JP3542406B2 - 車両用サンバイザの電気配線構造 - Google Patents

車両用サンバイザの電気配線構造 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は車両用サンバイザの電気配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用サンバイザは、サンバイザ本体、支軸及び取付ブラケットを構成部材として構成され、サンバイザ本体を支持している支軸が取付ブラケットによって車室天井面に装着されるようになっている。
このような車両用サンバイザにおいて、そのサンバイザ本体に対し後付けによってバニティミラ−装置、チケットホルダ、メガネホルダ、標示装置等の付属装置が装着される場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サンバイザ本体に対し後付けによって装着される付属装置が、例えば、照明ランプを備えたバニティミラ−装置である場合、車載バッテリの電気を前記照明ランプに供給することが困難となり、照明ランプを備えていながらその照明ランプの照明機能を果たすことができない。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、サンバイザ本体に後付けによって装着される付属装置に対し車載バッテリの電気を必要に応じて容易に供給することができる車両用サンバイザの電気配線構造を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明に係る車両用サンバイザの電気配線構造は、サンバイザ本体を支持している支軸が取付ブラケットによって車室天井面に装着される車両用サンバイザにおいて、
前記サンバイザ本体に後付けによって装着される付属装置に車載バッテリの電気を供給するために、前記車両用サンバイザの構成部材に前記車載バッテリに通じる給電用接続部が設けられ、前記付属装置から延出されたコ−ドのコネクタが前記給電用接続部に離脱可能に接続される構成にしてある。
また、前記給電用接続部は、車両用サンバイザの構成部品である取付ブラケットや支軸に設けられる。
【0005】
【作用】
前記したように構成されるこの発明に係る車両用サンバイザの電気配線構造において、車両用サンバイザのサンバイザ本体に後付けによって装着された付属装置に対し、電気を供給する必要性がある場合、前記車両用サンバイザの構成部材である取付ブラケット、支軸等に設けられた給電用接続部に、前記付属装置から延出されたコ−ドのコネクタが接続されることで、車載バッテリの電気が前記給電用接続部及びコ−ドのコネクタを介して付属装置に供給される。
【0006】
【実施例】
(実施例1)
この発明の実施例1を図1と図2にしたがって説明する。
図1において、車両用サンバイザ1は、サンバイザ本体2、支軸3及び取付ブラケット11の計3つの構成部材を主体として構成されている。
取付ブラケット11は、絶縁性の合成樹脂よりなり、車室天井面にビスによって締付け固定されるフランジ12と、ボス部13とを一体に備えている。
図2に示すように、ボス部13には、L字状をなす支軸3の縦軸部4が嵌挿される軸受孔14が形成されている。そして、支軸3の縦軸部4が軸受孔14に嵌挿され、その縦軸部4の先端部外周面に固定リング6が係着されることで、前記取付ブラケット11のボス部13に支軸3が抜止めされて嵌装されるようになっている。
【0007】
前記支軸3の横軸部5にはサンバイザ本体2が回動可能に支持されており、該サンバイザ本体2は横軸部5の軸回りに回動操作されることで、車室天井面に沿う格納位置と、フロントガラスに沿う遮光位置とに配置されるようになっている。
さて、前記取付ブラケット11のフランジ12には、サンバイザ本体2に後付けによって装着される付属装置15に対し、車載バッテリ21の電気を供給するための給電用接続部25が設けられている。
【0008】
前記給電用接続部25には、電源用コネクタ23のピン23a が取付ブラケット11のフランジ12の背面側から同フランジ12に差込まれて固定される一方、前記フランジ12の表面側には、前記電源用コネクタ23のピン23a に対応する位置において差込み口26が形成されている。そして、付属装置15から延出されたコ−ド19の端末部に設けられたコネクタ20のピン20a が前記差込口26に差込まれることで、そのピン20a が電源用コネクタ23のピン23a に接して電気的に接続されるようになっている。
また、電源用コネクタ23を一端部に備えた電源コ−ド22の他端は、車載バッテリ21に接続されている。
【0009】
この実施例1は上述したように構成される。したがって、サンバイザ本体2に後付けによって装着される付属装置15が照明ランプ17を備えたバニティミラ−装置16である場合、サンバイザ本体2の一側面に対し適宜の取付手段、例えば、掛止めフック27によって前記バニティミラ−装置16が装着され、その装置から延出されたコ−ド19のコネクタ20のピン20a が前記給電用接続部25の差込口26に差込まれることで、そのピン20a が電源用コネクタ23のピン23a に接して電気的に接続される。
【0010】
ここで、バニティミラ−装置16のランプスイッチ18がオンされることで、車載バッテリ21の電気が前記給電用接続部25及びコネクタ20を介して照明ランプ17に供給され、該ランプ17が点燈する。
【0011】
(実施例2)
次に、この発明の実施例2を図3と図4にしたがって説明する。
この実施例2においては、支軸3の縦軸部4に給電用接続部25が設けられている。
すなわち、図4に示すように、絶縁性の合成樹脂よりなる支軸3の縦軸部4の上端部から下端部にわたって一対の中経用導電体28が内設されており、縦軸部4の上端部に形成された差込口29には、電源用コネクタ23のピン23a が前記中経用導電体28に電気的に接続されて差込まれている。
前記縦軸部4の下端面には、前記中経用導電体28の下端部に対応する位置において差込口26が形成されている。そして、付属装置15としての照明ランプ17を備えたバニティミラ−装置16から延出されたコ−ド19のコネクタ20のピン20a が前記差込口26に差込まれることで、そのピン20a が中経用導電体28を介して電源用コネクタ23のピン23a に電気的に接続されるようになっている。
【0012】
その他の部分及び部材は実施例1と同様にして構成されるため、同一部分及び部材に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施例2においても、実施例1と同様にして、付属装置15から延出されたコ−ド19のコネクタ20のピン20a が縦軸部4下端の給電用接続部25の差込口26に差込まれることで、車載バッテリ21の電気が付属装置15に供給される。
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、車両用サンバイザの構成部材である取付ブラケットあるいは支軸に給電用接続部を設けたから、サンバイザ本体に後付けによって装着される付属装置のコネクタを前記給電用接続部に接続することで、車載バッテリの電気を前記付属装置に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の車両用サンバイザの電気配線構造を示す説明図である。
【図2】同じく要部を拡大してそれぞれ示す断面図である。
【図3】この発明の実施例2の車両用サンバイザの電気配線構造を示す説明図である。
【図4】同じく要部を拡大してそれぞれ示す断面図である。
【符号の説明】
1 車両用サンバイザ
2 サンバイザ本体
3 支軸
11 取付ブラケット
15 付属装置
16 バニティミラ−装置
17 照明ランプ
19 コ−ド
20 コネクタ
21 車載バッテリ
25 給電用接続部
26 差込口

Claims (3)

  1. サンバイザ本体を支持している支軸が取付ブラケットによって車室天井面に装着される車両用サンバイザにおいて、
    前記サンバイザ本体に後付けによって装着される付属装置に車載バッテリの電気を供給するために、前記車両用サンバイザの構成部材に前記車載バッテリに通じる給電用接続部が設けられ、前記付属装置から延出されたコ−ドのコネクタが前記給電用接続部に離脱可能に接続される構成にしてあることを特徴とする車両用サンバイザの電気配線構造。
  2. 請求項1に記載の車両用サンバイザの電気配線構造において、給電用接続部が設けられる車両用サンバイザの構成部材が取付ブラケットであることを特徴とする車両用サンバイザの電気配線構造。
  3. 請求項1に記載の車両用サンバイザの電気配線構造において、給電用接続部が設けられる車両用サンバイザの構成部材が支軸であることを特徴とする車両用サンバイザの電気配線構造。
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