JP3544593B2 - 画像記録装置およびその調整方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感材に画像を記録するための画像記録装置およびこの画像記録装置を調整するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、印刷版の作成のために、感材を露光して画像を記録するための画像記録装置が用いられている。この種の画像記録装置は、たとえば、感材を保持するシリンダと、シリンダに対向して設けられた点光源とを含む。点光源は、発光ダイオードのような発光素子を有しており、画像信号に基づいて点滅駆動される。その一方で、感材を保持しているシリンダは高速に回転駆動され、さらに点光源はシリンダの軸方向に沿ってゆっくりと一定速度で移動される。これにより、感材の表面が走査されていき、その表面に潜像が形成される。この潜像は、適切な現像プロセスを経て顕像化される。感材が走査される際、シリンダの周方向が主走査方向と定義され、シリンダの軸方向が副走査方向と定義される。
【0003】
発光素子の点滅によって感材に記録される画像は、複数の画素で構成されている。発光素子の発光パターンが正方形である場合には、画素の形状が正方形であるのが理想的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
感材は、瞬間的な露光によって黒化するのではなく、一定量のエネルギーが蓄積された時点で黒化する。したがって、画素の副走査方向に沿う辺の長さは安定しているのに対して、主走査方向に沿う辺の長さは、感材のガンマ特性の影響を大きく受ける。すなわち、感材の種類ごとに、発光素子からの光エネルギーの蓄積の仕方が異なり、ガンマ特性の悪い感材においては、蓄積エネルギーが速やかに黒化しきい値を越えることがある。したがって、感材によっては、画素の主走査方向の長さが長くなってしまう。すなわち、画素の形状が、主走査方向に長い長方形になる。
【0005】
画素の形状が所期の形状(正方形)からずれていると、たとえば、FMスクリーンによって中間調を表現する場合に、所期の濃度の画像を得ることができない。すなわち、FMスクリーンとは、単位面積の領域中に所望濃度に対応した数の画素を配置することにより、その領域中において画素が占める面積の割合を可変し、これによって、中間調画像の濃度を表現する手法である。したがって、個々の画素が所期の面積を有していないとすれば、できあがった画像の濃度は所期のものとは全く異なることになる。
【0006】
また、複数の画素で所望濃度に対応する大きさのドットを形成し、このドットを規則的に配列して中間調を表現する、いわゆる網点画像についても同様のことが言える。すなわち、個々の画素が所期の面積よりも大きければ、各ドットの大きさが大きくなるから、所期のものよりも高濃度の画像が形成されてしまう。
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、画素の大きさを所期の大きさにすることができる画像記録装置を提供することである。
【0007】
また、本発明の他の目的は、画素の大きさが所期の大きさになるように、画像記録装置を調整するための方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、画像データに基づいて、複数画素からなる画像を感材に記録する画像記録装置であって、感材を照射して1画素ずつ画像を記録するための発光素子と、発光素子からの照射光の照射位置に対して感材を相対的に移動する手段と、発光時間設定データが設定されるとともに、画像データに基づいて各画素を発色させるか否かを表す画像信号を出力するピクセルジェネレータから各画素の画像信号が与えられ、上記ピクセルジェネレータから与えられる各画素の画像信号を、前記発光時間設定データに対応した時間に限って出力することによって、1画素に相当する発光素子の発光時間を制御する発光時間調整手段と、前記発光時間調整手段によって出力される各画素の画像信号に基づいて前記発光素子を点滅駆動する駆動手段と、画像記録条件の調整に際して、画像記録条件調整プログラムに従って動作し、前記発光時間調整手段に対して、複数の発光時間設定データを順次設定することにより、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録させるCPUと、調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データを決定し、その決定した発光時間設定データが入力されたメモリとを備え、前記発光時間調整手段は、前記メモリから読み出した発光時間設定データに基づいて前記画像データを調整するものであることを特徴とする画像記録装置である。
【0009】
上記の構成によれば、1画素に相当する発光素子の発光時間を可変制御することができる。したがって、1画素に相当する発光素子の発光時間を短く設定することによって、感材に記録される画素を整形することができる。これにより、所期の形状および大きさの画素を形成することができるから、たとえば、単位面積を占める画素の割合を可変して中間調画像の濃淡を表現する際に、所期の濃度の画像を形成できる。また、複数の画素でドットを形成し、このドットを規則的に配列して濃淡を表現する網点画像による中間調の表現も良好に行える。
また、画像記録条件の調整に際しては、1画素に相当する発光素子の発光時間が複数種類に順次設定されることにより、種々の発光時間での画素が感材に記録されることになる。したがって、感材に記録された複数の画素の形状および大きさの良否を評価することにより、1画素に相当する発光時間の適切な値を知ることができる。
そして、調整作業者が感材に記録された画素の形状および大きさの良否を評価することによって判明した適切な発光時間設定データを入力手段からメモリに記憶させることができ、このメモリの記憶内容に基づいて、発光時間調整手段により、発光素子の発光時間が調整される。
請求項2記載の発明は、前記CPUは、上記画像記録条件調整プログラムに従って動作することにより、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応して濃度が段階的に変化した複数の領域を含むテストパターン画像と、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応した単独の画素とを前記感材上に記録させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置である。
【0012】
請求項3記載の発明は、画像データに基づいて、複数画素からなる画像を感材に記録する画像記録装置であって、感材を照射して1画素ずつ画像を記録するための発光素子と、発光素子からの照射光の照射位置に対して感材を相対的に移動する手段と、発光時間設定データが設定されるとともに、画像データに基づいて各画素を発色させるか否かを表す画像信号を出力するピクセルジェネレータから各画素の画像信号が与えられ、上記ピクセルジェネレータから与えられる各画素の画像信号を、前記発光時間設定データに対応した時間に限って出力することによって、1画素に相当する発光素子の発光時間を制御する発光時間調整手段と、前記発光時間調整手段によって出力される各画素の画像信号に基づいて前記発光素子を点滅駆動する駆動手段と、画像記録条件の調整に際して、画像記録条件調整プログラムに従って動作し、前記発光時間調整手段に対して、複数の発光時間設定データを順次設定することにより、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録させるCPUと、調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データを決定し、その決定した発光時間設定データが、感材の種類と対応付けて入力されたメモリと感材の種類名を選択入力して対応する発光時間設定データを前記メモリから読み出すための選択入力手段と、を備え、前記発光時間調整手段は、前記選択入力手段による選択入力に応答して前記メモリから読み出された発光時間設定データに基づいて前記画像データを調整するものであることを特徴とする画像記録装置である。
【0013】
請求項記載の発明によれば、選択入力手段により感材の種類を選択すると、メモリの記憶内容に基づいて1画素に相当する発光素子の発光時間が設定される。したがって、メモリにあらかじめ適切な発光時間を感材の種類と対応付けて記憶させておけば、感材の種類を選択するだけで、記録される画素を整形することができ、画像記録動作を良好に行わせることができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、画像データに基づいて、複数画素からなる画像を感材に記録する画像記録装置であって、感材を照射して1画素ずつ画像を記録するための発光素子と、発光素子からの照射光の照射位置に対して感材を相対的に移動する手段と、発光時間設定データが設定されるとともに、画像データに基づいて各画素を発色させるか否かを表す画像信号を出力するピクセルジェネレータから各画素の画像信号が与えられ、上記ピクセルジェネレータから与えられる各画素の画像信号を、前記発光時間設定データに対応した時間に限って出力することによって、上記発光素子の1画素に相当する発光時間を制御する発光時間調整手段と、光量設定データが設定され、この光量設定データに基づいて前記発光素子の発光光量を調整するための信号を出力する光量調整手段と、前記発光時間調整手段が出力する各画素の画像信号と前記光量調整手段が出力する信号とに基づいて前記発光素子を点滅駆動する駆動手段と、画像記録条件の調整に際して、画像記録条件調整プログラムに従って動作し、前記発光時間調整手段に対して複数の発光時間設定データを順次設定し、前記光量調整手段に対しては複数の光量設定データを順次設定することにより、前記複数の発光時間設定データおよび前記複数の光量設定データの組み合わせにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録させるCPUと、調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データおよび前記複数の光量設定データの組み合わせのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データおよび光量設定データの組み合わせを決定し、その決定した組み合わせの発光時間設定データおよび光量設定データが入力されたメモリとを備え、前記発光時間調整手段は、前記メモリから読み出した発光時間設定データに基づいて前記画像データを調整するものであり、前記光量調整手段は、前記メモリから読み出した光量設定データに基づいて前記画像データを調整するものであることを特徴とする画像記録装置である。
【0015】
請求項記載の発明によれば、1画素に相当する発光時間のみならず、発光素子の発光光量も可変である。したがって、発光時間を短くしたために黒化に必要なエネルギーを感材に蓄積させることができなくなるおそれがあるときには、発光素子の発光光量を増加することによって、これを補償できる。また、発光時間がさほど短くない場合には、発光素子の発光光量を比較的低くすることができるから、最大発光光量に対するマージンを確保できるうえ、発光素子の長寿命化をも図ることができる。
また、画像記録条件の調整に際しては、発光光量と1画素に相当する発光素子の発光時間とが複数種類に順次設定されるから、複数種類の組み合わせの設定条件で、画像記録が行われる。したがって、感材に記録された複数の画素の形状および大きさの良否を判定することにより、感材に最適な、1画素に相当する発光素子の発光時間と発光光量との組み合わせを知ることができる。
そして、感材に記録された画素の形状および大きさの良否を判定することにより、感材に最適な、1画素に相当する発光素子の発光時間と発光光量との組み合わせを見出し、この最適な組み合わせを入力手段からメモリに記憶させることができる。このメモリに登録された発光時間と発光光量とに基づいて画像データが調整される。
請求項記載の発明は、前記CPUは、上記画像記録条件調整プログラムに従って動作することにより、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応して濃度が段階的に変化した複数の領域を含むテストパターン画像と、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応した単独の画素とを前記複数の光量設定データ毎に前記感材上に記録させるものであることを特徴とする請求項記載の画像記録装置である。
【0018】
請求項6記載の発明は、画像データに基づいて、複数画素からなる画像を感材に記録する画像記録装置であって、感材を照射して1画素ずつ画像を記録するための発光素子と、発光素子からの照射光の照射位置に対して感材を相対的に移動する手段と、発光時間設定データが設定されるとともに、画像データに基づいて各画素を発色させるか否かを表す画像信号を出力するピクセルジェネレータから各画素の画像信号が与えられ、上記ピクセルジェネレータから与えられる各画素の画像信号を、前記発光時間設定データに対応した時間に限って出力することによって、上記発光素子の1画素に相当する発光時間を制御する発光時間調整手段と、光量設定データが設定され、この光量設定データに基づいて前記発光素子の発光光量を調整するための信号を出力する光量調整手段と、前記発光時間調整手段が出力する各画素の画像信号と前記光量調整手段が出力する信号とに基づいて前記発光素子を点滅駆動する駆動手段と、画像記録条件の調整に際して、画像記録条件調整プログラムに従って動作し、前記発光時間調整手段に対して複数の発光時間設定データを順次設定し、前記光量調整手段に対しては複数の光量設定データを順次設定することにより、前記複数の発光時間設定データおよび前記複数の光量設定データの組み合わせにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録させるCPUと、調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データおよび前記複数の光量設定データの組み合わせのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データおよび光量設定データの組み合わせを決定し、その決定した組み合わせの発光時間設定データおよび光量設定データが、感材の種類と対応付けて入力されたメモリと感材の種類名を選択入力して、該感材の種類名に対応する発光時間設定データと光量設定データとの組み合わせを読み出すための選択入力手段と、を備え、前記発光時間調整手段は、前記選択入力手段による選択入力に応答して前記メモリから読み出された発光時間設定データに基づいて前記画像データを調整するものであり、前記光量調整手段は、前記選択入力手段による選択入力に応答して前記メモリから読み出された光量設定データに基づいて前記画像データを調整するものであることを特徴とする画像記録装置である。
【0019】
請求項記載の発明によれば、選択入力手段から感材の種類を入力すると、この感材の種類に対応した発光時間および発光光量が、メモリの記憶内容に基づいて設定される。したがって、メモリに、感材の種類毎の適切な発光時間および発光光量を感材の種類と対応付けて記憶させておけば、感材の種類を選択するだけで、画像記録条件を適切に設定できる。しかも、感材の種類ごとに発光光量を変化させることにより、必要十分な発光光量を設定できる。そのため、最大発光光量に対して十分なマージンを確保できるとともに、発光素子の長寿命化を図ることができる。
【0020】
請求項の発明は、画素ごとに点滅駆動される発光素子からの光で感材を露光するとともに発光素子からの光の照射位置に対して感材を相対移動することによって感材に画像を記録する画像記録装置を調整する方法であって、1画素に相当する発光素子の発光時間を複数種類に順次設定することにより、当該複数種類の発光時間にそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録するステップと、調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データを決定するステップと、前記決定した発光時間設定データを、画像記録時における発光素子の発光時間の調整のための発光時間設定データを記憶するためのメモリに記憶させるステップとを含むことを特徴とする画像記録装置の調整方法である。
【0021】
この発明によれば、請求項1の発明と同様な効果が得られる。
請求項記載の発明は、1画素に相当する発光素子の発光時間を複数種類に順次設定するときの当該複数種類の発光時間は、発光素子の発光光量および1画素に相当する発光素子の発光時間の積がほぼ所定値に等しくなるように定められることを特徴とする請求項記載の画像記録装置の調整方法である。
請求項記載の発明は、画素ごとに点滅駆動される発光素子からの光で感材を露光するとともに発光素子からの光の照射位置に対して感材を相対移動することによって感材に画像を記録する画像記録装置を調整する方法であって、発光素子の発光光量および1画素に相当する発光素子の発光時間をそれぞれ複数種類に順次設定することにより、当該複数種類の発光光量および発光時間の組み合わせにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録するステップと、調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数種類の発光光量および発光時間の組み合わせのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる組み合わせを決定するステップと、前記決定した組み合わせにおける発光光量を表す発光光量データと、前記決定した組み合わせにおける発光時間を表す発光時間設定データとを、画像記録時における発光素子の発光光量および発光時間をそれぞれ調整するための発光光量データおよび発光時間設定データを記憶するためのメモリに記憶させるステップとを含むことを特徴とする画像記録装置の調整方法である。
【0022】
この方法によれば、請求項記載の発明と同様な効果が得られる。
請求項10記載の発明は、発光素子の発光光量および1画素に相当する発光素子の発光時間をそれぞれ複数種類に順次設定するときの当該発光光量および1画素に相当する発光素子の発光時間は、これらの積がほぼ所定値に等しくなるように定められることを特徴とする請求項記載の画像記録装置の調整方法である。
【0023】
この方法によれば、発光光量と発光時間との積がほぼ所定値に等しくなるように調整されるから、発光時間を短くしたときには、これによるエネルギーの不足が、発光光量の増加によって補われることになる。このようにして、黒化に必要なエネルギーを確実に感材に蓄積させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像記録装置の構成を簡略化して示すブロック図である。画像を記録すべき感材12は、シリンダ11の表面に保持される。シリンダ11は、円筒形のものであり、主走査モータ13によってその軸線まわりに回転駆動される。シリンダ11の表面に対向して、記録ヘッド14が配置されている。この記録ヘッド14は、シリンダ11の軸線方向に沿って配置されたボールねじ15に螺合する図外のナットに取り付けられている。したがって、ボールねじ15が副走査モータ16によって回転駆動されると、記録ヘッド14は、シリンダ11の軸線方向に沿って移動する。
【0025】
記録ヘッド14は、点光源を構成する発光素子としての発光ダイオード24を備えている。発光ダイオード24は、制御ユニット10に制御されて点滅駆動され、感材12を露光することによって、1画素ずつ画像を記録する。発光ダイオード24が点滅駆動される一方で、シリンダ11が高速回転され、さらに、記録ヘッド14が副走査方向Sに向けてゆっくりと定速で搬送される。これにより、感材12は2次元的に走査され、複数の画素からなる画像が記録されていく。この場合、記録シリンダ11の周方向に沿う方向が、主走査方向Mと定義される。
【0026】
制御ユニット10は、制御の中枢をなすCPU23と、これに接続されたROM30、RAM31および書き込み可能な不揮発性メモリ32を備えている。不揮発性メモリ32は、たとえば、EEPROMやバックアップ電源付きのRAMで構成されている。CPU23には、さらに、ディスプレイ28およびキーボード29が接続されている。
【0027】
発光ダイオード24を駆動する駆動回路21は、CPU23の制御下にある発光ダイオード制御回路25によって制御される。発光ダイオード制御回路25には、ピクセルジェネレータ26からの画像信号が与えられる。ピクセルジェネレータ26は、画像RAM27に記録された画像データに基づいて、各画素を発色させるか否かを表す画像信号を出力する。
【0028】
主走査モータ13および副走査モータ16には、CPU23の制御下にある駆動回路18,20からそれぞれ駆動電流が供給される。シリンダ11の回転位置およびボールネジ15の回転位置(記録ヘッド14の位置を表す)は、エンコーダ17、19によってそれぞれ検出される。エンコーダ17および19の出力信号は、CPU23によって監視されている。
【0029】
図2は、発光ダイオード制御回路25および駆動回路21の詳しい構成を説明するためのブロック図である。発光ダイオード制御回路25は、発光ダイオード24の発光光量を設定するための出力パワー調整回路40と、発光ダイオード24の発光時間を可変設定するためのデューティ設定回路50とを備えている。出力パワー調整回路40は、CPU23から与えられる出力パワーデータをアナログ信号に変換するためのディジタル/アナログ(D/A)変換器41を備えている。このD/A変換器41の出力は、駆動回路21のアナログスイッチ61を介して、発光ダイオード24に電流を供給するNPNトランジスタ62のベースに与えられている。したがって、アナログスイッチ61が導通しているとき、発光ダイオード24には、出力パワーデータに対応した電流が流れる。これにより、発光ダイオード24は、出力パワーデータに対応した光量の光を発生する。
【0030】
一方、デューティ設定回路50は、基準クロック信号を発生する水晶発振器51と、水晶発振器51が出力する基準クロック信号に基づいて計時動作を行うタイマ52と、ピクセルジェネレータ26から与えられる各画素の画像信号を保持し、限定された時間だけ出力するラッチ回路53とを備えている。タイマ52は、CPU23から与えられるデータラッチクロックに応答して、計時動作を開始するとともに、出力イネーブル信号(負論理)をアクティブにする。そして、CPU23から与えられる時間設定データに相当する時間TSだけ計時すると、出力イネーブル信号を非アクティブにする。一方、ラッチ回路53は、データラッチクロックに応答して画像信号をラッチし、タイマ52からの出力イネーブル信号がアクティブである期間に限り、画像信号を出力する。
【0031】
ラッチ回路53が出力する画像信号は、アナログスイッチ61のイネーブル端子に与えられている。すなわち、アナログスイッチ61は、画像信号の内容に応じて導通または遮断される。
図3は、図2に示されたデューティ設定回路50の動作を説明するためのタイムチャートである。画像データが切り替わるタイミングで、データラッチクロックが立ち上がり、これに応答して、出力イネーブル信号がアクティブ(ローレベル)になる。そして、タイマ52が時間設定データに対応した時間TSだけ計時すると、出力イネーブル信号が非アクティブ(ハイレベル)になる。ラッチ回路53からの画像信号の出力は、出力イネーブル信号がアクティブである期間に限られる。すなわち、1画素に対して、時間設定データに対応した時間TSに限り、画像信号が駆動回路21に与えられることになる。
【0032】
或る画素の画像信号が「1」の場合、すなわち、発光ダイオード24を点灯すべき場合には、時間TSの期間だけ、アナログスイッチ61が導通する。これにより、発光ダイオード24は、時間TSの期間に限り、出力パワーデータに対応した光量の光を発生する。一方、或る画素の画像信号が「0」の場合、すなわち、発光ダイオード24を消灯すべき場合には、アナログスイッチ61は遮断状態に保持される。
【0033】
このようにして、上記の構成では、出力パワーデータを可変設定することによって、発光ダイオード24の発光光量を可変制御できる。また、時間設定データを可変することにより、1画素に対応する発光ダイオード24の発光時間を可変制御できる。
本実施形態においては、上記の構成を利用して、感材12に記録されるべき画素の形状を理想の形状とするための調整が行われる。画素の理想の形状とは、発光ダイオード24の発光形状が正方形または長方形の場合には、たとえば正方形である。
【0034】
まず、本実施形態による画素形状の整形の原理を、図4、図5および図6を参照して説明する。
図4は、ラッチ回路53からの画像信号の出力期間を全く制限せず、アナログスイッチ21の開閉を画像信号のみに基づいて行った場合の画像記録動作を説明するための図である。すなわち、時間設定データによる設定時間TSがデータラッチクロックの周期に等しい場合に対応している。したがって、ラッチ回路53から出力される画像信号は、画素周期T(データラッチクロックの周期に等しい)ごとに、形成すべき画像に対応してハイレベルとローレベルとの間で切り替わる(図4(a) )。画素周期Tに対して画像信号が有効になる時間の割合に注目すれば、この状態は、デューティ比100%の状態であると言える。
【0035】
発光ダイオード24からの光が感材12の表面に形成する光スポットSPは、たとえば正方形である。この正方形のスポットSPは、シリンダ11の回転に伴い、主走査方向Mに沿って、感材12に対して相対的に移動する。したがって、或る画素を形成するために発光ダイオード24が発光された場合に、発光開始から発光終了までの間に、光スポットSPは、感材12上を或る一定の距離だけ移動する。したがって、感材12の主走査方向Mに沿う各部における光エネルギーの蓄積状態は、図4(b) に示すとおりとなる。この場合に、感材12におけるエネルギーの蓄積特性は、理想的には破線で示す直線的な特性であるはずだが、実際には、感材12のガンマ特性のために、実線で示すような湾曲した立上りおよび立下り特性を示す。
【0036】
一方、感材12は、黒化しきい値を越えるエネルギーを蓄積すると黒化する。したがって、感材12が理想的な特性を有していれば、感材12の主走査方向Mに沿う各部の黒化状態は、図4(c) に示すようになる。しかし、実際には、図4(d) に示す黒化状態が得られることになる。すなわち、いわゆるフリンジ幅FWだけ、両側に画素が太ることになる。その結果、主走査方向Mに沿って長い長方形の画素が形成される。
【0037】
図5は、出力イネーブル信号がアクティブになる時間TSが、画素周期Tの2分の1になるように時間設定データを設定したときの動作を示す。この場合、ラッチ回路53は、画素周期Tの半分の時間だけ、画像信号をアナログスイッチ61に入力する(図5(a) )。すなわち、この状態は、画素周期Tに対して画像信号が有効になる時間の割合に注目すれば、デューティ比50%の状態であると言える。
【0038】
主走査方向Mに沿う各部でのエネルギーの蓄積状態は、図5(b) に示されている。破線は感材12が理想的な特性を有している場合を示し、実線は実際の感材12におけるエネルギー蓄積状態を示す。図5(e) には、デューティ比100%の場合との比較が示されている。デューティ比100%の場合には、光スポットSPが位置SP0から位置SP1まで移動するまでの時間、すなわち1画素分移動するまでの期間にわたり、発光ダイオード24は点灯している。そのため、エネルギーの蓄積状態は曲線L1で与えられる。一方、デューティ比50%の場合には、発光ダイオードは、位置SP0から位置SP2までの2分の1画素分移動する時間に限り発光する。そのため、感材12におけるエネルギーの蓄積状態は、曲線L2で与えられる。
【0039】
ところが、発光ダイオード24の発光時間が通常の2分の1であるため、デューティ比100パーセントの場合と同じ光量にしていては、黒化のために必要なエネルギーを感材12に与えることができない。そこで、光量を約2倍とするための出力パワーデータが出力パワー調整回路40に与えられる。その結果、エネルギーの蓄積状態は、図5(e) において曲線L3で示すとおりとなる。この場合、主走査方向Mに沿う各部でのエネルギー蓄積状態は、図5(c) に示すとおりとなる。破線は理想の感材を用いた場合を示し、実線は実際の感材のエネルギー蓄積状態を示す。その結果、感材12上での黒化の状態は、図5(d) に示すとおりになる。
【0040】
図5(c) と図4(b) との比較から理解されるように、デューティ比を半分にし、光量を2倍としたことにより、エネルギー蓄積状態は理想の状態に近づき、その結果、フリンジ幅の少ない画素が形成されることが理解される。
図6は、デューティ比を25%としたときの記録動作を表している。デューティ比100の場合と光量を等しくしておくと、図6(b) に示すように、黒化のために必要なエネルギーが感材12に蓄積されない。そこで、光量が4倍になるように出力パワーデータが設定される。これにより、図6(c) に示すエネルギー蓄積状態が得られ、図6(d) に示す黒化状態が実現される。これにより、デューティ比50%の場合よりもさらにフリンジ幅を少なくすることができる。つまり、光量パワーに余裕があれば、その分、画素データのデューティ比を下げて、光量を上げることにより、画素の主走査方向Mの長さが改善される。
【0041】
デューティ比と光量との関係を一般化すれば、次のとおりである。すなわち、画素信号に対するデューティ比に相当するデューティ調整値をD%(0<D≦100)、光量に相当する光量調整値をP、デューティ比100%のときの通常の光量に相当する通常光量調整値をPとすると、デューティ調整値Dと光量調整値Pとは、概ね、下記第(1) 式の関係を有するように調整される。すなわち、両者の積は、通常の光量調整値Pにほぼ等しい。
【0042】
【数1】
Figure 0003544593
【0043】
ところで、本実施形態では、発光ダイオード24の発光光量と発光時間(デューティ比)との両方を可変しているが、光量を充分に大きくしておけば、画素周期に対する発光時間の割合(デューティ比)のみを変化させることによって、画素の整形を行える。すなわち、光量の可変設定は必須ではなく、黒化に必要なエネルギーを感材12に蓄積させることができるのであれば、必ずしもデューティ比に合わせて光量を変化させる必要はない。
【0044】
しかし、発光ダイオード24が安定して動作する範囲はある程度限られている。すなわち、発光ダイオード24は、最小許容入力電流IMIN から最大許容入力電流IMAX の範囲の入力電流に対して安定に発光動作をするのであり、この範囲外での発光ダイオード24の使用はあまり好ましくない。特に、入力電流が大きいほど動作が不安定になるおそれがあるうえ、素子の寿命が短くなるから、最大許容入力電流IMAX に対してできる限り大きなマージンをとることが好ましい。つまり、できるかぎり低入力電流で動作させることが好ましい。したがって、上述のように、デューティ比に応じて、必要な範囲で発光ダイオード24の発光光量を増加させることが好ましいことになる。
【0045】
図7は、発光ダイオード24への入力電流値Iとデューティ調整値Dとの関係を示す図である。発光ダイオード24が安定に発光動作できる入力電流範囲は、最小許容入力電流IMIN から最大許容入力電流IMAX までの範囲である。この範囲の中で、入力電流Ith未満の場合には、感材12の感度が高い場合であっても、黒化に必要なエネルギーを感材12に蓄積させることができない。つまり、ベタ濃度が所定値以上にならない。
【0046】
一方、発光ダイオード24の発光光量は、上記安定動作範囲においては、入力電流にほぼ比例するので、上記第(1) 式より、入力電流値Iとデューティ調整値Dとの間には、下記第(2) 式が成立すればよい。
【0047】
【数2】
Figure 0003544593
【0048】
そこで、この第(2) 式が成立する条件の近傍で、主走査方向Mに沿う画素の長さについて一定の許容誤差Δdを認める。そうすると、領域AR内の入力電流Iとデューティ調整値Dとの組合せが許容される。つまり、デューティ調整値Dは、最小値DMIN から最大値DMAX までの許容範囲DR内において可変設定され得る。
【0049】
主走査方向に沿う画素に長さについての許容誤差Δdを小さくとると、デューティ調整値Dの許容範囲DRは狭くなり、許容誤差Δdを大きくとると許容範囲DRは大きくなる。図8(a) ,(b) および(c) に、Δd=15%、Δd=10%、Δd=5%とした場合の例をそれぞれ示す。
図9は、発光ダイオード24への適切な入力電流と、画像信号の適切なデューティ比を求めるための処理の流れを説明するためのフローチャートである。この処理は、画像記録装置の製造の最終段階で実行され、図10に示すテストパターンが作成される。そして、このテストパターンを評価することによって、発光ダイオード24の適切な光量および画像信号の適切なデューティ比が見いだされる。これらの適切な値が不揮発性メモリ32に書き込まれることにより、この書き込まれた適切な値が画像の記録のために用いられることになる。
【0050】
図9を参照してより具体的に説明すると、まず、感材12がシリンダ11に装着される(ステップA1)。CPU23は、所定の画像記録条件調整プログラムに従って動作し、まず、発光ダイオード24の入力電流値Iを許容範囲内の最大値IMAX に設定する(ステップA2)。つまり、最大値IMAX に対応する出力パワーデータを出力パワー調整回路40に与える。この状態で、CPU23は、デューティ調整値DをI・100 /Iよりも少し小さな値から、大きい値へと所定の間隔ΔDごとに変化させる(ステップA3)。最初はI=IMAX であるので、CPU23は、デューティ設定回路50に入力する時間設定データを、I・100 /IMAX よりも少し小さな値に相当する値から、所定の間隔で順次変化させていくことになる。これにより、図7の許容領域AR内において電流値IMAX に相当する複数の点IMAX (1),IMAX (2),・・・・の条件での焼き付けが行われる。
【0051】
このようにして、図10に示すように、デューティ比を異ならせることによって濃度が段階的に変化した複数の領域を含むテストパターン画像TP(MAX) が形成される。このテストパターン画像TP(MAX) の横には、調整作業の便宜のために、「I=IMAX 」の文字列が記録され、当該パターンが電流値IMAX に相当するものであることが表される。さらに、それぞれのデューティ比に対応した各領域の下方には、単独の画素Pが形成され、画素のサイズや形状の検査のために利用される。なお、感材12に対する焼き付けを行ったのみでは、図10に示すような画像は感材12上に潜像として存在しているにすぎず、現像プロセスを経て、図10のようなテストパターン画像が顕在化されることは言うまでもない。また、図10において、濃度の大小は、斜線の密度により表されている。
【0052】
電流値IMAX についてのテストパターンTP(MAX) の記録が終了すると、電流値Iが上記のしきい値Ith以下かどうかを調べ(ステップA4)、I>Ithであれば、発光ダイオード24の電流値Iを所定値ΔIだけ小さな値に設定して、ステップA3の処理を繰り返す。
すなわち、電流値Iは、図7に示すIに設定され、デューティ調整値Dは、D=I×100/Iの付近において、所定の間隔ΔDで順次設定される。これにより、図8の許容領域AR内において、電流値Iに相当する複数の点I(1), I(2),・・・・・の条件で、画像記録動作が行われる。その結果、図10に示すように、デューティ比の段階的な変化に対応して段階的に濃度が変化した複数の領域を含むテストパターン画像TP(1) が記録される。このテストパターン画像の横には、電流値Iに相当するテストパターン画像であることを表す「I=I」の文字が記録され、さらに、各領域の下方には、その領域に相当するデューティ比で形成した単独の画素が形成される。
【0053】
以下同様にして、電流値Iを、しきい値Ithまで所定値ΔIずつ変化させながら、許容領域AR内の複数の点の条件で、テストパターン画像が形成されていく(ステップA3、A4、A5)。
許容範囲ARの全域に及ぶ複数の点の条件でのテストパターン画像の記録が終了すると、感材12がシリンダ11から取り外される(ステップA6)。そして、所定の現像プロセスを経て(ステップA7)、図10に示すようなテストパターン画像が顕像化される。
【0054】
調整作業者は、できあがったテストパターン画像を目視し、最適な電流値Iとデューティ調整値Dとの組合せを決定する(ステップA8)。最適な組合せを選定する基準としては、次の(a) 、(b) および(c) ような項目が挙げられる。
(a) 主走査方向Mに沿う長さが理想の値に近い方が良い(画素の形状が正方形に近い)。
【0055】
(b) 電流値Iが、最大値IMAX に対してなるべく大きなマージンのある値である方が良い。これは、低感度の感材を露光する場合にも対応できるように余裕を持たせるとともに、発光ダイオード24の寿命の長期化を考慮した条件である。
(c) 画素の形状が良いこと、およびフリンジがあまり発生していないこと。 上記の(a) と(b) の項目の内容は、相反する要求であるので、相互の兼ね合いで決定する。
【0056】
このようにして最適な電流値Iとデューティ調整値Dとが決まると、調整作業者は、キーボード29から、それらの値を入力する(ステップA9)。もちろん、ディスプレイ28に表示されている電流値Iとデューティ調整値Dとの組合せのなかから、いずれかを選択するようにして各値を入力してもよい。このような入力操作に応答して、CPU30は、不揮発性メモリ32に最適な電流値Iとデューティ調整値Dとの組合せを登録する(ステップA10)。これにより、調整作業が終了する。
【0057】
以後、画像記録動作が行われる際には、上記の最適な電流値Iとデューティ調整値Dとの組合せで、発光ダイオード24が駆動され、画像記録動作が行われる。
上記最適な電流値Iとデューティ調整値Dとの組合せは、最悪のガンマ特性の感材に合わせて設定しておけば、それよりも良好なガンマ特性を有する感材にも良好に対応できる。すなわち、いずれの感材に対しても、正方形の画素を形成することができ、したがって濃度の表現を良好に行うことができる。
【0058】
以上のように本実施形態の画像記録装置は、発光ダイオード24の発光光量および画素周期に対する発光ダイオードの発光時間(デューティ比)を可変設定するための構成を備えている。そして、複数種類の電流値Iおよびデューティ調整値Dの組合せで画像記録動作が行われ、テストパターン画像が形成される。このテストパターン画像が作業者によって評価され、電流値Iおよびデューティ調整値Dの最適な組合せが設定されることによって、装置の調整が行われる。これにより、調整後の装置によって画像を記録すれば、画素の形状を所期の形状(正方形)とすることができ、濃度の再現性を高めることができる。しかも、発光ダイオード24の発光光量はできるだけ少なく設定されるから、発光ダイオード24の入力電流について、可能な限りマージンを確保することができるうえ、発光ダイオード24の寿命を長くできる。
【0059】
図11は、本発明の第2の実施形態の画像記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。この実施形態の説明においては、上記の図1、図2および図9を再び参照する。
本実施形態においては、図9に示す調整作業が複数種類の感材12に関してそれぞれ実行される。そして、各種類の感材に対して入力電流値Iおよびデューテ調整値Dの適切な組合せがそれぞれ見いだされ、図9のステップA9では、上記適切な組合せが感材の種類に対応付けられて入力され、この入力された組合せがステップA10において不揮発性メモリ32に登録される。
【0060】
使用者がこの画像記録装置を用いる際には、CPU23は、不揮発性メモリ32の登録内容を読み出し、ディスプレイ28に登録されている感材名を一覧表示する(図11のステップB1、B2))。使用者は、感材12の種類に一致する感材名を選択し、キーボード29から選択入力操作を行う(ステップB3)。これにより、CPU23は、入力された感材名に対応付けられている入力電流値Iとデューテ調整値Dとの組合せを不揮発性メモリ32から読み出す(ステップB4)。そして、入力電流値Iに相当する出力パワーデータを出力パワー調整回路40に与え、デューテ調整値Dに相当する時間設定データをデューテ設定回路50に入力する(ステップB5)。
【0061】
この状態で、画像信号がピクセルジェネレータ26からデューティ設定回路50のラッチ回路53に入力されることにより、画像信号に基づいて発光ダイオード24が駆動され、画像記録動作が行われる(ステップB6)。もちろん、このとき、シリンダ11は、主走査モータ13によって高速回転され、記録ヘッド14は副走査モータ16の回転により、シリンダ11に沿って一定速度で移動される。
【0062】
このように本実施形態によれば、感材の種類に応じて発光ダイオード24の発光光量および画像信号のデューティ比が適切に設定される。そのため、発光ダイオード24の発光光量を可及的に抑えつつ、デューティ比を調整することによって、画素の形状を整形できる。これにより、発光ダイオード24の入力電流値の最大値IMAX に対するマージンをできるだけ大きくとることができるとともに、発光ダイオード24の長寿命化を図ることができる。
【0063】
図12は、本発明の第3の実施形態による画像記録装置の調整処理の流れを説明するためのフローチャートである。この図12において、上述の図9に示された各ステップと同様な処理が行われるステップには同一の参照符号を付して示す。また、本実施形態の説明では、上記の図1、図2および図7を再び参照する。
本実施形態においては、発光ダイオード24への入力電流値は、入力電流の最大値IMAX に対して十分なマージンを取った電流値IFIX (図7参照)に固定される。すなわち、出力パワー調整回路40に入力される出力パワーデータが、電流値IFIX に対応した一定値に固定される。
【0064】
この状態で、デューティ調整値Dを、I×100/IFIX よりも少し小さな値から所定値ΔDずつ増加しながら、感材12への画像記録動作が行われ、図10のテストパターンと類似のテストパターン画像が記録される(ステップA20)。より、具体的には、図7の許容範囲AR内の複数の点IFIX (1),IFIX (2),・・・・・ の各条件で画像記録動作が行われる。
【0065】
このようにして画像が記録された感材12は、適切な現像プロセスによって処理され(ステップA7)、記録された画像が顕像化される。調整作業者は、できあがったテストパターン画像を目視し、適切なデューティ調整値Dを見いだす(ステップA8)。そして、この適切なデューティ調整値Dをキーボード29から入力する(ステップA9)。これに応答して、CPU23は、入力されたデューティ調整値Dを不揮発性メモリ32に登録し(ステップA10)、画像記録条件調整処理を終了する。
【0066】
これ以後、画像記録動作に際しては、CPU23は、電流値IFIX に対応した出力パワーデータを出力パワー調整回路40に入力し、不揮発性メモリ32に登録された適切なデューティ調整値Dに相当する時間設定データをデューティ設定回路50に与える。これにより、デューティ比の調整によって形状が整形された画素で構成された画像を感材12に記録することができる。
【0067】
なお、図12に示された処理は、感材の種類毎に行われてもよい。この場合、感材の種類毎に、適切なデューティ調整値Dが不揮発性メモリ32に登録されることになる。したがって、画像の記録に際しては、上述の第2実施形態の場合のように、ディスプレイ28に感材の種類を選択するための選択画面が表示されることが好ましい。こうすれば、使用者は、表示された感材のなかから、使用しようとしている感材12に相当する感材名を見いだし、これをキーボード29から入力することができる。この選択入力操作に応答して、CPU23は、不揮発性メモリ32から、入力された感材名に対応するデューティ調整値Dを読み出し、このデューティ調整値Dに対応する時間設定データをデューティ設定回路50に入力することになる。
【0068】
本発明の実施形態の説明は以上のとおりであるが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記の実施形態の説明では、円筒形状のシリンダ11を回転させることによって発光素子の光照射位置に対して感材を相対移動させる構成の装置を例に取ったが、感材と光照射位置とを相対移動させるために他の構成を採用した装置に対しても本発明は適用できる。
【0069】
また、上記の実施形態においては、記録ヘッド14は、1つの発光ダイオード4を有しているが、記録ヘッド14に、シリンダ11の軸方向に沿って並列に配置された複数の発光ダイオードが備えられていてもよい。この場合には、テストパターン画像は、たとえば、図13に示すとおりとなる。すなわち、参照符号70で示すように、4つの発光ダイオードにそれぞれ対応した4つの単独画素パターンが、各デューティ調整値のテスト画像領域ごとに形成される。4つの発光ダイオードが単一のチップ上に形成されている場合には、素子間の特性のばらつきは無視できるから、4つの発光ダイオードに対して共通の入力電流値およびデューティ調整値を定めて差し支えない。ただし、入力電流値およびデューティ調整値の適切な組合せは、4つの素子により形成される画素の形状を評価して定められることが好ましい。なお、4の発光ダイオード素子ごとに入力電流値およびデューティ調整値を個別に設定してもよいことはもちろんである。このようにすれば、感材のガンマ特性のみならず素子間の特性のばらつきをも補償できる。
【0070】
その他、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の画像記録装置の基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】発光ダイオード制御回路の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】デューティ設定回路の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図4】デューティ比100%のときの画像記録動作を説明するための図である。
【図5】デューティ50%のときの画像記録動作を説明するための図である。
【図6】デューティ比25%のときの画像記録動作を説明するための図である。
【図7】入力電流値とデューティ調整値との関係を示す図である。
【図8】画素の長さの許容誤差の大小と、発光ダイオードの動作条件の許容範囲との関係を説明するための図である。
【図9】入力電流値およびデューティ調整値を調整するための処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図10】入力電流値およびデューティ調整値を調整する際に形成されるテストパターン画像の一例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態において、使用者が感材の種類に応じて入力電流値およびデューティ調整値を選択する際の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施形態において、入力電流値およびデューティ調整値を調整する際の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図13】記録ヘッドが4つの発光ダイオード素子を並列に備えている場合のテストパターン画像の例を示す図である。
【符号の説明】
11 シリンダ
12 感材
14 記録ヘッド
21 駆動回路
23 CPU
25 発光ダイオード制御回路
26 ピクセルジェネレータ
27 画像RAM
28 ディスプレイ
29 キーボード
32 不揮発性メモリ
40 出力パワー調整回路
41 D/A変換器
50 デューティ設定回路
52 タイマ
53 ラッチ回路
61 アナログスイッチ

Claims (10)

  1. 画像データに基づいて、複数画素からなる画像を感材に記録する画像記録装置であって、
    感材を照射して1画素ずつ画像を記録するための発光素子と、
    発光素子からの照射光の照射位置に対して感材を相対的に移動する手段と、
    発光時間設定データが設定されるとともに、画像データに基づいて各画素を発色させるか否かを表す画像信号を出力するピクセルジェネレータから各画素の画像信号が与えられ、上記ピクセルジェネレータから与えられる各画素の画像信号を、前記発光時間設定データに対応した時間に限って出力することによって、1画素に相当する発光素子の発光時間を制御する発光時間調整手段と、
    前記発光時間調整手段によって出力される各画素の画像信号に基づいて前記発光素子を点滅駆動する駆動手段と、
    画像記録条件の調整に際して、画像記録条件調整プログラムに従って動作し、前記発光時間調整手段に対して、複数の発光時間設定データを順次設定することにより、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録させるCPUと、
    調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データを決定し、その決定した発光時間設定データが入力されたメモリとを備え、
    前記発光時間調整手段は、前記メモリから読み出した発光時間設定データに基づいて前記画像データを調整するものであることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記CPUは、上記画像記録条件調整プログラムに従って動作することにより、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応して濃度が段階的に変化した複数の領域を含むテストパターン画像と、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応した単独の画素とを前記感材上に記録させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 画像データに基づいて、複数画素からなる画像を感材に記録する画像記録装置であって、
    感材を照射して1画素ずつ画像を記録するための発光素子と、
    発光素子からの照射光の照射位置に対して感材を相対的に移動する手段と、
    発光時間設定データが設定されるとともに、画像データに基づいて各画素を発色させるか否かを表す画像信号を出力するピクセルジェネレータから各画素の画像信号が与えられ、上記ピクセルジェネレータから与えられる各画素の画像信号を、前記発光時間設定データに対応した時間に限って出力することによって、1画素に相当する発光素子の発光時間を制御する発光時間調整手段と、
    前記発光時間調整手段によって出力される各画素の画像信号に基づいて前記発光素子を点滅駆動する駆動手段と、
    画像記録条件の調整に際して、画像記録条件調整プログラムに従って動作し、前記発光時間調整手段に対して、複数の発光時間設定データを順次設定することにより、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録させるCPUと、
    調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データを決定し、その決定した発光時間設定データが、感材の種類と対応付けて入力されたメモリと
    感材の種類名を選択入力して対応する発光時間設定データを前記メモリから読み出すための選択入力手段と、を備え、
    前記発光時間調整手段は、前記選択入力手段による選択入力に応答して前記メモリから読み出された発光時間設定データに基づいて前記画像データを調整するものであることを特徴とする画像記録装置。
  4. 画像データに基づいて、複数画素からなる画像を感材に記録する画像記録装置であって、
    感材を照射して1画素ずつ画像を記録するための発光素子と、
    発光素子からの照射光の照射位置に対して感材を相対的に移動する手段と、
    発光時間設定データが設定されるとともに、画像データに基づいて各画素を発色させるか否かを表す画像信号を出力するピクセルジェネレータから各画素の画像信号が与えられ、上記ピクセルジェネレータから与えられる各画素の画像信号を、前記発光時間設定データに対応した時間に限って出力することによって、上記発光素子の1画素に相当する発光時間を制御する発光時間調整手段と、
    光量設定データが設定され、この光量設定データに基づいて前記発光素子の発光光量を調整するための信号を出力する光量調整手段と、
    前記発光時間調整手段が出力する各画素の画像信号と前記光量調整手段が出力する信号とに基づいて前記発光素子を点滅駆動する駆動手段と、
    画像記録条件の調整に際して、画像記録条件調整プログラムに従って動作し、前記発光時間調整手段に対して複数の発光時間設定データを順次設定し、前記光量調整手段に対しては複数の光量設定データを順次設定することにより、前記複数の発光時間設定データおよび前記複数の光量設定データの組み合わせにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録させるCPUと、
    調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データおよび前記複数の光量設定データの組み合わせのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データおよび光量設定データの組み合わせを決定し、その決定した組み合わせの発光時間設定データおよび光量設定データが入力されたメモリとを備え、
    前記発光時間調整手段は、前記メモリから読み出した発光時間設定データに基づいて前記画像データを調整するものであり、
    前記光量調整手段は、前記メモリから読み出した光量設定データに基づいて前記画像データを調整するものであることを特徴とする画像記録装置。
  5. 前記CPUは、上記画像記録条件調整プログラムに従って動作することにより、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応して濃度が段階的に変化した複数の領域を含むテストパターン画像と、前記複数の発光時間設定データにそれぞれ対応した単独の画素とを前記複数の光量設定データ毎に前記感材上に記録させるものであることを特徴とする請求項4記載の画像記録装置。
  6. 画像データに基づいて、複数画素からなる画像を感材に記録する画像記録装置であって、
    感材を照射して1画素ずつ画像を記録するための発光素子と、
    発光素子からの照射光の照射位置に対して感材を相対的に移動する手段と、
    発光時間設定データが設定されるとともに、画像データに基づいて各画素を発色させるか否かを表す画像信号を出力するピクセルジェネレータから各画素の画像信号が与えられ、上記ピクセルジェネレータから与えられる各画素の画像信号を、前記発光時間設定データに対応した時間に限って出力することによって、上記発光素子の1画素に相当する発光時間を制御する発光時間調整手段と、
    光量設定データが設定され、この光量設定データに基づいて前記発光素子の発光光量を調整するための信号を出力する光量調整手段と、
    前記発光時間調整手段が出力する各画素の画像信号と前記光量調整手段が出力する信号とに基づいて前記発光素子を点滅駆動する駆動手段と、
    画像記録条件の調整に際して、画像記録条件調整プログラムに従って動作し、前記発光時間調整手段に対して複数の発光時間設定データを順次設定し、前記光量調整手段に対しては複数の光量設定データを順次設定することにより、前記複数の発光時間設定データおよび前記複数の光量設定データの組み合わせにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録させるCPUと、
    調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データおよび前記複数の光量設定データの組み合わせのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データおよび光量設定データの組み合わせを決定し、その決定した組み合わせの発光時間設定データおよび光量設定データが、感材の種類と対応付けて入力されたメモリと
    感材の種類名を選択入力して、該感材の種類名に対応する発光時間設定データと光量設定データとの組み合わせを読み出すための選択入力手段と、を備え、
    前記発光時間調整手段は、前記選択入力手段による選択入力に応答して前記メモリから読み出された発光時間設定データに基づいて前記画像データを調整するものであり、
    前記光量調整手段は、前記選択入力手段による選択入力に応答して前記メモリから読み出された光量設定データに基づいて前記画像データを調整するものであることを特徴とする画像記録装置。
  7. 画素ごとに点滅駆動される発光素子からの光で感材を露光するとともに発光素子からの光の照射位置に対して感材を相対移動することによって感材に画像を記録する画像記録装置を調整する方法であって、
    1画素に相当する発光素子の発光時間を複数種類に順次設定することにより、当該複数種類の発光時間にそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録するステップと、
    調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数の発光時間設定データのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる発光時間設定データを決定するステップと、
    前記決定した発光時間設定データを、画像記録時における発光素子の発光時間の調整のための発光時間設定データを記憶するためのメモリに記憶させるステップとを含むことを特徴とする画像記録装置の調整方法。
  8. 1画素に相当する発光素子の発光時間を複数種類に順次設定するときの当該複数種類の発光時間は、発光素子の発光光量および1画素に相当する発光素子の発光時間の積がほぼ所定値に等しくなるように定められることを特徴とする請求項7記載の画像記録装置の調整方法。
  9. 画素ごとに点滅駆動される発光素子からの光で感材を露光するとともに発光素子からの光の照射位置に対して感材を相対移動することによって感材に画像を記録する画像記録装置を調整する方法であって、
    発光素子の発光光量および1画素に相当する発光素子の発光時間をそれぞれ複数種類に順次設定することにより、当該複数種類の発光光量および発光時間の組み合わせにそれぞれ対応した複数の画素を前記感材上に記録するステップと、
    調整作業者が、前記感材に記録された複数の画素の形状および大きさを評価して、前記複数種類の発光光量および発光時間の組み合わせのうち、所期の形状および大きさの画素が得られる組み合わせを決定するステップと、
    前記決定した組み合わせにおける発光光量を表す発光光量データと、前記決定した組み合わせにおける発光時間を表す発光時間設定データとを、画像記録時における発光素子の発光光量および発光時間をそれぞれ調整するための発光光量データおよび発光時間設定データを記憶するためのメモリに記憶させるステップとを含むことを特徴とする画像記録装置の調整方法。
  10. 発光素子の発光光量および1画素に相当する発光素子の発光時間をそれぞれ複数種類に順次設定するときの当該発光光量および1画素に相当する発光素子の発光時間は、これらの積がほぼ所定値に等しくなるように定められることを特徴とする請求項9記載の画像記録装置の調整方法。
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