JP3548297B2 - 部分厚肉成形品の製造用金型および製造方法 - Google Patents
部分厚肉成形品の製造用金型および製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部分的に厚肉となるボスやリブ等が設けられた部分厚肉成形品の製造用金型および製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、インストルメント・パネル等の自動車の大型内装品を射出成形で一体成形することが試みられている。内装品等の成形品は、より大きなものが一体成形されるほど、自動車等の部品点数がより大幅に削減されることから、様々な製造用金型や製造方法が利用されている。
また、成形品は、大型になる程、補強のためのリブや、取付けのためのボス等の部分的に他の部分よりも厚肉となった厚肉部を多く必要とするが、厚肉部は、射出成形の際、他の薄肉部よりも樹脂の冷却・硬化が遅いため、その表面にヒケが発生しやすいという特質がある。
成形品としては、ヒケのない良好な成形品が望まれ、特に、自動車の内装となる成形品は、ヒケが発生すると外観不良となり、その製品としての価値が著しく損なわれる。
このため、溶融樹脂が充填された金型に圧縮流体を圧入し、この圧縮流体の圧力で充填された溶融樹脂を金型の成形面に向かって押圧し、厚肉部にヒケが生じないようにした以下のA),B)の製造方法が知られている。
A) 成形すべきボスの外形に応じて凹んだ厚肉成形部と、この厚肉成形部の内部に遊嵌されるとともに、厚肉成形部の内部に向かって進退可能となったコア部とで筒状のボスを成形する金型を採用する。そして、金型のコア部に圧縮流体を送り、送られた圧縮流体の圧力でコア部を前進させるとともに、コア部の周囲に流出した圧縮流体の圧入で溶融樹脂を厚肉成形部の成形面に向かって押圧し、これにより、ヒケの防止を図る。(特開昭50−75247号公報)。
B) 成形すべきボスの外形に応じて凹んだ厚肉成形部の外周近傍に圧縮流体を圧入する圧入孔を設け、この圧入孔の開口を多孔質部材で塞いだ金型を採用する。そして、圧入孔に圧縮流体を送り、送られた圧縮流体の圧力で充填された溶融樹脂を金型の成形面に向かって押圧し、これにより、ヒケの防止を図っている(特開昭59−220337号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、A),B)の製造方法には、以下のa),b)のような問題がある。
a) ボスとなる溶融樹脂の内側に圧縮流体が圧入されるので、ボスの側壁や底部となる溶融樹脂には、圧縮流体の圧力が有効に作用し、圧縮流体の保圧効果が充分達成されるが、ボス外周の近傍にある溶融樹脂には、圧縮流体の圧力が有効に作用せず、また、厚肉部でも中実となる壁状のリブには、圧縮流体の保圧効果が充分発揮できないので、ヒケが発生するおそれがあるという問題がある。
b) ボス外周の近傍に圧縮流体を圧入すると、根元部分の溶融樹脂が薄肉となり、ボスの強度が損なわれることがあるうえ、ボス外周の近傍に圧縮流体を単に圧入しただけでは、圧縮流体がボスの近傍から周辺へ逃げてしまうので、圧縮流体の圧力が有効に作用せず、圧縮流体の保圧効果が充分発揮されず、ヒケが発生する場合があるという問題がある。
なお、本願出願人は、ボスの根元部分をテーパ状に広げて充填した樹脂の肉厚を確保し、ボス外周の近傍に圧縮流体を圧入しても、ボスの根元部分が過度に薄肉ならないようにするとともに、圧入した圧縮流体でヒケを防止する製造方法を提案している(特願平6−204940号)。
しかしながら、この製造方法でも、圧入された圧縮流体の圧力と、ボスの根元部分が肉厚との関係が微妙なため、成形しようとするボスの大きさや形状によっては、圧縮流体を圧入しても、ボスの根元部分の肉厚によりヒケが発生する場合があり、さらなる改良が要望されている。
【0004】
本発明の目的は、充分な強度の厚肉部が形成可能となるとともに、ヒケの発生がより効果的に防止可能となる部分厚肉成形品の製造用金型および製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明は、薄肉部から突出する厚肉部が部分的に形成された部分厚肉成形品を成形するための部分厚肉成形品の製造用金型であって、前記厚肉部を成形する凹んだ形状の厚肉成形部の近傍に圧縮流体を圧入する圧入部と、前記薄肉部を成形する薄肉成形面の前記厚肉成形部の近傍となる部分を凹まして形成した前記圧縮流体の滞留部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2発明は、薄肉部から突出する厚肉部が部分的に形成された部分厚肉成形品の製造方法であって、前記厚肉部を成形する凹んだ形状の厚肉成形部の近傍に圧縮流体を圧入する圧入部と、前記薄肉部を成形する薄肉成形面の前記厚肉成形部の近傍となる部分を凹まして形成した前記圧縮流体の滞留部とを備えた金型を用い、この金型に溶融樹脂を充填し、前記厚肉成形部に前記溶融樹脂が到達した後、前記圧入部から前記厚肉成形部の近傍および前記溶融樹脂の間へ圧縮流体の圧入を開始するとともに、前記滞留部に前記圧縮流体を滞留させることを特徴とする。
以上において、前記圧入部は、前記滞留部と離間して配置され、前記圧入部および前記滞留部の間には、前記圧縮流体を導く誘導路が設けられていることが望ましい。
また、前記厚肉成形部は、前記薄肉部から突出する円筒状のボスおよび/または壁状のリブを前記厚肉部として成形するものであり、前記滞留部は、前記ボスの周辺を囲う環状の溝または前記リブに沿った溝とされていることが好ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明は、薄肉部から突出する厚肉部が部分的に形成された部分厚肉成形品を成形するための部分厚肉成形品の製造用金型であって、前記厚肉部を成形する凹んだ形状の厚肉成形部の近傍に圧縮流体を圧入する圧入部と、前記薄肉部を成形する薄肉成形面の前記厚肉成形部の近傍となる部分を凹まして形成した前記圧縮流体の滞留部とを備え、前記圧入部は前記滞留部と離間して配置され、前記圧入部および前記滞留部の間に前記圧縮流体を導く誘導路が設けられていることを特徴とする。
本発明の第2発明は、薄肉部から突出する厚肉部が部分的に形成された部分厚肉成形品の製造方法であって、前記厚肉部を成形する凹んだ形状の厚肉成形部の近傍に圧縮流体を圧入する圧入部と、前記圧入部と離間して配置され、かつ前記薄肉部を成形する薄肉成形面の前記厚肉成形部の近傍となる部分を凹まして形成した前記圧縮流体の滞留部と、前記圧入部および前記滞留部の間に設けられ前記圧縮流体を導く誘導路とを備えた金型を用い、この金型に溶融樹脂を充填し、前記厚肉成形部に前記溶融樹脂が到達した後、前記圧入部から前記厚肉成形部の近傍および前記溶融樹脂の間へ圧縮流体の圧入を開始するとともに、前記滞留部に前記圧縮流体を滞留させることを特徴とする。
以上において、前記厚肉成形部は、前記薄肉部から突出する円筒状のボスおよび/または壁状のリブを前記厚肉部として成形するものであり、前記滞留部は、前記ボスの周辺を囲う環状の溝または前記リブに沿った溝とされていることが好ましい。
【0007】
(3)成形手順
以上のような成形装置等で成形を行う場合には、次の手順が採用できる。
▲1▼金型を閉鎖する。
▲2▼射出装置から溶融樹脂を射出し、金型内へ溶融樹脂の充填を開始する。
▲3▼溶融樹脂の充填開始後、圧入部に圧縮流体を送り、溶融樹脂と金型の成形面との間に圧縮流体を圧入する。この圧縮流体の圧入タイミングは、充填開始後であって、溶融樹脂と金型の成形面との間に圧縮流体を圧入することができれば、溶融樹脂の充填完了時あるいは充填完了の前後でもよい。
なお、圧入タイミングを射出装置と連動させれば、溶融樹脂の充填完了時に圧縮流体の圧入を開始できるし、遅延タイマー等を用いれば、充填開始後の適宜なタイミングで圧縮流体の圧入を開始できる。
▲4▼圧入部からの圧縮流体は、滞留部に滞留し、成形品の表面を成形する金型成形面に向かって厚肉成形部の溶融樹脂を選択的に押圧し、ヒケの発生を防止する。この圧縮流体が溶融樹脂を押圧する状態で、溶融樹脂を冷却・硬化させる。
なお、圧入部および滞留部の間に誘導路を設けておけば、圧入部から滞留部に圧縮流体を効率良く誘導することが可能となる。
▲5▼溶融樹脂が所定の温度まで冷却してしまうまでに、圧縮流体の圧入を継続しながら保圧を行う工程、圧縮流体の圧入を停止した後、圧縮流体の圧力を維持しながら保圧を行う工程、および、圧縮流体を金型の外部に排気し、金型内部を脱圧する工程を順次行う。
▲6▼成形が完了した成形品の離型がスムーズに行える程度の残圧を金型内部に残した状態で、金型を開けて成形品を取り出し成形を完了することもできる。
【0008】
このような本発明では、滞留部に圧縮流体が滞留するので、厚肉成形部の外周近傍に充填された溶融樹脂にも充分な圧力が加わり、この圧力により厚肉成形部およびその近傍に充填された溶融樹脂が、成形品の表面を成形する金型成形面に向かって押圧されるうえ、滞留部が圧縮流体を滞留させておくので、圧縮流体が厚肉成形部の近傍から周辺へ逃げることがなく、これにより、ヒケの発生が確実に防止されるようになる。
また、滞留部に圧縮流体を滞留させることにより、厚肉部に到達する圧縮流体の量が抑制されるので、厚肉部の根元部分を薄肉にしない。このため、圧縮流体を圧入しても、厚肉部の肉厚、ひいては、強度が充分確保され、厚肉部の大きさ、形状および位置に関係なく、ヒケの発生が防止されるようになり、これにより前記目的が達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明は、射出成形、射出圧縮成形等の成形法に適用できるが、以下ガス射出成形法に適用した場合について説明する。
図1には、本実施形態に係る射出成形機1の要部が示されている。この射出成形機1は、金型2の内部に溶融樹脂3を射出する射出装置10と、金型2の型締めを行う型締装置30と、圧縮流体である高圧の窒素ガスを供給するガス供給装置40とを有するものである。
射出装置10は、筒状のバレル11と、このバレル11の内部で溶融樹脂3を混練するスクリュー12とを設けたものである。バレル11の先端には、金型2に接続されるノズル13が設けられている。
型締装置30は、図中右側の固定側ダイプレート31に向かって、移動側ダイプレート32を図示しない油圧シリンダ装置等で押圧し、これにより金型2の型締めを行うものである。
固定側ダイプレート31には、射出装置10のノズル13を受けるブッシュ33が設けられている。ブッシュ33の中心部分には、固定側ダイプレート31を貫通する貫通孔34が設けられている。
一方、移動側ダイプレート32には、金型2の内部に充填された溶融樹脂3の内部に注入するガスを通すための通路35が設けられている。
【0010】
金型2は、図中右側の固定金型部2Aと、左側の移動金型部2Bとに分割されたものである。固定金型部2Aおよび移動金型部2Bの間には、インストルメントパネルを成形するための空洞であるキャビティ21が形成されている。
固定金型部2Aには、キャビティ21に溶融樹脂3を導入するための通路であるランナ22およびスプル23が設けられている。このうち、ランナ22は、固定側ダイプレート31の貫通孔34と接続され、この貫通孔34を介して射出装置10のノズル13と連通する。
移動金型部2Bには、キャビティ21に充填された溶融樹脂3の内部に注入される窒素ガスを導入するための注入ガス流路25と、充填された溶融樹脂3とキャビティ21の成形面との間に圧入される窒素ガスを導入する保圧ガス流路26とが設けられている。
注入ガス流路25は、上流側の端部が移動側ダイプレート32側の通路35に接続され、下流側が二つの分岐路25A に分かれている。なお、図では一方の分岐路25A のみが示されている。
保圧ガス流路26は、下流側が四つの分岐路26A に分かれている。なお、図においては、そのうちの二つの分岐路26A のみが示されている。
【0011】
図2および図3には、金型2の内部に形成されたキャビティ21が示されている。図において、キャビティ21は、厚さ寸法が全体的にほぼ均一にされた薄肉のインストルメントパネルを成形するものである。キャビティ21には、溶融樹脂3を薄肉に成形する薄肉成形面21A と、この薄肉成形面21A よりも溶融樹脂3を厚肉に成形するガスチャンネル案内部21B が形成されている。
薄肉成形面21A は、キャビティ21の全体に広がったものであり、運転用の計器類およびスイッチ類、ならびに、エアコン用の吹き出し口等を取付けるための開口4を成形する部分を有している。
ガスチャンネル案内部21B は、キャビティ21の長手方向に沿って、当該キャビティ21の前縁および後縁の各々の近傍に形成されたものである。各ガスチャンネル案内部21B の中央部分には、充填された溶融樹脂3の内部にガスを注入するためのガス注入口27が設けられている。各ガス注入口27は、注入ガス流路25から分岐した分岐路25A に接続されている。
ここで、ガスチャンネル案内部21B に充填された溶融樹脂3は、金型2にガスを注入することにより、内部に中空のガスチャンネル3Aが形成されるようになっている。
【0012】
また、キャビティ21には、インストルメントパネルの助手席側の裏面の四箇所に本願発明の厚肉部であるボス5を成形するボス成形部50が設けられている。
図4(A)には、ボス5およびボス成形部50が拡大さて示されている。このうち、ボス5は、ボルトを螺合させるボス孔5Aを有する円筒状の突起である。
ボス成形部50は、ボス5を成形する凹んだ形状の厚肉成形部であり、その根元部分50A は、端部に向かってテーパ状に拡がり、先端部分50A よりもボス5を厚肉に成形するようになっている。ボス成形部50の内部には、窒素ガスを圧入するためのガスピン51が当該ボス成形部50と同軸となるように設けられている。
ガスピン51は、側面形状がT字形状となったパイプ状部材である。ガスピン51の先端は、ボス孔5Aの底部に達し、ボス孔5Aの底面と対向する端面が開口されている。ガスピン51の基端には、先端側よりも直径の大きい鍔部52が設けられている。ガスピン51の側面には、ガスピン51の内部に窒素ガスを導入するための導入口51A が鍔部52の近傍に設けられている。
導入口51A は、保圧ガス流路26から分岐した分岐路26A からさらに分岐した導通路26B に接続されている。一方、鍔部52の側面には、溝52A が設けられ、この溝52A にOリング52B が巻回されている。このOリング52B により、ガスピン51に導入される窒素ガスが金型2の外部に漏れないようになっている。
【0013】
ボス成形部50の近傍には、窒素ガスをボス5の周辺に圧入するための圧入部であるガス圧入口53がボス成形部50から所定寸法離間して設けられている。
また、ボス成形部50の周りには、ガス圧入口53から圧入された窒素ガスを滞留させるための環状の滞留部54がガス圧入口53よりもボス成形部50に近い位置に設けられている。
ガス圧入口53は、可動金型部2Bをくり抜いて形成した空洞55に、側面形状がT字形状の中実部材56を配置して形成されたものである。
空洞55は、中実部材56に応じた形状を有し、その内側面には、窒素ガスを導入するための導入口55A が設けられている。導入口55A は、保圧ガス流路26から分岐した分岐路26A からさらに分岐した導通路26C に接続されている。
中実部材56の先端は、図4(B)にも示されるように、ガス圧入口53との間に若干の隙間を残して、ガス圧入口53の大部分を塞ぐものとなっている。これにより、窒素ガスは、ガス圧入口53からキャビティ21側へ流通可能とされる一方、キャビティ21内の溶融樹脂3は、空洞55に侵入不可能となっている。
中実部材56の基端には、先端側よりも直径の大きい鍔部57が設けられている。この鍔部57の側面には、溝57A が設けられ、この溝57A にOリング57B が巻回されている。このOリング57B により、空洞55に導入される窒素ガスが金型2の外部に漏れないようになっている。
【0014】
滞留部54は、可動金型部2B側の薄肉成形面21A のボス成形部50の近傍となる部分を凹まして形成したものである。滞留部54は、断面「く」字型状の溝であり、外側部分の傾斜が内側部分の傾斜よりも緩くされるとともに、最も深い部分がガスピン51側に偏って設けられている。
滞留部54とボス成形部50との境界部54A は、アール処理により、切り立ったエッジを丸めたものとなっている。これにより、得られる成形品のボス5の根元に応力が集中しないようになっている。
滞留部54およびガス圧入口53の間には、ガス圧入部53から滞留部54まで窒素ガスを導く誘導路58が設けられている。
誘導路58は、図5に示されるように、可動金型部2Bの薄肉成形面21A を凹まして形成した底の丸い溝である。
ここで、図4に戻って、ガスピン51およびガス圧入口53から圧入された窒素ガスは、ボス成形部50およびその近傍に充填された溶融樹脂3を固定金型部2A側の成形品の表側を成形する成形面に向かって押圧するようになっている。特に、滞留部54に滞留した窒素ガスは、ボス5の近傍に充填された溶融樹脂3を固定金型部2A側に向かって押圧可能となっている。
これにより、成形品にボス5を設けても、ボス5の近傍にヒケが発生することが防止されるようになっている。
また、滞留部54に窒素ガスを滞留させることにより、ボス5に到達する窒素ガスの量が抑制されるので、ボス5の根元部分が薄肉にならない。このため、窒素ガスを圧入しても、ボス5の肉厚、ひいては、強度が充分確保され、ボス5の大きさ、形状および位置に関係なく、ヒケの発生の防止が可能となっている。
【0015】
図1に戻って、ガス供給装置40は、ボンベから取り出した窒素ガス等を圧縮して増圧する増圧器41と、金型2に対して窒素ガスの供給および排出を選択的に行う切替装置42と、この切替装置42を制御するための制御装置43とを備えたものである。
増圧器41は、高圧気体である駆動エアーを動力源とするレシプロ式のコンプレッサであり、内部に導入された窒素ガスを増圧して切替装置42に送出するようになっている。
制御装置43は、デジタルシーケンサ等から構成され、所定の制御シーケンスプログラムを内蔵したものであり、増圧機31に対する窒素ガス送出信号、ならびに、切替装置42に対するガス供給の開始および停止を指令する制御信号を所定のタイミングで送信するようになっている。
切替装置42は、増圧器41のガス吐出口に連結されたメイン管44から分岐したガス注入用枝管45およびガス圧入用枝管46を備えたものである。
ガス注入用枝管45は、移動側ダイプレート32の通路35を介して金型2の注入ガス流路25に連結され、ガスチャンネル案内部21B に充填された溶融樹脂3の内部に注入される加圧ガスを供給するものとなっている。
ガス注入用枝管45には、操作器を備えた電磁弁等の自動弁47A と、金型2側に供給する注入ガスを所定の圧力に調節する減圧弁48A とが設けられている。減圧弁48A の下流側には、溶融樹脂3の内部に注入された注入ガスを外部に排気する排気管45A が連結されている。排気管45A には、操作器を備えた電磁弁等の自動弁49A が設けられている。
ガス圧入用枝管46には、ガス注入用枝管45と同様に、操作器を備えた電磁弁等の自動弁47B と、金型2側に供給する保圧ガスを所定の圧力に調節する減圧弁48B とが設けられている。減圧弁48B の下流側には、溶融樹脂3の内部に注入された保圧ガスを外部に排気する排気管46A が連結されている。排気管46A には、操作器を備えた電磁弁等の自動弁49B が設けられている。
金型2に供給される注入ガスおよび保圧ガスは、切替装置42の自動弁47A,47B,49A,49B を適宜開閉操作することにより、それぞれ独立して供給タイミング等が制御可能となっている一方、減圧弁48A, 48Bを適宜調節操作することにより、それぞれ独立して圧力が制御可能となっている。
【0016】
以下に、本実施形態におけるガス射出成形の手順について説明する。
まず、金型2をダイプレート31, 32にセットし、型締装置30を起動して金型2を閉鎖する。この後、射出装置10を起動し、金型2の内部に溶融樹脂3を充填する。
この際、金型2に充填された溶融樹脂3は、この後に行われるガスの注入により流動が促進されるので、キャビティ21の隅々まで完全に充満させる必要がなく、射出装置10の射出圧力は低く設定できる。
溶融樹脂3の充填を開始した後、注入ガス流路25に注入ガスを供給し、ガスチャンネル案内部21B に充填した溶融樹脂3の内部にガスを注入し、ガスチャンネル3Aを形成する。
このガス注入の開始と同時、または、ガス注入の開始から多少遅れて、保圧ガス流路26に窒素ガスを供給し、滞留部54およびボス孔5Aの底部に窒素ガスを滞留させる。
【0017】
ここで、薄肉成形面21A の間に充填された溶融樹脂3については、ガスチャンネル3A内の窒素ガスの圧力が、溶融樹脂3の成形完了まで所定値に維持されるので、このガスチャンネル3A内のガスで薄肉成形面21A の間の溶融樹脂3を当該成形面21A に密着させ、薄肉成形面21A の溶融樹脂3のヒケを防止する。
一方、ボス成形部50およびその近傍に充填された溶融樹脂3については、滞留部54およびボス孔5Aの底部へのガスの圧入を継続しながら保圧を行う工程、ガスの圧入を停止した後、当該ガスの圧力を維持しながら保圧を行う工程、および、圧入したガスを金型2の外部に排気し、金型2内部を脱圧する工程を順次行う。これにより、溶融樹脂3の成形完了まで滞留部54およびボス孔5Aの底部のガスの圧力が所定値以上に維持されるので、このガスで、ボス成形部50およびその近傍に充填された溶融樹脂3を成形面に密着させ、溶融樹脂3のヒケを防止する。
従って、成形品であるインストルメントパネルは、全体にわたってヒケの発生が防止され、インストルメントパネルの外観品質が損なわれない。
溶融樹脂3の冷却・固化が完了した後、成形品の離型がスムーズに行える程度のガス圧を金型2の内部に残した状態で、金型2を開けて成形品を取り出し成形を完了する。
【0018】
前述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、ボス成形部50が成形するボス5のボス孔5Aの底部に窒素ガスを圧入するためのガスピン51を設けるとともに、窒素ガスをボス5の周辺に圧入するガス圧入口53をボス成形部50の近傍に設け、これらのガスピン51およびガス圧入口53から溶融樹脂3と可動金型部2Bとの間に窒素ガスを圧入したので、この窒素ガスがボス成形部50およびその近傍に充填された溶融樹脂3を固定金型部2A側、すなわち、成形品の表側を成形する成形面に向かって押圧するようになり、成形品の表面にヒケが発生することを未然に防止できる。
【0019】
また、ボス成形部50の周りに、環状の凹みである滞留部54を設け、この滞留部54にガス圧入口53から圧入された窒素ガスを滞留するようにしたので、圧入した窒素ガスがボス成形部50の周辺から他の部分へ逃げることなくなり、ヒケの発生を有効かつ確実に防止できるうえ、滞留部54に窒素ガスを滞留させることにより、ボス5に到達する窒素ガスの量が抑制されるので、ボス5の根元部分が薄肉にならず、ボス5の肉厚、ひいては、強度を充分確保できる。なお、これにより、ボス5の大きさ、形状および位置に関係なく、ヒケの発生を防止できる。
【0020】
さらに、滞留部54とガス圧入口53とを離間して配置したので、滞留部54には、ガス圧入口53から圧入される大きなガス圧が直接加わらず、滞留部54に滞留するガス圧が均一となり、ボス5の周辺の肉厚を均一とでき、この点からもボス5の強度を充分確保できる。しかも、滞留部54およびガス圧入口53との間に、ガス圧入部53から滞留部54まで窒素ガスを導く誘導路58を設けたので、滞留部54とガス圧入口53とを離間して配置しても、滞留部54に確実に窒素ガスを滞留させることができ、この点からも、ヒケの発生を確実に防止できる。さらに、ガス圧入のための金型構造を簡略化できる。
【0021】
また、エッジのアール処理により、滞留部54とボス成形部50との境界部54A を丸めたので、得られる成形品のボス5の根元に応力が集中せず、この点からも、ボス5の強度を充分確保できる。
【0022】
さらに、金型2に充填した溶融樹脂3の内部にガス注入口27からガスを注入し、ガスチャンネル案内部21B 内の溶融樹脂3にガスチャンネル3Aを形成し、ガスチャンネル3A内のガスで薄肉成形面21A の間に充填された溶融樹脂3を当該成形面21A に密着させるようにしたので、ボス5以外の部分のヒケが防止され、インストルメントパネルの全体にわたってヒケの発生を防止できる。
【0023】
【実施例】
次に、本発明の効果を具体的な実施例に基づいて説明する。
〔実施例〕
本実施例は、前記実施形態で示した金型2および成形手順でインストルメントパネルを成形する実験である。
〔射出条件〕
この実施例では、成形材料としてポリプロピレン(出光ポリプロJ−762HP,MI=10g/10分; 230℃,2.16kgf)を採用するとともに、射出成形機として、三菱重工(株)製の射出成形機(850MGW−160:最大型締力850t)を用い、以下のような条件で成形を行う。
射出条件
▲1▼溶融樹脂温度 ; 220 ℃
▲2▼金型温度 ; 40 ℃
▲3▼射出時間 ; 5 秒
▲4▼冷却時間 ; 40 秒
▲5▼注入ガスに関する条件
1)注入ガス圧力 ; 10 MPa
2)ガス注入タイミング ;樹脂充填開始から4.0秒後
3)ガス注入時間 ; 2.0秒
4)注入ガス圧保持時間 ; 20 秒
5)注入ガス脱圧時間 : 10 秒
▲6▼圧入ガス(滞留部54において保圧するガス)に関する条件
1)保圧ガス圧力 ; 7.0MPa
2)ガス圧入タイミング ;樹脂充填完了から0.5秒後
3)ガス圧入時間 ; 25 秒
4)保圧ガス圧保持時間 ; 10 秒
5)保圧ガス脱圧時間 : 5.0秒
なお、ガスピン51からも上記と同様にガスを圧入する。
【0024】
〔比較例〕
前記実施例と比較するために、以下のような比較例1,2についての実験を行う。なお、各比較例1,2は、前記実施態様で示した滞留部を省略した金型で前記実施例と同様のインストルメントパネルを成形する実験である。
〔比較例1〕
本比較例1は、ボスを成形するボス成形部の根元部分を、成形面との勾配が60度となるようにテーパ状に拡げ(図7参照)、ボスの根元を厚肉に成形する金型で射出成形を行う実験である。
〔比較例2〕
本比較例2は、ボスを成形するボス成形部の根元部分を、成形面との勾配が30度となるようにテーパ状に拡げ(図8参照)、ボスの根元を厚肉に成形する金型で射出成形を行う実験である。
【0025】
〔実験結果〕
前記実施例では、図6に示されるように、ボス5を設けた面とは反対側の面、すなわち、インストルメントパネルの表側の面6には、ヒケが生じず、しかも、ボス5の根元が薄肉となることがなく、ボス5の強度が充分確保された。また、ガスチャンネル3Aにより、他の部分にもヒケの発生が見られなかった。
このことから、本実施例によれば、ボスの強度が充分確保され、かつ、外観品質の良好なインストルメントパネルが得られることが判る。
【0026】
比較例1では、図7に示されるように、圧入した窒素ガスにより、ボス5の根元部分の周辺の薄肉部7の厚さが薄くなり、ボス5の強度が若干損なわれた。しかも、インストルメントパネルの表側の面6には、僅かなヒケ8が生じていた。なお、図中の破線は、金型の成形面を示す。
比較例2では、図8に示されるように、圧入した窒素ガスにより、ボス5の根元部分9の厚さが著しく薄くなったうえ、根元部分9の周辺の薄肉部7の厚さが若干薄くなり、ボス5の強度が損なわれた。しかも、インストルメントパネルの表側の面6には、著しいヒケ8が生じていた。なお、図中の破線は、金型の成形面を示す。
これらにより、比較例1,2では、ボスの強度が充分確保できず、また、外観品質の良好なインストルメントパネルは得られないことが判る。
【0027】
以上、本発明について好適な実施形態および実施例を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施形態および実施例に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
例えば、金型に設ける圧入部としては、前記実施形態で示した、金型に設けた隙間から圧縮流体を圧入するものに限らず、細孔を有するパイプ状のピンや、細かい孔の開いた多孔質部材を金型の成形面に設けたものでもよく、金型に充填された溶融樹脂が内部に流入せず、かつ、圧縮流体が充分通気可能なものであれば、その具体的構造は、実施にあたり適宜選択できる。
【0028】
また、滞留部に滞留した圧縮流体で充分溶融樹脂を押圧できる場合には、ボス孔の内部に対するガスの圧入は、必ずしも必要ではなく、この場合には、ボス孔内部へのガスの圧入を省略してもよい。
【0029】
さらに、金型の誘導路としては、前記実施形態で示した丸底溝状のものに限らず、図9(A)〜(C)の各々に示されるように、平底の溝状の誘導路59A 、V字溝状の誘導路59B 、および、丸められた底面60C をさらに凹まして丸底の溝61C を設けた二段溝状の誘導路59C でもよい。
あるいは、成形面を凹ましたものではなく、成形面から突出する突条からなるものでもよい。例えば、図9(D)〜(G)の各々に示されるように、断面三角形状の一対の突条60D からなる誘導路59D 、断面矩形状の一対の突条60E からなる誘導路59E 、蒲鉾状の突条60F からなる誘導路59F 、および、蒲鉾状の突条60G の頂部を凹まして丸底の溝61G を設けた誘導路59G でもよい。要するに、圧入部から滞留部まで圧縮流体を誘導することができれば、その具体的な形状は限定しない。
【0030】
また、前記実施形態では、成形品に形成したリブ内にガスチャンネルを形成したが、ガスチャンネルは省略してもよい。
この場合、成形されるリブを中実の厚肉部とし、このリブを成形する厚肉成形部、この厚肉形成部に沿った滞留部、および、前記厚肉形成部の近傍の圧入部の各々を、必要となるリブに応じて金型に設ければよい。
また、厚肉部としては、ボスやリブに限らず、自動車の樹脂製ホーイルキャップに一体的に設けられるとともに、ホイールへの装着に利用されるクリップ等でもよく、要するに、成形品の薄肉面から突出する厚肉部であって、成形品に一体成形されるものであれば、その形状や機能等は限定されない。
【0031】
【発明の効果】
前述のように本発明によれば、充分な強度の厚肉部を形成することができるうえ、ヒケの発生をより効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】前記実施形態のキャビティを示す平面図である。
【図3】前記実施形態のキャビティを示す正面図である。
【図4】前記実施形態の要部を示す断面図および平面図である。
【図5】前記実施形態の誘導路を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例の厚肉部であるボスを示す断面図である。
【図7】本発明の比較例1の厚肉部であるボスを示す断面図である。
【図8】本発明の比較例2の厚肉部であるボスを示す断面図である。
【図9】本発明の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 金型
3 溶融樹脂
5 厚肉部としてのボス
21A 薄肉成形面
50 厚肉成形部としてのボス成形部
53 圧入部としてのガス圧入口
54 滞留部
58 誘導路
59A 〜59G 誘導路
Claims (4)
- 薄肉部から突出する厚肉部が部分的に形成された部分厚肉成形品を成形するための部分厚肉成形品の製造用金型であって、
前記厚肉部を成形する凹んだ形状の厚肉成形部の近傍に圧縮流体を圧入する圧入部と、
前記薄肉部を成形する薄肉成形面の前記厚肉成形部の近傍となる部分を凹まして形成した前記圧縮流体の滞留部とを備え、
前記圧入部は前記滞留部と離間して配置され、前記圧入部および前記滞留部の間に前記圧縮流体を導く誘導路が設けられていることを特徴とする部分厚肉成形品の製造用金型。 - 請求項1に記載の部分厚肉成形品の製造用金型において、前記厚肉成形部は、前記薄肉部から突出する円筒状のボスおよび/または壁状のリブを前記厚肉部として成形するものであり、前記滞留部は、前記ボスの周辺を囲う環状の溝または前記リブに沿った溝とされていることを特徴とする部分厚肉成形品の製造用金型。
- 薄肉部から突出する厚肉部が部分的に形成された部分厚肉成形品の製造方法であって、
前記厚肉部を成形する凹んだ形状の厚肉成形部の近傍に圧縮流体を圧入する圧入部と、前記圧入部と離間して配置され、かつ前記薄肉部を成形する薄肉成形面の前記厚肉成形部の近傍となる部分を凹まして形成した前記圧縮流体の滞留部と、前記圧入部および前記滞留部の間に設けられ前記圧縮流体を導く誘導路とを備えた金型を用い、
この金型に溶融樹脂を充填し、前記厚肉成形部に前記溶融樹脂が到達した後、前記圧入部から前記厚肉成形部の近傍および前記溶融樹脂の間へ圧縮流体の圧入を開始するとともに、前記滞留部に前記圧縮流体を滞留させることを特徴とする部分厚肉成形品の製造方法。 - 請求項3に記載の部分厚肉成形品の製造方法において、前記厚肉成形部は、前記薄肉部から突出する円筒状のボスおよび/または壁状のリブを前記厚肉部として成形するものであり、前記滞留部は、前記ボスの周辺を囲う環状の溝または前記リブに沿った溝とされていることを特徴とする部分厚肉成形品の製造方法。
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