JP3535498B2 - 背面投射型スクリーン - Google Patents

背面投射型スクリーン

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JP3535498B2 JP2002065476A JP2002065476A JP3535498B2 JP 3535498 B2 JP3535498 B2 JP 3535498B2 JP 2002065476 A JP2002065476 A JP 2002065476A JP 2002065476 A JP2002065476 A JP 2002065476A JP 3535498 B2 JP3535498 B2 JP 3535498B2
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lens
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクション
テレビやマイクロフィルムリーダー等の画面として用い
られるフレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシ
ートから構成される背面投射型スクリーンに関するもの
であり、さらに詳しくは、輝度が高く、モアレ現象が抑
制されるとともに、垂直方向の視野範囲の広い背面投射
型スクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】背面投写型プロジェクションテレビ等に
おいては、画面の明るさおよび均一性が得られるよう
に、また斜め方向から観察した場合でもある程度の明る
い像が観察できるように、フレネルレンズシートとレン
チキュラーレンズシートから構成されたスクリーンが使
用されている。
【0003】このような背面投射型スクリーンとして
は、図6に示したように、フレネルレンズシート1のレ
ンズ面3をレンチキュラーレンズシート2側に配置した
透過型スクリーンが一般的に使用されており、その輝度
を高めるとともに広い範囲で映像が観察できるように種
々の工夫がなされている。例えば、水平方向の視野角を
広げるためには、特開昭57−165830号公報、特
開昭57−207235号公報、特開昭58−1459
33号公報、特開昭58−176628号公報等で提案
されているように、入射光の一部を縦方向のレンチキュ
ラーレンズのレンズの一部で全反射させて観察側に出射
させる等の方法によって達成されている。
【0004】一方、垂直方向の視野角を広げるために
は、フレネルレンズシート1あるいはレンチキュラーレ
ンズシート2に拡散剤を混入したり、拡散剤層を形成す
る等の方法が行われていた。しかし、このような拡散剤
による拡散では、光を垂直方向にだけ拡散させるもので
はなく、あらゆる方向に光を拡散させるため、垂直方向
の十分な視野角の拡大が図れず、非常に効率が悪いとと
もに、拡散剤の濃度を増加させた場合には全光線透過
率、ゲイン(G )が低下し輝度やコントラストが低
下するという問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特開昭51−
100723号公報、特開昭58−134627号公
報、特開昭59−48744号公報、特開平4−539
94号公報等には、横方向のレンチキュラーレンズを形
成した第2のレンチキュラーレンズシートを使用した
り、観察側に縦方向のレンチキュラーレンズを形成し、
光源側に横方向のレンチキュラーレンズを形成したレン
チキュラーレンズシートを使用したり、フレネルレンズ
シートの光源側に横方向のレンチキュラーレンズを形成
したりする方法等が提案されており、横方向のレンチキ
ュラーレンズによって光を垂直方向に拡散させ垂直方向
の視野角を広げようとする方法が行われてきている。
【0006】しかしながら、従来の横方向のレンチキュ
ラーレンズは、そのピッチが数百μmと比較的大きいた
めに、フレネルレンズの同心円状のレンズ模様との作用
によってモアレ現象が発生したり、レンチキュラーレン
ズの曲率半径がピッチと比較して大きいために、十分な
垂直方向への視野角の拡大が行われない等の問題点を有
している。そこで、本発明の目的は、全光線透過率およ
びゲイン(G )が高く、モアレ現象が抑制されると
ともに、垂直方向の視野範囲を拡大することのできる背
面投射型スクリーンスクリーンを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の背面
投射型スクリーンは、フレネルレンズが形成されたフレ
ネルレンズシートと、出射面側に縦方向のレンチキュラ
ーレンズが形成されたレンチキュラーレンズシートから
構成される背面投射型スクリーンであって、フレネルレ
ンズシートおよび/またはレンチキュラーレンズシート
の入射面側に、ピッチがフレネルレンズのピッチの1/
50〜9/10である横方向のレンチキュラーレンズが
形成され、スクリーンの上部近傍および下部近傍の少な
くとも一方で横方向のレンチキュラーレンズの曲率半径
が他の部分より小さいことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の背面投射型スクリーン
は、図1あるいは図2に示したように、出射面側にフレ
ネルレンズ3が形成されたフレネルレンズシート1と、
出射面側に縦方向のレンチキュラーレンズ4が形成され
たレンチキュラーレンズシート2から構成されている。
【0009】本発明のフレネルレンズシート1は、アク
リル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、オレフィン系樹
脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂あるいはこれら
の混合樹脂等の光透過性の良い合成樹脂から構成されて
おり、鋳込み成形法、射出成形法、加熱プレス成形法あ
るいは活性エネルギー線硬化型樹脂を用いる方法等の通
常使用されている方法によって製造される。フレネルレ
ンズシート1の出射面側(観察側)には、サーキュラー
フレネルレンズ3が形成されている。サーキュラーフレ
ネルレンズ3は、その中心をスクリーンの中心と一致さ
せるように配置してもよいし、中心をずらすようにして
配置してもよい。
【0010】本発明のレンチキュラーレンズシート2
は、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、オレフ
ィン系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂あるい
はこれらの混合樹脂等の光透過性の良い合成樹脂から構
成されており、押出成形法、鋳込み成形法、射出成形法
あるいは加熱プレス成形法等の通常使用されている方法
によって製造される。レンチキュラーレンズシート2の
出射面側に形成される縦方向のレンチキュラーレンズ4
のレンズ形状は、特に限定されるものではなく、通常使
用されている断面半円状、断面半楕円状等の断面円弧状
レンチキュラーレンズの形状が使用できる。
【0011】本発明のレンチキュラーレンズ4として
は、水平方向の視野角を拡大させるためには、レンチキ
ュラーレンズ4を構成する一部または全部のレンズを、
入射光の一部が一旦全反射した後に観察側に出射するよ
うなレンズ形状に設計されたもの、すなわち、図3に示
したように、一般的な断面円形のレンズ6と全反射面8
を有するレンズ7とを交互に配列したものが好ましい。
このようなレンチキュラーレンズ4によれば、レンズ7
に入射した光のうち全反射面8部分に入射した光は全反
射されて円弧状頂面9から左右に広がって出射し、断面
円形レンズ6および円弧状頂面9の部分に入射した光は
一般の断面円形レンズと同様に出射し、これらの出射光
が総合されて中心から相当に広い範囲にわたって視野角
を広げることができるものである。なお、全反射面8の
傾きは使用する材料の屈折率等によって設定でき、例え
ば、メタクリル樹脂を使用する場合には70〜80度程
度の傾きにすればよい。
【0012】また、本発明のレンチキュラーレンズシー
ト2としては、横方向のレンチキュラーレンズ5をフレ
ネルレンズシート1に形成する場合には、入射面側にも
縦方向のレンチキュラーレンズを形成した両面レンチキ
ュラーレンズシートを使用することもできる。さらに、
画像のコントラストを向上させる目的で、レンチキュラ
ーレンズ4の光不透過部に外光吸収層を形成させること
もできる。
【0013】また、本発明においては、フレネルレンズ
シート1のサーキュラーフレネルレンズ3とレンチキュ
ラーレンズシート2の縦方向のレンチキュラーレンズ4
によるモアレ現象を抑止するために、サーキュラーフレ
ネルレンズ3のピッチを1としたときに、レンチキュラ
ーレンズ4のピッチがN+0.35〜0.43、N+
0.55〜0.73、1/(N+0.35〜0.43)
または1/(N+0.55〜0.73)の範囲とするこ
とが好ましい。但し、Nは1〜12の自然数である。
【0014】上記のようなフレネルレンズシート1およ
びレンチキュラーレンズシート2とから構成される本発
明の背面投射型スクリーンにおいては、フレネルレンズ
シート1およびレンチキュラーレンズシート2の少なく
とも一方の入射面側に、レンズのピッチ(p)がフレネ
ルレンズのピッチ(p )の1/50〜9/10でる
ような横方向のレンチキュラーレンズ5を形成すること
を特徴とするもである。
【0015】このように、横方向のレンチキュラーレン
ズ5を形成することにより、入射した光がまず横方向の
レンチキュラーレンズ5で垂直方向に広げられ、次に縦
方向のレンチキュラーレンズ4で水平方向に広げられる
ことになり、水平方向および垂直方向の視野角を同時に
拡大することができるものである。
【0016】また、横方向のレンチキュラーレンズ5の
レンズピッチ(p)をフレネルレンズのピッチ(p
)の1/50〜9/10の範囲とし、ピッチ(p)
と曲率半径(r)とが上記式(1)の関係を満足するよ
うに設定することによって、垂直方向の視野角を十分に
広げるとともに、横方向のレンチキュラーレンズ5とフ
レネルレンズ3によるモアレ現象の発生を抑止でき、モ
アレ現象のない視野角の広いスクリーンを提供できるも
のである。横方向のレンチキュラーレンズ5のレンズピ
ッチ(p)がフレネルレンズ(p )のピッチの9/
10を越えると、フレネルレンズ3との干渉によるモア
レ現象の発生が著しくなり、逆に1/50未満では加工
が非常に困難になり生産性に劣るためであり、好ましく
はp/pが1/10〜4/5の範囲である。また、横
方向のレンチキュラーレンズ5の加工性やモアレ現象の
抑制効果を考慮すると、横方向のレンチキュラーレンズ
5のレンズピッチは、0.01〜0.1mmの範囲であ
ることが好ましい。
【0017】さらに、本発明においては、スクリーンの
上部近傍および下部近傍の少なくとも一方において、横
方向のレンチキュラーレンズ5の曲率半径(r)を他の
部分よりも小さく形成することによって、上部近傍ある
いは下部近傍での垂直方向の視野角の広がりをより大き
くすることができる。例えば、比較的高い位置にスクリ
ーンが設置される場合には、スクリーンの上部近傍のみ
の垂直方向の視野角を広げればよいので、上部近傍に形
成する横方向のレンチキュラーレンズ5の曲率半径
(r)を小さくするように形成すればよい。また、横方
向のレンチキュラーレンズ5のレンズピッチ(p)は、
スクリーン上部から下部まで一定であってもよいし、必
要に応じてランダムにあるいは規則的に変化させること
もできる。
【0018】横方向のレンチキュラーレンズ5として
は、そのピッチ(p)と曲率半径(r)とが次の式
(1)の関係を満足することが好ましい。これは、p/
rが1を越えると全光線透過率およびゲイン(G
が低下し明るい画像が得られなくなり、逆にp/rが
0.3未満であると垂直方向の視野角の広がりが不十分
となるためであり、好ましくはピッチ(p)と曲率半径
(r)とが次の式(2)を満足する範囲である。
【0019】
【数2】 本発明の横方向のレンチキュラーレンズ5は、図4に示
したように凸状のレンチキュラーレンズであっても、図
5の示したように凹状のレンチキュラーレンズであって
もよい。また、横方向のレンチキュラーレンズ5は、フ
レネルレンズシート1あるいはレンチキュラーレンズシ
ート2の入射面全体に形成してもよいが、必要に応じて
特定の一部分だけに形成してもよい。
【0020】本発明においては、横方向のレンチキュラ
ーレンズ5は、フレネルレンズシート1あるいはレンチ
キュラーレンズシート2のいずれに形成してもよいが、
フレネルレンズシート1の入射面側に形成した方が、フ
レネルレンズシート1で発生する迷光等を防止して虹等
の発生を防止できるため好ましい。
【0021】本発明の横方向のレンチキュラーレンズ5
の形成は、押出成形法、鋳込み成形法、射出成形法、加
熱プレス成形法あるいは紫外線等の活性エネルギー線硬
化型樹脂を用いた方法等の方法によって製造することが
できる。
【0022】本発明の背面投射型スクリーンは、上記の
ような横方向のレンチキュラーレンズ5を形成すること
によって、垂直方向への拡散性が付与されるため、光拡
散剤の使用量を減少させることができ、全光線透過率お
よびゲイン(G )を高め輝度やコントラストを向上
させることができるが、フレネルレンズ3と縦方向のレ
ンチキュラーレンズ4によるモアレ現象の発生や写り込
み等を抑制する観点から、フレネルレンズシート1ある
いはレンチキュラーレンズシート2の少なくとも一方に
0.5〜2重量%程度の範囲で少量の光拡散剤を混入さ
せることが好ましい。光拡散剤としては、特に限定され
るものではなく公知の拡散剤が使用でき、例えば、シリ
カ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アル
ミナ、酸化亜鉛、ガラス等の無機系微粒子、架橋ポリマ
ー等の有機系微粒子等が挙げられる。また、光拡散剤を
混入する代わりに、あるいはこれと併用して、光拡散剤
を混入する光拡散剤層を形成してもよいし、フレネルレ
ンズシートあるいはレンチキュラーレンズシートの表面
に微細な凹凸を形成してもよい。さらに、光拡散剤の他
に、ティント剤、難燃剤、光安定剤、耐熱劣化防止剤等
の添加剤を必要に応じて添加することができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。 実施例1 平均粒径10μmのシリカ粉を1重量%含有した、屈折
率1.492、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用い
て、その一方の表面に図3に示したようなピッチ0.4
mmの断面円形のレンズ6と、ピッチ0.3mmの全反
射面8を有するレンズ7とを交互に配列した縦方向のレ
ンチキュラーレンズ4を、他面にピッチ0.08mm、
曲率半径0.13mmの断面円弧状の横方向のレンチキ
ュラーレンズ5を加熱プレス成形によって形成し、レン
チキュラーレンズシート2を得た。一方、屈折率1.4
92、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用いて、その一
方の表面にピッチ0.13mmのサーキュラーフレネル
レンズ3を加熱プレス成形によって形成したフレネルレ
ンズシート1を得た。
【0024】得られたレンチキュラーレンズシート2お
よびフレネルレンズシート1を、図1に示したように、
フレネルレンズシート1をフレネルレンズ3が出射面側
となるように光源側に設置し、レンチキュラーレンズシ
ート2を縦方向のレンチキュラーレンズ4が出射面側と
なるように観察側に設置して背面投射型スクリーンを組
み立てた。この背面投射型スクリーンを、パイオニア社
製50インチプロジェクションテレビに取り付けて画像
を観察したところ、垂直指向性(αV)が12度と垂直
方向の視野角が広く、全光線透過率が52%、ゲイン
(G )が4.5と明るい画面が得られた。また、
虹、二重像、モアレ現象もほとんど見られない均一な画
面であった。
【0025】実施例2 屈折率1.492、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用
いて、その一方の表面にピッチ0.13mmのサーキュ
ラーフレネルレンズ3を、他面にピッチ0.08mm、
曲率半径0.13mmの断面円弧状の横方向のレンチキ
ュラーレンズ5を加熱プレス成形によって形成し、フレ
ネルレンズシート1を得た。一方、平均粒径10μmの
シリカ粉を1重量%含有した、屈折率1.492、厚さ
3mmのアクリル系樹脂板を用いて、その一方の表面に
図3に示したようなピッチ0.4mmの断面円形のレン
ズ6と、ピッチ0.3mmの全反射面8を有するレンズ
7とを交互に配列した縦方向のレンチキュラーレンズ4
を加熱プレス成形によって形成しレンチキュラーレンズ
シート2を得た。
【0026】得られたレンチキュラーレンズシート2お
よびフレネルレンズシート1を、図1に示したように、
フレネルレンズシート1をフレネルレンズ3が出射面側
となるように光源側に設置し、レンチキュラーレンズシ
ート2を縦方向のレンチキュラーレンズ4が出射面側と
なるように観察側に設置して背面投射型スクリーンを組
み立てた。この背面投射型スクリーンを、パイオニア社
製50インチプロジェクションテレビに取り付けて画像
を観察したところ、垂直指向性(αV)が12度と垂直
方向の視野角が広く、全光線透過率が52%、ゲイン
(G )が4.5と明るい画面が得られた。また、
虹、二重像、モアレ現象もほとんど見られない均一な画
面であった。
【0027】比較例1 平均粒径10μmのシリカ粉を3重量%含有した、屈折
率1.492、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用い
て、その一方の表面に図3に示したようなピッチ0.4
mmの断面円形のレンズ6と、ピッチ0.3mmの全反
射面8を有するレンズ7とを交互に配列した縦方向のレ
ンチキュラーレンズ4を加熱プレス成形によって形成し
レンチキュラーレンズシート2を得た。一方、屈折率
1.492、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用いて、
その一方の表面にピッチ0.13mmのサーキュラーフ
レネルレンズ3を加熱プレス成形によって形成したフレ
ネルレンズシート1を得た。
【0028】得られたレンチキュラーレンズシート2お
よびフレネルレンズシート1を、図1に示したように、
フレネルレンズシート1をフレネルレンズ3が出射面側
となるように光源側に設置し、レンチキュラーレンズシ
ート2を縦方向のレンチキュラーレンズ4が出射面側と
なるように観察側に設置して背面投射型スクリーンを組
み立てた。この背面投射型スクリーンを、パイオニア社
製50インチプロジェクションテレビに取り付けて画像
を観察したところ、垂直指向性(αV)が8度と垂直方
向の視野角が狭く、全光線透過率が44%、ゲイン(G
)が3.0と低く輝度およびコントラストの低いも
のであった。
【0029】比較例2 平均粒径10μmのシリカ粉を1重量%含有した、屈折
率1.492、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用い
て、その一方の表面に図3に示したようなピッチ0.4
mmの断面円形のレンズ6と、ピッチ0.3mmの全反
射面8を有するレンズ7とを交互に配列した縦方向のレ
ンチキュラーレンズ4を、他面にピッチ0.57mm、
曲率半径0.13mmの断面円弧状の横方向のレンチキ
ュラーレンズ5を加熱プレス成形によって形成し、レン
チキュラーレンズシート2を得た。一方、屈折率1.4
92、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用いて、その一
方の表面にピッチ0.13mmのサーキュラーフレネル
レンズ3を加熱プレス成形によって形成したフレネルレ
ンズシート1を得た。
【0030】得られたレンチキュラーレンズシート2お
よびフレネルレンズシート1を、図1に示したように、
フレネルレンズシート1をフレネルレンズ3が出射面側
となるように光源側に設置し、レンチキュラーレンズシ
ート2を縦方向のレンチキュラーレンズ4が出射面側と
なるように観察側に設置して背面投射型スクリーンを組
み立てた。この背面投射型スクリーンを、パイオニア社
製50インチプロジェクションテレビに取り付けて画像
を観察したところ、垂直指向性(αV)が15度と垂直
方向の視野角が広く、全光線透過率が55%、ゲイン
(G )が5と明るい画面が得られた。しかし、フレ
ネルレンズ4と横方向のレンチキュラーレンズ5による
モアレ現象の発生が著しいものであった。
【0031】比較例3 平均粒径10μmのシリカ粉を1重量%含有した、屈折
率1.492、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用い
て、その一方の表面に図3に示したようなピッチ0.4
mmの断面円形のレンズ6と、ピッチ0.3mmの全反
射面8を有するレンズ7とを交互に配列した縦方向のレ
ンチキュラーレンズ4を、他面にピッチ0.06mm、
曲率半径0.23mmの断面円弧状の横方向のレンチキ
ュラーレンズ5を加熱プレス成形によって形成し、レン
チキュラーレンズシート2を得た。一方、屈折率1.4
92、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用いて、その一
方の表面にピッチ0.13mmのサーキュラーフレネル
レンズ3を加熱プレス成形によって形成したフレネルレ
ンズシート1を得た。
【0032】得られたレンチキュラーレンズシート2お
よびフレネルレンズシート1を、図1に示したように、
フレネルレンズシート1をフレネルレンズ3が出射面側
となるように光源側に設置し、レンチキュラーレンズシ
ート2を縦方向のレンチキュラーレンズ4が出射面側と
なるように観察側に設置して背面投射型スクリーンを組
み立てた。この背面投射型スクリーンを、パイオニア社
製50インチプロジェクションテレビに取り付けて画像
を観察したところ、垂直指向性(αV)が5.3度と垂
直方向の視野角が十分なものではなかった。
【0033】比較例4 平均粒径10μmのシリカ粉を1重量%含有した、屈折
率1.492、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用い
て、その一方の表面に図3に示したようなピッチ0.4
mmの断面円形のレンズ6と、ピッチ0.3mmの全反
射面8を有するレンズ7とを交互に配列した縦方向のレ
ンチキュラーレンズ4を、他面にピッチ0.06mm、
曲率半径0.05mmの断面円弧状の横方向のレンチキ
ュラーレンズ5を加熱プレス成形によって形成し、レン
チキュラーレンズシート2を得た。一方、屈折率1.9
42、厚さ3mmのアクリル系樹脂板を用いて、その一
方の表面にピッチ0.13mmのサーキュラーフレネル
レンズ3を加熱プレス成形によって形成したフレネルレ
ンズシート1を得た。
【0034】得られたレンチキュラーレンズシート2お
よびフレネルレンズシート1を、図1に示したように、
フレネルレンズシート1をフレネルレンズ3が出射面側
となるように光源側に設置し、レンチキュラーレンズシ
ート2を縦方向のレンチキュラーレンズ4が出射面側と
なるように観察側に設置して背面投射型スクリーンを組
み立てた。この背面投射型スクリーンを、パイオニア社
製50インチプロジェクションテレビに取り付けて画像
を観察したところ、垂直指向性(αV)が20度と垂直
方向の視野角は広かったが、全光線透過率が49%、ゲ
イン(G )が1.5と低く輝度およびコントラスト
の低いものであった。
【0035】
【発明の効果】本発明の背面投射型スクリーンは、特定
範囲のピッチおよび曲率半径の横方向のレンチキュラー
レンズを形成することにより、全光線透過率およびゲイ
ン(G )が高く、垂直方向の視野範囲を拡大できる
とともに、モアレ現象の抑制された優れた画像を得るこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背面投射型スクリーンの構成の概略を
示す部分斜視図である。
【図2】本発明の背面投射型スクリーンの他の構成の概
略を示す部分斜視図である。
【図3】本発明の縦方向のレンチキュラーレンズの形状
を示す部分断面図である。
【図4】本発明の横方向のレンチキュラーレンズの形状
を示す部分断面図である。
【図5】本発明の横方向のレンチキュラーレンズの他の
形状を示す部分断面図である。
【図6】従来の背面投射型スクリーンの構成の概略を示
す部分斜視図である。
【符号の説明】
1:フレネルレンズシート 2:レンチキュラーレンズシート 3:フレネルレンズ 4:縦方向のレンチキュラーレンズ 5:横方向のレンチキュラーレンズ 6:断面円形レンズ 7:全反射面を有するレンズ 8:全反射面 9:円弧状頂面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレネルレンズが形成されたフレネルレ
    ンズシートと、出射面側に縦方向のレンチキュラーレン
    ズが形成されたレンチキュラーレンズシートから構成さ
    れる背面投射型スクリーンであって、フレネルレンズシ
    ートおよび/またはレンチキュラーレンズシートの入射
    面側に、ピッチがフレネルレンズのピッチの1/50〜
    9/10である横方向のレンチキュラーレンズが形成さ
    れ、スクリーンの上部近傍および下部近傍の少なくとも
    一方で横方向のレンチキュラーレンズの曲率半径が他の
    部分より小さいことを特徴とする背面投射型スクリー
    ン。
  2. 【請求項2】 前記横方向のレンチキュラーレンズのピ
    ッチ(p)と曲率半径(r)とが次の式(1)を満足す
    るような横方向のレンチキュラーレンズが形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の背面投射型スクリ
    ーン。 【数1】
  3. 【請求項3】 前記横方向のレンチキュラーレンズのピ
    ッチが0.01〜0.1mmであることを特徴とする請
    求項1または2に記載の背面投射型スクリーン。
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