JP3536338B2 - ディスク装置のイマージェンシー・イジェクト機構 - Google Patents

ディスク装置のイマージェンシー・イジェクト機構

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JP3536338B2
JP3536338B2 JP05104994A JP5104994A JP3536338B2 JP 3536338 B2 JP3536338 B2 JP 3536338B2 JP 05104994 A JP05104994 A JP 05104994A JP 5104994 A JP5104994 A JP 5104994A JP 3536338 B2 JP3536338 B2 JP 3536338B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばCDプレーヤや
CD−ROMドライブ等に適用するのに最適なディスク
装置のイマージェンシー・イジェクト機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は、ディスクトレーをデ
ィスク装置本体に対してパワーローディング及びパワー
イジェクトできるディスク装置として、例えば特開平2
−66772号公報に見られるような先願例を先に出願
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先願例で
は、ディスクトレーのローディング状態で、停電や電気
系の故障等によって電源を入れられなくなったような緊
急時に、ディスクトレーを手動操作でイジェクトして、
ディスクを取り出すためのイマージェンシー・イジェク
ト機構が付設されていなかった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、簡単な構造で、ディスクトレーの
イマージェンシー・イジェクトを行えるディスク装置の
イマージェンシー・イジェクト機構を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスク装置のイマージェンシー・イジェ
クト機構は、記録及び/又は再生用のディスクをディス
ク装置本体内に対してローディング及びイジェクトする
ディスクトレーを有し、上記ディスクトレーの下面に設
けられたラックであって、ローディング・イジェクト方
向と平行な直線部と、該直線部のイジェクト方向側の端
部に第1円弧部と第2円弧部が連続してほぼJ型に接続
されているラックを設け上記ディスクトレーの下面
で、上記ラックの内側に沿って該ラックと平行に設けら
れたガイド溝であって、ローディング・イジェクト方向
と平行な直線部と、該直線部のイジェクト方向側の端部
に第1円弧部と第2円弧部が連続してほぼJ型に接続さ
れているガイド溝を設け、上記ディスク装置本体内に設
けられて、支点軸を中心に回転されるギアベースを
、上記ギアベース上に設けられ上記ガイド溝内を相
対的に移動されながら上記ギアベースの支点軸を中心に
回転されるガイドピンを設け、上記ガイドピンの外周に
回転自在に取り付けられて上記ラックに噛合され、上記
ディスク装置本体内に設けられたモータによって正逆回
転駆動されることによって、上記ガイドピンを上記ガイ
ド溝内に沿って相対的に移動させながら上記ラックを駆
動するピニオンを設け、上記互いに平行なラック及びガ
イド溝の第1円弧部の曲率半径が上記ガイドピンの上記
支点軸を中心とする回転半径より小さく構成され、上記
互いに平行なラック及びガイド溝の上記第2円弧部の曲
率半径が上記ガイドピンの上記支点軸を中心とする回転
半径と等しく構成され、上記モータによって上記ピニオ
ンが正回転駆動されることにより、該ピニオンで上記ラ
ックの直線部を駆動して上記ディスクトレーを上記ディ
スク装置本体内に引き込んだ後、該ピニオンが上記支点
軸を中心に回転されながら上記ラックの上記第1円弧部
を経由して最後に上記第2円弧部内を移動される間に、
上記支点軸を中心に一方向へ回転される上記ギアベース
によって回転駆動されて、上記ディスクに対するディス
クテーブルのチャッキングを行い、上記モータによって
上記ピニオンが逆回転駆動されることにより、該ピニオ
ンが上記支点軸を中心に上記ラックの上記第2円弧部か
ら上記第1円弧部を経由して上記直線部へ回転されて、
該直線部を駆動して上記ディスクトレーを上記ディスク
装置外へ押し出す際には、上記ピニオンが最初に上記ラ
ックの第2円弧部内を移動される間に、上記支点軸を中
心に他方向へ回転される上記ギアベースによって回転駆
動されて、上記ディスクに対する上記ディスクテーブル
のチャッキング解除を行うカムレバーを設け、上記ガイ
ドピンと上記ガイド溝の曲率半径が小さい第1円弧部と
によって構成されたイジェクト用カム機構であって、上
記ディスクトレーのローディング完了状態で、上記ディ
スク装置の外部から挿入されたイマージェンシー・イジ
ェクト操作用部材によって上記カムレバーがイジェクト
方向へ回転操作されることにより、該カムレバーによっ
て上記ギアベースがイジェクト方向へ回転駆動され、そ
の間に、上記ガイドピンが上記ガイド溝の曲率半径が小
さい上記第1円弧部をイジェクト方向へ押圧するカム作
用によって上記ディスクトレーを上記ディスク装置本
体内からイジェクト方向へ押し出すイジェクト用カム機
構を設けたものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された本発明のディスク装置
のイマージェンシー・イジェクト機構は、ディスクトレ
ーの下面にローディング・イジェクト方向と平行な直線
部と、該直線部のイジェクト方向側の端部に第1円弧部
と第2円弧部が連続してほぼJ型に接続されているラッ
を設けると共に、ディスクトレーの下面で、ラックの
内側に沿って該ラックと平行に設けられたガイド溝であ
って、ローディング・イジェクト方向と平行な直線部
と、該直線部のイジェクト方向側の端部に第1円弧部と
第2円弧部が連続してほぼJ型に接続されているガイド
溝を設け、ディスク装置本体内に設けられて支点軸を中
心に回転されるギアベース上にガイドピンを設け、その
ガイドピンをほぼJ型のガイド溝内に遊嵌すると共に、
そのガイドピンの外周に回転自在に取り付けたピニオン
ほぼJ型のラックに噛合させ、ディスクトレーのロー
ディング時には、モータによってピニオンを正回転駆動
することにより、ガイドピンをほぼJ型のガイド溝内に
沿って相対的に移動させながら、該ピニオンでラックの
直線部を駆動してディスクトレーをディスク装置本体内
に引き込んだ後、該ピニオンが支点軸を中心に回転され
ながらラックの第1円弧部を経由して最後に第2円弧部
内を移動される間に、支点軸を中心に一方向へ回転され
るギアベースによってカムレバーを一方向へ回転駆動し
て、該カムレバーによってディスクに対するディスクテ
ーブルのチャッキングを行い、ディスクトレーのイジェ
クト時には、モータによってピニオンが逆回転駆動され
ることにより、ガイドピンをガイド溝内に沿って相対的
に移動させながら、該ピニオンが支点軸を中心にラック
の第2円弧部から第1円弧部を経由して直線部へ回転さ
れて、該直線部を駆動してディスクトレーをディスク装
置外へ押し出すが、その際、ピニオンが最初にラックの
第2円弧部内を移動される間に、支点軸を中心に他方向
へ回転されるギアベースによってカムレバーを他方向へ
回転駆動して、ディスクに対するディスクテーブルのチ
ャッキング解除を行うようにし、ガイド溝の第1円弧部
の曲率半径をガイドピンの支点軸を中心とする回転半径
より小さく構成して、そのガイドピンとガイド溝の曲率
半径が第2円弧部より小さい第1円弧部とによってイジ
ェクト用カム機構を構成しイマージェンシー・イジェ
クト時には、ディスクトレーのローディング完了状態
で、ディスク装置の外部から挿入されたイマージェンシ
ー・イジェクト操作用部材によってカムレバーがイジェ
クト方向へ回転操作されることにより、該カムレバーに
よってギアベースがイジェクト方向へ回転駆動され、そ
の間に、イジェクト用カム機構のガイドピンがガイド溝
の曲率半径が小さい第1円弧部をイジェクト方向へ押圧
するカム作用によってディスクトレーをディスク装置
本体内からイジェクト方向に手動操作で押し出すことが
でき、イマージェンシー・イジェクト専用機構を設ける
必要がない。
【0007】
【実施例】以下、本発明をCDプレーヤやCD−ROM
ドライブに適用したディスク装置のイマージェンシー・
イジェクト機構を図を参照して説明する。
【0008】[ディスク装置の概要説明]まず、図16
及び図17によって、ディスク装置の概要を説明する。
【0009】このディスク装置は、CDやCD−ROM
等の光ディスクや光磁気ディスク等のディスク1を再生
するものであり、そのディスク1には中心穴1aが形成
されている。
【0010】そして、ディスク装置本体2は扁平な箱型
に形成されていて、フロントパネル2aに横長の開口3
が形成されている。そして、ディスクトレー4が開口3
からディスク装置本体2に対してローディング方向であ
る矢印a方向とイジェクト方向である矢印b方向とに水
平にローディング及びイジェクトされるように構成され
ている。
【0011】そして、ディスクトレー4は合成樹脂等に
よって成形されていて、その上面にはほぼ円形の凹部5
が形成されている。そして、ディスク1がこの凹部5内
に水平に載置されて、このディスクトレー4によってデ
ィスク1がディスク装置本体2内にローディング及びイ
ジェクトされるように構成されている。なお、ディスク
トレー4には凹部5の中央部から矢印a方向側の端部に
かけて開口6が形成されている。
【0012】そして、ディスク装置本体2のフロントパ
ネル2aの下側にはイジェクト釦7とイマージェンシー
・イジェクト用穴8等が設けられている。
【0013】[ディスクローディング動作]そして、デ
ィスクローディング時には、図16に示すように、ディ
スク1をディスクトレー4の凹部5内に水平に載置した
後、ディスクトレー4のフロントパネル4aを指で矢印
a方向に軽く押すと、ローディングスイッチ(図示せ
ず)がONされて、後述するディスクトレー駆動機構に
よってディスクトレー4が図17に示すようにディスク
装置本体2内に矢印a方向からパワーローディングされ
る。
【0014】[ディスクイジェクト動作]そして、ディ
スクイジェクト時には、図17に示すディスクローディ
ング状態で、イジェクト釦7を押してイジェクトスイッ
チ(図示せず)をONするか、又は、ホストコンピュー
タからのイジェクト信号によって、後述するディスクト
レー駆動機構が作動されて、ディスクトレー4が図16
に示すようにディスク装置本体2内から矢印b方向にパ
ワーイジェクトされる。
【0015】[イマージェンシー・イジェクト操作]そ
して、図17に示すディスクローディング状態で、停電
や電気系の故障等によって電源を入れられなくなったよ
うな緊急時に、ディスク1をイマージェンシー・イジェ
クトする際には、ディスク装置本体2のフロントパネル
2aのイマージェンシー・イジェクト用穴8からクリッ
プ等の針金状のイマージェンシー・イジェクト操作用部
材9を矢印a方向に挿入する。すると、後述するイマー
ジェンシー・イジェクト機構によって、ディスクトレー
4がディスク装置本体2内から後述するように一定距離
1 (図1、図4参照)だけ矢印b方向に押し出され
る。そこで、ディスクトレー4のフロントパネル4aに
手をかけて、ディスクトレー4を手動操作によって矢印
b方向に引き出すことができる。
【0016】[ディスク装置本体の説明]次に、図13
〜図15によって、ディスク装置本体2の構成を説明す
る。
【0017】このディスク装置本体2は、合成樹脂等に
よって形成されたフロントパネル2a及びシャーシ2b
と、ステンレス薄板等によって形成された上下一対のカ
バー2c、2dによって扁平な箱型ケースに形成されて
いる。そして、シャーシ2bの下部と下側カバー2dと
の間にはプリント基板2eが水平に組み込まれている。
なお、図7及び図9に示すように、ディスクトレー4の
左右両側面に一体成形された水平な左右一対のガイドレ
ール4bがシャーシ2bの左右両側壁2b′の内側に成
形された水平な左右一対のガイド溝10内にスライド自
在に遊嵌されている。
【0018】[ディスクチャッキング機構の説明]次
に、図4〜図6、図13〜図15によって、ディスク装
置本体2内に設けられたディスクチャッキング機構11
を説明する。
【0019】このディスクチャッキング機構11は、ス
ピンドルモータ12のスピンドル12aによって回転駆
動されるディスクテーブル13と、チャッキングプーリ
14とを有している。
【0020】そして、ディスクトレー4の挿入空間の上
方位置でシャーシ2bの左右両側壁2b′の上端部間に
プーリホルダー15が水平に架設されている。そして、
このプーリホルダー15の中央部に形成された円形のホ
ルダー穴15a内にチャッキングプーリ14が上下方向
及び水平方向に一定範囲内で移動可能に遊嵌されてい
る。なお、チャッキングプーリ14の中央部にはアルミ
板等の金属板14aが水平に埋設されていて、そのチャ
ッキングプーリ14の上端の外周に一体成形されたフラ
ンジ14bがホルダー穴15aの内周の下端に一体成形
されたフランジ15b上に当接されて、ローディングさ
れるディスク1よりも高い位置に宙吊りされている。
【0021】そして、シャーシ2bのほぼ中央部にほぼ
長方形状の開口16が形成されていて、この開口16内
にチャッキングフレーム17が配置されている。そし
て、ゴム等で成形されて、左右一対の止ネジ18によっ
てシャーシ2b上にネジ止めされた左右一対のインシュ
レータ19によってチャッキングフレーム17の矢印a
方向側の端部17aの左右両側が支持されている。
【0022】そして、開口18の矢印b方向側の端部
で、シャーシ2b上にチャッキングレバー20が矢印
a、b方向に対して直交する状態で配置されている。こ
のチャッキングレバー20は合成樹脂等にて成形されて
いて、このチャッキングレバー20がその一端に一体成
形された矢印a、b方向と平行で水平な一対の支点軸2
1を介してシャーシ2b上に上下方向である矢印c、d
方向に回転自在に取り付けられていて、ゴム等で成形さ
れて、止ネジ22によってチャッキングレバー20の先
端20a上にネジ止めされたインシュレータ23によっ
てチャッキングフレーム17の矢印b方向側の端部17
bの中央部が支持されている。
【0023】従って、チャッキングレバー20によって
チャッキングフレーム17が図14に示す下降位置と、
図15に示す上昇位置との間で、左右一対のインシュレ
ータ19を回動支点にして上下方向である矢印c、d方
向に回転自在に構成されている。
【0024】そして、このチャッキングフレーム17の
矢印b方向側の端部17bの近傍位置にスピンドルモー
タ12が上向きで垂直に固着されていて、そのスピンド
ル12aの上端にディスクテーブル13が水平に固着さ
れている。
【0025】そして、チャッキングフレーム17のスピ
ンドルモータ12より後方側に開口24が形成されてい
て、この開口24内に光学ピックアップ25の対物レン
ズ26を有するキャリッジ27が矢印a、b方向に移動
自在に配置されている。
【0026】なお、キャリッジ27はチャッキングフレ
ーム17に取り付けられた左右一対のガイド軸28によ
って案内され、チャッキングフレーム17に取り付けら
れたモータ29によってギアトレイン30を介して駆動
されるピニオン31と、キャリッジ27に固着されたラ
ック32とからなるリニアモータ機構33によってキャ
リッジ27が矢印a、b方向に移動されるように構成さ
れている。
【0027】[ディスクチャッキング動作]まず、図1
4に示すように、チャッキングフレーム17が自重によ
って下降位置まで矢印c方向に下降された状態で、後述
するように、ディスクトレー4によってディスク1がデ
ィスク装置本体2内に矢印a方向から水平にローディン
グされて、ディスク1がディスクテーブル13とチャッ
キングプーリ14との間に挿入される。
【0028】そして、このローディング完了後に、チャ
ッキングレバー20が後述するように矢印d方向に駆動
されて、チャッキングフレーム17が図15に示すよう
に上昇位置まで矢印d方向に上昇されて水平になる。
【0029】そして、この時、ディスクテーブル13が
ディスクトレー4の開口6内に矢印d方向から挿入され
て、ディスク1の中心穴1aに矢印d方向から嵌合され
ると共に、そのディスクテーブル13がディスク1をデ
ィスクトレー4の凹部5内で上方に押し上げる。
【0030】この時、ディスクテーブル13はディスク
1と一緒にチャッキングプーリ14も上方に持ち上げる
と同時に、ディスクテーブル13の上面に埋設されてい
るチャッキングマグネット(図示せず)によってチャッ
キングプーリ14の金属板14aを下方に吸引する。そ
して、チャッキングプーリ14がディスク1の中心穴1
aの外周をディスクテーブル13上にマグネットチャッ
キングする。
【0031】[ディスクの再生動作]上記ディスク1の
チャッキング後に、スピンドルモータ12によって回転
駆動されるディスクテーブル13と一体にディスク1が
回転駆動され、光学ピックアップ25のキャリッジ27
がリニアモータ機構33によって矢印a、b方向に移動
されて、対物レンズ26によってディスク1の再生が行
われる。
【0032】[ディスクのチャッキング解除動作]ディ
スク1の再生後に、チャッキングレバー20が後述する
ように矢印c方向に駆動されて、チャッキングフレーム
17が自重によって図14に示すように矢印c方向に下
降されると、ディスクテーブル13がディスク1の中心
穴1aから離脱されてディスクトレー4より下方位置ま
で矢印c方向に下降される。そして、ディスク1がディ
スクトレー4の凹部5上に再び載置されると共に、チャ
ッキングプーリ14がそのフランジ14bによってプー
リホルダー15のフランジ15b上に当接されてディス
ク1の上方位置で再び宙吊り状態となる。
【0033】そして、このチャッキング解除後に、後述
するように、ディスクトレー4によってディスク1がデ
ィスク装置本体2内から矢印b方向にイジェクトされ
る。
【0034】[ディスクトレー駆動機構の説明]次に、
図1〜図15によって、ディスクトレー4をローディン
グ及びイジェクトするためのディスクトレー駆動機構3
5を説明する。
【0035】このディスクトレー駆動機構35は、ディ
スクトレー4の下面に一体成形された互いに平行でほぼ
J型のラック36及びガイド溝37と、ラック36を駆
動するピニオン38及びガイド溝37内に沿って移動さ
れるガイドピン39と、ピニオン38を正逆回転駆動す
るモータ40と、ガイドピン39によって回転駆動され
るギアベース41と、カムレバー41によって回転駆動
されて前記チャッキングレバー20を回転駆動するカム
レバー42等を有している。
【0036】そして、図1〜図6及び図10に示すよう
に、ギアベース41が合成樹脂等にて成形されていて、
このギアベース41の基端上に一体成形された円筒状の
ボス41aがシャーシ2b上に一体成形された垂直な支
点軸43の外周に挿入されて、ギアベース41が支点軸
43を中心に矢印e、f方向に回転自在に取り付けられ
ている。そして、そのギアベース41の先端の上部にガ
イドピン39が垂直に一体成形されていて、そのガイド
ピン39の外周にピニオン38が挿入されて回転自在に
取り付けられている。
【0037】そして、シャーシ2b上に上向きに取り付
けられたモータ40のモータ軸40aの外周に固着され
た駆動プーリ44と、ボス41aの外周に回転自在に取
り付けられた従動プーリ45との間にベルト46が巻き
掛けられている。そして、ギアベース41の中間部上に
一体成形された垂直な支軸41bの外周に2段ギアで構
成された中間ギア47が挿入されて回転自在に取り付け
られている。そして、その中間ギア47が従動プーリ4
5の下面に一体成形された入力ギア48と、ピニオン3
8の下面に一体成形された出力ギア49とに噛合されて
いて、これらのギア48、47〜49によって減速用の
ギアトレインが構成されている。そして、このギアトレ
インとベルト46とによってピニオン駆動機構50が構
成されている。
【0038】そして、入力ギア48が太陽歯車に構成さ
れ、ピニオン38、出力ギア49及び中間ギア47が入
力ギア48の外周に沿って円運動する遊星歯車に構成さ
れている。
【0039】そして、図8及び図9に示すように、ピニ
オン38がラック36に噛合され、ガイドピン39の上
端がガイド溝37内に遊嵌されている。
【0040】そして、図10及び図11に示すように、
カムレバー42が合成樹脂等にて成形されていて、この
カムレバー42の中間部上に一体成形された円筒状のボ
ス42aがシャーシ2b上に一体成形された垂直な支点
軸52の外周に挿入されて、カムレバー42が支点軸5
2を中心に矢印g、h方向に回転自在に取り付けられて
いる。そして、ギアベース41の基端の側面とカムレバ
ー42の一端の側面とにそれぞれ一体成形された部分ギ
ア53、54が互いに噛合されている。
【0041】そして、カムレバー42のボス42aの側
面に一体成形されたほぼZ形のカム溝55と、チャッキ
ングレバー20の先端の一側面に一体成形されて、上記
のカム溝55内に遊嵌されたカム従動ピン56とによっ
てカム機構57が構成されている。なお、カム溝55は
水平な段部である低所部55a及び高所部55bと、こ
れらの間を直結する傾斜部55cとによって構成されて
いて、低所部55aはボス42aを中心とする円周方向
に比較的長く形成されている。
【0042】そして、図8に示すように、ディスクトレ
ー4の下面に一体成形されたラック36及びガイド溝3
7はピニオン38の半径rの間隔を保って互いに平行で
ほぼJ型に形成されていて、これらのラック36及びガ
イド溝37には、ディスクトレー4のローディング方向
である矢印a方向と平行な直線部36a、37aと、そ
の直線部36a、37aのイジェクト方向である矢印b
方向側の端部に順次滑らかに接続されて、ガイド溝37
が内側になるように互いに平行な円弧状に形成された第
1円弧部36b、37b及び第2円弧部36c、37c
とを有している。
【0043】この際、ガイド溝37の第1円弧部37b
に滑らかに接続された第2円弧部37cの中心の曲率半
径R2 は支点軸43を中心O2 として矢印e、f方向に
回転されるガイドピン3の中心の回転半径と等しく構
成されていて、直線部37aに滑らかに接続された第1
円弧部37bは仮想中心O1 を中心にして円弧状に形成
されていて、その第1円弧部37bの中心の曲率半径R
1 は第2円弧部37cの中心の曲率半径R2 より小さく
構成されている。
【0044】なお、ラック36の第1円弧部36bの曲
率半径はR1 +rに形成され、第2円弧部36cの曲率
半径はR2 +rに形成されている。
【0045】[イマージェンシー・イジェクト機構の説
明]次に、図1〜図12によって、イマージェンシー・
イジェクト機構59を説明する。
【0046】まず、特に図8に示すように、このイマー
ジェンシー・イジェクト機構59は、ディスクトレー4
のほぼJ型のガイド溝37の曲率半径R1 が小さい第1
円弧部37bと、ギアベース41の先端上のガイドピン
39とによって構成されたイジェクト用カム機構60を
備えている。
【0047】そして、特に図10〜図12に示すよう
に、ディスク装置本体2内のフロントパネル2aの内側
で、イマージェンシー・イジェクト用穴8の真後の位置
にイマージェンシー・イジェクトスライダー61が配置
されている。
【0048】このイマージェンシー・イジェクトスライ
ダー61は、合成樹脂等によって水平板61aと垂直板
61bとによってほぼL型に成形されていて、シャーシ
2bに形成された矢印a、b方向と平行なガイド溝62
内で矢印a、b方向に直線運動できるように構成されて
いる。そして、垂直板61bのフロントパネル2b側に
はイマージェンシー・イジェクト用穴8に対向された凹
部61cが一体成形されている。
【0049】そして、カムレバー42の部分ギア54と
は反対側に延出されたアーム42bがこのイマージェン
シー・イジェクトスライダー61の垂直板61bに矢印
b方向から当接されている。
【0050】従って、イマージェンシー・イジェクト手
段が、イマージェンシー・イジェクトスライダー61
と、カムレバー42とによって構成されている。
【0051】[ディスクトレーのローディング動作]ま
ず、図16に示すディスクトレー4の矢印b方向へのイ
ジェクト完了状態では、図8に2点鎖線で示すように、
ピニオン38とガイドピン39がディスクトレー4のラ
ック36及びガイド溝37の直線部36a、37aにお
ける矢印a方向側の端部位置に位置決めされている。
【0052】次に、前述したようにローディングスイッ
チがONされると、図1〜図6に示すディスクトレー駆
動機構35のモータ40が正回転駆動されて、ピニオン
駆動機構50を介してピニオン38が図8に2点鎖線で
示す位置にて矢印m方向に正回転駆動される。
【0053】この際、ガイドピン39がガイド溝37の
直線部37a内に係合されて、このガイドピン39によ
ってギアベース41の支点軸43を中心とした矢印e、
f方向の自由回転が拘束されている。従って、ピニオン
39が定位置で矢印n方向にスムーズに回転して、ラッ
ク36の直線部36aを矢印a方向にスムーズに駆動す
る。
【0054】そして、ラック36と一体にディスクトレ
ー4がディスク装置本体2内に矢印a方向にローディン
グされて、ピニオン38及びガイドピン39がガイド溝
37の直線部37aを相対的に矢印b方向に移動する。
【0055】そして、ディスクトレー4の矢印a方向へ
のローディングが進み、やがて、図1、図3及び図8に
実線で示すように、ピニオン38及びガイドピン39が
ガイド溝37の直線部37aの中心と第1円弧部37b
の中心との交点P1 に到達する。
【0056】そして、ピニオン38が矢印m方向に継続
して正回転駆動されることにより、ピニオン38がラッ
ク36の第1円弧部36bに沿って矢印f方向に転動し
て、ギアベース41が支点軸43を中心O2 として矢印
f方向に回転されて、ガイドピン39がガイド溝37の
第1円弧部37b内を矢印f方向に進む。
【0057】この際、ガイド溝37の第1円弧部37b
の中心の曲率半径R1 が支点軸43を中心O2 としたガ
イドピン39の中心の回転半径より小さく構成されてい
ることから、ガイドピン39が第1円弧部37bを矢印
f方向に進む間にディスクトレー4の矢印a方向への移
動速度が減速される。
【0058】即ち、図8に示すように、支点軸43を中
心O2 としたガイドピン39の回転半径と等しい曲率半
径R2 に形成されているガイド溝37の第2円弧部37
cの中心の矢印e方向への延長線と、直線部37aの中
心の矢印b方向への延長線との交点P2 と、直線部37
aの中心と第1円弧部37bの中心との交点P1 との間
の矢印a、b方向の距離L1 が例えば約10.5mmに
設定されていて、この距離L1 内においてディスクトレ
ー4の矢印a方向への移動速度が減速される。
【0059】そして、図2、図5及び図8に点線で示す
ように、ピニオン38及びガイドピン39がガイド溝3
7の第1円弧部37bの中心と第2円弧部37cの中心
との交点P3 到達した時に、ディスクトレー4がディス
ク装置本体2内に矢印a方向に完全に挿入されて、ディ
スクトレー4のローディング動作が完了する。
【0060】そして、ピニオン38が矢印m方向に継続
して正回転駆動されることにより、ピニオン38がラッ
ク36の第2円弧部36cに沿って矢印f方向に転動す
るが、この時のピニオン38の第2円弧部36c内での
矢印f方向への転動距離はオーバーストローク動作の進
み工程となる。そして、このピニオン38の矢印f方向
へのオーバーストローク動作の進み工程によって、ギア
ベース41が支点軸43を中心O2 として引き続き矢印
f方向に回転され、ガイドピン39がガイド溝37の第
2円弧部37c内を矢印f方向に進む。
【0061】この際、ガイド溝37の第2円弧部37c
の中心の曲率半径R2 が支点軸43を中心O2 としたガ
イドピン39の中心の回転半径と等しく構成されている
ことから、ガイドピン39は第2円弧部37c内を矢印
f方向にスムーズに進み、ディスクトレー4はローディ
ング完了位置にそのまま保持される。
【0062】そして、図3及び図8に1点鎖線で示すよ
うに、ピニオン38及びガイドピン39がガイド溝37
の第2円弧部37cの終端P4 に達したことがギアベー
ス41等の回転角から検出スイッチ(図示せず)によっ
て検出されてイジェクトモータ40が停止される。
【0063】ところで、図1〜図3、図4〜図に示す
ように、ピニオン38が交点P1 から交点P3 を経て終
端P4 まで矢印f方向に進む間に、ギアベース41も図
1に示す位置から図3に示す位置まで支点軸43を中心
に矢印f方向に回転駆動されて、部分ギア53、54を
介してカムレバー42が図1及び図4に示す位置から図
3及び図6に示す位置まで矢印h方向に回転駆動され
る。そして、カムレバー42のカム溝55がカム従動ピ
ン56に対して矢印h方向に移動される。
【0064】そして、ピニオン38が交点P1 から交点
3 まで矢印f方向に進む間は、図11の(A)に示す
ように、チャッキングレバー20のカム従動ピン56が
カムレバー42のカム溝55の低所部55a内を相対的
に矢印g方向に移動する。
【0065】そして、ピニオン38が交点P3 から終端
4 まで矢印f方向にオーバーストローク動作される間
に、図11の(B)に示すように、カム従動ピン56が
カム溝55の傾斜部55cを通って高所部55bまで矢
印d方向に押し上げられて、チャッキングレバー20が
矢印d方向に回転駆動される。
【0066】従って、ディスクトレー4の矢印a方向へ
のローディング完了後におけるピニオン38の矢印f方
向へのオーバーストローク動作の進み工程によって、チ
ャッキングレバー20によってチャッキングフレーム1
7が図14に示す下降位置から図15に示す上昇位置ま
で矢印d方向に回転駆動されて、前述したディスクチャ
ッキング機構11によるディスク1のチャッキング動作
が行われて、ディスク1がディスクトレー4の凹部5の
上方に押し上げられてディスクテーブル13上にマグネ
ットチャッキングされる。
【0067】[ディスクトレーのイジェクト動作]次
に、前述したようにイジェクトスイッチがONされる
か、又は、ホストコンピュータからのイジェクト信号に
よって、ローディング及びディスクトレー駆動機構35
のモータ40が逆回転駆動されると、ローディング時の
逆動作で、ディスクトレー4がディスク装置本体2内か
ら矢印b方向にイジェクトされる。
【0068】即ち、ピニオン38が図3、図6及び図8
に1点鎖線で示すガイド溝37の第2円弧部37cの終
端P4 で、モータ40によって矢印n方向に逆回転駆動
されると、ピニオン38がラック36の第2円弧部36
cに沿って終端P4 から図2、図5及び図8に点線で示
す交点P3 まで矢印e方向に進むオーバーストローク動
作の戻り工程を行い、ギアベース41が図3、図6に示
す位置から図2、図5に示す位置まで矢印e方向に回転
駆動される。
【0069】すると、部分ギア53、54を介してカム
レバー42が図3、図6に示す位置から図2、図5に示
す位置まで矢印g方向に回転されて、図11の(A)に
示すように、カム従動ピン56がカム溝55の高所部5
5bから傾斜部55cを通って低所部55aまで自重で
すべり落ちて、チャッキングレバー20が自重で矢印c
方向に回転駆動される。
【0070】そして、チャッキングレバー20と一緒に
チャッキングフレーム17が図15に示す上昇位置から
図14に示す下降位置まで自重で矢印c方向に回転駆動
されて、前述したディスクチャッキング機構11による
ディスク1のチャッキング解除動作が行われて、ディス
ク1がディスクトレー4の凹部5上に再び載置される。
【0071】そして、ピニオン38が矢印n方向に継続
して逆回転駆動されて、ピニオン38及びガイドピン3
9がラック36及びガイド溝37の第1円弧部36b、
37bに沿って図2、図5及び図8に点線で示す交点P
3 から図1、図4及び図8に実線で示す交点P1 まで矢
印e方向に進む。
【0072】そして、この間に、イマージェンシー・イ
ジェクト機構59のガイド溝37の第1円弧部37bと
ガイドピン39とによって構成されているイジェクト用
カム機構60によるカム作用、即ち、ガイドピン39が
ガイド溝37の第1円弧部37bの円弧面37b′を矢
印e方向に押圧することによって発生する矢印a方向の
分力Fによってディスクトレー4がディスク装置本体2
内から距離L1 分矢印e方向に押し出される。
【0073】また、この間に、図11の(A)に示すよ
うに、カム従動ピン56がカム溝55の低所部55a内
を相対的に矢印h方向に移動する。
【0074】そして、ピニオン38が矢印n方向に継続
して正回転駆動されて、ピニオン39がラック36の直
線部36aを矢印b方向に駆動することによって、図1
7に示すように、ディスクトレー4がディスク装置本体
2内から矢印b方向にイジェクトされて、ピニオン38
及びガイドピン39がガイド溝37の直線部37aを図
8に2点鎖線で示す位置まで相対的に矢印a方向に移動
する。
【0075】そして、図14に示すように、シャーシ2
bの左右両側壁2b′の矢印b方向側の端部に一体成形
されている左右一対のストッパー72にディスクトレー
4の左右両側面の矢印a方向側の端部に一体成形されて
いる左右一対の突起73が矢印b方向から当接されて、
ディスクトレー4のイジェクトが完了となり、そのディ
スクトレー4のイジェクト完了がイジェクト完了スイッ
チ(図示せず)によって検出されて、モータ40が停止
される。
【0076】[イマージェンシー・イジェクト操作]図
17に示すディスクローディング状態で、ディスク装置
本体2のイマージェンシー・イジェクト用穴8からイマ
ージェンシー・イジェクト操作用部材9を矢印a方向に
挿入すると、図12に示すように、イマージェンシー・
イジェクト操作用部材8の先端がイマージェンシー・イ
ジェクトスライダー61の凹部61c内に押し付けられ
て、このイマージェンシー・イジェクトスライダー61
が図12に1点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで
距離L2 だけ矢印a方向に押し出される。
【0077】そして、このイマージェンシー・イジェク
トスライダー61の垂直板61bがカムレバー42のア
ーム42bを同じ距離L2 だけ矢印a方向に押し、この
カムレバー42が図3、図6に示す位置から図1、図4
に示す位置まで矢印g方向に回転駆動されると共に、部
分ギア53、54を介してギアベース41が図3、図6
に示す位置から図1、図4に示す位置まで矢印e方向に
回転駆動される。
【0078】すると、カムレバー42が図3、図6に示
す位置から図1、図4に示す位置まで矢印g方向に回転
駆動されることによって、前述したディスクトレー4の
イジェクト動作と同じように、チャッキングレバー20
と一緒にチャッキングフレーム17が図15に示す上昇
位置から図14に示す下降位置まで自重で矢印c方向に
下降駆動されて、ディスク1に対するディスクテーブル
13のチャッキング解除動作が行われる。
【0079】そして、このディスク1のチャッキング解
除後に、図1、図8に示すように、矢印e方向に回転駆
動されるギアベース41のガイドピン39がディスクト
レー4のガイド溝37の第1円弧部37bの円弧面37
b′を矢印e方向に押し、この時のカム作用によって発
生する矢印a方向の分力Fによって、ディスクトレー4
がディスク装置本体2内から矢印b方向に距離L1 だけ
軽く押し出される。
【0080】従って、イマージェンシー・イジェクト操
作用部材9でイマージェンシー・イジェクトスライダー
61を矢印a方向に軽く押すだけで、ディスクトレー4
をディスク装置本体2内から距離L1 だけ矢印b方向に
軽快に押し出すことができる。
【0081】そして、この後に、ディスクトレー4のフ
ロントパネル4aに手をかけて、手動操作によってディ
スクトレー4を図17に示すようにディスク装置本体2
内から矢印b方向に完全に引き出して、ディスク1を取
り出し、イマージェンシー・イジェクト操作を終了す
る。
【0082】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0083】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
ク装置のイマージェンシー・イジェクト機構は次のよう
な効果を奏する。
【0084】請求項1は、ディスクトレーの下面に互い
に平行でほぼJ型に形成されたラック及びガイド溝を設
け、ディスク装置本体内に設けられて支点軸を中心に回
転されるギアベース上にガイドピンを設け、そのガイド
ピンを上記ガイド溝内に遊嵌すると共に、そのガイドピ
ンの外周に回転自在に取り付けたピニオンを上記ラック
に噛合させ、上記ガイド溝の第1円弧部の曲率半径を上
記ガイドピンの回転半径より小さく構成して、そのガイ
ドピンとガイド溝の第1円弧部とによってイジェクト用
カム機構を構成し、イマージェンシー・イジェクト操作
用部材によって、ディスクに対するディスクトレーのチ
ャッキング解除を行うカムレバーを介してギアベースを
イジェクト方向に回転駆動するだけで、イジェクト用カ
ム機構によるカム作用によってディスクトレーをディス
ク装置本体内からイジェクト方向に手動操作で押し出す
ことができるようにしたので、ディスクトレーのローデ
ィング状態で停電や電気系の故障等によって電源を入れ
られなくなったような緊急時でも、ディスクトレーを手
動操作でイジェクトして、ディスク装置本体内のディス
クを安全に取り出すことができる。
【0085】請求項1は、ほぼJ型に形成されたガイド
溝の第1円弧部と、回転自在に構成されたギアベース上
に設けられて、外周にピニオンが回転自在に取り付けら
れたガイドピンとによってイジェクト用カム機構を構成
し、このイジェクト用カム機構によってイマージェンシ
ー・イジェクトを行えるようにしたので、イマージェン
シー・イジェクト専用機構を設ける必要がなく、構造が
簡単で、低コストになる。
【0086】請求項1は、イジェクト用カム機構による
カム作用によってディスクトレーをディスク装置本体内
からイマージェンシー・イジェクトするようにしたの
で、イマージェンシー・イジェクトを行うのに大きな力
を必要とせず、イマージェンシー・イジェクトを小さな
力で軽快に行える。
【0087】請求項は、上記互いに平行なラック及び
ガイド溝の上記第1円弧部にそれぞれ接続され、ガイド
溝の曲率半径が上記ガイドピンの回転半径と等しく構成
された第2円弧部と、上記ガイドピンが上記第2円弧部
内で回転されるギアベースの回転領域内で駆動されて、
上記ディスクに対するディスクテーブルのチャッキング
及びチャッキング解除を行うカムレバーとを備えたの
で、イマージェンシー・イジェクト時に、ディスクに対
するディスクテーブルのチャッキング解除と、ディスク
トレーのディスク装置本体内からの押し出しとをタイミ
ング良くスムーズに行える。
【0088】請求項は、上記ギアベース上の上記支点
軸の外周に回転自在に配置されて上記モータによって正
逆回転駆動される入力ギアを有し、上記ガイドピンの外
周に回転自在に配置された上記ピニオンを上記入力ギア
の外周に沿って移動させる遊星歯車に構成したので、デ
ィスクトレーのローディング及びイジェクトの駆動と、
イマージェンシー・イジェクト動作をスムーズに行え
る。
【0089】請求項は、上記イマージェンシー・イジ
ェクト操作用部材によって回転駆動される上記カムレバ
ーで上記ディスクチャッキング機構を駆動すると共に、
アベースをイジェクト方向にスムーズに回転駆動し
て、ディスクトレーをスムーズにイマージェンシー・イ
ジェクトすることができる。そして、ディスクのチャッ
キング解除と、ディスクトレーのイジェクトとをタイミ
ング良くスムーズに行える。
【0090】請求項、イマージェンシー・イジェク
ト用穴を上記ディスク装置本体のフロントパネルに設け
たので、イマージェンシー・イジェクト操作用部材をデ
ィスク装置本体のフロントパネルの前方から容易に挿入
して、上記カムレバーをスムーズに回転操作することが
できて、イマージェンシー・イジェクト操作を容易に行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置のイマージェンシー・イ
ジェクト機構の一実施例におけるディスクトレーのイマ
ージェンシー・イジェクト操作を説明する要部の一部切
欠き平面図である。
【図2】同上のディスクトレーのローディング完了状態
を説明する要部の一部切欠き平面図である。
【図3】同上のディスクチャッキング完了状態を説明す
る要部の一部切欠き平面図である。
【図4】図1の状態のディスク装置本体全体を示す一部
切欠き平面図である。
【図5】図2の状態のディスク装置本体全体を示す一部
切欠き平面図である。
【図6】図3の状態のディスク装置本体全体を示す一部
切欠き平面図である。
【図7】ディスクトレーの一部切欠き斜視図である。
【図8】ディスクトレーのラック及びガイド溝とピニオ
ン及びガイドピンとの相対位置関係を説明する一部切欠
き平面図である。
【図9】図7のA−A矢視での拡大断面図である。
【図10】ディスクトレー駆動機構を説明する分解斜視
図である。
【図11】チャッキングレバーの回転駆動を説明する図
10のB−B矢視での断面側面図である。
【図12】イマージェンシー・イジェクト操作を説明す
る図10のC−C矢視での断面側面図である。
【図13】上側カバーを取り外した状態のディスク装置
本体の平面図である。
【図14】ディスクチャッキング機構のディスクチャッ
キング解除状態を示す図14のD−D矢視での断面側面
図である。
【図15】ディスクチャッキング機構のディスクチャッ
キング状態を示す図14のD−D矢視での断面側面図で
ある。
【図16】ディスクトレーのイジェクト完了状態を示す
ディスク装置全体の斜視図である。
【図17】ディスクトレーのローディング完了状態を示
すディスク装置全体の斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ディスク装置本体 2a ディスク装置本体のフロントパネル 2b ディスク装置本体のシャーシ 4 ディスクトレー 4a ディスクトレーのフロントパネル 5 ディスクトレーの凹部 8 イマージェンシー・イジェクト用穴 9 イマージェンシー・イジェクト操作用部材 11 ディスクチャッキング機構 12 モータ 13 ディスクテーブル 14 チャッキングプーリ 17 チャッキングフレーム 20 チャッキングレバー 35 ディスクトレー駆動機構 36 ラック 36a ラックの直線部 36b ラックの第1円弧部 36c ラックの第2円弧部 37 ガイド溝 37a ガイド溝の直線部 37b ガイド溝の第1円弧部 37c ガイド溝の第2円弧部 38 ピニオン 40 ローディング及びイジェクトモータ 41 ギアベース 42 カムレバー(イマージェンシー・イジェクト手
段) 50 ピニオン駆動機構 59 イマージェンシー・イジェクト機構 60 イジェクト用カム機構 61 イマージェンシー・イジェクトスライダー R1 カム溝の第1円弧部の曲率半径 R2 カム溝の第2円弧部の曲率半径

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録及び/又は再生用のディスクをディス
    ク装置本体内に対してローディング及びイジェクトする
    ディスクトレーを有し、 上記ディスクトレーの下面に設けられたラックであっ
    て、ローディング・イジェクト方向と平行な直線部と、
    該直線部のイジェクト方向側の端部に第1円弧部と第2
    円弧部が連続してほぼJ型に接続されているラックを設
    上記ディスクトレーの下面で、上記ラックの内側に沿っ
    て該ラックと平行に設けられたガイド溝であって、ロー
    ディング・イジェクト方向と平行な直線部と、該直線部
    のイジェクト方向側の端部に第1円弧部と第2円弧部が
    連続してほぼJ型に接続されているガイド溝を設け 、 上記ディスク装置本体内に設けられて、支点軸を中心に
    回転されるギアベースを設け、 上記ギアベース上に設けられ上記ガイド溝内を相対的
    に移動されながら上記ギアベースの支点軸を中心に回転
    されるガイドピンを設け、 上記ガイドピンの外周に回転自在に取り付けられて上記
    ラックに噛合され、上記ディスク装置本体内に設けられ
    たモータによって正逆回転駆動されることによって、上
    記ガイドピンを上記ガイド溝内に沿って相対的に移動さ
    せながら上記ラックを駆動するピニオンを設け、 上記互いに平行なラック及びガイド溝の第1円弧部の
    率半径が上記ガイドピンの上記支点軸を中心とする回転
    半径より小さく構成され 上記互いに平行なラック及びガイド溝の上記第2円弧部
    の曲率半径が上記ガイドピンの上記支点軸を中心とする
    回転半径と等しく構成され、 上記モータによって上記ピニオンが正回転駆動されるこ
    とにより、該ピニオンで上記ラックの直線部を駆動して
    上記ディスクトレーを上記ディスク装置本体内に引き込
    んだ後、該ピニオンが上記支点軸を中心に回転されなが
    ら上記ラックの上記第1円弧部を経由して最後に上記第
    2円弧部内を移動される間に、上記支点軸を中心に一方
    向へ回転される上記ギアベースによって回転駆動され
    て、上記ディスクに対するディスクテーブルのチャッキ
    ングを行い、上記モータによって上記ピニオンが逆回転
    駆動されることにより、該ピニオンが上記支点軸を中心
    に上記ラックの上記第2円弧部から上記第1円弧部を経
    由して上記直線部へ回転されて、該直線部を駆動して上
    記ディスクトレーを上記ディスク装置外へ押し出す際に
    は、上記ピニオンが最初に上記ラックの第2円弧部内を
    移動される間に、上記支点軸を中心に他方向へ回転され
    る上記ギアベースによって回転駆動されて、上記ディス
    クに対する上記ディスクテーブルのチャッキング解除を
    行うカムレバーを設け、 上記ガイドピンと上記ガイド溝の曲率半径が小さい第1
    円弧部とによって構成されたイジェクト用カム機構であ
    って、上記ディスクトレーのローディング完了状態で、
    上記ディスク装置の外部から挿入されたイマージェンシ
    ー・イジェクト操作用部材によって上記カムレバーがイ
    ジェクト方向へ回転操作されることにより、該カムレバ
    ーによって上記ギアベースがイジェクト方向へ回転駆動
    され、その間に、上記ガイドピンが上記ガイド溝の曲率
    半径が小さい上記第1円弧部をイジェクト方向へ押圧す
    カム作用によって上記ディスクトレーを上記ディス
    ク装置本体内からイジェクト方向へ押し出すイジェクト
    用カム機構を設けたことを特徴とするディスク装置のイ
    マージェンシー・イジェクト機構。
  2. 【請求項2】上記ギアベース上の上記支点軸の外周に回
    転自在に配置されて上記モータによって正逆回転駆動さ
    れる入力ギアを有し、上記ガイドピンの外周に回転自在
    に配置された上記ピニオンを上記入力ギアの外周に沿っ
    て移動させる遊星歯車に構成したことを特徴とする請求
    項1記載のディスク装置のイマージェンシー・イジェク
    ト機構。
  3. 【請求項3】上記イマジェンシー・イジェクト操作用部
    材が挿入されるイマージェンシー・イジェクト用穴を上
    記ディスク装置本体のフロントパネルに設けたことを特
    徴とする請求項記載のディスク装置のイマージェンシ
    ー・イジェクト機構。
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