JP3545194B2 - Fm多重放送受信機の同期回路 - Google Patents

Fm多重放送受信機の同期回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各々FM多重データを含む2以上のFM変調信号を受信するFM多重放送受信装置の同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば自動車走行中、相対的及び絶対的な測定方法により自分自身の位置を検出し、自分自身が地図上のどの位置にいるか知り得るカーナビゲーション機器が広く普及している。カーナビゲーション機器においては、位置の測位手段として自立航法と称されるジャイロセンサ、方位センサ及び車速信号等により起点からの相対位置を計算する方法と、電波航法と称せられるGPS(Global Positioning System)衛星を利用して絶対位置を算出する方法とがある。
【0003】
さらに、カーナビゲーション機器上で、上記の如く自分自身の地図上の位置を検出するだけでなく、道路交通情報も得られるようになった。即ち、上記FM多重放送による道路交通情報データサービス(以下、VICSデータという)が1996年から開始され、カーナビゲーション機器はこのVICSデータサービスを基に、地図上に渋滞情報やその他の道路情報(通行止めや工事区間など)等を表示することができる。
【0004】
ところで、GPS衛星による絶対位置算出は、衛星の時計誤差、衛星の軌道誤差、電離層遅延誤差等及び犯罪への利用などへの対策のための意図的な精度劣化により、最大100mの誤差が存在する。この誤差を減らすためにD−GPS(Differential−GPS)方式が考え出された。これは、その絶対位置が正確に分かっている基準放送基地局でGPS電波を受信し、絶対位置とGPS電波から計算された位置とから誤差を検出し、この誤差情報データを放送電波を使ってカーナビゲーション機器に送り、カーナビゲーション機器では誤差情報データを使用してより正確な位置情報が求められる。上記の如きFM多重放送によるD−GPS(誤差情報)データサービスが1997年から開始された。このサービスにより、測位誤差を数メートルで位置を測定することができる。
【0005】
よって、カーナビゲーション機器のFM多重放送受信機は、VICSデータとD−GPSデータを得る場合、VICS放送局とD−GPS放送局との両方を切り替えて受信する必要が有った。
図4は、一般的なFM多重放送受信機を示すブロック図である。図4の受信機は従来より良く知られているので、説明を省略する。また、図5は図4のブロック/フレーム同期回路の具体回路を示す。
【0006】
図5において、データカウンタ101はブロック同期用の288進カウンタであり、16KHzのシステムクロック(FM多重データのビットレートと同一周波数のクロック)をカウントし、1ブロック毎に即ち18ms間隔でパルスC1を出力する。105は受信データからBICを検出するBIC検出回路である。尚、後述するようにブロック同期が非同期の期間中BIC検出回路105でBIC(ブロック識別符号)が検出されるとリセットされる。
【0007】
106は、データカウンタ101の出力パルスC1とBIC検出回路105の出力パルスBPの発生タイミングを比較し、タイミングの一致または不一致を検出する検出回路であり、パルスC1及びBPのタイミングが一致すると一致パルスP1が出力され、逆にパルスC1及びBPのタイミングが不一致であると不一致パルスP2が出力される。107は一致パルスP1が連続して所定回数M(後方保護数M)だけカウントされるとブロック同期が確立したことを示す「1」なる出力BLを出力し、不一致パルスP2が連続して所定回数N(前方保護数N)だけカウントされるとブロック同期が外れたことを示す「0」の出力BLを出力する同期判定保護回路である。
【0008】
109は検出されたBICの変化点を検出するBIC変化点検出回路であり、例えば図6の如くフレームが構成されるFM多重データでは、BIC1→BIC3、BIC4→BIC2、BIC2→BIC3、BIC4→BIC1の各変化点を検出する。110はフレーム同期用の272進カウンタであり、データカウンタ101のパルスC1をカウントすることによりブロック数のカウントするブロックカウンタである。111はBIC変化点検出回路109で検出した変化点と、ブロックカウンタ110のカウント値に基づき計算される変化点を比較し、連続して所定回数X(後方保護数X)だけ一致するとフレーム同期が確立したことを示す「1」の出力FLを発生し、連続して所定回数Y(前方保護数Y)だけ不一致するとフレーム同期が外れたことを示す「0」の出力FLを発生するフレーム同期検出保護回路である。フレーム同期が非同期の場合には、所定のBIC変化点が検出されるとブロックカウンタ(110)は所定値にセットされ、また、フレーム同期検出保護回路111からの出力FCKはフレーム同期状態でブロックカウンタが272進カウントを終了すると発生するフレーム先頭信号である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図4のFM多重放送受信機において、現在受信中のVICS局のデータ受信中に、D−GPSデータを得ようとした場合、VICS局から一旦D−GPS局に受信周波数を切り替えるとともにブロック同期をD−GPS局で行い、その後VICS局に戻すという動作を行っていた。誤差情報を得るのに必要なD−GPSデータは2ブロックだけである。その為、G−DPS局の受信中VICSデータを得ることができなくとも、図6の如きフレーム構成中の垂直パリティにより縦方向の誤り訂正を行うことで、D−GPS局の受信期間に受信できなかったVICSデータを復元することは可能である。
【0010】
しかしながら、図5の従来回路ではD−GPS局からVICS局に戻すと、VICS局のフレーム同期がずれてしまい、VICS局のフレーム同期が外れるという問題があった。この状態になると、D−GPS局受信期間に受信できなかったVICSデータを復元することだけでなく、VICSデータも復調することができなくなっていた。
【0011】
次に、図7のタイミングチャートを参照して上記VICSデータのフレーム同期ずれについてさらに説明する。尚、ブロック同期回路の後方保護数をM=2、前方保護数N=2とし、フレーム同期回路の後方保護数X=2、前方保護数Y=8とし、受信周波数のF1局をVICSデータ放送局、F2局をD−GPSデータ放送局とする。
【0012】
D−GPS局F2では、連続して受信された2ブロック分のデータはそのブロックの横訂正のみで実用上十分なエラーレートを確保でき、D−GPSデータを復調再生することができる。従って、図7の期間T12及びT13に受信されるD−GPS局F2からD−GPSデータを得るものとして、期間T7〜T14の間G−DPS局F2の受信周波数を切り替えるとする(図7ア)。また、VICS局F1の送信データのタイミングはそのデータ中のBICを基準にして図示され(図7イ)、同様にD−GPS局F2の送信データのタイミングはそのデータ中のBICを基準にして図示される(図7ウ)。このように期間T7〜T14ではG−DPS局F2のデータが8ブロック分が、また、その他の期間ではVICS局F1のデータが、図5のブロック/フレーム同期回路に入力される。そして、BIC検出回路105におけるBICの検出タイミングは、VICS局F1の場合図7イのタイミングに、G−DPS局F2の場合図7ウのタイミングになる(図7エ)。
【0013】
ブロック同期判定保護回路107は前方保護数N=2、後方保護数M=2に設定されているため、受信周波数を局F1からF2に切り替えると、T9で局F1のブロック同期が外れ、次のT10で局F2のブロック同期が確立される。その為、出力BLは、期間T9で0になり、T10で1になる。そして、期間T15で局F2からF1に受信周波数を戻すため、期間T16で局F2のブロック同期が外れ、T18で局F1のブロック同期が確立する。この間出力BLは期間T16で0になり、T18で1になる。
【0014】
データカウンタ101は期間T0以前でVICS局F1のデータタイミングでリセットされているとすると、期間T8まではVICS局F1のデータタイミングと同期し288カウントでリセットするように動作している。データカウンタ101はBL=0の場合にパルスBPによってリセットされるので、期間T9およびT10でVICS局F1のブロック同期が外れ出力BLが0となり、期間T9で受信されたD−GPS局F2のBICによりリセット信号が発生し、従ってデータカウンタ101は288カウントする前にリセットされ、出力C1が出力されない。これと同様に、期間T16およびT17でもD−GPS局F2のブロック同期が外れBL=0となるため、期間T17で受信された局F1のBICによりリセット信号が発生し、データカウンタ101は288カウントする前にリセットされ、出力C1が出力されない。尚、図7中のデータカウンタ101の出力のノコギリ波形は、カウンタのカウント値の変化を示し、データタイミングに同期していると288カウントを終了すると0に戻るが、リセット信号が発生すると288カウントする前に0になることを示している。
【0015】
よって、受信周波数の切り替え毎に、データカウンタ101の出力C1がデータタイミングに同期して発生しないので(図7キ)、ブロックカウンタ110にカウント不足が生じ(図7ク)、フレーム先頭信号(FCK)が実際に送信されたフレームの先頭(図7中の縦の点線)とずれ(図7ケ)、その結果フレーム同期のためのブロックカウントがズレてフレーム同期が外れる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、各々FM多重データを含む2以上のFM変調信号を受信する受信機に於いて、各々の前記FM多重データのタイミングでカウントするカウンタを有するカウント回路と、を備え、受信されるFM多重データのブロック同期または非同期の状態と、前記データ中の識別符号とに基づいて、受信されるFM多重データに対応する前記カウント回路のカウンタをリセットすることを特徴とする。
【0017】
また、前記カウント回路内の1つのカウンタの出力に基づいて、所定のFM多重データのフレーム同期を検出することを特徴とする。
特に、前記カウント回路は、基準クロックをカウントし、受信データ中に含まれる識別符号に基づいてリセットされる第1及び第2カウンタとから成り、さらに、前記FM変調信号の切り換えに応じて出力された制御信号に応じて、前記第1及び記第2カウンタの出力を切り替えて出力する第1切替え回路と、該第1切替え回路の出力に基づいてブロック同期を検出するブロック同期検出回路と、該ブロック同期検出回路の検出出力と前記識別符号とに応じてリセット出力を発生する第1リセット回路と、前記制御信号により前記第1リセット回路のリセット出力を前記第1カウンタまたは前記第2カウンタの一方に出力する第2切替え回路と、を備えることを特徴とする。
【0018】
さらに、前記第1カウンタの出力に基づいて、フレーム同期を検出するフレーム同期検出回路とを備えることを特徴とする。
またさらに、前記制御信号は前記FM変調信号の受信周波数の変更に応じて切り替えることを特徴とする。
さらにまた、前記基準クロックは前記FM多重データのビットレートと同一周波数またはその整数倍の周波数であることを特徴とする。
【0019】
また、前記ブロック同期検出回路は前方及び後方保護を行う保護数カウンタを有し、前記制御信号に応じて前記保護数カウンタをリセットすることを特徴とする。
各々FM多重データを含む2以上のFM変調信号を受信する受信機に於いて、各々の前記FM多重データに同期してカウントする2つのカウンタを備え、一方のカウンタから他方のカウンタに切り替わった場合、前記一方のカウンタは前の同期状態を保持することを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、上記の第1及び第2カウンタが、2つの多重データのタイミングでカウントでそれぞれカウントしており、それぞれのカウントがカウント動作を保持することになる。同期制御信号により、一方の多重データの受信期間第1カウンタの出力が選択され、他方の多重データの期間第2カウンタの出力が選択され、この出力に基づいてブロック同期が検出される。また、一方の多重データのフレーム同期検出を行う際、第1カウンタの出力によって常に行われている。その為、放送局を切り替えるごとに起因するブロック同期のミスカウントによるフレーム同期外れを防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の実施の形態であるブロック/フレーム同期回路を示す。データカウンタ102はデータカウンタ101と同様なブロック同期用の288進カウンタであり、16KHzのシステムクロックをカウントし、1ブロック毎に即ち18m秒間隔でパルスC2を発生する。尚、データカウンタ101と同様に、ブロック同期が非同期の期間中BIC検出回路105でBICが検出されるとリセットされる。セレクタ103は制御信号入力sが1の場合出力端aからデータカウンタ102に入力inを、制御信号入力sが0の場合出力端bからデータカウンタ101に入力inを切り替えて出力する。セレクタ104は制御信号入力sが1の場合入力a即ち出力パルスC2を選択し、制御信号入力sが0の場合入力b即ち出力パルスC1を出力する。リセット信号発生回路108は同期判定保護回路107で非同期であると(BL=0)と判定されたときにBICの検出に応じてリセット信号を発生し、リセット信号はセレクタ103を介して一方のデータカウンタに入力され、BIC検出回路105とデータカウンタ101または102との初期同期をとる。そして、制御信号CONTは受信周波数の切り替えに応じて切り替わる信号であり、VICS局の受信時には制御信号CONTは0となり、D−GPS局受信時には制御信号CONTが1になる。この制御信号CONTによりセレクタ103及び104が制御される。
【0022】
制御信号CONTが0の場合、従来のブロック及びフレーム同期回路の動作と同様になる。つまり、データカウンタ101の出力C1がBIC検出回路105の出力BPに対する検出回路106における比較信号CPになると共に、フレーム同期を検出するためのブロックカウンタ110のカウント信号となる。そして、ブロック同期が外れている間(BL=0)BIC検出出力BPによりデータカウンタ101はリセットされ、VICSデータとデータカウンタ101のカウント動作との初期同期がとられる。よって、ブロック同期が最初から行われる。
【0023】
一方、制御信号CONTが1の場合、データカウンタ102の出力C2がBIC検出回路105の出力BPに対する検出回路106の比較信号CPとなる。そして、ブロック同期が外れている間(BL=0)BIC検出出力BPによりデータカウンタ102がリセットされ、D−GPSデータとデータカウンタ102のカウンタとの初期同期がとられる。
【0024】
次に、図2のタイミングチャートを参照して図1の動作を説明する。尚、従来と同様に、ブロック同期回路の後方保護数をM=2、前方保護数N=2とし、フレーム同期回路の後方保護数X=2、前方保護数Y=8とし、受信周波数のF1局をVICSデータ放送局、F2局をD−GPSデータ放送局とする。D−GPS局F2では、連続して受信された2ブロック分のデータはそのブロックの横訂正のみで実用上十分なエラーレートを確保でき、D−GPSデータを復調再生することができる。従って、図2の期間T12及びT13に受信されるD−GPS局F2からD−GPSデータを得るものとして、期間T7〜T14の間G−DPS局F2の受信周波数を切り替えるとする(図2ア)。また、VICS局F1の送信データのタイミングはそのデータ中のBICを基準にして図示され(図2ウ)、同様にD−GPS局F2の送信データのタイミングはそのデータ中のBICを基準にして図示される(図2エ)。このように期間T7〜T14ではG−DPS局F2のデータが8ブロック分が、また、その他の期間ではVICS局F1のデータが、図1のブロック/フレーム同期回路に入力される。そして、BIC検出回路105におけるBICの検出タイミングは、VICS局F1の場合図2ウのタイミングに、G−DPS局F2の場合図2エのタイミングになる(図2オ)。
【0025】
データカウンタ101は制御信号CONTが0でかつ出力BLが0(非同期の状態)の場合にリセットされるもので、本実施形態では期間T0以前にリセットされVICS局F1のデータタイミング1に同期してカウントしているとする。また、同様に、データカウンタ102も制御信号CONTが1でかつ出力BLが0の場合にリセットされるもので、期間T0以前にリセットされD−GPS局F2のデータタイミングに同期してカウントしているとする。図2キ及びクは、データカウンタ101及び102のノコギリ波形はそれぞれのカウント値の変化を示し、288カウントを終了すると0に戻る。
【0026】
期間T7以前では、図1の回路は図5の従来例と同様な動作を行い、受信データはVICSデータのタイミングである。また、データカウンタ101の出力C1が選択されており、この出力C1とVICSデータのBIC検出タイミングBPとのタイミングが一致しており、同期検出保護回路107の出力BLは同期状態を示す1になっている。また、データカウンタ101の出力C1はブロックカウンタ110に入力され、正確なフレーム同期の検出が行われている。この期間では、データカウンタ102はD−GPSデータに同期してカウントしている。
【0027】
期間T7において、受信周波数がVICS局F1からD−GPS局F2に切り替わると、図2オの受信データはD−GPSデータのタイミングに替わる。制御信号CONTによりデータカウンタ102の出力C2が選択され、BIC検出回路105からD−GPSデータ中のBICの変化点に対応した出力BPが出力される(図2オ)。データカウンタ102はD−GPSデータに同期しているので、検出回路106において出力C2及びBLのタイミングは一致し、出力BLは引き続き同期状態を示す1になる(図2カの局F2期間)。出力BLによりリセット信号発生回路108からのリセット信号の発生は禁止され、データカウンタ102はリセットされずそのままD−GPSデータに同期してカウントする(図2ク)。その後、期間T8〜T13の間、データカウンタ102の出力C2及び出力BPのタイミングが一致するので、出力BLは1を維持される。ところで、期間T7からT14の間、リセット信号発生回路108はデータカウンタ102のリセット端子Rに接続されており、データカウンタ101はカウント途中でリセットされることはないので、データカウンタ101はVICSデータに同期したカウントが続けられ、出力C1に基づいてフレーム同期の検出が続けられている。よって、図2サの如くブロックカウンタ110にカウント不足は生じない。
【0028】
その後、期間T14において、受信周波数がD−GPS局F2からVICS局F1に戻ると、図2オの受信データはVICSデータのタイミングに替わる。制御信号CONTが0になり、データカウンタ101の出力C1が選択され、BIC検出回路105からVICSデータ中のBICの変化点に対応した出力BPが出力される(図2オ)。データカウンタ101はVICSデータに同期しているので、検出回路106において出力C1及びBLのタイミングは一致し、出力BLは引き続き同期状態を示す1を保つ(図2カ)。出力BLによりリセット信号発生回路108からのリセット信号の禁止が維持され、データカウンタ101はリセットされずそのままVICSデータに同期してカウントする(図2キ)。期間T14以降でも、上述のようにデータカウンタ101は、カウント途中でリセットされることはなく、VICSデータに同期するので、出力C1に基づいてカウント不足することなくブロックカウンタ110のカウントが続けられる(図2コ及びサ)。よって、ブロックカウンタ110はフレームに同期したカウントが行われ、図2サの如くフレームの先頭に同期したフレーム先頭信号FCKをフレーム同期検出保護回路111から出力させることができる。
【0029】
また、期間T14以降、データカウンタ102は、セレクタ103によりそのリセット端子Rが非導通となるので、リセットされることはない。その為、データカウンタ102はD−GPSデータに同期したカウントが続けられる(図2ク)。
従って、データカウンタ101及び102は、常時VICSデータ及びD−GPSデータのデータタイミングでそれぞれカウントし、途中のカウント値でリセットされることはない。これにより、データカウンタ101とデータカウンタ102が、一度局F1及びF2のデータタイミングに同期すれば受信されたデータ中のBICとセレクタ104の出力CPとは常に一致し、前記BICが前方保護数N以上に消失または誤検出されない限りは、ブロック同期は受信局をF1及びF2間で切り替えても外れることはない。これにより、フレーム先頭信号(FCK)を実際に送信されてきた送信フレームの先頭と一致させる事ができ、従来回路で発生したフレーム同期のためのブロックカウントがズレてフレーム同期が外れてしまう不具合が解消される。
【0030】
ところで、局F2の受信期間(T7〜T14)にBIC変化点検出回路109へD−GPS局F2のBICによる変化が入力されるが、フレーム同期検出保護回路111の前方保護数を前記期間中に受信されるデータ数より大きくすれば、局F1でのフレーム同期が外れることはない。
図3はブロック同期判定保護回路107の詳細回路図であり、セレクタ301はBIC検出時のタイミング検出回路106の一致パルスP1または不一致パルスP2を切り替えて出力し、ブロック同期が同期状態(BL=1)の場合P2を、非同期状態(BL=0)の場合はP1を選択して出力する。バイナリカウンタ302はパルスP1またはP2をクロックとし、一致した数または不一致した数をカウントするものであり、ブロック同期の同期中は不一致パルスP2をカウントし、非同期中は一致パルスP1をカウントする。リセットパルス発生回路303はバイナリカウンタ302をリセットするものであって、同期中に一致パルスP1が出力された場合及び非同期中に不一致パルスP2が出力した場合さらに制御信号CONTが変化した場合に、バイナリカウンタ302をリセットする。前方保護数回路304には不一致パルスP2が連続して所定回数Nカウントされるとブロック同期が同期から非同期状態になることを検出するための前方保護数Nが設定される。後方保護数回路305には一致パルスP1が連続して所定回数Mカウントされると、ブロック同期が非同期から同期状態になることを検出するための後方保護数Mが設定される。セレクタ306はブロック同期が同期状態(BL=1)の場合は前方保護数Nを、非同期状態(BL=0)の場合後方保護数Mを切り替えて出力する。比較回路307はバイナリカウンタ302のカウント値BOとセレクタ306の出力COである前方保護数Nまたは後方保護数Mとを比較し、前記カウント値BOが大きい場合(BO≧CO)に出力CMPを1とし、前記カウント値BOが小さい場合出力CMPを0とする比較回路、同期判定回路308は出力CMPと現在のBL信号とにより同期判定を行う。つまり、BL=1(同期)の期間中にCMP=1となった場合BL=0(非同期)とし、BL=0(非同期)の期間中にCMP=1となった場合BL=1(同期)とする。
【0031】
ここで、制御信号CONTがリセットパルス出力回路303に入力されるので、バイナリカウンタ302が制御信号CONTの切り替えごとにリセットされる。よって、受信局の切替え後に新たに一致または不一致数のカウントが初めから再開されることになり、受信局の切り替え直後のブロック同期の誤判定を防止することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、それぞれの放送局の多重データのデータタイミングでカウントされるカウンタにより、現在受信中の放送局だけでなく受信状態にない放送局のブロック同期が維持される。特に、異なるデータタイミングの多重データを有する2つの放送局を単一のラジオ受信機で受信周波数を切り替えて多重データを受信する場合、受信周波数を一定期間だけ一方の放送局から他方の放送局に切り替えても、一方の放送局の多重データのフレーム同期を正確に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】図1のブロック同期判定保護回路107の具体回路を示すブロック図である。
【図4】FM多重放送のラジオ受信機を示すブロック図である。
【図5】従来例を示すブロック図である。
【図6】FM多重データのフレーム構成を示す図である。
【図7】図5の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
101、102 データカウンタ
103、104 セレクタ
105 BIC検出回路
106 検出回路
107 ブロック同期判定保護回路
108 リセット回路
109 BIC変化点検出回路
110 ブロックカウンタ
111 フレーム同期検出回路
301、306 セレクタ
302 バイナリカウンタ
303 リセットパルス出力回路
304 前方保護数回路
305 後方保護数回路
306 同期判定回路
307 比較回路

Claims (7)

  1. 各々FM多重データを含む2以上のFM変調信号を受信する受信機に於いて、
    各々の前記FM多重データのタイミングでカウントするカウンタを有するカウント回路と、
    を備え、受信されるFM多重データのブロック同期または非同期の状態と、前記データ中の識別符号とに基づいて、受信されるFM多重データに対応する前記カウント回路のカウンタをリセットすることを特徴とするFM多重放送受信機の同期回路。
  2. 前記カウント回路内の1つのカウンタの出力に基づいて、所定のFM多重データのフレーム同期を検出することを特徴とする請求項1記載のFM多重放送受信機の同期回路。
  3. 前記カウント回路は、基準クロックをカウントし、受信データ中に含まれる識別符号に基づいてリセットされる第1及び第2カウンタとから成り、さらに、
    前記FM変調信号の切り換えに応じて出力された制御信号に応じて、前記第1及び記第2カウンタの出力を切り替えて出力する第1切替え回路と、
    該第1切替え回路の出力に基づいてブロック同期を検出するブロック同期検出回路と、
    該ブロック同期検出回路の検出出力と前記識別符号とに応じてリセット出力を発生する第1リセット回路と、
    前記制御信号により前記第1リセット回路のリセット出力を前記第1カウンタまたは前記第2カウンタの一方に出力する第2切替え回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のFM多重放送受信機の同期回路。
  4. 前記第1カウンタの出力に基づいて、フレーム同期を検出するフレーム同期検出回路とを備えることを特徴とする請求項3記載のFM多重放送受信機の同期回路。
  5. 前記制御信号は前記FM変調信号の受信周波数の変更に応じて切り替えることを特徴とする請求項1または3記載のFM多重放送受信機の同期回路。
  6. 前記基準クロックは前記FM多重データのビットレートと同一周波数またはその整数倍の周波数であることを特徴とする請求項3記載のFM多重放送受信機の同期回路。
  7. 前記ブロック同期検出回路は前方及び後方保護を行う保護数カウンタを有し、前記制御信号に応じて前記保護数カウンタをリセットすることを特徴とする請求項3または5記載のFM多重放送受信機の同期回路。
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