JP3540181B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載されるナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両には、ナビゲーション装置が備えられている(特開平6−103499号公報参照)。
【0003】
このナビゲーション装置には、運転者により操作される主操作部と、運転者以外の他の搭乗者により操作される補助操作部とが併設されており、車両が走行状態の場合、前記主操作部における入力操作のみを一定に制限する制限手段を備えている。
【0004】
これにより、運転者による走行中の操作に規制が課せられた入力操作、具体的には、道路地図上における車両の出発点及び目的地の設定や、観光案内などの補助情報の選択を、運転者が行えないように制限するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、走行時にあっては、市街地(細街路)の地図やテレビまたはビデオの映像の運転者への表示を規制することが望ましい。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、運転者への表示規制機能を備えたナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明のナビゲーション装置にあっては、車両に搭載されるとともに、地図縮尺の詳細操作が行われた際に、現在の表示が最小縮尺表示でない場合には、表示された地図をより狭い範囲の詳細な縮尺の表示に切り替える一方、現在の表示が前記最小縮尺表示の場合には、市街地地図に切り替えるナビゲーション装置において、運転席より視認可能な第1の表示手段と、前記運転席以外の席から視認可能な第2の表示手段と、前記運転席から入力操作が可能な第1の入力手段と、前記運転席以外の席からの入力操作を目的とした第2の入力手段と、前記最小縮尺表示中に前記各入力手段より前記地図縮尺の詳細操作が行われた際に、車両走行中であって前記詳細操作が前記第1の入力手段にて行われた場合には、前記第1及び第2の表示手段での表示を前記最小縮尺表示に維持する一方、車両走行中であって前記詳細操作が前記第2の入力手段にて行われた場合には、前記第2の表示手段での表示を前記市街地地図に切り替えるとともに、前記第1の表示手段での表示を前記市街地地図と異なるインポーズ表示に切り替える表示制限手段と、を備えている。
【0008】
すなわち、運転席以外の後席等から市街地(細街路)の地図を表示させようとした場合、運転席以外の席からの入力操作を目的とした第2の入力手段によって、市街地(細街路)の地図を表示させる入力操作が行われる。すると、入力操作された操作内容に対応した前記市街地(細街路)の地図を、運転席より視認可能な第1の表示手段と、前記運転席以外の席から視認可能な第2の表示手段とにて表示する際に、車両走行中の場合には、前記第1の表示手段での表示が、表示制限手段によって制限される。
【0010】
また、第1の表示手段での表示を制限した際には、この制限状態を示すインポーズ表示が前記第1の表示手段に表示される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるナビゲーション装置1を示すブロック図であり、該ナビゲーション装置1は、車両に搭載されている。
【0012】
このナビゲーション装置1は、ナビゲーション本体11と映像分配器12とを備えており、該映像分配器12には、インストルメントパネルに設けられ、運転席より視認可能な第1の表示手段としての前席ディスプレイ13と、前席後部の天井に設けられ、運転席以外の席である後席から視認可能な第2の表示手段としての後席ディスプレイ14とが接続されている。
【0013】
前記ナビゲーション本体11は、CPU、ROM、及びRAMを備えたナビゲーション制御部21を中心に構成されており、該ナビゲーション制御部21には、インストルメントパネルに設けられ、運転席から入力操作が可能な第1の入力手段としてのスイッチパネル22が接続されている。前記ナビゲーション制御部21には、CD−ROMから地図データを読み込むCD−ROMドライブ23と、作動中のデータを保存するメモリ24と、インターフェイス25とが接続されており、該インターフェイス25を介して、車速と、ブレーキの操作状態と、シフトレバーのリバース、ニュートラル、及びパーキングのシフト状態とを車両信号として入力し、車両の走行状態を検出できるように構成されている。さらに、前記ナビゲーション制御部21には、GPSアンテナ26と、ジャイロ27と、音声ガイド用スピーカー28とが接続されており、車両の現在地を把握するとともに、操作状態等を音声により出力できるように構成されている。
【0014】
また、前記ナビゲーション制御部21には、電波・光ビーコン受信ユニット31と、FM多重チューナ32と、TVチューナ33とが接続されており、渋滞等の交通情報を取得するとともに、テレビ放送、及び前記TVチューナ33のVTRジャック34に接続されたビデオを観賞できるように構成されている。そして、このナビゲーション制御部21は、地図表示等の映像データを、表示部35を介して前記映像分配器12の第1の映像分配部36へ出力するように構成されている。
【0015】
前記映像分配器12には、前記第1の映像分配部36より出力された映像データと、インポーズ画面作成部41により作成された映像データとを入力する映像切替部42が設けられており、該映像切替部42は、入力された両映像データを選択的に前記前席ディスプレイ13及び前記後席ディスプレイ14に表示できるように構成されている。また、前記映像分配器12には、第2の映像分配部43が設けられており、該第2の映像分配部43は、前記TVチューナ33からのTVまたはビデオ映像を入力するとともに、入力された映像を選択的に前記前席ディスプレイ13及び前記後席ディスプレイ14に表示できるように構成されている。さらに、前記映像分配器12には、前記ナビゲーション本体11の前記ナビゲーション制御部21に接続された映像分配制御部44が設けられており、該映像分配制御部44は、CPU、ROM、及びRAMを備え、前記前席ディスプレイ13及び前記後席ディスプレイ14における表示を分配制御するように構成されている。前記映像分配制御部44には、リモコン受光部45が接続されており、運転席以外である後席からの入力操作を目的とした第2の入力手段としての後席リモコン46からの赤外線データ47を受信できるように構成されている。
【0016】
前記後席リモコン46には、前記ナビゲーション装置1をオン・オフさせるON/OFFスイッチ51と、後席ディスプレイ14に道路地図を表示させる後席地図/CDスイッチ71と、後席ディスプレイ14にテレビ映像を表示させる後席テレビスイッチ54とが設けられており、後席テレビスイッチ54が操作された際に、前記後席ディスプレイ14に、ビデオ映像を表示させるVTRスイッチ55と、テレビチャンネルを選択するチャンネルスイッチ56とが設けられている。このチャンネルスイッチ56の側部には、前記後席ディスプレイ14における表示範囲を横長にするワイドスイッチ57と、音声を調整するボリュームスイッチ58,58とが設けられており、上部には、現在受信できるチャンネルを表示するメモリスイッチ59と、選局スイッチ60と、コントラスト等を変えることができる画面スイッチ61とが設けられている。
【0017】
また、前記後席リモコン46には、CD−ROMからの地図情報を表示する地図/CDスイッチ71と、メニュー画面を表示させるメニュースイッチ72と、表示される地図の視点を変更するバードビュースイッチ73と、表示される地図を拡大及び縮小する詳細/広域スイッチ74とが設けられている。さらに、前記後席リモコン46には、ガイドスイッチ75と、走行ルートを検索するルートスイッチ76と、メニュー画面上のカーソルの移動や画面のスクロールを行う移動キー77と、メニュー画面の操作手順を一つ前の状態に戻す戻るスイッチ78と、現在地点を登録する地点登録スイッチ80と、メニュー画面上のカーソル位置の表示内容を選択する決定スイッチ79とが設けられている。
【0018】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記ナビゲーション装置1の動作を、図3〜図7に示すフローチャートに従って説明する。
【0019】
すなわち、前記ナビゲーション装置1は、ナビゲーションモードにおけるステップS1にて、前記前席及び後席ディスプレイ13,14に現在地の地図を表示する。そして、スイッチパネル22又は後席リモコン46より地図縮尺変更操作が行われていたか否かを判断し(S2)、地図縮尺変更操作が行われていない場合には、ステップS17へ分岐する一方、地図縮尺変更操作が行われていた場合には、より広い範囲を表示させる地図縮尺の広域操作が行われたか否かを判断する(S3)。広域操作が行われた場合には、現在の縮尺が最大であるか否かを判断し(S4)、最大の場合には、最大広域表示を行い(S5)、このルーチンを終了する一方、最大で無い場合には、より広域の地図に縮尺を変更して(S6)、このルーチンを終了する。
【0020】
また、前記ステップS3の判断にて、地図縮尺の広域操作で無い場合には、より狭い範囲を表示させる地図縮尺の詳細操作が行われたか否かを判断する(S7)。詳細操作が行われていない場合には、前記ステップS1へ分岐する一方、詳細操作が行われていた場合には、現在の縮尺が最小であるか否かを判断し(S8)、最小でない場合には、より詳細な縮尺の表示に切り換えて(S9)、このルーチンを終了する。また、前記ステップS8の判断にて、最小であった場合には、この詳細操作は、前席からの操作か否か、すなわち、ナビゲーション装置1におけるスイッチパネル22からの入力であるか否かを判断し(S10)、前席からの操作である場合には、当該ナビゲーション装置1が装備された車両が走行中であるか否かを判断する(S11)。車両走行中の場合には、最小縮尺表示のまま(S12)、このルーチンを終了する一方、車両が停車していた場合には、前席及び後席ディスプレイ13,14を共に、市街地(細街路)地図の表示に切り換え(S13)、このルーチンを終了する。このように、停車時には、前席及び後席ディスプレイ13,14に市街地(細街路)地図を表示する一方、走行時には、市街地(細街路)地図の表示を行わないように規制することができる。
【0021】
また、前記ステップS10の判断にて、前席からの操作でない場合には、後席からの操作、すなわち、後席リモコン46からの入力であるか否かを判断し(S14)、後席からの操作で無い場合には、前記ステップS1へ分岐する一方、後席からの操作である場合には、車両が走行中であるか否かを判断する(S15)。この結果、車両が停車していた場合には、前席及び後席ディスプレイ13,14を共に、市街地(細街路)地図の表示に切り換えて(S13)、このルーチンを終了する一方、走行中の場合には、前席ディスプレイ13において、地図を非表示にし、表示が制限された状態を示す「後席操作中の為表示できません」とインポーズ表示するとともに、後席ディスプレイ14においては、市街地(細街路)地図の表示に切り換えて(S16)、このルーチンを終了する。
【0022】
このように、後席リモコン46を用いて後席から操作を行った場合、運転席より視認可能な前席ディスプレイ13を非表示にすることで、運転に支障を来す恐れのある市街地(細街路)地図の運転者への表示を禁止することができ、安全性を向上させることができる。このとき、市街地(細街路)地図の表示が禁止された前席ディスプレイ13には、「後席操作中の為表示できません」と表示されるので、後席リモコン46の操作により、前席ディスプレイ13による表示が突然、非表示状態となる場合と比較して、運転者へ安心感を与えることができる。そして、後席ディスプレイ14にあっては、市街地(細街路)地図の表示は、規制されること無く、通常通り行われるので、ナビゲーション装置1としての機能を、走行中及び停車中に関わらず十分に生かすことができ、利便性が向上する。
【0023】
前記ステップS17では、画面スクロール操作が行われたか否かを判断する。その結果、画面スクロールが行われていない場合には、ステップS24へ分岐する一方、画面スクロールが行われていた場合には、前席からの操作であるか否かを判断する(S18)。前席からの操作である場合には、走行中であるか否かを判断し(S19)、走行中の場合には、予め定められたワンタッチスクロール分、具体的には、縦、横、斜めのいずれのスクロール操作も、1/4画面分移動した地図画面を表示した後(S20)、このルーチンを終了する。また、停車中の場合には、操作量に応じて任意に移動した地図画面を表示した後(S21)、このルーチンを終了する。このように、停車時には、地図画面を操作量に応じて任意に移動することができる一方、走行時には、地図画面を予め定められたワンタッチスクロール分移動することにより、細かな作業を禁止することができる。
【0024】
そして、前記ステップS18にて、前席からの操作で無いと判断された場合には、後席からの操作であるか否かを判断し(S22)、後席からの操作で無い場合には、前記ステップS18へ分岐する一方、後席からの操作の場合には、走行中及び停車中のいずれの場合も(S23)、操作量に応じて任意に移動した地図画面を表示した後(S21)、このルーチンを終了する。このように、後席リモコン46を用いた後席から操作の場合には、操作量に応じた地図画面の移動を可能とすることにより、操作性の低下を防止することができる。
【0025】
前記ステップS24では、ルート設定の操作が行われたか否かを判断する。ルート設定操作で無い場合には、ステップS32へ分岐する一方、ルート設定操作の場合には、前席からの操作であるか否かを判断する(S25)。前席からの操作の場合には、走行中であるか否かを判断し(S26)、走行中の場合には、ルート設定操作を受け付けずに(S27)、このルーチンを終了する一方、停車中の場合には、ルート設定操作を可能とし、操作内容を前席及び後席ディスプレイ13,14に表示して(S28)、このルーチンを終了する。このように、停車時には、前席からのルート設定操作を可能とする一方、走行時には、前席からのルート設定操作を禁止することができるので、安全性を高めることができる。
【0026】
また、前記ステップS25にて、前席からの操作で無いと判断された場合には、後席からの操作であるか否かを判断し(S29)、後席からの操作で無い場合には、前記ステップS25へ分岐する一方、後席からの操作の場合には、走行中であるか否かを判断する(S30)。停車中である場合には、ルート設定操作を可能とし、操作内容を前席及び後席ディスプレイ13,14に表示して(S28)、このルーチンを終了する一方、走行中の場合には、操作内容を受け付け、前席ディスプレイ13において、地図を非表示にして、表示が制限された状態を示す「後席操作中の為表示できません」とインポーズ表示するとともに、後席ディスプレイ14においては、操作内容を表示して(S31)、このルーチンを終了する。
【0027】
このように、後席リモコン46を用いて後席から操作を行った場合、前席ディスプレイ13を非表示にして「後席操作中の為表示できません」と表示することで、運転に支障を来す恐れのあるルート設定の操作内容の運転者への表示を禁止することができ、安全性を向上させることができる。また、後席ディスプレイ14にあっては、ルート設定の操作内容は、規制されること無く、通常通り表示されるので、ナビゲーション装置1としての機能を、走行中及び停車中に関わらず十分に生かすことができる。
【0028】
前記ステップS32では、TV/ビデオの操作が行われたか否かを判断する。TV/ビデオの操作で無い場合には、ステップS40へ分岐する一方、TV/ビデオ操作の場合には、前席からの操作であるか否かを判断する(S33)。前席からの操作の場合には、走行中であるか否かを判断し(S34)、走行中の場合には、TV/ビデオの操作を受け付けずに(S35)、このルーチンを終了する一方、停車中の場合には、前席及び後席ディスプレイ13,14にてTVまたはビデオの映像を表示して(S36)、このルーチンを終了する。このように、停車時には、前席ディスプレイ13にてTV映像またはビデオ映像の表示を可能とする一方、走行時には、TV/ビデオの操作を禁止することができるので、安全性を高めることができる。
【0029】
また、前記ステップS33にて、前席からの操作で無いと判断された場合には、後席からの操作であるか否かを判断し(S37)、後席からの操作で無い場合には、前記ステップS33へ分岐する一方、後席からの操作の場合には、走行中であるか否かを判断する(S38)。停車中の場合には、前席及び後席ディスプレイ13,14にてTVまたはビデオの映像を表示して(S36)、このルーチンを終了する一方、走行中の場合には、前席ディスプレイ13において、ナビゲーションとしての動作画面を表示するとともに、後席ディスプレイ14においては、TVまたはビデオの映像を表示して(S39)、このルーチンを終了する。
【0030】
このように、後席リモコン46を用いて後席から操作を行った場合、前席ディスプレイ13には、ナビゲーションとしての動作画面を表示することにより、ナビゲーションとしての機能を生かすことができる。また、後席ディスプレイ14にあっては、TV映像またはビデオ映像が規制されること無く、通常通り表示される。よって、運転者においては、運転に集中することができ、搭乗者にあっては、TV映像またはビデオ映像を観賞することができる。
【0031】
前記ステップS40では、案内情報を表示させる操作が行われたか否かを判断する。案内情報を表示させる操作で無い場合には、画面調整など前述した操作以外の操作であるか否かを判断し(S41)、画面調整などの操作で無い場合には、前記ステップS1へ分岐する一方、画面調整などの操作の場合には、その操作内容を表示して(S42)、このルーチンを終了する。また、前記ステップS40にて、案内情報を表示させる操作の場合には、前席からの操作であるか否かを判断する(S43)。前席からの操作の場合には、走行中であるか否かを判断し(S44)、走行中の場合には、案内情報操作を受け付けずに(S45)、このルーチンを終了する一方、停車中の場合には、前席及び後席ディスプレイ13,14にて案内情報画面を表示して(S46)、このルーチンを終了する。このように、停車時には、案内情報操作を可能とする一方、走行時には、前席からの案内情報操作を禁止することができるので、安全性を高めることができる。
【0032】
また、前記ステップS43にて、前席からの操作で無いと判断された場合には、後席からの操作であるか否かを判断し(S47)、後席からの操作で無い場合には、前記ステップS43へ分岐する一方、後席からの操作の場合には、走行中であるか否かを判断する(S48)。また、停車中の場合には、前席及び後席ディスプレイ13,14にて案内情報画面を表示して(S46)、このルーチンを終了する一方、走行中の場合には、前席ディスプレイ13を非表示にして、表示が制限された状態を示す「後席操作中の為表示できません」とインポーズ表示するとともに、後席ディスプレイ14においては、案内情報画面を表示して(S49)、このルーチンを終了する。
【0033】
このように、後席リモコン46を用いて後席から操作を行った場合、前席ディスプレイ13を非表示にして「後席操作中の為表示できません」と表示することで、運転に支障を来す恐れのある案内情報の操作内容の運転者への表示を禁止することができ、安全性を向上させることができる。また、後席ディスプレイ14にあっては、案内情報の操作内容は、規制されること無く、通常通り行われるので、ナビゲーション装置1としての機能を、走行中及び停車中に関わらず十分に生かすことができる。
【0034】
なお、本実施の形態にあっては、市街地(細街路)の表示処理と、地図画面のスクロール処理と、ルート設定処理と、TV/ビデオ映像の表示処理と、案内情報の操作処理との順に行った場合のフローチャートを例に挙げて説明したが、この順番に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のナビゲーション装置にあっては、第2の入力手段を用いて市街地(細街路)の地図を表示させる入力操作を後席より行った場合であっても、運転席より視認可能な第1の表示手段での表示を、表示制限手段により制限することができるので、運転に支障を来す恐れのある前記市街地(細街路)地図の運転者への表示を規制することができる。これにより、安全性を向上させることができる。また、このとき第2の表示手段への前記市街地(細街路)地図の表示は、規制されること無く、通常通り行われるので、当該第2の表示手段を後席に設けることによって、ナビゲーション装置としての機能を、走行中及び停車中に関わらず十分に生かすことができ、利便性が向上する。
【0036】
また、第1の表示手段での表示が制限されている場合、この制限状態を示すインポーズ表示が、第1の表示手段に表示されるので、前記第2の入力手段への操作入力に基づき、第1の表示手段による表示が突然、非表示状態となる場合と比較して、安心感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態をブロック図である。
【図2】同実施の形態における後席リモコンを示す平面図である。
【図3】本実施の形態にかかるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】図3に続くフローチャートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置
11 ナビゲーション本体
12 映像分配器
13 前席ディスプレイ
14 後席ディスプレイ
21 ナビゲーション制御部
22 スイッチパネル
41 インポーズ画面作成部
42 映像切替部
44 映像分配制御部
46 後席リモコン
Claims (1)
- 車両に搭載されるとともに、地図縮尺の詳細操作が行われた際に、現在の表示が最小縮尺表示でない場合には、表示された地図をより狭い範囲の詳細な縮尺の表示に切り替える一方、現在の表示が前記最小縮尺表示の場合には、市街地地図に切り替えるナビゲーション装置において、
運転席より視認可能な第1の表示手段と、
前記運転席以外の席から視認可能な第2の表示手段と、
前記運転席から入力操作が可能な第1の入力手段と、
前記運転席以外の席からの入力操作を目的とした第2の入力手段と、
前記最小縮尺表示中に前記各入力手段より前記地図縮尺の詳細操作が行われた際に、車両走行中であって前記詳細操作が前記第1の入力手段にて行われた場合には、前記第1及び第2の表示手段での表示を前記最小縮尺表示に維持する一方、車両走行中であって前記詳細操作が前記第2の入力手段にて行われた場合には、前記第2の表示手段での表示を前記市街地地図に切り替えるとともに、前記第1の表示手段での表示を前記市街地地図と異なるインポーズ表示に切り替える表示制限手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
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