JP3548091B2 - センサレスモータの駆動回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、迅速に回転を停止できるようにしたセンサレスモータの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホール素子等のセンサを用いて回転位置を検出し、駆動コイルに流れる駆動電流を切替えるモータ回路では、ブレーキ時にモータの回転数が低下し逆転すると、前記センサに検出される信号の入力順序が変るので、そのときの状態を検出してモータへのトルクを遮断して逆転を防止している。
【0003】
従来のホール素子を用いたモータ駆動回路を図3に従って説明する。
【0004】
1、2、3は駆動コイル、4、5、6は出力回路である。出力回路4はエミッタが接続されたトランジスタ4a、4bとこれらトランジスタ4a、4bにて制御されるトランジスタ4c、4d、4eとよりなる。出力回路5、6も全く同様な構成である。
【0005】
7、8、9はホール素子10、11、12より検出された回転位置信号を比較するコンパレータでコンパレータ出力U、V、Wを出力する。13は前記コンパレータ出力U、V、Wを合成し合成信号Vu、Vv、Vwを発生する合成回路である。
【0006】
14は逆転検出回路であり、モータを停止させるため逆トルクを加えると次第に減速し、ついにモータが逆転したことが逆転検出回路14で検出される。
【0007】
次に、その動作について図4を参照して説明する。
【0008】
モータが回転するとホール素子10、11、12より回転位置を検出して回転位置信号を発生し、コンパレータ7、8、9で比較しコンパレータ出力U、V、Wを出力する。前記コンパレータ出力U、V、Wは合成回路13で合成され合成信号Vu、Vv、Vwを出力する。
【0009】
ここで、合成信号Vuはコンパレータ出力−Wとコンパレータ出力Uの合成信号で、合成信号Vvはコンパレータ出力−Uとコンパレータ出力Vの合成信号で、又合成信号Vwはコンパレータ出力−Vとコンパレータ出力Wの合成信号である。
【0010】
前記合成信号Vu、Vv、Vwは出力回路4、5、6に加えられる。今A期間の電気角120度ではトランジスタ4b、4eがオンし、又前記A期間の最初の電気角60度ではトランジスタ5dがオンし, A期間の次の電気角60度ではトランジスタ6dがオンするので、駆動コイル1には矢印方向の駆動電流が流れる。
【0011】
B期間の電気角120度ではトランジスタ4aがオンし、それによりトランジスタ4c、4dがオンし、又B期間の最初の電気角60度ではトランジスタ5eがオンし, B期間の次の電気角60度ではトランジスタ6eがオンするので、駆動コイル1には反矢印方向の駆動電流が流れモータを回転する。このような動作を繰返しモータを回転する。
【0012】
次に、従来のホール素子を用いたモータ駆動回路のモータの正回転と逆回転の判別について図5の波形を参照して説明する。
【0013】
モータが正回転している場合、逆転検出回路14のDFF15のクロック端子Cにコンパレータ出力Vの立上がりパルスが加わると、端子Dにコンパレータ出力Uのハイレベルの信号が加わっているので、DFF15の端子Qはハイレベルとなる。同様に、DFF16のクロック端子Cにコンパレータ出力Wの立上がりパルスが加わると、端子Dにコンパレータ出力Vのハイレベルの信号が加わっているので、DFF16の端子Qはハイレベルとなる。DFF17のクロック端子Cにコンパレータ出力Uの立上がりパルスが加わると、端子Dにコンパレータ出力Wのハイレベルの信号が加わっているので、DFF17の端子Qはハイレベルとなる。従って、DFF15、16、17の端子Qはいずれもハイレベルであり、アンド回路18からハイレベルの信号Gが検出され、モータが正回転していることが判別できる。
【0014】
モータが逆回転すると、ホール素子10、11、12からの回転位置信号の発生順序が変り、DFF15のクロック端子Cにコンパレータ出力Vの立上がりパルスが加わると、端子Dにコンパレータ出力Uのローレベルの信号が加わっているので、DFF15の端子Qはローレベルとなる。同様に、DFF16のクロック端子Cにコンパレータ出力Wの立上がりパルスが加わると、端子Dにコンパレータ出力Vのローレベルの信号が加わっているので、DFF16の端子Qはローレベルとなる。DFF17のクロック端子Cにコンパレータ出力Uの立上がりパルスが加わると、端子Dにコンパレータ出力Wのローレベルの信号が加わっているので、DFF17の端子Qはローレベルとなる。従って、DFF15、16、17の端子Qのすくなくとも何れかがローレベルとなり、モータが逆回転したことが判別できるので、駆動トルクを遮断する等することによりモータを迅速に停止できる。
【0015】
図6に、本件出願人が出願した特許公開公報特開平10−146089号に記載されている従来のセンサレスモータの駆動回路を示す。
【0016】
21、22、23はU相、V相、W相の駆動コイル、24、25、26はコンパレータで一方の端子にはU相、V相、W相の駆動コイル21、22、23に現れる逆誘起電圧波形Vu,Vv,Vw、が加えられ、他方の端子には共通接続端の中点電圧波形COMが加えら、コンパレータ出力COMPu,COMPv,COMPwを発生する。
【0017】
27、28、29、30、31,32は出力トランジスタ、40、41、42はDFF、43はロジック回路で、前記コンパレータ出力COMPu,COMPv,COMPwに基づいて出力トランジスタ27〜32を制御する6種類の制御信号Usource、Usink、Vsource、Vsink、Wsource、Wsinkの他、U相、V相、W相の駆動コイル21、22、23がオン又はオフ状態であることを表す通電ロジック信号Ulogic、Vlogic、Wlogic、前記DFF40、41、42のQ端子から得られた矩形波を基に電気角60度毎にハイレベル及びローレベルを繰返す60度信号を出力する。
【0018】
44はトリガパルス発生回路で、前記60度信号が印加され、60度信号の立上がり及び立ち下がりでトリガパルスを発生する。
【0019】
50は遅延回路で、具体的には図7に示すように、複数個のDFF51−1、51−2、51−mからなる。この遅延回路50に60度信号及び電圧制御発振器47の出力が印加されると、複数個のDFF51−1、51−2、51−mにて電圧制御発振器47の出力周波数の所定周期分だけ60度信号の位相を遅らせた遅延信号delayが得られる。
【0020】
52,53,54は各相のマスキング回路で、具体的には図8に示すように、60度信号と遅延信号delayとをEXNORゲート55に入力し、排他的論理和の反転出力が得られる。更にEXNORゲート55の出力と通電ロジック信号Vlogicとの論理積がANDゲート56から出力される。更に、ANDゲート56の出力と電圧制御発振器47の出力との論理積がマスキング信号VmaskとしてANDゲート57から出力される。
【0021】
続いて図9を参照して、このセンサレスモータの駆動回路の動作を説明する。
【0022】
図9に示す動作波形を用いて、V相を中心として説明する。a期間は出力トランジスタ29がオンしている期間で、b期間は出力トランジスタ30がオンしている期間で、このa、b期間以外は出力トランジスタ29、30がオフしている期間である。
【0023】
従って、ロジック回路43からはa期間の電気角120度だけローレベルとなる制御信号Vsourceと、b期間の電気角120度だけローレベルとなる制御信号Vsinkが出力され、これら制御信号Vsource及び制御信号Vsinkはコンパレータによって出力トランジスタ29、30が定められたタイミングでオン・オフすることにより駆動コイル2に駆動電流を流しモータを回転する。
【0024】
U相及びW相についても同様に出力トランジスタ27又は出力トランジスタ31及び出力トランジスタ28、32を順次オンオフさせて駆動コイル21、23に駆動電流を流しモータを回転する。
【0025】
ロジック回路43の動作はDFF40、41、42の信号をVuがローレベルの状態からハイレベルの状態への変化、Vwハイレベルの状態からローレベルの状態への変化、Vvがローレベルの状態からハイレベルの状態への変化、Vuがハイレベルの状態からローレベルの状態への変化、Vwがローレベルの状態からハイレベルの状態への変化、Vvハイレベルの状態からローレベルの状態への変化の順序で検出するようにロジックが組まれており、その検出信号に基づいて前記6種類の制御信号Usource、Usink、Vsource、Vsink、Wsource、Wsinkを発生する。この検出順序は正転時の逆起信号の状態変化であり、逆回転しても前記順序で逆起信号を検出してしまう。そのためモータの回転方向を判別することができない。
【0026】
ところで前記駆動コイル22に流れる駆動電流はa及びb期間の終了する時点cでは、駆動コイル22が通電状態から非通電状態に切替わるため、駆動コイル22にキックバックパルスが発生する。
【0027】
このため位置検出コンパレータ25の出力COMPvには、このキックバックパルスの影響をうけて周波数の高い瞬時にハイレベルとローレベルの間を変化するノイズが重畳されるので、マスキング信号Vmaskを発生させマスキングしている。マスキング信号Vmaskは60度信号を遅延させることにより得られた信号であるため、各相の駆動コイルでキックバックパルスが終了してからさらに遅延した時点から駆動電圧のゼロクロス位置までハイレベルとなる。従ってこの期間はキックバック電圧の影響を受けることがない期間であるためマスキングを行っていない。
【0028】
また、マスキング信号Vmaskは電圧制御発振器47の出力周波数の整数倍周期だけ遅延した信号であって、遅延信号delayと60度信号をEXNORゲート55に入力することにより電気角60度の期間内において、遅延時間を差引いた期間の信号となる。従って、マスキング信号VmaskはANDゲート56のハイレベル出力期間において、整数倍の周期を有することになる。このマスキンク信号Vmaskの立ち下がりがDFF41のC端子に入力される。そのためキックバックパルスを発生した後、所定の遅延時間を経過した時点から位置検出コンパレータ25よりコンパレータ出力COMPvが経過する時点までマスキング信号Vmaskが発生するため、キックバックパルスの影響をうけない位置検出コンパレータ25の出力COMPvを得ることができる。U相およびV相も同様にキックバックパルスの影響を除去できる。
【0029】
上述した従来のセンサレスモータの駆動回路では、駆動コイルに流れる駆動電流がオフの時誘起される逆誘起波形を検出し、位置検出コンパレータでコンパレートし、そのコンパレートされた出力を制御ロジック回路に加え、前記制御ロジック回路から6種類の制御信号を発生させ、駆動コイルに駆動電流を供給する出力トランジスタを制御している。
【0030】
しかし前記6種類の制御信号の検出順序はモータの回転方向に関係なく同一順序であるため逆転したことを検出することが出来ない。よって従来の逆転検知回路ではトルク遮断の時期を判断できない。
【0031】
ところでセンサレスモータで起動させるにはカウンタを用いることがある。即ち起動モードにしたとき、電圧制御発振器は最低周波数で発振するようにされているため、カウンタは前記電圧制御発振器からの発振信号でカウントアップされ、起動信号を発生する。
【0032】
前記起動信号はロジック回路に加わり、ロジック回路の相切替部で切替え転流し3相の場合6種類の出力信号を発生する。その6種類の出力信号をマトリックスし、前記制御信号Usource、Usink、Vsource、Vsink、Wsource、Wsinkに相当する起動パルス信号を発生し、出力トランジスタを強制的に順次ONさせて、駆動コイルに駆動電流を供給しモータを回転させる。
【0033】
前記カウンタからの起動信号が何度か発生し、起動パルス信号で出力トランジスタをONさせ駆動コイルに駆動電流を暫時流すと、駆動コイルに逆誘起電圧波形Vu,Vv,Vw、が発生し、前述したようにモータを回転し、その後は速度信号によりカウンタがリセットされ、前記カウンタからの起動信号が停止しても回転し続ける。
【0034】
【発明が解決するための課題】
前述したようにセンサレスモータにおいては、停止させるために逆転トルクを加えモータを減速させついに逆転しても、制御ロジック回路で前記逆誘起波形を検出する順序は変らないため、モータが逆転したことが検出できないので、モータを速やかに停止できない問題があった。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記電圧制御発振回路の発振信号で起動に用いるカウンタ回路をカウントするが、前記カウンタ回路はモータが正常回転しているときには回転速度に応じて発生する速度信号でリセットされてカウントアップされないが、通電ロジック回路にブレーキ指令を加え、ブレーキ状態にしてモータの回転速度を低下させ速度信号が入らないときでも、電圧制御発振器は前記カウンタ回路をカウントし前記起動パルスを発生するために最低周波数で発振しており、カウンタ回路は電圧制御発振器からの発振信号でカウントアップされ、回転数が十分に低下したときカウンタ回路を所定数までカウントしカウント信号を発生させて、そのカウント信号とブレーキ信号で駆動コイルへの駆動電流を停止し駆動トルクを遮断する。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に従って説明する。
【0037】
図1に、本発明のセンサレスモータの駆動回路を示す。
【0038】
62、63、64は駆動回路61を構成するモータのU相、V相、W相の駆動コイルであり、各駆動コイルはY結線され、一端を各相の駆動回路に接続し、他端を共通接続端COMに接続されている。
【0039】
65、66、67はモータのU相、V相、W相の各駆動コイル62、63、64に対応する位置検出コンパレータであり、位置検出コンパレータ65、66、67の一方の入力端子にはU相、V相、W相の駆動コイル62、63、64に生じる逆誘起波形Vu、Vv、Vwが印加され、他の入力端子には共通接続端COMの中点電圧波形VCOMが印加される。
【0040】
尚、位置検出コンパレータの65、66、67他方の入力端子に中点電圧波形VCOMを加える代わりに駆動コイル62、63、64の出力電圧を合成した出力合成電圧波形VCOを加えてもよい。
【0041】
70、71はU相の駆動コイル62に駆動電流を供給するためのPNP型およびNPN型の出力トランジスタであり、そのエミッタ・コレクタ路を電源VCCおよび接地間に直列接続され、コレクタ共通接続点は駆動コイル62の一端に接続されている。同様に、72、73はV相の駆動コイル63に駆動電流を供給するためのPNP型およびNPN型の出力トランジスタであり、そのエミッタ・コレクタ路を電源VCCおよび接地間に直列接続され、コレクタ共通接続点は駆動コイル63の一端に接続されている。
【0042】
更に74、75はW相の駆動コイル64に駆動電流を供給するためのPNP型およびNPN型の出力トランジスタであり、そのエミッタ・コレクタ路を電源VCCおよび接地間に直列接続され、コレクタ共通接続点は駆動コイル64の一端に接続されている。
【0043】
76は制御ロジック回路であり、位置検出コンパレータ65、66、67のコンパレータ出力Vu、Vv、Vwに基づいて制御ロジック信号を発生し、該制御ロジック信号に基づいて通電ロジック回路から前記出力トランジスタ70〜75を駆動するための6種類の制御信号Usource、Usink、Vsource、Vsink、Wsource、Wsinkを出力する他、出力トランジスタ70と71、出力トランジスタ72と73および出力トランジスタ74と75が共にオフしVlogic信号(図9参照)を発生する。
【0044】
前記制御信号Usourceはバッファ78を介して出力トランジスタ70のベースに印加され、制御信号Usinkはインバータ79を介して出力トランジスタ71のベースに印加される。同様に、制御信号Vsourceはバッファ80を介して出力トランジスタ72のベースに印加され、制御信号Vsinkはインバータ81を介して出力トランジスタ73のベースに印加される。更に、制御信号Wsourceはバッファ82を介して出力トランジスタ74のベースに印加され、制御信号Wsinkはインバータ83を介して出力トランジスタ75のベースに印加される。
【0045】
前記通電ロジック回路77からは制御信号Vlogic(図9参照)に基づいた速度信号3FGを発生する。85はPLL回路で、前記速度信号3FGが加えられる位相比較器86と該位相比較器86よりの制御信号にて発振周波数を変化する電圧制御発振器87と、該電圧制御発振器87よりの発振数周波数を分周し位相比較器86に加える分周器88とよりなる。
【0046】
前記電圧制御発振器は後述するカウンタ回路をカウントし前記起動パルスを発生するため、モータの回転速度が低下あるいは停止しているときでも最低周波数で発振している。
【0047】
89は第1カウンタ90と第2カウンタ91とよりなるカウンタ回路で、前記電圧制御発振器87からの発振信号でカウントアップし前記速度信号3FGでリセットされる。前記第1カウンタ90は電圧制御発振器87から得られるパルス信号をN1までカウントするとカウント出力信号KNT1を発生し、そのカウント出力信号KNT1はブレーキ信号BRKと共にアンド回路92を介し通電ロジック回路77に供給し、駆動電流を遮断する。
【0048】
前記第2カウンタ90は起動時にN1を越えN2までカウントアップするとカウント出力信号KNT2を発生し、モータが停止していると判断し制御ロッジク回路76を起動モードに切替えると共に起動パルス信号を発生し、モータが逆誘起信号を検出して回転するようになると速度信号3FGでリセットされカウントアップを停止し、制御ロジック回路76を正常の動作状態に切替える。
【0049】
次に動作について、図2を参照して説明する。
【0050】
図2に示すように動作電源を動作状態にすると、前記通電ロジック回路77からは、U相、V相、W相の出力トランジスタ70〜75を駆動モードに応じ予め定められた順序で駆動する為の6種類の制御信号Usource、Usink,Vsour ce、Vsink,Wsource、Wsinkの他、U相、V相、W相の各駆動コイル62、63、64が通電、非通電状態であることを表す通電ロジック信号Ulogic(図示せず), Vlogic, Wlogic(図示せず)を出力する。前記通電ロジック信号Ulogic,Vlogic, Wlogicは各々U相、V相、W相の各相で通電が行われない60度期間だけハイレベルとなる信号である。
【0051】
図2に示すa期間の電気角120度だけローレベルとなる制御信号Vsourceとb期間の電気角120度だけローレベルとなる通電ロジック信号Vsinkが出力され、同様に前記より電気角120度位相が進みローレベルとなる通電ロジック信号Wsourceと通電ロジック信号Wsink及びさらに120度位相が進み通電ロジック信号Usourceと通電ロジック信号Usinkが出力される。
【0052】
従ってa期間は、電源側の出力トランジスタ72がオンすると共に、最初の電気角60度の期間は出力トランジスタ75がオンし、続いて出力トランジスタ71がオンし、b期間は接地側の出力トランジスタ73オンすると共に、最初の電気角60度は出力トランジスタ74がオンし、続いて出力トランジスタ70がオンする。このa、b両期間以外の期間は両出力トランジスタ72、73が共にオフしている期間である。
【0053】
次に、図2で示すように、駆動コイル63には逆誘起波形Vvが発生し、駆動コイル62、63にも同様に逆誘起波形Vu、Vwが発生する。
【0054】
例えば駆動コイル63に発生する逆誘起波形Vv,は位置検出コンパレータ66の入力に加えられる。又前記位置検出コンパレータ66の他の入力には出力中性点電圧波形COMが加えられ、該位置検出コンパレータ66で比較されコンパレータ出力COMPvを発生し、制御ロジック回路76に加えられ、さらに通電ロジック回路77に入る。
【0055】
同様に前記駆動コイル62に発生する逆誘起波形Vu,は位置検出コンパレータ65の入力に加え、又駆動コイル64に発生する逆誘起波形Vw,は位置検出コンパレータ67の入力に加えられる。前記位置検出コンパレータ65,67の他の入力には出力合成電圧波形COMが加えられ、該位置検出コンパレータ65、67で比較されコンパレータ出力COMPu又はCOMPwを発生し、制御ロジック回路76に加えられる。
【0056】
コンパレータ出力COMPu、COMPv及びCOMPwが加えられることにより、通電ロジック回路77から前記通電ロジック信号Vsourceと通電ロジック信号Vsink、前記通電ロジック信号Usourceと通電ロジック信号Usink及び通電ロジック信号Wsourceと通電ロジック信号Wsinkを発生し、モータを回転させる。
【0057】
モータが回転すると、制御ロジック回路76から速度信号3FGを発生し、PLL回路85の位相比較器86に加わり、該位相比較器86から制御信号を発生しコンデンサによって平滑した制御電圧に変換し電圧制御発振器87に供給されて、制御電圧に応じた周波数の発振を行う。前記制御発振器87からの発振信号OSCは分周器88で分周され位相比較器86の前記と異なる端子に帰還され、前記速度信号3FGと比較され、差分の制御信号を発生し電圧制御発振器87に加え、前記電圧制御発振器87の発振周波数を制御し速度信号に応じた発振信号OSCを発振する。
【0058】
前記発振信号OSCは制御ロジック回路76に加わり、該制御ロジック回路76に加わる駆動コイル62、63、64の駆動電流が切替わるときに発生したキックバック信号をマスクするための制御ロジック信号を発生する。前記発振信号OSCはカウンタ回路89にも供給され、該カウンタ回路89をカウントするが、カウンタ回路89のリセット端子には前記速度信号3FGが加えられるため、カウンタ回路89はカウントアップされない。
【0059】
次にモータを停止するためにブレーキ指令信号を入力すると、ブレーキ信号BRKは通電ロジック回路77に加えられ、モータに逆トルクブレーキをかけ減速させる。減速開始の初期は制御ロジック回路76からの速度信号3FGがカウンタ回路89に加わり、リセットし続け、カウンタ回路89はカウントアップされない。しかしモータの回転速度が十分に低下したとき電圧制御発振器87は発振し続けるが、速度信号3FGの周波数が低下するため、カウンタ回路89の第1カウンタ90はリセットされるより早くカウンタアップし、カウント出力KNT1を生じる。前記カウント信号KNT1はアンド回路92に加わり、該アンド回路92にはブレーキ信号BRKが加えられているので、前記ブレーキ信号BRKは通電ロジック回路77に加えられ、駆動電流を切って駆動トルクを遮断するのでモータを迅速に停止される。
【0060】
尚、前記において駆動電流を切って駆動トルクを遮断しモータを停止させたが、停止通電ロジック信号Usink、Vsink及びWs inkを同時にローベルとし、出力トランジスタ71、73、75を同時にオンしショートブレーキをかけ、モータを停止させてもよい。
【0061】
起動モードにしたとき、電圧制御発振器は最低周波数で発振するようにされているため、カウンタ回路89はカウントする。このときモータはまだ回転していないので速度信号3FGが加わらず、またブレーキ信号もないので前記カウンタ回路89は前記電圧制御発振器からの発振信号で第1カウンタ90のカウント数N1を越え第2カウンタ91のカウント数N2までカウントアップされ、カウント信号KNT2を発生し制御ロッジク回路76に加えられる。
【0062】
前記カウント信号KNTが制御ロッジク回路76に加えられたことにより、モータが停止していると判断し制御ロッジク回路76を起動モードに切替えると共に起動パルス信号を発生する。
【0063】
前記起動信号は制御ロジック回路76に加わり、該制御ロジック回路76の相切替部で信号を切替え転流させ6種類の出力信号を発生する。その6種類の出力信号をマトリックスし、前記制御信号Usource、Usink、Vsource、Vsink、Wsource、Wsinkに相当する起動パルス信号を発生し、出力トランジスタ70、71、72、73、74、75を強制的に順次ONさせて、駆動コイルに駆動電流を供給しモータを回転させる。
【0064】
前記第2カウンタ91からの起動信号が何度か発生し、起動パルス信号で出力トランジスタ70、71、72、73、74、75をONさせ駆動コイルに駆動電流を暫時流すと、駆動コイルに逆誘起電圧波形Vu,Vv,Vw、が発生し、前述したようにモータは回転開始する。
【0065】
モータが回転開始すると速度制御信号3FGが発生し、3FG信号がカウンタ回路89のリセット端子に加わると、カウンタ89はリセットされ、第2カウンタ91はカウント出力信号KNT2が発生しなくなり、制御ロジック回路76を起動状態から通常の動作状態に切替える。
【0066】
【発明の効果】
本発明のセンサレスモータの駆動回路は通電ロジック回路にブレーキ信号を加え逆トルクブレーキ状態にしモータの回転速度が低下し、モータの回転数が十分に低下したとき、前記カウンタ回路をカウントアップしカウント信号を発生させ駆動回路の駆動電流を遮断するので、迅速にモータの回転を停止できる。
【0067】
またブレーキ信号とカウンタが所定するカウントアップしたときに発生するカウント信号をアンド回路に加え、該アンド回路の出力信号で駆動電流を遮断するようにしたので、ブレーキ時でモータの回転速度が十分に低下したときのみに駆動トルクを遮断できる。
前記電圧制御回路を含むPLL回路は従来のセンサレスモータ回路で駆動コイルが通電状態から非通電状態に切替わるとき、駆動コイルに発生するキックバックパルスをマスクするマスキング信号の発生のために使用され、またカウンタは起動パルスを発生させるために使用されているので、回路部品を殆ど追加することなく実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサレスモータの駆動回路を説明する回路図である。
【図2】本発明のセンサレスモータの駆動回路の波形図である。
【図3】従来のセンサ付きモータの駆動回路を説明する回路図である
【図4】図3のセンサ付きモータの駆動回路の波形図である。
【図5】図3のセンサ付きモータの駆動回路の一部分の波形図である。
【図6】従来のセンサレスモータの駆動回路を説明する回路図である。
【図7】図6の従来のセンサレスモータの駆動回路の一部分のブロック図である。
【図8】図6の従来のセンサレスモータの駆動回路の他部分のブロック図である。
【図9】図6の従来のセンサレスモータの駆動回路の波形図である
【符号の説明】
61 駆動回路
62、63、64 駆動コイル
65、66、67 位置検出コンパレータ
71、72、73、74、75 出力トランジスタ
76 制御ロジック回路
77 通電ロジック回路
85 PLL回路
86 位相比較器
87 電圧制御発振器
89 カウンタ回路
90 第1カウンタ
91 第2カウンタ

Claims (3)

  1. 複数相の駆動コイルに駆動電流を供給する複数の出力トランジスタと、前記複数相の各駆動コイルに発生する逆誘起波形と前記複数相の駆動コイルの合成電圧波形又は中性点電圧波形とを比較する複数の位置検出コンパレータと、前記位置検出コンパレータのコンパレータ出力に基づいて制御ロジック信号を発生する制御ロジック回路と、該制御ロジック回路の制御ロジック信号に基づいて前記複数相の駆動コイルに駆動電流を供給する出力トランジスタを順次オン・オフさせる通電タイミング信号を発生させる通電ロジック回路と、前記制御ロジック回路からモータの回転速度に応じて発生する速度信号にて発振周波数を変化する電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の発振信号でカウントアップし前記速度信号でリセットされるカウンタ回路とよりなり、前記通電ロジック回路にブレーキ信号を加え逆トルクブレーキ状態にしモータの回転速度が低下し、前記電圧制御発振の発振信号が十分に低下したとき、前記カウンタが前記速度信号でリセットされるより早く所定数までカウントアップし発生するカウント信号で駆動回路の駆動電流を遮断又はショートブレーキ状態にすることを特徴とするセンサレスモータの駆動回路。
  2. 前記ブレーキ信号と前記カウンタが前記速度信号でリセットされるより早く所定数までカウントアップしたときに発生するカウント信号とをアンド回路に加え、該アンド回路の出力信号で駆動電流を遮断又はショートブレーキ状態にすることを特徴とする請求項1に記載のセンサレスモータの駆動回路。
  3. 前記カウンタ回路を直列に接続される第1カウンタと第2カウンタとで構成し、前記ブレーキ信号を加え逆トルクブレーキ状態にしたとき前記第1カウンタが前記速度信号でリセットされるより早く所定数までカウントアップし発生する出力信号で前記複数相の駆動コイルの駆動電流を遮断又はショートブレーキ状態にし、起動時前記第1カウンタの所定数を越え前記第2カウンタ所定数までカウントアップし発生する出力信号を前記制御ロジック回路に供給し強制的に転流動作させ起動し、モータが回転し前記速度信号が発生すると前記カウンタ回路をリセットし、起動状態から通常の動作状態に切替えることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサレスモータの駆動回路。
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