JP3536123B2 - Pc基礎施工位置調整方法と調整治具 - Google Patents

Pc基礎施工位置調整方法と調整治具

Info

Publication number
JP3536123B2
JP3536123B2 JP15956594A JP15956594A JP3536123B2 JP 3536123 B2 JP3536123 B2 JP 3536123B2 JP 15956594 A JP15956594 A JP 15956594A JP 15956594 A JP15956594 A JP 15956594A JP 3536123 B2 JP3536123 B2 JP 3536123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foundation
plate
level adjusting
adjusting plate
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15956594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH084028A (ja
Inventor
建二 広沢
和晴 森
昭彦 富山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP15956594A priority Critical patent/JP3536123B2/ja
Publication of JPH084028A publication Critical patent/JPH084028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3536123B2 publication Critical patent/JP3536123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の基礎施工下地
面に多数並べて据付施工するPC基礎その他の高重量P
C部材の天端の高さ(レベル)を一定に揃え、PC部材
の建ち具合を垂直に揃え、また、隣合うPC部材の並び
具合を一直線状に揃えるPC基礎等の重量建築部材の施
工位置調整方法とPC基礎施工位置調整治具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、PC基礎等の重量建築部材(以
下、PC基礎と言う。)の天端の高さを一定に揃えるレ
ベル調整、PC部材を垂直に揃える建ち具合調整、およ
び、隣合うPC部材を一直線に並べる並び具合調整は、
仮置きした基礎施工下地面(12)とPC部材(11)
の間の隙間に大型バール(10)の先端を差し込み、そ
の大型バール(10)をテコにして前後左右或いは上下
に振り動かし、その振り動かす度にPC基礎のレベルと
建ち具合と並び具合を目視確認しつつ行っている(図2
4)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この大型バールを用い
た従来のPC基礎施工位置調整方法では、 (1) PC基礎の多くは約1トンもある高重量物であ
るので多大な労力を要する。 (2) 大型バールを力まかせに大きく振り動かさなけ
ればPC基礎が移動しないので、大型バールの振り動か
し方を加減してPC基礎の位置を微調整することが難し
い。 (3) PC基礎のレベルを揃えると建ち具合具合や並
び具合に不揃いが生じ、並び具合を揃えるとレベルや建
ち具合に不揃いが生じる。このため、PC基礎のレベル
と建ち具合と並び具合が同時に揃うまでには何回も大型
バールを振り動かし、その振り動かす度にレベルと建ち
具合と並び具合をそれぞれ目視確認しなければならない
のでPC基礎施工位置調整に手間取る。 (4) PC基礎施工位置調整は、PC基礎の一端を調
整してから他端を調整すると言うように、一端づつ行う
のであるが、その一端の位置調整をし終えてから他端の
位置調整を行うとき、先にし終えた一端でのレベルや建
ち具合に不揃いが生じて再度調整し直さなければならな
くなるようなことが起こるため、基礎施工下地面に配列
する全てのPC基礎の位置調整をし終えるまでには相当
の時間を要する。 (5) 基礎施工下地面の捨てコンクリートが薄く軟弱
になっているときは、大型バールを介して作用するPC
基礎の重量によって基礎施工下地面に亀裂や窪みが出
来、大型バールによるPC基礎の移動が困難になる。 (6) 大型バールを振り動かすには、大型バールの長
さと作業員が立ち廻れるだけの余裕のあるスペースを必
要とする。しかし、建築現場によってはそれほど広いス
ペースがない場合もあり、そのような場合は狭い箇所で
無理な姿勢で作業せざるを得なくなるので危険を伴うこ
とになる。
【0004】
【発明の目的】そこで本発明は、左程の労力を要せず、
大型バールよりも遙かに小型の治具により、基礎施工下
地面の良し悪しに影響されず、レベル調整時にはPC部
材の建ち具合や並び具合が損なわれず、並び具合の調整
時にはレベルや建ち具合が損なわれず、レベルと建ち具
合と並び具合の各調整をそれぞれ切り離して行うことが
出来、格別高度な技術や技量を要せず、迅速確実にPC
基礎の施工位置を調整し得るようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、PC基
礎の施工位置の調整は、PC基礎の前端部分と後端部分
に対応する基礎施工下地面の2箇所に基板を載設し、ネ
ジ機構によって底面から出没移動する脚材を有するレベ
ル調整板を前記基板に載設し、そのレベル調整板の上に
直接、または、そのレベル調整板の上に載設した移動板
の上にPC基礎を載設し、前記レベル調整板の底面から
前記脚材を出没移動させてPC基礎のレベルと建ち具合
を調整すると共に、前記レベル調整板を前記基板の上で
移動し、または、前記移動板を前記レベル調整板の上で
移動してPC基礎の並び具合を調整して行われる。
【0006】本発明に係るPC基礎施工位置調整治具
は、PC基礎を施工する基礎施工下地面に載設する基板
と、ネジ機構によって底面から出没駆動される脚材を有
するレベル調整板と、底面から回転体の一部が突き出て
いる移動板とによって構成され、前記レベル調整板の上
面が、その上に載設した前記移動板が移動し得る形状に
なっており、前記基板の上面が、その上に前記脚材を載
せて前記レベル調整板を載設し得る形状になっているこ
とを特徴とするものである。
【0007】本発明に係る他のPC基礎施工位置調整治
具は、PC基礎を施工する基礎施工下地面に載設する基
板と、ネジ機構によって底面から出没駆動される脚材を
有するレベル調整板と、ネジ機構によって背面から出没
駆動される押材を有し、当該押材の運動方向に対し直角
となる方向に底面から突き出た軸材を有するPC基礎移
動治具とによって構成され、前記基板の上面が、その上
に脚材を載せて前記レベル調整板が移動し得る形状にな
っており、前記基板の周縁に前記PC基礎移動治具の軸
材が嵌合する嵌合孔が形成されていることを特徴とする
ものである。
【0008】本発明に係る他のPC基礎施工位置調整治
具は、ナットの螺着された2本のボルトが上面に垂直に
突設されており、PC基礎を施工する基礎施工下地面に
載設される基板と、当該基板の2本のボルトに嵌合する
2個のボルト差込孔を有するレベル調整板と、当該レベ
ル調整板のボルト差込孔よりも口径が大きく、前記基板
の2本のボルトが遊嵌する2個の開口を有する移動板
と、軸芯を通る空洞の口径が前記基板のボルトに嵌合す
る大きさの筒体から当該軸芯の直角方向に突き出たアー
ムの先端部分に、当該軸芯に先端を直角に向けてネジ機
構によって出没駆動される押材が螺着されており、その
押材の先端と前記筒体の間に前記移動板の開口の周縁部
分が遊嵌する大きさの凹部を有するPC基礎移動治具と
によって構成され、前記レベル調整板の上面が、その上
に載せた前記移動板が当該レベル調整板の上面で移動し
得る形状になっていることを特徴とするものである。
【0009】本発明に係る他のPC基礎施工位置調整治
具は、ナットが螺着された2本のボルトが上面に垂直に
突設されており、PC基礎を施工する基礎施工下地面に
載設される基板と、当該基板の2本のボルトに嵌合する
2個のボルト差込孔を有するレベル調整板と、当該レベ
ル調整板のボルト差込孔よりも口径が大きく、前記基板
の2本のボルトが遊嵌する2個の開口を有する移動板
と、中央部にネジ孔を有する母材の当該ネジ孔を間に挟
む両端部から当該ネジ孔の軸芯に平行に2本のアームが
突き出ており、それら2本のアームの先端が前記ネジ孔
の軸芯に直交させた前記基板のボルトに係合するフック
になっており、その母材のネジ孔にボルトが螺着された
PC基礎移動治具43とによって構成され、前記レベル
調整板の上面が、その上に載せた前記移動板が当該レベ
ル調整板の上面で移動し得る形状になっており、前記P
C基礎移動治具の2本のアームの間が前記レベル調整板
の厚みbと前記移動板の厚みaと前記基板のナットの厚
みcとの和(a+b+c)よりも広い隙間になってお
り、且つ、前記PC基礎移動治具の2本中の一方のアー
ムとボルトの間が前記レベル調整板の厚みbと前記ナッ
トの厚みcとの和(b+c)よりも広い隙間になってい
ることを特徴とするものである。
【0010】
【実施例1】以下、図示する実施例により本発明を説明
する。図1〜6は、本発明の第1実施例を図示するもの
である。PC基礎施工位置調整治具35は、PC基礎1
1を施工する基礎施工下地面12に載設する基板13
と、ネジ機構によって底面28から出没駆動される脚材
20を有するレベル調整板21と、底面31から回転体
32の一部が突き出ている移動板30とによって構成さ
れている。レベル調整板21の上面22は平板になって
おり、その上を移動板30が移動し得るようになってい
る。また、基板13の上面14も平板になっており、そ
の上に脚材20を載せてレベル調整板21を載設し得る
ようになっている。
【0011】回転体32にはベアリングが使用されてい
るが、回転体32はコロであってもよい(図6)。レベ
ル調整板21の上面22の周縁部には水レベル管24が
付設されている。脚材20にはボルトが使用されてい
る。レベル調整板21の四隅には上下に貫通したボルト
差込孔25があり、そのボルト差込孔25に続くレベル
調整板21の底面23にナット26が溶接されている。
ボルト差込孔25に差し込まれたボルト20は、そのレ
ベル調整板21の底面23にナット26にナット26に
螺合わされている。基板13の四隅のレベル調整板21
の四隅のボルト差込孔25に対応する位置には、ボルト
20の先端が嵌合する凹部15が形成されている。
【0012】次に、このPC基礎施工位置調整治具35
を使用したPC基礎施工位置調整手順を説明する。まず
最初に、PC基礎11の前端部分と後端部分に対応する
基礎施工下地面12の前後2箇所に基板13を載設する
(図1)。次に、ボルト20の下端を凹部15に嵌め合
わせてレベル調整板21を基板13の上に載設する(図
2)。次に、ベアリング32を下に向けて移動板30を
レベル調整板21の上に載設する(図3)。次に、移動
板30の上にPC基礎11を載設する(図4)。
【0013】次いで、レベル調整板21の上に水レベル
管24を載せ、その水準を目視しつつボルト20を回し
てレベル調整板21を昇降駆動し、PC基礎11のレベ
ルと建ち具合(垂直)を調整する。この水レベル管24
は、レベル調整板21に埋設しておくことも出来る。最
後に、PC基礎11を押し、または、移動板30の側面
を叩いて前後左右に移動させ、隣合うPC基礎11と一
直線に並ぶように並び具合を揃える。
【0014】
【実施例2】図7〜12は、本発明の第2実施例を図示
するものである。PC基礎施工位置調整治具35は、P
C基礎11を施工する基礎施工下地面12に載設する基
板13と、ネジ機構によって底面23から出没駆動され
る脚材20を有するレベル調整板21と、ネジ機構によ
って背面から出没駆動される押材40を有し、押材40
の運動方向に対し直角となる方向に底面41から突き出
た軸材42を有するPC基礎移動治具43とによって構
成されている。
【0015】基板13の上面14は平板になっており、
その上に脚材20を載せてレベル調整板21が移動し得
るようになっている。基板13の周縁にはPC基礎移動
治具42が嵌合する嵌合孔16が形成されている。脚材
20にはボルトが使用されている。レベル調整板21に
は上下に貫通した2個のボルト差込孔25があり、その
ボルト差込孔25に続くレベル調整板21の底面23に
ナット26が溶接されている。ボルト差込孔25に差し
込まれたボルト20は、そのレベル調整板21の底面2
3にナット26にナット26に螺合わされている。
【0016】押材40にはボルトが使用されている。P
C基礎移動治具43の正面から背面に向けて貫通したネ
ジ孔44が形成されており、押材40がネジ孔44に螺
着されている。PC基礎移動治具43の底面41から2
本以上の軸材42・42が突き出ている。基板13を矩
形に縁取る四つの各周縁には、それらの軸材42・42
に嵌合する2個以上の嵌合孔16・16が設けられてい
る。
【0017】次に、このPC基礎施工位置調整治具35
を使用したPC基礎施工位置調整手順を説明する。まず
最初に、PC基礎11の前端部分と後端部分に対応する
基礎施工下地面12の前後2箇所に基板13を載設する
(図7)。次に、基板13の中央部にレベル調整板21
を載設する(図8)。次に、レベル調整板21の上にP
C基礎11を載設する(図9)。そのとき、PC基礎1
1の配列具合を確認し、その移動すべき方向にボルト4
0の先端39を向け、嵌合孔16に軸材42を嵌め合わ
せて、PC基礎移動治具43を基板11に設置する(図
9〜10)。
【0018】次いで、レベル調整板21の上に水レベル
管24を載せ、その水準を目視しつつボルト20を回し
てレベル調整板21を昇降駆動し、PC基礎11のレベ
ルと建ち具合(垂直)を調整する。最後に、ボルト40
を回し、その先端39を押し出してレベル調整板21の
側面18を押圧し(図12)、レベル調整板21に載設
したままPC基礎11を所定の位置まで移動させ、隣合
うPC基礎11と一直線に並ぶように並び具合を揃え
る。
【0019】
【実施例3】図13〜20は、本発明の第3実施例を図
示するものである。PC基礎施工位置調整治具35は、
ナット26の螺着された2本のボルト20・20が上面
14に垂直に突設されており、PC基礎11を施工する
基礎施工下地面12に載設される基板13と、基板13
の2本のボルト20・20に嵌合する2個のボルト差込
孔25・25を有するレベル調整板21と、レベル調整
板21のボルト差込孔25よりも口径が大きく、基板1
2の2本のボルト20・20が遊嵌する2個の開口33
・33を有する移動板30と、軸芯45を通る空洞46
の口径が基板13のボルト20に嵌合する大きさの筒体
47から当該軸芯45の直角方向に突き出たアーム48
の先端部分49に、当該軸芯45に先端39を直角に向
けてネジ機構によって出没移動される押材40が螺着さ
れており、その押材40の先端39と筒体47の間に移
動板30の開口33の周縁部分34が遊嵌する大きさの
凹部38を有するPC基礎移動治具43とによって構成
されている。
【0020】レベル調整板21の上面22は平板になっ
ており、その上に載せた移動板30がレベル調整板21
の上面22で移動し得るようになっている。筒体47の
下端は、アーム48から直角に突き出ている。また、ア
ームの先端部分49も、筒体47の下端と同じ方向に突
き出ている。このため、筒体47とアーム48およびア
ームの先端部分40に囲まれるコ字形状の凹部38が、
アーム48の下側に形成される(図20)。
【0021】次に、このPC基礎施工位置調整治具35
を使用したPC基礎施工位置調整手順を説明する。まず
最初に、PC基礎11の前端部分と後端部分に対応する
基礎施工下地面12の前後2箇所に基板13を載設する
(図13)。次に、ボルト差込孔25をボルト20に嵌
め合わせてレベル調整板21を基板13のナット26に
戴承させる(図14)。次に、開口33をボルト20に
嵌め合わせて移動板30をレベル調整板21の上に載設
する(図15)。次に、移動板30の上にPC基礎を載
設する(図16)。次いで、ナット26を回してレベル
調整板21および移動板30と共にPC基礎11を昇降
させてレベル調整と建ち具合の調整を行う。
【0022】その後、筒体47の空洞46をボルト20
に嵌め合わせ、PC基礎移動治具43を移動板30に載
せて基板13に装着する。その場合、PC基礎11の配
列具合を確認し、その移動すべき方向にボルト40の先
端39を向けて移動板30の側面50に向き合わせる
(図17〜18)。
【0023】最後に、ボルト40を回し、その先端39
によって移動板30の側面50を押圧し、移動板21に
載せたままレベル調整板21の上面22を滑らせてPC
基礎11を所定の位置まで移動させ、隣合うPC基礎1
1と一直線に並ぶように並び具合を揃える。
【0024】
【実施例4】図21と図22は、本発明の第4実施例を
図示するものである。PC基礎施工位置調整治具35
は、ナット26の螺着された2本のボルト20が上面に
垂直に突設されており、PC基礎11を施工する基礎施
工下地面12に載設される基板13と、基板13の2本
のボルト20・20に嵌合する2個のボルト差込孔25
・25を有するレベル調整板21と、レベル調整板21
のボルト差込孔25よりも口径が大きく、基板13の2
本のボルト20・20が遊嵌する2個の開口33・33
を有する移動板30と、中央部にネジ孔44を有する母
材37の当該ネジ孔44を間に挟む両端部からネジ孔4
4の軸芯36に平行に2本のアーム28・48が突き出
ており、それら2本のアーム28・48の先端がネジ孔
の軸芯に直交させた基板13のボルト20に係合するフ
ック19・29になっており、ネジ孔44にボルト40
が螺着されたPC基礎移動治具43とによって構成され
ている。
【0025】レベル調整板21の上面22は平板になっ
ており、その上に載せた移動板30がレベル調整板21
の上面22で移動し得る形状になっている。
【0026】PC基礎移動治具43の2本のアーム28
・48の間は、レベル調整板21の厚みbと移動板30
の厚みaと基板13のナット26の厚みcとの和(a+
b+c)よりも広い隙間17になっている。また、PC
基礎移動治具43の2本中の一方のアーム48とボルト
40の間は、レベル調整板21の厚みbとナット26の
厚みcとの和(b+c)よりも広い隙間27が出来るよ
うになっている。
【0027】この第4実施例では、前記第3実施例にお
けるPC基礎移動治具35のアームを1本増して2本に
し、それら2本のアーム28と48の先端のフック19
と29をレベル調整板21の上下に突き出たボルト20
に引っ掛けるようになっており、ボルト40を回し、そ
の先端39によって移動板30の側面50を押圧し、移
動板21に載せたままレベル調整板21の上面22を滑
らせてPC基礎11を所定の位置まで移動させ、隣合う
PC基礎11と一直線に並ぶように並び具合を揃えるこ
とになる。
【0028】上記第3実施例および第4実施例における
移動板30は、予めボルトやナット51によってPC基
礎の底面に取り付けておくことも出来る(図23)。そ
の場合、移動板30の底面31から突き出たボルトやナ
ット51がレベル調整板21の上面22に擦れ合わない
ようにするため、レベル調整板21の上面22にスペー
サーやワッシャー52を重ねておくとよい(図23)。
【0029】
【発明の効果】上記の如く本発明では、ナット26を回
してPC基礎のレベルと建ち具合(傾き)の調整が行わ
れ、ボルト40を回して平板な基板13とレベル調整板
21、または、レベル調整板21と移動板30の間で摺
動させてPC基礎11の並び具合の調整が行われる。
【0030】そして、これらの調整が、ネジ機構を構成
するボルト40やナット26をスパナによって回すだけ
の単純作業によるため左程の労力を要せず、平板な基板
13の上で行われるので基礎施工下地面の良し悪しに影
響されず、レベル調整時にPC部材の建ち具合や並び具
合が損なわれたり、並び具合の調整時にレベルや建ち具
合が損なわれたりするようなことがなく、格別高度な技
術や技量を要せず、迅速確実にPC基礎の施工位置を調
整することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るPC基礎施工位置調
整治具の基板の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るPC基礎施工位置調
整治具の基板とレベル調整板の組み立てた状態での斜視
図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るPC基礎施工位置調
整治具の基板とレベル調整板と移動板の組み立てた状態
での斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るPC基礎施工位置調
整治具のPC基礎を載設した状態での斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例に係るPC基礎施工位置調
整治具によって施工位置が調整された状態でのPC基礎
の正面図である。
【図6】本発明の第1実施例に係るPC基礎施工位置調
整治具のレベル調整板と移動板の組立箇所の拡大正面図
である。
【図7】本発明の第2実施例に係るPC基礎施工位置調
整治具の基板の斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例に係るPC基礎施工位置調
整治具の基板とレベル調整板の組み立てた状態での斜視
図である。
【図9】本発明の第2実施例に係るPC基礎施工位置調
整治具のPC基礎を載設した状態での斜視図である。
【図10】本発明の第2実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具のPC基礎を載設した状態での斜視図である。
【図11】本発明の第2実施例に係るPC基礎移動治具
の斜視図である。
【図12】本発明の第2実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具のPC基礎を載設した状態での要部断面図であ
る。
【図13】本発明の第3実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具の基板の斜視図である。
【図14】本発明の第3実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具の基板とレベル調整板の組み立てた状態での斜
視図である。
【図15】本発明の第3実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具の基板とレベル調整板と移動板の組み立てた状
態での斜視図である。
【図16】本発明の第3実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具のPC基礎を載設した状態での斜視図である。
【図17】本発明の第3実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具のPC基礎を載設した状態での斜視図である。
【図18】本発明の第3実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具のPC基礎を載設した状態での斜視図である。
【図19】本発明の第3実施例に係るPC基礎移動治具
の斜視図である。
【図20】本発明の第3実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具のPC基礎を載設した状態での要部断面図であ
る。
【図21】本発明の第4実施例に係るPC基礎移動治具
の斜視図である。
【図22】本発明の第4実施例に係るPC基礎施工位置
調整治具のPC基礎を載設した状態での要部断面図であ
る。
【図23】本発明に係るPC基礎施工位置調整治具の使
用状態での断面図である。
【図24】従来法による施工位置の調整状態におけるP
C基礎の断面図である。
【符号の説明】
10 バール 11 PC基礎 12 基礎施工下地面 13 基板 14 上面 15 凹部 16 嵌合孔 17 隙間 18 レベル調整板の側面 19 フック 20 脚材(ボルト) 21 レベル調整板 22 上面 23 底面 24 レベル管 25 ボルト差込孔 26 ナット 27 隙間 28 アーム 29 フック 30 移動板 31 底面 32 回転体 33 開口 34 周縁部分 35 PC基礎施工位置調整治具 36 ネジ孔の軸芯 37 母材 38 凹部 39 押材の先端 40 押材 41 底面 42 軸材 43 PC基礎移動治具 44 ネジ孔 45 空洞の軸芯 46 空洞 47 筒体 48 アーム 49 アームの先端部分 50 移動板の側面 a 移動板の厚み b レベル調整板の厚み c ナットの厚み
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−48930(JP,A) 特開 平4−368517(JP,A) 実開 昭57−26455(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/00 - 27/01

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC基礎の前端部分と後端部分に対応す
    る基礎施工下地面の2箇所に基板を載設し、ネジ機構に
    よって底面から出没移動する脚材を有するレベル調整板
    を前記基板に載設し、そのレベル調整板の上に直接、ま
    たは、そのレベル調整板の上に載設した移動板の上にP
    C基礎を載設し、前記レベル調整板の底面から前記脚材
    を出没移動させてPC基礎のレベルと建ち具合を調整す
    ると共に、前記レベル調整板を前記基板の上で移動し、
    または、前記移動板を前記レベル調整板の上で移動して
    PC基礎の並び具合を調整することし、上記底面から出
    没移動する脚材の数を2本または4本とし、前記レベル
    調整板には差込孔を開け、その差込孔に前記脚材を差し
    込んで前記レベル調整板の表裏に突出させておくこと、
    を特徴とするPC基礎施工位置調整方法。
  2. 【請求項2】 PC基礎を施工する基礎施工下地面に載
    設する基板と、ネジ機構によって底面から出没駆動され
    る脚材を有するレベル調整板と、底面から回転体の一部
    が突き出ている移動板とによって構成され、前記レベル
    調整板の上面が、その上に載設した前記移動板が移動し
    得る形状になっており、前記基板の上面が、その上に前
    記脚材を載せて前記レベル調整板を載設し得る形状にな
    っていることを特徴とするPC基礎施工位置調整治具。
  3. 【請求項3】 PC基礎を施工する基礎施工下地面に載
    設する基板と、ネジ機構によって底面から出没駆動され
    る脚材を有するレベル調整板と、ネジ機構によって背面
    から出没駆動される押材を有し、当該押材の運動方向に
    対し直角となる方向に底面から突き出た軸材を有するP
    C基礎移動治具とによって構成され、前記基板の上面
    が、その上に脚材を載せて前記レベル調整板が移動し得
    る形状になっており、前記基板の周縁に前記PC基礎移
    動治具の軸材が嵌合する嵌合孔が形成されていることを
    特徴とするPC基礎施工位置調整治具。
  4. 【請求項4】 前掲請求項3に記載の脚材がボルトであ
    り、前記レベル調整板に上下に貫通した少なくとも2個
    のボルト差込孔があり、そのボルト差込孔に当該ボルト
    が差し込まれており、その突き出たボルトの先端にナッ
    トが螺着されていること特徴とする前掲請求項3に記
    載のPC基礎施工位置調整治具。
  5. 【請求項5】 前掲請求項3に記載のPC基礎移動治具
    の押材がボルトであり、そのPC基礎移動治具の正面か
    ら背面に向けて貫通したネジ孔が形成されており、PC
    基礎移動治具のボルト(押材)が当該ネジ孔に螺着され
    ていること特徴とする前掲請求項3に記載のPC基礎施
    工位置調整治具。
  6. 【請求項6】 ナットの螺着された2本のボルトが上面
    に垂直に突設されており、PC基礎を施工する基礎施工
    下地面に載設される基板と、当該基板の2本のボルトに
    嵌合する2個のボルト差込孔を有するレベル調整板と、
    当該レベル調整板のボルト差込孔よりも口径が大きく、
    前記基板の2本のボルトが遊嵌する2個の開口を有する
    移動板と、軸芯を通る空洞の口径が前記基板のボルトに
    嵌合する大きさの筒体から当該軸芯の直角方向に突き出
    たアームの先端部分に、当該軸芯に先端を直角に向けて
    ネジ機構によって出没駆動される押材が螺着されてお
    り、その押材の先端と前記筒体の間に前記移動板の開口
    の周縁部分が遊嵌する大きさの凹部を有するPC基礎移
    動治具とによって構成され、前記レベル調整板の上面
    が、その上に載せた前記移動板が当該レベル調整板の上
    面で移動し得る形状になっていることを特徴とするPC
    基礎施工位置調整治具。
  7. 【請求項7】 前掲請求項6に記載の筒体の下端が前記
    アームから直角に突き出ており、当該アームの先端部分
    が、当該筒体の下端と同じ方向に突き出ており、それら
    突き出た筒体の下端とアームおよび突き出た当該先端部
    分に囲まれるコ字形状の凹部が形成されていること特徴
    とする前掲請求項6に記載のPC基礎施工位置調整治
    具。
  8. 【請求項8】 ナットが螺着された2本のボルトが上面
    に垂直に突設されており、PC基礎を施工する基礎施工
    下地面に載設される基板と、当該基板の2本のボルトに
    嵌合する2個のボルト差込孔を有するレベル調整板と、
    当該レベル調整板のボルト差込孔よりも口径が大きく、
    前記基板の2本のボルトが遊嵌する2個の開口を有する
    移動板と、中央部にネジ孔を有する母材の当該ネジ孔を
    間に挟む両端部から当該ネジ孔の軸芯に平行に2本のア
    ームが突き出ており、それら2本のアームの先端が前記
    ネジ孔の軸芯に直交させた前記基板のボルトに係合する
    フックになっており、その母材のネジ孔にボルトが螺着
    されたPC基礎移動治具とによって構成され、前記レベ
    ル調整板の上面が、その上に載せた前記移動板が当該レ
    ベル調整板の上面で移動し得る形状になっており、前記
    PC基礎移動治具の2本のアームの間が前記レベル調整
    板の厚みbと前記移動板の厚みaと前記基板のナットの
    厚みcとの和(a+b+c)よりも広い隙間になってお
    り、且つ、前記PC基礎移動治具の2本中の一方のアー
    ムとボルトの間が前記レベル調整板の厚みbと前記ナッ
    トの厚みcとの和(b+c)よりも広い隙間になってい
    ることを特徴とするPC基礎施工位置調整治具。
JP15956594A 1994-06-18 1994-06-18 Pc基礎施工位置調整方法と調整治具 Expired - Fee Related JP3536123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15956594A JP3536123B2 (ja) 1994-06-18 1994-06-18 Pc基礎施工位置調整方法と調整治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15956594A JP3536123B2 (ja) 1994-06-18 1994-06-18 Pc基礎施工位置調整方法と調整治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH084028A JPH084028A (ja) 1996-01-09
JP3536123B2 true JP3536123B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=15696512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15956594A Expired - Fee Related JP3536123B2 (ja) 1994-06-18 1994-06-18 Pc基礎施工位置調整方法と調整治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3536123B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5468040B2 (ja) * 2010-04-19 2014-04-09 株式会社ハウスビーエム 機械固定治具
JP7377616B2 (ja) * 2019-03-28 2023-11-10 日鉄建材株式会社 高さ調整部材、基礎構造、及び立ち上がり部材の高さ調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH084028A (ja) 1996-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3536123B2 (ja) Pc基礎施工位置調整方法と調整治具
JP2870513B2 (ja) 基礎コンクリートに鉄骨柱の通り芯を合わせる工法
US20060010790A1 (en) Method and kit for supporting a foundation post
JP3483522B2 (ja) 鉄骨柱の位置調整装置
JPH0633043Y2 (ja) 支柱の支持構造
JP4144809B2 (ja) 免震装置の設置状態調整方法及びその設置状態調整装置
JP3337441B2 (ja) レベル調整具及びこれを用いたコンクリートブロックの施工方法
JP3765086B2 (ja) Pc基礎部材据付位置調整治具
JP2002194897A (ja) 鉄骨柱の目違い修正用治具
JP3761464B2 (ja) パッキング材及び床下換気構造の構築方法
JPH07119157A (ja) アンカーボルト据付構造
JP3499754B2 (ja) 鉄骨柱の建入れ直し装置
CN221073487U (zh) 新型剪力墙钢背楞支撑体系
JP2579387Y2 (ja) 収納庫固定構造
CN219655678U (zh) 一种建筑使用承载架
JP3888291B2 (ja) 鉄骨柱用のアンカーポスト及びその組立方法
CN219887233U (zh) 一种钢结构外墙板的连接结构
JP2004169546A (ja) アンカーボルトの支持装置
JPH0842144A (ja) コンクリート型枠の支持装置
JP3122339B2 (ja) パネルの取付装置
JPH0679837U (ja) 構築用アンカーボルトの固定装置
CN115897970A (zh) 一种盘扣式脚手架结构及施工方法
JPH08158383A (ja) 擁壁等の施工法
KR200285374Y1 (ko) 벽체용 폼패널의 수평조절 받침대
JPH07197474A (ja) アンカーボルトの芯出装置及び芯出工法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees