JP3537097B2 - 膨張黒鉛製グランドパッキンの製造方法 - Google Patents

膨張黒鉛製グランドパッキンの製造方法

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JP3537097B2 JP26237792A JP26237792A JP3537097B2 JP 3537097 B2 JP3537097 B2 JP 3537097B2 JP 26237792 A JP26237792 A JP 26237792A JP 26237792 A JP26237792 A JP 26237792A JP 3537097 B2 JP3537097 B2 JP 3537097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、流体機器、装置の回転軸
あるいはバルブシステムの密封に使用される膨脹黒鉛製
グランドパッキンの製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】膨脹黒鉛を基材とするグランドパ
ッキンが、流体機器、装置の回転軸あるいはバルブシス
テムの密封に広く使用されている。
【0003】このような膨脹黒鉛テープなどから形成さ
れた膨脹黒鉛製グランドパッキンは、石綿製グランドパ
ッキンと比較して、応力緩和特性、耐熱性、耐薬品性な
どの物性面で優れている。
【0004】この種の膨脹黒鉛製グランドパッキンは、
従来、たとえば膨脹黒鉛の粉体やテープを金型内に入
れ、圧縮成形してリング状に成形することによって製造
されている。
【0005】しかしながら、このような製造方法では、
金型の所定形状に限られたリング状のグランドパッキン
を成形することができるものの、たとえば内径や外径の
異なるグランドパッキンを成形しようとすると、当然の
ことながら、この形状に合った金型を準備して使用しな
くてはならず、金型の取扱いや在庫管理等が非常に複雑
となってしまうといった問題点があった。
【0006】また、このような圧縮成形によって製造さ
れたグランドパッキンは、一般に機械的強度に欠け、脆
いため、一度装着して使用したグランドパッキンを新品
のグランドパッキンと交換しようとしても、一度装着し
て使用したグランドパッキンは取り出す作業がかなり困
難であるといった問題点もあった。
【0007】このような問題点を解消するため、たとえ
ば金属箔、またはアラミッド繊維、ガラス繊維等の有機
または無機のペーパーを中芯とし、これに可撓性黒鉛シ
ートを積層し、これを裁断してテープ状体とし、このテ
ープ状体を複数本加撚して撚り糸となし、この撚り糸を
編み紐として編紐した可撓性黒鉛編紐パッキンが知られ
ている(たとえば、特開昭61-143,483号公報参照)。
【0008】しかしながら、この可撓性黒鉛編紐パッキ
ンは、グランドパッキンを紐状に保管でき、使用時に所
定長さに切断して使用でき、利便性があるものの、中芯
に有機のペーパーを用いている場合には、耐熱性、耐食
性に劣り、また、中芯に無機のペーパーを用いている場
合には、耐食性に劣るという問題点があった。
【0009】また、アラミド繊維でニット編み、筒織
り、または袋編み等によって形成された筒状部材内に、
膨張黒鉛テープの短冊を充填して編み糸を形成し、この
編み糸を複数本集束して編組または撚り加工してなるグ
ランドパッキン、および長手方向に折り畳んだ膨張黒鉛
テープの表面をインコネル線、炭素繊維、ガラス繊維ま
たはアラミド繊維等でニット編みまたは袋編みすること
により被覆して編み糸を形成し、この編み糸を複数本集
束して編組または撚り加工してなるグランドパッキンも
知られている(たとえば、特開昭63-308,275号公報、特
開平4-25,671号公報参照)。
【0010】しかしながら、これらのグランドパッキン
は、膨張黒鉛以外の材質からなる、編み糸の被覆層がグ
ランドパッキンの表面に現われるため、シール性が劣る
といった問題点があった。
【0011】また、金属箔の片面に膨脹黒鉛シートを貼
着して積層した金属箔と膨脹黒鉛シートとの積層体から
なる長尺の細帯を膨脹黒鉛シートを外側にして金属線に
巻き付けた編み糸を形成し、しかる後、この編み糸を組
編み、または編み糸を複数本束ねて撚り加工して製造し
たグランドパッキンも知られている(特開平 3-281,592
号公報参照)。
【0012】このグランドパッキンは、高温流体に対し
てもシール性に優れ、しかも、取り換え作業が容易であ
る。しかしながら、このグランドパッキンは、内部に金
属箔を有しているため、柔軟性が必ずしも充分であると
はいえず、特に過酷な環境下においては要求されるシー
ル性を必ずしも満足させることができないといった問題
点があった。
【0013】したがって、耐熱性、耐食性等に優れると
ともに、特に過酷な環境下においてもシール性に優れる
グランドパッキンの出現が従来より望まれていた。
【0014】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解消しようとするものであって、耐熱性、耐食
性等に優れるとともに、特に過酷な環境下においてもシ
ール性に優れる膨張黒鉛製グランドパッキンの製造方法
を提供することにある。
【0015】
【発明の概要】本発明に係る膨張黒鉛製グランドパッキ
ンの第1の製造方法は、少なくとも片面に重合体フィル
ムが貼着された帯状の膨張黒鉛シートから編み糸を形成
し、この編み糸を撚合わせまたは編組して編紐を調製
し、次いで、得られた編紐から重合体フィルムを除去ま
たは炭化して膨張黒鉛製グランドパッキンを製造するこ
とを特徴としている。
【0016】また、本発明に係る膨張黒鉛製グランドパ
ッキンの第2の製造方法は、少なくとも片面に重合体フ
ィルムが貼着された帯状の膨張黒鉛シートを、長手方向
に山折り、谷折りの少なくともいずれか一方に折り畳ん
だ後、ひねり加工を施して編み糸を形成し、この編み糸
を撚合わせまたは編組して編紐を調製し、次いで、得ら
れた編紐から重合体フィルムを除去または炭化して膨張
黒鉛製グランドパッキンを製造することを特徴としてい
る。
【0017】さらに、本発明に係る膨張黒鉛製グランド
パッキンの第3の製造方法は、帯状の膨張黒鉛シート
を、長手方向に少なくとも1回折り畳んだ後、膨張黒鉛
の長手方向の周囲を重合体フィルムで被覆してひねり加
工を施して編み糸を形成し、この編み糸を撚合わせまた
は編組して編紐を調製し、次いで、得られた編紐から重
合体フィルムを除去または炭化して膨張黒鉛製グランド
パッキンを製造することを特徴としている。
【0018】これらの製造方法において、編紐から重合
体フィルムを除去または炭化させる方法としては、上記
のような編紐を熱処理する方法、すなわち、編紐を熱処
理して重合体フィルムを分解、ガス放出させて除去、ま
たは重合体フィルムを炭化させる方法と、上記のような
編紐を溶剤処理する方法、すなわち、編紐を溶剤処理し
て重合体フィルムを溶出させる方法とがある。本発明で
は、上記の編紐を熱処理する方法が好ましい。
【0019】本発明によれば、耐熱性、耐食性等に優れ
るとともに、特に過酷な環境下においてもシール性に優
れる膨張黒鉛製グランドパッキンが得られる。
【0020】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る膨張黒鉛製グ
ランドパッキンの製造方法を図に基づいて具体的に説明
する。
【0021】本発明に係る膨張黒鉛製グランドパッキン
の製造方法は、特定の編み糸を、撚合わせまたは編組し
て編紐を調製し、次いで、得られた編紐から重合体フィ
ルムを除去または炭化して膨張黒鉛製グランドパッキン
を得る方法である。
【0022】本発明では、次のような編み糸が用いられ
る。 (1)少なくとも片面に重合体フィルムが貼着された帯
状の膨張黒鉛シートで形成された編み糸。 (2)少なくとも片面に重合体フィルムが貼着された帯
状の膨張黒鉛シートを、長手方向に山折り、谷折りの少
なくともいずれか一方に折り畳んだ後、ひねり加工を施
して形成された、折畳層を有する編み糸。 (3)帯状の膨張黒鉛シートを長手方向に少なくとも1
回折り畳んだ後、膨張黒鉛シートの長手方向の周囲を重
合体フィルムで被覆してひねり加工を施して形成され
た、折畳層を有する編み糸。
【0023】上記(1)の編み糸の具体例としては、図
1および図2に示すように、少なくとも片面に重合体フ
ィルム1が貼着された帯状の膨張黒鉛シート2を、重合
体フィルム1を内側または外側にして金属線3に、この
帯状の膨張黒鉛シート2同士がその長さ方向に沿って一
部重なり合うようにスパイラル状に巻き付けてなる編み
糸4が挙げられる。
【0024】また、上記(1)の編み糸の他の例とし
て、金属線3を用いずに、上記帯状の膨張黒鉛シート2
を、重合体フィルム1を内側または外側にして、この帯
状の膨張黒鉛シート2同士がその長さ方向に沿って一部
重なり合うようにスパイラル状に巻き付けてなる編み糸
4が挙げられる。
【0025】上記重合体フィルム1としては、具体的に
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン、塩化ビニル樹脂、セルロース系プラスチック、ポリ
ビニールアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステ
ルなどの熱可塑性樹脂からなるフィルム、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、メラニン樹
脂、ユリア樹脂などの熱硬化性樹脂からなるフィルムが
挙げられる。
【0026】上記重合体フィルム1の厚さは、通常0.
01〜0.1mm、好ましくは0.02〜0.05mm
の範囲である。上記膨張黒鉛シート2は、一般に、炭素
含有率が96.5重量%以上であり、密度が0.5〜
1.2g/cm3 、好ましくは0.7〜1.1g/cm
3 であり、シートの厚さが0.05〜1.0mm、好ま
しくは0.1〜0.4mmである。 このような膨脹黒
鉛シート2は、膨脹黒鉛粒子をバインダーを用いずに、
あるいは必要に応じて酸化黒鉛、ホウ酸、リン酸アルミ
ニウムおよびケイ素と炭素を主な骨格成分とする有機ケ
イ素高分子化合物などのバインダーとともに圧縮して得
られる。
【0027】上記の重合体フィルム1付きの膨張黒鉛シ
ート2は、重合体フィルム1の片面に、通常、熱可塑性
接着剤、ゴム系接着剤、天然物接着剤、耐熱性接着剤、
たとえばケイ酸ナトリウム(水ガラス)、シリカ系接着
剤、アルミナ系接着剤などの無機接着剤を塗布して重合
体フィルム1と膨脹黒鉛シート2とを貼着して得る。こ
れらの接着剤の中では、アクリル系やセルロース系接着
剤が好ましい。
【0028】上記の少なくとも片面に重合体フィルム1
が貼着された帯状の膨張黒鉛シート2は、少なくとも片
面に重合体フィルム1が貼着された膨張黒鉛シート2
を、たとえば多数の刃付きロールカッターで5〜30m
m、好ましくは5〜20mm幅に裁断することにより得
られる。
【0029】上記金属線3としては、具体的には、イン
コネル、モネル、ステンレス、チタン、ニッケルなどか
らなる、線径0.1〜0.3mm、好ましくは0.18
〜0.2mmの引張り強度、耐熱性、耐食性に優れた金
属線が使用される。また、この金属線3は複数本の細線
を束ねた金属線であってもよい。
【0030】上記(1)の編み糸4を調製する際に、重
合体フィルム1付きの帯状の膨張黒鉛シート2を金属線
3に巻き付ける工程があるが、この工程での膨張黒鉛シ
ート2の切断を重合体フィルム1が防止している。
【0031】上記(2)の編み糸の具体例としては、図
3、図4および図5に示すような折畳層を有するテープ
状の膨張黒鉛積層体5にひねり加工を施してなる編み
糸、さらにはこの編み糸を複数本集束させて撚合わせて
なる編み糸が挙げられる。
【0032】図3に示す折畳層を有するテープ状の膨張
黒鉛積層体5は、片面に上記重合体フィルム1が貼着さ
れた帯状の膨張黒鉛シート2を、長手方向に谷折り、す
なわち、重合体フィルム1を外側にして折り畳んで形成
されており、2つの折畳層を有するとともに、折畳層と
折畳層との間に補強材6を有する。
【0033】また、図4に示す折畳層を有するテープ状
の膨張黒鉛積層体5は、片面に上記重合体フィルム1が
貼着された帯状の膨張黒鉛シート2を、長手方向に山折
り、すなわち、重合体フィルム1を内側にして折り畳ん
で形成されており、2つの折畳層を有するとともに、折
畳層と折畳層との間に補強材6を有する。
【0034】さらに、図5に示す折畳層を有するテープ
状の膨張黒鉛積層体5は、片面に上記重合体フィルム1
が貼着された帯状の膨張黒鉛シート2を、幅方向の3分
の1のところで長手方向に山折りした後、山折りされた
帯状の膨張黒鉛シート2の幅方向の3分の2を半分に谷
折りして形成されており、3つの折畳層を有するととも
に、折畳層と折畳層との間に補強材6を有する。
【0035】図3、図4および図5の折畳層を有するテ
ープ状の膨張黒鉛積層体5において、補強材6は無くて
もよい。上記(2)の編み糸で用いられる重合体フィル
ム1付きの帯状の膨張黒鉛シート2は、上記(1)の編
み糸で用いられる重合体フィルム1付きの帯状の膨張黒
鉛シート2と同じ構成であるが、上記(2)で用いられ
る重合体フィルム1付きの帯状の膨張黒鉛シート2の折
り畳み幅は、通常2〜20mm、好ましくは2〜3mm
であり、折畳層を有するテープ状の膨張黒鉛積層体5の
厚さは、通常0.1〜5mm、好ましくは0.5〜2.
0mmである。
【0036】上記補強材6としては、補強糸または補強
網が用いられる。補強糸6としては、具体的には、上記
金属線3の具体例として列挙したような金属線、石綿、
セラミックファイバー、ガラス繊維等の無機繊維が挙げ
られる。
【0037】また、補強網としては、具体的には、上記
の金属線または無機繊維で形成された網が挙げられる。
上記のような金属線または無機繊維を用いて形成する補
強網の目の粗さは、100〜500メッシュであること
が好ましく、その厚さは、0.05〜0.5mmである
ことが好ましく、平織りあるいは綾織り等により織り上
げることが好ましい。
【0038】補強糸および補強網は、上述したような熱
分解性接着剤、耐熱性接着剤を用いて固定することが望
ましい。上記(3)の編み糸の具体例としては、図6に
示すような折畳層を有するテープ状の膨張黒鉛積層体5
にひねり加工を施してなる編み糸、さらにはこの編み糸
を複数本集束させて撚合わせてなる編み糸が挙げられ
る。
【0039】図6に示す折畳層を有するテープ状の膨張
黒鉛積層体5は、帯状の膨張黒鉛シート2を1回折り畳
んだ後、長手方向の周囲を重合体フィルム1で被覆して
形成されており、2つの折畳層を有するとともに、折畳
層と折畳層との間に補強材6を有する。
【0040】図6に示す折畳層を有するテープ状の膨張
黒鉛積層体5において、補強材6は無くてもよい。上記
(3)の編み糸で用いられる重合体フィルム1および膨
張黒鉛シート2は、それぞれ上記(1)および(2)の
編み糸で用いられる重合体フィルム1および膨張黒鉛シ
ート2と同じ材質であり、厚さも同じである。
【0041】上記(3)の編み糸で用いられる膨張黒鉛
積層体5は、幅が通常2〜20mm、好ましくは2〜3
mmであり、厚さが通常0.1〜5.0mm、好ましく
は0.5〜2.0mmである。
【0042】上記(3)の編み糸で用いられる補強材6
は、上記(2)の編み糸で用いられる補強材6と同じで
ある。補強材6は、上述したような耐熱性接着剤を用い
て固定することが望ましい。
【0043】上記(2)および(3)の編み糸を調製す
る際に、折畳層を有するテープ状の膨張黒鉛積層体5に
ひねり加工を施す工程があるが、この工程での膨張黒鉛
シート2の切断を重合体フィルム1が防止している。
【0044】本発明では、上記(1)、(2)および
(3)の編み糸のうち、折畳層を有する上記(1)およ
び(2)の編み糸が好ましい。次に、上記のような編み
糸を撚合わせまたは編組して編紐を調製する。
【0045】本発明では、上記のような編み糸1本を撚
合わせて編紐を調製することもできるし、編み糸を複数
本撚合わせて編紐を調製することもできる。また、本発
明では、上記のような編み糸を編組機にかけて、格子編
み、八打編み、あるいは袋編みなどして、編紐を調製す
ることができる。
【0046】本発明で用いられる編み糸が、金属線また
は補強材を有しない編み糸であっても、重合体フィルム
によって補強され、強度的に優れたものとなっているの
で、上記編み糸を撚合わせまたは編組する際、捩りや引
張り応力が加わっても切断、破損することはない。
【0047】最後に、上記のようにして得られた編紐か
ら重合体フィルムを除去または炭化して本発明の膨張黒
鉛製グランドパッキンを得る。グランドパッキンは、有
機物を含むと熱減量が生じ、品質上問題となるため、上
記重合体フィルムを有機物としてグランドパッキン中に
残らないようにする必要がある。
【0048】すなわち、上述したような熱可塑性樹脂フ
ィルムを重合体フィルムとして用いた編み糸で調製した
編紐を熱処理することによって、編紐から熱可塑性樹脂
フィルムを分解してガスを放出させ、重合体フィルムを
除去することができる。なお、この場合の熱処理温度
は、重合体フィルムを構成する熱可塑性樹脂の種類によ
り異なるが、通常、200〜400℃、好ましくは30
0〜400℃であり、熱処理時間は、通常、0.5時間
以上、好ましくは5〜24時間である。
【0049】また、上述したような熱硬化性樹脂フィル
ムを重合体フィルムとして用いた編み糸で調製した編紐
を熱処理することによって、熱硬化性樹脂フィルムを炭
化することができる。熱硬化性樹脂フィルムを炭化、す
なわち、無機質化することによってグランドパッキンの
熱減量をなくすことができる。なお、この場合の熱処理
温度は、重合体フィルムを構成する熱硬化性樹脂の種類
により異なるが、通常、300〜400℃、好ましくは
350〜400℃であり、熱処理時間は、通常、10時
間以上、好ましくは20〜30時間である。
【0050】さらに、上述したような熱可塑性樹脂フィ
ルムを重合体フィルムとして用いた編み糸で調製した編
紐を溶剤処理することによって、編紐から熱可塑性樹脂
フィルム、すなわち重合体フィルムを溶出させることが
できる。上記溶剤処理を行なう際には、熱溶剤を用いる
ことが望ましい。
【0051】この場合、重合体フィルムは、セルロース
系の重合体フィルムであることが好ましい。溶剤として
は、具体的には、メタノール、アセトン、トルエン、メ
チルエチルケトン、酢酸メチルなどが挙げられる。これ
らの溶剤は、単独で用いてもよいし、また、組合わせて
用いてもよい。
【0052】上記の溶剤処理は、たとえば図7に示すよ
うな樹脂分溶出装置7を用いて行なうことができる。こ
の樹脂分溶出装置7は、胴部が筒状で、上部側壁は円錐
状になっており、樹脂分溶出装置7の下部の外部には加
熱器8が設けられており、また、上部には冷却器9が設
けられている。この樹脂分溶出装置7は、内部に脚付き
の溶出容器10が設けられている。この溶出容器10
は、上部が開放されている円筒の形をしており、溶出容
器10の下部に金網11が溶出容器10の底面と平行に
設けられている。この金網11の中央に筒体12が載置
されている。
【0053】まず、この筒体12の中央に編紐13をセ
ットするとともに、樹脂分溶出装置7の下部にアセトン
などの溶剤14を入れた後、溶剤14を加熱器8により
沸点まで加熱して気化させ、気化した溶剤14を冷却器
9により凝縮させて編紐13の上に滴下させる。このよ
うにして滴下した溶剤14により編紐13から重合体フ
ィルムが溶出される。この重合体を含む溶剤14は、溶
出容器10をオーバーフローし、オーバーフローした溶
剤14は、樹脂分溶出装置7の下部に残っている溶剤1
4中に、落下する。そして、樹脂分溶出装置7の下部に
ある重合体を含む溶剤14を引き続き加熱して上記工程
を繰り返すことにより、編紐13から重合体フィルムを
完全に溶出させることができる。
【0054】本発明では、上記溶剤処理よりも、上記熱
処理の方が好ましい。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、耐食性等に優
れるとともに、特に過酷な環境下においてもシール性に
優れる膨張黒鉛製グランドパッキンを提供することがで
きる。
【0056】本発明のグランドパッキンは、通常、紐状
に製造され、この紐状のパッキンをバルブシステムなど
に組込んで使用する場合には、スタフィングボックスに
対応する種々の寸法形状に簡単に形成することができる
ので、寸法が異なる種々のパッキンを準備しなくてもよ
い。また、本発明のグランドパッキンは、製造時に種々
の金型を使用しなくてもよいので、製造が容易となり、
コスト的にも有利である。
【0057】本発明のグランドパッキン、特に金属線ま
たは補強材を有する編み糸を用いて得られたグランドパ
ッキンは、バルブシステムなどの密封あるいはポンプな
どの高速回転する回転軸のグランド部に装着して使用す
る際に、このグランドパッキンがシールする流体が高温
流体であっても、金属線または補強剤によって補強され
た編み糸の強度が大きく、従って、グランドパッキンの
強度が大きいので、高温下で十分耐え、流体が漏洩する
ことはない。
【0058】また、長期間にわたって使用した後にグラ
ンドパッキンを交換する場合にも、このグランドパッキ
ン内に入っている金属線または補強材が脆弱な膨脹黒鉛
シートを補強し、使用中にほとんど形崩れが起こらない
ので、グランドパッキンを容易に取出すことができ、グ
ランドパッキンの取換え作業が迅速容易に行なうことが
できる。
【0059】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。な
お、実施例等におけるグランドパッキンの引張強度、シ
ール性および熱減量の測定方法は、下記の方法に従って
行なった。 [測定方法] (1)引張強度 グランドパッキンの引張強度は、インストロン型引張り
試験機で、図8の(A)〜(C)に示すようなチャッキ
ング治具を用いて引張試験を引張速度200±20mm
/minで行なって求めた。
【0060】このチャッキング治具15は、中央にV溝
があり、このV溝の側壁に図8(A)および(B)に示
すように針16が複数本設けられており、V溝の両側に
は、それぞれ2個ずつ締付ボルト用の孔17が設けられ
ている。
【0061】このようなチャッキング治具15を2個使
用して図8の(D)および(E)に示すように、試験用
紐状グランドパッキン18の片方の端をチャッキング
し、試験用紐状グランドパッキン18の他方の端も同様
にチャッキングする。ただし、チャッキング間隔は20
0mmとする。また、試験用紐状グランドパッキン18
のサイズは、6.5mm角で長さ300mmである。
【0062】引張強度は、下記の式より求めた。 引張強度[kgf/mm2 ]=切断時の荷重/(6.
5)2 (2)シール性 グランドパッキンのシール性は、グランドパッキンを長
さ90mmに切断し、内径20mm、外径33mmのリ
ングに加工したもの4個を試料とし、軸径20mm、ボ
ックスの内径33mmのスタフィングボックスを有す
る、シール試験治具にて、窒素ガス内圧10MPaをシ
ールするのに必要とする締付面圧を測定し、この締付面
圧をもって評価することとした。 (3)熱減量 グランドパッキンの熱減量は、試料(サイズ:高さ6.
5mm×幅6.5mm×長さ100mm)を350℃で
24時間加熱した際の熱減量を測定した。
【0063】
【実施例1】炭素含有率が99.5重量%、密度が1.
1g/cm3 である膨張黒鉛シート(厚さ:0.2m
m、幅:500mm)を片面に貼着した厚さ0.035
mmのポリプロピレンフィルムをアクリル系接着剤を介
して貼着してポリプロピレンフィルムと膨脹黒鉛シート
との積層体を形成し、このポリプロピレンフィルムと膨
脹黒鉛シートとの積層体をロールにより加圧した後、刃
付きロールカッターにより幅寸法15mmで裁断して帯
状の膨張黒鉛シートを形成した。
【0064】次いで、金属線として線径0.19mmの
インコネル線を使用し、この金属線に、上記ポリプロピ
レンフィルム付きの帯状の膨張黒鉛シートを、膨脹黒鉛
シートが内側となり、しかも、ポリプロピレンフィルム
付きの帯状の膨張黒鉛シート同士がその長さ方向に沿っ
て一部重なり合うようにスパイラル状に固く巻き付けて
編み糸を形成した。
【0065】次いで、この編み糸を格子編みして編紐を
調製した後、この編紐に熱処理を350℃、10分とい
う条件で行なってポリオレフィンフィルム除去し、膨脹
黒鉛製グランドパッキンを得た。
【0066】得られたグランドパッキンについて、引張
強度、シール性、熱減量を測定した。その結果を第1表
に示す。
【0067】
【実施例2】実施例1の編み糸を11本集束して撚合わ
せて編紐を調製した後、この編紐に熱処理を350℃、
10分という条件で行なってポリオレフィンフィルム除
去し、膨脹黒鉛製グランドパッキンを得た。
【0068】得られたグランドパッキンについて、引張
強度、シール性、熱減量を測定した。その結果を第1表
に示す。
【0069】
【参考例1】実施例1の熱処理前の編紐をグランドパッ
キンとして、その引張強度、シール性、熱減量を測定し
た。
【0070】その結果を第1表に示す。
【0071】
【参考例2】実施例2の熱処理前の編紐をグランドパッ
キンとして、その引張強度、シール性、熱減量を測定し
た。
【0072】その結果を第1表に示す。
【0073】
【実施例3】実施例1のポリプロピレンフィルム付きの
帯状の膨張黒鉛シートを、膨脹黒鉛シートが内側とな
り、しかも、ポリプロピレンフィルム付きの帯状の膨張
黒鉛シート同士がその長さ方向に沿って一部重なり合う
ようにスパイラル状に固く巻き付けて金属線を有しない
編み糸を形成した。
【0074】次いで、この編み糸を格子編みして編糸を
調製した後、この編糸に熱処理を350℃、10分とい
う条件で行なってポリオレフィンフィルム除去し、膨脹
黒鉛製グランドパッキンを得た。
【0075】得られたグランドパッキンについて、引張
強度、シール性、熱減量を測定した。その結果を第1表
に示す。
【0076】
【実施例4】実施例3の金属線を有しない編み糸を11
本集束して撚合わせて編糸を調製した後、この編糸に熱
処理を350℃、10分という条件で行なってポリオレ
フィンフィルム除去し、膨脹黒鉛製グランドパッキンを
得た。
【0077】得られたグランドパッキンについて、引張
強度、シール性、熱減量を測定した。その結果を第1表
に示す。
【0078】
【参考例3】実施例3の熱処理前の編糸をグランドパッ
キンとして、その引張強度、シール性、熱減量を測定し
た。
【0079】その結果を第1表に示す。
【0080】
【参考例4】実施例4の熱処理前の編糸をグランドパッ
キンとして、その引張強度、シール性、熱減量を測定し
た。
【0081】その結果を第1表に示す。
【0082】
【比較例1】実施例1において、ポリプロピレンフィル
ムの代わりに、厚さ0.03mmのアルミ箔を用いた以
外は、実施例1と同様にして、膨脹黒鉛製グランドパッ
キンを得た。
【0083】得られたグランドパッキンについて、引張
強度、シール性、熱減量を測定した。その結果を第1表
に示す。
【0084】
【比較例2】比較例1の熱処理前の編紐をグランドパッ
キンとして、その引張強度、シール性、熱減量を測定し
た。
【0085】その結果を第1表に示す。
【0086】
【比較例3】比較例1において、比較例1の編み糸の代
わりに、実施例3の金属線を有しない編み糸を用いた以
外は、比較例1と同様にして、膨脹黒鉛製グランドパッ
キンを得た。
【0087】得られたグランドパッキンについて、引張
強度、シール性、熱減量を測定した。その結果を第1表
に示す。
【0088】
【比較例4】比較例3の熱処理前の編紐をグランドパッ
キンとして、その引張強度、シール性、熱減量を測定し
た。
【0089】その結果を第1表に示す。
【0090】
【比較例5】実施例1において、ポリプロピレンフィル
ム付きの帯状の膨脹黒鉛シートの代わりに、膨脹黒鉛シ
ートのみからなる帯状物を用いた以外は、実施例1と同
様にして編み糸を調製しようとしたが、この帯状物は、
強度が弱いため撚り加工ができなかった。
【0091】
【比較例6】実施例3において、ポリプロピレンフィル
ム付きの帯状の膨脹黒鉛シートの代わりに、膨脹黒鉛シ
ートのみからなる帯状物を用いた以外は、実施例3と同
様にして編み糸を調製しようとしたが、この帯状物は、
強度が弱いため撚り加工ができなかった。
【0092】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で用いられる重合体フィルム付
きの膨張黒鉛シートを示す断面図である。
【図2】図2は、本発明で用いられる編み糸の製造を説
明するための図面である。
【図3】図3は、本発明で用いられる編み糸の製造に使
用される折畳層を有するテープ状の膨張黒鉛積層体を示
す斜視断面図である。
【図4】図4は、本発明で用いられる編み糸の製造に使
用される折畳層を有するテープ状の膨張黒鉛積層体を示
す斜視断面図である。
【図5】図5は、本発明で用いられる編み糸の製造に使
用される折畳層を有するテープ状の膨張黒鉛積層体を示
す斜視断面図である。
【図6】図6は、本発明で用いられる編み糸の製造に使
用される折畳層を有するテープ状の膨張黒鉛積層体を示
す斜視断面図である。
【図7】図7は、編紐から重合体フィルムを溶剤により
溶出する際に用いられる樹脂分溶出装置の一例を示す説
明図である。
【図8】図8は、紐状グランドパッキンの引っ張り試験
を行なう際に用いられるチャッキング治具およびその使
用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 ・・・・・・重合体フィルム 2 ・・・・・・膨張黒鉛シート 3 ・・・・・・金属線 4 ・・・・・・編み糸 5 ・・・・・・折畳層を有するテープ状の膨張黒鉛積層体 6 ・・・・・・補強材 7 ・・・・・・樹脂分溶出装置 8 ・・・・・・加熱器 9 ・・・・・・冷却器 10 ・・・・・溶出容器 11 ・・・・・金網 12 ・・・・・筒体 13 ・・・・・編紐 14 ・・・・・溶剤(+溶出成分) 15 ・・・・・チャッキング治具 16 ・・・・・針 17 ・・・・・締付ボルト用の孔 18 ・・・・・試験用紐状グランドパッキン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−245961(JP,A) 特開 昭61−143483(JP,A) 特開 昭62−294549(JP,A) 特開 平4−371831(JP,A) 特開 昭63−1863(JP,A) 特開 平2−72943(JP,A) 特開 昭59−6470(JP,A) 特開 昭60−127284(JP,A) 特開 平3−281592(JP,A) 特開 平4−25671(JP,A) 特開 平4−245942(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 3/10 F16J 15/20 - 15/22

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも片面に重合体フィルムが貼着さ
    れた帯状の膨張黒鉛シートから編み糸を形成し、この編
    み糸を撚合わせまたは編組して編紐を調製し、次いで、
    得られた編紐から重合体フィルムを除去または炭化して
    膨張黒鉛製グランドパッキンを製造することを特徴とす
    る膨張黒鉛製グランドパッキンの製造方法。
  2. 【請求項2】前記編み糸が、少なくとも片面に重合体フ
    ィルムが貼着された帯状の膨張黒鉛シートを、重合体フ
    ィルムを外側または内側にして金属線に巻き付けてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の膨張黒鉛製グランド
    パッキンの製造方法。
  3. 【請求項3】前記編み糸が、少なくとも片面に重合体フ
    ィルムが貼着された帯状の膨張黒鉛シートを、重合体フ
    ィルムを外側または内側にしてスパイラル状に巻いてな
    ることを特徴とする請求項1に記載の膨張黒鉛製グラン
    ドパッキンの製造方法。
  4. 【請求項4】前記編紐を熱処理して重合体フィルムを分
    解、ガス放出させ、または重合体フィルムを炭化して膨
    張黒鉛製グランドパッキンを製造することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の膨張黒鉛製グランドパ
    ッキンの製造方法。
  5. 【請求項5】前記編紐を溶剤処理して重合体フィルムを
    溶出させて膨張黒鉛製グランドパッキンを製造すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の膨張黒鉛
    製グランドパッキンの製造方法。
  6. 【請求項6】前記重合体フィルムが、セルロース系の重
    合体フィルムであることを特徴とする請求項5に記載の
    膨張黒鉛製グランドパッキンの製造方法。
  7. 【請求項7】少なくとも片面に重合体フィルムが貼着さ
    れた帯状の膨張黒鉛シートを、長手方向に山折り、谷折
    りの少なくともいずれか一方に折り畳んだ後、ひねり加
    工を施して編み糸を形成し、この編み糸を撚合わせまた
    は編組して編紐を調製し、次いで、得られた編紐から重
    合体フィルムを除去または炭化して膨張黒鉛製グランド
    パッキンを製造することを特徴とする膨張黒鉛製グラン
    ドパッキンの製造方法。
  8. 【請求項8】前記編み糸が、折畳層と折畳層との間に補
    強材を介在させてなる編み糸であることを特徴とする請
    求項7に記載の膨張黒鉛製グランドパッキンの製造方
    法。
  9. 【請求項9】前記編紐を熱処理して重合体フィルムを分
    解、ガス放出させ、または重合体フィルムを炭化して膨
    張黒鉛製グランドパッキンを製造することを特徴とする
    請求項7または8に記載の膨張黒鉛製グランドパッキン
    の製造方法。
  10. 【請求項10】前記編紐を溶剤処理して重合体フィルム
    を溶出させて膨張黒鉛製グランドパッキンを製造するこ
    とを特徴とする請求項7または8に記載の膨張黒鉛製グ
    ランドパッキンの製造方法。
  11. 【請求項11】前記重合体フィルムが、セルロース系の
    重合体フィルムであることを特徴とする請求項10に記
    載の膨張黒鉛製グランドパッキンの製造方法。
  12. 【請求項12】帯状の膨張黒鉛シートを、長手方向に少
    なくとも1回折り畳んだ後、膨張黒鉛シートの長手方向
    の周囲を重合体フィルムで被覆してひねり加工を施して
    編み糸を形成し、この編み糸を撚合わせまたは編組して
    編紐を調製し、次いで、得られた編紐から重合体フィル
    ムを除去または炭化して膨張黒鉛製グランドパッキンを
    製造することを特徴とする膨張黒鉛製グランドパッキン
    の製造方法。
  13. 【請求項13】前記編み糸が、折畳層と折畳層との間に
    補強材を介在させてなる編み糸であることを特徴とする
    請求項12に記載の膨張黒鉛製グランドパッキンの製造
    方法。
  14. 【請求項14】前記編紐を熱処理して重合体フィルムを
    分解、ガス放出させ、または重合体フィルムを炭化して
    膨張黒鉛製グランドパッキンを製造することを特徴とす
    る請求項12または13に記載の膨張黒鉛製グランドパ
    ッキンの製造方法。
  15. 【請求項15】前記編紐を溶剤処理して重合体フィルム
    を溶出させて膨張黒鉛製グランドパッキンを製造するこ
    とを特徴とする請求項12または13に記載の膨張黒鉛
    製グランドパッキンの製造方法。
  16. 【請求項16】前記重合体フィルムが、セルロース系の
    重合体フィルムであることを特徴とする請求項15に記
    載の膨張黒鉛製グランドパッキンの製造方法。
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