JP3542928B2 - カメラの表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、カメラの表示装置、特にカメラの電源投入時の表示に特徴を有する表示装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
近年のカメラは、カメラの機能を表示するLED、LCDなどの表示装置を備えている。カメラの電源投入後、設定されている機能、例えば露出モードなどがこの表示装置に表示される。
しかし、従来の表示装置は、電源投入後、通常表示態様による表示が始まるが、通常表示態様だけでは、露出モードなど、撮影に重要な機能について何が設定されているか否かなどを使用者が容易に認識できる表示態様による表示をすることがなかった。
【0003】
【発明の目的】
本発明は、電源投入時に特別な表示ができるカメラの表示装置を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】
この目的を達成する本発明は、複数の絵文字が表示された表示部材と、前記表示部材に対して移動自在に形成され、複数の各停止位置で前記複数の絵文字の一つを指し示す指標を備えた操作部材と、該操作部材の指標によって指し示された絵文字に対応するモードを選択し、選択したモードによって動作する制御手段と、前記各絵文字を独立して照明する複数の照明手段と、前記各照明手段を点灯制御する表示制御手段とを備え、前記絵文字の中の特定の絵文字は、前記操作部材の指標によって指し示されたときに他の複数の絵文字に対応するモードの中から所定の条件を満足するモードが自動選択される自動選択モードを表示していて、前記表示制御手段は、前記電源オン状態では、前記操作部材の指標によって前記特定の絵文字が指し示されているときは該指し示された特定の絵文字の照明手段および前記自動選択されたモードに対応する他の絵文字の照明手段を点灯させ、前記操作部材の指標によって前記特定の絵文字以外の絵文字が指し示されているときは該指し示された絵文字を照明する照明手段を点灯させ、さらに前記表示制御手段は、前記電源がオフからオンになったときは、前記各照明手段を所定のアルゴリズムで点灯および消灯させ、その後、前記電源オン状態における態様で前記照明手段を点灯させること、にあります。この構成によれば、電源がオンしたことを使用者に明確に知らせることができる。
前記特定の絵文字は2種類設けられていて、一方の特定の絵文字は他の複数の絵文字に対応するモードの中から所定の条件を満足するモードが自動選択される自動選択モードであり、他方の特定の絵文字は前記自動選択された自動選択モードにおいてフラッシュの発光を禁止する発光禁止自動選択モードである。
前記アルゴリズムは、前記各絵文字を照明する照明手段を所定時間間隔で規則的に点灯させ、全て点灯させたら前記点灯させた順に所定時間間隔で消灯させるパターン表示処理、または前記各絵文字を照明する照明手段の一つを所定時間点灯させてから消灯させる処理を不規則に繰り返すランダム表示処理とすることができる。
前記表示制御手段は、前記パターン表示で点灯させた後、前記指し示された絵文字の照明手段および前記自動選択された自動選択モードに対応する絵文字の照明手段を所定時間点灯させてから消灯させる。
前記電源がオンされたときに、前記所定のアルゴリズムで表示制御するか否か設定する手段を備えてもよく、前記電源がオンされたときのアルゴリズムを前記パターン表示およびランダム表示のいずれか選択できる手段を備えてもよい。
前記操作部材の指標が前記各絵文字とは異なる第一の絵文字を指し示す位置にあるときにカメラにバッテリが装填されると、前記電源がオンされたときに前記いずれのアルゴリズムで点灯制御するか否かを切り換え、あるいは前記操作部材の指標が前記各絵文字とは異なる第二の絵文字を指し示す位置にあるときにカメラにバッテリが装填されると、前記電源がオンされたときに前記いずれのアルゴリズムで点灯制御するかを切り換える手段を備えることができる。この構成によれば、使用者の好み、使用環境に応じた表示が可能になる。
前記表示制御手段は、前記電源がオンされて前記アルゴリズムで表示制御している間に前記操作部材が操作されたときは、前記電源オン状態のときの表示態様による表示制御に変わる構成にできる。この場合、さらに、前記カメラは、前記操作部材の指標が指し示す絵文字に対応するモードで撮影可能状態となることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明を適用したAF(自動焦点)一眼レフカメラのカメラボディの実施の形態の外観を示す斜視図である。カメラボディ101の上飾り板103上には、カメラボディ101に向かって左側にレリーズボタン105が設けられ、その後方にメインスイッチボタン107、撮影枚数、シャッタ速度、絞り値などの撮影情報を表示する外部LCD109が設けられ、ほぼ中央のペンタ部には内蔵フラッシュ装置の発光部111が設けられ、その後方にアクセサリーシュー113が設けられている。発光部111は、詳細は図示しないが、反射傘、クセノン管およびフレネルレンズを備えた発光部筐体がペンタプリズム上部にポップアップ機構によって支持されていて、このポップアップ機構により、図1の収納位置と、ペンタプリズム上方であって、発光部面が被写体方向を向くポップアップ位置(発光位置)とに移動可能である。なお、ポップアップ機構は、発光部111を常時ポップアップ方向に移動付勢するばね部材と、発光部111が収納位置に移動したときにばね部材の付勢力に抗して発光部111を収納位置に係止する係止機構を備えている。
【0006】
さらに上飾り板103の右側には、複数の露出モードの中から一つのプログラムモードを選択操作する操作手段としてモードダイヤル121が設けられている。カメラボディ101の正面には、撮影レンズを装着するボディマウント115、装着された撮影レンズ61のレンズCPU63との間で通信を実行してレンズ情報、例えば開放絞り値、焦点距離などの情報を入力するボディ接点群117が設けられている。
【0007】
モードダイヤル121は、上飾り板103に対して固定された、複数の絵文字が表示された円形のモード盤(表示板)123と、そのモード盤123の外周に回転自在に装着されたベゼル125を備えている。このベゼル125には指標127が設けられていて、この指標127は、モード盤123の表面に設けられた絵文字群123a、123bの一つを指し示す位置で停止するように形成されていて、指標127が指し示す絵文字に対応するモードが選択される。一方の絵文字群123aは半透明に形成されていて、指標127で指し示された絵文字を、モード盤123の背面(ボディ内側)から発光素子によって照明し、光らせることに特徴を有する。他方の絵文字群123bは照明を有していない。一方の絵文字群123aは、両端の絵文字がオートピクチャモード(自動選択撮影モード)、発光禁止オートピクチャモード(発光禁止自動選択撮影モード)を表示し、その間の絵文字が標準モード、人物モード、風景モード、近接モードおよび動体モードおよび夜景モードを表示している。
【0008】
このカメラボディ101の制御系の構成について、図2および図3に示したブロック図を参照してより詳細に説明する。カメラボディ101は、カメラの動作を統括的に制御するCPU11を備えている。CPU11は、カメラの機能に関するプログラム等が書き込まれたROMおよび各種パラメータ、レンズ情報などを一時的に記憶するRAMを内蔵している。さらにCPU11には、撮影枚数や、各種書き換え可能なパラメータ、モードを書き込むEEPROM39が接続されている。CPU11には、カメラボディ101のバッテリ室(図示せず)に装填されたバッテリ13の電圧が電圧レギュレータ15を介して定電圧として供給される。CPU11は、電圧レギュレータ15から供給された定電圧によって発振子17を作動させ、発振子17から出力されるクロックパルスに同期して動作する。
【0009】
CPU11には、スイッチ手段として、メインスイッチSWM、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWR、強制ポップアップスイッチSWPu、ポップアップ検知スイッチSWPud、ベゼル125に連動するモードダイヤルスイッチSWModが接続されている。
【0010】
メインスイッチSWMはメインスイッチボタン107に連動するスイッチであって、スイッチボタン107がオン操作されてメインスイッチSWMがオンするとCPU11が起動する。そしてCPU11は、周辺部材に電力供給するとともに、操作されたスイッチに応じた処理を開始する。
【0011】
測光スイッチSWSおよびレリーズスイッチSWRはそれぞれレリーズボタン105に連動し、レリーズボタン105の半押し、全押しでそれぞれオンするスイッチである。測光スイッチSWSがオンするとCPU11は、測光用IC41から測光信号を入力して被写体輝度を求め、選択された露出モードで最適なシャッタ速度および絞り値を算出するAE演算を実行し、さらに位相差方式のAF用CCD33から被写体像のビデオ信号を入力してデフォーカス量を演算し、モータドライバIC27を介してAFモータ29を駆動して、撮影レンズ61の焦点調節レンズ群Lを合焦位置まで移動させるAF処理を実行する。AFモータ29の回転は、ジョイント30を介して撮影レンズ61のジョイント66に伝達され、このジョイント66を介して焦点調節機構67を駆動して焦点調節レンズ群Lを合焦位置に移動させる。焦点調節レンズ群Lの移動量は、AFモータ29の回転に連動してAFパルスを出力するAF用フォトインタラプタ31のパルス数として求め、AF用フォトインタラプタ31が出力するAFパルス数によってAFモータ29の駆動量を制御する。なお、測光用IC41はいわゆる分割測光センサを備えていて、撮影範囲を複数のエリアに分割して各測光エリア毎に分割測光ができる。
【0012】
レリーズスイッチSWRがオンするとCPU11は、ミラーをアップさせるとともに、AE演算で設定した絞り値に基づいて絞り制御回路37を作動させて撮影レンズ61の絞りを絞り込み、シャッタ速度に基づいてシャッタ回路35を作動させて露出する。露出が終了すると、モータドライバIC19を介してメカチャージモーター21を作動させて、ミラーをダウンさせ、シャッタ機構の先幕、後幕走行ばねをチャージさせる。さらにCPU11は、モータドライバIC23を介してフィルムモータ25を作動させてフィルムを1コマ分巻き上げる。
【0013】
強制ポップアップスイッチSWPuは、カメラボディ101の発光部111近傍に設けられた強制ポップアップボタン(図示せず)に連動するスイッチである。強制ポップアップスイッチSWPuがオンするとCPU11は、スイッチングトランジスタTr1をオンしてポップアップマグネットPuMgに通電し、発光部111を係止している係止機構の係止を解除させる。すると発光部111は、不図示のばね部材の付勢力によって発光位置までポップアップする。CPU11は、発光部111が発光位置までポップアップしたときにオンするポップアップ検知スイッチSWPudを介して、発光部111が発光位置までポップアップしたことを検知する。ポップアップ検知スイッチSWPudは、発光部111がポップアップ位置から収納位置方向に移動しているときはオフする。
【0014】
また、本発明の実施の形態は、CPU11が測光用IC41から得た被写体輝度データ、フィルムISO感度データ等に基づいて被写体が低輝度であると判断したときは、ポップアップマグネットPuMgに通電して発光部111をポップアップさせて露光時に自動発光させることができる。なお、アクセサリーシュー113に外部フラッシュ71が装着されているときは、発光部111をポップアップさせると発光部111が外部フラッシュ71に衝突する可能性があるので発光部111はポップアップさせずに、外部フラッシュ71を内蔵フラッシュ同様に発光制御する。
【0015】
モードダイヤルスイッチSWModは、ベゼル125の回転停止位置に応じてオン/オフする、4ビットのコードスイッチであって、CPU11は、そのオン/オフの組合せでベゼル125の停止位置、つまりベゼル125の指標127が指し示す一つの絵文字群123a、123bの絵文字に対応するモード、機能またはパラメータを選択する。
【0016】
CPU11には、撮影情報など、撮影に必要な情報を表示する表示手段として、外部LCD109およびファインダ内LCD45が接続されている。CPU11は、メインスイッチボタン107と連動するメインスイッチSWMがオフした状態では、ファインダ内LCD45には何も表示せず、外部LCD109には撮影前に必要な情報を表示する。撮影前に必要な情報とは、例えば、フィルムが装填されているか否か、装填されていないときはその旨、装填されているときは正常に巻き上げられているか否か、ローディング中はローディング状態、正常に巻き上げているときは撮影枚数、撮影終了して巻き戻しているときはその巻き戻し状態、巻き戻しが完了したときは巻き戻し完了状態があり、それぞれの状態に応じた表示をする。メインスイッチSWMがオンした状態では、外部LCD109には撮影枚数の他、選択されたシャッタ速度、モードなどを表示し、ファインダ内LCD45には、測光スイッチSWSが半押しされるまで、またはモードダイヤル121が操作され、AE演算処理が実行されるまで何も表示しない。AE演算処理後は、外部LCD109およびファインダ内LCD45に演算された最適シャッタ速度、絞り値など撮影に有用な情報を表示する。
【0017】
ファインダ内LCD45は、その液晶パネルが表示した情報を照明する照明手段として緑色LED47aおよび赤色LED47bを備えている。CPU11は、通常の撮影状態では緑色LED47aをオンするが、使用者に警告した方がよいとき、例えばシャッタ速度が手ブレ限界速度よりも遅いときなど、所定の警告時には赤色LED47bの方をオンして赤色表示し、照明色の変化によって使用者に注意を促す。
【0018】
さらにCPU11には、モードダイヤル121の絵文字を光らせる照明手段としてのピクチャーモード表示LED51(ピクチャーモード表示LED51a〜51h)を独立して駆動するトランジスタTrが接続されている。本発明の実施の形態ではCPU11が表示制御手段として機能し、メインスイッチSWMがオンしたときや、ベゼル125によっていずれかのプログラムモードが選択されたときなどに、それぞれ対応する形態でトランジスタTrをオンして各ピクチャーモード表示LED51a〜51hを点灯して選択された撮影モードを表示する。
【0019】
カメラボディ101にレンズCPU63を備えた撮影レンズ61が装着されているときは、CPU11はレンズCPU63との間でレンズデータ通信を実行し、焦点距離、撮影レンズ61がズームレンズの場合は現在の焦点距離、撮影距離(焦点調節レンズ群Lの位置)、開放絞り値などのレンズデータを入力する。レンズCPU63は、焦点距離コード板64を介して焦点距離を検知し、距離コード板65を介して撮影距離(焦点調節レンズ群Lの位置)を検知し、カメラボディ101のCPU11に通信する。
【0020】
『モードダイヤル121の構成』
モードダイヤル121の構成について、図4、図5、図6および図7を参照してより詳細に説明する。図4の(A)、(B)、(C)は、モードダイヤル121を構成する主要部品の正面(平面)図、図5はモードダイヤル121の分解斜視図、図6はカメラボディ101に搭載されたモードダイヤル121をほぼ中央で横方向に縦断してカメラボディ後方から見た断面図、図7はカメラボディ101に搭載されたモードダイヤル121をほぼ中央で前後方向に縦断してカメラボディ横方向から見た断面図である。
【0021】
モード盤123の表面には、光る絵文字群123aとして絵文字(アイコン)124a〜124hが形成され、光らない絵文字群123bとして絵文字124i〜124mが形成されている。絵文字モード盤123は、半透明、例えば乳白色の合成樹脂盤で形成し、表面に黒塗装を施し、レーザ加工によって黒塗装をとばして光が通る絵文字124a〜124hをほぼ同心円上に沿って所定間隔で、ほぼ半分の領域に形成してある。モード盤123の表面にはさらに、絵文字124a〜124hの下部に、黒塗装の上に印刷によって光を透過しない絵文字124i〜124mをほぼ同心円上に沿って所定間隔で形成してある。本実施例では、8個のプログラム露出モードを透光性の絵文字124a〜124hで表示し、5個のシャッタ優先モード、絞り優先モード、マニュアル露出モード、ISO感度設定モードおよび合焦音有り/無し設定モードを遮光性の絵文字124i〜124mで表示するように形成されている。絵文字124a〜124hは、両端の絵文字124a、124hが発光禁止オートピクチャモード(発光禁止自動選択撮影モード)、オートピクチャモード(自動選択撮影モード)を表示し、その間の絵文字124b〜124gがそれぞれ、夜景モード、動体モード、近接モード、風景モード、人物モードおよび標準モードを表示している。また、絵文字124hは、オートピクチャーモードを識別するAUTO/PICTの白抜き文字124h1が透光性部分で形成され、これを囲む枠124h2が印刷によって形成されている。なお、オートピクチャーモードとは、CPU11がレンズCPU63から入力したレンズデータに基づき所定の演算を行い自動的にピクチャーモード(プログラム露出モード)を設定するモードである。
【0022】
一方、ベゼル125は、その指標127が各絵文字124a〜124mを指し示す位置で停止できるクリックストップ機構が設けられている。そしてこのベゼル125が指し示す絵文字124a〜124mに対応するモードが選択されるように、ベゼル125に連動するモードダイヤルスイッチSWModが設けられている。
【0023】
ここで、オートピクチャモードは、動体モード、近接モード、風景モード、人物モードおよび標準モードの中から所定条件に適合したプログラム露出モードを選択するモードであり、このオートピクチャモードによって選択されたプログラム露出モードでは、被写体低輝度時などの場合には内蔵フラッシュ53を自動発光させる。発光禁止オートピクチャモードは、プログラム露出モードの選択に関してはオートピクチャーモードと同一のモードであるが、選択したプログラム露出モードにおいて内蔵フラッシュのオートポップアップ、自動発光、外部ストロボの自動発光を禁止する点が相違するモードである。
【0024】
モード盤123は、絵文字124a〜124hを照明する発光素子としてのLED51a〜51hを保持するLED盤135の表面に固定される(図6、7)参照)。LED盤135には、各絵文字124a〜124hに対向する位置にピット135a〜135hが形成されていて、各ピット135a〜135h内に、フレキシブルプリント基板137上に直付けされたLED51a〜51hが配置されている。フレキシブルプリント基板137はLED盤135の背面に固定され、リード部がカメラボディ101内に引き回され、制御回路(CPU11)に接続されている。なお、LED盤135の背面にはLED盤135の軸穴135iを共通軸穴とする軸部136が一体に形成されている。
【0025】
さらにLED盤135には、軸穴135iから、ピット135a〜135hを有さない領域に広がる扇形のクリックばね収容穴135jが形成されている。このクリックばね収容穴135jに、ベゼル125のクリックストップ機構を構成する、クリックばね(板ばね)131が収納され、クリックばね131の一端部が軸部136の上端面にねじ161によって固定されている(図7参照)。クリックばね131の一端部には一対の位置決め穴131bが形成され、クリックばね収容穴135j内に位置する軸部136の端面にはこれらの位置決め穴131bが嵌合する一対の位置決めピン136aが突設されている。位置決め穴131bを位置決めピン136aに嵌合させることで、クリックばね131の位置決めおよび固定を容易にしている。このように本実施例では、LED盤135のピット135a〜135hを有さない領域にクリックばね131の装着を可能にしたので、モード表示LED51とクリックばね131を略同一平面に位置させることが可能になり、省スペースを図ることが可能になった。
【0026】
ベゼル125は、中心に軸穴126aを有する底部126を備えた有底の円筒状に形成されている。そして底部126の上面に、複数のクリック穴125aが同一円周上に所定間隔で形成されている。このクリック穴125aと、クリックばね131に形成されたクリックボール穴131aとの間に、クリックボール133が装着される(図7参照)。
【0027】
底部126の下面には、ベゼル125の外径よりも細い細軸部126bが突出形成されている。この細軸部126bとベゼル125の底面周縁部とで形成される段部が、上飾り板103に形成された装着穴103aに回動自在に嵌合される(図6、7参照)。装着穴103aからボディ内に臨む細軸部126bの下端面には、抜け止め用のベゼル親板141およびブラシ143が、カメラボディ101内方から細軸部126bの下端面にねじ込まれるねじ165によって固定される。ベゼル125は、ベゼル親板141によって上飾り板103から抜け止めされた状態で、装着穴103aの中心を軸心として自在に回転する。
【0028】
ベゼル125の下方には、上面にコード板149が固定されたコード板台149が固定される。コード板台149の上面にはコード部148が固定されていて、このコード部148を、ベゼル125に固定されたブラシ143の接触片143a、143bが弾性的に接触し、ベゼル125が回転すると摺接する。
【0029】
そしてベゼル125内に、カメラボディ101外側から、環状の絶縁スペーサ139を介してLED盤135が装着される(図6、7参照)。したがって、いずれかのクリック穴125aにクリックボール133を乗せた状態で、クリックばね131のクリックボール穴131aからクリックボール133を見ながら位置合わせし、クリックばね131を固定したLED盤135の軸部136を軸穴126aに挿入できるので、クリックばね131およびクリックボール133の装着作業が容易になった。しかも、クリックばね131の付勢力は、ベゼル125とLED盤135とを離反させる方向、つまり、ベゼル125を上飾り板103に押えつける方向に働くので、ベゼル125と上飾り板103との隙間が開き難く、ガタも防止される。
【0030】
LED盤135は、上飾り板103に対する位置決めがされた後、軸部136の端面にボディの内方からコード板台149の穴149aを貫通してねじ込まれたねじ163によって、コード板台149に固定される(図6参照)。
【0031】
モード盤123には、背面中央に軸部123cが一定に形成されている。モード盤123は、カメラボディ101の外方から、この軸部123cをLED盤135の軸穴135iを貫通させてLED盤135上に、絵文字124a〜124hとピクチャーモード表示LED51a〜51hとが位置決めされた状態で乗せられる。そして、LED盤135の軸穴135iを貫通してモード盤123の軸部123cにねじ167がねじ込まれ、このねじ167によってモード盤123がLED盤135に対して固定される。
【0032】
以上の構成により、ベゼル135は、カメラボディ101の構造部材である上飾り板103に対してコード板台149を介して固定されたモード盤123およびLED盤135の周囲を回転する。ここで、コード板台149の上面にはコード板147が固定されている。このコード板147は、同心円状のコード部148を備えていて、このコード部148上を、ブラシ143の接触片143a、143bが摺接する。接触片143a、143bは中心角で約90度離反されている。コード部148は、3種類の異なる半径の導通部分を有し、これらが円周方向に所定間隔、所定の中心角範囲で分割されている。接触片143a、143bは、それぞれ異なる半径上に位置する3個の接触片を備えている。コード部148の一つは共通グランドであって、この共通グランドと他の4個のコード部とを接触片143a、143bによって導通させることで、4ビットの信号を形成している。つまり、コード部148の複数の導通部を接触片143a、143bによって導通させてコード部148の各コードに電位差を発生させ、コード部148の電位差の組合せで接触片143a、143bの位置、つまりLED盤135の停止位置を検知できるように形成してある。本実施例では、ブラシ143とコード部148とで4ビットのモードダイヤルスイッチSWModを構成している。なお、クリックばね131、クリックボール133およびクリック穴125aからなるクリックストップ機構は、指標127が絵文字124a〜124mのいずれかを指し示す位置にクリックストップするように形成され、かつそれぞれのクリックストップ位置においてコード部148が異なる組合せの4ビット信号を生成するように形成されている。CPU11は、この4ビット信号を検知して、対応するピクチャーモード表示LED51a〜51hを点灯させる。このコード部148およびブラシ143が、モードダイヤルスイッチSWModを構成している。
【0033】
以上は、露出モードを選択することを主要機能とするモードダイヤル121の一例であるが、本発明は、シャッタ速度をマニュアル設定するいわゆるシャッタダイヤルに適用することができる。その表示の一実施例を図8に示した。この実施例ではモード表示盤123′上に、シャッタ速度の逆数のシャッタ速度群124sを透光性部として形成し、シャッタ速度オート、フラッシュ(X接点)同調速度Xおよびバルブの文字群124tを印刷によって形成してある。ベゼル125′の指標127′をシャッタ速度群124sの数字に合わせると、指標127′で指し示された数字のバックライト(LED)が点灯して数字が明るく光り、または浮き上がって見えるように構成されている。指標127′を文字群124tのシャッタ速度オートに合わせると、シャッタ速度群124sの数字のバックライトのうちCPU11によりAE演算結果に基づいて設定されたものが点灯して設定されたシャッタ速度を視認することができる。
【0034】
また、図示実施例では表示部材としてのモード盤123の周囲を操作部材としてのベゼル125が回転する構成であるが、本発明はこれに限定されず、例えばベゼルの125の外側を囲むように絵文字124a〜124mを設けてもよい。また、光る絵文字群123a(絵文字124a〜124h)はそれぞれ、LEDの射出面に直接描いてもよい。さらに、照明手段はLEDに限定されない。
【0035】
モードダイヤル121を備えた一眼レフカメラ(カメラボディ101)の動作について、図9から図13に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。これらのフローチャートは、CPU11が、内蔵ROMに書き込まれたプログラムによって制御する処理である。
【0036】
『メイン処理』
図9は、カメラボディ101のメイン処理であって、バッテリが装填されているときの処理である。バッテリ室にバッテリ13が装填され、バッテリ蓋が閉じられると、CPU11は各入出力ポート、内蔵RAMなどを初期化し(S11)、各入出力ポートに接続された周辺回路を初期化し(S13)、基準タイマをスタートさせる(S15)。以上の処理は、バッテリが装填されたときに入るが、バッテリが装填されている状態では、以下の処理を繰り返す。
【0037】
まず、250ms(ミリ秒)インターバルタイマをスタートさせ(S17)、各スイッチのオン/オフ状態を入力してメインスイッチSWMがオンしているかどうかをチェックする(S19、S21)。250msインターバルタイマは、メインスイッチSWMがオンしたかどうかをCPU11が定期的にチェックする周期を設定するタイマである。
【0038】
メインスイッチSWMがオフしているときは(S21;N)、外部LCD109に電源オフ時の表示をし、ピクチャーモード表示LED51を消灯させる(S23、S25)。そして250ms経過するのを待ち(S27)、経過したら(S27;Y)、S17に戻って再び250msインターバルタイマをスタートさせてS19〜S27の処理を繰り返す。以上のS17〜S27の処理を、メインスイッチSWMがオフしている間繰り返す。
【0039】
メインスイッチSWMがオンすると(S21;Y)、前回メインスイッチSWMがオフしていたかどうかをチェックし(S29)、前回オフしていたら、つまりメインスイッチSWMがオンされて1回目の処理のときは、ピクチャーモード表示LED51の点灯によるオープニング表示処理を実行する(S29;Y、S31)。オープニング表示処理は、詳細は後述するが、ピクチャーモード表示LED51の各LED51a〜51hを所定のアルゴリズムで順番に点灯させ、消灯する(最後にベゼル125で選択されているプログラムモードに対応するピクチャーモード表示LED51のみを点灯させる)表示処理である。メインスイッチSWMが前回オフしていなければオープニング表示処理をスキップしてS33に進む(S29;N、S33)。
【0040】
S33のステップでは、内蔵フラッシュポップアップ処理を実行する。内蔵フラッシュポップアップ処理とは、ここでは、強制ポップアップスイッチSWPuがオンしていればポップアップトランジスタTr1をオンしてポップアップマグネットPuMgに通電し、内蔵フラッシュ53の発光部111をポップアップさせる処理である。
【0041】
ポップアップ検知スイッチSWPudがオンしていたら、つまり発光部111がポップアップしていたら、内蔵フラッシュ充電処理を実行してS39に進み(S35;Y、S37、S39)、ポップアップ検知スイッチSWPudがオンしていなければ充電処理をスキップしてS39に進む(S35;N、S39)。
【0042】
S39のステップでは、電源オン時のLCD表示処理を実行する。電源オン時のLCD表示処理では、外部LCD109には、設定されたシャッタ速度などの撮影に有用な情報を表示し、ファインダ内LCD45には何も表示しない。
【0043】
そして、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWRがオンしているかどうかをチェックする(S41、S43)。いずれのスイッチもオンしていなければ(S41;N、S43;N)、モードダイヤルスイッチSWModの状態が変化したかどうかをチェックし(S45)、変化していなければS27に戻る(S45;N、S27)。
【0044】
測光スイッチSWSまたはレリーズスイッチSWRがオンしているか、若しくはモードダイヤルスイッチSWModの状態が変化していれば、S49に進む(S41;Y、S49、またはS43;Y、S49、若しくはS45;Y、S49)。
【0045】
S49のステップでは、測光タイマ設定処理を実行する。この測光タイマ設定処理は、250msインターバルタイマよりも短いインターバルでスイッチチェック処理などを実行しながらレリーズスイッチSWRがオンするのを待ち、所定回数スイッチチェック処理を実行してもレリーズスイッチSWRがオンしないときにS17のステップに戻るための、インターバルタイマおよびチェック回数を設定する処理である。本実施例のインターバルタイマは125msインターバルタイマであり、チェック回数は80回であり、チェック回数はカウンター(COUNTER)にセットされる。
【0046】
測光タイマ設定処理を実行したら(S49)、125msインターバルタイマをスタートさせる(S51)。そして、各スイッチのオン/オフ状態を入力してメインスイッチSWMがオンしているかどうかをチェックする(S53、S55)。メインスイッチSWMがオフしているときは、S89に抜けて発光禁止フラグをクリアし、ファインダ内LCDバックライトを消灯し(S91)、ピクチャーモード表示LED51を消灯して(S93)、S17に戻る。メインスイッチSWMがオンしているときは、以下の処理を実行する。
【0047】
まず、撮影レンズ61から、開放F値、現在の焦点距離、内蔵フラッシュケラレ情報などのレンズデータを入力する(S57)。測光IC41から測光値(被写体輝度Bv)を入力し(S59)、設定絞り値を入力する(S61)。設定絞り値は、撮影レンズ61の絞り環によって設定された絞り値を、絞り値検出ボリューム43の抵抗値から検出する。撮影レンズ61の絞り環がオート(A)位置の場合は、絞り値検出ボリューム43の抵抗値の情報は用いず、次のステップS63で実行されるAE演算処理において絞り値Avを演算する。
【0048】
次に、AE演算処理によってシャッタ速度Tvおよび絞り値Avを演算する(S63)。AE演算処理では、詳細は後述するが、測光値、フィルム感度、露出補正値に基づいて、選択された露出モードに応じたアルゴリズムによって適正なシャッタ速度Tv、絞り値Avを演算し、設定する。
【0049】
設定したシャッタ速度Tvおよび絞り値Avに基づいて、内蔵フラッシュポップアップ処理を実行する(S65)。内蔵フラッシュポップアップ処理は、内蔵フラッシュ53の発光部111をポップアップするかどうか判断し、ポップアップする場合はポップアップマグネットPuMgに通電して発光部111をポップアップさせる処理である。次に内蔵フラッシュ53の発光部111がポップアップしたかどうかをチェックし(S67)、ポップアップしていれば内蔵フラッシュ53に充電処理を実行させてS71に進み(S67;Y、S69、S71)、ポップアップしていなければ充電処理をスキップしてS71に進む(S67;N、S71)。
【0050】
S71のステップでは、ファインダ内LCD45、外部LCD109の表示処理を実行する。このLCD表示処理では、外部LCD109には、設定されたシャッタ速度などの撮影に有用な情報を表示し、ファインダ内LCD45には、合焦状態、設定されたシャッタ速度や、手ブレ警告、フラッシュ発光モードなど、使用者がファインダを介して被写体を観察しているときに有用な情報を表示する。
【0051】
そして、ファインダ内LCDバックライト点灯処理を実行する(S73)。この点灯処理では、詳細は後述するが、通常の撮影条件のときは緑色LED47aを点灯し、手ブレ警告、合焦できないときなど、警告を要するときは赤色LED47bを点灯する。
さらに、ピクチャーモード表示点灯処理を実行する(S75)。この表示点灯処理では、詳細は後述するが、オートピクチャーモード(自動選択モード)、または発光禁止オートピクチャーモード(発光禁止自動選択モード)が選択されていた場合に、S63のAE演算処理で選択されたプログラムモードに対応するピクチャーモード表示LED51を点灯する処理である。
【0052】
点灯処理が終了すると、CCD33を駆動して被写体像のビデオ信号を入力してAFモータ29の駆動方向および駆動量を求めてAFモータ29を駆動し、撮影レンズ61の焦点調節レンズ群Lを合焦位置まで移動させるAF処理を実行する(S77)。
【0053】
次に、レリーズスイッチSWRがオンしているかどうかをチェックし(S79)、オンしていればレリーズ処理を実行してS49に戻る(S79;Y、S95、S49)。レリーズスイッチSWRがオンしていなければ(S79;N)、125ms経過したかどうか(125msインターバルタイマがタイムアップしたかどうか)をチェックし(S81)、125ms経過するのを待つ。125ms経過したら(S81;Y)、カウンター(COUNTER)が0になったかどうかをチェックし(S83)、0になっていなければカウンターを1デクリメントしてS53に戻る(S83;N、S85、S53)。つまり、メインスイッチSWMがオンでレリーズスイッチSWRがオフの間は、初期値80のカウンターの値が0になるまでS53〜S85の処理を80回繰り返すのである。なお、80回繰り返すと、10秒(125(ms)×80=10(sec.))経過する。
【0054】
カウンターの値が0になったら(S83;Y)、測光スイッチSWSがオンしているかどうかをチェックし(S87)、測光スイッチSWSがオンしていたらS53に戻る(S87;Y)。つまり、10秒経過しても、測光スイッチSWSがオンの間は、S53〜S83、S87、S53の処理を繰り返すのである。測光スイッチSWSがオンしていなかったら(S87;N)、発光禁止フラグをクリアし(S89)、ファインダ内LCDバックライトを消灯し(S91)、ピクチャーモード表示LED51を消灯してS17に戻る(S93、S17)。ピクチャーモード表示LED51の消灯とは、オートピクチャーモードまたは発光禁止オートピクチャーモードを選択している場合に、AE演算処理(S63)で選択され、ピクチャーモード表示点灯処理(S75)で点灯したプログラム露出モードに対応するピクチャーモード表示LED51を消灯する処理である。
【0055】
『オープニング表示処理』
メイン処理(図9)のS31のステップで実行されるオープニング表示処理について、図10に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。本実施の形態のオープニング表示処理は、メインスイッチSWMがオンされたときに、モードダイヤル121によっていずれかのピクチャーモードの絵文字が選択されているときに、ピクチャーモード表示LED51a〜51hを一定のパターンで順番に規則的に、あるいはランダム(不規則)に点灯し、消灯させる処理である。パターンで点灯させるかランダムに点灯させるか、あるいは点灯させないかは、使用者が所定の操作をして選択し、選択結果をEEPROM39に書き込む構成が望ましい。
また、本実施例では、パターン表示の場合は、ピクチャーモード表示LED51a〜51hを所定時間間隔で順番に点灯し、全部点灯したら所定時間待って、点灯した順番に所定時間間隔で順番に消灯し、最後にベゼル125で選択されているプログラム露出モードに対応するピクチャーモード表示LED51a〜51hを点灯させることに特徴を有する。なお、本実施例では、ベゼル125によってプログラム露出モード以外のモード、例えばシャッタ優先露出モード、絞り優先露出モード、マニュアル露出モード、またはISO感度設定モード、合焦音有り/無し設定モードが選択されているときはなにも点灯させない。
【0056】
オープニング表示処理に入ると、まず、レンズ判別OKかどうか、つまり装着された撮影レンズがCPUを搭載したピクチャーモード選択可能なレンズかどうかをチェックする(S101)、レンズ判別OKでなければそのままリターンし(S101;N)、レンズ判別OKであればピクチャーモードのいずれかが選択されているかどうかをチェックする(S101;Y、S103)。ピクチャーモードが選択されていなければそのままリターンし(103;N)、ピクチャーモードが選択されているときは、オープニング表示有りか否かをチェックする(S103;Y、S105)。オープニング表示有りでなければそのままリターンし(S105;N)、オープニング表示有りであればパターン表示か否かをチェックする(S105;Y、S107)。パターン表示が選択されていればパターン表示を実行するS111に進み(S107;Y、S111)、パターン表示が選択されていなければランダム表示なのでランダム表示を実行するS151に進む(S107;N、S151)。
【0057】
パターン表示が選択されている場合は(S107;Y)、50msインターバルタイマをスタートさせ、変数nに0をセットする(S111、S113)。50msインターバルタイマは、ピクチャーモード表示LED51を点灯、消灯させる時間間隔の基準単位となるタイマであり、変数nは、ピクチャーモード表示LED51を点灯させる点灯データを指定する値である。変数nの値と点灯データと点灯データの内容、つまり点灯させるピクチャーモード表示LED51との関係を表にして、表1に示した。本実施例では、nは0〜23まで24個設定され、点灯データは15個設定されている。表1において、黒丸は点灯することを示している。なおこの表のデータは、予めEEPROM39に書き込まれていて、CPU11は、変数nに対応する点灯データ(アドレス)のデータを読み込む。本実施例の各点灯データは8ビットからなり、各位の1ビットデータがピクチャーモード表示LED51a〜51hのオン/オフを指示している。
【0058】
【表1】
Figure 0003542928
【0059】
次に、各スイッチのオン/オフ状態を入力し(S115)、スイッチ変化があったかどうかをチェックし(S117)、スイッチ変化がなければn番目のデータをEEPROM39から読み込んで、このデータに基づいてピクチャーモード表示LED51を点灯させる(S119)。そして50ms経過したかどうかをチェックし、50ms経過していなければS115に戻る(S121;N、S115)。50ms経過する前にスイッチ変化があったときはS137に飛んで、ピクチャモード表示LED51をすべて消灯させてリターンする(S117;Y、S137)。
【0060】
50ms経過したときは、変数nを1インクリメントし、nが点灯テーブルで設定された個数を越えたかどうかをチェックする(S121;Y、S123、S125)。変数nがテーブル個数以下のときはS115に戻る(S125;N)。そして、S119のステップで、変数nに対応する点灯データを39から読み込んでその点灯データに基づいてピクチャーモード表示LED51を点灯させる。以上のS115〜S125の処理を繰り返して、ピクチャーモード表示LED51aから51hまで50ms間隔で順番に点灯させる。そして、ピクチャーモード表示LED51の全ての点灯を、50ms×10=500ms維持してから、今度は点灯させた順に50ms間隔で消灯させる。なお、点灯間隔、全点灯時間、消灯間隔はこの時間に限定されず、点灯、消灯させる順番もこの逆でもよい。
【0061】
変数nが点灯テーブル個数よりも大きくなったら、モードダイヤルスイッチSWModにより現在選択されているモードに対応するピクチャーモード表示LED51を点灯させ(S125;Y、S127)、1secタイマをスタートさせる(S129)。そして、各スイッチのオン/オフ状態を入力し(S131)、スイッチ変化があったかどうかをチェックし(S133)、スイッチ変化がなければ1秒経過したかどうかをチェックして1秒経過していなければS131に戻る(S133;N、S135;N、S131)。スイッチ変化があったとき(S133;Y)、または1秒経過したとき(S135;Y)はS137に進み、全てのピクチャーモード表示LED51を消灯させてリターンする(S137)。
【0062】
以上の101〜S137の処理によって、ピクチャーモード表示LED51のピクチャーモード表示LED51a〜51hが51aから順番(図1、図4において右回り)に50ms経過毎に1個づつ点灯し、全て点灯した状態を500ms維持し、その後ピクチャーモード表示LED51aから順番に50ms経過毎に1個づつ消灯する。そして、全て消灯したら、モードダイヤル121で選択されたプログラム露出モードに対応するピクチャーモード表示LED51を1秒間点灯した後に消灯する。これにより、使用者は、電源がオンしたことを視覚的に知ることができ、また設定されているモードを視認しやすい。
【0063】
次に、ランダムにピクチャーモード表示LED51を点灯させ、消灯させるランダム表示が選択されている場合(S107;N)の処理について、表2を参照して説明する。この表示形態は、ピクチャーモード表示LED51aから51hの1個を所定時間間隔でランダムに点灯させることに特徴を有する。本実施例では、ピクチャーモード表示LED51a〜51hの個数に対応させて0〜7の8個の点灯データを設定し、設定した点灯データを予めEEPROM39に書き込んである。そして、0〜7までの数字の中から1個の数字を所定の乱数生成アルゴリズムで生成して、生成した乱数の点灯データをEEPROM39から読み込んで対応するピクチャーモード表示LED51を点灯させる構成である。変数nの値と点灯データと点灯データの内容、つまり点灯させるピクチャーモード表示LED51との関係を表2に示した。
【0064】
【表2】
Figure 0003542928
【0065】
このオープニング処理に入ると、50msインターバルタイマをスタートさせ、変数nに40をセットする(S151、S153)。次に、基準タイマのタイマ値に基づいて、0〜7の数字の中から1個の数字を所定の乱数生成アルゴリズムによって生成する(S155)。そして、生成した乱数に対応する点灯データをEEPROM39から読み込んで、対応するピクチャーモード表示LED51を点灯させ、各スイッチのオン/オフ状態を入力して、スイッチ変化があったかどうかをチェックする(S157、S159、S161)。スイッチ変化がなければ、50ms経過したかどうかをチェックし、50ms経過していなければS159に戻る(S161;N、S163;N、S159)。スイッチ変化があったときはS177に飛んで、全ピクチャーモード表示LED51を消灯させてリターンする(S161;Y、S177)。
【0066】
50ms経過したときは、変数nを1デクリメントし(S163;Y、S165)、変数nが0になったかどうかをチェックし、0になっていなければS155に戻り、基準タイマのタイマ値に基づいて0〜7の数字の中から1個の乱数を生成し、生成した乱数に対応する点灯データをEEPROM39から読み込んで、対応するピクチャーモード表示LED51を点灯させる(S157)処理を繰り返す(S167;N、S155〜S167)。
【0067】
変数nが0になったら、つまりピクチャーモード表示LED51a〜51hの1個をランダムに50ms単位で点灯させる処理を40回繰り返したら、1secタイマをスタートさせる(S167;Y、S169)。そして、1秒経過したら全てのピクチャーモード表示LED51を消灯させてリターンする(S175;Y、S177)。つまり、最後のS157で点灯させたピクチャーモード表示LED51の点灯を1秒間維持した後これを消灯させる。なお、1secタイマスタート後1秒経過する前にスイッチ変化があったときは(S171;S173;Y)、直ちに全てのピクチャーモード表示LED51を消灯させてリターンする(S173;Y、S177)。
【0068】
このランダムオープニング表示処理によれば、メインスイッチSWMをオンする毎に、ピクチャーモード表示LED51がランダムに1個ずつ点灯/消灯を繰り返して、電源がオンしたことを視覚的に使用者に知らせることができる。
【0069】
『AE演算処理』
メイン処理(図9)のS63のステップで実行されるAE演算処理について、図11を参照してより詳細に説明する。
このAE演算処理に入るとまず、手ぶれ速以下フラグ等AE演算処理に関係するフラグをすべてクリアする(S301)。CPU11は、レンズCPU63との間で、所定のレンズ通信をステップS57で実行しており、開放絞り値、最小絞り値等のレンズデータを用いて補正を行う(S303)。次に、測光IC41から入力した測光信号に基づいて、各測光エリア毎に被写体輝度を算出し(S305)、分割測光アルゴリズムによって露出値Lv´を算出する(S307)。そして、フィルム感度Sv、露出補正値Xv、露出値Lv´に基づいて、制御用露出値Lvを算出する(S309)。
【0070】
そして、詳細は後述するが、モードダイヤル121によって選択された露出モードを設定するオートピクチャー設定処理を実行する(S311)。さらに、内蔵フラッシュ53のケラレ情報および外部フラッシュ71のケラレ情報と、装着された撮影レンズ情報とに基づいて、それぞれフラッシュ光がレンズ鏡筒によってケラレるかどうかを判定する(S313)。ここでケラレとは、フラッシュ光の一部が、装着されたレンズ鏡筒により遮られてしまい、撮影画面の中央下部にフラッシュ光が届かず、レンズ鏡筒の影が出てしまうことをいう。本実施の形態では、このような失敗を防ぐために、外部フラッシュ71、内蔵フラッシュ53についてケラレを生じると判定したときは、外付ケラレ、内ケラレが有る旨をCPU11の内蔵RAMに設定し、後述の自動発光判断処理において、フラッシュを発光させないようにする。
【0071】
次に、自動発光判断処理を実行する(S315)。詳細は後述するが、自動発光判断処理においてオートフラッシュ発光許可フラグがセットされると、プログラム演算処理においてCPU11が所定条件に基づいてフラッシュを発光させるか否か判断して、フラッシュを発光させると判断したときには、レリーズ処理(S95)の際に内蔵フラッシュ53または外部フラッシュ71を発光させる。
【0072】
オートフラッシュ発光許可フラグがセットされていないときは、フラッシュを発光させない定常光プログラム演算を実行してシャッタ速度および絞り値を求め(S317;N、S321)、オートフラッシュ発光許可フラグがセットされているときは、所定の条件を満たしたときにフラッシュを発光させるフラッシュプログラム演算処理を実行して適正シャッタ速度および絞り値を求め(S317;Y、S319)、手ぶれ速以下判定処理を実行する。
【0073】
手ぶれ速以下判定処理では、定常光プログラム演算処理またはフラッシュプログラム演算処理で求めたシャッタ速度が手ぶれ限界速度より遅いかどうかを判定する。シャッタ速度が手ぶれ限界速度より遅い場合には、S73のファインダ内LCDバックライト点灯処理で赤色LED47bを点灯させる。
【0074】
『オートピクチャー設定処理』
AE演算処理(図11)のS311のステップで実行されるオートピクチャー設定処理について、図12に示したフローチャートを参照して詳細に説明する。この処理は、モードダイヤルスイッチSWModによってオートピクチャーモードまたは発光禁止オートピクチャーモードが選択されている場合に、撮影距離、撮影倍率、および動体検知情報に基づいて、人物モード、風景モード、近接モード、動体モードおよびそれ以外の標準モードの中から最適なプログラムモード(プログラムライン)を選択する処理である。なお、ここで、撮影距離は、メイン処理(図9)のS53のレンズデータ入力処理で得た撮影レンズ61の焦点調節レンズ群L位置から求めた値、撮影倍率は撮影レンズ61の焦点距離および撮影距離(焦点調節レンズ群Lの位置)から求めた値である。
【0075】
本実施例の撮影レンズ61は、焦点調節レンズ群Lの位置を、最短撮影位置から無限遠撮影位置までの間を複数の領域に分割して検出し、カメラボディ101のCPU11に出力し、CPU11は、入力した領域を至近距離領域から無限遠領域までの8個の距離コード(dvcode)0〜7に変換するなお、dvcodeはコード板147、148の構成から以下のように設定されている。
距離コード
7 近
6 ・
4 ・
5 ・
1 ・
0 ・
2 ・
3 無限遠
【0076】
動体検知情報は、メイン処理(図9)のS77のAF処理において、CCD33を介して検出した被写体のデフォーカス量に基づいて演算した合焦位置まで焦点調節レンズ群Lを移動しても合焦しない状態が複数回連続したときに被写体が移動していると判定する情報である。
本実施例では、被写体輝度、撮影距離、撮影倍率を、アペックスシステム値であるBv、Dv、Mv値に変換して処理している。
【0077】
オートピクチャー設定処理に入ると、まず、オートピクチャーモードまたは発光禁止オートピクチャーモードのいずれかが選択されているかどうかをチェックする(S401)。いずれも選択されていなければリターンする(S401;N)。いずれかが選択されていたら(S401;Y)、まず、ピクトモードに標準モードを選択する0を設定する(S403)。本実施例では、標準モード、人物モード、風景モード、近接モードおよび動体モードそれぞれにピクトモード(pictmode)0、1、2、3、4を割り振ってある。
【0078】
次に、装着された撮影レンズがレンズCPUを備えたレンズ(オートピクチャーモードに対応したレンズ)であるかどうかをチェックし(S405)、レンズCPUを備えていないレンズであればピクトモードは標準モードを選択する0のままリターンする(S405;N)。レンズCPUを備えたレンズであれば(S405;Y)、レンズデータ入力処理で入力したレンズデータに基づいて、撮影倍率Mv、距離コード(dvcode)を算出する(S407)。
なお、撮影倍率Mvは、log(撮影距離/焦点距離)によって求まる値である。
【0079】
そして、距離コード(dvcode)が7かどうか(S409)、つまり最短撮影距離領域に焦点調節レンズ群Lが位置しているかどうかをチェックし、最短撮影距離領域に位置していたらピクトモード(pictmode)に近接撮影モードを選択する3を設定してリターンする(S409;Y、S411)。
【0080】
dvcodeが7でなければ(S409;N)、撮影倍率Mvが4未満であるかどうかをチェックし(S413)、4未満でなければ(S413;N)、動体検知しているかどうかをチェックし(S415)、動体である旨を検知していれば(S415;Y)動体モードが許可されているかどうかをチェックし(S417)、許可されていればピクトモード(pictmode)に動体モードを選択する4を設定してリターンする(S417;Y、S419)。
【0081】
撮影倍率Mvが4未満であるか(S413;Y)、動体検知していなければ(S415;N)、dvcodeが3かどうか(S421)、つまり被写体が無限遠領域に位置しているかどうかをチェックする。そして、距離コード(dvcode)が3であれば、ピクトモード(pictmode)に風景モードを選択する2を設定してリターンする(S421;Y、S423)。
【0082】
距離コード(dvcode)が3でなければ(S421;N)、撮影倍率Mvが6以上であるかどうかをチェックし(S425)、6以上であれば距離コード(dvcode)が2であるかどうかをチェックする(S425;Y、S427)。距離コード(dvcode)2は、無限遠領域の一つ手前の遠距離領域である。距離コード(dvcode)2であればピクトモード(pictmode)に風景モードを選択する2を設定してリターンし(S427;Y、S429)、距離コード(dvcode)2でなければピクトモードは標準モードを選択する0のままリターンする(S427;N)。
【0083】
撮影倍率Mvが6を越えていなければ(S425;N)、撮影倍率Mvが4以上6以下であるかどうかをチェックし(S431)、撮影倍率Mvがこの範囲内にあればピクトモード(pictmode)に人物モードを選択する1を設定してリターンし(S431;Y、S433)、この範囲内になければピクトモードは標準モードを選択する0のままリターンする(S431;N)。
【0084】
以上の処理によって、撮影条件に応じて標準モード、近接モード、動体モード、風景モード、人物モードおよびそれ以外の標準モードのいずれかのプログラム露出モード(ピクトモード)が選択される。なお、各モードのアルゴリズム、プログラム線図は図示しないが、標準モードに対して、動体モードではシャッタ速度を高速化するなどの特徴を有する。
そして、選択されたピクトモード(pictmode)によって、S321の定常光プログラム演算またはS319のフラッシュプログラム演算処理がなされ、適正なシャッタ速度および絞り値が設定される。
【0085】
『ピクチャーモード表示点灯処理』
メイン処理(図9)のS75のステップで実行されるピクチャーモード表示点灯処理について、図13に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。この処理は、ベゼル125(ピクチャーモードスイッチ)で選択されたプログラム露出モードがオートピクチャーモード、発光禁止オートピクチャーモード、標準モード、人物モード、風景モード、近接モード、動体モード、夜景モードのいずれかであればそれぞれ対応するピクチャーモード表示LED51h、51a、51g、51f、51e、51d、51c、51bを点灯させる。さらにオートピクチャーまたは発光禁止オートピクチャーが選択されている場合は、オートピクチャー選択モードで選択されたプログラム露出モードに対応するピクチャーモード表示LED51を点灯させることに特徴を有する。なお、絞り優先露出モード、シャッタ速度優先露出モード、マニュアル露出モードのいずれかが選択された場合は、本実施例では点灯させない。また、本実施の形態では、発光禁止オートピクチャーモード表示LED51aと、オートピクチャーモード表示LED51hと、他の表示LED51b〜51gとは、異なる発光色のLEDを使用して識別性を向上させている。特に発光禁止オートピクチャーモード表示LED51aは、発光禁止である旨を警告する色、例えば赤色が適していて、オートピクチャーモード表示LED51hは緑色、オートピクチャーモードで選択されない夜景モード表示LED51bは橙色、他の表示LED51c〜51gは黄色、などの色が適しているが、この配色に限定されない。
【0086】
ピクチャーモード表示点灯処理に入ると、モードダイヤルスイッチSWModによって選択されているモードがオートピクチャーモード、発光禁止オートピクチャーモード、標準モード、人物モード、風景モード、近接モード、動体モード、夜景モードのいずれであるかを順番にチェックする(S501、S505、S511、S515、S519、S523、S527、S531)。
【0087】
オートピクチャーモードが選択されているときはオートピクチャーモード表示LED51hを点灯させ(S501;Y、S503)、さらにAE演算結果によって選択されたピクチャーモード(プログラム露出モード)を選択し(S509)、選択したピクチャーモードに対応するピクチャーモード表示LED51c〜51gを点灯させてリターンする(S513、S517、S525、S529、S533)。
【0088】
同様に発光禁止オートピクチャーモードが選択されているときは発光禁止オートピクチャーモード表示LED51aを点灯させ(S505;Y、S507)、さらにAE演算結果によって選択されたピクチャーモード(プログラム露出モード)を選択し(S509)、選択したピクチャーモードに対応するLED51c〜51gを点灯させてリターンする(S513、S517、S525、S529、S533)。
【0089】
以上の処理によって、オートピクチャーモード、または発光禁止オートピクチャーモードが選択されている場合は、オートピクチャーモード表示LED51hまたは発光禁止オートピクチャーモード表示LED51aと、実際に選択されたプログラム露出モードを示すLED51c〜51gの2個のLEDが点灯するので、使用者は自動選択されたプログラム露出モードを絵文字124a、124c〜124hの点灯状態によって知ることができる。
【0090】
また、オートピクチャーモードまたは発光禁止オートピクチャーモードが選択されていなくベゼル125により標準モードが選択されている場合は標準モード表示LED51gを点灯させてリターンし(S511;Y、S513)、人物モードが選択されているときは人物モード表示LED51fを点灯させてリターンし(S515;Y、S517)、風景モードが選択されているときは風景モード表示LED51eを点灯させてリターンし(S519;Y、S525)、近接モードが選択されているときは近接モード表示LED51dを点灯させてリターンし(S523;Y、S529)、動体モードが選択されているときは動体モード表示LED51cを点灯させてリターンし(S527;Y、S533)、夜景モードが選択されているときは夜景モード表示LED51bを点灯させてリターンし(S531;Y535)、以上のモードのいずれも選択されていないときは全てのモード表示LED51a〜51hを消灯させてリターンする(S531;N、S537)。
【0091】
オープニング表示をさせるかさせないか、オープニング表示させるときはパターン(規則的)表示させるかランダム(不規則)表示させるかを切り換えるオープニング表示切換処理について、図14に示したフローチャートを参照して説明する。このオープニング表示切換処理は、メイン処理(図9)のS11のステップで実行されるCPU初期化処理の一つである。つまり、バッテリ13が装着される毎に1回実行され、オープニング表示有り/無し、またはパターン表示/ランダム表示を切り換えるトグル処理である。
【0092】
オープニング表示切換処理に入ると、ベゼル125の指標127が合焦音有/無設定位置(第一の絵文字である絵文字124mを指し示す位置)にあるか否か、つまりモードダイヤル121によって合焦音有/無設定モードが選択されているか否かをチェックする(S1101)。ベゼル125が合焦音有/無設定位置にあれば、現設定が、表示有りかどうかをチェックし(S1101;Y、S1103)、表示有りが設定されていたら設定を表示無しに変更し(S1103;Y、S1105)、表示有りが設定されていなければ、つまり表示無しが設定されていたら設定を表示有りに変更してリターンする(S1103;N、S1107)。
【0093】
ベゼル125の指標127が合焦音有/無設定位置(絵文字124mを指し示す位置)になければ(S1109;N)、指標127がISO設定位置(第二の絵文字である絵文字124lを指し示す位置)にあるかどうか、つまりモードダイヤル121によってISO設定モードが選択されているかどうかをチェックし(S1101;N、S1109)、ISO設定位置になければそのままリターンする(S1109;Y)。ISO設定位置にあれば、現設定がパターン表示であるかどうかをチェックし(S1109;Y、S1111)、パターン設定であれば設定をランダム設定に変更してリターンし(S1111;Y、S1113)、パターン設定でなければ、つまりランダム設定であればパターン設定に変更してリターンする(S1111;N、S1115)。
【0094】
以上の通りこのオープニング表示切換処理によれば、モードダイヤル121を合焦音有/無設定絵文字124m選択位置に回してバッテリ13を抜き差しすると、その度にオープニング表示有り、オープニング表示無しが切り替わり、モードダイヤル121をISO設定絵文字124l選択位置に回してバッテリ13を抜き差しすると、その度にパターン表示とランダム表示とが切り換わる。オープニング表示有りまたはオープニング表示無し、およびパターン表示またはランダム表示の設定はそれぞれ所定のフラグとして設定することが可能であり、本実施例ではこれらのフラグをEEPROM39の所定アドレスに書き込み、所定の処理時に読み込んで使用する。
【0095】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り本発明によれば、カメラの電源がオンされたときには、電源がオン状態のときとは異なる特有の表示態様で表示手段を駆動するので、使用者に電源がオンしたことを明確に知らせることができるとともに、その表示態様に応じて所望の情報を知らせることができ、さらに視覚的に使用者が楽しむことができる。
また、本発明は、複数の絵文字が表示された表示部材と、指標が指し示す絵文字に対応するモード、機能などを選択する操作部材と、操作部材の指標によって指し示された絵文字を照明する照明手段を備え、照明手段を、電源がオンされたときには特有の表示態様で点灯制御させることができるので、使用者は電源がオンしたことを容易に知ることができる。
さらに本発明は、使用者に注意を促したいモード、機能が選択されているときに電源オン時に異なる表示態様で点灯制御できるので、モード選択ミスや選択したモード誤認による撮影の失敗を予防できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一眼レフカメラのカメラボディの一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同一眼レフカメラの制御系の回路構成の一実施例をブロックで示す図である。
【図3】同一眼レフカメラに撮影レンズを装着した状態の主要構成部材をブロックで模式的に示す図である。
【図4】同カメラボディに搭載されたモードダイヤルの一実施例の主要構成部品を分解して(A)、(B)、(C)に示す正面(平面)図である。
【図5】同モードダイヤルの分解斜視図である。
【図6】同カメラボディに装着されたモードダイヤルをほぼ中央で横方向に縦断してカメラボディ後方から見た断面図である。
【図7】同カメラボディに搭載されたモードダイヤルをほぼ中央で前後方向に縦断してカメラボディ横方向から見た断面図である。
【図8】本発明をシャッタダイヤルに適用した実施例を示すシャッタダイヤルの正面(平面)図である。
【図9】同一眼レフカメラのカメラ動作に関するメイン処理の一実施例をフローチャートで示す図である。
【図10】同一眼レフカメラのオープニング表示処理をフローチャートで示す図である。
【図11】同一眼レフカメラのAE演算処理をフローチャートで示す図である。
【図12】同一眼レフカメラのオートピクチャー設定処理をフローチャートで示す図である。
【図13】同一眼レフカメラのピクチャーモード表示点灯処理をフローチャートで示す図である。
【図14】同一眼レフカメラのオープニング表示切換処理をフローチャートで示す図である。
【符号の説明】
11 CPU
15 電圧レギュレータ
17 発振子
19 23 27 モータドライバIC
21 メカチャージモータ
25 フィルムモータ
29 AFモータ
31 AF用フォトインタラプタ
33 CCD
35 シャッタ回路
37 絞り制御回路
39 EEPROM
41 測光用IC
45 ファインダ内LCD
47a 緑色LED
47b 赤色LED
51 ピクチャーモード表示LED
51a〜51h ピクチャーモード表示LED
53 内蔵フラッシュ
63 レンズCPU
101 カメラボディ
103 上飾り板
105 レリーズボタン
107 メインスイッチボタン
109 外部LCD
111 発光部(外飾枠)
113 アクセサリーシュー
115 ボディマウント
117 ボディ接点群
121 モードダイヤル
123 モード盤(表示板)
124a〜124h 絵文字
124i〜124 m絵文字
125 ベゼル
135 LED盤
135a〜135h ピット
SWM メインスイッチ
SWS 測光スイッチ
SWR レリーズスイッチ
SWPu 強制ポップアップスイッチ
SWPud ポップアップ検知スイッチ
SWMod モードダイアルスイッチ
PuMg ポップアップマグネット

Claims (11)

  1. 複数の絵文字が表示された表示部材と、
    前記表示部材に対して移動自在に形成され、複数の各停止位置で前記複数の絵文字の一つを指し示す指標を備えた操作部材と、
    該操作部材の指標によって指し示された絵文字に対応するモードを選択し、選択したモードによって動作する制御手段と、
    前記各絵文字を独立して照明する複数の照明手段と、
    前記各照明手段を点灯制御する表示制御手段とを備え、
    前記絵文字の中の特定の絵文字は、前記操作部材の指標によって指し示されたときに他の複数の絵文字に対応するモードの中から所定の条件を満足するモードが自動選択される自動選択モードを表示していて、
    前記表示制御手段は、前記電源オン状態では、前記操作部材の指標によって前記特定の絵文字が指し示されているときは該指し示された特定の絵文字の照明手段および前記自動選択されたモードに対応する他の絵文字の照明手段を点灯させ、前記操作部材の指標によって前記特定の絵文字以外の絵文字が指し示されているときは該指し示された絵文字を照明する照明手段を点灯させ、
    さらに前記表示制御手段は、前記電源がオフからオンになったときは、前記各照明手段を所定のアルゴリズムで点灯および消灯させ、その後、前記電源オン状態における態様で前記照明手段を点灯させること、を特徴とするカメラの表示装置。
  2. 前記特定の絵文字は2種類設けられていて、一方の特定の絵文字は他の複数の絵文字に対応するモードの中から所定の条件を満足するモードが自動選択される自動選択モードであり、他方の特定の絵文字は前記自動選択された自動選択モードにおいてフラッシュの発光を禁止する発光禁止自動選択モードである請求項1記載のカメラの表示装置。
  3. 前記アルゴリズムは、前記各絵文字を照明する照明手段を所定時間間隔で規則的に点灯させ、全て点灯させたら前記点灯させた順に所定時間間隔で消灯させるパターン表示処理である請求項1から3のいずれか一項記載のカメラの表示装置。
  4. 前記アルゴリズムは、前記各絵文字を照明する照明手段の一つを所定時間点灯させてから消灯させる処理を不規則に繰り返すランダム表示処理である請求項1から3のいずれか一項記載のカメラの表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記パターン表示で点灯させた後、前記指し示された絵文字の照明手段および前記自動選択された自動選択モードに対応する絵文字の照明手段を所定時間点灯させてから消灯させる請求項3記載のカメラの表示装置。
  6. 前記電源がオンされたときに前記所定のアルゴリズムで表示制御するか否か設定する手段を備えた請求項1から5のいずれか一項記載のカメラの表示装置。
  7. 前記電源がオンされたときのアルゴリズムを前記パターン表示およびランダム表示のいずれか選択できる手段を備えた請求項1から6のいずれか一項記載のカメラの表示装置。
  8. 前記操作部材の指標が前記各絵文字とは異なる第一の絵文字を指し示す位置にあるときにカメラにバッテリが装填されると、前記電源がオンされたときに前記いずれのアルゴリズムで点灯制御するか否かを切り換える手段を備えた請求項1から6のいずれか一項記載のカメラの表示装置。
  9. 前記操作部材の指標が前記各絵文字とは異なる第二の絵文字を指し示す位置にあるときにカメラにバッテリが装填されると、前記電源がオンされたときに前記いずれのアルゴリズムで点灯制御するかを切り換える手段を備えた請求項1から6のいずれか一項記載のカメラの表示装置。
  10. 前記表示制御手段は、前記電源がオンされて前記アルゴリズムで表示制御している間にカメラの操作部材が操作されたときは、前記電源オン状態のときの表示態様による表示制御に変わる請求項1から9のいずれか一項記載のカメラの表示装置。
  11. 前記表示制御手段は、前記電源がオンされて前記アルゴリズムで表示制御している間にカメラの操作部材が操作されたときは、前記電源オン状態のときの表示態様による表示制御に変わり、前記カメラは、前記操作部材の指標が指し示す絵文字に対応するモードで撮影可能状態となる請求項1から9のいずれか一項記載のカメラの表示装置。
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