JP3546839B2 - 加湿器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は加湿器に関し、殊に、蒸気発生容器内に貯留された水を発熱体で加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を外部に発散させることにより加湿を行う加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の加湿器では、蒸気発生容器が浅いと加熱が進みやすく早期に蒸気が発生するが、貯留される水全体を発熱体によって一挙に加熱するため、水の濃縮化に伴い、スケールが蒸気発生容器内面に付着し溜まり易く実用に耐えない。そこで従来より、蒸気発生容器を深鍋形状に形成して大容量の水を加熱することによって容器内面にスケールが付着するようなことを抑えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来例の蒸気発生容器は、スケールの付着抑制のために大容量の水を貯留しながら加熱しているので、蒸気が発生するまでに時間がかかるという問題がある。
【0004】
そこで、大容量の水を効率良く加熱するために、蒸気発生容器の貯留域に発熱体を配置して水を直接加熱することによって、早期加湿が行うことのできる水中ヒータ式の加湿器が先に提案されている。
【0005】
この水中ヒータ式の加湿器は、ヒータの裏面の発熱が無駄にならないように、円盤状のヒータを蒸気発生容器の底面より支持体を介してやや浮いた状態で水中に配置している。ところがこの加湿器では、蒸気発生容器の底面からの蒸気による水泡がヒータ裏面で制止され、その分蒸気の発生がスムーズに行われないという問題がある。また、ヒータ裏面と蒸気発生容器の底面との間でスケールが付着してしまうという問題が再び発生する。特にその部位は手入れが不可能であるので不衛生になるという問題も生じる。
【0006】
そこで本発明は、発熱体を蒸気発生容器の貯留域から着脱自在にすることで、水中ヒータによる加熱効率を維持した状態で手入れを容易にした加湿器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の加湿器は、水を貯留しながら発熱体で加熱して蒸気を発生させる蒸気発生容器を備え、発熱体を蒸気発生容器の貯留域に着脱自在に配置し、発熱体は、蒸気発生容器内を平面より見て、容量が小さく水の対流が抑制される第1加熱部と容量の大きい第2加熱部に仕切ると共に、一部連通させるものであることを主たる特徴とする。
【0008】
本発明の上記主たる特徴によれば、蒸気発生容器内に貯留された水をその貯留域に配置された発熱体で効率良く直接加熱して効率良く昇温させ、発熱体表面のきわでは勿論、全体的にも蒸気を早期に発生させることができると共に、発熱体を蒸気発生容器から取外すことでスケールの付着し易い発熱体の表面でも発熱体を取外して丸洗いしてスケールを除去できると共に、蒸気発生容器の内面も発熱体の邪魔なしに簡単に洗浄できる。従って、早期加湿を満足した上で、溜まったスケールにより不衛生な状態になったり加熱効率が低下するのを防止することができる。
【0009】
また第1加熱部では容量が小さいことと対流が抑制されていることとにより、水がより急速に昇温されると共に、その早期加熱された高温水が第2加熱部に移行するのを抑制されるので、早期に蒸気を発生させることができる。一方、第2加熱部では容量が大きいことによりスケールの発生なくゆっくりと昇温させ、第1加熱部よりは遅れるが蒸気を大量に発生させることができる。しかも、平面より見て各加熱部を仕切る構造上、発熱体は直立に形成されるので、円盤状の発熱体のようにその裏面と蒸気発生容器の底面との間でスケールが付着することもなく、また底面からの蒸気による水泡は制止されることなく真っ直ぐに水面に向かうので、蒸気の発生がスムーズに行われる。従って、スケールの発生を抑えながら早期加湿と十分な加湿を満足することができる。尚、第1加熱部と第2加熱部とを一部連通させるためには、発熱体に連通孔を設けたり発熱体の高さを蒸気発生容器内の水位より低く設定するように構成すると良い。
【0010】
また第1加熱部と第2加熱部とを仕切る発熱体を筒状にし、蒸気発生容器内でその内周側または外周側に位置する周壁との間に第1加熱部を形成し、他方の側に第2加熱部を形成すれば、上述したような容量の小さな第1加熱部と容量の大きい第2加熱部とを容易に実現できる。
【0011】
また前記周壁が蒸気発生容器の中央部を上方に突出させた凸部をなし、この凸部で、発生した蒸気の外部への放出路に外気を導く外気導入路を形成すると共に、その下方に発熱素子冷却用のファンを共用する外気導入ファンを配置すれば、凸部の内部空間を外気導入路として利用でき且つその部分にワークコイルやフェライトコア等を収納することもでき、その収納分あるいは発熱素子冷却用のファンを設置分、下部空間のコンパクト化を図ることができると共に、蒸気の放出路の周囲に外気を導入するための空間が不要になり、その空間を給水源容量として使用することにより器体のコンパクト化を図ることもできる。
【0012】
また、前記発熱体を電磁誘導発熱体にし、蒸気発生容器の外部に発熱体に対向する電磁誘導用のワークコイルを配置すれば、通電タイプの発熱体のようにその着脱部位等を絶縁構造にする必要がないので、底面構造がシンプルで発熱体を取外しての洗浄がより容易になる。
【0014】
【発明の実施例】
以下、本発明の加湿器を第1〜第4実施例に基づき図面を参照しながら具体的に説明する。
【0015】
(第1実施例)
図1と図2に示す本発明の第1実施例の加湿器は、供給された水1を貯留しながらヒータ(発熱体)2により加熱し、これにより発生する蒸気を蒸気通路3を通じて外部に発散させる蒸気発生容器4と、この蒸気発生容器4と補給通路5により連絡されると共に、給水タンク6の給水口7が蒸気発生容器4での設定水位8とほぼ同じ高さまで上方から臨むように装着される補給水容器9とを備えている。
【0016】
補給水容器9は給水タンク6から供給される水を、補給通路5を通じて蒸気発生容器4に補給水容器9内と同一水位になるまで自然流入させる。このとき補給水容器9では、給水口7が臨む高さ位置まで給水タンク6の水が流入すると、給水タンク6内が外部との連通を絶たれて空気の補給を受けられずそれ以上の水1が流出するのを阻止し、給水口7よりも水位が下がると給水タンク6内に外気が補給されるのでこれを吸入しながら水1を流出させる。
【0017】
このようにして、補給水容器9から水を供給される蒸気発生容器4では、受入れた水1をヒータ2により加熱して蒸発させながら補給水容器9と同じ給水口7の高さとなる設定水位8を常時保ちつつ蒸気を発生させている。
【0018】
補給水容器9と蒸気発生容器4は器体の胴部10の途中高さ位置に形成された中段部13に、シールパッキング14を介して下方より当てがい、ねじ15により複数箇所にて取付けられる。また胴部10はその下部に、脚部11aが一体成形された底部材11が嵌合されると共に、その上部には蓋カバー12が着脱できるように嵌め付けられている。尚、図2に示すように、補給水容器9、蒸気発生容器4、補給通路5を胴部10と一体成形することもでき、このことによれば水漏れを完全に防止でき、また水漏れ防止構造も不要となるので、構造を簡単にすることもできる。
【0019】
蒸気発生容器4は樹脂やセラミック等で皿形に成形され、その中央部は上方に突出した凸部16をなして、その周壁16aの周囲に筒状のヒータ2が耐熱性樹脂等で成形された支持体21を介して着脱自在に配置される。このヒータ2の配置によって、蒸気発生容器4内でその内周側に位置する周壁16aとの間に、容量が小さく水1の対流が抑制される第1加熱部17を形成し、外周側に位置する蒸気発生容器4の側周壁4aとの間に容量の大きい第2加熱部18が形成される。第1加熱部17と第2加熱部18とはヒータ2に設けられた連通孔19によって一部連通しているが、それはヒータ2の高さを水位より低く設定することによっても行うことができる。
【0020】
第1実施例ではヒータ2が水中にあって水1を直接に効率良く加熱できることは勿論、第1加熱部17では容量が小さいことと対流が抑制されていることとにより、水1が急速に昇温されると共に、その早期加熱された高温水が第2加熱部18に移行するのを抑制されるので、早期に蒸気を発生させることができる。一方、第2加熱部18では容量が大きいことによりスケールの発生なくゆっくりと昇温させ、第1加熱部17よりは遅れるが蒸気を大量に発生させることができる。しかもヒータ2が直立しているので、円盤状の発熱体のようにその裏面と蒸気発生容器4の底面との間でスケールが付着することもなく、また底面からの蒸気による水泡は制止されることなく真っ直ぐに水面に向かうので、蒸気の発生がスムーズに行われる。従って、スケールの発生を抑えながら早期加湿と十分な加湿を満足することができる。またスケールが付着してもヒータ2を取外して丸洗いしてスケールを除去できると共に、蒸気発生容器4の内面もヒータ2の邪魔なしに簡単に洗浄することにより不衛生な状態になるのを防止できる。更にヒータ2は設定水位8より上部が露出しているので、ヒータ2が水面に接するきわの特に気液境界部で水を特に急速に加熱することによっても加熱効率を良くしている。
【0021】
また第1実施例のヒータ2は磁性材料等の電磁誘導発熱体であり、蒸気発生容器4の外部つまり第1実施例では凸部16の周壁16aに面した側にヒータ2に対向する電磁誘導用のワークコイル20が、凸部16の中央裏面へのネジ23によるコイル台22の取付けによって配置されている。このコイル台22の内部空間にはフェライトコア28等を収納することもでき、その収納分だけ下方空間のコンパクト化を図ることができる。尚、ヒータ2は通電によるものでもよく、その場合には着脱部位である支持体21を絶縁構造にする必要がある。第1実施例のような電磁誘導タイプは底面構造がシンプルなので支持体21と共にヒータ2を取外しての洗浄が容易であり、定期的に洗浄できる。
【0022】
給水タンク6は下方中央の開口6bに、開口6bを受止める給水キャップ6aが取付けられ、給水キャップ6a内には閉弁方向に付勢される開閉弁35が設けられている。一方、補給水容器9には開閉弁35に対応する位置に突起9aが設けられており、給水タンク6のセット時には、開閉弁35が突起9aによって押し上げられて開弁状態となる。
【0023】
蒸気通路3は、蒸気発生容器4の上端開口に対して着脱自在に支持された蒸気導出筒3aと、蓋カバー12の一部に形成された開口部12aに嵌め入れられ、蒸気を外部に分散させて発散させる蒸気孔25を持った蒸気放出口部材3bとから構成される。蒸気導出筒3aはその途中に外気導入口3cが設けられ、蒸気発生容器4にて発生する蒸気が蒸気通路3を自然上昇するときの負圧によって外気を吸引し導入するようにしている。このことにより、蒸気孔25から器体外部へ発散させる蒸気の温度が、人やその他に悪影響しない程度に低くなるように空冷できる。
【0024】
また、蒸気放出口部材3bを受止めるように蒸気導出筒3aの上方開口部には受止め部24が形成されており、この受止め部24には蒸気の抜けを邪魔しない位置にアロマ入れ24aが一体成形され、ここにアロマ液を含浸させたアロマスティック26を入れておくと、蒸気はアロマ成分を含んだ状態で周りに発散するので、快適な、あるいは薬効のある雰囲気を創り出すことができる。また、受止め部24の口部24bにはアロマ液を入れる皿状のアロマ容器27が取付けられ、蒸気発生容器4から発散される蒸気でアロマ液を加熱してアロマ成分を発散するので、前記アロマスティック26によるものと同様の雰囲気を創出することができる。このように、アロマスティック26やアロマ容器27のアロマ液の何れかを選択あるいは両方を混合することによって、アロマテラピーが容易に実現できる。
【0025】
蒸気発生容器4内の水位は、通常は補給水容器9内に配置した図示しないフロート弁によって空炊き防止位置である下限水位まで下降したときにこれを検知し、この検知によるオン・オフ信号によって通電停止等を行い、使用の安全を図っている。このフロートSWの異常の場合に備えて従来ではサーモスタットを蒸気発生容器4に固定して空炊き防止を図っているが、水中ヒータの場合ではサーモスタットによる検知は困難である。そこで第1実施例では温度センサ(サーミスタ)29を用いてその検知を代用している。
【0026】
温度センサ29は蒸気発生容器4の一部を内側に突出させた裏面に、検知部29aが設定水位8より下で前記下限水位より上になるように固定され、蒸気発生容器4内の水温を検知している。この温度センサ29によれば、フロートSWが正常である場合には、フロートSWがONであれば水温の上昇に伴い、温度センサ29の検知温度も徐々に上昇してある温度にて安定する。そしてフロートSWがOFFになれば水温は徐々に下降し、それに伴い温度センサ29も徐々に下降する。一方、フロートSWが異常である場合には、フロートSWが作動しないために蒸気発生容器4内の水1が下がり、温度センサ29が水中より露出し検知温度が徐々に下降する。その際、フロートSWが正常な場合に比べると温度センサ29の検知温度の下降度合が異なり(フロートSWが正常であれば下限水位にて電源がオフされるので温度センサ29の検知温度は急激に下降する。)、その下降に要する時間等によって、空炊き水位であることを検知できる。
【0027】
(第2実施例)
図3と図4に示す本発明の第2実施例の加湿器について説明する。第2実施例の全体構成は蒸気発生容器4近傍や蒸気通路3内の構造以外は第1実施例のものとほぼ同様であり、同様の部分については同符号を付す。
【0028】
この加湿器は、供給された水1を貯留しながらヒータ2により加熱し、これにより発生する蒸気を蒸気通路3を通じて外部に発散させる蒸気発生容器4と、この蒸気発生容器4と補給通路5により連絡されると共に、給水タンク6の給水口7が蒸気発生容器4での設定水位8とほぼ同じ高さまで上方から臨むように装着される補給水容器9とを備えている。
【0029】
補給水容器9から水を供給される蒸気発生容器4では、受入れた水1をヒータ2により加熱して蒸発させながら、補給水容器9と同じ給水口7の高さとなる設定水位8を常時保ちつつ蒸気を発生させている。
【0030】
蒸気発生容器4は樹脂やセラミック等で皿形に成形され、その中央部は上方に後記蒸気導出筒3aよりやや低い高さまで突出した凸部30をなして、その周壁30aの周囲に耐熱性樹脂等で成形された支持体21を介してヒータ2を着脱自在に配置している。このヒータ2の配置によって、蒸気発生容器4内でその内周側に位置する周壁30aとの間に、容量が小さく水1の対流が抑制される第1加熱部17を形成し、外周側に位置する蒸気発生容器4の側周壁4aとの間に容量の大きい第2加熱部18が形成される。この第1加熱部17による早期加湿と、直立したヒータ2による蒸気のスムーズな発生による加湿促進等の効果、またヒータ2を取外しての定期的洗浄による蒸気発生容器4底面へのスケールの付着防止効果は第1実施例と同様である。
【0031】
また第2実施例においても、ヒータ2を設定水位8より上部を露出させて配置することにより、ヒータ2が水面に接するきわの特に気液境界部で水を特に急速加熱して加熱効率を良くしているが、第2実施例では、ヒータ2の第2加熱部18に面した外周側に、蒸気発生容器4内の水1を吸水する吸水材31を密着して配置しているので、ヒータ2の露出部分の過熱を防止すると共に、その露出部分にスケールが付着するのを抑制し、また吸水材31が吸水した水からも蒸気を発生させることでより加湿を促進することができる。
【0032】
第1加熱部17と第2加熱部18とはヒータ2と吸水材31に設けられた連通孔19によって一部連通しているが、それはヒータ2と吸水材31の高さを設定水位8より低く設定することによっても行うことができる。
【0033】
第2実施例のヒータ2も磁性材料等の電磁誘導発熱体であり、蒸気発生容器4の外側つまり第2実施例では凸部30の周壁30aに面した内周側にヒータ2に対向する電磁誘導用のワークコイル20が、コイル台22を介して配置されている。このコイル台22の内部空間からその上方の凸部30の内部空間には、発生した蒸気の外部への放出路つまり凸部30の周りの蒸気通路3や外気を導く外気導入路34が形成される。第2実施例では外気導入路34を蒸気通路3の内周側に形成しているので、蒸気通路3の周囲に外気を導入するための空間が不要となるので、その空間を給水タンク6容量として使用できるので、器体のコンパクト化を図ることができる。また外気導入路34の下方に、発熱素子冷却用のファンを共用する外気導入ファン32を配置している。
【0034】
尚、ヒータ2は通電によるものでもよく、その場合には着脱部位である支持体21を絶縁構造にする必要がある。電磁誘導タイプの発熱体は底面構造がシンプルなのでヒータ2および吸水材31を取外しての洗浄が容易である。
【0035】
給水タンク6は下方中央の開口6bに、開口6bを受止める給水キャップ6aが取付けられ、給水キャップ6a内には閉弁方向に付勢される開閉弁35が設けられている。一方、補給水容器9には開閉弁35に対応する位置に突起9aが設けられており、給水タンク6のセット時には、開閉弁35が突起9aによって押し上げられて開弁状態となる。
【0036】
蒸気通路3は、蒸気発生容器4の上端開口に対して着脱自在に支持された蒸気導出筒3aと、蓋カバー12の一部に形成された開口部12aに嵌め入れられ、蒸気を外部に分散させて発散させる蒸気孔25を持った蒸気放出口部材3bとから構成される。蒸気導出筒3aは器体に設けられた導入孔等(図示せず)を通じて、外気導入ファン32により外気を吸引し導入し、その外気が蒸気発生容器4にて発生して自然上昇する蒸気と混じり合うので、蒸気孔25から器体外部へ発散させる蒸気の温度が、人やその他に悪影響しない程度に低くなるように空冷できる。
【0037】
また、蒸気放出口部材3bを受止めるように蒸気導出筒3aの上方開口部には受止め部24が形成されており、この受止め部24の口部24bにはアロマ液を入れる皿状のアロマ容器27が取付けられ、蒸気発生容器4から発散される蒸気でアロマ液を加熱してアロマ成分を発散するので、蒸気はアロマ成分を含んだ状態で周りに発散するので、快適な、あるいは薬効のある雰囲気を創り出すことができる。
【0038】
補給水容器9の水中に配置されるフロート弁33は、補給水容器9に一体成形したピン33aにドーナツ型のフロート33bが水位に応じて上下できるように支持され、フロート33bが蒸気発生容器4内で空炊き状態になる直前程度に設定した下限水位に対応した空炊き防止位置まで下降したときにこれを検知し、この検知によるオンまたはオフの動作ないしは信号によって、ヒータ2への通電停止等を行い、使用の安全を図っている。
【0039】
(その他の実施例)
図5に示す第3実施例と図6に示す第4実施例について説明する。
【0040】
ヒータ2は、蒸気発生容器4内を平面より見て、容量が小さく水の対流が抑制される第1加熱部17と容量の大きい第2加熱部18に仕切ると共に、一部連通させるものであれば第1、第2実施例に示したものに限定されない。例えば、図5に示す第3実施例のように、第1、第2実施例とは逆に、電磁誘導発熱体である筒状のヒータ2の外周側に位置する蒸気発生容器4の側周壁4aとの間に第1加熱部17を形成し、内周側に第2加熱部18を形成している。そして蒸気発生容器4の外側つまりヒータ2との間に第1加熱部17を形成している側周壁4a外に面した側に電磁誘導用のワークコイル20を配置している。
【0041】
また図6に示す第4実施例では、第1〜第3実施例とは異なる矩形板状のヒータ2によって蒸気発生容器4内を上記同様の第1加熱部17と第2加熱部18に仕切っており、ヒータ2の両側縁と蒸気発生容器4の側周壁4aとの間で連通させている。
【0042】
【発明の効果】
本発明の加湿器の主たる特徴によれば、蒸気発生容器内に貯留された水をその貯留域に配置された発熱体で効率良く直接加熱して効率良く昇温させ、発熱体表面のきわでは勿論、全体的にも蒸気を早期に発生させることができると共に、発熱体を蒸気発生容器から取外すことでスケールの付着し易い発熱体の表面でも発熱体を取外して丸洗いしてスケールを除去できると共に、蒸気発生容器の内面も発熱体の邪魔なしに簡単に洗浄できる。従って、早期加湿を満足した上で、溜まったスケールにより不衛生な状態になったり加熱効率が低下するのを防止することができる。
【0043】
また第1加熱部では容量が小さいことと対流が抑制されていることとにより、水がより急速に昇温されると共に、その早期加熱された高温水が第2加熱部に移行するのを抑制されるので、早期に蒸気を発生させることができる。一方、第2加熱部では容量が大きいことによりスケールの発生なくゆっくりと昇温させ、第1加熱部よりは遅れるが蒸気を大量に発生させることができる。しかも、平面より見て各加熱部を仕切る構造上、発熱体は直立壁状に形成されるので、円盤状の発熱体のようにその裏面と蒸気発生容器の底面との間でスケールが付着することもなく、また底面からの蒸気による水泡は制止されることなく真っ直ぐに水面に向かうので、蒸気の発生がスムーズに行われる。従って、スケールの発生を抑えながら早期加湿と十分な加湿を満足することができる。
【0044】
第1加熱部と第2加熱部とを仕切る発熱体を筒状にし、蒸気発生容器内でその内周側または外周側に位置する周壁との間に第1加熱部を形成し、他方の側に第2加熱部を形成すれば、上述したような容量の小さな第1加熱部と容量の大きい第2加熱部とを容易に実現できる。
【0045】
周壁が蒸気発生容器の中央部を上方に突出させた凸部をなし、この凸部で、発生した蒸気の外部への放出路に外気を導く外気導入路を形成すると共に、その下方に発熱素子冷却用のファンを共用する外気導入ファンを配置すれば、凸部の内部空間を外気導入路として利用でき且つその部分にワークコイルやフェライトコア等を収納することもでき、その収納分あるいは発熱素子冷却用のファンを設置分、下部空間のコンパクト化を図ることができると共に、蒸気の放出路の周囲に外気を導入するための空間が不要になり、その空間を給水源容量として使用することにより器体のコンパクト化を図ることもできる。
【0046】
発熱体を電磁誘導発熱体にし、蒸気発生容器の外部に発熱体に対向する電磁誘導用のワークコイルを配置すれば、通電タイプの発熱体のようにその着脱部位等を絶縁構造にする必要がないので、底面構造がシンプルで発熱体を取外しての洗浄がより容易になる。
【0047】
発熱体を蒸気発生容器内の設定水位より上部が露出するように配置すれば、発熱体が水面に接するきわの特に気液境界部で水を特に急速に加熱してより加熱効率を良くし、また発熱体の第2加熱部に面した側に蒸気発生容器内の水を吸水する吸水材を密着して配置すれば、急速加熱させる発熱体の露出部分の過熱を防止すると共にその部分にスケールが付着するのを抑制し、また吸水材が吸水した水からも蒸気を発生させることでその分加湿が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す加湿器の全体構成を示す縦断面図。
【図2】同実施例における蒸気発生容器まわりおよび胴部を一体化した変形例を示す要部拡大図。
【図3】本発明の第2実施例を示す加湿器の全体構成を示す縦断面図。
【図4】同実施例における蒸気発生容器と蒸気通路部分を示す拡大図。
【図5】本発明の第3実施例の蒸気発生容器を示す横断面図。
【図6】本発明の第4実施例の蒸気発生容器を示す横断面図。
【符号の説明】
1 水
2 ヒータ(発熱体)
3 蒸気通路(蒸気の外部への放出路)
4 蒸気発生容器
8 設定水位
16、30 凸部
17 第1加熱部
18 第2加熱部
19 連通孔
20 ワークコイル
31 吸水材
32 外気導入ファン
34 外気導入路
Claims (4)
- 水を貯留しながら発熱体で加熱して蒸気を発生させる蒸気発生容器を備え、発熱体を蒸気発生容器の貯留域に着脱自在に配置し、発熱体は、蒸気発生容器内を平面より見て、容量が小さく水の対流が抑制される第1加熱部と容量の大きい第2加熱部に仕切ると共に、一部連通させるものであることを特徴とする加湿器。
- 発熱体は筒状であり、蒸気発生容器内でその内周側または外周側に位置する周壁との間に第1加熱部を形成し、他方の側に第2加熱部を形成している請求項1記載の加湿器。
- 周壁は蒸気発生容器の中央部を上方に突出させた凸部をなし、この凸部で、発生した蒸気の外部への放出路に外気を導く外気導入路を形成すると共に、その下方に発熱素子冷却用のファンを共用する外気導入ファンを配置している請求項2記載の加湿器。
- 水を貯留しながら発熱体で加熱して蒸気を発生させる蒸気発生容器を備え、発熱体を蒸気発生容器の内部の貯留域に着脱自在に配置し、発熱体は電磁誘導発熱体であり、蒸気発生容器の外部に発熱体に対向する電磁誘導用のワークコイルが配置されていることを特徴とする加湿器。
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