JP3543099B2 - バイアス布地 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、布地、特に織り目が斜めに通っているバイアス布地に関する。
【0002】
【従来の技術】
バイアス布地は、布地の縦方向に対して傾斜して延びる斜行経糸と横方向に対して傾斜して延びる斜行緯糸とにより形成されており、経糸や緯糸が斜行しているためにある程度の伸縮性を備えている。このようなバイアス布地は、帯地、ハンドバッグや財布などの身廻り品の表地や裏地、ネクタイ生地などに多用されている。この種のバイアス布地は、斜め織り用の織機を用いることによって織成することができるが、斜め織り用の織機は取扱いに熟練を必要とし、しかも織機自体が高価であるため、そのような斜め織り用の織機を用いて織成したバイアス布地は価格が高くなるという問題があった。
【0003】
他方、軸線方向に延びる経糸とその軸線に直交する方向に延びる緯糸とで上下織物布地を連続して織成することによって筒状の織物布地を織成することは従来から行われていることであり、また、筒織り用織機を用いて当初より筒状形状に織成した筒状の織物布地も存在する。これらの筒状の織物布地は、上記した斜め織り用の織機を用いてバイアス布地を製作するのに比べ、製作容易で価格も安いものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願発明者は、上記筒状の織物布地に着目し、その筒状に織られた織物布地を出発素材に用いてバイアス布地を形成できるならば、価格の安いバイアス布地を提供することができるであろうと考え、本発明をなすに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、筒状の織物布地を用いて形成されるバイアス布地を提供することを目的とする。また、本発明は、安価なバイアス布地を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のバイアス布地は、軸線方向に延びる経糸と軸線に直交する方向に延びる緯糸とにより織成された筒状の織物布地を、旋回方向が逆向きとなるように互いに連続した螺旋に沿って螺旋状に裁断することにより形成されたものである。
【0007】
このバイアス布地は、筒状の織物布地を形成している経糸が斜行経糸となって現れ、緯糸が斜行緯糸となって現れるので、その布地に斜行経糸や斜行緯糸の特性による伸縮性が付与される。
【0008】
また、このバイアス布地の斜行経糸や斜行緯糸の斜行角は、上記筒状の織物布地を螺旋状に裁断するときのつる巻き角を増減調節することによって変わるので、その斜行経糸や斜行緯糸の斜行角の如何によって変化する縦方向の伸縮性と横方向の伸縮性との比率を容易に変化させることができるようになる。たとえば、螺旋のつる巻き角が45度であれば、斜行経糸や斜行緯糸の斜行角がいずれも45度になるので、縦方向の伸縮性と横方向の伸縮性とが同一になる。また、螺旋のつる巻き角が45度以外の角度であれば、斜行経糸の斜行角と斜行緯糸の斜行角とが互いに相違するので、縦方向の伸縮性と横方向の伸縮性とも相違したものになる。
【0009】
さらに、一方の旋回方向を向く螺旋に沿って螺旋状に裁断されることにより得られた部分と、他方の旋回方向を向く螺旋に沿って螺旋状に裁断されることにより得られた部分とが連続してしかもその両部分が互いに反対向きに傾斜したものになる。このような形状のバイアス布地は、弓なりに曲がった形状のショールなどを作る生地として役立つ。
【0010】
請求項2に係る発明のバイアス布地は、軸線方向に延びる経糸と軸線に直交する方向に延びる緯糸とにより織成された筒状の織物布地を、45度のつる巻き角を有する螺旋に沿って螺旋状に裁断することによりバイアス布地を形成し、そのバイアス布地の幅方向の端縁同士を折り返して縫着して偏平に折畳み、そのバイアス布地の長手方向の略半分の部分を長手方向に引張って縦方向に伸長させることにより、その形状を一端側から他端側にいくにつれて次第に幅広に形成したものである。
【0011】
この発明のバイアス布地は、ネクタイの形に類似するので、そのバイアス布地をネクタイ生地として活用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るバイアス布地の出発素材となる筒状の織物布地Bの概略斜視図、図2はバイアス布地Aの平面図、図3はバイアス布地Aの他の利用例を示す説明図、図4は図3のV−V線に沿う部分を拡大断面で示した説明図である。
【0013】
図2に示したバイアス布地Aは、図1に示した筒状の織物布地B、すなわち軸線方向のどの箇所においても直径が同じ寸法になっている筒状の織物布地Bを、図1に表した螺旋6に沿って螺旋状に裁断することにより形成されている。筒状の織物布地Bは、軸線方向に延びる経糸7と軸線に直交する方向に延びる緯糸8とにより織成されている。このような筒状の織物布地Bは、上述したように軸線方向に延びる経糸とその軸線に直交する方向に延びる緯糸とで上下織物布地を連続して織成することにより、また筒織り用織機を用いて当初より筒状形状に織成した筒状の織物布地を容易に製作することができ、しかも、その長さに制約がない。したがって、筒状の織物布地Bを螺旋状に裁断することにより得られるバイアス布地Aについてもその長さに制約がない。
【0014】
筒状の織物布地Bを螺旋状に裁断するときの裁断線である上記螺旋6のつる巻き角(緯糸と螺旋6とのなす角度がつる巻き角に相当する)αを大きくすると、一定の軸長を有する1つの筒状の織物布地Bから得られるバイアス布地Aの長さは短くなるけれども、バイアス布地Aの幅寸法W(図2参照)が長くなり、その逆に、上記つる巻き角αを小さくすると、バイアス布地Aの幅寸法Wが短くなるけれども、一定の軸長を有する1つの筒状の織物布地Bから得られるバイアス布地Aの長さは長くなる。
【0015】
図2のように、バイアス布地Aは、斜行経糸1と斜行緯糸2とによって織り目の形成された布地であり、同図には、布地の縦方向に対して傾斜して延びる斜行経糸1の斜行角をθ1、布地の横方向に対して傾斜して延びる斜行緯糸2の斜行角をθ2で表してある。
【0016】
このバイアス布地Aにおいては、斜行経糸1が筒状の織物布地Bの経糸7によって形成され、斜行緯糸2が上記筒状の織物布地Bの緯糸によって形成されている。斜行経糸1の斜行角θ1や斜行緯糸2の斜行角θ2の大きさは、上記螺旋6のつる巻き角αの大きさと関係している。すなわち、螺旋6のつる巻き角αが45度であれば、斜行経糸1および斜行緯糸2のいずれの斜行角θ1,θ2も共に45度になる。したがって、この場合には、バイアス布地Aの縦方向(長手方向)の伸縮性と横方向(幅方向)の伸縮性とが同一になる。また、螺旋6のつる巻き角αを45度よりも大きな角度にしたり、その逆に、螺旋6のつる巻き角αを45度よりも小さな角度にしたりすると、斜行経糸1および斜行緯糸2のいずれの斜行角θ1,θ2も45度以外の角度になるので、バイアス布地Aの縦方向の伸縮性と横方向の伸縮性との比率が変化するようになる。そして、縦方向の伸縮性と横方向の伸縮性とが同一のバイアス布地や、それらが異なるバイアス布地は、その縦方向および横方向の伸縮性の良否を活用することによって、帯地、ハンドバックや財布などの表地や裏地、ネクタイ生地などに好適に用いることができる。
【0017】
図3および図4に示した利用例は、斜行経糸1と斜行緯糸2とのそれぞれの斜行角θ1,θ2がいずれも45度である細長矩形のバイアス布地の幅方向の端縁同士を折り返してそれらを図5のように縫着して偏平に折畳み、このバイアス布地の長手方向の略半分の部分を長手方向に引張って縦方向に伸長させることにより、その形状を、図3のように一端側から他端側にいくにつれて次第に幅広に形成したものである。このようにバイアス布地を長手方向に引張ると、図3のように伸長幅の大きな一端側部分の斜行角θ3,θ4が伸長幅の小さな他端側部分の斜行角θ5,θ6よりも小さくなる。図4で説明した形のバイアス布地Aは、ネクタイの形に類似するので、そのバイアス布地Aをネクタイ生地として活用することができる。
【0018】
図5は本発明に係る別のバイアス布地の出発素材となる筒状の織物布地Bの概略斜視図、図6は本発明のさらに他の実施形態であるバイアス布地Aの平面図である。
【0019】
図6のバイアス布地Aは、図5の織物布地Bを旋回方向が逆向きとなるように互いに連続した螺旋6a,6bに沿って螺旋状に裁断することにより形成することができる。図5では互いに連続する2つの螺旋6a,6bを示してあるけれども、図6のバイアス布地Aは、順に連続する4つの螺旋であって隣接するもの同士の旋回方向が反対向きになっている螺旋に沿って上記織物布地Bを螺旋状に裁断することによって得られる。
【0020】
図6を見ると判るように、このバイアス布地Aは、一方の旋回方向を向く螺旋に沿って螺旋状に裁断されることにより得られた部分と、他方の旋回方向を向く螺旋に沿って螺旋状に裁断されることにより得られた部分とが連続してしかもその両部分が互いに反対向きに傾斜したものになる。このような形状のバイアス布地は、弓なりに曲がった形状のショールなどを作る生地として有益である。
【0021】
以上の各実施形態では、バイアス布地Aの出発素材としての織物布地Bを、図1で説明したような円筒状にしてある。
【0022】
さらに、上記した各実施形態のバイアス布地Aは、その出発素材である筒状の織物布地Bの経糸7や緯糸8に色糸などを用いて柄模様付きのバイアス布地Aとすることも可能である。また、バイアス布地Aを事後的に染色することも自由に行える。その他、上記バイアス布地Aは、冒頭で説明した斜め織り用の織機を用いて織成したバイアス布地とまったく同様に取り扱うことができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、その出発素材に安価な筒状の織物布地を用いることができるので、バイアス布地を安価に提供できるようになる。また、本発明によれば、使用目的に適した形状のバイアス布地を、織物布地の裁断後に直ちに得られるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバイアス布地の出発素材となる筒状の織物布地の概略斜視図である。
【図2】本発明の実施の一形態であるバイアス布地の平面図である。
【図3】バイアス布地の利用例を示す説明図である。
【図4】図3のV−V線に沿う部分を拡大断面で示した説明図である。
【図5】本発明に係る別のバイアス布地の出発素材となる筒状の織物布地の概略斜視図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態であるバイアス布地Aの平面図である。
【符号の説明】
A バイアス布地
B 織物布地
α つる巻き角
6,6a,6b 螺旋
7 経糸
8 緯糸

Claims (2)

  1. 軸線方向に延びる経糸と軸線に直交する方向に延びる緯糸とにより織成された筒状の織物布地を、旋回方向が逆向きとなるように互いに連続した螺旋に沿って螺旋状に裁断することにより形成されたバイアス布地。
  2. 軸線方向に延びる経糸と軸線に直交する方向に延びる緯糸とにより織成された筒状の織物布地を、45度のつる巻き角を有する螺旋に沿って螺旋状に裁断することによりバイアス布地を形成し、そのバイアス布地の幅方向の端縁同士を折り返して縫着して偏平に折畳み、そのバイアス布地の長手方向の略半分の部分を長手方向に引張って縦方向に伸長させることにより、その形状を一端側から他端側にいくにつれて次第に幅広に形成したバイアス布地。
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