JP3536168B2 - 開閉装置の接圧機構 - Google Patents

開閉装置の接圧機構

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JP3536168B2
JP3536168B2 JP19290297A JP19290297A JP3536168B2 JP 3536168 B2 JP3536168 B2 JP 3536168B2 JP 19290297 A JP19290297 A JP 19290297A JP 19290297 A JP19290297 A JP 19290297A JP 3536168 B2 JP3536168 B2 JP 3536168B2
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浩一 七田
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/42Driving mechanisms
    • H01H2033/426Details concerning the connection of the isolating driving rod to a metallic part

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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断器、開閉器等
の電力開閉装置において、主接点の投入時に固定接触子
との接触圧を保つべく可動接触子に圧力を加える接圧機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】遮断器、開閉器等の開閉装置において
は、固定接触子に可動接触子を接触せしめて得られる主
接点の投入時に可動接触子を固定接触子に押し付け、両
者間に所定の接触圧力を保つ必要があり、例えば、特公
昭63-55737号公報に開示されている如く、可動接触子の
動作機構に介装された接圧ばねを投入のための動作時に
蓄勢し、この蓄勢力により可動接触子を押圧して、固定
接触子に対する接触圧力を得る構成とした接圧機構が用
いられている。
【0003】図5及び図6は、前記特公昭63-55737号公
報に開示されたものと類似した構成を有する従来の遮断
器の側断面図であり、図5は投入状態を、図6は遮断状
態を夫々示している。
【0004】この遮断器は、真空スイッチ管1の内部に
固定接触子10及び可動接触子11とを備える真空遮断器と
して構成されている。真空スイッチ管1の上部に突出す
る固定接触子10の端部は、絶縁フレーム2の上部に絶縁
支持された主回路導体20に接続され、また真空スイッチ
管1の下部への可動接触子11の突出部は、絶縁フレーム
2の中間部に絶縁支持された主回路導体21に可撓性を有
する接続導体22を介して接続されている。
【0005】絶縁フレーム2の下部を支える架台3の内
部には、略水平な支軸40により中途を支持された揺動レ
バー4が配してある。この揺動レバー4の一端部は、絶
縁フレーム2と並べて架台3上に支持された駆動装置5
の内部にリンク50を介して連結されており、揺動レバー
4は、駆動装置5の動作に応じて前記リンク50に押し引
きされ、支軸40の軸回りに揺動するようになしてある。
【0006】一方、絶縁フレーム2の下部に達する揺動
レバー4の他端部は、前記可動接触子11の下端部に接圧
機構を介して接続されている。図7は、接圧機構の拡大
断面図であり、本図に示す如く接圧機構は、可動接触子
11の下端部に接続された連結ロッド70と、揺動レバー4
の他端部に接続された連結ブラケット71と、これらの間
に介装された接圧ばね7とを備えてなる。
【0007】連結ロッド70は、上部ロッド72と下部ロッ
ド73とを、絶縁材料製の連結板74を介して同軸的に連結
し、可動接触子11の下端に上部ロッド72の端部を螺合固
定して接続されている。連結ブラケット71は、L字形に
屈曲した形状を有する板材であり、その一辺を揺動レバ
ー4の端部に連結ピン75を介して連結されており、前記
下部ロッド73の下部は、連結ブラケット71の他辺を貫通
する孔に挿通され、端部にボルト76により固着されたス
トッパ板77により抜け止めされている。
【0008】接圧ばね7は、下部ロッド73の外側に嵌挿
されたコイルばねであり、その下端は連結ブラケット71
の他辺に、またその上端は、下部ロッド73の中途部に外
側に張り出す態様に設けられた押し板78に弾接せしめら
れ、そのばね力により、両者を離反する向きに付勢する
ようになしてある。
【0009】以上の如く構成された接圧機構を備えた従
来の遮断器において、図5に示す投入状態にあるとき、
下部ロッド73の下部は、揺動レバー4により上方に押し
上げられた連結ブラケット71の下方に十分突出した状態
にあり、接圧ばね7は、互いに接近した連結ブラケット
71と押し板78との間にて圧縮され蓄勢状態にあり、真空
スイッチ管1の内部において固定接触子10と接触する可
動接触子11には、押し板78に上向きに加わる接圧ばね7
のばね力が連結ロッド70を介して作用し、十分な接触圧
力にて固定接触子10に押し付けられて確実な投入状態が
得られる。
【0010】このような投入状態において、前記駆動装
置5が遮断動作を行なうと、揺動レバー4は、前記リン
ク50の連結部の引上げにより図における時計回りに揺動
し、この揺動により連結ブラケット71が下方に引かれて
下部ロッド73下端のストッパ板78と当接し、更なる揺動
レバー4の揺動により連結ロッド70が引き下げられるよ
うになり、該連結ロッド70の上端に連結された可動接触
子11が固定接触子10から引き外されて、図6に示す遮断
状態が得られる。
【0011】更に、このような遮断状態において、前記
駆動装置5が投入動作を行なうと、揺動レバー4は、前
記リンク50の連結部の押下げにより図における反時計回
りに揺動し、この揺動により連結ブラケット71が上方に
押され、下部ロッド73に設けた押し板78との間にて接圧
ばね7が圧縮される結果、この圧縮反力と揺動レバー4
の揺動とにより連結ロッド70が押し上げられ、該連結ロ
ッド70の上端に連結された可動接触子11が固定接触子10
に接触する。この接触が生じた後は、連結ロッド70の移
動は止まるが、連結ブラケット71の押し上げは継続され
て前記押し板78に接近する結果、両者間にて接圧ばね7
が強く圧縮されて蓄勢し、該接圧ばね7のばね力によ
り、前述の如く、可動接触子11と固定接触子10との間に
十分な接触圧力が得られる。
【0012】なお以上の如き遮断器は、三相交流用とし
て、三相の夫々に対して設けられた主接点の可動接触子
11,11…を前記支軸40の軸長方向に並設された各別の揺
動レバー4,4…に同様の接圧機構を介して連結するこ
とにより構成できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
接圧機構を備えた遮断器において、前述の如く行なわれ
る投入状態から遮断状態への移行に際し、揺動レバー4
の揺動に伴う連結ブラケット71の引き下げにより、投入
状態下にて蓄圧状態にある前記接圧ばね7のばね力が放
勢される結果、前記連結ブラケット71は、下部ロッド73
下端の前記ストッパ板77と高速度にて衝突することにな
る。
【0014】図7は、この衝突時点の状態を示してお
り、このとき、接圧ばね7のばね力Fの作用による連結
ブラケット71とストッパ板77との衝突は、連結ブラケッ
ト71が連結された揺動レバー4の方向と前記ばね力Fの
方向とが正しく直交する場合を除き、図中にA点として
示す如く、ストッパ板77の周方向一か所において生じる
のが一般的であり、このような衝突が生じた場合、下部
ロッド73の軸心から距離Lだけ離れた衝突点Aに集中的
に加わる前記ばね力Fの作用により、下部ロッド73を含
む連結ロッド70全体に曲げモーメントが発生することか
ら、該連結ロッド70を構成する各部材に前記曲げモーメ
ントに耐える強度を確保する必要があり、接圧機構全体
の大型化を招くと共に、可動部材の重量増加により、投
入/遮断のための駆動装置5の操作エネルギが増大する
という問題があった。
【0015】また、三相交流用の遮断器においては、三
相の夫々の接圧機構に対し、投入時における接圧ばね7
の圧縮寸法を加減し、各相における投入及び遮断タイミ
ングを一致させる調整作業が必要である。図7に示す従
来の蓄勢機構において、この調整作業は、下部ロッド73
の中途に設けた調整用ナット79の固定を解き、押し板78
が形成された下半部へのねじ込み長さを調整し、調整用
ナット79を再度締め付ける手順により、下部ロッド73の
長さを加減することにより行なわれており、図5及び図
6に示す如く、前記絶縁フレーム2の背面の対応位置に
調整用の窓孔23を開設し、この窓孔23を経て前記調整用
ナット79を操作するようにしてある。
【0016】しかしながら、前記窓孔23が開設されてい
ることから、この開設に伴う強度低下を補うべく絶縁フ
レーム2を厚くする必要が生じ、装置重量の増大を招く
上、前記窓孔23の開設位置が、絶縁フレーム2の内部に
おける接続導体22及びこれの固定用ボルト等の充電部の
配設位置に近く、これらと、遮断器の背面に配される接
地金属等の導体部品との気中絶縁距離を確保する必要
上、遮断器の奥行き寸法の短縮が制限され、遮断器の小
型化を阻害する一因となっていた。
【0017】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、遮断動作に伴って連結ロッドに発生する曲げモ
ーメントを軽減し、連結ロッドの小サイズ化による全体
構成の小型化を実現すると共に、接圧ばねの調整が絶縁
フレーム内側の充電部から離れた位置にて実施でき、開
閉装置の奥行き寸法の削減が図れる接圧機構を提供する
ことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る開
閉装置の接圧機構は、可動接触子に接続された連結ロッ
ド及び揺動レバーに突出長さの調節が可能に接続された
連結ブラケットの一方に揺動レバーの支軸と略平行をな
して連結ピンを打設し、この連結ピンを他方に形成され
た長孔に挿通して、連結ロッドと連結ブラケットとを連
結し、連結ロッドの中途に固着された押し板と連結ブラ
ケットの山形の凸部に支持されたばね板との間に接圧ば
ねを介装したものである。
【0019】この発明においては、接圧ばねの接圧を長
孔に対する連結ピンの摺動長さの範囲内にて行なわせ、
遮断動作時における接圧ばねの放勢による連結ロッド側
と連結ブラケット側との衝突が、長孔の端面への連結ピ
ンの衝突として連結ロッドの略軸心上にて生じるように
し、この衝突に伴って連結ロッドに発生する曲げモーメ
ントを軽減する。また揺動レバーと連結ブラケットの接
続部、即ち、絶縁フレーム内側における充電部から十分
に離れた位置での連結ブラケットの長さ調節により、接
圧ばねの圧縮長さの調整が行なえる。
【0020】
【0021】
【0022】請求項の発明に係る開閉装置の接圧機構
は、ばね板の押し板との対向面に接圧ばねのばね座とし
ての凹所を備えたものである。
【0023】この発明においては、連結ブラケットのば
ね板に凹所を設け、この凹所に接圧ばねを弾接させて、
ばね板上での接圧ばねの無為なずれを防止する。
【0024】請求項の発明に係る開閉装置の接圧機構
は、連結ロッドと連結ブラケットとの連結ピンによる連
結位置を、揺動レバーの揺動中心から連結ロッドの軸心
線に下ろした垂線の近傍に設定したものである。
【0025】この発明においては、揺動レバーの揺動時
に連結ロッドとの連結部の動作軌跡が連結ロッドの軸心
から大きく離れることなく生じ、揺動レバーの揺動に伴
う連結ロッド及び可動接触子の動作時における振れが小
さくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1及び図2は、本発明に
係る接圧機構を備える遮断器の側断面図であり、図1は
投入状態を、図2は遮断状態を夫々示している。
【0027】この遮断器は、図5及び図6に示す遮断器
と同様、真空に保たれた真空スイッチ管1の内部に上下
に対向する固定接触子10及び可動接触子11とを備える真
空遮断器として構成されている。真空スイッチ管1は、
固定接触子10を支持体として絶縁フレーム2の内部に垂
下支持されており、真空スイッチ管1の上部に突出する
固定接触子10の端部は、絶縁フレーム2の上部に絶縁支
持された主回路導体20に接続されている。
【0028】可動接触子11は、固定接触子10に対して接
離する方向への移動自在に真空スイッチ管1に支持され
ている。真空スイッチ管1の下部への可動接触子11の突
出部は、絶縁フレーム2の中間部に絶縁支持された主回
路導体21に、可撓性を有する接続導体22を介して接続さ
れており、固定接触子10と可動接触子11との接離によ
り、主回路導体20と主回路導体21とが電気的に接続され
た投入状態と、同じく遮断された遮断状態とが得られる
ようになしてある。
【0029】絶縁フレーム2の下部を支える架台3の内
部には、略水平な支軸40により中途を支持された揺動レ
バー4が配してある。この揺動レバー4の一端部は、架
台3の上部に絶縁フレーム2に並設された駆動装置5の
内部にリンク50を介して連結されており、揺動レバー4
は、駆動装置5の動作に応じて前記リンク50に押し引き
され、支軸40の軸回りに揺動するようになしてある。
【0030】また絶縁フレーム2の下部に達する揺動レ
バー4の他端部は、本発明に係る接圧機構を介して、真
空スイッチ管1の下方に突出する可動接触子11の下端部
に接続されている。図3は、本発明に係る接圧機構の拡
大断面図であり、図4は、図3のIV−IV線による矢視図
である。この接圧機構は、可動接触子11の下端部に接続
された連結ロッド60と、揺動レバー4の他端部に接続さ
れた連結ブラケット61と、これらの間に介装された接圧
ばね6とを備えてなる。
【0031】連結ロッド60は、上部ロッド62と下部ロッ
ド63とを、傘形をなす絶縁板64を介して同軸的に連結し
たものであり、図1及び図2に示す如く、上部ロッド62
の上端部は、可動接触子11の下端部に螺合固定されてい
る。上部ロッド62は、その上半部 62aと下半部 62bと
を、前記揺動レバー4の支軸40と平行をなす連結ピン 6
2cにより連結して構成されている。
【0032】連結ブラケット61は、その一側に突設され
たねじ軸 61aを備えている。揺動レバー4は、その曲げ
強度の確保と連結ブラケット61の接続のために、図4に
示す如く、下縁に沿って水平部分を有するコの字形の横
断面形状を有しており、連結ブラケット61は、揺動レバ
ー4の水平部分に前記ねじ軸 61aを挿通し、この挿通部
を、ねじ軸 61aに螺合する調整ナット 61b,61cにより上
下から締め付けて接続されている。この接続構造によ
り、調整ナット 61b,61cを緩め、ねじ軸 61aの挿通長さ
を加減した後に調整ナット 61b,61cを再度締め付ける手
順により、揺動レバー4上での連結ブラケット61の突出
長さを適宜に調整することが可能である。
【0033】また連結ブラケット61の上部には、下部ロ
ッド63の差し込みが可能なサイズを有して凹部 61dが形
成してあり、揺動レバー4の支軸40の方向に対向するこ
の凹部 61dの両側壁には、前記ねじ軸 61aの軸長方向に
所定の長さを有して長孔65,65が形成されている。一
方、下部ロッド63の下端部近傍には、揺動レバー4の支
軸40と略平行をなして連結ピン66が打設してあり、連結
ロッド60と連結ブラケット61とは、下部ロッド63の下端
を連結ブラケット61の凹部 61dに差し込み、前記連結ピ
ン66の両端を前記長孔65,65に挿通せしめて連結されて
いる。
【0034】長孔65,65が形成された連結ブラケット61
の両側壁の上縁には、図3に示す如く、その中央に頂部
を有する山形の凸部 61eが形成されている。この凸部 6
1eは、下部ロッド63に挿通された円板形のばね板67を、
下方からの当接により支持している。
【0035】前記接圧ばね6は、下部ロッド63の外側に
嵌挿されたコイルばねであり、その下端は、連結ブラケ
ット61上に前述に如く支持されたばね板67に、またその
上端は、ばね板67の上方に対向する絶縁板64に弾接せし
められ、そのばね力により、両者を離反する向きに付勢
するようになしてある。ばね板67の上面には、その周縁
を縁取る態様をなして凹所 67aが形成されており、前記
接圧ばね6の下端は、前記凹所 67aに嵌め込んであり、
後述する如く生じる蓄勢及び放勢に際し、ばね板67上で
の弾接位置にずれが生じないようにしてある。
【0036】なお、この実施の形態においては、接圧ば
ね6の上端を絶縁板64に弾接させ、該絶縁板64を、後述
する動作に際し接圧ばね6を押圧する押し板として兼用
する構成としてあるが、図7に示す従来の接圧機構にお
ける押し板78と同様に、下部ロッド63の中途部に専用の
押し板を設けるようにしてもよい。
【0037】以上の如く構成された接圧機構を備えた遮
断器において、図1に示す投入状態にあるとき、下部ロ
ッド63の下端は、揺動レバー4により上方に押し上げら
れた連結ブラケット61の凹部 61d内に進入し、下部ロッ
ド63に打設された連結ピン66は、連結ブラケット61に形
成された長孔65に沿って摺動して、該長孔65の下縁に近
接した状態となる。このとき接圧ばね6は、連結ブラケ
ット61に支持されたばね板67と押し板としての絶縁板64
との間にて圧縮されて蓄勢し、真空スイッチ管1の内部
において固定接触子10と接触する可動接触子11には、絶
縁板64に上向きに加わる接圧ばね6のばね力が上部ロッ
ド62を介して作用し、十分な接触圧力にて固定接触子10
に押し付けられて確実な投入状態が得られる。
【0038】このような投入状態において、前記駆動装
置5が遮断動作を行なうと、揺動レバー4は、前記リン
ク50の連結部の引上げにより図における時計回りに揺動
し、この揺動により連結ブラケット61が引き下げられ
る。この引き下げは、連結ブラケット61に形成された長
孔65に沿って生じる連結ピン66の摺動により、前記長孔
65の長さ範囲内においては下部ロッド63に伝わることな
く許容されるが、連結ピン66が長孔65の上縁に当接した
後は、更なる揺動レバー4の揺動により下部ロッド63に
引き下げ力が作用し、絶縁板63及び上部ロッド62を介し
て連結された可動接触子11が固定接触子10から引き外さ
れて、図2に示す遮断状態が得られる。
【0039】更に、このような遮断状態において、前記
駆動装置5が投入動作を行なうと、揺動レバー4は、前
記リンク50の連結側端部の押下げにより図における反時
計回りに揺動し、他端部に接続された連結ブラケット61
を押し上げる。この押し上げにより、連結ブラケット61
上に支えられたばね板67が前記絶縁板64に接近し、両者
間にて接圧ばね6が圧縮され、この圧縮反力の作用によ
り絶縁板64を介して上部ロッド62が押し上げられて、該
上部ロッド62の上端に連結された可動接触子11が上動
し、固定接触子10に接触する。
【0040】この接触が生じた後は、可動接触子11側か
らの拘束により連結ロッド60の移動は止まるが、連結ブ
ラケット61は、これに形成された長孔65に沿って生じる
連結ピン66の摺動により、凹部 61d内への下部ロッド63
の下端の進入長さを増しつつ押し上げられる。これによ
り、連結ブラケット61上に支持されたばね板67が押し上
げられて絶縁板64に接近し、両者間にて接圧ばね6が強
く圧縮されて蓄勢せしめられ、該接圧ばね6のばね力が
連結ロッド60を介して可動接触子11に加わり、固定接触
子10との間に十分な接触圧力が得られる。
【0041】さて、以上の如く行なわれる投入状態から
遮断状態への移行に際し、本発明に係る接圧機構におい
ては、揺動レバー4の揺動に伴う連結ブラケット61の引
き下げにより投入状態下にて蓄圧状態にある接圧ばね6
のばね力Fが放勢される結果、前記連結ブラケット61
は、ばね板67を介して作用する前記ばね力Fにより下方
に強く押され、連結ブラケット61と下部ロッド63とを連
結する連結ピン66が長孔65に沿って摺動し、該長孔65の
上縁に衝突する。
【0042】図3及び図4には、この衝突時点の状態が
示されている。本発明に係る接圧機構においては、接圧
ばね6の放勢に伴う衝突が、前述の如く、連結ブラケッ
ト61に形成された長孔65と下部ロッド63に打設された連
結ピン66との間にて生じ、該連結ピン66が揺動レバー4
の支軸40と略平行をなすことから、前記ばね力Fが集中
する衝突点Aは、図3に示す如く、下部ロッド63の軸心
線上に略一致する。
【0043】従って、この衝突に伴って下部ロッド63を
含む連結ロッド60全体に発生する曲げモーメントは小さ
く、連結ロッド60を構成する各部材の強度設計に際し、
前記曲げモーメントの影響を考慮する必要がなく、連結
ロッド60の小サイズ化により、接圧機構全体の大幅な小
型化が可能となり、更に、連結ロッド60を含めた可動部
材の重量が低減される結果、投入/遮断のための駆動装
置5を小型化することが可能となり、遮断器全体を小型
化することができる。
【0044】なお以上の実施の形態においては、連結ブ
ラケット61に長孔65を形成し、下部ロッド63に連結ピン
66を打設した構成について述べたが、これとは逆に、下
部ロッド63に長孔65を形成し、連結ブラケット61に連結
ピン66を打設して、後者を前者に挿通することにより連
結状態を得るようにしてもよい。
【0045】また、本発明に係る接圧機構においては、
前述した如く、揺動レバー4上での連結ブラケット61の
突出長さが、調整ナット 61b,61cの操作により調節で
き、この調節により連結ロッド60を含めた接圧機構の長
さを加減することができることから、投入及び遮断タイ
ミングの調整のために接圧ばね6の圧縮寸法を加減する
調整作業が、揺動レバー4と連結ブラケット61との接続
位置にて行なえ、図1及び図2に示す如く、前記調整作
業のための窓孔23を、絶縁フレーム2の下方、即ち、絶
縁フレーム2内側の充電部から十分離れた位置に開設す
ることができる。これにより、遮断器の背面に配される
導体部品と前記充電部との間に必要な気中絶縁距離の確
保が容易となり、遮断器の奥行き寸法を大幅に削減する
ことができて更なる小型化が達成される。
【0046】更に、連結ピン66による連結ブラケット61
と下部ロッド63との連結位置は、図3に明らかな如く、
揺動レバー4の揺動中心となる支軸40の中心から下部ロ
ッド63を含む連結ロッド60の軸心線に下ろした垂線の近
傍に設定されている。これにより、揺動レバー4の揺動
に伴う前記連結部分の動作軌跡は、連結ロッド60の軸心
から大きく離れることなく生じ、投入及び遮断動作時に
おける連結ロッド60の振れ量を低レベルに保つことがで
き、安定した動作が可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明に係る
開閉装置の接圧機構においては、可動接触子に接続され
た連結ロッドと揺動レバーに接続された連結ブラケット
とを、これらの一方に揺動レバーの支軸と略平行をなし
て打設した連結ピンを他方に形成された長孔に挿通して
連結したから、遮断動作時における接圧ばねの放勢によ
る連結ロッド側と連結ブラケット側との衝突が、長孔の
端面への連結ピンの衝突により、連結ロッドの略軸心上
にて生じるようになり、この衝突に伴って連結ロッドに
発生する曲げモーメントを軽減することができ、連結ロ
ッドを含めた可動部材の小サイズ化による小型化が達成
される。
【0048】また、連結ブラケットと揺動レバーとの接
続部に、揺動レバー上での連結ブラケットの突出長さを
調節する手段を備えたから、絶縁フレーム内側における
充電部から十分に離れた位置にて接圧ばねの圧縮長さの
調整が行なえ、背面側に配される導体部品との気中絶縁
距離の確保が容易となり、開閉装置の奥行き寸法の削減
が可能となる。
【0049】また請求項の発明に係る開閉装置の接圧
機構においては、ばね板の押し板との対向面に凹所を設
け、この凹所を接圧ばねのばね座として利用したから、
接圧ばねの蓄勢及び放勢に際し、ばね板上での接圧ばね
の無為なずれを防止することができ、安定した動作が可
能となる。
【0050】更に請求項の発明に係る開閉装置の接圧
機構においては、連結ロッドと連結ブラケットとの連結
ピンによる連結位置を、揺動レバーの揺動中心から連結
ロッドの軸心線に下ろした垂線の近傍に設定したから、
揺動レバーの揺動に伴う連結部の移動軌跡が連結ロッド
の軸心から大きく離れることがなくなり、連結ロッド及
び可動接触子の動作時における振れを小さくでき、安定
した動作が可能となる等、本発明は優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る接圧機構を備える遮断器の投入
状態を示す側断面図である。
【図2】 本発明に係る接圧機構を備える遮断器の遮断
状態を示す側断面図である。
【図3】 本発明に係る接圧機構の拡大断面図である。
【図4】 図3のIV−IV線による矢視図である。
【図5】 従来の接圧機構を備える遮断器の投入状態を
示す側断面図である。
【図6】 従来の接圧機構を備える遮断器の遮断状態を
示す側断面図である。
【図7】 従来の接圧機構の拡大断面図である。
【符号の説明】
4 揺動レバー、6 接圧ばね、10 固定接触子、11
可動接触子、60 連結ロッド、61 連結ブラケット、64
絶縁板、65 長孔、66 連結ピン、67 ばね板。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−161629(JP,A) 特開 平5−190063(JP,A) 特開 平1−159920(JP,A) 特開 平5−290690(JP,A) 特開 平7−105796(JP,A) 実開 昭48−34055(JP,U) 実開 平5−45868(JP,U) 特公 昭63−55737(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/42 H01H 33/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉装置の可動接触子に一端部を接続さ
    れた連結ロッドと、投入又は遮断操作に応じて軸回りに
    揺動する揺動レバーと、該揺動レバーに一端部を接続さ
    れた連結ブラケットと、該連結ブラケットと前記揺動レ
    バーとの接続部に備えられ、該揺動レバー上での前記連
    結ブラケットの突出長さを調節する調節手段と、前記連
    結ロッド又は連結ブラケットの他端部に前記揺動レバー
    の軸と略平行をなして打設され、前記連結ブラケット又
    は前記連結ロッドの他端部に形成された長孔に挿通され
    て、該連結ブラケットと前記連結ロッドとを、前記長孔
    の長さ範囲内での軸長方向への接離を許容して連結する
    連結ピンと、前記連結ロッドの中途部に固着された押し
    板と、前記連結ブラケットの他端部に設けた山形の凸部
    に支持され、前記押し板に対向するばね板と、これらの
    間に介装された接圧ばねとを具備することを特徴とする
    開閉装置の接圧機構。
  2. 【請求項2】 ばね板は、押し板との対向面に接圧ばね
    のばね座としての凹所を備える請求項1記載の開閉装置
    の接圧機構。
  3. 【請求項3】 連結ロッドと連結ブラケットとの連結ピ
    ンによる連結位置は、揺動レバーの揺動中心から連結ロ
    ッドの軸心線に下ろした垂線の近傍に設定してある請求
    項1又は請求項記載の開閉装置の接圧機構。
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