JP3543990B2 - マルチメディア通信制御装置、マルチメディア通信装置および通信装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はマルチメディア通信制御装置、マルチメディア通信装置および通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の著しい通信技術の発展により、テキスト、音声、グラフィックス、アニメーション、動画像などのマルチメディアが通信データとして扱われるようになり、通信データの容量は飛躍的に増加している。
【0003】
従来の通信制御装置では、留守番電話やファクシミリ装置のメモリ代行受信のように、受信されたデータは蓄積メディアに一旦蓄積され、使用者が必要に応じて蓄積メディアからデータを取り出すといった操作を行なうようにされている。このようなデータ通信の方法は電子メール、ビデオメールにおいても蓄積メディアに一旦蓄積されることを前提として盛んに行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通信データの容量を増加させる原因となるマルチメディア化が進むにつれ、蓄積メディアに一旦蓄積することを前提としてデータ通信を行なう通信制御装置において、送信端末装置が送信するデータの容量が受信端末装置の蓄積メディアの空き容量を越えてデータを受信できなくなることがしばしば発生していた。また、蓄積メディアの空き容量を増加させるためにハードディスクを増設することにより部品点数およびコストの増加を招いていた。
【0005】
そこで、本発明は受信端末装置の蓄積メディアの空き容量が少ない場合であっても、蓄積メディアに通信データを蓄積することを前提としてデータ通信の行なえるマルチメディア通信制御装置、マルチメディア通信装置および通信装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るマルチメディア通信制御装置は、マルチメディアデータ通信を行なうための送信端末装置および受信端末装置を備えたマルチメディア通信制御装置において、前記送信端末装置は、複数メディアのデータを蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積されている前記データを送信するデータ送信手段と、前記蓄積手段に蓄積されている送信予定のデータ量を検出するデータ量検出手段と、該検出されるデータ量と前記受信端末装置の空き容量とを比較する比較手段と、該比較手段によって前記データ量が前記空き容量を越えていると判別されるとき、前記データ送信手段によって前記データを送信する前に、当該送信端末装置の前記蓄積手段に蓄積されているデータにアクセスするためのアクセス情報を送信する情報送信手段とを備え、前記受信端末装置は、受信したデータを蓄積する受信データ蓄積手段と、前記アクセス情報を受信する情報受信手段と、該受信したアクセス情報に対応するデータを前記送信端末装置から受信するデータ受信手段と、前記空き容量として、前記受信データ蓄積手段の空き容量を検出する空き容量検出手段とを備える。
【0008】
請求項2に係るマルチメディア通信制御装置は、さらに前記蓄積手段に蓄積されるデータを入力する入力手段を備える。
【0009】
請求項3に係るマルチメディア通信制御装置は、前記情報送信手段が前記蓄積手段に蓄積されている複数メディアのデータのうち動画像を含むデータを送信すると判別された際にアクセス情報を送信するようにされている。
【0010】
請求項4に係るマルチメディア通信制御装置は、マルチメディアデータ通信を行なうための送信端末装置および受信端末装置を備えたマルチメディア通信制御装置において、前記送信端末装置は、複数メディアのデータを蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積されている前記データを送信するデータ送信手段と、該データ送信手段によって前記データを送信する前に、当該送信端末装置の前記蓄積手段に蓄積されているデータにアクセスするためのアクセス情報を送信する情報送信手段とを備える。
【0011】
請求項5に係るマルチメディア通信制御装置は、マルチメディアデータ通信を行なうための送信端末装置および受信端末装置を備えたマルチメディア通信制御装置において、前記受信端末装置は、データを蓄積する受信データ蓄積手段と、アクセス情報を受信する情報受信手段と、該受信されたアクセス情報に対応するデータを送信端末装置から受信するデータ受信手段とを備える。
請求項6に係るマルチメディア通信装置は、動画像情報を含むマルチメディアデータを、受信端末へ送信する送信手段と、送信すべき前記マルチメディアデータを蓄積する蓄積手段と、前記受信端末のメモリの空き容量が、送信すべき前記マルチメディアデータを蓄積することが出来るか否かを認識する認識手段と、前記認識手段によって、前記受信端末が、前記メモリに前記マルチメディアデータを蓄積することが出来ないと認識した場合に、前記蓄積手段に蓄積されている前記マルチメディアデータにアクセスするためのアクセス情報を、前記受信端末へ送信するように制御する制御手段とを有する。
請求項7に係るマルチメディア通信装置は、送信端末から、動画像情報を含むマルチメディアデータ又は前記送信端末に蓄積されている前記マルチメディアデータにアクセスするためのアクセス情報を、受信する受信手段と、前記受信手段で受信した受信情報を記憶するメモリと、前記受信情報が、アクセス情報である場合に、前記アクセス情報に従って前記送信端末に蓄積されている前記マルチメディアデータにアクセスする制御手段とを有する。
請求項8に係る通信装置は、データを受信端末へ送信する送信手段と、前記受信端末のメモリの空き容量が、送信すべき前記データを蓄積することが出来るか否かを認識する認識手段と、前記認識手段によって、前記制御手段は、前記受信端末の前記メモリに前記データを蓄積することが出来る場合には、前記データを送信し、前記メモリに前記データを蓄積することが出来ないと認識した場合には、前記受信端末が前記データにアクセスするためのアクセス情報を、前記受信端末へ送信するように制御する制御手段とを有する。
【0012】
【作用】
本発明の請求項1に係るマルチメディア通信制御装置は、送信端末装置および受信端末装置を用いてデータ通信を行なう際に、前記送信端末装置に設けられた蓄積手段により複数メディアのデータを蓄積し、データ量検出手段により前記蓄積手段に蓄積されている送信予定のデータ量を検出し、比較手段により該検出されるデータ量と前記受信端末装置の空き容量とを比較し、該比較手段によって前記データ量が前記空き容量を越えていると判別されるとき、情報送信手段により前記データ送信手段によって前記データを送信する前に、当該送信端末装置の前記蓄積手段に蓄積されているデータにアクセスするためのアクセス情報を送信する一方、前記受信端末装置に設けられた受信データ蓄積手段により受信したデータを蓄積し、情報受信手段により前記アクセス情報を受信し、データ受信手段により該受信したアクセス情報に対応するデータを前記送信端末装置から受信し、前記空き容量として、空き容量検出手段により前記受信データ蓄積手段の空き容量を検出する。
【0014】
請求項2に係るマルチメディア通信制御装置はさらに前記蓄積手段に蓄積されるデータを入力手段により入力する。
【0015】
請求項3に係るマルチメディア通信制御装置は、前記情報送信手段が前記蓄積手段に蓄積されている複数メディアのデータのうち動画像を含むデータを送信すると判別された際にアクセス情報を送信する。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の一実施例に係るマルチメディア通信制御装置、マルチメディア通信装置および通信装置を図面にしたがって説明する。
【0017】
図1はISDN(総合ディジタル通信網)に接続された通信端末装置の構成を示すブロック図である。本実施例のマルチメディア通信制御装置はマルチメディア通信に使用されるものであり、その送信端末装置および受信端末装置はそれぞれ音声インタフェース部4、音声符号化複合化部5、ビデオインタフェース部9、ビデオ符号化複合化部10、データインタフェース部12、データ蓄積部15、多重化分離部16、回線インタフェース部17およびこれらの各部の制御を司るシステム制御部14を備えて構成される。
【0018】
音声インタフェース部4には、音声の入出力手段としてハンドセット1、マイクロホン2およびスピーカ3が接続されている。音声インタフェース部4は、システム制御部14からの制御信号によってハンドセット1、マイクロホン2およびスピーカ3を切り換える切換処理、ハンドセット1がオンフック状態かオフフック状態かを検出するオン/オフフック検出処理、マイクロホン2とスピーカ3を同時に使用している時にエコーを消去するエコーキャンセル処理、およびダイヤルトーン、呼び出し音、ビジートーン、着信音等の生成処理を行なう機能を有する。音声符号化複合化部5はシステム制御部14からの制御信号によって64kbpsPCM A−law、64kbpsPCM μ−law、64kbpsPCM/56kbps/48kbps SB−ADPCM、32kbps ADPCM、16kbps(例えばAPC−AB),8kbps等の音声信号の符号化および複合化アルゴリズムに従って、送信音声信号を符号化し、受信音声信号を複合化する。
【0019】
また、ビデオインターフェース部9には、画像の入力手段として自画像等を入力するカメラ6、絵や図面等を入力する書画カメラ7、およびカメラ6、書画カメラ7からの入力画像や通信相手からの受信画像や操作画像などを表示する表示部8が接続されている。ビデオインターフェース部9は、システム制御部14からの制御信号によってカメラ6、書画カメラ7を切り換える切換処理、入力画像、受信画像あるいは操作画像の表示を切り換える表示切換処理、およびこれらの画像を表示部8の画面上で分割表示する画像信号合成処理を行なう機能を有する。ビデオ符号化複合化部10はITU−TS勧告H.261に従って送信画像を符号化し、受信画像を複合化する。
【0020】
さらに、データインターフェース部12にはコードデータ等のデータ通信を行なうデータ端末装置11が接続されている。データインターフェース部12はデータ端末装置11やシステム制御部14からの送信データをデータ蓄積部15を介して多重化分離部16に送出し、多重化分離部16からの受信データをデータ端末装置11やシステム制御部14に送出する。
【0021】
また、システム制御部14に接続された操作部13は、制御全般に用いられる制御情報の入力手段として使用され、例えばキーボードやタッチパネルにより構成される。
【0022】
システム制御部14は中央演算処理装置(CPU)や補助記憶装置(RAM)などを備え、上記各部の状態を監視して装置全体の制御を行なったり、各部の状態に応じた操作の表示画面の作成やアプリケーションプログラムの実行を行なう。また、送信時には相手側の受信端末装置のメモリ残量を検出したり、ポーリング情報やアクセス情報を送出する制御を行ない、受信時にはポーリング情報、アクセス情報によるデータのアクセス制御を行なう。
【0023】
データ蓄積部15はシステム制御部14からの制御信号にしたがって、音声符号化複合化部5からの音声データ、ビデオ符号化複合化部10からのビデオデータ、データインタフェース部12からのコードデータ、システム制御部14からの入力データ、および回線インタフェース部17を介して多重化分離部16から出力される受信データが蓄積される。
【0024】
多重化分離部16はITU−TS勧告H.221に従って、音声符号化複合化部5からの送信音声符号、ビデオ符号化複合化部10からの送信画像符号、データインタフェース部12からのデータ、システム制御部14からの制御コマンドデータ蓄積部15の蓄積データをBAS(基本アクティビティサブセット)に変換して送信フレーム単位で多重化し、また受信フレームを前記構成要素に分離し、それぞれ音声符号化複合化部5、ビデオ符号化複合化部10、データインタフェース部12、システム制御部14およびデータ蓄積部15に送出する。
【0025】
回線インターフェース部17はシステム制御部14との間でコマンドを授受し、ISDNユーザ・網インタフェースに従ってISDN回線を制御する。
【0026】
つぎに、本実施例のマルチメディア通信制御装置の通信手順について説明する。図2はマルチメディア通信制御装置の通信手順を示すシーケンス図である。この通信手順は送信端末装置Xのデータ蓄積部15に蓄積されたデータを受信端末装置Yに送信する場合を示している。送信端末装置Xは、まずISDN網・ユーザインタフェースのDチャンネルを介して呼設定手順P200を実行し、つぎに設定されたBチャンネルを介してITU−TS勧告H.221に従ってフレーム同期化手順P201を行なう。このフレーム同期が確立すると、ITU−TS勧告H.242に従ってBAS(基本アクティビティサブセット)コードにより端末装置X、Y間で能力交換手順P202を行なう。この能力交換手順P202では、あらかじめ設定されている自端末の転送レートと、音声やデータ等の端末能力を相手に送信し、相手側から受信した相手端末能力とともに、ITU−TS勧告H.320に従って、適合する能力の範囲をその通信における通信可能な能力として記憶する。
【0027】
そして、この能力交換後、通信可能な範囲内で実際に通信を行なう通信モードを指定するためにITU−TS勧告H.242に従ってBAS(基本アクティビティサブセット)コードによりモード切り換え手順P203を行なう。このモード切り換え手順P203では、端末装置は予め設定されている自端末の転送レート、音声符号化およびデータ速度等の通信モードを通信可能な能力の範囲で調整した自端末の通信モードを相手側の端末装置に送信する。このとき、相手側の端末装置も同様に相手端末の通信モードを送信するので、相手側の通信モードを記憶する。このモード切り換え手順P203により低速のデータ転送を開始する。この低速のデータ転送により、送信端末装置Xから受信端末装置Yのデータ蓄積部15の空き容量を知るためにデータ蓄積部残量要求P204を送信する。この要求P204に対し、受信端末装置Yはシステム制御部14によって自端末のデータ蓄積部15の空き容量を検出し、データ蓄積部空き容量表示P205を送信端末装置Xに送信する。この表示P205を受けた送信端末装置Xは自端末のデータ蓄積部15に蓄積された送信データのデータ容量と受信端末装置Yから受信したデータ蓄積部空き容量表示P205によるデータ蓄積部15の空き容量を比較し、送信データのデータ容量が空き容量を越えると判断した場合には、データ蓄積部15に蓄積された送信データの代わりに、送信端末装置Xに対するポーリング情報および送信端末装置Xのデータ蓄積部15に蓄積されたマルチメディアのデータに関するアクセス情報P206を送信する。
【0028】
図3は受信端末装置Yが送信端末装置Xにポーリングを行なってデータにアクセスする通信手順を示すシーケンス図である。始めに、受信端末装置Yはデータ蓄積部15に蓄積されたデータを解析し、送信端末装置Xから送信されたデータがポーリング情報およびアクセス情報であることを確認する。このポーリング情報に基づいて、受信端末装置Yから送信端末装置Xに発呼が行なわれ、ISDNユーザ・網インタフェースのDチャンネルを介して呼設定手順P300を実行する。この後、図2と同様の手順であるH221フレーム同期手順P301、H.242能力交換手順P302、H242モード切り換え手順P303を実行して低速のデータ転送を開始する。
【0029】
つぎに、低速のデータ転送により、受信端末装置Yは送信端末装置Xにデータ送信要求P304を送信する。データ送信要求P304では、受信端末装置Yはアクセス情報により指定されたデータについてポーリングを要求する。送信端末装置Xは送信すべきデータのモードを指定する受信モード設定要求P305を送信し、受信端末装置Yが受信モード設定要求P305により指定されたモードで受信可能であるならば送信端末装置Xに対してデータ受信可能表示P306を送信する。この手順を終了すると、送信端末装置Xはデータ送信要求P304により指定されたデータを受信端末装置Yに送信する。
【0030】
図4は送信端末装置の送信動作を示すフローチャートである。送信端末装置は、まずハンドセット1、マイクロホン2、カメラ4、書画カメラ5、データ端末装置11、操作部13などからの送信データを一旦データ蓄積部15に蓄積する(ステップS400)。システム制御部14はデータ蓄積部15に蓄積された送信データのデータ空き容量を検出し(ステップS401)、前述の図2に示した通信手順である呼設定手順P200、H.221フレーム同期手順P201、H.242能力交換手順P202、H.242モード切り換え手順P203を介して低速のデータパスの設定を行なう(ステップS402)。送信端末装置は受信端末装置のデータ蓄積部15の空き容量を検出するために、低速のデータ転送によりデータ蓄積部残量要求P204を送出する(ステップS403)。データ蓄積部残量要求P204の応答として、受信端末装置から送信されたデータ蓄積部残量表示P205を受信する。送信端末装置はデータ蓄積部15に蓄積された送信予定のデータ量とデータ蓄積部残量表示P205を受信することにより検出された受信端末装置のデータ蓄積部15の空き容量を比較し(ステップS405)、受信端末装置のデータ蓄積部15の空き容量が送信データのデータ量を越えるか否かを判別する(ステップS406)。受信端末装置のデータ蓄積部15の空き容量が送信データのデータ量を越えるときには、通常通りにデータ蓄積部15に蓄積されている送信データを受信端末装置に送信する(ステップS407)。また、送信データ量が受信端末装置のデータ蓄積部15の空き容量を越えるときには自端末に対するポーリング情報とデータ蓄積部15に蓄積された送信データに対するアクセス情報のみを受信端末装置に送信する(ステップS408)。
【0031】
図5は受信端末装置が送信端末装置にデータをアクセスする動作を示すフローチャートである。受信端末装置は送信端末装置から送信され、回線インタフェース部17、多重化分離部16を介してデータ蓄積部15に蓄積されたデータの解析を行なう(ステップS500)。解析の結果、蓄積されたデータがポーリング情報およびアクセス情報であるか通常のデータであるかを判別を行なう(ステップS501)。通常のデータである場合には通常通りのデータアクセスを行ない(ステップS502)、ポーリング情報およびアクセス情報の場合にはステップS503以降の処理を行なう。
【0032】
ステップS503では、受信端末装置はデータ蓄積部15に蓄積されたポーリング情報によって指示された送信端末装置に発呼を行ない、図3に示した呼設定手順P300を実行する。つぎに、H.221フレーム同期手順P301、H.242能力交換手順P302、H.242モード切り換え手順P303を行なって低速のデータパスを設定する。低速のデータ転送にしたがって、データ蓄積部15に蓄積されたアクセス情報に指定されたデータのポーリングをデータ送信要求P304によって送信端末装置に要求する(ステップS505)。このデータ送信要求P304に応じて送信端末装置から受信モード設定要求Pが通知されると、受信端末装置は伝送モードを設定し、データの受信を開始する(ステップS507)。
【0033】
以上示したように、本実施例のマルチメディア通信制御装置によれば、送信データのデータ量が受信端末装置のデータ蓄積部15の空き容量を越える場合であっても、送信データを送信端末装置のデータ蓄積部15に蓄積し、受信端末装置に対してポーリング情報およびアクセス情報のみを送信することで対処できる。つまり、受信端末装置はデータにアクセスしたいときにポーリング情報により指定された送信端末装置に発呼を行ない、アクセス情報により指定されたデータのポーリングを行なうことで、受信端末装置のデータ蓄積部15にデータを蓄積することなくデータのアクセスが可能となる。
【0034】
本発明においては、これらポーリング情報とアクセス情報とをまとめてアクセス情報と呼ぶ。
【0035】
尚、データ蓄積部としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、バブルメモリなど種々のものを適用できる。本実施例のマルチメディア通信制御装置では、ISDN(総合ディジタル通信網)に接続されたマルチメディア用通信端末装置を示したが、本実施例に限らずG4/G3ファクシミリのメモリ受信、電話における留守録、LAN(ローカルエリアネットネットワーク)における電子メールなどに適用することもできる。また、アクセス情報により指定されたデータのポーリングを行なうことで、転送されるデータを受信端末装置のデータ蓄積部15の空き容量の範囲内で一旦蓄積してからデータにアクセスするようにしてもよい。
【0036】
マルチメディア用通信端末として、動画像データを含むデータを送信する場合に、図4、図5に示すフローチャートの手順を実行するようにし、動画像データを含まない場合には、かかる図4、図5に示すフローチャートの手順を実行しないようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るマルチメディア通信装置によれば、受信端末装置のデータ蓄積手段の空き容量が少ない場合にのみアクセス情報の通知が可能となり、データ転送が効果的に行える。
【0039】
請求項2に係るマルチメディア通信制御装置は、さらに前記蓄積手段に蓄積されるデータを入力手段により入力するので、送信端末装置は入力手段を介して入力されたデータの転送も効率的に行なうことができる。
【0040】
請求項3に係るマルチメディア通信制御装置は、情報送信手段は、特に蓄積されるデータ量が多い動画像を含むデータを送信する際にアクセス情報を送信するので、本発明の上述した効果をより一層高めることができる。
【0041】
本発明の請求項4に係るマルチメディア通信制御装置によれば、送信端末装置および受信端末装置を用いてデータ通信を行なう際に、前記送信端末装置に設けられた蓄積手段によりデータを蓄積し、データ送信手段により該蓄積手段に蓄積されている前記データを送信する前に、当該送信端末装置の前記蓄積手段に蓄積されているデータにアクセスするためのアクセス情報を情報送信手段により送信するので、受信端末装置の受信データ蓄積手段の空き容量と無関係に、しかもデータを蓄積することなく送信端末装置の蓄積手段に蓄積されたデータをアクセスすることができる。
【0042】
本発明の請求項5に係るマルチメディア通信制御装置によれば、送信端末装置および受信端末装置を用いてデータ通信を行なう際に、前記受信端末装置に設けられた受信データ蓄積手段によりデータを蓄積し、情報受信手段によりアクセス情報を受信し、該受信されたアクセス情報に対応するデータを送信端末装置からデータ受信手段により受信するので、受信端末装置の受信データ蓄積手段の空き容量と無関係に、しかもデータを蓄積することなく送信端末装置の蓄積手段に蓄積されたデータをアクセスすることができる。
請求項8に係る通信装置によれば、受信端末が受信データを格納できない場合には、受信端末が送信端末にアクセスして受信可能に構成することで、データを蓄積することなくデータのアクセスが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ISDN(総合ディジタル通信網)に接続された本発明の一実施例に係るマルチメディア通信制御装置の通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例のマルチメディア通信制御装置の通信手順を示すシーケンス図である。
【図3】受信端末装置Yが送信端末装置Xにポーリングを行なってデータにアクセスする通信手順を示すシーケンス図である。
【図4】送信端末装置の送信動作を示すフローチャートである。
【図5】受信端末装置が送信端末装置にデータをアクセスする動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 … ハンドセット
2 … マイクロホン
3 … スピーカ
4 … 音声インタフェース部
5 … 音声符号化複合化部
6 … カメラ
7 … 書画カメラ
8 … 表示部
9 … ビデオインタフェース部
10 … ビデオ符号化複合化部
11 … データ端末装置
12 … データインタフェース部
13 … 操作部
14 … システム制御部
15 … データ蓄積部
16 … 多重化分離部
17 … 回線インタフェース部
Claims (8)
- マルチメディアデータ通信を行なうための送信端末装置および受信端末装置を備えたマルチメディア通信制御装置において、
前記送信端末装置は、
複数メディアのデータを蓄積する蓄積手段と、
該蓄積手段に蓄積されている前記データを送信するデータ送信手段と、
前記蓄積手段に蓄積されている送信予定のデータ量を検出するデータ量検出手段と、
該検出されるデータ量と前記受信端末装置の空き容量とを比較する比較手段と、
該比較手段によって前記データ量が前記空き容量を越えていると判別されるとき、前記データ送信手段によって前記データを送信する前に、当該送信端末装置の前記蓄積手段に蓄積されているデータにアクセスするためのアクセス情報を送信する情報送信手段とを備え、
前記受信端末装置は、
受信したデータを蓄積する受信データ蓄積手段と、
前記アクセス情報を受信する情報受信手段と、
該受信したアクセス情報に対応するデータを前記送信端末装置から受信するデータ受信手段と、
前記空き容量として、前記受信データ蓄積手段の空き容量を検出する空き容量検出手段とを備えたことを特徴とするマルチメディア通信制御装置。 - 前記蓄積手段に蓄積されるデータを入力する入力手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のマルチメディア通信制御装置。
- 前記情報送信手段は、前記蓄積手段に蓄積されている複数メディアのデータのうち動画像を含むデータを送信すると判別された際にアクセス情報を送信することを特徴とする請求項1記載のマルチメディア通信制御装置。
- マルチメディアデータ通信を行なうための送信端末装置および受信端末装置を備えたマルチメディア通信制御装置において、
前記送信端末装置は、
複数メディアのデータを蓄積する蓄積手段と、
該蓄積手段に蓄積されている前記データを送信するデータ送信手段と、
該データ送信手段によって前記データを送信する前に、当該送信端末装置の前記蓄積手段に蓄積されているデータにアクセスするためのアクセス情報を送信する情報送信手段とを備えたことを特徴とするマルチメディア通信制御装置。 - マルチメディアデータ通信を行なうための送信端末装置および受信端末装置を備えたマルチメディア通信制御装置において、
前記受信端末装置は、
データを蓄積する受信データ蓄積手段と、
アクセス情報を受信する情報受信手段と、
該受信されたアクセス情報に対応するデータを送信端末装置から受信するデータ受信手段とを備えたことを特徴とするマルチメディア通信制御装置。 - 動画像情報を含むマルチメディアデータを、受信端末へ送信する送信手段と、
送信すべき前記マルチメディアデータを蓄積する蓄積手段と、
前記受信端末のメモリの空き容量が、送信すべき前記マルチメディアデータを蓄積することが出来るか否かを認識する認識手段と、
前記認識手段によって、前記受信端末が、前記メモリに前記マルチメディアデータを蓄積することが出来ないと認識した場合に、前記蓄積手段に蓄積されている前記マルチメディアデータにアクセスするためのアクセス情報を、前記受信端末へ送信するように制御する制御手段とを有することを特徴とするマルチメディア通信装置。 - 送信端末から、動画像情報を含むマルチメディアデータ又は前記送信端末に蓄積されている前記マルチメディアデータにアクセスするためのアクセス情報を、受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した受信情報を記憶するメモリと、
前記受信情報が、アクセス情報である場合に、前記アクセス情報に従って前記送信端末に蓄積されている前記マルチメディアデータにアクセスする制御手段とを有することを特徴とするマルチメディア通信装置。 - データを受信端末へ送信する送信手段と、
前記受信端末のメモリの空き容量が、送信すべき前記データを蓄積することが出来るか否かを認識する認識手段と、
前記認識手段によって、前記制御手段は、前記受信端末の前記メモリに前記データを蓄積することが出来る場合には、前記データを送信し、前記メモリに前記データを蓄積することが出来ないと認識した場合には、前記受信端末が前記データにアクセスするためのアクセス情報を、前記受信端末へ送信するように制御する制御手段とを有することを特徴とする通信装置。
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