JP3547963B2 - 建設機械、照明機械および作業機械 - Google Patents

建設機械、照明機械および作業機械 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械、照明機械および作業機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車道または歩道の修復工事、上下水道またはガス管の埋設工事、住宅の基礎工事などの都市型工事においては、工事に使用できるエリアは一般に狭く、小形の油圧ショベルが多用されているが、従来のこの種の油圧ショベルは掘削機能のみしか備えていない。
【0003】
そして、油圧ショベルにより掘削した土砂は、掘削位置の近傍に排土するスペースを確保できない場合が多いので、近くに位置するダンプトラックへ積込み、他の場所へ移送している。
【0004】
また、従来の油圧ショベルでは、その運転席に搭乗したオペレータから見て死角のある作業、例えば配管の埋設工事などでは、オペレータが車両から頻繁に乗り降りしたり、他の作業員との共同作業を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来は油圧ショベルなどの建設機械とダンプトラックとを共に必要とされる作業が多く、このような作業では、油圧ショベルおよびダンプトラックの双方に作業待ち状態が生じ、双方の稼働率が低下している。さらに、工事に使用する資材や機材の搬入にも他のトラックなどが必要となる。また、オペレータから死角のある作業では作業効率が低下し、他の作業員を配置する必要もある。
【0006】
さらに、従来の油圧ショベルは、掘削専用機であり、その車両の構造は掘削作業に適するものの、他の作業、例えば生垣などの樹木の刈込作業や、薬剤の散布作業には適さない。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、1台で複数の作業を効率良く行う場合に、また一人で各種作業を効率良く行う場合に、容易に対応し得る多機能形の建設機械、照明機械および作業機械を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
求項に記載された発明は、車両本体と、車両本体の車幅方向一側部および他側部に設けられ車両本体を前後進させる履帯式かつ油圧作動式の油圧走行装置と、車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、駆動ユニットの前後部の一方にて車両本体上に旋回可能に設けられた油圧作動式の旋回台と、旋回台に着脱可能に設けられた油圧作動式の作業機と、駆動ユニットの前後部の他方にて車両本体上に設けられた建設関連装置取付用の取付台部とを具備し、車両本体は、両側の油圧走行装置の間に嵌入 する形で配置され、燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵し、駆動ユニットは、車両本体の幅より大きく形成されて油圧走行装置上に突出された部分を有し、内部に、車両本体上の原動機と、原動機の一側にて原動機を冷却する冷却手段と、原動機の他側にて原動機により駆動される油圧ポンプとが車幅方向に配置された建設機械である。
【0009】
そして、旋回台に取付けられる作業機と、取付台部に取付けられる建設関連装置との組合せを変えることにより、複数の建設機械機能を得る。また、このような建設機械において、車両本体に燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵することにより、車両本体上の駆動ユニットをコンパクトに形成し、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分なスペースを確保するとともに、駆動ユニットを車両本体の幅より大きく形成して、車両本体上の原動機を中心に、原動機一側の冷却手段と、他側の油圧ポンプとを車幅方向に配置することで、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分な取付スペースを確保する。また、車両本体の前後方向中央部上に重い駆動ユニットを設け、旋回台の作業機と、取付台部の建設関連装置とを相互にカウンタウエイトとして機能させて、車両前後の重量バランスを保つようにする。さらに、車両本体を両側の油圧走行装置の間に嵌入して車高を低くし、低重心により安定性を確保するとともに、低車高により車両周囲に対するオペレータの見通しを良くする。
【0010】
請求項に記載された発明は、請求項記載の建設機械における油圧走行装置、旋回台および作業機が、車両本体の外部からリモートコントロールされるものである。
【0011】
そして、オペレータは作業機の見やすい場所に位置して作業機の動作を目前で監視しながら遠隔操作することにより、車両本体上に搭乗した場合は死角となる位置での作業も一人で行う。また、車両本体上にオペレータ搭乗用の設備を必要としない分、車高が低くなるとともに、旋回台や取付台部のスペースが拡大する。
【0012】
請求項に記載された発明は、請求項または記載の建設機械における車両本体が、一端部にブレードを上下動可能に備えたものである。
【0013】
そして、排土作業を行うときは、ブレードを下降させて車両本体を押土方向に移動させる。
【0014】
求項に記載された発明は、請求項乃至のいずれかに記載の建設機械において、旋回台に設けられた掘削作業機と、取付台部に設けられた荷を運搬するための積載装置とを具備した建設機械である。
【0015】
そして、掘削作業機により掘削または吊上げられた荷を、旋回台により反対側へ旋回移動させて、自身の積載装置にそのまま移載し、運搬する。
【0016】
請求項に記載された発明は、請求項乃至のいずれかに記載の建設機械において、旋回台に設けられた掘削作業機と、取付台部に設けられた荷を搬送するための搬送装置とを具備した建設機械である。
【0017】
そして、旋回台の掘削作業機により掘削された荷をそのまま自身の搬送装置によって所定位置まで搬送し、例えば、掘削された土砂などを掘削位置から十分離れた場所に山積みするなどの作業を行う。
【0018】
請求項に記載された発明は、請求項乃至のいずれかに記載の建設機械において、旋回台に設けられた掘削作業機と、取付台部に設けられ土質を改良する土質改良装置とを具備した建設機械である。
【0019】
そして、掘削作業機により掘上げた土を、旋回台により反対側へ旋回移動させて、掘削作業機より自身の土質改良装置に直接投入し、土質を改良処理する。この機械を車両本体の外部でリモートコントロールする場合は、土質改良装置から発生する粉塵などの影響を受けない場所で機械を操作する。
【0020】
請求項に記載された発明は、請求項乃至のいずれかに記載の建設機械における掘削作業機が、旋回台に上下方向回動可能に取付けられたブームと、ブームの先端部に上下方向回動可能に取付けられたアームと、アームの先端部に上下方向回動可能に取付けられたバケットとを備え、ブームは、アームおよびバケットを平行移動するオフセット機構を備えた建設機械である。
【0021】
そして、ブームのオフセット機構によりバケットをオフセット動作させることにより、油圧走行装置の延長上で掘削作業を行うとともに、積載装置、搬送装置または土質改良装置上でバケット内容物の投入位置を車幅方向に微調整する。
【0022】
請求項に記載された発明は、請求項記載の建設機械において、取付台部にて土質改良装置の下側に設けられ土質改良済みの土を車両本体の外方へ搬出する搬送装置を具備した建設機械である。
【0023】
そして、掘削作業機により掘上げた土を自身の土質改良装置に直接投入し、この土質改良装置により土質改良された土を自身の搬送装置により直接受けて埋戻し場所などへ搬出する。
【0024】
請求項に記載された発明は、請求項記載の建設機械における搬送装置が、土質改良装置側へ折畳自在に設けられたものである。
【0025】
そして、この建設機械を運搬するときは、搬送装置を土質改良装置側へ折畳むことにより、運搬可能の高さおよび全長の範囲内に収納し、土質改良装置を稼働するときは、搬送装置を車両本体から引伸して、土質改良された土を車両本体から離れた埋戻し場所などへ搬送する。
【0026】
請求項10に記載された発明は、請求項または記載の建設機械における搬送装置が、水平旋回自在に設けられたものである。
【0027】
そして、搬送装置を水平旋回させることにより、車両本体の位置を動かすことなく、土質改良された土の搬出位置を変更する。
【0028】
請求項11に記載された発明は、請求項乃至のいずれかに記載の建設機械における土質改良装置が、土中から異物を取除く異物除去部と、異物を除去された土に土質改良剤を混入する改良剤混入部と、土と土質改良剤とを混合するとともに土質改良剤により塊状化した土を破砕する塊状土破砕部とを具備した建設機械である。
【0029】
そして、異物除去部により土中から石などの異物を取除き、改良剤混入部により土に生石灰やセメントなどの土質改良剤を混入し、土と土質改良剤とを混合するとともに土質改良剤により塊状化した土を塊状土破砕部により細かく破砕する。
【0030】
請求項12に記載された発明は、請求項11記載の建設機械において、異物除去部と塊状土破砕部とが改良剤混入部を介して接続された建設機械である。
【0031】
そして、改良剤混入部は、異物除去部から取出された土を塊状土破砕部へ運搬する過程で、その土に土質改良剤を混入する。
【0032】
請求項13に記載された発明は、請求項1または2に記載の建設機械において、旋回台に設けられた作業機が、油圧アクチュエータにて上下方向に回動する腕体と、腕体の先端に設けられたコンクリート締固め用の加振装置とを具備した建設機械である。
【0033】
そして、旋回台を旋回させるとともに腕体を回動して、その先端の加振装置を打設直後のコンクリート中に挿入し、加振装置からコンクリートに振動を与えてコンクリートを締固める。この機械を車両本体の外部でリモートコントロールする場合は、加振装置によるコンクリート締固め作業と並行して他の作業を行ってもよい。
【0034】
請求項14に記載された発明は、請求項13記載の建設機械における加振装置が、腕体の先端に連結された取付基体と、取付基体の下側に突設され水平方向に配列された複数本のバイブレータとを具備した建設機械である。
【0035】
そして、複数本のバイブレータを打設直後のコンクリート中に挿入し、各バイブレータからコンクリートに振動を与えてコンクリートを締固める。
【0036】
請求項15に記載された発明は、請求項14記載の建設機械における取付基体が、腕体の先端にて旋回自在に設けられた建設機械である。
【0037】
そして、腕体の先端で取付基体を旋回させることにより、複数本のバイブレータの配列方向を変更して、コンクリート打設場所の個別の状態に対応する。また、コンクリート打設場所に十分な余裕がある場合は、コンクリート中に挿入された状態のバイブレータを旋回させながら振動させても良い。
【0038】
請求項16に記載された発明は、請求項14または15記載の建設機械におけるバイブレータが、油圧モータを内蔵した建設機械である。
【0039】
そして、駆動ユニットから供給される油圧により油圧モータを回動して、バイブレータを振動させる。
【0040】
請求項17に記載された発明は、車両本体と、車両本体の車幅方向一側部および他側部に設けられ車両本体を前後進させる履帯式かつ油圧作動式の油圧走行装置と、車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、駆動ユニットの前後部の一方にて車両本体上に旋回可能に設けられた油圧作動式の旋回台と、駆動ユニットの前後部の他方にて車両本体上に設けられた取付台部と、旋回台に着脱可能に設けられた油圧作動式の伸縮柱体と、伸縮柱体の先端部に取付けられた照明装置と、取付台部に搭載され照明装置に電力を供給する油圧作動式の発電機とを具備し、車両本体は、両側の油圧走行装置の間に嵌入する形で配置され、燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵し、駆動ユニットは、車両本体の幅より大きく形成されて油圧走行装置上に突出された部分を有し、内部に、車両本体上の原動機と、原動機の一側にて原動機を冷却する冷却手段と、原動機の他側にて原動機により駆動される油圧ポンプとが車幅方向に配置された照明機械である。
【0041】
そして、油圧走行装置により任意の位置に照明装置を移動して、旋回台により任意の向きに、また伸縮柱体により任意の高さに照明装置を設置し、駆動ユニットで作動される取付台部上の発電機より照明装置に電力を供給する。また、このような照明機械において、車両本体に燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵することにより、車両本体上の駆動ユニットをコンパクトに形成し、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十 分なスペースを確保するとともに、駆動ユニットを車両本体の幅より大きく形成して、車両本体上の原動機を中心に、原動機一側の冷却手段と、他側の油圧ポンプとを車幅方向に配置することで、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分な取付スペースを確保する。さらに、車両本体を両側の油圧走行装置の間に嵌入して車高を低くし、低重心により安定性を確保するとともに、低車高により車両周囲に対するオペレータの見通しを良くする。
【0042】
請求項18に記載された発明は、請求項17記載の照明機械における油圧走行装置、旋回台、伸縮柱体および照明装置が、車両本体の外部でリモートコントロールされる照明機械である。
【0043】
そして、油圧走行装置、旋回台、伸縮柱体および照明装置のリモートコントロールにより、車両本体の移動、照明装置の向きおよび高さの調整、照明装置の点灯および消灯などを遠隔操作し、例えば火事現場などの人の立入が困難な場所での照明にも用いる。また、車両本体の移動、照明装置の向きおよび高さの調整などを、機械から離れた位置、例えば照明対象側に位置しても操作できる。
【0044】
請求項19に記載された発明は、請求項17または18記載の照明機械における駆動ユニットが、車両本体上に位置する原動機と、原動機により駆動される油圧ポンプとを具備し、発電機は、油圧ポンプから作動油の供給を受ける油圧モータを備えた照明機械である。
【0045】
そして、駆動ユニットの油圧ポンプから吐出された作動油で油圧モータを介し発電機を駆動して、この発電機より照明装置に電力を供給する。
【0046】
請求項20に記載された発明は、請求項17乃至19のいずれかに記載の照明機械における伸縮柱体が、摺動自在に嵌合された複数の柱部材を具備した照明機械である。
【0047】
そして、複数の柱部材を相互に摺動させることにより、伸縮柱体を旋回台上で引伸ばしたり収納したりして、照明装置を昇降させる。
【0048】
請求項21に記載された発明は、請求項17乃至19のいずれかに記載の照明機械における伸縮柱体が、折畳自在に連結された複数の柱部材を具備した照明機械である。
【0049】
そして、複数の柱部材を折畳むことにより、伸縮柱体を車両本体上に収納し、これらの柱部材を展開させることにより、照明装置を十分高い位置まで上昇させる。
【0050】
請求項22に記載された発明は、請求項17乃至21のいずれかに記載の照明機械における照明装置が、伸縮柱体の先端に取付けられた支持部材と、この支持部材に回動可能に取付けられた複数の照明器具とを具備した照明機械である。
【0051】
そして、支持部材に取付けられた複数の照明器具の向きを、状況に応じて個々に調整する。
【0052】
請求項23に記載された発明は、車両本体と、車両本体の車幅方向一側部および他側部に設けられ車両本体を前後進させる履帯式かつ油圧作動式の油圧走行装置と、車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、駆動ユニットの前後部のいずれか一方にて車両本体上に旋回可能に設けられた油圧作動式の旋回台と、旋回台に設けられ樹木の維持管理作業を行う油圧作動式の樹木用作業機と、駆動ユニットを介して旋回台とは反対側で車両本体に設けられた取付台部と、取付台部に取付けられ荷を運搬するた めの積載装置とを具備し、車両本体は、両側の油圧走行装置の間に嵌入する形で配置され、燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵し、駆動ユニットは、車両本体の幅より大きく形成されて油圧走行装置上に突出された部分を有し、内部に、車両本体上の原動機と、原動機の一側にて原動機を冷却する冷却手段と、原動機の他側にて原動機により駆動される油圧ポンプとが車幅方向に配置された作業機械である。
【0053】
そして、駆動ユニットから供給される油圧により車両本体の油圧走行装置や旋回台上の樹木用作業機を駆動し、生垣などの樹木の刈込、剪定などを行うようにするとともに、樹木の維持管理に必要な園芸用品、または樹木用作業機による刈込や剪定により切落された枝葉などを積載装置に積込んで運搬する。また、このような作業機械において、車両本体に燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵することにより、車両本体上の駆動ユニットをコンパクトに形成し、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分なスペースを確保するとともに、駆動ユニットを車両本体の幅より大きく形成して、車両本体上の原動機を中心に、原動機一側の冷却手段と、他側の油圧ポンプとを車幅方向に配置することで、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分な取付スペースを確保する。さらに、車両本体を両側の油圧走行装置の間に嵌入して車高を低くし、低重心により安定性を確保するとともに、低車高により車両周囲に対するオペレータの見通しを良くする。
【0054】
請求項24に記載された発明は、請求項23記載の作業機械における油圧走行装置、旋回台および樹木用作業機が、車両本体の外部からリモートコントロールされる作業機械である。
【0055】
そして、オペレータは、樹木全体を見える場所に位置して樹木用作業機などを遠隔操作することにより、樹木用作業機による刈込作業などと、仕上り状態の確認作業とを、同一の場所でほぼ同時に行う。また、リモートコントロールされる車両本体は、オペレータ搭乗用の設備を必要としない分、車高を低くできるから、この低車高化により低樹高の樹木、例えば梨園や葡萄園などの果樹の下側作業での機動性に優れている。
【0056】
請求項25に記載された発明は、請求項23または24記載の作業機械における樹木用作業機が、旋回台に上下方向回動可能に取付けられたブームと、ブームの先端部に上下方向回動可能に取付けられたアームと、アームの先端部に上下方向回動可能に取付けられた樹木刈込用のトリマとを備え、ブームは、アームおよびトリマを平行移動するオフセット機構を備えた作業機械である。
【0057】
そして、旋回台より車両本体の側方にブームおよびアームを突出させた状態で、ブームまたはアームの上下方向回動によりトリマの高さを調整するとともに、アームまたはトリマの上下方向回動によりトリマの角度(水平も含む)を調整し、トリマを駆動しながら車両本体を移動させることにより、生垣などの刈込を連続的に行う。また、車両本体が停止した状態でも、オフセット機構でトリマを生垣などに沿って平行に往復動作させることにより、生垣などの刈込を行える。
【0058】
請求項26に記載された発明は、請求項23または24記載の作業機械における樹木用作業機が、旋回台に垂直に取付けられた伸縮可能のコラムと、コラムの上端部から水平方向に取付けられたアームと、アームの先端部に上下方向回動可能に取付けられた樹木刈込用のトリマと、アームのコラム側に設けられトリマを平行移動するオフセット機構と、アームのトリマ側に設けられアームを伸縮する伸縮機構とを具備した作業機械である。
【0059】
そして、旋回台上のコラムより車両本体の側方にアームを突出させた状態で、コラムの伸縮動作によりトリマを高さ調整するとともに、伸縮機構によるアームの伸縮によりトリマの突出長さを調整し、トリマを駆動しながら車両本体を移動させることにより、生垣などの刈込を任意の高さおよび奥行で連続的に行う。また、車両本体が停止した状態でも、オフセット機構でトリマを生垣などに沿って平行に往復動作させることにより、生垣などの刈込を行える。
【0060】
請求項27に記載された発明は、請求項25または26記載の作業機械におけるトリマが、アームの先端部に連結された取付板と、取付板に旋回自在に取付けられた旋回板と、取付板に対し旋回板を回動する角度調整用油圧アクチュエータと、旋回板より一体的に突出された櫛歯状の固定刃と、固定刃に対し突出方向に摺動自在に設けられた櫛歯状の可動刃と、可動刃を固定刃に沿って往復運動させる刈込駆動用油圧アクチュエータとを具備した作業機械である。
【0061】
そして、角度調整用油圧アクチュエータにより旋回板を回動調整することにより、例えば、生垣などの上面を平らに刈り揃えるときは、固定刃および可動刃を水平状態に調整し、樹木の側面を垂直に刈り揃えるときは、固定刃および可動刃を垂直状態に調整し、樹木の上面から側面にわたって円弧状に刈込むときは固定刃および可動刃を水平状態から垂直状態へと角度調整しながら、刈込駆動用油圧アクチュエータにより可動刃を駆動する。
【0062】
求項28に記載された発明は、車両本体と、車両本体の車幅方向一側部および他側部に設けられ車両本体を前後進させる履帯式かつ油圧作動式の油圧走行装置と、車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、駆動ユニットの前後部のいずれか一方にて車両本体に設けられた取付台部と、取付台部上に搭載され薬剤を散布する油圧作動式の薬剤散布装置と、駆動ユニットを介して薬剤散布装置とは反対側で車両本体上に旋回可能に設けられた油圧作動式の旋回台と、旋回台に設けられ樹木の維持管理作業を行う油圧作動式の樹木用作業機とを具備し、車両本体は、両側の油圧走行装置の間に嵌入する形で配置され、燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵し、駆動ユニットは、車両本体の幅より大きく形成されて油圧走行装置上に突出された部分を有し、内部に、車両本体上の原動機と、原動機の一側にて原動機を冷却する冷却手段と、原動機の他側にて原動機により駆動される油圧ポンプとが車幅方向に配置された作業機械である。
【0063】
そして、駆動ユニットから供給される油圧により車両本体の油圧走行装置や薬剤散布装置を駆動し、果樹園や田畑で車両本体を移動させながら薬剤散布装置による薬剤の散布を行うとともに、駆動ユニットから供給される油圧により旋回台上の樹木用作業機を駆動し、薬剤散布装置による薬剤の散布とは別にまたは同時に、生垣などの樹木の刈込、剪定などを行うようにする。また、このような作業機械において、車両本体に燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵することにより、車両本体上の駆動ユニットをコンパクトに形成し、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分なスペースを確保するとともに、駆動ユニットを車両本体の幅より大きく形成して、車両本体上の原動機を中心に、原動機一側の冷却手段と、他側の油圧ポンプとを車幅方向に配置することで、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分な取付スペースを確保する。さらに、車両本体を両側の油圧走行装置の間に嵌入して車高を低くし、低重心により安定性を確保するとともに、低車高により車両周囲に対するオペレータの見通しを良くする。
【0064】
請求項29に記載された発明は、請求項28記載の作業機械における油圧走行装置および薬剤散布装置が、車両本体の外部からリモートコントロールされる作業機械である。
【0065】
そして、オペレータは、薬剤が飛散しない場所に位置して油圧走行装置や薬剤散布装置を遠隔操作することにより、薬剤の飛散により高温多湿化された劣悪環境下で薬剤を被曝しながら散布するおそれを防止する。また、リモートコントロールされる車両本体上にはオペレータ搭乗用の設備を必要としない分、車高を低くできるから、この低車高化により低樹高の樹木、例えば梨園や葡萄園などの果樹の下側での薬剤散布作業に適する
【0066】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の前提となる車両を、図1および図2に示された実施形態を参照しながら、また、本発明に係る建設機械を、図3乃至図26に示された種々の実施形態を参照しながら、さらに、本発明に係る照明機械を、図27乃至図32に示された種々の実施形態を参照しながら、その上、本発明に係る作業機械を、図33乃至図39に示された種々の実施形態を参照しながら、それぞれ説明する。
【0067】
図1および図2は、本発明の前提となる車両の実施形態が示され、車両本体11の車幅方向一側部および他側部に、この車両本体11を前後進させる履帯式の油圧走行装置12が設けられ、車両本体11は、これらの両側の油圧走行装置12の間に嵌入する形で配置されている。
【0068】
図1に示されるように、両側の油圧走行装置12は、トラックガイドフレーム13の前端に位置するアイドラ14と、後端に位置するスプロケット15とに履帯16が巻掛けられ、スプロケット15に油圧モータ(図示せず)が設けられている。そして、スプロケット15を油圧モータで正転または逆転させることにより履帯16を回行駆動し、車両本体11を前進または後進させる。
【0069】
図2に示されるように、車両本体11の前後方向中央部上には駆動ユニット21が設けられている。この駆動ユニット21は、車両本体11の幅より大きく形成され、その両側端に油圧走行装置12上に突出された部分を有する。
【0070】
この駆動ユニット21より前側部にて車両本体11上に旋回台22が旋回可能に設けられ、また、駆動ユニット21より後側部にて車両本体11上に取付台部23が設けられている。
【0071】
この取付台部23に対応する車両本体11の後部には、エンジン用の燃料タンク24および油圧回路用の油圧タンク25が内蔵されている。
【0072】
また、駆動ユニット21の内部には、車両本体11上に位置する原動機としてのエンジン26と、エンジン26の一側にてエンジン26を冷却する冷却手段としてのラジエータ27と、エンジン26の他側にてエンジン26により駆動される油圧ポンプ28およびこの油圧ポンプ28から吐出された作動油を制御するバルブユニット(多数の電磁作動弁)29とが車幅方向に配置されている。
【0073】
エンジン26やバルブユニット29は、外部のオペレータにより有線または無線によりリモートコントロールされる。
【0074】
そして、車両本体11の前後方向中央部上に駆動ユニット21を設けることにより、車両本体11の前後部に十分な空スペースを持つ旋回台22および取付台部23を設け、これらの前後部の空スペースに作業機などを取付ける。
【0075】
さらに、車両本体11を両側の油圧走行装置12の間に嵌入して車高を低くし、低重心により安定性を確保するとともに、低車高により車両周囲に対するオペレータの見通しを良くする。
【0076】
また、車両本体11に燃料タンク24および油圧タンク25を内蔵することにより、車両本体11上の駆動ユニット21をコンパクトに形成し、駆動ユニット21の前後部に十分な空スペースを確保する。さらに、駆動ユニット21を車両本体11の幅より大きく形成して、車両本体11上のエンジン26を中心に、エンジン一側のラジエータ27と、他側の油圧ポンプ28およびバルブユニット29とを車幅方向に配置することで、駆動ユニット21の前後部に十分な空スペースを確保する。
【0077】
なお、この車両の旋回台22または取付台部23には、前記のような建設関連装置だけでなく、例えばアスファルトリサイクル装置、農耕用ローダ装置などを装着するようにしても良い。
【0078】
また、図示された実施の形態では、原動機をエンジン26としたが、原動機は電動モータでも良い。この電動モータの場合は、燃料タンク24が必要ないので、燃料タンク24に替えて多数のバッテリを搭載し、電動・油圧駆動方式とする。
【0079】
次に、図3および図4には、本発明に係る建設機械の基本構成が示され、車両本体11が、この車両本体11を前後進させる両側の油圧走行装置12の間に嵌入する形で配置されている。
【0080】
図3に示されるように、両側の油圧走行装置12は、トラックガイドフレーム13の前端に位置するアイドラ14と、後端に位置するスプロケット15とに履帯16が巻掛けられ、スプロケット15に油圧モータ(図示せず)が設けられている。そして、スプロケット15を油圧モータで正転または逆転させることにより履帯16を回行駆動し、車両本体11を前進または後進させる。
【0081】
図4に示されるように、車両本体11の前後方向中央部上には駆動ユニット21が設けられている。この駆動ユニット21は、車両本体11の幅より大きく形成され、その両端に油圧走行装置12上に突出された部分を有する。
【0082】
この駆動ユニット21より前側部にて車両本体11上に旋回台22が旋回可能に設けられ、また、駆動ユニット21より後側部にて車両本体11上に建設関連装置取付用の取付台部23が設けられている。
【0083】
この取付台部23に対応する車両本体11の後部には、エンジン用の燃料タンク24および油圧回路用の油圧タンク25が内蔵されている。
【0084】
また、駆動ユニット21の内部には、車両本体11上に位置する原動機としてのエンジン26と、エンジン26の一側にてエンジン26を冷却する冷却手段としてのラジエータ27と、エンジン26の他側にてエンジン26により駆動される油圧ポンプ28およびこの油圧ポンプ28から吐出された作動油を制御するバルブユニット(多数の電磁作動弁)29とが車幅方向に配置されている。
【0085】
車両本体11の前端部にはブレード31が上下動可能に装着されている。すなわち、車両本体11の前端部側面に回動自在に軸支された一対のアーム32によりブレード31の左右両側部が支持され、車両本体11の少なくとも一側面とブレード31との間が油圧シリンダ33により連結されている。
【0086】
そして、この油圧シリンダ33の伸縮動作よりブレード31を上下動し、排土作業を行うときは、油圧シリンダ33を伸張させてブレード31を下降させ、車両本体11を押土方向に前進移動させる。
【0087】
前記旋回台22は、車両本体11内に設けられた図示されない油圧モータにより水平旋回される。この旋回台22には作業機取付用のブラケット34が立設され、このブラケット34にピン35,36が着脱可能に嵌着され、これらのピン35,36により油圧作動式の掘削作業機41が着脱可能に取付けられている。ピン35,36の脱着操作により掘削作業機41を他のものと付け替えることが可能である。
【0088】
この掘削作業機41は、図3に示されるように順次連結されたブーム42、アーム43およびバケット44により形成され、これらはブーム用油圧シリンダ45、アーム用油圧シリンダ46およびバケット用油圧シリンダ47により回動される。
【0089】
前記ブーム42は、第1ブーム42a の基端部がブラケット34に上下方向回動自在に軸支され、この第1ブーム42a の先端部に縦軸48により第2ブーム42b の基端部が左右方向回動自在に軸支され、この第2ブーム42b の先端部に第1ブーム42a と平行運動するように縦軸49により第3ブーム42c が回動自在に軸支されている。
【0090】
これらの第1ブーム42a 、第2ブーム42b および第3ブーム42c は、オフセットブームを構成し、このオフセットブームには、アーム43およびバケット44を平行移動するオフセット機構51が設けられている。
【0091】
図4に示されるように、このオフセット機構51は、第1ブーム42a および第3ブーム42c から突設されたブラケット52,53間に、第2ブーム42b と平行かつ等しい長さのロッド54がピン55,56により連結され、また、同様に第1ブーム42a および第2ブーム42b から突設されたブラケット52,57間にオフセットシリンダ58がピンにより連結された平行運動機構である。
【0092】
そして、このオフセット機構51は、図4に2点鎖線で示されるように、オフセットシリンダ58により第1ブーム42a に対し第2ブーム42b を回動すると、ロッド54により第1ブーム42a に対し第3ブーム42c が平行に維持される平行運動を行うため、第3ブーム42c に対し上下方向にのみ回動するアーム43およびバケット44も左右方向に平行運動する。
【0093】
このように、ブーム42のオフセット機構51によりバケット44をオフセット動作させると、図4に示されるように一側の油圧走行装置12の延長上で掘削作業を行うことができる。
【0094】
この建設機械の油圧走行装置12、旋回台22および掘削作業機41などの油圧アクチュエータ(油圧モータ、油圧シリンダ)およびエンジン26は、車両本体11の外部から有線または無線によりリモートコントロールする。
【0095】
図5は、この建設機械のリモートコントロールに関する制御システムの概要を示し、オペレータにより操作されるリモートコントローラ61は、比例操作用のレバー入力部62と、オン・オフ操作用のスイッチ入力部63とが送信エンコーダ64に接続され、この送信エンコーダ64が有線用のシリアル通信インターフェース65および無線用のトランスミッタ回路66にそれぞれ接続され、シリアル通信インターフェース65にケーブル接続端子67が設けられ、トランスミッタ回路66に送信アンテナ68が設けられたものである。
【0096】
一方、車両側の制御部71には、リモートコントローラ61のケーブル接続端子67と通信ケーブル72により接続されるケーブル接続端子73を持つシリアル通信インターフェース74が設けられ、また、リモートコントローラ61の送信アンテナ68から送信された特定小電力無線信号を受信アンテナ75により受信するレシーバ回路76が設けられ、これらのシリアル通信インターフェース74およびレシーバ回路76は、受信デコーダ77を介してメインコントローラ78に接続されている。
【0097】
このメインコントローラ78は、受信デコーダ77から入力された指令信号と、車両側に設けられた位置センサ、圧力センサまたは温度センサなどの各種センサ81から検出されるフィードバック信号とにより、電気回路中のリレー82およびモータ83などを直接制御するとともに、バルブコントローラ84を介して油圧回路中の方向制御用、流量制御用または圧力制御用のバルブユニット(電磁作動弁)29を制御することにより、油圧モータまたは油圧シリンダなどの油圧アクチュエータを動作制御する。
【0098】
そして、リモートコントローラ61から通信ケーブル72を用いた有線により、または無線により、車両側の制御部71に制御信号を送信して、例えばリレー82によりエンジン26を始動し、このエンジン26で駆動される油圧ポンプ28により油圧タンク25内から作動油の供給を受けるバルブユニット29(多数の電磁作動弁)を外部から遠隔制御し、例えば油圧走行装置12の走行用油圧モータ、旋回台22の旋回用油圧モータおよび掘削作業機41の各種油圧シリンダ45,46,47,58などに作動油を供給する油圧ライン中のメインバルブまたはメインバルブをパイロット制御するパイロットライン中のパイロットバルブなどを遠隔制御する。
【0099】
したがって、車両本体11上に運転席などのオペレータ搭乗用の設備を設けないとともに、その分、旋回台22や取付台部23のスペースを拡大する。
【0100】
油圧配管は、前記バルブユニット29から掘削作業機41の各油圧シリンダに作動油を供給する複数の油圧ラインを、旋回台22の中央部に設けられたスイベルジョイントを経てそれぞれ配設し、また、バルブユニット29から取付台部23に設置された建設関連装置(図示せず)の油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ラインは、必要に応じて使用可能の油圧接続口として取付台部23の近傍に用意しておく。
【0101】
次に、図3乃至図5に示された実施形態の作用効果を説明する。
【0102】
オペレータはリモートコントローラ61によりこの建設機械を遠隔操作する。その際に、オペレータは掘削作業機41の見やすい場所に対面位置して掘削作業機41の動作を目前で監視しながら遠隔操作する。これにより、車両本体11上に搭乗した場合は死角となる位置での作業も一人で行うことができる。
【0103】
車両本体11が両側の油圧走行装置12の間に嵌入されたから、低重心により安定性を確保できるとともに、低車高により機械周囲に対するオペレータの見通しを良くすることができる。
【0104】
さらに、車両本体11に燃料タンク24および油圧タンク25を内蔵することにより、車両本体11上の駆動ユニット21をコンパクトに形成し、旋回台22および取付台部23に十分なスペースを確保する。
【0105】
また、駆動ユニット21を車両本体11の幅より大きく形成して、車両本体11上のエンジン26を中心に、エンジン一側のラジエータ27と、他側の油圧ポンプ28およびバルブユニット29とを車幅方向に配置することで、駆動ユニット21の前後方向に位置する旋回台22および取付台部23に十分な取付スペースを確保する。
【0106】
このような建設機械において、旋回台22に取付けられる作業機と、取付台部23に取付けられる建設関連装置との組合せを変えることにより、複数の建設機械機能を得る。その場合、車両本体11の前後方向中央部上に重い駆動ユニット21を設け、旋回台22の作業機と、取付台部23の建設関連装置とを相互にカウンタウエイトとして機能させ、車両前後の重量バランスを保つようにする。
【0107】
以下に、旋回台22上の作業機と取付台部23上の建設関連装置とを組合せた種々の組合せ例を説明する。なお、各図において、図3および図4と同様の部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0108】
図6は、旋回台22上に掘削作業機41を装着するとともに、取付台部23に荷を運搬するための建設関連装置である積載装置としてのベッセル91を装着した実施形態を示す。
【0109】
このベッセル91は、その後端部が取付台部23の後端部に軸92により回動自在に連結され、取付台部23の側面部に傾動用の油圧シリンダ93の基端部が軸94により回動自在に連結され、油圧シリンダ93のピストンロッド先端部が軸95によりベッセル91の下面部に回動自在に連結されている。油圧シリンダ93は、前記油圧ポンプ28から供給されバルブユニット29にて制御された作動油により伸縮制御される。
【0110】
そして、図6に示されるように、この建設機械は、バケット44により土砂などの荷を掘削したら、旋回台22の旋回作用により掘削作業機41を180°反転させて、バケット44を自身のベッセル91上に移動し、この位置で図示するようにバケットを開くことによりバケット44内の荷をベッセル91にそのまま移載する。
【0111】
このとき、旋回台22による旋回停止位置でバケット44からベッセル91内へ投入される荷の車幅方向位置を決めることも可能であるが、ブーム42のオフセット機構51によりバケット44をオフセット動作させると、ベッセル91内へ投入される荷の車幅方向の位置を簡単に調整できる。同様に、オフセット機構51によるバケット44のオフセット動作により、バケット44の背面などによりベッセル91内の荷を車幅方向に均す作業も容易に行える。
【0112】
ベッセル91が満杯になったら、油圧走行装置12を駆動して前進または後進により荷を所定の場所まで運搬し、傾動用の油圧シリンダ93を伸張動作させることにより、ベッセル91を2点鎖線で示すように軸92を支点にダンプ動作させ、内部の荷を排出する。
【0113】
図7は、図6のものと同様に旋回台22に掘削作業機41が設けられ、取付台部23上に荷を運搬するためのベッセル91が設けられ、加えて、このベッセル91に昇降機構96が付加された実施形態を示す。
【0114】
すなわち、取付台部23上に固定台97が取付けられ、この固定台97上に昇降機構96を介して昇降台98が設けられ、この昇降台98の後端部にベッセル91の後端部が軸92により回動自在に連結され、昇降台98の側面部に傾動用の油圧シリンダ93の基端部が軸94により回動自在に連結され、油圧シリンダ93のピストンロッド先端部が軸95によりベッセル91の下面部に回動自在に連結されている。
【0115】
昇降機構96は、軸101 によりX字形に連結されたリンク102 ,103 の後端が軸104 ,105 により固定台97および昇降台98に回動自在に連結され、リンク102 ,103 の前端にローラ106 ,107 がそれぞれ軸着され、これらのローラ106 ,107 が、固定台97および昇降台98の内側面に形成された溝108 ,109 に転動自在に嵌合され、固定台97とリンク103 との間に昇降用の油圧シリンダ110 が設けられている。
【0116】
そして、昇降用の油圧シリンダ110 の伸縮動作により、ローラ106 ,107 を溝108 ,109 内で転動させながら、X字形のリンク102 ,103 を軸101 を中心に回動させ、昇降台98を昇降動作させる。これにより、最適な高さ位置のベッセル91から土砂などの荷が排出されるようにする。
【0117】
傾動用の油圧シリンダ93および昇降用の油圧シリンダ110 は、前記油圧ポンプ28から供給されバルブユニット29にて制御された作動油により伸縮制御される。
【0118】
図8は、旋回台22上に掘削作業機41を装着するとともに、取付台部23に荷111 を運搬するための建設関連装置である積載装置としての運搬荷台112 を固定装着した実施形態を示す。掘削作業機41は、バケット44の背面にフック113 を一体に取付け、このフック113 に挿通されたワイヤ114 により荷111 を吊上げるようにした、クレーン機能を有する。
【0119】
そして、掘削作業機41は、ワイヤ114 により地面上などから吊上げた荷111 を、旋回台22により反対側へ旋回移動させて、自身の運搬荷台112 にそのまま移載し、運搬する。その移載時に、ブーム42のオフセット機構51によりバケット44をオフセット動作させると、運搬荷台112 上に載せられる荷111 の車幅方向位置を微調整できる。
【0120】
図9は、旋回台22上に掘削作業機41を装着するとともに、取付台部23に荷を搬送するための建設関連装置としての搬送装置121 を装着した実施形態を示し、この搬送装置121 は、土砂などの荷を投入するためのホッパ122 と、このホッパ122 から引出されたベルトコンベヤ123 と、このベルトコンベヤ123 の上昇角度を調整および維持する油圧シリンダ124 とを備えている。油圧シリンダ124 およびコンベヤベルト駆動用の油圧モータ125 は、油圧ポンプ28から供給されバルブユニット29にて制御された作動油により作動する。
【0121】
そして、旋回台22の掘削作業機41により掘削された荷をそのまま自身の搬送装置121 のホッパ122 に投入し、ベルトコンベヤ123 によって上方へ搬送し、例えば、掘削された土砂などを掘削位置から十分離れた場所に山積みするなどの作業を行う。ホッパ122 への投入時に、ブーム42のオフセット機構51によりバケット44をオフセット動作させると、荷の投入位置を容易に車幅方向に調整できる。
【0122】
図10は、旋回台22上に掘削作業機41を装着するとともに、取付台部23に建設関連装置としてのウインチ装置126 を装着した実施形態を示す。このウインチ装置126 は、油圧ポンプ28から供給されバルブユニット29にて制御された作動油により回動する油圧モータ(図示せず)で駆動すると良い。
【0123】
図11は、旋回台22上に破砕作業機131 を装着した実施形態を示す。この破砕作業機131 は、前記掘削作業機41のバケット44に替えてアタッチメントとしてのブレーカ132 を装着したものである。
【0124】
このようなアタッチメントとしては、木造解体用のフォーク、法面作業用の特種バケットなどを取付けても良い。
【0125】
図12は、旋回台22上に1ピースブーム形の掘削作業機133 を装着した実施形態を示す。この1ピースブーム形は、要するにオフセット機構51の設けられていないものである。この1ピースブーム形の掘削作業機133 を取付けるときは、ブラケット34のピン35,36を脱着して前記オフセット機構付の掘削作業機41と交換する。
【0126】
図13は、旋回台22上のブラケット34にクレーン作業機141 を装着した実施形態を示し、このクレーン作業機141 は、旋回台22上のブラケット34にピン35,36によりブーム取付板142 が一体化され、このブーム取付板142 の上部に軸143 により多段ブーム144 が回動自在に取付けられ、また、ブーム取付板142 の下部と多段ブーム144 の基部との間にブーム角制御用の油圧シリンダ145 が軸着されたものである。
【0127】
多段ブーム144 は、複数のブームが伸縮自在に嵌合され、ブーム内シリンダにより伸縮動作されるものであり、先端よりワイヤ146 が垂下され、このワイヤ146 の先端にフック147 が設けられている。
【0128】
このようなクレーン作業機141 に対し、取付台部23には運搬荷台(図示せず)などを設ける。そして、クレーン作業機141 により吊上げた荷物を運搬荷台に載せて運搬する。
【0129】
次に、図14乃至図17は、本発明に係る自己完結型の土質改良処理に用いられる非搭乗式建設機械の一実施形態を示す。なお、この建設機械は、図3乃至図5に示された構成を基本的に備えているので、対応する部分には同一符号を付して、その説明を省略する場合もある。
【0130】
また、以下の説明において、「土質改良」は、一般的な土砂の改質処理だけでなく、建設汚泥などの施工性、転圧性および透水性などを改善する汚泥処理、あるいはコンクリートまたはアスファルトガラなどの建設残土を均一粒度に破砕する破砕処理も含むものである。
【0131】
図14および図15に示されるように、車両本体11の車幅方向一側部および他側部に、この車両本体11を前後進させる履帯式の油圧走行装置12が設けられ、車両本体11は、これらの両側の油圧走行装置12の間に嵌入する形で配置されている。
【0132】
油圧走行装置12は、スプロケット15を油圧モータ(図示せず)で正転または逆転させることにより、このスプロケット15に巻掛けられた履帯16を回行駆動し、車両本体11を前進または後進させる。
【0133】
さらに、車両本体11の前後方向中央部上には駆動ユニット21が設けられている。この駆動ユニット21は、車両本体11の幅より大きく形成され、その両側端に油圧走行装置12上に突出された部分を有する。
【0134】
この駆動ユニット21より前側部にて車両本体11上に、油圧モータ(図示せず)により水平回動される油圧作動式の旋回台22が旋回可能に設けられ、また、駆動ユニット21より後側部にて車両本体11上に取付台部23が設けられている。
【0135】
駆動ユニット21の内部には、図1に示されたように車両本体11上に位置する原動機としてのエンジン26と、エンジン26の一側にてエンジン26を冷却する冷却手段としてのラジエータ27と、エンジン26の他側にてエンジン26により駆動される油圧ポンプ28およびこの油圧ポンプ28から吐出された作動油を制御するバルブユニット(多数の電磁作動弁)29とが車幅方向に配置されている。
【0136】
エンジン26やバルブユニット29は、図5に示されたリモートコントロールに関する制御システムにより、外部のオペレータにて有線または無線でリモートコントロールされ、駆動ユニット21の油圧ポンプ28から吐出された作動油は、バルブユニット29を経て、この機械に用いられている油圧モータおよび油圧シリンダの全てに供給される。
【0137】
図14および図15に示されるように、この建設機械は、油圧作動式の旋回台22に油圧作動式の掘削作業機41が設けられ、また、取付台部23に土質を改良する油圧作動式の土質改良装置201 が設けられ、また、取付台部23にて土質改良装置201 の下側に、土質改良済みの土を車両本体11の外方へ搬出する油圧作動式の搬送装置202 が設けられている自己完結型の土質改良用建設機械である。
【0138】
掘削作業機41は、旋回台22のブラケット34に上下方向回動可能に取付けられたブーム42と、ブーム42の先端部に上下方向回動可能に取付けられたアーム43と、アーム43の先端部に上下方向回動可能に取付けられたバケット44とを備えている。
【0139】
これらの順次連結されたブーム42、アーム43およびバケット44は、ブーム用油圧シリンダ45、アーム用油圧シリンダ46およびバケット用油圧シリンダ47により回動される。これらの油圧シリンダ45,46,47は、駆動ユニット21の油圧ポンプから供給される油圧により伸縮動作する。
【0140】
ブームは、第1ブーム42a 、第2ブーム42b および第3ブーム42c によりオフセットブームを形成し、このオフセットブームには、アーム43およびバケット44を平行移動するためのオフセット機構51が設けられている。このオフセット機構51は、図3および図4に示されたものと同一であるから、説明を省略する。
【0141】
図14および図15に示されるように、土質改良装置201 は、土を投入するホッパ203 と、この土に生石灰、セメントなどの土質改良剤を混入させる改良剤混入部204 と、土と土質改良剤とを混合するとともに土質改良剤により塊状化した土を破砕する塊状土破砕部205 とにより形成されている。
【0142】
塊状土破砕部205 は、本体内に3個のロータ206 が回動自在に軸支され、各ロータ206 には、土と土質改良剤とを混合するとともに塊状化した土を破砕する多数の羽根部材がそれぞれ取付けられている。各ロータ206 は、駆動ユニット21の油圧ポンプから供給される油圧により作動する油圧モータで回転される。
【0143】
塊状土破砕部205 の本体の後側下部には、土質改良された土を取出すための取出口207 が開口され、この取出口207 の下側に前記搬送装置202 が設けられている。
【0144】
この搬送装置202 は、取付板210 に第1ベルトコンベヤ211 が水平方向回動自在に連結され、さらに、第1ベルトコンベヤ211 に第2ベルトコンベヤ212 が、第2ベルトコンベヤ212 に第3ベルトコンベヤ213 が、第3ベルトコンベヤ213 に第4ベルトコンベヤ214 が、それらのローラ軸215 により順次上下方向回動自在に連結されたものであり、第2ベルトコンベヤ212 の下側には、伸縮調整可能の支持脚216 が軸217 により回動自在に取付けられている。
【0145】
この搬送装置202 は、図14に示されるように土質改良装置201 側へ折畳まれた状態から、図16に示されるように展開されて、支持脚216 により地面上に一定の角度で設置される。支持脚216 の長さを伸縮調整することにより、搬送装置202 の傾斜角を可変調整できる。
【0146】
搬送装置202 は、一定の角度を維持するために、第1ベルトコンベヤ211 と第2ベルトコンベヤ212 との間、第2ベルトコンベヤ212 と第3ベルトコンベヤ213 との間、第3ベルトコンベヤ213 と第4ベルトコンベヤ214 との間には、時計方向の回動を規制するストッパがそれぞれ設けられている。
【0147】
また、搬送装置202 は、前記取付板210 に第1ベルトコンベヤ211 が水平方向回動自在に軸支され、さらに、図14に示されるように取付板210 と第1ベルトコンベヤ211 との間に油圧シリンダ218 が軸連結されている。
【0148】
この油圧シリンダ218 は、駆動ユニット21の油圧ポンプから供給される油圧により伸縮動作して、図17に示されるように搬送装置202 を時計方向および反時計方向に水平旋回させる。
【0149】
次に、この図14乃至図17に示された自己完結型建設機械の作用を説明する。なお、この機械は、運転席を備えていない非搭乗式建設機械であり、図5に示されたリモートコントロールに関する制御システムを用いて、土質改良装置201 などから発生する粉塵などの影響を受けない、機械から離れた場所で遠隔操作すると良い。
【0150】
掘削作業機41により掘上げた土を、旋回台22により反対側へ反転旋回させて、掘削作業機41のバケット44より自身の土質改良装置201 のホッパ203 に直接投入し、この土質改良装置201 により土質改良され取出口207 より取出された土を、自身の搬送装置202 により直接受けて埋戻し場所などへ搬出する。
【0151】
掘削作業機41は、ブーム42のオフセット機構51によりバケット44を図4に示されるようにオフセット動作させることにより、油圧走行装置12の延長上で掘削作業を行えるとともに、土質改良装置201 のホッパ203 上でバケット内容物の投入位置を車幅方向に微調整できる。
【0152】
搬送装置202 は、図17に示されるように水平旋回させることができるので、車両本体11の位置を動かすことなく、土質改良された土の搬出方向および搬出位置を変更できる。
【0153】
この建設機械を運搬するときは、図14に示されるように搬送装置202 を土質改良装置201 側へ折畳むことにより、運搬可能の高さおよび全長の範囲内に収納する。また、土質改良装置201 を稼働するときは、図16に示されるように搬送装置202 を車両本体11から引伸して、土質改良された土を車両本体11から離れた埋戻し場所などへ搬送する。
【0154】
図18乃至図23は、前記土質改良装置201 の種々の実施形態を示す。
【0155】
図18および図19に示された土質改良装置201aは、多数のロールを傾斜状に配列したロールスクリーン221 により土中から異物を取除く異物除去部222 が車両本体11上に設置され、この異物除去部222 の上部に土を投入するホッパ223 が開口されている。
【0156】
前記ロールスクリーン221 は、各ロールを油圧モータ224 によりチェン伝動機構225 などを介して回転し、ロール間隙より大きな石などの異物をロールスクリーン221 の下降側へ排出するとともに、土を各ロール間の間隙を通して落下させるものである。
【0157】
この異物除去部222 の下側には、ロールスクリーン221 のロール間隙を経て落下した土を受けて上昇方向へ搬送するベルトコンベヤ226 が傾斜状に配設され、このベルトコンベヤ226 の上昇先端部の下側に、別のベルトコンベヤ227 の基端部が配設されている。
【0158】
このベルトコンベヤ227 は、ベルトコンベヤ226 の先方に配設された改良剤供給フィーダ228 からシュート229 を経て供給した生石灰、セメントなどの土質改良剤を、ベルトコンベヤ226 から供給された土に混入させる改良剤混入部としてのベルトコンベヤであり、このベルトコンベヤ227 の上昇先端部に図示されないシュートを介して塊状土破砕部231 の投入口232 が接続されている。
【0159】
この塊状土破砕部231 は、3個のロータ233 により、土と土質改良剤とを混合するとともに、土質改良剤により塊状化した土を破砕するものであり、この塊状土破砕部231 の下部取出口(図示せず)の下側には、搬送装置としてのベルトコンベヤ234 が配設されている。
【0160】
塊状土破砕部231 の各ロータ233 は、それぞれ油圧モータ235 によりチェン伝動機構236 を介して回転される。また、ベルトコンベヤ226 ,227 ,234 および改良剤供給フィーダ228 も油圧モータ(図示せず)により駆動される。
【0161】
そして、駆動ユニット21の油圧ポンプから供給される作動油により全ての油圧モータを作動し、異物除去部222 により土中から石などの異物を取除き、異物除去部222 から取出された土をベルトコンベヤ226 およびベルトコンベヤ227 を介して塊状土破砕部231 へ運搬する過程で、土に生石灰やセメントなどの土質改良剤を混入させ、塊状土破砕部231 により土と土質改良剤とを混合するとともに、土質改良剤により塊状化した土を細かく破砕し、ベルトコンベヤ234 上に排出し、このベルトコンベヤ234 により外部へ取出す。
【0162】
同様に、図20および図21に示された土質改良装置201bは、土中から異物を取除く異物除去部222 と、異物を除去された土に土質改良剤を混入させる改良剤混入部としての回転形搬送装置241 と、土と土質改良剤とを混合するとともに土質改良剤により塊状化した土を破砕する塊状土破砕部231 とを備えている。
【0163】
異物除去部222 と回転形搬送装置241 との間には、ベルトコンベヤ226 およびシュート242 が設けられ、また回転形搬送装置241 の上部と塊状土破砕部231 の投入口232 との間にはシュート243 が設けられている。このようにして、異物除去部222 と塊状土破砕部231 とが改良剤混入部としての回転形搬送装置241 を介して接続されている。塊状土破砕部231 の下側には、塊状土破砕部231 で処理され落下した土を後方へ搬出する振動コンベヤ244 が設けられている。
【0164】
そして、異物除去部222 により土中から石などの異物を取除き、異物除去部222 から落下した土をベルトコンベヤ226 およびシュート242 により回転形搬送装置241 の下部に投入するとともに、改良剤供給フィーダ228 からシュート229 を経て回転形搬送装置241 の下部に生石灰、セメントなどの土質改良剤を供給して土に混入させる。
【0165】
さらに、回転形搬送装置241 により土と土質改良剤とを上昇させ、回転形搬送装置241 の上部からシュート243 を経て投入口232 より塊状土破砕部231 内に土と土質改良剤とを投入し、塊状土破砕部231 のロータ233 により土と土質改良剤とを混合するとともに、土質改良剤により塊状化した土を細かく破砕して、振動コンベヤ244 上に排出し、この振動コンベヤ244 により外部へ取出す。
【0166】
このように、回転形搬送装置241 は、異物除去部222 から取出された土を塊状土破砕部231 へ運搬する過程で、その土に土質改良剤を混入する。
【0167】
同様に、図22および図23に示された土質改良装置201cは、土中から異物を取除く異物除去部222 と、異物を除去された土に土質改良剤を混入させる改良剤混入部としての水平に設置された水平回転形搬送装置245 と、土と土質改良剤とを混合するとともに土質改良剤により塊状化した土を破砕する塊状土破砕部231 とを備えている。
【0168】
異物除去部222 と水平回転形搬送装置245 の上面とは直接接続され、また水平回転形搬送装置245 の反対側には改良剤供給フィーダ228 のシュート229 が接続されている。水平回転形搬送装置245 の下面は、塊状土破砕部231 の投入口232 に直接接続されている。このようにして、異物除去部222 と塊状土破砕部231 とが改良剤混入部としての水平回転形搬送装置245 を介して接続されている。
【0169】
そして、異物除去部222 により土中から石などの異物を取除き、異物除去部222 から落下した土を水平回転形搬送装置245 内に投入するとともに、改良剤供給フィーダ228 からシュート229 を経て水平回転形搬送装置245 内に生石灰、セメントなどの土質改良剤を供給して土に混入させる。
【0170】
さらに、水平回転形搬送装置245 により土と土質改良剤とを水平回転形搬送装置245 により水平旋回移動させて投入口232 より塊状土破砕部231 内に投入し、塊状土破砕部231 のロータ233 により土と土質改良剤とを混合するとともに、土質改良剤により塊状化した土を細かく破砕して、振動コンベヤ244 上に排出し、この振動コンベヤ244 により外部へ取出す。
【0171】
このように、水平回転形搬送装置245 は、異物除去部222 から取出された土を塊状土破砕部231 へ運搬する過程で、その土に土質改良剤を混入する。
【0172】
次に、図24乃至図26は、本発明に係るコンクリート締固めに用いられる非搭乗式建設機械の一実施形態を示す。なお、この建設機械は、図3乃至図5に示された基本的な構成を備えているので、対応する部分には同一符号を付して、その説明を省略する場合もある。
【0173】
図24乃至図26に示されるように、車両本体11の車幅方向一側部および他側部に、車両本体11を前後進させる履帯式の油圧作動式の油圧走行装置12が設けられ、車両本体11は、両側の油圧走行装置12の間に嵌入する形で配置されている。油圧走行装置12は、スプロケット15を油圧モータで正転または逆転させることにより履帯16を回行駆動する。
【0174】
さらに、車両本体11の前後方向中央部上には駆動ユニット21が設けられている。この駆動ユニット21は、車両本体11の幅より大きく形成され、その両側端に油圧走行装置12上に突出された部分を有する。
【0175】
この駆動ユニット21より前側部にて車両本体11上に旋回台22が旋回可能に設けられ、また、駆動ユニット21より後側部にて車両本体11上に取付台部23が設けられている。
【0176】
駆動ユニット21の内部には、図1に示されたように車両本体11上に位置する原動機としてのエンジン26と、エンジン26の一側にてエンジン26を冷却する冷却手段としてのラジエータ27と、エンジン26の他側にてエンジン26により駆動される油圧ポンプ28およびこの油圧ポンプ28から吐出された作動油を制御するバルブユニット(多数の電磁作動弁)29とが車幅方向に配置されている。
【0177】
このコンクリート締固め用建設機械は、運転席を備えていない非搭乗式建設機械であり、図5に示されたリモートコントロールに関する制御システムを有する。エンジンやバルブユニットは、外部のオペレータにより有線または無線によりリモートコントロールされる。
【0178】
図24および図25に示されているように、このコンクリート締固め用建設機械の旋回台22には作業機251 が設けられ、取付台部23には荷台252 が設けられている。
【0179】
図24に示されるように、旋回台22に設けられた作業機251 は、油圧アクチュエータにて上下方向に回動する腕体253 と、この腕体253 の先端に、掘削作業機41のバケット44に替えて取付けられたコンクリート締固め用の加振装置254 とにより形成されている。
【0180】
腕体253 は、旋回台22のブラケット34に上下方向回動可能に取付けられたブーム42と、このブーム42の先端部に上下方向回動可能に取付けられたアーム43とにより形成されている。ブーム42はブーム用油圧シリンダ45により、アーム43はアーム用油圧シリンダ46により回動される。なお、図4に示されたオフセット機構は設けられていない。
【0181】
加振装置254 は、図24および図25に示されるように腕体253 の先端部に、バケットシリンダ47により上下方向回動可能のブラケット255 が回動自在に軸支され、このブラケット255 に対し取付基体256 が油圧モータ(図示せず)により旋回自在に取付けられ、図26に示されるように、この取付基体256 に複数本のバイブレータ257 が水平方向に配列されて取付けられ、取付基体256 の下側に突出されている。
【0182】
バイブレータ257 は、取付基体256 にパイプ状部材258 を介し取付けられ、このパイプ状部材258 の先端の大径部に油圧モータ(図示せず)が内蔵されている。この油圧モータには、駆動ユニット21の油圧ポンプから作動油が供給され、その油圧により駆動された油圧モータが、偏心板を回転するなどして、バイブレータ257 を振動させる。
【0183】
次に、この図24乃至図26に示されたコンクリート締固め用の非搭乗式建設機械の作用を説明する。
【0184】
旋回台22を旋回させるとともに腕体253 を回動し、加振装置254 の複数本のバイブレータ257 を打設直後のコンクリート中に挿入し、各バイブレータ257 からコンクリートに振動を与えてコンクリートを締固める。
【0185】
この機械を車両本体11の外部でリモートコントロールするので、加振装置254 によるコンクリート締固め作業と並行して他の作業を行ってもよい。
【0186】
図25に示されるように、腕体253 の先端部で取付基体256 を油圧モータにより旋回させることにより、複数本のバイブレータ257 の配列方向を変更して、コンクリート打設場所の個別の状態に対応する。また、コンクリート打設場所に十分な余裕がある場合は、コンクリート中に挿入された状態のバイブレータ257 を旋回させながら振動させても良い。
【0187】
次に、図27乃至図32は、本発明に係る照明機械の実施形態を示す。なお、この照明機械は、図1および図2に示された車両構成を基本的に備えているので、対応する部分には同一符号を付して、その説明を省略する場合もある。
【0188】
図27乃至図29に示されるように、車両本体11の車幅方向一側部および他側部に、車両本体11を前後進させる油圧作動式の油圧走行装置12が設けられ、車両本体11の前後方向中央部上に油圧供給用の駆動ユニット21が設けられている。
【0189】
この駆動ユニット21の前後部の一方にて車両本体11上に油圧作動式の旋回台22が旋回可能に設けられ、駆動ユニット21の前後部の他方にて車両本体11上に取付台部23が設けられている。
【0190】
旋回台22には、油圧作動式の伸縮柱体261 が着脱可能に設けられ、この伸縮柱体261 の先端部には照明装置262 が取付けられている。また、取付台部23には、照明装置262 に電力を供給する油圧作動式の発電機263 が搭載されている。
【0191】
この照明機械は、運転席を備えていない非搭乗式建設機械であり、図5に示されたリモートコントロールに関する制御システムにより、油圧走行装置12、旋回台22、伸縮柱体261 、照明装置262 の発電機263 が、車両本体11の外部よりリモートコントロールされる。
【0192】
駆動ユニット21には、図1に示されるように車両本体11上に位置する原動機としてのエンジン26と、エンジン26の一側にてエンジン26を冷却する冷却手段としてのラジエータ27と、エンジン26の他側にてエンジン26により駆動される油圧ポンプ28およびこの油圧ポンプ28から吐出された作動油を制御するバルブユニット(多数の電磁作動弁)29とが車幅方向に配置されている。
【0193】
また、発電機263 は、駆動ユニット21の油圧ポンプ28から作動油の供給を受ける油圧モータ(図示せず)により駆動される。
【0194】
さらに、伸縮柱体261 は、複数の角柱部材264 が摺動自在に嵌合され、これらの内部に各角柱部材264 を伸縮するための多段形油圧シリンダ(テレスコシリンダ)が設けられたものである。
【0195】
最上部の角柱部材264 には、軸265 によりアーム266 が起伏動自在に取付けられ、その最上部の角柱部材264 とアーム266 との間には、軸連結された油圧シリンダ267 が介在され、この油圧シリンダ267 によりアーム266 を起伏動可能としている。
【0196】
照明装置262 は、伸縮柱体261 の先端にアーム266 を介し取付けられた支持部材268 と、この支持部材268 に自在継手269 により回動調整可能に取付けられた複数の照明器具270 とにより形成する。
【0197】
自在継手269 により、支持部材268 に対する個々の照明器具270 の向きを、状況に応じて調整できる。この調整後の照明器具270 の向きは、ねじなどにより固定する。
【0198】
次に、この図27乃至図29に示された照明機械の作用を説明する。
【0199】
駆動ユニット21は、その油圧ポンプから吐出された作動油で発電機263 の油圧モータを駆動して、この発電機263 より照明装置262 に電力を供給する。
【0200】
また、駆動ユニット21の油圧ポンプから各種油圧アクチュエータに供給される作動油を制御して、油圧走行装置12、旋回台22、伸縮柱体261 、油圧シリンダ267 および照明装置262 をリモートコントロールする。
【0201】
すなわち、油圧走行装置12の油圧モータを遠隔操作することにより車両本体11を移動させて照明装置262 を任意の位置に移動し、旋回台22の油圧モータを遠隔操作することにより照明装置262 を任意の向きに調整する。
【0202】
さらに、伸縮柱体261 内の多段形油圧シリンダを遠隔操作して複数の角柱部材264 を相互に摺動させながら、伸縮柱体261 を旋回台22上で引伸ばしたり収納したりして、照明装置262 を任意の高さに調整する。また、油圧シリンダ267 を伸縮作動して、アーム266 の角度を調整し、照明装置262 の伏角または仰角を遠隔操作する。照明装置262 の電源も遠隔操作できる。
【0203】
このように、リモートコントロールするので、火事現場などの人の立入が困難な場所での照明にも用いることができる。また、車両本体11の移動、照明装置262 の向きおよび高さの調整などを、機械から離れた位置、例えば照明対象側に位置して操作することもできる。
【0204】
次に、図30乃至図32は、同様の照明機械において、折畳アーム状の伸縮柱体271 を示す。この伸縮柱体271 は、旋回台22に取付けられた旋回ブラケット272 に対し、複数の柱部材273 が軸274 により順次折畳自在に連結され、そして、旋回ブラケット272 と最下部の柱部材273 との間、および各柱部材273 間には、軸連結された油圧シリンダ275 がそれぞれ介在されている。他の部分は図27乃至図29に示された照明機械と同様であるから、その説明は省略する。
【0205】
そして、図30に示されるように、複数の柱部材273 を折畳むことにより、伸縮柱体271 を車両本体11上に収納し、また、図32に示されるように、これらの柱部材273 を展開させることにより、照明装置262 を十分高い位置まで上昇させる。
【0206】
次に、図33は、本発明に係る作業機械にてオフセット機構付の樹木用作業機を装着した実施形態を示す。なお、図3および図8と同様の部分には同一符号を付して、その説明を省略する場合もある。
【0207】
この作業機械は、車両本体11と、この車両本体11を前後進させる油圧走行装置12と、車両本体11の前後方向中央部上に設けられ少なくとも原動機としてのエンジン26とこのエンジン26により稼働される油圧ポンプ28とを有する駆動ユニット21と、この駆動ユニット21の前後部のいずれか一方にて車両本体11上に旋回可能に設けられた旋回台22と、この旋回台22に設けられ植木などの樹木の維持管理作業を行う油圧作動式の樹木用作業機151 とを具備している。
【0208】
また、駆動ユニット21を介して旋回台22とは反対側で車両本体11に取付台部23が設けられ、この取付台部23に、荷を運搬するための積載装置としての運搬荷台112 が取付けられている。この運搬荷台112 は、前後方向に拡大可能の引出し式構造とすることで、大量の荷を運搬できるようにする。
【0209】
この作業機械における油圧走行装置12、旋回台22および樹木用作業機151 の各油圧アクチュエータは、図5に示された無線または有線の遠隔制御システムで駆動ユニット21のバルブユニット29を制御することにより、車両本体11の外部からリモートコントロールされる。駆動ユニット21の上面には、無線信号を受信するための受信アンテナ75が突出されている。
【0210】
この作業機械における樹木用作業機151 は、旋回台22に上下方向回動可能に取付けられたブーム42と、このブーム42の先端部に上下方向回動可能に取付けられたアーム43と、このアーム43の先端部に掘削用バケットの代りに上下方向回動可能に取付けられた樹木刈込用のトリマ152 とを備えている。
【0211】
ブーム42は、アーム43およびトリマ152 を水平方向に平行移動するオフセット機構51を備えている。このオフセット機構51は、図3および図4に基づき、その構造および作用を詳細に説明したので、ここでは説明を省略する。なお、図3および図4に示されたオフセットシリンダ58は、第2ブーム42b の側面にてロッド54と同一側に配置されているが、図33に示された実施形態では、オフセットシリンダとロッド54とが第2ブーム42b を挟んで反対側に配置されているため、オフセットシリンダが図33には現れない。
【0212】
樹木刈込用のトリマ152 は、その取付板153 がアーム43の先端部にピン154 により回動自在に連結され、このピン154 を支点としてバケット用油圧シリンダ47により上下方向に角度調整可能に設けられている。すなわち、バケット用油圧シリンダ47のピストンロッド先端に連結された一方のリンク155 がアーム43に回動自在に連結され、他方のリンク156 がピン157 によりトリマ152 の取付板153 に回動自在に連結されている。
【0213】
図34、図35および図36に示されるように、トリマ152 の取付板153 は、一対のボス穴付ブラケット153aと円板部153bとからなり、この取付板153 の円板部153bに軸受部161 を介して旋回板162 が旋回自在に取付けられている。
【0214】
取付板153 の円板部153bには、この円板部153bに対し旋回板162 を回動するための角度調整用油圧アクチュエータとしての油圧モータ163 が取付けられ、そのモータ軸が旋回板162 の中心部に一体的に嵌着されている。
【0215】
旋回板162 には、刃取付部164 が一体に設けられ、この旋回板162 の刃取付部164 に、櫛歯状の固定刃165 および可動刃166 の基端部が嵌着され、この可動刃166 は固定刃165 に対し突出方向のガイド167 により摺動自在に設けられている。また、刃取付部164 の上面に刈込駆動用油圧アクチュエータとしての油圧モータ168 が取付けられている。
【0216】
この油圧モータ168 は、可動刃166 の基端部に設けられたカム溝に摺動自在に嵌合された偏心カムローラを、そのモータ軸により回動することにより、可動刃166 をガイド167 により固定刃165 に沿って往復運動させる。
【0217】
そして、このトリマ152 は、駆動ユニット21の油圧ポンプ28から供給される作動油により油圧モータ163 を駆動して、旋回板162 を図36に矢印で示されるように旋回させることにより、固定刃165 および可動刃166 の角度を、例えば270°の範囲で調整し、油圧モータ168 により可動刃166 を往復動させて可動刃166 と固定刃165 とにより生垣などの樹木の刈込みを行う。
【0218】
次に、この図33に示された作業機械の作用を説明する。
【0219】
オペレータは、樹木全体を見渡すことができる場所に位置して、リモートコントローラ61を操作することにより、駆動ユニット21の油圧ポンプ28から圧送される油圧により車両本体11の油圧走行装置12、旋回台22および旋回台22上の樹木用作業機151 を遠隔操作し、樹木用作業機151 のトリマ152 により生垣などの刈込作業を行う。
【0220】
その際、旋回台22より車両本体11の側方にブーム42およびアーム43を突出させた状態で、ブーム42またはアーム43をブーム用油圧シリンダ45またはアーム用油圧シリンダ46により上下方向に回動して、トリマ152 の高さを調整するとともに、アーム43またはトリマ152 をアーム用油圧シリンダ46またはバケット用油圧シリンダ47により上下方向に回動して、トリマ152 の角度(水平も含む)を調整し、トリマ152 を油圧モータ168 により駆動しながら車両本体11を移動させることにより、生垣などの刈込を連続的に行うことができる。
【0221】
さらに、車両本体11が停止した状態でも、旋回台22またはオフセット機構51によりアーム43およびトリマ152 を左右方向に揺動させることにより、刈込み作業を行うことができる。特に、オフセット機構51でトリマ152 を生垣などに沿って平行に繰返し往復動作させることにより、生垣などの刈込を綺麗に行うことができる。
【0222】
このトリマ152 は、角度調整用油圧アクチュエータとしての油圧モータ163 により旋回板162 を回動調整することにより、種々の用い方ができる。
【0223】
例えば、生垣などの樹木の上面を平らに刈り揃えるときは、固定刃165 および可動刃166 を水平状態に調整し、また、生垣などの樹木の側面を垂直に刈り揃えるときは、固定刃165 および可動刃166 を垂直状態に調整し、また、樹木の上面から側面にわたって円弧状に刈込むときは固定刃165 および可動刃166 を水平状態から垂直状態へと角度調整しながら、旋回台22、ブーム用油圧シリンダ45、アーム用油圧シリンダ46またはバケット用油圧シリンダ47によりトリマ152 を移動すると良い。
【0224】
いずれにしても、オペレータは、遠隔操作により、樹木用作業機151 による刈込作業と、その仕上り状態の確認作業とを、同一の場所でほぼ同時に行える。さらに、遠隔操作されるこの作業機械は、オペレータ搭乗用の設備を必要としない分、車高を低くできるから、低樹高の樹木、例えば梨園や葡萄園などの果樹の下側に持込むこともできる。
【0225】
また、樹木用作業機151 とは反対側の運搬荷台112 に、樹木の維持管理に必要な園芸用品、または樹木用作業機51による刈込により切落された枝葉などを積込んで運搬すると良い。
【0226】
この運搬荷台112 は、梨園や葡萄園などの果樹の下側での剪定作業または袋掛け作業などの人手作業を行う際の足場としても使用できる。
【0227】
次に、図37は、同上作業機械に装着された他の樹木用作業機171 の実施形態を示す。なお、図3、図8および図33と同様の部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0228】
この樹木用作業機171 は、前記旋回台22に垂直に取付けられた伸縮可能のコラム172 と、このコラム172 の上端部から水平方向に取付けられたアーム173 と、このアーム173 の先端部に上下方向回動可能に取付けられた樹木刈込用のトリマ152 と、アーム173 のコラム側に設けられこのトリマ152 を平行移動するオフセット機構174 と、アーム173 のトリマ152 側に設けられアーム173 を伸縮する伸縮機構175 とを具備している。
【0229】
伸縮可能のコラム172 は、旋回台22に固定された外側コラム部材172aに対し、内側コラム部材172bが昇降自在に嵌合され、外側コラム部材172aおよび内側コラム部材172bの内部に嵌合された油圧シリンダにより内側コラム部材172bが昇降される。
【0230】
オフセット機構174 は、図3および図4に基づいて説明したオフセット機構51と同様の平行運動機構であるから、ここでは説明を省略する。
【0231】
アーム173 の伸縮機構175 は、外側アーム部材175aに対し内側アーム部材175bが摺動自在に嵌合され、外側アーム部材175aおよび内側アーム部材175bの内部に嵌合された油圧シリンダにより内側アーム部材175bが伸縮される。
【0232】
内側アーム部材175bの先端にはアーム側ブラケット176 が一体に取付けられ、このアーム側ブラケット176 の先端部にトリマ152 側のボス穴付ブラケット153aの下部ボス穴がピン154 により回動自在に連結され、また、アーム側ブラケット176 の上部にトリマ角度調整用の油圧シリンダ177 が回動自在に軸支され、この油圧シリンダ177 のピストンロッド先端部がボス穴付ブラケット153aの上部ボス穴にピン157 により回動自在に連結されている。
【0233】
次に、この図37に示された作業機械の作用を説明する。
【0234】
旋回台22上のコラム172 より車両本体11の側方にアーム173 を突出させた状態で、コラム172 の伸縮動作によりトリマ152 を高さ調整し、また、アーム173 の伸縮機構175 によるアーム伸縮動作によりトリマ152 の突出長さを調整し、また、油圧シリンダ177 によりトリマ152 の角度を調整して、このトリマ152 を油圧モータ168 により駆動しながら車両本体11を移動させることにより、生垣などの刈込を、任意の高さ、奥行および角度で連続的に行うことができる。
【0235】
また、車両本体11が停止した状態でも、旋回台22またはオフセット機構174 によりトリマ152 を左右方向に揺動させることにより、刈込み作業を行うことができる。特に、オフセット機構174 でトリマを生垣などに沿って平行に繰返し往復動作させることにより、生垣などの刈込を綺麗に行える。
【0236】
次に、図38および図39は、作業機械に薬剤散布装置181 を搭載した実施形態を示す。なお、図3、図8および図33と同様の部分には同一符号を付して、その説明を省略する場合もある。
【0237】
すなわち、図38に示された作業機械は、車両本体11と、この車両本体11を前後進させる油圧走行装置12と、車両本体11の前後方向中央部上に設けられた駆動ユニット21とを具備し、この駆動ユニット21は、エンジン26、このエンジン26により稼働される油圧ポンプ28、この油圧ポンプ28から吐出された作動油を制御するバルブユニット29などを内蔵している点で、図33などに示された作業機械と同様であるが、車両本体11上であって旋回台22とは駆動ユニット21を介し反対側に位置する運搬荷台112 には、薬剤を散布するための油圧作動式の薬剤散布装置181 が搭載されている。
【0238】
この薬剤散布装置181 は、農薬液、液肥などの薬剤を収容した薬剤タンク182 と、噴霧用動力装置183 と、噴霧器184 とを具備している。
【0239】
噴霧用動力装置183 は、車両本体11の駆動ユニット21から供給される作動油により作動する油圧モータ(図示せず)と、この油圧モータにより駆動される薬剤ポンプ(図示せず)とを有する。
【0240】
噴霧器184 は、噴霧用動力装置183 の薬剤ポンプにより薬剤タンク182 から吸込んだ農薬液、液肥などの薬剤を噴霧するもので、図39に示されるように円弧状に配管されたパイプ185 に、多数の噴霧ノズル186 が放射状に取付けられ開口している。
【0241】
さらに、この薬剤散布装置181 と駆動ユニット21を介し反対側の旋回台22には、図33に示された油圧作動式の樹木用作業機151 が設けられている。
【0242】
この作業機械における油圧走行装置12、旋回台22および樹木用作業機151 および薬剤散布装置181 は、図5に示された無線または有線の遠隔制御システムにより、車両本体11の外部からリモートコントロールされる。
【0243】
なお、図39に示されるように、作業機械における車両本体11は、両側の油圧走行装置12の間に嵌入する形で配置されている。この構造は、図33に示された作業機械および図37に示された作業機械においても採用されている。
【0244】
次に、この図38および図39に示された作業機械の作用を説明する。
【0245】
オペレータは、薬剤が飛散しない場所に位置して、駆動ユニット21の油圧ポンプ28から圧送される油圧により車両本体11の油圧走行装置12や薬剤散布装置181 の薬剤ポンプ作動用油圧モータなどを遠隔操作で駆動することにより、果樹園や田畑で車両本体11を移動させながら、薬剤散布装置181 による薬剤の散布を行うので、薬剤の噴霧飛散により高温多湿化された劣悪環境下で薬剤を被曝しながら散布するおそれを防止できる。
【0246】
このとき、円弧状配管のパイプ185 に放射状に取付けられた多数の噴霧ノズル186 から、広範囲にわたって均等に薬剤散布を行うことができる。
【0247】
この薬剤散布装置181 による薬剤の散布とは別に、または薬剤の散布と同時に、旋回台22上の樹木用作業機151 を無線操縦して、生垣の刈込などを行う。
【0248】
このリモートコントロールされる薬剤散布車は、車両本体11上にオペレータ搭乗用の設備を必要としない分、車高を低くできるから、また、図39に示されるように、車両本体11を両側の油圧走行装置12の間に嵌入することによっても、車高を低くできるから、この低車高化により低樹高の樹木、例えば梨園や葡萄園などの果樹の下側での薬剤散布作業などに適する。
【0249】
なお、図示された樹木用作業機151 は、アーム43の先端にアタッチメントとして樹木刈込用のトリマ152 を取付けているが、樹木用作業機151 のアタッチメントとしては、このトリマ152 に限定されるものではなく、例えば、油圧モータで作動するチェンソーまたは油圧シリンダで作動する枝落用の鋏などを、アーム43の先端にアタッチメントとして取付け、樹木の枝払い作業や、剪定作業などを行うようにしても良い。
【0250】
さらに、樹木用作業以外のアタッチメントとしては、アーム43の先端のトリマ152 に代えて、バケットまたはグラップルなどを、必要に応じて適宜交換することも可能である。
【0251】
【発明の効果】
求項記載の発明によれば、車両本体の前後方向中央部上に駆動ユニットを設け、駆動ユニットを介して前後部の一方および他方にて車両本体上に旋回台と取付台部とをそれぞれ設け、旋回台に作業機を着脱可能に設けたので、旋回台に取付けられる作業機と、取付台部に取付けられる建設関連装置との組合せにより、種々の建設機械機能を得ることができ、多機能性の点で優れた建設機械を提供できる。また、このような建設機械において、車両本体に燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵することにより、車両本体上の駆動ユニットをコンパクトに形成でき、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分なスペースを確保できるとともに、駆動ユニットを車両本体の幅より大きく形成して、車両本体上の原動機を中心に、原動機一側の冷却手段と、他側の油圧ポンプとを車幅方向に配置することで、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分な取付スペースを確保できる。また、車両本体の前後方向中央部上に駆動ユニットを設けた配置は、車両前後の重量バランスを保つ上で優れた構造であり、旋回台の作業機と取付台部の建設関連装置とを相互にカウンタウエイトとして機能させることができる。さらに、車両本体を両側の油圧走行装置の間に嵌入して車高を低くしたから、低重心で安定性を確保できるとともに、低車高で車両周囲に対するオペレータの見通しを確保できる。
【0252】
請求項記載の発明によれば、油圧走行装置、旋回台および作業機を車両本体の外部でリモートコントロールするので、一人のオペレータにより作業機位置を十分に視認しながら作業を行うことができ、オペレータが車両本体上に搭乗した場合の死角のある作業をなくすことができ、作業効率を向上できるとともに、死角のある作業で必要とされる誘導、監視用の補助員を不要にして作業の省人化を図れる。また、車両本体上にオペレータ搭乗用の設備を必要としない分、コスト低減を図れるとともに、低車高化を図ることができ、さらに、旋回台や取付台部に余裕のあるスペースを創出できる。
【0253】
請求項記載の発明によれば、車両本体の一端部に備えたブレードにより、排土作業も行うことができる。
【0254】
求項記載の発明によれば、旋回台に掘削作業機が設けられ、取付台部に荷の積載装置が設けられたから、旋回台の掘削作業機により掘削または吊上げられた土砂、建設資材または建設機材などの荷を自身の積載装置にそのまま移載して運搬でき、作業効率および機械の稼働率を向上できるとともに、他の運搬車両を不要とすることができる。
【0255】
請求項記載の発明によれば、旋回台に掘削作業機が設けられ、取付台部に荷の搬送装置が設けられたから、旋回台の掘削作業機により掘削された荷をそのまま自身の搬送装置により所定位置まで搬送する作業を効率良く行うことができる。
【0256】
請求項記載の発明によれば、車両本体上の駆動ユニットを介して一方の旋回台に掘削作業機が設けられ、他方の取付台部に土質改良装置が設けられたから、掘削作業機により掘上げた土を、旋回台により反対側へ旋回移動させて、掘削作業機より自身の土質改良装置に直接投入して、効率良く土質を改良処理できる。また、この機械を車両本体の外部でリモートコントロールする場合は、土質改良装置から発生する粉塵などの影響を受けない場所で機械を操作でき、操作環境を向上できる。
【0257】
請求項記載の発明によれば、掘削作業機のブームがオフセット機構を有するので、このオフセット機構により油圧走行装置の延長上での掘削作業が可能であるとともに、積載装置、搬送装置または土質改良装置上へ反転したバケット位置を車幅方向へ容易に微調整できるから、バケット内容物を正確な位置に投入できる。
【0258】
請求項記載の発明によれば、掘削作業機により掘上げた土を自身の土質改良装置に直接投入できるとともに、この土質改良装置により土質改良された土を自身の搬送装置により直接受けて所定の場所へ搬出でき、1台の建設機械により、土の掘削、土質改良処理、埋戻し場所などへの搬送の一連の作業を効率良く行え、作業コストの低減を図れるとともに、複数の機械を必要としないため、狭い現場での作業も容易に行える。
【0259】
請求項記載の発明によれば、搬送装置が土質改良装置側へ折畳自在に設けられたから、建設機械を運搬するときは、搬送装置を土質改良装置側へ折畳むことにより、運搬可能の高さおよび全長の範囲内に収納できるとともに、土質改良装置を稼働するときは、搬送装置を車両本体から引伸して、土質改良された土を車両本体から離れた埋戻し場所などへも直接搬送できる。
【0260】
請求項10記載の発明によれば、搬送装置を水平旋回させることにより、車両本体の位置を動かすことなく、土質改良された土の搬出位置を広範囲に選択変更でき、埋戻し時における作業性を向上できる。
【0261】
請求項11記載の発明によれば、異物除去部により土中から異物を取除き、改良剤混入部により土に土質改良剤を混入させ、塊状土破砕部により土と土質改良剤とを混合するとともに土質改良剤により塊状化した土を細かく破砕する一連の作業を効率良く行える。
【0262】
請求項12記載の発明によれば、異物除去部と塊状土破砕部とが改良剤混入部を介して接続されたから、異物除去部から取出された土を改良剤混入部により塊状土破砕部へ運搬する過程において、土に土質改良剤を効率良く混入できる。
【0263】
請求項13記載の発明によれば、旋回台の旋回動作と、腕体の上下方向の回動とにより、腕体先端の加振装置を任意のコンクリート打設場所に挿入して、振動によるコンクリート締固めを容易に行える。また、この機械を車両本体の外部でリモートコントロールする場合は、加振装置によるコンクリート締固め作業と並行して他の作業も行え、作業性を向上できる。
【0264】
請求項14記載の発明によれば、腕体の先端に取付基体を介して突設された複数本のバイブレータを打設直後のコンクリート中に挿入して、コンクリート締固め作業を効率良く行う。
【0265】
請求項15記載の発明によれば、腕体の先端で取付基体を旋回させることにより、複数本のバイブレータの配列方向を、コンクリート打設場所の個別の状態に応じて変更できる。また、コンクリート打設場所に十分な余裕がある場合は、打設直後のコンクリート中に挿入されたバイブレータを旋回させながら振動させることにより、広範囲にわたって均一なコンクリート締固め効果を得ることも可能である。
【0266】
請求項16記載の発明によれば、駆動ユニットで発生する油圧を有効利用してバイブレータの油圧モータを駆動できる。
【0267】
請求項17記載の発明によれば、油圧走行装置により任意の位置に照明装置を移動して、旋回台により任意の向きに、また伸縮柱体により任意の高さに照明装置を設置し、駆動ユニットで作動される取付台部上の発電機より照明装置に電力を供給するので、自由度の高い照明が可能である。また、このような照明機械において、車両本体に燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵することにより、車両本体上の駆動ユニットをコンパクトに形成でき、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分なスペースを確保できるとともに、駆動ユニットを車両本体の幅より大きく形成して、車両本体上の原動機を中心に、原動機一側の冷却手段と、他側の油圧ポンプとを車幅方向に配置することで、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分な取付スペースを確保できる。さらに、車両本体を両側の油圧走行装置の間に嵌入して車高を低くしたから、低重心で安定性を確保できるとともに、低車高で車両周囲に対するオペレータの見通しを確保できる。
【0268】
請求項18記載の発明によれば、油圧走行装置、旋回台、伸縮柱体および照明装置のリモートコントロールにより、人の立入が困難な場所での照明が可能となる。また、車両本体の移動、照明装置の向きおよび高さの調整などを、機械から離れた位置にて照明対象側との関係で容易にかつ正確に行え、それらの調整作業に係る作業効率も向上できる。
【0269】
請求項19記載の発明によれば、商用電源のない場所でも、駆動ユニットの油圧ポンプから吐出された作動油で発電機を駆動して、照明装置に電力を供給でき、種々の照明対象場所に対応できる。
【0270】
請求項20記載の発明によれば、摺動自在に嵌合された複数の柱部材を伸縮させて、伸縮柱体を直線的に動作させることにより、照明装置の昇降を車両本体上の少スペースで行える。
【0271】
請求項21記載の発明によれば、複数の柱部材を折畳むことにより、伸縮柱体を車両本体上にコンパクトに収納できるとともに、これらの柱部材を展開させることにより、照明装置を十分高い位置に設置できる。
【0272】
請求項22記載の発明によれば、伸縮柱体の先端に支持部材を介して複数の照明器具が回動可能に取付けられたから、各々の照明器具の向きを個々に調整できる。
【0273】
請求項23記載の発明によれば、車両本体と、車両本体を前後進させる油圧走行装置と、車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、駆動ユニットの前後部のいずれか一方にて車両本体上に旋回可能に設けられた旋回台と、旋回台に設けられ樹木の維持管理作業を行う油圧作動式の樹木用作業機とを具備しているから、駆動ユニットから供給される油圧により車両本体の油圧走行装置や旋回台上の樹木用作業機を駆動して、生垣の刈込作業や、樹木の剪定作業などを効率良く行うことができるとともに、駆動ユニットを介して旋回台とは反対側で車両本体に設けられた取付台部と、取付台部に取付けられ荷を運搬するための積載装置とを具備したから、樹木の維持管理に必要な園芸用品、または旋回台の樹木用作業機による刈込または剪定などにより切落された枝葉などを積載装置に積込んで運搬でき、作業性を向上できる。また、このような作業機械におい て、車両本体に燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵することにより、車両本体上の駆動ユニットをコンパクトに形成でき、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分なスペースを確保できるとともに、駆動ユニットを車両本体の幅より大きく形成して、車両本体上の原動機を中心に、原動機一側の冷却手段と、他側の油圧ポンプとを車幅方向に配置することで、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分な取付スペースを確保できる。さらに、車両本体を両側の油圧走行装置の間に嵌入して車高を低くしたから、低重心で安定性を確保できるとともに、低車高で車両周囲に対するオペレータの見通しを確保でき、また、車高を低くできるから、低樹高の樹木、例えば梨園や葡萄園などの果樹の下側に持込むこともできる。
【0274】
請求項24記載の発明によれば、油圧走行装置、旋回台および樹木用作業機が、車両本体の外部からリモートコントロールされるから、オペレータは、樹木全体を見える場所に位置して樹木用作業機などを遠隔操作することにより、樹木用作業機による刈込作業などと、仕上り状態の確認作業とを、同一の場所でほぼ同時に行うことができ、一人でも効率良く作業でき、作業性を向上できる。また、リモートコントロールされる車両本体は、オペレータ搭乗用の設備を必要としない分、車高を低くできるから、この低車高化により低樹高の樹木、例えば梨園や葡萄園などの果樹の下側作業での機動性を確保でき、刈込作業などの効率化を図ることができる。
【0275】
なお、この点に関し、従来は、作業者が手動刈込機を用いて樹木の刈込作業を行い、その後いったん作業現場から離れて遠くから仕上状態の確認作業を行っているので、作業効率が悪く、また効率良く作業を進めようとすると二人作業となっていたが、この発明により、それらの問題点を解決できる。
【0276】
請求項25記載の発明によれば、旋回台より車両本体の側方にブームおよびアームを突出させた状態で、ブームまたはアームの上下方向回動によりトリマの高さを調整するとともに、アームまたはトリマの上下方向回動によりトリマの角度を水平などに調整して、トリマを駆動しながら車両本体を移動させることにより、生垣などの刈込を任意の高さで連続的に行うことができ、作業性を向上できる。また、ブームは、アームおよびトリマを平行移動するオフセット機構を備えているから、車両本体が停止した状態でも、オフセット機構でトリマを生垣などに沿って平行に繰返し往復動作させることにより、生垣などの刈込を綺麗に行うことができる。
【0277】
請求項26記載の発明によれば、旋回台上のコラムより車両本体の側方にアームを突出させた状態で、コラムの伸縮動作によりトリマを高さ調整するとともに、伸縮機構によるアームの伸縮によりトリマの突出長さを調整して、トリマを駆動しながら車両本体を移動させることにより、生垣などの刈込を任意の高さおよび奥行で連続的に行うことができるとともに、作業性も向上できる。また、アームのコラム側にトリマを平行移動するオフセット機構が設けられているから、車両本体が停止した状態でも、オフセット機構でトリマを生垣などに沿って平行に繰返し往復動作させることにより、生垣などの刈込を綺麗に行える。
【0278】
請求項27記載の発明によれば、トリマの固定刃および可動刃を、旋回板と角度調整用油圧アクチュエータとにより任意の角度に調整できるから、例えば、生垣などの上面を平らに刈り揃えるときは、固定刃および可動刃を水平状態に調整し、樹木の側面を垂直に刈り揃えるときは、固定刃および可動刃を垂直状態に調整し、樹木の上面から側面にわたって円弧状に刈込むときは、固定刃および可動刃を水平状態から垂直状態へと角度調整することにより、種々の刈込形態を状況に応じて任意に選択できる。
【0279】
求項28記載の発明によれば、車両本体と、車両本体を前後進させる油圧走行装置と、車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、駆動ユニットの前後部のいずれか一方にて車両本体に設けられた取付台部と、取付台部上に搭載され薬剤を散布する油圧作動式の薬剤散布装置とを具備しているから、駆動ユニットから供給される油圧により油圧走行装置を駆動して、果樹園や田畑で車両本体を移動させながら、薬剤散布装置を駆動して、薬剤の散布を効率良く行うことができるとともに、駆動ユニットを介して薬剤散布装置とは反対側で車両本体上に旋回可能に設けられた旋回台と、旋回台に設けられ樹木の維持管理作業を行う油圧作動式の樹木用作業機とを具備しているから、駆動ユニットから供給される油圧により旋回台上の樹木用作業機を駆動して、薬剤散布装置による薬剤の散布とは別にまたは同時に、生垣の刈込や剪定などを効率良く行うことができる。また、このような作業機械において、車両本体に燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵することにより、車両本体上の駆動ユニットをコンパクトに形成でき、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分なスペースを確保できるとともに、駆動ユニットを車両本体の幅より大きく形成して、車両本体上の原動機を中心に、原動機一側の冷却手段と、他側の油圧ポンプとを車幅方向に配置することで、駆動ユニットの前後方向に位置する旋回台および取付台部に十分な取付スペースを確保できる。また、多機能車に薬剤散布装置を搭載したので、従来の薬剤散布専用機に比べて安価で経済的な薬剤散布機を提供できる。さらに、車両本体を両側の油圧走行装置の間に嵌入して車高を低くしたから、低重心で安定性を確保できるとともに、低車高で車両周囲に対するオペレータの見通しを確保でき、また、車高を低くできるから、この低車高化により低樹高の樹木、例えば梨園や葡萄園などの果樹の下側での薬剤散布作業などに適する。
【0280】
請求項29記載の発明によれば、油圧走行装置および薬剤散布装置が、車両本体の外部からリモートコントロールされるから、オペレータは、薬剤が飛散しない場所に位置して、油圧走行装置や薬剤散布装置を遠隔操作することにより、薬剤の飛散により高温多湿化された劣悪環境下で薬剤を被曝しながら散布するおそれを防止できる。また、リモートコントロールされる車両本体上にはオペレータ搭乗用の設備を必要としない分、車高を低くできるから、この低車高化により低樹高の樹木、例えば梨園や葡萄園などの果樹の下側作業での機動性を確保でき、薬剤散布作業の効率化を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる車両の一実施形態を示す平面図である。
【図2】同上車両の正面図である。
【図3】本発明に係る建設機械にてオフセット機構付の掘削作業機を装着した実施形態を示す正面図である。
【図4】同上建設機械の平面図である。
【図5】同上建設機械のリモートコントロールに関する制御システムの概要を示すブロック図である。
【図6】同上建設機械にて掘削作業機および積載装置としてのベッセルを装着した実施形態を示す正面図である。
【図7】同上建設機械におけるベッセルを昇降タイプとした実施形態を示す正面図である。
【図8】同上建設機械にて掘削作業機および積載装置としての運搬荷台を固定装着した実施形態を示す正面図である。
【図9】同上建設機械にて掘削作業機および搬送装置を装着した実施形態を示す正面図である。
【図10】同上建設機械にて掘削作業機およびウインチを装着した実施形態を示す正面図である。
【図11】同上建設機械にて破砕作業機を装着した実施形態を示す正面図である。
【図12】同上建設機械にて1ピースブーム形の掘削作業機を装着した実施形態を示す正面図である。
【図13】同上建設機械にてクレーン作業機を装着した実施形態を示す正面図である。
【図14】同上建設機械にて土質改良装置および搬送装置を装着した実施形態を示す正面図である。
【図15】図14に示された建設機械の平面図である。
【図16】図14に示された建設機械の搬送装置を引出した状態の正面図である。
【図17】同上搬送装置を引出した状態の平面図である。
【図18】図14の建設機械に用いられる土質改良装置の第1実施形態を示す正面図である。
【図19】同上土質改良装置の第1実施形態を後側から示す側面図である。
【図20】図14の建設機械に用いられる土質改良装置の第2実施形態を示す正面図である。
【図21】同上土質改良装置の第2実施形態を後側から示す側面図である。
【図22】図14の建設機械に用いられる土質改良装置の第3実施形態を示す正面図である。
【図23】同上土質改良装置の第3実施形態を後側から示す側面図である。
【図24】本発明に係るコンクリート締固め用建設機械の一実施形態を示す正面図である。
【図25】同上コンクリート締固め用建設機械の平面図である。
【図26】同上コンクリート締固め用建設機械を前側から見た側面図である。
【図27】本発明に係る照明機械の一実施形態を示す正面図である。
【図28】同上照明機械の平面図である。
【図29】同上照明機械の伸縮柱体を引伸ばした状態を示す正面図である。
【図30】本発明に係る照明機械の他の実施形態を示す正面図である。
【図31】同上照明機械の平面図である。
【図32】同上照明機械の伸縮柱体を引伸ばした状態を示す正面図である。
【図33】本発明に係る作業機械にてオフセット機構付の樹木用作業機を装着した実施形態を示す正面図である。
【図34】同上樹木用作業機におけるトリマの一例を示す平面図である。
【図35】同上トリマの正面図である。
【図36】同上トリマの側面図である。
【図37】図33で示された作業機械にて他の樹木用作業機を装着した実施形態を示す正面図である。
【図38】図33で示された作業機械にて薬剤散布装置を搭載した実施形態を示す正面図である。
【図39】同上作業機械の薬剤散布装置にて噴霧ノズルの配列を示す説明図である。
【符号の説明】
11 車両本体
12 油圧走行装置
21 駆動ユニット
22 旋回台
23 取付台部
24 燃料タンク
25 油圧タンク
26 原動機としてのエンジン
27 冷却手段としてのラジエータ
28 油圧ポンプ
29 バルブユニット
31 ブレード
41 掘削作業機
42 ブーム
43 アーム
44 バケット
51 オフセット機構
91 積載装置としてのベッセル
112 積載装置としての運搬荷台
121 搬送装置
131 ,133 ,141 作業機
151 樹木用作業機
152 トリマ
153 取付板
162 旋回板
163 角度調整用油圧アクチュエータとしての油圧モータ
168 刈込駆動用油圧アクチュエータとしての油圧モータ
171 樹木用作業機
172 コラム
173 アーム
174 オフセット機構
175 伸縮機構
181 薬剤散布装置
201 土質改良装置
202 搬送装置
222 異物除去部
227 改良剤混入部としてのベルトコンベヤ
231 塊状土破砕部
241 改良剤混入部としての回転形搬送装置
245 改良剤混入部としての水平回転形搬送装置
253 腕体
254 加振装置
256 取付基体
257 バイブレータ
261 伸縮柱体
262 照明装置
263 発電機
264 柱部材
268 支持部材
270 照明器具
271 伸縮柱体
273 柱部材

Claims (29)

  1. 車両本体と、
    車両本体の車幅方向一側部および他側部に設けられ車両本体を前後進させる履帯式かつ油圧作動式の油圧走行装置と、
    車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、
    駆動ユニットの前後部の一方にて車両本体上に旋回可能に設けられた油圧作動式の旋回台と、
    旋回台に着脱可能に設けられた油圧作動式の作業機と、
    駆動ユニットの前後部の他方にて車両本体上に設けられた建設関連装置取付用の取付台部とを具備し
    車両本体は、
    両側の油圧走行装置の間に嵌入する形で配置され、燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵し、
    駆動ユニットは、
    車両本体の幅より大きく形成されて油圧走行装置上に突出された部分を有し、内部に、車両本体上の原動機と、原動機の一側にて原動機を冷却する冷却手段と、原動機の他側にて原動機により駆動される油圧ポンプとが車幅方向に配置された
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 油圧走行装置、旋回台および作業機は、車両本体の外部からリモートコントロールされることを特徴とする請求項記載の建設機械。
  3. 車両本体は、一端部にブレードを上下動可能に備えたことを特徴とする請求項または記載の建設機械。
  4. 旋回台に設けられた掘削作業機と、
    取付台部に設けられた荷を運搬するための積載装置と
    を具備したことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の建設機械。
  5. 旋回台に設けられた掘削作業機と、
    取付台部に設けられた荷を搬送するための搬送装置と
    を具備したことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の建設機械。
  6. 旋回台に設けられた掘削作業機と、
    取付台部に設けられ土質を改良する土質改良装置と
    を具備したことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の建設機械。
  7. 掘削作業機は、
    旋回台に上下方向回動可能に取付けられたブームと、
    ブームの先端部に上下方向回動可能に取付けられたアームと、
    アームの先端部に上下方向回動可能に取付けられたバケットとを備え、
    ブームは、
    アームおよびバケットを平行移動するオフセット機構を備えた
    ことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の建設機械。
  8. 取付台部にて土質改良装置の下側に設けられ土質改良済みの土を車両本体の外方へ搬出する搬送装置
    を具備したことを特徴とする請求項記載の建設機械。
  9. 搬送装置は、土質改良装置側へ折畳自在に設けられたことを特徴とする請求項記載の建設機械。
  10. 搬送装置は、水平旋回自在に設けられたことを特徴とする請求項または記載の建設機械。
  11. 土質改良装置は、
    土中から異物を取除く異物除去部と、
    異物を除去された土に土質改良剤を混入する改良剤混入部と、
    土と土質改良剤とを混合するとともに土質改良剤により塊状化した土を破砕する塊状土破砕部と
    を具備したことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の建設機械。
  12. 異物除去部と塊状土破砕部とが改良剤混入部を介して接続されたことを特徴とする請求項11記載の建設機械。
  13. 旋回台に設けられた作業機は、
    油圧アクチュエータにて上下方向に回動する腕体と、
    腕体の先端に設けられたコンクリート締固め用の加振装置と
    を具備したことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械。
  14. 加振装置は、
    腕体の先端に連結された取付基体と、
    取付基体の下側に突設され水平方向に配列された複数本のバイブレータと
    を具備したことを特徴とする請求項13記載の建設機械。
  15. 取付基体は、腕体の先端にて旋回自在に設けられたことを特徴とする請求項14記載の建設機械。
  16. バイブレータは、油圧モータを内蔵したことを特徴とする請求項14または15記載の建設機械。
  17. 車両本体と、
    車両本体の車幅方向一側部および他側部に設けられ車両本体を前後進させる履帯式かつ油圧作動式の油圧走行装置と、
    車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、
    駆動ユニットの前後部の一方にて車両本体上に旋回可能に設けられた油圧作動式の旋回台と、
    駆動ユニットの前後部の他方にて車両本体上に設けられた取付台部と、
    旋回台に着脱可能に設けられた油圧作動式の伸縮柱体と、
    伸縮柱体の先端部に取付けられた照明装置と、
    取付台部に搭載され照明装置に電力を供給する油圧作動式の発電機とを具備し
    車両本体は、
    両側の油圧走行装置の間に嵌入する形で配置され、燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵し、
    駆動ユニットは、
    車両本体の幅より大きく形成されて油圧走行装置上に突出された部分を有し、内部に、車両本体上の原動機と、原動機の一側にて原動機を冷却する冷却手段と、原動機の他側にて原動機により駆動される油圧ポンプとが車幅方向に配置された
    ことを特徴とする照明機械。
  18. 油圧走行装置、旋回台、伸縮柱体および照明装置は、車両本体の外部でリモートコントロールされることを特徴とする請求項17記載の照明機械。
  19. 駆動ユニットは、
    車両本体上に位置する原動機と、
    原動機により駆動される油圧ポンプとを具備し、
    発電機は、油圧ポンプから作動油の供給を受ける油圧モータを備えた
    ことを特徴とする請求項17または18記載の照明機械。
  20. 伸縮柱体は、摺動自在に嵌合された複数の柱部材
    を具備したことを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載の照明機械。
  21. 伸縮柱体は、折畳自在に連結された複数の柱部材
    を具備したことを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載の照明機械。
  22. 照明装置は、
    伸縮柱体の先端に取付けられた支持部材と、
    この支持部材に回動可能に取付けられた複数の照明器具と
    を具備したことを特徴とする請求項17乃至21のいずれかに記載の照明機械。
  23. 車両本体と、
    車両本体の車幅方向一側部および他側部に設けられ車両本体を前後進させる履帯式かつ油圧作動式の油圧走行装置と、
    車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、
    駆動ユニットの前後部のいずれか一方にて車両本体上に旋回可能に設けられた油圧作動式の旋回台と、
    旋回台に設けられ樹木の維持管理作業を行う油圧作動式の樹木用作業機と
    駆動ユニットを介して旋回台とは反対側で車両本体に設けられた取付台部と、
    取付台部に取付けられ荷を運搬するための積載装置とを具備し
    車両本体は、
    両側の油圧走行装置の間に嵌入する形で配置され、燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵し、
    駆動ユニットは、
    車両本体の幅より大きく形成されて油圧走行装置上に突出された部分を有し、内部に、車両本体上の原動機と、原動機の一側にて原動機を冷却する冷却手段と、原動機の他側にて原動機により駆動される油圧ポンプとが車幅方向に配置された
    ことを特徴とする作業機械。
  24. 油圧走行装置、旋回台および樹木用作業機は、車両本体の外部からリモートコントロールされることを特徴とする請求項23記載の作業機械。
  25. 樹木用作業機は、
    旋回台に上下方向回動可能に取付けられたブームと、
    ブームの先端部に上下方向回動可能に取付けられたアームと、
    アームの先端部に上下方向回動可能に取付けられた樹木刈込用のトリマとを備え、
    ブームは、
    アームおよびトリマを平行移動するオフセット機構を備えた
    ことを特徴とする請求項23または24記載の作業機械。
  26. 樹木用作業機は、
    旋回台に垂直に取付けられた伸縮可能のコラムと、
    コラムの上端部から水平方向に取付けられたアームと、
    アームの先端部に上下方向回動可能に取付けられた樹木刈込用のトリマと、
    アームのコラム側に設けられトリマを平行移動するオフセット機構と、
    アームのトリマ側に設けられアームを伸縮する伸縮機構と
    を具備したことを特徴とする請求項23または24記載の作業機械。
  27. トリマは、
    アームの先端部に連結された取付板と、
    取付板に旋回自在に取付けられた旋回板と、
    取付板に対し旋回板を回動する角度調整用油圧アクチュエータと、
    旋回板より一体的に突出された櫛歯状の固定刃と、
    固定刃に対し突出方向に摺動自在に設けられた櫛歯状の可動刃と、
    可動刃を固定刃に沿って往復運動させる刈込駆動用油圧アクチュエータと
    を具備したことを特徴とする請求項25または26記載の作業機械。
  28. 車両本体と、
    車両本体の車幅方向一側部および他側部に設けられ車両本体を前後進させる履帯式かつ油圧作動式の油圧走行装置と、
    車両本体の前後方向中央部上に設けられた油圧供給用の駆動ユニットと、
    駆動ユニットの前後部のいずれか一方にて車両本体に設けられた取付台部と、
    取付台部上に搭載され薬剤を散布する油圧作動式の薬剤散布装置と
    駆動ユニットを介して薬剤散布装置とは反対側で車両本体上に旋回可能に設けられた油圧作動式の旋回台と、
    旋回台に設けられ樹木の維持管理作業を行う油圧作動式の樹木用作業機とを具備し
    車両本体は、
    両側の油圧走行装置の間に嵌入する形で配置され、燃料タンクおよび油圧タンクを内蔵し、
    駆動ユニットは、
    車両本体の幅より大きく形成されて油圧走行装置上に突出された部分を有し、内部に、車両本体上の原動機と、原動機の一側にて原動機を冷却する冷却手段と、原動機の他側にて原動機により駆動される油圧ポンプとが車幅方向に配置された
    ことを特徴とする作業機械。
  29. 油圧走行装置および薬剤散布装置は、車両本体の外部からリモートコントロールされることを特徴とする請求項28記載の作業機械。
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