JP2002093011A - ディスクプレーヤ - Google Patents

ディスクプレーヤ

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JP2002093011A
JP2002093011A JP2000282152A JP2000282152A JP2002093011A JP 2002093011 A JP2002093011 A JP 2002093011A JP 2000282152 A JP2000282152 A JP 2000282152A JP 2000282152 A JP2000282152 A JP 2000282152A JP 2002093011 A JP2002093011 A JP 2002093011A
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disc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直径が異なる大小2種類のディスクを記録お
よび/または再生可能なディスクプレーヤにおいて、小
径ディスクの位置決め用係合ピンを極めて簡単な構成で
動作させることのできるディスクプレーヤを提供するこ
と。 【解決手段】 ターンテーブル10と光ピックアップ1
1およびスレッドモータ12等を搭載したドライブシャ
ーシ4に平面視コ字状の昇降レバー14を回動可能に支
持し、この昇降レバー14に小径ディスクをセンタリン
グするための一対の係合ピン14aを植設する。スレッ
ドモータ12の回転を減速ギヤ列17等を介してスクリ
ューシャフト13に伝達し、このスクリューシャフト1
3に光ピックアップ11を噛合させると共に、スクリュ
ーシャフト13を一対の軸受16に回転かつ軸線方向へ
移動可能に支承する。そして、光ピックアップ11の移
動限界位置でスレッドモータ12をさらに回転すること
により、スクリューシャフト13を軸受16の軸線方向
へ移動させてスライダ15を押圧移動し、それに伴って
昇降レバー14を上昇位置へ回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直径が異なる大小
2種類のディスクのいずれか一方を挿入した場合に、挿
入されたディスクを所定位置にセンタリングした後にチ
ャッキングする位置決め機構を備えたディスクプレーヤ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にCDプレーヤには、直径12c
mと直径8cmの大小2種類のディスクが使用される
が、1台のCDプレーヤでこれら2種類のディスクを共
に使用できるようにするためには、挿入されたディスク
を所定のクランプ位置にセンタリングした後にチャッキ
ングしてプレイ動作させる必要がある。その際、直径1
2cmの大径ディスクと直径8cmの小径ディスクとで
はクランプ中心からディスク外周縁までの距離が相違す
るため、ディスクの外周縁を係合ピンに当接させてセン
タリングする方式を採用した場合、大径ディスク用の係
合ピンと小径ディスク用の係合ピンとを半径を異にする
同心円上に配置し、挿入されたディスクの大きさに応じ
て小径ディスク用の係合ピンをディスク挿入経路内に選
択的に出没させる切換え機構が必要となる。
【0003】このような切換え機構はできるだけ構成を
簡略化することが望ましく、例えば特許第288718
6号公報に開示されたディスクプレーヤでは、スレッド
モータと光ピックアップとの間に動力伝達手段を介設
し、通常の再生動作ではスレッドモータの駆動力を動力
伝達手段を介して光ピックアップに伝達し、光ピックア
ップの移動限界位置でスレッドモータがさらに回転する
と、動力伝達手段がロック部材を回転させてストッパ部
材をロック位置に維持し、ストッパ部材に設けられた小
径ディスク用の係合ピンをディスク挿入経路内に選択的
にロックさせるようになっている。すなわち、上記動力
伝達手段は引張りばねを介して一体的に連結したラック
部材と固定部材等で構成されており、スレッドモータ側
のギヤにラック部材を常時噛合させ、光ピックアップ側
に固定部材を固定させているため、通常の再生動作で
は、スレッドモータの駆動力によってラック部材と固定
部材が一体的に移動し、光ピックアップがディスクの半
径方向へ移送される。一方、光ピックアップの移動限界
位置でスレッドモータがさらに回転すると、光ピックア
ップと固定部材に対してラック部材が引張りばねに抗し
て移動するため、ラック部材によってロック部材を回動
させることができる。
【0004】このように構成されたディスクプレーヤに
おいては、ストッパ部材の係合ピンは大径ディスクの挿
入時にディスク挿入経路から退避しており、大径ディス
クはストッパ部材の係合ピンに当接することなく所定の
クランプ位置にセンタリングされる。一方、小径ディス
クの挿入時にストッパ部材は回動操作されて係合ピンを
ディスク挿入経路内に突出させると共に、スレッドモー
タの駆動力によって動力伝達手段がロック部材を回動さ
せるため、ストッパ部材と係合ピンはロック位置に維持
され、小径ディスクはその外周縁が係合ピンに当接する
ことで所定のクランプ位置にセンタリングされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したような切換え
機構を有する従来のディスクプレーヤにおいては、光ピ
ックアップの移送用モータであるスレッドモータの駆動
力を利用して動力伝達手段を動作させることにより、小
径ディスク用の係合ピンをディスク挿入経路内に選択的
にロックさせることができるため、専用のロック機構を
用いた場合に比べると構成を簡略化することができる。
しかしながら、動力伝達手段はストッパ部材をロック位
置に維持するロック部材を回動させるだけであり、この
動力伝達手段とは別系統の駆動源によってストッパ部材
を回動操作する必要があるため、さらなる構成の簡略化
という点で改善の余地があり、ロック部材とストッパ部
材の動作タイミングを取りにくいという難点もあった。
【0006】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、直径が異なる大小2
種類のディスクを記録および/または再生可能なディス
クプレーヤにおいて、小径ディスクの位置決め用係合ピ
ンを極めて簡単な構成で動作させることのできるディス
クプレーヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、スレッドモー
タと光ピックアップとの間に介設した動力伝達手段によ
って昇降レバーを昇降動作させ、この昇降レバーに設け
た小径ディスク用の係合ピンをディスク挿入経路に対し
て出入させることとする。このように構成すると、光ピ
ックアップが移動限界に達した後のスレッドモータのオ
ーバーストローク力を利用して昇降レバーが昇降動作さ
れるため、小径ディスク用の係合ピンを極めて簡単な構
成でディスク挿入経路に対して出入させることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のディスクプレーヤでは、
少なくともターンテーブルとスレッドモータおよび光ピ
ックアップが搭載されたドライブシャーシを備え、装置
内に挿入された小径または大径のディスクを所定位置に
位置決めした後、該ディスクを前記ターンテーブル上に
搭載するディスクプレーヤにおいて、前記ドライブシャ
ーシに小径ディスクの外周縁と当接可能な係合ピンを有
する昇降レバーを昇降可能に支持すると共に、前記スレ
ッドモータの回転力を前記光ピックアップと前記昇降レ
バーとに選択的に伝達可能な動力伝達手段を設け、前記
スレッドモータの回転力を前記動力伝達手段を介して前
記光ピックアップに伝達することにより、該光ピックア
ップが前記ディスクの径方向に沿って往復移動するよう
になし、前記スレッドモータを前記光ピックアップの移
動限界位置でさらに回転することにより、該スレッドモ
ータの回転力を前記動力伝達手段を介して前記昇降レバ
ーに伝達し、該昇降レバーの上昇に伴って前記係合ピン
を小径ディスクの挿入経路内に突出させ、挿入されたデ
ィスクが大径ディスクと判断された時には、前記昇降レ
バーを下降させて前記係合ピンを大径ディスクの挿入経
路から退避させるように構成した。
【0009】このように構成すると、通常の再生動作で
は、スレッドモータの回転力が動力伝達手段を介して光
ピックアップに伝達され、光ピックアップの移動限界位
置でスレッドモータがさらに回転すると、スレッドモー
タの回転力が動力伝達手段を介して昇降レバーに伝達さ
れるため、該昇降レバーの上昇に伴って係合ピンが小径
ディスクの挿入経路内に突出する。したがって、スレッ
ドモータのオーバーストローク力を利用して昇降レバー
が動作されるため、小径ディスク用の係合ピンを極めて
簡単な構成でディスク挿入経路に対して出入させること
ができる。
【0010】上記の構成において、前述したラック部材
と固定部材等で構成される既知の動力伝達手段を用いる
ことも可能であるが、この動力伝達手段として光ピック
アップに噛合するスクリューシャフトを用い、光ピック
アップの移動限界位置でスレッドモータをさらに回転す
ると、スクリューシャフトが光ピックアップに対して移
動するように構成することが、構成を簡略化する上でよ
り好ましい。この場合において、スクリューシャフトで
昇降レバーを直接動作させることも可能であるが、ドラ
イブシャーシにスクリューシャフトの一端部と対向する
中継部材を移動可能に支持し、この中継部材と昇降レバ
ーとをカム部を介して連結すると、昇降レバーの昇降動
作を円滑に行なうことができる。
【0011】また、上記の構成において、挿入されたデ
ィスクの先端部に当接して回転する第1トリガレバー
と、この第1トリガレバーに当接して回転する第2トリ
ガレバーと、この第2トリガレバーの回転によって始動
するローディング機構とを備え、第2トリガレバーを昇
降レバーに連動して昇降させることにより、第1トリガ
レバーと第2トリガレバーとの当接角度を異ならせるよ
うに構成すると、昇降レバーの昇降動作をディスクエン
ドのトリガ切換えにも利用することができ、全体構成を
より簡略化することができる。この場合において、ドラ
イブシャーシにクランパを有するアームクランプを回転
可能に支持し、このアームクランプに第1および第2ト
リガレバーを回転中心を同じにして軸支することが好ま
しい。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は実施例に係る車載用ディスクプレーヤの全体構成
を示す斜視図、図2は該ディスクプレーヤに備えられる
ドライブユニットの斜視図、図3は動力伝達手段の説明
図、図4は該動力伝達手段のカム部の説明図、図5は小
径ディスク挿入時の要部斜視図、図6は大径ディスク挿
入時の要部斜視図である。なお、実施例に係るディスク
プレーヤは直径12cmと直径8cmの大小2種類のデ
ィスクを共に使用可能であり、以下、直径12cmディ
スクを大径ディスク、直径8cmのディスクを小径ディ
スクと称する。
【0013】図1と図2に示すように、前面に挿入口1
aを有する枠体1の内部にドライブユニット2が配置さ
れており、ドライブユニット2は図示せぬ複数のダンパ
を介して枠体1に防振支持されている。このドライブユ
ニット2はメインシャーシ3とドライブシャーシ4およ
びアームクランプ5等で構成されており、ドライブシャ
ーシ4とアームクランプ5の後端側はそれぞれメインシ
ャーシ3に回動可能に支持されている。このメインシャ
ーシ3上にモータ6と減速ギヤ列7が搭載されており、
モータ6の回転力は減速ギヤ列7を介してメインシャー
シ3の先端側に軸支された駆動ローラ8に伝達される。
また、メインシャーシ3上に欠歯ギヤ9がスライド可能
に支持されており、この欠歯ギヤ9は減速ギヤ列7から
離反する方向へ付勢されている。欠歯ギヤ9にはピン9
aが植設されており、後述するように、このピン9aの
押圧により欠歯ギヤ9が減速ギヤ列7に飛び込むと、モ
ータ6の駆動力が駆動ローラ8を下降させたり、ドライ
ブユニット2が枠体1に対してロック状態であったもの
を解除するロック解除機構に伝達されるようになってい
る。
【0014】前記ドライブシャーシ4上にターンテーブ
ル10と光ピックアップ11およびスレッドモータ12
等が搭載されており、ターンテーブル10は図示せぬス
ピンドルモータによって回転駆動される。光ピックアッ
プ11は動力伝達手段としてのスクリューシャフト13
に噛合しており、後述するように、スレッドモータ12
を駆動源としてスクリューシャフト13が回転すること
により、光ピックアップ11はスクリューシャフト13
に沿ってディスクの半径方向へ移送される。また、ドラ
イブシャーシ4は周囲に立壁4aを有し、この立壁4a
の内側に平面視コ字状の昇降レバー14が載置されてい
る。昇降レバー14の先端側には小径ディスクをセンタ
リングするための一対の係合ピン14aが植設されてお
り、昇降レバー14の後端側はドライブシャーシ4に回
動可能に支持されている。さらに、ドライブシャーシ4
上にはスライダ15が載置されており、これら昇降レバ
ー14とスライダ15はスレッドモータ12を駆動源と
して動作されるようになっている。
【0015】すなわち、図3に示すように、スクリュー
シャフト13の両端部は一対の軸受16によって回転か
つ軸線方向へ移動可能に支承されており、スレッドモー
タ12を駆動源として回転する減速ギヤ列17はスクリ
ューシャフト13に固着したギヤ18と常時噛合してい
る。また、スクリューシャフト13の一端はスライダ1
5の折曲部15aに当接しており、引張りばね19によ
ってスライダ15とスクリューシャフト13は矢印A方
向へ付勢されている。このスライダ15の側部には図4
に示すようなカム面15bが形成されており、昇降レバ
ー14に形成された突出片14bがこのカム面15bと
圧接するように付勢されている。
【0016】このような動力伝達手段(スクリューシャ
フト13)を備えると、スレッドモータ12の回転力が
減速ギヤ列17とギヤ18を介してスクリューシャフト
13に伝達されるため、通常の再生動作では、回転する
スクリューシャフト13に沿って光ピックアップ11が
ディスクの半径方向へ移送される。この場合、図4の
(イ)で示すように、昇降レバー14の突出片14bは
スライダ15のカム面15bの下段と係合しているた
め、昇降レバー14は下降位置へ回動されてドライブシ
ャーシ4の立壁4a内に収納される。これに対し、光ピ
ックアップ11が移動限界位置(例えば昇降レバー14
の後端に当接する位置)まで移送され、当該位置でスレ
ッドモータ12を駆動源としてスクリューシャフト13
が回転を続行すると、固定状態の光ピックアップ11を
メネジ部としてスクリューシャフト13が軸受16の軸
線方向へ移動し、スクリューシャフト13の一端がスラ
イダ15の折曲部15aを矢印B方向へ押圧する。その
結果、スライダ15がドライブシャーシ4上を前進し、
図4の(ロ)で示すように、昇降レバー14の突出片1
4bがスライダ15のカム面15bの上段へと移行する
ため、昇降レバー14はドライブシャーシ4の上昇位置
へと回動される。
【0017】図1に戻り、前記アームクランプ5の先端
側にクランパ20が回転自在に支持されており、大径デ
ィスクおよび小径ディスクはターンテーブル10とクラ
ンパ20との間にチャッキングされた状態でプレイ動作
される。このアームクランプ5には大径ディスクをセン
タリングするための一対の係合ピン5aが垂設されると
共に、第1トリガレバー21と第2トリガレバー22が
共通の軸23に回転可能に支持されている。これら両ト
リガレバー21,22は軸23に沿って互いに離反する
方向へ弾性付勢されており、第2トリガレバー22はそ
の弾性力を受けて昇降レバー14に圧接されている。第
1トリガレバー21は大径ディスクおよび小径ディスク
の外周縁に当接して回転動作され、この第1トリガレバ
ー21の回転が第2トリガレバー22を介して欠歯ギヤ
9のピン9aに伝達されることにより、前述したように
欠歯ギヤ9が減速ギヤ列7に飛び込むようになってい
る。ここで、第1トリガレバー21の下面にトリガピン
21aが垂設されると共に、第2トリガレバー22の上
面に係合突起22aが形成されており、両トリガレバー
21,22が近接状態にあるときのみ、係合突起22a
が第1トリガレバー21の側端面と対向するようになっ
ている。したがって、下降位置にある昇降レバー14に
伴って第2トリガレバー22が第1トリガレバー21か
ら離反している場合、第2トリガレバー22は第1トリ
ガレバー21が回転しても直ちに回転せず、第1トリガ
レバー21のトリガピン21aが係合突起22aに当接
した時点で回転を開始する。一方、昇降レバー14の上
昇動作に伴って第2トリガレバー22が第1トリガレバ
ー21に接近している場合、第1トリガレバー21の側
端面が係合突起22aに対向しているため、第2トリガ
レバー22は第1トリガレバー21と一体的に回転す
る。
【0018】次に、上記の如く構成された車載用ディス
クプレーヤの動作を説明すると、このディスクプレーヤ
は、大径および小径ディスクのいずれもが装填されてい
ないイジェクト状態において、昇降レバー14は前述し
たようにスレッドモータ12を駆動源として上昇位置へ
回動されている。すなわち、光ピックアップ11が最外
周へ移送されて昇降レバー14の後端に当接し、この移
動限界位置でスレッドモータ12を駆動源としてスクリ
ューシャフト13が回転を続行することにより、スクリ
ューシャフト13が軸受16の軸線方向へ移動してスラ
イダ15を前進させ、それに伴って昇降レバー14がド
ライブシャーシ4の上昇位置へ回動されている。したが
って、図5に示すように、昇降レバー14の上昇に伴っ
て一対の係合ピン14aがディスク挿入経路内に突出す
ると共に、第2トリガレバー22が第1トリガレバー2
1に接近している。
【0019】かかるイジェクト状態から直径8cmの小
径ディスクをプレイ動作する場合、挿入口1aから小径
ディスクをディスクプレーヤ内に挿入すると、この小径
ディスクは駆動ローラ8の回転によって自動搬送され、
その先端が第1トリガレバー21に突き当たってこれを
押圧する。この場合、昇降レバー14の上昇に伴って第
2トリガレバー22が第1トリガレバー21に接近して
いるため、第1トリガレバー21と第2トリガレバー2
2は係合突起22aを介して一体的に回転し、第2トリ
ガレバー22がピン9aを押圧することにより、欠歯ギ
ヤ9が減速ギヤ列7に飛び込んでモータ6の駆動力をロ
ック解除機構に伝達する。このロック解除機構により、
ドライブユニット2の枠体1に対するロック解除動作
や、アームクランプ5を回動させるチャッキング動作等
が行われるが、この時点で小径ディスクはその外周縁2
個所が両係合ピン14aに当接して位置決めされている
ため、クランプ中心に正確にセンタリングされた状態で
ターンテーブル10とクランパ20との間にチャッキン
グされる。この状態でターンテーブル10によって小径
ディスクを回転駆動すると共に、スレッドモータ12の
逆転によって光ピックアップ11を移動限界位置から内
周側へ移動させた後、スレッドモータ12を駆動源とし
て光ピックアップ11をスクリューシャフト13に沿っ
て小径ディスクの半径方向へ移送することにより、小径
ディスクの再生動作が行われる。
【0020】一方、直径12cmの大径ディスクをプレ
イ動作する場合、大径ディスクを挿入口1aからディス
クプレーヤ内に挿入すると、まず、スレッドモータ12
が逆転してスライダ15を後退させ、それに伴って昇降
レバー14を下降位置へ回動させた後にスレッドモータ
12は停止する。その結果、図6に示すように、昇降レ
バー14の両係合ピン14aはディスク挿入経路の下方
へ退避し、第2トリガレバー22は第1トリガレバー2
1から離反した状態となる。そして、駆動ローラ8の回
転によって大径ディスクを自動搬送し、その先端が第1
トリガレバー21を押圧すると、この第1トリガレバー
21は第2トリガレバー22の上方を所定角度だけ回転
した後、トリガピン21aが係合突起22aに当接して
第2トリガレバー22を共回りさせる。すなわち、クラ
ンプ中心からディスク外周縁までの距離が長い大径ディ
スクの場合、第2トリガレバー22は第1トリガレバー
21が回転しても直ちに回転せず、大径ディスクが第1
トリガレバー21の回転開始後もさらに所定量だけ搬送
されてから、第2トリガレバー22が回転を開始してピ
ン9aを押圧し、欠歯ギヤ9を減速ギヤ列7に飛び込ま
せてモータ6の駆動力をロック解除機構に伝達する。こ
の時点で大径ディスクはその外周縁2個所が両係合ピン
5aに当接して位置決めされているため、クランプ中心
に正確にセンタリングされた状態でターンテーブル10
とクランパ20との間にチャッキングされる。以下、前
述した小径ディスクの場合と同様にして、大径ディスク
の再生動作が行われる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】直径が異なる大小2種類のディスクを記録
および/または再生可能なディスクプレーヤにおいて、
スレッドモータと光ピックアップとの間に介設した動力
伝達手段によって昇降レバーを昇降動作させ、この昇降
レバーに設けた小径ディスク用の係合ピンをディスク挿
入経路に対して出入させるように構成すると、光ピック
アップが移動限界に達した後のスレッドモータのオーバ
ーストローク力を利用して昇降レバーが昇降動作される
ため、小径ディスク用の係合ピンを極めて簡単な構成で
ディスク挿入経路に対して出入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る車載用ディスクプレーヤの全体構
成を示す斜視図である。
【図2】該ディスクプレーヤに備えられるドライブユニ
ットの斜視図である。
【図3】動力伝達手段の説明図である。
【図4】該動力伝達手段のカム部の説明図である。
【図5】小径ディスク挿入時の要部斜視図である。
【図6】大径ディスク挿入時の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 枠体 1a 挿入口 2 ドライブユニット 3 メインシャーシ 4 ドライブシャーシ 5 アームクランプ 5a 係合ピン 6 モータ 7 減速ギヤ列 9 欠歯ギヤ 10 ターンテーブル 11 光ピックアップ 12 スレッドモータ 13 スクリューシャフト 14 昇降レバー 14a 係合ピン 14b 突出片 15 スライダ 15b カム面 16 軸受 17 減速ギヤ列 18 ギヤ 19 引張りばね 20 クランパ 21 第1トリガレバー 21a トリガピン 22 第2トリガレバー 22a 係合突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともターンテーブルとスレッドモ
    ータおよび光ピックアップが搭載されたドライブシャー
    シを備え、装置内に挿入された小径または大径のディス
    クを所定位置に位置決めした後、該ディスクを前記ター
    ンテーブル上に搭載するディスクプレーヤにおいて、 前記ドライブシャーシに小径ディスクの外周縁と当接可
    能な係合ピンを有する昇降レバーを昇降可能に支持する
    と共に、前記スレッドモータの回転力を前記光ピックア
    ップと前記昇降レバーとに選択的に伝達可能な動力伝達
    手段を設け、前記スレッドモータの回転力を前記動力伝
    達手段を介して前記光ピックアップに伝達することによ
    り、該光ピックアップが前記ディスクの径方向に沿って
    往復移動するようになし、 前記スレッドモータを前記光ピックアップの移動限界位
    置でさらに回転することにより、該スレッドモータの回
    転力を前記動力伝達手段を介して前記昇降レバーに伝達
    し、該昇降レバーの上昇に伴って前記係合ピンを小径デ
    ィスクの挿入経路内に突出させ、挿入されたディスクが
    大径ディスクと判断された時には、前記昇降レバーを下
    降させて前記係合ピンを大径ディスクの挿入経路から退
    避させるように構成したことを特徴とするディスクプレ
    ーヤ。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記動力伝達
    手段が前記光ピックアップに噛合するスクリューシャフ
    トを有し、前記スレッドモータを前記光ピックアップの
    移動限界位置でさらに回転することにより、前記スクリ
    ューシャフトが前記光ピックアップに対して移動するよ
    うに構成したことを特徴とするディスクプレーヤ。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、前記ドライブ
    シャーシに前記スクリューシャフトの一端部と対向する
    中継部材を移動可能に支持し、この中継部材と前記昇降
    レバーとをカム部を介して連結したことを特徴とするデ
    ィスクプレーヤ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの記載におい
    て、挿入されたディスクの先端部に当接して回転する第
    1トリガレバーと、この第1トリガレバーに当接して回
    転する第2トリガレバーと、この第2トリガレバーの回
    転によって始動するローディング機構とを備え、前記第
    2トリガレバーを前記昇降レバーに連動して昇降させる
    ことにより、前記第1トリガレバーと前記第2トリガレ
    バーとの当接角度を異ならせたことを特徴とするディス
    クプレーヤ。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、前記ドライブ
    シャーシにクランパを有するアームクランプを回転可能
    に支持し、このアームクランプに前記第1および第2ト
    リガレバーを回転中心を同じにして軸支したことを特徴
    とするディスクプレーヤ。
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