JP3548054B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱調理装置に関し、詳しくは、加熱室がファンの風路に含まれる加熱調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の加熱調理装置には、加熱室内にある被加熱物の放射エネルギを検出する温度センサを含むものがあった。このような加熱調理装置の一例として、赤外線センサを含む電子レンジが挙げられる。赤外線センサを含む電子レンジでは、赤外線センサは、被加熱物が放射する赤外線を検出し、検出した赤外線量により、被加熱物の温度を決定していた。
【0003】
また、従来、このような加熱調理装置に、さらにヒータを備えるものがあった。このような加熱調理装置では、オーブン調理が行なわれるため、加熱室が200℃程度またはそれを超える高温となる場合があった。このため、加熱手段等の冷却用のファンから流れる風は、加熱室内にも導かれていた。加熱室内がこのような高温となると、食品の発散する蒸気等により、温度センサを構成する素子が曇りや油煙等によって汚れるおそれがあるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オーブン調理の際に、加熱室に風が導かれると、加熱室内の風路に沿った部分の温度が低下するために、焼けむらを生じる場合があった。オーブン調理は、加熱室内の温度が150〜200℃とされる比較的低温の調理と、200℃を超える比較的高温の調理とに分けることができるが、加熱室に風が導かれることによる焼けむらは、特に、比較的低温の調理の際に、顕著に見られた。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、加熱室内に風が導入されても焼けむらの生じない加熱調理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明にかかる加熱調理装置は、発熱体により構成される加熱手段と、高周波の電波を発振することにより被加熱物を加熱する高周波発振手段と、前記高周波発振手段を冷却するためのファンと、被加熱物を収容し、前記ファンの風路に含まれる加熱室と、前記加熱室の検出孔を介して前記被加熱物から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、前記加熱室の温度が所定の温度となるように前記加熱手段の出力を調整する出力調整手段と、前記所定の温度が高くなるほど、前記ファンの回転数が高くなるように制御する回転数制御手段とを含むことを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の本発明によれば、ファンから加熱室内に送られる風量は、出力調整手段によって調整される加熱室についての温度に応じて、制御される。
【0008】
これにより、加熱室内の温度が比較的低く制御される場合には、比較的高く制御される場合よりも、加熱室に送られる風量を低下させることができる。したがって、従来顕著に焼けむらが生じていた、加熱室内の温度が比較的低く制御される場合の焼けむらを抑えることができる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明にかかる加熱調理装置は、オーブン温度などを受け付ける操作パネルと、発熱体により構成される加熱手段と、高周波の電波を発振することにより被加熱物を加熱する高周波発振手段と、前記高周波発振手段を冷却するためのファンと、被加熱物を収容し、前記ファンの風路に含まれる加熱室と、前記加熱室の検出孔を介して前記被加熱物から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、前記加熱室の温度が前記操作パネルで受け付けたオーブン温度となるように前記加熱手段の出力を調整する出力調整手段と、前記操作パネルで受け付けた前記オーブン温度が低温時は、前記被加熱物の発した油煙等が前記赤外線センサに付着することを防止することができる程度の低回転数とし、また前記オーブン温度が高温時は、前記低回転数より回転数を高くするように前記ファンを制御する回転数制御手段とを含むことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、加熱調理装置の一例としてオーブン加熱機能を有する電子レンジを示すが、本発明はこれに限らず、加熱室が、冷却ファンの風路に含まれるタイプの加熱調理装置であれば、すべてに適用することが可能である。
【0019】
図1は、本発明の一実施の形態である電子レンジ100の斜視図である。また、図2は、図1の電子レンジ100の内部構造を簡略化して示す断面図である。なお、図1においては、電子レンジ100の内部構造を説明するため、その外郭を覆う外装部、ヒータ(図2における上下ヒータ12,13)、および、加熱室17の上面の図示を省略している。
【0020】
図1および図2を参照して、電子レンジ100は、加熱室17を囲う本体10の右側方に、赤外線センサユニット1,マグネトロン22等を備えている。赤外線センサユニット1は、食品31から放射される赤外線25を、検出孔19を介して斜め上からキャッチするように配置されている。マグネトロン22は、加熱室17内にマイクロ波を供給する。
【0021】
本体10の底には、底板11が備えられている。そして、底板11上であってマグネトロン22の真下には、マグネトロン22に高電圧を供給するための高圧トランス33が配置されている。また、本体10の右方に備えられた冷却ファン35は、マグネトロン22、ヒータ12,13や加熱室17の熱によって温度が上昇したマグネトロン22の周辺機器(後述する図3に示す回路部品を含む)を冷却するために設けられている。
【0022】
加熱室17の正面には、ドア15が取り付けられている。また、その側方には、ユーザが調理メニューを設定するための操作パネル34が取り付けられている。そして、電子レンジ100の各機器を統括的に制御する制御部90が、操作パネル34の背面に設けられている。なお、制御部90は、マイクロコンピュータ(マイコン)を含む。また、操作パネル34は、ユーザから入力された情報等を表示する表示部3を備えている。
【0023】
加熱室17の底部には、食品31を載置するためのターンテーブル18が備えられ、加熱室17の底面下方には、ターンテーブル18を回転させるためのターンテーブルモータ95が備えられている。
【0024】
主に、図2を参照して、加熱室17の上下には、それぞれ、上ヒータ12,下ヒータ13が備えられている。上ヒータ12,下ヒータ13は、発熱することにより、加熱室17を全体的に加熱する。上ヒータ12,下ヒータ13を備えていることにより、電子レンジ100は、オーブン調理が可能である。
【0025】
冷却ファン35が送る風は、図2に一点波線の矢印で示すように、加熱室17内に導かれる。加熱室17内に導かれた風は、加熱室17の右方から、その左方に設けられたダクト99に導かれる。ダクト99内には、サーミスタ98が設けられている。電子レンジ100では、サーミスタ98を用いることにより、加熱室17内の空気の温度を測定することができる。電子レンジ100では、マグネトロン22による加熱時のみでなく、上ヒータ12,下ヒータ13による加熱の際にも、冷却ファン35は風を送る。このことにより、オーブン調理において食品31の発した油煙等が、赤外線センサユニット1のレンズ等に付着することを極力回避できる。
【0026】
図3は、電子レンジ100の電気的構成を模式的に示す図である。図3において、電子レンジ100は、制御部90を備えている。制御部90は、操作パネル34に接続され、該操作パネル34から入力されたデータ等に従って、電子レンジ100を制御する。また、制御部90は、サーミスタ98に接続され、該サーミスタ98が検出した加熱室17の温度に従って、電子レンジ100を制御する。
【0027】
91は、ターンテーブルモータ95をオンするためのリレーである。92,93は、それぞれ、上ヒータ12,下ヒータ13をオンするためのリレーである。94は、高圧トランス33に通電するためのリレーである。26は、前述の加熱室17を照らす加熱室ランプであり、27は、冷却ファン35を駆動するためのモータである。
【0028】
30は、ドア3が閉じられたときに図3に示す回路を閉じるドアスイッチである。また、20は、加熱室ランプ26およびモータ27に通電するためのリレーであり、その開閉は、制御部90により制御される。また、前述のリレー91〜94の開閉も、制御部90により制御される。
【0029】
なお、モータ27には、フォトトライアックカプラ(SSR)77が直列接続されている。SSR77は、モータ27への通電時間を制御するものであり、その動作は、制御部90によって制御される。図4を参照しつつ、SSR77による、モータ27への通電時間の制御態様を説明する。
【0030】
図4を参照して、図4(a)〜図4(c)の各図は、交流電源70から図3に示す回路に供給される電圧値の時間変化を示している。
【0031】
図3に示す回路には、図4の各図に示したような正弦波の波形で電圧値が変化するよう、電力が供給される。ここで、図4の各図において、斜線部に対応する期間は、SSR77がモータ27への通電を可能とさせている状態にある期間を示し、それ以外の部分は、SSR77が回路を開きモータ27への通電を停止させる状態にある期間を示す。
【0032】
図4(a)に示す状態では、SSR77は、常に、モータ27への通電を可能とさせている。図4(b)に示す状態では、SSR77は、1/4tの間モータ27への通電を停止させた後、1/4tの間モータ27への通電を可能とさせる動作を繰返している。ここで、tとは、交流電源70が供給する交流電圧の周期である。そして、図4(c)に示す状態では、SSR77は、3/8tの間モータ27への通電を停止させた後、1/8tの間モータ27への通電を可能とさせる動作を繰返している。
【0033】
図4の各図のようにSSR77の動作が変化すると、モータ27に実質的に供給される電力量が変化する。具体的には、図4(a),図4(b),図4(c)の順に、モータ27に実質的に供給される電力量が大きいということになる。これに応じて、冷却ファン35の回転数も、変化する。本実施の形態では、図4(a)に示す状態を、冷却ファン35の回転数「高」の状態という。また、図4(b)に示す状態を、冷却ファン35の回転数「中」の状態という。そして、図4(c)に示す状態を、冷却ファン35の回転数「低」の状態という。つまり、本実施の形態では、制御部90が、SSR77を、図4(a)〜図4(c)のいずれかの状態に制御することにより、冷却ファン35の回転数を制御することができる。
【0034】
電子レンジ100では、マグネトロン22により加熱を行なう場合には、SSR77を図4(a)の状態とすることにより、冷却ファン35の回転数「高」の状態で運転させる。また、電子レンジ100では、上下ヒータ12,13により加熱を行なう場合には、SSR77を適宜制御して、冷却ファン35を回転数「中」または「低」の状態で運転させる。
【0035】
具体的には、上下ヒータ12,13により加熱を行なう場合、加熱室17に対して設定される加熱温度(オーブン調理の際に加熱室17の温度を上昇させる目標温度:オーブン温度とも言う)に応じて、冷却ファン35の回転数を変化させる。オーブン温度として、比較的低温が設定された場合には、冷却ファン35を回転数低で、一方、比較的高温が設定された場合には、冷却ファン35を回転数中で運転させる。このように冷却ファン35の回転数が制御されることにより、比較的低温でオーブン調理が行なわれる際に、加熱室17における冷却ファン35からの風の通り道の温度低下を極力抑えることができる。したがって、オーブン調理における焼きむらを、極力抑えることができる。
【0036】
なお、ここで、比較的低温とは、たとえばクッキーやケーキを焼く等の調理のための温度であり、たとえば150〜200℃である。また、比較的高温とは、ピザやグラタンの調理のための温度であり、たとえば210℃以上である。また、回転数低における冷却ファン35の回転数としては、比較的低温でオーブン調理が行なわれる際に、食品31の発した油煙等が、赤外線センサユニット1のレンズ等に付着することを回避できる程度必要とされる。
【0037】
再び図3を参照して、70は、図3に示す回路全体に電力を供給する交流電源である。また、28および29は、それぞれヒューズである。なお、ヒューズ29は、温度ヒューズであり、電子レンジ100の加熱室17以外の部位が異常な程度に高温となった場合に回路を開き、電子レンジ100におけるそれ以上の加熱を防止する役割を有する。
【0038】
次に、電子レンジ100の本体10の右側面の構成について説明する。図5は、本体10の右側面図である。また、図6は、本体10の平面図である。なお、図5では、赤外線センサユニット1は、その周辺の構造がより容易に理解されるように、一点破線の想像図として示されている。
【0039】
図5および図6を参照して、マグネトロン22と本体10との間には、導波管23が設けられている。マグネトロン22が発したマイクロ波は、導波管23を通って、本体10の加熱室17内に放射される。
【0040】
赤外線センサユニット1は、ユニット取付板81上に取付けられる。ユニット取付板81には、複数の通気孔82が形成されている。赤外線センサユニット1と加熱室17との間には、検出用管83が備えられている。検出用管83の一端は、加熱室17に接続されており、他端は、赤外線センサユニット1に接続されている。
【0041】
また、マグネトロン22の側方には、ダクト87の一端が接続されている。なお、ダクト87の他端は、加熱室17の吸気孔(図示略)に接続されている。そして、冷却ファン35からマグネトロン22に風が送られると、その風は、ダクト87,加熱室17の吸気孔を介して、加熱室17内に導かれる。
【0042】
次に、図7を参照しつつ、制御部90の、オーブン加熱処理について説明する。なお、オーブン加熱処理とは、電子レンジ100において、上ヒータ12,下ヒータ13を用いたオーブン調理を行なうよう指示された場合に、制御部90が行なう処理である。
【0043】
まず、制御部90は、S1で、ユーザが操作パネル34において入力するオーブン温度Tと、調理時間を受付け、S2に進む。
【0044】
次に、S2で、制御部90は、S1で受付けたオーブン温度Tが210℃以上であるか否かを判断する。210℃以上であれば、S3で冷却ファン35を回転数「中」(図4(b)参照)で運転させるよう設定し、S5に進む。一方、210℃未満であれば、S4で冷却ファン35を回転数「低」(図4(c)参照)で運転させるよう設定し、S5に進む。
【0045】
S5では、制御部90は、上ヒータ12および下ヒータ13への通電を開始し、かつ、冷却ファン35をS3またはS4で設定した回転数で回転させる処理を行ない、S6に進む。
【0046】
S6では、S1において入力された調理時間が終了したか否かを判断し、終了すれば、S7に進む。なお、制御部90は、S6において、調理時間が終了するまで、加熱室17の温度がS1で設定されたオーブン温度Tとなるように、上ヒータ12および下ヒータ13への通電態様を制御する。
【0047】
そして、制御部90は、S7で、上ヒータ12および下ヒータ13への通電を停止し、かつ、冷却ファン35の回転を停止する処理を行ない、処理を終了する。
【0048】
以上説明した本実施の形態では、S6で、加熱室17の温度がS1で設定されたオーブン温度Tとなるように上下ヒータ12,13への通電態様を制御する制御部90により、加熱室の温度が所定の温度となるように加熱手段の出力を調整する出力調整手段が構成されている。そして、S2〜S4の処理を行なう制御部90により、オーブン温度である所定の温度が高くなるほど、ファンの回転数が高くなるように制御する回転数制御手段が構成されている。
【0049】
なお、本実施の形態において上下ヒータ12,13による加熱時に加熱室17内に冷却ファン35の送る風を導くのは、オーブン調理において食品31の発した油煙等が、赤外線センサユニット1のレンズ等に付着することを回避するためである。すなわち、本実施の形態の加熱調理装置では、赤外線センサユニット1により、被加熱物の放射エネルギを検出することにより、前記被加熱物の温度を検出する被加熱物温度検出手段が構成されている。そして、本実施の形態の加熱調理装置では、加熱室がファンの風路に含まれ、当該被加熱物温度検出手段の汚れの防止のために、加熱手段による加熱の際に、ファンの送る風が、加熱室に導入される。
【0050】
なお、以上説明した本実施の形態において、オーブン調理におけるファンの回転数は、オーブン温度に応じて決定されたが、本発明はこれに限定されるものではない。加熱室17の実際の温度に応じて決定されてもよい。以下に、図8を参照しつつ、このような変形例を説明する。
【0051】
まず、制御部90は、S11で、ユーザが操作パネル34において入力するオーブン温度と調理時間を受付け、S12に進む。
【0052】
次に、制御部90は、S12で、上ヒータ12および下ヒータ13への通電を開始し、かつ、冷却ファン35を回転数低で回転させる処理を行ない、S13に進む。
【0053】
次に、制御部90は、S13で、加熱室17の温度を測定して、S14に進む。加熱室17の温度は、サーミスタ98を用いることにより、測定される。
【0054】
次に、制御部90は、S14で、S13で測定した加熱室17の温度が210℃以上であるか否かを判断する。210℃以上であれば、S15で冷却ファン35を回転数「中」で運転させ、S17に進む。一方、210℃未満であれば、S16で冷却ファン35を回転数「低」で運転させ、S17に進む。
【0055】
次に、制御部90は、S17で、前回S13において加熱室17の温度を測定してから、予め定められた設定時間が経過したか否かを判断し、経過したと判断すると、S18に進む。
【0056】
次に、制御部90は、S18で、S11において入力された調理時間が終了したか否かを判断し、終了していなければS13に戻り、終了すればS19に進む。なお、制御部90は、S13〜S18の処理において、調理時間が終了するまで、加熱室17の温度がS11で設定されたオーブン温度となるように、上ヒータ12および下ヒータ13への通電態様を制御する。
【0057】
そして、制御部90は、S19で、上ヒータ12および下ヒータ13への通電を停止し、かつ、冷却ファン35の回転を停止する処理を行ない、処理を終了する。
【0058】
以上説明した変形例では、S14において、S13での測定結果に応じて、冷却ファン35の回転数を決定する制御部90により、加熱室温度検出手段の検出する加熱室の温度が高くなるほど、ファンの回転数が高くなるように制御する回転数制御手段が構成されている。
【0059】
なお、この変形例において、ファンの回転数は、中か低の2種類のいずれかに設定されるが、3種類またはそれ以上用意され、加熱室35の温度に応じて、それらの中のいずれかに設定されてもよい。
【0060】
次に、本実施の形態の操作パネル34の構成について説明する。
図9を参照して、前述のように、操作パネル34には、文字等の情報を表示できる表示部3が設けられている。表示部3は、たとえば液晶により構成され、その表示内容は、制御部90により制御される。なお、表示部3は、文字情報を表示する部分と、当該文字情報の背景となる部分とに分けることができる。そして、図9(a)と図9(b)では、当該背景部分の表示色が異なっている。つまり、当該背景部分は、図9(a)および図9(b)に示すように、複数の色のいずれかを表示することできる。
【0061】
一方、本実施の形態の電子レンジ100では、オーブン調理等の加熱調理が行なわれている期間中は、加熱室ランプ26が点灯する。なお、加熱調理の最中であっても、加熱調理中の消費電力を抑えるため、ランプスイッチ34aを操作することにより、加熱室ランプ26を消灯させることができる。ランプスイッチ34aは、操作パネル34に設けられたスイッチである。
【0062】
加熱調理中に加熱室ランプ26が消灯していれば、ユーザは、加熱調理を行なっているか否かを容易に理解することができず、危険が生じることが考えられる。加熱調理として、電子レンジ100自体が高温となるオーブン調理が行なわれている場合は、特に危険であると考えられる。
【0063】
そこで、電子レンジ100では、加熱調理中に、加熱室ランプ26を点灯しているか否かに応じて、表示部3の背景部分の表示色を変化させている。表示部3を点灯させるために必要な電力量は、加熱室ランプ26を点灯させるために必要な電力量よりも、一般に、かなり小さいと考えられる。したがって、本実施の形態のように、加熱調理中に、加熱室ランプ26を消灯した場合と点灯した場合とで表示部3の背景部分の表示色を変化させることにより、消費電力を抑えつつ、危険を回避することができる。なお、この場合の危険とは、上記したような、ユーザが加熱調理を行なっていることが理解できないために生じる危険である。
【0064】
また、表示部3の背景部分の表示色を変化させる代わりに、加熱調理を行なっていることを示すランプを別途設けることも考えられる。図10に、このようなランプが設けられた操作パネルを示す。
【0065】
図10を参照して、操作パネル34には、表示部3、ランプスイッチ34aとともに、運転指示ランプ34bが設けられている。図10(a)と図10(b)とでは、運転指示ランプ34bの点灯色が異なっている。そして、たとえば、加熱調理が行なわれている場合、運転指示ランプ34bは、加熱室ランプ26が点灯している場合には図10(a)に示す色で、加熱室ランプ26が点灯している場合には図10(b)に示す色で、点灯するよう構成することができる。また、加熱調理が行なわれている場合、運転指示ランプ34bは、加熱室ランプ26が点灯している場合には消灯し、加熱室ランプ26が点灯している場合には点灯するように、構成することもできる。運転指示ランプ34bの表面には「運転中」という文字が記載されている。したがって、運転指示ランプ34bが点灯すると、当該ランプが加熱調理が行なわれているか否かに関連していることが、容易に判断できる。
【0066】
また、図10(c)に示すように、運転指示ランプ34bのほかに、指示ランプ34cを設けることもできる。そして、加熱調理が行なわれると、運転指示ランプ34bが点灯し、さらに加熱室ランプ26が消灯されると、指示ランプ34cも点灯するよう、構成することができる。なお、この場合、運転指示ランプ34bと指示ランプ34cの消費電力を合わせたものは、加熱室ランプ26の消費電力よりも小さい。
【0067】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である電子レンジの斜視図である。
【図2】図1の電子レンジの内部構造を簡略化して示す断面図である。
【図3】図1の電子レンジの電気的構成を模式的に示す図である。
【図4】図3において、交流電源から供給される電圧値の時間変化を示す図である。
【図5】図1の電子レンジの本体の右側面図である。
【図6】図1の電子レンジの本体の平面図である。
【図7】図1の電子レンジの、制御部の、オーブン加熱処理のフローチャートである。
【図8】図7のオーブン加熱処理の変形例のフローチャートである。
【図9】本実施の形態の操作パネルの構成を説明するための図である。
【図10】本実施の形態の操作パネルの構成を説明するための図である。
【符号の説明】
12,13 ヒータ、17 加熱室、22 マグネトロン、35 冷却ファン、90 制御部、98 サーミスタ、100 電子レンジ。

Claims (1)

  1. オーブン温度などを受け付ける操作パネルと、
    発熱体により構成される加熱手段と、
    高周波の電波を発振することにより被加熱物を加熱する高周波発振手段と、
    前記高周波発振手段を冷却するためのファンと、
    被加熱物を収容し、前記ファンの風路に含まれる加熱室と、
    前記加熱室の検出孔を介して前記被加熱物から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、
    前記加熱室の温度が前記操作パネルで受け付けたオーブン温度となるように前記加熱手段の出力を調整する出力調整手段と、
    前記操作パネルで受け付けた前記オーブン温度が低温時は、前記被加熱物の発した油煙等が前記赤外線センサに付着することを防止することができる程度の低回転数とし、また前記オーブン温度が高温時は、前記低回転数より回転数を高くするように前記ファンを制御する回転数制御手段とを含む、加熱調理装置。
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