JP3549497B2 - 回路保護素子及び実装構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器あるいは、バッテリー等を搭載したモバイル型電子機器等に用いられ、特に、ハードディスクドライブ装置,光ディスク装置などの記憶装置や、パーソナルコンピュータやモバイル型パーソナルコンピュータなどに用いられる回路保護素子及び実装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来の回路保護素子を示す側面図である。
【0003】
1は回路保護素子で、回路保護素子1は、アレイ状であって、しかも断面が正方形状の角柱状絶縁体基台の表面に導電膜を設けた基体1と、基体1に設けられた溝3が設けられている。この溝3の側部間に狭幅部4が設けられている。溝3及び狭幅部4を覆う保護材7が設けられ、両端には端子部5,6が設けられている。狭幅部4が設けられている面は溶断面1aである。
【0004】
この様な、回路保護素子1は、図3に示すように、回路基板8上に実装されるとともに、端子部5,6がランド8a,8bにそれぞれ半田,鉛フリー半田などの接合材10,9で電気的に接合されている。
【0005】
端子部5,6に所定の電流が流れると狭幅部4が発熱し、狭幅部4の導電膜が溶断し、端子部5,6間が電気的に非接合状態となり、回路などに過度な電流が流れるのを防止する。この時狭幅部4が溶断する際に、おそらく熱膨張により保護材7を外方へ押し出し、狭幅部4が切断すると考えられる。
【0006】
従来の回路保護素子1では、基体2の断面形状(特に端子部5,6の断面形状)を正方形状としているので、実装する際に方向性が無くバルク実装などに非常に適している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、実装性がないために、回路基板8と対向する様に溶断面1aが実装された場合に、溶断特性に不具合が生じることがあった。
【0008】
図3に示すように、リフローなどの際に、接合材9,10に含まれるフラックス11が回路基板8と溶断面1aの間に入り込み、フラックスGが固形化することで、保護材7の変位を制限してしまう。その結果、溶断面1aにおける狭幅部4が溶断する際に、熱膨張などによって保護材7を図3に示すF方向に押し出すことをフラックスGが制限してしまい、溶断特性に不具合が生じる可能性を見いだした。更に、回路保護素子1を回路基板8に実装した際に回路基板8から保護材7へ応力が加わり、上述の様に保護材7の変位を規制することも考えられる。
【0009】
上記現象の詳細は不明であるが、実際上述の様に溶断面1aが回路基板8と対向するように配置された場合には、狭幅部4の溶断後における端子部5,6間の抵抗値を測定したところ、7kオーム或いは8kオームなどのものが存在し、規定の10kオームに届かないものが存在する。
【0010】
本発明は前記従来の課題を解決するもので、十分な溶断後においても十分な絶縁抵抗を得ることができる回路保護素子及び実装構造を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、柱状の基台上に導電膜を設けた基体と、前記基体に設けられた周回状の溝と、前記溝間で構成された狭幅部と、前記導電膜と電気的に接続され前記狭幅部を挟むように設けられた一対の端子部と、前記端子部間に所定以上の電流が流れると、前記狭幅部が発熱して溶断する回路保護素子であって、一対の端子部の間に前記一対の端子部よりも全周に渡って段落ちした中央部を設け、前記狭幅部を含む中央部全周を覆うように設けられた保護材とを備え、一対の端子部にはそれぞれ実装面と、前記基体の短手方向の幅が前記実装面より狭い非実装面とを有し、前記実装面と非平行な部分に狭幅部を設けた。
【0012】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、柱状の基台上に導電膜を設けた基体と、前記基体に設けられた周回状の溝と、前記溝間で構成された狭幅部と、前記導電膜と電気的に接続され前記狭幅部を挟むように設けられた一対の端子部と、前記端子部間に所定以上の電流が流れると、前記狭幅部が発熱して溶断する回路保護素子であって、一対の端子部の間に前記一対の端子部よりも全周に渡って段落ちした中央部を設け、前記狭幅部を含む中央部全周を覆うように設けられた保護材とを備え、一対の端子部にはそれぞれ実装面と、前記基体の短手方向の幅が前記実装面より狭い非実装面とを有し、前記実装面と非平行な部分に狭幅部を設けたことを特徴とする回路保護素子とすることで、溶断部分である狭幅部を基板と対面する位置に配置されることを防止でき、溶断後の絶縁抵抗を大きくすることができる。
【0018】
請求項記載の発明は、端子部を避けて狭幅部を覆うように保護材を設けた請求項記載の回路保護素子とすることで、狭幅部の耐候性を向上させ、特性劣化を防止できる。
【0019】
請求項記載の発明は、端子部の断面形状を長方形状とし、長辺部分を実装面とし、短辺部分を非実装面とした請求項記載の回路保護素子とすることで、基体を構成する基台の形状が非常にシンプルで生産しやすく、実装性が向上する。
【0020】
請求項記載の発明は、実装面の幅をL3、側面の幅をL2とした場合に、0.4<L2÷L3<0.90としたことを特徴とする請求項記載の回路保護素子とすることで、実装面を明確にすることができ、しかも狭幅部を形成する側面の面積を広くできるので、狭幅部の製造が容易になる。
【0022】
請求項5記載の発明は、基板と、前記基板に設けられたランドと、回路保護素子とから成り、前記回路保護素子は、柱状の基台上に導電膜を設けた基体と、前記基体に設けられた周回状の溝と、前記溝間で構成された狭幅部と、前記導電膜と電気的に接続され前記狭幅部を挟むように設けられた一対の端子部と、前記狭幅部を覆うように設けられた保護材とを備え、前記端子部間に所定以上の電流が流れると、前記狭幅部が発熱して溶断する回路保護素子であって、一対の端子部の間に前記一対の端子部よりも全周に渡って段落ちした中央部を設け、一対の端子部にはそれぞれ実装面と、前記基体の短手方向の幅が前記実装面より狭い非実装面とを有し、前記実装面と非平行な部分に狭幅部を設けたことを特徴とし、前記ランドに前記回路保護素子の端子部を接合材にて直接或いは間接的に接合された回路保護素子の実装構造であって、実装面とランドが対面するように回路保護素子を基板上に実装した時に、狭幅部は基板に対して非対向となる部分に配置されるように実装されたことを特徴とする回路保護素子の実装構造とすることで、回路基板と素子の間に狭幅部を非配置とすることで、狭幅部が溶断する際にフラックスなどの影響を受けにくく、溶断後の絶縁抵抗を大きくすることができる。
【0023】
請求項記載の発明は、狭幅部を設けた溶断面は基板面に対して略直交していることを特徴とする請求項記載の回路保護素子の実装構造とすることで、全く狭幅部を設けた部分と基板は対向しないので、更に確実な溶断を行うことができる。
【0024】
請求項記載の発明は、端子部の断面形状を長方形状とし、長辺部分を実装面とし短辺部分を非実装面とした請求項記載の回路保護素子の実装構造とすることで、基体を構成する基台の形状が非常にシンプルで生産しやすく、実装性が向上する。
【0025】
図1は本発明の一実施の形態における回路保護素子を示す斜視図である。
【0026】
図1において、11は基体で、基体11は、基台と基台上に設けられた導電膜12で構成され、基台は絶縁材料などをプレス加工,押し出し法等を施して構成されており、導電膜12は、印刷法,塗布法,メッキ法やスパッタリング法等の蒸着法等によって基台上に形成される。13は基体11に設けられた溝で、溝13は、レーザ光線等を基体11の導電膜12に照射することによって形成したり、導電膜12に砥石等を当てて機械的に形成されている。また、溝13は、上述の様に切削などで形成するのではなく、フォトリソ技術等を用いて形成しても良い。すなわち、溝13は基台の全面に導電膜12を設けた後に、トリミングによって、形成しても良く、或いは導電膜を形成する際に予め導電膜12を非形成とした部分を溝13としても良い。14は基体11の溝13を設けた部分に塗布された保護材、15,16はそれぞれ端子電極が形成された端子部で、端子部15と端子部16の間には、溝13及び保護材14が設けられている。保護材14は仕様等によっては、設けなくても良い。
【0027】
また、13aは溝13の両端部間で形成された狭幅部で、狭幅部13aは導電膜12の一部である。この狭幅部13aの幅または膜厚の少なくとも一方の設定によって、溶断電流を制御するようにしている。すなわち、動作としては、例えば5Aの電流で溶断するように構成したい場合には、予め5Aで狭幅部13aが溶断するように、導電膜12の材料や膜厚、狭幅部13aの幅、基台の材料等を実験等で算出しておき、その構造で回路保護素子を作製する。そして、所定の電流(例えば5Aの電流)が流れると、狭幅部13aが溶断して、過電流による回路基板や電子機器等の故障等を防止している。
【0028】
また、本実施の形態の回路保護素子は、回路保護素子の長さL1,幅L2,高さL3は以下の通りとなっていることが好ましい。
【0029】
L1=0.5〜2.2mm(好ましくは0.8〜1.8mm)
L2=0.2〜1.3mm(好ましくは0.4〜0.9mm)
L3=0.2〜1.3mm(好ましくは0.4〜0.9mm)
L1が0.5mm以下であると、加工が非常に難しくなり、生産性が向上しない。また、L1が2.2mmを超えてしまうと、素子自体が大きくなってしまい、電子回路等が形成された基板など(以下回路基板等と略す)回路基板等の小型化ができず、ひいてはその回路基板等を搭載した電子機器等の小型化を行うことができない。また、L2,L3それぞれが0.2mm以下であると、素子自体の機械的強度が弱くなりすぎてしまい、実装装置などで、回路基板等に実装する場合に、素子折れ等が発生することがある。また、L2,L3が1.3mm以上となると、素子が大きくなりすぎて、回路基板等の小型化、ひいては装置の小型化を行うことができない。なお、L4(最大段落ちの深さ)は20μm〜100μm程度が好ましく、20μm以下であれば、狭幅部13a上に溶断促進助剤を設け、その上に更に保護材14を設けたときに、保護材14を薄くしなければならず、その結果、実装の時などに衝撃などによって、前記溶断促進助剤に影響が出て、十分な溶断特性を得ることができないことがある。また、L4が100μmを超えると基台の機械的強度が弱くなり、やはり素子折れ等が発生することがある。
【0030】
本実施の形態の特徴部分は、実装面に側面11aが配置されないようにした構成を有し、具体的な構成としては、端子部15,16形状を断面正方形状とはせず、断面長方形状とした点にある。
【0031】
すなわち、図1において、端子部15,16の実装面15a,15b,16a,16bの幅(L3に相当)は側面15c,15d,16c,16dの幅(L2に相当)よりも広くなっている。実装面15a,15b,16a,16b及び側面15c,15d,16c,16dの奥行きはL5でほぼ同一奥行きである。
【0032】
更に重要なことは、実装面15a,16aを回路基板と対向するように回路保護素子を回路基板上に実装した際に、狭幅部13aを含む溶断面が回路基板と対向せず、しかも実装面15b,16bを回路基板と対向するように回路保護素子を回路基板上に実装した際も狭幅部13aを含む溶断面が回路基板と対向しない構成であることが重要である。
【0033】
図1に示す構成においては、溝13を設ける中央部11bは断面長方形状である柱状形状としているので、幅の広い側面11c,11d(互いに対向関係)には狭幅部13aは設けず、幅の狭い側面11aもしくは側面11aと対向する側面11eに狭幅部13aを設ける構成とする。
【0034】
この様に構成することで、回路基板に回路保護素子を実装する際に、実装幅の広い実装面15a,16a或いは実装面15b,16bで実装されることになり、狭幅部13aが回路基板と平行するような対向関係に配置されることはなく、溶断後の特性もほとんどの場合、10kオーム以上の抵抗値を有する。
【0035】
更に、実装面15a,16a,15b,16bの幅L3と側面15c,16c,15d,16dの幅L2の関係は、0.4<L2÷L3<0.90(好ましくは0.6<L2÷L3<0.8)とすることが好ましい。すなわち、L2÷L3が0.4以下であると、側面15c,16c,15d,16dの幅が狭くなりすぎて、狭幅部13aを形成しにくく、0.90以上であると、実装面15a,16a,15b,16bと側面15c,16c,15d,16dの幅が近似してしまい、実装の際に、側面15c,16c,15d,16dが回路基板側に実装されてしまう可能性が高くなる。
【0036】
なお、本実施の形態では、端子部15,16の断面形状を略長方形としたが、図4に示すような構成でも良い。すなわち図4(a)に示すように、実装面15a,16a,15b,16bを平坦部にして、側面15c,16c,15d,16dに一つ或いは複数の角部を形成することで、側面15c,16c,15d,16dは実質的に回路基板上に実装されない構成としている。
【0037】
又、図4(b)に示すように端子部15,16を断面楕円形状或いは略楕円形状とすることで、長軸に沿った実装面15a,16a,15b,16bは非常に安定的に回路基板上に実装され、短軸に沿った側面15c,16c,15d,16dは尖った形状となっているので、回路基板上には実装されにくい。
【0038】
更に、図4(c)に示すように略二等辺三角形状とし、しかも底辺が他の辺よりも短い構成とすることで、斜辺を実装面15a,16a,15b,16bとし、頂点あるいは底辺を側面15c,16c,15d,16dとすることで、実装面15a,16a,15b,16bを容易に回路基板と対向させることができる。
【0039】
従って、本実施の形態では、端子部15,16の形状を端子部15,16の複数の側面の内、特定の側面(実装面15a,16a,15b,16b)が回路基板上に実装されやすいような形状とし、しかもその特定の側面(実装面15a,16a,15b,16b)に対して、非平行な面(好ましくは略直交する面)に狭幅部13aを設けた側面11aを配置することで、側面11aを回路基板側に配置されることを防止でき、溶断後の絶縁抵抗を大きくすることできる。すなわち、狭幅部13aが回路基板側とは異なる側方に設けられるので、従来考えられる実装時における接合材からしみ出したフラックスで保護材14が固定されず、溶断時に容易に熱膨張による保護材14が膨らみ、狭幅部13aにおける溶断を確実に行うことができる。
【0040】
別な見方をすれば、回路基板などに実装されにくい、側面15cと側面16c、もしくは側面15dと側面16dで挟まれた領域内に、狭幅部13aが存在し、実装面15aと実装面16a、もしくは実装面15b,16bで挟まれた領域内には狭幅部13aが存在しない構成ということもできる。
【0041】
なお、本実施の形態では、溝13が設けられる中央部11bを端子部15,16の断面形状と近似した長方形状とし、幅の狭い側面に狭幅部13aを形成したが、中央部11bのみを断面正方形状としても同様の効果を得ることができる。すなわち、回路基板と対向しやすい或いは確実に対向する実装面15a,16a,15b,16bと非平行(直交)する断面正方形状の側面に狭幅部を設けておけば、上述と同様の効果を得ることができる。
【0042】
更に、中央部11bを断面円形状としても良い。この構成では、溝13を正確に構成できるので、特性バラツキを抑えることができる。この場合には、回路基板と対向しやすい或いは確実に対向する実装面15a,16a,15b,16bと非平行(直交)する部分に狭幅部13aを設けることで、上述と同様の効果を得ることができる。
【0043】
更に、本実施の形態では、中央部11bを全周に渡って両端部よりも段落ちさせたアレイ状の基体11を用いたが、段落ちの無いストレート形状としても良い。この場合には基体11の形状が非常にシンプルになるので、生産性が向上する。例えば、基体11を構成する基台の形状を直方体形状としても良い。
【0044】
図3に示す実装構造において、例えば図1の構造の回路保護素子を用いるとするならば、回路基板8等の基板状に設けられたランド8a,8bに直接或いは接合材9,10を介して端子部15,16の実装面15a,16a或いは実装面15b,16bを接合すると、必ずフラックスGが貯まりやすい回路基板8と回路保護素子の間に狭幅部13aは存在しない。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、柱状の基台上に導電膜を設けた基体と、前記基体に設けられた周回状の溝と、前記溝間で構成された狭幅部と、前記導電膜と電気的に接続され前記狭幅部を挟むように設けられた一対の端子部と、前記端子部間に所定以上の電流が流れると、前記狭幅部が発熱して溶断する回路保護素子であって、一対の端子部の間に前記一対の端子部よりも全周に渡って段落ちした中央部を設け、前記狭幅部を含む中央部全周を覆うように設けられた保護材とを備え、一対の端子部にはそれぞれ実装面と、前記基体の短手方向の幅が前記実装面より狭い非実装面とを有し、前記実装面と非平行な部分に狭幅部を設けたことで、溶断部分である狭幅部を基板と対面する位置に配置されることを防止でき、溶断後の絶縁抵抗を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における回路保護素子を示す斜視図
【図2】従来の回路保護素子を示す側面図
【図3】従来の回路保護素子の実装構造を示す側面図
【図4】本発明の他の実施の形態における回路保護素子の端面を示す平面図
【符号の説明】
8 回路基板
8a,8b ランド
9,10 接合材
11 基体
11b 中央部
12 導電膜
13 溝
13a 狭幅部
14 保護材
15,16 端子部
15a,15b,16a,16b 実装面
15c,15d,16c,16d 側面

Claims (7)

  1. 柱状の基台上に導電膜を設けた基体と、前記基体に設けられた周回状の溝と、前記溝間で構成された狭幅部と、前記導電膜と電気的に接続され前記狭幅部を挟むように設けられた一対の端子部と、前記端子部間に所定以上の電流が流れると、前記狭幅部が発熱して溶断する回路保護素子であって、一対の端子部の間に前記一対の端子部よりも全周に渡って段落ちした中央部を設け、前記狭幅部を含む中央部全周を覆うように設けられた保護材とを備え、一対の端子部にはそれぞれ実装面と、前記基体の短手方向の幅が前記実装面より狭い非実装面とを有し、前記実装面と非平行な部分に狭幅部を設けたことを特徴とする回路保護素子。
  2. 端子部を避けて狭幅部を覆うように保護材を設けた請求項1記載の回路保護素子。
  3. 端子部の断面形状を長方形状とし、長辺部分を実装面とし、短辺部分を非実装面とした請求項1記載の回路保護素子。
  4. 実装面の幅をL3、側面の幅をL2とした場合に、0.4<L2÷L3<0.90としたことを特徴とする請求項1記載の回路保護素子。
  5. 基板と、前記基板に設けられたランドと、回路保護素子とから成り、前記回路保護素子は、柱状の基台上に導電膜を設けた基体と、前記基体に設けられた周回状の溝と、前記溝間で構成された狭幅部と、前記導電膜と電気的に接続され前記狭幅部を挟むように設けられた一対の端子部と、前記狭幅部を覆うように設けられた保護材とを備え、前記端子部間に所定以上の電流が流れると、前記狭幅部が発熱して溶断する回路保護素子であって、一対の端子部の間に前記一対の端子部よりも全周に渡って段落ちした中央部を設け、一対の端子部にはそれぞれ実装面と、前記基体の短手方向の幅が前記実装面より狭い非実装面とを有し、前記実装面と非平行な部分に狭幅部を設けたことを特徴とし、前記ランドに前記回路保護素子の端子部を接合材にて直接或いは間接的に接合された回路保護素子の実装構造であって、実装面とランドが対面するように回路保護素子を基板上に実装した時に、狭幅部は基板に対して非対向となる部分に配置されるように実装されたことを特徴とする回路保護素子の実装構造。
  6. 狭幅部を設けた溶断面は基板面に対して略直交していることを特徴とする請求項5記載の回路保護素子の実装構造。
  7. 端子部の断面形状を長方形状とし、長辺部分を実装面とし短辺部分を非実装面とした請求項5記載の回路保護素子の実装構造。
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