JP3543845B2 - 電子鍵盤楽器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、鍵盤の各鍵に対応して設けた複数の鍵スイッチ装置による各鍵の押鍵の検出に応答して楽音信号を発生する電子鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各鍵スイッチ装置のそれぞれを浅い押鍵深さ位置で作動する第1スイッチと深い押鍵深さ位置で作動する第2スイッチとで構成し、押鍵時に第1スイッチの作動から第2スイッチの作動までの時間を計測することにより押鍵タッチ速度を測定し、第2スイッチの作動時に前記押鍵タッチ速度により制御された音量、音色で楽音信号を発生するようにした電子鍵盤楽器は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の装置にあっては、各鍵の鍵スイッチ装置を構成する複数のスイッチは鍵タッチ速度を検出するためにのみ用いられており、それ以外の用途には用いられていなかった。
本発明は、一つの鍵に対する押鍵態様の違いにより鍵スイッチ装置を構成する複数のスイッチの作動状態が種々に変化することに着目してなされたもので、同押鍵態様に応じて楽音信号の発生態様を種々に変化させて演奏表現力を向上させる鍵盤電子楽器を提供することにある。
【0004】
【本発明の特徴及びその作用効果】
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、鍵盤の各鍵に対応した複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に非作動状態にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ作動する複数のスイッチで構成し、各鍵スイッチ装置毎に、複数のスイッチの非作動状態及び作動状態の履歴に加え、浅い押鍵深さ位置で作動するスイッチの作動状態の継続時間に応じて楽音信号発生回路から発生される楽音信号の音色を制御する制御手段を設けたことにある。
【0005】
この第1の特徴によれば、演奏者が鍵を押鍵する際に押鍵態様を種々に変化させれば、例えば鍵を一気に深くまで押し込んだり、前記鍵を一気に深く押し込んだ後に一旦押鍵を浅くしてその後にさらに深く押し込んだり、鍵を浅く押し込んだ後に押鍵を解除してその後にふたたび鍵を浅く押し込んだり、前記押鍵解除後に一気に鍵を深くまで押し込んだりすると、複数のスイッチの非作動状態と作動状態の履歴に種々の変化が現れる。一方、制御手段はこの履歴に応じて楽音信号発生回路から発生される楽音信号の音色を制御するので、発生される楽音信号の音色が押鍵態様に応じて種々に変更される。さらに、制御手段は、前記履歴に加え、浅い押鍵深さ位置で作動するスイッチの作動状態の継続時間に応じても楽音信号発生回路から発生される楽音信号の音色を制御するので、発生される楽音信号の音色が前記継続時間に応じても変更される。したがって、演奏者が鍵の押鍵態様を種々に変更すれば種々の音色で楽音信号を発生させることができ、電子鍵盤楽器における演奏表現力を向上させることができる。
【0006】
また、第2の特徴は、複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に共に非作動状態にありかつ押鍵時に浅い押鍵深さ位置で作動する第1のスイッチおよび深い押鍵深さ位置で作動する第2のスイッチで構成し、第1のスイッチが作動した時点から第2のスイッチが作動するまでの時間に応じて押鍵速度を検出する押鍵速度検出手段と、各鍵スイッチ装置毎に第2のスイッチの作動に基づき楽音信号発生回路における楽音信号の発生を制御するとともにその音量を前記検出した押鍵速度に応じて制御しかつその音色を第1の音色に制御し、また第2のスイッチが作動しない状態における第1のスイッチの作動に基づき同楽音信号の発生を制御するとともにその音色を第2の音色に制御する制御手段とを設けたことにある。
【0007】
この第2の特徴によれば、演奏者が鍵を深くまで押し込んだり、鍵を浅く押し込んだりなどすれば、第1および第2のスイッチが作動したり、第1のスイッチのみが作動したりする。この場合、押鍵速度検出手段は、第1のスイッチが作動した時点から第2のスイッチが作動するまでの時間に応じて押鍵速度を検出する。一方、制御手段は、第2のスイッチの作動に基づき楽音信号発生回路における楽音信号の発生を制御するとともにその音量を前記検出した押鍵速度に応じて制御しかつその音色を第1の音色に制御し、また第2のスイッチが作動しない状態における第1のスイッチの作動に基づき同楽音信号の発生を制御するとともにその音色を第2の音色に制御する。したがって、この場合も、鍵の押鍵態様の違いによって楽音信号の音色が異なるものになるので、電子鍵盤楽器における演奏表現力を向上させることができる。
【0008】
さらに、第3の特徴は、複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に非作動状態にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ作動する複数のスイッチで構成し、各鍵スイッチ装置毎に複数のスイッチの一部の作動のみに基づき楽音信号発生回路にて発生される楽音信号の発生態様を変更制御し、また同複数のスイッチの全ての作動に基づき楽音信号発生回路における楽音信号の発生を制御するとともにその発生態様を前記変更制御された発生態様に制御する制御手段を設けたことにある。
【0009】
この第3の特徴によれば、演奏者が鍵を深くまで押し込んだり、鍵を浅く押し込んだりなどすれば、複数のスイッチの全てが作動したり、一部のスイッチのみが作動したりする。一方、制御手段は、各鍵スイッチ装置毎に複数のスイッチの一部の作動のみに基づき楽音信号発生回路にて発生される楽音信号の発生態様を変更制御し、また同複数のスイッチの全ての作動に基づき楽音信号発生回路における楽音信号の発生を制御するとともにその発生態様を前記変更制御された発生態様に制御する。したがって、浅い押鍵と深い押鍵を適宜組み合わせることにより、深い押鍵により発生される楽音信号の発生態様を浅い押鍵により切り換えることができる。その結果、この場合も、鍵の押鍵態様の違いによって発生される楽音信号の発生態様を種々に変更できるので、電子鍵盤楽器における演奏表現力を向上させることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明すると、図1は同実施例に係る電子鍵盤楽器の全体をブロック図により示している。この電子鍵盤楽器は鍵盤10及び操作パネル20を備えている。
【0011】
鍵盤10は演奏操作子としての複数(N個)の鍵11からなる。各鍵11は図2に示すようにフレーム12に前端部(図示右側)にて回動可能に支持されるとともにスプリング13により上方に付勢されており、上面を押下することにより手前部分(図示左側)を下方に変位させるようになっている。鍵11の下面には長さの異なる突起11a,11bが一体的に形成されており、各突起11a,11bはプリント配線基盤14上に固定されて鍵スイッチ装置15を構成する第1及び第2スイッチ15a,15bに対向している。これらの第1及び第2スイッチ15a,15bは鍵11の離鍵時に非作動状態(オフ状態)にあるとともに同鍵11の押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ作動(オン)するもので、図1には全ての鍵11をまとめて第1及び第2スイッチ群15A,15Bとして示してある。
【0012】
操作パネル20には音色の種類、効果の種類などの楽音信号の発生態様を設定変更するための複数の操作子が配設されており、同操作子の各操作は同操作子にそれぞれ対応した設けたパネルスイッチ群21により検出されるようになっている。第1及び第2スイッチ群15A,15Bは鍵スイッチインタフェース16を介してバス30に接続されているとともに、パネルスイッチ群21はパネルスイッチインタフェース22を介してバス30に接続されている。バス30には、楽音信号発生回路41が接続されているとともに、マイクロコンピュータを構成するCPU51,ROM52,RAM53も接続されている。
【0013】
楽音信号発生回路41は複数の楽音信号形成チャンネルを備え、各チャンネルは各鍵11の押鍵に応答して楽音信号を形成して同形成した楽音信号をサウンドシステム42に出力する。サウンドシステム42はアンプ、スピーカなどからなり楽音信号発生回路41からの楽音信号に対応した楽音を発音する。
【0014】
CPU51は図3〜10のフローチャートに対応したプログラムを実行して楽音信号の形成を制御するもので、ROM52は前記プログラム、音色及び効果制御用のパラメータなどを記憶している。RAM53は前記プログラムの実行に必要な変数データを一時的に記憶するもので、変数データの主なものを列挙すると図11(A)〜(E)のとおりである。今回鍵スイッチデータKS1,KS2は繰り返し検出される各鍵スイッチ装置15の第1及び第2スイッチ15a,15bの現在の各状態をそれぞれ表すもので、”1”により第1及び第2スイッチ15a,15bがオン状態にあることをそれぞれ表し、かつ”0”により同各スイッチ15a,15bがオフ状態にあることをそれぞれ表す。前回鍵スイッチデータKSO1[1]〜KSO1[N],KSO2[1]〜KSO2[N]は鍵盤10のN個の鍵11にそれぞれ対応して設けられていて、前回の検出時における第1及び第2スイッチ15a,15bの各状態をそれぞれ表すもので、”1”により第1及び第2スイッチ15a,15bがオン状態にあったことをそれぞれ表し、かつ”0”により同各スイッチ15a,15bがオフ状態にあったことをそれぞれ表す。
【0015】
鍵状態データKS[1]〜KS[N]も鍵盤10のN個の鍵11にそれぞれ対応して設けられていて、各鍵スイッチ装置15の第1及び第2スイッチ15a,15bの各オンオフ状態の組合せにより決まる”A”〜”D”の状態を示す。図12(A)(B)に示すように、A状態は第1及び第2スイッチ15a,15bが共にオフしている状態である。B状態は前記A状態にて鍵11が浅く押鍵されて第1スイッチ15aがオンしかつ第2スイッチ15bがオフしている状態である。C状態は鍵11が深く押鍵されて第1及び第2スイッチ15a,15bが共にオンしている状態である。D状態は前記C状態にて鍵11の押鍵が少し解除されて第1スイッチ15aがオンしかつ第2スイッチ15bがオフしている状態である。カウントデータCNT[1]〜CNT[N]も鍵盤10のN個の鍵11にそれぞれ対応して設けられていて、押鍵に伴う各鍵11のB状態の継続時間を表すものである。音色データTCA、TCB、TCCは楽音信号発生回路41にて発生される楽音信号の音色を表すものである。
【0016】
次に、上記のように構成した実施例の動作を説明する。CPU51は電源スイッチ(図示しない)の投入に応答して図3のステップ100にてメインプログラムの実行を開始し、ステップ102にて初期設定処理を実行する。この初期設定処理においては、全ての前回鍵スイッチデータKSO1[1]〜KSO1[N],KSO2[1]〜KSO2[N]及び全てのカウントデータCNT[1]〜CNT[N]を”0”に設定し、全ての鍵状態データKS[1]〜KS[N]を”A”に設定し、音色データTCA、TCB、TCCを予め決めた初期音色を表す値に設定する。このステップ102の初期設定処理後、ステップ104の鍵盤処理ルーチン及びステップ106の音色設定処理ルーチンを繰り返し実行する。
【0017】
鍵盤処理ルーチンの実行は、図4に詳細に示すように、ステップ200にて開始される。この鍵盤処理ルーチンの開始後、ステップ202,212,214の処理により、各鍵を指定するキーコードKCを「1」から鍵11の数に対応した値Nまで順次「1」ずつ増加しながら、ステップ204〜210からなる処理を各鍵毎に行う。そして、キーコードKCが鍵数Nを越えると、ステップ214における「YES」との判定の基に、ステップ216にてこの鍵盤処理ルーチンの実行を終了する。
【0018】
この鍵盤処理ルーチンのステップ204においては、キーコードKCにより指定される鍵スイッチ装置15の第1及び第2スイッチ15a,15bの各オンオフ状態(”1”又は”0”)を入力して、今回鍵スイッチデータKS1,KS2として設定する。次に、ステップ206にて、前記設定した今回鍵スイッチデータKS1,KS2と前記キーコードKCにより指定される前回鍵スイッチデータKSO1[KC],KSO2[KC]とをそれぞれ比較することにより、鍵スイッチ装置15の状態が変化したか否かを判定する。鍵スイッチ装置15の状態が変化すれば、同ステップ206にて「YES」と判定してプログラムをステップ208に進めて、同ステップ208にて後述する鍵状態データKS[KC]に応じた図5〜図8のプログラムの実行により楽音信号の発生及び発生態様を前記状態変化の種類に応じて制御する。前記ステップ208の処理後、ステップ210にて前回鍵スイッチデータKSO1[1]〜KSO2[N],KSO1[1]〜KSO2[N]を今回鍵スイッチデータKS1,KS2に更新して、ステップ212にて次の鍵11の鍵スイッチ装置15の状態変化の検出の準備をする。一方、鍵スイッチ装置15の状態が変化しなければ、ステップ206にて「NO」と判定してプログラムをステップ212に進め、同ステップ212にて次の鍵11の鍵スイッチ装置15の状態変化の検出の準備をする。
【0019】
次に、ステップ208における楽音信号の発生及び発生態様の制御について詳細に説明する。まず、いずれかの鍵11が通常の押鍵態様すなわち一気に深くまで押され、その後に前記押鍵が解除された場合について説明する。この場合、前記鍵11に関する鍵スイッチ装置15の第1及び第2スイッチ15a,15bのオンオフ状態の組合せは、図13の(A)に示すように、”A”→”B”→”C”→”D”→”A”の順に変化する。この場合、キーコードKCが前記鍵11を表す値になった時点で、前記ステップ208の処理が実行される。
【0020】
まず、キーコードKCにより表される鍵スイッチ装置15の状態が前記”A”→”B”のように変化すると、鍵状態データKS[KC]は”A”であるので、図5のプログラムをステップ300にて開始する。この開始後、ステップ302にてB状態の継続時間の計測開始のためにカウントデータCNT[KC]を「1」に設定し、ステップ304にて鍵状態データKS[KC]を”B”に変更して、ステップ306にてこのプログラムの実行を終了する。
【0021】
このようなメインプログラムの実行中、所定の短時間毎に図9の第1割込みプログラムを割込み実行する。この第1割込みプログラムの実行はステップ400にて開始される。このプログラムの割込み実行の開始後、ステップ402,408,410の処理により変数iを「1」から鍵11の数に対応した値Nまで順次「1」ずつ増加しながら、ステップ404,406の処理により「0」以外のカウントデータCNT[KC]を「1」ずつ増加する。したがって、前記「1」に設定されたカウントデータCNT[KC]は所定の短時間毎に「1」ずつ増加する。
【0022】
次に、鍵スイッチ装置15の状態が前記”B”→”C”のように変化すると、鍵状態データKS[KC]は”B”であるので、図6のプログラムをステップ310にて開始する。この開始後、第2スイッチ15bの状態に変化があったか(第2スイッチ15bがオン状態になったか)否かを判定する。この場合、前記”B”→”C”の変化により第2スイッチ15bの状態がオフからオンに変化しているので、ステップ312にて「YES」と判定してプログラムをステップ314に進める。ステップ314においては、キーコードKCにより表される鍵11を楽音信号発生回路41内の空きチャンネルに割当て、同チャンネルに対してキーオン信号、キーコードKC、カウントデータCNT[KC]及び音色データTCAにより指定される音色及び効果制御パラメータを出力する。楽音信号発生回路41は、前記割当てチャンネルにて、前記供給されたキーコードKCにより表された音高を有し、前記供給されたカウントデータCNT[KC]の大きさに比例した音量レベルを有し、前記音色データTCAにより表された音色を有し、かつ同音色に固有の効果が付与された楽音信号を形成して出力する。その結果、前記楽音信号に対応した楽音がサウンドシステム42から発音され始める。前記ステップ314の処理後、ステップ316にて鍵状態データKS[KC]を”C”に変更し、ステップ318にてカウントデータCNT[KC]を「0」に戻してステップ306にてこのプログラムの実行を終了する。
【0023】
また、前記鍵11の深い押鍵が解除されて鍵スイッチ装置15の状態が前記”C”→”D”のように変化すると、鍵状態データKS[KC]は”C”であるので、図7のプログラムをステップ330にて開始する。この開始後、ステップ332にて鍵状態データKS[KC]を”D”に変更して、ステップ334にてこのプログラムの実行を終了する。
【0024】
そして、鍵スイッチ装置15の状態が前記”D”→”A”のように変化すると、鍵状態データKS[KC]は”D”であるので、図8のプログラムをステップ340にて開始する。この開始後、第1スイッチ15aの状態に変化があったか(第1スイッチ15aがオフ状態になったか)否かを判定する。この場合、前記”D”→”A”の変化により第1スイッチ15aの状態がオンからオフに変化しているので、ステップ342にて「YES」と判定してプログラムをステップ344に進める。ステップ344においては、キーコードKCにより表される鍵11に対応した音高の楽音信号を発生している楽音信号発生回路41のチャンネルを捜し出して、同チャンネルにキーオフ信号を出力する。楽音信号発生回路41は前記チャンネルにて発生中の楽音信号の急速減衰を開始して所定の短時間後に楽音信号の発生を停止する。したがって、サウンドシステム42から発音されている前記楽音信号に対応した楽音も急速減衰後にその発音を停止する。前記ステップ344の処理後、ステップ346にて鍵状態データKS[KC]を”A”に変更して、ステップ346にてこのプログラムの実行を終了する。
【0025】
これにより、鍵11が図13(A)に示すように一気に深く押し込まれて、その後同押し込みがすべて解除されれば、音色データTCAにより示された音色を有するとともに押鍵速度に対応した音量を有する楽音が発音され、その後に同楽音の発音が停止する。
【0026】
次に、前記のように鍵11が一気に深くまで押し込まれた後、前記押し込みの一部のみが解除され、その後に鍵11をふたたび深く押し込んだ場合について説明する。この場合、前記鍵11に関する鍵スイッチ装置15の第1及び第2スイッチ15a,15bのオンオフ状態の組合せは、図13の(B)に示すように、”A”→”B”→”C”→”D”→”C”の順に変化する。この場合、”A”→”B”→”C”→”D”の変化に関しては前述したとおりであるので、”D”→”C”への変化についてのみ説明する。
【0027】
鍵スイッチ装置15の状態が前記”D”→”C”のように変化すると、鍵状態データKS[KC]は”D”であるので、図8のプログラムをステップ340にて開始する。この場合、第1スイッチ15aの状態には変化がなく、第2スイッチ15bの状態がオフからオンにふたたび変化しているので、ステップ342にて「NO」と判定してプログラムをステップ350に進める。ステップ350においては、以前の”B”→”C”への変化により楽音信号を発生した楽音信号発生回路41のチャンネルを捜し出して、同チャンネルにキーオン信号を出力する。楽音信号発生回路41は前記チャンネルにて以前に発生したものと同一の音色かつ音量の楽音信号を発生し始める。この場合、以前から発生した楽音信号がパーカッシブ系の楽音に関するものであって音量レベルが小さくなっていれば、そのまま新たな楽音信号の発生を開始させればよい。しかし、以前から発生している楽音信号の音量レベルが大きければ、同楽音信号を急速に減衰させた後に新たな楽音信号の発生を開始させるようにする。前記ステップ350の処理後、ステップ352にて鍵状態データKS[KC]を”C”に変更して、ステップ348にてこのプログラムの実行を終了する。
【0028】
その結果、前記のような鍵11を一気に深くまで押し込まれた後、前記押し込みの一部のみを解除してその後に鍵11をふたたび深く押し込むような押鍵態様を取れば、同一の音色及び音量の連打音を簡単な演奏操作により発生させることができる。
【0029】
次に、鍵11が浅くだけ押鍵された後、前記押し込みを解除しその後にふたたび浅くだけ押鍵することを繰り返した場合について説明する。この場合、前記鍵11に関する鍵スイッチ装置15の第1及び第2スイッチ15a,15bのオンオフ状態の組合せは、図13の(C)に示すように、”A”→”B”→”A”→”B”→”A”の順に変化する。この場合、”A”→”B”の変化に関しては前述したとおりであるので、”B”→”A”への変化についてのみ説明する。
【0030】
鍵スイッチ装置15の状態が前記”B”→”A”のように変化すると、鍵状態データKS[KC]は”B”であるので、図6のプログラムをステップ310にて開始する。この場合、第2スイッチ15bは変化しないで第1スイッチ15aがオン状態からオフ状態に変化しているので、ステップ312にて「NO」と判定してプログラムをステップ322に進める。ステップ322においては、カウンタデータCNT[KC]が所定値T1未満であるか否かを判定する。カウンタデータCNT[KC]は第1割込みプログラム(図9)の実行により、鍵スイッチ装置15のB状態の継続時間を計測していることは前述のとおりである。
【0031】
いま、鍵スイッチ装置15のB状態の継続時間が短ければ、ステップ322にて「YES」と判定してプログラムをステップ324に進める。ステップ324においては、キーコードKCにより表される鍵11を楽音信号発生回路41内の空きチャンネルに割当て、同チャンネルに対してキーオン信号、キーコードKC、カウントデータCNT[KC]及び音色データTCCにより指定される音色及び効果制御パラメータを出力する。楽音信号発生回路41は、前記割当てチャンネルにて、前記供給されたキーコードKCにより表された音高を有し、前記供給されたカウントデータCNT[KC]の大きさに比例した音量レベルを有し、前記音色データTCCにより表された音色を有し、かつ同音色に固有の効果が付与された楽音信号を形成して出力する。その結果、前記楽音信号に対応した楽音がサウンドシステム42から発音され始める。前記ステップ324の処理後、ステップ326にて鍵状態データKS[KC]を”A”に変更し、ステップ318にてカウントデータCNT[KC]を「0」に戻してステップ306にてこのプログラムの実行を終了する。
【0032】
その結果、前記のように鍵11の浅い押鍵と同押鍵の解除を繰り返すことにより、音色データTCCにより示された音色を有するとともに押鍵時間に対応した音量を有する楽音が発音される。
このような鍵11の浅い押鍵により発生される楽音信号に対してはキーオフ信号を作成することはできないので、前記浅い押鍵態様で発生される楽音信号としてはパーカッシブ系のものが望ましい。また、前記メインプログラムの実行中には、CPU51は図10の第2割込みプログラムをも割込み実行する。この割込みプログラムはステップ420にて開始され、ステップ422にて前記音色TCCの楽音信号を発生中である楽音信号発生回路41のチャンネルを捜し出し、同チャンネルにて発生中の楽音信号のうちで音量レベルが所定値以下である楽音信号の発生を停止させる。したがって、前記楽音信号がいつもまで発生し続けたり、楽音信号発生回路41のチャンネルの一つを占有し続けることもない。
【0033】
一方、前記のような浅い押鍵の繰り返しによって鍵スイッチ装置15の状態が”A”→”B”→”A”のように変化する場合でも、鍵スイッチ装置15のB状態の継続時間が長いと、ステップ322にて「NO」と判定してプログラムをステップ328に進める。ステップ328においては、音色データTCAの内容と音色データTCBの内容を入れ替える。そして、この場合には、楽音信号の発生を制御しない。したがって、この場合には、演奏者は、図13(D)に示すように、鍵スイッチ装置15の状態を”A”→”B”→”A”のように変更した後、鍵11を一気に深くまで押し込むことにより、鍵スイッチ装置15の状態を”A”→”B”→”A”→”B”→”C”のように変化させる。これによれば、前記”A”→”B”→”C”の変化に応答して、前述した図6のステップ312,314の処理により音色データTCAにより示された音色を有するとともに押鍵速度に対応した音量を有する楽音信号が発生されるので、同発生される楽音信号の音色が前記”A”→”B”→”A”の変化により変更される。
【0034】
その結果、鍵11を浅くかつある程度長い時間だけ押鍵した後、同押鍵を解除し、その後に同鍵11を一気に深くするように押鍵態様をとれば、この深い押鍵により発生される楽音信号の音色を以前の音色と異なるものすることができる。
【0035】
ふたたび図3のメインプログラムの説明に戻ると、前記ステップ104の鍵盤処理ルーチンの実行後、ステップ106にて音色設定処理ルーチンを実行する。この音色設定処理ルーチンにおいては、操作パネル20の操作子が操作されると、同操作された操作子の種類により音色データTCA,TCB,TCCがそれぞれ変更される。したがって、上述した鍵11の押鍵操作に応答して発生される楽音信号の種類を操作パネル20の各操作子の操作により種々に変更することができる。
【0036】
上記説明のように、上記実施例によれば、鍵を一気に深くまで押し込むことにより音色データTCAにより表された音色の楽音信号を発生させたり(図6のステップ314)、一気に押し込んだ後に一旦押鍵を浅くしてその後にさらに深く押し込んだ同音色及び同音量の楽音信号を再発生させたり(図8のステップ350)、鍵の浅い押鍵を短時間で繰り返して前記とは異なる音色データTCCにより表された音色の楽音信号を発生させたり(図6のステップ324)、浅い押鍵をある程度長い時間行った後に同押鍵を解除して次に発生される楽音信号の音色を変更したりすることができる(図6のステップ328)。このように種々の押鍵態様の変更、すなわち鍵スイッチ装置15を構成する第1及び第2スイッチ15a,15bの作動及び非作動状態の組合せの履歴を異ならせることにより、楽音信号の発生及び発生態様を制御することができ、電子鍵盤楽器における演奏表現力を向上させることができる。
【0037】
なお、上記実施例においては、浅い長い押鍵の後に同押鍵を解除した場合にステップ328の処理により音色データTCAの内容と音色データTCBの内容とを入れ替えるようにしたが、同ステップ328の処理により音色データTCAの内容と音色データTCCの内容とを入れ替えたり、音色データTCBの内容と音色データTCCの内容を変更するようにしてもよい。
【0038】
また、上記実施例においては、一つの鍵スイッチ装置15を第1及び第2スイッチ15a,15bで構成するようにしたが、同スイッチ装置15を離鍵時に非作動状態にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ作動する3個以上のスイッチで構成するようにしてもよい。例えば、押鍵が深くなるにしたがってオンする第1〜第3スイッチSW1〜SW3からなる3個のスイッチで構成した場合、図14に示すように、第1スイッチSW1のみのオン状態から所定時間内における全てのスイッチSW1,SW2,SW3のオフ状態への復帰時と、第1スイッチSW1のみのオン状態から第1及び第2スイッチSW1,SW2のオン状態を経由した所定時間内における全てのスイッチSW1,SW2,SW3のオフ状態への復帰時とでは、発生される楽音信号の音色を異ならせるようにすればよい。また、第1スイッチSW1のみを所定時間以上オン状態に維持した後に、第1及び第2スイッチSW1,SW2を所定時間以上オン状態に維持して、その後に第1及び第2スイッチSW1,SW2をオフさせた場合と、第1及び第2スイッチSW1,SW2を所定時間以上オン状態に維持した後に、第1スイッチSW1を所定時間以上オン状態に維持して、その後に第1スイッチSW1をオフさせた場合とで、次に発生させる楽音信号(第1〜第3スイッチSW1〜SW3のオン状態で発生する楽音信号)の音色及び同音色に付随する効果を異ならせるようにしてもよい。
【0039】
また、上記実施例においては、押鍵態様すなわち鍵スイッチ装置15の状態変化の履歴に応じて楽音信号の発生態様として楽音信号の音色及び同音色に付随する効果を変更するようにしたが、前記履歴に応じて楽音信号のピッチ、音量などの楽音信号の発生態様を変更制御するようにしてもよい。また、自動演奏音信号又は自動伴奏音信号の発生開始及び発生停止、自動伴奏パターンの変更、自動演奏音信号又は自動伴奏音信号の各種制御パラメータの切り換えなどの楽音信号の発生態様を前記履歴に応じて制御することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子鍵盤楽器の概略ブロック図である。
【図2】同実施例に係る電子鍵盤楽器に用いられる鍵の概略図である。
【図3】図1のCPUにより実行されるメインプログラムを示すフローチャートである。
【図4】図3の鍵盤処理ルーチンを詳細に示すフローチャートである。
【図5】鍵スイッチ装置の状態変化時に実行される図4の処理の一部を詳細に示すフローチャートである。
【図6】同図4の処理の一部を詳細に示すフローチャートである。
【図7】同図4の処理の一部を詳細に示すフローチャートである。
【図8】同図4の処理の一部を詳細に示すフローチャートである。
【図9】図1のCPUにより実行される第1割込みプログラムを示すフローチャートである。
【図10】図1のCPUにより実行される第2割込みプログラムを示すフローチャートである。
【図11】(A)〜(E)は図1のRAM内に記憶される代表的なデータのフォーマット図である。
【図12】(A)は鍵スイッチ装置の作動状態の変化を説明するための状態説明図であり、(B)は同作動状態の状態遷移図である。
【図13】(A)〜(D)は本発明の実施例に係る鍵の異なる押鍵態様をそれぞれ説明するための作動説明図である。
【図14】(A)〜(C)は本発明の変形例に係る鍵の異なる押鍵態様をそれぞれ説明するための作動説明図である。
【符号の説明】
10…鍵盤、11…鍵、15…鍵スイッチ装置、15a…第1スイッチ、15b…第2スイッチ、20…操作パネル、41…楽音信号発生回路、51…CPU、52…ROM、53…RAM。
Claims (3)
- 鍵盤の各鍵にそれぞれ対応して設けられ各鍵の押鍵をそれぞれ検出する複数の鍵スイッチ装置と、前記複数の鍵スイッチ装置による各鍵の押鍵の検出に応答して楽音信号を発生する楽音信号発生回路とを備えた電子鍵盤楽器において、
前記複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に非作動状態にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ作動する複数のスイッチで構成し、
前記各鍵スイッチ装置毎に、前記複数のスイッチの非作動状態及び作動状態の履歴に加え、浅い押鍵深さ位置で作動するスイッチの作動状態の継続時間に応じて前記楽音信号発生回路から発生される楽音信号の音色を制御する制御手段を設けたことを特徴とする電子鍵盤楽器。 - 鍵盤の各鍵にそれぞれ対応して設けられ各鍵の押鍵をそれぞれ検出する複数の鍵スイッチ装置と、前記複数の鍵スイッチ装置による各鍵の押鍵の検出に応答して楽音信号を発生する楽音信号発生回路とを備えた電子鍵盤楽器において、
前記複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に共に非作動状態にありかつ押鍵時に浅い押鍵深さ位置で作動する第1のスイッチおよび深い押鍵深さ位置で作動する第2のスイッチで構成し、
前記第1のスイッチが作動した時点から前記第2のスイッチが作動するまでの時間に応じて押鍵速度を検出する押鍵速度検出手段と、
前記各鍵スイッチ装置毎に前記第2のスイッチの作動に基づき前記楽音信号発生回路における楽音信号の発生を制御するとともにその音量を前記検出した押鍵速度に応じて制御しかつその音色を第1の音色に制御し、また前記第2のスイッチが作動しない状態における前記第1のスイッチの作動に基づき同楽音信号の発生を制御するとともにその音色を第2の音色に制御する制御手段とを設けたことを特徴とする電子鍵盤楽器。 - 鍵盤の各鍵にそれぞれ対応して設けられ各鍵の押鍵をそれぞれ検出する複数の鍵スイッチ装置と、前記複数の鍵スイッチ装置による各鍵の押鍵の検出に応答して楽音信号を発生する楽音信号発生回路とを備えた電子鍵盤楽器において、
前記複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に非作動状態にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ作動する複数のスイッチで構成し、
前記各鍵スイッチ装置毎に前記複数のスイッチの一部の作動のみに基づき前記楽音信号発生回路にて発生される楽音信号の発生態様を変更制御し、また同複数のスイッチの全ての作動に基づき前記楽音信号発生回路における楽音信号の発生を制御するとともにその発生態様を前記変更制御された発生態様に制御する制御手段を設けたことを特徴とする電子鍵盤楽器。
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