JP3537181B2 - ボール送上装置 - Google Patents

ボール送上装置

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JP3537181B2
JP3537181B2 JP10898594A JP10898594A JP3537181B2 JP 3537181 B2 JP3537181 B2 JP 3537181B2 JP 10898594 A JP10898594 A JP 10898594A JP 10898594 A JP10898594 A JP 10898594A JP 3537181 B2 JP3537181 B2 JP 3537181B2
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英之 兼子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボール送上装置に関
し、特に、ボールの送り上げ高さを簡単に設定できるボ
ール送上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボールを使用するゲーム装置
として、パチンコ装置、アレンジボールゲーム装置、又
は自動ビンゴゲーム装置などがある。
【0003】これらの装置に共通することは、ボールの
打出部を介してプレイフィールドにボールを打ち出して
ゲームが行われ、ゲームが終了するとボールを一旦回収
し、再びプレイフィールドにボールを打ち出して次のゲ
ームが行われることである。そして、装置内では、回収
されたボールを転がしてボールの打出部に向けて搬送す
る必要がある。そこで、ボールを誘導する搬送レール
は、傾斜してボールが自然に転がって行くようになって
いる。
【0004】ここで、ボールの回収位置が低い位置であ
ったり、搬送経路が長い場合には、低所に位置するボー
ルを高所に送り上げて、傾斜した搬送レールを低所に向
けて転がることができるようにする必要がある。そこ
で、従来より、ボールホルダーを備えた無端ベルトによ
って、ボールを持ち上げることが行われていた。
【0005】また、このような無端ベルトによる場合に
は、ベルトが伸びてしまうなどの問題があったことに鑑
み、実願平3−81378号(実開平5−20780号
公報)には、複雑な機構からなるボールリフト装置が開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この無端ベル
ト及びボールリフト装置によれば、構造が複雑であるば
かりか、特に、ボールをどれだけの高さ持ち上げるかに
よって、全体の構造を設計し直さねばならず、多種多様
なゲーム装置などに対応することが難しいという問題が
あった。
【0007】本発明は、この従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、構造が簡単で、かつ、ボール
の送り上げ高さを簡単に設計変更できるボール送上装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ボールを導く誘導レール部
と、この誘導レール部の下流側の先端上方に所定間隔を
あけて配置されるボール受部と、前記誘導レール部と前
記ボール受部との間に配置されて前記誘導レール部によ
り導かれたボールを前記ボール受部に送り上げる送上円
盤と、を有し、前記送上円盤は、鉛直方向に円盤面が配
置され、中心軸の回りを前記誘導レール部から上回りで
前記ボール受部の方向に回転し、前記誘導レール部から
導かれたボールが入る切欠が円周面に形成され、この切
欠は、前記送上円盤の回転に伴って前記誘導レール部の
底面とほぼ同一平面上に配置されて前記ボールを導入可
能となる第一切欠端面と、前記送上円盤の回転に伴って
前記ボール受部の底面とほぼ同一平面上に配置されて前
記ボールを送り渡し可能となる第二切欠端面と、によっ
て形成されてなり、前記第一切欠端面は、前記送上円盤
の外周面から内部方向に直径とほぼ平行で、前記送上円
盤の中心よりも前記切欠を大きくする方向に第一設定距
離平行移動させた位置に形成され、前記第二切欠端面
は、前記第一切欠端面と直角で、前記送上円盤の半径位
置に形成され、前記誘導レール部から前記第一切欠端面
に前記ボールが受け渡されることで前記送上円盤はこの
ボールを支持し、この送上円盤にて支持された前記ボー
ルは、前記第二切欠端面から前記ボール受部に受け渡さ
れることを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明は、ボールを導
く誘導レール部と、この誘導レール部の下流側の先端上
方に所定間隔をあけて配置されるボール受部と、前記誘
導レール部と前記ボール受部との間に配置されて前記誘
導レール部により導かれたボールを前記ボール受部に送
り上げる送上円盤と、を有し、前記送上円盤は、鉛直方
向に円盤面が配置され、中心軸の回りを前記誘導レール
部から上回りで前記ボール受部の方向に回転し、前記誘
導レール部から導かれたボールが入る切欠が円周面に形
成され、この切欠は、前記送上円盤の回転に伴って前記
誘導レール部の底面とほぼ同一平面上に配置されて前記
ボールを導入可能となる第一切欠端面と、前記送上円盤
の回転に伴って前記ボール受部の底面とほぼ同一平面上
に配置されて前記ボールを送り渡し可能となる第二切欠
端面と、によって形成されてなり、前記第一切欠端面
は、前記送上円盤の外周面から半径位置に形成され、前
記第二切欠端面は、前記第一切欠端面と直角で、前記送
上円盤の中心よりも前記切欠を小さくする方向に第二設
定距離平行移動させた位置に形成され、前記誘導レール
部から前記第一切欠端面に前記ボールが受け渡されるこ
とで前記送上円盤はこのボールを支持し、この送上円盤
にて支持された前記ボールは、前記第二切欠端面から前
記ボール受部に受け渡されることを特徴とする。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、ボールを
導く誘導レール部と、この誘導レール部の下流側の先端
上方に所定間隔をあけて配置されるボール受部と、前記
誘導レール部と前記ボール受部との間に配置されて前記
誘導レール部により導かれたボールを前記ボール受部に
送り上げる送上円盤と、を有し、前記送上円盤は、鉛直
方向に円盤面が配置され、中心軸の回りを前記誘導レー
ル部から上回りで前記ボール受部の方向に回転し、前記
誘導レール部から導かれたボールが入る切欠が円周面に
形成され、この切欠は、前記送上円盤の回転に伴って前
記誘導レール部の底面とほぼ同一平面上に配置されて前
記ボールを導入可能となる第一切欠端面と、前記送上円
盤の回転に伴って前記ボール受部の底面とほぼ同一平面
上に配置されて前記ボールを送り渡し可能となる第二切
欠端面と、によって形成されてなり、前記第一切欠端面
は、前記送上円盤の外周面から内部方向に直径とほぼ平
行で、前記送上円盤の中心よりも前記切欠を大きくする
方向に第一設定距離平行移動させた位置に形成され、前
記第二切欠端面は、前記第一切欠端面と直角で、前記送
上円盤の中心よりも前記切欠を小さくする方向に第二設
定距離平行移動させた位置に形成され、前記誘導レール
部から前記第一切欠端面に前記ボールが受け渡されるこ
とで前記送上円盤はこのボールを支持し、この送上円盤
にて支持された前記ボールは、前記第二切欠端面から前
記ボール受部に受け渡されることを特徴とする。
【0011】そして、請求項4記載の発明は、請求項1
から請求項3のいずれかに記載されたボール送上装置に
おいて、前記送上円盤の前記第一切欠端面により支持さ
れた前記ボールの側部を支持し、このボールが前記送上
円盤から転がり落ちるのを防止するガイド部を有するこ
とを特徴とする。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1か
ら請求項4のいずれかに記載されたボール送上装置にお
いて、前記ボール受部は、底面部に切り込みが形成さ
れ、この切り込みに前記送上円盤が挿入されることを特
徴とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、送上円盤は、第一切欠端面及
び第二切欠端面にて形成される切欠を有し、誘導レール
部から上回りでボール受部の方向に回転する。ここで、
ボール受部よりも誘導レール部の方が上方に配置されて
いるので、結局、送上円盤は、低所から上回りで高所に
向けて回ることとなる。さらに、第一切欠端面は、誘導
レール部からボールを導入可能となり、第二切欠端面
は、ボールをボール受部に受け送り渡し可能となってい
る。
【0014】そうすると、誘導レール部にて導かれたボ
ールは、誘導レール部から送上円盤の第一切欠端面上に
導かれ、この送上円盤の回転に伴って持ち上げられて、
第二切欠端面からボール受部に送り出されることとな
る。
【0015】ここで、送上円盤の回転により、ボールを
持ち上げられるようにするために、第一切欠端面及び第
二切欠端面は、次のようになっている。
【0016】まず、請求項1記載の発明によれば、第一
切欠端面は、送上円盤の外周面から内部方向に直径とほ
ぼ平行で、送上円盤の中心よりも前記切欠を大きくする
方向に第一設定距離平行移動させた位置に形成されてい
る。
【0017】すなわち、この第一切欠端面は、水平状態
に配置されると、送上円盤の中心よりも第一設定距離だ
け下方に形成されていることとなる。そうすると、この
第一切欠端面は、この送上円盤の中心よりも第一設定距
離だけ低い位置で、ボールを受け取ることとなる。
【0018】そして、第二切欠端面は、第一切欠端面と
直角で、送上円盤の半径位置に形成されている。すなわ
ち、この第二切欠端面は、水平状態に配置されると、送
上円盤の中心と同じ高さとなり、この高さでボールをボ
ール受部に送り渡すこととなる。
【0019】以上のことから、第一切欠端面は、この送
上円盤の中心よりも第一設定距離だけ低い位置でボール
を受け取り、第二切欠端面は、送上円盤の中心と同じ高
さでボールを送り渡すこととなる。すなわち、結局、第
一設定距離だけ、ボールを持ち上げることができるので
ある。
【0020】このように、請求項1記載の発明によれ
ば、第一設定距離だけボールを持ち上げることができる
ので、この第一設定距離を設定するだけで、ボールの送
り上げ距離を設定することができる。
【0021】次に、請求項2記載の発明によれば、第一
切欠端面は、送上円盤の外周面から半径位置に形成され
ている。すなわち、この第一切欠端面は、水平状態に配
置されると、送上円盤の中心と同じ高さとなり、この高
さでボールを誘導レール部からボールを受け取ることと
なる。
【0022】そして、第二切欠端面は、第一切欠端面と
直角で、送上円盤の中心よりも前記切欠を小さくする方
向に第二設定距離平行移動させた位置に形成されてい
る。
【0023】すなわち、この第二切欠端面は、水平状態
に配置されると、送上円盤の中心よりも第二設定距離だ
け上方に配置されるよう形成されていることとなる。そ
うすると、この第二切欠端面は、この送上円盤の中心よ
りも第二設定距離だけ高い位置で、ボールを受け渡すこ
ととなる。
【0024】以上のことから、第一切欠端面は、送上円
盤の中心と同じ高さでボールを受け取り、第二切欠端面
は、この送上円盤の中心よりも第二設定距離だけ高い位
置でボールを送り渡すこととなる。すなわち、結局、第
二設定距離だけ、ボールを持ち上げることができるので
ある。
【0025】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、第二設定距離だけボールを持ち上げることができる
ので、この第二設定距離を設定するだけで、ボールの送
り上げ距離を設定することができる。
【0026】次に、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の特徴と請求項2記載の発明の特徴とを兼ね備
えるものである。
【0027】すなわち、請求項3記載の発明によれば、
第一切欠端面は、送上円盤の外周面から内部方向に直径
とほぼ平行で、送上円盤の中心よりも前記切欠を大きく
する方向に第一設定距離平行移動させた位置に形成され
ている。
【0028】すなわち、この第一切欠端面は、水平状態
に配置されると、送上円盤の中心よりも第一設定距離だ
け下方に形成されていることとなる。そうすると、この
第一切欠端面は、この送上円盤の中心よりも第一設定距
離だけ低い位置で、ボールを受け取ることとなる。
【0029】そして、第二切欠端面は、第一切欠端面と
直角で、送上円盤の中心よりも前記切欠を小さくする方
向に第二設定距離平行移動させた位置に形成されてい
る。
【0030】すなわち、この第二切欠端面は、水平状態
に配置されると、送上円盤の中心よりも第二設定距離だ
け上方に配置されるよう形成されていることとなる。そ
うすると、この第二切欠端面は、この送上円盤の中心よ
りも第二設定距離だけ高い位置で、ボールを受け渡すこ
ととなる。
【0031】以上のことから、第一切欠端面は、この送
上円盤の中心よりも第一設定距離だけ低い位置でボール
を受け取り、第二切欠端面は、この送上円盤の中心より
も第二設定距離だけ高い位置でボールを送り渡すことと
なる。すなわち、結局、第一設定距離及び第二設定距離
の合計だけ、ボールを持ち上げることができるのであ
る。
【0032】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、第一設定距離及び第二設定距離の合計だけボールを
持ち上げることができるので、これら第一設定距離及び
第二設定距離を設定するだけで、ボールの送り上げ距離
を設定することができる。
【0033】次に、請求項4記載の発明によれば、ガイ
ド部によって、送上円盤の第一切欠端面により支持され
たボールの側部が支持され、このボールが前記送上円盤
から転がり落ちないようになっている。
【0034】また、請求項5記載の発明によれば、ボー
ル受部の底面部に切り込みが形成されて、送上円盤が挿
入されている。
【0035】したがって、送上円盤が、誘導レール部か
ら上回りでボール受部の方向に回転していくときに、第
二切欠端面は、切り込みの間を上方から下方に通過する
こととなる。そうすると、この第二切欠端面にて支持さ
れたボールは、第二切欠端面がボール受部の底面とほぼ
同一平面上に配置されたときに、このボール受部の底面
にも支持される。そして、さらに送上円盤が回転してい
くと、ボールがボール受部の底面に支持されて制止され
ているので、第二切欠端面はボールを離れて下方に回転
していく。
【0036】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、第二切欠端面からボール受部にボールを送り渡すと
きに、ボール受部の底面部によってボールが支持される
ので、確実な送り渡しが可能となる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0038】図1は、本発明に係るボール送上装置を適
用したボールゲーム装置を示す全体斜視図である。同図
において、このボールゲーム装置は、装飾を施したハウ
ジング10を備える装置本体1と、ボール送出部として
のスパイラルレール100と、ボールにランダム性を出
すフィールド部130と、入賞ポケット140及び無効
ポケット150(図10参照)と、4色に色分けされた
ボール2と、装置本体1を囲み操作部を備えた複数のプ
レー台170と、を有する。
【0039】そして、詳しい内容は後述するが、ボール
2の流れを簡単に説明すると、まず、ボール2は、格納
レール70に収納されており、必要な個数のボール2が
送上円盤40にて誘導レール30cに送られ、この誘導
レール30cを通って搬送装置90に至る。さらに、ボ
ール2は、搬送装置90によって上方に搬送されて、誘
導レール30d、誘導パイプ24、送出パイプ122を
経てスパイラルレール100に送り出される。
【0040】こうして、スパイラルレール100からフ
ィールド部130に転がり落ちたボール2が、自分の入
賞ポケット140にどれだけたくさん入るかによって得
点を競うものである。
【0041】そして、ゲームが終了すると、入賞ポケッ
ト140に入っていたボール2は、渦巻回収レール16
0に落とし込まれて、ガイド棒22を介し誘導レール3
0aを経て、再び格納レール70に収納されるのであ
る。
【0042】(装置本体1)このボールゲーム装置にお
いて、ハウジング10を仮想線(二点鎖線)で描いた装
置本体1内の主要部の側面又は縦断面を図2に示す。
【0043】装置本体1は、図2に示すように、下面に
複数のキャスター12が設けられて自由に移動できる装
置台20を有し、この装置台20の上にフィールド部1
30が支持されている。
【0044】詳しくは、このフィールド部130は支持
板14に取り付けられ、この支持板14の下面にはおね
じを有する支持軸16が逆さに直立して設けられ、この
支持軸16は装置台20の上面に設けられた軸受部18
に形成されためねじに螺合させられて支持されている。
【0045】しかも、これら支持軸16及び軸受部18
は、スパナ等で軸回りに回動させ、又は制止できるよう
断面が六角形に形成されている。こうすることで、支持
軸16又は軸受部18の一方を回動しないよう固定し、
他方を回動させて、支持板14の高さを調節できるよう
になっている。
【0046】なお、支持軸16及び軸受部18は、所定
の大きさのほぼ正三角形の頂点位置に合計3つ設けた3
点支持とすれば、フィールド部130を支持できるとと
もに、水平になるよう調整を行うことができる。
【0047】そして、図1に示すように、フィールド部
130の外周端部付近には、上方に円筒状に立ちあげら
れた透明板26が設けられて、フィールド部130を外
部から遮断している。これによって、風や人の手による
不正行為ができないようにするとともに、埃などがフィ
ールド部130に入るのを防ぐことができる。また、こ
の透明板26を支持して補強するための支持柱28が、
フィールド部130の外周端部付近から複数本立設され
ている。
【0048】(装置台20)次に、装置台20の内部に
は、フィールド部130を転がるボール2を回収し搬送
するために、ガイド棒22と、誘導レール30と、送上
円盤40と、格納識別手段をなすCCDカメラ50・格
納識別演算部と、格納手段としての格納レール70と、
格納選別手段としての格納扉80・コイルばね84・ソ
レノイド86とが収納されている。
【0049】これらについて図3に基づいて説明する。
図3は、ボール2を回収し搬送するための手段の概略を
示す平面概略図である。
【0050】図2及び図3において、フィールド部13
0からボール2を導くためにガイド棒22が設けられて
いる。このガイド棒22は、図2においては背面図で示
され、図3においては横断面図で示されており、ボール
2の外周面に4点で接触するように4本が設けられてい
る。そして、ボール2は、この4本のガイド棒22の中
をガイドされるようになっている。このようなガイド棒
22によれば、ボール2をガイドすべき位置に応じて簡
単に屈曲させることができるので、所望のガイドを行う
ことができる。また、ボール2が外部に露出するので、
メンテナンスも楽になる。
【0051】(誘導レール30)こうして、ガイド棒2
2によって導かれたボール2は、誘導レール30aに送
り出される。図4は、この誘導レール30aを長尺状に
した誘導レール30を示した図であり、同図(A)は平
面図、同図(B)は側面図、同図(C)は正面図であ
る。
【0052】図4(C)に示すように、この誘導レール
30は、断面がほぼV字状になるよう形成された底面部
38と、この底面図38の両端から立ち上げられた側面
部36とを有し、ボール2を転がすと底面部38によっ
てボール2の側部をも支持するようになっている。さら
に、この誘導レール30は、ボール2が1個ずつ1列で
転がる幅で構成されている。
【0053】また、このボール2の下には隙間が空くよ
うになっている。こうすることで、この誘導レール30
に埃などがたまってもボール2が詰まらないこととな
る。また、この誘導レール30は、上端部に外側に突出
するフランジ部32を有して補強が図られるとともに、
必要があればこのフランジ部32にねじ等を螺合して本
体との取り付けを行えるようになっている。
【0054】さらに、この誘導レール30は、図4
(A)及び(B)に示すように、底面部38の端部中央
に切り込み34が形成されている。この切り込み34の
切り込み長さはボール2の半径よりも長く直径よりも多
少短くなっている。そして、この切り込み34には、図
3に示すように、送上円盤40の端部が挿入され、この
送上円盤40によってボール2を一段高い位置に送り上
げられるようになっている。
【0055】(送上円盤40)この送上円盤40により
ボール2を一段高い位置に送り上げる構成及び作用を図
5に示す。同図は、誘導レール30の底面を軸方向に切
断した状態での側面図である。
【0056】図5において、二つの誘導レール30が高
低差を形成して配置されている。低く配置された一方の
誘導レール30は、送上円盤40に向けて徐々に下がる
よう傾斜させられており、この傾斜に沿ってボール2が
送上円盤40に向けて転がることとなる。そして、この
誘導レール30の切り込み34には、送上円盤40の端
部が挿入されている。
【0057】また、高く配置された他方の誘導レール3
0は、上記一方の誘導レール30と対向して配置されて
おり、切り込み34に送上円盤40の端部が挿入されて
いる。そして、この他方の誘導レール30は、送上円盤
40から離れるにしたがって徐々に下がるよう傾斜させ
られており、この傾斜に沿ってボール2が送上円盤40
から離れるよう転がることとなる。なお、この他方の誘
導レール30の先端部が、請求項1から請求項3のそれ
ぞれに記載されたボール受部に対応する。
【0058】本実施例では、高く配置された他方の誘導
レール30の底面部38の端部中央に切り込み34が形
成されて、この切り込み34に送上円盤40が挿入され
ている。
【0059】したがって、送上円盤40が、一方の誘導
レール30から上回りで他方の誘導レール30の方向に
回転していくときに、第二切欠端面48は、切り込み3
4の間を上方から下方に通過することとなる。そうする
と、この第二切欠端面48にて支持されたボール2は、
第二切欠端面48が高配置の他方の誘導レール30の底
面部38と同一平面上に配置されたときに、この底面部
38にも支持される。そして、さらに送上円盤40が回
転していくと、ボール2が底面部38に支持されて制止
されているので、第二切欠端面48はボール2を離れて
下方に回転していく。こうして、第二切欠端面48から
高配置の誘導レール30にボールを送り渡すときに、底
面部38によってボール2が支持されるので、確実な送
り渡しが可能となる。
【0060】次に、送上円盤40は、誘導レール30の
延びる方向でかつ鉛直方向に配置され、中心に回動軸4
2が取り付けられて、低配置の誘導レール30から上回
りで高配置の誘導レール30へ周方向に回転するように
なっている。
【0061】また、この送上円盤40は、一部に扇状切
欠部44が形成されている。この扇状切欠部44は、図
5(A)に示すように低配置の誘導レール30の底面と
同一平面上に配置され得る第一切欠端面46と、図5
(C)に示すように高配置の誘導レール30の底面と同
一平面上に配置され得る第二切欠端面48と、が形成さ
れて、第一切欠端面46と第二切欠端面48とのなす角
はほぼ90度となっている。
【0062】また、これら第一切欠端面46及び第二切
欠端面48は、少なくともボール2の半径より大きいこ
とが好ましく、ボール2の直径程度かあるいはこれを超
えることが最適である。そうすることで、これら第一切
欠端面46及び第二切欠端面48上にボール2を1個づ
つ安定して載置できることとなる。
【0063】さらに、図5(A)に示すように、第一切
欠端面46は中心から第一設定距離h1下がった位置に
形成され、第二切欠端面48は中心から第一切欠端面4
6の外端方向に第二設定距離h2あけた位置に形成され
ている。そして、図5(C)に示すように、これら第一
設定距離h1,第二設定距離h2の合計が、ボール2の
送り上げられる間隔となる。
【0064】詳しくは、第一切欠端面46は、送上円盤
40の外周面から内部方向に直径と平行で、送上円盤4
0の中心よりも扇状切欠部44を大きくする方向に第一
設定距離h1平行移動させた位置に形成されている。
【0065】また、第二切欠端面48は、第一切欠端面
46と直角で、送上円盤40の中心よりも扇状切欠部4
4を小さくする方向に第二設定距離h2平行移動させた
位置に形成されている。
【0066】次に、この送上円盤40によるボール2の
送上作用を説明すると、まず、図5(B)又は(C)に
示すように、低配置の誘導レール30を転がってきたボ
ール2は、送上円盤40の外周に当接して止まる。そし
て、送上円盤40が右回りに回転して、扇状切欠部44
がこのボール2の方向に向くと、この扇状切欠部44の
中にボール2が転がり込み、さらに送上円盤40の回転
が進むと、図5(A)に示すように、ボール2の下端が
第一切欠端面46にて支持され、ボール2の前端が第二
切欠端面48に当接することとなる。
【0067】さらに送上円盤40の回転が進むと、図5
(B)に示すように、ボール2は第一切欠端面46及び
第二切欠端面48にて支持されることとなる。そして、
なお一層回転が進むと、今度は図5(C)に示すよう
に、ボール2の下端が第二切欠端面48にて支持され、
ボール2の後端が第一切欠端面46に当接することとな
る。
【0068】なお、図5(B)に示すように、ボール2
が第一切欠端面46にて支持されて送り上げられるとき
に、このボール2が側方から落ちて行かないように、ガ
イド板又はガイド棒などのガイド部を設けておくことが
好ましい。
【0069】そして、さらに送上円盤40の回転が進む
と、ボール2の後端を第一切欠端面46が押し出すこと
となり、高配置の誘導レール30の傾きと併せて、ボー
ル2は送上円盤40から離れる方向に転がる。以上のよ
うにして、ボール2の搬送が行われる。
【0070】ここで、第一設定距離h1,第二設定距離
h2の合計がボール2の送り上げられる間隔となるた
め、第一設定距離h1,第二設定距離h2のそれぞれが
大きいほどボール2の送り上げられる間隔は大きいこと
となる。しかし、第一設定距離h1又は第二設定距離h
2が大きくなるほど、第一切欠端面46の長さが短くな
るので、上述したように、第一切欠端面46の長さが少
なくともボール2の半径より大きくなる範囲で、第一設
定距離h1,第二設定距離h2を大きくすることが好ま
しい。
【0071】なお、第一設定距離h1、又は第二設定距
離h2のいずれか一方は0であっても、他方の距離だけ
ボール2の送り上げが可能である。すなわち、第一設定
距離h1、又は第二設定距離h2のいずれか一方を、送
上円盤40の半径位置に形成して距離を0としても、他
方の距離がいくらかあれば、ボール2の送り上げが可能
である。
【0072】こうして、図3に示すように、ガイド棒2
2にてガイドされて低位置の誘導レール30に導かれた
ボール2は、送上円盤40によって高位置の誘導レール
30に導かれる。
【0073】そして、本実施例では、4色のボール2が
用いられており、この送上円盤40による送り上げを行
うときに、ボール2の色を識別できるようになってい
る。すなわち、図3及び図5(A)に示すように、送上
円盤40にてボール2が送り上げられる途中で、格納識
別手段としてのCCDカメラ50及び格納識別演算部
(図示せず)によって、ボール2の色を検出し識別でき
るようになっている。
【0074】具体的には、送上円盤40にて送り上げら
れるボール2は、CCDカメラ50によって撮像動作が
行われ、これによって得られた撮像情報は格納識別演算
部(図示せず)に入力される。そして、この格納識別演
算部では、上記撮像情報に基づいて撮像画像の色成分情
報が求められ、この色成分情報に基づいてボールの色情
報について判定される。
【0075】詳しくは、格納識別演算部は、図示しない
RGBデコーダと、A/Dコンバータと、フレームバッ
ファと、処理部と、を含むもので、CCDカメラ50か
ら入力された撮像情報は、RGBデコーダに入力され、
このRGBデコーダでは、上記撮像情報が所定の変換処
理によりRGBデータに変換される。そして、変換され
た各々のRGBデータは、A/DコンバータによりRG
B各々のデジタルデータに変換され、このデジタル変換
されたRGBデータは、フレームバッファ内のR用メモ
リ、G用メモリ、B用メモリの各々に格納される。こう
して、格納されたRGBデータは、処理部によって読み
出されてボール2の色が判定されるのである。
【0076】なお、この格納識別演算部において、上記
色成分情報の絶対値ではなく、色成分情報間の比率に基
づいて色情報の判定が行われるようにすれば、絶対値を
そのまま使用する場合に比べて、外光等による周りから
の影響を少なくすることができる。
【0077】こうして、送上円盤40にて送り上げると
きにボール2の色の識別が行われ、このボール2が高位
置の誘導レール30に導かれたときには、この識別は完
了しボール2の色が判明している。そして、この判明し
た色に応じて、色ごとにボール2を格納することとし、
色ごとに所望の数のボール2を取り出せるようにしてあ
る。
【0078】ここで、色の判明したボール2を色ごとに
格納するために、本実施例では、ボール格納手段として
の4列の格納レール70、及び格納選別手段としてのソ
レノイド86・コイルばね84・格納扉80が用いられ
る。
【0079】(格納レール70)すなわち、図3に示す
ように、4列の格納レール70がそれぞれ誘導レール3
0bに直角に接続され、4色のボール2をそれぞの格納
レール70に格納できるようになり、誘導レール30と
格納レール70とが格納扉80によって区画され、この
格納扉80をソレノイド86及びコイルばね84によっ
て開閉可能とすることで、所定の格納レール70に色ご
とにボール2が入るようになっている。
【0080】ここで、格納レール70は、底面部72の
両側に側面部74が設けられてなり、例えば、赤、青、
黄、金の4色のボール2が使用される場合に、4列の格
納レール70は、図3において左から赤、青、黄、金の
順で色ごとにボール2を格納するようになっている。
【0081】そして、この格納扉80の開閉構造の詳細
を図6に示す。同図は、図3における格納扉80の付近
を拡大した平面図である。
【0082】図6において、格納扉80は、格納レール
70の側面部74と同じ高さの板状部材又はボール2の
進入を妨げるに十分な大きさの棒状部材で、この格納レ
ール70への入口を塞ぐ位置に配置されている。そし
て、この格納扉80は、誘導レール30におけるボール
2の進行方向の下流側に位置する側面部74の前で、ピ
ン82にて回動自在に支持されている。したがって、こ
のピン82を中心として格納扉80を開くと、図6に仮
想線(二点鎖線)で示すように、誘導レール30bを直
進するボール2の進行を妨げるとともに、格納レール7
0の入口を開口して、この格納レール70内にボール2
を導入できるようになっている。なお、このようにボー
ル2をスムーズに搬送するため、ボール2の進行方向に
合わせて誘導レール30a及び格納レール70を傾斜さ
せておくことが好ましい。
【0083】この格納扉80を開閉するために、ソレノ
イド86及びコイルばね84が用いられる。ソレノイド
86は可動鉄芯88を有し、この可動鉄芯88は、延長
されて先端部が格納扉80の上端面に回動自在に取り付
けられている。詳しくは、上記ピン82から多少の間隔
をあけた位置に、可動鉄芯88の張力方向(図中矢印)
と格納扉80の開く方向とがほぼ等しくなるよう、ソレ
ノイド86は設けられている。
【0084】具体的に本実施例に基づいていえば、図6
において、可動鉄芯88は、引っ込む方向に張力が働く
ようになっており(同図に矢印で示す)、この方向が格
納扉80の開く方向(同図に矢印で示す)と等しくなる
ようにするため、ソレノイド86は、図6に示すように
格納レール70と対向する位置に配置されている。
【0085】また、可動鉄芯88の張力の方向は、格納
扉80の開く方向とほぼ等しいので、格納扉80を閉じ
る方向には力が働かない。そこで、格納扉80を閉じる
ためには別の手段が必要であるため、本実施例ではコイ
ルばね84が用いられている。すなわち、格納扉80が
閉じる方向に張力をかけて、この格納扉80を閉じられ
るようにコイルばね84が設けられている。
【0086】このコイルばね84の一端は、格納扉80
の上端面に取り付けられるが、その取付位置は、図6に
示すように、ピン82を中心として可動鉄芯88の取付
位置と対称的位置になっている。また、コイルばね84
の他端は、ワイヤ84aを介して格納レール70と対向
する側に支持されている。このようにコイルばね84を
取り付けると、図6に示すように、このコイルばね84
の張力は格納扉80が閉じる方向に働くこととなる。
【0087】こうして、ソレノイド86は格納扉80を
開ける方向に力を加え、コイルばね84は格納扉80を
閉じる方向に力を加えるように取り付けられている。し
たがって、ソレノイド86に電流を流せば納扉は開き、
この電流を止めればコイルばね84によって格納扉80
は閉じることとなる。
【0088】以上の構成について、ボール2の格納作用
を説明すると次のようになる。まず、CCDカメラ50
を介して格納識別演算部(図示せず)にて、誘導レール
30aから誘導レール30bに送り上げられるボール2
の色が検出される。この格納識別演算部は、どの色のボ
ールをどの格納レール70に格納することとなっている
か、具体的には、どの格納レール70の格納扉80を開
ければ良いかを予め記憶している。
【0089】そして、格納識別演算部は、ボール2の色
が検出されると、このボール2の色に対応する格納レー
ル70の格納扉80を特定し、この特定された格納扉8
0のソレノイド86に電流を流すよう駆動部に対して指
示をする。
【0090】そして、駆動部によりソレノイド86に電
流が流れると格納扉80が開くこととなる。ここで、格
納扉80は、ボール2の進行を妨げるようになっている
ので、開放された格納扉80は、図6に仮想線で示すよ
うに、ボール2が誘導レール30を直進するのを妨げる
こととなり、このボール2は格納レール70の方向に向
きを変えて転がる。こうして、ボール2の格納が完了す
る。
【0091】次に、本実施例では、色ごとにボール2の
個数を特定してゲームを行えるようになっている。その
ため、格納レール70ごとにボール2を送り出すよう、
上述した送上円盤40が設けられている。
【0092】すなわち、図2に示すように、格納レール
70は入口から徐々に傾斜して取り付けられ、最低位置
となる後端部に送上円盤40が設けられている。しか
も、図3に示すように、この送上円盤40は、各格納レ
ール70ごとに設けられているので、それぞれの送上円
盤40を回転作動させれば各色のボール2を送り上げる
ことができる。なお、この送上円盤40の構成及び作用
については上述した通りである。
【0093】ここで、送上円盤40は、ボール2を1個
づつ送り上げられるので、送上円盤40の回転回数に応
じた個数のボール2を送り上げられることとなる。
【0094】すなわち、図2に示すように、送上円盤4
0の扇状切欠部44にボール2が入るとこのボール2の
送り上げが開始され、この送上円盤40が一回転して再
び扇状切欠部44が回ってくるまで、次のボール2は待
機しているのである。したがって、送上円盤40が1回
転すると1個のボール2を送り上げることとなり、送上
円盤40の回転数を設定すれば、送り上げるボール2の
個数が決定されることとなる。このことから、個数設定
手段によって、送上円盤40の回転数を設定して、色ご
とに所定個数のボール2を送り出してゲームを行うこと
ができる。
【0095】例えば、上述したように、赤、青、黄、金
の4色のボール2が図3に示すように格納されている場
合、赤3個、青8個、黄5個、金1個という個数でボー
ル2を送り出したい場合には、送上円盤40を左から順
に、3回、8回、5回、1回の回数で回転させれば、所
望数のボール2を送り出すことができる。なお、この回
転回数の起算位置は、扇状切欠部44にボール2が入っ
た位置とすることが好ましい。
【0096】また、例えば、金色のボール2をボーナス
ボールとし、他のボール2が送り出されてから最後に送
り出したいときは、対応する送上円盤40の回転を、他
のボール2に対応する送上円盤40の回転が終了してか
ら行えばよい。このように、送上円盤40を用いた本実
施例によれば、ボール2の送り出し個数の設定のみなら
ず、送り出す時期の設定も簡単に行えることとなる。
【0097】こうして送り出されたボール2は、図2に
示すように、誘導レール30cを通って、ボール持上手
段としての搬送装置90に送られる。なお、このような
搬送装置90は、実願昭51−142599号の明細書
及び図面(実開昭53−60984号)にも開示されて
いる。
【0098】(搬送装置90)本実施例の搬送装置90
を図7に示す。同図において、(A)は正面図、(B)
は側面図、(C)はボール支持部の斜視図である。
【0099】この搬送装置90は、搬送ベルト92とボ
ール支持部94とを有する。搬送ベルト92は、誘導レ
ール30から導かれたボール2を高所に持上げるための
無端ベルトで、上方に設けられた上部プーリー91と、
下方に設けられた下部プーリー93との間に掛け渡して
ある。そして、この搬送ベルト92の外側面にはボール
支持部94が設けられている。
【0100】このボール支持部94は、図7(C)に示
すように、ボール2の直径よりも小さい間隔でU字状の
U切欠96aが形成された平面支持部96と、この平面
支持部96から上方に屈曲して形成されたボール受腕9
8と、を有してなる。ここで、平面支持部96は、ボー
ル2の直径よりも小さいU切欠96aを有するので、こ
のU切欠96aにボール2の底部を入れた状態でボール
2を支持し載置できるようになっている。また、ボール
受腕98は、上方に屈曲していることからボール2の側
部を支持できるようになっている。
【0101】こうして、ボール支持部94は、平面支持
部96とボール受腕98とによって、安定してボール2
を支持し上方に搬送できるので、搬送途中でボール2が
ガイドレールなどにぶつかって傷付くという問題を解消
できるものである。
【0102】次に、この搬送装置90によってボール2
を搬送する作用を図8に基づいて説明する。同図は、誘
導レール30cから搬送装置90にボール2を送り渡す
状態を示す平面図である。
【0103】同図において、誘導レール30cは、格納
レール70側から回り込んで、搬送ベルト92における
上方向に移動する面側にボール2を送るようになってい
る。また、この誘導レール30cの先端部は、一対の側
面部36間をボール支持部94が移動できるように形成
されている。詳しくは、この誘導レール30cの先端部
は、底面部38を設けずに一対の側面部36のみで形成
され、この一対の側面部36の間隔は、ボール支持部9
4が移動するに十分な間隔とされている。さらに、底面
部38は、ボール支持部94の平面支持部におけるU切
欠96aに対応する突出片76を有している。
【0104】したがって、図8に示すように、誘導レー
ル30に沿ってボール2が送られてくると、このボール
2は搬送ベルト92に当接して止まる。この状態で、こ
のボール2は、下部が突出片76によって支持され、側
部は搬送ベルト92及び誘導レール30cの側面部36
によって支持されている。
【0105】そして、上部プーリー91及び下部プーリ
ー93の回転に合わせて搬送ベルト92が動くと、誘導
レール30cの下方からボール支持部94がせり上が
り、このボール支持部94は、U切欠96aを有する平
面支持部96及び一対のボール受腕98によってボール
2を支持する。こうして支持されたボール2は、さらに
搬送ベルト92が進行することで、上方へ搬送される。
【0106】この搬送ベルト92の上部は、図2に示す
ように、誘導レール30dに接続されている。具体的に
は、誘導レール30dの端部入口に搬送ベルト92の上
部が接続され、かつ、搬送ベルト92の上端が誘導レー
ル30dの底面から多少突出するようなっている。
【0107】こうして、搬送手段にて搬送されたボール
2は、誘導レール30dに送り出されることとなる。そ
して、この誘導レール30dは傾斜して設けられて、ボ
ール2を転がして送り出すようになり、この誘導レール
30dの先端部には、下方を向く誘導パイプ24が設け
られて、ボール2を下方に送り出せるようになってい
る。
【0108】本実施例において、装飾を施したハウジン
グ10を備える装置本体1は、上述した種々のものを収
納してなるものである。なお、搬送装置90を取り外し
可能としておけば、キャスター12による装置本体1の
移動が楽になる。
【0109】次に、スパイラルレール100について説
明する。図1又は図2に示すように、本実施例では、螺
旋状にボール2を落下させ、この落下の様子をプレーヤ
ーが見ることができることを特徴とする。そのため、ボ
ール2を螺旋状に落下させるためにスパイラルレール1
00が用いられる。
【0110】(スパイラルレール100)このスパイラ
ルレール100は、断面円形の細いレール110(図9
参照)が、一対で螺旋状に曲げられてなるものである。
そして、レール110同士の間隔は、ボール2を2点で
支持できるように、少なくともボール2の直径よりも小
さい間隔となっている。さらに、この間隔は常に一定と
して、ボール2を常に安定して支持できるようにするこ
とが好ましい。
【0111】また、ボール2を螺旋状に落下させるため
には、このボール2が外方向に飛び出さないように、ボ
ール2の側部をも支持しなければならない。そのため、
本実施例では、一方のレール110と他方のレール11
0とのなす仮想面が、内側に傾斜するようになってい
る。すなわち、内側に位置するレール110よりも外側
に位置するレール110の方が、多少高くなるよう配置
されている。こうすることで、外側に位置するレール1
10は、ボール2の外側部を支持してこのボール2が外
方向に飛び出さないように支持することができる。
【0112】さらに、ボール2が外方向に飛び出す力に
対応して、それぞれのレール110の相対的位置を調整
することが好ましい。例えば、このボール2が外方向に
飛び出す力が小さい位置では、それぞれのレール110
はほぼ水平に位置させても良いが、力が大きい位置で
は、外側のレール110がかなり相対的に高くなるよう
にして、ボール2の側部を十分に支持することが好まし
い。
【0113】したがって、スパイラルレール100の下
部に行くほど、ボール2の外方向に飛び出す力が大きい
ことから、結局、スパイラルレール100の下部に行く
ほど、内側よりも外側のレール110が相対的に高くな
る。そして、徐々にこの高さが増していき、内側のレー
ル110の真上に外側のレール110が位置し、さらに
進むと、外側のレール110が内側のレール110より
も内方向に位置することとなる(図9参照)。
【0114】このように形成することで、スパイラルレ
ール100の下部において、ボール2を下方に落下させ
ることができるようになる。
【0115】さらに、このスパイラルレール100は、
軸回りに回転するようになっている。すなわち、図2に
示すように、このスパイラルレール100は、レール支
持部112によってボール2の通路を避けるように支持
され、このレール支持部112は回転枠114に固定さ
れている。この回転枠114は、六角形に屈曲された角
棒状部材で、中央部が回転軸116に固定されている。
【0116】この回転軸116は、図2に示すように、
下端が駆動装置118に接続されて軸回りに回転するよ
うになっている。そして、この回転軸116が回転する
ことで、これに設けられた回転枠114も回転し、スパ
イラルレール100も回転することとなる。
【0117】さらに、回転軸116の上には、支持ボッ
クス120が固定されている。この支持ボックス120
は、内部に送出パイプ122が固定されており、この送
出パイプ122は、上端が誘導パイプ24の下端に回動
自在に取り付けられている。したがって、回転軸116
が回転すると、これと共に支持ボックス120も回転
し、この支持ボックス120内に固定された送出パイプ
122も回転することとなる。
【0118】しかも、この送出パイプ122は、屈曲し
て横方向を向くように形成されているので、誘導パイプ
24から送り出されたボール2は横方向に送出されるこ
ととなる。したがって、回転軸116が回転すると、送
出パイプ122の出口122aの方向が360度回転す
ることとなる。
【0119】こうして、回転軸116の軸回りに回転す
る送出パイプ122の出口122aは、スパイラルレー
ル100に接続されている。したがって、スパイラルレ
ール100の回転も回転軸116の軸回りに回転するこ
とから、このスパイラルレール100の回転に従って、
ボール2を送り出せるようになっている。
【0120】そして、このスパイラルレール100の下
端は自由端となっており、送出パイプ122から導かれ
たボール2は、スパイラルレール100によって螺旋状
に、かつ、回転軸116の軸回りに回転しながら落下
し、このスパイラルレール100の下部から落下するこ
ととなる。こうすることで、ボール2が螺旋状に落下す
るだけでなく、このボール2をガイドするスパイラルレ
ール100も回転するので、ボール2の動きが複雑なも
のとなり、プレーヤーに対する視覚的効果が高まる。
【0121】(フィールド部130)次に、このボール
2の落下位置には、フィールド部130が設けられてい
る。このフィールド部130を図9又は図10に基づい
て説明する。図9は、図2におけるフィールド部130
及び入賞ポケット140付近の拡大図であり、図10
は、この入賞ポケット140を備えたフィールド部13
0の平面図である。
【0122】フィールド部130は、図10に示すよう
に円形をなし、図9に示すように中心の窪んだ漏斗状を
なしてなり、ボール2を周方向に転がすと、このボール
2はフィールド部130を周回しながら徐々に中心方向
に向けて転がり落ちていくように形成されている。
【0123】また、このフィールド部130の中央付近
には、入賞ポケット140に対応する位置にポケット段
132が形成されて、このポケット段132よりも低方
向にボール2が侵入すれば入賞になることとし、入賞し
たかどうかの区別が明確になるようになっている。
【0124】さらに、フィールド部130の中心には、
回収開口部134が形成されてボール2を回収できるよ
うになっている。
【0125】また、フィールド部130の外周部には、
このフィールド部130の外周端よりも多少内側で上方
の位置に、図9に示すように、外周ガイドレール136
が設けられている。この外周ガイドレール136は、フ
ィールド部130の全周にわたって設けられ、スパイラ
ルレール100から放出されたボール2がフィールド部
130から外に飛び出さないようにガイドできるように
なっている。
【0126】(入賞ポケット140・無効ポケット15
0)次に、入賞ポケット140及び無効ポケット150
について、図9〜図11に基づいて説明する。ここで、
図11(A)は入賞ポケット140の平面図であり、同
図(B)は、同図(A)におけるA−A線断面図であ
る。
【0127】図10に示すように、フィールド部130
の中央部には、8角形状のポケット取付部138が設け
られ、このポケット取付部138の8つの側面に、8個
のポケット枠142が取り付けられている。そして、上
述したように、フィールド部130の中心部には回収開
口部134が形成されているが、このポケット枠142
を取り付けることで、図9に示すように、この入賞ポケ
ット140に入ったボール2は、保持されて回収開口部
134に入らないようになる。
【0128】このポケット枠142は、図11(A)に
示すようにほぼ台形をなし、この台形の短辺側面144
がポケット取付部138との取り付けのための取付面と
なっている。そして、台形の長辺側には、3つの入賞ポ
ケット140が形成されている。詳しくは、4つの区画
片146によって空間を3つに区画することで、3つの
入賞ポケット140が形成される。
【0129】区画片146は、図10に二点鎖線で示す
ようにポケット枠142がポケット取付部138に取り
付けられたときに、フィールド部130の中心から放射
方向を向くように形成されている。区画片146をこの
ように形成することで、入賞ポケット140もフィール
ド部130の中心から放射方向を向くこととなる。
【0130】また、区画片146は、図11に示すよう
に、ほぼボール2個分の長さとなっている。すなわち、
入賞ポケット140にはボール2が2個入り、2個目の
ボール2の外側面と区画片146の先端面とがほぼ面一
になるよう、区画片146は形成されている。
【0131】こうすることで、既にボール2が2個入っ
た入賞ポケット140の付近にボール2が転がってきて
も、このボール2は、スムーズに他のポケットに向けて
転がることとなる。すなわち、入賞ポケット140内の
ボール2から区画片146が突出した状態であると、ボ
ール2と区画片146とで段が生じ、さらに転がってき
たボール2がこの段に引っ掛かり転がらないので、いわ
ゆる死に球が生じる。しかし、本実施例では、区画片1
46が、上述したように入賞ポケット140内のボール
2と面一になるよう形成されているので、死に球が生じ
にくくなっている。
【0132】また、この区画片146は、図11(B)
に示すように、先端面が三角になっている。詳しくは、
上部傾斜面147と下部傾斜面148とが所定の角度を
以て接合された形状となっている。
【0133】ここで、上部傾斜面147は、フィールド
部130の表面とほぼ直角になるよう形成されている。
こうすることで、この区画片146の先端面に当接した
ボール2を適確に支持して左右いずれかの方向に送るよ
うにして、死に球を生じにくくさせている。すなわち、
上部傾斜面147がフィールド部130の表面とほぼ直
角になるので、この上部傾斜面147とフィールド部1
30の表面との間に、ボール2が挟まれないようにな
り、死に球が生じにくくなる。さらに、この上部傾斜面
147は、フィールド部130のポケット段132より
も外側の位置に配置され、ボール2がポケット段132
よりも下方に転がり落ちないようになっている。
【0134】また、この上部傾斜面147は、図11
(A)に示すように、入賞ポケット140内にボール2
が2個入った場合に、この2個目のボール2の外側面と
面一になるような位置に配置されるようになっている。
すなわち、区画片146の長さが、ほぼボール2の直径
×2の長さとなって、この区画片146の先端面をなす
上部傾斜面147と、2個目のボール2の外側面とで、
滑らかな曲面を描くようになっている。こうすること
で、入賞ポケット140に入った2個目のボール2と区
画片146の先端との段差が、最も少なくなって死に球
が生じにくくなるのである。
【0135】そして、下部傾斜面148は、フィールド
部130のポケット段132を避ける位置に配置される
よう形成されている。
【0136】次に、無効ポケット150について説明す
る。図10に示すように、各ポケット枠142は、少な
くともボール1個分のスペースをあけて取り付けられて
いる。したがって、このスペースに入ったボール2はポ
ケット枠142に保持されないので、常に回収開口部1
34から転がり落ちることとなり、このスペースを無効
ポケット150としてある。また、区画片146がフィ
ールド部130の中心から放射方向を向くことから、無
効ポケット150もフィールド部130の中心から放射
方向を向くこととなる(図10に二点鎖線で示す)。
【0137】上述したように、ポケット枠142の形状
は、死に球が生じにくくなる形状であるが、完全に死に
球を無くすことは困難である。そこで、本実施例では、
死に球を完全に無くすために、ポケット枠142を揺り
動かすこととしている。
【0138】すなわち、図10に示すように、フィール
ド部130の中心を軸として、駆動装置118(図2参
照)によってポケット取付部138を左右に揺さぶるよ
うになっている。これによって、このポケット取付部1
38に取り付けられたポケット枠142も同様に揺さぶ
られて、区画片146の先端部で止まった死に球2a
(図10参照)は左右に流れることとなる。こうするこ
とで、死に球を無くすことができる。
【0139】なお、このようにポケット枠142を揺り
動かすのは、死に球2aが生じたときのみに行えるよう
に、ボール2の存在不存在を検出して、ボール2が存在
した場合のみポケット枠142を揺り動ようにすること
が好ましい。
【0140】次に、入賞ポケット140に入ったボール
2を検出し、これに応じて得点を算出する構成及び作用
について説明する。
【0141】まず、構成については、図2に示すよう
に、入賞ポケット140の上方にCCDカメラ60が設
けられている。このCCDカメラ60は、図10に示す
ように、フィールド部130にポケット枠142が8個
設けられていることに対応して、4台が設けられてい
る。すなわち、1台のCCDカメラ60によって隣り合
う2個のポケット枠142に入ったボール2を検出でき
るようになっている。また、ポケット枠142は、図1
1に示すように、6個のボール2が入るようになってい
ることから、2個のポケット枠142によって合計12
個のボール2が入り得ることとなり、1台のCCDカメ
ラ60によって12個のボール2を検出できるようにな
っている。
【0142】さらに、このCCDカメラ60は、入賞ポ
ケット140内のみならず、この入賞ポケット140の
入り口付近をも撮像領域として設定されている。こうす
ることで、死に球の生じ得る領域も、CCDカメラ60
の撮像領域となる。
【0143】そして、CCDカメラ60によって撮像動
作が行われると、このCCDカメラ60は上記撮像領域
における撮像情報を検出し、この撮像情報はボール判定
部(図示せず)に入力される。
【0144】このボール判定部では、入力された撮像情
報に基づいて、ボール2が入賞ポケット140内に存在
するか否か、存在する場合にはそのボール2は何色であ
るか、そして死に球2aが存在するか否か、を判定す
る。
【0145】この判定は、上記撮像情報に基づいて、予
め設定された観測点における撮像画像の色成分情報を求
め、この色成分情報に基づいて上記観測点における色情
報を判定することで行われる。
【0146】具体的には、入賞ポケット140内で配置
され得る12個のボールのそれぞれの位置と、死に球の
生じ得る位置と、に予め観測点を設定しておき、それぞ
れの観測点ごとに色情報を判定するのである。
【0147】詳しくは、ボール判定部は、図示しないR
GBデコーダと、A/Dコンバータと、フレームバッフ
ァと、処理部と、を含む。
【0148】CCDカメラ60から入力された撮像情報
は、RGBデコーダに入力され、このRGBデコーダで
は、上記撮像情報が所定の変換処理によりRGBデータ
に変換される。そして、変換された各々のRGBデータ
は、A/DコンバータによりRGB各々のデジタルデー
タに変換され、このデジタル変換されたRGBデータ
は、フレームバッファ内のR用メモリ、G用メモリ、B
用メモリの各々に格納される。こうして、格納されたR
GBデータは、処理部によって読み出されて、各観測点
の色が判定されるのである。
【0149】こうして判定された色は、各観測点におけ
る色であって、これがボール2の色である場合と、フィ
ールド部130の表面の色である場合とがある。そこ
で、上記処理部は、予め使用されるボール2の色及びフ
ィールド部130の色を記憶しておき、この色と上記判
定された色とを比較して、ボール2の存在、不存在をも
判定できるようになっている。
【0150】例えば、使用されるボール2の色が、赤、
青、黄、金色の4色で、フィールド部130の表面が白
色である場合を想定する。そして、入賞ポケット140
内の一の観測点において判定された色が白であれば、こ
れはフィールド部130の色であり、すなわち、ボール
2が存在しないことが判定される。または、入賞ポケッ
ト140内の別の観測点において判定された色が赤であ
れば、この入賞ポケット140には、赤のボール2が入
っていることが判定される。
【0151】あるいは、入賞ポケット140外の入り口
付近の一の観測点において判定された色が白であれば、
この領域にはボール2が存在しない、すなわち、死に球
が存在しないことが判定される。あるいは、入賞ポケッ
ト140外の入り口付近の別の観測点において判定され
た色が、白色以外の色(赤、青、黄、金色のいずれの色
であっても良い)である場合には、この領域にボール2
が存在する、すなわち、死に球が存在することが判定さ
れる。
【0152】以上のようにして、入賞ポケット140内
のボール2の存否、及び存在する場合にはその色を判定
して、予め設定されたゲーム方法に従って得点が算出さ
れる。また、死に球の存在が判定された場合には、上述
したようにして、ポケット枠142を揺り動かして、こ
の死に球を解消させる。
【0153】こうして、ゲームが終了すると、入賞ポケ
ット140に入っていたボール2を回収する必要があ
る。このため、本実施例では、ポケット枠142を持ち
上げてボール2の保持を解除し、ボール2をフィールド
部130の回収開口部134に導くようにしている。
【0154】これについて図9に基づいて説明すると、
同図において、実線で描かれたポケット枠142は、ボ
ール2を保持している。そして、ゲームが終了すると、
このポケット枠142は、駆動装置118(図2参照)
によって仮想線(二点鎖線)で示す位置に持ち上げられ
る。そうすると、ボール2は、ポケット枠142による
保持が解除されて、回収開口部134へと転がり落ちて
いくのである。
【0155】(渦巻回収レール160)そして、回収開
口部134は、図9に示すように渦巻回収レール160
に接続されている。この渦巻回収レール160は、図2
に示すように、フィールド部130の中央部に設けられ
た回収部本体162に形成されたものである。
【0156】そして、図12は、この回収部本体162
を示す図であり、同図(A)は平面図、同図(B)は正
面図、同図(C)は同図(A)におけるB−B線断面
図、同図(D)は同図(A)におけるC−C線断面図で
ある。
【0157】これらの図に示すように、この回収部本体
162は、円形をなして外周端部にフランジ片164が
設けられている。このフランジ片164には、図示しな
いボルト挿通穴が形成されて、装置本体1に取り付けら
れるようになっている。また、中央には、正方形穴16
6が形成されて、この正方形穴166に上述した駆動装
置118(図2参照)を配置できるようになっている。
【0158】そして、フランジ片164と対向する位置
に立上部168が設けられ、この立上部168とフラン
ジ片164との間に渦巻回収レール160が形成されて
いる。詳しくは、図12(C)及び(D)に示すよう
に、渦巻回収レール160は、フランジ片164から下
方に屈曲して、ボール2を誘導可能な樋状の溝として形
成され、フランジ片164の対向側は、立上部168に
連続するよう形成されている。
【0159】しかも、この渦巻回収レール160は、図
12(A)において矢印で示す方向に徐々に傾斜してお
り、ボール2は螺旋状に転がり落ちるようになってい
る。そして、最も高い位置から転がり落ちてきたボール
2は、最も低い位置に形成された出口160aから排出
されるようになっている。この出口160aは、渦巻回
収レール160の最上端部の下に設けられている。すな
わち、この渦巻回収レール160は、円周を描くように
なっており、あらゆる方向から転がり落ちてくるボール
2を、いずれかの部分で受け止められるようになってい
る(図12(A)参照)。
【0160】渦巻回収レール160は、このように形成
されていることから、次のような作用効果を奏する。ま
ず。図9に示すようにして、フィールド部130の回収
開口部134から転がり落ちるボール2は、渦巻回収レ
ール160によって受け止められる。
【0161】ここで、フィールド部130は円形の漏斗
状をなしているので、ボール2は360度あらゆる方向
から落ちてくることとなるが、渦巻回収レール160
は、どの方向から落ちてくるボール2をも受け止めるこ
とができる。しかも、この渦巻回収レール160の内側
には立上部168が形成されているので、この立上部1
68によって転がってきたボール2を制止して渦巻回収
レール160内に送り込むことができる。
【0162】また、こうして渦巻回収レール160に送
り込まれたボール2は、円周状に一列になって並ぶこと
となる。したがって、この渦巻回収レール160によれ
ば、ボール2を受け止めた時点で既にボール2は一列に
並んだ状態となるので、さらにボール2を誘導して送り
出すときに、ボール2同士がぶつかって出口をふさぐと
いうことが起こらなくなる。すなわち、ボール2づまり
が生じなくなるのである。
【0163】特に、本実施例では、図10に示すよう
に、入賞ポケット140が全周方向を向いて設けられて
いるので、これらの入賞ポケット140に入ったボール
2を回収するときに、全方向から一度にたくさんのボー
ル2が流入してくることとなる。また、本実施例では、
上述したように、ボール2の色などを1個づつ識別する
ので、ボール2を一列に並べる必要がある。
【0164】この場合、仮に一旦ホッパーなどでこれら
のボール2を受け止めることとすると、次に、このボー
ル2を一列に並べて1個づつ送り出すときに、ボールづ
まりが生じる。しかし、本実施例の渦巻回収レール16
0によれば、ボール2が流入すると直ちにボール2が一
列に並ぶので、ボールづまりを防止してボール2を1個
づつ送り出すことができるようになる。
【0165】こうして、回収されたボール2は、渦巻回
収レール160を通りその出口160aから、ガイド棒
22(図2及び図3参照)を介して誘導レール30aへ
と送り出される。
【0166】(プレー台170)次に、装置本体1を囲
むプレー台170について、図1及び図10に基づいて
説明する。図10において、上述したように8個のポケ
ット枠142が設けられて、8箇所の入賞ポケット14
0群が形成されている。そして、プレーヤーは、これら
8箇所の入賞ポケット140群のうち、いずれかの入賞
ポケット140群を選ぶことができるようになってい
る。すなわち、各ポケット枠142に対応する8個のプ
レー台170を設けて、どのプレー台170を選ぶかに
よって入賞ポケット140群を選べるようになってい
る。なお、各プレー台170同士に間には、中間台17
2を設けて隙間を埋めてある(図1参照)。
【0167】図1に示すように、プレー台170は、上
面に、ディスプレー画面180、操作ボタン174、払
戻ボタン176、メダル投入口178、及びメダル払戻
口179が設けられてなる。ここで、操作ボタン174
は、ゲームの内容に従ってどのような賭けを行うかを設
定するもので、ディスプレー画面180は、この賭けの
内容やメダル投入口178から投入されたメダルの枚数
又は払い戻し可能なメダルの枚数などを表示するように
なっている。
【0168】このディスプレー画面180の具体的な表
示内容を、図13に基づいて説明する。同図は、ディス
プレー画面180を含むプレー台170の操作面を概略
的に示した図である。
【0169】なお、ディスプレー画面180の表示内容
を説明する前提として、ゲームの内容を簡単に説明する
と、このゲームは、16個のボールを用い、入賞ポケッ
ト140にたくさんボールが入るほど高得点となるゲー
ムである。また、基本的に用いられるボールは、赤、
黄、青の3色をなし、それぞれの個数がゲームごとに異
なるようになり、これに加えて、金色のボールが数ゲー
ムに一度の割合でランダムに送り出されるようになって
いる。この金色のボールは、ボーナスボールとして所定
のボーナス得点を得られるものである。さらに、このゲ
ームでは、色ごとにボールの個数が異なるため、各色に
よってボールが入賞ポケット140に入る確率が異なこ
ととなる。そこで、ボールの色ごとにメダルを賭けるこ
とができるようになっている。さらに、入賞ポケット1
40に入ったボールの並び方により、ボーナス得点とな
る場合がある。
【0170】図13において、ディスプレー画面180
は、ボールの種類別の割合を表示するボール個数表示部
182を有している。このボール個数表示部182は、
次のゲームにおける各色のボールの個数を表示するもの
である。例えば、図13においては、赤3個、黄8個、
青5個のボールが、次のゲームで使用されることを示し
ている。
【0171】このボール個数表示部182の下には、そ
れぞれの色のボールに対応した賭倍率が表示される倍率
表示部184が設けられている。詳しくは、図13にお
いて左列から順に、入賞ポケット140に入ったボール
の個数、赤ボールの賭倍率、黄ボールの賭倍率、青ボー
ルの賭倍率、色を不問とした賭倍率を示している。
【0172】あるいは、賭倍率の代わりに、賭けたメダ
ル枚数×賭倍率として、勝った場合にもらえる予定のメ
ダルの枚数を表示しても良い。
【0173】ここで、最左列におけるボールの個数は、
1個〜6個となっている。7個以上の場合について表示
されていないのは、図10に示すように、一のポケット
枠142によって形成される入賞ポケット140群は、
合計6個のボール2が入るようになっており、7個以上
入ることがないからである。
【0174】さらに、例えば赤ボールについて説明する
と、赤ボールが1個入れば1倍、2個入れば12倍、3
個入れば100倍の倍率となることが示されている。4
個以上の場合につき表示されていないのは、ボール個数
表示部182に表示されているように、赤ボールは3個
しか使用されないからである。同様の理由から、青ボー
ルについては5個までの倍率しか表示されていない。
【0175】また、色を不問とした賭倍率については、
どの色のボールであっても2個入れば1倍、3個入れば
2倍、4個入れば3倍、5個入れば10倍、6個入れば
50倍の倍率となることが示されている。そして、1個
しか入らなかった場合には、確率的にかなり高いため、
メダルを払い戻さず没収することとなっている。
【0176】次に、ディスプレー画面180の最下段に
は、クレジット表示部186及び賭枚数表示部188が
設けられている。
【0177】クレジット表示部186は、メダル投入口
178から投入されたメダルの枚数、及びゲームに勝っ
たことによる払い戻し可能なメダルの枚数の合計枚数が
表示される。そして、賭けが行われると賭けられた枚数
が減算され、払い戻しが行われると払い戻された枚数が
減算表示される。
【0178】例えば、図13では、投入されたメダルの
全てが賭けられたために、クレジット表示部186の表
示は0枚となっている。
【0179】賭枚数表示部188は、賭けの対象ごとに
何枚のメダルを賭けたかを表示するものである。上述し
たように、このゲームでは、各色のボールごとに何個入
るか、又は色を問わずに何個のボールが入るか、を賭け
の対象とする。したがって、プレーヤーは、いずれかの
賭けに対して所望の何枚のメダルを賭けられるので、こ
の賭けの対象及び賭けたメダルの枚数を認識できるよう
に賭枚数表示部188が設けられている。
【0180】例えば、図13では、赤ボールに1枚、黄
ボールに2枚、青ボールに3枚、色を不問とした賭けに
4枚のメダルが賭けられたことが表示されている。
【0181】次に、ディスプレー画面180の最上段で
ボール個数表示部182の右に、ボーナスチャンス表示
部189が設けられている。このボーナスチャンス表示
部189は、本来の賭けの他に所定条件で得点となるこ
とを表示するものである。
【0182】例えば、図13のボーナスチャンス表示部
189では、4つのボール配列部189a〜189dを
有し、これらのボールの並び方によって4種類のボーナ
スチャンスがあることが示されている。このボール配列
部189a〜189dは、入賞ポケット140に入った
ボールの並び方を示している。
【0183】詳しくは、図11(A)に示すように、ポ
ケット枠142には3つの入賞ポケット140が形成さ
れており、各ボール配列部189a〜189dは、この
入賞ポケット140を概略的に示して、ボールが入った
状態を示している。
【0184】図13のボーナスチャンス表示部189に
おいて、左端のボール配列部189aは、3つの入賞ポ
ケット140の全てに1個ずつボールが入った状態が表
示され、その下に+100と表示されている。この表示
は、各入賞ポケット140に1個づつボールが入って横
一列に並ぶと、払戻倍率に100が加算されることを示
している。
【0185】あるいは、この+100の表示は、メダル
がもらえる枚数が100枚加算されることを意味するこ
ととしても良い。
【0186】この場合の総合計の払戻倍率は、例えば青
ボールにメダルを3枚賭けたところボール配列部189
aの配列で全て青ボールが入った場合を想定すると、青
ボールが3つ入ったことで20倍の倍率となり、これに
100を足して120倍となるのである。そしてさら
に、青ボールにメダルが3枚賭けてあることから、結
局、3枚の120倍で360枚のメダルの払い戻しを受
けられることとなる。
【0187】そして同様に、ボール配列部189bは所
定の入賞ポケット140のみに縦一列に2個のボールが
入った場合を示し、ボール配列部189cは全部の入賞
ポケット140に2個づつボールが入ってフルの状態と
なった場合を示し、又はボール配列部189dはボール
が一個も入らなかった場合を示し、これらの場合にボー
ナス得点が加算されるようになっている。
【0188】なお、ボーナス得点となる条件はこれらに
限定されるものではない。例えば、同一色のボールのみ
が複数入ればボーナス得点を得られる場合や、所定の位
置に所定の色のボールが入ればボーナス得点を得られる
ようにしても良い。
【0189】また、これらのボーナスチャンスは、所定
の場合にのみ有効となることとし、有効なボーナスチャ
ンスを明るく表示し、無効なボーナスチャンスを暗く表
示して、有効無効が明瞭にわかるようにすることが好ま
しい。例えば、図13では、ボール配列部189aのみ
が明るくなって有効であることを表示し、他のボール配
列部189b〜dは暗くなって無効であることを表示し
ている。
【0190】このようにボーナスチャンスの有効、無効
を決定するためには、メダルを投入するごとにこのボー
ナスチャンスの有効、無効をランダムに決定できる制御
部を設け、メダルを投入するごとにランダムに決定して
いくことが好ましい。また、こうすれば、このボーナス
チャンスはいつ有効となるかがプレーヤーにはわからな
いこととなり、メダルを投入するごとに有効となるかど
うかという一種の賭けが行われ、これだけでもプレーヤ
ーが楽しめるものである。
【0191】ディスプレー画面180は、このような内
容が表示されるよう構成されており、このディスプレー
画面180の下に操作ボタン174が設けられている。
【0192】詳しくは、図13において、右から順に、
色を不問とした賭けを行うためのオールカラーボタン1
74a、青ボールに賭けるための青ボールボタン174
b、黄ボールに賭けるための黄ボールボタン174c、
赤ボールに賭けるための赤ボールボタン174dが設け
られている。
【0193】これらの操作ボタン174a〜174d
は、1回押すごとに、対応する賭けに1枚づつのメダル
を賭けられるようになっている。例えば、賭枚数表示部
188において青ボールに3枚のメダルが賭けられてい
るので、青ボールボタン174bを3回押したこととな
る。
【0194】そして、赤ボールボタン174dの左に
は、マルチベットボタン174eが設けられている。こ
のマルチベットボタン174eは、クレジット表示部1
86に表示されたメダル枚数が10を超えているときに
ボタンを押すと、内蔵したランプが点灯し、これが点灯
中に、他の操作ボタン174a〜174dを押すと、1
回押すごとに10枚のメダルを賭けられるようになって
いる。そして再度、このマルチベットボタン174eを
押すと、ランプの点灯が消えて、10枚ごとの操作が解
除され、他の操作ボタン174a〜174dを押すと、
1回押すごとに1枚のメダルを賭けられるように構成さ
れている。
【0195】次に、ディスプレー画面180の右には、
メダル払戻口179が設けられている。このメダル払戻
口179は、クレジット表示部186に表示された枚数
のメダルが払い戻される受け皿として形成されている。
そして、払戻しを行うために、払戻ボタン176が設け
られており、この払戻ボタン176を押すことで、メダ
ルが払戻されることとなる。
【0196】詳しくは、この払戻ボタン176は、クレ
ジットがある場合のみ内蔵されたランプが点灯し、1回
押すとランプが点滅して払い戻しを開始するようになっ
ている。この払い戻しは随時行えるが、一度に連続して
払い戻す枚数を所定枚数に制限しても良い。さらに、払
戻中に再度払戻ボタン176を押すと払い戻しが中止さ
れるようになっている。
【0197】そして、この払戻ボタン176の右側には
メダル投入口178が設けられて、プレーヤーがメダル
を所定枚数投入できるようになっている。
【0198】(ゲーム内容)本実施例は、上述したよう
に構成されており、以下、本実施例のボールゲーム装置
によるゲーム内容について説明する。
【0199】上述したように、このボールゲーム装置は
8台のプレー台170を有しているので、プレーヤー
は、まずこれらのうち一のプレー台170を任意に選択
する。そうすると、それぞれのプレー台170に対応す
るポケット枠142が設けられていることから、結局、
特定の入賞ポケット140群が決定されることとなる
(図10参照)。
【0200】こうしてプレー台170を選択すると、こ
のプレー台170のディスプレー画面180には種々の
情報が表示されている。
【0201】まず、ボール個数表示部182には、赤、
黄、青の各色のボールがそれぞれ何個づつゲームで使用
されるかが表示される。例えば、図13において、ボー
ル個数表示部182は、赤ボール3個、黄ボール8個、
青ボール5個と表示しており、合計16個のボールが使
用されることが表示されている。
【0202】このように、それぞれの色によってボール
の個数が異なることから、各色のボールが入賞ポケット
140に入る確率も異なってくる。そこで、倍率表示部
184には、それぞれの色のボールの個数に応じて賭倍
率が表示されている。例えば、青ボールが1個入ると1
倍、2個入ると5倍、3個入ると20倍、……と表示さ
れている。
【0203】そこで、プレーヤーは、この賭倍率を参考
にしてメダルを賭けることになるが、そのためにまず、
メダル投入口178から所定枚数のメダルを投入してメ
ダルをクレジットしておく。そうすると、クレジット表
示部186にメダルの投入枚数が表示される(図13参
照)。
【0204】ここで、メダルを何枚か投入すると、当初
は全体が暗く表示されていたボール配列部189a〜1
89dのうち、いずれかが明るく表示されてボーナスチ
ャンスが有効であることが表示される。このボーナスチ
ャンスがいつ有効となるかは、ランダムに決定されるの
で、プレーヤーにはわからないようになっている。
【0205】以上のようにして賭けが終了する。例え
ば、図13では、赤ボールに1枚、黄ボールに2枚、青
ボールに3枚、色を不問として4枚のメダルが賭けられ
ている。そして、ボール配列部189aが明るく表示さ
れて、横一列にボールが並ぶとボーナス得点が加算され
得ることが表示されている。
【0206】そして、プレーヤーは、所定時間内に操作
ボタン174を操作して賭けを行う。なお、この賭けを
行う時間には、スローテンポなBGMを流し、賭けの締
切り時間が近付くと別のBGMに切り替わるようになっ
ている。
【0207】ここで、操作ボタン174a〜174d
は、それぞれ真上に表示された色の賭けを行えるように
なっている。例えば、操作ボタン174aは、どの色の
ボールであっても2個以上入ればメダルが払い戻される
賭けを行うもので、あるいは、操作ボタン174bは、
青色のボールが1個以上入れば払い戻しを受けられる賭
けを行うものである。
【0208】そして、賭けの時間が終わるとゲームが開
始される。具体的には、まず、図3に示す格納レール7
0から、各色のボール2を所定の個数送り出す。そし
て、図2に示すように、誘導レール30、搬送装置9
0、誘導レール30、誘導パイプ24、送出パイプ12
2を経て、ボール2は、スパイラルレール100に送り
出される。この送り出されたボール2は、図1に示すよ
うにして、スパイラルレール100を転がり落ちてフィ
ールド部130に送り出される。
【0209】このフィールド部130は、上述したよう
に漏斗状をしているので、送り出されたボール2は、図
10に示すようにして周方向に回転しながら徐々に中心
方向に落ちていく。そして、このボール2は、入賞ポケ
ット140又は無効ポケット150に入ることとなる。
【0210】ここで、ボール2が入賞ポケット140に
入ると、この入賞ポケット140の上方に設けられたC
CDカメラ60はこれを検出し算出手段に出力する。そ
して、算出手段は、この入力された信号からボール2の
色及び個数を算出し、これを記憶しておく。
【0211】さらに、本実施例では、他のボール2が全
て送り出された後に、数ゲームに一度の割合で金色のボ
ール2が送り出されることになっている。この金色のボ
ール2は、入賞ポケット140に入ると払戻倍率がさら
に2倍になるものであり、CCDカメラ60によって検
出されるようになっている。また、この金色のボール2
は、どの色のボール2に賭けてあっても入賞個数を1個
増やすものである。
【0212】例えば、図13に示す賭け方をした場合
で、自分の入賞ポケット140には赤ボールが1個入っ
ているだけであった場合、ここに金ボールが入ると赤ボ
ールが2個として計算され、さらに賭倍率が2倍とな
る。すなわち、赤ボールが2個として12倍となり、こ
れが2倍となって24倍となる。
【0213】こうして、全てのボールがいずれかの入賞
ポケット140又は無効ポケット150に入るとゲーム
終了となる。
【0214】そして算出手段は、入賞ポケット140に
入ったボールの個数、色、及び配置と、プレーヤーが操
作ボタン174によって行った賭けと、を比較して、プ
レーヤーの勝ちであれば、所定の払い戻しを行えるよう
にする。具体的には、まずクレジット表示部186に配
当枚数を加算しておき、プレーヤーが払戻ボタン176
を押すことで払い戻されるようにする。
【0215】さらに、この払い戻しの後、あるいは払い
戻しと同時に、ボール2をフィールド部130の回収開
口部134から回収する。具体的な作用については、上
述したので省略する。
【0216】そして、再びプレーヤーが賭けを行うとい
うことを繰り返してゲームを楽しむものである。
【0217】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、上記実施例では、一の送上円盤40にて一
のボールを送り上げるようにしたが、これに限定される
ものではなく、一対の送上円盤40をボールの直径より
も狭い間隔で平行に設け、一のボールを二枚の送上円盤
40にて二箇所で支持するようにしてもよい。
【0218】また、上記実施例では、一の送上円盤40
に一の扇状切欠部44が形成されているが、これに限定
されるものではなく、一の送上円盤に複数の扇状切欠部
を設けて、送上円盤が一周すると連続して複数のボール
を送り上げられるようにしても良い。
【0219】さらに、第一切欠端面の外端部に突起を設
けて、ボールが放射線方向に飛び出さないよう支持する
構成としても良い。
【0220】また、第一切欠端面及び第二切欠端面は、
設計の段階では平面とすることが設計の容易化につなが
るが、実際に製造するときには丸みを有する形状の方が
製造しやすい場合があるので、このように丸みを有する
形状としても良い。
【0221】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1から請求
項3記載の発明によれば、ボールの送上高さを簡単に設
定でき、簡単な構造でボールを送り上げることができ
る。
【0222】また、請求項4記載の発明によれば、ボー
ルの側部が支持されて、ボールが前記送上円盤から転が
り落ちないという効果がある。
【0223】そして、請求項5記載の発明によれば、第
二切欠端面からボール受部にボールを送り渡すときに、
確実な送り渡しができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るボール送上装置を示す全体斜視図
である。
【図2】ハウジングを仮想線(二点鎖線)で描いた装置
本体内の主要部を示す側面図である。
【図3】ボールを回収し搬送するための手段の概略を示
す平面概略図である。
【図4】誘導レールを長尺状に示した図であり、同図
(A)は平面図、同図(B)は側面図、同図(C)は正
面図である。
【図5】送上円盤によりボールを一段高い位置に送り上
げる構成及び作用を示す図である。
【図6】格納扉の開閉構造の詳細を平面図である。
【図7】搬送装置を示す図であり、(A)は正面図、
(B)は側面図、(C)はボール支持部の斜視図であ
る。
【図8】誘導レールから搬送装置にボールを送り渡す状
態を示す平面図である。
【図9】図2におけるフィールド部及び入賞ポケット付
近の拡大図である。
【図10】入賞ポケットを備えたフィールド部の平面図
である。
【図11】(A)は入賞ポケットの平面図であり、同図
(B)は、同図(A)におけるA−A線断面図である。
【図12】回収部本体を示す図であり、同図(A)は平
面図、同図(B)は正面図、同図(C)は同図(A)に
おけるB−B線断面図、同図(D)は同図(A)におけ
るC−C線断面図である。
【図13】ディスプレー画面を含むプレー台の操作面を
概略的に示した図である。
【符号の説明】
2 ボール 30 誘導レール 30 誘導レール(ボール受部) 34 切り込み 40 送上円盤 44 扇状切欠部(切欠) 46 第一切欠端面 48 第二切欠端面 h1 第一設定距離 h2 第二設定距離

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールを導く誘導レール部と、この誘導
    レール部の下流側の先端上方に所定間隔をあけて配置さ
    れるボール受部と、前記誘導レール部と前記ボール受部
    との間に配置されて前記誘導レール部により導かれたボ
    ールを前記ボール受部に送り上げる送上円盤と、を有
    し、 前記送上円盤は、鉛直方向に円盤面が配置され、中心軸
    の回りを前記誘導レール部から上回りで前記ボール受部
    の方向に回転し、前記誘導レール部から導かれたボール
    が入る切欠が円周面に形成され、 この切欠は、前記送上円盤の回転に伴って前記誘導レー
    ル部の底面とほぼ同一平面上に配置されて前記ボールを
    導入可能となる第一切欠端面と、前記送上円盤の回転に
    伴って前記ボール受部の底面とほぼ同一平面上に配置さ
    れて前記ボールを送り渡し可能となる第二切欠端面と、
    によって形成されてなり、 前記第一切欠端面は、前記送上円盤の外周面から内部方
    向に直径とほぼ平行で、前記送上円盤の中心よりも前記
    切欠を大きくする方向に第一設定距離平行移動させた位
    置に形成され、 前記第二切欠端面は、前記第一切欠端面と直角で、前記
    送上円盤の半径位置に形成され、 前記誘導レール部から前記第一切欠端面に前記ボールが
    受け渡されることで前記送上円盤はこのボールを支持
    し、この送上円盤にて支持された前記ボールは、前記第
    二切欠端面から前記ボール受部に受け渡されることを特
    徴とするボール送上装置。
  2. 【請求項2】 ボールを導く誘導レール部と、この誘導
    レール部の下流側の先端上方に所定間隔をあけて配置さ
    れるボール受部と、前記誘導レール部と前記ボール受部
    との間に配置されて前記誘導レール部により導かれたボ
    ールを前記ボール受部に送り上げる送上円盤と、を有
    し、 前記送上円盤は、鉛直方向に円盤面が配置され、中心軸
    の回りを前記誘導レールから上回りで前記ボール受部の
    方向に回転し、前記誘導レール部から導かれたボールが
    入る切欠が円周面に形成され、 この切欠は、前記送上円盤の回転に伴って前記誘導レー
    ル部の底面とほぼ同一平面上に配置されて前記ボールを
    導入可能となる第一切欠端面と、前記送上円盤の回転に
    伴って前記ボール受部の底面とほぼ同一平面上に配置さ
    れて前記ボールを送り渡し可能となる第二切欠端面と、
    によって形成されてなり、 前記第一切欠端面は、前記送上円盤の外周面から半径位
    置に形成され、 前記第二切欠端面は、前記第一切欠端面と直角で、前記
    送上円盤の中心よりも前記切欠を小さくする方向に第二
    設定距離平行移動させた位置に形成され、 前記誘導レール部から前記第一切欠端面に前記ボールが
    受け渡されることで前記送上円盤はこのボールを支持
    し、この送上円盤にて支持された前記ボールは、前記第
    二切欠端面から前記ボール受部に受け渡されることを特
    徴とするボール送上装置。
  3. 【請求項3】 ボールを導く誘導レール部と、この誘導
    レール部の下流側の先端上方に所定間隔をあけて配置さ
    れるボール受部と、前記誘導レール部と前記ボール受部
    との間に配置されて前記誘導レール部により導かれたボ
    ールを前記ボール受部に送り上げる送上円盤と、を有
    し、 前記送上円盤は、鉛直方向に円盤面が配置され、中心軸
    の回りを前記誘導レール部から上回りで前記ボール受部
    の方向に回転し、前記誘導レール部から導かれたボール
    が入る切欠が円周面に形成され、 この切欠は、前記送上円盤の回転に伴って前記誘導レー
    ル部の底面とほぼ同一平面上に配置されて前記ボールを
    導入可能となる第一切欠端面と、前記送上円盤の回転に
    伴って前記ボール受部の底面とほぼ同一平面上に配置さ
    れて前記ボールを送り渡し可能となる第二切欠端面と、
    によって形成されてなり、 前記第一切欠端面は、前記送上円盤の外周面から内部方
    向に直径とほぼ平行で、前記送上円盤の中心よりも前記
    切欠を大きくする方向に第一設定距離平行移動させた位
    置に形成され、 前記第二切欠端面は、前記第一切欠端面と直角で、前記
    送上円盤の中心よりも前記切欠を小さくする方向に第二
    設定距離平行移動させた位置に形成され、 前記誘導レール部から前記第一切欠端面に前記ボールが
    受け渡されることで前記送上円盤はこのボールを支持
    し、この送上円盤にて支持された前記ボールは、前記第
    二切欠端面から前記ボール受部に受け渡されることを特
    徴とするボール送上装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    されたボール送上装置において、 前記送上円盤の前記第一切欠端面により支持された前記
    ボールの側部を支持し、このボールが前記送上円盤から
    転がり落ちるのを防止するガイド部を有することを特徴
    とするボール送上装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    されたボール送上装置において、 前記ボール受部は、底面部に切り込みが形成され、この
    切り込みに前記送上円盤が挿入されることを特徴とする
    ボール送上装置。
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