JP3546176B2 - 障子、建具および建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、障子、建具および建物に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、需用者の要望に応じて断熱性能や意匠が異なる複数種類のサッシ窓を生産するようになっている。
例えば、サッシ窓の障子としては、従来、アルミ形材のみで構成された框を用いた金属製の障子(一般障子)や、樹脂のみで構成された框を用いた樹脂製の障子(断熱障子)が用いられていた。
【0003】
さらに、近年では、サッシの外観および内観を、建物の外壁や内壁に調和させるためや、耐水性、メンテナンス性、断熱性能等を考慮し、アルミ形材からなる室外部材と、断熱性部材からなる室内部材とを組み合わせた框を用いた障子も利用されるようになった。
【0004】
このような室内部材に用いられる断熱性部材としては、合成樹脂、木、さらには、近年、開発された合成木などが知られている。これらの各種材料は、機能が異なるため、各材料に最適な形で設計していた。
【0005】
すなわち、木は、厚さが薄くなると割れたりして十分な強度が確保できないため、ある程度の厚みを持つように設計する必要がある。一方で、合成樹脂や合成木は、薄型成形が可能であり、薄型でも断熱性能が確保できるため、材料使用量つまりコスト面を考慮し、最小限の厚さで設計していた。なお、合成木は、木粉が混入されるため、合成樹脂に比べると多少厚くする必要がある。
【0006】
従って、障子の框として、アルミ製の室外部材に対し、合成樹脂製の室内部材、合成木製の室内部材、木製の室内部材の各室内部材を組み合わせた場合に、室外部材の断面形状などは室内部材の材質毎にまったく異なるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各室外部材の断面形状が、室内部材の材質によって異なると、室外部材の種類が多くなって製造コストや管理コストが高くなるという問題があった。特に、アルミ形材等を押出成形するための金型は、製作コストが非常に高いため、断面形状の異なる室外部材や室内部材の種類を増やすと製造コストが非常に高くなるという問題があった。
【0008】
特に、近年では、建物の外観や内観にあったサッシ窓等の建具を設置したいというユーザーの要望が強まり、障子においても、室内面や室外面に露出する部分(室内部材や室外部材)の材質をアルミ等の金属、合成樹脂、合成木、木等から自由に選択したいという要望がある。しかしながら、前述の通り、材質によって室外部材や室内部材の断面形状、構造を異ならせた場合には、コストがかさみ、建具が高価になってしまうため、実際にはユーザーの選択枝が少なく、希望する機能(断熱性能や意匠)、値段の建具を選択できないという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、室内部材や室外部材の意匠、材質などの機能をユーザーの要望するものにでき、かつコストを低減できて安価に提供できる障子、建具および建物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、従来の障子では、各種の材質に応じて最適な構造に設計していたために、材質によって断面構造が異なっていた点に着目し、各種材質において成形、製造が可能な範囲で取付構造(取付部の形状等)を共通化し、つまり機能の異なる室内部材同士で室外部材との取付構造を共通化したり、機能の異なる室外部材同士で室内部材との取付構造を共通化することで、それらが取り付けられる室外部材や室内部材の種類を少なくしてユーザーが希望する建具を安価に提供できるようにしたものである。
【0011】
具体的には、本発明の障子は、上框、下框および左右の竪框を四周框組みして面材を組み込んで形成された障子であって、前記各框は、面材を保持する室外部材および室内部材を備えて構成され、室内部材は、機能が異なりかつ室外部材との取付構造が共通する複数種類の室内部材から選択されて室外部材に組み合わされ、かつ、前記室内部材は、(a)木製の室内部材、(b)合成木製の室内部材、(c)樹脂製の室内部材、(d)金属製の室内部材、(e)樹脂および金属の複合材製の室内部材、のいずれか2種類以上からなる材質の異なる室内部材から選択されていることを特徴とする。
【0012】
なお、本発明において、機能とは、断熱性能、耐水性能等の障子に求められる各種性能と、色や光沢、触感(表面粗さ)等の意匠とを含むものである。従って、機能が異なるとは、各種性能や意匠などの各項目の内の少なくとも1つが異なることを意味する。
また、本発明において、障子とは、建具において開閉される可動障子に限らず、扉(戸)等の可動するもの、さらには嵌め殺し窓において、枠に固定(嵌め込まれた)ものも含む。
【0013】
本発明においては、障子の各框を室外部材および室内部材で構成し、この室内部材を、機能が異なりかつ室外部材との取付構造が共通する複数種類用意しているので、意匠(色調、触感つまり表面粗さ等)や断熱性能、耐水性能等のユーザーが希望する機能に応じた室内部材を選択することができる。さらに、各種の室内部材において、室外部材との取付構造が共通化されているので、室内部材の種類が異なっていても、室外部材は材質が異なるものを用意しない限り1種類でよく、製造コストを低減できる。
【0014】
これらにより、障子の室内部材の意匠、材質などの機能をユーザーが要望するものにでき、かつ従来のように、室内部材の材質毎に異なる構造の室外部材を用意する必要がないため、コストを低減できて安価に提供することができる。
【0015】
なお、本発明において合成木とは、熱可塑性樹脂等の合成樹脂と、木粉とを混合溶融して成形され、この木粉の混合割合が30重量%以上のものを意味する。一方、木粉が30重量%以下の場合には、樹脂の性質が強くなるため、木粉入り樹脂つまり(c)樹脂製の室内部材や室外部材となる。なお、木粉とは、木材を粉砕して得られるものに限らず、椰子殻、コーヒーかす、古紙、廃材などのセルロース系材料を粉砕等で粉状にしたものを含むものである。
【0016】
本発明によれば、室内部材を選択することで、断熱性能や意匠(色調等)を選択することができるため、ユーザーの希望に対応することができるという効果もある。また、(a)木製の室内部材および(b)合成木製の室内部材を選択すれば、障子の室内意匠(内装仕上げ)を木目調にすることができ、和室や洋室を問わず、上質なものにできる。さらに、(c)樹脂製の室内部材、(d)金属製の室内部材、(e)樹脂金属複合材製の室内部材を選択すれば、障子の断熱性能を向上させたり、耐水性能や耐候性を向上させるなど、性能や内観意匠を様々に設定できる。
【0023】
ここで、前記室内部材は、断熱性能および意匠の少なくとも一方が異なることで機能が異なるように構成されていることが好ましい。
【0028】
ここで、室内部材が複数設けられる場合には、各室内部材は、室外部材との取付部の形状および寸法が互いに同一とされていることで取付構造が共通化されていることが好ましい。
【0029】
このように室内部材の取付部の形状、寸法が同一であれば、例えば押出成形によって製造が可能な、合成木、樹脂、金属(アルミ)等の金型や製造設備を一部共用することなどもでき、製造効率を向上することができる。
【0030】
さらに、前記室内部材は、見込み寸法が異なるものが複数種類用意されていることが好ましい。
【0031】
このような見込み寸法が異なるものが用意されていれば、例えば、見込み寸法を厚くすることで断熱性能を向上させたりすることができる。さらに、建物に組み込まれている建具枠(窓枠)には、例えば70mm見込みと100mm見込みとの見込み寸法が異なる2種類の建具枠が通常利用されている。このような見込み寸法の異なる建具枠に組み込まれる障子も、見込み寸法を異ならせる必要がある場合に、室内部材を見込み寸法の異なるものに交換することで対応できる。
【0032】
本発明の建具は、上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした建具枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成される建具であって、前記建具枠に組み込まれる障子は、前述の各障子から選択されて組み込まれていることを特徴とするものである。
【0033】
このような建具では、障子の框として、様々な室内外部材を自由に選択して組み合わせることができ、断熱性能、意匠、コストなどに応じて各種障子を自由に選択でき、ユーザーの様々な要望にも十分に対応できる。
【0034】
ここで、前記建具枠の室内側に露出する部分および室外側に露出する部分は、障子の室内部材および室外部材とそれぞれ同じ材質とされていることが好ましい。例えば、障子の室内部材が合成木製室内部材ならば、窓枠の室内露出部も合成木製とされ、室外部材が樹脂製室外部材ならば、窓枠の室外露出部も樹脂製とされていればよい。
この際、窓枠も、障子と同様に、室内部材および室外部材で構成されている場合には、各室内部材、室外部材の材質を障子と揃えればよい。また、窓枠が枠本体とカバー材とで構成されている場合には、枠本体やカバー材の材質を障子に合わせればよい。
【0035】
このような構成にすれば、窓枠および障子の外観および内観を同一にでき、意匠性に優れた建具を構成することができる。
【0036】
ここで、前記建具枠の各枠は、枠本体と枠本体の室内側に取り付けられたカバー材とを備えて構成され、前記カバー材は、見込み寸法の異なる複数種類のカバー材から選択されて枠本体に組み合わされていることが好ましい。
このようなカバー材は、枠本体と異なり、障子を支持するものではなく、強度面の制限が無いため、その材質は、木、合成木、樹脂等に自由に設定できる。このため、枠本体をアルミ等の金属製とした場合でも、カバー材は、木、合成木、樹脂などに設定でき、障子の室内部材に合わせて選択することもでき、建具として統一した内観にするなど意匠性を簡単に向上することができる。
さらに、見込み寸法が異なるカバー材を用意しているので、建具枠が取り付けられる建物の壁などにおける納まりに応じてカバー材を適宜選択することができ、仕上げ処理が簡単になり、良好な納まりにすることができる。
【0037】
また、本発明の建物は、前記建具が、その取付位置における環境の違いに応じて選択されて取り付けられていることを特徴とするものである。
このような本発明では、断熱性能や意匠などのユーザーの要望に応じて、室外部材および室内部材を自由に組み合わせることができるため、建物の立地地域、環境、建物における窓の設置位置、ユーザーの好み等に合わせた最適な建具が組み込まれた建物に設定できる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図面においては図面を見やすくするために、窓枠や障子等の主要な構成部材には断面を示すハッチングを省略して記載している。
【0039】
本実施形態は、建具である嵌め殺し窓(FIX窓)に本発明を適用したものであり、図1に示すように、窓枠1として、(ア)上枠および縦枠がアルミ材等の金属材で構成され、下枠がアルミ材等の非鉄金属製の室内部材および室外部材と、これらの室内外部材を連結する断熱部材とからなる断熱形材で構成されたアルミ形材断熱窓枠であって70mm見込み寸法の窓枠2と、(イ)上枠および縦枠がアルミ材等の金属材で構成され、下枠が断熱形材で構成されたアルミ形材断熱窓枠であって100mm見込み寸法の窓枠3との2種類の窓枠が用意されている。
【0040】
なお、これらの各アルミ形材断熱窓枠2,3においては、各枠は、具体的には後述するが、アルミ形材や断熱形材で構成される枠本体と、この枠本体の室内側露出面を被覆する断熱性カバーとで構成されている。
【0041】
また、障子5としては、各框が室外部材10および室内部材15で構成されたものが用意されている。ここで、室外部材10や室内部材15としては、それぞれ木製、合成木製、樹脂製、アルミ形材製の材質が異なる5種類のものを用意できる。但し、本実施形態では、図2,3にも示すように、室外部材10としては、(A)木製室外部材11、(B)合成木製室外部材12、(C)樹脂製室外部材13、(D)アルミ形材製室外部材14、(E)樹脂金属複合材製の室外部材140の5種類の室外部材から、(D)アルミ形材製室外部材14のみが用意されている。
また、室内部材としては、(a)木製室内部材16、(b)合成木製室内部材17、(c)樹脂製室内部材18、(d)アルミ形材製室内部材19、(e)樹脂金属複合材製の室内部材190の材質が異なる5種類のものが用意されている。
【0042】
ここで、合成木製の各部材12,17は、熱可塑性樹脂に対して木粉を30〜70重量%混入した材料を押出成形することで製造されている。木粉とは、木材を粉砕して得られるものに限らず、椰子殻、コーヒーかす、古紙、廃材などのセルロース系材料を粉砕等で粉状にしたものを含むものである。熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレンまたはポリエチレン等のオレフィン系樹脂や塩化ビニル樹脂等である。なお、木製の部材11,16が中実であるのに対し、合成木製の場合には、押出成形が可能なため、中空形状とされている。
【0043】
また、樹脂製の各部材13,18は、ポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂等を押出成形することで製造されている。また、樹脂製の各部材13,18には、木粉を30重量%以下程度の少量混入した木粉入り樹脂によって製造されたものも含まれる。なお、樹脂は、合成木に比べて強度が高く、かつ成形時の流動性等も優れているため、樹脂製の各部材13,18の肉厚は、合成木製の各部材13,18に比べて薄くされ、中空部が大きな形状とされている。
【0044】
さらに、アルミ形材製の各部材14,19は、剛性が高く、樹脂のように中空形状にして強度を確保する必要がないため、取付部19A側の端部が開口された形状に押出成形されている。これにより、取付部19A側にはばね性が与えられ、室内部材や室外部材に密着するように構成されている。
【0045】
また、樹脂金属複合材製の各部材140,190は、室内部材や室外部材との取付部190Aがポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂等で形成され、室外側あるいは室内側に露出する表面部190Bが金属(アルミ形材等)で形成されている。そして、樹脂製の取付部190Aと金属製の表面部190Bとは、ビス、かしめ、接着剤等の固定手段によって互いに固定されている。このため、アルミ形材断熱窓枠2,3と同様に、樹脂製の取付部190Aによって断熱性能が確保され、かつ金属製の表面部190Bにより耐候性、耐水性等が確保される。また、金属的な外観、内観を求める場合にも利用できる。
【0046】
これらの各室内部材16〜19,190は、室外部材14への取付構造や取付寸法(取付部16A〜19A,190Aの高さ寸法H1等)が共通化されており、各室内部材16〜19,190から選択したものを室外部材14に自由に組み合わせて框を構成することができるようにされている。
そして、障子5は、室外部材10および室内部材15を組み合わせて框を構成し、さらにガスケット等を介して単板ガラスや複層ガラス(網入りガラスも含む)を框に組み込んで構成される。
【0047】
窓枠2,3は、見込み寸法は約70mmおよび100mmと異なるが、共通した障子を組み込むことができるように、室外側の戸当たり部および室内側の戸当たり部間の寸法L4が共通化されている。
【0048】
そして、建物にサッシ窓として設置する場合には、その建物の立地条件や意匠のユーザーの要望等に応じて、窓枠2,3の一方を選択して設置するとともに、室内部材16〜19,190から選択した室内部材と室外部材14とを組み合わせた障子を組み込んで窓枠2,3に固定することで、FIXのサッシ窓を構成している。
【0049】
図4および図5は、障子の各框を(D)アルミ形材製室外部材14と、(a)木製室内部材16とを組み合わせて形成してアルミ木複合障子6を構成し、このアルミ木複合障子6を窓枠2に組み込んだサッシ窓100の縦断面図および横断面図である。
【0050】
窓枠2は、上枠21、下枠22と左右両端の縦枠23とを四角枠状に接合して形成されている。
【0051】
上枠21および左右両端の縦枠23は、非鉄金属であるアルミを押出成形によって一体成形したアルミ形材製の枠本体に断熱性カバー221,223を取り付けて構成されている。
また、下枠22は、非鉄金属であるアルミ製の室外部材22Aと、アルミ製の室内部材22Bと、これらの室外部材22Aおよび室内部材22Bを連結するウレタン樹脂製の断熱部材22Cとで構成された枠本体に、断熱性カバー222を取り付けて構成されている。
【0052】
なお、下枠22は、樹脂注入方式で製造されている。すなわち、前記室外部材22Aおよび室内部材22Bは、それぞれアルミの押出成形によって一体成形されており、この一体成形された枠22の凹状のウレタン注入ポケットにウレタン樹脂を注入して硬化させた後に、前記室外部材22Aおよび室内部材22Bの連結部をカッター等で切断して分離することで下枠22を製造している。
【0053】
なお、下枠22は、合成樹脂製の帯板状の断熱部材を各室内外部材間に1枚以上配置してかしめて連結して構成したものを用いてもよい。
【0054】
断熱性カバー221は、上枠21の下面の室内側部分に取り付けられている。同様に、断熱性カバー222は下枠22の室内部材22Bの上面に取り付けられ、断熱性カバー223は縦枠23の室内面に取り付けられている。
【0055】
各断熱性カバー221〜223には、アルミ木複合障子6が当接される室内側戸当たり部221A〜223Aがそれぞれ一体に形成されている。そして、この室内側戸当たり部221A〜223Aには、アルミ木複合障子6の室内面に当接し、かつ四周連続するシール材(気密材)25が取り付けられている。
【0056】
そして、各断熱性カバー221〜223は、障子6の内周面から少なくとも各枠21〜23の室内側端縁まで延長され、枠21〜23において障子6を固定した際に室内側に露出する露出面部を被覆している。
【0057】
また、各枠21〜23の室外側近傍には、障子6が当接する室外側戸当たり部21D〜23Dが一体に形成されている。そして、これらの室外側戸当たり部21D〜23Dにも、四周連続するシール材(気密材)26が取り付けられている。
【0058】
一方、窓枠2内に配置されるアルミ木複合障子6は、上框31、下框32、および左右の竪框33を四周框状に組んで構成されている。そして、各框31〜33の内周面には、複層ガラス35が複層ガスケット36を介して嵌合されている。
【0059】
各框31〜33は、それぞれアルミ形材製室外部材14で構成された室外部材31A〜33Aと、木製室内部材16で構成された室内部材31B〜33Bとで構成されている。
そして、これらの各框31〜33において、室外部材31A〜33Aがそれぞれ室外側戸当たり部21D〜23Dのシール材26に当接され、室内部材31B〜33Bが室内側戸当たり部221A〜223Aのシール材25に当接するように構成されている。
【0060】
下枠22の室外側上面には樹脂もしくは金属製の位置決め部材101が固定され、上枠21の室外側下面には板バネ等で形成された係合部材102が固定されている。この位置決め部材101、係合部材102により、障子6の各框31,32が枠21,22に係止される。
さらに、断面クランク状に折曲されかつ竪框33の側面にビス等で固定された固定金具105には、縦枠23を介してビス106がねじ込まれ、これにより障子6は窓枠2に固定されてFIX窓100が形成されている。なお、断熱性カバー223には、カバー223を縦枠23に固定するビスを被覆するための樹脂製のカバー224がはめ込まれている。
【0061】
なお、障子6の見込み寸法(室内外方向の寸法)はL1とされている。また、各框31〜33の室内部材31B〜33Bにおいて、室外部材31A〜33Aからの突出寸法(室内外方向の寸法)はL2,L3とされている。一方、窓枠2において、室外側戸当たり部21D〜23Dおよび室内側戸当たり部221A〜223A間の寸法は前述の通りL4とされている。
【0062】
さらに、各上下框31,32の室内部材31B,32Bにおいて、室外部材31A,32Aに取り付けられる取付部16A(室外部材31A,32Aの凹部内に挿入されている部分)の見付け(高さ)寸法はH1、室外部材31A,32Aからガラス側に突出された突出部(ガラス保持片の部分)の見付け寸法はH2、室外部材31A,32Aから窓枠側に突出されたシール当接部の見付け寸法はH3とされている。
【0063】
同様に、各竪框33の室内部材33Bにおいて、室外部材33Aに取り付けられる取付部16Aの見付け(幅)寸法はW1、室外部材33Aからガラス側に突出された突出部(ガラス保持片部分)の見付け寸法はW2、室外部材33Aから窓枠側に突出されたシール当接部の見付け寸法はW3とされている。
【0064】
そして、これらの各寸法L1〜L4,H1〜H3,W1〜W3は、後述する各障子や各枠でも同一である。なお、各寸法の具体的な値は、実施にあたって適宜設定すればよい。
【0065】
また、本実施形態においては、窓枠の幅寸法や高さ寸法は各窓枠において同一とされている。この窓寸法や高さ寸法は、設置する窓の大きさに応じて設定される。
【0066】
次に、(D)アルミ形材製室外部材14と(b)合成木製室内部材17とを組み合わせてアルミ合成木複合障子7を構成し、このアルミ合成木複合障子7を窓枠2に組み込んだサッシ窓(FIX窓)110について、図6の縦断面図および図7の横断面図を参照して説明する。なお、以下の説明において前記サッシ窓100の各構成要素と同一あるいは相当構成要素には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
【0067】
窓枠2は、サッシ窓100と同一のものである。一方、窓枠2内に配置されるアルミ合成木複合障子7は、各上框31〜33の室内部材31B〜33Bを、合成木製室内部材17で構成した点のみがサッシ窓100と相違し、室外部材31A〜33A等の構成は同一である。
【0068】
また、アルミ合成木複合障子7の室内部材31B〜33Bは、室外部材31A〜33A内に取り付けられる取付部17Aの室外側端部形状および寸法(取付部17Aの見込み寸法等が、木製室内部材16で構成された室内部材31B〜33Bと多少相違するが、室内露出部の外形やその寸法等は同一である。従って、アルミ合成木複合障子7の各寸法L1〜L4、H1〜H3,W1〜W3は、アルミ木複合障子6と同一である。
【0069】
以上、各框31〜33の室内部材31B〜33Bとして、(a)木製室内部材16を用いたアルミ木複合障子6、(b)合成木製室内部材17を用いたアルミ合成木複合障子7について説明したが、他の室内部材、つまり、(c)樹脂製室内部材18を用いたアルミ樹脂複合障子や、(d)アルミ形材製室内部材19を用いたアルミ形材障子、(e)樹脂金属複合材製の室内部材190を用いたアルミ樹脂金属複合障子も、前記各障子6,7と同様の構成になる。なお、アルミ樹脂金属複合障子は、金属としてアルミ形材を用いれば、アルミ樹脂アルミ複合障子つまりアルミ形材断熱障子となる。
【0070】
すなわち、図2,3に示すように、(c)樹脂製室内部材18は、(b)合成木製室内部材17と外周形状および寸法がほぼ同一である。このため、(c)樹脂製室内部材18は、(b)合成木製室内部材17と同じ取付方法で、室外部材14に取り付けられる。
また、(d)アルミ形材製室内部材19も、室内側に露出する部分の外周形状等は、各室内部材16〜18と同一である。また、取付部19Aは、室外部材14に係止、ビス止めされる部分の位置(寸法)等は各室内部材16〜18と同一である。このため、(d)アルミ形材製室内部材19も他の室内部材16〜18と同じ取付方法で、室外部材14に取り付けられる。
さらに、(e)樹脂金属複合材製室内部材190も、室内側に露出する部分の外周形状等は、各室内部材16〜19と同一である。また、取付部190Aは、室外部材14に係止、ビス止めされる部分の位置(寸法)等は各室内部材16〜19と同一である。このため、(e)樹脂金属複合材製室内部材190も他の室内部材16〜19と同じ取付方法で、室外部材14に取り付けられる。
【0071】
次に、これらの各障子6,7を、窓枠3とを組み合わせたサッシ窓(FIX窓)120について、障子として(b)合成木製室内部材17を用いたアルミ合成木複合障子7を用いた例を図8の縦断面図および図9の横断面図を参照して説明する。なお、以下の説明において前記サッシ窓100,110の各構成要素と同一あるいは相当構成要素には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
【0072】
アルミ合成木複合障子7は、前記サッシ窓110と同一である。一方、窓枠3は、100mm見込みの窓枠である点で、70mm見込みの窓枠2を用いている前記サッシ窓110と相違する。
具体的には、窓枠3は、室外側戸当たり部21D〜23Dの室外側部分が室外側に向かって延長されているとともに、窓台や柱に当接する室内側部分も室内側に向かって延長されて見込み寸法が大きくされている。具体的には、見込み寸法(窓枠の室外端から窓台や柱などに当接する部分までの室内外方向の寸法)L6が115mmとされており、見込み寸法L5が71mmであった窓枠2よりも大きくされている。
【0073】
窓枠3は、上枠71、下枠72と左右両端の縦枠73とを四角枠状に接合して形成されている。
上枠71および左右両端の縦枠73は、非鉄金属であるアルミを押出成形によって一体成形したアルミ形材製の枠本体に断熱性カバー271,273を取り付けて構成されている。
また、下枠72は、非鉄金属であるアルミ製の室外部材72Aと、アルミ製の室内部材72Bと、これらの室外部材72Aおよび室内部材72Bを連結するウレタン樹脂製の断熱部材72Cとで構成された枠本体に、断熱性カバー272を取り付けて構成されている。
【0074】
このサッシ窓(FIX窓)120においても、窓枠3の見込み寸法L6が、窓枠2の見込み寸法L5と相違するだけであり、他の各寸法L1〜L4,H1〜H3,W1〜W3は前記サッシ窓110と同一である。
また、納まりの相違によって、断熱性カバー271〜273の形状は、多少相違するが、その他の基本的な構成は類似する。特に、各戸当たり部間の寸法L4は窓枠2と同一であるため、窓枠2,3で同じ障子6,7を組み込むことができるように構成されている。
【0075】
なお、他の各障子(アルミ木複合障子6、アルミ樹脂複合障子、アルミ形材障子、アルミ樹脂金属複合障子)と窓枠3とを組み合わせた各サッシ窓も、サッシ窓(FIX窓)120と同様のため、説明を省略する。
【0076】
このような本実施形態においては、サッシ窓を設置する建物を建てる地域や環境、建物におけるサッシ窓の設置箇所、意匠等を考慮して、窓枠2,3を選択すると共に、障子5の室内部材15を5種類の室内部材16〜19,190から選択して室外部材14と組み合わせて、アルミ木複合障子6、アルミ合成木複合障子7、アルミ樹脂複合障子、アルミ形材障子、アルミ樹脂金属複合障子のいずれかを構成し、選択した障子を前記窓枠2,3に組み合わせて各サッシ窓100,110,120等を構成すればよい。
【0077】
例えば、耐久性やコストを重視する場合には、コストパフォーマンスに優れた(d)アルミ形材製室内部材19を用いたアルミ形材障子を選択すればよい。また、断熱性能を重視しかつ内壁の色に合わせて障子の色を選択したい場合には、比較的カラーリングの自由度が高い(c)樹脂製室内部材18を用いたアルミ樹脂複合障子を選択すればよい。
さらに、障子の室内面において天然木の木質感、触感を希望する場合には、(a)木製室内部材16を用いたアルミ木複合障子6を選択すればよい。また、天然木と同様に柾目模様を表現できて天然木に近い十分な木質感、触感を得ることができると共に、耐水性等にも優れた性能を得たい場合には、(b)合成木製室内部材17を用いたアルミ合成木複合障子7を選択すればよい。
また、障子の室内面において金属的な質感、触感を希望し、かつ断熱性能も高めたい場合には、(e)樹脂金属複合材製室内部材190を用いたアルミ樹脂金属複合障子を選択すればよい。
【0078】
なお、窓枠2,3は、壁の納まりや断熱性能等を考慮し、適宜選択すればよい。さらに、各障子は、各窓枠2,3に対して着脱可能であるから、窓枠2,3が既に設置されているサッシ窓において、障子を適宜交換して断熱性能を変化させてもよい。
【0079】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 障子を構成するにあたって、1種類の室外部材14と、5種類の室内部材16〜19,190とを用意し、これらの室内外部材を自由に組み合わせて5種類の障子を構成できるので、室内側の内部意匠や断熱性能等の機能の異なる各種の障子を容易に構成することができ、ユーザーの要望する障子を提供することができる。
その上、各室内部材16〜19,190の室外部材14との取付部16A〜19A,190Aの取付構造が共通化されているので、1種類の室外部材14に、機能が異なる各室内部材16〜19,190を自由に選択して組み合わせることができる。このため、材質が異なる各室内部材16〜19,190毎に、構造が異なる室外部材14を用意する必要が無く、室外部材14の種類を1種類にできるため、製造コストを大幅に低減できる。さらに、室外部材14が1種類であるから、その管理コストを大幅に軽減でき、室外部材14と各室内部材16〜19,190との取付構造も共通化されているので、障子の組立作業性も向上できる。
従って、各室内部材16〜19,190と室外部材14とを組み合わせたアルミ木複合障子6、アルミ合成木複合障子7、アルミ樹脂複合障子、アルミ形材障子、アルミ樹脂金属複合障子を安価に提供することができる。
【0080】
(2) 障子を、室外部材14および各室内部材16〜19,190を組み合わせて構成しているので、各建物や建物における窓の設置位置、さらにはユーザーの要望に合わせた断熱性能や意匠の障子つまりサッシ窓を容易に設定することができる。この結果、従来の断熱サッシ窓ではコスト面や機能面で見合わなかったために一般的なサッシ窓を用いていた地方においても、それほどコストを増加させることなく断熱性能を向上させたサッシ窓を用いることができる。このため、建物における冷暖房効果を向上できて省エネルギー化も図ることができるとともに、結露の発生も押さえることができる。
【0081】
(3) 各室内部材16〜19,190は、室外部材14からの見込み寸法L2,L3や高さ寸法H3、見付け寸法W3が同一とされているので、各室内部材16〜19,190のいずれを選択した場合でも、各室内部材16〜19,190に当接するシール材25等の付属部品を共通化でき、コストを低減できる。
【0082】
(4) 各室内部材16〜19,190は、室外部材14からの高さ寸法H2や見付け寸法W2が同一とされているので、障子の面材であるガラス35を支持する支持構造を共通化でき、ガスケット36等も複層ガラス用および単板ガラス用ではそれぞれ同一のものにすることができる。このため、ガラス35やガスケット36等の部品の種類を少なくでき、組立間違いや発注間違い等も少なくでき、在庫管理や物流管理なども簡易になるため、製造、在庫管理等のコストを低減することができる。
【0083】
(5) 各室内部材16〜19,190は、上下框31,32の室内部材31B,32B同士や、竪框33の室内部材33B同士で、それぞれ室内側露出面部の外周形状や寸法等が同一とされているので、押出成形によって製造が可能な、合成木、樹脂、金属(アルミ)等の金型や製造設備を一部共用することなどもでき、製造効率を向上することができる。
その上、各室内部材16〜19,190において、上下框31,32用の室内部材31B,32Bは同一形状であり、左右の各竪框33用の室内部材33Bも同一形状であるため、室内部材としては、各材質毎に2種類の室内部材を製造すればよく、この点でも種類を少なくできて、製造、管理等のコストをより一層低減することができる。
【0084】
(6) 窓枠2,3は、室外側戸当たり部21D〜23Dおよび室内側戸当たり部221A〜223A間の寸法L4が同一であるため、アルミ木複合障子6、アルミ合成木複合障子7、アルミ樹脂複合障子、アルミ形材障子、アルミ樹脂金属複合障子の各障子は窓枠2,3に自由に取り付けることができる。このため、例えばアルミ木複合障子6が取り付けられていた建物であっても、後から他のアルミ合成木複合障子7、アルミ樹脂複合障子、アルミ形材障子、アルミ樹脂金属複合障子に交換して断熱性能や意匠を変えたサッシ窓を容易に構成することができる。特に、各障子は、シール材25,26等の取付位置も同一とされているので、簡単に交換することができ、既設のサッシ窓(FIX窓)の断熱性能も簡単にかつ安価に変更することができる。
【0085】
(7) 窓枠2,3の室内露出面部には断熱性カバー221〜223,271〜273が被覆されているので、窓枠2、3での結露を抑えることができ、窓枠2,3における断熱性能も高めることができる。
さらに、カバー材221〜223,271〜273は、枠本体と異なり、障子を支持するものではなく、強度面の制限が無いため、その材質は、木、合成木、樹脂等に自由に設定できる。このため、本実施形態のように枠本体をアルミ形材断熱材とした場合でも、カバー材221〜223,271〜273は、木、合成木、樹脂などに設定でき、障子の室内部材に合わせて選択することもでき、建具として統一した内観にするなど意匠性を簡単に向上することができる。
【0086】
(8) 窓枠2,3において、上枠21,71や縦枠23,73は、額縁の室内面には延長されておらず、断熱性カバー221,223,271,273のみを延長しているので、断熱性カバー221,223,271,273の額縁の室内面に延長された部分には上枠21,71や縦枠23,73が直接接触せず、枠材からの熱伝達を抑えることができる。このため、仮に上枠21,71や縦枠23,73が外気で冷やされた場合でも、断熱性カバー221,223,271,273の室内側端部には熱が伝導しにくいため、結露の発生を抑えることができる。
【0087】
(9) 一方、窓枠2,3の下枠22,72は、膳板の室内面まで延長されているが、断熱部材22C,72Cを介在させて室外部材22A,72Aと室内部材22B,72Bとの熱伝導を抑えているため、室内部材22B,72Bによって断熱性カバー222,272が冷やされることがほとんどなく、結露発生を抑えることができる。
【0088】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、図10〜17に示すように、縦辷り出し窓400,410,420,430に本発明を適用したものである。なお、各縦辷り出し窓400,410,420,430は、FIX窓の窓枠2,3、障子6,7を利用し、辷り出しアーム(4バーヒンジや6バーヒンジ)440やグレモンハンドル441を利用して開閉可能に構成している。このため、窓枠2,3や障子6,7等の前記第1実施形態と共通する構成に関しては説明を省略あるいは簡略する。
【0089】
図10,11に示す縦辷り出し窓400は、アルミ形材製室外部材14からなる室外部材31A〜33Aと、木製室内部材16からなる室内部材31B〜33Bとを組み合わせたアルミ木複合障子6を、窓枠2に組み込んで構成されている。そして、窓枠2の上枠21、下枠22と、アルミ木複合障子6の上框31、下框32との間に、それぞれステンレス製の辷り出しアーム440を取り付けて、窓枠2に対して障子6を開閉可能に設けている。
【0090】
また、アルミ木複合障子6の室内側には、アコーディオン式に折り畳んで収納可能な収納網戸450が取り付けられている。この収納網戸450のフレーム451は、連結部材452および縦枠23の断熱性カバー223を介して額縁に固定されている。
【0091】
図12,13に示す縦辷り出し窓410は、アルミ形材製室外部材14からなる室外部材31A〜33Aと、合成木製室内部材17からなる室内部材31B〜33Bとを組み合わせたアルミ合成木複合障子7を、窓枠2に組み込んで構成されている。そして、窓枠2の上枠21、下枠22と、アルミ合成木複合障子7の上框31、下框32との間に、それぞれステンレス製の辷り出しアーム440を取り付けて、窓枠2に対して障子7を開閉可能にしている点は同一である。
【0092】
また、アルミ合成木複合障子7の室内側には、上げ下げ式の網戸460が取り付けられている。この上げ下げ式網戸460のガイドレール461は、縦枠23の断熱性カバー223に着脱可能に取り付けられている。
【0093】
図14,15に示す縦辷り出し窓420は、縦辷り出し窓400の窓枠2の代わりに窓枠3を用いた点が相違する。
すなわち、縦辷り出し窓420は、アルミ形材製室外部材14からなる室外部材31A〜33Aと、木製室内部材16からなる室内部材31B〜33Bとを組み合わせたアルミ木複合障子6を、窓枠3に組み込んで構成されている。ここで、窓枠3の上枠71、下枠72と、アルミ木複合障子6の上框31、下框32との間に、それぞれステンレス製の辷り出しアーム440を取り付けて、窓枠3に対して障子6を開閉可能にしている点は同一である。
また、アルミ木複合障子6の室内側には、収納網戸450が取り付けられている。
【0094】
図16,17に示す縦辷り出し窓430は、縦辷り出し窓410の窓枠2の代わりに窓枠3を用いた点と、ロール網戸470を設けた点が相違する。
すなわち、縦辷り出し窓430は、アルミ形材製室外部材14からなる室外部材31A〜33Aと、合成木製室内部材17からなる室内部材31B〜33Bとを組み合わせたアルミ合成木複合障子7を、窓枠3に組み込んで構成されている。ここで、窓枠3の上枠71、下枠72と、アルミ合成木複合障子7の上框31、下框32との間に、それぞれステンレス製の辷り出しアーム440を取り付けて、窓枠3に対して障子7を開閉可能にしている点は同一である。
また、アルミ合成木複合障子7の室内側には、上げ下げ網戸460の代わりにロール網戸470が取り付けられている。
【0095】
このような第2実施形態においても、障子としては、(a)木製室内部材16を用いたアルミ木複合障子6、(b)合成木製室内部材17を用いたアルミ合成木複合障子7に限らず、他の室内部材、つまり、(c)樹脂製室内部材18を用いたアルミ樹脂複合障子や、(d)アルミ形材製室内部材19を用いたアルミ形材障子、(e)樹脂金属複合材製室内部材190を用いたアルミ樹脂金属複合障子を用いてもよい。
また、各網戸450,460,470は、窓枠2,3や障子に種類に関係なく、ユーザーが希望するものを適宜選択して取り付ければよい。
【0096】
このような本実施形態においても、前記第1実施形態の(1)〜(9)と同じ効果を奏することができる。
(10)さらに、各縦辷り出し窓400〜430は、嵌め殺し窓100,110,120で用いられていた窓枠2,3や、各障子をそのまま利用し、辷り出しアーム440やグレモンハンドル441等を追加するだけで構成することができる。このため、縦辷り出し窓400〜430や嵌め殺し窓100,110,120で、窓枠2,3や障子を兼用でき、その分、製造コストや管理コストを低減できるとともに、量産効果によって安価に提供できる。
【0097】
(11)また、障子のアルミ形材製室外部材14が各障子で同一でもあり、各障子の外周面と窓枠2,3の内周面との間隔や位置関係が同一であるため、障子を開閉するための開閉機構部品である辷り出しアーム440やグレモンハンドル441等の付属部品を共通化でき、コストを低減できる。このため、引違い窓等に比べて辷り出しアーム440等の付属部品が多い辷り出し窓において、断熱性能や意匠の自由度を向上でき、かつ付属部品を共通化できてコストを大幅に削減することができる。
【0098】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態は、図18〜22に示すように、引違い窓500,510に本発明を適用したものである。
本実施形態においては、図18に示すように、窓枠1として、(ウ)各枠材が断熱形材で構成された100mm見込みのアルミ形材断熱窓枠4が用意されている。また、障子5の室外部材10としては、(A)木製室外部材11、(B)合成木製室外部材12、(C)樹脂製室外部材13、(D)アルミ形材製室外部材14、(E)樹脂金属複合材製室外部材140の5種類の室外部材から、(D)アルミ形材製の室外部材14のみが用意されている。また、室内部材15としては、(a)木製室内部材16、(b)合成木製室内部材17、(c)樹脂製室内部材18、(d)アルミ形材製室内部材19、(e)樹脂金属複合材製室内部材190の材質が異なる5種類のものが用意されている。
【0099】
図19および図20は、障子の各框を(D)アルミ形材製の室外部材14と、(a)木製の室内部材16とを組み合わせて形成してアルミ木複合障子8を構成し、このアルミ木複合障子8を(ウ)アルミ形材断熱窓枠4に組み込んだサッシ窓(引違い窓)500の縦断面図および横断面図である。
窓枠4は、上枠41、下枠42と左右両端の縦枠43とを四角枠状に接合して形成された枠本体と、この枠本体の室内側露出面を被覆する断熱性カバーとで構成されている。また、アルミ木複合障子8は、外障子8Aおよび内障子8Bで構成されている。
【0100】
各枠41,42,43は、前記実施形態の下枠22、72と同様に、アルミ断熱形材で構成されている。すなわち、各枠41,42,43は、それぞれ非鉄金属であるアルミ製の室外部材41A,42A,43Aと、アルミ製の室内部材41B,42B,43Bと、これらの室外部材41A,42A,43Aおよび室内部材41B,42B,43Bをそれぞれ連結するウレタン樹脂製の断熱部材41C,42C,43Cとで構成されている。
【0101】
上枠41の下面には、外レール46が垂設され、この外レール46の室内側には断熱性カバー521が取り付けられている。この断熱性カバー521は額縁に当接する位置まで延長され、障子8を閉めた際に上枠41において室内側に露出する部分(室内側露出面部)を被覆している。
また、上枠41には、断熱性カバー521を介して内レール47用の部材がビス止めされている。これにより、内レール47部分は室内側に露出するが、断熱性カバー521が介在されていることで上枠41からの熱伝導が抑えられている。
【0102】
下枠42の室外部材42Aには外レール46が立設され、室内部材42Bには内レール47が立設されている。そして、障子8を閉めた際に下枠42において室内側に露出する室内側露出面部を断熱性カバー522,523,524の3つのカバー材で被覆している。
また、障子8を閉めた際に左右の各縦枠43において室内側に露出する室内側露出面部は、断熱性カバー525,526でそれぞれ被覆されている。
【0103】
一方、窓枠4内に配置されるアルミ木複合障子8は、室外側に配置されて外レール46でガイドされる外障子8Aと、室内側に配置されて内レール47でガイドされる内障子8Bとを備えている。
【0104】
これらの各障子8A,8Bは、上框81,86と、下框82,87と、左右の竪框83,88と、外召合せ框84および内召合せ框89とをそれぞれ四角枠状に組んで構成されている。そして、各框81〜89の内周面には、複層ガラス35がガスケット36を介して嵌合されている。
【0105】
各框81〜83,86〜89は、それぞれ(D)アルミ形材製室外部材14で構成された室外部材81A〜83A,86A〜89Aと、(a)木製室内部材16で構成された室内部材81B〜83B,86B〜89Bとで構成されている。このうち、各下框82,87は、下端部が雨水などに接する可能性があるため、木製室内部材16で構成された室内部材82B,87Bの下側に、(b)合成木製室内部材17または(c)樹脂製室内部材18(本実施形態では樹脂製室内部材18)で構成された室内部材82C,87Cを取り付けている。
また、外障子8Aの外召合せ框84は、アルミ形材のみで構成されている。
【0106】
図21および図22は、障子の各框を(D)アルミ形材製の室外部材14と、(b)合成木製室内部材17とを組み合わせて形成してアルミ合成木複合障子9を構成し、このアルミ合成木複合障子9を(ウ)アルミ形材断熱窓枠4に組み込んだサッシ窓(引違い窓)510の縦断面図および横断面図である。
すなわち、サッシ窓(引違い窓)500のアルミ木複合障子8における(a)木製室内部材16からなる各室内部材81B〜83B,86B〜89Bを、(b)合成木製室内部材17に交換したものである。
【0107】
ここで、(a)木製室内部材16で構成された室内部材81B〜83B,86B〜89Bと、(b)合成木製室内部材17で構成された室内部材81B〜83B,86B〜89Bとは、それぞれ外周形状や寸法が同一とされ、各室外部材81A〜83A,86A〜89Aとの取付構造が共通化されているので、室外部材81A〜83A,86A〜89Aに対して自由に交換して取り付けることができる。
【0108】
なお、図示しないが、室内部材81B〜83B,86B〜89Bを、(c)樹脂製室内部材18、(d)アルミ形材製室内部材19、(e)樹脂金属複合材製室内部材190に交換したものも同じ構成になる。
このように、本実施形態においても、各室内部材81B〜83B,86B〜89Bは、(a)木製室内部材16、(b)合成木製室内部材17、(c)樹脂製室内部材18、(d)アルミ形材製室内部材19、(e)樹脂金属複合材製室内部材190のものから自由に選択して組み合わせることができるように、取付構造やシール等との当接部の外周形状等が共通化されている。
【0109】
この第3実施形態においても、前記第1実施形態の(1)〜(9)と同じ作用効果を奏することができる。
さらに、(12)各障子8,9の見込み寸法等が同一であるため、外障子8Aの室外側に配置される網戸も共通のものが利用でき、コストをより低減できる。また、各障子8,9と窓枠4との間に設けられる各シールの接触圧も一定にでき、確実なシール性能を確保することができる。
【0110】
なお、本発明は、前述の各実施形態に限定されない。
例えば、前記各実施形態では、室外部材10を(D)アルミ形材製室外部材14の1種類としていたが、他の(A)木製室外部材11、(B)合成木製室外部材12、(C)樹脂製室外部材13、(E)樹脂金属複合材製室外部材140のいずれか1種類を用意してもよい。さらに、各室外部材11〜14,140のうちのいずれか2種類以上を用意して、室外部材11〜14,140を選択できるようにしてもよい。すなわち、2種類(記号で示せば、A+B、A+C、A+D、A+E、B+C、B+D、B+E、C+D、C+E、D+Eの10通りの組み合わせ)用意してもよいし、3種類(A+B+C、A+B+D、A+B+E、A+C+D、A+C+E、A+D+E、B+C+D、B+C+E、B+D+E、C+D+Eの10通りの組み合わせ)用意してもよいし、4種類(A+B+C+D、A+B+C+E、A+B+D+E、A+C+D+E、B+C+D+Eの5通りの組み合わせ)用意してもよいし、5種類すべて(A+B+C+D+E)を用意してもよい。
【0111】
同様に、前記各実施形態では、室内部材15を(a)木製室内部材16、(b)合成木製室内部材17、(c)樹脂製室内部材18、(d)アルミ形材製室内部材19、(e)樹脂金属複合材製室内部材190の5種類用意していたが、5種類すべて用意しなくてもよく、各室内部材16〜19,190のいずれか2種類以上を用意すればよい。例えば、2種類(記号で示せば、a+b、a+c、a+d、a+e、b+c、b+d、b+e、c+d、c+e、d+eの10通りの組み合わせ)用意してもよいし、3種類(a+b+c、a+b+d、a+b+e、a+c+d、a+c+e、a+d+e、b+c+d、b+c+e、b+d+e、c+d+eの10通りの組み合わせ)用意してもよいし、4種類(a+b+c+d、a+b+c+e、a+b+d+e、a+c+d+e、b+c+d+eの5通りの組み合わせ)用意してもよい。
【0112】
また、前記各実施形態とは逆に、図23に示すように、室外部材10を(A)木製室外部材11、(B)合成木製室外部材12、(C)樹脂製室外部材13、(D)アルミ形材製室外部材14、(E)樹脂金属複合材製室外部材140のいずれか2種類以上を設け、室内部材15を、例えば、(d)アルミ形材製室内部材19等の各室内部材16〜19,190の内の1種類設け、各室外部材11〜14,140を選択できるようにしてもよい。
この場合も、各室外部材11〜14,140は、交換してアルミ形材製室内部材19に取り付けることができるように、取付構造が共通、つまり取付部の寸法、外周形状等が共通化されている。
【0113】
さらに、各室外部材11〜14,140および室内部材16〜19,190をそれぞれ2種類以上設け、自由に組み合わせて障子を構成できるようにしてもよい。
【0114】
さらに、前記各実施形態において、(E)樹脂金属複合材製室外部材140、(e)樹脂金属複合材製室内部材190は、樹脂とアルミ形材等の金属材を接着などで互いに固定して形成した複合材で構成していたが、合成木と金属との複合材、木と金属との複合材等の他の材質の複合材を用いて、室外部材や室内部材を構成してもよい。
【0115】
障子の室外部材10や室内部材15としては、前記各実施形態のように、材質は異なるが各寸法は共通化されたものを用意するだけではなく、例えば、図24に示すように、見込み寸法が前記実施形態の室内部材15よりも大きなL7とされた室内部材15のように、見込み寸法が異なる室外部材10や室内部材15を用意して選択できるようにしてもよい。このような見込み寸法の異なるものも用意しておけば、例えば、見込み寸法の異なる窓枠2,3において、各戸当たり部間の寸法が窓枠2,3の見込み寸法に応じて異なる場合に、各寸法に対応した室外部材10や室内部材15を選択して対応することができる。
【0116】
また、窓枠1としては、前記各窓枠2〜4に限らず、例えば、図25に示すように、(エ)アルミ形材からなる枠本体に断熱カバーを取り付けたものでもよい。さらに、障子5と同様に、室外部材710および室内部材715で構成される窓枠701を用いてもよい。すなわち、室外部材710として、(A)木製室外部材711、(B)合成木製室外部材712、(C)樹脂製室外部材713、(D)アルミ形材製室外部材714、(E)樹脂金属複合材製室外部材740の材質が異なる5種類のうちの少なくとも1種類以上の室外部材を用意し、室内部材715として、(a)木製室内部材716、(b)合成木製室内部材717、(c)樹脂製室内部材718、(d)アルミ形材製室内部材719、(e)樹脂金属複合材製室内部材790の材質が異なる5種類のうちの少なくとも1種類以上の室内部材を用意し、これらを適宜組み合わせることで構成される窓枠701を用いてもよい。
【0117】
例えば、図26に示すように、(D)アルミ形材製室外部材714に、各室内部材716〜719,790(樹脂金属複合材製室内部材790は図示せず)から適宜選択した室内部材を組み合わせて窓枠を構成すればよい。これらの各室内部材716〜719,790も、(D)アルミ形材製室外部材714に対して自由に交換して取り付けることができるように、その取付構造や外形形状、寸法等が適宜共通化されている。
【0118】
さらに、窓枠としては、図25に示すように、(i)アルミ形材断熱窓枠721、(ii)樹脂窓枠722、(iii)アルミ形材窓枠723等の断熱性カバーを設けないタイプのものでもよい。さらには、図27に示すように、窓枠2の上枠21、下枠22、縦枠23の一部の枠(例えば、上枠21)のみを室内外部材714,716等で構成したものなどでもよく、窓枠の構成は実施にあたって適宜設定すればよい。
【0119】
同様に、室内外部材で構成される障子においては、1つの障子で同じ材質の室外部材10や室内部材15を選択しなくてもよく、各框に要求される性能、意匠等の機能に応じて異なる材質の室外部材10や室内部材15を選択して組み合わせてもよい。同様に、室内外部材で構成される窓枠においても、各枠に要求される性能、意匠等の機能に応じて異なる材質の室外部材10や室内部材15を選択して組み合わせてもよい。
例えば、障子において、上框、竪框の室内部材を(a)木製室内部材16で構成し、下框の室内部材を(b)合成木製室内部材17で構成して、雨水等に触れやすい下框部分の耐水性能を向上させるようにしてもよい。
【0120】
また、本発明は、前述の嵌め殺し窓、縦辷り出し窓、引違い窓に限らず、上げ下げ窓、横辷り出し窓、内開き窓、外開き窓、片引き窓等の各種サッシ窓や、玄関、浴室等の各種出入り口に設けられるドアや引き戸に適用してもよい。
例えば、図28に示すような、3枚建ての引違い窓550等に本発明を適用してもよい。
【0121】
さらに、図29に示すような、縦辷り出し窓および嵌め殺し窓等を隣接配置することで構成される連窓600に本発明を適用してもよい。連窓600の場合には、各窓枠2を連結する連窓方立601が設けられているので、この連窓方立の室内側などにもカバー材602を配置すればよい。
【0122】
また、各種のサッシ窓において、障子の内観や外観と、窓枠の内観や外観とが一致するように構成すること、特に各材質を同一にして統一感のある内観あるいは外観にすることが意匠性を向上できる点で好ましい。例えば、図30に示すように、障子6の室外部材33Aがアルミ形材製室外部材14であれば、窓枠2の室外部材(縦枠23)もアルミ形材製室外部材714で構成し、障子6の室内部材33Bが木製室外部材16であれば、窓枠2の室内部材も木製室内部材716で構成するように、窓枠および障子の室外露出部の材質を同一にし、かつ室内露出部の材質を同一にすればよい。
この際、連窓600の場合には、連窓方立601の室外露出部(方立601)を窓枠2の室外露出部と同じ材質にし、室内露出部(カバー材602)を窓枠等の室内露出部と同じ材質にすれば、連窓方立601を含む連窓600全体の内観、外観を向上できる。
【0123】
さらに、連窓方立601のカバーとしては、図30に示すように、障子7の室内部材33B(合成木製室内部材17)と同じ、合成木製カバー605を各窓枠の断熱性カバー間に配置してもよい。この場合、窓枠2の断熱性カバー223が合成木製カバー605および室内部材33B間に露出するが、この断熱性カバー223を木粉入り樹脂で構成して同じような色調にしたり、あるいは合成木製カバー605とは異なる色にしてアクセントとしたりすることができ、ユーザーの好みに応じた意匠にすることができる。
また、図31に示すように、合成木製カバー606で断熱性カバー223をも被覆し、連窓600の室内外観においては、合成木部分のみが露出して統一感の高い意匠にできるように構成してもよい。
なお、図32のように、窓枠2の断熱性カバー223との統一感を重視して、樹脂製カバー607で連窓方立601の室内側を被覆してもよい。
【0124】
また、交換可能な室外部材10や室内部材15は、外周形状が同じであることが好ましいが、最小限共通化が必要な部分を除けば、その形状が同一である必要はない。例えば、図33に示す4枚建ての引違い窓における突合せ框610の室内部材として、図33(A)に示すような左右対称の室内部材610Bを用いてもよいし、図33(B)に示すように左右非対称の室内部材610Cを用いてもよい。これらの各室内部材610B,610Cは、室外部材610Aに対する取付部の形状、寸法を共通しているが、突合せ部の形状のみ相違させたものである。このように交換可能なために最小限共通化が必要な部分、すなわち、窓枠のシール材に当接する部分や、室内外部材に取り付けられる取付部や係止部、ガラス保持部等、他の部材と関連する部分は、各室外部材10や室内部材15で共通化しておく必要があるが、それ以外の部分の形状は各材質、意匠等に応じて適宜設定してもよい。
【0125】
【発明の効果】
このような本発明の障子、建具および建物によれば、室内部材や室外部材の意匠、材質などの機能をユーザーの要望するものにでき、かつコストを低減できて安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるサッシ窓の組み合わせを示すブロック図である。
【図2】第1実施形態における下枠および下框の組み合わせの例を示す図である。
【図3】第1実施形態における縦枠および竪框の組み合わせの例を示す図である。
【図4】第1実施形態におけるアルミ形材断熱窓枠とアルミ木複合障子とを組み合わせた嵌め殺し窓を示す縦断面図である。
【図5】図4に示す嵌め殺し窓の横断面図である。
【図6】第1実施形態におけるアルミ形材断熱窓枠とアルミ合成木複合障子とを組み合わせた嵌め殺し窓を示す縦断面図である。
【図7】図6に示す嵌め殺し窓の横断面図である。
【図8】第1実施形態におけるアルミ形材断熱窓枠とアルミ合成木複合障子とを組み合わせた嵌め殺し窓を示す縦断面図である。
【図9】図8に示す嵌め殺し窓の横断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態におけるアルミ形材断熱窓枠とアルミ木複合障子とを組み合わせた縦辷り出し窓を示す縦断面図である。
【図11】図10に示す縦辷り出し窓の横断面図である。
【図12】第2実施形態におけるアルミ形材断熱窓枠とアルミ合成木複合障子とを組み合わせた縦辷り出し窓を示す縦断面図である。
【図13】図12に示す縦辷り出し窓の横断面図である。
【図14】第2実施形態におけるアルミ形材断熱窓枠とアルミ木複合障子とを組み合わせた縦辷り出し窓を示す縦断面図である。
【図15】図14に示す縦辷り出し窓の横断面図である。
【図16】第2実施形態におけるアルミ形材断熱窓枠とアルミ合成木複合障子とを組み合わせた縦辷り出し窓を示す縦断面図である。
【図17】図16に示す縦辷り出し窓の横断面図である。
【図18】本発明の第3実施形態におけるサッシ窓の組み合わせを示すブロック図である。
【図19】第3実施形態におけるアルミ形材断熱窓枠とアルミ木複合障子とを組み合わせた引違い窓を示す縦断面図である。
【図20】図19に示す引違い窓の横断面図である。
【図21】第2実施形態におけるアルミ形材断熱窓枠とアルミ合成木複合障子とを組み合わせた引違い窓を示す縦断面図である。
【図22】図21に示す引違い窓の横断面図である。
【図23】本発明の変形例である室外部材を交換する組み合わせの例を示す図である。
【図24】本発明の変形例である室内部材の見込み寸法が異なる例を示す横断面図である。
【図25】
本発明の変形例である窓枠の構造を示すブロック図である。
【図26】
本発明の変形例である窓枠の室外部材を交換する組み合わせの例を示す図である。
【図27】
本発明の変形例を示す縦断面図である。
【図28】
本発明の変形例である3枚建ての引違い窓を示す横断面図である。
【図29】
本発明の変形例である連窓を示す横断面図である。
【図30】
本発明の変形例である連窓の方立部分を示す横断面図である。
【図31】
本発明の変形例である連窓の方立部分を示す横断面図である。
【図32】
本発明の変形例である連窓の方立部分を示す横断面図である。
【図33】
本発明の変形例である突合せ框部分を示す横断面図である。
【符号の説明】
1…窓枠、2〜4…アルミ形材断熱窓枠、5…障子、6…アルミ木複合障子、7…アルミ合成木複合障子、8…アルミ木複合障子、9…アルミ合成木複合障子、10…室外部材、11…木製室外部材、12…合成木製室外部材、13…樹脂製室外部材、14…アルミ形材製室外部材、140…樹脂金属複合材製室外部材15…室内部材、16…木製室内部材、17…合成木製室内部材、18…樹脂製室内部材、19…アルミ形材製室内部材、190…樹脂金属複合材製室内部材16A〜19A,190A…取付部、21…上枠、22…下枠、23…縦枠、22A…室外部材、22B…室内部材、22C…断熱部材、21D〜23D…室外側戸当たり部、31…上框、32…下框、33…竪框、31A〜33A…室外部材、31B〜33B…室内部材、41…上枠、42…下枠、43…縦枠、41A,42A,43A…室外部材、41B,42B,43B…室内部材、41C,42C,43C…断熱部材、71…上枠、72…下枠、72A…室外部材、72B…室内部材、72C…断熱部材、73…縦枠、81,86…上框、82,87…下框、83,88…竪框、84…外召合せ框、89…内召合せ框、81A〜83A,86A〜89A…室外部材、81B〜83B,86B〜89B…室内部材、100,110,120…嵌め殺し窓(サッシ窓)、221〜223,271〜273…断熱性カバー、221A〜223A…室内側戸当たり部、271〜273…断熱性カバー、400,410,420,430…縦辷り出し窓、441…グレモンハンドル、450…収納網戸、460…上げ下げ式網戸、470…ロール網戸、500,510…引違い窓、521〜526…断熱性カバー、550…引違い窓、600…連窓、601…連窓方立、602…カバー材、605…合成木製カバー、606…合成木製カバー、607…樹脂製カバー、610…突合せ框、610B,610C…室内部材、701…窓枠、710…室外部材、711…木製室外部材、712…合成木製室外部材、713…樹脂製室外部材、714…アルミ形材製室外部材、740…樹脂金属複合材製室外部材、715…室内部材、716…木製室内部材、717…合成木製室内部材、718…樹脂製室内部材、719…アルミ形材製室内部材、790…樹脂金属複合材製室内部材、721…アルミ形材断熱窓枠、722…樹脂窓枠、723…アルミ形材窓枠。

Claims (8)

  1. 上框、下框および左右の竪框を四周框組みして面材を組み込んで形成された障子であって、
    前記各框は、面材を保持する室外部材および室内部材を備えて構成され、
    室内部材は、機能が異なりかつ室外部材との取付構造が共通する複数種類の室内部材から選択されて室外部材に組み合わされ
    前記室内部材は、(a)木製の室内部材、(b)合成木製の室内部材、(c)樹脂製の室内部材、(d)金属製の室内部材、(e)樹脂および金属の複合材製の室内部材、のいずれか2種類以上からなる材質の異なる室内部材から選択されている障子。
  2. 前記室内部材は、断熱性能および意匠の少なくとも一方が異なることで機能が異なるように構成されている請求項1に記載の障子。
  3. 前記各室内部材は、室外部材との取付部の形状および寸法が互いに同一とされている請求項1または請求項2に記載の障子。
  4. 前記室内部材は、見込み寸法が異なるものが複数種類用意されている請求項に記載の障子。
  5. 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした建具枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成される建具であって、
    前記建具枠に組み込まれる障子は、請求項1〜のいずれかに記載の障子から選択されて組み込まれている建具。
  6. 前記建具枠の室内側に露出する部分および室外側に露出する部分は、障子の室内部材および室外部材とそれぞれ同じ材質とされている請求項に記載の建具。
  7. 前記建具枠の各枠は、枠本体と枠本体の室内側に取り付けられたカバー材とを備えて構成され、
    前記カバー材は、見込み寸法の異なる複数種類のカバー材から選択されて枠本体に組み合わされている請求項または請求項に記載の建具。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の建具が、その取付位置における環境の違いに応じて選択されて取り付けられている建物。
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