JP3541268B2 - 半固形材料の切断加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、豆腐等の材料を小さい立方体形状に連続的に切断加工することができる半固形材料の切断加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
豆腐等の材料を一辺10数mm程度の立方体形状、いわゆる賽の目状に切断加工して調理するときの手順は、たとえば次のとおりである。
【0003】
すなわち、ブロック状の材料は、まず、所定厚さごとに切り分け、切り分けた各片をさらに所定間隔ごとに縦横に切り分けることにより、賽の目状に切断加工することができる。なお、かかる切断加工は、熟練した調理人により、専ら手作業によって行なわれるのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、切断加工の全工程が手作業であるから、作業能率が悪く、特に大量の調理済食品を製造するときなどにおいて、製造コストが過大になりがちであるという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、水平刃、横刃、縦刃を組み合わせることによって、厚いシート状の材料を所定サイズの賽の目状に連続的に切断加工することができる半固形材料の切断加工装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、搬送コンベヤによって水平搬送する厚いシート状の材料を上下に水平切断する水平刃と、材料を搬送方向と直角に垂直切断する横刃と、材料を搬送方向と平行に垂直切断する縦刃とを配設してなり、縦刃は、等ピッチに複数枚を設けることをその要旨とする。
【0007】
なお、水平刃は、材料の搬送方向と逆方向に進行して材料を水平切断し、材料の搬送速度に同期して待機位置に退避してもよく、このとき、材料の切断速度が退避速度より高速であってもよい。
【0008】
また、水平刃は、上下に移動調節可能な複数枚を設けてもよい。
【0009】
なお、横刃は、平行な前後一対を設けることができ、各横刃は、前後に移動調節可能としてもよい。
【0010】
さらに、縦刃は、互いにオフセットする前後複列を設けることができ、縦刃には、材料の上昇を抑える押えユニットを付設することができる。
【0011】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、水平刃は、搬送コンベヤによって水平搬送される材料を上下に水平切断することにより、材料を所定の厚さごとに複数枚に切り分けることができる。また、横刃は、材料を搬送方向と直角に垂直切断することにより、材料を所定の長さごとに切断することができ、縦刃は、材料を搬送方向と平行に等ピッチごとに垂直切断することにより、材料を所定の幅ごとに切断することができる。したがって、厚いシート状の材料は、水平刃、横刃、縦刃による切断加工を経ることにより、所定サイズの賽の目状に連続的に切断加工することができる。
【0012】
水平刃は、材料の搬送方向と逆方向に進行して材料を切断し、材料の搬送速度に同期して待機位置に退避することにより、材料を不用意に二重切断してしまうことがない。水平刃は、搬送方向と逆方向に進行して材料を切断するときにのみ材料に対して相対移動し、退避時には、材料に対して全く相対移動しないからである。
【0013】
水平刃は、切断速度を後退速度より高速にすることにより、切断時における材料との相対速度を一層大きくし、材料の切断面を綺麗に仕上げることができる。
【0014】
上下に移動調節可能な複数枚の水平刃は、それぞれの高さ位置を調節することにより、水平切断する材料の各片を任意の所定厚さに設定することができる。
【0015】
前後一対に設ける横刃は、それぞれを交互に作動させることにより、それぞれの所要作動頻度を低くすることができる。なお、前方(搬送方向の下流側をいう、以下同じ)の横刃は、後方(搬送方向の上流側をいう、以下同じ)の横刃によって切断された材料の中間位置を切断し、前後一対の横刃により材料を所定の長さごとに切断するものとする。
【0016】
前後に移動調節可能な横刃は、それぞれを前後に移動させることにより、切断位置の間隔を任意に変更することができ、材料の切断間隔を任意に設定することができる。
【0017】
互いにオフセットする縦刃を前後複列に設けるときは、各列内の縦刃間のピッチを大きくすることができるから、材料を切断したときに縦刃間に材料が挾まれたり、それによって切断された材料の配列が乱されたりすることがない。なお、各列間の縦刃のオフセット量は、各列の縦刃間のピッチの1/2に設定し、各列の縦刃は、一方の切断位置の中間に他方の切断位置を設定するものとする。
【0018】
縦刃に押えユニットを付設すれば、押えユニットは、縦刃によって材料を切断するとき、切断位置において材料を押え込むことにより、材料が縦刃に付着して不用意に上昇して来ることを有効に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0020】
半固形材料の切断加工装置は、搬送コンベヤH1 によって水平搬送する材料Wを上下に水平切断する水平刃11、11…と、材料Wを搬送方向に直角に垂直切断する横刃21、21と、材料Wを搬送方向に平行に垂直切断する縦刃31、31…とを配設してなる(図1)。ただし、水平刃11、11…、横刃21、21、縦刃31、31…は、搬送コンベヤH1 による材料Wの搬送方向(図1の矢印Ka 方向)に沿って順に配設されている。
【0021】
搬送コンベヤH1 は、駆動ローラH1a、ガイドローラH1b、H1b…に巻き掛けられて架台フレームH2 に組み付けられている。駆動ローラH1aは、チェンH1cを介して駆動モータH1dに連結されている。架台フレームH2 は、上部のフレーム材H2a、H2a…に脚材H2b、H2b…を付設して構成されている(図1、図2)。フレーム材H2a、H2a…は、長方形の枠状に連結されており(図2、図3)、長辺側のフレーム材H2a、H2aは、複数の連結材H2c、H2c…を介して梯子状に連結されている。なお、脚材H2b、H2b…は、枠状に連結するフレーム材H2a、H2a…の各隅角部と中間部とに配設されており、補強材H2d、H2d…を介して下部が連結されている(図1)。
【0022】
架台フレームH2 の上方には、支持テーブルH3 が配設されている(図1、図2)。支持テーブルH3 は、左右のフレーム材H3a、H3aと複数の連結材H3b、H3b…とを梯子状に連結した上、支持材H3c、H3c…を介して多数の支持ロッドH3d、H3d…を付設して構成されている(図2、図5)。ただし、支持ロッドH3d、H3d…は、搬送コンベヤH1 の搬送方向に対し、左右の支持材H3c、H3c、中央の支持材H3cを介して斜めに配列されており、搬送コンベヤH1 を摺動自在に支持することができる。なお、支持テーブルH3 は、複数の支持部材H3e、H3e…を介して架台フレームH2 上に固定されている。各支持部材H3eは、ベース板H3gを介して架台フレームH2 上に立設され、ブラケットH3fを介して支持テーブルH3 に連結されている。
【0023】
水平刃11、11…は、搬送コンベヤH1 の左右に配設する前後各一対のガイドレール12、12…と、ガイドレール12、12によって支持する移動フレーム13、13を介し、前後2群が配設されている(図1、図2)。各ガイドレール12は、支持ベース12a、支持ブラケット12b、12bを介して架台フレームH2 に固定されている(図2、図3)。また、各移動フレーム13は、連結材13b、13b…を介して前後のフレーム材13a、13aを連結し、各フレーム材13aの両端部に枠状の支持フレーム13c、13cを立設して構成されている。なお、フレーム材13a、13aの各端部の支持フレーム13c、13cは、頂部の連結材13c1 を介して連結されている。また、各フレーム材13aは、支持テーブルH3 と架台フレームH2 との間に位置している。
【0024】
各移動フレーム13には、固定ベース13d、13dを介し、ガイドレール12、12に摺動自在に係合するスライダ13e、13e…が付設されている。そこで、移動フレーム13、13は、それぞれガイドレール12、12に沿って前後に往復移動することができる。ただし、各移動フレーム13の移動範囲は、支持テーブルH3 の隣接する支持部材H3e、H3eの間隔内に制限されている(図1の実線と二点鎖線)。
【0025】
移動フレーム13、13には、それぞれ、ねじ軸15a、ねじ部材15bを有する駆動機構15が付設されている(図2、図3)。ねじ部材15bは、スペーサ13f1 を介して移動フレーム13の前部に垂設する連結板13fの下部に取り付けられており、ねじ軸15aに螺合している。また、駆動機構15には、図示しない駆動モータ、減速機構が内蔵されているものとし、駆動機構15は、ブラケット15cを介して架台フレームH2 に固定されている。ねじ軸15aは、一端が駆動機構15に連結され、他端は、ブラケット15a1 を介して架台フレームH2 に固定する軸受15a2 により回転自在に支持されている。そこで、駆動機構15は、ねじ軸15aを正逆に回転させることにより、ねじ部材15bを介して移動フレーム13を前後に駆動し(図3の矢印K1 方向、図1の実線と二点鎖線)、移動フレーム13上の水平刃11、11…を、搬送コンベヤH1 による材料Wの搬送方向と同方向、逆方向に往復駆動することができる。
【0026】
水平刃11、11…は、それぞれ移動フレーム13の支持フレーム13c、13cの片面に対し、左右の支持機構16、16を介して上下に移動調節可能に張設されている(図2、図4)。
【0027】
支持機構16は、昇降部材16eを上下に駆動するねじ軸16aと、昇降部材16eに水平移動自在に搭載するテンション部材16bとを主要部材として構成されている。ねじ軸16aは、支持フレーム13cの上下に付設するブラケット16c、16cに対し、軸受16c1 、16c1 を介して回転自在に支持されており、ねじ軸16aの上端部には、操作ハンドル16a1 、数字表示器16a2 が付設されている。なお、ねじ軸16aは、支持フレーム13cの上端の連結材13c1 を上下に貫通しており、数字表示器16a2 は、連結材13c1 上に取り付けられている。また、ねじ軸16aの左右には、ガイドロッド16d、16dが配設されており、各ガイドロッド16dは、固定軸受16c2 、16c2 を介してブラケット16c、16cに固定されている。
【0028】
昇降部材16eの上面には、ねじ軸16aに螺合するねじ部材16e1 、ガイドロッド16d、16dが摺動自在に貫通する滑り軸受16e2 、16e2 が装着されている。また、昇降部材16eの前面には、上下のガイド部材16f、16fと、ガイド板16gとを介し、テンション部材16bが水平移動自在に組み付けられている。なお、ガイド部材16f、16fは、昇降部材16eにねじ止めされ、ガイド板16gは、ガイド部材16f、16fにねじ止めされている。
【0029】
テンション部材16bの先端部上面には、水平刃11の端部に形成する取付孔11a、11aに対応して、先細の係止ピン16b1 が突設され、ねじ孔16b2 が形成されている。そこで、水平刃11は、一方の取付孔11aに係止ピン16b1 を挿通し、他方の取付孔11aを介して止めねじ11a1 をねじ孔16b2 にねじ込むことにより、テンション部材16bに一端を連結することができる。なお、水平刃11は、搬送コンベヤH1 による材料Wの搬送方向に直角に配設し、刃先を材料Wの搬送方向と逆方向に向けてセットするものとする。
【0030】
テンション部材16bの後端には、ロックナット16b3 付きのテンションボルト16b4 が突設されており、ガイド部材16f、16fの後端には、テンションボルト16b4 に適合するボルト孔16h1 付きの連結板16hが共通にねじ止めされている。そこで、テンション部材16bは、テンションボルト16b4 をボルト孔16h1 に挿通し、ナット16h2 をテンションボルト16b4 に螺合することにより、水平刃11に対し、適正なテンションを負荷することができる。なお、水平刃11は、左右の支持機構16、16の操作ハンドル16a1 、16a1 を正逆に回転し、ねじ軸16a、16aを介して昇降部材16e、16e、テンション部材16b、16bを昇降させることにより、搬送コンベヤH1 と平行に、しかも、搬送コンベヤH1 から任意の高さ位置に調節設定することができる。また、このとき、数字表示器16a2 は、ねじ軸16aの回転量を検出することにより、水平刃11の高さ位置を数字表示することができる。
【0031】
前後一対の横刃21、21は、搬送コンベヤH1 の上方に配設する左右一対のガイドレール22、22に対し、フレーム部材23、23を介して前後に移動調節可能に設けられている(図1、図5)。各ガイドレール22は、支柱22a、横材22bを介して架台フレームH2 の上方に設けられており、各フレーム部材23の両端には、ブラケット23a1 、23a1 を介し、ガイドレール22、22に摺動自在に係合するスライダ23a、23aが付設されている。
【0032】
ブラケット23a1 には、ハンドル付きのロックねじ23bに対応して長孔23a2 が形成されており、ロックねじ23bは、スライダ23aに形成するねじ孔を介してガイドレール22に到達することができる。また、ブラケット23a1 には、横材22bの側面に付設する目盛板22b1 を指示する指針23a3 が取り付けられている。そこで、フレーム部材23、23は、それぞれ左右のロックねじ23b、23bを緩めることにより、ブラケット23a1 、23a1 、スライダ23a、23aを介して前後に移動することができ、ロックねじ23bを締め上げることにより、任意の位置にロックすることができる。すなわち、フレーム部材23、23は、横刃21、21の間隔を任意に設定することができる。
【0033】
各フレーム部材23には、シリンダ24、24が下向きに搭載されており(図5、図6)、横刃21は、クランプ25、25を介してシリンダ24、24のロッド24a、24aに着脱可能に連結されている。なお、横刃21は、搬送コンベヤH1 による材料Wの搬送方向に対して直角に、刃先を下向きにして配設されている。そこで、横刃21は、シリンダ24、24を同時に伸縮させることにより、上下に駆動することができる。
【0034】
シリンダ24のロッド24aの先端には、ロックナット24a1 を介してジョイント24bが装着されている。ジョイント24bの下端には、上面がテーパ状の外フランジ24b1 が形成されており、下面には、リング溝24b2 が形成されている。一方、横刃21の上面には、ボス21aを介して連結ロッド21bが立設されており、連結ロッド21bの上端には、ジョイント24bに対応するジョイント21cが付設されている。ジョイント21cの上端にも、外フランジ24b1 と同様な外フランジ21c1 が形成されており、上面には、リング溝24b2 に適合するリングパッキン21c2 が付設されている。
【0035】
クランプ25は、外フランジ21c1 、24b1 の外周に適合する一対の断面半円状のリング材25a、25aを開閉自在に連結し、一方のリング材25aの先端に止めねじ25b付きの止め具25cを付設して形成されている。そこで、クランプ25は、外フランジ21c1 、24b1 の外周にリング材25a、25aを共通に嵌め込んで閉じ、一方のリング材25aの先端を止め具25cに挿入して止めねじ25bを締めることにより、外フランジ21c1 、24b1 を挾み込むようにしてジョイント21c、24bを連結することができる。また、クランプ25は、止めねじ25bを緩めて外フランジ21c1 、24b1 から取り外すことにより、ジョイント21c、24bを分離させることができる。
【0036】
縦刃31、31…は、材料Wの搬送方向に対して平行に、支持ベース32、32を介して前後複列に配設されている(図1、図7)。すなわち、各列の縦刃31、31…は、対応する支持ベース32の下面に下向きに装着されている。支持ベース32、32は、それぞれ横材33上のシリンダ34、34に対し、クランプ35、35を介して着脱自在に連結されている。なお、横材33、33は、支柱33a、33aを介して搬送コンベヤH1 の両側に配設する支持材33b、33b上に架設されている。
【0037】
支持ベース32には、上面の補強板32d、32d、ボス32a、32aを介し、ジョイント32c付きの連結ロッド32b、32bが立設されており、クランプ35、35は、それぞれシリンダ34側のジョイント34b、支持ベース32側のジョイント32cを着脱自在に連結している。ただし、図7のジョイント32c、34b、クランプ35は、図6のジョイント21c、24b、クランプ25と同一構造となっている。そこで、各列の縦刃31、31…は、対応するシリンダ34、34を一斉に伸縮させることにより、支持ベース32を介して上下に駆動することができる。
【0038】
各列の縦刃31、31…は、支持ベース32に対してピッチd3 ごとに等ピッチに配列されている(図7、図8)。また、一方の列の縦刃31、31…と他方の列の縦刃31、31…とは、互いに半ピッチd3 /2だけ左右にオフセットして配列されている。すなわち、一方の列の縦刃31、31…は、他方の列の縦刃31、31…の中間に位置している。
【0039】
各列の縦刃31、31…には、押えユニット36が付設されている(図7、図9)。押えユニット36は、各列の縦刃31、31…の全体に対応する横長の本体部材36aに対し、多数のガイド板36b、36b…を立設して構成されている。本体部材36aには、各列の縦刃31、31…に対応してスリット36a1 、36a1 …が形成されており(図8)、各スリット36a1 の両側には、一対のガイド板36b、36bが配設されている。そこで、各縦刃31は、対応するガイド板36b、36bの間に進入してスリット36a1 を上から下に貫通することにより、押えユニット36の下方にまで刃先を下降させることができる(図9の二点鎖線)。
【0040】
また、押えユニット36は、搬送コンベヤH1 の左右に配設する支持ブロック36c、36cによって支持されている(図7、図9)。支持ブロック36c、36cは、それぞれ支持テーブルH3 上に立設されており、各支持ブロック36cの高さは、搬送コンベヤH1 上の材料Wの厚さより僅かに高いものとする。押えユニット36の本体部材36aの両端部には、それぞれ長孔36a4 、36a4 、ボルト36a2 、36a2 を介して位置決めブロック36a3 が下向きに付設されており、各支持ブロック36cの上端面には、位置決めブロック36a3 を収納する収納穴36c1 が形成されている。したがって、押えユニット36は、位置決めブロック36a3 、36a3 を収納穴36c1 、36c1 に収納することにより、支持ブロック36c、36cに対して着脱自在に組み合わせることができる。なお、押えユニット36は、縦刃31、31…が下降して再上昇するとき、材料Wを押え込み、材料Wが縦刃31、31…に付着して上昇することを防止する。
【0041】
かかる半固形材料の切断加工装置は、水平刃11、11…、横刃21、21、縦刃31、31…を介し、搬送コンベヤH1 によって搬送する厚いシート状の材料Wを所定サイズの賽の目状に連続的に切断加工することができる(図10、図11)。
【0042】
水平刃11、11…は、それぞれ支持機構16、16を介してピッチd1 ごとに所定の高さ位置に設定し、駆動機構15、15、移動フレーム13、13を介して材料Wの搬送方向と逆方向に進行させることにより、材料Wを所定の厚さda =d1 ごとに水平切断することができる(図1、図10の各二点鎖線)。また、水平刃11、11…は、材料Wの搬送速度と同期して待機位置(図1、図10の各実線)にまで退避させることにより、次回の水平切断動作に備えることができる。すなわち、水平刃11、11…は、駆動機構15、15、移動フレーム13、13を介して前後に往復駆動することにより、材料Wを複数枚に切り分けることができる。
【0043】
なお、水平刃11、11…は、後方から前方にかけて順に材料Wの下層部分から上層部分を水平切断するように、それぞれの高さ位置を設定することが好ましい(図10)。また、各駆動機構15は、水平刃11、11…を材料Wの搬送方向と逆方向に駆動するとき、材料Wの搬送速度、すなわち退避速度より高速とし、材料Wの切断速度を一層大きくすることが好ましい。
【0044】
水平刃11、11…によって複数枚に水平切断された材料Wが横刃21、21の下方を通過するとき、横刃21、21は、それぞれ材料Wが切断ピッチd2 相当だけ前進するごとに、シリンダ24、24…により上下に駆動して材料Wを搬送方向と直角に垂直切断する。ただし、各横刃21による切断ピッチd2 は、材料Wの所定の切断長さdb に対し、d2 =2db である。なお、前方の横刃21は、後方の横刃21によって切断された材料Wの切断位置の中間を垂直切断するものとする。すなわち、横刃21、21は、それぞれが切断ピッチd2 ごとに作動することにより、材料Wを所定の長さdb =d2 /2ごとに垂直切断することができる。
【0045】
つづいて、材料Wが縦刃31、31…の下方を通過するとき、縦刃31、31…は、シリンダ34、34…を介して上下に駆動することにより、材料Wを搬送方向と平行に垂直切断することができる(図11)。なお、各列の縦刃31、31…は、材料Wが縦刃31、31…の切断幅d3a相当だけ前進するごとに上下に駆動するものとする。ただし、各列の縦刃31、31…は、ピッチd3 ごとに配列されており、一方の列の縦刃31、31…と他方の列の縦刃31、31…とは、互いに半ピッチd3 /2だけオフセットされているから、前後の縦刃31、31…は、全体として、所定の幅dc =d3 /2ごとに材料Wを垂直切断することができる。
【0046】
すなわち、材料Wは、水平刃11、11…、横刃21、21、縦刃31、31…による切断加工工程を経ることにより、所定の厚さda 、所定の長さdb 、所定の幅dc に切断加工することができ、このとき、da =db =dc =dとすれば、所定サイズdの賽の目状に加工することができる。なお、da ≠db ≠dc とすることにより、材料Wを任意サイズの直方体形状に切断することも可能である。
【0047】
以上の説明において、水平刃11、11…、横刃21、21、縦刃31、31…は、図1に拘らず、材料Wの搬送方向に対して任意の順序に配列してもよい。
【0048】
また、この発明は、豆腐の他、チーズや、ゼリー、羊羮等の任意の半固形材料の切断加工にも好適に適用することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、厚いシート状の材料を水平切断する水平刃と、材料を搬送方向と直角に垂直切断する横刃と、搬送方向と平行に垂直切断する縦刃とを設けることによって、水平刃、横刃、縦刃は、それぞれ材料を所定の厚さ、長さ、幅に切断することができるから、極めて能率よく、材料を所定サイズの賽の目状に連続的に切断加工することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体構成側面説明図
【図2】要部拡大横断面図
【図3】要部拡大分解斜視図
【図4】図2の要部拡大分解斜視図
【図5】要部拡大斜視図(1)
【図6】図5の要部拡大分解斜視図
【図7】要部拡大斜視図(2)
【図8】図7のX−X線矢視相当拡大断面図
【図9】図7の要部拡大斜視説明図
【図10】動作説明図(1)
【図11】動作説明図(2)
【符号の説明】
W…材料
H1 …搬送コンベヤ
11…水平刃
21…横刃
31…縦刃
36…押えユニット
Claims (8)
- 搬送コンベヤによって水平搬送する厚いシート状の材料を上下に水平切断する水平刃と、材料を搬送方向と直角に垂直切断する横刃と、材料を搬送方向と平行に垂直切断する縦刃とを配設してなり、該縦刃は、等ピッチに複数枚を設けることを特徴とする半固形材料の切断加工装置。
- 前記水平刃は、材料の搬送方向と逆方向に進行して材料を水平切断し、材料の搬送速度に同期して待機位置に退避することを特徴とする請求項1記載の半固形材料の切断加工装置。
- 前記水平刃は、材料の切断速度が退避速度より高速であることを特徴とする請求項2記載の半固形材料の切断加工装置。
- 前記水平刃は、上下に移動調節可能な複数枚を設けることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の半固形材料の切断加工装置。
- 前記横刃は、平行な前後一対を設けることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の半固形材料の切断加工装置。
- 前記各横刃は、前後に移動調節可能であることを特徴とする請求項5記載の半固形材料の切断加工装置。
- 前記縦刃は、互いにオフセットする前後複列を設けることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか記載の半固形材料の切断加工装置。
- 前記縦刃には、材料の上昇を抑える押えユニットを付設することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか記載の半固形材料の切断加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32428196A JP3541268B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 半固形材料の切断加工装置 |
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