JP3542427B2 - センサスイッチの取付構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアクチュエータなど移動体の動作制御を行うセンサスイッチの取付構造に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば直線運動を行う油圧(空気圧)シリンダや連続回転運動を行う油圧(空気圧)モータなどのように、油圧や空気圧といった流体のエネルギーを機械的なエネルギーに変換するアクチュエータにおいては、その動作位置を検出し、検出情報を電磁弁に送って動作方向を制御するためにセンサスイッチが用いられることがある。
【0003】
センサスイッチはアクチュエータのハウジングに直接に、あるいは別途設けられた取付台に取り付けられるが、そこにおける取付構造は、たとえば実開昭64−25712号公報に記載されているようにセンサスイッチの形状に合わせて形成された取付具で固定したり、センサスイッチ自体を直接ねじ止めしたりするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、取付具で固定する技術では、この取付具でセンサスイッチをハウジングなどの被取付部材に押さえ付ける構造のためにこれを十分な力で確実に固定することができない場合があり、使用開始後に位置ずれを起こして正確なスイッチングができなくなることがあった。
【0005】
また、このような取付構造では、取付位置がねじ孔の形成された場所に限定されるためにセンサスイッチを任意の場所に設置することができず、使い勝手がよくなかった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、センサスイッチを位置ずれすることなく確実に被取付部材に固定することのできる技術を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、センサスイッチの取付位置を自由に設定することのできる技術を提供することにある。
【0008】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0010】
すなわち、本発明によるセンサスイッチの取付構造は、幅方向の断面が略T字状となる装着溝がホルダ取付面に開口して形成された被取付部材と、装着溝に対向する貫通孔が開設され、移動体の動作を制御するセンサスイッチをホルダ取付面に隣接するセンサ取付面に押圧する押圧部が形成されたセンサホルダと、頭部の締付面がテーパ状に形成されるとともに雄ねじが切られた本体部と貫通孔との間に隙間を有するねじおよびこのねじとねじ結合するナットからなり、ねじを貫通孔から装着溝にまで通してセンサホルダをホルダ取付面に接触した状態で被取付部材の所定位置に固定すると同時に、テーパ状の締付面でねじの中心軸を貫通孔の中心に位置決めして押圧部をセンサ取付面に接近させ、センサスイッチをセンサ取付面に押圧固定する締結手段とを有することを特徴とするものである。このセンサスイッチの取付構造では、貫通孔の周囲に締付面に対応するテーパ面を形成してもよい。
【0011】
上記した手段によれば、ねじの締め付け方向と直交する方向にセンサホルダが移動して押圧部が被取付部材のセンサ取付面に接近するので、センサスイッチが確実に押圧固定される。
【0012】
また、センサスイッチをセンサホルダごと被取付部材の所望の場所までスライドさせてねじを締めることにより、センサスイッチの取付位置を自由に設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施の形態であるセンサスイッチの取付構造が適用された流体圧装置を示す平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は図1の一部断面図、図4はセンサスイッチの取付構造を示す断面図である。
【0015】
図示する流体圧装置は、たとえばスライドテーブル(移動体)1に図示しないワークを載せてこれを移送するためのもので、該スライドテーブル1は相互に平行に延びる一対のガイドレール2a,2bに摺動自在に取り付けられている。そして、ガイドレール2a,2bの長さ方向に沿って、その中央部には複動形のシリンダ装置3が取り付けられている。
【0016】
シリンダ装置3のハウジング4内にはピストン5が軸方向に摺動自在に設けられており、このピストン5に区画されて第1および第2の流体室6a,6bが形成されている。また、ピストン5にはハウジング4の一方端から外部に突出してロッド7が取り付けられている。そして、該ハウジング4の他方端には前記した第1の流体室6aに連通する第1のポート8a、および第2の流体室6bに連通する第2のポート8bがそれぞれ形成されている。したがって、図2において、第1のポート8aから第1の流体室6aにエアを導入すると、ピストン5が左側に摺動してロッド7は最大長外部に突出するようにストロークする。また、第2のポート8bから第2の流体室6bにエアを導入すると、ピストン5が右側に摺動してロッド7は先程とは反対方向にストロークし、僅かに外部に突出した状態になる。
【0017】
前述のスライドテーブル1は連結具11によってこのような往復動作を行うロッド7に固定されており、よって、該ロッド7のストロークによりスライドテーブル1はガイドレール2a,2bに案内されて往復動される。
【0018】
なお、図1に示すように、ガイドレール2a,2bの長さ方向の両側にはショックアブソーバ9a,9bが、また、スライドテーブル1の側面にはその移動端において各ショックアブソーバ9a,9bに当接するストッパ10がそれぞれ取り付けられており、これらによってスライドテーブル1の移動端における衝撃を緩和するとともにその移動長を規制している。
【0019】
一方のガイドレール2aには取付台(被取付部材)12がスライドテーブル1の移動軌跡に沿うようにして設けられている。この取付台12には、スライドテーブル1に取り付けられた磁石(図示せず)の磁界の変化からその動作位置を検出し、検出情報を電磁弁(図示せず)に送って図2に示す第1の流体室6aにエアを供給するようにスイッチングを行うセンサスイッチ13がセンサホルダ14を介して設置されている。そして、図1の二点鎖線で示す位置にスライドテーブル1が移動してこれがセンサスイッチ13に検出されると、この検出情報が電磁弁に送られてエアが第1のポート8aから第1の流体室6a内に流入する。これにより、ピストン5が図2に示すように左側に摺動してロッド7が最大長外部に突出され、ロッド7に固定されたスライドテーブル1は図面左側に移動する。
【0020】
図1において、センサスイッチ13はガイドレール2aの一方側にのみ表されているが、同じセンサスイッチが他方側にも取り付けられている。そして、こちらのセンサスイッチが動作位置を検出すれば、電磁弁によりエアの流路が切り替えられて今度は第2の流体室6bが加圧され、その結果、スライドテーブル1はロッド7により図1の二点鎖線の位置へ移動される。
【0021】
したがって、スライドテーブル1上のワークは、このようなスイッチング動作により一方の移動端から他方の移動端へと移送される。
【0022】
図4に示すように、センサホルダ14が接合されている取付台12のホルダ取付面12aに開口して、幅方向の断面が略T字状となる装着溝15が形成されている。また、センサホルダ14の装着溝15に対向する位置には、後述するねじ16の締付面16a1 に対応するテーパ面17を有する貫通孔18が開設されており、さらに取付台12のホルダ取付面12aに隣接するセンサ取付面12bへセンサスイッチ13を押圧する押圧部14aが形成されている。これにより、センサスイッチ13を挟んで押圧部14aをセンサ取付面12bに接近する方向に移動させると、該センサスイッチ13はセンサホルダ14により取付台12に固定される。
【0023】
センサホルダ14をホルダ取付面12aに接触した状態で取付台12に取り付けるため、ねじ16とナット19とからなる固定具(締結手段)20が設けられている。そして、ねじ16を貫通孔18から装着溝15にまで通してねじ締めすることによりセンサホルダ14は取付台12の所定位置に固定される。なお、ねじ16の回転につられてナット19が回転しないように、このナット19には装着溝15の側面に当接してそれ以上の回転が阻止されるような角ナットが用いられている。
【0024】
ねじ16の雄ねじが切られた本体部16bは、センサホルダ14の貫通孔18に通した場合に隙間が形成される程度の径とされている。したがって、図4(a)に示すように、ねじ16を緩めた状態ではセンサホルダ14は貫通孔18の径方向に移動自在となり、押圧部14aとセンサ取付面12bとの間にはセンサスイッチ13の幅以上の空間が発生する。
【0025】
本体部16bの一方側に設けられた頭部16aの締付面16a1 はテーパ状に形成されている。また、前述のように、貫通孔18の周囲にはテーパ面17が形成されている。したがって、センサホルダ14を取付台12に固定するためにねじ16を締めると、テーパ状の締付面16a1 と前記テーパ面17とが圧接されてねじ16の中心軸がセンサホルダ14の貫通孔18の中心に位置決めされ、図4(b)に示すように、これによって押圧部14aが取付台12のセンサ取付面12bに接近移動する。そして、この接近移動で押圧部14aとセンサ取付面12bとで形成される空間が狭まり、センサホルダ14によりセンサスイッチ13はセンサ取付面12bに確実に押圧固定される。
【0026】
なお、貫通孔18の周囲にテーパ面17を形成することなく、ねじ16のテーパ状の締付面16a1 のみによってもこのような位置決めおよび押圧固定を行うことができる。
【0027】
このように、本実施の形態におけるセンサスイッチ13の取付構造によれば、ねじ締めによりセンサホルダ14が取付台12に取り付けられるとともに、センサホルダ14がねじの締め付け方向と直交する方向に移動して押圧部14aが取付台12のセンサ取付面12bに接近し、センサスイッチ13が確実に押圧固定されるので、流体圧装置の使用開始後に位置ずれを起こすことなく、正確なスイッチングが可能になる。
【0028】
ここで、センサスイッチ13の取付位置を変更する場合には、ねじ16を緩めた状態でセンサホルダ14ごと取付台12の所望の場所までスライドさせ、再びねじ16を締めればよい。したがって、センサスイッチ13の取付位置は自由に設定することが可能になる。
【0029】
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0030】
たとえば、本実施の形態におけるセンサスイッチ13の取付構造はスライドテーブル1の移動に適用されたものであるが、これ以外の他の種々の移動体についても適用することができる。
【0031】
また、センサスイッチ13が取り付けられる取付台12は、本実施の形態に示すように移動体であるスライドテーブル1などの移動軌跡に沿ったある程度の長さを有するものでなくてもよい。つまり、取付台12はセンサホルダ14を固定することのできる必要最小限の長さしかないものであってもよい。
【0032】
さらに、センサスイッチ13は本実施の形態のように別途取付台12を設けることなく、シリンダ装置などアクチュエータのハウジングに直接に断面略T字状の装着溝を形成してここに直接取り付けるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0034】
(1).すなわち、本発明のセンサスイッチの取付構造によれば、ねじの締め付け方向と直交する方向にセンサホルダが移動して押圧部が被取付部材のセンサ取付面に接近するので、センサスイッチが確実に押圧固定される。これにより、流体圧装置の使用開始後に位置ずれを起こすことなく、正確なスイッチングが可能になる。
【0035】
(2).また、センサスイッチをセンサホルダごと被取付部材の所望の場所までスライドさせてねじを締めることにより、センサスイッチの取付位置を自由に設定することができる。
【0036】
(3).そして、このようなセンサスイッチの確実な固定や自由な取付位置の設定という効果を、ねじの中心軸を貫通孔の中心に位置決めするという比較的単純な構造で実現できるので、コストアップを招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるセンサスイッチの取付構造が適用された流体圧装置を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1の一部断面図である。
【図4】センサスイッチの取付構造を示す断面図であり、(a)はねじの締め付け前を、(b)はねじの締め付け後をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 スライドテーブル(移動体)
2a,2b ガイドレール
3 シリンダ装置
4 ハウジング
5 ピストン
6a 第1の流体室
6b 第2の流体室
7 ロッド
8a 第1のポート
8b 第2のポート
9a,9b ショックアブソーバ
10 ストッパ
11 連結具
12 取付台(被取付部材)
12a ホルダ取付面
12b センサ取付面
13 センサスイッチ
14 センサホルダ
14a 押圧部
15 装着溝
16 ねじ
16a 頭部
16a1 締付面
16b 本体部
17 テーパ面
18 貫通孔
19 ナット
20 固定具(締結手段)
【発明の属する技術分野】
本発明はアクチュエータなど移動体の動作制御を行うセンサスイッチの取付構造に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば直線運動を行う油圧(空気圧)シリンダや連続回転運動を行う油圧(空気圧)モータなどのように、油圧や空気圧といった流体のエネルギーを機械的なエネルギーに変換するアクチュエータにおいては、その動作位置を検出し、検出情報を電磁弁に送って動作方向を制御するためにセンサスイッチが用いられることがある。
【0003】
センサスイッチはアクチュエータのハウジングに直接に、あるいは別途設けられた取付台に取り付けられるが、そこにおける取付構造は、たとえば実開昭64−25712号公報に記載されているようにセンサスイッチの形状に合わせて形成された取付具で固定したり、センサスイッチ自体を直接ねじ止めしたりするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、取付具で固定する技術では、この取付具でセンサスイッチをハウジングなどの被取付部材に押さえ付ける構造のためにこれを十分な力で確実に固定することができない場合があり、使用開始後に位置ずれを起こして正確なスイッチングができなくなることがあった。
【0005】
また、このような取付構造では、取付位置がねじ孔の形成された場所に限定されるためにセンサスイッチを任意の場所に設置することができず、使い勝手がよくなかった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、センサスイッチを位置ずれすることなく確実に被取付部材に固定することのできる技術を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、センサスイッチの取付位置を自由に設定することのできる技術を提供することにある。
【0008】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0010】
すなわち、本発明によるセンサスイッチの取付構造は、幅方向の断面が略T字状となる装着溝がホルダ取付面に開口して形成された被取付部材と、装着溝に対向する貫通孔が開設され、移動体の動作を制御するセンサスイッチをホルダ取付面に隣接するセンサ取付面に押圧する押圧部が形成されたセンサホルダと、頭部の締付面がテーパ状に形成されるとともに雄ねじが切られた本体部と貫通孔との間に隙間を有するねじおよびこのねじとねじ結合するナットからなり、ねじを貫通孔から装着溝にまで通してセンサホルダをホルダ取付面に接触した状態で被取付部材の所定位置に固定すると同時に、テーパ状の締付面でねじの中心軸を貫通孔の中心に位置決めして押圧部をセンサ取付面に接近させ、センサスイッチをセンサ取付面に押圧固定する締結手段とを有することを特徴とするものである。このセンサスイッチの取付構造では、貫通孔の周囲に締付面に対応するテーパ面を形成してもよい。
【0011】
上記した手段によれば、ねじの締め付け方向と直交する方向にセンサホルダが移動して押圧部が被取付部材のセンサ取付面に接近するので、センサスイッチが確実に押圧固定される。
【0012】
また、センサスイッチをセンサホルダごと被取付部材の所望の場所までスライドさせてねじを締めることにより、センサスイッチの取付位置を自由に設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施の形態であるセンサスイッチの取付構造が適用された流体圧装置を示す平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は図1の一部断面図、図4はセンサスイッチの取付構造を示す断面図である。
【0015】
図示する流体圧装置は、たとえばスライドテーブル(移動体)1に図示しないワークを載せてこれを移送するためのもので、該スライドテーブル1は相互に平行に延びる一対のガイドレール2a,2bに摺動自在に取り付けられている。そして、ガイドレール2a,2bの長さ方向に沿って、その中央部には複動形のシリンダ装置3が取り付けられている。
【0016】
シリンダ装置3のハウジング4内にはピストン5が軸方向に摺動自在に設けられており、このピストン5に区画されて第1および第2の流体室6a,6bが形成されている。また、ピストン5にはハウジング4の一方端から外部に突出してロッド7が取り付けられている。そして、該ハウジング4の他方端には前記した第1の流体室6aに連通する第1のポート8a、および第2の流体室6bに連通する第2のポート8bがそれぞれ形成されている。したがって、図2において、第1のポート8aから第1の流体室6aにエアを導入すると、ピストン5が左側に摺動してロッド7は最大長外部に突出するようにストロークする。また、第2のポート8bから第2の流体室6bにエアを導入すると、ピストン5が右側に摺動してロッド7は先程とは反対方向にストロークし、僅かに外部に突出した状態になる。
【0017】
前述のスライドテーブル1は連結具11によってこのような往復動作を行うロッド7に固定されており、よって、該ロッド7のストロークによりスライドテーブル1はガイドレール2a,2bに案内されて往復動される。
【0018】
なお、図1に示すように、ガイドレール2a,2bの長さ方向の両側にはショックアブソーバ9a,9bが、また、スライドテーブル1の側面にはその移動端において各ショックアブソーバ9a,9bに当接するストッパ10がそれぞれ取り付けられており、これらによってスライドテーブル1の移動端における衝撃を緩和するとともにその移動長を規制している。
【0019】
一方のガイドレール2aには取付台(被取付部材)12がスライドテーブル1の移動軌跡に沿うようにして設けられている。この取付台12には、スライドテーブル1に取り付けられた磁石(図示せず)の磁界の変化からその動作位置を検出し、検出情報を電磁弁(図示せず)に送って図2に示す第1の流体室6aにエアを供給するようにスイッチングを行うセンサスイッチ13がセンサホルダ14を介して設置されている。そして、図1の二点鎖線で示す位置にスライドテーブル1が移動してこれがセンサスイッチ13に検出されると、この検出情報が電磁弁に送られてエアが第1のポート8aから第1の流体室6a内に流入する。これにより、ピストン5が図2に示すように左側に摺動してロッド7が最大長外部に突出され、ロッド7に固定されたスライドテーブル1は図面左側に移動する。
【0020】
図1において、センサスイッチ13はガイドレール2aの一方側にのみ表されているが、同じセンサスイッチが他方側にも取り付けられている。そして、こちらのセンサスイッチが動作位置を検出すれば、電磁弁によりエアの流路が切り替えられて今度は第2の流体室6bが加圧され、その結果、スライドテーブル1はロッド7により図1の二点鎖線の位置へ移動される。
【0021】
したがって、スライドテーブル1上のワークは、このようなスイッチング動作により一方の移動端から他方の移動端へと移送される。
【0022】
図4に示すように、センサホルダ14が接合されている取付台12のホルダ取付面12aに開口して、幅方向の断面が略T字状となる装着溝15が形成されている。また、センサホルダ14の装着溝15に対向する位置には、後述するねじ16の締付面16a1 に対応するテーパ面17を有する貫通孔18が開設されており、さらに取付台12のホルダ取付面12aに隣接するセンサ取付面12bへセンサスイッチ13を押圧する押圧部14aが形成されている。これにより、センサスイッチ13を挟んで押圧部14aをセンサ取付面12bに接近する方向に移動させると、該センサスイッチ13はセンサホルダ14により取付台12に固定される。
【0023】
センサホルダ14をホルダ取付面12aに接触した状態で取付台12に取り付けるため、ねじ16とナット19とからなる固定具(締結手段)20が設けられている。そして、ねじ16を貫通孔18から装着溝15にまで通してねじ締めすることによりセンサホルダ14は取付台12の所定位置に固定される。なお、ねじ16の回転につられてナット19が回転しないように、このナット19には装着溝15の側面に当接してそれ以上の回転が阻止されるような角ナットが用いられている。
【0024】
ねじ16の雄ねじが切られた本体部16bは、センサホルダ14の貫通孔18に通した場合に隙間が形成される程度の径とされている。したがって、図4(a)に示すように、ねじ16を緩めた状態ではセンサホルダ14は貫通孔18の径方向に移動自在となり、押圧部14aとセンサ取付面12bとの間にはセンサスイッチ13の幅以上の空間が発生する。
【0025】
本体部16bの一方側に設けられた頭部16aの締付面16a1 はテーパ状に形成されている。また、前述のように、貫通孔18の周囲にはテーパ面17が形成されている。したがって、センサホルダ14を取付台12に固定するためにねじ16を締めると、テーパ状の締付面16a1 と前記テーパ面17とが圧接されてねじ16の中心軸がセンサホルダ14の貫通孔18の中心に位置決めされ、図4(b)に示すように、これによって押圧部14aが取付台12のセンサ取付面12bに接近移動する。そして、この接近移動で押圧部14aとセンサ取付面12bとで形成される空間が狭まり、センサホルダ14によりセンサスイッチ13はセンサ取付面12bに確実に押圧固定される。
【0026】
なお、貫通孔18の周囲にテーパ面17を形成することなく、ねじ16のテーパ状の締付面16a1 のみによってもこのような位置決めおよび押圧固定を行うことができる。
【0027】
このように、本実施の形態におけるセンサスイッチ13の取付構造によれば、ねじ締めによりセンサホルダ14が取付台12に取り付けられるとともに、センサホルダ14がねじの締め付け方向と直交する方向に移動して押圧部14aが取付台12のセンサ取付面12bに接近し、センサスイッチ13が確実に押圧固定されるので、流体圧装置の使用開始後に位置ずれを起こすことなく、正確なスイッチングが可能になる。
【0028】
ここで、センサスイッチ13の取付位置を変更する場合には、ねじ16を緩めた状態でセンサホルダ14ごと取付台12の所望の場所までスライドさせ、再びねじ16を締めればよい。したがって、センサスイッチ13の取付位置は自由に設定することが可能になる。
【0029】
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0030】
たとえば、本実施の形態におけるセンサスイッチ13の取付構造はスライドテーブル1の移動に適用されたものであるが、これ以外の他の種々の移動体についても適用することができる。
【0031】
また、センサスイッチ13が取り付けられる取付台12は、本実施の形態に示すように移動体であるスライドテーブル1などの移動軌跡に沿ったある程度の長さを有するものでなくてもよい。つまり、取付台12はセンサホルダ14を固定することのできる必要最小限の長さしかないものであってもよい。
【0032】
さらに、センサスイッチ13は本実施の形態のように別途取付台12を設けることなく、シリンダ装置などアクチュエータのハウジングに直接に断面略T字状の装着溝を形成してここに直接取り付けるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0034】
(1).すなわち、本発明のセンサスイッチの取付構造によれば、ねじの締め付け方向と直交する方向にセンサホルダが移動して押圧部が被取付部材のセンサ取付面に接近するので、センサスイッチが確実に押圧固定される。これにより、流体圧装置の使用開始後に位置ずれを起こすことなく、正確なスイッチングが可能になる。
【0035】
(2).また、センサスイッチをセンサホルダごと被取付部材の所望の場所までスライドさせてねじを締めることにより、センサスイッチの取付位置を自由に設定することができる。
【0036】
(3).そして、このようなセンサスイッチの確実な固定や自由な取付位置の設定という効果を、ねじの中心軸を貫通孔の中心に位置決めするという比較的単純な構造で実現できるので、コストアップを招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるセンサスイッチの取付構造が適用された流体圧装置を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1の一部断面図である。
【図4】センサスイッチの取付構造を示す断面図であり、(a)はねじの締め付け前を、(b)はねじの締め付け後をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 スライドテーブル(移動体)
2a,2b ガイドレール
3 シリンダ装置
4 ハウジング
5 ピストン
6a 第1の流体室
6b 第2の流体室
7 ロッド
8a 第1のポート
8b 第2のポート
9a,9b ショックアブソーバ
10 ストッパ
11 連結具
12 取付台(被取付部材)
12a ホルダ取付面
12b センサ取付面
13 センサスイッチ
14 センサホルダ
14a 押圧部
15 装着溝
16 ねじ
16a 頭部
16a1 締付面
16b 本体部
17 テーパ面
18 貫通孔
19 ナット
20 固定具(締結手段)
Claims (2)
- 幅方向の断面が略T字状となる装着溝がホルダ取付面に開口して形成された被取付部材と、
前記装着溝に対向する貫通孔が開設され、移動体の動作を制御するセンサスイッチを前記ホルダ取付面に隣接するセンサ取付面に押圧する押圧部が形成されたセンサホルダと、
頭部の締付面がテーパ状に形成されるとともに雄ねじが切られた本体部と前記貫通孔との間に隙間を有するねじおよびこのねじとねじ結合するナットからなり、前記ねじを前記貫通孔から前記装着溝にまで通して前記センサホルダを前記ホルダ取付面に接触した状態で前記被取付部材の所定位置に固定すると同時に、テーパ状の前記締付面で前記ねじの中心軸を前記貫通孔の中心に位置決めして前記押圧部を前記センサ取付面に接近させ、前記センサスイッチを前記センサ取付面に押圧固定する締結手段とを有することを特徴とするセンサスイッチの取付構造。 - 請求項1記載のセンサスイッチの取付構造において、前記貫通孔の周囲には前記締付面に対応するテーパ面が形成されていることを特徴とするセンサスイッチの取付構造。
Priority Applications (1)
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JP30731695A JP3542427B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | センサスイッチの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP30731695A JP3542427B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | センサスイッチの取付構造 |
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JPH09144712A JPH09144712A (ja) | 1997-06-03 |
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JP30731695A Expired - Fee Related JP3542427B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | センサスイッチの取付構造 |
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JP2009168721A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Nippon Thompson Co Ltd | 小型スライド装置 |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP30731695A patent/JP3542427B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09144712A (ja) | 1997-06-03 |
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