JP3547418B2 - レーザビームによる液晶パネルのマーキング方法及び装置 - Google Patents

レーザビームによる液晶パネルのマーキング方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォトレジスト塗布基板上にレーザビームにより識別コードをマーキングする液晶パネルのマーキング方法及び装置に関し、更に詳しくは、液晶パネル製造工程においてフォトレジスト塗布基板に履歴管理や品質管理等のための識別コードをレーザビームにより露光する液晶パネルのマーキング方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液晶パネル製造工程では、フォトレジスト(即ち、感光樹脂)が塗布されたガラス基板に、パターン露光装置により回路パターンを露光する他に、識別露光装置により基板識別コードやパネル識別コード等を露光したり、また周辺露光装置により基板周辺部分の不要レジスト部分を露光したりしてから、現像装置により現像処理する。このように現像処理が済んだガラス基板からは、複数枚に分割された液晶パネルが製作される。
【0003】
図17は、上記のように露光処理した後に現像処理をしたガラス基板を例示したものである。
【0004】
ガラス基板50には、多数の液晶パネル51が多列に並ぶように露光されると共に、基板周辺に履歴管理や品質管理等のために基板識別コード50aがマーキングされている。また、ガラス基板50には、複数の液晶パネル51に分割された後も、特定の液晶パネル51が識別できるように各液晶パネル51に配列番号等を付加したパネル識別コード51aがマーキングされ、さらに個々の液晶パネル51を縦列の分断単位に管理可能なように、各縦列毎に分断位置情報等を付加した分断基板識別コード50bがマーキングされている。
【0005】
上記のように大型のガラス基板50から複数の小型液晶パネル51を分離して製造する場合には、分断基板識別コード50bやパネル識別コード51aが必要になる。ただし、ここに基板識別コード50a、分断基板識別コード50b、パネル識別コード51aなどの呼称や分割数等はあくまでも一例であって、液晶パネルの種類等により変わることはいうまでもない。
【0006】
従来、上記のような基板識別コード50a、分断基板識別コード50b、パネル識別コード51a等の識別コードをマーキングする方法としては、一定位置に固定した露光ユニットに対して、ガラス基板を載せたステージをNC制御により一定の速度で移動させながら、レーザビームを複数に分岐し、これら複数のレーザビームをガラス基板上の所定位置に選択照射することにより、識別コードをマーキングするという方法が採られていた。
【0007】
しかし、上記従来方法によると、1本のレーザビームを複数のビームに分岐し、その複数のビームをガラス基板上の所定位置に選択照射するとき、ガラス基板を載せたステージを相対移動させながら行うため、ビーム相互間の照射点にずれを生じ、そのずれによりビームの形状やエネルギーにばらつきが発生するため、均質な濃度や形状の識別コードをマーキングできなくなることがあるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、露光ユニットとステージとを相対移動させながらレーザビームで識別コードをマーキングする場合、濃度や形状が均質な識別コードをマーキング可能にする液晶パネルのマーキング方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のレーザビームによる液晶パネルのマーキング方法は、フォトレジスト塗布基板を載置したステージと、該ステージの上方に配置した露光ユニットとを相対移動させながら、前記露光ユニットから出力するレーザビームにより前記基板上に識別コードをマーキングする方法において、前記露光ユニットから出力するレーザビームを前記相対移動方向と直交する方向に時系列的に順次偏向させるように走査すると共に、その照射方向を前記相対移動方向にずらせ、前記基板上の照射点を直交座標に整列させることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の他のマーキング方法は、フォトレジスト塗布基板を載置したステージと、該ステージの上方に配置した露光ユニットとを相対移動させながら、前記露光ユニットから出力するレーザビームにより前記基板上に識別コードをマーキングする方法において、前記ステージ又は該ステージ上の基板の表面の直交座標を前記相対移動方向に対して斜めにし、前記露光ユニットから出力するレーザビームを前記相対移動方向と直交する方向に時系列的に順次偏向させるように走査することにより、前記基板上の照射点を直交座標に整列させることを特徴とするものである。
【0011】
本発明のレーザビームによる液晶パネルのマーキング装置は、フォトレジスト塗布基板を載置するステージと、該ステージの上方に配置した露光ユニットとを相対移動させながら、前記露光ユニットから出力するレーザビームにより前記基板上に識別コードをマーキングする液晶パネルのマーキング装置において、前記露光ユニットを、該露光ユニットから出力するレーザビームを前記相対移動方向と直交する方向に時系列的に順次偏向させるように走査するビーム偏向手段と、該ビーム偏向手段で偏向したレーザビームの照射方向を前記相対移動方向にずらせる方向補正手段とから構成したことを特徴とするものである。
【0012】
本発明の他のマーキング装置は、フォトレジスト塗布基板を載置するステージと、該ステージの上方に配置した露光ユニットとを相対移動させながら、前記露光ユニットから出力するレーザビームにより前記基板上に識別コードをマーキングする液晶パネルのマーキング装置において、前記ステージ又は該ステージ上の前記基板の表面の直交座標を前記相対移動方向に対して斜めにし、前記露光ユニットを、該露光ユニットから出力するレーザビームを前記相対移動方向と直交する方向に時系列的に順次偏向させるように走査するビーム偏向手段と、該ビーム偏向手段で偏向したレーザビームを拡大する投影光学手段と、該投影光学手段を出たレーザビームの照射方向を変える方向補正手段とから構成したことを特徴とするものである。
【0013】
本発明は、上記のように露光ユニットから出力したレーザビームを、露光ユニットとステージとの相対移動方向に直交する方向に時系列的に順次偏向分岐させて走査し、その相対移動方向に直交する方向に隣り合うビーム間の照射時間差のずれをなくすように照射方向を補正するため、各ビームのエネルギー分布や形状が大幅に変わることなく、形状・濃度が均質な識別コードをマーキングすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す本発明の実施形態を参照して具体的に説明する。
【0015】
図1は、本発明からなるレーザビームによるマーキング装置を例示する。
【0016】
1は露光ユニット、2は基板50を上面に保持するステージである。基板50は被マーキング物品としてステージ2の上に置かれ、その表面にフォトレジスト(即ち、感光樹脂)が塗布されている。露光ユニット1は、図では平行に並ぶ2セットだけを図示しているが、基板50の幅方向全体にわたり多数列を配置するようにしたものであってもよい。
【0017】
表面にフォトレジストが塗布された基板50は、不図示の移載ロボットやコンベアなどの搬送出機構によりステージ2の上に搬送されて載置される。ステージ2には、平面視矩形の長辺方向と短辺方向とを直交座標のX軸方向とY軸方向とするとき、それぞれX軸方向とY軸方向とに独立に移動させる駆動機構と表面に垂直な軸を中心に回動させる回転機構(いずれも図示せず)とが設けられ、さらに表面には多数の吸引孔と複数の基板支持ピン(図示せず)が出没するように設けられている。
【0018】
搬送出機構で搬送されてきた基板50は、ステージ2の表面に突出させた基板支持ピンの上に載せられると、基板支持ピンが下降してステージ2の上に降ろされ、次いで吸引孔に負圧が作用して吸着保持される。
【0019】
基板50がステージ2上に置かれるときの位置は常に一定ではないため、予め登録された基準位置からどれくらいずれているかが測定され、その測定値に基づいて基準位置にセットされる。位置の測定方法は特に限定されないが、変位センサやCCDカメラと画像処理による変位測定法などで測定できる。或いは、基板50をステージ2に保持させる前に、基準となる場所に横から押さえ込んで位置合わせする方法であってもよい。
【0020】
基板50を保持したステージ2は、NC制御により予め登録されたデータを基に識別コードの露光開始位置へ移動させる。露光開始位置は事前操作により登録しておき、ずれ量を補正計算した状態にする。
【0021】
露光ユニット1は、レーザ光源(図示せず)から1本のレーザビーム10をパルス出力し、ビームスプリッター21により直進のレーザビーム11と方向変更するレーザビーム12とに分岐される。レーザビーム10のパルス出力は、例えば、図2に示すように時間tの発光Aと時間tの消光Bとを高速で交互にパルス的に繰り返す。
【0022】
上記の直進したレーザビーム11はプリズム22で方向変更され、他方のレーザビーム12と平行なレーザビーム13になる。2本の平行なレーザビーム12,13は、それぞれビーム偏向機構23を通過することにより、露光ユニット1に対するステージ2の相対移動方向(矢印F方向)に直交する方向に時系列的に順次複数段階に偏向させられて、複数のレーザビーム14,14a〜14fに分岐する(図3(a)〜(d)参照)。図では7段階に分岐させているが、段数は特に限定されない。
【0023】
ビーム偏向機構23は特に限定されるものではないが、例えば音響光学素子が用いられ、上記のように1本のレーザビームの出射方向を複数段階に偏向することができる。
【0024】
図3(a)〜(d)に示すように、ビーム偏向機構23を通過するレーザビームのうち、偏向させられずに直進したレーザビーム14は、集光レンズ24を通過したのち透過フィルター25に遮光される。ビーム偏向機構23により時系列的に順次異なる角度に偏向させられたレーザビーム14a〜14fは、集光レンズ24を通過することにより平行なレーザビーム15a〜15fになる。
【0025】
透過フィルター25を通過したレーザビーム16a〜16fは、次いで角度可変のミラー31に反射して照射方向が変えられ、レーザビーム17a〜17fになる(図5参照)。方向転換したレーザビーム17a〜17fは、図4に示すように集光レンズ26により集光されたレーザビーム18a〜18fになり、基板50上に照射されることにより表面のフォトレジストを露光し、これらレーザビーム18a〜18fの露光点の集積により文字及び/又は2次元図形からなる識別コードC(51a)がマーキングされる。
【0026】
この識別コードC(51a)は、図1に示すように、ステージ2を矢印F方向に一定の速度vで移動させながら、その移動方向に直交する方向に複数のレーザビーム18a〜18fを時系列的に順次走査させて露光することによりマーキングされる。
【0027】
この識別コードのマーキングにおいて、ミラー31が一定角度に固定されている場合には、矢印F方向に移動する基板50に対しその移動方向に直交するようにレーザビーム18a〜18fが順次走査すると、その露光点a,b,c,d,e,fは、各レーザビーム間の照射タイミングのずれ(差)により、露光方向が移動方向Fに対して順次斜めにずれる(図8参照)。続いてレーザビーム18a〜18fが走査するときの露光点g,h,i,j,k,l、その次の露光点m,n,o,p,q,rも、上記同様に斜めになるため識別コードCは歪んだ形状になる。
【0028】
なお、図に示す露光点a,b,c・・・q,rにおいて、実線で囲んだ点はビーム偏向機構23がONになってレーザビームが照射され、実際に露光された点を意味し、破線で囲んだ点は偏向機構23がOFFであって、レーザビームが照射されずに露光されなかった点を意味する。この破線の点は正確には非露光点であるが、破線で表示することで便宜的に露光点と称した。
【0029】
本発明の露光ユニットでは、図5に示すように、ミラー31が長手方向に平行な回転軸31aを中心にミラー回転機構32により矢印方向に回転するようになっているため、反射するレーザビーム17a〜17fの照射方向が時系列的にステージ2(基板50)の移動方向Fに順次ずれていく。そのため、図9に示すようにレーザビーム18a〜18fの走査方向がステージ2の移動に同期して移動方向Fに順次斜めにずれていき、その結果、レーザビーム18a〜18fの露光点a,b,c,d,e,f、次の露光点g,h,i,j,k,l、さらに次の露光点m,n,o,p,q,rが直交座標の状態に整列する。したがって、均一に格子状に整列した識別コードCがマーキングされる。
【0030】
図示の実施形態では、レーザビーム18a〜18fの走査方向を、ステージ2(基板50)の移動方向Fに対して斜めにする方法として、反射ミラー31を図5のように回転させたが、図6に示すように、反射ミラー31の長手方向の中間に回転軸32aを直交するように取り付け、この回転軸32aをミラー回転機構32により矢印方向に回転させるものであってもよい。また、図7に示すように、反射ミラーを多角形ミラー33にし、この多角形ミラー33の軸を回転軸としてミラー回転機構32で回転させるようにしたものであってもよい。
【0031】
また、上記のミラーに替えて、プリズム、ダブプリズムその他の形および手段を用いることも可能である。
【0032】
上記の方法は、いずれもミラーの反射面を可変にするものであるが、予め露光ユニット1、または反射ミラー31の取り付け角度を変えておき、図9に示すように、ビーム走査方向が基板移動方向に対し直交ではなく一定の角度を持たせて、その結果ビーム露光方向が基板移動方向Fと直交となるように設定した場合でも、上記と同様の作用効果を得ることができる。或いは、ステージ2(基板50)の移動方向F(相対移動方向)を、図10に示すように、平面視にてビーム走査方向に対して斜めにするようにしたものであってもよい。
【0033】
本発明で使用するレーザビームは、パルス出力するもののほか、高速で偏向角度が変えられるものであれば、連続出力されるレーザビームであってもよい。連続的に出力するレーザビームの場合、図11に示すように、ビームの偏向角度θが切り替わる時間をt、ビーム偏向角度θが変化しない時間をtとすれば、両時間ともビームを照射させることになる。しかし、時間tが時間tに比べて十分に短く、かつレジスト感度に影響しない時間であれば、所定の位置に露光することが可能である。
【0034】
レーザビーム内のエネルギー分布は実際には均等でない場合が多いが、その場合でもフォトレジストに与えるエネルギーが十分あれば感光される。また、実際の露光エネルギーとフォトレジストの感度、光学系の組み付け精度や表面反射などにより、露光点が厳密に完全な正方形にならないことがあるが、識別コードの視認性に問題の無い場合がほとんどである。ビーム形状は、フィルターやレンズの形状や間隔や組み合わせを変えることにより、円形や多角形など自在に変えることができる。
【0035】
図1の実施形態では、1本のレーザビームをビームスプリッタ21で2分岐させて使用する場合を説明したが、その分岐数としては3以上であってもよく、或いは分岐せずに1本のままで使用してもよい。また、ビームスプリッタはビームを分岐できるものであれば特に限定されるものではなく、ハーフミラーなどの他の手段を使用してもよい。
【0036】
図1の実施形態では、ビーム偏向機構23で偏向させたレーザビーム14a〜14fは、集光レンズ24によって平行光にするようにしている。しかし、本発明において偏向後のレーザビームを平行光にすることは必ずしも必須ではなく、図12に例示するように、ビーム偏向機構23で広がったレーザビームを、平行光にすることなく、そのままミラー31に反射させて投影レンズなどの光学手段26で集光し、基板50の上に照射露光させることもできる。また、偏向させたレーザビームを再び集光させる場合、用いられる投影光学系が有限系、無限系であることや、使用するミラーの枚数は問わない。
【0037】
識別コードの向きが変わるときは、ステージの方向を変えて走査させることによりマーキングが可能である。識別コードを露光し終わった後は、基板搬出位置にステージを移動し、基板の吸着を解除したあと基板支持ピンを上げ、基板を基板搬送出機構に載せて搬出する。この後は再び未露光基板を搬入して露光操作を行い、露光が終われば排出するという一連の動作を繰り返す。
【0038】
また、図1の実施形態では、レーザビームを偏向分岐させる手段として、ビーム偏向機構23により複数段の偏向照射を行うようにしている。これを、図13に示す実施形態の様に、ビーム偏向機構23は発光と消光の選択照射だけを行い、レーザビームの偏向操作は、ミラー回転機構30で回転する多角形ミラー28を使うようにしたものであってもよい。また、このときの多角形ミラー28としては、図14に示す例のように、平ミラー29を左右に回転させるものであってもよい。
【0039】
図1の実施形態では、露光ユニット1を固定状態にし、基板保持用のステージ2の方を直交座標のX軸方向とY軸方向にそれぞれ独立に移動可能にしている。しかし、この関係を反対にして、露光ユニット1の方を直交座標のX軸方向とY軸方向とにそれぞれ独立に移動可能にするものであってもよい。
【0040】
また、露光ユニットを複数列に並列させて設ける場合、これら露光ユニット間の間隔は移動機構により任意の大きさに可変にすることにより、識別コードの露光場所を任意に変更できるようになっていることが望ましい。
【0041】
本発明は、フォトレジスト塗布基板に対してレーザビームで露光マーキングする場合のほか、レーザビームの種類を変更することにより、金属成膜付の基板、ガラス基板、シリコンウェハ基板に対して直接彫り込み(ダイレクト・マーキング)を行う場合のマーキングにも適用することができる。
【0042】
【実施例】
図1の識別コードマーキング装置でフォトレジスト塗布基板に識別コードをマーキングするに当たり、レーザビームとしてYAGレーザの第3高調波の波長λ=355nm付近のレーザビームを使用し、基板に塗布するフォトレジストとして、この波長で感光する樹脂を選択した。
【0043】
レーザビームのパルス周波数fはf=60kHzに設定し、基板に集光した時のレーザビームのワーク面での幅W=0.050mm、隣り合うビーム同士の間隔p=0.050mm、ビームの厚さ方向にステージを移動させる速度v=500mm/秒に設定した。
【0044】
また、レーザビームはビーム偏向機構で7段階に偏向させ、そのうち6方向のビームが透過フィルター25を通って基板に照射するようにし、6方向のビームを10kHzで選択照射するようにした。
【0045】
上記設定によりレーザビームの1パルス間にステージが移動する距離Dは、
D=v/f
で表され、隣り合うビーム同士のずれは0.0083(mm)となり、次列のビーム同士との間隔は、
D=6×500/60000=0.05(mm)
になった。
【0046】
また、1パルス内のON時間をt、OFF時間をt、デューティ比rを
r=t/(t+t
と定義し、r=10%に設定することで、1パルス当たりのレーザ照射時間t
=r/f
となった。
【0047】
レーザ光線のワーク面での長さdを d=0.045mmとすると、実際の照射長さLは
L=d+v・t
L=d+v・r/f
となり、L=0.050mmとなるので、各レーザビームを50μm間隔の格子状に露光することができた。
【0048】
これを繰り返し行うことにより、図15に示す様な文字や図形からなるドット状の描画パターンの識別コードを形成することができた。
【0049】
なお、図15に限定されず、基板の走査速度vや識別コードの大きさを変えることにより、ドット状のパターンを種々変えることができる。例えば、図16に示すような角が丸くなったものや円形のもの、或いはその他の幾何学図形にも変更することができ、識別コードとしての認識は可能である。
【0050】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、露光ユニットから出力したレーザビームを、露光ユニットとステージとの相対移動方向に直交する方向に時系列的に順次偏向分岐させて走査し、その相対移動方向に直交する方向に隣り合うビーム間の照射時間差のずれをなくすように照射方向を補正するため、各ビームのエネルギー分布や形状が大幅に変わることなく、形状・濃度が均質な識別コードをマーキングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザビームによるマーキング装置を例示する概略図である。
【図2】本発明に使用されるレーザビームの一例を示す出力グラフである。
【図3】(a)〜(d)は、本発明の装置におけるビーム偏向機構でレーザビームが偏向操作される状態を示す説明図である。
【図4】本発明の装置において、基板にレーザビームが露光する状態を示す説明図である。
【図5】本発明の装置において、レーザビームの照射方向を変更するミラー反射機構を示す説明図である。
【図6】本発明の装置において、レーザビームの照射方向を変更する他のミラー反射機構を示す説明図である。
【図7】本発明の装置において、レーザビームの照射方向を変更する更に他のミラー反射機構を示す説明図である。
【図8】本発明の方法によらない基板に対する露光方法を示す説明図である。
【図9】本発明の方法による基板に対する露光方法を示す説明図である。
【図10】本発明の方法による基板に対する露光方法の他の例を示す説明図である。
【図11】本発明に使用される連続出力されたレーザビームの偏向角度が時間的に変化する様子を示す図である。
【図12】本発明において、偏向されたビームを平行光とせずに投影レンズだけで集光させる場合を示す説明図である。
【図13】本発明によるレーザビームによるマーキング装置の他の例を例示する概略図である。
【図14】図13の装置に使用されるビーム偏向機構の他の例を示す概略図である。
【図15】本発明によりマーキングされた識別コードの説明図である。
【図16】本発明によりマーキングされた識別コードの他の例を示す説明図である。
【図17】露光処理したのち現像処理した基板を例示する平面図である。
【符号の説明】
1 露光ユニット
2(基板保持用)ステージ
10,11,12,13,14,15 レーザビーム
14a〜14f 偏向されたレーザビーム
15a〜15f 平行光にされたレーザビーム
16a〜16f 選択照射されたレーザビーム
17a〜17f ミラーに反射されたレーザビーム
18a〜18f レンズで集光されたレーザビーム
21 ビームスプリッタ
22 プリズム
23 ビーム偏向機構
24 集光レンズ
25 透過フィルター
26 集光レンズ
27 透過フィルター
28 多角形ミラー
29 ミラー
30 ミラー回転機構
31 反射ミラー
32 ミラー回転機構
33 多角形ミラー
50 基板
50a 基板識別コード
50b 分断基板識別コード
51 液晶パネル
51a パネル識別コード
C 識別コード

Claims (8)

  1. フォトレジスト塗布基板を載置したステージと、該ステージの上方に配置した露光ユニットとを相対移動させながら、前記露光ユニットから出力するレーザビームにより前記基板上に識別コードをマーキングする方法において、前記露光ユニットから出力するレーザビームを前記相対移動方向と直交する方向に時系列的に順次偏向させるように走査すると共に、その照射方向を前記相対移動方向にずらせ、前記基板上の照射点を直交座標に整列させるレーザビームによる液晶パネルのマーキング方法。
  2. フォトレジスト塗布基板を載置したステージと、該ステージの上方に配置した露光ユニットとを相対移動させながら、前記露光ユニットから出力するレーザビームにより前記基板上に識別コードをマーキングする方法において、前記ステージ又は該ステージ上の基板の表面の直交座標を前記相対移動方向に対して斜めにし、前記露光ユニットから出力するレーザビームを前記相対移動方向と直交する方向に時系列的に順次偏向させるように走査することにより、前記基板上の照射点を直交座標に整列させるレーザビームによる液晶パネルのマーキング方法。
  3. 前記識別コードが文字及び/又は2次元図形からなる請求項1又は2に記載のレーザビームによる液晶パネルのマーキング方法。
  4. フォトレジスト塗布基板を載置するステージと、該ステージの上方に配置した露光ユニットとを相対移動させながら、前記露光ユニットから出力するレーザビームにより前記基板上に識別コードをマーキングする液晶パネルのマーキング装置において、前記露光ユニットを、該露光ユニットから出力するレーザビームを前記相対移動方向と直交する方向に時系列的に順次偏向させるように走査するビーム偏向手段と、該ビーム偏向手段で偏向したレーザビームの照射方向を前記相対移動方向にずらせる方向補正手段とから構成したレーザビームによる液晶パネルのマーキング装置。
  5. 前記方向補正手段が反射面を可変にするミラーである請求項4に記載のレーザビームによる液晶パネルのマーキング装置。
  6. フォトレジスト塗布基板を載置するステージと、該ステージの上方に配置した露光ユニットとを相対移動させながら、前記露光ユニットから出力するレーザビームにより前記基板上に識別コードをマーキングする液晶パネルのマーキング装置において、前記ステージ又は該ステージ上の前記基板の表面の直交座標を前記相対移動方向に対して斜めにし、前記露光ユニットを、該露光ユニットから出力するレーザビームを前記相対移動方向と直交する方向に時系列的に順次偏向させるように走査するビーム偏向手段と、該ビーム偏向手段で偏向したレーザビームを拡大する投影光学手段と、該投影光学手段を出たレーザビームの照射方向を変える方向補正手段とから構成したレーザビームによる液晶パネルのマーキング装置。
  7. 前記方向補正手段の下流側に集光手段を設けた請求項4又は5に記載のレーザビームによる液晶パネルのマーキング装置。
  8. 前記露光ユニットを複数列配置した請求項4〜7のいずれかに記載のレーザビームによる液晶パネルのマーキング装置。
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