JP3549258B2 - マークシート認識装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は端末のファクシミリ装置よりセンターに送信されてくるマークシート原稿を認識するマークシート認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マークシートに注文品などを記入し、ファクシミリ装置によりセンターに送信すると、センターではこのマークシートを認識して注文内容を把握するというような、ファクシミリ端末とデータ受信装置とマークシート認識装置からなるマークシート認識システムが用いられている。データ受信装置は、私書箱と同様な機能を有し、ボックス番号の付いた記憶領域を有している。各記憶領域はそれぞれ特有のデータを取り扱うように定めておき、この旨各端末に知らせておく。各端末は送信するデータの内容により、ボックス番号を指定して送信し、データ受信装置は、指定されたボックス番号の記憶領域に送信されてきたデータを格納する。マークシート認識装置はいくつかの記憶領域(以下これをボックスと言う)を担当し、定期的に記憶領域をサーチしてデータが送信されてきたか調べ、送信されているときは、それを認識する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなメールボックスを利用したファクシミリ通信は、特に物品の購入等の注文、クイズ等の応募、アンケートの収集等に利用される場合が多い。ここで、このような目的で利用する場合、先着何通までの注文を受注する、あるいは当選にするというような形態で利用されている場合も多い。しかしながら、従来のこの種の通信システムではその注文数を超えた着信データまでマークシートの認識を行い、無駄な認識作業が行われていた。また、上記のような目的でメールボックスを利用する場合、一般的に発信者は不特定人となる。そして、メールボックス内の各記憶領域は異なる目的(例えば、ある記憶領域はA商品の注文に利用され、別の記憶領域はB商品の注文に利用される等)で利用する方法が一般的である。このような場合、発信者は通信に不慣れな不特定人であるために誤った記憶領域に注文等を発信してしまう場合があり、この結果、自己の欲する商品の注文ができない場合が生ずる。なお、これは商品の注文に限らず、上記のクイズの応募、アンケートの収集でも同様である。
【0004】
本発明は上記の課題を解決するために為されたものであり、無駄な認識作業を一切行わず、マークシート認識処理の運用効率を向上させたマークシート認識装置を提供することを目的とする。また、本発明では発信者が誤った記憶領域を指定した場合にも、同様に認識処理を行わないものである。そして、発信者に誤った記憶領域を指定したことを容易に通知できるようにしたマークシート認識装置を提供することを目的とする。すなわち、要するに、本発明では上記のような物品の購入等の注文、クイズ等の応募、アンケートの収集等に利用されるファクシミリ通信に適したマークシート認識装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、複数の記憶領域を有し、送信端末から送られるマークシート原稿を前記送信端末に指定された記憶領域に格納する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたマークシート原稿を認識する認識手段と、記憶領域を特定する情報とこの記憶領域に格納されるマークシートの認識処理通数とを対応させて格納した第2の記憶手段と、前記認識手段により正常に認識できた通数が認識処理通数に達した時点でその記憶領域の他のマークシート原稿の認識処理を打ち切る制御手段とを備えたものである。
【0006】
また、同様に運用効率を高めるため、請求項2に係る発明では複数の記憶領域を有し、送信端末から送られるマークシート原稿を前記送信端末に指定された記憶領域に格納する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたマークシート原稿を認識する認識手段と、記憶領域を特定する情報とその記憶領域に格納されるマークシート原稿の種類とを対応させて格納する第2の記憶手段と、前記認識手段によりマークシート原稿中からマークシート原稿の種類を示す情報を認識処理させ、その結果が前記第2の記憶手段に記憶された種類と一致しない場合は当該マークシート原稿のその他の部分の認識処理をさせずに認識エラーとする制御手段とを備えたものである。
【0007】
【作用】
請求項1の発明によれば、記憶領域に対して、そこに記憶される着信通数の内、認識処理する通数を予め定めているので、認識手段はその通数になったら認識処理を停止する。これにより先着何通までの注文を受け付けるというような場合に、受け付ける通数のみの認識処理を行うことができる。
【0008】
また、請求項2の発明によれば、予め記憶領域ごとにそこで扱うマークシート原稿の種類を定め、端末よりこの種類に応じて記憶領域を指定して送信させるようにし、定めた種類と異なるマークシート原稿に対して認識処理を行われないようにすることができるので、認識処理の効率が上がり、認識時間も短縮される。さらに、認識処理を行わないようにしたマークシート原稿の発信元には、認識処理をしない旨の返信をするようにしたので、発信元も自己の送信したマークシート原稿の結果がわかり、次回からは正しい記憶領域宛てに送信するようになる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例におけるマークシート認識システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施例ではマークシートを認識するシステムとして説明するが単体のマークシート認識装置として本発明に必要な全ての構成を備えているものについても代替できることは言うまでもない。図1において、ファクシミリ端末1は電話回線網2を介して通信制御部3に接続されている。通信制御部3は複数の回線(本実施例では8回線)を有し、ファクシミリ端末1より送信されてくるマークシート原稿をファイルサーバー4に格納する。ファイルサーバー4は複数の記憶領域を有するメモリで構成され、私書箱の機能を有し、複数の私書箱領域、マークシートや私書箱に関する情報、この原稿の管理および認識結果を記憶する領域から構成されている。つまり、ファクシミリ端末1より指定された記憶領域に同じくファクシミリ端末1より送信されたマークシート原稿を格納させるものである。OMR認識装置5は、ファイルサーバー4に格納されたマークシート原稿を認識し、認識した結果を表示装置へ表示、あるいは印字装置に出力する。通信制御用操作部6は通信制御部3の制御を行う。通信制御部3、ファイルサーバー4、OMR認識装置5、通信制御用操作部6はLAN(ローカルエリアネットワーク)7によって結ばれている。ファクシミリ端末1は注文内容、アンケート等をその内容別に予め決められたマークシートに記入し、ファイルサーバー4の記憶領域、すなわち私書箱のBOX番号を指定して送信する。これを受信すると、通信制御部3により指定したファイルサーバー4の指定された記憶領域に格納されOMR認識装置5によりマークシート原稿の内容が認識され、その結果がファイルサーバー4の別の領域に格納される。認識結果はOMR認識装置5により出力される。
【0010】
図2はOMR認識装置のハードウェア構成図である。破線で囲まれた部分が本体を示し、これに周辺機器が接続されている。CPU10はROM11に格納されたプログラムに基づき、認識処理および全体の制御を行う。ROM11には認識処理や接続されている周辺機器の基本入出力ルーチンを表すプログラムが格納されている。RAM12はCPU10の作業エリアでプログラムを読み出して展開し、認識処理を実行し、入出力データを記憶する。キーボードインタフェース13は接続するキーボード14との入出力を制御する。パラレルインタフェース15は接続するプリンタ16との入出力を制御する。ビデオインタフェース17は接続するCRT(陰極線管)18との入出力を制御する。フロッピーディスクコントローラ19は接続するフロッピーディスク20との入出力を管理し、ハードディスクコントローラ21は接続するハードディスク22との入出力を管理する。LANボード23は接続するLAN7との通信管理を行い、イメージ処理ボード24はマークシート原稿の認識処理を行う。
【0011】
図3はファイルサーバー4とOMR認識装置5との関係を示す図である。ファクシミリ端末1はマークシートに注文内容、アンケートなどを記入し、公知の方法でその注文内容に応じた宛先(ボックス番号)を指定して発信すると、通信制御部3はファイルサーバー4内の該当するボックス番号の記憶領域(メールボックス)に格納する。ファイルサーバー4はマークシート原稿を格納する複数のボックスよりなるメールボックス4aと、各ボックスの情報、マークシートの仕様などを記憶したボックス、シートデータ領域4bと、ボックスの管理データやボックス内のマークシート原稿を認識したボックス認識データを記憶する管理、認識データ領域4cから構成されている。
OMR認識装置5はボックス、シートデータ領域4bのデータ、ボックス管理データに基づいてメールボックス内のマークシート原稿を認識し、認識したデータを自己のワークファイル22に格納すると共に管理、認識データ領域4cに格納する。また、認識結果をプリンタ16で出力する。
【0012】
図4は本実施例で使用されるマークシートの一例を示す。マークシート25はシステムエリアSとデータエリアDに分かれており、システムエリアSにはタイミングマーク26とマークシートの種類を表すシート番号を記入するシート番号欄27が設けられ、データエリアDにはデータ記入欄28が設けられている。マークシート25はアンケート用とか、商品グループ別の注文用など、その目的別に別々のシートが定められ、シート番号として1からの整数が付番されている。なお、本実施例では予めシート番号欄27の所望の位置を印刷したものを用いたが、同一のマークシートを異なる目的で利用するために、発信者がシート番号欄27を塗りつぶしてマークシートの種別を決定するようにしてもよい。
【0013】
図5はマークシート(OMRシート)情報の一例を示す図で、シート番号で区別される各OMRシートの認識範囲を示している。シート番号1のOMRシートはデータ行数が10個あり、各行について縦線で示されるデータのみ認識することを示している。なお、データエリアDのデータ数は40×40あり、従来は全数を認識するようにしていたため、認識時間が長くなっていた。このように、OMRシート情報を備えることにより予め各シート番号に応じて認識するエリアと認識しないエリアを決定することができ、この結果、認識するエリアのみをマークが塗りつぶされているか否かを判別すれば良いので認識効率を上昇させることができる。また、この情報をマークシート別に備えれば、多種類のマークシート用紙を迅速に認識することができる。
【0014】
図6はメールボックスの情報を示す。各メールボックスにはボックス番号が付番され、受信したマークシートを記憶する。インターバルタイマーはOMR認識装置5が認識を行うためにそのメールボックスにアクセスする時間間隔で、分単位で表されている。最大通数とは、そのメールボックスで認識を行うと定めた最大の通数である。通とはファクシミリ端末1が送信する電文の単位で1通は1枚、または複数のマークシートで構成され、1枚を1頁という。最大通数フリー(−1)とは、制限がないことを表し、(−1)がフリーを表している。OMRシート情報とは図5に示したシート番号を示す。なお、OMR情報フリー(−1)とは、取り扱うシート番号を特定せず認識するということである。なお、フリー(−1)に対して固定(0)もあり、これは例えばマークシートの40×40のデータ範囲を全て認識するという意味である。このように各メールボックスにはそこで取り扱うシート番号が予め設定されている。なお、本図に示す値は必要に応じ再設定できるようになっている。
【0015】
図7ではメーボックスのグループ分けを示す。OMR認識装置5は複数のメールボックスの認識処理を行う場合があり、担当するメールボックスをまとめて表すのに参照番号で表す。この参照番号は登録番号とも言う。図5〜図7で示した情報は図3のボックス、シートデータ領域4bに格納されている。
【0016】
次にOMR認識を実施する動作フローについて説明する。
図8はOMR認識動作フローの全体を表す図である。1.1ボックス情報抽出処理は、あるOMR認識装置5が認識処理を行うボックスの情報をファイルサーバー4より取り出して自己のワークファイル(ハードディスクに構成する)に書き込む処理である。1.2認識データ検索処理は、自己の担当するメールボックスの中から認識処理を行うマークシート原稿(以下電文と称する)を選択する処理である。1.3OMR認識処理は1つの電文の認識処理であり、1.4認識結果データ蓄積処理は、認識した結果をファイルサーバー4に格納する処理である。
【0017】
図9〜図12は図8の各処理の内容を示す動作フロー図である。図13〜図15は図9〜図12で用いるファイルの内容を示す。これらのファイルはファイルサーバー4とOMR認識装置5のハードディスクに格納されている。図9は図8の1.1の処理を表す。まずOMRシートのシステム情報をファイルサーバー4にあるOMRシート情報ファイルa1より読み出す(S10)。OMRシート情報ファイルa1は図13に示すようにOMRシートのシステムエリアSの仕様がシート番号ごとに記載されている。次に自己のOMR認識装置5が認識処理するメールボックスの情報をOMR共有環境ファイルa4より取得する(S11)。OMR共有環境ファイルa4は各OMR認識装置5が認識処理を行うメールボックスを参照番号で示したもので、参照番号は図7で示すようにメールボックスのグループ分けを表している。参照番号は登録番号とも言う。
【0018】
次に登録番号で示されるメールボックスの情報をOMRボックス情報ファイルa3より読み出す(S12)。OMRボックス情報ファイルa3には登録番号と各ボックス番号ごとに図6に示したボックス情報が示されている。担当するメールボックスごとに認識処理するデータ(電文)があるか否かを調べ(S13)、有るとそのメールボックスの認識を開始する時間を現時点を基準として何分後かを図6のインターバルタイマーの値から算出し(S14)、認識開始ワークファイルc1を自己のハードディスクに作成する(S15)。ワークファイルc1の内容は図6に示すボックス情報に開始日時を追加したものである。このようにして自己の担当する登録番号で示されたメールボックスについて認識開始日時を決めてゆき、担当するメールボックス全部について終了したとき、データ無しにゆく。ここで担当するメールボックスが最初からないときは、データは始めから無しとなり、初回データ検索に該当し(S16)、このときは実行不可の警告を出し(S17)、最初の画面に戻る(S18)。一方S16で初回データ検索でないときは、次の1.2の処理へ移る。
【0019】
図10は図8の1.2の処理を表す。まず最初に認識を開始する日時を図9のS15で作成したワークファイルc1を検索して読み出す(S20)。この読み出した日時となるまで待ち(S21,S22)、開始日時となると、そのメールボックスの電文を検索にゆく。電文には各メールボックスごとに着信順に通信制御部3によって通番号が付番されている。検索はこの通番号の1番から順に行うようにするため、まずその通番を得る(S23)。次にこの通番を有するFAXボックス情報をFAXボックス管理ファイルb1から検索する(S24)。FAXボックス管理ファイルb1は各メールボックス内に格納された各電文のデータが格納されており、ボックス番号、通番号、電文のFAXファイル名、電文の頁数、送信したファクシミリ端末1のID番号、この電文が認識されたか否かを示すOMR認識処理フラグ、この電文を処理するOMR認識装置番号等が記載されている。
【0020】
検索しているメールボックスにデータ(電文)がない場合(S25)、また有っても認識するメールボックスではなかった場合(S26)は、次の検索日時を決定する(S27)。すなわち、取得した現在日時とインターバルタイムを加算して次回の認識開始日時を算出する。そして、この算出した日時にワークファイルc1の認識開始情報を更新する(S28)。
【0021】
またデータは有り(S25)、メールボックスが認識しようとするものと同一である(S26)時は、認識しようとする電文のOMR認識処理フラグが未処理を示す(1)となっているか調べ(S29)、処理済みであれば、S24に戻り別の電文を取得する。未処理であれば、OMR認識処理フラグを処理中、つまり2とし、OMR装置番号を自己のOMR装置番号にする(S30)。これによりFAXボックス管理ファイルb1を更新する(S31)。次に電文の送信元のID番号が付されているか否かを調べ(S32)、付されていない場合は送信元のIDを0,名称を空白にし(S33)、付されている場合、FAXユーザID管理ファイルa5によりFAXのUID情報を得る。このUID情報は送信元のID番号、氏名、名称である。
【0022】
図11は図8の1.3の処理を表す。まず現在認識処理をしようとしているメールボックスのボックス番号から、このメールボックスに設定されているフロッピーディスクに出力する最大通数をOMR認識蓄積ファイルb3から取得する(S40)。このOMR蓄積ファイルb3は現在までに既に認識された各メールボックスの認識データが格納されている。次にこのメールボックスでの処理通数の合計値がフロッピーディスク(FD)出力待最大通数と等しいか、大きいかを調べ(S41)、等しいか大きければ次のメールボックスの認識に移り、小さければ認識処理を実施する。この処理は注文などで先着順、何名まで受け付けを行うような時に用いられるものである。
【0023】
次に認識するFAXファイル(受信した電文)のイメージ展開をし(S42)、システムエリアSのシート番号を調べ(S43)、これを認識シート番号とする。ここで現在認識するメールボックスのOMRシート番号をOMRボックス情報ファイルa3から調べ、OMRシート番号がフリーを表す−1、固定を表す0になっているか、それとも図5で説明したシート番号(1,2,3,……)になっているかを調べる(S44)。さらに、シ−ト認識モードが固定であるかフリーであるかを調べ(S45)、フリーの場合は認識シート番号をシート情報取得番号とする(S46)。あるメールボックスのOMRシート番号がフリーとは、そのメールボックスは認識処理するOMRシートの種類を1つに限定せず入ってきたOMRシートは種類にこだわらず認識処理するというものである。また固定とは先に説明したようにOMRシートの40×40のデータを全て認識するというものである。固定とフリーでない場合、シート番号となっている。そこでOMRボックス情報ファイルa3のOMRシート番号と認識シート番号が等しいか調べ(S47)、一致していればOMRシート番号をシート情報取得番号とする(S48)。またS45で固定の場合は固定を表す(0)をシート情報取得番号とする(S48)。
【0024】
シート情報取得番号が決まるとOMRシート情報ファイルa2からその番号のデータ行の情報を取得し(S49)、データ行(データエリアD内のデータ)の認識処理をする(S50)。認識エラーが発生した場合(S51)、またはS47で認識シート番号とOMRシート番号が一致しなかった場合は、認識エラー情報を設定する(S52)。認識エラーがない場合には認識結果を格納するワークファイルc2を作成し、書き込みを行う(S53)。以上の処理はOMRシート1枚(1頁)ごとに行われているので、OMRシート電文の最終頁まで行う(S54)。つまり、複数枚のOMRシートで1通の電文を構成するときには1通内の最終頁のOMRシートを処理するまで以上の動作(S42の上流から)を繰り返し処理する。
【0025】
次に、認識結果データを蓄積する処理について説明する。図12は図8の1.4の処理を表すフロー図であるが、図12において、認識を行ったメールボックス認識結果を認識結果ワークファイルc2から読み出し(S60)、これをファイルサーバー4のOMR認識蓄積ファイルb2に書き込む(S61)。この書き込みは1頁づつ行われ、その電文の最終頁まで行うように、S60の上流から繰り返し処理する(S62)。電文単位の最終頁である場合には、次に認識したメールボックスのボックス番号よりそのボックス内の認識処理したデータの合計を表す蓄積情報をOMR認識蓄積ファイルb3より検索し(S63)、今回認識したデータでOMR認識蓄積ファイルb3を更新する(S64)。次にFAXボックス管理ファイルb1を読み出し(S65)、OMR認識処理フラグを処理済みを示す(0)とし(S66)、これをFAXボックス管理ファイルb1に書き込んで更新する(S67)。以上により1つのメールボックス内の1つの電文の認識処理が終了する。次の電文の認識処理は上述の動作を繰り返す。
【0026】
次に認識結果を画面表示する動作フローを図16により説明する。これはOMR認識装置5ごとの認識結果を表示するものである。まず、そのOMR認識装置5が担当する登録番号内のメールボックスのOMRボックス情報ファイルa3を検索し、認識処理をしたメールボックスのボックス番号を調べ(S70)、このボックス番号にデータがあると判別されたときには(S71)、そのボックス番号の認識結果蓄積情報をOMR認識蓄積ファイルb3を検索する(S72)。この認識結果蓄積情報が存在する場合(S73)、OMR認識装置5のハードディスクに認識結果一覧ワークファイルc3を作成する(S74)。これはOMR認識蓄積ファイルb3を複写して生成する。このようにして登録番号内の全部のメールボックスについて認識結果一覧ワークファイルc3を作成すると、S71において、登録番号内のボックス番号はなくなるのでデータ無の方に移り、ここで最初から登録番号内のボックス番号が無かったのか調べ(S75)、無かった場合は、表示不可能の警報を出し(S76)、最初の画面に戻る(S77)。一方、登録番号内のボックス番号が最初の検索からあった場合は、認識結果一覧のワークファイルc3を画面に表示する(S78)。
【0027】
図18は認識結果表示画面の一例を示す。OMR認識装置NO.1で認識したボックス番号ごと処理通数、処理枚数、最終処理日時の一覧表が表示されている。このように、各OMR認識装置別にマークシート原稿の最終認識処理時間及び処理通数等の表示を行うために認識処理の進捗状況を容易に把握することが可能となる。
【0028】
図17は認識結果をプリンタ16で出力する動作フロー図である。画面表示の場合は各ボックス番号毎の認識処理を示したが、印刷出力は各電文ごとのデータが出力される。まず認識結果一覧ワークファイルc3を検索してボックス番号ごとの認識処理結果を示す情報を取り込み(S80)、認識処理をしたボックス番号を検出する。次にOMR認識蓄積ファイルb2を検索し、電文単位の認識処理データを得て(S81)、このデータをOMR認識装置5のハードディスクに頁単位に複写してOMR認識結果一覧ワークファイルc2を作成する(S82)。これを各電文の全頁について行い、すなわち電文の最終頁であるか否かを判別し(S83)、さらにメールボックス内の全電文について行い、次いて次のメールボックスについても行う(S84)。このようにして登録番号内の全メールボックスについての認識データのワークファイルc2を作成した後、そのワークファイルc2を頁単位で読み出し(S85)、頁単位のデータごとに(S86)、認識結果の印刷処理をプリンタに行わせる(S87)。ワークファイルc2のデータを全部印刷したとき終了する。
【0029】
図19はプリントアウトの一例を示す図である。ボックス番号、送信元のID、送信元の名称、FAX登録受付時間、OMR認識終了日時、頁、認識結果、通番、OMR認識装置番号が印字される。
【0030】
以上の説明から明らかなように本発明は、必要な通数のみの認識処理を行って無駄な認識作業を一切行わず、マークシート認識処理の運用効率を向上させることができる。
【0031】
発信者が誤った記憶領域を指定した場合にも、同様に認識処理を行わないようにするので、無駄な認識作業を一切行わず、マークシート認識処理の運用効率を向上させることができる。また、発信者に誤った記憶領域を指定したことを通知するので発信者も次回からは正しい記憶領域宛に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図
【図2】OMR認識装置のハードウェア構成図
【図3】ファイルサーバーとOMR認識装置との関係を示す図
【図4】OMRシートの一例を示す図
【図5】OMRシートの認識範囲を示す図
【図6】ボックス情報を示す図
【図7】メールボックスのグループ分けを参照番号で示す図
【図8】OMR認識動作の全体フロー図
【図9】ボックス情報抽出処理フロー図
【図10】認識データ検索処理フロー図
【図11】OMR認識処理フロー図
【図12】認識結果データ蓄積処理フロー図
【図13】ファイルサーバーのファイル内容を示す図
【図14】ファイルサーバーのファイル内容を示す図
【図15】OMR認識装置のワークファイルの内容を示す図
【図16】認識結果一覧表を表示するフロー図
【図17】認識結果を各電文ごとに印刷するフロー図
【図18】認識結果一覧表の表示例を示す図
【図19】認識結果の各電文ごとの印刷例を示す図
【符号の説明】
1 ファクシミリ端末
2 電話回線網
3 通信制御部
4 ファイルサーバー
5 OMR認識装置
6 通信制御用操作部
7 RAN
【産業上の利用分野】
本発明は端末のファクシミリ装置よりセンターに送信されてくるマークシート原稿を認識するマークシート認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マークシートに注文品などを記入し、ファクシミリ装置によりセンターに送信すると、センターではこのマークシートを認識して注文内容を把握するというような、ファクシミリ端末とデータ受信装置とマークシート認識装置からなるマークシート認識システムが用いられている。データ受信装置は、私書箱と同様な機能を有し、ボックス番号の付いた記憶領域を有している。各記憶領域はそれぞれ特有のデータを取り扱うように定めておき、この旨各端末に知らせておく。各端末は送信するデータの内容により、ボックス番号を指定して送信し、データ受信装置は、指定されたボックス番号の記憶領域に送信されてきたデータを格納する。マークシート認識装置はいくつかの記憶領域(以下これをボックスと言う)を担当し、定期的に記憶領域をサーチしてデータが送信されてきたか調べ、送信されているときは、それを認識する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなメールボックスを利用したファクシミリ通信は、特に物品の購入等の注文、クイズ等の応募、アンケートの収集等に利用される場合が多い。ここで、このような目的で利用する場合、先着何通までの注文を受注する、あるいは当選にするというような形態で利用されている場合も多い。しかしながら、従来のこの種の通信システムではその注文数を超えた着信データまでマークシートの認識を行い、無駄な認識作業が行われていた。また、上記のような目的でメールボックスを利用する場合、一般的に発信者は不特定人となる。そして、メールボックス内の各記憶領域は異なる目的(例えば、ある記憶領域はA商品の注文に利用され、別の記憶領域はB商品の注文に利用される等)で利用する方法が一般的である。このような場合、発信者は通信に不慣れな不特定人であるために誤った記憶領域に注文等を発信してしまう場合があり、この結果、自己の欲する商品の注文ができない場合が生ずる。なお、これは商品の注文に限らず、上記のクイズの応募、アンケートの収集でも同様である。
【0004】
本発明は上記の課題を解決するために為されたものであり、無駄な認識作業を一切行わず、マークシート認識処理の運用効率を向上させたマークシート認識装置を提供することを目的とする。また、本発明では発信者が誤った記憶領域を指定した場合にも、同様に認識処理を行わないものである。そして、発信者に誤った記憶領域を指定したことを容易に通知できるようにしたマークシート認識装置を提供することを目的とする。すなわち、要するに、本発明では上記のような物品の購入等の注文、クイズ等の応募、アンケートの収集等に利用されるファクシミリ通信に適したマークシート認識装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、複数の記憶領域を有し、送信端末から送られるマークシート原稿を前記送信端末に指定された記憶領域に格納する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたマークシート原稿を認識する認識手段と、記憶領域を特定する情報とこの記憶領域に格納されるマークシートの認識処理通数とを対応させて格納した第2の記憶手段と、前記認識手段により正常に認識できた通数が認識処理通数に達した時点でその記憶領域の他のマークシート原稿の認識処理を打ち切る制御手段とを備えたものである。
【0006】
また、同様に運用効率を高めるため、請求項2に係る発明では複数の記憶領域を有し、送信端末から送られるマークシート原稿を前記送信端末に指定された記憶領域に格納する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたマークシート原稿を認識する認識手段と、記憶領域を特定する情報とその記憶領域に格納されるマークシート原稿の種類とを対応させて格納する第2の記憶手段と、前記認識手段によりマークシート原稿中からマークシート原稿の種類を示す情報を認識処理させ、その結果が前記第2の記憶手段に記憶された種類と一致しない場合は当該マークシート原稿のその他の部分の認識処理をさせずに認識エラーとする制御手段とを備えたものである。
【0007】
【作用】
請求項1の発明によれば、記憶領域に対して、そこに記憶される着信通数の内、認識処理する通数を予め定めているので、認識手段はその通数になったら認識処理を停止する。これにより先着何通までの注文を受け付けるというような場合に、受け付ける通数のみの認識処理を行うことができる。
【0008】
また、請求項2の発明によれば、予め記憶領域ごとにそこで扱うマークシート原稿の種類を定め、端末よりこの種類に応じて記憶領域を指定して送信させるようにし、定めた種類と異なるマークシート原稿に対して認識処理を行われないようにすることができるので、認識処理の効率が上がり、認識時間も短縮される。さらに、認識処理を行わないようにしたマークシート原稿の発信元には、認識処理をしない旨の返信をするようにしたので、発信元も自己の送信したマークシート原稿の結果がわかり、次回からは正しい記憶領域宛てに送信するようになる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例におけるマークシート認識システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施例ではマークシートを認識するシステムとして説明するが単体のマークシート認識装置として本発明に必要な全ての構成を備えているものについても代替できることは言うまでもない。図1において、ファクシミリ端末1は電話回線網2を介して通信制御部3に接続されている。通信制御部3は複数の回線(本実施例では8回線)を有し、ファクシミリ端末1より送信されてくるマークシート原稿をファイルサーバー4に格納する。ファイルサーバー4は複数の記憶領域を有するメモリで構成され、私書箱の機能を有し、複数の私書箱領域、マークシートや私書箱に関する情報、この原稿の管理および認識結果を記憶する領域から構成されている。つまり、ファクシミリ端末1より指定された記憶領域に同じくファクシミリ端末1より送信されたマークシート原稿を格納させるものである。OMR認識装置5は、ファイルサーバー4に格納されたマークシート原稿を認識し、認識した結果を表示装置へ表示、あるいは印字装置に出力する。通信制御用操作部6は通信制御部3の制御を行う。通信制御部3、ファイルサーバー4、OMR認識装置5、通信制御用操作部6はLAN(ローカルエリアネットワーク)7によって結ばれている。ファクシミリ端末1は注文内容、アンケート等をその内容別に予め決められたマークシートに記入し、ファイルサーバー4の記憶領域、すなわち私書箱のBOX番号を指定して送信する。これを受信すると、通信制御部3により指定したファイルサーバー4の指定された記憶領域に格納されOMR認識装置5によりマークシート原稿の内容が認識され、その結果がファイルサーバー4の別の領域に格納される。認識結果はOMR認識装置5により出力される。
【0010】
図2はOMR認識装置のハードウェア構成図である。破線で囲まれた部分が本体を示し、これに周辺機器が接続されている。CPU10はROM11に格納されたプログラムに基づき、認識処理および全体の制御を行う。ROM11には認識処理や接続されている周辺機器の基本入出力ルーチンを表すプログラムが格納されている。RAM12はCPU10の作業エリアでプログラムを読み出して展開し、認識処理を実行し、入出力データを記憶する。キーボードインタフェース13は接続するキーボード14との入出力を制御する。パラレルインタフェース15は接続するプリンタ16との入出力を制御する。ビデオインタフェース17は接続するCRT(陰極線管)18との入出力を制御する。フロッピーディスクコントローラ19は接続するフロッピーディスク20との入出力を管理し、ハードディスクコントローラ21は接続するハードディスク22との入出力を管理する。LANボード23は接続するLAN7との通信管理を行い、イメージ処理ボード24はマークシート原稿の認識処理を行う。
【0011】
図3はファイルサーバー4とOMR認識装置5との関係を示す図である。ファクシミリ端末1はマークシートに注文内容、アンケートなどを記入し、公知の方法でその注文内容に応じた宛先(ボックス番号)を指定して発信すると、通信制御部3はファイルサーバー4内の該当するボックス番号の記憶領域(メールボックス)に格納する。ファイルサーバー4はマークシート原稿を格納する複数のボックスよりなるメールボックス4aと、各ボックスの情報、マークシートの仕様などを記憶したボックス、シートデータ領域4bと、ボックスの管理データやボックス内のマークシート原稿を認識したボックス認識データを記憶する管理、認識データ領域4cから構成されている。
OMR認識装置5はボックス、シートデータ領域4bのデータ、ボックス管理データに基づいてメールボックス内のマークシート原稿を認識し、認識したデータを自己のワークファイル22に格納すると共に管理、認識データ領域4cに格納する。また、認識結果をプリンタ16で出力する。
【0012】
図4は本実施例で使用されるマークシートの一例を示す。マークシート25はシステムエリアSとデータエリアDに分かれており、システムエリアSにはタイミングマーク26とマークシートの種類を表すシート番号を記入するシート番号欄27が設けられ、データエリアDにはデータ記入欄28が設けられている。マークシート25はアンケート用とか、商品グループ別の注文用など、その目的別に別々のシートが定められ、シート番号として1からの整数が付番されている。なお、本実施例では予めシート番号欄27の所望の位置を印刷したものを用いたが、同一のマークシートを異なる目的で利用するために、発信者がシート番号欄27を塗りつぶしてマークシートの種別を決定するようにしてもよい。
【0013】
図5はマークシート(OMRシート)情報の一例を示す図で、シート番号で区別される各OMRシートの認識範囲を示している。シート番号1のOMRシートはデータ行数が10個あり、各行について縦線で示されるデータのみ認識することを示している。なお、データエリアDのデータ数は40×40あり、従来は全数を認識するようにしていたため、認識時間が長くなっていた。このように、OMRシート情報を備えることにより予め各シート番号に応じて認識するエリアと認識しないエリアを決定することができ、この結果、認識するエリアのみをマークが塗りつぶされているか否かを判別すれば良いので認識効率を上昇させることができる。また、この情報をマークシート別に備えれば、多種類のマークシート用紙を迅速に認識することができる。
【0014】
図6はメールボックスの情報を示す。各メールボックスにはボックス番号が付番され、受信したマークシートを記憶する。インターバルタイマーはOMR認識装置5が認識を行うためにそのメールボックスにアクセスする時間間隔で、分単位で表されている。最大通数とは、そのメールボックスで認識を行うと定めた最大の通数である。通とはファクシミリ端末1が送信する電文の単位で1通は1枚、または複数のマークシートで構成され、1枚を1頁という。最大通数フリー(−1)とは、制限がないことを表し、(−1)がフリーを表している。OMRシート情報とは図5に示したシート番号を示す。なお、OMR情報フリー(−1)とは、取り扱うシート番号を特定せず認識するということである。なお、フリー(−1)に対して固定(0)もあり、これは例えばマークシートの40×40のデータ範囲を全て認識するという意味である。このように各メールボックスにはそこで取り扱うシート番号が予め設定されている。なお、本図に示す値は必要に応じ再設定できるようになっている。
【0015】
図7ではメーボックスのグループ分けを示す。OMR認識装置5は複数のメールボックスの認識処理を行う場合があり、担当するメールボックスをまとめて表すのに参照番号で表す。この参照番号は登録番号とも言う。図5〜図7で示した情報は図3のボックス、シートデータ領域4bに格納されている。
【0016】
次にOMR認識を実施する動作フローについて説明する。
図8はOMR認識動作フローの全体を表す図である。1.1ボックス情報抽出処理は、あるOMR認識装置5が認識処理を行うボックスの情報をファイルサーバー4より取り出して自己のワークファイル(ハードディスクに構成する)に書き込む処理である。1.2認識データ検索処理は、自己の担当するメールボックスの中から認識処理を行うマークシート原稿(以下電文と称する)を選択する処理である。1.3OMR認識処理は1つの電文の認識処理であり、1.4認識結果データ蓄積処理は、認識した結果をファイルサーバー4に格納する処理である。
【0017】
図9〜図12は図8の各処理の内容を示す動作フロー図である。図13〜図15は図9〜図12で用いるファイルの内容を示す。これらのファイルはファイルサーバー4とOMR認識装置5のハードディスクに格納されている。図9は図8の1.1の処理を表す。まずOMRシートのシステム情報をファイルサーバー4にあるOMRシート情報ファイルa1より読み出す(S10)。OMRシート情報ファイルa1は図13に示すようにOMRシートのシステムエリアSの仕様がシート番号ごとに記載されている。次に自己のOMR認識装置5が認識処理するメールボックスの情報をOMR共有環境ファイルa4より取得する(S11)。OMR共有環境ファイルa4は各OMR認識装置5が認識処理を行うメールボックスを参照番号で示したもので、参照番号は図7で示すようにメールボックスのグループ分けを表している。参照番号は登録番号とも言う。
【0018】
次に登録番号で示されるメールボックスの情報をOMRボックス情報ファイルa3より読み出す(S12)。OMRボックス情報ファイルa3には登録番号と各ボックス番号ごとに図6に示したボックス情報が示されている。担当するメールボックスごとに認識処理するデータ(電文)があるか否かを調べ(S13)、有るとそのメールボックスの認識を開始する時間を現時点を基準として何分後かを図6のインターバルタイマーの値から算出し(S14)、認識開始ワークファイルc1を自己のハードディスクに作成する(S15)。ワークファイルc1の内容は図6に示すボックス情報に開始日時を追加したものである。このようにして自己の担当する登録番号で示されたメールボックスについて認識開始日時を決めてゆき、担当するメールボックス全部について終了したとき、データ無しにゆく。ここで担当するメールボックスが最初からないときは、データは始めから無しとなり、初回データ検索に該当し(S16)、このときは実行不可の警告を出し(S17)、最初の画面に戻る(S18)。一方S16で初回データ検索でないときは、次の1.2の処理へ移る。
【0019】
図10は図8の1.2の処理を表す。まず最初に認識を開始する日時を図9のS15で作成したワークファイルc1を検索して読み出す(S20)。この読み出した日時となるまで待ち(S21,S22)、開始日時となると、そのメールボックスの電文を検索にゆく。電文には各メールボックスごとに着信順に通信制御部3によって通番号が付番されている。検索はこの通番号の1番から順に行うようにするため、まずその通番を得る(S23)。次にこの通番を有するFAXボックス情報をFAXボックス管理ファイルb1から検索する(S24)。FAXボックス管理ファイルb1は各メールボックス内に格納された各電文のデータが格納されており、ボックス番号、通番号、電文のFAXファイル名、電文の頁数、送信したファクシミリ端末1のID番号、この電文が認識されたか否かを示すOMR認識処理フラグ、この電文を処理するOMR認識装置番号等が記載されている。
【0020】
検索しているメールボックスにデータ(電文)がない場合(S25)、また有っても認識するメールボックスではなかった場合(S26)は、次の検索日時を決定する(S27)。すなわち、取得した現在日時とインターバルタイムを加算して次回の認識開始日時を算出する。そして、この算出した日時にワークファイルc1の認識開始情報を更新する(S28)。
【0021】
またデータは有り(S25)、メールボックスが認識しようとするものと同一である(S26)時は、認識しようとする電文のOMR認識処理フラグが未処理を示す(1)となっているか調べ(S29)、処理済みであれば、S24に戻り別の電文を取得する。未処理であれば、OMR認識処理フラグを処理中、つまり2とし、OMR装置番号を自己のOMR装置番号にする(S30)。これによりFAXボックス管理ファイルb1を更新する(S31)。次に電文の送信元のID番号が付されているか否かを調べ(S32)、付されていない場合は送信元のIDを0,名称を空白にし(S33)、付されている場合、FAXユーザID管理ファイルa5によりFAXのUID情報を得る。このUID情報は送信元のID番号、氏名、名称である。
【0022】
図11は図8の1.3の処理を表す。まず現在認識処理をしようとしているメールボックスのボックス番号から、このメールボックスに設定されているフロッピーディスクに出力する最大通数をOMR認識蓄積ファイルb3から取得する(S40)。このOMR蓄積ファイルb3は現在までに既に認識された各メールボックスの認識データが格納されている。次にこのメールボックスでの処理通数の合計値がフロッピーディスク(FD)出力待最大通数と等しいか、大きいかを調べ(S41)、等しいか大きければ次のメールボックスの認識に移り、小さければ認識処理を実施する。この処理は注文などで先着順、何名まで受け付けを行うような時に用いられるものである。
【0023】
次に認識するFAXファイル(受信した電文)のイメージ展開をし(S42)、システムエリアSのシート番号を調べ(S43)、これを認識シート番号とする。ここで現在認識するメールボックスのOMRシート番号をOMRボックス情報ファイルa3から調べ、OMRシート番号がフリーを表す−1、固定を表す0になっているか、それとも図5で説明したシート番号(1,2,3,……)になっているかを調べる(S44)。さらに、シ−ト認識モードが固定であるかフリーであるかを調べ(S45)、フリーの場合は認識シート番号をシート情報取得番号とする(S46)。あるメールボックスのOMRシート番号がフリーとは、そのメールボックスは認識処理するOMRシートの種類を1つに限定せず入ってきたOMRシートは種類にこだわらず認識処理するというものである。また固定とは先に説明したようにOMRシートの40×40のデータを全て認識するというものである。固定とフリーでない場合、シート番号となっている。そこでOMRボックス情報ファイルa3のOMRシート番号と認識シート番号が等しいか調べ(S47)、一致していればOMRシート番号をシート情報取得番号とする(S48)。またS45で固定の場合は固定を表す(0)をシート情報取得番号とする(S48)。
【0024】
シート情報取得番号が決まるとOMRシート情報ファイルa2からその番号のデータ行の情報を取得し(S49)、データ行(データエリアD内のデータ)の認識処理をする(S50)。認識エラーが発生した場合(S51)、またはS47で認識シート番号とOMRシート番号が一致しなかった場合は、認識エラー情報を設定する(S52)。認識エラーがない場合には認識結果を格納するワークファイルc2を作成し、書き込みを行う(S53)。以上の処理はOMRシート1枚(1頁)ごとに行われているので、OMRシート電文の最終頁まで行う(S54)。つまり、複数枚のOMRシートで1通の電文を構成するときには1通内の最終頁のOMRシートを処理するまで以上の動作(S42の上流から)を繰り返し処理する。
【0025】
次に、認識結果データを蓄積する処理について説明する。図12は図8の1.4の処理を表すフロー図であるが、図12において、認識を行ったメールボックス認識結果を認識結果ワークファイルc2から読み出し(S60)、これをファイルサーバー4のOMR認識蓄積ファイルb2に書き込む(S61)。この書き込みは1頁づつ行われ、その電文の最終頁まで行うように、S60の上流から繰り返し処理する(S62)。電文単位の最終頁である場合には、次に認識したメールボックスのボックス番号よりそのボックス内の認識処理したデータの合計を表す蓄積情報をOMR認識蓄積ファイルb3より検索し(S63)、今回認識したデータでOMR認識蓄積ファイルb3を更新する(S64)。次にFAXボックス管理ファイルb1を読み出し(S65)、OMR認識処理フラグを処理済みを示す(0)とし(S66)、これをFAXボックス管理ファイルb1に書き込んで更新する(S67)。以上により1つのメールボックス内の1つの電文の認識処理が終了する。次の電文の認識処理は上述の動作を繰り返す。
【0026】
次に認識結果を画面表示する動作フローを図16により説明する。これはOMR認識装置5ごとの認識結果を表示するものである。まず、そのOMR認識装置5が担当する登録番号内のメールボックスのOMRボックス情報ファイルa3を検索し、認識処理をしたメールボックスのボックス番号を調べ(S70)、このボックス番号にデータがあると判別されたときには(S71)、そのボックス番号の認識結果蓄積情報をOMR認識蓄積ファイルb3を検索する(S72)。この認識結果蓄積情報が存在する場合(S73)、OMR認識装置5のハードディスクに認識結果一覧ワークファイルc3を作成する(S74)。これはOMR認識蓄積ファイルb3を複写して生成する。このようにして登録番号内の全部のメールボックスについて認識結果一覧ワークファイルc3を作成すると、S71において、登録番号内のボックス番号はなくなるのでデータ無の方に移り、ここで最初から登録番号内のボックス番号が無かったのか調べ(S75)、無かった場合は、表示不可能の警報を出し(S76)、最初の画面に戻る(S77)。一方、登録番号内のボックス番号が最初の検索からあった場合は、認識結果一覧のワークファイルc3を画面に表示する(S78)。
【0027】
図18は認識結果表示画面の一例を示す。OMR認識装置NO.1で認識したボックス番号ごと処理通数、処理枚数、最終処理日時の一覧表が表示されている。このように、各OMR認識装置別にマークシート原稿の最終認識処理時間及び処理通数等の表示を行うために認識処理の進捗状況を容易に把握することが可能となる。
【0028】
図17は認識結果をプリンタ16で出力する動作フロー図である。画面表示の場合は各ボックス番号毎の認識処理を示したが、印刷出力は各電文ごとのデータが出力される。まず認識結果一覧ワークファイルc3を検索してボックス番号ごとの認識処理結果を示す情報を取り込み(S80)、認識処理をしたボックス番号を検出する。次にOMR認識蓄積ファイルb2を検索し、電文単位の認識処理データを得て(S81)、このデータをOMR認識装置5のハードディスクに頁単位に複写してOMR認識結果一覧ワークファイルc2を作成する(S82)。これを各電文の全頁について行い、すなわち電文の最終頁であるか否かを判別し(S83)、さらにメールボックス内の全電文について行い、次いて次のメールボックスについても行う(S84)。このようにして登録番号内の全メールボックスについての認識データのワークファイルc2を作成した後、そのワークファイルc2を頁単位で読み出し(S85)、頁単位のデータごとに(S86)、認識結果の印刷処理をプリンタに行わせる(S87)。ワークファイルc2のデータを全部印刷したとき終了する。
【0029】
図19はプリントアウトの一例を示す図である。ボックス番号、送信元のID、送信元の名称、FAX登録受付時間、OMR認識終了日時、頁、認識結果、通番、OMR認識装置番号が印字される。
【0030】
以上の説明から明らかなように本発明は、必要な通数のみの認識処理を行って無駄な認識作業を一切行わず、マークシート認識処理の運用効率を向上させることができる。
【0031】
発信者が誤った記憶領域を指定した場合にも、同様に認識処理を行わないようにするので、無駄な認識作業を一切行わず、マークシート認識処理の運用効率を向上させることができる。また、発信者に誤った記憶領域を指定したことを通知するので発信者も次回からは正しい記憶領域宛に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図
【図2】OMR認識装置のハードウェア構成図
【図3】ファイルサーバーとOMR認識装置との関係を示す図
【図4】OMRシートの一例を示す図
【図5】OMRシートの認識範囲を示す図
【図6】ボックス情報を示す図
【図7】メールボックスのグループ分けを参照番号で示す図
【図8】OMR認識動作の全体フロー図
【図9】ボックス情報抽出処理フロー図
【図10】認識データ検索処理フロー図
【図11】OMR認識処理フロー図
【図12】認識結果データ蓄積処理フロー図
【図13】ファイルサーバーのファイル内容を示す図
【図14】ファイルサーバーのファイル内容を示す図
【図15】OMR認識装置のワークファイルの内容を示す図
【図16】認識結果一覧表を表示するフロー図
【図17】認識結果を各電文ごとに印刷するフロー図
【図18】認識結果一覧表の表示例を示す図
【図19】認識結果の各電文ごとの印刷例を示す図
【符号の説明】
1 ファクシミリ端末
2 電話回線網
3 通信制御部
4 ファイルサーバー
5 OMR認識装置
6 通信制御用操作部
7 RAN
Claims (3)
- 複数の記憶領域を有し、送信端末から送られるマークシート原稿を前記送信端末に指定された記憶領域に格納する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたマークシート原稿を認識する認識手段と、記憶領域を特定する情報とこの記憶領域に格納されるマークシートの認識処理通数とを対応させて格納した第2の記憶手段と、前記認識手段により正常に認識できた通数が認識処理通数に達した時点でその記憶領域の他のマークシート原稿の認識処理を打ち切る制御手段とを具備したマークシート認識装置。
- 複数の記憶領域を有し、送信端末から送られるマークシート原稿を前記送信端末に指定された記憶領域に格納する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたマークシート原稿を認識する認識手段と、記憶領域を特定する情報とその記憶領域に格納されるマークシート原稿の種類とを対応させて格納する第2の記憶手段と、前記認識手段によりマークシート原稿中からマークシート原稿の種類を示す情報を認識処理させ、その結果が前記第2の記憶手段に記憶された種類と一致しない場合は当該マークシート原稿のその他の部分の認識処理をさせずに認識エラーとする制御手段とを具備したマークシート認識装置。
- 前記制御手段が認識エラーとしたマークシート原稿に対しては、その発信元の送信端末に認識処理が実行されない旨の情報を返信することを特徴とする請求項2記載のマークシート認識装置。
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