に軸では連結されずに非接触
で高速回転するものである。このとき回転磁界発生手段
3は磁性体で構成されているため、永久磁石8aで構成
した回転子8との間に磁気吸引力が働いて、外容器1は
本体上2に安定に固定されている。本実施例では、この
磁気吸引力と回転力の比はほぼ10対1程度に設定して
いる。内容器1内に収容した内容物は、この高速回転に
よる遠心力を受けて脱水される。この脱水によって発生
する水は、内容器5の側面に設けた穴から外へ出て、排
水口10から排水される。
【0028】前記遠心力Fは、式1で表現できる大きさ
となっているものである。 F=mrw2 式1 (m:内容物を含めた内容器2の質量 r:半径 w:
角速度) こうして目的とする脱水度合いに応じた目標回転数を設
定することによって、一台の本体で複数の用途に対応し
た制御ができるものである。この目標回転数を設定する
ための手段及び、回転の起動・停止をインバータ回路4
に指示する手段は公知の技術であるので図示していな
い。
【0029】このとき本実施例では、外容器1はガラス
・磁器等非磁性材もしくはSUS304のような非磁性
金属等で構成しており、回転磁界の影響を受けることは
ないものである。つまり回転しないものである。
【0030】以上のように本実施例によれば、内容器5
は本体2と非接触で高速回転でき、内容物を遠心脱水で
きるものである。この内容器5は、外容器1に対して取
り外し自在となっているため、脱水物の種類に応じて使
い分けすることが容易にできるものである。つまり例え
ば衣類専用の内容器、野菜専用の内容器のように、用途
に応じた専用のものとすることができるものである。こ
のとき当然本体2は共通で使えるものである。なお外容
器1は共通で使用することも、大まかな用途別に使用す
ることも可能である。
【0031】次に本発明の第二の手段の実施例につい
て、図3に基づいて説明する。図3(a)は、本実施例
の外容器と内容器を示す平面図である。また図3(b)
は、同側面断面図を示している。また図3(c)は、同
本体を示す側面図である。30は前記実施例と同様の非
磁性材で構成した外容器、31は外容器30を載せる本
体で、回転磁界発生手段32とインバータ回路33を備
えている。回転磁界発生手段32は、前記実施例と同
様、巻線と磁性体コアとで構成している。インバータ回
路33は、回転磁界発生手段32に対して適切な電流を
供給している。
【0032】外容器30内には、脱水する対象物を収容
する内容器34を取り外し自在に取り付けている。内容
器34は、側面に水切り用の多数の穴を有しており、外
容器30に設けているベアリング等で構成した複数の上
部支持具35で回転可能に支持されている。この上部支
持具35は、内容器34の水平方向の回転位置を規制す
る位置規制手段を構成しているものである。内容器34
の下部には、前記実施例と同様、回転磁界発生手段32
からの回転磁界を受けてトルクを発生するディスク形の
永久磁石36を備えている。この永久磁石36の磁束
は、回転磁界発生手段32内の磁性体コアと、内容器3
4の下部断面を通る磁気回路を通っている。つまり、磁
性材でできた内容器34と永久磁石36によって回転子
が構成されている。
【0033】また37は外容器30の蓋、38は脱水さ
れた水を排水するための排水口である。
【0034】以下本実施例の動作について説明する。本
実施例では、図3(a)に示しているように位置規制手
段を構成している上部支持具35は、内容器34を直角
方向から所定の角度αだけ傾けた形で支持しているもの
である。このため、内容器34には上部支持具35と接
して回転するときに生ずるころがり摩擦による力Aが、
周回方向Bより内向きに生じているものである。つまり
この力は、内容器34を回転中心に保とうとするように
作用しているものである。従って、上部支持具35は、
位置規制手段を構成しているものである。
【0035】以上のように、本実施例では上部支持具3
5のみで支持された内容器34がころがり摩擦による力
Aを受けながら抵抗無く高速で回転するものである。こ
の回転に伴って発生する遠心力によって、内容器34内
に収容している内容物は水分を分離され脱水されること
になる。なお外容器30は非磁性材で構成してあり、前
記実施例と同様、内容器34を支持し、脱水した水を排
水する容器としての機能を果たしているだけである。
【0036】このとき本実施例では、内容器34は外容
器30に上部支持具35によってのみ回転可能に取り外
し自在に支持されており、非常に洗い易いシンプルな構
成となっている。また、前記実施例の内容器5に比較し
て下部支持具7と、ヨーク8bがない分だけ軽量である
ので、容器としての取扱いがより容易にできるものであ
る。
【0037】次に本発明の第三の手段の実施例について
図4を用いて説明する。40は前記実施例と同様の外容
器で、脱水を行う対象物を収容する内容器41を収容し
ている。内容器41は側面に水切り用の多数の穴を有
し、外容器40にベアリング等で構成した複数の上部支
持具42で回転可能に、取り外し自在に支持されてい
る。本実施例では、この上部支持具42の表面を支持具
カバー43で覆っているものである。また内容器41
は、下部に回転磁界発生手段32からの回転磁界を受け
てトルクを発生するディスク形の永久磁石44を有して
いる。なお、磁気回路及び回転子の構成方法は、前記本
発明の第二の手段の実施例と同様である。
【0038】以下本実施例の動作について説明する。内
容物を収納した内容器41を外容器40に設置し、蓋4
5を閉じて本体上に載置して図示していないスイッチを
オンする。インバータ回路が永久磁石44の磁極位置を
検知し、回転磁界発生手段が回転磁界を発生すると、内
容器41が高速で回転を開始する。この回転に伴って発
生する遠心力により内容物は水分を分離され脱水される
ことになる。
【0039】このとき本実施例では、支持具カバー43
が上部支持具42を覆っているため、上部支持具42の
汚れや腐食等が発生しにくくなり、容器としての取扱い
がより容易にできるものである。
【0040】次に本発明の第四の手段の実施例について
図5に基づいて説明する。図5(a)は外容器50・内
容器51を示す側面断面図、図5(b)は係止手段54
を示す説明図である。外容器50は前記実施例と同様の
非磁性材で構成しており、脱水を行う対象物を収容する
内容器51を収容している。内容器51は、側面に水切
り用の多数の穴を有し、外容器50に設けたベアリング
等で構成した複数の上部支持具52で回転可能に、取り
外し自在に支持されている。上部支持具52の表面は、
支持具カバー53によって覆っている。支持具カバー5
3は、溝を有している。また本実施例では、内容器51
の上部に内容器51の回転を安定に支持するための係止
手段54を設けている。なお、磁気回路及び回転子の構
成方法は、前記本発明の第二の手段の実施例と同様であ
る。
【0041】係止手段54は、内容器51の上部に設け
たリング状の係止手段本体54aと、この係止手段本体
54a内に設けた複数個のバネ54b及び固定具54c
によって構成している。固定具54cは回転停止時には
バネ54bによって係止手段本体54a内に収納される
ようになっており、内容器51の取り外しは自由に行え
る。しかし、内容器51の回転が所定の回転数を超え
て、バネ54bの力より固定具54cに作用する遠心力
の方が大きくなってくると、固定具54cが係止手段本
体54aから迫り出して来て、前記支持具カバー53に
設けている溝と嵌合する。この状態で固定具54cは、
内容器51と支持具カバー53とを固定するものであ
る。また内容器51の回転を停止すると、固定具54c
は再びバネ54bによって係止手段本体54a内に収納
される。
【0042】以下本実施例の動作について説明する。内
容物を収納した内容器51を外容器50に設置し、蓋5
6を閉じて本体上に載置してスイッチを入れると、内容
器51は回転を開始する。この回転によって内容器51
内の収容物は、遠心力によって脱水される。このとき、
内容器51の回転が所定の回転数を超えて、バネ54b
の力より固定具54cに作用する遠心力の方が大きくな
ってくると、固定具54cが係止手段本体54aから迫
り出して来て、支持具カバー53に設けている溝と嵌合
する。こうして固定具54cは、内容器51の回転数が
所定の回転数よりも大きくなると、内容器51と支持具
カバー53とを固定するものである。
【0043】以上のように本実施例によれば、内容器5
1は回転中は係止手段54によって支持具カバー53に
固定されているため、非常に安定したより高速での回転
を行うことが可能となっているものである。
【0044】次に本発明の第五の手段の実施例につい
て、図6に基づいて説明する。60は外容器で、脱水を
行う対象物を収容する内容器61を取り外し自在に備え
ている。内容器61は円柱状となっており、側面には水
切り用の多数の穴を有している。また、外容器60に設
けたベアリング等で構成した複数の上部支持具62で回
転可能に支持されている。この上部支持具62は本発明
の第二の手段の実施例で説明したものと同様、水平方向
の位置規制手段を備えている。
【0045】本実施例では外容器60は、側面外周上に
回転磁界発生手段63を有している。この回転磁界発生
手段63は、前記本発明の第一の手段の実施例で説明し
ているディスク状のものと同様のものを、円筒状に構成
した巻線と磁性体コアによって形成している。また本実
施例では、この回転磁界発生手段63が発生する磁束を
遮らないように、内容器61と外容器60とはガラス・
磁器等の非磁性材もしくはSUS304のような非磁性
金属で構成しているものである。また内容器61の内周
部には、回転磁界発生手段63からの回転磁界によって
トルクを発生する円筒形の永久磁石65aを設けてい
る。この永久磁石65aが発生する磁束は、磁気回路を
構成する円筒状のヨーク65bを通るようになってい
る。永久磁石65aおよびヨーク65bは、回転子65
を構成しているものである。
【0046】64はインバータ回路で、回転磁界発生手
段63に対して回転磁界を発生するための適切な電流を
印加している。66は脱水された水を排水するための排
水口である。なお、本実施例では内容器61の内周部
に、円筒形の永久磁石65aを設けたが、内容器61の
外周部に設けた方が取り扱いがさらに容易になること
は、明らかである。
【0047】以下本実施例の動作について説明する。内
容物を収納した内容器61を外容器60に設置し、図示
していない起動指示手段で回転の起動を指示すると、内
容器61は回転を開始する。つまり、インバータ回路6
4が永久磁石65aの磁極位置を検知して回転磁界発生
手段63が動作回転磁界を発生し、この回転磁界によっ
て永久磁石65aがトルクを発生して、上部支持具62
で支持された内容器61が高速で回転するものである。
この回転に伴って発生する遠心力により内容物は水分を
分離され脱水されることになる。
【0048】このとき本実施例では、外容器60及び内
容器61は、底面部がシンプルな形状となっているた
め、清掃が容易となっているものである。また底面部の
構成の自由度が高く、より脱水によって生じた水の排水
が容易な構成となっている。
【0049】続いて、本発明の第六の手段の実施例を図
7を参照しながら説明する。70は外容器で、71は脱
水を行う対象物を収容する内容器で、外容器70にベア
リング等で構成した複数の上部支持具72によって回転
可能に、且つ取り外しが可能に支持されている。また上
部支持具72は、前記実施例で説明した水平方向の位置
規制手段を備えている。外容器71の側面外周上には前
記実施例で説明した巻線と磁性体コアを円筒状に構成し
た回転磁界発生手段73を設けている。内容器71と外
容器70とは、この回転磁界発生手段73の発生する磁
束を遮らないように、ガラス・磁器等の非磁性材もしく
はSUS304のような非磁性金属で構成している。7
4はインバータ回路で、回転磁界発生手段73に対して
適切な電流を印加している。76は脱水された水を排水
するための排水口である。
【0050】本実施例では、内容器71の外周部には、
回転磁界発生手段73が発生する回転磁界を受けてトル
クを発生する図8に示している円筒形とした籠型回転子
75を設けている。籠型回転子75は、基本的には誘導
モータ(ACサーボモータ)と同様の原理となってお
り、アルミ等の金属で1ターンのコイル群を両端で短絡
した形状となっている。また回転磁界発生手段73は、
巻線と磁性体コアで構成しており、巻線は通常の一般的
なACサーボモータの3相駆動が行えるような構成とな
っている。この巻線にインバータ回路74による3相電
流を印加すると、回転磁界発生手段73は回転磁界を発
生するものである。この3相電流による回転磁界によっ
て、籠型回転子75を構成するコイル群には誘導電流が
流れる。この誘導電流により発生する誘導磁界が、この
回転磁界に追随することによってトルクが発生し、内容
器71は外容器70に機械的に固定連結されない非接触
の状態で高速回転することになる。
【0051】以下本実施例の動作について説明する。内
容物を収納した内容器71を外容器70に設置し、図示
していない起動指示手段で回転の起動を指示すると、イ
ンバータ回路74が起動する。このインバータ回路74
が供給する3相電流によって、回転磁界発生手段73が
回転磁界を発生する。この回転磁界によって、籠型回転
子75はトルクを生じ、前述したように上部支持具72
によって支持した内容器71が抵抗無く高速で回転す
る。この回転に伴って発生する遠心力によって、内容器
71に収容した内容物は水分を分離され脱水されること
になる。
【0052】このとき本実施例では、籠型回転子75は
アルミ等の金属であるために、腐食や高温にも強く、よ
り耐環境性に優れたものとなっている。なお、前記各実
施例の永久磁石による回転子を、図9に示すようなディ
スク形の変形籠型回転子に置き換え、ACサーボモータ
と同様の3相駆動を行えば、本実施例と同等の耐環境性
を付与することが可能となる。
【0053】続いて、本発明の第七の手段の実施例を図
10を参照しながら説明する。図10(a)は外容器8
0・内容器81を示す側面断面図、図10(b)は突極
構造の回転子85を示す説明図である。80は外容器
で、81は脱水を行う対象物を収容する鉄製の内容器
で、外容器80にベアリング等で構成した複数の上部支
持具82によって回転可能に、且つ取り外しが可能に支
持されている。また上部支持具82は、前記実施例で説
明した水平方向の位置規制手段を備えている。外容器8
1の側面外周上には前記実施例で説明した巻線と磁性体
コアを円筒状に構成した回転磁界発生手段83を設けて
いる。外容器80は、この回転磁界発生手段83の発生
する磁束を遮らないように、且つ、影響を与えないよう
に、ガラス・磁器等の非磁性材もしくはSUS304の
ような非磁性金属で構成している。84はインバータ回
路で、回転磁界発生手段83に対して適切な電流を印加
している。86は脱水された水を排水するための排水口
である。
【0054】本実施例では、内容器81の外周部には、
回転磁界発生手段83が発生する回転磁界を受けてトル
クを発生する図10(b)に示している突極構造を有す
る回転子85を設けている。回転子85は、基本的には
スイッチドリラクタンスモータ(SRモータ)と同様の
原理となっており、鉄製の円筒でN極の突極を有した形
状となっている。また回転磁界発生手段83は、巻線と
磁性体コア(巻線スロットを有した突極構造)で構成し
ており、巻線は通常の一般的な3相駆動が行えるような
構成となっている。この巻線にインバータ回路84によ
る3相電流を印加すると、回転磁界発生手段83は回転
磁界を発生するものである。回転子85の突極構造によ
るインダクタンスの変化部が、この3相電流による回転
磁界に追随することによってトルクが発生し、内容器8
1は外容器80に機械的に固定連結されない非接触の状
態で高速回転することになる。
【0055】一般に、発生トルクTは、巻線電流をi、
回転子85の突極部の位置θに対するインダクタンスを
L(θ)とすれば、次式のように表すことができる。
【0056】T=1/2×i2×dL(θ)/dθ つまり、発生トルクTは1相励磁期間中のインダクタン
ス位置による変化率dL/dθに比例する。
【0057】以下本実施例の動作について説明する。内
容物を収納した内容器81を外容器80に設置し、図示
していない起動指示手段で回転の起動を指示すると、イ
ンバータ回路84が起動する。このインバータ回路84
が供給する3相電流によって、回転磁界発生手段83が
回転磁界を発生する。この回転磁界によって、回転子8
5はトルクを生じ、前述したように上部支持具82によ
って支持した内容器81が抵抗無く高速で回転する。こ
の回転に伴って発生する遠心力によって、内容器81に
収容した内容物は水分を分離され脱水されることにな
る。
【0058】このとき本実施例では、回転子85は構造
が簡単でかつ頑健なため、前記実施例の籠形回転子より
さらに耐環境性に優れた構成となっている。
【0059】次に、本発明の第八の手段の実施例を図1
1・図12に基づいて説明する。図11は本実施例の全
体構成を示す説明図である。また図12は、本実施例の
遠心脱水器を示す説明図である。
【0060】90は台所等に設置している流し台で、排
水口部には本実施例の脱水器を設置している。本実施例
の遠心脱水器は、外容器91と、外容器91の内部に取
り外し自在に設けている内容器92と、外容器91の側
面外周上に設けている回転磁界発生手段93とから構成
している。内容器92は、前記排水口部に設置した水切
り用の金網籠を兼用している。回転磁界発生手段93
は、前記実施例で説明したと同様、巻線と磁性体コアを
円筒状に構成して形成している。また外容器91は、こ
の回転磁界発生手段93の発生する磁束を遮らないよう
に、プラスチック・ガラス・磁器等の非磁性材で、内容
器92はSUS304のような非磁性金属で構成してい
る。また内容器92は、図12に示しているように、外
容器91に設けているベアリング等で構成した複数の上
部支持具94によって回転可能に、且つ取り外し自在に
支持されている。また内容器92の内周部には、前記回
転磁界発生手段93の回転磁界を受けてトルクを発生す
る円筒形の永久磁石96aと、永久磁石96aの磁束を
通して磁気回路を完成させる磁性体で構成した円筒状の
ヨーク96bとを設けている。この永久磁石96aとヨ
ーク96bとは、回転子96を構成しているものであ
る。また前記上部支持具94は前記実施例で説明してい
るように、水平方向の位置規制手段を備えている。95
はインバータ回路で、回転磁界発生手段93に対して適
切な電流を印加している。97は排水口である。
【0061】以下本実施例の動作について説明する。内
容器92を外容器91に設置し、図示していない起動指
示手段で回転の起動を指示すると、インバータ回路95
が動作を開始する。インバータ回路95が供給する3相
電流によって、回転磁界発生手段93は永久磁石96a
の磁極位置を検知しながら回転磁界を発生する。この回
転磁界によって永久磁石96aはトルクを発生し、上部
支持具94で支持された内容器92が抵抗無く高速で回
転する。この回転に伴って発生する遠心力によって、内
容器92内に収容した厨芥等は水分を分離され脱水され
ることになる。
【0062】以上のように本実施例によれば、流し台の
排水口部に外容器91を設け、排水口内の金網籠に回転
子96を設けて内容器としているために、台所で特別な
スペースや配管を設けることなく台所で発生する厨芥類
を脱水することが可能となるものである。
【0063】なお、本実施例では回転子96として永久
磁石96aを用いているが、本発明の第六の手段の実施
例で使用している籠型回転子もしくは、本発明の第七の
手段の実施例で使用している突極構造の回転子を用いる
ようにすれば、一層の省スペース化と耐環境性の向上を
図ることができ、取扱い・清掃も簡便なものとなる。
【0064】次に本発明の第九の手段の実施例である遠
心脱水器を、図13を参照しながら説明する。100は
外容器である。外容器100内には、側面に水切り用の
多数の穴を有し、外容器100に対してベアリング等の
支持手段(図示せず)によって回転自在で、且つ取り外
し自在に取り付けた内容器101を設けている。この内
容器101内には、家庭の台所で発生する厨芥102を
収容している。103はこの内容器101の上部を覆う
蓋体である。蓋体103には、厨芥102を加熱するた
めのヒータ104と、ヒータ104の発熱を効率よく循
環させるためのファン105と、ファン105を回転さ
せるファンモータ106を設けている。107は厨芥1
02を粉砕するための粉砕手段で、外容器100に上方
向に取り外しが可能で、且つ、回転しないように取り付
けてある。また109は本発明の第一の手段の実施例で
説明したと同様の、巻線と磁性体コアとで構成した回転
磁界発生手段である。110はインバータ回路で、回転
磁界発生手段109に対して適切な電流を印加するもの
である。また内容器101の底部には、前記回転磁界発
生手段109からの回転磁界を受けてトルクを発生する
ディスク形の永久磁石108を設けている。永久磁石1
08が発生する磁束は、回転磁界発生手段109内の磁
性体コア、磁性体で構成した内容器101の下部断面に
よって形成している磁気回路を通っている。
【0065】以下本実施例の動作について説明する。内
容器101内に厨芥102を収容して図示していないス
タートスイッチを入れると、インバータ回路110が3
相電流を供給して、回転磁界発生手段109が永久磁石
108の磁極位置を検知しながら回転磁界を発生する。
この回転磁界発生手段109が発生する回転磁界を受け
て、永久磁石108がトルクを発生し内容器101が回
転する。内容器101が回転すると、厨芥102は内容
器101に固定した粉砕手段107によって細かく粉砕
されながら脱水される。また同時に、ヒータ104及び
ファンモータ106も通電されているため、ヒータ10
4の発熱によって熱せられた熱風が内容器101内を循
環している。このため厨芥102は、粉砕され脱水され
ながら加熱減量されるものである。
【0066】このとき本実施例では、外容器100はガ
ラス・磁器等非磁性材もしくはSUS304のような非
磁性金属等で構成しており、回転磁界の影響を受けて回
転することのないものである。
【0067】以上のように本実施例によれば、大量の生
野菜くずや茶ガラといった厨芥の水分を分離し、粉砕し
て、加熱することによって、大幅な減量を行うことが可
能となるものである。また、内容器101を交換すれば
特別なスペースや配管を設けることなく厨芥以外の脱水
乾燥を行うことが可能となる。
【0068】なお前記各実施例においては回転磁界発生
手段は、インバータ回路に接続した巻線と磁性体コアに
よって構成しているが、この構成に限定するものではな
く、要は回転トルクを発生させるための回転磁界を供給
できるものであればどのような構成のものであっても良
い。
【0069】また、上部支持具及び下部支持具にはベア
リングを含んだ構成としているが、要は、内容器が抵抗
無く滑らかに回転するものであればどのような構成のも
のであっても良い。
【0070】また、支持具カバーや、遠心力によって固
定具が迫り出す構成の係止手段を、本発明の第五の手段
の実施例や同第六の手段の実施例に適用することは容易
に可能である。
【0071】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、回転磁界発生手
段が発生する回転磁界を受けて、着脱自在な内容器下部
の永久磁石がトルクを発生し、内容器を高速回転させ、
内容器内に収納された内容物を回転遠心力により脱水す
ることにより、一台で多くの用途に対応できる、非常に
衛生的で且つ、安価な遠心脱水器を提供できるものであ
る。
【0072】本発明の第二の手段は、巻線及び磁性体コ
アを有する回転磁界発生手段を備えた本体と、本体上面
に載置する外容器と、この外容器内に上部支持具によっ
て回転自在に支持した取り外し可能で側面に穴を有する
内容器と、この内容器の下部に設けた前記回転磁界発生
手段からの回転磁界によりトルクを発生する永久磁石を
有する回転子とを備え、前記外容器は、内容器を直角方
向から所定の角度だけずらせた方向で支持する支持具を
有し、内容器を水平方向に支持する構成として、内容器
下部の構成がシンプルで且つ、清掃の容易な遠心脱水器
を提供できるものである。
【0073】また本発明の第三の手段は、特に、上部支
持具に上部支持具を覆う支持具カバーを取り付けた構成
として、上部支持具の汚れや腐食等が発生しにくく、内
容器の取扱いがより容易な遠心脱水器を提供できるもの
である。
【0074】本発明の第四の手段では、特に、内容器の
上部に、所定の回転数を超えると遠心力により固定具が
迫り出すようにした係止手段を取り付け、支持具カバー
にこの固定具と嵌合する溝を設けた構成として、内容器
の浮きを防止し、安定した高速回転を実現するため、脱
水能力がより高い遠心脱水器を提供できるものである。
【0075】本発明の第五の手段は、巻線及び磁性体コ
アを有する回転磁界発生手段と、回転磁界発生手段を側
面外周上に設けた外容器と、この外容器内に上部支持具
で回転可能に支持した取り外し自在で側面に穴を有する
内容器と、内容器の側面に設けた、前記回転磁界発生手
段からの回転磁界によりトルクを発生する永久磁石から
成る回転子とを備え、内容器内に収納した内容物を回転
遠心力によって脱水する構成として、底面部がシンプル
で清掃がし易く、且つ排水口等の構成の自由度が高い遠
心脱水器を提供できるものである。
【0076】本発明の第六の手段は、巻線及び磁性体コ
アを有する回転磁界発生手段と、この回転磁界発生手段
を側面外周上に設けた外容器と、この外容器内に上部支
持具で回転可能に支持した取り外し可能で側面に穴を有
する内容器と、内容器の側面に設けた、前記回転磁界発
生手段からの回転磁界によりトルクを発生する籠型回転
子とを備え、内容器内に収納された内容物を回転遠心力
によって脱水する構成として、非常に安価で機械的に耐
久性が高く、かつ安全性の高い遠心脱水器を提供できる
ものである。
【0077】本発明の第七の手段は、巻線及び磁性体コ
アを有する回転磁界発生手段と、この回転磁界発生手段
を側面外周上に設けた外容器と、この外容器内に上部支
持具で回転可能に支持した取り外し可能で側面に穴を有
する内容器と、内容器の側面に設けた、前記回転磁界発
生手段からの回転磁界によりトルクを発生する突極構造
を有する回転子とを備え、内容器内に収納された内容物
を回転遠心力によって脱水する構成として、非常に安価
で機械的に耐久性が高く、かつ安全性の高い遠心脱水器
を提供できるものである。
【0078】また本発明の第八の手段は、特に、流し台
の排水口部に外容器を設け、金網籠に回転子を設けて内
容器とした構成として、台所で特別なスペースや配管を
設けることなく台所で発生する種々の厨芥を脱水するこ
とができる遠心脱水器を提供できるものである。
【0079】本発明の第九の手段は、特に、粉砕加熱乾
燥処理により厨芥を減量する厨芥処理器の内容器に回転
子を設け、内容器収納部に回転磁界発生手段を備えた構
成として、大量の厨芥の処理が可能で、且つ、厨芥以外
のものの脱水も行える遠心脱水器を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第一の手段の実施例である外容
器と内容器の構成を示す側面断面図 (b)同、本体を示す側面断面図
【図2】(a)同、永久磁石の構成を説明する説明図 (b)同、回転磁界発生手段の構成を説明する説明図
【図3】(a)本発明の第二の手段の実施例である外容
器と内容器を示す平面図 (b)同、側面断面図 (c)同、本体を示す側面断面図
【図4】本発明の第三の手段の実施例の構成を示す側面
断面図
【図5】(a)本発明の第四の手段の実施例の構成を示
す側面断面図 (b)同、係止手段の構成を示す説明図
【図6】本発明の第五の手段の実施例の構成を示す側面
断面図
【図7】本発明の第六の手段の実施例の構成を示す側面
断面図
【図8】同、籠型回転子の構成を説明する斜視図
【図9】同、別の籠型回転子の構成を説明する説明図
【図10】(a)本発明の第七の手段の実施例の構成を
示す側面断面図 (b)同、突極構造を有する回転子の構成を示す説明図
【図11】本発明の第八の手段の実施例の全体構成を説
明する説明図
【図12】同、遠心脱水器の構成を説明する側面断面図
【図13】本発明の第九の手段の実施例である遠心脱水
器の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 外容器 2 本体 3 回転磁界発生手段 5 内容器 6 上部支持具 8 回転子 8a 永久磁石 20 巻線 21 磁性体コア 30 外容器 31 本体 32 回転磁界発生手段 34 内容器 35 上部支持具 36 永久磁石 40 外容器 41 内容器 42 上部支持具 43 支持具カバー 44 永久磁石 50 外容器 51 内容器 52 上部支持具 53 支持具カバー 54 係止手段 60 外容器 61 内容器 62 上部支持具 63 回転磁界発生手段 65a 永久磁石 70 外容器 71 内容器 72 上部支持具 73 回転磁界発生手段 75 籠型回転子 80 外容器 81 内容器 82 上部支持具 83 回転磁界発生手段 85 回転子 91 外容器 92 内容器 93 回転磁界発生手段 94 上部支持具 96a 永久磁石 100 外容器 101 内容器 104 ヒータ 105 ファン 107 粉砕手段 108 永久磁石 109 回転磁界発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 寺井 春夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発
    生手段を備えた本体と、本体上面に載置する外容器と、
    この外容器内に上部支持具と下部支持具によって回転自
    在で取り外し自在に支持した側面に穴を有する内容器
    と、この内容器の下部に設けた前記回転磁界発生手段か
    らの回転磁界によりトルクを発生する永久磁石を有する
    回転子とから成り、内容器内に収納した内容物を回転遠
    心力によって脱水する遠心脱水器。
  2. 【請求項2】 巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発
    生手段を備えた本体と、本体上面に載置する外容器と、
    この外容器内に上部支持具によって回転自在に支持した
    取り外し可能で側面に穴を有する内容器と、この内容器
    の下部に設けた前記回転磁界発生手段からの回転磁界に
    よりトルクを発生する永久磁石を有する回転子とを備
    え、前記外容器は、内容器を支持する直角方向から所定
    の角度だけずらせた方向で取り付けた支持具を有し、内
    容器を水平方向に支持する遠心脱水器。
  3. 【請求項3】 上部支持具に上部支持具を覆う支持具カ
    バーを取り付けた請求項1または2記載の遠心脱水器。
  4. 【請求項4】 内容器の上部に、所定の回転数を超える
    と遠心力により固定具が迫り出すようにした係止手段を
    取り付け、支持具カバーにこの固定具と嵌合する溝を設
    けた請求項3記載の遠心脱水器。
  5. 【請求項5】 巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発
    生手段と、回転磁界発生手段を側面外周上に設けた外容
    器と、この外容器内に上部支持具で回転可能に支持した
    取り外し自在で側面に穴を有する内容器と、内容器の側
    面に設けた、前記回転磁界発生手段からの回転磁界によ
    りトルクを発生する永久磁石から成る回転子とを備え、
    内容器内に収納した内容物を回転遠心力によって脱水す
    る遠心脱水器。
  6. 【請求項6】 巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発
    生手段と、この回転磁界発生手段を側面外周上に設けた
    外容器と、この外容器内に上部支持具で回転可能に支持
    した取り外し可能で側面に穴を有する内容器と、内容器
    の側面に設けた、前記回転磁界発生手段からの回転磁界
    によりトルクを発生する籠型回転子とを備え、内容器内
    に収納された内容物を回転遠心力によって脱水する遠心
    脱水器。
  7. 【請求項7】 巻線及び磁性体コアを有する回転磁界発
    生手段と、この回転磁界発生手段を側面外周上に設けた
    外容器と、この外容器内に上部支持具で回転可能に支持
    した取り外し可能で側面に穴を有する内容器と、内容器
    の側面に設けた、前記回転磁界発生手段からの回転磁界
    によりトルクを発生する突極構造を有する鉄製の回転子
    とを備え、内容器内に収納された内容物を回転遠心力に
    よって脱水する遠心脱水器。
  8. 【請求項8】 流し台の排水口部に外容器を設け、金網
    籠に回転子を設けて内容器とした請求項1から6のいず
    れか1項に記載した遠心脱水器。
  9. 【請求項9】 粉砕加熱乾燥処理により厨芥を減量する
    厨芥処理器の内容器に回転子を設け、内容器収納部に回
    転磁界発生手段を備えた請求項1から6のいずれか1項
    に記載した遠心脱水器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100665988B1 (ko) * 2005-01-05 2007-01-09 백인선 자력을 이용한 음식물 쓰레기 탈수기

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KR100665988B1 (ko) * 2005-01-05 2007-01-09 백인선 자력을 이용한 음식물 쓰레기 탈수기

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