JP3545493B2 - ワーク固定方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一対のワークを位置合わせして接着固定する固定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体撮像素子を用いて光学像を読み取る装置は、図9に示すように、物体2を結像レンズ3を介し、固体撮像素子1に結像させて読み取っている。また、この固体撮像素子1には複数個の微小な光電変換素子(以下、単に画素といい、通常数μm×数μmの大きさからなる。)を一列に配置した1ラインの固体撮像素子が用いられている。
【0003】
このような画像読取り装置では、結像レンズ3により結像された線像を固体撮像素子1上に位置させ、なおかつ光学的特性(ピント、倍率)を所定の要求精度で読み取るために、結像レンズ3や1ラインの固体撮像素子1の画素ライン4を、図10に示すx,y,z,β,γの5軸方向に微動させ位置を調整する必要がある。なお、図中の26は光軸である。
【0004】
さらに最近では、カラー像を読み取るために、図11に示すような、Red(以下、単にRという。)、Green(以下、単にGという。)、Blue(以下、単にBという。)に分光感度のピークを持つ画素をR,G,B別に3列配置した3ライン4a,4b,4cの固体撮像素子1aが用いられる場合がある。
【0005】
この場合には、上述した5軸方向の調整以外に、結像レンズ3による色収差を補正するために、図10で示すα方向にも3ライン固体撮像素子1aの調整を要するため、合計6軸方向の調整が必要となる。
【0006】
通常、このような固体撮像素子1aの位置調整精度は6軸方向ともに数μmが要求されており、特にこの要求を達成するために不可欠とされているのが、固体撮像素子1aを上記のように位置調整した後に固定する際に、固体撮像素子1aの位置がずれないようにする技術である。
【0007】
これは、いくら高精度に位置調整をしても、固定時にずれると再度位置調整が必要になったり、廃棄処分にするしかなくなってしまい、位置調整時間が長くなったりコスト高の原因になったりするからである。
【0008】
この固定については、従来ネジによる固定が多く用いられてきたが、その位置ずれ量が数百μm〜数十μmと大きすぎることにより、現在ではネジによる固定に比べ位置ずれ量が少ないとされる接着剤による固定が多く試みられている。
【0009】
そこで、図7に示すように、先ず、固体撮像素子1が固定された固体撮像素子保持部材6に設けた穴部18に、結像レンズ3が固定された固体撮像素子固定部材10に設けた突起部19が遊挿された状態で、穴部18側の固体撮像素子保持部材6を移動させることにより精密に位置合わせ調整をする。次に、穴部18の内周18a,18bと突起部19の外周19a,19bとで形成された環状の隙間sに接着剤24を吐出することにより、固体撮像素子1が固定された固体撮像素子保持部材6と結像レンズ3が固定された固体撮像素子固定部材10とを接着固定していた。
【0010】
この接着固定に際して、紫外線の照射で硬化する紫外線硬化型接着剤24が用いられ、この紫外線硬化型接着剤24を環状の隙間sに吐出した後、紫外線を照射して硬化させていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、紫外線硬化前に固体撮像素子と結像レンズとの精密位置合わせを行っても、これらのワークの位置合わせされた相対的な位置が紫外線照射による固定後にズレているという問題があった。
本発明者らは、調査研究の結果、その原因が次のようなことにあることを見出した。即ち、紫外線硬化型接着剤に紫外線照射を行う場合、紫外線光の全てのエネルギーが硬化反応に寄与するわけではない。硬化反応に寄与しなかったエネルギーは主に熱エネルギーとして接着剤に加えられる。よって、紫外線照射時には接着剤は紫外線硬化反応をすると同時に、固体としての接着剤は熱エネルギーによって剛性を失い軟化をはじめる。したがって、紫外線硬化前にワークの精密位置合わせを行っても、接着剤の軟化によりワークの自重等の外力でワークの固定位置がズレてしまうという問題があった。
【0012】
そこで、本発明の目的は、高精度な位置合わせを保持して一対のワークを一体化できるワーク固定方法及びその装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1ワークの突起部を第2ワークの穴部に遊挿し、その隙間に接着剤を充填して固定する固定方法であって、前記第2ワークを第1ワークに対して所定位置に移動する第1工程と、その後に前記隙間に光硬化型接着剤を充填する第2工程と、充填された光硬化型接着剤にこの接着剤を硬化させる光を照射する第3工程と、光照射後の光硬化型接着剤の温度を測定する第4工程と、この測定された温度が設定温度に低下した後に第2ワークの保持を解除する第5工程とをそれぞれ具備することを特徴としている。
【0014】
この場合に、前記第1ワークは結像レンズ側ブロックであり、前記第2ワークは固体撮像素子側ブロックであってよい。
また本発明は、第1ワークの突起部を第2ワークの穴部に遊挿し、その隙間に接着剤を充填して固定する固定装置であって、前記第1ワークと第2ワークとの相対的な位置を調整する第1移動手段と、第2ワークが第1ワークに対して所定位置となるように第1移動手段を制御する第1制御手段と、前記隙間に光硬化型接着剤を充填する接着手段と、充填された光硬化型接着剤にこの接着剤を硬化させる光を照射する光照射手段と、隙間内に充填された光硬化型接着剤の温度を測定する手段と、光照射された光硬化型接着剤の測定温度が設定温度に低下するまで第2ワークを保持しているように第1移動手段を制御する第2制御手段とをそれぞれ具備することを特徴としている。
またこの場合に、前記第1ワークは結像レンズ側ブロックであり、前記第2ワークは固体撮像素子側ブロックであってよい。
【0015】
【作用】
本発明は上述のように構成されているので、光硬化型接着剤の温度が設定温度より低下して光硬化型接着剤の剛性が高まってから第2ワークの保持を解除することができ、光の照射により光硬化型接着剤が昇温して軟化した状態で第2ワークの保持を解除しないので、保持を解除する際に位置ずれを生じることがない。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図1〜8を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る固定装置により固定される画像読取装置を示す分解斜視図である。
【0017】
図に示すように、固体撮像素子(以下、CCDという。)1は基板5にハンダ付けされており、該基板5は補助部材6にネジ7により固定されている。その際、固定を確実にするため、ネジ7にはバネ座金8と平座金9とが嵌合されている。基板5には穴部21が設けられており、後述する本体10の突起部19と補助部材6の穴部18との接着は、この穴部21を介して行うことになるので、接着剤を充填し易く、かつ6軸の調整も行い易い。このようにして第2ワークであるCCD1側ブロックが構成されている。
【0018】
また、CCD1側ブロックのCCD1上に原稿像を所定倍率で結像する結像レンズ3は、本体10に取り付けられる。この本体10は、Vブロック部11を有しており、この部分に結像レンズ3を置き、その上からレンズ押え用板バネ12を配置し、ネジ13を締めつけることにより結像レンズ3を固定している。
【0019】
また、この本体10は平座金14、バネ座金15を介し、ネジ16によりレンズ固定用ネジ穴51を介して本体取付用部材17に固定されている。この本体取付用部材17は図示しない画像読取装置本体に固定される際に用いられる。このようにして第1ワークである結像レンズ3側ブロックが構成されている。
【0020】
前記CCD1側ブロックのCCD1上に結像レンズ3が原稿像を所定倍率で結像するように位置調整した後に、前記CCD1側ブロックと結像レンズ3側ブロックとを固定する。この位置調整の概略は、先ず結像レンズ3側ブロックを移動して結像レンズ3の倍率調整を行い、この倍率調整後の結像レンズ3による像位置にCCD1側ブロックを移動して、CCD1上に原稿像が所定倍率で結像するようにする。
【0021】
このようにして、位置調整が完了した後、CCD1側ブロックと結像レンズ3側ブロックとは、CCD1側ブロックの補助部材6が本体10に接着剤で固定されることにより一体に固定される。詳しくは補助部材6に設けた穴部18と本体10に設けた突起部19とで結合部を構成し、該結合部の穴部18に本体10の突起部19を挿入して、図7に示すように、接着剤24を塗布し固定する。
【0022】
次に本実施例の画像読取装置の固定装置を、CCD1と結像レンズ3との位置調整手順及び固定手順にそって説明する。
まず、結像レンズ3を本体10にレンズ押え用板バネ12を介し、ネジ13で固定する。さらに、この状態で本体取付用部材17に平座金14、バネ座金15を介し、ネジ16により固定する。
【0023】
次に、この組付けられた状態で、図2に示す位置合わせ・固定装置の位置調整装置に装着する。この位置調整装置61は定盤32A上に位置調整装置支持部材27と光源チャート支持部材31を配しており、この光源チャート支持部材31上にはチャートガラス30、光源29、光源用反射板28が設置されている。
【0024】
このチャートガラス30の表面には、光学的な特性、具体的にはピント、倍率及び光軸のたおれ等を検出可能とするチャートが形成されており、光源29を点燈させ、光源用反射板28により反射した光を、チャートガラス30に照射することが本調整装置では可能である。
【0025】
したがって、上記組付部材を位置調整装置61に装着することにより、チャート像が結像レンズ3を介し、チャートガラス30から結像レンズ3までの距離に応じた倍率で結像されることになる。
【0026】
なお、CCD1をハンダ付けし固定している基板5は補助部材6にネジ7により固定されており、この補助部材6は真空チャックからなるCCDチャック部64に把持されている。
【0027】
さらに、このCCDチャック部64には、このCCDチャック部64を保持するチャック部63を介してx,y,z,α,β,γの6軸方向に移動可能な第1移動手段である移動ステージ62が取り付けられている。
【0028】
なお、補助部材6は基板5よりも剛性の高い部材で形成されているので、CCDチャック部64で把持しても歪みが生じにくく、基板5をじかに把持する場合に比べ基板5に与える影響が極めて少なくなっている。
【0029】
また、結像レンズ3を固定している本体10は光軸26方向の移動手段を有する図示しない本体チャック部に把持されている。そして、チャート像をCCD1により光電変換させ、そのデータを用いて光学的な特性であるピント、倍率、光軸のたおれ等を演算し求めながら、光学的な特性が所定の必要値になるよう、上述のCCDチャック部64と本体チャック部とを移動させて、位置調整を行なう。
【0030】
この位置調整終了後、位置合わせ・固定装置の接着・固定装置41を用いて固定を行なう。この接着・固定装置41は、吐出部であるノズル先端部45A(図7参照)からシリンジ35(図4、5参照)を介して紫外線硬化型接着剤24を吐出するノズル45を有する接着剤塗布器42と、接着部に紫外線を照射する紫外線照射部であるライトガイド47と、このライトガイド47に紫外線を供給する紫外線源44と、塗布器照射部切換部46とをユニット化して備えている。なお、ライトガイド47は例えば光ファイバー束等からなる。そして、この光ファイバー束等から出射された紫外線を穴部18内に集光させるには、凸レンズ系又は凹面鏡等の集光光学系を用いることができる。この集光光学系は例えば人工螢石、人工水晶等の紫外線透過率の高い材料により作製されることが望ましい。また、紫外線源44としては、例えば水銀放電灯を用いることができる。
【0031】
前記接着・固定装置41のノズル先端部45Aは、吐出部移動手段である吐出部移動機構43Aを介して接着・固定装置支持台48に取り付けられ、この接着・固定装置支持台48は定盤32B上に固定されている。また、接着・固定装置41のライトガイド47の光出射端側は、紫外線照射部移動手段である紫外線照射部移動機構43Bを介して接着・固定装置支持台48に取り付けられている。
【0032】
この接着・固定装置41によって補助部材6の穴部18と本体10の突起部19とで形成される結合部に光硬化型接着剤である紫外線硬化型接着剤24を塗布し、その後塗布器照射部切換部46を作動させ、ライトガイド47から照射される光が結合部に入射するように移動させ、その後に紫外線を照射して接着剤24を硬化させる。
なお、位置調整をする前に接着剤24の塗布を行い、その後、位置調整し接着剤24を硬化させてもよい。
【0033】
次に、本実施例に係る位置合わせ・固定装置の機能ブロック部分を図2のブロック図に基づいて説明する。
位置調整及び固定装置は、移動ステージ62を駆動する移動ステージ駆動部72と、CCD1を駆動するためのCCD駆動信号を出力するCCD駆動部73と、CCD1から出力されたデータを演算するCCD出力データ演算部74と、後述する接着・固定装置41を含む接着ユニットを駆動する接着ユニット駆動部75と、CCDチャック部64を保持するチャック部63の開閉を制御するCCDチャック部保持及び開放制御部76(第2制御手段)と、予め設定されている設定温度と比較される環状隙間s内の温度を測定する温度測定手段Tと、接着剤24の吐出位置を制御する接着剤吐出制御部77と、ライトガイド47の紫外線照射位置を制御する紫外線照射制御部78と、紫外線照射制御部78、接着剤吐出制御部77及びCCDチャック制御部76の動作シーケンスを制御する動作シーケンス制御部79と、CCD出力データ演算部74の演算結果から動作シーケンス制御部79、接着ユニット駆動部75及び移動ステージ駆動部72に制御信号を送出して移動量を制御する第1制御手段である移動量制御部71とを備える。前記温度測定手段Tとしては、例えば、非接触温度センサを用いることが望ましい。非接触温度センサとしては、具体的には、焦電型赤外線センサを用いてもよい。また、紫外線硬化型接着剤としては、例えば、アクリレート、ポリエン・ポリチオール、エポキシ等の基剤に光増感剤を添加したものが用いられる。
【0034】
この移動量制御部71により、結像レンズ3側ブロックの結像レンズ3の結像位置にCCD1側ブロックのCCD1の画素ライン4を移動させる制御信号が移動ステージ駆動部72に送出され、移動ステージ62が駆動される。
また、接着剤吐出制御部77により、CCD1側ブロックの移動量に合わせてノズル先端部45Aを移動させるように、吐出部移動機構43Aが制御される。
さらに、UV光照射制御部78により、CCD1側ブロックの移動量に合わせてライトガイド47を移動させるように、紫外線照射部移動機構43Bが制御される。
【0035】
図4は接着・固定装置の接着ユニット駆動部により駆動される移動機構を示す平面図、図5は同正面図、図6は同側面図である。
画像読取装置の製造装置天板80上には、x方向移動機構が設けられている。このx方向移動機構は、移動用モータ81xと、この移動用モータ81xに減速機構83xを介して連結されるボールねじ85xと、このボールねじ85xに螺合してx方向に移動するナット部材86xとを備えている。移動用モータ81xは、取付け片82xを介して天板80の上面に取付けられる。また、ボールねじ85xは、支持片84x、88xにより天板80の上面に支持される。
【0036】
天板80の下方には、xyテーブルが取り付けられている。このxyテーブルは、天板80の下面にx方向ガイドレール98を介して摺動自在に取り付けられているxテーブル97と、このxテーブル97の下面にy方向ガイドレール96を介して摺動自在に取り付けられているyテーブル95とを備えている。移動用モータ81xを駆動することにより、xテーブル97はナット部材86xの係合片87xに係合してx方向に移動される。
【0037】
また、xテーブル97の下面には、y方向ガイドレール96に沿ってyテーブル95を移動するy方向移動機構が取り付けられている。このy方向移動機構は、移動用モータ81yと、この移動用モータ81yに減速機構83yを介して連結されるボールねじ85yと、このボールねじ85yに取り付けられてy方向に移動するナット部材86yとを備えている。移動用モータ81yは、取付け片82yを介してxテーブル97の下面に取付けられる。また、ボールねじ85yは、支持片84y、88yによりxテーブル97の下面に支持されている。
【0038】
このようなy方向移動機構では、移動用モータ81yを駆動することにより、yテーブル95は、ナット部材86yの係合片87yに係合してy方向に移動される。このyテーブル95には、後述する固定枠93を介して紫外線照射部であるライトガイド47が取り付けられている。したがって、このライトガイド47は、x,y方向に移動自在に構成されている。
【0039】
前記yテーブル95の下面には、平面視略コ字形の固定枠93が固設され、この固定枠93の開放端には、z方向(上下方向)ガイドレール94が取り付けられている。そして、このz方向ガイドレール94には移動枠92が摺動自在に取り付けられている。この移動枠92は、z方向移動機構によりz方向ガイドレール94に沿ってz方向(上下方向)に移動される。このz方向移動機構は、移動用モータ81zと、この移動用モータ81zに減速機構を介して連結されるボールねじ85zと、このボールねじ85zに取り付けられてz方向に移動するナット部材86zとを備えている。移動用モータ81zは、yテーブル95の上面に取付けられる。また、ボールねじ85zは、取付片88z等により固定枠93に取り付けられている。移動用モータ81zを駆動することにより、移動枠92は、ナット部材86zの係合片87zに係合してz方向に移動される。このようにして吐出部移動機構43Aは構成されている。
【0040】
前記移動枠92には、接着・固定装置41の接着剤吐出用のノズル45が取り付けられている。したがって、このノズル45は、x,y,z方向に移動自在に構成されている。このノズル45とライトガイド47との切換えは、移動用モータ81yを駆動することにより行うことができ、このようにして塗布器照射部切換部46が構成される。
【0041】
次に、接着部でもある結合部の構造について説明する。
図7には結合部の断面図が示されている。補助部材6には、被接着箇所である穴部18が形成されており、その穴部18に本体10に設けられている突起部19が挿入されている。
【0042】
この両者により形成されている被接着箇所の環状隙間sの形は、幅が不均一な環状になっており、接着剤24を吐出塗布する側の幅が広く、接着剤24が流れ落ちる側の幅が狭くなっている。
【0043】
すなわち、図に示すように、テーパ部18aとストレート部18bとを有する穴部18と、テーパ部19aとストレート部19bとを有する棒状の突起部19とで形成されており、対向する位置にそれぞれ一定の径を有する部分18b,19bが設けられている。
【0044】
図に示すように、補助部材6の穴部18と、本体10の突起部19とで形成される環状隙間sの上方から接着剤塗布器42に装着しているノズル先端部45Aを近づけて塗布する。
【0045】
次に、本実施例に係る位置調整・固定方法を図3の制御フローに基づいて説明する。
ステップS1では、CCD1側ブロックを保持しているCCDチャック部64をチャック部63で保持する。
【0046】
ステップS2では、移動ステージ62及び接着ユニット(接着剤塗布器42等)の原点出しを行う。移動ステージ62の原点出しでは、CCD1の位置調整を行う前に、設備の中である決められた第1の基準位置からの距離が予めわかっている第2の基準位置にワークを保持しているCCDチャック部64を移動する。また、接着ユニットの原点出しでは、CCD1の位置調整を行う前に、設備の中である決められた第1の基準位置からの距離が予めわかっている第3の基準位置に移動する。
【0047】
ステップS3では、CCD1を結像レンズ3の結像位置に合わせるように調整のアルゴリズムに基づいてCCD1を調整する(第1工程)。そして、本体10の突起部19が補助部材6の穴部18に挿入された状態で調整を完了する。
【0048】
ステップS4では、ステップS3で調整の終了したCCD1側の穴部18が原点位置からどの方向にどれだけ移動したかということを記憶させておく。即ち、CCD出力データ演算部74から移動量制御部71へ移動量に対応した調整量のデータを送る。
【0049】
ステップS5では、ステップS4で記憶した調整量のデータに基づいて、接着ユニットを接着位置に移動する。即ち、調整量のデータに基づいて、接着ユニットを原点位置からどの位置に移動させれば接着したい部分を接着できるかということを算出し、この算出量分だけ接着ユニットを移動する。したがって、接着ユニットのノズル45のノズル先端部45AをCCD1ブロックの穴部18を基準とする穴部輪郭位置である吐出位置に合わせることができる。このように穴部18を基準としてノズル45のノズル先端部45Aを合わせたので、注入時の接着剤24の穴部18の外側へのはみ出しを防止することができ、注入ムラがなくなる。したがって、環状隙間s内での接着剤24の塗布状態の均一性を従来と比べて向上させることができる。
【0050】
ステップS6では、図7に示すように、補助部材6の穴部18と、本体10の突起部19で形成される環状隙間sの上方から接着・固定装置41に装着しているノズル45を近づけて各ノズル先端部45Aから一度に接着剤24を吐出して環状隙間s内に充填する(第2工程)。
【0051】
ステップS7では、ステップS6の吐出終了後、z方向の移動用モータ81zを駆動させて接着ユニットをz方向、即ち上方に所定時間退避させる。ここで、所定時間とは、吐出終了直後にノズル先端部45Aから環状隙間s内へ表面張力により連続する接着剤24がノズル先端部45Aから分離するまでの時間をいう。このように、接着剤24の吐出が終了した後で接着ユニットのノズル先端部45Aを上方に所定時間退避させたので、ノズル先端部45Aから表面張力により環状隙間s内の接着剤24に連続している接着剤部分が水平方向の退避方向に引かれて塗布状態が不均一になるのを防止することができる。
【0052】
ステップS8では、UV光照射制御部78により、接着ユニットのノズル先端部45Aをx方向の移動用モータ81x及びy方向の移動用モータ81yを駆動させてx,y方向に退避させるとともに、ライトガイド47の光出射端を紫外線照射位置に移動する。このときのライトガイド47の原点位置からの移動量としては、ステップS4で求めて記憶されている穴部18の移動量を使用する。このようにワーク側の穴部18の移動量に基づいてライトガイド47の光出射端部の移動量を制御しているので、ライトガイド47の光出射端がノズル45の吐出端の位置に正確に置換される。したがって、ライトガイド47から出射される収束性の紫外線光束を、その光軸に直交する断面形状が穴部18と同一の部分で穴部18に正確に重ねることができる。
【0053】
ステップS9では、ライトガイド47から環状隙間s内の接着剤24に向けて紫外線を照射する(第3工程)。
【0054】
ステップS10では、紫外線照射後の接着剤24の冷却を行う。この冷却は、例えば、所定時間放置することによる自然空冷または冷却ファン等による強制空冷により行われる。
【0055】
ステップS11では、温度測定手段Tにより環状隙間内の接着剤の温度を測定する(第4工程)。
ステップS12では、ステップS11で測定された温度と、予め設定されている温度とを比較し、この設定温度を下回らない場合にはステップS10に戻って紫外線照射後の冷却を再度行う。そして、設定温度を下回るかどうかを温度測定手段Tの測定値に基づいて監視する。また設定温度を下回った場合には、ステップS13に進む。この設定温度は、紫外線硬化型接着剤がワークの位置ズレを生じさせない程度に十分に剛性を維持できる温度とし、例えば室温より数度上に設定する(第5工程)。
ステップS13では、チャック部63によるCCDチャック部64の保持を解除する(第5工程)。
【0056】
次に、上述の環状隙間sに接着剤24を塗布したときの接着剤24の挙動について説明する。図7に示すように、塗布された接着剤24は、接着剤固有の表面張力T及び接着剤24の重量Pに対する摩擦抗力D、さらに図示はしていない接着剤24内部の圧力に対する抗力や、環状隙間sの最下方の幅A及びA′や接着剤24の密度等々による力学的な釣り合いで接着剤24は下方に流出しない。
【0057】
次に接着剤の硬化について説明する。
ここで使用している接着剤24は紫外線硬化型接着剤であるため、上述したように、接着剤塗布部上方から図8に示すライトガイド47により、紫外線UVを照射して接着剤24を硬化させる。
【0058】
接着剤24の硬化は、紫外線UVが照射される側の表面から進んでいく。この場合は接着剤塗布用の環状隙間sの中心軸方向から照射しているので、この方向に接着剤24の硬化が進んで行く。接着剤24は硬化する際、収縮することにより力が発生する。接着剤24の塗布状態がほぼ均一であるので、発生した力はほぼ均一な大きさで作用し、環状隙間sの中心軸に対し法線方向に作用し、なおかつ環状隙間sの円周方向に対して、ほぼ均一に作用するためこの力が打ち消され、補助部材6のx,y方向の位置ずれはほとんど発生しない。
【0059】
この紫外線照射時において、紫外線UVのエネルギーのうち、接着剤24の硬化に寄与するエネルギーの残りのエネルギーは、接着剤24を軟化させる熱エネルギーとして接着剤24に作用する。そして、接着剤24は昇温するにしたがって軟化して、CCD1側ブロックと結像レンズ3側ブロックとの位置ズレを生じる程度まで剛性が低下する。この接着剤24の剛性が低下した状態でCCD1側ブロックと結像レンズ3側ブロックとの保持を解除すると接着剤24が変形移動して位置ズレを生じる虞がある。本実施例では、接着剤24の温度を必要な剛性を有するまで低下させてからCCD1側ブロックと結像レンズ3側ブロックとの保持を解除するので、解除時のCCD1側ブロックと結像レンズ3側ブロックとの位置ズレを防止することができる。
【0060】
なお、以上の実施例では、移動量制御部71、動作シーケンス制御部79、紫外線照射制御部78、接着剤吐出制御部77及びCCDチャック部保持及び開放制御部76を個々の回路で構成した場合について説明したが、1つのCPUで構成してもよい。
【0061】
また、以上の実施例では、第1ワークとして結像レンズ側ブロック、第2ワークとして固体撮像素子側ブロックの場合について説明したが、一対の互いに位置合わせされるワークであれば、他のものでも容易に適用することができる。
また、光硬化型接着剤として電子線硬化型接着剤を用いて、硬化する際に紫外線の代わりに電子線を照射するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く本発明によれば、光硬化型接着剤の温度が設定温度より低下して光硬化型接着剤の剛性が高まってからワークの保持を解除することができるので、保持を解除する際に位置ずれを生じることがなく、高精度に位置合わせした状態のままワークを一体化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る固定装置により固定される画像読取装置を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る位置合わせ・固定装置の機能ブロック図である。
【図3】本実施例に係る位置調整・固定方法の制御フローを示す図である。
【図4】接着・固定装置の接着ユニット駆動部により駆動される移動機構を示す平面図である。
【図5】同正面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】結合部の断面図である。
【図8】紫外線の照射を示す図である。
【図9】固体撮像素子を用いて画像読取をおこなう装置の概略図である。
【図10】図9における固体撮像素子の位置調整方向を示す説明図である。
【図11】固体撮像素子と画素ラインとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 固体撮像素子
3 結像レンズ
18 穴部
19 突起部
24 接着剤
42 接着剤塗布器
44 紫外線源
45 ノズル
47 ライトガイド
62 移動ステージ(第1移動手段)
71 移動量制御部(第1制御手段)
76 CCDチャック部保持及び開放制御部(第2制御手段)
s 環状隙間
T 温度測定手段

Claims (4)

  1. 第1ワークの突起部を第2ワークの穴部に遊挿し、その隙間に接着剤を充填して固定する固定方法であって、
    前記第2ワークを第1ワークに対して所定位置に移動する第1工程と、
    その後に前記隙間に光硬化型接着剤を充填する第2工程と、
    充填された光硬化型接着剤にこの接着剤を硬化させる光を照射する第3工程と、
    光照射後の光硬化型接着剤の温度を測定する第4工程と、
    この測定された温度が設定温度に低下した後に第2ワークの保持を解除する第5工程とをそれぞれ具備するワーク固定方法。
  2. 前記第1ワークは結像レンズ側ブロックであり、前記第2ワークは固体撮像素子側ブロックであることを特徴とする請求項1記載のワーク固定方法。
  3. 第1ワークの突起部を第2ワークの穴部に遊挿し、その隙間に接着剤を充填して固定する固定装置であって、
    前記第1ワークと第2ワークとの相対的な位置を調整する第1移動手段と、
    第2ワークが第1ワークに対して所定位置となるように第1移動手段を制御する第1制御手段と、
    前記隙間に光硬化型接着剤を充填する接着手段と、
    充填された光硬化型接着剤にこの接着剤を硬化させる光を照射する光照射手段と、
    隙間内に充填された光硬化型接着剤の温度を測定する手段と、
    光照射された光硬化型接着剤の測定温度が設定温度に低下するまで第2ワークを保持しているように第1移動手段を制御する第2制御手段とをそれぞれ具備するワーク固定装置。
  4. 前記第1ワークは結像レンズ側ブロックであり、前記第2ワークは固体撮像素子側ブロックであることを特徴とする請求項3記載のワーク固定装置。
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