JP3543332B2 - 時間軸変換装置及びこの時間軸変換装置を用いたミューズデコーダ装置 - Google Patents

時間軸変換装置及びこの時間軸変換装置を用いたミューズデコーダ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばミューズデコーダ装置等に用いて好適な時間軸変換装置及びこの時間軸変換装置を用いたミューズデコーダ装置に関し、特に、アドレスが連続し、かつ、最終アドレスから0アドレスに続くようなリングアドレス構造とされた記憶容量の少ない複数の記憶手段を設け、所定期間内における上記各記憶手段へのデータの書き込み及び読み出しを複数回可能とすることにより、時間軸変換に要する記憶手段の容量及び個数の削減等を図った時間軸変換装置及びこの時間軸変換装置を用いたミューズデコーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年におけるオーディオビジュアル指向の高まりから、より高画質な映像が望まれるようになり、いわゆるハイビジョンが開発された。このハイビジョンは、画面のアスペクト比が現行の3:4から9:16となっており、また、走査線の数が現行の525本から1125本となっているため、臨場感のある高解像度な画像を得ることができる。また、放送衛星を用いて送信されるため、全国一斉に放送を開始することができるうえ、ゴーストの無い高画質な画像を得ることができる。
【0003】
このようなハイビジョンの映像信号(ハイビジョン信号)は、ミューズ(MUSE:Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding)と呼ばれる帯域圧縮方式により帯域圧縮されて送信される。すなわち、上記ハイビジョン信号は、送信の際に、異なる周波数のサンプリングパルスにより2回サブサンプリングされ、エンファシス処理,ガンマ補正及び時間軸圧縮等のエンコード処理が施されて送信される。このため、受信側ではデコーダ装置(ミューズデコーダ装置)を用い、上記エンコードされたハイビジョン信号に、ディエンファシス処理,逆ガンマ補正及び時間軸伸長等のデコード処理を施して該ハイビジョン信号をデコードしてモニタ装置等に供給し、ハイビジョン放送を視聴する。
【0004】
ここで、上記ミューズデコーダ装置内に設けられており、上記ハイビジョン信号に時間軸伸長処理を施す時間軸変換装置として図6に示すようなものが知られている。
【0005】
上記ミューズデコーダ装置には、このような時間軸変換装置が3つ設けられており、この各時間軸変換装置には、上記ハイビジョン信号をデジタル化したうえで輝度データ(Y)及びクロマデータ(R−Y,B−Y)に分割した、該輝度データ及びクロマデータがそれぞれ供給されるようになっている。
【0006】
すなわち、上記輝度データに時間軸伸長処理を施す時間軸変換装置の動作を説明すると、上記図6において、図7(b)に示すような輝度データがデータ入力端子103を介して第1のメモリ101及び第2のメモリ102のデータ入力端子101a(IN)及びデータ入力端子102a(IN)に供給される。
【0007】
書き込み用アドレスカウンタ115は、水平ラインの先頭である図7(e)の時刻t11,時刻t12,時刻t13・・・に、リセットパルス入力端子106を介して供給されるリセットパルス(RST)によりリセットされ、ここから書き込み用クロック入力端子107を介して供給される図7(d)に示すような書き込み用クロック(CKW)をカウントし、このカウント値である書き込みアドレスを、第1の切り換えスイッチ112の被選択端子112b及び第2の切り換えスイッチ113の被選択端子113bに供給する。
【0008】
また、読み出し用アドレスカウンタ116は、上記リセットパルス入力端子106を介して供給されるリセットパルスによりリセットされ、ここから読み出し用クロック入力端子108を介して供給される図7(f)に示すような読み出し用クロック(CKR)をカウントし、このカウント値である読み出しアドレスを、上記第1の切り換えスイッチ112の被選択端子112c及び第2の切り換えスイッチ113の被選択端子113cに供給する。
【0009】
上記第1,第2の切り換えスイッチ112,113及び第3の切り換えスイッチ114は、切り換えパルス入力端子104を介して供給される、図7(a)の時刻t11〜時刻t12間,時刻t12〜時刻t13間・・・に示すように1水平ライン毎にハイレベル又はローレベルとなる切り換えパルスにより切り換え制御される。
【0010】
なお、上記切り換えパルスは、インバータ109及び第2のORゲート111にも供給される。
【0011】
上記インバータ109は、上記切り換えパルスの極性を反転し、これを第1のORゲート110に供給する。
【0012】
上記第1,第2のORゲート110,111には、書き込み/読み出しパルス入力端子105を介して図7(c)に示すような書き込みパルスが供給されている。
【0013】
上記第1〜第3の切り換えスイッチ112〜114は、上記図7(a)の時刻t11〜時刻t12間に示すハイレベルの切り換えパルスが供給されると、それぞれ選択端子112a,113a,114aで被選択端子112b,113c,114cを選択する。
【0014】
これにより、上記書き込み用アドレスカウンタ115からの書き込みアドレスが上記第1の切り換えスイッチ112を介して上記第1のメモリ101のアドレス入力端子101cに供給される。
【0015】
また、上記読み出し用アドレスカウンタ116からの読み出しアドレスが上記第2の切り換えスイッチ113を介して上記第2のメモリ102のアドレス入力端子102cに供給される。
【0016】
また、上記切り換えパルスがハイレベルであるときは、インバータ109の出力はローレベルとなるため、上記第1のORゲート110からは、上記書き込みパルスが出力されることとなる。この書き込みパルスは、上記第1のメモリ101の書き込みパルス入力端子(W/R)101bに供給される。
【0017】
なお、上記切り換えパルスがハイレベルであるときには、上記第2のORゲート111から上記書き込みパルスは出力されず、上記ハイレベルの切り換えパルスが読み出しパルスとして上記記第2のメモリ102の書き込み/読み出しパルス入力端子102bに供給される。
【0018】
従って、上記第1のメモリ101が書き込み状態となり、上記アドレス入力端子101cを介して供給される書き込みアドレスに応じたアドレスに、上記データ入力端子101aを介して供給される輝度データが書き込まれる。
【0019】
また、上記第2のメモリ102が読み出し状態となり、上記アドレス入力端子102cを介して供給される読み出しアドレスに応じたアドレスから、当該第2のメモリ102に書き込まれた輝度データが読み出される。
【0020】
上記図7(f)に示した読み出し用クロックの周波数は、同図(d)に示した書き込み用クロックの周波数に対して低くなっている。このため、上記第2のメモリ102から読み出される輝度データは、時間軸が伸長されて読み出されることとなる。このように時間軸が伸長されて読み出された輝度データは、データ出力端子102dを介して上記第3の切り換えスイッチ114の被選択端子114cに供給される。
【0021】
上記第3の切り換えスイッチ114は、上述のように上記ハイレベルの切り換えパルスにより、選択端子114aで被選択端子114cを選択しているため、上記第2のメモリ102から読み出された輝度データは、上記第3の切り換えスイッチ114及びデータ出力端子117を介して、ミューズデコーダ装置内に設けられている例えば逆マトリクス回路等に供給される。
【0022】
次に、図7(a)の時刻t12〜時刻t13間に示すように、上記切り換えパルス入力端子104を介してローレベルの切り換えパルスが供給された場合、上記第1の切り換えスイッチ112が選択端子112aで被選択端子112cを選択し、上記第2の切り換えスイッチ113が選択端子113aで被選択端子113bを選択し、上記第3の切り換えスイッチ114が選択端子114aで被選択端子114bを選択する。
【0023】
これにより、上記ローレベルの切り換えパルスが上記インバータ109によりハイレベルの切り換えパルスとされ、上記第1のORゲート110に供給される。このため、上記第1のORゲート110からは、上記ハイレベルの切り換えパルスが読み出しパルスとして出力され、この読み出しパルスが上記第1のメモリ101の書き込み/読み出しパルス入力端子101bに供給される。
【0024】
また、上記ローレベルの切り換えパルスにより、上記第2のORゲート111から上記書き込みパルスが出力され、この書き込みパルスが上記第2のメモリ102の書き込み/読み出しパルス入力端子102bに供給される。
【0025】
従って、上記第2のメモリ102が書き込み状態となり、上記書き込み用アドレスカウンタ115から第2の切り換えスイッチ113を介して上記アドレス入力端子102cに供給された書き込みアドレスに応じたアドレスに、上記データ入力端子103を介して供給された輝度データが書き込まれることとなる。
【0026】
また、上記第1のメモリ101が読み出し状態となり、上記読み出し用アドレスカウンタ116から第1の切り換えスイッチ112を介して上記アドレス入力端子101cに供給された読み出しアドレスに応じたアドレスから、先に書き込まれた輝度データが上述のように時間軸伸長されて読み出され、データ出力端子101dを介して上記第3の切り換えスイッチ114の被選択端子114bに供給される。
【0027】
上記第3の切り換えスイッチ114は、上述のように上記ローレベルの切り換えパルスにより、選択端子114aで被選択端子114bを選択しているため、上記第1のメモリ101から時間軸伸長されて読み出された輝度データが当該第3の切り換えスイッチ114及びデータ出力端子117を介して、ミューズデコーダ装置内に設けられている例えば逆マトリクス回路等に供給される。
【0028】
上記逆マトリクス回路には、上記輝度データの他、他の2つの時間軸変換装置からの同じ様に時間軸伸長処理されたクロマデータが供給されており、該逆マトリクス回路は、上記輝度データ及びクロマデータから赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号を形成し、それぞれ上記モニタ装置等に供給する。
【0029】
このように上記時間軸変換装置は、1水平ライン毎に上記切り換えパルスをハイレベル及びローレベルとし、上記第1,第2のメモリ101,102を交互に書き込み状態及び読み出し状態とし、書き込みクロックよりも周波数の低い読み出しクロックにより、上記第1,第2のメモリ101,102に書き込まれた輝度データ(又はクロマデータ)を読み出すことにより、該輝度データに時間軸伸長処理を施して出力するようになっている。
【0030】
ちなみに、1水平ライン当たりの書き込みサンプル点が1440ポイント,読み出しサンプル点が1320ポイントとすると(時間軸伸長比を11:12とした場合)、上記第1,第2のメモリ101,102としては、共に最低1320番地のアドレス数が必要であり、時間軸変換装置全体では、2640番地のアドレス数を有するメモリが必要となる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の時間軸変換装置は、上述のように2ライン分(2640番地)というかなり大きな記憶容量のメモリを必要としていた。このような記憶容量の大きいメモリは大変高価であり、当該時間軸変換装置が高価格化する原因となっていた。
【0032】
また、上記時間軸変換装置は、1水平ライン時間分の遅延を施す遅延回路を用いて上述の時間軸変換を行っているため、この時間軸変換にともなう遅延に合うような遅延回路を、該時間軸変換装置以降のデータ処理回路に設ける必要があった。
【0033】
このため、上記時間軸変換装置が設けられる、例えばミューズデコーダ装置に、上記時間軸変換に伴う遅延に合うような遅延回路を設ける必要があり、ミューズデコーダ装置が高価格化する原因となっていた。
【0034】
上記ミューズデコーダ装置の低価格化は、ハイビジョン放送対応のテレビジョン受像器を一般に普及させるうえで重要なことであり、この点からも安価に作製できる時間軸変換装置の開発が望まれている。
【0035】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、少ない記憶容量の安価なメモリを用いて時間軸変換を可能とすることにより低価格で作製できるうえ、時間軸変換にともなう遅延を大幅に短縮して当該時間軸変換装置を設ける機器の低価格化に貢献することができるような時間軸変換装置、及び、この時間軸変換装置を用いたミューズデコーダ装置の提供を目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る時間軸変換装置は、アドレスが連続し、かつ、最終アドレスから0アドレスに続くようなリングアドレス構造とされた複数の記憶手段と、上記各記憶手段に所望のデータを書き込むための書き込み用アドレスデータを出力する書き込みアドレス発生手段と、上記所望のデータに時間軸伸張処理を施すときには、上記各記憶手段に書き込まれた所望のデータを読み出すための上記書き込み用アドレスデータよりも低い周波数の読み出しアドレスデータを出力し、上記所望のデータに時間軸圧縮処理を施すときには、上記各記憶手段に書き込まれた所望のデータを読み出すための上記書き込み用アドレスデータよりも高い周波数の読み出しアドレスデータを出力する読み出しアドレス発生手段と、上記書き込み用アドレスデータ及び上記読み出し用アドレスデータを切り換えて上記各記憶手段にそれぞれ供給する書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段と、上記書き込みアドレス発生手段からの書き込み用アドレスデータの上位ビットに基づいて、上記所望のデータの書き込みを行う記憶手段には、上記書き込みアドレス発生手段からの書き込み用アドレスデータが供給されるように、また、先に書き込まれた上記所望のデータの読み出しを行う記憶手段には、上記読み出しアドレス発生手段からの読み出し用アドレスデータが供給されるように上記書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段を切り換え制御する制御手段とを有することを特徴として上述の課題を解決する。
【0037】
また、本発明に係るミューズデコーダ装置は、帯域圧縮されて供給されるミューズ映像信号から輝度信号及びクロマ信号を形成し、該輝度信号及びクロマ信号に時間軸変換手段で時間軸変換処理を施し、この時間軸変換処理を施した輝度信号及びクロマ信号から赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号を形成して出力するミューズデコーダ装置において、上記時間軸変換手段は、アドレスが連続し、かつ、最終アドレスから0アドレスに続くようなリングアドレス構造とされた複数の記憶手段と、上記各記憶手段に上記輝度信号及びクロマ信号を書き込むための書き込み用アドレスデータを出力する書き込みアドレス発生手段と、上記ミューズ映像信号から形成された輝度信号及びクロマ信号に時間軸伸張処理を施すときには、上記各記憶手段に書き込まれた輝度信号及びクロマ信号を読み出すための上記書き込み用アドレスデータよりも低い周波数の読み出しアドレスデータを出力し、上記ミューズ映像信号から形成された輝度信号及びクロマ信号に時間軸圧縮処理を施すときには、上記各記憶手段に書き込まれた輝度信号及びクロマ信号を読み出すための上記書き込み用アドレスデータよりも高い周波数の読み出しアドレスデータを出力する読み出しアドレス発生手段と、上記書き込み用アドレスデータ及び上記読み出し用アドレスデータを切り換えて上記各記憶手段にそれぞれ供給する書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段と、上記書き込みアドレス発生手段からの書き込み用アドレスデータに基づいて、上記輝度信号及びクロマ信号の書き込みを行う記憶手段、及び、先に書き込まれた上記輝度信号及びクロマ信号の読み出しを行う記憶手段を検出し、この検出結果に基づいて、該輝度信号及びクロマ信号の書き込みを行う記憶手段には、上記書き込みアドレス発生手段からの書き込み用アドレスデータが供給されるように、また、上記先に書き込まれた上記輝度信号及びクロマ信号の読み出しを行う記憶手段には、上記読み出しアドレス発生手段からの読み出し用アドレスデータが供給されるように上記書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段を切り換え制御する制御手段とからなることを特徴として上述の課題を解決する。
【0038】
【作用】
本発明に係る時間軸変換装置には、アドレスが連続し、かつ、最終アドレスから0アドレスに続くようなリングアドレス構造とされた複数の記憶手段が設けられており、時間軸伸長処理時及び時間軸圧縮処理時となると、書き込み用アドレスデータが、書き込みアドレス発生手段から書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段に供給される。また、上記時間軸伸長処理時には、上記書き込み用アドレスデータよりも低い周波数の読み出しアドレスデータが読み出しアドレス発生手段から上記書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段に供給され、上記時間軸圧縮処理時には、上記書き込み用アドレスデータよりも高い周波数の読み出しアドレスデータが読み出しアドレス発生手段から上記書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段に供給される。
【0039】
制御手段は、上記書き込み用アドレスデータに基づいて、データの書き込みを行う記憶手段、及び、データの読み出しを行う記憶手段を検出し、この検出結果に基づいて、データの書き込みを行う記憶手段には上記書き込み用アドレスデータが供給されるように、また、データの読み出しを行う記憶手段には上記読み出し用アドレスデータが供給されるように上記書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段を切り換え制御する。
【0040】
上述のように、上記各記憶手段のアドレスはリングアドレス構造となっているため、1つの記憶手段を同時に書き込み制御及び読み出し制御してしまうことなく、例えば1水平ライン間等の所定期間内において、一つの記憶手段を書き込み状態とし、他の記憶手段を読み出し状態とする等のように、各記憶手段を別々に動作させて、時間軸伸長処理或いは時間軸圧縮処理を行うことができる。
【0041】
このため、1つ1つの記憶手段の記憶容量を少なくすることができるうえ、時間軸伸長処理或いは時間軸圧縮処理にともなう遅延時間を短縮することができる。
【0042】
また、本発明に係るミューズデコーダ装置は、時間軸変換手段として上述の時間軸変換装置が設けられているため、上述のように記憶手段として記憶容量の少ないものを設けることができることからミューズデコーダ装置を安価に作製することができる。
【0043】
また、時間軸伸長処理或いは時間軸圧縮処理にともなう遅延時間を短縮することができるため、上記遅延時間に合うような遅延回路を削減することができ、当該ミューズデコーダ装置を安価に作製することができる。
【0044】
【実施例】
以下、本発明に係る時間軸変換装置及びこの時間軸変換装置を用いたミューズデコーダ装置の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
【0045】
本発明の実施例に係る時間軸変換装置は、図1に示すように、輝度信号やクロマ信号等を含む所望のデータが供給されるデータ入力端子16に、記憶手段である第1〜第4のメモリ2〜5のデータ入力端子(IN)2a〜5aを接続している。上記各メモリ2〜5の書き込み/読み出しパルス入力端子(W/R)2b〜5bには、書き込みパルスが供給される書き込みパルス入力端子17に接続されている書き込み制御回路6が接続されており、該各メモリ2〜5のアドレス入力端子(Add)2d〜5dには、書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段である第1〜第4の切り換えスイッチ10〜13の選択端子10a〜13aが接続されている。また、上記各切り換えスイッチ10〜13は、該各切り換えスイッチ10〜13のスイッチ切り換え制御を行う制御手段であるアドレス切り換え制御回路7に接続されている。また、上記各メモリ2〜5のデータ出力端子(OUT)2c〜5cは、該各メモリ2〜5から読み出されたデータを切り換えて出力する出力切り換え回路14に接続されている。
【0046】
また、書き込み用クロックが供給される書き込み用クロック入力端子18は、書き込み用アドレス発生手段である書き込み用アドレスカウンタ8のクロック入力端子(ck)8aに接続されており、この書き込み用アドレスカウンタ8のクリア端子(CLR)8bはリセットパルスが供給されるリセットパルス入力端子20に接続されている。上記書き込み用アドレスカウンタ8は例えば8ビットカウンタとなっており、形成した8ビットの書き込みアドレスのうち、上位2ビットの書き込みアドレスを出力する出力端子8cが書き込み制御回路6及びアドレス切り換え制御回路7に接続されており、下位6ビットの書き込みアドレスを出力する出力端子8dが上記第1〜第4の切り換えスイッチ10〜13の被選択端子10c〜13cに接続されている。
【0047】
上記リセットパルス入力端子20は、読み出し用アドレス発生手段である読み出し用アドレスカウンタ9のクリア端子(CLR)9bにも接続されており、この読み出し用アドレスカウンタ9のクロック入力端子(ck)9aは、読み出し用クロックが供給される読み出し用クロック入力端子19に接続されている。また、上記読み出し用アドレスカウンタ9のロード端子(LO)9dは、水平同期パルスが供給される水平同期パルス入力端子21に接続されている。上記読み出し用アドレスカウンタ9は、上記書き込み用アドレスカウンタ8と同じく例えば8ビットカウンタとなっており、形成した8ビットの読み出しアドレスのうち、上位2ビットの読み出しアドレスを出力する出力端子9fが上記出力切り換え回路14に接続されており、下位6ビットの書き込みアドレスを出力する出力端子9cが上記第1〜第4の切り換えスイッチ10〜13の被選択端子10b〜13bに接続されている。さらに、8ビット読み出しアドレスのうち、上位2ビットの読み出しアドレスを出力する出力端子9fがアドレス算出回路15の入力端子15a6−7に接続されており、下位6ビットの読み出しアドレスを出力する出力端子9cが上記アドレス算出回路15の入力端子15a0−5に接続されている。アドレス算出回路15は入力端子15a6−7及び入力端子15a0−5から上記読み出し用アドレスカウンタ9によって発生された8ビット読み出し用アドレスを得ている。また、上記読み出し用アドレスカウンタ9の算出アドレス入力端子9eは、上記アドレス算出回路15の出力端子15bに接続されている。
【0048】
上記第1〜第4のメモリ2〜5としては、例えばそれぞれ64アドレスという、大変小規模な記憶容量を有するものが設けられている。そして、図2に示すように、上記第1のメモリ2は0〜63のアドレス範囲を有し、上記第2のメモリ3は64〜127のアドレス範囲を有し、上記第3のメモリ4は128〜191のアドレス範囲を有し、上記第4のメモリ5は、192〜255のアドレス範囲を有しており、この4つのメモリ2〜5のアドレス構造は、リング状のアドレス構造となっている。
【0049】
このような構成を有する時間軸変換装置は、例えば図3に示すようなミューズデコーダ装置の時間軸変換回路37〜39として用いることができ、以下、このミューズデコーダ装置の動作とともに上記時間軸変換装置の動作を説明する。
【0050】
図3において、いわゆるミューズ方式により帯域圧縮されて送信されてきたハイビジョン映像信号(ミューズ映像信号)が入力端子30を介してA/D変換器31に供給される。
【0051】
上記A/D変換器31は、上記ハイビジョン映像信号をデジタル化することによりハイビジョン映像データを形成し、これを伝送系処理回路32及びコントロールコード復調回路33に供給する。
【0052】
上記コントロールコード復調回路33は、動きベクトル等のコントロールコードを復調し、これを所定の回路に供給する。
【0053】
上記伝送系処理回路32は、上記ハイビジョン映像データにディエンファシス,伝送路用逆ガンマ補正等の処理を施し、これを動き検出回路34,輝度データ処理回路35及びクロマデータ処理回路36に供給する。
【0054】
上記動き検出回路34は、上記ハイビジョン映像データに基づいて被写体の動きを検出し、この動き検出データを上記輝度データ処理回路35及びクロマデータ処理回路36に供給する。
【0055】
上記輝度データ処理回路35は、上記ハイビジョン映像データから輝度データのサブサンプリングデータ(Y)を分離し、静止領域の輝度データのサブサンプリングデータに対してはフレーム間内挿処理(フレーム補間処理)及びフィールド間内挿処理(フィールド補間処理)を施し、動き領域の輝度データのサブサンプリングデータに対してはフィールド内内挿処理を施す。そして、このような内挿処理を施した静止領域の輝度データと動き領域の輝度データとを、上記動き検出回路34からの動き検出データに基づいて決定した混合比で混合し、これを輝度データ用時間軸変換回路37に供給する。
【0056】
上記クロマデータ処理回路36は、上記ハイビジョン映像データからクロマデータのサブサンプリングデータを分離するとともに、2つの色差データ(R−Y,B−Y)を形成し、静止領域の色差データのサブサンプリングデータに対してはフレーム間内挿処理(フレーム補間処理)及びフィールド間内挿処理(フィールド補間処理)を施し、動き領域の色差データのサブサンプリングデータに対してはフィールド内内挿処理を施す。そして、このような内挿処理を施した静止領域の色差データと動き領域の色差データとを、上記動き検出回路34からの動き検出データに基づいて決定した混合比で混合し、これらを色差データ用時間軸変換回路38,39に供給する。
【0057】
上述のように上記各時間軸変換回路37〜39は、それぞれ図1に示すような構成を有しており、それぞれ供給されるデータに対して同じ動作を示す。このため、ここでは、図1を用いて上記輝度データ用時間軸変換回路37の動作を説明する。
【0058】
上記輝度データ用時間軸変換回路37は、例えば1水平ラインあたりの書き込みサンプル点が1440ポイント、読み出しサンプル点が1320ポイントとなっており、1サンプル点あたり11のデータ長の輝度データが供給されたとすると、この輝度データに時間軸伸長処理を施して1サンプル点あたり12のデータ長の輝度データを出力するようになっている(時間軸伸長比が11:12)。
【0059】
すなわち、図1において、図4(b)に示すような上記輝度データが、入力端子16を介して第1〜第4のメモリ2〜5の各データ入力端子2a〜5aに供給される。
【0060】
一方、上記8ビットカウンタである書き込み用アドレスカウンタ8は、図4(a)の時刻t1に示すようなリセットパルス(RST)により、図2に示す書き込みポイント201のアドレス0に初期設定され、ここから書き込み用クロック入力端子18を介して供給される図4(d)に示すような書き込み用クロック(CKW)のカウントを開始し、このカウント値である8ビットの書き込みアドレスを形成する。そして、この8ビットの書き込みアドレスのうち、上位2ビットの書き込みアドレスを上記書き込み制御回路6及びアドレス切り換え制御回路7に供給し、残る下位6ビットの書き込みアドレスを上記第1〜第4の切り換えスイッチ10〜13の各被選択端子10c〜13cに供給する。
【0061】
なお、上記図2に示した書き込み用アドレスカウンタ8の書き込みポイント201は、カウント動作が進むにつれ、同図中矢印に示すように反時計回り方向にそのアドレスを進めていく。
【0062】
また、上記書き込み用アドレスカウンタ8と同じ8ビットカウンタである上記読み出し用アドレスカウンタ9は、上記リセットパルスにより、図2に示すポイント202のアドレス192に初期設定され、ここから、上記書き込み用クロックの周波数よりも低い周波数の、読み出し用クロック入力端子19を介して供給される図4(f)に示すような読み出し用クロック(CKR)のカウントを開始し、このカウント値である読み出しアドレスを形成する。そして、この8ビットの読み出しアドレスのうち、上位2ビットの読み出しアドレスを、上記出力切り換え回路14に供給し、残る下位6ビットの読み出しアドレスを上記第1〜第4の切り換えスイッチ10〜13の被選択端子10b〜13bに供給する。さらに、8ビット読み出しアドレスのうち、上位2ビットの読み出しアドレスを出力する出力端子9fがアドレス算出回路15の入力端子15a6−7に接続されており、下位6ビットの読み出しアドレスを出力する出力端子9cが上記アドレス算出回路15の入力端子15a0−5に接続されている。アドレス算出回路15は入力端子15a6−7及び入力端子15a0−5から上記読み出し用アドレスカウンタ9によって発生された8ビットの読み出し用アドレスを得ている。
【0063】
なお、上記図2に示した読み出しポイント202は、カウント動作が進むにつれ、同図中矢印に示すように反時計回り方向にそのアドレスを進めていく。
【0064】
ここで、上記書き込み用クロックの周波数は1水平ラインあたりの書き込みサンプル点が1440ポイントとなる周波数であり、また、上記読み出し用クロックの周波数は1水平ラインあたりの読み出しサンプル点が1320ポイントとなる周波数である。このため、1水平ラインの終了時には、上記書き込み用アドレスカウンタ8のカウント値と、上記読み出し用アドレスカウンタ9のカウント値との間に120アドレスのアドレス差が生ずることとなる。
【0065】
このため、上記読み出し用アドレスカウンタ9は、上記水平同期パルス入力端子21を介して図4(e)の時刻t1,時刻t2,時刻t3・・・に示すような水平同期パルス(e)が供給されると、そのときの読み出しアドレスをアドレス算出回路15に供給する。
【0066】
上記アドレス算出回路15は、上記読み出しアドレスが供給されると、その読み出しアドレスに120アドレスを加算し、この120アドレスを加算した読み出しアドレスを上記読み出し用アドレスカウンタ9に帰還する。これにより、上記1水平ライン間において生ずる、上記書き込み用アドレスカウンタ8のカウント値と、上記読み出し用アドレスカウンタ9のカウント値との差分を補正することができる。
【0067】
なお、上記アドレス算出回路15は、上記読み出しアドレスに120アドレスを加算することにより形成された読み出しアドレスのビット数が、8ビットを越えてしまった場合は、その8ビットを越える部分は出力しないようになっている。
【0068】
次に、上記書き込み用アドレスカウンタ8から供給される上位2ビットの書き込みアドレスは、上記第1〜第4のメモリ2〜5のうち、上記輝度データの書き込みを行うメモリを示している。上記書き込み制御回路6は、この上位2ビットの書き込みアドレスに基づいて、上記輝度データの書き込みを行うメモリを検出し、そのメモリに、書き込みパルス入力端子17を介して供給される図4(c)に示すような書き込みパルス(WE)を供給するとともに、他のメモリにはハイレベルのパルスを供給する。
【0069】
また、上記アドレス切り換え制御回路7は、上記上位2ビットの書き込みアドレスから、上記輝度データの書き込みが行われるメモリを検出し、このメモリに対応して設けられた切り換えスイッチのみ、選択端子で上記書き込み用アドレスカウンタ8からの下位6ビットの書き込みアドレスが供給される被選択端子を選択するように、また、上記輝度データの書き込みが行われない他のメモリに対応して設けられた切り換えスイッチは、選択端子で上記読み出し用アドレスカウンタ9からの下位6ビットの読み出しアドレスが供給される被選択端子を選択するように、上記各切り換えスイッチ10〜13を切り換え制御する。
【0070】
これにより、上記書き込みパルスの供給されるメモリに上記書き込み用アドレスカウンタ8からの下位6ビットの書き込みアドレスが供給され上記輝度データが書き込まれることとなる。また、この輝度データの書き込みが行われるメモリ以外のメモリには、上記読み出し用アドレスカウンタ9からの下位6ビットの読み出しアドレスが供給され、先に書き込まれた輝度データが読み出されることとなる。
【0071】
上記書き込み用クロックは1水平ラインあたり1440サンプルの周波数であり、上記読み出し用クロックは1水平ラインあたり1320サンプルの周波数であるため、上記読み出し用クロックの周波数の方が上記書き込み用クロックの周波数よりも低くなっている。このため、上記各メモリ2〜5から読み出される輝度データは図4(g)に示すようにその時間軸が伸長されて読み出されることとなる。このように時間軸伸長処理が施されて読み出された輝度データは、出力切り換え回路14に供給される。
【0072】
上記出力切り換え回路14には、読み出し用アドレスカウンタ9からの上位2ビットの読み出しアドレスが供給されている。このため、上記出力切り換え回路14は、上記読み出しアドレスにより輝度データの読み出しが行われるメモリを検出することができ、この検出したメモリから読み出された輝度データを内部のスイッチを切り換えて出力端子22を介して出力する。この出力切り換え回路14からの上記時間軸伸長処理の施された輝度データは、上記図3に示す逆マトリクス回路40に供給される。
【0073】
この場合、上記書き込み用クロックは1水平ラインあたり1440サンプルの周波数であり、上記読み出し用クロックは1水平ラインあたり1320サンプルの周波数であるため、入力時における輝度データ1サンプル点あたりのデータ長を11とすると、この輝度データは、出力時には1サンプル点あたり12のデータ長に時間軸伸長されて出力されることとなる。
【0074】
なお、上記図2に示すようにカウント開始時における上記読み出しポイント202は、該カウント開始時における書き込みポイント201よりも反時計回り方向に120アドレス以上離れているため、1水平ラインの間において、上記書き込みポイント201が上記読み出しポイント202を追い越してしまうような不都合は生じない。
【0075】
また、上記第1〜第4のメモリ2〜5においては、1水平ラインあたりの書き込みサンプル点数1440と1水平ラインあたりの読み出しサンプル点数1320の差分120アドレスと、さらに2メモリ分のアドレスに当たる128アドレスを加えた248アドレスよりも大きなメモリ領域である256アドレスのメモリを有しているので、同じメモリ内において書き込み及び読み出しが同時に行われることはない。
【0076】
このように、アドレスが連続するようなリング状アドレス構造とした第1〜第4のメモリ2〜5を、1水平ライン間において、別々に動作させることができるため、上記第1〜第4のメモリ2〜5として記憶容量の少ない安価なものを用いて時間軸変換処理を行うことができるうえ、この時間軸変換処理に必要な遅延時間を大幅に短縮することができる。
【0077】
また、上記第1〜第4のメモリ2〜5として記憶容量の少ない安価なものを用いることができるため、当該時間軸変換回路自体を安価に作製することができる。
【0078】
次に、上記図3において、上記逆マトリクス回路40には、上記輝度データ用時間軸変換回路37により時間軸伸長処理が行われた輝度テータと、該輝度データ用時間軸変換回路37と同様のデータ処理を行うクロマデータ用時間軸変換回路38,39により時間軸伸長処理が行われたクロマデータが供給される。
【0079】
上記逆マトリクス回路40は、上記輝度データ及びクロマデータから赤色用映像データ,緑色用映像データ及び青色用映像データを形成し、これらをそれぞれガンマ処理回路41〜43に供給する。上記各ガンマ処理回路41〜43は、それぞれ供給されるデータにガンマ補正処理を施し、これらをD/A変換器44〜46に供給する。上記各D/A変換器44〜46は、それぞれ上記ガンマ補正の施された赤色用映像データ,緑色用映像データ及び青色用映像データをアナログ化して赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号を形成し、これらを赤色用映像信号出力端子47,緑色用映像信号出力端子48及び青色用映像信号出力端子49を介して、例えば図示しないモニタ装置等に供給する。
【0080】
これにより、上記モニタ装置に、上記ハイビジョン映像信号に応じた画像が表示される。
【0081】
上述のように、上記各時間軸変換回路37〜39は、少ない記憶容量の安価なメモリを用いて作製することができ、また、上記各時間軸変換回路37〜39は、時間軸伸長処理に必要な遅延時間を大幅に短縮することができる。このため、上記各時間軸変換回路37〜39を安価に作製することができ、また、当該ミューズデコーダ装置に設ける、上記時間軸伸長処理に必要な遅延時間に対応するための遅延回路等を大幅に削減することができ、当該ミューズデコーダ装置を安価に作製することができる。
【0082】
そして、上記ミューズデコーダ装置を安価に作製することができるため、ハイビジョン受像器の普及に貢献することができる。
【0083】
次に、本発明に係る時間軸変換装置は、上述の時間軸伸長処理の他、時間軸圧縮処理も行うことができる。
【0084】
すなわち、この場合上記図1において、まず、上記8ビットカウンタである書き込み用アドレスカウンタ8及び同じく8ビットカウンタである読み出し用アドレスカウンタ9に上記リセットパルスを供給し、上記図2に示すように該書き込み用アドレスカウンタ8の書き込みポイント201をアドレス0として初期値化し、読み出し用アドレスカウンタ9の読み出しポイント203をアドレス64として初期値化する。
【0085】
次に、上記書き込み用アドレスカウンタ8に1水平ラインあたり1320サンプルの周波数の書き込み用クロックを供給し、上記読み出し用アドレスカウンタ9に1水平ラインあたり1440サンプルの周波数の読み出し用クロックを供給する。これにより、上記書き込み用アドレスカウンタ8が書き込み用クロックのカウントを開始し、また、上記読み出し用アドレスカウンタ9が上記読み出し用クロックのカウントを開始し、このカウントが進むにつれ、図2に示したように上記書き込みポイント201が上記アドレス0から図中矢印に示す反時計回り方向に進み、上記読み出しポイント203が上記アドレス64から図中矢印に示す反時計回り方向に進む。
【0086】
上記書き込み用アドレスカウンタ8によるカウント値は書き込みアドレスとして出力され、この8ビットの書き込みアドレスのうち、上位2ビットの書き込みアドレスが上記書き込み制御回路6及びアドレス切り換え制御回路7に供給され、下位6ビットの書き込みアドレスが上記第1〜第4の切り換えスイッチ10〜13の被選択端子10c〜13cに供給される。
【0087】
また、上記読み出し用アドレスカウンタ9によるカウント値は読み出しアドレスとして出力され、この8ビットの読み出しアドレスのうち、上位2ビットの読み出しアドレスが上記出力切り換え回路14に供給され、下位6ビットの読み出しアドレスが上記第1〜第4の切り換えスイッチ10〜13の被選択端子10b〜13bに供給される。さらに、8ビット読み出しアドレスのうち、上位2ビットの読み出しアドレスを出力する出力端子9fがアドレス算出回路15の入力端子15a6−7に接続されており、下位6ビットの読み出しアドレスを出力する出力端子9cが上記アドレス算出回路15の入力端子15a0−5に接続されている。アドレス算出回路15は、入力端子15a6−7及び入力端子15a0−5から上記読み出し用アドレスカウンタ9によって発生された8ビットの読み出し用アドレスを得ている。
【0088】
上記書き込み制御回路6は、上述のように上記上位2ビットの書き込みアドレスから書き込みを行うメモリを検出し、このメモリに上記書き込みパルス入力端子17を介して供給される書き込みパルスを供給する。
【0089】
また、上記アドレス切り換え制御回路7は、上記上位2ビットの書き込みアドレスから書き込みを行うメモリを検出し、このメモリに上記書き込みアドレスが供給されるように、また、他のメモリには上記読み出しアドレスが供給されるように上記第1〜第4の切り換えスイッチ10〜13を切り換え制御する。
【0090】
これにより、上記書き込みパルスが供給されたメモリには、上記1水平ラインあたり1320サンプルの書き込み用クロックに係る書き込みアドレスが供給され、この書き込みアドレスに基づいて映像データの書き込みが行われる。また、他のメモリには、上記書き込み用クロックよりも周波数の高い、上記1水平ラインあたり1440サンプルの読み出し用クロックに係る読み出しパルスが供給され、先に書き込まれた映像データが時間軸圧縮処理されて読み出され上記出力切り換え回路14に供給される。
【0091】
上記出力切り換え回路14は、上記上位2ビットの読み出しアドレスに基づいて上記読み出された映像データを切り換えて出力端子22を介して出力する。これにより、当該時間軸変換装置に供給された映像データは、入力時に1サンプル点あたり12のデータ長を有していたとすると出力時には1サンプル点あたり11のデータ長を有する等のように時間軸圧縮されて出力される(時間軸圧縮比率が12:11)。
【0092】
ここで、上述のように上記読み出し用クロックは1水平ラインあたり1440サンプルの周波数であり、上記書き込み用クロックは1水平ラインあたり1320サンプルの周波数であるため、1水平ラインの終了時点において上記読み出しアドレスと書き込みアドレスの間には120アドレスの差分が生ずる。
【0093】
しかし、上記アドレス算出回路15は、上記水平同期パルス入力端子21を介して水平同期パルスが供給されたとき、すなわち、上記書き込み用アドレスカウンタ8が1320クロック分のカウントを終了し、上記読み出し用アドレスカウンタ9が1440クロック分のカウントを終了した時点における読み出しアドレスから120アドレスを減算処理し、この減算処理した読み出しアドレスを上記読み出し用アドレスカウンタ9に帰還する。これにより、上記120サンプルの差分を補正することができる。
【0094】
なお、上記アドレス算出回路15は、上記読み出しアドレスから120アドレスを減算処理した結果、アドレス値が0よりも小さくなってしまった場合は、その値に256を加算処理して上記読み出し用アドレスカウンタ9に帰還するようになっている。
【0095】
このように、上述の時間軸伸長処理時と同じ構成を有する時間軸変換装置において、読み出し用クロックの周波数を、書き込み用クロックの周波数よりも高くすることにより、当該時間軸変換装置に供給された映像データを時間軸圧縮処理して出力することができる。
【0096】
なお、上述の実施例の説明では、64アドレスの記憶領域を有するメモリを4つ設けることとしたが、これは、例えば図5に示すように変更してもよい。
【0097】
すなわち、上記図5において、1水平ラインあたりの書き込みサンプル点を1440ポイント、読み出しサンプル点を1320ポイントとして時間軸変換操作を行う場合、各メモリの記憶容量がそれぞれ128アドレスのメモリを3個設けることにより上述の時間軸変換処理を行うことができ、また、各メモリの記憶容量がそれぞれ48アドレスのメモリを5個設けることにより上述の時間軸変換処理を行うことができ、また、各メモリの記憶領域がそれぞれ32アドレスのメモリを6個設けることにより上述の時間軸変換処理を行うことができる。
【0098】
そして、上述の実施例の説明では、1水平ラインあたり1320サンプルの周波数の読み出し用クロック及び1440サンプルの周波数の書き込み用クロックを用いて時間軸伸長処理を行い、1水平ラインあたり1440サンプルの周波数の読み出し用クロック及び1320サンプルの周波数の書き込み用クロックを用いて時間軸圧縮処理を行うこととしたが、上記読み出し用クロック及び書き込み用クロックの周波数はほんの一例であるため、本発明は、上記周波数に限定されないことは勿論である。
【0099】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る時間軸変換装置は、例えば1水平ライン間等の所定の期間内において、リング状アドレス構造を有する複数の記憶手段を別々に動作させることができる。このため、時間軸変換操作に要する遅延時間を大幅に短縮することができるうえ、上記記憶手段として記憶容量の少ない安価なものを用いることができる。
【0100】
このため、上記記憶手段として安価なものを用いることができる分、当該時間軸変換装置を低価格化することができる。
【0101】
また、時間軸変換操作に要する遅延時間を大幅に短縮することができるため、当該時間軸変換装置を設ける機器において、それまで必要であった上記時間軸変換操作に要する遅延時間を補うための遅延回路等を大幅に削減することができ、当該時間軸変換装置を設ける機器の低価格化に貢献することができる。
【0102】
また、本発明に係るミューズデコーダ装置は、時間軸変換手段として上述の時間軸変換装置が設けられているため、上述のように記憶手段として記憶容量の少ない安価なものを用いることができることから、時間軸変換手段の低価格を通じて当該ミューズデコーダ装置自体の低価格化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時間軸変換装置の実施例のブロック図である。
【図2】上記実施例に係る時間軸変換装置に設けられている第1〜第4のメモリへのデータの書き込み/読み出し動作を説明するための図である。
【図3】本発明に係る時間軸変換装置をミューズデコーダ装置に設けた場合の実施例のブロック図である。
【図4】上記実施例に係る時間軸変換装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図5】上記実施例に係る時間軸変換装置に設けるメモリの個数とその記憶容量の関係を示す図である。
【図6】従来の時間軸変換装置のブロック図である。
【図7】従来の時間軸変換装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・時間軸変換装置
2〜5・・・・・・・・・・・・第1〜第4のメモリ
6・・・・・・・・・・・・・・書き込み制御回路
7・・・・・・・・・・・・・・アドレス切り換え制御回路
8・・・・・・・・・・・・・・書き込み用アドレスカウンタ
9・・・・・・・・・・・・・・読み出し用アドレスカウンタ
10〜13・・・・・・・・・・第1〜第4の切り換えスイッチ
14・・・・・・・・・・・・・出力切り換え回路
15・・・・・・・・・・・・・アドレス算出回路
16・・・・・・・・・・・・・データ入力端子
17・・・・・・・・・・・・・書き込みパルス入力端子
18・・・・・・・・・・・・・書き込み用クロック入力端子
19・・・・・・・・・・・・・読み出し用クロック入力端子
20・・・・・・・・・・・・・リセットパルス入力端子
21・・・・・・・・・・・・・水平同期パルス入力端子
22・・・・・・・・・・・・・データ出力端子
30・・・・・・・・・・・・・ミューズデコーダ装置のデータ入力端子
31・・・・・・・・・・・・・A/D変換器
32・・・・・・・・・・・・・伝送系処理回路
33・・・・・・・・・・・・・コントロールコード復調回路
34・・・・・・・・・・・・・動き検出回路
35・・・・・・・・・・・・・輝度データ処理回路
36・・・・・・・・・・・・・クロマデータ処理回路
37・・・・・・・・・・・・・輝度データ用の時間軸変換回路
38,39・・・・・・・・・・クロマデータ用の時間軸変換回路
40・・・・・・・・・・・・・逆マトリクス回路
41・・・・・・・・・・・・・赤色用映像信号用のガンマ処理回路
42・・・・・・・・・・・・・緑色用映像信号用のガンマ処理回路
43・・・・・・・・・・・・・青色用映像信号用のガンマ処理回路
44・・・・・・・・・・・・・赤色用映像信号用のD/A変換器
45・・・・・・・・・・・・・緑色用映像信号用のD/A変換器
46・・・・・・・・・・・・・青色用映像信号用のD/A変換器
47・・・・・・・・・・・・・赤色用映像信号出力端子
48・・・・・・・・・・・・・緑色用映像信号出力端子
49・・・・・・・・・・・・・青色用映像信号出力端子

Claims (4)

  1. アドレスが連続し、かつ、最終アドレスから0アドレスに続くようなリングアドレス構造とされた複数の記憶手段と、
    上記各記憶手段に所望のデータを書き込むための書き込み用アドレスデータを出力する書き込みアドレス発生手段と、
    上記所望のデータに時間軸伸張処理を施すときには、上記各記憶手段に書き込まれた所望のデータを読み出すための上記書き込み用アドレスデータよりも低い周波数の読み出しアドレスデータを出力し、上記所望のデータに時間軸圧縮処理を施すときには、上記各記憶手段に書き込まれた所望のデータを読み出すための上記書き込み用アドレスデータよりも高い周波数の読み出しアドレスデータを出力する読み出しアドレス発生手段と、
    上記書き込み用アドレスデータ及び上記読み出し用アドレスデータを切り換えて上記各記憶手段にそれぞれ供給する書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段と、
    上記書き込みアドレス発生手段からの書き込み用アドレスデータの上位ビットに基づいて、上記所望のデータの書き込みを行う記憶手段には、上記書き込みアドレス発生手段からの書き込み用アドレスデータが供給されるように、また、先に書き込まれた上記所望のデータの読み出しを行う記憶手段には、上記読み出しアドレス発生手段からの読み出し用アドレスデータが供給されるように上記書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段を切り換え制御する制御手段とを有すること
    を特徴とする時間軸変換装置。
  2. 上記読み出しアドレス発生手段は、上記読み出し用アドレスデータにおいて初期設定するアドレスを、上記書き込み用アドレスデータにおいて初期設定されたアドレスと異ならせること
    を特徴とする請求項1記載の時間軸変換装置。
  3. 上記書き込み用アドレスデータ並びに上記読み出し用アドレスデータの各周波数に応じて、アドレスの差分を算出するアドレス算出手段をさらに備え、
    上記読み出しアドレス発生手段は、上記アドレス算出手段から供給されるアドレスの差分に応じて上記出力する読み出し用アドレスデータを補正すること
    を特徴とする請求項1記載の時間軸変換装置。
  4. 帯域圧縮されて供給されるミューズ映像信号から輝度信号及びクロマ信号を形成し、該輝度信号及びクロマ信号に時間軸変換手段で時間軸変換処理を施し、この時間軸変換処理を施した輝度信号及びクロマ信号から赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号を形成して出力するミューズデコーダ装置において、
    上記時間軸変換手段は、
    アドレスが連続し、かつ、最終アドレスから0アドレスに続くようなリングアドレス構造とされた複数の記憶手段と、
    上記各記憶手段に上記輝度信号及びクロマ信号を書き込むための書き込み用アドレスデータを出力する書き込みアドレス発生手段と、
    上記ミューズ映像信号から形成された輝度信号及びクロマ信号に時間軸伸張処理を施すときには、上記各記憶手段に書き込まれた輝度信号及びクロマ信号を読み出すための上記書き込み用アドレスデータよりも低い周波数の読み出しアドレスデータを出力し、上記ミューズ映像信号から形成された輝度信号及びクロマ信号に時間軸圧縮処理を施すときには、上記各記憶手段に書き込まれた輝度信号及びクロマ信号を読み出すための上記書き込み用アドレスデータよりも高い周波数の読み出しアドレスデータを出力する読み出しアドレス発生手段と、
    上記書き込み用アドレスデータ及び上記読み出し用アドレスデータを切り換えて上記各記憶手段にそれぞれ供給する書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段と、
    上記書き込みアドレス発生手段からの書き込み用アドレスデータに基づいて、上記輝度信号及びクロマ信号の書き込みを行う記憶手段、及び、先に書き込まれた上記輝度信号及びクロマ信号の読み出しを行う記憶手段を検出し、この検出結果に基づいて、該輝度信号及びクロマ信号の書き込みを行う記憶手段には、上記書き込みアドレス発生手段からの書き込み用アドレスデータが供給されるように、また、上記先に書き込まれた上記輝度信号及びクロマ信号の読み出しを行う記憶手段には、上記読み出しアドレス発生手段からの読み出し用アドレスデータが供給されるように上記書き込みアドレス/読み出しアドレス切り換え手段を切り換え制御する制御手段とからなること
    を特徴とするミューズデコーダ装置。
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