JP3535294B2 - トランス - Google Patents

トランス

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JP3535294B2
JP3535294B2 JP34669595A JP34669595A JP3535294B2 JP 3535294 B2 JP3535294 B2 JP 3535294B2 JP 34669595 A JP34669595 A JP 34669595A JP 34669595 A JP34669595 A JP 34669595A JP 3535294 B2 JP3535294 B2 JP 3535294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力電圧を変化可
能なトランスに関し、詳しくは、制御用導体に流す制御
電流に応じて二次側導体に出力する電圧を変化させるこ
とができるトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のトランスとして、特開平6−1
12064号公報に記載されたスイッチングトランスが
知られている。この従来のスイッチングトランスは、3
本足のコアを有し、そのうちの中足には、孔が開けられ
ている。一方、左右の足には、第1の巻線と第2の巻線
とが、それぞれ巻き回され、第1の巻線が一次巻線を構
成すると共に、第2の巻線が二次巻線を構成している。
また、中足の孔の両側部には、巻線をそれぞれ同数だけ
巻き回し、その巻線に発生する誘起電圧が逆特性になる
ように直列接続された制御巻線が設けられている。
【0003】この従来のトランスでは、一次巻線に直流
電流が入力されると、磁束φaが発生し、磁束φaは、
右足に巻き回された二次巻線内を通過して左足に戻る磁
束φbと、制御巻線内を通過して左足に戻る磁束φcに
分割される。この場合、制御巻線に制御電流を流さない
ときには、磁束φaは、各磁路の断面積が等しいとする
と、磁路長にほぼ反比例して磁束φcと磁束φbに分割
される。したがって、磁束φcが通過する磁路長の方が
磁束φbが通過する磁路長よりも短いため、磁束φcの
方が磁束φbよりも大きい。また、磁束φcが制御巻線
を通過する際に、両巻線に発生する誘起電圧が逆特性に
なるように直列接続してあるため、理想的には、両巻線
に生じた起電力が互いに打ち消し合い、結果的に起電力
が生じることはなく、制御電流を流し易いようになって
いる。
【0004】一方、制御巻線に制御電流を流すと、中足
が磁気飽和し、中足の磁気抵抗が大きくなるため、磁束
φaは、殆ど磁束φbとなって二次巻線を通過する。こ
れにより、一次巻線に入力した直流電力が殆ど二次巻線
に伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
スイッチングトランスには以下の問題点がある。すなわ
ち、第1に、従来のスイッチングトランスでは、一次巻
線に入力した直流電力を二次巻線に伝達させる通常状態
のときに、制御巻線に電流を流して中足を磁気飽和させ
なければならない。このため、制御用電力を連続的に消
費し、しかも、中足全体を磁気飽和させるために、制御
電力として非常に大きな電力を必要とする。この結果、
電源装置に用いた場合には、変換効率が極めて悪いとい
う問題点がある。
【0006】第2に、理想的には、磁束φcが通過して
も制御巻線には起電力が生じないはずであるが、実際的
には、左足から左中足を介して左足に戻る磁路長の方
が、左足から右中足を介して左足に戻る磁路長よりも短
いため、左中足に巻き回された制御巻線を通過する磁束
の方が右中足に巻き回された制御巻線を通過する磁束よ
りも大きい。このため、両制御巻線に発生した起電力が
互いに打ち消し合わないので、制御巻線には誘起電圧が
発生してしまう。一方、制御巻線は、小電流で中足を磁
気飽和させるために、その巻数が非常に多くなってい
る。したがって、制御巻線には高電圧の起電力が生じる
ため、制御電流を流す場合には、少なくとも高電圧の起
電力よりも高い電圧を出力することができる制御電源を
必要とするという問題点がある。
【0007】第3に、透磁率の高いアモルファス材など
のようにB−H曲線の角形比が高い磁気材料を使用した
場合には、中足は、通常状態および磁気飽和している状
態のいずれか一方の状態を変移してしまい、磁気抵抗を
連続的に変化させることが困難である。このため、二次
巻線に出力する電圧を連続的に変化させることが困難で
あるという問題点がある。
【0008】第4に、制御巻線に制御電流を流していな
い状態のときにも、磁束φbが二次巻線を通過する結
果、二次巻線に発生する誘起電圧を完全に0Vまたはあ
る程度低い電圧にすることができず、出力電圧の可変範
囲が狭いという問題点がある。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、二次巻線に出力する電圧を小制御電力で変
化させることができるトランスを提供することを主目的
とし、出力電圧を連続的に変化させることができるトラ
ンスを提供することを他の目的とする。また、出力電圧
の可変範囲が広いトランスを提供することをも目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のトランスは、各端部同士がそれぞれ磁気的
に結合された第1から第4の柱状磁性体を少なくとも有
し、第1および第2の柱状磁性体を含む閉磁路(以下、
「第1の閉磁路」という)の磁気抵抗、並びに第3およ
び第4の柱状磁性体を含む閉磁路(以下、「第2の閉磁
路」という)の磁気抵抗が、互いにほぼ等しく、かつ第
1および第4の柱状磁性体を含む閉磁路(以下、「第3
の閉磁路」という)の磁気抵抗よりもそれぞれ小さいト
ランス用コアと、第1および第2の巻線部を第1および
第4の柱状磁性体にそれぞれ同巻数で巻き回しかつ第2
および第3の柱状磁性体内を互いに逆向きに通過する磁
束をそれぞれ発生するように第1および第2の巻線部を
結線して形成された一次巻線と、第2および第3の柱状
磁性体にそれぞれ同巻数で巻き回されかつ一次巻線によ
って発生した磁束に基づく誘起電圧を互いに加算可能に
結線された第3および第4の巻線部を有する二次巻線
と、第2および第3の柱状磁性体にそれぞれ同巻数で巻
き回されかつ一次巻線によって発生した磁束に基づく誘
起電力を互いに減算可能に結線された第5および第6の
巻線部を有する制御巻線とを備えていることを特徴とす
る。
【0011】このトランスでは、一次巻線に交流電流を
流すと、一次巻線の第1,第2の巻線部によって磁束が
発生する。第1の巻線部によって発生した磁束は、第1
の閉磁路内を通過し、第2の巻線部によって発生した磁
束は、第2の閉磁路内を通過する。この状態では、第2
および第3の柱状磁性体内を互いに逆向きに通過する磁
束がそれぞれ発生すると共に、これらの磁束に基づいて
第3および第4の巻線部に誘起電圧が発生し、これらの
誘起電圧が加算されて二次巻線部に出力される。一方、
制御巻線では、第5および第6巻線部に発生した誘起電
圧が減算し合う。この場合、第1の閉磁路および第2の
閉磁路の磁気抵抗がほぼ等しく、かつ第1および第2の
巻線部が同巻き数であるので、第5および第6の巻線部
にそれぞれ誘起する電圧値がほぼ等しく、このため、両
者は、互いにほぼ打ち消し合う。この結果、制御巻線に
は電圧が殆ど誘起せず制御電流を流し易い状態になる。
一方、制御巻線に制御電流を流し、第2および第3の柱
状磁性体を磁気飽和させると、第1の閉磁路、および第
2の閉磁路の磁気抵抗が高くなり、第3の閉磁路の磁気
抵抗よりも高くなる。この結果、一次巻線によって発生
した磁束の殆どが第3の閉磁路内を通過するため、第3
および第4の巻線部には誘起電圧が発生せず、このた
め、二次巻線に電圧が出力されない。このように、この
トランスでは、制御巻線に制御電流を流し易いため、小
制御電流で出力電圧を変化させることができる。
【0012】請求項2記載のトランスは、各端部同士が
それぞれ磁気的に結合された第1から第4の柱状磁性体
を少なくとも有し、第1の閉磁路の磁気抵抗、および第
2の閉磁路の磁気抵抗が、互いにほぼ等しく、かつ第3
の閉磁路の磁気抵抗よりもそれぞれ小さいトランス用コ
アと、第1および第2の巻線部を第1および第4の柱状
磁性体にそれぞれ同巻数で巻き回しかつ第2および第3
の柱状磁性体内を互いに逆向きに通過する磁束をそれぞ
れ発生するように第1および第2の巻線部を結線して形
成された一次巻線と、第2および第3の柱状磁性体にそ
れぞれ同巻数で巻き回されかつ一次巻線によって発生し
た磁束に基づく誘起電圧を互いに加算可能に結線された
第3および第4の巻線部を有する二次巻線と、第2およ
び第3の柱状磁性体を巻き込むように巻き回された制御
巻線とを備えていることを特徴とする。
【0013】このトランスでは、一次巻線に交流電流を
流すと、一次巻線の第1,第2の巻線部によって磁束が
発生する。この磁束は、第2および第3の柱状磁性体内
を互いに逆向きに通過するため、第2および第3の柱状
磁性体を巻き込むように巻き回された制御巻線には誘起
電圧が発生しない。この結果、請求項1記載のトランス
と同様に、小制御電流で出力電圧を変化させることがで
きる。
【0014】請求項3記載のトランスは、請求項1また
は2記載のトランスにおいて、トランス用コアは、第2
の柱状磁性体と第3の柱状磁性体とが、両柱状磁性体よ
りも透磁率が低い材料で形成された低透磁率部材を介し
て磁気的に結合されていることを特徴とする。この場
合、低透磁率部材は、エアーギャップや、異なる磁性体
材料などによって構成することができる。
【0015】このトランスでは、制御電流を流していな
い状態では、低透磁率部材が、一次巻線によって発生し
た磁束の第3の閉磁路内の通過を阻止するため、発生し
た磁束の大半が第1および第2の閉磁路内を通過し、こ
れにより、一次巻線に入力された交流電力は、低損失で
二次巻線に伝達される。
【0016】請求項4記載のトランスは、請求項3記載
のトランスにおいて、低透磁率部材は、エアーギャップ
によって構成されていることを特徴とする。
【0017】このトランスでは、エアーギャップが通常
の磁性体よりも低い透磁率を有するため、第3の閉磁路
の磁気抵抗が大きい。したがって、制御電流を流してい
ない状態において、エアーギャップは、一次巻線によっ
て発生した磁束の第3の閉磁路内の通過を確実に阻止す
る。
【0018】請求項5記載のトランスは、請求項1から
4のいずれかに記載のトランスにおいて、第2および第
3の柱状磁性体は、その磁路断面積を徐々に変化させる
磁路断面積変化部をそれぞれ備えていることを特徴とす
る。
【0019】このトランスでは、制御電流を徐々に増加
させると、第1および第2の閉磁路内の磁気抵抗が徐々
に高くなるため、一次巻線によって発生した磁束が第3
の閉磁路内を通過する割合が大きくなる結果、二次巻線
に誘起する電圧値が徐々に低くなる。このため、このト
ランスでは、制御電流を増減することによって、二次巻
線に誘起する電圧を連続的に変化させることができる。
【0020】請求項6記載のトランスは、請求項1から
5のいずれかに記載のトランスにおいて、第1および第
2の巻線部並びに第3および第4の巻線部は、それぞ
れ、直列接続および並列接続のいずれかで結線されてい
ることを特徴とする。
【0021】このトランスでは、一次巻線によって発生
した磁束によって二次巻線に電圧を誘起させることがで
きると共に、制御巻線には電圧を誘起させない。一方、
制御電流を流したときには、一次巻線によって発生した
磁束に基づく誘起電圧を二次巻線に生じさせない。
【0022】請求項7記載のトランスは、請求項1から
6のいずれかに記載のトランスにおいて、第2および第
3の柱状磁性体にそれぞれ同巻数で巻き回され、かつ一
次巻線によって発生した磁束に基づく誘起電力を互いに
減算可能に直列接続されると共にその両端を短絡した第
7および第8の巻線部を有する短絡巻線を備えているこ
とを特徴とする。
【0023】このトランスでは、短絡巻線が、第2およ
び第3の柱状磁性体を通過する交流磁束によって制御巻
線に誘起する電圧を完全に0Vにする。このため、より
小さい制御電流で二次巻線に出力される電圧値を制御す
ることができる。
【0024】請求項8記載のトランスは、請求項1から
7のいずれかに記載のトランスにおいて、トランス用コ
アは、櫛刃状コアとI型コアとの組合せで構成されてい
ることを特徴とする。
【0025】請求項9記載のトランスは、請求項1から
7のいずれかに記載のトランスにおいて、トランス用コ
アは、柱状磁性体が複数立設されているベース磁性体
と、柱状磁性体を挟んでベース磁性体に対向して配置さ
れ各柱状磁性体と磁気的に結合可能な磁性体板とを含ん
で構成されていることを特徴とする。
【0026】請求項8および9記載のトランスでは、櫛
刃状コアにおける刃状コア、またはベース磁性体に立設
された柱状磁性体が、請求項1から8における第1から
第4の柱状磁性体を構成する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るトランスの好適な実施の形態について説明す
る。
【0028】図1は、本実施形態に係るトランス1の斜
視図を示している。トランス1は、電源装置などにおい
て絶縁された一次回路と二次回路との間における伝達電
力量の制御を行う直流安定化電源用トランス、および低
電圧トランスやモータ等の負荷制御用トランスとして用
いられるものであって、端部同士がそれぞれ磁気的に結
合されている第1〜第4の足(第1〜第4の柱状磁性
体)4〜7を有する櫛刃状コア2と、各足4〜7の端部
同士をそれぞれ磁気的に結合させるI型コア3a,3b
とを備えている。
【0029】櫛刃状コア2は、各足4〜7、および各足
4〜7同士を磁気的に結合させているベース磁性体8の
断面積が互いにほぼ等しいように構成されている。ま
た、足5,6の端部(磁路断面積変化部)5a,6a
は、先端部から徐々に断面積が大きくなるように斜めに
カットされている。I型コア3a,3bは、両者の間に
わずかな幅の間隙(エアーギャップ)10を形成した状
態で、各足4〜7にそれぞれ密着されている。間隙10
は低透磁率のため、I型コア3a,3b間の磁気抵抗
は、間隙10がない場合と比較して大きくなっている。
【0030】このトランス1では、第1,第2の足4,
5、第3,第4の足6,7、第1,第4の足4,7およ
び第2,第3の足5,6によって、第1の閉磁路、第2
の閉磁路、第3の閉磁路および第4の閉磁路がそれぞれ
形成され、第1および第2の閉磁路は、それぞれ、その
磁気抵抗が、互いにほぼ等しくかつ第3の閉磁路の磁気
抵抗よりも小さく形成されている。
【0031】また、トランス1は、電圧E(V)の交流
電源11に接続されている一次巻線21と、負荷12に
接続されている二次巻線22と、特に限定されないが0
〜1Aまでの直流電流である制御電流IC を出力する制
御電源13に接続されている制御巻線23とを備えてい
る。
【0032】一次巻線21は、直列接続された巻線部2
1a,21bを備えており、両巻線部21a,21b
は、第2および第3の足5,6内を互いに逆向きに通過
する磁束をそれぞれ発生するように、第1および第4の
足4,7にそれぞれ同巻数(N1ターン)でそれぞれ巻
き回されている。また、二次巻線22は、直列接続され
た巻線部22a,22bを備えており、両巻線部22
a,22bは、互いに逆向きでかつ同巻き数(N2ター
ン)で第2,第3の足5,6にそれぞれ巻き回されてい
る。さらに、制御巻線23は、直列接続された巻線部2
3a,23bを備えており、両巻線部23a,23b
は、互いに同じ向きでかつ同巻き数(N3ターン)で第
2,第3の足5,6にそれぞれ巻き回されている。
【0033】次に、トランス1の動作原理について説明
する。
【0034】まず、交流電源11から出力された交流電
流IE が、同図に示す向きで一次巻線21に流れている
ものとする。この状態では、同図に示すように、一次巻
線21の巻線部21aに流れる交流電流IE によって、
第1の閉磁路に磁束φ1が、第1,第3の足4,6によ
って形成される閉磁路に磁束φ1と同じ向きの磁束φ5
が、第3の閉磁路に磁束φ1と同じ向きの磁束φ6がそ
れぞれ右回りに発生する。一方、一次巻線21の巻線部
21bに流れる交流電流IE によって、第2の閉磁路に
磁束φ2が、第2,第4の足4,7によって形成される
閉磁路に磁束φ2と同じ向きの磁束φ7(図示せず)
が、第3の閉磁路に磁束φ2と同じ向きの磁束φ8(図
示せず)がそれぞれ右回りに発生する。この場合、第1
および第2の閉磁路の磁気抵抗が互いにほぼ等しいた
め、各磁束の絶対値は、「φ1」=「φ2」、「φ5」
=「φ7」、「φ6」=「φ8」となる関係にある。た
だし、この場合の「」は絶対値を表すものとし、以下、
同様に表す。一方、第4の閉磁路内に配設されている二
次巻線の巻線部22a,22bが、巻き方向が互いに逆
向きで、かつ同巻き数のため、負荷12には、巻線部2
2aによって誘起された誘起電圧と巻線部22bによっ
て誘起された誘起電圧とが加算された電圧が出力され
る。この場合、間隙10によってI型コア3a,3b間
の磁気抵抗が高くなっているため、磁束φ5,6,7,
8の値を殆ど無視することができる結果、負荷12に
は、以下の式で近似される電圧が発生する。 V0 =(N2/N1)×E
【0035】一方、巻線部23a,23bは、巻き方向
が互いに同じ向きで、かつ同巻き数のため、磁束φ1に
よって誘起する電圧とφ2によって誘起する電圧とが互
いに打ち消し合うと共に、磁束φ5によって誘起する電
圧とφ7によって誘起する電圧とが互いに打ち消し合う
結果、制御巻線23には、誘起電圧は発生しない。した
がって、電圧が誘起する場合と比較して、小電力で制御
巻線23に制御電流IC を流すことができる。
【0036】この状態で、同図に示す向きで制御電流I
C を流すと、巻線部23aによって、第1の閉磁路を左
回りに通過する磁束φ3と、第4の閉磁路を右回りに通
過する磁束φ9(図示せず)と、第2および第4の足
5,7を含む閉磁路を右回りに通過する磁束φ10(図
示せず)とが発生する。一方、巻線部23bによって、
第2の閉磁路を右回りに通過する磁束φ4と、第4の閉
磁路を左回りに通過する磁束φ11(図示せず)と、第
1および第3の足4,6を含む閉磁路を左回りに通過す
る磁束φ12(図示せず)とが発生する。この場合、第
1および第2の閉磁路の磁気抵抗が互いにほぼ等しいた
め、各磁束の絶対値は、「φ3」=「φ4」、「φ9」
=「φ11」および「φ10」=「φ12」となる関係
にある。このため、第2の足5内を通過する磁束の絶対
値は、「「φ1」−「φ3」−「φ7」−「φ9」−
「φ10」+「φ11」」、つまり「「φ1」−「φ
3」−「φ7」−「φ10」」となり、第3の足6内を
通過する磁束は、「「φ2」+「φ4」−「φ5」−
「φ9」+「φ11」+「φ12」」、つまり「「φ
2」+「φ4」−「φ5」+「φ12」」となる。一
方、制御電流IC を流した状態で、交流電流IE の向き
が逆になったときには、磁束φ1,φ2,φ5〜φ8の
向きが逆になるため、第2の足5内を通過する磁束の絶
対値は、「−「φ1」−「φ3」+「φ7」−「φ9」
−「φ10」+「φ11」」、つまり「−「φ1」−
「φ3」+「φ7」−「φ10」」となり、第3の足6
内を通過する磁束は、「−「φ2」+「φ」4+「φ
5」−「φ9」+「φ11」+「φ12」」、つまり
「−「φ2」+「φ」4+「φ5」+「φ12」」とな
る。この場合、第2,第3の足5,6が磁気飽和する前
では、磁束φ6,8,10,12の絶対値が小さいた
め、以下、これらを無視して説明するものとする。
【0037】したがって、第2の足5に対応するB−H
カーブは、図2(a)に示すように、元の特性31に対
して磁界方向に−ΔHだけ偏磁された特性32になり、
第3の足6に対応するB−Hカーブは、同図(b)に示
すように、元の特性33に対して磁界方向に+ΔHだけ
偏磁された特性34になる。なお、同図において、縦軸
および横軸は、磁束密度および磁界の強さをそれぞれ示
しており、磁束密度が正の部分は、交流電流IE が正の
とき(図2における矢印の向きに流れる場合)の特性を
示し、磁束密度が負の部分は、交流電流IE が負のとき
の特性を示す。この結果、交流信号IE が正のときに
は、第3の足6の端部6aの先端部が磁気飽和し始め、
交流信号IE が負のときには、第2の足5の先端部5a
の先端部から磁気飽和し始める。ただし、この場合の磁
気飽和の深さは、制御電流IC の値、つまり主として磁
束φ3,φ4の値に応じて変化する。
【0038】次いで、磁束φ3,φ4,φ9〜φ12が
増加するに従って、端部5a,6aの断面積が小さい部
分から大きい部分へと徐々に磁気飽和し、これに伴って
第2,第3の足5,6の磁気抵抗も増加する。したがっ
て、交流電流IE が正のときに、第3の足6の磁気抵抗
が大きくなると、磁束φ2の減少が磁束φ5の減少より
も大きくなるため、第3の足6を通過する磁束の絶対値
「「φ2」−「φ5」」も低下する結果、巻線部22b
に誘起する電圧も低下する。また、巻線部21bに基づ
いて発生した磁束の総和の絶対値「「φ2」+「φ7」
+「φ8」」が制御電流IC の影響を受けずに一定で、
かつ磁束φ7が増加するため、第2の足5を通過する磁
束の絶対値も低下し、巻線部22aに誘起する電圧も低
下する。したがって、二次巻線22に発生する電圧は、
巻線部22aと巻線部22bの和であるので低下する。
なお、磁束φ3,φ4およびφ9〜φ12は、直流電流
である制御電流IC に基づいて発生する磁束であるの
で、二次巻線22に誘起する電圧には影響を及ぼさな
い。
【0039】逆に、一次巻線21に流れる交流電流IE
が負のときに、第2の足5の磁気抵抗が大きくなると、
磁束φ1の減少が磁束φ7の減少よりも大きくなるた
め、第2の足5を通過する磁束の絶対値「「φ1」−
「φ7」」も低下する結果、巻線部22aに誘起する電
圧も低下する。また、巻線部21aに基づいて発生した
磁束の総和の絶対値「「φ1」+「φ5」+「φ6」」
が制御電流IC の影響を受けずに一定で、かつ磁束φ5
が増加するため、第3の足6を通過する磁束の絶対値も
低下し、巻線部22bに誘起する電圧も低下する。した
がって、この場合にも、二次巻線22に発生する電圧が
低下する。
【0040】以上のように、制御電流IC を増減するこ
とによって、二次巻線22に出力される電圧値が変化す
る。この場合、第2,第3の足の端部5a,6aの断面
積が連続的に変化しているため、磁気飽和する断面積も
連続的に増減する。したがって、図3に示すように、制
御電流IC を連続的に増減することによって、二次巻線
22に出力される電圧を連続的に増減することができ
る。この場合、制御電流IC と、第2,第3の足5,6
の端部5a,6aおよび間隙10の形状による磁束の変
化との間に直線性がないため、同図のような曲線にな
る。しかし、端部5a,6aおよび間隙10の形状を、
制御電流IC との間で直線性があるような相補的な形状
にすることにより、制御電流IC に対する二次巻線22
から出力される電圧を直線的に変化させることができ
る。なお、端部5a,6aは、同図に示す電流値A1を
流すまでは磁気飽和せず、電流値A1を超える電流を流
したときから徐々に磁気飽和し始める。
【0041】また、二次巻線22に電圧を出力している
通常使用状態時に制御電流IC を流さず、出力電圧を低
下するときにのみ制御電流IC を流すことによって、電
力伝達効率の低下を防止することができる。加えて、間
隙10を設けたことによって、通常の電圧出力時には、
巻線部21a,21bによって発生した磁束の殆どが、
それぞれ、φ1およびφ2となって第1の閉磁路および
第2の閉磁路内を通過するため、二次巻線22に誘起す
る電圧は、前述した出力電圧になる。また、制御電流I
C を流して第2および第3の足5,6の各端部5a,6
aを完全に磁気飽和させることによって、二次巻線22
に誘起する電圧をほぼ0Vにすることができる。このた
め、出力電圧の可変範囲を最も広くすることができる。
さらに、制御電流IC によって磁気飽和させる部分は、
第2,第3の足5,6全体でなく、部分的な端部5a,
6aであるため、鉄損を少なくすることができる結果、
最小限の電力で出力電圧値を制御することができる。
【0042】なお、この実施形態では、一次巻線21お
よび二次巻線22を1本のみ用いる例について説明した
が、これに限定されず、2本以上用いてもよい。また、
制御巻線23を2本以上用いて別個独立に制御してもよ
いのは勿論である。さらに、図1における一次巻線21
の巻線部21a,21b、および二次巻線22の巻線部
22a,22bを直列に接続して形成しているが、並列
に接続してもよい。また、各巻線は、プリントパターン
化してトランス用コアに装着することもできる。
【0043】また、本発明における磁路断面積変化部
は、櫛刃状コア2やI型コア3と同一の材料を使用する
ことに限定されない。例えば、櫛刃状コア2の第2,第
3の足5,6を他の足よりも短く形成することによっ
て、第2,第3の足5,6とI型コア3との間にエアー
ギャプを予め形成する一方、櫛刃状コア2とは別の磁性
体(例えば、珪素鋼板など)に、断面積が変化する磁路
断面積変化部を形成する。そして、別の磁性体を介して
第2,第3の足5,6とI型コア3とが磁気的に結合す
るように構成する。かかる場合には、別の磁性体の磁路
断面積変化部を介して第2,第3の足5,6とI型コア
3との間で磁束が通過する。このため、本実施形態と同
じようにして、別の磁性体を磁気飽和させることによっ
て、二次巻線22に誘起させる電圧値を徐々に変化させ
ることができる。また、磁路断面積変化部の形状も本実
施形態に限定されず、階段状など任意の形状を採用する
ことができる。
【0044】さらに、低透磁率部材は、本実施形態で示
した形状に限定されず任意の形状にすることができる。
また、間隙10に代えて、他の磁性材料をI型コア3
a,3b間にはめ込んでもよい。
【0045】なお、以上の実施の形態では、第1〜第4
の足4〜7を有する櫛刃状コア2に一次巻線21、二次
巻線22および制御巻線23を巻き回した例について説
明したが、これに限定されず、4つ以上の足を備えさせ
ることもできる。この場合、制御巻線23に誘起する電
圧をなくすために、一次巻線、二次巻線および制御巻線
の対称性を保つことが好ましいので、柱状磁性体の数は
偶数であることが望ましい。また、トランス用コアは、
他のいかなる形状のコアであってもよい。例えば、図4
に示すようなトランス用コア41を用いることもでき
る。同図に示すトランス用コア41は、特に数や形状に
限定されないが9つの柱状磁性体42〜50が立設され
ているベース磁性体51と、柱状磁性体42〜50を挟
んでベース磁性体51に対向して配置され各柱状磁性体
42〜50と磁気的に結合する磁性体板52から構成さ
れている。このトランス用コア41を用いるトランスで
は、例えば、図1に示すトランス1と同じような巻き回
し方法で、柱状磁性体42,46に一次巻線を巻き回
し、柱状磁性体43,45に二次巻線および制御巻線を
それぞれ巻き回して構成される。この場合、トランス用
コア41では、柱状磁性体42,43,45および46
の磁気的結合を強めるためにスリット53を配設すると
共に一部を欠いている。このようなトランス用コア41
によっても、トランス1と同等の機能を有するトランス
を構成することができる。なお、このトランス41にお
いても、柱状磁性体43と柱状磁性体45との間にエア
ーギャップを設けることにより、図1における間隙10
と同様な機能を備えさせることができる。さらに、柱状
磁性体43,45の頂部近傍を、断面積が徐々に変化す
るようにカットして図1における端部5a,6aと同様
な機能を備えさせることもできる。
【0046】また、本実施形態では、第5および第6の
巻線部23a,23bによって制御巻線23を構成した
が、これに限定されない。例えば、図5に示すように、
制御巻線36は、第2および第3の足5,6を巻き込ん
で、第2および第3の足5,6間に巻き回した1つの巻
線部によって構成してもよい。この場合には、一次巻線
21に交流電流IE を流すと、一次巻線21の第1,第
2の巻線部21a,21bによって磁束φ21,φ22
が発生するが、この磁束φ21,φ22は、第2および
第3の足5,6をそれぞれ互いに逆向きに通過するた
め、制御巻線36には誘起電圧が発生しない。この結
果、小制御電流で出力電圧を変化させることができる。
【0047】さらに、いわゆる短絡巻線を第2および第
3の足5,6に巻き回してもよい。この場合、短絡巻線
は、直列接続された第7および第8の巻線部を第2およ
び第3の足5,6にそれぞれ同巻数で巻き回すと共にそ
の両端を短絡することによって構成することができる。
つまり、短絡巻線は、図1における制御巻線23の両端
部23c,23dを短絡接続したような巻線部を、制御
巻線23とは別個に配設することによって構成すること
ができる。なお、これに限らず、巻線部23の一部を短
絡することによって短絡巻線を構成してもよい。具体的
には、例えば、図1において、巻線部23aと巻線部2
3bとの接続部位から、それぞれ同じ巻数だけ両端部2
3c,23d側の部位を短絡することによって短絡巻線
を構成することができる。かかる構成によれば、交流電
流IE に基づいて巻線部23a,23bに誘起する電圧
を完全に打ち消し合わせることができるため、制御巻線
23に誘起する電圧値を完全に0Vにすることができ
る。このため、より小さい制御電流で二次巻線22に出
力される電圧値を制御することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明に係るトランスによ
れば、制御巻線に誘起する電圧を互いにほぼ打ち消し合
うように構成した結果、小制御電力で二次巻線の出力電
圧を変化させることができる。また、低透磁率部材が、
一次巻線によって発生した磁束の第3の閉磁路内の通過
を阻止するため、発生した磁束の大半が第1および第2
の閉磁路内を通過し、これにより、一次巻線に入力され
た交流電力を、低損失で二次巻線に伝達することができ
る。さらに、磁路断面積変化部を介して第2,第3の柱
状磁性体を磁気的に結合させることにより、制御電流の
増減に応じて、二次巻線に誘起する電圧を連続的に変化
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るトランスの外観斜視
図である。
【図2】(a),(b)は、それぞれ、本発明の実施の
形態に係るトランスの偏磁されたB−Hカーブを示す図
である。
【図3】本発明の実施の形態に係る制御電流に対する二
次巻線に誘起する電圧値の特性を示す図である。
【図4】他の実施形態に係るトランス用コアの外観斜視
図である。
【図5】他の実施形態に係るトランスの外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 トランス 2 櫛刃状コア 3 I型コア 4 第1の足 5 第2の足 5a 端部 6 第3の足 6a 端部 7 第4の足 10 間隙 21 一次巻線 21a 巻線部 21b 巻線部 22 二次巻線 22a 巻線部 22b 巻線部 23 制御巻線 23a 巻線部 23b 巻線部

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各端部同士がそれぞれ磁気的に結合され
    た第1から第4の柱状磁性体を少なくとも有し、前記第
    1および第2の柱状磁性体を含む閉磁路の磁気抵抗、並
    びに前記第3および第4の柱状磁性体を含む閉磁路の磁
    気抵抗が、互いにほぼ等しく、かつ前記第1および第4
    の柱状磁性体を含む閉磁路の磁気抵抗よりもそれぞれ小
    さいトランス用コアと、 第1および第2の巻線部を前記第1および第4の柱状磁
    性体にそれぞれ同巻数で巻き回しかつ前記第2および第
    3の柱状磁性体内を互いに逆向きに通過する磁束をそれ
    ぞれ発生するように当該第1および第2の巻線部を結線
    して形成された一次巻線と、前記第2および第3の柱状
    磁性体にそれぞれ同巻数で巻き回されかつ前記一次巻線
    によって発生した磁束に基づく誘起電圧を互いに加算可
    能に結線された第3および第4の巻線部を有する二次巻
    線と、前記第2および第3の柱状磁性体にそれぞれ同巻
    数で巻き回されかつ前記一次巻線によって発生した磁束
    に基づく誘起電力を互いに減算可能に結線された第5お
    よび第6の巻線部を有する制御巻線とを備えていること
    を特徴とするトランス。
  2. 【請求項2】 各端部同士がそれぞれ磁気的に結合され
    た第1から第4の柱状磁性体を少なくとも有し、前記第
    1および第2の柱状磁性体を含む閉磁路の磁気抵抗、並
    びに前記第3および第4の柱状磁性体を含む閉磁路の磁
    気抵抗が、互いにほぼ等しく、かつ前記第1および第4
    の柱状磁性体を含む閉磁路の磁気抵抗よりもそれぞれ小
    さいトランス用コアと、 第1および第2の巻線部を前記第1および第4の柱状磁
    性体にそれぞれ同巻数で巻き回しかつ前記第2および第
    3の柱状磁性体内を互いに逆向きに通過する磁束をそれ
    ぞれ発生するように当該第1および第2の巻線部を結線
    して形成された一次巻線と、前記第2および第3の柱状
    磁性体にそれぞれ同巻数で巻き回されかつ前記一次巻線
    によって発生した磁束に基づく誘起電圧を互いに加算可
    能に結線された第3および第4の巻線部を有する二次巻
    線と、前記第2および第3の柱状磁性体を巻き込むよう
    に巻き回された制御巻線とを備えていることを特徴とす
    るトランス。
  3. 【請求項3】 前記トランス用コアは、前記第2の柱状
    磁性体と前記第3の柱状磁性体とが、当該両柱状磁性体
    よりも透磁率が低い材料で形成された低透磁率部材を介
    して磁気的に結合されていることを特徴とする請求項1
    または2記載のトランス。
  4. 【請求項4】 前記低透磁率部材は、エアーギャップに
    よって構成されていることを特徴とする請求項3記載の
    トランス。
  5. 【請求項5】 前記第2および第3の柱状磁性体は、そ
    の磁路断面積を徐々に変化させる磁路断面積変化部をそ
    れぞれ備えていることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載のトランス。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の巻線部並びに前記
    第3および第4の巻線部は、それぞれ、直列接続および
    並列接続のいずれかで結線されていることを特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載のトランス。
  7. 【請求項7】 前記第2および第3の柱状磁性体にそれ
    ぞれ同巻数で巻き回され、かつ前記一次巻線によって発
    生した磁束に基づく誘起電力を互いに減算可能に直列接
    続されると共にその両端を短絡した第7および第8の巻
    線部を有する短絡巻線を備えていることを特徴とする請
    求項1から6のいずれかに記載のトランス。
  8. 【請求項8】 前記トランス用コアは、櫛刃状コアとI
    型コアとの組合せで構成されていることを特徴とする請
    求項1から7のいずれかに記載のトランス。
  9. 【請求項9】 前記トランス用コアは、前記柱状磁性体
    が複数立設されているベース磁性体と、前記柱状磁性体
    を挟んで前記ベース磁性体に対向して配置され前記各柱
    状磁性体と磁気的に結合可能な磁性体板とを含んで構成
    されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか
    に記載のトランス。
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