JP3540596B2 - エンジンのオイルパン締結構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのオイルパン締結構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエンジンのオイルパン締結構造として、例えば実開平7−30306号公報に開示されたものや、図3に示すようなものがある。
【0003】
これについて説明すると、潤滑油を溜めるオイルパン3と、オイルパン3のフランジ31が複数のボルト7を介して結合されるオイルパンレール21と、オイルパンレール21にボルト7に螺合するネジ穴22を形成し、フランジ31からオイルパンレール21に接合するビード31を隆起させている。
【0004】
ボルト7はワッシャ8とフィキシングプレート5およびフランジ31を挿通してオイルパンレール21のネジ穴22に螺合することにより、フランジ31のビード33をオイルパンレール21に押し付けて締結する。
【0005】
また、実開昭60−149849号公報、実開平5−17715号公報、公開技報94−14158号等にカウンタボアの構造に関する技術が開示されているが、これらはいずれもオイルパンフランジにビードを備えたオイルパンのオイルパンレールへの取付け構造に関するものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のエンジンのオイルパン締結構造にあっては、ボルト7の締め付けに伴って生じるボルト7の軸力は、図3においてオイルパンレール21にビード33に接合する点Aを支点として、ネジ穴22の開口縁部に位置する点Bを下方に引き込もうとし、点Aと点Bを結ぶ部位に応力が集中し、オイルパンレール21の強度を確保することが難しい。図3はボルト7の締め付けに伴って各部が変形した状態を示している。なお、図示した各部の寸法差は、便宜上実際よりも誇張して大きくしてあるが、実際にはこれより小さい。
【0007】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、エンジンのオイルパン締結構造において、オイルパンレールの強度向上をはかることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、潤滑油を溜めるオイルパンと、オイルパンのフランジが複数のボルトを介して結合されるオイルパンレールと、オイルパンレールにボルトに螺合するネジ穴を形成し、フランジからオイルパンレールに接合するビードを隆起させるエンジンのオイルパン締結構造に適用する。
【0009】
そして、オイルパンレールにネジ穴の開口端部を拡径するカウンタボア部を形成し、カウンタボア部の開口径をビードの環状に延びる尾根部分の直径より小さく形成するものとした。
【0010】
請求項2に記載のエンジンのオイルパン締結構造は、請求項1に記載の発明において、カウンタボア部を直円筒面状に形成するものとした。
【0011】
請求項3に記載のエンジンのオイルパン締結構造は、請求項1に記載の発明において、カウンタボア部を円錐面状に形成するものとした。
【0012】
【発明の作用および効果】
請求項1に記載のエンジンのオイルパン締結構造において、ボルトの締め付けに伴って生じるボルトの軸力は、オイルパンレールにビードに対する接点を支点として、ネジ穴の開口縁部をオイルパン側に引き込もうとすると、オイルパンレールのビードに接合する点とネジ穴の開口縁部を結ぶ部位に応力が集中する。本発明はこれに対処して、ネジ穴の開口端部を拡径してカウンタボア部を形成することにより、オイルパンレールのビードに接合する点とネジ穴の開口縁部を結ぶ部位の距離を大きくして応力を分散させ、オイルパンレールの強度を高められる。この結果、オイルパンレールとフランジ間のシール性を維持することができる。
【0013】
請求項2に記載のエンジンのオイルパン締結構造において、カウンタボア部はネジ穴と同心の直円筒状に形成されることにより、加工が容易であり、生産性を高められる。
【0014】
請求項3に記載のエンジンのオイルパン締結構造において、カウンタボア部をネジ穴の開口縁部から円錐面状に拡径することにより、オイルパンレールのビードに接合する点とネジ穴の開口縁部を結ぶ部位の断面形状の変化を少なくし、この部位の応力集中を有効に緩和できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
図2に示すように、シリンダブロック1の下端にベッドプレート2が結合され、両者の間にクランクシャフト6が軸受けを介して回転可能に支承される。ベッドプレート2の下端にオイルパン3が結合され、オイルパン3に潤滑油が溜められる。オイルパン3に溜められた潤滑油は、オイルストレーナ4を介して図示しないオイルポンプに吸い上げられ、エンジンの各部に供給される。
【0017】
図1にも示すように、ベッドプレート2の下端にはオイルパン3に対するオイルパンレール21が形成される。一方、オイルパン3の上端にはオイルパンレール21に接合するフランジ31が形成される。そして、フランジ31の下面に接合するフィキシングプレート5と、フィキシングプレート5の下面に接合するワッシャ8がそれぞれ設けられる。ボルト7はワッシャ8とフィキシングプレート5の穴51およびフランジ31の穴32を挿通してオイルパンレール21のネジ穴22に螺合することにより、フランジ31がオイルパンレール21に締結する。
【0018】
板金製オイルパン3のフランジ31には、ボルト7を挿通させる穴32のまわりにビード33が形成される。ビード33はフランジ31の上面からオイルパンレール21に向けて隆起して形成され、穴32と同心円上に延びる環状部位と、隣り合う環状部位を結んでフランジ31と平行に延びる部位を有している。
【0019】
そして本発明の要旨とするところであるが、オイルパンレール21には、ボルト7を螺合させるネジ穴22が形成され、ネジ穴22の開口端部を拡径してカウンタボア部23が形成される。本実施の形態において、カウンタボア部23は、ネジ穴22と同心の直円筒状に形成される。
【0020】
カウンタボア部23の開口径D23は、ネジ穴22の開口径D22より大きく、ビード33の環状に延びる尾根部分の直径D33より小さく形成される。
【0021】
カウンタボア部23の深さLは、ネジ穴22の深さが所定値以上に確保されるように設定される。
【0022】
本実施の形態において、オイルパン3をシリンダブロックとは別体で設けられるベッドプレート2に締結する構造を示したが、勿論、ベッドプレートを備えずにオイルパンをシリンダブロックの下端に締結する構造に本発明を適用していもよい。
【0023】
以上のように構成される本発明の実施の形態につき、次に作用を説明する。
【0024】
ボルト7はワッシャ8とフィキシングプレート5およびフランジ31を挿通してオイルパンレール21のネジ穴22に螺合することにより、フランジ31のビード33をオイルパンレール21に押し付けて締結する。フランジ31はオイルパンレール21に接合する部位をビード33に限定することにより、オイルパンレール21に対する面圧を均一にしてシール性を確保する。
【0025】
ボルト7の締め付けに伴って生じるボルト7の軸力は、図1においてオイルパンレール21にビード33に接合する点Aを支点として、ネジ穴22の開口縁部に位置する点Bを下方に引き込もうとし、点Aと点Bを結ぶ部位に応力が集中する。本発明はこれに対処して、ネジ穴22の開口端部を拡径してカウンタボア部23を形成することにより、点Aと点B間の距離を大きくして応力を分散させ、オイルパンレール21の強度を高められる。この結果、オイルパンレール21とフランジ31間のシール性を維持することができる。
【0026】
カウンタボア部23はネジ穴22と同心の直円筒状に形成されることにより、加工が容易である、生産性を高められる。
【0027】
他の実施の形態として、カウンタボア部をネジ穴22の開口縁部から円錐面状に拡径する面取り形状にしてもよい。この場合、オイルパンレールのビードに接合する点とネジ穴の開口縁部を結ぶ部位の断面形状の変化を少なくし、この部位の応力集中をさらに緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すオイルパン締結構造の断面図。
【図2】同じくエンジンの断面図。
【図3】従来例を示すオイルパン締結構造の断面図。
【符号の説明】
2 ベッドプレート
3 オイルパン
5 フィキシングプレート
7 ボルト
21 オイルパンレール
22 ネジ穴
23 カウンタボア部
31 フランジ
33 ビード

Claims (3)

  1. 潤滑油を溜めるオイルパンと、
    前記オイルパンのフランジが複数のボルトを介して結合されるオイルパンレールと、
    前記オイルパンレールに前記ボルトに螺合するネジ穴を形成し、
    前記フランジから前記オイルパンレールに接合するビードを隆起させるエンジンのオイルパン締結構造において、
    前記オイルパンレールに前記ネジ穴の開口端部を拡径するカウンタボア部を形成し、
    前記カウンタボア部の開口径を前記ビードの環状に延びる尾根部分の直径より小さく形成したことを特徴とするエンジンのオイルパン締結構造。
  2. 前記カウンタボア部を直円筒面状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイルパン締結構造。
  3. 前記カウンタボア部を円錐面状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイルパン締結構造。
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