JP3542334B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リソグラフィにより微細なパタ−ンを形成するに好適なパタ−ン形成方法及び半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ULSI製造に要求される寸法精度や解像度を満たすために必要なリソグラフィの周辺技術として、基板からの露光光の反射を薄膜内光吸収や光干渉を利用して低減する反射防止技術がある。基板から露光光が反射すると感光性薄膜、例えばレジスト膜内で薄膜干渉を起こし、定在波と呼ばれるレジスト膜厚方向の露光むらと、多重干渉と呼ばれるレジスト膜厚変動に伴うパターン寸法変動が生じる。前者は解像度を、後者は寸法精度を低下させる。また基板凹凸で露光光が斜め方向やランダム方向に反射するハレーションにより、本来遮光されるべき領域が感光されて所望のパターンが形成できないという問題が生じる。これらの問題は基板からの反射光の強さに依存し、反射光を低減すればするほどこれらの問題は低減される。そこで基板からの反射光を低減する試みが盛んに検討されてきた。
【0003】
反射防止法はその原理によって大きく二つに分類することができる。その一つは露光光を吸収する性質の強い、いわゆる吸光性膜を反射防止膜として用いる方法であり、もう一つの方法は光干渉を利用して反射防止を行う方法である。前者の代表として、レジストを塗布する前に吸光性有機膜を基板上に塗布しておくARC(Anti−Reflective Coating)法がある。レジスト膜を透過して基板に向かう光は基板面で反射する前にこの吸光性有機膜に吸収されるため基板からレジスト膜に戻る反射光は低減される。後者の反射防止膜の例としてはSiやTiNなどがある。WやAl等の金属上にSi,SiOxNy:HやTiN等の反射防止膜を、レジスト膜/反射防止膜界面の反射光と、反射防止膜/基板界面からの反射光とがお互いに逆位相の関係になるような膜厚に被着して、反射光を低減する。従来はこれらの方法によって反射防止を行ってきた。
【0004】
なお、ARC法については1991年のプロシーディング オブ エスピーアイイー(Proceedings of SPIE )1463巻第16頁〜第29頁および特開昭59−93448号公報に記載されている。また光干渉を利用した反射防止膜に関しては特開昭59−6540号及び特開昭57−130481号公報及び1994年のプロシーディング オブ エスピーアイイー(Proceedings of SPIE )2197巻第722頁〜第732頁あるいは1982年のテクニカル ダイジェストオブ インターナショナル エレクトロン デバイス ミーティング(Technical Digests of International Electron Device Meeting )第399頁〜第402頁にかけて記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の反射防止技術の問題点を光干渉を利用した反射防止技術と、光吸収を利用したARC技術とに分けて以下に説明する。
【0006】
光干渉を利用した反射防止法ではレジスト膜/反射防止膜界面の反射率と反射防止膜/基板界面の反射率を同じにして各界面からの反射光をキャンセルさせる必要がある。レジスト膜/反射防止膜界面からの反射光と、反射防止膜/基板界面からの反射光の位相を逆転させる必要から、反射防止膜の膜厚をどこの場所においてもある特定の一定値にする必要がある。段差のある基板上でこれを達成することは不可能に近い。これは、図2に示すように、たとえ均一に反射防止膜を被着できたとしても反射防止膜20の段差部の膜厚21は平坦部の膜厚22より厚くなるためである。さらに基板表面層が酸化Si膜のような透明膜である場合、酸化Si膜下の反射性界面からの反射光と、レジスト膜/反射防止膜界面からの反射光との位相を逆転させなければならない。このためには酸化Si膜を含めた精密な膜厚コントロ−ルを必要とするが、酸化Si膜を段差基板上の層間膜として用いている場合、この膜厚コントロ−ルは不可能である。これは場所によって酸化Si膜の膜厚が大きく異なるからである。このためこのような場合には光干渉性の反射防止膜で十分な反射防止を行なうことは不可能である。なお、同じ反射率にするため、反射防止膜材料の複素屈折率は基板材料(正確には基板材料の複素屈折率)に依存して最適化する必要がある、という問題もある。すなわち光干渉を利用した反射防止法では反射防止膜材料を基板材料毎に変える必要があり、汎用性に欠けるという問題もある。
【0007】
ARC法は塗布膜を使うため工程的に簡便であることと、汎用性に富む、すなわち基板材料に依存せず効果があるという利点を持つ。一方で、反射防止膜の膜厚が厚くなり、微細パタ−ン形成に適さないという問題点を持つ。基板に段差がある場合、段差上部では図3に示すように反射防止膜30の段差上部での膜厚31が段差下部の膜厚32及び平坦部の膜厚33より薄くなるため、段差上部のことを考慮して膜厚を厚く設定しておく必要がある。また平坦な基板上にリソグラフィを行なう場合でも厚膜にする必要がある。反射防止膜中での光吸収を大きくしつつその膜厚を薄くするには反射防止膜の吸光度を高めれば良いが、吸光度が高くなると反射防止膜とレジスト膜との界面での光反射率が高まり、結果的に十分な反射防止効果を得ることができない。特に吸光度を示す消衰係数が0.5を超えると急激に界面反射が大きくなる。したがって、十分な反射防止効果を得るには反射防止膜の膜厚を厚くする必要がある。しかし、厚膜の反射防止膜を用いると、微細パタ−ンではパタ−ン幅に対する膜厚の比、すなわちアスペクトが非常に大きくなり、反射防止膜の加工が非常に困難になるとともに、形成したパタ−ンが倒れ、不良となる。例えば0.2μmパタ−ンを±5%の精度で形成しようとすると基板からの反射率を0.23%以下(エネルギ−反射率)に抑える必要があるが、上述の吸光度と界面反射の関係からこの反射率にするには反射防止膜の膜厚を0.15μm以上にする必要がある。パタ−ンに対するアスペクト比は0.75である。さらに微細パタ−ンになると寸法精度もさらに高いものが要求され、それにともなって反射率もさらに下げなければならない。したがって反射防止膜の膜厚がさらに厚くなり、アスペクト比はさらに大きくなる。
【0008】
本発明は従来技術の以上に示したような問題に鑑み創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、基板段差が大きい場合にも十分な反射防止効果が得られ、反射率の高い基板においても基板反射の影響を受けることなく、基板材料によらず汎用に使用でき、またアスペクト比等の制限により反射防止膜の厚さを厚くできない場合においても十分な反射防止効果を得て、寸法精度の高い微細なパタ−ンが形成できるレジストパタ−ン形成方法及びその際に用いる反射防止膜を提供しようとするものである。
【0009】
なお、ここでは、レジスト膜内から基板側へ向かう光エネルギ−をI0、基板側からレジスト膜内に出てくる光エネルギ−をIrとした時のIr/I0(反射率)が10%以下のものを反射防止膜と呼ぶ。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、次に示す3つの方法の何れかにより達成することができる。
【0011】
第一の方法は、露光光の吸収率がレジスト膜面側に比べ基板面側の方で大きくなる反射防止膜を被加工基板上に形成するものである。
【0012】
反射防止膜内において、露光光に対する光吸収率を変える方法としては以下の方法がある。
【0013】
(1)光吸収性の高い膜を基板上に形成した後その膜の表面を液体あるいは気体の薬液に曝しかつその薬液をその膜中に拡散させ、薬液と反応した吸光成分を分解し、吸光度に分布を持たせる。
【0014】
(2)光吸収性の高い膜を基板上に形成した後、レジスト膜を塗布形成するときに吸光性膜とレジスト膜とのミキシング層を発生させて、そのミキシング層に光吸収性の変化を持たせる。
【0015】
(3)反射防止膜がCVD(Chemical Vapour Deposition)によって形成される膜で、この膜の成膜途中で成膜条件(ガス組成など)を変えることによって光吸収性を変える。
【0016】
(4)反射防止膜がスパッタ法で形成される膜で、この膜の成膜途中で雰囲気ガス組成を変えることによって光吸収性を変える。
【0017】
(5)熱により揮発する性質を持つ吸光剤を含んだ膜を基板上に形成した後、熱処理を加える。
【0018】
(6)被加工基板上に、パタ−ン露光光を吸収する性質を持ち、かつある波長の光(吸収調整光)も吸収し、加えて吸収調整光に反応してパタ−ン露光光を吸収する性質が失われてゆく性質を持つ膜を形成し、その後面内全面に吸収調整光を照射し、該膜の表層部におけるパタ−ン露光光吸収率が深部より小さな反射防止膜を形成する。
【0019】
(7)被加工基板上に、パタ−ン露光光を吸収する性質を持ち、かつある波長の光(吸収調整光)も吸収し、加えて吸収調整光後熱処理を加えるとパタ−ン露光光を吸収する性質が失われてゆく性質を持つ膜を形成し、面内全面に吸収調整光を照射する。その後熱処理を行って、該膜の表層部におけるパタ−ン露光光吸収率が深部より小さな反射防止膜を形成する。
【0020】
第二の方法は、上層及び下層からなる二層反射膜を基板上に形成するものである。上層膜は露光光に対する干渉膜で、下層膜は上層膜に比べ露光光吸収率が高い遮光膜とする。ここで、当該膜の露光光に対する透過率がエネルギ−比で10%以下のものを遮光膜と呼ぶ。
【0021】
第三の方法は、上層及び下層からなる二層膜を基板上に形成し、上層膜は露光光に対する干渉膜で、下層膜は露光光を反射する膜とするものである。上層膜は一層膜とすることも、多層膜とすることもできる。ここで、空気中で露光光を50%以上(エネルギ−比)反射するものを反射膜と呼ぶ。
【0022】
従来法で反射防止膜の吸光度を上げても反射率が下がらないは、反射防止膜の吸光度上昇にともなって、反射防止膜とレジスト膜との界面の反射率が高まるためである。反射防止膜及びレジスト膜の複素屈折率をそれぞれn1−ik1,n2−ik2とすると、反射防止膜を通過する光はexp(−4πk1d/λ)で減衰するが、一方で((n1−n2)2+(k1−k2)2)/((n1+n2)2+(k1+k2)2)の反射がレジスト膜と基板との界面で発生する。吸光度を示すk1が大きくなると反射防止膜とレジスト膜との界面の反射が大きくなる。なお、dはレジストの膜厚で、λは露光の波長である。k1,k2はそれぞれの材料の消衰係数とも呼ぶ。
【0023】
第1の方法において、反射防止膜の吸光率をその表面から徐々に変えることによって高い吸光度を得ながらもレジスト膜/反射防止膜界面の反射を防止して、高い反射防止効果を得るものである。すなわち、レジスト膜から反射防止膜にかけて消衰係数kを徐々に変えることによって、kが変わることによって生じる反射を低減する。kが変わるごとに反射が僅かながら生じるが、その反射面が少しずつずれるためその反射光の位相が少しずつ変わって打消し合う作用が働く。そのためトータルとしての反射は小さくなる。反射防止膜の消衰係数が大きくても界面の反射がこの理由によって小さくなるため、高い反射防止効果を得ることができる。反射防止膜の消衰係数を界面反射の制約なしに大きくできるので、この反射防止膜を用いると反射率の高い基板でも、また上層膜が透明膜である基板においても十分な反射防止が行える。
【0024】
またこの界面反射防止には一種の干渉現象を利用しているが、干渉現象としては反射防止膜の上面側のある厚みの部分のみを利用しているので反射防止膜の膜厚が変化してもある厚さ以上であれば十分な反射防止効果を得ることができる。したがって基板段差の影響を受けることがない。しかも反射光の位相が徐々に変わるため平均化効果が働き、消衰係数分布の変化に対する反射率の変化は小さいものになる。このことによって、安定に反射防止を行うことができる。
【0025】
一方、従来の干渉現象を利用した反射防止膜はレジスト膜/反射防止膜界面からの反射光と反射防止膜/基板界面からの反射光を干渉させるため、反射防止膜全体の膜厚が変化すると十分な反射光低減効果を得ることができず、基板段差の影響を大きく受けていた。なお、本反射防止膜において吸収率が変わる部分の膜厚は、その膜厚内の反射防止膜の平均的な屈折率(実部)をnA ,露光の波長をλとすると、λ/4nA 以上確保することが望ましい。特にλ/4nA の奇数倍であることが望ましい。またkを深さ方向にそって徐々に変える方法として、連続的に変える方法と少しずつステップ状に変える方法があるが、拡散現象やミキシング現象を利用する場合は連続的に変える方が工程的に容易である。
【0026】
課題を解決するための手段のところで述べた(6)および(7)の方法では、パタ−ン露光光及びある光(吸収調整光と呼ぶことにする)を吸収する性質を持ち、かつ吸収調整光に反応してパタ−ン露光光を吸収する性質が失われてゆく反射防止膜を基板上に形成した後、面内全面に吸収調整光を照射する。吸収調整光は反射防止膜中で減衰し、吸収調整光進行方向に対してランバ−ト−ベ−ルの法則にしたがった減衰分布をその表面を起点に持つ。それと同時に、反射防止膜の表面を起点にパタ−ン露光光に対する吸収分布も生まれる。すなわち、図5の吸収特性曲線51が示すように、表面の位置を0、反射防止膜の膜厚をdとすると、表面側、すなわち位置0ではパタ−ン露光光の吸収が弱く、深さ方向に進むにつれて吸収が高まってゆく吸収の分布が反射防止膜の中に生まれる。この分布は表面側を起点とするため、図3に示すように基板に段差があって反射防止膜の膜厚が場所によって異なっても変わらない。すなわち段差上部の膜厚が薄い場所(図3の34)と下部の膜厚の厚い場所(図3の35)に対するパタ−ン露光光吸収分布は図6に示すようにほとんど変わらない。吸収調整光が透過する深さd0までの光吸収分布が変わらず、それより深い場所では一定の光吸収となる。ここで図6中のd1,d2は反射防止膜の表面を0としたときの34及び35の場所における基板面の位置で、膜厚31及び32と同じ値である。正確には、膜厚方向に対して変わらないのではなく、光の進行方向に対して吸収分布が変わらない。例えば、基板段差の影響などを受けて反射防止膜表面がスロ−プを持つ場合、図4に示すように吸収調整光41は反射防止膜の表面で屈折するため、その屈折方向に対し同じ吸収分布が得られる。ここで図4中の42は段差を持つ基板、43は吸光度(消衰係数)が変わった(吸収勾配を持つ)反射防止層の部分、44は一定の吸光度を持つ反射防止層の部分である。パタ−ン露光光も反射防止膜界面で屈折するため、パタ−ン露光光に対して均一な吸収分布が得られ、段差に依存せず反射を低減できる。
【0027】
このプロセスによってレジスト膜から反射防止膜にかけて消衰係数kを徐々に変えることができ、kが急激に変わることによって生ずる反射が低減する。kが変わるごとに反射が僅かながら生ずるが、その反射面が少しずつずれるためその反射光の位相が少しずつ変わって打消し合う作用が働く。そのためト−タルとしての反射は小さくなる。反射防止膜の消衰係数が大きくても界面の反射がこの理由によって小さくなるため、高い反射防止効果を得ることができる。反射防止膜の消衰係数を界面反射の制約なしに大きくできるので、この反射防止膜を用いると反射率の高い基板においても、また上層膜が透明膜である基板においても十分な反射防止が行なえる。またこの界面反射防止には一種の干渉現象を利用しているが、干渉現象としては反射防止膜の上面側のある厚みの部分をのみを利用しているので反射防止膜の膜厚が変化してもある厚さ以上であれば十分な反射防止効果を得ることができる。しかもその干渉効果として利用している厚みは上述のように光の進行方向に対し十分コントロ−ルされるので、反射防止率は高い。したがって基板段差の影響を受けることがない。一方、従来の干渉現象を利用した反射防止膜はレジスト膜/反射防止膜界面からの反射光と反射防止膜/基板界面界面からの反射光を干渉させるため、反射防止膜全体の膜厚が変化すると十分な反射光低減効果を得ることができず、基板段差の影響を大きく受けていた。なお、本反射防止膜において吸収率が変わる部分の膜厚(図4中の43及び図6中の位置0からd0の範囲)は、その膜厚内の反射防止膜の平均的な屈折率(実部)をnA,露光光の波長をλとすると、λ/4nA以上確保することが望ましい。特にλ/4nAの奇数倍であることが望ましい。
【0028】
パタ−ン露光光を吸収する性質を持ち、かつ吸収調整光に反応してパタ−ン露光光を吸収する性質が失われてゆく反射防止膜は、光が当たるとともに透明になってゆくいわゆるブリ−チング特性を有する吸光剤を有機膜中に分散させることによって得ることができる。又は吸収調整光を吸収し、この光を吸収した後熱処理や薬品による化学処理を施すことによってパタ−ン露光光を吸収する性質を失う物質を有機膜中に加えた膜を用いることによって得ることができる。
【0029】
第二の方法において、下層膜は露光光の吸収率が高いため基板から反射してくる光を遮断する。したがって反射率の高い基板、および透明膜が介在する基板においても十分な反射防止効果が得られる。この基板からの反射光の遮断は干渉でなく光吸収効果を利用しているため、基板材料によらない。しかし一般には、薄膜で基板からの反射光を十分遮断するような吸収膜を用いると、その反射防止膜の屈折率虚部(消衰係数)が高まり、レジスト膜/反射防止膜界面の反射率が高まって、十分な反射防止効果が得られない。本方法ではこの問題を上層の干渉膜で解決する。すなわちレジスト膜/上層反射防止膜界面からの反射光と、上層反射防止膜/下層反射防止膜界面からの反射光をお互いが打ち消すように(お互いの位相が逆転するような膜厚に上層膜厚を設定して)干渉させる。この上層反射防止膜による界面反射低減と、下層反射防止膜による基板からの反射光低減により、上記課題は解決される。
【0030】
第三の方法において、反射防止膜は上層膜と下層膜からなるが、下層膜面で露光光を反射させることにより反射光の位相制御と強度制御が行える。すなわち、反射面が基板面ではなく下層膜面となるため、基板の光学定数や透明膜の有無に関わらず反射光は一定の位相と強度を持つ。そしてこの反射光を上層の干渉膜でカットする。すなわち、レジスト膜/上層反射防止膜界面からの反射光と、上層反射防止膜/下層反射防止膜界面からの反射光を互いが打ち消すように(互いの位相が逆転するような膜厚に上層膜厚を設定して)干渉させる。上層の干渉膜で反射光をカットできるのは反射光の位相と強度が一定にできたためであり、これは反射膜を導入したことにより達成される。反射防止を行うにあたって反射膜を導入したことに本発明の特徴がある。
【0031】
図28に反射率(振幅比)に対する線幅精度の一例を示す。なお、振幅反射率の自乗がエネルギ−反射率である。反射率を下げることにより、高精度の加工が可能となる。特に、反射率(振幅比)が0.2(エネルギ−比で4%)では約25nmの線幅精度が得られ、0.25μm加工プロセスに適用できる。
【0032】
特に、上層及び下層からなる二層膜を基板上に形成し、上層膜は露光光に対する干渉膜で、下層膜は露光光を反射するアルミニューム膜とすると有効である。上層膜は一層膜とすることも、多層膜とすることもできる。ここで、空気中で露光光を50%以上(エネルギ−比)反射するものを反射膜と呼ぶ。
【0033】
【発明の実施の形態】
(実施例1)以下、本発明の実施例を工程図である図1を用いて説明する。まず図1(a)に示すように基板1上にニトロンを含む有機物を塗布し、有機膜2を形成した。塗布膜厚は0.2 μmとした。ここで、この図には基板に段差が形成されていないが、段差があってもよい。次に図1(b)に示すように上記有機膜2が形成された基板1をHCl含有ガス3中に曝した。HClに曝している時間は2分とした。この処理によって塩化水素(HCl)ガスは有機膜2中におよそ0.15μmの深さまで浸透した。ここで、界面反射防止のための吸収率変化基準深さλ/4nA はi線(波長365nm)の場合約0.05μm であり、この実施例における深さはそのおよそ3倍(奇数倍)である。なお、有機膜2のnA はおよそ1.65 である。HClが浸透した場所のニトロンにはそのHCl濃度に応じて環化反応が起り、i線に対する吸光度が減少した。HClの濃度は有機膜2の表面に多いので、有機膜2の表面の吸光率が小さく、深さ方向にそって連続的に吸光率が高まるi線用反射防止膜を基板上に形成することができた。
【0034】
なお、ここではHClガスを用いた場合を示したが、HCl水溶液を用いることもできる。この両者の違いの一つは有機膜に対する浸透深さであって、ガスの場合は深く、水溶液の場合は浅い。深さの設定によって使いわけることができる。例えば、ArFエキシマレ−ザ光(波長193nm)を露光光として用いる場合には、極微細パターン形成が求められ、従って反射防止膜も特に薄くする必要がある。このような場合には水溶液が有利である。
【0035】
その後、図1(c)に示すようにレジスト膜4を塗布,ベークし、通常の方法でマスク5を介して露光光6をレジスト膜4に照射した。ここでは露光光としてi線を用いた。なお、図ではマスクを近接させて露光した場合を示したが、レンズやミラーを介して露光してもよい。次に図1(d)に示すように通常の方法に従って現像を行って、レジストパターン4aを形成した。その後、図1(e)に示すようにレジストパターン4aをマスクに反射防止膜2’をエッチングして、反射防止膜2’の加工を含んだレジストパターン7を基板上に形成した。
【0036】
本反射防止法を用いて形成したレジストパターンはARC法等従来の反射防止法を用いた場合に比べ約10%寸法精度が高かった。
【0037】
本方法の特徴の一つは装置的に簡便でかつ除去し易い塗布有機膜を用いた方法であることと、ガスあるいは溶液の有機膜への拡散長を変えることにより吸収係数変化領域を制御でき、種々の露光方式に容易に適用できることである。
【0038】
(実施例2)本発明の第2の実施例を図7を用いて説明する。まず図7(a)に示すように基板上に有機膜72を塗布し、熱処理を加えた。熱処理温度は100℃とし、塗布膜厚は平坦面上で0.08μm としたが、基板段差の影響で薄い場所の膜厚は0.05μm、厚い場所では0.15μmであった。基板としては段差の形成されているSiウェハ70上に0.2μm 厚さのAl膜71(Si2%含有)を被着したものを用い、有機膜としてはノボラック樹脂を用いた。なお、ここでは基板に段差が形成されている場合を示すが、段差がなくてもよい。
【0039】
次に図7(b)に示すように上記有機膜72上にレジスト膜73を塗布した。レジストはPMMA(Polymethylmethacrylate)を用い、塗布後に200℃の熱処理を加えた。この時PMMAとノボラック樹脂のミキシング層74がレジスト膜73と有機膜72の界面に形成された。ミキシング層の厚さは約0.035μm であって、ArFエキシマレ−ザ光に対する界面反射防止のための吸収率変化基準深さλ/4nA と同じであった。基板に段差があり、有機膜72の膜厚が場所によって変わっていたものの、このミキシング層の厚さは一定であった。
【0040】
このミキシング層のレジスト膜面側はPMMAライクであり、有機膜面側はノボラックライクであった。PMMAのArFエキシマレ−ザ光に対する消衰係数は0.018 であり、熱処理したノボラック樹脂のそれは約1である。ミキシング層の消衰係数は上面(レジスト膜面)側で約0.02 、下面(有機膜)側で約1でありその間連続的に消衰係数が変わっていた。その後、図7(c)に示すように、通常の方法でマスク75を介して露光光76をレジスト膜73に照射した。ここでは露光光としてArFエキシマレ−ザ光を用いた。この時、有機膜72とミキシング層74との二層で反射防止膜として機能する。なお、図ではマスクを近接させて露光した場合を示したが、レンズやミラーを介して露光してもよい。
【0041】
次に図7(d)に示すように通常の方法に従って現像を行って、レジストパターン73aを形成した。その後、図7(e)に示すようにレジストパターン73aをマスクに反射防止膜であるミキシング層74と有機膜72をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターン77を基板上に形成した。
【0042】
本反射防止法を用いて0.15μm のパターンを形成したところ10%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.08μm のARC型反射防止法(従来反射防止法)を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度は20%であった。ARC膜の膜厚を厚くするとエッチング時に寸法シフトが入り、またレジストパターンが倒れるという不良が発生した。
【0043】
なお、ミキシング層74を用いたときのもう一つの利点はミキシング層74が接着層の役割をし、パターン倒れ(剥がれ)をおこしにくいことである。
【0044】
この方法のポイントはミキシング層74を形成することである。PMMAレジストに代わって、下記のように、他のレジストを用いることもできる。上記方法に従ってミキシング層74を形成した後、DUV照射及び現像によってPMMAレジストを除去した。その後通常の方法に従ってレジスト膜をミキシング層上に形成し、ベ−クした。その後露光及び現像を行なった。そしてミキシング層及び有機膜をエッチングして反射防止膜加工を含んだレジストパタ−ンを形成した。
【0045】
(実施例3)本発明の第3の実施例を図8を用いて説明する。まず図8(a)に示すように段差の形成されているSiウェハ80上に0.3μm 厚さのAl膜81(Si2%含有)を被着し、さらにその上にPSG(燐添加ガラス)膜82を被着した基板を用意した。ここで、基板段差の影響でPSG膜の膜厚は薄い場所で0.3μm、厚い場所では0.6μm であった。なお、PSG膜はKrFエキシマレ−ザ光(波長248nm)に対し透明である。
【0046】
次に図8(b)に示すようにPSG膜上にSiOxNyHz膜83をプラズマCVD法で形成した。SiOxNyHz膜成膜にはシランと亜酸化窒素の混合ガスを用い、成膜中に混合ガス比を変えた。SiOxNyHz膜の膜厚は0.08μm とし、図11に示すように最初KrFエキシマレ−ザ光に対して消衰係数が1.5になるような混合ガス比で被着し、その後、混合ガス比を徐々に変え、レジスト表面側の消衰係数が0.02となるように被着した。CVD膜であるため、基板に段差があるにもかかわらず一様な膜厚で膜を被着することができた。これがCVD法を用いたときの利点である。直線的に消衰係数を変えることによって光吸収による基板からの反射光低減と、消衰係数の差によって生じる光反射のバランスがとれ、膜厚が薄いにもかかわらず反射を十分低減できた。また後で述べるように、本実施例ではレジスト膜側界面の反射防止膜の消衰係数をレジストの消衰係数と同じにした。このことによりレジスト膜界面での反射を十分に抑えることができた。この界面での消衰係数の差が大きいと、この界面での反射が大きくなる。
【0047】
次に図8(c)に示すようにSiOxNyHz膜83からなる反射防止膜上にレジスト膜84塗布した。レジストはXP89131(シップレー商品名)を用いた。このレジストのKrFエキシマレ−ザ光に対する消衰係数は0.02 であり、SiOxNyHz膜表面の消衰係数と等しかった。その後、図8(d)に示すように、通常の方法でマスク85を介して露光86をレジスト膜84に照射した。ここでは露光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。図には示していないがこの露光にはレンズの開口数が0.45 の縮小投影露光法を用いた。但しこれは一実験条件であり、例えばマスクと基板とを数ミクロンに近接させて行うプロキシミティ露光などを用いてもよい。
【0048】
次に図8(e)に示すように通常の方法によって現像を行って、レジストパターン84aを形成した。その後、図8(f)に示すようにレジストパターン84aをマスクにSiOxNyHz反射防止膜83をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターン87を基板上に形成した。
【0049】
本反射防止法を用いて0.25μm のパターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.08μm の従来型CVD型反射防止膜及び従来のARC型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数をいかに最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。
【0050】
本実施例では基板界面側最下部で消衰係数が1.5になるように反射防止膜を被着した。但しこの消衰係数は1.5に限るものではなく、図23に示すように消衰係数が0.6以上で反射防止効果が強くなり、特に1以上2以下でその効果は顕在化する。1以上の場合は反射防止膜および基板構造、材料依存性も小さいという特長を持つ。消衰係数が1のときは膜厚が50nm以上あればその反射率は振幅比でいって0.1以下、エネルギ−比でいって1%以下になる。
【0051】
また、本実施例の下置き反射防止膜と、レジスト膜上面に干渉膜を形成し寸法精度を向上させるいわゆる上面反射と組み合わせると寸法精度は更に向上する。
【0052】
(実施例4)本発明の第4の実施例を図9を用いて説明する。まず図9(a)に示すように段差の形成されているSiウェハ90上に0.2μm 厚さのW膜91を被着し、さらにその上にSOG(Spin on Glass)膜92を被着した基板を用意した。ここで、基板段差の影響でSOGの膜厚は薄い場所で0.2μm、厚い場所では0.5μmであった。なお、SOG膜はKrFエキシマレ−ザ光(波長248nm)に対し透明である。
【0053】
次に図9(b)に示すようにSOG膜上にSiNx膜93を、Siをターゲットとし、雰囲気ガスをArとN2 の混合ガスとしたDCスパッタ法で形成した。SiNx膜の膜厚は0.07μmとし、最初の0.042μm(図9の93a)をKrFエキシマレ−ザ光に対して消衰係数が2.8 になるような混合ガス比で被着し、その後、混合ガス比を徐々に変え、残りの0.028μm(図9の93b)を被着した。この残りの0.028μmの被着においては、消衰係数が2.8からはじまって、最後にそれが0.02 になるよう消衰係数分布を持つようにした。この膜はスパッタ法によるので装置内発塵等が少なく、低欠陥な膜となった。これがスパッタ法を用いたときの利点である。
【0054】
このSiNx膜の平均的な屈折率(実部)はKrFエキシマレ−ザ光の場合2.2 であった。したがってこの光に対する界面反射防止のための吸収率変化基準深さλ/4nA は約0.028μm であって、SiNx膜の消衰係数の変化している部分の膜厚とほぼ等しい。
【0055】
次に図9(c)に示すように上記SiNx膜93(93aと93b)からなる反射防止膜上にレジスト膜94塗布した。レジストとしてはXP89131(シップレー商品名)を用いた。このレジストのKrFエキシマレ−ザ光に対する消衰係数は0.02 であり、SiNx膜表面の消衰係数と等しかった。
【0056】
その後、図9(d)に示すように、通常の方法でマスク95を介して露光光96をレジスト膜94に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。図には示していないがこの露光にはレンズの開口数が0.5 の縮小投影露光法を用いた。但しこれは一実験条件であり、例えばプロキシミティ露光などを用いてもよい。次に図9(e)に示すように通常の方法によって現像を行って、レジストパターン94aを形成した。その後、図9(f)に示すようにレジストパターン94aをマスクにSiNx反射防止膜93をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターン97を基板上に形成した。
【0057】
本反射防止法を用いて0.25μm のパターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.07μm の従来型CVD型反射防止膜及び従来のARC型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。
【0058】
実施例3と実施例4から分かるように、SiOxNyHzにおけるxとyを、またSiNxにおけるxを変えることにより、KrFエキシマレ−ザ光やi線光に対して屈折率(実部)と消衰係数の両者を変えることができる。xとyの変化を、CVD法で形成されたSiOxNyHz膜とスパッタで形成されたSiNx膜もついて図27に示す。一般に、シリコンリッチな膜は高い消衰係数を有している。zが0.02未満の時、屈折率はzの変化に対して影響が少ない。
【0059】
(実施例5)本発明の実施例を工程図である図10を用いて説明する。まず図10(a)に示すように基板101上に反射防止膜となる有機膜102を塗布した。塗布膜厚は0.1 μmとした。この有機膜はノボラック樹脂にアントラセンを吸光剤として加えたものである。ここで、この図には基板に段差が形成されていないが、段差があってもよい。有機膜102を塗布後100℃の熱処理を加えた。この熱処理により有機膜表面付近に存在するアントラセンは揮発し、吸光剤の分布が生じた。すなわち、基板面側では吸光剤が多く、表面側では吸光剤が少なくなった。
【0060】
次に図10(b)に示すように吸光剤の分布が生じた有機膜102’が形成された基板101上に水溶性レジスト膜103を塗布した。その後、図10(c)に示すように通常の方法でマスク104を介して露光光105をレジスト膜103に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレーザ光を用いた。なお、図ではマスクを近接させて露光した場合を示したが、レンズやミラーを介して露光してもよい。次に図10(d)に示すように通常の方法に従って現像を行って、レジストパターン103aを形成した。その後、図10(e)に示すようにレジストパターン103aをマスクに反射防止膜102’をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターン106を基板上に形成した。
【0061】
本反射防止法を用いて形成したレジストパターンはARC法等従来の反射防止法を用いた場合に比べ約10%寸法精度が高かった。
【0062】
なお、ここで吸光剤として用いたアントラセンに代えてアントラセン誘導体を用いることもできる。すなわち結合基を水素に代えて、メチル基,メトキシ基,エチル基、或いは塩素などに代えることもできる。この場合揮発し易さが結合基によって変わるため、結合基を代えることによって有機膜やレジスト膜の熱処理条件に幅を持たせることが可能となる。
【0063】
本方法の特徴の一つは装置的に簡便な塗布機とベーク炉で最適な反射防止膜が得られることである。
【0064】
(実施例6)以下、本発明の実施例を工程図である図12を用いて説明する。まず図12(a)に示すように基板上に有機膜112を塗布し、熱処理を加えた。熱処理温度は100℃とした。塗布膜厚は平坦面上で0.1μmとしたが、基板段差の影響で薄い場所の膜厚は0.06μm、厚い場所では0.18μmであった。界面反射防止のための吸収率変化基準深さλ/4nAは、パタ−ン露光光としてi線(波長365nm)を用いたため、約0.05μmであり、有機膜の膜厚より薄い。有機膜112としてはブリ−チングする吸光剤であるニトロンを使った。基板としては段差の形成されているSiウェハ110上に0.2μm厚さのAl膜111(Si2%含有)を被着したものを用いた。
【0065】
次に図12(b)に示すようにウェハ全面にi線113を照射した。この全面露光光(吸収調整光)113によって有機膜112に表面側が透明で、厚み方向に進むほど吸光度が増す吸光度分布を持つ層114が形成された。吸収調整光としてi線を用いたのはここで用いた吸光材の特性によるもので、材料が変わればそれに合わせて全面露光光の波長を変えることはいうまでもない。全面露光光113と後で述べるパタ−ン露光光117の光の波長が一致したのはこの吸光剤を用いたためであり、吸光剤が変わればそれに伴って全面露光光の波長も、またパタ−ン露光光の波長も変わるのはいうまでもない。
【0066】
次に図12(c)に示すように表面側に光吸収分布を持つ層114のある上記有機膜112上にレジスト膜115を塗布して形成後、通常の方法でマスク116を介して露光光117をレジスト膜115に照射した。前述のようにここでは露光光としてi線を用いた。なお、図ではマスクを近接させて露光した場合を示したが、レンズやミラ−を介して露光してもよい。その場合の装置構成を図13に示す。
【0067】
図13の光源501から発する光は、フライアイレンズ502、コンデンサレンズ503、505及びミラーを介してマスク506を照明する。マスク506上には異物付着によるパタン転写不良を防止するためのペリクル507が設けられている。マスク506上に描かれたマスクパタンは、投影レンズ508を介して試料基板であるウエハ509上に投影される。なお、マスク506はマスク位置制御手段517で制御されたマスクステージ518上に載置され、その中心と投影レンズ508の光軸とは正確に位置合わせがなされている。ウエハ509は、試料台510上に真空吸着されている。試料台510は、投影レンズ508の光軸方向すなわちZ方向に移動可能なZステージ511上に載置され、さらにXYステージ512上に搭載されている。Zステージ511及びXYステージ512は、主制御系519からの制御命令に応じてそれぞれの駆動手段513、514によって駆動されるので、所望の露光位置に移動可能である。その位置はZステージ511に固定されたミラー516の位置として、レーザ測長機515で正確にモニタされている。
【0068】
また、ウエハ509の表面位置は、検出光発生部520、検出光523、受光部521から構成される焦点位置検出手段で計測される。次に図12(d)に示すように通常の方法に従って現像を行って、レジストパタ−ン115aを形成した。
【0069】
その後図12(e)に示すようにレジストパタ−ン115aをマスクに層114を含む有機膜112からなる反射防止膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパタ−ン118を基板上に形成した。本反射防止法を用いて0.35μmのパタ−ンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.1μmの市販のARC型反射防止法(従来反射防止法)を用いた場合の寸法精度は10%であった。従来のARC膜の膜厚を厚くするとエッチング時に寸法シフトが入り、またレジストパタ−ンが倒れるという不良が発生した。
【0070】
(実施例7)以下、本発明の第7の実施例を説明する。まず実施例6と同様に基板上に有機膜を塗布し、熱処理を加えた。熱処理温度は100℃とした。塗布膜厚は平坦面上で0.1μmとしたが、基板段差の影響で薄い場所の膜厚は0.06μm、厚い場所では0.18μmであった。界面反射防止のための吸収率変化基準深さλ/4nAは、パタ−ン露光光としてh線(波長405nm)を用いたため、約0.06μmであり、有機膜の膜厚より薄い。有機膜としてはブリ−チングする吸光剤であるニトロンを使った。基板としては段差の形成されているSiウェハ上に5nmの厚さの酸化膜、0.15μm厚さのポリシリコン膜および0.2μm厚さの酸化膜を順次積層したものを用いた。酸化膜の厚さは図2で説明したように段差の影響を受けて場所によって変わっている。
【0071】
次にウェハ全面にi線を照射した。この全面露光光(吸収調整光)によって有機膜の表面側に表面が透明で、厚み方向に進むほど吸光度が増す吸光度分布を持つ層が形成された。その後このウェハを酸雰囲気に曝した。ここでは塩化水素ガス雰囲気に曝し表面が改質された有機膜からなる反射防止膜を形成した。この処理を行うことによって、ニトロンは光照射によってブリ−チングしない物質に変わる。すなわち、吸収調整光によって有機膜をブリ−チングさせて膜の吸光度分布をつくったあと、酸雰囲気処理によってこの吸光度分布を定着させ、その後行われるパタ−ン露光光に対して吸光度分布が変わらない膜にした。
【0072】
次に上記有機膜上にレジスト膜を塗布して形成後、通常の方法でマスクを介してパタ−ン露光光をレジスト膜に照射した。前述のようにここではパタ−ン露光光としてh線を用いた。
【0073】
その後レジストパタ−ンをマスクに上記反射防止膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパタ−ンを基板上に形成した。本反射防止法を用いて0.4μmのパタ−ンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.1μmの市販のARC型反射防止法(従来反射防止法)を用いた場合の寸法精度は10%であった。従来のARC膜の膜厚を厚くするとエッチング時に寸法シフトが入り、またレジストパタ−ンが倒れるという不良が発生した。
【0074】
本実施例では、有機膜としてニトロンを用いたが、ニトロンに代えてジアゾナフトキノンを吸光剤に用い、それにベ−スポリマを加えた有機膜を用いることもできる。またジアゾニウム塩とフェノ−ルの混合物を有機膜に用い、ブリ−チング特性の定着ガスとしてアルカリ蒸気、例えばアンモニアガスなどを用いることもできる。
【0075】
(実施例8)以下、本発明の第8の実施例を説明する。まず基板上に有機膜を塗布形成し、熱処理を加えた。熱処理温度は100℃とした。塗布膜厚は平坦面上で0.08μmとしたが、基板段差の影響で薄い場所の膜厚は0.05μm、厚い場所では0.15μmであった。界面反射防止のための吸収率変化基準深さλ/4nAは、パタ−ン露光光としてKrFエキシマレ−ザ光(波長248nm)を用いたため、約0.035μmであり、有機膜の膜厚より薄い。有機膜としてはノボラック樹脂にインデンビスアジドを添加したものを使った。ただしインデンビスアジドに限らず他の芳香族アジドを用いることもできる。基板としては段差の形成されているSiウェハ上に膜厚10nmの酸化膜、0.1μm厚さのタングステンポリサイド膜、さらにその上に0.15μm膜厚の酸化膜を被着したものを用いた。
【0076】
次にウェハ全面に波長308nmの光を照射した。その後250℃の熱処理を行った。インデンビスアジドは308nmの光を吸収し、表面側からこの光と反応したインデンビスアジドの分布ができる。反応を起こさなかったインデンビスアジドはその後の熱処理によって248nmの光に対する強い吸収特性を示す。したがって熱処理後は、248nmの光を底部側は強く、表面側はレジスト膜程度に吸収する膜が形成できた。
【0077】
次に上記有機膜上にレジスト膜を塗布により形成後、通常の方法でマスクを介してパタ−ン露光光をレジスト膜に照射した。前述のようにここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。次に通常の方法に従って現像を行って、レジストパタ−ンを形成した。その後そのレジストパタ−ンをマスクに改質した上記有機膜からなる反射防止膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパタ−ンを基板上に形成した。本反射防止法を用いて0.25μmのパタ−ンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。
【0078】
一方、膜厚が0.1μmの市販のARC型反射防止法(従来反射防止法)を用いた場合の寸法精度は8%であった。従来のARC膜の膜厚を厚くするとエッチング時に寸法シフトが入り、またレジストパタ−ンが倒れるという不良が発生した。本技術を用いてロジックLSIのゲ−トを形成したところ寸法精度5%が得られ、高速動作のロジックLSIを作製することができた。
【0079】
(実施例9)次に第9の実施例として、本発明のレジストパタ−ン形成方法を使って半導体メモリ素子を作製した。図14に素子の製造の主な工程を示す断面図である。図14(a)に示すように、P型のSi半導体171を基板に用い、その表面に公知の素子分離技術を用い素子分離領域172を形成する。
【0080】
次に、例えば厚さ150nmの多結晶Si膜と厚さ200nmのSiO2膜を積層した構造を形成する(この多結晶Si膜はワード線173として機能する)。さらに化学気相成長法を用いて例えば150nmのSiO2を被着し、異方的に加工してワード線の側壁にSiO2のサイドスペーサ174を形成する。
【0081】
次に、通常の方法でn拡散層175を形成する。次に図14(b)に示すように、通常の工程を経て多結晶Si又は高融点金属シリサイド、あるいはこれらの積層膜などから成るデータ線176を形成する。
【0082】
次に図14(c)に示すように、通常の工程を経て多結晶Siからなる蓄積電極178を形成する。その後、Ta2O5、Si3N4、SiO2、強誘電体、あるいはこれらの複合膜などを被着し、キャパシタ用絶縁膜179を形成する。ひきつづき多結晶Si、高融点金属、高融点金属シリサイド、あるいはAl、Cu等の低抵抗な導体を被着しプレート電極180を形成する。
【0083】
次に図14(d)に示すように、通常の工程を経て配線181を形成する。次に通常の配線層形成工程やパッシベーション工程を経てメモリ素子を作製した。なを、ここでは、代表的な製造工程のみを説明したが、これ以外は通常の素子製造工程を用いた。また、各工程の順番が前後しても本発明は適用できる。
【0084】
上記素子製造工程におけるリソグラフィ工程ではほとんどの工程に実施例6で示した反射防止法を適用したが、たとえば、反射光による寸法精度の低下が問題にならない工程には本発明は必ずしも適用する必要は無い。パッシベーション工程での導通孔形成工程や、パタンが大きなイオン打ち込みマスク形成用のパタン形成工程には本発明は適用しなかった。
【0085】
またワ−ド線173の形成に後述の実施例13の反射防止法を用いると反射防止膜が自動的に除去されるので肯定的にも有利である。なお、ここでは実施例6と13について述べたが、他の方法を用いてもよい。
【0086】
次に、リソグラフィで形成したパタンについて説明する。図15は製造したメモリ素子を構成する代表的なパタンのメモリ部のパタン配置を示す。図15(a)は作製した第1の素子のパタンの一例を示す。182がワード線、183がデータ線、184がアクティブ領域、185が蓄積電極、186が電極取り出し孔のパタンである。リソグラフィ工程の中から微細パタンの解像が必要な工程に本発明を用いた。図15(a)に示したパタンではすべてのパタンの形成に本発明を用いた。また、図15(b)は作製した第2の素子のパタンの一例を示す。187がワード線、188がデータ線、189がアクティブ領域、190が蓄積電極、191が電極取り出し孔のパタンである。この例においても、ここに示したパタンすべての形成に本発明を用いた。ここに示したパタン形成以外でも最小設計ルールを用いている工程では本発明を用いた。
【0087】
本発明を用いて作製した素子の特性は、従来法を用いて作製した素子の特性と比較すると特性が良好であった。具体的にはワード線の線幅のばらつきが小さいことから、データの読みだしスピードが速く特性が安定している。蓄積電極の面積のばらつきが小さいことからデータの保持特性が安定している。等の特性の改善が実現できた。また、素子の良品取得歩留まりも従来法では40%以下であったのが、70%以上に向上できた。明らかな改善効果が得られた。
【0088】
本実施例ではメモリLSIについて示したが、ロジックLSIでも動作速度の安定及び向上がはかれ、良品歩留まりも向上した。その最大の理由はゲ−ト寸法制御性向上である。
【0089】
(実施例10)実施例8において有機膜に吸収調整光を照射する前に、図16に示すように有機膜192上に屈折率がレジスト膜とほぼ同じでかつ吸収調整光に対して透明な膜193をコ−ティングした。ここではそのコ−ティング膜としてポリビニルピロリドンを用いた。このコ−ティング膜を通して吸収調整光194を上記有機膜に照射した。この光照射後、コ−ティング膜を除去し、レジスト塗布以降実施例8と同様の処理を行なってレジストパタ−ンを形成した。ポリビニルピロリドンの除去は水洗によって行なった。有機膜として非水溶性の膜を用いた場合、この水洗は該有機膜に変質や膜べりといったダメ−ジを与えない。この工程により、コ−ティング膜193と有機膜192の界面での吸収調整光の屈折角θはレジスト膜と有機膜との界面でのパタ−ン露光光の屈折角と一致する。すなわち、基板段差が大きい場合にもこの工程により反射防止層内の光吸収分布をパタ−ン露光の進行方向に沿って同じにすることができ、反射防止層内での光干渉のコントロ−ルがより精密に行え、反射がより小さくなる。本実施例では基板段差を実施例8に比べて0.1μm大きくしたが、段差が大きくなったにもかかわらず0.35μmパタ−ンを4.5%の精度で形成することができた。
【0090】
本実施例では、コ−ティング膜を用いて屈折角θの調整を行なったが、コ−ティング膜を用いる代わりに液体を用いることも可能である。すなわち、ウェハを液体に浸して吸収調整光を照射し、屈折角θの調整を行なうことも可能である。吸収調整光に対する液体の屈折率がパタ−ン露光光に対するレジスト膜の屈折率に近い場合、レジスト膜と有機膜との界面のパタ−ン露光光の屈折角と、その液体と有機膜との界面での吸収調整光の屈折角がほぼ等しくなり、反射防止膜内での光干渉の制御がより精密に行なえる。液体としては水や油などを用いることができる。液体を用いたときの特長は、カバ−膜の塗布や除去といった工程が不要で、処理工程が簡便になることである。
【0091】
(実施例11)以下、本発明の工程を、図17を用いて説明する。まず図17(a)に示すように段差の形成されているSiウェハ201上に0.2μm 厚さのW膜202を被着し、さらにその上にSOG(Spin on Glass )203を被着した基板を用意した。ここで、基板段差の影響でSOGの膜厚は薄い場所で0.2μm 、厚い場所では0.5μm であった。なお、SOG膜はKrFエキシマレ−ザ光(波長248nm)に対し透明である。
【0092】
次に図17(b)に示すようにSOG膜上にSi膜204(遮光反射防止膜)をSiをターゲットとし、雰囲気ガスをArとしたDCスパッタ法で形成した。この Si膜の膜厚は0.025μm とした。
【0093】
この膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は2.3,消衰係数は2.8であった。この膜のKrFエキシマレ−ザ光の透過率は3%以下(エネルギー比)であり、基板からの反射光はこの膜を往復してレジスト膜に戻るので十分な遮光膜となる。
【0094】
その後このSi膜の上に膜厚0.025μmのSiNx膜205(干渉反射防止膜)をSiをターゲットとし雰囲気ガスをN2 とArガスとしたDCスパッタ法で形成した。ここでこのSiNx 膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)がSiNx膜205膜内で一様に2.3,消衰係数が0.6となるようにガス混合比を調整した。
【0095】
この膜厚及び屈折率が干渉膜としての反射防止条件である。このSiNx /Si二層膜が反射防止膜であり、この二層膜により露光光であるKrFエキシマレ−ザ光の反射率は場所によらず(SOGの膜厚や段差の影響によらず)0.01%以下(エネルギー比)とほとんど無反射にすることができた。なお、この二層膜はスパッタ法によるので、アンモニアなどの化学増幅系レジストの特性を劣化させる成分を含まない。このため組み合わせられるレジストの選択範囲が広がる。これがスパッタ法を用いたときの利点である。
【0096】
また、ここではSi膜形成チャンバとSiNx 膜形成チャンバが別のスパッタ装置を用いた。別チャンバとすることで所望のガス混合比が安定に得られた。しかし一つのチャンバでこの2種類の膜を形成することもできる。いうまでもないことであるが、チャンバを共有すると装置コストを下げることができる。
【0097】
次に図17(c)に示すように上記SiNx 膜205上にレジスト膜206を塗布した。このレジスト膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は1.8 ,消衰係数は0.02である。その後図17(d)に示すように、通常の方法でマスク207を介して露光光208をレジスト膜206に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。図には示していないが、この露光にはレンズの開口数が0.45 の縮小投影露光法を用いた。但しこれは一実験条件であり、例えばプロキシミティ露光などを用いてもよい。
【0098】
次に図17(e)に示すように通常の方法によって現像を行って、レジストパターン206aを形成した。その後図17(f)に示すようにレジストパターン206aをマスクにSiNx反射防止膜205及びSi膜204をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターン209を基板上に形成した。
【0099】
本反射防止法を用いて0.25μm のパターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.05μm の従来型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。またこの反射防止膜を介してアライメントのためのパターン検出を行ったところ、十分なパターン検出信号が得られた。これはこの反射防止膜がKrFエキシマレ−ザ光に対しては十分な遮光性を有するが、パターン検出光である540nmより長い波長の光に対して透過率95%以上が得られるためである。これがSiNx /Si二層反射防止膜を用いたときの一つの特徴である。
【0100】
ここではSi膜の膜厚を0.025μm とした場合を示したがSi膜はこの膜厚に限らずこれより厚ければよい。またSiNx 膜の膜厚に対する反射率の変化を示した図18から明らかなようにSiNx 膜の膜厚を0.017から0.039μmの範囲に制御することにより、従来反射防止膜以上の反射防止効果が得られる。
【0101】
(実施例12)本発明の第12の実施例を図19を用いて説明する。まず図19(a)に示すように段差の形成されているSiウェハ221上に0.3μm 厚さのAl膜222(Si2%含有)を被着し、さらにその上にPSG(燐添加ガラス)223を被着した基板を用意した。ここで、基板段差の影響でPSGの膜厚は薄い場所で0.3μm 、厚い場所では0.6μm であった。なお、PSG膜はKrFエキシマレ−ザ光に対し透明である。
【0102】
次に図19(b)に示すようにPSG膜上にSiOxNyHz膜224をプラズマCVD法で形成した。SiOxNyHz膜成膜にはシランと亜酸化窒素の混合ガスを用い、KrFエキシマレ−ザ光に対する消衰係数が1.8となるような混合ガス比を用いた。この時の屈折率(実部)は2.2 であった。膜厚は0.025μm とした。この膜のKrFエキシマレ−ザ光の透過率は10%以下(エネルギー比)であり、基板からの反射光はこの膜を往復してレジスト膜に戻るので十分な遮光膜となる。
【0103】
その後この遮光膜224の上に膜厚0.027μmのSiOxNyHz膜225をプラズマCVD法で形成した。SiOxNyHz膜成膜には膜224と同様シランと亜酸化窒素の混合ガスを用いたが、この場合はKrFエキシマレ−ザ光に対する消衰係数が膜225中で一様に0.7となるような混合ガス比を用いた。この時の屈折率(実部)は2.1であった。CVD膜であるため、基板に段差があるにもかかわらず一様な膜厚で膜を被着することができ、膜厚コントロール性が高い。これがCVD法を用いたときの利点である。
【0104】
膜224と225からなる二層反射防止膜により、KrFエキシマレ−ザ光の反射率は場所によらず0.02% 以下(エネルギー比)とほとんど無反射にすることができた。
【0105】
次に図19(c)に示すように、上記SiOxNyHz膜225上にレジスト膜226を塗布した。ここで用いたレジスト膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率は1.8 ,消衰係数は0.02 である。その後図19(d)に示すように、通常の方法でマスク227を介して露光光228をレジスト膜226に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。図には示していないが、この露光にはレンズの開口数が0.45 の縮小投影露光法を用いた。但しこれは一実験条件であり、例えばプロキシミティ露光などを用いてもよい。
【0106】
次に図19(e)に示すように通常の方法によって現像を行って、レジストパターン226aを形成した。その後図19(f)に示すようにレジストパターン226aをマスクにSiOxNyHz反射防止膜224,225をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターン229を基板上に形成した。
【0107】
本反射防止法を用いて0.25μm のパターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.052μm の従来型CVD型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数をいかに最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。
【0108】
(実施例13)以下、本発明の実施例を工程図である図20を用いて説明する。まず図20(a)に示すようにSiウェハ231上に厚さ4.5nm の酸化膜232(ゲート酸化膜)を形成し、さらにその上に厚さ0.3μm のポリシリコン膜233を形成した。そしてリンをポリシリコンに拡散させてポリシリコンを導電膜とした。さらにその上に膜厚0.2μmのHLD(High temperature Low pressure Decomposition)膜234を形成した。
【0109】
その後図20(b)に示すようにHLD膜234上に厚さ0.025 μmのSi膜235(遮光膜)を、Siをターゲットとし雰囲気ガスをArとしたDCスパッタ法で形成した。この膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率は2.3 ,消衰係数は2.8 であった。実施例1と同様この膜のKrFエキシマレ−ザ光の透過率は3%以下(エネルギー比)であり、基板からの反射光はこの膜を往復してレジスト膜に戻るので十分な遮光膜となる。遮光膜となるこのSi膜はこれより厚くてもよかった。
【0110】
その後このSi膜の上に膜厚0.025μm のSiNx 膜236(干渉反射防止膜)をSiをターゲットとし雰囲気ガスをN2 とArガスとしたDCスパッタ法で形成した。ここでも実施例11と同様にこのSiNx 膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)が2.3,消衰係数が0.6となるようにガス混合比を調整した。Si膜235とSiNx膜236の二層膜で反射防止膜となる。その後上記SiNx 膜236上にレジスト膜237を塗布形成した。このレジスト膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は1.8,消衰係数は0.02である。
【0111】
次に図20(c)に示すように、通常の方法でマスク238を介して露光光239をレジスト膜237に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。図には示していないがこの露光にはレンズの開口数が0.45 の縮小投影露光法を用いた。但しこれは一実験条件であり、例えばプロキシミティ露光などを用いてもよい。
【0112】
次に図20(d)に示すように通常の方法によって現像を行って、レジストパターン237aを形成した。その後図20(e)に示すようにレジストパターン237aをマスクにSiNx 反射防止膜236,Si膜235及びHLD膜234をエッチングして、SiNx パターン236a,Siパターン235a及びHLDパターン234aを形成した。その後図20(f)に示すようにレジストパターン237aを通常の方法で除去した。
【0113】
その後図20(g)に示すようにSiNx パターン236a,Siパターン235a及びHLDパターン234aをマスクにポリシリコン膜233をエッチングしてゲート配線パターン233aを形成した。この時膜厚が薄くてかつポリシリコンとのエッチレート差が少ないSi膜235a及びSiNx 膜236aはこのエッチングの際に同時に除去された。このように、特別の除去工程なしにこの反射防止膜を除去できることがこの材料を用いたときの一つの特長である。この特長はポリシリコンゲート配線膜の場合だけではなく、タングステンシリサイド膜,タングステンポリサイド膜あるいはポリシリコンを含めたそれらの積層膜を用いた場合にも得られる。
【0114】
本方法により0.25μm 幅のゲート配線パターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.05μm の従来型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。
【0115】
(実施例14)実施例11と同様に段差の形成されているSiウェハ上に0.2μm 厚さのW膜を被着し、さらにその上にSOG(Spin on Glass)を被着した基板を用意した。ここで、基板段差の影響でSOGの膜厚は薄い場所で0.2μm 、厚い場所では0.5μm であった。なお、SOG膜はi線(波長365nm)に対し透明である。
【0116】
次にSOG膜上にSi膜(遮光反射防止膜)をSiをターゲットとし、雰囲気ガスをArとしたDCスパッタ法で形成した。このSi膜の膜厚は0.025μmとした。この膜のi線に対する屈折率(実部)は4.6,消衰係数は2.7であった。この膜のi線の透過率は10%以下(エネルギー比)であり、基板からの反射光はこの膜を往復してレジスト膜に戻るので十分な遮光膜となる。
【0117】
その後このSi膜の上に膜厚0.029μmのSiNx膜(干渉反射防止膜)をSiをターゲットとし雰囲気ガスをN2 とArガスとしたDCスパッタ法で形成した。ここでこのSiNx膜のi線に対する屈折率(実部)が2.8,消衰係数が0.4 となるようにガス混合比を調整した。この膜厚及び屈折率が干渉膜としての反射防止条件である。このSiNx /Si二層膜からなる反射防止膜により、露光光であるi線の反射率は場所によらず(SOGの膜厚や段差の影響によらず)0.2% 以下(エネルギー比)とほとんど無反射にすることができた。
【0118】
次に上記SiNx 膜上にレジスト膜を塗布形成した。このレジスト膜のi線に対する屈折率(実部)は1.7,消衰係数は0.00である。その後通常の方法でマスクを介して露光光をレジスト膜に照射した。ここでは露光光としてi線を用いた。次に通常の方法によって現像を行って、レジストパターンを形成した。
【0119】
その後レジストパターンをマスクにSiNx 反射防止膜及びSi膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターンを基板上に形成した。
【0120】
本反射防止法を用いて0.35μm のパターンを形成したところ、5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.05μm の従来型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度を15%より改善することはできなかった。なおここではSiNx膜の膜厚として0.029μmの場合を示したが、膜厚を0.1μm と厚くできる場合にはその屈折率を2.6,消衰係数を0.2とすることにより、反射率を0.1% とさらに小さくすることができた。
【0121】
(実施例15)段差の形成されているSiウェハ上に0.2μm 厚さのW膜を被着し、さらにその上にHLDを1μm被着した基板を用意した。そしてCMP(Chemical Mechanical Polishing)によってその表面を平坦にした。表面は平坦となったが、基板段差の影響でHLDの膜厚は薄い場所で0.5μm,厚い場所で0.75μmある。なお、HLD膜はi線(波長365nm)に対し透明である。
【0122】
次にHLD膜上にSi膜(遮光反射防止膜)をSiをターゲットとし、雰囲気ガスをArとしたDCスパッタ法で形成した。このSi膜の膜厚は0.025μmとした。この膜のi線に対する屈折率(実部)は4.6,消衰係数は2.7であった。この膜のi線の透過率は10%以下(エネルギー比)であり、基板からの反射光はこの膜を往復してレジスト膜に戻るので十分な遮光膜となる。
【0123】
その後このSi膜の上にARCであるBARL−i(ヘキスト社商品名)を塗布し、通常の熱処理を行った。膜厚は0.06μm とした。このBARL−iのi線に対する消衰係数は0.41 であった。上層反射防止膜の消衰係数は下層反射防止膜の消衰係数より小さい。このBARL−i/Si二層膜からなる反射防止膜により、露光光であるi線の反射率は場所によらず1%以下(エネルギー比)とほとんど無反射にすることができた。
【0124】
次に上記BARL−i膜上にレジスト膜を塗布形成した。このレジスト膜のi線(波長365nm)に対する屈折率(実部)は1.7,消衰係数は0.00である。その後通常の方法でマスクを介して露光光をレジスト膜に照射した。ここでは露光光としてi線を用いた。次に通常の方法によって現像を行って、レジストパターンを形成した。その後レジストパターンをマスクにBARL−i膜及びSi膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターンを基板上に形成した。
【0125】
本反射防止法を用いて0.4μm のパターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.06μm のBARL−iだけではその反射率は16%あり、膜厚が0.025μm のSi膜だけではその反射率を40%にしかできなかった。すなわち従来の一層反射防止膜ではこの例のような反射防止効果は得られなかった。なお、この二層反射防止膜では、BARL−iの膜厚が0.04μmとさらに薄くても反射率は10%以下になった。
【0126】
(実施例16)以下、本発明の実施例を工程図である図21を用いて説明する。まず図21(a)に示すように段差の形成されているSiウェハ311上に0.2μm 厚さのW膜312を被着し、さらにその上にSOG(Spin on Glass )313を被着した基板を用意した。ここで、基板段差の影響でSOGの膜厚は薄い場所で0.2μm 、厚い場所では0.5μm であった。なお、SOG膜はKrFエキシマレ−ザ光(波長248nm)に対し透明である。
【0127】
次に図21(b)に示すようにSOG膜上にSi膜314(反射膜)をSiをターゲットとし、雰囲気ガスをArとしたDCスパッタ法で形成した。Si膜の膜厚は0.025μmとした。なお、ここではArとN2の混合ガスを用いたがArに限るものではなく、他の不活性ガス、例えば、XeやKrでもよい。膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は2.3、消衰係数は2.8であった。この膜はKrFエキシマレ−ザ光を97%以上(エネルギ比)反射する反射膜である。その後、このSi膜の上に膜厚0.025μmのSiNx膜315(干渉反射防止膜)を、Siをターゲットとし雰囲気ガスをN2 とArガスとしたDCスパッタ法で形成した。
【0128】
ここで、このSiNx膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)が2.3、消衰係数が0.6 となるようにガス混合比を調整した。この膜厚及び屈折率が干渉膜としての反射防止条件である。
【0129】
このSiNx/Si 二層膜からなる反射防止膜により、露光光であるKrFエキシマレ−ザ光のレジスト膜に対する反射率は場所によらず(SOGの膜厚や段差の影響によらず)0.01%以下(エネルギ比)とほとんど無反射にすることができた。なお、ここではSi膜形成チャンバとSiNx 膜形成チャンバが別のスパッタ装置を用いた。別チャンバとすることで所望のガス混合比が安定に得られた。しかし一つのチャンバでこの2種類の膜を形成することもできる。このように、チャンバを共有すると装置コストを下げることができる。
【0130】
また本実施例では、N2 やArガス雰囲気中で形成したスパッタ膜のため、膜中にアンモニア等酸触媒反応を利用した化学増幅系レジストと相互作用を起こす物質を含まない。1994年のプロシーディング オブ エスピーアイイー(Proceedings of SPIE )第2195巻422から446頁で報告されているような、基板界面部で生じるレジストパターン形状異常等の不良が発生しにくいという特長があった。
【0131】
次に図21(c)に示すようにSiNx 膜315上にレジスト膜316を塗布した。このレジスト膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は1.8 、消衰係数は0.02 である。その後、図21(d)に示すように、通常の方法でマスク317を介して露光光318をレジスト膜316に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。図には示していないがこの露光にはレンズの開口数が0.45 の縮小投影露光法を用いた。但しこれは一実験条件であり、例えばプロキシミティ露光などを用いてもよい。
【0132】
次に図21(e)に示すように通常の方法によって現像を行って、レジストパターン316aを形成した。その後、図21(f)に示すようにレジストパターン316aをマスクにSiNx 反射防止膜315及びSi膜314の2層膜からなる反射防止膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターン319を基板上に形成した。エッチング膜厚がSiNx反射防止膜315とSi膜314を合わせても0.05μmと薄いため、エッチング時の寸法シフトは認められなかった。
【0133】
本実施例の反射防止法を用いて0.25μm のパターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.05μm の従来型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。またこの2層膜からなる反射防止膜を介してアライメントのためのパターン検出を行ったところ、十分なパターン検出信号が得られた。これはこの反射防止膜がKrFエキシマレ−ザ光に対しては十分な遮光性を有するが、パターン検出光である540nmより長い波長の光に対して透過率95%以上が得られるためである。これがSiNx/Si二層反射防止膜を用いたときの一つの特長である。
【0134】
ここではSi膜の膜厚を0.025μm とした場合を示したがSi膜はこの膜厚に限らずこれより厚ければよい。またSiNx 膜の膜厚に対する反射率の変化を示した図22から明らかなように、SiNx 膜の膜厚を0.017から0.039μmの範囲に制御することにより、従来の反射防止膜以上の反射防止効果が得られる。
【0135】
(実施例17)以下、本発明の実施例を工程図である図26を用いて説明する。まず図26(a)に示すように基板上に有機膜352を塗布し、熱処理を加えた。熱処理温度は150℃とした。塗布膜厚は平坦面上で0.15μmとしたが、基板段差の影響で薄い場所の膜厚は0.08μm、厚い場所では0.23μmであった。有機膜352としてはブリ−チングする膜であるメタクリル酸−メタクリル酸9−アントリルメチル共重合体を使った。基板としては段差の形成されているSiウェハ350上に0.2μm厚さのW膜351を被着したものを用いた。
【0136】
次に図26(b)に示すように上記有機膜352上にレジスト膜353を通常の工程で塗布し、露光前ベ−クを行なった。
【0137】
次に図26(c)に示すように通常の方法でマスク355を介して露光光356をレジスト膜353に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。なお、図ではマスクを近接させて露光した場合を示したが、レンズやミラ−を介して露光してもよい。このとき露光光は有機膜352に達し、有機膜の露光された部分の表面側がブリ−チングして、露光光に対し表面が透明で底部に行くほど光吸収が大きくなる領域354が有機膜352に形成された。このことによって自動的に、表面側の吸収が低く、基板側で高いという吸収分布が有機膜内に形成されるので、この有機膜を反射防止膜として用いることができる。
【0138】
次に図26(d)に示すように通常の方法に従って現像を行って、レジストパタ−ン353aを形成した。
【0139】
その後図26(e)に示すようにレジストパタ−ン353aをマスクに上記有機膜からなる反射防止膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパタ−ン357を基板上に形成した。本反射防止法を用いて0.25μmのパタ−ンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。
【0140】
一方、膜厚が0.15μmの市販のARC型反射防止法(従来反射防止法)を用いた場合の寸法精度は8%であった。ARC膜の膜厚を厚くするとエッチング時に寸法シフトが入り、またレジストパタ−ンが倒れるという不良が発生した。
【0141】
この方法の特徴は、特別な処理を施すことなく、自動的に反射防止膜内に光吸収分布を持たせることが可能なことである。このため、この方法は工程の短縮、コストの低減に大きな効果がある。
【0142】
(実施例18)以下、本発明の実施例を工程図である図24を用いて説明する。まず図24(a)に示すようにSiウェハ341上に厚さ4.5nm の酸化膜342(ゲート酸化膜)形成し、さらにその上に厚さ0.2μm のW膜343を形成した。さらにその上に膜厚0.2μmのHLD(High temperature Low pressure Decomposition)膜344を形成した。その後、図24(b)に示すように、HLD膜344上に厚さ0.02μmのW膜345(反射膜)を被着した。この膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率は3.40、消衰係数は2.85であった。この膜は空気中においてKrFエキシマレ−ザ光を50%以上(エネルギ比)反射させる反射膜である。反射膜となるこのW膜はこれより厚くてもよかった。
【0143】
その後、このW膜の上に膜厚0.028μmのSiNx膜346(干渉反射防止膜)をSiをターゲットとし雰囲気ガスをN2 とArガスとしたRFスパッタ法で形成し、W膜とSiNx膜との2層膜からなる反射防止膜とした。このSiNx膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)が2.3、消衰係数が0.6となるようにガス混合比を調整した。その後、SiNx膜346上にレジスト膜347を塗布した。このレジスト膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は1.8、消衰係数は0.02である。
【0144】
次に、図24(c)に示すように、通常の方法でマスク348を介して露光光349をレジスト膜347に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。図には示していないがこの露光にはレンズの開口数が0.45の縮小投影露光法を用いた。但しこれは一実験条件であり、例えば、プロキシミティ露光などを用いてもよい。
【0145】
次に図24(d)に示すように通常の方法によって現像を行って、レジストパターン347aを形成した。その後、図24(e)に示すようにレジストパターン347aをマスクにSiNx 反射防止膜346,W反射膜345及びHLD膜344をエッチングして、SiNx ,W反射膜及びHLDよりなるパターン3410を形成した。この時のエッチングレートの比はレジスト膜1に対して、SiNx 膜は3、W反射膜は1.3 及びHLD膜は3であった。
【0146】
その後、図24(f)に示すようにレジストパターン347aを通常の方法で除去した。その後、図24(g)に示すようにSiNx 、W反射膜及びHLDよりなるパターン3410をマスクにW膜343をSF6 ガスを用いてエッチングしてゲート配線パターン343aを形成した。この時のエッチングレートの比はW膜1に対して、SiNxは1.2、HLD膜は1であった。従って膜厚が薄いW反射膜及びSiNx 干渉性反射防止膜はこのエッチングの際に同時に除去された。ここではエッチング装置としてマイクロ波エッチング装置を用いた。但し、これは一実験条件であり、他の方法を用いてエッチングしてもよい。またここではエッチングガスとしてSF6を用いた。但し、これは一実験条件であり、例えば、CF4,NF3等のガスを用いてエッチングしてもよい。
【0147】
特別の除去工程なしにこの反射防止膜を除去できることがこの材料を用いたときの一つの特長である。この特長はWゲート配線膜の場合だけではなく、タングステンシリサイド膜,タングステンポリサイド膜あるいはポリシリコンを含めたそれらの積層膜を用いた場合にも得られる。本方法により0.25μm 幅のゲート配線パターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.05μmの従来型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。
【0148】
(実施例19)ゲートが形成されている段差ウェハ上に厚さ0.3μm のSOG膜(層間絶縁及び平坦化膜)を形成し、さらにその上に厚さ0.4μm のAl膜(Si2%含有)を形成した。さらにその上に膜厚0.2μmのHLD(High temperature Low pressure Decomposition)膜を形成した。その後、HLD膜上に厚さ0.04μmAl膜(反射膜)を被着した。この膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率は0.19、消衰係数は2.94であった。この膜は空気中においてKrFエキシマレ−ザ光を90%以上(エネルギ比)反射させる反射膜である。反射膜となるこのAl膜はこれより厚くてもよかった。
【0149】
その後、このAl膜の上に膜厚0.019μmのSiOxNyHz膜をプラズマCVD法で形成した。SiOxNyHz膜の成膜には、シランと亜酸化窒素の混合ガスを用いた。この場合はKrFエキシマレ−ザ光に対する消衰係数が0.9 となるような混合ガス比を用いた。この時の屈折率(実部)は2.48 であった。CVD膜であるため、基板に段差があるにもかかわらず一様な膜厚で膜を被着することができ、膜厚コントロール性が高い。これがCVD法を用いたときの利点である。
【0150】
その後、SiOxNyHz膜上にレジスト膜を塗布形成した。このレジストのKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は1.8、消衰係数は0.02である。次に通常の方法でマスクを介して露光光をレジストに照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。この露光にはレンズの開口数が0.45 の縮小投影露光法を用いた。但し、これは一実験条件であり、例えば、プロキシミティ露光などを用いてもよい。次に通常の方法によって現像を行って、レジストパターンを形成した。
【0151】
その後、レジストパターンをマスクにSiOxNyHz膜とAl反射膜の2層膜からなる反射防止膜及びHLD膜をエッチングして、SiOxNyHz膜、Al膜及びHLD膜よりなるパターンを形成した。その後、レジストパターンを通常の方法で除去した。その後、SiOxNyHz膜、Al膜及びHLD膜よりなるパターンをマスクに0.4μmのAl膜をエッチングしてAl配線パターンを形成した。この時、膜厚が薄いAl反射膜及びSiOxNyHz干渉性膜の2層膜からなる反射防止膜はこのエッチングの際に同時に除去された。特別の除去工程なしにこの反射防止膜を除去できることがこの材料を用いたときの一つの特長である。
【0152】
これらの反射防止の効果はAl配線膜の場合だけではなく、Ti膜,Ta膜あるいはPt膜を用いた場合にも得られるが、Al膜は特にその材料自体の反射率が高いため、他の材料に比べて効果が大きい。本実施例の方法により0.25μm 幅の配線パターンを形成したところ、5%の寸法精度が得られた。
【0153】
一方、膜厚が0.05μm の従来型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。
【0154】
(実施例20)実施例16と同様に段差の形成されているSiウェハ上に0.2μm 厚さのAl膜を被着し、さらにその上にSOG(Spin on Glass )膜を被着した基板を用意した。ここで、基板段差の影響でSOG膜の膜厚は薄い場所で0.2μm 、厚い場所では0.5μmであった。なお、SOG膜はKrFエキシマレ−ザ光(波長248nm)に対し透明である。次にSOG膜上にAl膜(反射膜)を被着した。このAl膜の膜厚は0.041μm とした。この膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は0.19、消衰係数は2.94であった。この膜は空気中においてKrFエキシマレ−ザ光の反射率が90%以上(エネルギ比)の反射膜である。その後、このAl膜の上に膜厚0.019μmのSiNx膜(干渉反射防止膜)をSiをターゲットとし雰囲気ガスをN2とArガスとしたDCスパッタ法で形成し、Al膜とSiNx膜の2層膜からなる反射防止膜とした。ここでこのSiNx膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)が2.48、消衰係数が0.9となるようにガス混合比を調整した。この膜厚及び屈折率が干渉膜としての反射防止条件である。
【0155】
このSiNx/Al 二層膜からなる反射防止膜により露光光であるKrFエキシマレ−ザ光のレジスト膜に対する反射率は場所によらず(SOGの膜厚や段差の影響によらず)0.01%以下(エネルギ比)とほとんど無反射にすることができた。次にSiNx 膜上にレジスト膜を塗布形成した。レジスト膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は1.8、消衰係数は0.02である。その後、通常の方法でマスクを介して露光光をレジスト膜に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。この露光にはレンズの開口数が0.45 の縮小投影露光法を用いた。但し、これは一実験条件であり、例えば、プロキシミティ露光などを用いてもよい。
【0156】
次に通常の方法によって現像を行って、レジストパターンを形成した。その後、レジストパターンをマスクにSiNx 反射防止膜及びAl膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターンを基板上に形成した。本反射防止法を用いて0.25μm のパターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、Al膜の膜厚に対する反射率の変化を示した図25から明らかなように、Al膜の膜厚が0.04μm以上の場合、十分な反射防止効果が得られる。
【0157】
膜厚が0.06μm の従来型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。なお、Al反射膜の代わりにPt膜を用いることもできた。
【0158】
(実施例21)実施例16と同様に段差の形成されているSiウェハ上に0.3μm 厚さのW膜(Si2%含有)を被着し、さらにその上にPSG(燐添加ガラス)を被着した基板を用意した。ここで、基板段差の影響でPSGの膜厚は薄い場所で0.3μm 、厚い場所では0.6μm であった。なお、PSG膜はKrFエキシマレ−ザ光に対し透明である。次にPSG膜上にW膜を被着した。このW膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率(実部)は3.4、消衰係数が2.85であった。膜厚は0.02μmとした。この膜の空気中におけるKrFエキシマレ−ザ光の反射率は50%以上(エネルギ比)であった。
【0159】
その後、この反射膜の上に膜厚0.034μm のSiOxNyHz膜をプラズマCVD法で形成し、W膜とSiOxNyHz膜の2層膜からなる反射防止膜とした。SiOxNyHz膜成膜にはシランと亜酸化窒素の混合ガスを用いて行った。この場合、KrFエキシマレ−ザ光に対する消衰係数が0.6 となるような混合ガス比を用いた。この時の屈折率(実部)は2.08 であった。CVD膜であるため、基板に段差があるにもかかわらず一様な膜厚で膜を被着することができ、膜厚コントロール性が高い。これがCVD法を用いたときの利点である。SiOxNyHz/W 二層膜からなる反射防止膜によりKrFエキシマレ−ザ光のレジスト膜に対する反射率は場所によらず0.01% 以下(エネルギ比)とほとんど無反射にすることができた。
【0160】
次にSiOxNyHz膜上にレジスト膜を塗布形成した。ここで用いたレジスト膜のKrFエキシマレ−ザ光に対する屈折率は1.8、消衰係数は0.02である。その後、通常の方法でマスクを介して露光光をレジスト膜に照射した。ここでは露光光としてKrFエキシマレ−ザ光を用いた。この露光にはレンズの開口数が0.45 の縮小投影露光法を用いた。但し、これは一実験条件であり、例えば、プロキシミティ露光などを用いてもよい。
【0161】
次に通常の方法によって現像を行って、レジストパターンを形成した。その後、レジストパターンをマスクにSiOxNyHz膜とW膜とからなる反射防止膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターンを基板上に形成した。本反射防止法を用いて0.25μm のパターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.054μm の従来型CVD型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数をいかに最適化しても寸法精度を10%より改善することはできなかった。
【0162】
(実施例22)実施例16と同様に段差の形成されているSiウェハ上に0.2μm 厚さのW膜を被着し、さらにその上にSOG(Spin on Glass )を被着した基板を用意した。ここで、基板段差の影響でSOGの膜厚は薄い場所で0.2μm 、厚い場所では0.5μm であった。なお、SOG膜はi線(波長365nm)に対し透明である。次にSOG膜上にSi膜(反射膜)をSiをターゲットとし、雰囲気ガスをArとしたDCスパッタ法で形成した。このSi膜の膜厚は0.025μmとした。この膜のi線に対する屈折率(実部)は4.6、消衰係数は2.7であった。この膜の空気中におけるi線の反射率は50%以上(エネルギ比)である。
【0163】
その後、このSi膜の上に膜厚0.029μmのSiNx膜(干渉膜)をSiをターゲットとし雰囲気ガスをN2 とArガスとしたDCスパッタ法で形成し、Si膜とSiNx膜の2層膜からなる反射防止膜とした。ここでSiNx膜のi線に対する屈折率(実部)が2.8、消衰係数が0.4 となるようにガス混合比を調整した。この膜厚及び屈折率が干渉膜としての反射防止条件である。このSiNx/Si 二層膜からなる反射防止膜により露光光であるi線光のレジスト膜に対する反射率は場所によらず(SOGの膜厚や段差の影響によらず)0.2%以下(エネルギ比)とほとんど無反射にすることができた。
【0164】
次にSiNx 膜上にレジスト膜を塗布形成した。このレジスト膜のi線に対する屈折率(実部)は1.7、消衰係数は0.00である。その後、通常の方法でマスクを介して露光光をレジスト膜に照射した。ここでは露光光としてi線を用いた。次に通常の方法によって現像を行って、レジストパターンを形成した。
【0165】
その後、レジストパターンをマスクにSiNx 膜及びSi膜からなる反射防止膜をエッチングして、反射防止膜加工を含んだレジストパターンを基板上に形成した。本反射防止法を用いて0.35μm のパターンを形成したところ5%の寸法精度が得られた。一方、膜厚が0.05μm の従来型反射防止膜を用いた場合には、吸収係数を最適化しても寸法精度を15%より改善することはできなかった。なおここではSiNx膜の膜厚として0.029μm の場合を示したが、膜厚を0.1μmと厚くできる場合にはその屈折率を2.6、消衰係数を0.2とすることにより、反射率を0.1%とさらに小さくすることができた。
【0166】
【発明の効果】
反射防止膜加工時のアスペクト比の問題なく、かつ透明膜が介在する基板、金属膜のような反射率の高い基板など種々な基板に対し極めて高い反射防止効果が得られる。本方法により微細で高精度なレジストパターンが形成できる。このため作る素子の歩留まりや信頼性が向上する。さらにロジックLSI などへ応用するとその高い寸法精度でゲートを作ることができ、その動作速度が上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の工程を示す断面図。
【図2】従来法(干渉性反射防止法)の問題点を示す概念図。
【図3】従来法(ARC法)の問題点を示す概念図。
【図4】本発明の反射防止膜の特徴を示す概念図。
【図5】本発明の反射防止膜中の光吸収特性を示す特性図。
【図6】本発明の反射防止膜中の光吸収特性を示す特性図。
【図7】本発明の第2の実施例の工程を示す断面図。
【図8】本発明の第3の実施例の工程を示す断面図。
【図9】本発明の第4の実施例の工程を示す断面図。
【図10】本発明の第5の実施例の工程を示す断面図。
【図11】実施例3における反射防止膜の光吸収の特性図。
【図12】本発明の第6の実施例を示す工程図。
【図13】本発明を実現する投影露光装置の構成を示す構成図。
【図14】本発明の半導体素子の製造方法を示す断面図。
【図15】本発明の半導体素子を構成する主なパタンの平面図。
【図16】第10の実施例の特徴を示す概念図。
【図17】本発明の第11の実施例を示す工程図。
【図18】実施例11における反射防止効果を示す特性図。
【図19】本発明の第12の実施例を示す工程図。
【図20】本発明の第13の実施例を示す工程図。
【図21】本発明の第16の実施例を示す工程図。
【図22】実施例16における反射防止効果を示す特性図。
【図23】消衰係数と反射率との関係を示す図。
【図24】本発明の第18の実施例を示す工程図。
【図25】実施例20における反射防止効果を示す特性図。
【図26】本発明の第17の実施例を示す工程図。
【図27】SiOxNyHz膜のxやy及びSiNxのxの変化に伴う屈折率と消衰係数の変化を示す図。
【図28】反射率に対する寸法精度の一例を示す図。
【符号の説明】
1…基板、2…有機膜、3…HClガス、4…レジスト、4a…レジストパターン、5…マスク、6…露光、7…反射防止膜加工を含んだレジストパターン、20…反射防止膜、21…段差部での反射防止膜の膜厚、22…平坦部での反射防止膜の膜厚、30…反射防止膜(ARC膜)、31…ARC膜の膜厚、32…ARC膜の膜厚、33…平坦部でのARC膜の膜厚、34…段差上部、35…段差下部。41…吸収調整光、42…基板、43…吸収勾配を持つ反射防止部、44…一定の光吸収を持つ反射防止部、51…反射防止膜の吸光特性、61…段差上部に形成された反射防止膜の吸光特性、62…段差下部に形成された反射防止膜の吸光特性、110…Siウェハ、111…Al膜、112…有機膜、113…全面露光光(吸収調整光)、114…透明化した層、115…レジスト、115a…レジストパタ−ン、116…マスク、117…露光光、118…反射防止膜加工を含んだレジストパタ−ン、172…素子分離領域、173,182,187…ワード線、176,183,188…データ線、180…プレート電極、178,185,190…蓄積電極、508…投影レンズ、512…XYステージ、501…光源、506…マスク、509…ウェーハ、201…Siウェハ、202…W、203…SOG、204…Si膜(下層反射防止膜)、205…SiNx 膜(上層反射防止膜)、206,226,237…レジスト、206a,226a,237a…レジストパターン、207,227,238…マスク、208,228,239…露光光、209,229…反射防止膜加工を含んだレジストパターン、221,231…Siウェハ、222…Al、223…PSG、224,225…SiOxyz 膜、232…酸化膜、233…ポリシリコン、233a…ゲート配線パターン(ポリシリコンパターン)、234…HLD膜、234a…HLDパターン、235…Si膜、235a…Siパターン、236…SiNx 膜、236a…SiNx パターン、311…Siウェハ、312…W、313…SOG、314…Si膜(反射膜)、315…SiNx 膜(反射防止膜)、316…レジスト、316a…レジストパターン、317…マスク、318…露光光、319…レジストパターン。

Claims (5)

  1. 基板上に、少なくとも一層の金属膜あるいは金属含有膜を含む被加工膜を形成する工程と、前記被加工膜上に露光光に対して透明な第1の薄膜を形成する工程と、前記第1の薄膜上に第2及び第3の薄膜からなる反射防止膜を形成する工程と、前記第3の薄膜上に感光性薄膜を形成する工程と、前記感光性薄膜を選択的に露光光に晒す工程と、前記感光性薄膜を現像する工程と、前記感光性薄膜が除去された領域の前記金属膜あるいは金属含有膜を露出させる工程と、前記感光性薄膜を除去する工程とを備え、
    前記第2の薄膜はAl(アルミニューム)膜であり、前記第3の薄膜が前記露光光に対して干渉膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1において、前記露光光はレーザー光であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1において、前記第1の薄膜は、HLD(High temperature Low pressure Deposition)膜またはSOG(Spin on Glass)膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1において、前記第3の薄膜は、SiOxNyHz膜またはSiNx膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1において、前記第3の薄膜は吸光性を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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