JP3543787B2 - 不凍結分水栓 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、不凍結分水栓、殊に、水道管等の各種送、配水管から分水するための分水栓を閉塞した不使用状態において、当該分水栓内の水を残留させないようにすることにより、仮に、当該分水栓を寒冷地に配設しても、分水栓内に残留する水が凍結して、当該分水栓の損傷を招く恐れのない不凍結分水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水道等の送、配水管から分水する分水栓としては、例えば、その要部を図5の模式縦断説明図に略示するような、日本水道協会規定の標準規格の分水栓がある。
【0003】
この標準規格の分水栓1は、送、配水管15の周壁に設けた分水穴16まわりにガスケット12が位置するようにサドル11に取付けた分水栓1を配し、該サドル11に回動可能に設けたバンド13をボルト14、14を介して、当該サドル11に掛けて締め付けることにより、送、配水管15まわりに取付けるもので、分水栓1の胴2部上端にねじ込んだキャップ8を外し、同部に分水管10を連結した後にボール押え4を緩め、次いで、栓棒6を図5の状態から垂直方向に90°回わし、同図5に破線で略示する水平方向の通水穴3Aを、同図に一点鎖線で略示する上下方向の通水穴3AAとした後、ボール押え4を逆転してその状態を確保し、送、配水管15の水を分水穴16、ボール3の上下方向の通水穴3AA等を介して分水管10へ流出させるようにしたものである。
なお、この分水栓1は、必要に応じて、その胴2上端からキャップ8を外して、その後に、例えば、水圧計や、送、配水管路中に発生する空気抜き具等の適宜手段を取付けて、所望の動作をさせることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記標準規格の分水栓は、その胴2上端への受水管10又は圧力計等の接続により、水道等の送、配水管15から所要の分水や、水圧検出等を行なえるものの、このものにあっては、その不使用時の閉塞状態において、当該分水栓1内に水が残留する構造になっていたため、仮に、この分水栓1を寒冷地配設の水道等の送、配水管15に設ければ、当該分水栓1内の残留水が凍結して、その破損を招く恐れがあった。
【0005】
即ち、この分水栓1のボール3の通水穴3Aを、図5の水平方向をなす閉塞状態3AAから、ボール押え4を回わしてボール3を緩めた後、栓棒6により同ボール3を垂直面内で90°回わして通水穴3Aを上下方向をなす3Aの通水状態にした後、ボール押え4を締めてその状態を確保することにより、配水管15の水を分水穴16、ボール3の上下方向の通水穴3AA、受水管10を介して分水し、又は前記胴2の端部に水圧計等を取付けて、水圧の検出等の所要の操作をする。
【0006】
所要量の分水や圧力計による圧力測定操作等の終了後、ボール押え4を緩めた後、栓棒6によりボール3を垂直面内で90°回わして通水穴3Aを水平方向3AAにして通水路3Aを閉塞し、ボール押え4によりボール3を押えてその状態を確保する。次いで、胴2上端から分水管10を外し、適所に保管したキャップ8を締めてこの分水栓1を閉塞するものであったため、閉塞状態の分水栓1内のボール3の水平状をなす通水穴3AA内に水が滞留して抜け難く、この水平状態の通水穴3AA内の滞留水が気温低下等により凍結し、当該分水栓1の破壊を招く恐れがあった。
【0007】
その上、前記従来例の分水栓1にあっては、水道等の送、配水管15の周壁部から起立する立上り管を介して取付けられることが多く、送、配水管15と分水栓1との間に位置する立上がり管内にも水が滞留し、この立上がり管内の滞留水の凍結も、分水栓1のボール3の水平状をなす通水穴3A内に残留する水の凍結と共に、当該分水栓1の破損に悪影響を与えるきらいがあった。
【0008】
この発明は、水道等の送、配水管から分水する分水栓、殊に、その分水栓本体の止水部としての弁座を、当該送、配水管に近接するように配設可能に構成すると共に、同分水栓本体の止水部に近接する上位に分水管を設けることにより、当該分水栓の閉塞状態における同分水栓内への残留水を実質的になくし、ないし著しく減少させて、従来例の分水栓のように、当該分水栓内に残留する水の凍結により、不用意に当該分水栓の損傷発生を招く恐れのない、不凍結分水栓を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決する手段】
この発明は従来例における前記のような課題を解決するために、水道等の送、配水管15周壁の分水栓取付穴16、16Bに取付ける分水栓本体21、21Bに、当該分水栓本体21、21B基部の分水穴25付弁座23面に当接するパッキング29を下部に備える栓棒26を挿入し、前記分水穴25付弁座23と、前記栓棒26基部のパッキング29との密接により、前記配水管15からの当該分水栓本体21、21B内への水の侵入を防止可能にすると共に、該栓棒26を前記分水栓本体21、21Bの頂部に着脱可能に取付けたキャップ27にねじ係合させ、該栓棒26の頂部に当該栓棒26を昇降させて前記弁座23面と前記パッキング29とを当接又は離間させるハンドル28等の回動手段を設ける一方、前記分水栓本体21、21B基部周壁の前記弁座23に近接する上位で、少なくとも前記パッキング29の前記弁座23への当接状態における、前記配水管15からの当該分水栓本体21、21B内への水の侵入防止を妨げない位置に分水穴31、31Bを設け、該分水穴31、31Bまわりに分水管32、32Bの基部を取付け、該分水管32、32B内にパッキング36Bを備える第2栓棒36を挿入し、該第2栓棒36基部を前記分水管32、32Bの端部に着脱可能にねじ締めした止め栓35の内側に取付け、かつ、該分水管32、32Bの端部に受水管33、圧力計等の適宜手段を取付け可能にした不凍結分水栓である。
【0010】
また、前記水道等の送、配水管15周壁の補強板15B取付部に分水栓取付穴16、16Bを設け、該分水栓取付穴16、16Bに分水栓本体21、21B基部の分水穴25付弁座23まわりを溶着、ねじ止め等の適宜手段で取付けると共に、該分水栓本体21、21B基部周壁の前記弁座23近接上位に分水穴31、31B設け、該分水穴31、31Bに分水管32、32B基部を溶着、ねじ締め等の適宜手段により取付けたものであり、さらに、前記分水栓本体21、21B基部側壁の前記弁座23近接上位に設けた分水穴31、31Bに、前記分水管32、32Bの基部を、当該分水管32、32Bの端部がその基部より僅かに降下するように取付けたものである。
【0011】
【作用】
この不凍結分水栓は、前記のような構成を有するから、水道等の送、配水管15周壁の分水栓取付穴16、16Bに取付けた、分水栓本体21、21B基部の分水穴25を、ハンドル28等により栓棒26を回わしてその基部のパッキング29により閉塞した後、当該分水栓本体21、21B基部の弁座23に近接上位の分水穴31、31Bに取付けた分水管32、32Bから、パッキング36B、第2栓棒36、止め栓35等を外して適所に保管する一方、前記分水管32、32B端部に受水管33、又は圧力計等の適宜手段を取付ける。その後、ハンドル28等により栓棒26を前記と逆向きに回わし、栓棒26と共にパッキング29を後退させて分水穴25を開き、配水管15の水を分水穴31、31B、分水管32、32Bを介して受水管33で受水し、又は該分水管32、32B端部に取付けた圧力計により、前記配水管15、15A内の圧力の検出等、所要の操作をする。
【0012】
分水管32、32B端部に取付けた受水管33からの受水、又は同分水管32、32B端部に取付けた圧力計による送、配水管15、15A内の圧力検出等の所要の操作後、ハンドル28等により栓棒26を前記と逆向きに回わしてパッキング29を弁座23に密接させて分水穴25を閉塞する。その後、分水管32、32Bの端部から受水管33又は圧力計等を外す。この際、仮に、当該分水管32、32B内に水が残留すれば、当該残留水の大半がその自重により当該分水管32、32Bの開放端から外部へ排出される。
【0013】
次いで、適所に保管したバッキング36B、第2栓棒36等を分水管32、32Bに挿入し、止め栓35を分水管32、32Bの端部にねじ込み、パッキング36Bの端面により、前記分水穴31、31B内側まわりに位置する前記分水栓本体21内のパッキング29の上部(当該パッキング29による前記弁座23の分水穴25の密閉状態確保に差し障りのない上部)、コマ30の周面等を、当該分水栓本体21、21Bの内側面に沿うように支承する。
【0014】
また、前記分水管32の先端部がその基部より下降する(図1、3、4では右端を左端よりやや低くなる)ように構成すれば、当該分水管32内に残留しょうとする水がその先下がり傾斜により積極的に外部へ排出され、当該分水管32内に残留しようとする水を一層効果的に排出する。
【0015】
【実施例】
以下、この発明に係る不凍結分水栓の第1、第2実施例を、添付の図1〜4を参照して説明する。なお、図5に略示した従来例の分水栓と共通する部分には、同一名称及び同一符号を用いる。
【0016】
【第1実施例】
図1はこの発明に係る不凍結分水栓の第1実施例の、配水管15の分水栓取付穴16に溶接等により取付けたものの模式縦断説明図で、同図1では分水栓20と同分水栓20取付け部近傍の配水管15まわりを硬質ウレタンフォーム39を充填した下部カバー37で被覆すると共に、同分水栓20上部を、頂部に開閉可能な蓋43を備え、グラスウール47を充填した分水栓カバー40により被覆したもの略示した。図2は図1のA−A線に沿う模式横断説明図、図3はこの分水栓20の分水栓本体21の弁座23近接上位の分水穴31まわりに、分水管32基部を溶着した分水栓本体21の模式拡大縦断説明図である。
【0017】
図1〜3において、24は分水栓本体21下部の弁座23の傾斜する受面、25は弁座24中央部の分水穴、θは受面24の頂角で、例えば、120°程度に構成される。26は分水栓本体21に挿入した栓棒、27は分水栓本体21の頂部にねじ込み、ねじ戻しにより着脱可能するキャップ、28は栓棒26の上端に取付けたハンドル、29はパッキング、29Bはパッキング29の止めねじ、30はコマ、31は分水栓本体21の弁座23の近接上位の周壁に設けた分水穴で、分水穴31の内側下面と前記受面24の上縁との間隔Hを、当該分水栓本体21の基部の強度を阻害しない範囲で、可能な限り小さく構成する。
【0018】
32は分水栓本体21基部の分水穴31まわりに基部を溶着34した分水管、33は分水管32の端部に、同端部にねじ込んだ止め栓35に代えてねじ込みにより取付ける分水管、36は分水管32に挿入した第2栓棒、36A及び36Bは分水管32に挿入したコマ及びパッキング、37は配水管15周壁の分水栓20取付部まわりを、硬質ウレタンフォーム39を充填して防寒する下部カバー、38は下部カバー37頂部のフランジである。
【0019】
40は分水栓カバーで、分水栓カバー40は分水栓20上部の操作レバー28まわりを保護する。41は分水栓カバー40のカバー筒、42はカバー筒41下部のフランジで、前記フランジ38にパッキング46を介してボルト45締め、固定される。43はカバー筒41の蓋で、蓋43はレバー44によりカバー筒41の頂部を開閉可能にし、分水栓カバー40により分水栓20の保護状態を維持しながら、蓋43を開放してハンドル28を回わし、栓棒26、コマ30等を介してパッキング29により分水穴25を開閉可能にする。47はカバー筒41内に充填した防寒材としてのグラスウールである。
【0020】
【第1実施例の作用】
水道等の送、配水管15周壁の適所の分水栓取付穴16に、分水栓20の分水栓本体21基部を挿入し、溶接等の適宜固着手段により取付けた後、この分水栓20と同分水栓20の分水栓本体21基部を溶着した配水管15まわりを、硬質ウレタンフォーム39を充填した下部カバー37で被覆する。
【0021】
分水栓20頂部に配した分水栓カバー40のカバー筒41下部のフランジ42を下部カバー37頂部のフランジ38上に載せてボルト45止めした後、レバー44を起して蓋43を開き、同カバー筒41内にガラスウール47を充填し、この不凍結分水栓20を寒冷地使用環境を整える。
なお、この不凍結分水栓20を温暖地で使用する場合には、前記下部カバー37、分水栓カバー40、硬質ウレタンフォーム39、グラスウール47等の配設を省略できる。
【0022】
次いで、分水栓カバー40の蓋43を開き、ハンドル28により栓棒26を回わし、パッキング29を弁座23の受面24に押圧して分水穴25を閉塞した後、分水管32の止め栓35を回わし、第2弁棒36を介してコマ36A、パッキング36B等を分水管32から引出して適所に保管し、次いで、分水管32端部の止め栓35取外した部分に、受水管33又は図示しない圧力計をねじ締め等により取付ける。
【0023】
配水管15への通水後、又は同通水に併せてレバー44を起し、蓋43を開いてハンドル28により栓棒26を所定方向に回し、パッキング29を後退させて分水穴25を開くと、配水管15内の水が分水穴25、分水穴31を通して分水管32へ進み、受水管33を介して所要量の水が受水され、又は圧力計による配水管15内の圧力測定等がなされる。
【0024】
取水又は圧力計測等の作業終了後、ハンドル28を前記と逆向き回わすことにより、栓棒26によりコマ30を介してパッキング29を弁座23の受面24に押圧し、分水口25を閉塞する。次いで、分水管32端部から受水管33又は圧力計等を外す。仮に、分水管32内に水があれば、同分水管32の端部開口(図1、3では右端の開口)から外部に流出する。なお、必要があれば、同分水管32内に残る水を適宜手段により排出する。その後、分水管32にパッキング36、コマ36A、第2栓棒36等を挿入し、止め栓35のねじ込みにより、ハッキング36Bを前記分水穴31内に進め、その端面を分水栓本体21の内側面に沿わせ、前記パッキング29、コマ30のガイド機能を確保すると共に、パッキング36Bにより分水穴31及び分水管32の基部(図1では左側部)を閉塞する一方、前記パッキング29と前記弁座23との密接により分水穴25、ひいては当該分水栓20を閉塞する。
これらの操作後、又は前記ハンドル28の操作終了後、カバー筒41の蓋43を閉めてレバー44により閉塞状態を確保し、次回の操作に備える。
【0025】
なお、この分水栓20を繰返し使用すると、当該分水栓20のハッキング29が摩耗、損耗するのでその交換の必要性が生ずるが、この実施例によれば、この場合にも多量の水を漏らすことなく、部品交換を行なえる。ハンドル28を回わしてコマ30パッキング29が分水穴31より上に(全開にする)まで開く。次に、分水管32より第2栓棒36を更に押込み、パッキング36を分水栓本体21の内面に密接させる{なお、パッキング36の先端部(図1では左側部)にかなりの可撓性が要求される。}ことにより、配水管15の水が分水口25を介して分水栓本体21の下部に進入しても、前記分水栓本体21内において変形した前記パッキング36Bより上方への流出が阻止されるので、分水栓本体21の頂部からキャップ27を外して栓棒26を引き抜くことにより、パッキング29の交換等を容易に行なえる。
【0026】
なお、この第1実施例の分水栓本体21基部側壁の分水穴31まわりに設けた分水管32内に、同分水管32及び分水穴31に摺接し、その全長に旦って往復動可能なパッキング29を設けることにより、分水管32及び分水穴31内に残留しようとする水の排出を容易にすることが可能になる。
【0027】
【変形例】
前記分水栓本体21基部周壁の弁座23の近接上位の分水穴31に基部を設けたほぼ直線状をなす分水管32を、図示しないが、その先端部(図1では右側端部)を基部より僅かに降下するように設ければ、当該分水管32が前記第1実施例の分水管32と同様な機能を奏する外、当該分水管32内に残留しようとする水が、分水管32基部より先端側へ、その自重による自動的に排水される。
【0028】
なお、分水栓本体21基部周壁の弁座23近接上位の分水穴31に基部を溶着等により取付けた分水管32を、その先端が基部より僅かに降下させるこの変形例の構成は、後述の第2実施例の分水栓本体21Bの基部周壁の弁座23B近接上位の分水穴31Bに基部を設ける分水管32Bにも、そのまま適用できる。
【0029】
【第2実施例】
次に、この発明に係る不凍結分水栓の第2実施例を、その要部をなす分水栓本体21Bの模式拡大縦断説明図の図4を参照して説明する。なお、前記第1実施例と共通する部分には、同一名称及び同一符号を用いる。また、図4では、前記第1実施例と共通する他部分の図示を省略し、その分水栓本体21Bを、前記第1実施例の分水栓本体21の模式拡大縦断説明図の図3とほぼ同要領で略示した。
【0030】
図4において、15Aは分水栓取付穴16Bまわり周壁外側に補強板15Bを溶接した配水管、15Cはこの発明の第2実施例の不凍結分水栓20Bの分水栓本体21B基部に形成したねじ部で、ねじ部15Cは配水管15A周壁外側(図4では上側)に補強板15Bを溶着した補強部に設けた分水栓取付穴16Bまわりに構成したねじ部(ただし、雌雄関係は逆)を、図示しない適宜シール材と共にねじ込み、固定する。34Bは分水栓本体21B基部の受面24近接上位の側壁に設けた分水穴31Bまわりのねじ部で、分水管32B基部まわりにも同様なねじ部34B(ただし、雄雌関係は逆)が構成され、図示しない適宜シール材と共にねじ込み固定する。なお、分水栓本体21B、分水管32Bには前記第1実施例のハンドル28付栓棒26、コマ30、パッキング29、止め栓35、第2栓棒36、コマ36A、パッキング36B等と同様な部材が挿入され、それらとほぼ同様な作用をするが、ここではそれらの図示を省略した。
【0031】
この第2実施例の不凍結分水栓20Bは、配水管15A周壁の分水栓取付穴16Bまわりが補強板15B溶接により補強されると共に、同分水栓取付穴16Bまわりに雌ねじが構成され、分水栓本体21B基部外周まわりの雄ねじを適宜シール材を介してねじ締め、固定する一方、同分水栓本体21B基部側壁の、前記弁座23近接上の分水穴31まわりの雌ねじに、分水管32B基部の雄ねじ部を適宜シール材を介してねじ込み、固定して分水栓本体21B部を構成する点で、前記第1実施例の不凍結分水栓20の分水栓本体21部に比べて、その構造及び送、配水管15Aへの取付構造が簡易化される外、その余の構成及び作用等は、前記第1実施例とほぼ同様である。
【0032】
なお、分水穴31Bは分水栓本体21B基部の弁座23まわりの強度を損なわない限り、また、栓棒26端部のパッキング29(前記第1実施例を略示する図1参照)と弁座23との密接による分水穴25の密閉の妨げにならない範囲において、可能な限り当該分水栓20Bの弁座23に近接する(同第1実施例の図3におけるHに相当する間隔が、できるだけ短くなる)ように構成するのがよい。
【0033】
【発明の効果】
(1) 分水栓本体基部の弁座の分水穴を栓棒によりパッキングで開閉可能にすると共に、当該分水栓本体基部の弁座に近接上位の分水穴まわりに分水管を取付けたから、適時、栓棒をまわして弁座の分水穴を開放して、分水管から所要量の分水をし、又は同分水管端部に設けた圧力計による送、配水管内の圧力測定等の操作を行なえる外、分水管からの分水又は圧力計を介する圧力測定等の操作終了後、分水栓本体内の栓棒を逆に回わしてパッキングで分水穴を閉塞し、分水管端部から受水管又は圧力計等を外すと、同分水栓内の水が分水管の端部から排出され、当該分水栓本体内に実質的に水を残留させない。
【0034】
(2) 分水栓本体基部の弁座近傍上位の分水穴に分水管を設けたから、ハンドル等の適宜手段で栓棒を回わしてパッキングで弁座の分水穴を閉塞する一方、前記分水穴に基部を取付けた分水管の開放により、当該分水栓内に流入した水が効果的に排水され、当該分水栓内には水が殆ど残留しないから、残留水の凍結に基づく当該分水栓の破損を招く恐れがない。
【0035】
(3) 送、配水管周壁の分水管取付穴に基部を取付けた分水栓の分水栓本体基部の弁座の分水穴をハンドル等により栓棒を回わしてパッキングで閉塞することにより、この分水栓を送、配水管に装着したまま他の部分、例えば、分水管等を開放してその部品交換、調整、修理等を自由に行なえる。
【0036】
(4) この分水栓の装着部まわりの送、配水管への送、配水を停止すれば、この分水栓を当該送、配水管から取外すことなく、分水管及びそのパッキング等の点検、修理、交換等の操作に併せて、分水栓本体、その弁座、分水穴、さらには、当該分水栓本体からパッキング、コマ、栓棒、ハンドル等を抜き出すことにより、それらの点検、調整、修理、交換等を自由に行なえる。
【0037】
(5) 前記分水栓本体基部側壁の弁座近接上位に分水穴を設けると共に、該分水穴に先端が基部より僅かに降下する分水管を装着すれば、当該分水栓内に流入した水が、その端部が基部より僅かに降下する分水管に沿ってその自重により排水され、ひいては、当該分水栓内に残留する水の凍結による当該分水栓の破損発生を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る不凍結分水栓の第1実施例を、配水管の分水穴に溶接等により取付けると共に、同分水栓まりを硬質ウレタンフォームを充填したカバーにより被覆すると共に、その上部を開示可能なキャップを備え、硬質ウレタンフォームを充填して分水栓及び当該分水栓取付部近傍の配水管まわりの下部カバーを併せて縦断して略示する模式模式縦断説明図である。
【図2】図1のA−A線に沿う模式横断説明図である。
【図3】図3はこの分水栓の要部をなす分水栓本体及び分水管部分の模式拡大縦断説明図である。
【図4】この発明に係る不凍結分水栓の第2実施例の要部をなす分水栓本体及び分水管部分の模式拡大縦断説明図である。
【図5】従来の分水栓の模式縦断説明図である。
【符号の説明】
1……分水栓
2……胴(分水栓)
3……ボール(分水栓)
3A……通水穴(ボール)
3AA……通水穴(水平)
4……ボール押え
5……ボールシート
6……栓棒
7……保護ナット
8……キャップ
9……ガスケット
10……分水管
11……サドル
12……ガスケット
13……バンド
14……ボルト
15、15A……配水管
15B……補強板
15C……ねじ部
16、16B……分水栓取付穴
20、20B……分水栓
21、21B……分水栓本体
23……弁座
24……受面
25……分水穴
26……栓棒
27……キャップ
28……ハンドル
29、36B……パッキンング
29B……止めねじ
30、36A……コマ
31、31B……分水穴
32、32B……分水管
33……受水管
34……溶着部
34B……ねじ部
35……止め栓
36……第2栓棒
37……下部カバー
38、42……フランジ
39……硬質ウレタンフォーム
40……分水栓カバー
41……カバー筒
43……蓋
44……レバー
45……ボルト
46……パッキング
47……グラスウール
Claims (3)
- 水道等の送、配水管15周壁の分水栓取付穴16、16Bに取付ける分水栓本体21、21Bに、当該分水栓本体21、21B基部の分水穴25付弁座23面に当接するパッキング29を下部に備える栓棒26を挿入し、前記分水穴25付弁座23と、前記栓棒26基部のパッキング29との密接により、前記配水管15からの当該分水栓本体21、21B内への水の侵入を防止可能にすると共に、該栓棒26を前記分水栓本体21、21Bの頂部に着脱可能に取付けたキャップ27にねじ係合させ、該栓棒26の頂部に当該栓棒26を昇降させて前記弁座23面と前記パッキング29とを当接又は離間させるハンドル28等の回動手段を設ける一方、前記分水栓本体21、21B基部周壁の前記弁座23に近接する上位で、少なくとも前記パッキング29の前記弁座23への当接状態における、前記配水管15からの当該分水栓本体21、21B内への水の侵入防止を妨げない位置に分水穴31、31Bを設け、該分水穴31、31Bまわりに分水管32、32Bの基部を取付け、該分水管32、32B内にパッキング36Bを備える第2栓棒36を挿入し、該第2栓棒36基部を前記分水管32、32Bの端部に着脱可能にねじ締めした止め栓35の内側に取付け、かつ、該分水管32、32Bの端部に受水管33、圧力計等の適宜手段を取付け可能にしたことを特徴とする不凍結分水栓。
- 前記水道等の送、配水管15周壁の補強板15B取付部に分水栓取付穴16、16Bを設け、該分水栓取付穴16、16Bに分水栓本体21、21B基部の分水穴25付弁座23まわりを溶着、ねじ止め等の適宜手段で取付けると共に、該分水栓本体21、21B基部周壁の前記弁座23近接上位に分水穴31、31B設け、該分水穴31、31Bに分水管32、32B基部を溶着、ねじ締め等の適宜手段により取付けたことを特徴とする請求項1記載の不凍結分水栓。
- 前記分水栓本体21、21B基部側壁の前記弁座23近接上位に設けた分水穴31、31Bに、前記分水管32、32Bの基部を、当該分水管32、32Bの端部がその基部より僅かに降下するように取付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の不凍結分水栓。
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